JP2000143926A - 樹脂組成物および水性樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物および水性樹脂組成物

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JP2000143926A
JP2000143926A JP32462498A JP32462498A JP2000143926A JP 2000143926 A JP2000143926 A JP 2000143926A JP 32462498 A JP32462498 A JP 32462498A JP 32462498 A JP32462498 A JP 32462498A JP 2000143926 A JP2000143926 A JP 2000143926A
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ethylenically unsaturated
unsaturated monomer
molecule
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Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Yoshiko Suzuki
美子 鈴木
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は新規にして有用なる水性樹脂組成物に
関するものである。本発明の水性樹脂組成物は、各種水
性塗料用を始め、水性インキ、接着剤並びにシーリング
剤用などとして、広範な用途に利用し得るものである。 【解決手段】(A)(a)分子内に少なくともひとつの
カルボン酸基を有するエチレン性不飽和単量体(b)分
子内に少なくともひとつのカルボン酸エステル基を有す
るエチレン性不飽和単量体、を含有するエチレン性不飽
和単量体組成物を共重合せしめることにより得られる重
合物、および(B)分子内に2個以上の水酸基を有する
化合物、および(C)4級アンモニウム塩、4級ホスホ
ニウム塩より選ばれるオニウム塩を含有することを特徴
とする樹脂組成物、さらにそれを用いた水性樹脂組成物
に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る樹脂組成物及び水性樹脂組成物に関するものである。
本発明の樹脂組成物及び水性樹脂組成物は、各種塗料用
を始め、インキ、接着剤並びにシーリング剤用などとし
て、広範な用途に利用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、広範に使用されている溶剤型塗料
は省エネルギーの観点から、塗料の水性化が進められて
いる。さらに、一液型の水性熱硬化型塗料においては、
熱硬化性と経時保存安定の両者を満足することが課題と
なっており、上記課題を解決するものとして、アミノ樹
脂やブロックイソシアネート化合物を用いた塗料が多用
されている。しかしながら、アミノ樹脂を用いた塗料に
おいては塗装焼き付け工程におけるホルマリンの脱離、
またブロックイソシアネート化合物においては塗料の高
コスト化等が問題となっている。さらに、これらの塗料
においては、アミノ樹脂やブロックイソシアネート化合
物中に容易に水性化成分を導入することが困難であり、
水性塗料の経時保存安定性に問題を生じやすかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ための課題は、経時保存安定性に優れ、さらに加熱硬化
により形成される塗膜が良好な基材密着性や耐水性等の
塗膜物性を発現することが可能な樹脂組成物および水性
樹脂組成物を合成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、(A)
(a)分子内に少なくともひとつのカルボン酸基を有す
るエチレン性不飽和単量体(b)分子内に少なくともひ
とつのカルボン酸エステル基を有するエチレン性不飽和
単量体を含有するエチレン性不飽和単量体組成物を共重
合せしめることにより得られる重合物、および(B)分
子内に2個以上の水酸基を有する化合物、および(C)
4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩より選ばれる
オニウム塩を含有することを特徴とする樹脂組成物であ
る。第2の発明は、(C)4級アンモニウム塩、4級ホ
スホニウム塩より選ばれるオニウム塩が、炭素数1〜4
から選ばれるアルキル基を有するテトラアルキルアンモ
ニウムヒドロキシドであることを特徴とする第1発明記
載の樹脂組成物である。
【0005】第3の発明は、エチレン性不飽和単量体
中、(a)分子内に少なくともひとつのカルボン酸基を
有するエチレン性不飽和単量体を1〜50重量%、
(b)分子内に少なくともひとつのカルボン酸エステル
基を有するエチレン性不飽和単量体を3〜98重量%含
有し、かつ、全固形分中、(A)エチレン性不飽和単量
体組成物を共重合せしめることにより得られる重合物が
3〜98.9重量%、(B)分子内に2個以上の水酸基
を有する化合物が1〜96.9重量%(C)4級アンモ
ニウム塩、4級ホスホニウム塩より選ばれるオニウム塩
が0.1〜17重量部であることを特徴とする第1発明
または第2発明記載の樹脂組成物である。
【0006】第4の発明は第1発明〜第4発明いずれか
記載の樹脂組成物を含んでなる水性樹脂組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、4級アンモニウム塩、
4級ホスホニウム塩より選ばれるオニウム塩が、カルボ
ン酸基とカルボン酸エステル基と水酸基との反応に対し
て良好な触媒活性を有することを見出し、本発明に至っ
たものである。本発明で用いられる(a)分子内に少な
くともひとつのカルボン酸基を有するエチレン性不飽和
単量体は、特に限定されるものではなく、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、2−カルボキシエチルアクリレ
ート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ω
−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート、
マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、グルタコン酸、テ
トラヒドロフタル酸、およびそれらの混合物等が挙げら
れる。
【0008】(a)分子内に少なくともひとつのカルボ
ン酸基を有するエチレン性不飽和単量体は、エチレン性
不飽和単量体中、好ましくは1〜50重量%より好まし
くは5〜30%重量が使用される。1重量%未満では期
待される硬化塗膜物性を十分に得ることが困難であり、
50重量%を越えると樹脂の増粘等が起こり好ましくな
い。
【0009】(b)分子内に少なくともひとつのカルボ
ン酸エステル基を有するエチレン性不飽和単量体は特に
限定されるものではなく、例として、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピ
ル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリ
レート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリ
レート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−
ペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)
アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n
−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート(n=1〜3
0)、フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート(n=1〜30)、片末端に(メタ)アク
リレート基を有するマクロモノマー、およびそれらの混
合物等が挙げられる。
【0010】(b)分子内に少なくともひとつのカルボ
ン酸エステル基を有するエチレン性不飽和単量体は、エ
チレン性不飽和単量体中、3〜98重量%より好ましく
は10〜70%重量が使用される。3重量%未満、およ
び98重量%を越えると期待される硬化塗膜物性を十分
に得ることが困難であり好ましくない。
【0011】さらに、上記(a)分子内に少なくともひ
とつのカルボン酸基を有するエチレン性不飽和単量体、
(b)分子内に少なくともひとつのカルボン酸エステル
基を有するエチレン性不飽和単量体とを含有するエチレ
ン性不飽和単量体組成物は必要に応じてその他のエチレ
ン性不飽和単量体を含有することもできる。その他のエ
チレン性不飽和単量体としては特に限定されるものでは
なく、例として、スチレン、ビニルトルエン、(メタ)
アクリロニトリル、ビニルアセテート等が挙げられる。
【0012】上記エチレン性不飽和単量体の重合は、開
始剤の存在下、不活性ガス気流下で50〜150℃で2
〜10時間かけて行われる。必要に応じて溶剤の存在下
で行っても差し支えない。
【0013】開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。開
始剤はエチレン性不飽和単量体100重量部に対して好
ましくは1〜20重量部使用される。
【0014】上記、(A)エチレン性不飽和単量体を重
合せしめることにより得られる重合物に(B)分子内に
2個以上の水酸基を有する化合物、および(C)4級ア
ンモニウム塩、4級ホスホニウム塩より選ばれるオニウ
ム塩を含有させることにより本発明の樹脂組成物が得ら
れらる。
【0015】(B)分子内に2個以上の水酸基を有する
化合物としては特に限定されるものではなく、要求され
る塗膜物性に応じて適宜選択される。例として、エチレ
ングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、イソプレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
スピログリコール、1,2−シクロペンタンジオール等
のアルキレングリコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレンレングリコール、ポリテトラエメ
チレングリコール、ポリエチレングリコール変性ビスフ
ェノール化合物、ポリカーボネートジオール、水酸基含
有ポリエチレン、水酸基含有ポリプロピレン、水酸基含
有ポリブタジエン、ポリ水酸基含有ポリエステル、水酸
基含有ポリウレタン、水添エポキシ樹脂、脂肪酸変性エ
ポキシ樹脂、リン酸変性エポキシ樹脂、アミン変性エポ
キシ樹脂、水酸基含有アミノ樹脂、水酸基含有変性メラ
ミン、水酸基含有イソシアヌレート化合物、水酸基含有
シリコーン樹脂、水酸基含有エチレン性不飽和単量体を
共重合せしめることにより得られる重合物、多糖類、お
よびこれらの混合物等が挙げられる。
【0016】(B)分子内に2個以上の水酸基を有する
化合物は、全固形分中、1〜97重量%より好ましくは
5〜70重量%が使用される。1重量%未満、および9
7重量%を越えると期待される塗膜物性を十分に得るこ
とが困難であり、好ましくない。
【0017】(B)4級アンモニウム塩、4級ホスホニ
ウム塩より選ばれるオニウム塩としては特に限定される
ものではなく、例として、窒素あるいはリン原子に結合
している置換基として、テトラメチル、テトラエチル、
テトラプロピル、テトラブチル、テトラヘキシル、テト
ラオクチル、テトラデシル、テトラヘキサデシル、トリ
メチルエチル、トリメチルオクチル、トリメチルドデシ
ル、トリメチルデシル、トリメチルドデシル、トリメチ
ルセチル、トリメチルベンジル、トリメチル2−ヒドロ
キシエチルアンモニウム、トリエチルヘキシル、トリエ
チルベンジル、ジメチルエチルセチル、ジメチルエチル
ヘキサデシル、ジメチルベンジルセチル、ジメチルヘキ
サデシルベンジル、ジメチルジデシル、ジメチルジドデ
シル、ジメチルジヘキサデシル、ジメチルジラウリル、
ジメチルジオクタデシル、ジメチルジステアリル、ジメ
チルジアリル等、4級塩のカウンターアニオンとして、
クロライド、ブロマイド、アイオダイド、ヒドロキサイ
ド、アセテート、p−トルエンスルホネート、ハイドロ
ジェンサルフェート、ホスフェート、サルフェート等が
挙げられる。特に炭素数1〜4から選ばれるアルキル基
を有するテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドが好
ましい。
【0018】(B)4級アンモニウム塩、4級ホスホニ
ウム塩より選ばれるオニウム塩は(A)エチレン性不飽
和単量体とを共重合せしめることにより得られる重合物
100重量部に対して、0.1〜20重量部、より好ま
しくは0.5〜10重量部が使用される。0.1重量部
未満では期待される硬化塗膜物性を十分に得ることが困
難であり、20重量%を越えると塗膜中に残存するオニ
ウム塩による耐水性の低下等の塗膜物性の低下が起こり
易く好ましくない。
【0019】上記、(A)エチレン性不飽和単量体を重
合せしめることにより得られる重合物はアンモニア、ア
ミン類等の塩基性物質を作用させて中和することにより
容易に水溶化ないしは水分散化し、本発明の水性樹脂組
成物が得られる。アミン類の代表的なものとしてモノエ
タノールアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルア
ミン、トリエタノールアミン、ブチルアミン、ジブチル
アミン、エチルヘキシルアミン、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、メチルエタノールアミン、ジメチル
エタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、モルホ
リン等が挙げられるが特にジメチルエタノールアミンが
好ましい。
【0020】上記、塩基性物質による中和反応は、
(A)エチレン性不飽和単量体を重合せしめることによ
り得られる重合物に(B)4級アンモニウム塩、4級ホ
スホニウム塩より選ばれるオニウム塩を混合する前でも
混合した後でも構わない。
【0021】本発明の樹脂組成物および水性樹脂組成物
は必要に応じて有機溶剤を含有させて用いることができ
る。さらに、本発明の樹脂組成物および水性樹脂組成物
は単独でも用いることができるが、必要であればその他
の樹脂成分を含有させて用いることもできる。例えば、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレ
タン樹脂等を挙げることができ、全固形分中、5〜95
重量%使用されることが好ましい。また、これらの水性
樹脂組成物には、必要に応じて着色等のための染料、顔
料、硬化物物性改良のための各種添加剤類、例えばフィ
ラー類、レベリング剤、硬化剤、難燃剤、増粘剤、水溶
性有機溶剤、滑性付与剤等を含有させることができる
【0022】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。なお、以下、「部」はすべて重量部を表す。
【0023】実施例の前に樹脂溶液の製造例を示す。 製造例1 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管より2−ヒドロキシエチルメタクリレート
20部、ポリエチレングリコールモノメタクリレート
(日本油脂社製「ブレンマーPE200」)20部、ス
チレン20部、エチルアクリレート40部、有機過酸化
物(日本油脂社製「パーブチルO」)5部を2時間かけ
て滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続した。
重合終了後、ブチルセロソルブ57部を留去し、固形分
70%の樹脂溶液(B1)を得た。
【0024】製造例2 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管より2−ヒドロキシエチルメタクリレート
10部、ポリエチレングリコールモノメタクリレート
(日本油脂社製「ブレンマーPE200」)10部、ス
チレン15部、メチルメタクリレート30部、エチルア
クリレート40部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(B
2)を得た。
【0025】実施例1 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、メチルメタクリレ
ート40部、エチルアクリレート35部、ブチルアクリ
レート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソル
ブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A1)を
得た。得られた樹脂溶液(A1)85.7部に製造例1
で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)83.1部、ジ
メチルアミノエタノール7.4部、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド18部、水105.8部を十分に撹
拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0026】実施例2 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてプロピレングリコールモ
ノメチルアセテート100部を仕込み、約90℃に昇温
し反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりメタクリル
酸5部、メチルメタクリレート40部、エチルアクリレ
ート35部、ブチルアクリレート20部、有機過酸化物
(日本油脂社製「パーブチルO」)5部を2時間かけて
滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続した。重
合終了後、プロピレングリコールモノメチルアセテート
57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A2)を得
た。得られた樹脂溶液(A2)240部にトリメチロー
ルプロパン21部、ジメチルアミノエタノール8.7
部、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド3.6部、
水26.7部を十分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組
成物を得た。
【0027】実施例3 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸15部、メチルメタクリレ
ート60部、エチルアクリレート20部、ブチルアクリ
レート5部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチル
O」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に
3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソルブ
57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A3)を得
た。得られた樹脂溶液(A3)42.9部に製造例1で
得られた水酸基含有樹脂溶液(B2)171.4部、ジ
メチルアミノエタノール5.6部、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド2.1部、水78部を十分に撹拌し
ながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0028】実施例4 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸40部、メチルメタクリレ
ート30部、エチルアクリレート10部、ブチルアクリ
レート20部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソル
ブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A3)を
得た。得られた樹脂溶液(A1)137部にトリメチロ
ールプロパン26.7部、ジメチルアミノエタノール4
7.4部、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.
1部、水86.8部を十分に撹拌しながら添加し、水性
樹脂組成物を得た。
【0029】実施例5 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりメタクリル酸50部、スチレン40
部、メチルメタクリレート5部、エチルアクリレート5
部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチルO」)5
部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反
応を継続した。重合終了後、ブチルセロソルブ57部を
留去し、固形分70%の樹脂溶液(A3)を得た。得ら
れた樹脂溶液(A1)137部に水酸基含有イソシアヌ
レート化合物(日産化学工業社製「タナック」)13.
5部、ジメチルアミノエタノール49.7部、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド1.8部、水98部を十
分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0030】実施例6 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、メチルメタクリレ
ート40部、エチルアクリレート35部、ブチルアクリ
レート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続し、固形分50%の樹脂溶液(A
6)を得た。得られた樹脂溶液(A6)120部に製造
例1で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)83.1
部、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド18部、ブ
チルセロソルブ78.9部を十分に撹拌しながら添加
し、樹脂組成物を得た。
【0031】比較例1 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、メチルメタクリレ
ート40部、エチルアクリレート35部、ブチルアクリ
レート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソル
ブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A1)を
得た。得られた樹脂溶液(A1)71.4部に製造例1
で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)68.6部、ジ
メチルアミノエタノール10.3部、水99.7部を十
分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0032】比較例2 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりメタクリル酸10部、メチルメタクリ
レート40部、エチルアクリレート35部、ブチルアク
リレート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブ
チルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、
更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソ
ルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A3)
を得た。得られた樹脂溶液(A3)138.6部に製造
例1で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)2.9部、
ジメチルアミノエタノール2.7部、p−トルエンスル
ホン酸2部、水104.8部を十分に撹拌しながら添加
し、水性樹脂組成物を得た。
【0033】比較例3 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸2部、メチルメタクリレー
ト60部、エチルアクリレート33部、ブチルアクリレ
ート5部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチル
O」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に
3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソルブ
57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A6)を得
た。得られた樹脂溶液(A6)2.9部に製造例1で得
られた水酸基含有樹脂溶液(B1)139.9部、ジメ
チルアミノエタノール0.1部、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシド0.05部、水107.1部を十分に
撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0034】比較例4 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸40部、メチルメタクリレ
ート40部、エチルアクリレート10部、ブチルアクリ
レート10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソル
ブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液(A7)を
得た。得られた樹脂溶液(A7)92.9部に製造例1
で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)7.1部、ジメ
チルアミノエタノール12.5部、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド30部、水107.5部を十分に撹
拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0035】比較例5 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、メチルメタクリレ
ート40部、エチルアクリレート35部、ブチルアクリ
レート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続し、固形分50%の樹脂溶液(A
6)を得た。得られた樹脂溶液(A6)120部に製造
例1で得られた水酸基含有樹脂溶液(B1)83.1
部、ブチルセロソルブ96.9部を十分に撹拌しながら
添加し、樹脂組成物を得た。
【0036】以上の実施例1〜6、比較例1〜5で得ら
れた水性樹脂組成物の室温3ヶ月間保存後の粘度変化を
評価した。また、これらの水性樹脂組成物をワイヤーバ
ーコーターにより乾燥塗膜厚が約10μmになるように
ティンフリースチール板に塗布し、160℃10分間乾
燥して得られた塗膜について密着性、耐沸水性の評価を
行った結果を第1表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】(注1)碁盤目セロテープ(登録商標)剥
離試験で剥離せずに残ったマス目の数の割合で評価し
た。 (注2)沸水中に30分間浸漬後の被膜の状態を目視に
て評価した。
【0039】
【発明の効果】かくして得られた樹脂組成物及び水性樹
脂組成物は経時保存安定性に優れ、良好な基材密着性、
耐水性等をその硬化塗膜にもち、塗料用を始め、インキ
用、接着剤並びにシーリング剤用などのバインダーとし
て、広範な用途に利用することができ、工業上極めて有
用であることがわかった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 35/00 C08L 35/00 101/00 101/00 C09D 133/02 C09D 133/02 133/04 133/04 C09J 133/02 C09J 133/02 133/04 133/04 // C09D 11/10 C09D 11/10 Fターム(参考) 4J002 BB203 BG01X BG04W BG05W BG07W BH02X BL013 CC223 CC243 CD203 CF033 CG013 CH023 EC046 EC056 EN137 EW177 FD206 FD207 GH01 GJ00 HA01 4J038 CA021 CA022 CB021 CB022 CB081 CB082 CG021 CG022 CG031 CG032 CG041 CG042 CG061 CG062 CG071 CG072 CG141 CG142 CH031 CH032 CH041 CH042 CH071 CH072 CH081 CH082 CH141 CH142 CJ031 CJ032 CJ101 CJ102 CJ131 CJ132 DA131 DA132 DB281 DB282 DD001 DD002 DD051 DD052 DE012 DE021 DF011 DF012 DG001 DG002 GA03 GA06 JA20 JA21 JB01 JC29 NA04 NA12 NA26 NA27 4J039 AD01 AD09 AD10 AD13 AD14 AE01 AE03 AE04 AE05 AE06 AE07 BC09 BC10 BC33 BC56 BC73 BC75 BE33 EA36 EA38 EA44 4J040 CA051 CA052 DA021 DA022 DA101 DA102 DF011 DF012 DF041 DF042 DF051 DF052 DF061 DF062 DG001 DG002 EC021 EC291 EC292 EC311 EC312 EC331 EC332 EC341 EC342 ED001 ED002 EE011 EE012 EF001 EF002 EK061 EK062 EL022 GA05 HB10 HB11 HC01 HC21 LA07 LA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)分子内に少なくともひとつの
    カルボン酸基を有するエチレン性不飽和単量体(b)分
    子内に少なくともひとつのカルボン酸エステル基を有す
    るエチレン性不飽和単量体を含有するエチレン性不飽和
    単量体組成物を共重合せしめることにより得られる重合
    物、および(B)分子内に2個以上の水酸基を有する化
    合物、および(C)4級アンモニウム塩、4級ホスホニ
    ウム塩より選ばれるオニウム塩を含有することを特徴と
    する樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(C)4級アンモニウム塩、4級ホスホニ
    ウム塩より選ばれるオニウム塩が、炭素数1〜4から選
    ばれるアルキル基を有するテトラアルキルアンモニウム
    ヒドロキシドであることを特徴とする請求項1記載の樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】エチレン性不飽和単量体中、(a)分子内
    に少なくともひとつのカルボン酸基を有するエチレン性
    不飽和単量体を1〜50重量%、(b)分子内に少なく
    ともひとつのカルボン酸エステル基を有するエチレン性
    不飽和単量体を3〜98重量%含有し、かつ、全固形分
    中、(A)エチレン性不飽和単量体組成物を共重合せし
    めることにより得られる重合物が3〜98.9重量%、
    (B)分子内に2個以上の水酸基を有する化合物が1〜
    96.9重量%(C)4級アンモニウム塩、4級ホスホ
    ニウム塩より選ばれるオニウム塩が0.1〜17重量部
    であることを特徴とする請求項1または2記載の樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれか記載の樹脂組成物を
    含んでなる水性樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201882A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kansai Paint Co Ltd 水性プライマー組成物、及びこの組成物を用いた塗装方法
JP2019527739A (ja) * 2016-07-06 2019-10-03 ハンツマン ペトロケミカル エルエルシーHuntsman Petrochemical LLC ハロゲン不含四級アミン及びそれらの用途

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US11542199B2 (en) 2016-07-06 2023-01-03 Huntsman Petrochemical Llc Halogen-free quaternary amines and uses thereof

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