JP2000142128A - 建設機械の燃料タンク装置 - Google Patents

建設機械の燃料タンク装置

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JP2000142128A
JP2000142128A JP31953998A JP31953998A JP2000142128A JP 2000142128 A JP2000142128 A JP 2000142128A JP 31953998 A JP31953998 A JP 31953998A JP 31953998 A JP31953998 A JP 31953998A JP 2000142128 A JP2000142128 A JP 2000142128A
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fuel tank
fuel
pipe
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main
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JP31953998A
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English (en)
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Yasushi Konomura
靖 此村
Takeshi Ueki
剛 植木
Nobuyuki Kimura
信行 木村
Fumio Fukusa
文男 福佐
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料タンク内の燃料が少ない状態で建設機械
が傾斜地を降坂するために最大可能降坂角まで傾いたと
きでも、補助燃料タンク内の燃料を先に使い切り、燃料
を有効に使用して建設機械の稼働効率を高める。 【解決手段】 補助燃料タンク側燃料配管24の燃料流
出口24Aを、油圧ショベルがその前側が低くなる最大
可能降坂角αで傾いた状態で降坂作業を行っている場合
でも、主燃料タンク側燃料配管23と補助燃料タンク側
燃料配管24との合流位置aよりも高い位置に配置す
る。これにより、燃料タンク15,22内の燃料が少な
くなった場合でも、主燃料タンク15内に燃料を残した
段階で、補助燃料タンク22内の燃料を先に使い切り、
燃料を有効的に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧ショ
ベル等の建設機械に設けられ、主燃料タンクと補助燃料
タンクとを備えた建設機械の燃料タンク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上
部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けら
れた作業装置とを備えている。
【0003】また、上部旋回体は、骨組み構造をなす旋
回フレームと、該旋回フレームに設けられ、原動機,油
圧ポンプ等を収容した建屋カバーと、該建屋カバーの前
部左側に設けられたキャブボックスと、旋回フレームの
後端部に取付けられたカウンタウェイト等によって大略
構成されている。さらに、旋回フレームには燃料タンク
が設けられ、該燃料タンクは、建屋カバー内に収容され
た原動機に供給する燃料を貯えるものである。
【0004】また、油圧ショベルは、例えば山奥で掘削
作業を行う場合があり、この場合には油圧ショベルの整
備点検時期に合わせて給油車が定期的に作業現場まで赴
き、油圧ショベルに給油を行うようにしている。しか
し、作業時の燃料使用量は油圧ショベルの稼動時間また
は作業内容、作業量等に応じて異なるため、作業途中で
燃料を使い切ってしまうことがある。
【0005】そこで、油圧ショベルには、既存の燃料タ
ンク(以下、主燃料タンクという)の他に補助燃料タン
クを追加したものがある。この種の油圧ショベルは、建
設機械のフレームに設けられた主燃料タンクと、該主燃
料タンクの近傍に位置して前記フレームに設けられた補
助燃料タンクと、前記主燃料タンクの下部に設けられた
主燃料タンク側燃料配管と、前記補助燃料タンクの下部
に設けられ、該主燃料タンク側燃料配管に合流して接続
された補助燃料タンク側燃料配管とを備えている。ま
た、前記主燃料タンクと補助燃料タンクとは、該補助燃
料タンクが主燃料タンクの前側に位置するように、フレ
ームの上面に載置された状態で固定されている。
【0006】このように、主燃料タンク、補助燃料タン
ク等からなる燃料タンク装置を備えた従来技術による油
圧ショベルでは、主燃料タンクに補助燃料タンクを追加
した分だけ燃料タンクの容量が増えるから、作業途中で
の燃料不足を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、掘削作業現場の傾斜地
で、この油圧ショベルが降坂作業を行うと、後側が高く
前側が低い状態となる。また、主燃料タンク側燃料配管
は、主燃料タンク内の底面部上に溜った水分、ごみ等の
ドレンを吸込まないように該底面部から上方に突出させ
ている。さらに、主燃料タンクと補助燃料タンクとはフ
レームの上方に載置された状態で固定されているから、
油圧ショベルの前側が低くなる最大可能降坂角まで傾け
て降坂作業を行うと、主燃料タンク側燃料配管と補助燃
料タンク側燃料配管との合流位置よりも、補助燃料タン
ク側燃料配管の燃料流出口が低くなってしまうことがあ
る。
【0008】この場合、主燃料タンク、補助燃料タンク
内の燃料が少なくなると、補助燃料タンク内に燃料が残
っているにも拘らず、燃料配管中に空気(気泡)が混入
する状態が生じ、原動機への燃料供給が停止してしま
い、この残量分の燃料が無駄になるという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、建設機械が最大可能降
坂角まで傾いた状態で作業する場合でも、補助燃料タン
ク内の燃料をほぼ全量使用することができるようにした
建設機械の燃料タンク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械の
燃料タンク装置は、建設機械のフレームに設けられた主
燃料タンクと、該主燃料タンクの近傍に位置して前記フ
レームに設けられた補助燃料タンクと、前記主燃料タン
クの下部に設けられた主燃料タンク側燃料配管と、前記
補助燃料タンクの下部に設けられ、該主燃料タンク側燃
料配管に合流して接続された補助燃料タンク側燃料配管
とを備えている。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1による発明が採用する構成の特徴は、前記補助
燃料タンク側燃料配管の燃料流出口を、建設機械が最大
可能降坂角まで傾いたときでも、前記主燃料タンク側燃
料配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位置よりも
高い位置に設けたことにある。
【0012】このように構成したことにより、主燃料タ
ンク、補助燃料タンク内の燃料が少なくなった状態で建
設機械が最大可能降坂角まで傾いた場合であっても、燃
料の液面は初めに補助燃料タンク側燃料配管の燃料流出
口に近づく。このとき、主燃料タンク側燃料配管と補助
燃料タンク側燃料配管との合流位置は燃料の液面に対し
て低い位置にあるから、主燃料タンク内に使用される燃
料を残した段階で、補助燃料タンク内の燃料を先に使い
切ることができる。
【0013】請求項2の発明は、フレームに主燃料タン
クの前側に位置して収納ボックスを設け、補助燃料タン
クを該収納ボックス内に配設し、前記補助燃料タンク側
燃料配管の燃料流出口を、後側が高く前側が低い状態で
最大可能降坂角まで傾いたときでも、前記主燃料タンク
側燃料配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位置よ
りも高い位置に設ける構成としたことにある。
【0014】これにより、主燃料タンク、補助燃料タン
ク内の燃料が少なくなった状態で建設機械がその前側が
低い最大可能降坂角まで傾いた場合であっても、燃料の
液面は初めに補助燃料タンク側燃料配管の燃料流出口に
近づき、主燃料タンク内の燃料よりも補助燃料タンク内
の燃料を先に使い切ることができる。さらに、既存の収
納ボックス内の空間を利用して補助燃料タンクを配設す
ることができる。
【0015】請求項3の発明は、主燃料タンクと補助燃
料タンクとの間に、該主燃料タンクの上部と補助燃料タ
ンクの上部とを連通する連通配管を設けたことにある。
これにより、連通配管を経由して補助燃料タンクと主燃
料タンクとの間で空気を流通させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の燃料タンク装置として油圧ショベルの燃料タ
ンク装置を例に挙げ、図1ないし図3を参照して説明す
る。
【0017】1は下部走行体、2は該下部走行体1上に
旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2
は、前側中央に作業装置3が俯仰動可能に設けられた旋
回フレーム4と、該旋回フレーム4の左前側に設けられ
運転室を画成するキャブボックス5と、旋回フレーム4
の後部に設けられ、内部に原動機、油圧ポンプ(いずれ
も図示せず)等を収容した建屋カバー6とによって大略
構成されている。また、前記建屋カバー6の後側にはカ
ウンタウェイト7が設けられている。
【0018】ここで、旋回フレーム4は、前後方向に延
びたセンタフレーム8と、該センタフレーム8の左,右
両側に位置して前後方向に延びたサイドフレーム9,9
(片方のみ図示)と、該各サイドフレーム9をセンタフ
レーム8に固定する複数本の張出しビーム10,11,
…(図2中に2本のみ図示)と、センタフレーム8とサ
イドフレーム9との間に位置して下面側を覆う底カバー
12とによって大略構成されている。また、旋回フレー
ム4の右前側には、底カバー12に対面して上板13が
設けられ、該上板13には、後述の下側ケース19の開
口19Fに対応した開口13Aが形成され、前端部は前
枠13Bとなって底カバー12に固着されている。
【0019】14は建屋カバー6の前側に位置して旋回
フレーム4に搭載された作動油タンクで、該作動油タン
ク14は、建屋カバー6内の油圧ポンプによって下部走
行体1、作業装置3等に給排される作動油を貯留するも
のである。
【0020】15は張出しビーム10,11の上側に支
持された状態で旋回フレーム4に搭載された既存の主燃
料タンクで、該主燃料タンク15は、前面部15A、後
面部15B、左,右の側面部15C,15C(片方のみ
図示)、底面部15D、上面部15Eによって箱形状に
形成され、前記側面部15Cの上部には、後述する燃料
戻し配管35の先端側が接続されている。また、上面部
15Eには給油口16が上向きに突設され、該給油口1
6には後述のキャップ17が取付けられている。
【0021】17は給油口16に取付けられたキャップ
で、該キャップ17には2個のチェック弁からなる呼吸
弁(図示せず)が設けられ、該呼吸弁は主燃料タンク1
5内が負圧または正圧になるのを防止し、燃料タンク1
5,22内の圧力を一定圧に保つ圧力調整機構を構成し
ている。
【0022】18は主燃料タンク15の前側に位置して
旋回フレーム4の上板13に設けられた収納ボックス
で、該収納ボックス18は、後述の下側ケース19、上
側ケース20等によって構成されている。
【0023】19は上板13にボルト止めされた下側ケ
ースで、該下側ケース19は、前面カバー19A、後面
カバー19B、左,右の側面カバー19C,19C(片
方のみ図示)、底面カバー19D、上面カバー19Eに
よって略箱形状に形成され、前記上面カバー19Eは後
述する補助燃料タンク22を収容するために枠板状に形
成され、前記底面カバー19Dには開口19Fが設けら
れている。
【0024】20は下側ケース19上に搭載された上側
ケースで、該上側ケース20は、前面カバー20A、後
面カバー20B、左,右の側面カバー20C,20C
(片方のみ図示)、底面カバー20D、上面カバー20
Eによって略箱形状に形成され、前記上面カバー20E
には開口20Fが設けられている。また、上側ケース2
0には、前記開口20Fを開閉する蓋体21が上面カバ
ー20Eに回動可能に取付けられている。ここで、上側
ケース20としては旋回フレーム4の上板13に取付け
られていた既存の収納ボックスが利用されている。
【0025】そして、収納ボックス18内には後から取
付けた補助燃料タンク22を収容すると共に、上側ケー
ス20の底面カバー20D上の空間に、主燃料タンク1
5に給油を行なうときに用いられる給油ポンプ、グリー
スガン等の給脂用工具、整備用工具(図示せず)等を収
容している。
【0026】22は収納ボックス18内に後から取付け
られた補助燃料タンクで、該補助燃料タンク22は主燃
料タンク15と比較して小型で、底部が主燃料タンク1
5よりも高い位置に配置されている。ここで、前記補助
燃料タンク22は、前述した主燃料タンク15とほぼ同
様に、前面部22A、後面部22B、左,右の側面部2
2C,22C(片方のみ図示)、底面部22D、上面部
22Eとによって箱形状に形成され、前記上面部22E
には、後述する連通配管37のホース継手37Aが接続
されるねじ筒22Fが液密に固着されている。また、前
記底面部22Dには、一部を凹陥してドレン溜め22G
が設けられている。そして、補助燃料タンク22は、ブ
ラケット(図示せず)を介して下側ケース19と上側ケ
ース20との間にボルト止めされている。
【0027】23は主燃料タンク側燃料配管で、該主燃
料タンク側燃料配管23は主燃料タンク15の底面部1
5Dに固着されている。また、主燃料タンク側燃料配管
23の先端側は、底面部15Dから上方に突出し、その
先端が燃料流出口23Aとなっている。
【0028】24は主燃料タンク側燃料配管23に合流
して接続された補助燃料タンク側燃料配管で、該補助燃
料タンク側燃料配管24は補助燃料タンク22のドレン
溜め22Gの位置に固着されている。また、補助燃料タ
ンク側燃料配管24の先端側は、ドレン溜め22Gから
上方に突出し、その先端が底面部22Dとほぼ同じ高さ
位置で燃料流出口24Aとなっている。この場合、補助
燃料タンク22は、主燃料タンク15よりも高い位置に
配置されているから、補助燃料タンク側燃料配管24の
燃料流出口24Aは、主燃料タンク側燃料配管23の燃
料流出口23Aよりも高い位置にある。
【0029】25は燃料ラインで、該燃料ライン25
は、主燃料タンク側燃料配管23と、補助燃料タンク側
燃料配管24と、主燃料タンク15の下側に位置して主
燃料タンク側燃料配管23と補助燃料タンク側燃料配管
24とを合流して接続するT字継手26と、該T字継手
26に接続され、燃料ポンプ(図示せず)等を経由して
原動機側に接続された燃料供給配管27とによって構成
されている。そして、燃料ライン25は、主燃料タンク
15、補助燃料タンク22内の燃料を原動機に向けて供
給するものである。
【0030】ここで、主燃料タンク側燃料配管23と補
助燃料タンク側燃料配管24との配置関係は、図3に示
す如く、油圧ショベルが降坂作業するときに車体が最大
に傾斜し得る最大可能降坂角α(例えば、30°〜35
°)で傾いて後側が高く前側が低くなり、補助燃料タン
ク側燃料配管24の燃料流出口24Aを通る燃料タンク
15,22の液面がL−Lとなったとき、補助燃料タン
ク側燃料配管24の燃料流出口24AがT字継手26よ
りも高さhだけ高い位置となる構成となっている。
【0031】これにより、燃料タンク15,22内の燃
料が少なくなった状態で油圧ショベルが最大可能降坂角
αで傾いた降坂作業を行っている場合でも、燃料の液面
L−Lは、初めに補助燃料タンク側燃料配管24の燃料
流出口24Aに近づく。このため、補助燃料タンク22
内の燃料を使い切った状態でも、T字継手26は、液面
L−Lに対して高さhだけ低い位置にあり、主燃料タン
ク15には相当量の燃料が残存している。
【0032】28はドレンラインで、該ドレンライン2
8は、主燃料タンク15の底面部15Dに固着された主
燃料タンク側ドレン配管29と、補助燃料タンク22の
ドレン溜め22Gに固着された補助燃料タンク側ドレン
配管30と、主燃料タンク15の下側に位置して主燃料
タンク側ドレン配管29と補助燃料タンク側ドレン配管
30とを合流して接続するT字継手31と、該T字継手
31に接続され、途中にドレンコック32が設けられた
ドレン廃棄管33とによって構成されている。そして、
ドレンライン28では、主燃料タンク15、補助燃料タ
ンク22内に溜ったドレンを排出する場合、1個のドレ
ンコック32を操作することにより、主燃料タンク側ド
レン配管29、補助燃料タンク側ドレン配管30、T字
継手31を経由してドレン廃棄管33からドレンを排出
するものである。
【0033】34は連通ラインで、該連通ライン34
は、先端側が主燃料タンク15の側面部15C上部に接
続された燃料戻し配管35と、該燃料戻し配管35の途
中に設けられたT字継手36と、一方が該T字継手36
に接続され、他方が補助燃料タンク22側の上面部22
Eのねじ筒22Fに螺着されたホース継手37Aとなっ
た連通配管37とによって構成されている。そして、連
通ライン34は、給油時に主燃料タンク15から燃料ラ
イン25を経由した燃料が補助燃料タンク22側に流入
したとき、該補助燃料タンク22内の空気を主燃料タン
ク15側に逃がす呼吸配管として機能している。また、
連通配管37では、T字継手36とホース継手37Aと
の間が透明ホース37Bによって構成され、該透明ホー
ス37Bは内部で燃料が流通した場合に、その燃料を外
部から目視で確認できる程度の透明度を有している。
【0034】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、燃料タンク15,22に燃料
を給油する場合には、主燃料タンク15の給油口16に
燃料を給油するだけで、補助燃料タンク側燃料配管2
4、補助燃料タンク側ドレン配管30、連通配管37を
利用して補助燃料タンク22側に燃料を流入させること
ができる。
【0035】この場合、燃料の給油が進み、補助燃料タ
ンク22内が燃料で満たされると、主燃料タンク15内
での燃料の上昇に伴って連通配管37内に燃料が流入す
るから、透明ホース37B内の燃料の液面を目視によっ
て確認することにより、短時間のうちに正確な燃料給油
を行うことができる。
【0036】次に、掘削作業現場である傾斜地で、油圧
ショベルが最大可能降坂角αで傾いた状態で降坂作業を
行う場合について、図3を参照しつつ説明する。このと
き、油圧ショベルは、その後側が高く前側が低い状態に
ある。
【0037】この状態では、補助燃料タンク側燃料配管
24の燃料流出口24AはT字継手26よりも高い位置
に配置されている。従って、燃料タンク15,22内の
燃料が少なくなった状態で油圧ショベルが最大可能降坂
角αで傾いた降坂作業を行っている場合であっても、燃
料の液面L−Lは、初めに補助燃料タンク側燃料配管2
4の燃料流出口24Aに近づいて補助燃料タンク22内
の燃料を使い切る。この場合、T字継手26は液面L−
Lに対して高さhだけ低い位置にあるから、主燃料タン
ク15内には原動機に供給できるだけの燃料を残してい
る。
【0038】この結果、補助燃料タンク22内の燃料を
有効的に使用することにより、1回の給油による油圧シ
ョベルの作業量を増やすことができ、さらに補助燃料タ
ンク22内の燃料が空になっても主燃料タンク15内の
燃料を用いて掘削作業を行うことができ、油圧ショベル
の稼動効率を向上させることができる。
【0039】なお、実施の形態では、収納ボックス18
を下側ケース19、上側ケース20等によって形成した
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、
例えば、収納ボックス18を単体のケースとして形成し
てもよい。
【0040】また、実施の形態では、主燃料タンク側ド
レン配管29と補助燃料タンク側ドレン配管30とをT
字継手31で接続し、該T字継手31に接続されたドレ
ン廃棄管33の途中にドレンコック32を設けるように
したが、本発明はこれに限らず、主燃料タンク側ドレン
配管29と補助燃料タンク側ドレン配管30との途中に
ドレンコックをそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0041】また、実施の形態では、燃料戻し配管35
を主燃料タンク15の側面部15Cに接続した場合を例
示したが、これに替えて、例えば、燃料戻し配管35を
主燃料タンク15の前面部15A、上面部15E等に接
続する構成としてもよい。また、連通配管37を補助燃
料タンク22の後面部22B、側面部22C等に接続す
る構成としてもよい。
【0042】また、実施の形態では、主燃料タンク15
の底面部15Dと補助燃料タンク22の底面部22Dを
平坦な板体によって形成したが、これに限らず、中央付
近に向けて燃料が集まるように傾斜した円錐状の板体に
より形成してもよい。
【0043】さらに、実施の形態では、油圧ショベルを
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば
油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の種々の
建設機械にも適用できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、補助燃料タンク側燃料配管の燃料流出口を、建設
機械が最大可能降坂角まで傾いたときでも、主燃料タン
ク側燃料配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位置
よりも高い位置に設けたから、燃料タンク内の燃料が少
なくなった状態で建設機械が最大可能降坂角まで傾いた
場合でも、燃料の液面を初めに補助燃料タンク側燃料配
管の燃料流出口に近づけることができ、補助燃料タンク
内の燃料を主燃料タンク内の燃料よりも先に使い切るこ
とができる。これにより、補助燃料タンク内の燃料を有
効的に使用することにより、1回の給油による建設機械
の作業量を増やすことができ、油圧ショベルの稼動効率
を向上させることができる。
【0045】請求項2の発明では、フレームに主燃料タ
ンクの前側に位置して収納ボックスを設け、補助燃料タ
ンクを該収納ボックス内に配設し、補助燃料タンク側燃
料配管の燃料流出口を、後側が高く前側が低い状態で最
大可能降坂角まで傾いたときでも、主燃料タンク側燃料
配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位置よりも高
い位置に設ける。
【0046】これにより、燃料タンク内の燃料が少なく
なった状態で建設機械の前側を低くした最大可能降坂角
まで傾いた場合であっても、燃料の液面は初めに補助燃
料タンク側燃料配管の燃料流出口に近づき、主燃料タン
ク内の燃料よりも補助燃料タンク内の燃料を先に使い切
ることができる。しかも、既存の収納ボックス内の空間
を利用して補助燃料タンクを効率よく配設することがで
きる。
【0047】請求項3の発明では、主燃料タンクと補助
燃料タンクとの間に、該主燃料タンクの上部と補助燃料
タンクの上部とを連通する連通配管を設けているから、
連通配管を経由して補助燃料タンクと主燃料タンクとの
間で空気を流通させることができ、補助燃料タンク内の
空気を主燃料タンク側に逃す呼吸配管として機能させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す
外観斜視図である。
【図2】主燃料タンク、収納ボックス、補助燃料タンク
等を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図3】油圧ショベルがその前側を低くした最大可能降
坂角で傾いたときの主燃料タンク、収納ボックス、補助
燃料タンク等を拡大して示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
4 旋回フレーム 15 主燃料タンク 18 収納ボックス 22 補助燃料タンク 23 主燃料タンク側燃料配管 23A,24A 燃料流出口 24 補助燃料タンク側燃料配管 37 連通配管 α 最大可能降坂角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福佐 文男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 CA00 3D038 CA12 CA27 CB09 CC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のフレームに設けられた主燃料
    タンクと、該主燃料タンクの近傍に位置して前記フレー
    ムに設けられた補助燃料タンクと、前記主燃料タンクの
    下部に設けられた主燃料タンク側燃料配管と、前記補助
    燃料タンクの下部に設けられ、該主燃料タンク側燃料配
    管に合流して接続された補助燃料タンク側燃料配管とを
    備えた建設機械の燃料タンク装置において、 前記補助燃料タンク側燃料配管の燃料流出口は、建設機
    械が最大可能降坂角まで傾いたときでも、前記主燃料タ
    ンク側燃料配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位
    置よりも高い位置に設けたことを特徴とする建設機械の
    燃料タンク装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームには前記主燃料タンクの前
    側に位置して収納ボックスを設け、前記補助燃料タンク
    は該収納ボックス内に配設し、前記補助燃料タンク側燃
    料配管の燃料流出口は、後側が高く前側が低い状態で最
    大可能降坂角まで傾いたときでも、前記主燃料タンク側
    燃料配管と補助燃料タンク側燃料配管との合流位置より
    も高い位置に設ける構成としてなる請求項1記載の建設
    機械の燃料タンク装置。
  3. 【請求項3】 前記主燃料タンクと補助燃料タンクとの
    間には、該主燃料タンクの上部と補助燃料タンクの上部
    とを連通する連通配管を設けてなる請求項1または2記
    載の建設機械の燃料タンク装置。
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