JPH11132392A - グリースタンク装置 - Google Patents

グリースタンク装置

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Publication number
JPH11132392A
JPH11132392A JP31140697A JP31140697A JPH11132392A JP H11132392 A JPH11132392 A JP H11132392A JP 31140697 A JP31140697 A JP 31140697A JP 31140697 A JP31140697 A JP 31140697A JP H11132392 A JPH11132392 A JP H11132392A
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JP
Japan
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grease
tank
tank body
supply port
main body
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Application number
JP31140697A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kanesawa
寛 兼澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク本体の底部側に傾斜底を設けることに
より、グリースの残量が少ない場合でも、外部の給脂部
位に対するグリースの供給量を安定化させる。 【解決手段】 グリースタンク装置21を、タンク本体
22、グリースポンプ31から構成し、タンク本体22
には給油口23,28を設ける。また、タンク本体22
の傾斜底25を各傾斜板部25Aと底板部25Bとから
構成し、グリースポンプ31の吸込管31Bをポンプ部
31Aから底板部25Bの近傍まで延設する。さらに、
タンク本体22の側面部22Cには、給油口23からタ
ンク本体22内に供給されるグリースを側面部22Cに
沿って傾斜底25側に流動させるための案内板26を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型の建設
機械等において給脂用のグリースを貯留するのに好適に
用いられるグリースタンク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、従来技術によるグリースタンク
装置を図9および図10に基づき大型の油圧ショベルに
用いた場合を例に挙げて説明する。
【0003】1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下
部走行体1上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載され
た上部旋回体を示し、該上部旋回体2の旋回フレーム4
上には運転室5、機械室6、前側補助室7およびカウン
タウエイト8が設けられている。また、機械室6内には
原動機、油圧ポンプ(いずれも図示せず)等が配設さ
れ、前側補助室7内には後述のグリースタンク装置14
等が配設されている。
【0004】9は旋回フレーム4の前部側に俯仰動可能
に取付けられた作業装置で、該作業装置9は、旋回フレ
ーム4に俯仰動可能にピン結合されたブーム10と、該
ブーム10の先端側に回動可能にピン結合されたアーム
11と、該アーム11の先端側に回動可能にピン結合さ
れたバケット12等とから構成されている。そして、ブ
ーム10、アーム11およびバケット12には、これら
を俯仰動(回動)させるためのブームシリンダ10A、
アームシリンダ11Aおよびバケットシリンダ12Aが
それぞれピン結合されている。
【0005】ここで、ブーム10、アーム11、バケッ
ト12およびシリンダ10A,11A,12Aの各ピン
結合部は、旋回装置3の可動部等と共に油圧ショベルに
設けられた複数の給脂部位13,13,…を構成してい
る。
【0006】14は前側補助室7内に配設されたグリー
スタンク装置で、該グリースタンク装置14は、図10
に示す如く、内部にグリースを収容したドラム缶等から
なるタンク本体15と、該タンク本体15内のグリース
を各給脂部位13に向けて吐出させるグリースポンプ1
6とからなり、タンク本体15には、出荷時等にグリー
スを充填するための給油口(図示せず)が設けられてい
る。
【0007】また、グリースポンプ16は、タンク本体
15上に取付けられるポンプ部16Aと、該ポンプ部1
6Aからタンク本体15内を下向きに延び、先端側から
タンク本体15内のグリースを吸込む吸込部としての吸
込管16Bと、ポンプ部16Aに設けられ、該吸込管1
6Bから吸込んだグリースを外部に吐出させる吐出口1
6Cとからなり、該吐出口16Cは分配弁17、複数の
給脂配管18,18,…等を介して各給脂部位13にそ
れぞれ連通されている。
【0008】さらに、グリースポンプ16は給脂制御用
のコントローラ19と接続され、該コントローラ19
は、グリースポンプ16を駆動することにより、タンク
本体15内のグリースを各給脂部位13に必要に応じて
供給する。
【0009】このように構成される油圧ショベルでは、
運転中に作業装置9のブーム10、アーム11およびバ
ケット12をブームシリンダ10A、アームシリンダ1
1Aおよびバケットシリンダ12Aにより作動させて土
砂等の掘削作業を行ったり、上部旋回体2を下部走行体
1上で旋回装置3を介して旋回させたりする。
【0010】また、コントローラ19は、作業装置9等
の作動状態、前回の給脂動作からの経過時間等に応じて
各給脂部位13への給脂が必要であるか否かを判定し、
給脂が必要であると判定した場合には、グリースポンプ
16を駆動する。これにより、タンク本体15内のグリ
ースは分配弁17、各給脂配管18等を介して各給脂部
位13にそれぞれ供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、グリースの粘度が比較的高いため、タンク
本体15内のグリースが外力等の影響を受けたり、グリ
ースポンプ16の吸込管16Bへと急に吸込まれたりす
ると、その液面が水平面に対して一時的に傾いた状態と
なる場合がある。
【0012】しかし、タンク本体15内のグリースが残
り少ない状態では、グリースの液面が傾いた状態になる
と、吸込管16Bの先端側がタンク本体15内の空間に
露出することがあるため、グリースポンプ16から吐出
されるグリースにはタンク本体15内の空気が混入し易
くなる。
【0013】このため、従来技術では、タンク本体15
内にグリースが残っているにも拘らず、グリースポンプ
16によるグリースの吐出量が変動し易くなり、油圧シ
ョベルの運転中に各給脂部位13の潤滑状態が不安定と
なる虞れがあるため、信頼性を向上させるのが難しいと
いう問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、タンク本体内のグリース残量
が少なくなった場合でも、グリースポンプによりグリー
スを吸込みつつ、このグリースを給脂部位に安定して供
給することができ、グリースポンプによるグリースの吸
込み効率を向上できると共に、信頼性を高めることがで
きるようにしたグリースタンク装置を提供することを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、内部にグリースが収容される
タンク本体と、該タンク本体内にグリースを供給するた
め該タンク本体に設けられた給油口と、タンク本体内の
グリースを外部の給脂部位に向けて吐出させるためタン
ク本体に設けられるグリースポンプとからなるグリース
タンク装置において、タンク本体の底部側には斜め下向
きに傾斜する傾斜底を設け、グリースポンプは吸込部を
該傾斜底の最下部位に向けて延ばしたことを特徴として
なる構成を採用している。
【0016】このように構成することにより、タンク本
体内のグリースが消費されて残り少なくなったときに
は、このグリースを傾斜底に沿って該傾斜底の最下部位
側に集めることができ、グリースポンプは、この部位に
集められたタンク本体内のグリースを吸込部から吸込む
ことができる。
【0017】また、請求項2の発明では、前記給油口は
タンク本体の上部側に設け、該タンク本体内には給油口
の下方位置からタンク本体の側面部に向けて斜め下向き
に延びるグリース用の案内板を設けてなる構成としてい
る。
【0018】これにより、グリースを給油口からタンク
本体内に供給するときには、このグリースを給油口から
案内板に沿ってタンク本体の側面部へとゆっくりと導く
ことができ、グリースをタンク本体の側面部に沿って下
向きに流動させた後に、タンク本体の傾斜底側に溜める
ことができる。
【0019】さらに、請求項3の発明では、前記給油口
はタンク本体の側面部からタンク本体の外部に向けて斜
め上方に突出させる構成としている。
【0020】これにより、グリースを給油口からタンク
本体内に供給するときには、このグリースを給油口の内
壁面に沿ってタンク本体の側面部へとゆっくりと導くこ
とができ、さらにグリースをタンク本体の側面部から傾
斜底側へと流動させることができる。
【0021】また、請求項4の発明では、前記給油口は
傾斜底の途中部位に設け、該給油口には外部からタンク
本体内に向けてグリースを供給するための供給配管を接
続している。
【0022】これにより、例えばタンクローリ等を用い
てタンク本体内にグリースを供給する場合には、このタ
ンクローリからの給油ホース等をタンク本体側の供給配
管に着脱可能に接続でき、給油ホースから吐出されるグ
リースを供給配管、給油口等を介してタンク本体内に供
給することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1ないし図8を参照しつつ、油圧ショベルに適用した場
合を例に挙げて詳細に説明する。
【0024】ここで、図1ないし図3は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0025】21は本実施の形態によるグリースタンク
装置で、該グリースタンク装置21は、従来技術による
グリースタンク装置14とほぼ同様に、後述のタンク本
体22と、グリースポンプ31等とからなり、油圧ショ
ベルの前側補助室7内に配設されている。
【0026】22は内部にグリースが収容されるタンク
本体で、該タンク本体22は、図2および図3に示す如
く、複数の鋼板等から略箱形状に形成され、例えば30
0リットル程度の容量を有している。そして、タンク本
体22は、上面部22Aと、前,後,左,右の側面部2
2B,22C,22D,22Eと、底面部をなす後述の
傾斜底25とから構成されている。また、上面部22A
には、グリースポンプ31用の挿通穴22A1 と、上向
きに突出した給油口23とが設けられ、該給油口23に
はキャップ24が着脱可能に取付けられている。
【0027】25はタンク本体22の底面部をなす傾斜
底で、該傾斜底25は、左,右の側面部22D,22E
の下端側から斜め下向きに傾斜して延びた左,右の傾斜
板部25A,25Aと、該各傾斜板部25Aの先端(下
端)側を連結した底板部25Bとからなり、該底板部2
5Bはタンク本体22の最下部位を構成している。
【0028】26はタンク本体22内に設けられたグリ
ース用の案内板で、該案内板26には、図2に示す如く
左,右両側に略三角形状の曲げ板部26A,26Aが設
けられ、該各曲げ板26Aの先端面はタンク本体22の
後側の側面部22Cに溶接等により固着されている。そ
して、案内板26は、図3に示す如く、その上部26B
側が給油口23を下側から覆うように該給油口23の下
方位置に配設され、下部26C側はタンク本体22の側
面部22Cに向けて斜め下向きに延びている。また、案
内板26の下部26Cは細長の開口部27を形成し、該
開口部27は上部26B側に比較して小さな開口面積を
もって形成されている。
【0029】28はタンク本体22の底部側に設けられ
た他の給油口で、該給油口28は、図1および図2に示
す如く、傾斜底25のうち一方の傾斜板部25Aの途中
部位に開口するように配設されている。そして、給油口
28には、外部からタンク本体22内にグリースを供給
するための供給配管29が取付けられ、該供給配管29
は旋回フレーム4の底板等に沿って前側補助室7から上
部旋回体2の後部側へと延びている。
【0030】さらに、供給配管29の先端側には旋回フ
レーム4の下側面から下向きに突出する接続口30が設
けられている。そして、例えば図8中に示す後述のタン
クローリ82等を用いてグリースをタンク本体22内に
供給する場合には、タンクローリ82に設けられた給油
ホース82Aを油圧ショベル側の接続口30と着脱可能
に接続する構成となっている。
【0031】31は従来技術のグリースポンプ16とほ
ぼ同様に構成されたグリースポンプで、該グリースポン
プ31は、図2および図3に示す如く、タンク本体22
の上面部22A上に設けられるポンプ部31Aと、該ポ
ンプ部31Aから上面部22Aの挿通穴22A1 を介し
てタンク本体22内に延びる吸込部としての吸込管31
Bと、吐出口(図示せず)等とから構成されている。ま
た、吸込管31Bは、先端部がタンク本体22の底板部
25Bの近傍まで延び、この先端部にはタンク本体22
内のグリースを吸込むための吸込穴31B1 が形成され
ている。
【0032】32,32はタンク本体22を前側補助室
7の床板に取付けるL字状の取付ブラケットで、該各取
付ブラケット32は、図2に示す如く、左,右の側面部
22D,22Eの外面側に固着されている。
【0033】本実施の形態によるグリースタンク装置2
1は上述の如き構成を有するもので、各給脂部位13に
対するグリースの給脂動作等ついては従来技術によるも
のと格別差異はない。
【0034】然るに、本実施の形態では、タンク本体2
2の底部側を傾斜底25により構成したから、タンク本
体22内のグリースが消費されて残り少なくなった場合
でも、高粘度のグリースを傾斜底25の各傾斜板部25
Aに沿って底板部25B側に集めることができ、グリー
スポンプ31の吸込穴31B1 から空気等を混入させる
ことなく、グリースを確実に吸込むことができる。
【0035】これにより、タンク本体22内のグリース
残量が少なくなった場合でも、グリースポンプ31の吸
込管31B内に気泡混じりのグリースが吸込まれるのを
防止でき、グリースポンプ31の吸込み効率を向上でき
る。そして、グリースポンプ31により吸込んだグリー
スを各給脂部位13へと安定させて供給でき、タンク本
体22内のグリースを効率的に吐出できると共に、グリ
ースタンク装置21の信頼性を確実に向上させることが
できる。
【0036】また、タンク本体22に給油口23,28
を設けたから、タンク本体22内のグリースが残り少な
くなったときには、給油口23,28のうちいずれか一
方を用いてタンク本体22内にグリースを容易に補給で
き、メンテナンス性を大幅に向上させることができる。
【0037】即ち、上側の給油口23からグリースの補
給を行うときには、まず給油口23からキャップ24を
取外した後に、グリース補給用の給油ノズル(図示せ
ず)等を給油口23に挿入し、タンク本体22内にグリ
ースを円滑に補給することができる。
【0038】そして、この場合には、タンク本体22内
に案内板26を設けているので、グリースを図3中の矢
示A方向へと給油口23から案内板26に沿って流動さ
せるように、タンク本体22の側面部22Cに向けゆっ
くりと導くことができ、このグリースをタンク本体22
の側面部22Cに沿って傾斜底25側へと穏やかに溜め
ることができる。
【0039】これにより、タンク本体22に供給される
高粘度のグリースが給油口23から傾斜底25側に直接
落下し、このときに空気等の気泡がグリース内に混入す
るのを案内板26によって確実に防止でき、グリースポ
ンプ31の吸込効率や吐出効率を向上させることができ
る。
【0040】一方、下側の給油口28からグリースの補
給を行う場合には、例えば図8にも示しているように、
タンクローリ82からの給油ホース82A等を油圧ショ
ベルの接続口30に接続するだけで、給油ホース82A
から吐出されるグリースを供給配管29、給油口28等
を介してタンク本体22内に効率よく補給できると共
に、この場合にも傾斜底25に沿ってタンク本体22内
へとグリースを導くことができ、グリース内への気泡の
混入を良好に防止できる。
【0041】次に、図4は本発明による第2の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態によるグリースタ
ンク装置41の特徴は、タンク本体42の傾斜底44を
4面の傾斜板部44A,44A,…からなる四角錐状に
形成したことにある。
【0042】ここで、タンク本体42は、第1の実施の
形態によるタンク本体22とほぼ同様に、給油口43が
設けられた上面部42Aと、前,後,左,右の側面部4
2B,42B,…(3個のみ図示)と、傾斜底44とか
ら略箱形状に形成されている。そして、タンク本体42
には、案内板26、グリースポンプ31、取付ブラケッ
ト45等が設けられている。
【0043】また、タンク本体42の底面部をなす傾斜
底44は、前,後,左,右の側面部42Bの下端側から
タンク本体42の中央側に向けて斜め下向きに傾斜しつ
つ延びる前,後,左,右の傾斜板部44A,44A,…
(3個のみ図示)と、該各傾斜板部44Aの先端(下
端)側を連結した底板部44Bとから略四角錐状に形成
されている。
【0044】そして、傾斜板部44Aには、第1の実施
の形態による給油口28、供給配管29と同様の給油
口、供給配管(いずれも図示せず)が設けられている。
また、底板部44Bはタンク本体42の最下部位を構成
し、グリースポンプ31の吸込管31Bは先端側が底板
部44Bの近傍に配設されている。
【0045】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0046】次に、図5および図6は本発明による第3
の実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第2の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。しかし、本実施の形態による
グリースタンク装置51の特徴は、タンク本体52の上
面部52Aに案内板55を設けたことにある。
【0047】ここで、タンク本体52は、給油口53が
設けられた上面部52Aと、前,後,左,右の側面部5
2B,52B,…と、各傾斜板部54Aおよび底板部5
4Bを有する傾斜底54とから略箱形状に形成されてい
る。また、傾斜底54の各傾斜板部54Aのうち、一つ
の傾斜板部54Aには、第1の実施の形態による給油口
28、供給配管29と同様の給油口、供給配管(いずれ
も図示せず)が設けられている。
【0048】さらに、タンク本体52内に設けられた案
内板55は、図6中に示す如く左,右両側に略三角形状
をなす曲げ板部55A,55Aが設けられ、該各曲げ板
部55Aの上面はタンク本体52の上面部52Aに溶接
等により固着されている。そして、案内板55は、給油
口53の口径よりもやや大きい幅寸法をもって細長く形
成され、その上部55B側が給油口53を下側から覆う
ように該給油口53の下方位置に配設されると共に、下
部55C側はタンク本体52の側面部52Bに向けて斜
め下向きに延びている。また、案内板55の下部55C
は細長の開口部56を形成し、該開口部56は上部55
B側に比較して小さな開口面積をもって形成されてい
る。
【0049】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0050】次に、図7は本発明による第4の実施の形
態を示し、本実施の形態では、前記第2の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。しかし、本実施の形態によるグリースタ
ンク装置61の特徴は、タンク本体62の側面部62B
に斜めに延びる給油口64を設けたことにある。
【0051】ここで、タンク本体62は、上面部62A
と、各傾斜板部63Aおよび底板部63Bを有する傾斜
底63と、前,後,左,右の側面部62B,62B,…
とから略箱形状に形成されている。また、傾斜底63の
各傾斜板部63Aのうち一つの傾斜板部63Aには、第
1の実施の形態による給油口28、供給配管29と同様
の給油口、供給配管(いずれも図示せず)が設けられて
いる。
【0052】さらに、給油口64は、タンク本体62の
側面部62Bから斜め上方に向けて外部に突出し、一定
の長さを有する筒体によって形成されている。そして、
グリースを給油口64からタンク本体62内に供給する
ときには、このグリースが給油口64の内壁面、タンク
本体62の側面部62Bに沿って流動し、傾斜底63側
に穏やかに溜る構成となっている。
【0053】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、給油口
64を斜め上方に延びる筒体により形成するだけで、グ
リースに気泡が混入するのを防止でき、タンク本体62
の構造を簡略化できると共に、その組立作業を容易に行
うことができる。
【0054】次に、図8は本発明による第5の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴は、グリースタンク装置
をバックホウ式の油圧ショベルに適用したことにある。
なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0055】71はバックホウ式の油圧ショベルの下部
走行体で、該下部走行体71上には上部旋回体72が旋
回可能に搭載され、該上部旋回体72には作業装置73
が俯仰動可能に取付けられている。
【0056】74は上部旋回体72に設けられたグリー
スタンク装置で、該グリースタンク装置74は、第1の
実施の形態によるグリースタンク装置21とほぼ同様
に、タンク本体75、グリースポンプ76等から構成さ
れている。また、タンク本体75には、上面部に位置し
て上側の給油口77が設けられ、傾斜底78側には下側
の給油口79が設けられている。そして、下側の給油口
79には供給配管80が接続され、該供給配管80は先
端側が上部旋回体72の後部側へと延び、接続口81に
接続されている。
【0057】82は外部の給油設備を構成するグリース
供給用のタンクローリで、該タンクローリ82は、その
車両に積載されたグリースをポンプ(図示せず)等を介
して給油ホース82A内へと吐出させるものである。そ
して、グリースの供給時には、この給油ホース82Aが
油圧ショベル側の接続口81に着脱可能に接続され、給
油ホース82Aから吐出されるグリースが供給配管8
0、供給口79等を介してタンク本体75内に供給され
る。
【0058】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができ、タンク本体75に対するグリースの
補給作業を効率よく行うことができる。
【0059】なお、前記第4の実施の形態では、タンク
本体62の側面部62Bに斜め上方に延びる筒状の給油
口64を設けるものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、例えばタンク本体62内に図7中に仮想線で示す
如く、案内板91を設ける構成としてもよい。
【0060】また、前記各実施の形態では、グリースタ
ンク装置21,41,51,61,74を油圧ショベル
に適用するものとしたが、本発明はこれに限らず、例え
ばホイルローダ、クレーン等の建設機械に広く適用する
ことができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、タンク本体の底部側に傾斜底を設ける構成とした
から、タンク本体内のグリースが残り少なくなった場合
でも、高粘度のグリースを傾斜底に沿ってその最下部位
に集めることができ、この最下部位からグリースをグリ
ースポンプの吸込部へと効率的に吸込むことができる。
これにより、タンク本体内のグリース残量が少なくなっ
た場合でも、このグリースをグリースポンプにより外部
の給脂部位に安定して供給でき、グリースポンプによる
グリースの吸込み効率を向上できると共に、信頼性を確
実に向上させることができる。
【0062】また、請求項2の発明によれば、タンク本
体内には給油口の下方に位置して案内板を設ける構成と
したから、給油口から供給されるグリースを案内板に沿
ってタンク本体の側面部へとゆっくりと流動させること
ができ、このグリースをタンク本体の側面部に沿って傾
斜底側に穏やかに溜めることができる。これにより、給
油口から供給される高粘度のグリースがタンク本体の底
部側に直接落下し、このときに空気等の気泡がグリース
内に混入するのを案内板によって確実に防止でき、グリ
ースポンプの吸込効率や吐出効率を向上させることがで
きる。
【0063】さらに、請求項3の発明によれば、給油口
をタンク本体の側面部から外部に向けて斜め上方に突出
させる構成としたから、斜めに延びる筒状の給油口から
グリスをゆっくりと流動させつつ、このグリースをタン
ク本体の側面部へと導くことができ、グリース中に気泡
が混入するのを防止できると共に、タンク本体の構造を
簡略化し、その組立作業を容易に行うことができる。
【0064】また、請求項4の発明によれば、タンク本
体の傾斜底に設けた給油口に供給配管を接続する構成と
したから、例えばタンクローリ等の給油設備に設けられ
た給油ホース等を供給配管と接続するだけで、この給油
ホース等から吐出されるグリースを供給配管、給油口等
を介してタンク本体内に効率よく供給でき、メンテナン
ス性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるグリースタン
ク装置が適用された油圧ショベルを示す一部破断の正面
図である。
【図2】第1の実施の形態によるグリースタンク装置を
拡大して示す斜視図である。
【図3】図2中の矢示III − III方向からみたグリース
タンク装置の縦断面図である。
【図4】第2の実施の形態によるグリースタンク装置を
示す縦断面図である。
【図5】第3の実施の形態によるグリースタンク装置を
示す縦断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向からみたグリースタン
ク装置の縦断面図である。
【図7】第4の実施の形態によるグリースタンク装置を
示す縦断面図である。
【図8】第5の実施の形態によるグリースタンク装置を
適用したバックホウ式の油圧ショベルをグリース供給用
のタンクローリと共に示す正面図である。
【図9】従来技術によるグリースタンク装置が適用され
た油圧ショベルを示す一部破断の正面図である。
【図10】図9中のグリースタンク装置を用いた油圧シ
ョベルの給脂系統を示す構成図である。
【符号の説明】
13 給脂部位 21,41,51,61,74 グリースタンク装置 22,42,52,62,75 タンク本体 22A,42A,52A,62A 上面部 22B,22C,22D,22E,42B,52B,6
2B 側面部 23,28,43,53,64,77,79 給油口 25,44,54,63,78 傾斜底 25A,44A,54A,63A 傾斜板部 25B,44B,54B,63B 底板部(最下部位) 26,55,91 案内板 29,80 供給配管 31,76 グリースポンプ 31B 吸込管(吸込部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にグリースが収容されるタンク本体
    と、該タンク本体内にグリースを供給するため該タンク
    本体に設けられた給油口と、前記タンク本体内のグリー
    スを外部の給脂部位に向けて吐出させるため前記タンク
    本体に設けられるグリースポンプとからなるグリースタ
    ンク装置において、 前記タンク本体の底部側には斜め下向きに傾斜する傾斜
    底を設け、前記グリースポンプは吸込部を該傾斜底の最
    下部位に向けて延ばす構成としたことを特徴とするグリ
    ースタンク装置。
  2. 【請求項2】 前記給油口はタンク本体の上部側に設
    け、該タンク本体内には給油口の下方位置からタンク本
    体の側面部に向けて斜め下向きに延びるグリース用の案
    内板を設けてなる請求項1に記載のグリースタンク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記給油口は、前記タンク本体の側面部
    からタンク本体の外部に向けて斜め上方に突出させる構
    成としてなる請求項1または2に記載のグリースタンク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記給油口は前記傾斜底の途中部位に設
    け、該給油口には外部からタンク本体内に向けてグリー
    スを供給するための供給配管を接続してなる請求項1に
    記載のグリースタンク装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104864251A (zh) * 2015-04-23 2015-08-26 张小亚 一种出油量可控的供油装置
KR20150107210A (ko) * 2014-03-13 2015-09-23 한화테크윈 주식회사 오일회수장치
KR20150107209A (ko) * 2014-03-13 2015-09-23 한화테크윈 주식회사 압축기용 오일회수장치
JP2016528454A (ja) * 2013-08-07 2016-09-15 グラコ ミネソタ インコーポレーテッド 潤滑システムの補充自動遮断装置
CN110274147A (zh) * 2019-07-22 2019-09-24 江苏阆达机械有限公司 一种轴承自动加脂机
CN110713144A (zh) * 2019-09-26 2020-01-21 柳州柳工叉车有限公司 叉车门架和叉车

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