JP2000142036A - スパイクピン及びスパイクピン付きタイヤ並びにスパイクピン装置 - Google Patents
スパイクピン及びスパイクピン付きタイヤ並びにスパイクピン装置Info
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- JP2000142036A JP2000142036A JP10326579A JP32657998A JP2000142036A JP 2000142036 A JP2000142036 A JP 2000142036A JP 10326579 A JP10326579 A JP 10326579A JP 32657998 A JP32657998 A JP 32657998A JP 2000142036 A JP2000142036 A JP 2000142036A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行時に路面から受ける衝撃により脱落しな
いのは勿論のこと、性能保持時間を経過した後に、容易
に交換できるスパイクピン、及び該スパイクピンを装着
したスパイクピン付きタイヤ、並びに該スパイクピンを
装着したスパイクピン装置を提供する。 【解決手段】 タイヤトレッド面2aに凹設した装着穴
又は該装着穴内に装填したベース体4に着脱自在に装着
されるスパイクピン1であって、先端部分をタイヤトレ
ッド面2aから突出するピンヘッド部1aと、ピンヘッ
ド部1aの底部に連設した小径状のシャンク部1bと、
シャンク部1bの底部に連設され、上記装着穴又は上記
ベース体の被係止部に係脱自在に係止するフランジ状の
係止部1cとを備えてなる。
いのは勿論のこと、性能保持時間を経過した後に、容易
に交換できるスパイクピン、及び該スパイクピンを装着
したスパイクピン付きタイヤ、並びに該スパイクピンを
装着したスパイクピン装置を提供する。 【解決手段】 タイヤトレッド面2aに凹設した装着穴
又は該装着穴内に装填したベース体4に着脱自在に装着
されるスパイクピン1であって、先端部分をタイヤトレ
ッド面2aから突出するピンヘッド部1aと、ピンヘッ
ド部1aの底部に連設した小径状のシャンク部1bと、
シャンク部1bの底部に連設され、上記装着穴又は上記
ベース体の被係止部に係脱自在に係止するフランジ状の
係止部1cとを備えてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤトレッド面
に凹設した装着穴又は該装着穴内に装填したベース体に
着脱自在に装着されるスパイクピン、及び該スパイクピ
ンを装着したスパイクピン付きタイヤ、並びにタイヤト
レッド面に凹設した装着穴に装填するスパイクピン装置
に関するものである。
に凹設した装着穴又は該装着穴内に装填したベース体に
着脱自在に装着されるスパイクピン、及び該スパイクピ
ンを装着したスパイクピン付きタイヤ、並びにタイヤト
レッド面に凹設した装着穴に装填するスパイクピン装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、スパイクタイヤによる粉塵公害が
問題視されていることから、特に都市部においてスパイ
クタイヤによる走行を禁止する傾向にあり、スパイクタ
イヤからスタッドレスタイヤに移行するドライバーが増
えている。しかし、従来のスタッドレスタイヤは、改良
の繰り返しにより制動性能が向上しているものの、凍結
路面においては依然充分なグリップ力を発揮することが
できず、これがスリップ事故の発生に繋がることもあ
り、路面が凍結する山岳地域や積雪の多い寒冷地等にお
いてはスパイクタイヤの使用を余儀なくされる現状もあ
る。このような背景のもと、従来のスパイク装置の中に
は、スパイクピンが路面に衝突する際に該スパイクピン
をピン装着穴の内部に向けて弾力的に没入させることに
より、スパイクピンが路面に接地する際の衝撃を低減す
ることで、粉塵の発生を減少せしめるものや、タイヤト
レッド面に凹設した装着穴に装填したベース体を装填
し、該ベース体に路面を削磨しない合成樹脂からなるス
パイクピンを装着したもの等が提案されている。
問題視されていることから、特に都市部においてスパイ
クタイヤによる走行を禁止する傾向にあり、スパイクタ
イヤからスタッドレスタイヤに移行するドライバーが増
えている。しかし、従来のスタッドレスタイヤは、改良
の繰り返しにより制動性能が向上しているものの、凍結
路面においては依然充分なグリップ力を発揮することが
できず、これがスリップ事故の発生に繋がることもあ
り、路面が凍結する山岳地域や積雪の多い寒冷地等にお
いてはスパイクタイヤの使用を余儀なくされる現状もあ
る。このような背景のもと、従来のスパイク装置の中に
は、スパイクピンが路面に衝突する際に該スパイクピン
をピン装着穴の内部に向けて弾力的に没入させることに
より、スパイクピンが路面に接地する際の衝撃を低減す
ることで、粉塵の発生を減少せしめるものや、タイヤト
レッド面に凹設した装着穴に装填したベース体を装填
し、該ベース体に路面を削磨しない合成樹脂からなるス
パイクピンを装着したもの等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記何
れのスパイク装置においても、タイヤの高速回転により
路面から衝撃を受けるという過酷な条件のもとで、スパ
イクピンの脱落が懸念されている。その上、上記スパイ
ク装置のスパイクピンは、長時間使用すると、先端部が
磨耗してグリップ性能を保持できなくなるため、その性
能保持時間使用した後には交換する必要がある。しか
し、これらのスパイクピンは、走行中の脱落を防止する
ためタイヤトレッド面に強固に固着されており、その交
換作業は容易でない。
れのスパイク装置においても、タイヤの高速回転により
路面から衝撃を受けるという過酷な条件のもとで、スパ
イクピンの脱落が懸念されている。その上、上記スパイ
ク装置のスパイクピンは、長時間使用すると、先端部が
磨耗してグリップ性能を保持できなくなるため、その性
能保持時間使用した後には交換する必要がある。しか
し、これらのスパイクピンは、走行中の脱落を防止する
ためタイヤトレッド面に強固に固着されており、その交
換作業は容易でない。
【0004】本発明は上記従来事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とする処は、走行時に路面から受け
る衝撃により脱落しないのは勿論のこと、容易に着脱交
換できるスパイクピン、及び該スパイクピンを装着した
スパイクピン付きタイヤ、並びに該スパイクピンを装着
したスパイクピン装置を提供することにある。
のであり、その目的とする処は、走行時に路面から受け
る衝撃により脱落しないのは勿論のこと、容易に着脱交
換できるスパイクピン、及び該スパイクピンを装着した
スパイクピン付きタイヤ、並びに該スパイクピンを装着
したスパイクピン装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、タイヤトレ
ッド面に凹設した装着穴又は該装着穴内に装填したベー
ス体に着脱自在に装着されるスパイクピンであって、先
端部分をタイヤトレッド面から突出するピンヘッド部
と、該ピンヘッド部の底部に連設した小径状のシャンク
部と、該シャンク部の底部に連設され、上記装着穴又は
上記ベース体の被係止部に係脱自在に係止するフランジ
状の係止部とを備えてなることを要旨とする。ここで、
スパイクピンは、金属製、または、アスファルト路面よ
りも軟らかく且つ凍結路面よりも硬い弾性材料からな
る。ところで、一般的にスパイクピンの脱落は、スパイ
クピンが路面を引っ掻いたときに受ける水平方向の衝撃
により、スパイクピンを挿入している孔が伸び広がるた
めであり、本発明では、シャンク部を小径状にすること
によって弾性変形し易くし、該シャンク部の弾性変形に
より前記水平方向の衝撃を吸収して脱落を防止してい
る。よって、シャンク部、あるいはシャンク部を含むス
パイクピン全体を弾性材料とするのが好ましい。請求項
2は、前記スパイクピンを、アスファルト路面よりも軟
らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料により形成し
たことを要旨とする。請求項3は、請求項1または2に
記載するスパイクピンのピンヘッド部の先端面に凹部を
設け、該凹部に金属ピンを装着したことを要旨とする。
請求項4は、タイヤトレッド面に、表面側の大径部と中
間の括れ部と底側の拡底部とが連通してなる装着穴を凹
設し、該装着穴にスパイクピンを着脱可能に装着してな
るスパイクピン付きタイヤであって、スパイクピンは、
前記大径部に倣った略円柱状を呈し、先端部分をタイヤ
トレッド面から突出するピンヘッド部と、該ピンヘッド
部の底部に連設され、前記括れ部に倣った小径状のシャ
ンク部と、該シャンク部の底部に連設され、上記拡底部
に係脱自在に係止するフランジ状で且つ前記拡底部の底
面との間に間隙を設けるように形成した係止部とを備え
たことを要旨とする。請求項5は、タイヤトレッド面に
装着穴を凹設し、該装着穴に装填するベース体にスパイ
クピンを着脱自在に装着してなるスパイクピン装置であ
って、ベース体は、小径穴と大径穴とを軸心上に連通形
成した弾性材料からなる筒体の外周に、前記装着穴内面
に食い込むべく径方向に突出する剛性部材からなる突縁
部材を一体的に固着してなり、スパイクピンは、前記装
着穴に倣った略円柱状を呈すると共に、先端部分をタイ
ヤトレッド面から突出するピンヘッド部と、該ピンヘッ
ド部の底部に連設され、前記小径穴に倣った小径状のシ
ャンク部と、該シャンク部の底部に連設され、前記大径
穴に係脱自在に係止するフランジ状で且つ前記装着穴の
底面との間に間隙を設けるように形成した係止部とを備
えて一体成形してなることを要旨とする。
の本発明の技術的手段として、請求項1は、タイヤトレ
ッド面に凹設した装着穴又は該装着穴内に装填したベー
ス体に着脱自在に装着されるスパイクピンであって、先
端部分をタイヤトレッド面から突出するピンヘッド部
と、該ピンヘッド部の底部に連設した小径状のシャンク
部と、該シャンク部の底部に連設され、上記装着穴又は
上記ベース体の被係止部に係脱自在に係止するフランジ
状の係止部とを備えてなることを要旨とする。ここで、
スパイクピンは、金属製、または、アスファルト路面よ
りも軟らかく且つ凍結路面よりも硬い弾性材料からな
る。ところで、一般的にスパイクピンの脱落は、スパイ
クピンが路面を引っ掻いたときに受ける水平方向の衝撃
により、スパイクピンを挿入している孔が伸び広がるた
めであり、本発明では、シャンク部を小径状にすること
によって弾性変形し易くし、該シャンク部の弾性変形に
より前記水平方向の衝撃を吸収して脱落を防止してい
る。よって、シャンク部、あるいはシャンク部を含むス
パイクピン全体を弾性材料とするのが好ましい。請求項
2は、前記スパイクピンを、アスファルト路面よりも軟
らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料により形成し
たことを要旨とする。請求項3は、請求項1または2に
記載するスパイクピンのピンヘッド部の先端面に凹部を
設け、該凹部に金属ピンを装着したことを要旨とする。
請求項4は、タイヤトレッド面に、表面側の大径部と中
間の括れ部と底側の拡底部とが連通してなる装着穴を凹
設し、該装着穴にスパイクピンを着脱可能に装着してな
るスパイクピン付きタイヤであって、スパイクピンは、
前記大径部に倣った略円柱状を呈し、先端部分をタイヤ
トレッド面から突出するピンヘッド部と、該ピンヘッド
部の底部に連設され、前記括れ部に倣った小径状のシャ
ンク部と、該シャンク部の底部に連設され、上記拡底部
に係脱自在に係止するフランジ状で且つ前記拡底部の底
面との間に間隙を設けるように形成した係止部とを備え
たことを要旨とする。請求項5は、タイヤトレッド面に
装着穴を凹設し、該装着穴に装填するベース体にスパイ
クピンを着脱自在に装着してなるスパイクピン装置であ
って、ベース体は、小径穴と大径穴とを軸心上に連通形
成した弾性材料からなる筒体の外周に、前記装着穴内面
に食い込むべく径方向に突出する剛性部材からなる突縁
部材を一体的に固着してなり、スパイクピンは、前記装
着穴に倣った略円柱状を呈すると共に、先端部分をタイ
ヤトレッド面から突出するピンヘッド部と、該ピンヘッ
ド部の底部に連設され、前記小径穴に倣った小径状のシ
ャンク部と、該シャンク部の底部に連設され、前記大径
穴に係脱自在に係止するフランジ状で且つ前記装着穴の
底面との間に間隙を設けるように形成した係止部とを備
えて一体成形してなることを要旨とする。
【0006】上記技術的手段によれば、下記の作用を奏
する。 (請求項1) 本発明のスパイクピンは、シャンク部を
小径に形成することで、水平方向の負荷に対し弾性変形
し易い形状になっている。よって、このシャンク部は、
ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃に対
し、弾性変形することにより、その衝撃を吸収する。そ
して、係止部が、タイヤトレッド面に凹設した装着穴又
は該装着穴内に装填したベース体の被係止部に係脱自在
に係止してあるため、スパイクピンの着脱および交換を
可能にする。 (請求項2) スパイクピンを、アスファルト路面より
も軟らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料により形
成したことで、アスファルト路面を削磨することなく、
凍結路面に対するグリップ力を得る。しかも、弾性材料
で形成してあるため、シャンク部における水平方向の負
荷に対する弾性変形が大きくなり、路面からの水平方向
の衝撃を更に吸収し易い。 (請求項3)ピンヘッド部の先端面に凹部を設け、該凹
部に金属ピンを装着することで、寒冷地や豪雪地域にお
いても、金属ピンを圧雪及び凍結路面に食い込ませてよ
り強力なグリップ力を発揮する。 (請求項4)ピンヘッド部の先端部分がタイヤトレッド
面から突出して圧雪及び凍結路面に食い込みグリップ力
を発揮する。このとき、シャンク部を小径に形成してあ
るので、ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝
撃をシャンク部の弾性変形により吸収する。そして、係
止部がタイヤトレッド面に凹設した装着穴の拡底部に係
止してあり、スパイクピンを、軸方向に引っ張ることに
より、装着穴の括れ部が弾性変形するため、抜く事がで
きる。よって、スパイクピンの着脱および交換を可能に
する。その上、係止部と拡底部の底面との間に間隙を設
けてあるので、スパイクピンが路面によりタイヤ中心部
方向へ押されたときに、スパイクピンの係止部を前記間
隙で沈ませることによって、スパイクピンの変形及びタ
イヤの損傷を防止する。 (請求項5)ベース体の突縁部材がタイヤトレッド面の
装着穴内でタイヤに食い込むことで、該ベース体がタイ
ヤの装着穴から脱落することがない。そして、スパイク
ピンのピンヘッド部の先端部分がタイヤトレッド面から
突出して圧雪及び凍結路面に食い込みグリップ力を発揮
する。このとき、シャンク部を小径に形成してあるの
で、ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃を
シャンク部の弾性変形により吸収する。そして、係止部
が弾性材料からなる筒体内の大径部に係止してあり、ス
パイクピンを、軸方向に引っ張ることにより、小径穴が
弾性変形するため、抜く事ができる。よって、スパイク
ピンの着脱および交換を可能にする。その上、係止部と
装着穴の底面との間に間隙を設けてあるので、スパイク
ピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押されたときに、
スパイクピンの係止部を前記間隙で沈ませることによっ
て、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止する。
する。 (請求項1) 本発明のスパイクピンは、シャンク部を
小径に形成することで、水平方向の負荷に対し弾性変形
し易い形状になっている。よって、このシャンク部は、
ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃に対
し、弾性変形することにより、その衝撃を吸収する。そ
して、係止部が、タイヤトレッド面に凹設した装着穴又
は該装着穴内に装填したベース体の被係止部に係脱自在
に係止してあるため、スパイクピンの着脱および交換を
可能にする。 (請求項2) スパイクピンを、アスファルト路面より
も軟らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料により形
成したことで、アスファルト路面を削磨することなく、
凍結路面に対するグリップ力を得る。しかも、弾性材料
で形成してあるため、シャンク部における水平方向の負
荷に対する弾性変形が大きくなり、路面からの水平方向
の衝撃を更に吸収し易い。 (請求項3)ピンヘッド部の先端面に凹部を設け、該凹
部に金属ピンを装着することで、寒冷地や豪雪地域にお
いても、金属ピンを圧雪及び凍結路面に食い込ませてよ
り強力なグリップ力を発揮する。 (請求項4)ピンヘッド部の先端部分がタイヤトレッド
面から突出して圧雪及び凍結路面に食い込みグリップ力
を発揮する。このとき、シャンク部を小径に形成してあ
るので、ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝
撃をシャンク部の弾性変形により吸収する。そして、係
止部がタイヤトレッド面に凹設した装着穴の拡底部に係
止してあり、スパイクピンを、軸方向に引っ張ることに
より、装着穴の括れ部が弾性変形するため、抜く事がで
きる。よって、スパイクピンの着脱および交換を可能に
する。その上、係止部と拡底部の底面との間に間隙を設
けてあるので、スパイクピンが路面によりタイヤ中心部
方向へ押されたときに、スパイクピンの係止部を前記間
隙で沈ませることによって、スパイクピンの変形及びタ
イヤの損傷を防止する。 (請求項5)ベース体の突縁部材がタイヤトレッド面の
装着穴内でタイヤに食い込むことで、該ベース体がタイ
ヤの装着穴から脱落することがない。そして、スパイク
ピンのピンヘッド部の先端部分がタイヤトレッド面から
突出して圧雪及び凍結路面に食い込みグリップ力を発揮
する。このとき、シャンク部を小径に形成してあるの
で、ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃を
シャンク部の弾性変形により吸収する。そして、係止部
が弾性材料からなる筒体内の大径部に係止してあり、ス
パイクピンを、軸方向に引っ張ることにより、小径穴が
弾性変形するため、抜く事ができる。よって、スパイク
ピンの着脱および交換を可能にする。その上、係止部と
装着穴の底面との間に間隙を設けてあるので、スパイク
ピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押されたときに、
スパイクピンの係止部を前記間隙で沈ませることによっ
て、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至2は、本発明に係わるス
パイクピンの一例を示し、図3乃至4は、本発明に係わ
るスパイクピン装置の一例を示す。また、図5は、本発
明に係わるスパイクピン装置の他例を示す。図1に示す
スパイクピン1は、ピンヘッド部1aと、ピンヘッド部
1aの底部に連設したシャンク部1bと、シャンク部1
bの底部に連設した係止部1cとからなる一体の部材で
あり、タイヤトレッド面2aに凹設した装着穴12に、
ピンヘッド部1aの先端部分を突出させた状態で着脱自
在に装着される。
に基づいて説明する。図1乃至2は、本発明に係わるス
パイクピンの一例を示し、図3乃至4は、本発明に係わ
るスパイクピン装置の一例を示す。また、図5は、本発
明に係わるスパイクピン装置の他例を示す。図1に示す
スパイクピン1は、ピンヘッド部1aと、ピンヘッド部
1aの底部に連設したシャンク部1bと、シャンク部1
bの底部に連設した係止部1cとからなる一体の部材で
あり、タイヤトレッド面2aに凹設した装着穴12に、
ピンヘッド部1aの先端部分を突出させた状態で着脱自
在に装着される。
【0008】ピンヘッド部1aは、略円柱状を呈し、先
端面に、必要に応じて後述する金属ピン3を圧入する円
柱孔状の凹部1dを形成してある。シャンク部1bは、
弾性変形により路面から受ける水平方向の衝撃を吸収す
るように、ピンヘッド部1aよりも小径状に形成してあ
る。係止部1cは、径方向に突出するフランジ状を呈
し、後述する装着穴12における拡底部12cの路面側
の面に係脱自在に係止される。
端面に、必要に応じて後述する金属ピン3を圧入する円
柱孔状の凹部1dを形成してある。シャンク部1bは、
弾性変形により路面から受ける水平方向の衝撃を吸収す
るように、ピンヘッド部1aよりも小径状に形成してあ
る。係止部1cは、径方向に突出するフランジ状を呈
し、後述する装着穴12における拡底部12cの路面側
の面に係脱自在に係止される。
【0009】このスパイクピン1の材料は、アスファル
ト路面を削磨せず、且つ、路面から受ける水平方向の衝
撃をシャンク部1bの弾性変形により吸収するように、
アスファルト路面よりも軟らかく且つ凍結路面よりも硬
い合成樹脂または硬質ゴム等の弾性材料を用いるのが好
ましい。
ト路面を削磨せず、且つ、路面から受ける水平方向の衝
撃をシャンク部1bの弾性変形により吸収するように、
アスファルト路面よりも軟らかく且つ凍結路面よりも硬
い合成樹脂または硬質ゴム等の弾性材料を用いるのが好
ましい。
【0010】ところで、一般的に、アスファルトやコン
クリート等の舗装路面は、ショア硬度98〜100程
度。また、凍結路面の硬度はショア硬度90〜93程度
である。よって、前記スパイクピン1を弾性材料で形成
する場合には、ショア硬度90〜100の範囲のもの、
若しくは93〜98の範囲にあるものを使用するのが好
ましい。。
クリート等の舗装路面は、ショア硬度98〜100程
度。また、凍結路面の硬度はショア硬度90〜93程度
である。よって、前記スパイクピン1を弾性材料で形成
する場合には、ショア硬度90〜100の範囲のもの、
若しくは93〜98の範囲にあるものを使用するのが好
ましい。。
【0011】また、寒冷地や豪雪地域等で特に強力なグ
リップ力を要求される場合には、スパイクピン1の材料
に金属を用いてもよいが、図2に示す態様のように、弾
性材料からなるスパイクピン1のピンヘッド部1a先端
面の凹部1dに金属ピン3を、その先端部を突出させて
圧入装着することで、シャンク部1bが弾性変形し易い
ように構成すると好ましい。
リップ力を要求される場合には、スパイクピン1の材料
に金属を用いてもよいが、図2に示す態様のように、弾
性材料からなるスパイクピン1のピンヘッド部1a先端
面の凹部1dに金属ピン3を、その先端部を突出させて
圧入装着することで、シャンク部1bが弾性変形し易い
ように構成すると好ましい。
【0012】金属ピン3は、金属材料からなる略円筒形
部材であり、スパイクピン1側の端部外周に、凹部1d
内でピンヘッド部1aに食い込ませる鍔部3aを突設す
ることで、走行中にピンヘッド部1aから脱落しないよ
うに装着される。
部材であり、スパイクピン1側の端部外周に、凹部1d
内でピンヘッド部1aに食い込ませる鍔部3aを突設す
ることで、走行中にピンヘッド部1aから脱落しないよ
うに装着される。
【0013】装着穴12は、表面側の大径部12aと中
間の括れ部12bと底側の拡底部12cとが連通してな
り、スパイクピン1の形状に略倣って形成され、且つ、
スパイクピン1を装着した状態で、ピンヘッド部1aの
先端をタイヤトレッド面2aから突出するように大径部
12aの深さ寸法を設定すると共に、係止部1c下端と
の間に間隙Hを形成するように拡底部12cの深さ寸法
を設定してある。
間の括れ部12bと底側の拡底部12cとが連通してな
り、スパイクピン1の形状に略倣って形成され、且つ、
スパイクピン1を装着した状態で、ピンヘッド部1aの
先端をタイヤトレッド面2aから突出するように大径部
12aの深さ寸法を設定すると共に、係止部1c下端と
の間に間隙Hを形成するように拡底部12cの深さ寸法
を設定してある。
【0014】間隙Hは、スパイクピン1が路面によりタ
イヤ中心部方向へ押されたときに、装着穴12の括れ部
12bが弾性変形することによって係止部1cを沈み込
ませるための空間であり、これにより、スパイクピン1
の変形及びタイヤ2の損傷を防止している。
イヤ中心部方向へ押されたときに、装着穴12の括れ部
12bが弾性変形することによって係止部1cを沈み込
ませるための空間であり、これにより、スパイクピン1
の変形及びタイヤ2の損傷を防止している。
【0015】而して、上記構成のスパイクピン1は、下
記の作用効果を奏する。スパイクピン1は、タイヤ2に
装着され、走行時に、ピンヘッド部1aを凍結路面に食
い込ませることでグリップ力を発揮する。そして、この
スパイクピン1は、路面から水平方向の衝撃を受ける
が、その衝撃をシャンク部1bの弾性変形により吸収す
るため、装着穴12の括れ部12bが伸び広がって脱落
することがない。また、長期間の使用により磨耗した場
合には、ピンヘッド部1aの先端側をラジオペンチ等の
一般的な工具で摘んで軸方向に引っ張ることにより、タ
イヤ2の括れ部12bが弾性変形するのでを容易に抜く
ことができ、従って、交換作業を速やか且つ簡単に行う
ことができる。
記の作用効果を奏する。スパイクピン1は、タイヤ2に
装着され、走行時に、ピンヘッド部1aを凍結路面に食
い込ませることでグリップ力を発揮する。そして、この
スパイクピン1は、路面から水平方向の衝撃を受ける
が、その衝撃をシャンク部1bの弾性変形により吸収す
るため、装着穴12の括れ部12bが伸び広がって脱落
することがない。また、長期間の使用により磨耗した場
合には、ピンヘッド部1aの先端側をラジオペンチ等の
一般的な工具で摘んで軸方向に引っ張ることにより、タ
イヤ2の括れ部12bが弾性変形するのでを容易に抜く
ことができ、従って、交換作業を速やか且つ簡単に行う
ことができる。
【0016】次に、上記構成のスパイクピン1を具備し
たスパイクピン装置10について説明する。スパイクピ
ン装置10は、上記構成のスパイクピン1をベース体4
に着脱自在に装着してなり、タイヤトレッド面2aに形
成される略円柱孔状の装着穴22に装填される。
たスパイクピン装置10について説明する。スパイクピ
ン装置10は、上記構成のスパイクピン1をベース体4
に着脱自在に装着してなり、タイヤトレッド面2aに形
成される略円柱孔状の装着穴22に装填される。
【0017】ベース体4は、筒体14の外周に、径方向
に突出すべく突縁部材24を一体的に固着してなる。
に突出すべく突縁部材24を一体的に固着してなる。
【0018】筒体14は、小径穴14aと大径穴14b
とを軸心上に連通形成してなる。この筒体14の材質
は、ゴム材等の弾性部材であり、走行中にスパイクピン
1が脱落することなく、且つ、交換時には小径穴14a
を変形させて容易に着脱できるように、その硬度を適宜
に設定してある。
とを軸心上に連通形成してなる。この筒体14の材質
は、ゴム材等の弾性部材であり、走行中にスパイクピン
1が脱落することなく、且つ、交換時には小径穴14a
を変形させて容易に着脱できるように、その硬度を適宜
に設定してある。
【0019】小径穴14aは、スパイクピン1のシャン
ク部1bに略倣って形成してあり、スパイクピン1のピ
ンヘッド部1aを路面側に突出する向きでシャンク部1
bと嵌合する。大径穴14bは、スパイクピン1の係止
部1cの外径に略倣って形成することにより、路面側の
面に係止部1cを係止する被係止部であり、装着穴22
の底面と係止部1c下端の間に間隙H’を形成するよう
に深さ寸法を設定してある。
ク部1bに略倣って形成してあり、スパイクピン1のピ
ンヘッド部1aを路面側に突出する向きでシャンク部1
bと嵌合する。大径穴14bは、スパイクピン1の係止
部1cの外径に略倣って形成することにより、路面側の
面に係止部1cを係止する被係止部であり、装着穴22
の底面と係止部1c下端の間に間隙H’を形成するよう
に深さ寸法を設定してある。
【0020】間隙H’は、スパイクピン1が路面により
タイヤ中心部方向へ押されたときに、筒体14の小径穴
14aが弾性変形することによって係止部1cを沈み込
ませる(図4(b)参照)ための空間であり、これによ
り、スパイクピン1の変形及びタイヤ2の損傷を防止し
ている。
タイヤ中心部方向へ押されたときに、筒体14の小径穴
14aが弾性変形することによって係止部1cを沈み込
ませる(図4(b)参照)ための空間であり、これによ
り、スパイクピン1の変形及びタイヤ2の損傷を防止し
ている。
【0021】突縁部材24は、略薄肉円筒状を呈し、耐
腐食性の金属部材又は防錆処理を施した金属部材からな
り、上縁部24aを装着穴22内面に食い込ませるよう
に、その外径を装着穴22の直径よりやや大きく形成し
てある。
腐食性の金属部材又は防錆処理を施した金属部材からな
り、上縁部24aを装着穴22内面に食い込ませるよう
に、その外径を装着穴22の直径よりやや大きく形成し
てある。
【0022】よって、上記構成のスパイクピン装置10
は、タイヤトレッド面2aの装着穴22に装着され、こ
のとき、突縁部材24の上縁部24aを装着穴22内面
に食い込ませることでベース体4が強固に固定される。
また、筒体14の硬度が適宜に設定されているので、走
行中にスパイクピン1が脱落することなく、且つ、交換
時には小径穴14aを変形させることで、交換作業をよ
り速やか且つ簡単に行うことができる。尚、その他の作
用効果を、スパイクピン1を直接タイヤトレッド面2a
の装着穴12に装着するようにした上記の態様と同様に
奏するのは勿論である。
は、タイヤトレッド面2aの装着穴22に装着され、こ
のとき、突縁部材24の上縁部24aを装着穴22内面
に食い込ませることでベース体4が強固に固定される。
また、筒体14の硬度が適宜に設定されているので、走
行中にスパイクピン1が脱落することなく、且つ、交換
時には小径穴14aを変形させることで、交換作業をよ
り速やか且つ簡単に行うことができる。尚、その他の作
用効果を、スパイクピン1を直接タイヤトレッド面2a
の装着穴12に装着するようにした上記の態様と同様に
奏するのは勿論である。
【0023】また、突縁部材24の形状は、上記のもの
に限られるものではなく、図5に示す態様のスパイクピ
ン装置20の突縁部材24’のように形成してもよい。
このスパイクピン装置20では、筒体14の下端面に略
中空円盤状の突縁部材24’を一体的に固着してベース
体4’を構成している。
に限られるものではなく、図5に示す態様のスパイクピ
ン装置20の突縁部材24’のように形成してもよい。
このスパイクピン装置20では、筒体14の下端面に略
中空円盤状の突縁部材24’を一体的に固着してベース
体4’を構成している。
【0024】突縁部材24’は、外周上縁部24a’を
刃先状に形成してあり、この上縁部24a’を装着穴2
2内面に食い込ませことにより、走行中脱落することの
ないようにベース体4’を強固に固定する。尚、スパイ
クピン装置20のその他の構成については、上述したス
パイクピン装置10と同様であるため、同一部分に同一
の符号を付けることで重複説明を省略する。
刃先状に形成してあり、この上縁部24a’を装着穴2
2内面に食い込ませことにより、走行中脱落することの
ないようにベース体4’を強固に固定する。尚、スパイ
クピン装置20のその他の構成については、上述したス
パイクピン装置10と同様であるため、同一部分に同一
の符号を付けることで重複説明を省略する。
【0025】また、図5に示す一例では、ピンヘッド部
1a先端面の凹部1dに金属ピン3を装着してあるが、
この金属ピン3は、上述したように、寒冷地や豪雪地域
等で特に強力なグリップ力を要求される場合に装着する
ものであり、上記態様のスパイクピン装置10に装着し
てもよいのは勿論である。
1a先端面の凹部1dに金属ピン3を装着してあるが、
この金属ピン3は、上述したように、寒冷地や豪雪地域
等で特に強力なグリップ力を要求される場合に装着する
ものであり、上記態様のスパイクピン装置10に装着し
てもよいのは勿論である。
【0026】また、上記何れの態様においても、タイヤ
2は、後加工により装着穴12又は装着穴22を形成し
た普通タイヤか、あるいは、予め装着穴12又は装着穴
22を形成した専用タイヤの何れであっても構わない。
また、上述した構成手段により、上記スパイクピン1、
スパイクピン装置10,20の何れかを予め装着したス
パイクピン付きタイヤ又はスパイクピン装置付きタイヤ
を構成してもよい。
2は、後加工により装着穴12又は装着穴22を形成し
た普通タイヤか、あるいは、予め装着穴12又は装着穴
22を形成した専用タイヤの何れであっても構わない。
また、上述した構成手段により、上記スパイクピン1、
スパイクピン装置10,20の何れかを予め装着したス
パイクピン付きタイヤ又はスパイクピン装置付きタイヤ
を構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)本発明のスパイクピンは、シャンク部が、
ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃に対
し、弾性変形することによりその衝撃を吸収するので、
車の走行中に抜けることがない上、長期間の使用により
磨耗した場合には着脱して交換できる。 (請求項2)更に、スパイクピンを、アスファルト路面
よりも軟らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料によ
り形成することで、アスファルト路面を削磨することな
く、凍結路面に対するグリップ力が得られる。しかも、
弾性材料で形成してあるため、シャンク部における水平
方向の衝撃吸収力が更に増し、スパイクピン脱落に対す
る安全性がより向上する。 (請求項3)その上、ピンヘッド部の先端面に凹部を設
け、該凹部に金属ピンを装着することで、寒冷地や豪雪
地域においても、金属ピンが硬い圧雪及び凍結路面に食
い込むため、より強力なグリップ力を発揮する。 (請求項4)更に、タイヤトレッド面に凹設した装着穴
にスパイクピンを装着してスパイクピン付きタイヤを構
成した発明では、スパイクピンを軸方向に引っ張ること
で、装着穴の括れ部が弾性変形して、抜く事ができるた
め、スパイクピンの着脱および交換が容易に行える。そ
の上、係止部と拡底部の底面との間に間隙を設けてある
ので、スパイクピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押
されたときに、スパイクピンを前記間隙で沈ませること
によって、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止
できる。 (請求項5)更に、タイヤトレッド面の装着穴に装填さ
れるベース体にスパイクピンを装着してスパイクピン装
置を構成した発明では、ベース体を構成する筒体の弾性
を適宜に設定することで、スパイクピンを脱落すること
ないく且つより着脱し易くすることができる。その上、
係止部と装着穴の底面との間に間隙を形成するので、ス
パイクピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押されたと
きに、スパイクピンを前記間隙で沈ませることによっ
て、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止でき
る。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)本発明のスパイクピンは、シャンク部が、
ピン抜けの原因となる路面からの水平方向の衝撃に対
し、弾性変形することによりその衝撃を吸収するので、
車の走行中に抜けることがない上、長期間の使用により
磨耗した場合には着脱して交換できる。 (請求項2)更に、スパイクピンを、アスファルト路面
よりも軟らかく、且つ凍結路面よりも硬い弾性材料によ
り形成することで、アスファルト路面を削磨することな
く、凍結路面に対するグリップ力が得られる。しかも、
弾性材料で形成してあるため、シャンク部における水平
方向の衝撃吸収力が更に増し、スパイクピン脱落に対す
る安全性がより向上する。 (請求項3)その上、ピンヘッド部の先端面に凹部を設
け、該凹部に金属ピンを装着することで、寒冷地や豪雪
地域においても、金属ピンが硬い圧雪及び凍結路面に食
い込むため、より強力なグリップ力を発揮する。 (請求項4)更に、タイヤトレッド面に凹設した装着穴
にスパイクピンを装着してスパイクピン付きタイヤを構
成した発明では、スパイクピンを軸方向に引っ張ること
で、装着穴の括れ部が弾性変形して、抜く事ができるた
め、スパイクピンの着脱および交換が容易に行える。そ
の上、係止部と拡底部の底面との間に間隙を設けてある
ので、スパイクピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押
されたときに、スパイクピンを前記間隙で沈ませること
によって、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止
できる。 (請求項5)更に、タイヤトレッド面の装着穴に装填さ
れるベース体にスパイクピンを装着してスパイクピン装
置を構成した発明では、ベース体を構成する筒体の弾性
を適宜に設定することで、スパイクピンを脱落すること
ないく且つより着脱し易くすることができる。その上、
係止部と装着穴の底面との間に間隙を形成するので、ス
パイクピンが路面によりタイヤ中心部方向へ押されたと
きに、スパイクピンを前記間隙で沈ませることによっ
て、スパイクピンの変形及びタイヤの損傷を防止でき
る。
【図1】本発明に係わるスパイクピンの一例を示す縦断
面図であり、(a)はタイヤの装着穴に装着する前の状
態を示し、(b)はタイヤの装着穴に装着した状態を示
す。
面図であり、(a)はタイヤの装着穴に装着する前の状
態を示し、(b)はタイヤの装着穴に装着した状態を示
す。
【図2】同スパイクピンの先端に金属ピンを装着した一
例を示す縦断面図であり、(a)はタイヤの装着穴に装
着する前の状態を示し、(b)はタイヤの装着穴に装着
した状態を示す。
例を示す縦断面図であり、(a)はタイヤの装着穴に装
着する前の状態を示し、(b)はタイヤの装着穴に装着
した状態を示す。
【図3】本発明に係わるスパイクピン装置の一例で、
(a)は分解斜視図、(b)は一部切欠断面を示す斜視
図。
(a)は分解斜視図、(b)は一部切欠断面を示す斜視
図。
【図4】図3におけるスパイクピン装置をタイヤの装着
穴に装着した状態を一部切欠して示し、(a)は路面か
らの負荷を受けていない状態を示す部分拡大断面図、
(b)は路面に押されたときの状態を示す部分拡大断面
図。
穴に装着した状態を一部切欠して示し、(a)は路面か
らの負荷を受けていない状態を示す部分拡大断面図、
(b)は路面に押されたときの状態を示す部分拡大断面
図。
【図5】本発明に係わるスパイクピン装置の他例で、
(a)は路面からの負荷を受けていない状態を示す部分
拡大断面図、(b)は路面に押されたときの状態を示す
部分拡大断面図。
(a)は路面からの負荷を受けていない状態を示す部分
拡大断面図、(b)は路面に押されたときの状態を示す
部分拡大断面図。
1:スパイクピン 1a:ピンヘッド部 1b:シャンク部 1c:係止部 1d:凹部 2a:タイヤトレッド面 3:金属ピン 4,4’:ベース体 10,20:スパイクピン装置 12:装着穴 12a:大径部 12b:括れ部 12c:拡底部 14:筒体 14a:小径穴 14b:大径穴 24,24’:突縁部材 H,H’:間隙
Claims (5)
- 【請求項1】 タイヤトレッド面に凹設した装着穴又は
該装着穴内に装填したベース体に着脱自在に装着される
スパイクピンであって、 先端部分をタイヤトレッド面から突出するピンヘッド部
と、該ピンヘッド部の底部に連設した小径状のシャンク
部と、該シャンク部の底部に連設され、上記装着穴又は
上記ベース体の被係止部に係脱自在に係止するフランジ
状の係止部とを備えてなるスパイクピン。 - 【請求項2】 アスファルト路面よりも軟らかく、且つ
凍結路面よりも硬い弾性材料により形成したことを特徴
とする請求項1記載のスパイクピン。 - 【請求項3】 上記ピンヘッド部の先端面に凹部を設
け、該凹部に金属ピンを装着したことを特徴とする請求
項1または2記載のスパイクピン。 - 【請求項4】 タイヤトレッド面に、表面側の大径部と
中間の括れ部と底側の拡底部とが連通してなる装着穴を
凹設し、該装着穴にスパイクピンを着脱可能に装着して
なるスパイクピン付きタイヤであって、 スパイクピンは、前記大径部に倣った略円柱状を呈し、
先端部分をタイヤトレッド面から突出するピンヘッド部
と、該ピンヘッド部の底部に連設され、前記括れ部に倣
った小径状のシャンク部と、該シャンク部の底部に連設
され、上記拡底部に係脱自在に係止するフランジ状で且
つ前記拡底部の底面との間に間隙を設けるように形成し
た係止部とを備えてなるスパイクピン付きタイヤ。 - 【請求項5】 タイヤトレッド面に装着穴を凹設し、該
装着穴に装填するベース体にスパイクピンを着脱自在に
装着してなるスパイクピン装置であって、ベース体は、
小径穴と大径穴とを軸心上に連通形成した弾性材料から
なる筒体の外周に、前記装着穴内面に食い込むべく径方
向に突出する剛性部材からなる突縁部材を一体的に固着
してなり、 スパイクピンは、前記装着穴に倣った略円柱状を呈する
と共に、先端部分をタイヤトレッド面から突出するピン
ヘッド部と、該ピンヘッド部の底部に連設され、前記小
径穴に倣った小径状のシャンク部と、該シャンク部の底
部に連設され、前記大径穴に係脱自在に係止するフラン
ジ状で且つ前記装着穴の底面との間に間隙を設けるよう
に形成した係止部とを備えて一体成形してなるスパイク
ピン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10326579A JP2000142036A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | スパイクピン及びスパイクピン付きタイヤ並びにスパイクピン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10326579A JP2000142036A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | スパイクピン及びスパイクピン付きタイヤ並びにスパイクピン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000142036A true JP2000142036A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18189399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10326579A Pending JP2000142036A (ja) | 1998-11-17 | 1998-11-17 | スパイクピン及びスパイクピン付きタイヤ並びにスパイクピン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000142036A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070052A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
KR200461549Y1 (ko) * | 2011-06-13 | 2012-07-24 | 엘엠제이테크(주) | 타이어 장착용 미끄럼 방지장치에 있어서 미끄럼 방지구의 구조 |
JP2013082309A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スタッドピン及びそれを備えたスタッドタイヤ |
JP2013224134A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-10-31 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
-
1998
- 1998-11-17 JP JP10326579A patent/JP2000142036A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070052A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
KR200461549Y1 (ko) * | 2011-06-13 | 2012-07-24 | 엘엠제이테크(주) | 타이어 장착용 미끄럼 방지장치에 있어서 미끄럼 방지구의 구조 |
JP2013082309A (ja) * | 2011-10-07 | 2013-05-09 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スタッドピン及びそれを備えたスタッドタイヤ |
JP2013224134A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-10-31 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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