JP2000141291A - チューブ調尺装置およびチューブ切断装置 - Google Patents

チューブ調尺装置およびチューブ切断装置

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JP2000141291A
JP2000141291A JP10314963A JP31496398A JP2000141291A JP 2000141291 A JP2000141291 A JP 2000141291A JP 10314963 A JP10314963 A JP 10314963A JP 31496398 A JP31496398 A JP 31496398A JP 2000141291 A JP2000141291 A JP 2000141291A
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tube
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corrugated tube
cutting
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JP10314963A
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English (en)
Inventor
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
Takashi Ueno
隆 上野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縦割りチューブの調尺を、良好な作業性で、か
つ、正確に行う。 【解決手段】第1および第2案内部材21,22は、コ
ルゲートチューブ11の内面を案内することによって、
その軸方向移動を案内する。第1案内部材21に対向し
て調尺ローラ51が配置されている。調尺ローラ51の
回転量はエンコーダ52によって検出され、その検出結
果は、カウンタ表示部55に表示される。コルゲートチ
ューブ11を軸方向に移動させると、調尺ローラ51が
その外周面に接触して回転し、カウンタ表示部55に
は、引き出されたコルゲートチューブ11の長さが数値
表示される。所望の長さの値が表示された時点で、切断
機構24のカッタ部41を操作すれば、第1および第2
案内部材21,22の間でコルゲートチューブ11を切
断できる。 【効果】コルゲートチューブ11の調尺/切断時に、潰
れ変形が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてワイヤ
ーハーネスにおいて電線を保護するために用いられるコ
ルゲートチューブなどのように、軸方向に沿う切り込み
が形成された縦割りチューブを調尺および/または切断
するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスでは、複数本
の電線束を安全に保護するために、軸方向に沿う切り込
みが形成された蛇腹状の縦割りチューブであるコルゲー
トチューブが、必要に応じて用いられる。そこで、ワイ
ヤーハーネスの製造工場では、図7に示すように、太さ
の異なる複数種類のコルゲートチューブ1が、複数の棚
2にそれぞれ収容されて保管されている。各棚2におい
て、各コルゲートチューブ1は、束状にまとめられてお
り、その端末部1aは、各棚2に取り付けられた端末保
持具3に差し込んで保持できるようになっている。
【0003】作業者は、ワイヤーハーネスの組み立て工
程において必要になったコルゲートチューブ1を選択
し、その端末部1aを端末保持具3から取り外して、コ
ルゲートチューブ1を必要長だけ繰り出す。その際、従
来では、所要の長さのコルゲートチューブ片を必要本数
だけ取り出すために、スケールでコルゲートチューブ1
の長さを測り、カッタ等でコルゲートチューブ1を切り
分けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、束状にまと
められたコルゲートチューブ1には、形状にくせがつい
てしまっていて、スケールによる長さの計測がし辛い。
また、コルゲートチューブ1には、軸方向に沿う切り込
みが形成されているため、これをカッタ等で押し切ろう
とすると、コルゲートチューブ1が潰れ変形してしま
い、うまく切断することができない。そのため、作業効
率が悪いうえ、切り分けられたコルゲートチューブ片の
長さがばらつくという問題があった。
【0005】そこで、この発明の第1の目的は、縦割り
チューブの調尺を良好な作業性で行うことができるチュ
ーブ調尺装置を提供することである。また、この発明の
第2の目的は、縦割りチューブの切断を良好な作業性で
行うことができるチューブ切断装置を提供することであ
る。さらに、この発明の第3の目的は、縦割りチューブ
の調尺および切断を良好な作業性で正確に行うことがで
きるチューブ調尺切断装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、軸方向に沿う切り込みが形
成された縦割りチューブの内面を案内する案内面を有
し、上記縦割りチューブの軸方向移動を案内する案内部
材と、この案内部材の上記案内面に対向して配置され、
この案内部材によって案内される縦割りチューブの外面
に接触して、この縦割りチューブの軸方向移動に従動し
て回転する調尺ローラ、およびこの調尺ローラの回転量
を検出する回転検出手段を有する調尺機構とを含むこと
を特徴とするチューブ調尺装置である。
【0007】上記縦割りチューブは、典型的には、ワイ
ヤーハーネスに使用されるコルゲートチューブを含む。
コルゲートチューブ以外にも、本発明は、たとえば、P
VCチューブなどの縦割りチューブの調尺のために適用
することができる。この構成によれば、案内部材によっ
て縦割りチューブの内面を案内させながら縦割りチュー
ブを軸方向に移動させると、それに伴って調尺ローラが
回転し、この回転量が回転検出手段により検出される。
したがって、回転検出手段による検出結果は、案内部材
によって案内されて軸方向に移動した縦割りチューブの
長さに相当する。よって、回転検出手段による検出結果
を参照することにより、縦割りチューブの調尺を正確に
行える。
【0008】しかも、案内部材によって案内させながら
縦割りチューブを移動することによって正確な調尺が可
能なので、縦割りチューブにくせがついている場合であ
っても、正確な調尺を容易に行うことができ、良好な作
業性を実現できる。また、上記案内部材は、縦割りチュ
ーブの内面を案内する案内面(好ましくは、チューブの
内壁のほぼ全周に対向した案内面)を有しており、上記
調尺ローラは、上記案内面に対向する位置に配置され
て、縦割りチューブの外面に接触するように設けられて
いる。したがって、調尺ローラの縦割りチューブに対す
る押し付け力を上記案内面で受けることができるから、
縦割りチューブに潰れが生じることがない。
【0009】また、上記案内部材は、縦割りチューブの
端末部を保持することができるものであることが好まし
い。これにより、チューブの束から引き出して縦割りチ
ューブの調尺を行う場合に、縦割りチューブの端末がチ
ューブ束に隠れてしまったりすることがない。上記案内
部材は、間隔を開けて配置され、縦割りチューブの内面
を案内する案内面をそれぞれ有する第1案内部材および
第2案内部材を含むものであってもよい。この場合に、
上記案内面は、縦割りチューブの内壁のほぼ全周に対向
していることが好ましい。
【0010】また、第1案内部材と第2案内部材との間
隔は、切断機構によって縦割りチューブを切断するとき
に、第1案内部材および第2案内部材によって縦割りチ
ューブの圧潰を防ぐことができる程度に狭くなっている
ことが好ましい。この場合の切断機構は、チューブ調尺
装置とは別の切断器具(たとえば、はさみやカッタ)で
あってもよいし、チューブ調尺装置に備えられた切断機
構であってもよい。
【0011】チューブ調尺装置に切断機構が備えられる
場合には、この切断機構は、第1案内部材と第2案内部
材との間隙に対して進退可能なカッタ部材を含むことが
好ましい。上記調尺機構は、上記回転検出手段の検出結
果を表示する表示装置を備えていることが好ましい。こ
の構成であれば、表示装置を視認することによって、縦
割りチューブの長さが分かるから、調尺作業が容易にな
る。
【0012】上記回転検出手段は、上記調尺ローラの回
転に伴って信号を出力するエンコーダと、このエンコー
ダの出力信号を検出するカウンタ回路とを含むことが好
ましい。また、エンコーダは、回転方向を表す信号を出
力可能であることが好ましく、その場合には、カウンタ
回路は、当該信号により表された回転方向に応じてアッ
プカウント動作およびダウンカウント動作の間で動作切
り換えが可能なものであることが好ましい。この構成の
場合には、縦割りチューブを一方向に移動させるとアッ
プカウントされ、その逆方向に移動させるとダウンカウ
ントが行われることになるから、縦割りチューブを移動
させ過ぎた場合には、これを戻すことによって正確な調
尺が可能である。
【0013】請求項2記載の発明は、軸方向に沿う切り
込みが形成された縦割りチューブの内面を案内する案内
面を有し、上記縦割りチューブの軸方向移動を案内する
案内部材と、この案内部材によって案内される縦割りチ
ューブを所定位置で切断するための切断機構とを含むこ
とを特徴とするチューブ切断装置である。この構成によ
れば、案内部材の案内面によって縦割りチューブの内面
が支持された状態で、切断機構によって縦割りチューブ
を切断することができる。したがって、切断の際に、縦
割りチューブが潰れ変形したりすることがなく、縦割り
チューブの切断作業を良好な作業性で行える。
【0014】請求項3記載の発明は、軸方向に沿う切り
込みが形成された縦割りチューブの内面を案内する案内
面を有し、上記縦割りチューブの軸方向移動を案内する
案内部材と、この案内部材の上記案内面に対向して配置
され、この案内部材によって案内される縦割りチューブ
の外面に接触して、この縦割りチューブの軸方向移動に
従動して回転する調尺ローラ、およびこの調尺ローラの
回転量を検出する回転検出手段を有する調尺機構と、上
記案内部材によって案内される縦割りチューブを所定位
置で切断するための切断機構とを含むことを特徴とする
チューブ調尺切断装置である。
【0015】この構成によれば、調尺ローラの縦割りチ
ューブの外面に対する押し付け力を案内部材の案内面で
受けることができるので、縦割りチューブに潰れ変形が
生じたりすることがなく、縦割りチューブの測長を良好
に行える。また、切断機構により縦割りチューブを切断
する際も、案内部材の働きによって、縦割りチューブの
潰れ変形が防止される。そして、案内部材によって案内
されつつ移動した縦割りチューブ長の計測結果に基づい
て、縦割りチューブを正確な長さに切断することができ
る。
【0016】なお、調尺機構により計測されたチューブ
長が所定長に達したことに応答して、上記切断機構を作
動させて縦割りチューブの切断を行う切断制御手段がさ
らに備えられていてもよい。この構成により、縦割りチ
ューブの調尺および切断が半自動化される。この場合
に、縦割りチューブを切断すべき長さである上記所定長
を入力する切断長入力手段がさらに備えられていること
が好ましい。これにより、任意の長さの縦割りチューブ
片を半自動的に得ることができる。
【0017】さらに、上記案内部材により案内させつつ
縦割りチューブを移動させるチューブ送り機構を備えれ
ば、縦割りチューブの調尺および切断が実質的に自動化
される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかるコルゲートチューブ調尺切断
装置の基本的な構成を示す斜視図である。コルゲートチ
ューブ調尺切断装置20は、コルゲートチューブ11が
束状になって収容されている棚12のたとえば正面部に
固定されて用いられ、コルゲートチューブ11を引き出
す際にその調尺を行い、必要な長さで切断してコルゲー
トチューブ片を得るための装置である。
【0019】図2は、コルゲートチューブ調尺切断装置
20の正面図であり、図3は、その平面図である。この
コルゲートチューブ調尺切断装置20は、間隔を開けて
配置された第1および第2案内部材21,22と、この
第1および第2案内部材21,22を一体的に支持する
基台23と、第1および第2案内部材21,22の間の
間隙に配置された状態で基台23に固定された切断機構
24とを備えている。
【0020】第1および第2案内部材21,22は、コ
ルゲートチューブ11の内径よりも若干小さな外径の円
柱状部材または円筒状部材からなり、互いに同軸に配置
されている。これらの案内部材21,22は、コルゲー
トチューブ11が引き出される際に、このコルゲートチ
ューブ11の軸方向移動を案内する案内部材として機能
している。そして、第1および第2の案内部材21,2
2の外周面は、コルゲートチューブ11の内壁面のほぼ
全周に対向する案内面をなしている。第1および第2案
内部材21,22のコルゲートチューブ導入端(上端)
には、テーパー面が周縁に形成されており、コルゲート
チューブ11をスムーズに導入できるようになってい
る。
【0021】第1案内部材21の側方には、この第1案
内部材21の外周面に対向する位置に、調尺ローラ51
が備えられている。この調尺ローラ51は、第1案内部
材21によって案内されて軸方向に移動しているコルゲ
ートチューブ11の外面に接触し、コルゲートチューブ
11の軸方向移動に従動して回転するようになってお
り、コルゲートチューブ11の長さを計測する調尺機構
25の構成要素となっている。
【0022】第1および第2案内部材21,22は、母
線に沿って固定された固定板31,32によって、基台
23から一定の間隔を開けた状態で、この基台23に平
行に取り付けられている。固定板31,32は、コルゲ
ートチューブ11の案内方向に対して互いに整合してい
る。コルゲートチューブ11には、軸方向に沿って切り
込み11aが形成されており、この切り込み11aに固
定板31,32を通すようにして、コルゲートチューブ
11が案内されるようになっている。これらの固定板3
1,32のコルゲートチューブ導入端(上端)の縁部に
は、テーパー面が両面に形成されており、切り込み11
aをスムーズに導入できるようになっている。
【0023】調尺機構25は、たとえばゴムローラから
なる調尺ローラ51と、この調尺ローラ51に検出軸5
2aが結合され、調尺ローラ51の回転量に応じた検出
信号を出力するエンコーダ52と、エンコーダ52の出
力信号に基づいて、引き出されたコルゲートチューブ1
1の長さを求めて表示するカウンタ表示部55とを備え
ている。
【0024】エンコーダ52は、基台23に揺動自在に
取り付けられたブラケット53に固定されている。ブラ
ケット53は、平面視においてほぼコ字状に形成された
取り付け部531と、この取り付け部531の基台23
側において、この基台23に沿って斜め下方に延びて一
体的に形成された揺動アーム532とを有している。こ
の揺動アーム532は、ピン533によって、基台23
に揺動自在に取り付けられている。揺動アーム532の
途中部は、引っ張りコイルばね534を介して基台23
に結合されている。
【0025】取り付け部531において、基台23から
遠い側の部分に、エンコーダ52が取り付けられてい
る。このエンコーダ52は、検出軸52aが案内部材2
1の軸方向と直交する方向にブラケット53を挿通し、
調尺ローラ51をほぼコ字状の取り付け部531によっ
て包囲された空間に位置させた状態で、取り付け部53
1に固定されている。
【0026】このようにして、調尺ローラ51は、第1
案内部材21の外周面に対向するとともに、この第1案
内部材21との接触位置における周方向が第1案内部材
21の軸方向に沿うように配置されている。そして、こ
の調尺ローラ51は、引っ張りコイルばね534によ
り、第1案内部材21の外周面に押し付けられる方向に
付勢されている。
【0027】したがって、第1および第2案内部材2
1,22によって案内される状態でコルゲートチューブ
11が繰り出されるとき、調尺ローラ51は、コルゲー
トチューブ11の第1案内部材21によって案内されて
いる部分の蛇腹状外周面に弾発的に付勢され、このコル
ゲートチューブ11の軸方向移動に従動して回転する。
したがって、エンコーダ52は、コルゲートチューブ1
1の引き出し長に応じた検出信号を生成する。
【0028】調尺ローラ51がコルゲートチューブ11
の外周面に押し付けられた状態では、このコルゲートチ
ューブ51の内壁面は第1案内部材21の外周面により
支持される。そのため、調尺ローラ51からの押し付け
力によりコルゲートチューブ11に潰れが生じたりする
おそれはない。エンコーダ52の出力信号は、たとえ
ば、棚12の正面部12aに取り付けられたカウンタ表
示部55に入力される。カウンタ表示部55は、エンコ
ーダ52からの信号に応じて計数値を更新するカウンタ
回路(図示せず)を内蔵し、前面パネルには、カウンタ
回路の計数値を表示する表示素子55aを有している。
これにより、表示素子55aには、引き出されたコルゲ
ートチューブ11の長さに相当する数値が表示されるこ
とになる。カウンタ表示部55には、リセットボタン5
5bが設けられており、このリセットボタン55bを操
作することによって、カウンタ回路の計数値を零に戻す
ことができるようになっている。
【0029】なお、エンコーダ52が回転方向を表す回
転方向信号を出力することができるものである場合に、
上記カウンタ回路には、回転方向信号に応じてアップカ
ウント動作とダウンカウント動作とで動作切り換えが可
能なアップダウンカウンタが適用されることが好まし
い。この場合、コルゲートチューブ11が第1案内部材
21から第2案内部材22に向かう方向に移動されると
きにアップカウント動作が行われ、逆にコルゲートチュ
ーブ11が第2案内部材22から第1案内部材21に向
かう方向に移動されるときにダウンカウント動作が行わ
れるようにしておけば、コルゲートチューブ11を引き
出し過ぎたときに、これを戻すことによって、コルゲー
トチューブ11を所望の長さだけ正確に引き出すことが
できる。
【0030】図4は、切断機構24の分解斜視図であ
る。切断機構24は、カッタ刃40を一端に保持し、他
端には操作用のハンドル部43が形成されたカッタ部4
1と、このカッタ部41をスライド自在(進退自在)に
保持するためのカッタガイド部42とを備えている。カ
ッタガイド部42は、扁平な箱状体からなり、その両端
面を貫くように、断面長方形のカイド孔44が内部に形
成されている。さらに、ガイド部42には、コルゲート
チューブ11の外形よりも若干大きな径の円形のチュー
ブ通過孔45が、上下方向に貫通して形成されている。
ガイド孔44の両側面には、所定の位置に段差部46,
47が形成されている。
【0031】カッタ部41は、板状体からなり、一端に
矩形の切り欠き48を形成して、この切り欠き48にカ
ッタ刃40を固定している。そして、その他端には、操
作者が指を差し入れるための円形の孔49を形成して、
ハンドル部43としている。カッタ部41の両側面に
は、抜け止め用突部41a,41bが形成されており、
これらが、カッタガイド部42の段差部46,47に当
接することによって、カッタ部41の移動が規制され、
カッタ部41のカッタガイド部42からの不用意な脱落
を防止できるようになっている。
【0032】カッタ部41は、カッタガイド部42の前
端(基台23側)からガイド孔44に挿入され、ハンド
ル部43をその後端側から突出させた状態とされる。こ
の状態で、カッタガイド部42が、たとえば、溶接など
により基台23に固定される。カッタ部41の前端の両
端部には、圧縮コイルばね61,62の各一端を受け入
れるばね受け部63,64が穿設されている。コイルば
ね61,62の各他端は、基台23に穿設されたばね受
け65,66にはめ込まれるようになっている。
【0033】カッタ部41の突部41a,41bが段差
部46,47に当接するまでカッタ部41を引き出した
状態では、カッタ刃40の切断縁40aは、チューブ通
過孔45よりも後方に退避した位置にあり、チューブ通
過口45を介するコルゲートチューブ11の移動を妨げ
ないようになっている。一方、カッタ部41を前方に押
し出すと、第1および第2案内部材21,22の間隙に
おいて、カッタ刃40がコルゲートチューブ11を横断
する方向に移動し、その過程でコルゲートチューブ11
が切断される。
【0034】図5は、コルゲートチューブ11を切断す
るときの状態を示す縦断面図であり、図2の切断面線V
−Vにおける断面が示されている。第1案内部材21の
下端縁および第2案内部材22の上端縁は、カッタ刃4
0による切断位置に近接した位置にある。そのため、カ
ッタ刃40を矢印70方向に進出させてコルゲートチュ
ーブ11を切断する際に、第1案内部材21および第2
案内部材22は、コルゲートチューブ11の変形を防止
する。これにより、カッタ刃40による切断が良好に行
われ、切断後のコルゲートチューブ11は良好な切断端
面を有することができる。また、切断後のコルゲートチ
ューブ11の端部に潰れ変形が残ることもない。
【0035】使用に際しては、作業者は、まず、コルゲ
ートチューブ11の端末部11A(図1参照)を、第1
案内部材21に差し込む。このとき、切り込み11a
は、固定板31に通す。カッタ部41は、コイルばね6
1,62の働きによって、後方に退避された状態となっ
ている。作業者は、さらに、カウンタ表示部55のリセ
ットボタン55bを操作して、計数値を零にリセットし
ておく。この状態で、コルゲートチューブ11を繰り出
し、第1および第2案内部材21,22によって案内さ
せながら軸方向に移動させていくと、これに伴って、調
尺ローラ51が回転する。これに応じてカウンタ表示部
55の計数値が変化していく。そして、カウンタ表示部
55の表示素子55aが表示している計数値が必要なコ
ルゲートチューブ片の長さに相当する値となると、作業
者は、カッタ部41を前方に押し出し、コルゲートチュ
ーブ11を切断する。こうして、正確に調尺されたコル
ゲートチューブ片が得られる。
【0036】コルゲートチューブ11を切断した後に
は、コルゲートチューブ束と連続しているコルゲートチ
ューブ11の端末部は、第1案内部材21により保持さ
せておくことができるから、コルゲートチューブ11の
端末部がコルゲートチューブ束の中に隠れてしまったり
することがない。以上のようにこの実施形態によれば、
第1および第2案内部材21,22を通してコルゲート
チューブ11を軸方向に移動させるという簡単な作業の
みで、調尺機構25の働きによって、コルゲートチュー
ブ11を正確に調尺できる。しかも、コルゲートチュー
ブ11にくせがついていても、第1および第2案内部材
21,22に案内させた状態でのコルゲートチューブ1
1の軸方向移動には支障がないから、良好な作業性で正
確な調尺が可能である。
【0037】さらに、この実施形態では、調尺ローラ5
1に対して一定の位置関係で切断機構24が設けられて
いるので、正確な長さのコルゲートチューブ片を得るこ
とができる。図6は、この発明の他の実施形態にかかる
コルゲートチューブ調尺装置80の構成を示す斜視図で
ある。この図6において、上述の図1に示された各部と
対応する部分には図1の場合と同一の参照符号を付して
示す。
【0038】このコルゲートチューブ調尺装置80は、
切断機構24を有していない点を除き、上述の第1の実
施形態にかかるコルゲートチューブ調尺切断装置20と
実質的に同じ構成を有している。コルゲートチューブ1
1の切断は、第1および第2案内部材21,22の間の
間隙85において、はさみやカッタなどの切断器具を用
いて行えばよい。
【0039】この構成によっても、上述の第1の実施形
態の場合と同様の効果を達成できる。ただし切断機構2
4が基台23に取り付けられた上述の第1の実施形態の
場合の方が、調尺ローラ51との関係で切断位置がより
正確に規定される点で優れており、より正確な長さのコ
ルゲートチューブ片が得られる。また、切断器具を別途
用意する必要がない点、および切断作業の効率の点にお
いても、上記の第1の実施形態の方が有利であると言え
る。
【0040】なお、コルゲートチューブ11の測長のみ
を目的とし、その切断の必要がない場合には、第2案内
部材22は不要である。また、コルゲートチューブ11
の切断をはさみで行う場合にも、第2案内部材22は必
ずしも必要ではない。ただし、コルゲートチューブ11
をカッタで切断する場合には、第2案内部材22を設け
てコルゲートチューブ11の潰れ変形を防止することが
好ましい。
【0041】この発明の2つの実施形態について説明し
たが、この発明は、他の形態で実施することも可能であ
る。たとえば、上述の第1および第2の実施形態では、
間隔を開けて同軸に配置された第1および第2案内部材
21,22を有する構成について説明したが、第2案内
部材22を省いてもよい。ただし、コルゲートチューブ
11を良好に切断するには、第1および第2案内部材2
1,22が備えられている方が有利である。第1案内部
材21のみを設ける場合、コルゲートチューブの切断位
置は、第1案内部材11の下端側(コルゲートチューブ
11の導入端とは反対側の端部)とすればよい。
【0042】また、たとえば、エンコーダ52の出力を
マイクロコンピュータ(切断制御手段)に入力するとと
もに、切断機構24のカッタ部41を電磁プランジャな
どのアクチュエータで作動させるようにして、このアク
チュエータをマイクロコンピュータの制御によって動作
させるようにしてもよい。すなわち、エンコーダ52が
所望の切断長に対応した回転量を検出したことに応答し
てマイクロコンピュータが電磁プランジャを作動させる
ようにすれば、コルゲートチューブの調尺および切断を
半自動化することができる。この場合に、マイクロコン
ピュータに入力装置(切断長入力手段)を接続してお
き、この入力装置から所望の切断長を入力できるように
しておけば、種々の長さのコルゲートチューブ片を得る
ことができる。
【0043】この構成に加えて、さらに、第1および第
2案内部材21,22に関連して、コルゲートチューブ
11を第1案内部材21から第2案内部材22に向かう
方向に送るチューブ送り機構を設けておけば、コルゲー
トチューブの調尺および切断を自動化できる。その他、
「課題を解決するための手段」の項で述べた変形形態を
含め、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々
の設計変更を施すことが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、縦割り
チューブの調尺を、正確に、かつ、良好な作業性で行う
ことができる。これにより、縦割りチューブを用いたワ
イヤーハーネスなどの製品の生産性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるコルゲートチュ
ーブ調尺切断装置の基本的な構成を示す斜視図である。
【図2】上記コルゲートチューブ調尺切断装置の正面図
である。
【図3】上記コルゲートチューブ調尺切断装置の平面図
である。
【図4】切断機構の分解斜視図である。
【図5】コルゲートチューブを切断するときの状態を示
す縦断面図である。
【図6】この発明の他の実施形態にかかるコルゲートチ
ューブ調尺装置の構成を示す斜視図である。
【図7】従来技術を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
11 コルゲートチューブ(縦割りチューブ) 20 コルゲートチューブ調尺切断装置 21 第1案内部材 22 第2案内部材 24 切断機構 41 カッタ部 42 カッタガイド部 25 調尺機構 51 調尺ローラ 52 エンコーダ(回転検出手段) 55 カウンタ表示部(表示装置) 80 コルゲートチューブ調尺装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に沿う切り込みが形成された縦割り
    チューブの内面を案内する案内面を有し、上記縦割りチ
    ューブの軸方向移動を案内する案内部材と、 この案内部材の上記案内面に対向して配置され、この案
    内部材によって案内される縦割りチューブの外面に接触
    して、この縦割りチューブの軸方向移動に従動して回転
    する調尺ローラ、およびこの調尺ローラの回転量を検出
    する回転検出手段を有する調尺機構とを含むことを特徴
    とするチューブ調尺装置。
  2. 【請求項2】軸方向に沿う切り込みが形成された縦割り
    チューブの内面を案内する案内面を有し、上記縦割りチ
    ューブの軸方向移動を案内する案内部材と、 この案内部材によって案内される縦割りチューブを所定
    位置で切断するための切断機構とを含むことを特徴とす
    るチューブ切断装置。
  3. 【請求項3】軸方向に沿う切り込みが形成された縦割り
    チューブの内面を案内する案内面を有し、上記縦割りチ
    ューブの軸方向移動を案内する案内部材と、 この案内部材の上記案内面に対向して配置され、この案
    内部材によって案内される縦割りチューブの外面に接触
    して、この縦割りチューブの軸方向移動に従動して回転
    する調尺ローラ、およびこの調尺ローラの回転量を検出
    する回転検出手段を有する調尺機構と、 上記案内部材によって案内される縦割りチューブを所定
    位置で切断するための切断機構とを含むことを特徴とす
    るチューブ調尺切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100436124B1 (ko) * 2002-03-13 2004-06-23 주식회사 은성테크닉스 파이프 절단장치
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US9604293B2 (en) 2011-07-08 2017-03-28 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Corrugated tube cutting device and manufacturing method of cut corrugated tube
CN110193953A (zh) * 2019-05-30 2019-09-03 浙江宏途电气科技有限公司 用于电缆保护管生产的波纹管加工工艺

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