JP3428557B2 - ハンディ型チューブ装着機 - Google Patents

ハンディ型チューブ装着機

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JP3428557B2
JP3428557B2 JP2000087223A JP2000087223A JP3428557B2 JP 3428557 B2 JP3428557 B2 JP 3428557B2 JP 2000087223 A JP2000087223 A JP 2000087223A JP 2000087223 A JP2000087223 A JP 2000087223A JP 3428557 B2 JP3428557 B2 JP 3428557B2
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弘樹 首藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンディ型チューブ
装着機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のコルゲートチューブは、
蛇腹状の樹脂製品であり、ワイヤーハーネスの外装部品
として多用されている。
【0003】このようなコルゲートチューブは、装着さ
れるワイヤーハーネスの電線束に対応して所定の長さに
裁断され、ワイヤーハーネスを組み立てるライン上に供
給されていた(例えば特開平6−344215号公報参
照)。
【0004】そのようなコルゲートチューブをワイヤー
ハーネスに実装する際には、予め軸方向に沿うスリット
をコルゲートチューブに形成し、そのスリットを拡開し
てワイヤーハーネスの電線束に外装した後、テープ止め
することが一般的である。
【0005】そのようなコルゲートチューブを効率的に
電線束に装着するために、たとえば特開平7−2458
40号に開示された装着具が知られている。
【0006】その構成では、軸方向に拡開可能なスリッ
トが形成されたコルゲートチューブを電線束に被せるべ
く、1枚の板材を略U字状に曲成した形状を有し、U字
の底部を電線束のガイド部とするとともに、このU字の
底部を挟む略平行な2つの側部の上辺をU字の底部に対
して傾斜状に形成し、かつ上記2辺の縁を互いに外側に
折曲して、コルゲートチューブのスリットを拡開しつ
つ、U字の底部にガイドされた電線束に被せるようにガ
イドするフランジ縁としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した装着具は、一
枚の板材で構成されているため、作業者が手作業でコル
ゲートチューブを電線束に装着する際には、好適に作業
を行うことができる。
【0008】しかし、近年、車両に搭載される電子装備
の複雑化、多様化に伴い、コルゲートチューブが装着さ
れるべき電線束も比較的長尺なものになってきた。その
ような電線束に板材からなる装着具でコルゲートチュー
ブを装着することは、困難なものとなってきている。
【0009】また、上記装着作業においては、コルゲー
トチューブを予め裁断しておく必要があったが、長尺の
コルゲートチューブの場合、当該コルゲートチューブの
裁断寸法と装着時の装着寸法との不一致が顕著となるた
め、歩留まりが悪かった。
【0010】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、長尺の電線束に対しても容易にコルゲートチュ
ーブを装着することのできるハンディ型チューブ装着機
を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、軸方向に沿うスリットが形成されたコルゲ
ートチューブを半自動で電線束に装着するためのハンデ
ィ型チューブ装着機であって、コルゲートチューブのス
リットを拡開しつつ電線束に被せるようにガイドするU
字断面のガイド部と、ガイド部にコルゲートチューブを
送給することにより当該ガイド部から電線束へコルゲー
トチューブを送り出す送出部と、送り出されたコルゲー
トチューブを裁断する切断部とを備えていることを特徴
とするハンディ型チューブ装着機である。
【0012】この発明では、ガイド部を電線束に当て、
送出部によってコルゲートチューブを電線束沿いに送り
出すことにより、自動的にコルゲートチューブを電線束
に装着し、さらに切断部によって切断することができ
る。
【0013】好ましい態様においては、裁断前の送出量
を調整可能な送出量調整部をさらに備えている。
【0014】この態様では、コルゲートチューブの送出
後裁断前に送出量調整部によってコルゲートチューブの
送出量を調整することができるので、個々の電線束に寸
法のばらつきが生じていても、そのばらつきに対応して
コルゲートチューブの送出量を調整することができる。
送出部としては、一対のガイドローラを駆動ユニット
(例えばモータ或いはエアロータリアクチュエータ)を
好適に採用することが可能である。また、送出量調整部
は、上記駆動ユニットを手動で駆動する手段で構成して
もよい。
【0015】別の好ましい態様においては、スイッチ操
作で予め設定された送出量だけコルゲートチューブを送
出するように送出部を制御する定量送出制御部をさらに
備えている。
【0016】この態様では、送出部のスイッチ操作だけ
で定量のコルゲートチューブを送り出すことが可能にな
るので、コルゲートチューブの送出量が特に長尺であっ
ても過不足なくコルゲートチューブを電線束に送り出す
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の好ましい実施の形態について詳述する。
【0018】図1は本発明の実施の一形態を示す斜視図
であり、図2は図1のハンディ型チューブ装着機10に
係るガイド部20の概観略図であり、(A)は側面略
図、(B)は正面略図である。また、図3は図1のハン
ディ型チューブ装着機10の正面略図である。さらに図
11は図1の実施形態に係るガイド部20の作用を示す
斜視図である。
【0019】図1〜図3並びに図11を参照して、図示
の実施形態に係るハンディ型チューブ装着機10は、基
本的にはワイヤーハーネスの組立図板上にて当該ワイヤ
ーハーネスを構成する電線束Wに対し、コルゲートチュ
ーブ1を半自動で送給して装着するためのハンディタイ
プの装置である。なお以下の説明では、コルゲートチュ
ーブ1の送出方向Aの下流側を仮に前方としている。
【0020】同実施形態において適用されるコルゲート
チューブ1は、予め軸方向にスリット2a(図4参照)
が形成された縦割り状の蛇腹管である。
【0021】図示のように、ハンディ型チューブ装着機
10は、取り付け板11と、この取り付け板11に取り
付けられるガイド部20と、ガイド部20に対し、コル
ゲートチューブ1を繰り出す送出部30と、繰り出され
たコルゲートチューブ1を切断する切断部40とを備え
ている。
【0022】上記取り付け板11は、金属製の板金部材
である。
【0023】図2および図3並びに図11を参照して、
上記ガイド部20は、電線束Wの上面に沿う半円形断面
の電線当て21と、この電線当て21に対して斜めに配
置されたチューブガイド22とを板部23で一体化した
ものである。
【0024】上記電線当て21は、電線束Wの外周に概
ね沿うU字型の頂部21aを形成しており、この頂部2
1aを電線束Wに沿わせることにより、チューブガイド
22の下流端を電線束Wの上部に位置決めすることがで
きるようになっている。
【0025】図示の実施形態において図3(A)に示す
ように、上記取り付け板11は、電線当て21と平行な
底面部11aを有しており、この底面部11aには、位
置決め用の穴11bが形成されている。他方、コルゲー
トチューブ1が装着されるべきワイヤーハーネスの図板
5には、当該ワイヤーハーネスの電線束Wに取り付け板
11を位置決めする位置決め突起6が突設されており、
この位置決め突起6の頂部に立設されたピン7に上記穴
11bを対応させて嵌入させることにより、図3(B)
に示すように、電線当て21を電線束W上の所定位置に
位置決めし、コルゲートチューブ1の送出位置を容易に
特定することができるようになっている。なお図3
(A)(B)において、5aは電線束Wを配索するため
の電線保持具、Cは電線束Wに接続されたコネクタであ
る。
【0026】図2(A)(B)に示すように、上記チュ
ーブガイド22は、上記チューブ送出方向Aの上流側に
配置される第1ガイド22aと、下流側に配置される第
2ガイド22bとで具体化されている。各ガイド22
a、22bは、コルゲートチューブ1を挿通可能な筒状
または軸状に形成され、互いに同心に配置されて、且つ
下流側が電線当て21の下流端部に近接するように、電
線当て21に対して斜めに傾斜している。また、第2ガ
イド22bの先端部分は図示の通り面取りされた状態で
電線当て21の前端面に臨んでいる。この先端部には円
弧状にくぼむ湾曲凹部22cが形成されており、この湾
曲凹部22cが上記電線当て21の内周面を開放してい
る。
【0027】図2および図11に示すように、上記電線
当て21と第2ガイド22bとが合流する部分には、ス
リット25が形成されている。スリット25はコルゲー
トチューブ1の送給方向下流側が開くように傾斜してい
る。ここで、チューブガイド22にガイドされたコルゲ
ートチューブ1の下流端は、このスリット25よりも上
流側で電線当て21に乗り上げることにより拡開され、
このスリット25に入り込むことによって電線束Wの外
周上で縮径できるようになっている。さらにこのスリッ
ト25にコルゲートチューブ1をガイドするために、上
記板部23の外側壁にはガイドプレート26が突設され
ている。そして、図11(A)に示すように、第1ガイ
ド22a側から送給されたコルゲートチューブ1がこの
ガイドプレート26にガイドされながら電線当て21の
外周に乗り上げることによって拡開されるとともに、図
11(B)に示すようにスリット25内に入り込むこと
により縮径して電線束Wの外周に端部が装着され、電線
当て21に位置決めされた電線束Wに対し、コルゲート
チューブ1をスムーズに送り出すことができるようにな
っている。
【0028】両ガイド22a、22b間には切断部40
のカッタ41が進退するスリット24が形成されてい
る。このスリット24は一部が上記板部23に連続して
いる。
【0029】上記送出部30は、一対のローラ31、3
2とを有しており、一方のローラ31に駆動ユニット
(図示の例ではエアロータリアクチュエータ)35を取
り付けて、駆動ローラとし、他方を従動ローラとして両
ローラ31、32間のニップからコルゲートチューブ1
を送出することができるようになっている。
【0030】図4は、ハンディ型チューブ装着機10の
要部を拡大して示す側面拡大部分略図である。
【0031】同図に示すように、駆動ローラ31は、コ
ルゲートチューブ1の外形に対応した湾曲凹面を形成す
る環状溝31aと、この環状溝31aの周方向に等配さ
れ、径方向に沿う溝31bとを有しており、各溝31b
がコルゲートチューブ1の周面の起伏と噛み合った状態
でコルゲートチューブ1を長手方向に送出することがで
きるようになっている。これにより後述するように、コ
ルゲートチューブ1の送り量を精緻に計測することが可
能になる。
【0032】他方、従動ローラ32は、一対のフランジ
部32aと、両フランジ部32a間に配置された円形ブ
レード33とを軸部32bの外周に同心に有している。
上記円形ブレード33は、駆動ローラ31の環状溝31
aの最深部に周面を対向させており、これによってコル
ゲートチューブ1のスリット2aをガイドしながら上記
ガイド部20の第1ガイド22aにコルゲートチューブ
1を受け渡すことができるようになっている。また、上
記軸部32bは、軸受34を介して取り付け板11に回
転可能に支持されている。
【0033】図1を参照して、駆動ユニット35は、駆
動部35a、手動送出スイッチ35b、送出方向切換ス
イッチ35cを有しており、手動送出スイッチ35bで
駆動部35aのON/OFFを操作することができると
ともに、送出方向切換スイッチ35cによって駆動ロー
ラ31の回転方向を切り換えることにより、送出し過ぎ
たコルゲートチューブ1を引き戻すことができるように
なっている。
【0034】図5は図1の実施形態に係る切断部の概略
構成を示す斜視図である。
【0035】図1、図2、および図5を参照して、切断
部40は、上記ガイド部20に形成されたスリット24
を進退するカッタ41と、カッタ41が固定されるホル
ダ42と、ホルダ42を進退させるエアシリンダ43と
を有している。上記エアシリンダ43は、取り付け板1
1の背面に固定され、ロッド43aを上記ガイド部20
の両ガイド22a、22bと直交する方向に進退可能に
構成されている。上記カッタ41のホルダ42は、この
ロッド43aの先端に固定されており、カッタ41を着
脱可能な状態で片持ち状に支持している。そして図5
(A)に示す退避位置から図5(B)に示す裁断位置に
このカッタ41を上記スリット24へ変位させることに
より、ガイド部20の両ガイド22a、22b上にガイ
ドされているコルゲートチューブ1は、カッタ41の移
動によって切断される。ここで、図示の実施形態では、
スリット24がカッタ41の進退動作に必要十分な幅に
設定されているため、スリット24を形成する部位がカ
ッタ41によるコルゲートチューブ1の切断動作時にコ
ルゲートチューブ1の変形を防止する。これにより、カ
ッタ41による切断が良好に行われ、切断後のコルゲー
トチューブ1は、良好な切断端面を有することになる。
また、切断後のコルゲートチューブ1の端部に潰れ変形
が残ることもない。
【0036】上記エアシリンダ43を駆動するために、
当該エアシリンダ43aの電磁弁(図示せず)は駆動ユ
ニット35の駆動部35a側部に配置された操作スイッ
チ45によって操作される。
【0037】次に上述したハンディ型チューブ装着機1
0に採用されている定量送出制御部50について、図1
および図4並びに図6および図7を参照しながら説明す
る。図6は図1の実施形態に係るブロック図である。
【0038】まず、定量送出制御部50は、筐体51
と、この筐体51に内蔵されたマイクロプロセッサ52
を有しており、このマイクロプロセッサ52を上記駆動
ユニット35の駆動部35aと接続することによって、
予め設定された所望の送出量だけ駆動ユニット35を駆
動制御することができるようになっている。
【0039】上記マイクロプロセッサ52には、定量送
出を行うための定量送出スイッチ53と、送出量をカウ
ントする送出量カウント部54(図4参照)とを有して
いる。
【0040】図1に示すように、定量送出スイッチ53
は筐体51に外装され、外部から作業者が操作すること
ができるようになっている。
【0041】図4に示すように、上記送出量カウント部
54は、取り付け板11の背面に取り付けられた光電セ
ンサ54aと、この光電センサ54aによって位相が読
み取られる回転板54bとを備えたエンコーダによって
具体化されている。
【0042】上記回転板54bは、送出部30の駆動ロ
ーラ31を駆動する駆動軸31cの外周に設けられてお
り、周知のエンコーダと同様に周方向に穿孔が設けら
れ、この穿孔を上記光電センサ54aによって読み取る
ことにより、回転方向と回転量とを検出することができ
るようになっている。そして、図6に示すように、検出
された回転量が送出量カウント部54の計測値としてマ
イクロプロセッサ52に入力され、マイクロプロセッサ
52は、この入力値に基づいて駆動ユニット35の駆動
部35aを制御することができるようになっている。
【0043】図1および図6に示すように、上記筐体5
1には、リセットスイッチ55が設けられ、外部からも
送出量カウント部54からの入力値をリセットすること
ができるようになっている。また、筐体51の側部に
は、計測表示部56(例えば液晶表示素子)が設けら
れ、送出されたコルゲートチューブ1の送出量に相当す
る値が表示されるようになっている。さらに図示の実施
形態では、連続的にコルゲートチューブ1の送出量を計
測する際のリセット忘れを防止するために、切断部40
の操作スイッチ45をマイクロプロセッサ52に接続
し、コルゲートチューブ1が切断される度に送出量を0
にリセットするように設定されている。
【0044】次に図7並びに図8〜図10を参照しなが
ら、上記実施形態の作用について説明する。図7は定量
送出制御部のフローチャートであり、図8〜図10はコ
ルゲートチューブの装着手順を簡略化して示す斜視図で
ある。
【0045】以上の構成では、まずコルゲートチューブ
1を予めハンディ型チューブ装着機10に供給し、当該
コルゲートチューブ1の先端を切断部40によって切り
揃えることにより、初期設定を行う(図7のステップS
1参照)。この状態で、図8に示すように、図板5の位
置決め突起6に形成されたピン7が取り付け板11の穴
11b(図3参照)に嵌入するようにして、図9に示す
ように、電線束Wに対しハンディ型チューブ装着機10
の各部を位置決めする。
【0046】ついで図10に示すように、定量送出スイ
ッチ(図1参照)を操作することにより(図7のステッ
プS2参照)、まず、予め定められた一定量のコルゲー
トチューブ1を送出するようにする。
【0047】これにより、送出部30の各ローラ31、
32がコルゲートチューブ1を送出方向Aに沿ってコル
ゲートチューブ1をガイド部20に送り出すので、ハン
ディ型チューブ装着機10にセットされたコルゲートチ
ューブ1は、ガイド部20から電線束Wの上に自動的に
装着されることになる(図1、図3、図10参照)。
【0048】他方、駆動ユニット35の駆動部35aが
自動的に駆動され(図7のステップS3参照)、コルゲ
ートチューブ1が送出部30によって送出されるととも
に、その送出量が送出部30に付設された送出量カウン
ト部54(具体的には図4に示す光電センサ54aおよ
び回転板54b等)によって計測される(図7のステッ
プS4参照)。
【0049】計測された送出量は、予めマイクロプロセ
ッサ52に設定された設定値と比較され(図7のステッ
プS5参照)、送出量が設定値に達したときに駆動ユニ
ット35の駆動を停止することができる(図7のステッ
プS6参照)。
【0050】ここで図示の実施形態においては、図10
に示すように、作業者が目視によって送出されたコルゲ
ートチューブ1の端部が所期の装着位置に達しているか
否かを目視し、送出誤差が大きい場合には、駆動ユニッ
ト35に設けられた、送出量調整部としての手動送出ス
イッチ35bおよび送出方向切換スイッチ35c(図1
参照)を操作することによって、任意の送出量だけ任意
の送出方向に送出し直すことが可能になっている。これ
により、コルゲートチューブ1の切断前に送出量の修正
を適宜行うことが可能になり、組み付け誤差などによっ
て寸法精度に大きなばらつきがある場合にも、確実に所
期の位置まで電線束Wをコルゲートチューブ1で覆うこ
とが可能になる。
【0051】そして、この送出量の調整後に切断部40
の操作スイッチ45を操作して、カッタ41を駆動し、
コルゲートチューブ1を裁断すればよい。この裁断動作
により、図示の実施形態では自動的に定量送出制御部5
0におけるコルゲートチューブ1の送出量がリセットさ
れるので(図7のステップS7参照)、作業者は何等特
別な注意を払うことなく連続的に定量のコルゲートチュ
ーブ送出操作を繰り返すことが可能になる。
【0052】このように本実施形態では、ガイド部20
を電線束Wに当て、送出部30を構成する一対のローラ
31、32によってコルゲートチューブ1を電線束W沿
いに送り出すことにより、自動的にコルゲートチューブ
1を電線束Wに装着し、さらに切断部40のカッタ41
によって切断することができる。本実施形態では、電線
束Wが長尺のものであっても、容易にコルゲートチュー
ブ1を装着することが可能になる。
【0053】また、上述したように、裁断前の送出量を
調整可能な送出量調整部(操作スイッチ35b等)をさ
らに備えているので、コルゲートチューブ1の送出後裁
断前に送出量調整部によってコルゲートチューブ1の送
出量を調整することができる。したがって、個々の電線
束Wに寸法のばらつきが生じていても、そのばらつきに
対応してコルゲートチューブ1の送出量を調整すること
ができ、より好適な送出量を得ることが可能になる。
【0054】さらに本実施形態では、定量送出スイッチ
53のスイッチ操作で予め設定された送出量だけコルゲ
ートチューブ1を送出するように送出部30を制御する
定量送出制御部50を設けているので、送出部30のス
イッチ操作だけで定量のコルゲートチューブ1を送り出
すことが可能になり、コルゲートチューブ1の送出量が
特に長尺であっても過不足なくコルゲートチューブ1を
電線束Wに送り出すことができる。
【0055】このように本実施形態によれば、個々の電
線束Wに寸法のばらつきが生じていても、そのばらつき
に対応してコルゲートチューブ1の送出量を調整するこ
とができ、電線束Wが長尺のものであっても、一層装着
精度を高め、歩留まりを向上させることが可能になる。
【0056】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
出部によって自動的にコルゲートチューブを電線束に装
着し、さらに切断部によって切断することができるの
で、電線束が長尺のものであっても、容易にコルゲート
チューブを装着することが可能になる。
【0058】特に、送出量調整部を備えているものであ
れば、個々の電線束に寸法のばらつきが生じていても、
そのばらつきに対応してコルゲートチューブの送出量を
調整することができ、電線束が長尺のものであっても、
一層装着精度を高め、歩留まりを向上させることが可能
になる。
【0059】また、定量送出機構を備えているものであ
れば、コルゲートチューブの送出量が特に長尺であって
も過不足なくコルゲートチューブを電線束に送り出すこ
とができるので、この点からも操作性が向上するという
利点がある。
【0060】したがって本発明によれば、長尺の電線束
に対しても容易にコルゲートチューブを装着することが
できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】 図1のハンディ型チューブ装着機に係るガイ
ド部の概観略図であり、(A)は側面略図、(B)は正
面略図である。
【図3】 図1のハンディ型チューブ装着機の正面略図
である。
【図4】 ハンディ型チューブ装着機の要部を拡大して
示す側面拡大部分略図である。
【図5】 図1の実施形態に係る切断部の概略構成を示
す斜視図である。
【図6】 図1の実施形態に係るブロック図である。
【図7】 定量送出制御部のフローチャートである。
【図8】 コルゲートチューブの装着手順を簡略化して
示す斜視図である。
【図9】 コルゲートチューブの装着手順を簡略化して
示す斜視図である。
【図10】 コルゲートチューブの装着手順を簡略化し
て示す斜視図である。
【図11】 図1の実施形態に係るガイド部の作用を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 コルゲートチューブ 2a スリット 10 ハンディ型チューブ装着機 20 ガイド部 22 チューブガイド 30 送出部 35 駆動ユニット 35b 操作スイッチ(送出量調整部) 35c 送出方向切換スイッチ(送出量調整部) 40 切断部 45 操作スイッチ 50 定量送出制御部 53 定量送出スイッチ A 送出方向 W 電線束
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−344215(JP,A) 特開 平7−227024(JP,A) 特開 平7−245840(JP,A) 特開 平10−106367(JP,A) 特開 平10−126916(JP,A) 特開 平11−146529(JP,A) 特開2000−59943(JP,A) 実開 平4−54409(JP,U) 実開 平6−54144(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 F16L 57/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿うスリットが形成されたコル
    ゲートチューブを半自動で電線束に装着するためのハン
    ディ型チューブ装着機であって、 コルゲートチューブのスリットを拡開しつつ電線束に被
    せるようにガイドするU字断面のガイド部と、 ガイド部にコルゲートチューブを送給することにより当
    該ガイド部から電線束へコルゲートチューブを送り出す
    送出部と、 送り出されたコルゲートチューブを裁断する切断部と を備えていることを特徴とするハンディ型チューブ装着
    機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハンディ型チューブ装着
    機において、 裁断前の送出量を調整可能な送出量調整部をさらに備え
    ていることを特徴とするハンディ型チューブ装着機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のハンディ型チュ
    ーブ装着機において、 スイッチ操作で予め設定された送出量だけコルゲートチ
    ューブを送出するように送出部を制御する定量送出制御
    部をさらに備えていることを特徴とするハンディ型チュ
    ーブ装着機。
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