JP5349401B2 - 寸法測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象物の各種寸法を測定する寸法測定装置に関する。特に、NC工作機械に取り付けられる切削工具の寸法を測定するのに好適なものである。
NC工作機械による加工では、通常、複数種の切削工具が使用され、予め設定された手順(NCプログラム)に基づき、これらの切削工具が順次交換されながら、複数の工程が実施される。ここで、各切削工具は、これに対応する保持具に保持され、保持具に対して一体に組付けられた状態で持ち運びされ、NC工作機械に取付けられる。
ここで、NC工作機械は、NCプログラムに基づき、各切削工具に対応する寸法情報を適宜呼び出して切削加工をする。そのため、新たに切削工具を購入した場合や、切削工具が再研磨された場合には、保持具に保持させた状態で寸法測定を行うとともに、切削加工時には、寸法情報をNC工作機械に入力する必要がある。
そして、保持具に保持させた状態における工具の寸法測定は、ツールプリセッタにより行われている。このツールプリセッタにより測定された工具の寸法データがコンピュータに入力されて管理されている(特許文献1参照)。
このようなツールプリセッタとして、工具の寸法を測定するために、X軸方向の寸法(工具径など)を測定するためのX軸ゲージと、Z軸方向の寸法(工具長さなど)を測定するためのZ軸ゲージとを有する測定装置が備わったものが知られている(特許文献2参照)。そして、X軸ゲージ及びZ軸ゲージとして、ダイヤルゲージが広く使用されている。
また、工具以外の測定対象物の各種寸法を測定するための測定装置においても、ダイヤルゲージが広く使用されている。このような測定装置として、例えば、ダイヤルゲージを2つ使用して、測定対象物(円筒状物)の内径寸法、外径寸法、肉厚や真円度を同時に簡単な操作で迅速に測定可能なものがある(特許文献3)。
特開2003−94292号公報 実開平04−125553号公報 特開昭63−177001号公報
しかしながら、特許文献2に記載の測定装置では、例えば、内径加工刃と外径加工刃を備える工具の寸法を測定する場合、工具の外径寸法は測定することはできるが、内径寸法を測定することが困難であるという問題があった。
ここで、工具の内径寸法を測定するために、特許文献3に記載の測定装置を用いることも考えられるが、ダイヤルゲージを2つ使用するため、装置構成が複雑になってしまうとともに、測定精度の低下を招いてしまうおそれがある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成により1つのゲージで測定対象物の内外径寸法を精度良く測定することができる寸法測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、測定対象物の寸法を測定する寸法測定装置において、測定対象物の径方向寸法を測定するためのダイヤルゲージと、測定対象物の内径測定部に当接する内径測定子と、測定対象物の外径測定部に当接する外径測定子と、前記内径測定子及び前記外径測定子が取り付けられた測定子取付部材と、前記測定子取付部材と前記ダイヤルゲージの測定子との間に配置され、前記内径測定子及び前記外径測定子の移動に連動して前記ダイヤルゲージの測定子を移動させるとともに、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に付勢力を付加又は解除することにより、前記内径測定子又は前記外径測定子を測定対象物に接触させた際における前記ダイヤルゲージのスピンドルの移動方向を切り替える切替機構とを有し、前記切替機構は、前記ダイヤルゲージのスピンドルと同軸上に対向配置された軸部材と、前記軸部材を前記ダイヤルゲージのスピンドルの移動方向に摺動可能に保持する保持部材と、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に前記軸部材を付勢する付勢手段と、前記軸部材に対する前記付勢手段による付勢力の付加又は解除を切り替える切替部材とを備え、前記軸部材は、一端で前記ダイヤルゲージの測定子に当接させられ、他端で前記測定子取付部材に連結され、前記切替部材は、ネジ機構を備えており、前記ネジ機構を締め込むことにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を付加し、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込んだ状態で、前記内径測定子により測定対象物の内径寸法を測定する、又は前記ネジ機構を緩めることにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を解除し、前記ダイヤルゲージに内蔵されているスプリングの付勢力によって前記ダイヤルゲージのスピンドルを元に戻した通常状態で、前記外径測定子により測定対象物の外径寸法を測定することを特徴とする。
この寸法測定装置では、切替機構により内径測定子又は外径測定子を測定対象物に接触させた際におけるダイヤルゲージのスピンドルの移動方向を切り替えて測定を行うことができる。具体的には、付勢力を付加してダイヤルゲージのスピンドルを押し込んだ状態で、測定対象物の内径寸法を測定し、付勢力を解除してダイヤルゲージのスピンドルを通常状態にした状態で、測定対象物の外径寸法を測定する。このように、この寸法測定装置によれば、1つのダイヤルゲージで測定対象物の内径寸法及び外径寸法を測定することができ、内径寸法及び外径寸法ともに測定精度がよい。
また、切替機構は、内径測定子及び外径測定子の移動に連動してダイヤルゲージの測定子を移動させるとともに、ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に付勢力を付加又は解除することができればよいので、簡単な構成で実現することができる。
具体的には、切替機構として、前記ダイヤルゲージのスピンドルと同軸上に対向配置された軸部材と、前記軸部材を前記ダイヤルゲージのスピンドルの移動方向に摺動可能に保持する保持部材と、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に前記軸部材を付勢する付勢手段と、前記軸部材に対する前記付勢手段による付勢力の付加又は解除を切り替える切替部材とを備え、前記軸部材が、一端で前記ダイヤルゲージの測定子に当接させられ、他端で前記測定子取付部材に連結されていればよい。
これにより、簡単な構成によって1つのゲージで測定対象物の内外径寸法を精度良く測定することができる測定装置を実現することができる。
そして、前記切替部材は、ネジ機構を備えており、前記ネジ機構を締め込むことにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を付加し、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込んた状態で、前記内径測定子により測定対象物の内径寸法を測定する、又は前記ネジ機構を緩めることにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を解除し、前記ダイヤルゲージに内蔵されているスプリングの付勢力によって前記ダイヤルゲージのスピンドルを元に戻した通常状態で、前記外径測定子により測定対象物の外径寸法を測定する。
このような構成にすることにより、測定対象物の内径寸法を測定するときに、付勢手段による付勢力が変化することを確実に防止することができる。その結果、測定誤差を抑えることができるため、測定精度を向上させることができる。
上記した寸法測定装置において、前記測定子取付部材は、前記ダイヤルゲージのスピンドル軸と直交する方向に延設されており、前記内径測定子及び前記外径測定子が、前記ダイヤルゲージのスピンドル軸からオフセットして前記測定子取付部材に取り付けられていることが望ましい。
このような構成にすることにより、様々な形状をなす測定対象物の内外径寸法を精度良く測定することができる。
そして、測定対象物がNC工作機等で使用される工具である場合には、上記した寸法測定装置をツールプリセッタに組み付けるとよい。つまり、ツールプリセッタにおいて、上記したいずれか1つの寸法測定装置と、前記寸法測定装置を測定対象工具の径方向に移動させる移動手段と、測定対象工具を保持する工具保持部と、前記寸法測定装置の径方向における位置情報を表示する表示手段とを有していればよい。
このようなツールプリセッタによれば、内径加工刃と外径加工刃を備える工具における内径寸法及び外径寸法を、1つのダイヤルゲージで精度良く測定することができる。
本発明に係る寸法測定装置によれば、上記した通り、簡単な構成により1つのゲージで測定対象物の内外径寸法を精度良く測定することができる。
実施の形態に係るツールプリセッタの概略構成を示す図である。 測定装置の概略構成を示す図である。 図2中左側から見た場合における切替機構の部分断面図である。 付勢力を付加している状態における切替機構の断面図である。 付勢力を付加していない状態における切替機構の断面図である。 工具の内径寸法の測定手順を説明するための図である。 工具の外径寸法の測定手順を説明するための図である。
以下、本発明の寸法測定装置及び寸法測定方法を具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、ツールプリセッタに本発明の寸法測定装置を組み込んだものである。そこで、本実施の形態に係るツールプリセッタについて、図1を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係るツールプリセッタの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係るツールプリセッタ10には、基台11と、基台11に設けられた工具保持部12と、基台11上に配置された支柱13と、支柱に取り付けられた表示ユニット14と、基台11の正面に設けられた操作盤15と、支柱13に取り付けられた測定装置20とが備わっている。そして、ツールプリセッタ10では、工具保持部12に保持された工具の寸法を測定装置20により測定するようになっている。
工具保持部12は、測定対象物である工具を保持する部分である。この工具保持部12は、回転ハンドル16の操作により回転可能に構成されており、保持した工具を回転させることができるようになっている。
支柱13は、基台11上をX軸方向(図1では左右方向)に移動可能となっている。支柱13の移動は、X軸ハンドル17を操作することにより行われる。この支柱13をX軸方向に移動させることにより、測定装置20をX軸方向に移動させることができるようになっている。
また、支柱13は、Z軸方向(図1では上下方向)に移動可能な昇降ユニット13aを備えている。この昇降ユニット13aの上下動は、Z軸回転ハンドル18を操作することにより行われる。そして、昇降ユニット13aに測定装置20が取り付けられている。これにより、昇降ユニット13aをZ軸方向に移動させることにより、測定装置20をZ軸方向に移動させることができるようになっている。
測定装置20は、工具保持部12に保持された工具の寸法を測定するものである。この測定装置20は、上記したように、支柱13に取り付けられ、X軸方向及びZ軸方向に移動可能となっており、工具の径方向寸法及び長さ(高さ寸法)を測定することができるようになっている。
ここで、この測定装置20について、図2〜図5を参照しながら説明する。図2は、測定装置の概略構成を示す図である。図3は、図2中左側から見た場合における切替機構の部分断面図である。図4は、切替機構の断面図であり、付勢力を付加している状態(内径測定状態)を示している。図5は、切替機構の断面図であり、付勢力を付加していない状態(外径測定状態)を示している。
測定装置20には、図2に示すように、X軸ダイヤルゲージ21と、Z軸ダイヤルゲージ22と、昇降ユニット13aに固定されるアーム23と、X軸ダイヤルゲージ21を保持するゲージホルダ24と、Z軸ダイヤルゲージ22を保持するゲージホルダ25と、ゲージホルダ24が固定されるX軸スライダ26と、内径測定子27と、外径測定子28と、測定子取付部材29と、切替機構30とが備わっている。
X軸ダイヤルゲージ21は、工具のX軸方向寸法つまり内外径寸法を計測するものである。このX軸ダイヤルゲージ21は、スピンドル21aが水平になるように、ステム21bがゲージホルダ24に保持されている。ゲージホルダ24は、X軸スライダ26に固定されている。X軸スライダ26は、昇降ユニット13aに固定されたアーム23に対してアーム23の長手方向つまりX軸方向に移動可能となっている。これにより、X軸ダイヤルゲージ21の配置位置を調節することができるようになっている。なお、スピンドル21aの先端には測定子21cが設けられている。
Z軸ダイヤルゲージ22は、工具のZ軸方向寸法つまり長さ(高さ寸法)を計測するものである。このZ軸ダイヤルゲージ22は、スピンドル22aが鉛直になるように、ステム22bがゲージホルダ25に保持されている。ゲージホルダ25は、端部でアーム23に対して回動可能に設けられ固定ネジ25aにより固定されている。これにより、Z軸ダイヤルゲージ22の配置位置を調節することができるようになっている。なお、スピンドル22aの先端には測定子22cが設けられており、これが工具長さ(高さ)測定用の測定子となる。
内径測定子27は、工具の内径寸法を測定する際に工具の内径測定部に当接させる部分である。同様に、外径測定子28は、工具の外径寸法を測定する際に工具の外径測定部に当接させる部分である。これら内径測定子27及び外径測定子28は、測定子取付部材29の端部に取り付けられている。詳細には、測定子取付部材29の図2中右側面に内径測定子27が設けられ、その反対側つまり測定子取付部材29の図2中左側面に外径測定子28が設けられている。
測定子取付部材29は、細長い四角柱状をなすものである。この測定子取付部材29は、その長手方向が切替機構30に備わる軸部材31の軸方向と直交するように、軸部材31に固定されている。詳細には、測定子取付部材29の端部(測定子が設けられた端部と反対側)が、軸部材31の一端部にネジ50により固定されて一体化されている。これにより、内径測定子27及び外径測定子28が、X軸ダイヤルゲージ21のスピンドル軸から下方にオフセットして配置される。その結果として、様々な形状をなす工具の内外径寸法を測定することができる。
切替機構30は、内径測定子27及び外径測定子28の移動に連動してX軸ダイヤルゲージ21の測定子21cを移動させるとともに、内径測定子27又は外径測定子28を工具の測定部位に接触させた際におけるX軸ダイヤルゲージ21のスピンドル21aの移動方向を切り替えるものである。つまり、切替機構30は、内径寸法測定と外径寸法測定を切り替えるための機構である。この切替機構30は、内部に備わる軸部材31がスピンドル21aと同軸上に対向配置されるようにX軸スライダ26に固定されている。
このような切替機構30には、図3、図4に示すように、軸部材31と、軸部材31を摺動可能に保持する保持部材32と、スプリング33と、切替ネジ34と、これらを収容するボディ35と、ボディ35に取り付けられるカバー36とが備わっている。
軸部材31は、ボディ35に固定された保持部材32によりX軸方向に摺動可能に保持されている。この軸部材31の一端には上記したように測定子取付部材29が連結されている。また、軸部材31の他端には連結部材37を介して、X軸ダイヤルゲージ21の測定子21cに当接する当接部材38が取り付けられている。これにより、切替機構30では軸部材31を介して、内径測定子27及び外径測定子28の移動に連動してX軸ダイヤルゲージ21の測定子21cを移動させることができるようになっている。
このような軸部材31の上方に切替ネジ34が設けられている。切替ネジ34は、ネジ機構39によりX軸方向に数ミリ程度移動するようになっている。なお、ネジ機構39は、切替ネジ34に形成された雄ねじとボディ35に形成された雌ねじとにより構成されている。この切替ネジ34には、ロッド40が挿入されるロッド穴34aが形成されている。ロッド40は、ロッド穴34a内で摺動可能となっている。このロッド40の他端は、連結部材37に締結されている。これにより、ロッド40は、連結部材37により軸部材31に連結され、軸部材31と一体となってX軸方向に移動するようになっている。そして、切替ネジ34と連結部材37との間にスプリング33が配置され、このスプリング33の内側にロッド40が位置している。
ここで、スプリング33のバネ定数は、X軸ダイヤルゲージ21に内蔵されているスプリングのバネ定数よりも大きい。そのため、切替ネジ34を締め付けて図4に示す状態にすると、スプリング33が圧縮されることにより発生する付勢力が連結部材37を介して軸部材31に付加される。これにより、軸部材31が図4中右方向へ移動してX軸ダイヤルゲージ21のスピンドル21aが押し込まれるようになっている。この状態では、スピンドル21aは図4中左方向へのみ移動するので、内径測定子27により工具の内径寸法を計測することができる。つまり、内径測定子27を工具の内径測定部に接触させた際、スピンドル21aは押し出される方向(図4中左方向)に移動するようになる。そして、寸法測定中においても、切替ネジ34はネジ機構39によって固定されているため動かないので、スプリング33の付勢力が変化することはない。従って、内径測定時の測定誤差の発生を抑制することができ、測定精度を向上させることができる。
一方、切替ネジ34を緩めて切替ネジ34がボディ35に固定されたストッパ41に当接した状態、つまり図5に示す状態にすると、スプリング33が解放されて付勢力が軸部材31に付加されなくなる。これにより、X軸ダイヤルゲージ21に内蔵されているスプリングの付勢力により軸部材31が図5中左方向へ移動するとともに、X軸ダイヤルゲージ21のスピンドル21aが元に戻るようになっている。この状態では、スピンドル21aは図5中右方向へのみ移動するので、外径測定子28により工具の外径寸法を計測することができる。つまり、外径測定子28を工具の内径測定部に接触させた際、スピンドル21aは押し込まれる方向(図5中右方向)に移動するようになる。なお、工具の内外径寸法の測定手順については後述する。
そして、上記した各部品を収容しているボディ35には、図3に示すように、その両側を覆うようにしてカバー36,36がネジ51,51により固定されている。このカバー36の下端部には、測定子取付部材29をガイドするガイド部36aが設けられている。このガイド部36aにより、測定子取付部材29が振れることなくX軸方向に移動するようになっている。
続いて、上記したツールプリセッタ10による工具の寸法測定の手順について、図6及び図7を参照しながら説明する。ここでは、X軸ダイヤルゲージ21による工具の内外径寸法の測定手順について説明し、Z軸ダイヤルゲージ22による工具の長さ(高さ寸法)の測定手順は従来と同様であるから説明は省略する。図6は、工具の内径寸法の測定手順を説明するための図である。図7は、工具の外径寸法の測定手順を説明するための図である。
まず、測定対象工具の内径寸法を測定する場合について説明する。内径寸法を測定する場合には、図6に示すように、Z軸ダイヤルゲージ22を測定の邪魔にならない位置に配置した後、切替機構30の切替ネジ34を締め込む。そうすると、切替機構30に備わるスプリング33が圧縮される。これにより、スプリング33の付勢力によって、切替機構30の軸部材31が移動してX軸ダイヤルゲージ21のスピンドル21aを押し込む。その結果、X軸ダイヤルゲージ21の針は、図6に破線で示す状態となる。
そして、ツールプリセッタ10の工具保持部12にマスター品をセットし、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して測定装置20を移動させ、内径測定子27をマスター品の測定部位に接触させる。その状態からX軸ダイヤルゲージ21の針がゼロになるように、X軸ハンドル17を操作して測定装置20を移動させて停止させる。この状態でツールプリセッタ10のゼロ点調整を行う。そして、ツールプリセッタ10の操作盤15からマスター品の寸法を入力し、ツールプリセッタ10に記憶させる。この位置が内径測定の基準位置となる。なお、マスター品としては、ツールプリセッタに備わるもののうち測定対象工具の寸法に最も近いものを使用すればよい。
例えば、マスター品の寸法が100mmであるとすると、ツールプリセッタ10に対して「100.00」と入力すればよい。そのとき、表示ユニット14に内径寸法として「100.00」と表示される。
次いで、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して、測定装置20を退避位置に移動させた後、工具保持部12からマスター品を取り外し測定対象工具60をセットする。そして、再度、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して測定装置20を移動させ、内径測定子27を測定対象工具60の内径加工刃61の刃先に接触させる。その状態からX軸ダイヤルゲージ21の針がゼロになるように、X軸ハンドル17を操作して測定装置20を移動させて停止させる。そのとき、表示ユニット14に「87.05」と表示されたとすると、測定対象工具60の内径寸法は87.05mmとなる。このようにして、測定対象工具60の内径寸法を簡単に測定することができる。
その後、必要があれば、内径加工刃61の飛び出し量の調整を行い、調整後に上記した測定を再度行う。この測定と調整を繰り返すことにより、測定対象工具60の内径寸法を目標値に合わせ込むことができる。
次に、測定対象工具の外径寸法を測定する場合について説明する。外径寸法を測定する場合には、図7に示すように、Z軸ダイヤルゲージ22を測定の邪魔にならない位置に配置した後、切替機構30の切替ネジ34を緩めてストッパ41に当接させる。そうすると、切替機構30に備わるスプリング33が解放されて、スプリング33の付勢力が軸部材31に付加されなくなる。これにより、X軸ダイヤルゲージ21に備わるスプリングの付勢力によりスピンドル21aが押し出される。その結果、X軸ダイヤルゲージ21の針は、図7に破線で示す状態となる。これは、X軸ダイヤルゲージ21の通常の状態である。
そして、ツールプリセッタ10の工具保持部12にマスター品をセットし、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して測定装置20を移動させ、外径測定子28をマスター品の測定部位に接触させる。その状態からX軸ダイヤルゲージ21の針がゼロになるように、X軸ハンドル17を操作して測定装置20を移動させて停止させる。この状態でツールプリセッタ10のゼロ点調整を行う。そして、ツールプリセッタ10の操作盤15からマスター品の寸法を入力し、ツールプリセッタ10に記憶させる。この位置が外径測定の基準位置となる。
次いで、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して、測定装置20を退避位置に移動させた後、工具保持部12からマスター品を取り外し測定対象工具60をセットする。そして、再度、X軸ハンドル17及びZ軸ハンドル18を操作して測定装置20を移動させ、外径測定子28を測定対象工具60の外径加工刃62の刃先に接触させる。その状態からX軸ダイヤルゲージ21の針がゼロになるように、X軸ハンドル17を操作して測定装置20を移動させて停止させる。そのとき、表示ユニット14に「123.05」と表示されたとすると、測定対象工具60の外径寸法は123.05mmとなる。このようにして、測定対象工具60の外径寸法を簡単に測定することができる。
その後、必要があれば、外径加工刃62の飛び出し量の調整を行い、調整後に上記した測定を再度行う。この測定と調整を繰り返すことにより、測定対象工具60の外径寸法を目標値に合わせ込むことができる。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るツールプリセッタ10によれば、切替機構30により、測定装置20に備わるX軸ダイヤルゲージ21だけで内径寸法測定と外径寸法測定とを簡単に測定することができる。そして、切替機構30は、上記したように簡単な構成であるとともに、内径測定時にスピンドル21aに付加するスプリング33の付勢力が変化しないため、精度良く寸法測定を行うことができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、本発明の寸法測定装置をツールプリセッタに組み付けた場合を例示したが、本発明の寸法測定装置は、工具の寸法に限らず、内外径寸法を測定する必要のある物品の寸法を測定することができる。
10 ツールプリセッタ
12 工具保持部
13a 昇降ユニット
14 表示ユニット
17 X軸ハンドル
18 Z軸ハンドル
20 測定装置
21 X軸ダイヤルゲージ
27 内径測定子
28 外径測定子28
29 測定子取付部材
30 切替機構
31 軸部材
32 保持部材
33 スプリング
34 切替ネジ
39 ネジ機構
41 ストッパ
60 測定対象工具

Claims (3)

  1. 測定対象物の寸法を測定する寸法測定装置において、
    測定対象物の径方向寸法を測定するためのダイヤルゲージと、
    測定対象物の内径測定部に当接する内径測定子と、
    測定対象物の外径測定部に当接する外径測定子と、
    前記内径測定子及び前記外径測定子が取り付けられた測定子取付部材と、
    前記測定子取付部材と前記ダイヤルゲージの測定子との間に配置され、前記内径測定子及び前記外径測定子の移動に連動して前記ダイヤルゲージの測定子を移動させるとともに、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に付勢力を付加又は解除することにより、前記内径測定子又は前記外径測定子を測定対象物に接触させた際における前記ダイヤルゲージのスピンドルの移動方向を切り替える切替機構とを有し、
    前記切替機構は、
    前記ダイヤルゲージのスピンドルと同軸上に対向配置された軸部材と、
    前記軸部材を前記ダイヤルゲージのスピンドルの移動方向に摺動可能に保持する保持部材と、
    前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込む方向に前記軸部材を付勢する付勢手段と、
    前記軸部材に対する前記付勢手段による付勢力の付加又は解除を切り替える切替部材とを備え、
    前記軸部材は、一端で前記ダイヤルゲージの測定子に当接させられ、他端で前記測定子取付部材に連結され、
    前記切替部材は、ネジ機構を備えており、
    前記ネジ機構を締め込むことにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を付加し、前記ダイヤルゲージのスピンドルを押し込んだ状態で、前記内径測定子により測定対象物の内径寸法を測定する、又は前記ネジ機構を緩めることにより前記付勢手段による前記軸部材に対する付勢力を解除し、前記ダイヤルゲージに内蔵されているスプリングの付勢力によって前記ダイヤルゲージのスピンドルを元に戻した通常状態で、前記外径測定子により測定対象物の外径寸法を測定する
    ことを特徴とする寸法測定装置。
  2. 請求項1に記載する寸法測定装置において、
    前記測定子取付部材は、前記ダイヤルゲージのスピンドル軸と直交する方向に延設されており、
    前記内径測定子及び前記外径測定子が、前記ダイヤルゲージのスピンドル軸からオフセットして前記測定子取付部材に取り付けられている
    ことを特徴とする寸法測定装置。
  3. 工具の寸法を測定するツールプリセッタにおいて、
    請求項1又は請求項2に記載する寸法測定装置と、
    前記寸法測定装置を測定対象工具の径方向に移動させる移動手段と、
    測定対象工具を保持する工具保持部と、
    前記寸法測定装置の径方向における位置情報を表示する表示手段とを有する
    ことを特徴とするツールプリセッタ。
JP2010102711A 2010-04-27 2010-04-27 寸法測定装置 Expired - Fee Related JP5349401B2 (ja)

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