JP2000139710A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2000139710A JP10320370A JP32037098A JP2000139710A JP 2000139710 A JP2000139710 A JP 2000139710A JP 10320370 A JP10320370 A JP 10320370A JP 32037098 A JP32037098 A JP 32037098A JP 2000139710 A JP2000139710 A JP 2000139710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残量表示を低コストで行い得るようにすると
ともに、表示段階数が制限されることのないようにす
る。 【解決手段】 ポンプ装置6の駆動開始時点から注出通
路における満水位置より上方に設けられた水検知手段3
1に水が到達した時点までの時間に基づいて内容器内の
残量を演算し、かくして求められた残量を電子表示部4
1に表示するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気貯湯容器に
関し、さらに詳しくは電気貯湯容器における残量検知装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている電気貯湯容器
としては、貯湯用の内容器を備えた容器本体と、該容器
本体を開閉する蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段
として作用する加熱手段と、前記内容器内の湯を外部へ
注出するための注出通路と、該注出通路を介して湯を送
り出すポンプ装置とを備えたものがある。
【0003】上記した構成の電気貯湯容器の場合、ポン
プ装置を駆動させて注出操作を行う前に、内容器内に収
容されている湯の残量を外部から確認することができれ
ば、ユーザにとって極めて便利である。
【0004】上記のような要求に対応するために、従来
から種々の残量表示が行われてきている。例えば、注出
通路の途中に透明な液量管を設けて該液量管内の水位を
外方から視認する方法、あるいは注出通路の途中に設け
られた透明な液量管に複数対(例えば、6個)の光セン
サーを設けて該光センサーにより液量管内の水位変化を
検知して残量表示部に表示する方法等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した残量表示方法
のうち、前者の場合、容器本体に液量管を外方から視認
するための覗窓を形成しなければならず、構造的に複雑
となるという問題があり、後者の場合、水位検知のため
の光センサーが残量表示の段階数に対応した数(例え
ば、6個)だけ必要となるため、部品コストが高くなる
し、残量表示段階数を多くすることが難しいという問題
がある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、残量表示を低コストで行い得るようにするととも
に、表示段階数が制限されることのないようにすること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内容器を備えた容
器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器を加熱する
加熱手段と、前記内容器内の湯を外部へ注出するための
注出通路と、該注出通路を介して湯を送り出すポンプ装
置とを備えた電気貯湯容器において、前記注出通路にお
ける満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置の駆
動により水が到達した時点で到達信号を出力する水検知
手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記水検知
手段からの到達信号出力時点までの時間に基づいて前記
内容器内の残量を演算する残量演算手段と、該残量演算
手段により求められた残量を表示する残量表示手段とを
付設している。
【0008】上記のように構成したことにより、ポンプ
装置の駆動により内容器内の湯が注出通路を通って水検
知手段に到達すると、水検知手段が到達信号が出力さ
れ、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記水検知手段
からの到達信号出力時点での時間に基づいて前記内容器
内の残量が演算され、かくして求められた残量が残量表
示手段に表示される。つまり、注出通路における満水位
置より上方に設けられた1個の水検知手段により内容器
内の残量表示が表示段階数を限定されることなく行える
のである。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記注出通路における水
検知手段設置部を透明管で構成するとともに、前記水検
知手段として光センサーを採用した場合、ポンプ装置の
駆動により内容器内の湯が注出通路を通って光センサー
に到達すると、これを光センサーが検知して到達信号を
残量演算手段に出力することとなり、1個の光センサー
により表示段階数を限定されることのない残量表示が得
られるのである。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記水検知手段を、前記
注出通路における満水位置より上方に設けられた導電性
材料からなる第1検知管と、該第1検知管より下方に位
置し且つ第1検知管に対して絶縁状態で接続された導電
性材料からなる第2検知管と、前記第1検知管に設けら
れた第1通電部と、前記第2検知管に設けられた第2通
電部とによって構成した場合、ポンプ装置の駆動により
内容器内の湯が注出通路における第2検知管を通った
後、第1検知管に到達すると、第2通電部と第1通電部
とが湯を介して通電可能となって、通電可能により発せ
られる到達信号が残量演算手段に出力されることとな
り、1個の水検知手段により表示段階数を限定されるこ
とのない残量表示が得られるのである。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項1
ないし請求項3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記水検知手段を、前記注出通路における満水位
置付近に設けるとともに、前記残量表示手段に、前記水
検知手段により満水状態を検知したことを表示する満水
表示手段を併設した場合、内容器内の湯が満水状態にあ
るときには、ポンプ装置を駆動させなくとも、水検知手
段が水の存在を検知することとなり、水検知手段からの
到達信号が出力され、満水表示手段に満水状態が表示さ
れる。つまり、1個の水検知手段で残量表示と満水表示
とを行うことができるのである。
【0012】請求項5の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記ポンプ装置の駆動による残量検知時に、所定
時間が経過しても前記水検知手段から到達信号が出力さ
れない場合には、内容器が空状態にあると判定する判定
手段を付設するとともに、前記残量表示手段に、前記判
定手段により空状態と判定された場合に要給水表示を行
う要給水表示手段を併設した場合、残量検知のためにポ
ンプ装置を駆動させても、所定時間内に前記水検知手段
から到達信号が出力されないときには、内容器が空状態
にあると判定され、該判定結果が要給水表示として要給
水表示手段に表示されることとなり、内容器の空検知が
容易にできる。
【0013】請求項6の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記注出通路に、前記内容器における下限水位を
検知するための下限水位検知手段を設けるとともに、前
記残量表示手段に、前記下限水位検知手段により下限水
位を検知した場合に要給水表示を行う要給水表示手段を
併設した場合、内容器内の湯が下限水位以下となってい
るときには、下限水位検知手段から信号が出力され、要
給水表示手段に下限水位検知(換言すれば、要給水検
知)が表示されることとなり、内容器の空検知が容易に
できる。
【0014】請求項7の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器おい
て、前記ポンプ装置の駆動による残量検知を定期的に行
うようにした場合、内容器内の残量が増減した場合であ
っても、定期的な残量検知に基づく残量表示によってユ
ーザが確認できる。
【0015】請求項8の発明におけるように、請求項1
ないし請求項6のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記ポンプ装置の駆動による残量検知を、前記内
容器への水補給時および内容器内の湯の注出直後に行う
ようにした場合、内容器内の残量が増減する水補給時お
よび注出直後にのみ残量検知を行って残量表示すること
ができることとなり、必要最小限の残量検知で確実な残
量表示が得られる。従って、消費電力の節約ができる。
【0016】請求項9の発明におけるように、請求項1
ないし請求項8のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記水検知手段により到達信号が出力されると前
記ポンプ装置の駆動を停止する制御手段を付設した場
合、水検知手段にまで湯が到達した(即ち、残量検知)
後にはポンプ装置の駆動が停止されることとなり、注出
通路を介して外部へ湯が注出されてしまうということが
なくなる。
【0017】請求項10の発明におけるように、請求項
1ないし請求項8のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、残量検知のための駆動開始から残量検知のため
に必要最少限の設定時間が経過した時点で前記ポンプ装
置の駆動を停止する制御手段を付設した場合、ポンプ装
置は、残量検知に必要最少限の設定時間が経過した後に
駆動停止されることとなり、注出通路を介して外部へ湯
が注出されてしまうということがなくなる。
【0018】請求項11の発明におけるように、請求項
1ないし請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記注出通路に、前記水検知手段の設置部位
より上方において分岐し且つ前記内容器内に連通する還
流通路を設けるとともに、該還流通路分岐部に、残量検
知時においては前記還流通路側への流通のみを許容する
切換弁を設けた場合、残量検知のためにポンプ装置を駆
動させた際に、水検知手段を通過した湯が還流通路を介
して内容器内へ還流することとなり、ポンプ装置の駆動
を停止しなくとも、 注出通路を介して外部へ湯が注出さ
れるという心配がなくなる。また、注出通路内の湯は残
量検知の度に内容器内へ還流されることとなるため、注
出通路内に低温の湯が溜まるということがなくなるとと
もに、湯の循環により内容器内の湯が活性化され、湯の
味覚が向上する。
【0019】請求項12の発明におけるように、請求項
1ないし請求項11のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記ポンプ装置を、残量検知時においては低
速運転するようにした場合、残量検知時において、ポン
プ装置の駆動開始から水検知手段への水の到達までの時
間を長くできることとなり、残量検知の精度が向上す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0021】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気貯湯容器が示されている。
【0022】この電気貯湯容器は、図1に示すように、
貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体を
開閉する蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段で
ある電熱ヒータ4と、前記内容器3内の湯を外部へ注出
するための注出通路5と、該注出通路5を介して湯を送
り出すポンプ装置6とを備えて構成されている。
【0023】前記容器本体1は、外周面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する環状の肩部
材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板9とからなっ
ている。
【0024】前記内容器3は、側周部から底部外周側に
かけて連続する真空空間10を有する真空二重構造部3
aと、底面中央部に位置し、真空空間を有しない非真空
部3bとからなっており、前記真空二重構造部3aは、
金属製(例えば、ステンレス製)の有底筒状の内筒11
と該内筒11の外側に位置する金属製(例えば、ステン
レス製)の外筒12とによって構成されている。また、
前記非真空部3bは、前記内筒11の底部のみにより構
成されている。
【0025】前記内容器3の開口部には、胴部より小径
に絞られた給水口13が形成されており、該給水口13
の下方部位には満水目盛14が設けられている。
【0026】前記電熱ヒータ4は、前記内容器3におけ
る非真空部3bの下面に当接された状態で配置されてい
る。また、該電熱ヒータ4の中央部には、内容器3の温
度を検出するための温度センサー15が前記内容器3に
おける非真空部3bに形成された突隆部16下面に温度
検出部を当接された状態で配置されている。符号17は
遮熱板である。
【0027】前記注出通路5は、前記内容器3における
非真空部3bに接続された入口接続管5aと、ポンプ装
置6と、該ポンプ装置6の吐出口に接続された下部接続
管5bと、該下部接続管5bに接続され、前記容器本体
1における外ケース7と内容器3との間の空間を上方に
向かって延びる検知管5cと、該検知管5cの上端に接
続され、前記容器本体1において肩部材8の前面側に形
成された嘴部8a内に向かって延びる上部接続管5d
と、該上部接続管5dに接続され、前記嘴部8aの下方
に向かって延びる注出管5eとからなっている。符号1
8は転倒止水弁である。
【0028】前記ポンプ装置6は、前記外筒12の底面
に固着された取付金具19に対して前記遮熱板17とと
もにビス20により共締めすることにより取り付けられ
ている。このように構成すると、内容器3の真空二重構
造部3aにおける底面を利用してポンプ装置6を取り付
けることができることとなり、構造の簡略化を図ること
ができるとともに、取付強度も確保できる。
【0029】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板21と該
上板21に対して外周縁が溶着により結合された合成樹
脂製の下板22とからなっており、前記肩部材8の後部
に設けられたヒンジ受け23に対してヒンジピン24を
介して開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0030】前記蓋体2における下板21には、金属製
のカバー部材25がビス26により固定されており、該
カバー部材25の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において
前記内容器3の給水口13に圧接されるシールパッキン
27が設けられている。符号28は蒸気排出通路、29
は蒸気排出通路28の途中に設けられた転倒止水弁、3
0は断熱材である。
【0031】前記注出通路5の検知管5cは、透明なガ
ラス管により構成されており、該検知管5cにおける満
水位置(即ち、内容器3の満水目盛14に対応する位
置)の直上方部位には、前記ポンプ装置6の駆動により
水Wが到達した時点で到達信号を出力する水検知手段3
1が設けられている。
【0032】該水検知手段31は、図3に示すように、
前記検知管5cの外周に配置され且つ該検知管5cが挿
通される半円形状の凹部33を有する透明なセンサーホ
ルダー32と、該センサーホルダー32内において前記
検知管5cを挟む位置に配置された発光素子(例えば、
赤外線発光ダイオード)34および受光素子(例えば、
赤外線フォトトランジスタ)35と、該発光素子34お
よび受光素子35を付設した基板36とからなる光セン
サーとされている。
【0033】該光センサー31は、発光素子34から出
た赤外線が検知管5cを通過して受光素子35に受光さ
れた時には高レベルの電圧を出力し、発光素子34から
出た赤外線が受光素子35に到達しない時には低レベル
の電圧を出力するように作用する。つまり、センサー設
置部に水Wが存在していない時には発光素子34からの
赤外線が受光素子35に受光されるため、高レベルの電
圧を出力するが、センサー設置部に水Wが存在している
時には発光素子34からの赤外線が水Wにより屈折して
受光素子35に到達しなくなるため、低レベルの電圧が
出力されることとなるのである。従って、光センサー3
1からの出力電圧の変化(即ち、高レベル→低レベルへ
の変化)をセンシングすることにより、ポンプ装置6の
駆動による水Wの到達を検知することができる。
【0034】なお、前記水検知手段31として、図4に
示すように、前記注出通路5における検知管5cを、満
水位置より上方に設けられた導電性材料(例えば、ステ
ンレス)からなる第1検知管5c1と、該第1検知管5
1より下方に位置し且つ第1検知管5c1に対して絶縁
体(例えば、ゴム)からなる接続パッキン37で接続さ
れた導電性材料(例えば、ステンレス)からなる第2検
知管5c2と、前記第1検知管5c1に設けられた第1通
電部38と、前記第2検知管5c2に設けられた第2通
電部39とによって構成したものを採用する場合もあ
る。この場合、第1検知管5c1に水Wが到達していな
い時には第1通電部38と第2通電部39とは開回路を
構成しているが、第1検知管5c1に水Wが到達する
と、水Wを介して第1通電部38と第2通電部39とが
導通状態となり、閉回路を構成することとなる。従っ
て、第1通電部38と第2通電部39との導通状態をセ
ンシングすることにより、ポンプ装置6の駆動による水
Wの到達を検知することができる。
【0035】前記容器本体1における外ケース7の前面
側には、図2に示すように、前記内容器3内の湯の残量
を表示する残量表示手段として作用する電子表示部41
を備えた残量表示パネル40が設けられている。また、
該残量表示パネル40には、前記水検知手段31により
満水状態を検知したことを表示する満水表示手段として
作用する満水表示灯42と、内容器3が空状態と判定さ
れた場合に要給水表示を行う要給水表示手段として作用
する給水表示灯43とが前記電子表示部41とともに併
設されている。なお、前記電子表示部41には、7個の
表示灯41a〜41gが設けられており、該表示灯41
a〜41gの点灯個数により7段階の残量表示がなされ
るようになっている。
【0036】前記肩部材8の嘴部8aには、給湯スイッ
チ46等の操作スイッチ類を備えた操作パネル部44が
設けられており(図2参照)、該操作パネル部44の内
方には、制御手段を構成するマイクロコンピュータユニ
ット(以下、マイコンと略称する)47(図5参照)を
備えた制御基板45が設けられている。
【0037】上記構成の電気貯湯容器における電気的要
素は、図5に示すように結線されている。符号48はポ
ンプ駆動回路である。なお、電熱ヒータ4については省
略されている。
【0038】前記マイコン47は、前記ポンプ装置6の
駆動開始時点から前記水検知手段31からの到達信号出
力時点までの時間tに基づいて前記内容器3内の残量を
演算する残量演算手段としての機能と、前記ポンプ装置
6の駆動による残量検知時に、所定時間が経過しても前
記水検知手段31から到達信号が出力されない場合に
は、内容器3が空状態にあると判定する判定手段として
の機能と、前記水検知手段31により到達信号が出力さ
れると前記ポンプ装置6の駆動を停止する制御手段とし
ての機能とを有している。なお、前記ポンプ装置6は、
残量検知時においては低速運転される。
【0039】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図6に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0040】まず、ステップS1において水検知手段3
1から到達信号が出力されているか否か(換言すれば、
水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判定が
なされる。ステップS1において肯定判定された場合に
は、内容器3内の湯が満水目盛14を超えていることを
示すので、ステップS2において満水表示灯42が点灯
され、ユーザに内容器3内の水を減らすように警告す
る。
【0041】ステップS1において否定判定された場合
には、ステップS3において温度センサー15からの温
度データが取り込まれ、ステップS4において残量検知
のための測定タイマーがスタートされ、ステップS5
おいてポンプ装置6が低速で駆動開始される。
【0042】ついで、ステップS6において測定タイマ
ーが給水判定時間t0に達したか否かの判定がなされ
る。ここで、給水判定時間t0とは、ポンプ装置6が駆
動されているにもかかわらず前記水検知手段31から到
達信号が出力されない(即ち、内容器3が空状態にある
と判定される)までの時間とされている。従って、ステ
ップS6において肯定判定された場合には、ステップS7
において給水表示灯43が点灯され、ユーザに給水を促
すように警告する。
【0043】ステップS6において否定判定された場合
には、ステップS8において水検知手段31から到達信
号が出力されているか否か(換言すれば、水検知手段3
1に湯Wが到達しているか否か)の判定がなされる。こ
こで、否定判定された場合にはステップS6に戻るが、
肯定判定された場合には、ステップS9に進み、ポンプ
装置6の駆動が停止される。該ポンプ装置6の駆動停止
により、注出通路5を介して湯が外部へ注出されるとい
うことがなくなる。
【0044】次に、ステップS10において測定タイマー
の時間データ(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から
前記水検知手段31からの到達信号出力時点までの時間
t)に基づいて内容器3内の湯の残量が演算されるが、
この電気貯湯容器は、保温容器としても保冷容器として
も使用できるところから、前記測定タイマーの時間デー
タtが温度の影響を受けるので、温度センサー15から
の温度データTを参照して前記時間データtの補正を行
う必要がある。そこで、前記時間データtと内容器3内
の残量Lとの関係を水温Tを5℃(保冷時)と95℃
(保温時)とに変化させて調べたところ、図7に示すよ
うな結果が得られた。これによれば、水温T=5℃の時
の方が水温T=95℃の時に比べて同じ残量Lの時の時
間データtが大きくなっている。これは、水の粘性が温
度が下がる程大きくなることに起因している。従って、
前記測定タイマーから得られた時間データtに温度Tの
関数として表される補正値Δt=−f(T)を加算すれ
ばよい。
【0045】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS11において電子表示部41に表示される。そ
の後、ステップS12において所定時間(例えば、30
分)が経過したか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS1へリターンし、前述と同
様な残量検知制御が続けられる。
【0046】つまり、本実施の形態においては残量検知
は定期的に行われるのである。このようすると、内容器
3内の残量が増減した場合であっても、定期的な残量検
知に基づく残量表示によってユーザが確認できることと
なる。しかも、1個の水検知手段31への湯の到達時間
tに基づいて残量表示が行えるため、表示段階数に限定
のない残量表示が行える。
【0047】第2の実施の形態 図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における残量検知制御のフローチャートが示され
ている。
【0048】この場合、マイコン47は、第1の実施の
形態において説明した機能に加えて、残量検知のために
ポンプ装置6を駆動開始してから残量検知のために必要
最少限の設定時間tsが経過した時点でポンプ装置6の
駆動を停止する制御手段としての機能を有している。な
お、その他の機械的構成および電気的構成は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0049】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図8に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0050】まず、ステップS1において残量検知フラ
ッグfがリセットされ(即ち、f=0とされ)、ステッ
プS2において水検知手段31から到達信号が出力され
ているか否か(換言すれば、水検知手段31に湯Wが到
達しているか否か)の判定がなされる。ステップS2
おいて肯定判定された場合には、内容器3内の湯が満水
目盛14を超えていることを示すので、ステップS3
おいて満水表示灯42が点灯され、ユーザに内容器3内
の水を減らすように警告する。
【0051】ステップS2において否定判定された場合
には、ステップS4において温度センサー15からの温
度データが取り込まれ、ステップS5において残量検知
のための測定タイマーがスタートされ、ステップS6
おいてポンプ装置6が低速で駆動開始される。
【0052】ついで、ステップS7において水検知手段
31から到達信号が出力されているか否か(換言すれ
ば、水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判
定がなされる。ここで、否定判定された場合にはステッ
プS11に進むが、肯定判定された場合には、ステップS
8に進み、残量検知フラッグf=0か否かの判定がなさ
れる。ここで、否定判定された場合には、ステップS11
に進むが、肯定判定された場合にはステップS9に進
み、測定タイマーの時間データ(即ち、ポンプ装置6の
駆動開始時点から前記水検知手段31からの到達信号出
力時点までの時間t)がマイコン47に記録され、ステ
ップS10において残量検知フラッグf=1とされ、その
後ステップS11に進む。
【0053】ステップS11においては測定タイマーによ
る時間tが判定終了時間(即ち、残量検知のために必要
最少限の設定時間ts)に達した(即ち、t=ts)か
否か判定がなされ、ここで、否定判定された場合にはス
テップS7に戻るが、肯定判定された場合にはステップ
12においてポンプ装置6の駆動が停止される。該ポン
プ装置6の駆動停止により、注出通路5を介して湯が外
部へ注出されるということがなくなる。
【0054】ついで、ステップS13において残量検知フ
ラッグf=1か否かの判定がなされ、ここで、否定判定
された場合には、ポンプ装置6が残量検知のために必要
最少限の設定時間tsだけ駆動されているにもかかわら
ず水検知手段31から到達信号が出力されない(即ち、
内容器3が空状態にある)ことを意味しているので、ス
テップS14に進み、給水表示灯43が点灯され、ユーザ
に給水を促すように警告する。
【0055】ステップS13において肯定判定された場合
には、ステップS15において測定タイマーの時間データ
(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から前記水検知手
段31からの到達信号出力時点までの時間t)に基づい
て内容器3内の湯の残量Lが演算される。該演算は、第
1の実施の形態におけると同様な手法でなされる。
【0056】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS16において電子表示部41に表示される。そ
の後、ステップS17において所定時間(例えば、30
分)が経過したか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS1へリターンし、前述と同
様な残量検知制御が続けられる。
【0057】上記したように、本実施の形態において
は、ポンプ装置6は、残量検知に必要最少限の設定時間
ts経過後に駆動停止されることとなり、注出通路5を
介して外部へ湯が注出されてしまうということがなくな
る。その他の作用効果は第1の実施の形態におけると同
様なので説明を省略する。
【0058】第3の実施の形態 図9には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における電気的構成が示され、図10には、本願
発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器における
残量検知制御のフローチャートが示されている。
【0059】この場合、残量検知は、内容器3への水補
給時(換言すれば、蓋体2の開閉時)および注出直後に
実施されることとなっている。従って、図9に示すよう
に、蓋体2が開操作されたことを検知する蓋開スイッチ
49が設けられている。なお、その他の機械的構成およ
び電気的構成は第1の実施の形態におけると同様なので
説明を省略する。
【0060】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図10に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0061】まず、ステップS1において水検知手段3
1から到達信号が出力されているか否か(換言すれば、
水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判定が
なされる。ステップS1において肯定判定された場合に
は、内容器3内の湯が満水目盛14を超えていることを
示すので、ステップS2において満水表示灯42が点灯
され、ユーザに内容器3内の水を減らすように警告す
る。
【0062】ステップS1において否定判定された場合
には、ステップS3において蓋開スイッチ49からの信
号入力があったか否か(即ち、蓋体2が開操作されて水
が補給されたか否か)の判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップSに進むが、否定判定され
た場合には、ステップSに進み、給湯スイッチ46が
ON/OFF操作されたか否か(即ち、注出操作が行わ
れたか否か)の判定がなされ、ここで否定判定された場
合にはステップS1へ戻るが、肯定判定された場合に
は、ステップS5に進み、温度センサー15からの温度
データが取り込まれ、ステップS6において残量検知の
ための測定タイマーがスタートされ、ステップS7にお
いてポンプ装置6が低速で駆動開始される。
【0063】ついで、ステップS8において測定タイマ
ーが給水判定時間t0に達したか否かの判定がなされ
る。ここで、給水判定時間t0とは、ポンプ装置6が駆
動されているにもかかわらず前記水検知手段31から到
達信号が出力されない(即ち、内容器3が空状態にある
と判定される)までの時間とされている。従って、ステ
ップS8において肯定判定された場合には、ステップS9
において給水表示灯43が点灯され、ユーザに給水を促
すように警告する。
【0064】ステップS8において否定判定された場合
には、ステップS10において水検知手段31から到達信
号が出力されているか否か(換言すれば、水検知手段3
1に湯Wが到達しているか否か)の判定がなされる。こ
こで、否定判定された場合にはステップS8に戻るが、
肯定判定された場合には、ステップS11に進み、ポンプ
装置6の駆動が停止される。該ポンプ装置6の駆動停止
により、注出通路5を介して湯が外部へ注出されるとい
うことがなくなる。
【0065】次に、ステップS12において測定タイマー
の時間データ(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から
前記水検知手段31からの到達信号出力時点までの時間
t)に基づいて内容器3内の湯の残量Lが演算される。
該演算は、第1の実施の形態におけると同様な手法でな
される。
【0066】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS13において電子表示部41に表示され、その
後、ステップS1へリターンし、前述と同様な残量検知
制御が続けられる。
【0067】上記したように、本実施の形態において
は、内容器3内の残量検知を、内容器3への水補給時お
よび内容器3内の湯の注出直後に行うようにしているの
で、内容器3内の残量が増減する水補給時および注出直
後にのみ残量検知を行って残量表示することができるこ
ととなり、必要最小限の残量検知で確実な残量表示が得
られる。従って、消費電力の節約ができる。その他の作
用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明を
省略する。
【0068】なお、本実施の形態においては、残量検知
後におけるポンプ装置6の停止タイミングを水検知手段
31からの到達信号出力直後としているが、第2の実施
の形態におけると同様に、残量検知のために必要最少限
の設定時間tsが経過した時点とすることもできる。
【0069】第4の実施の形態 図11および図12には、本願発明の第4の実施の形態
にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0070】この場合、注出通路5における検知管5c
には、内容器3における下限水位L0を検知するための
下限水位検知手段50が設けられている。該下限水位検
知手段50は、水検知手段31と同様な構造の光センサ
ーとされているが、内容器3内の湯が下限水位より低く
なった場合には、光センサー50からの出力電圧が低レ
ベル→高レベルに変化するので、これををセンシングす
ることにより、下限水位を検知することができるのであ
る。光センサー50からの検知信号により要給水表示手
段である給水表示灯43が点灯される。このようにする
と、内容器3内の湯が下限水位L0以下となっていると
きには、光センサー50から信号が出力され、給水表示
灯43が点灯されることとなり、内容器の空検知が容易
にできる。その他の構成および作用効果は第1の実施の
形態におけると同様なので説明を省略する。
【0071】第5の実施の形態 図13には、本願発明の第5の実施の形態にかかる電気
貯湯容器が示されている。
【0072】この場合、注出通路5における上部接続管
5dには、該上部接続管5dから分岐し、前記内容器3
の外周を巻いて上部接続管5dにおける分岐部より上部
に戻る迂回通路51が設けられている。このようにする
と、水検知手段31より上方の通路長が迂回通路51の
分だけ長くなるため、残量検知時におけるポンプ装置6
の駆動時において注出通路5を介して湯が外部へ流出す
るのを確実に防止することができる。その他の構成およ
び作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説
明を省略する。
【0073】第6の実施の形態 図14ないし図16には、本願発明の第6の実施の形態
にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0074】この場合、内容器3は、ステンレス等から
なる一重構造とされている。また、注出通路5において
水検知手段31の設置部位より上方となる上部接続管5
dには、内容器3内に連通する還流通路52が分岐形成
されており、該還流通路52の分岐部には、図15に示
すように、残量検知時において該還流通路52側への流
通のみを許容する切換弁53が設けられている。この場
合、前記上部接続管5dにおける分岐部は、前記内容器
3側に下り勾配とされた合成樹脂製の分岐パイプ54に
より構成されており、該分岐パイプ54の注出管5e側
には、有磁性のステンレスパイプ55がパッキン56を
介して接続されている。また、前記分岐パイプ54は、
パッキン57および還流口58からなる還流通路52を
介して内容器3へ接続されている。そして、前記ステン
レスパイプ55の外周には、電源に接続されたコイル5
9が巻き付けられている。
【0075】一方、前記分岐パイプ54内には、有磁性
のステンレスボール60が転動自在に収納されている。
該ステンレスボール60は、前記コイル59への通電に
よりステンレスパイプ55が励磁状態とされるとステン
レスパイプ55の入口55aに引き寄せられて該入口5
5aを閉塞し、前記コイル59への通電停止によりステ
ンレスパイプ55が非励磁状態となると、分岐パイプ5
4内を重力により転動してその出口54aを閉塞するこ
ととなっている。つまり、ステンレスパイプ55、コイ
ル59およびステンレスボール60が、残量検知時にお
いて該還流通路52側への流通のみを許容する切換弁5
3を構成することとなっているのである。その他の構成
は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。
【0076】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図17に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0077】まず、ステップS1において水検知手段3
1から到達信号が出力されているか否か(換言すれば、
水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判定が
なされる。ステップS1において肯定判定された場合に
は、内容器3内の湯が満水目盛14を超えていることを
示すので、ステップS2において満水表示灯42が点灯
され、ユーザに内容器3内の水を減らすように警告す
る。
【0078】ステップS1において否定判定された場合
には、ステップS3において切換弁53を構成するコイ
ル59に通電される。すると、切換弁53は還流通路5
2を開通させる。ついで、ステップS4において温度セ
ンサー15からの温度データが取り込まれ、ステップS
5において残量検知のための測定タイマーがスタートさ
れ、ステップS6においてポンプ装置6が低速で駆動開
始される。
【0079】次に、ステップS7において測定タイマー
が給水判定時間t0に達したか否かの判定がなされる。
ここで、給水判定時間t0とは、ポンプ装置6が駆動さ
れているにもかかわらず前記水検知手段31から到達信
号が出力されない(即ち、内容器3が空状態にあると判
定される)までの時間とされている。従って、ステップ
7において肯定判定された場合には、ステップS8にお
いて給水表示灯43が点灯され、ユーザに給水を促すよ
うに警告する。
【0080】ステップS7において否定判定された場合
には、ステップS9において水検知手段31から到達信
号が出力されているか否か(換言すれば、水検知手段3
1に湯Wが到達しているか否か)の判定がなされる。こ
こで、否定判定された場合にはステップS7に戻るが、
肯定判定された場合には、ステップS10に進み、ポンプ
装置6の駆動が停止される。
【0081】次に、ステップS11において測定タイマー
の時間データ(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から
前記水検知手段31からの到達信号出力時点までの時間
t)に基づいて内容器3内の湯の残量Lが演算される。
該演算は、第1の実施の形態におけると同様な手法でな
される。
【0082】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS12において電子表示部41に表示される。そ
の後、ステップS13においてコイル59への通電が停止
され(換言すれば、切換弁53が還流通路52を閉塞さ
せ)、ステップS14において所定時間(例えば、30
分)が経過したか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS1へリターンし、前述と同
様な残量検知制御が続けられる。
【0083】上記したように本実施の形態においては、
残量検知のためにポンプ装置6を駆動させた際に、水検
知手段31を通過した湯が還流通路52を介して内容器
3内へ還流することとなり、注出通路5を介して外部へ
湯が注出されるという心配がなくなる。また、注出通路
5内の湯は残量検知の度に内容器3内へ還流されること
となるため、注出通路5内に低温の湯が溜まるというこ
とがなくなるとともに、湯の循環により内容器3内の湯
が活性化され、湯の味覚が向上する。その他の作用効果
は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略
する。
【0084】第7の実施の形態 図18には、本願発明の第7の実施の形態にかかる電気
貯湯容器における残量検知制御のフローチャートが示さ
れている。
【0085】この場合、マイコン47は、第1の実施の
形態において説明した機能に加えて、残量検知のために
ポンプ装置6を駆動開始してから残量検知のために必要
最少限の設定時間tsが経過した時点でポンプ装置6の
駆動を停止する制御手段としての機能を有している。な
お、その他の機械的構成および電気的構成は第6の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0086】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図18に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0087】まず、ステップS1において残量検知フラ
ッグfがリセットされ(即ちf=0とされ)、ステップ
2において水検知手段31から到達信号が出力されて
いるか否か(換言すれば、水検知手段31に湯Wが到達
しているか否か)の判定がなされる。ステップS2にお
いて肯定判定された場合には、内容器3内の湯が満水目
盛14を超えていることを示すので、ステップS3にお
いて満水表示灯42が点灯され、ユーザに内容器3内の
水を減らすように警告する。
【0088】ステップS2において否定判定された場合
には、ステップS4において切換弁53を構成するコイ
ル59に通電される。すると、切換弁53は還流通路5
2を開通させる。ついで、ステップS5において温度セ
ンサー15からの温度データが取り込まれ、ステップS
6において残量検知のための測定タイマーがスタートさ
れ、ステップS7においてポンプ装置6が低速で駆動開
始される。
【0089】次に、ステップS8において水検知手段3
1から到達信号が出力されているか否か(換言すれば、
水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判定が
なされる。ここで、否定判定された場合にはステップS
12に進むが、肯定判定された場合には、ステップS9
進み、残量検知フラッグf=0か否かの判定がなされ
る。ここで、否定判定された場合には、ステップS12
進むが、肯定判定された場合にはステップS10に進み、
測定タイマーの時間データ(即ち、ポンプ装置6の駆動
開始時点から前記水検知手段31からの到達信号出力時
点までの時間t)がマイコン47に記録され、ステップ
11において残量検知フラッグf=1とされ、その後ス
テップS12に進む。
【0090】ステップS12においては測定タイマーによ
る時間tが判定終了時間(即ち、残量検知のために必要
最少限の設定時間ts)に達した(即ち、t=ts)か
否か判定がなされ、ここで、否定判定された場合にはス
テップS8に戻るが、肯定判定された場合にはステップ
13においてポンプ装置6の駆動が停止される。
【0091】ついで、ステップS14において残量検知フ
ラッグf=1か否かの判定がなされ、ここで、否定判定
された場合には、ポンプ装置6が残量検知のために必要
最少限の設定時間tsだけ駆動されているにもかかわら
ず水検知手段31から到達信号が出力されない(即ち、
内容器3が空状態にある)ことを意味しているので、ス
テップS15に進み、給水表示灯43が点灯され、ユーザ
に給水を促すように警告する。
【0092】ステップS14において肯定判定された場合
には、ステップS16において測定タイマーの時間データ
(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から前記水検知手
段31からの到達信号出力時点までの時間t)に基づい
て内容器3内の湯の残量Lが演算される。該演算は、第
1の実施の形態におけると同様な手法でなされる。
【0093】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS17において電子表示部41に表示される。そ
の後、ステップS18においてコイル59への通電が停止
され(換言すれば、切換弁53が還流通路52を閉塞さ
せ)、ステップS19において所定時間(例えば、30
分)が経過したか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS1へリターンし、前述と同
様な残量検知制御が続けられる。
【0094】上記したように、本実施の形態において
は、ポンプ装置6は、残量検知に必要最少限の設定時間
ts経過後に駆動停止されることとなり、注出通路5を
介して外部へ湯が注出されてしまうということがなくな
る。その他の作用効果は第1および第6の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。
【0095】第8の実施の形態 図19には、本願発明の第8の実施の形態にかかる電気
貯湯容器における電気的構成が示され、図20には、本
願発明の第8の実施の形態にかかる電気貯湯容器におけ
る残量検知制御のフローチャートが示されている。
【0096】この場合、残量検知は、内容器3への水補
給時(換言すれば、蓋体2の開閉時)および注出直後に
実施されることとなっている。従って、図19に示すよ
うに、蓋体2が開操作されたことを検知する蓋開スイッ
チ49が設けられている。なお、その他の機械的構成お
よび電気的構成は第1および第6の実施の形態における
と同様なので説明を省略する。
【0097】上記構成の電気貯湯容器における残量検知
制御について、図20に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0098】まず、ステップS1において水検知手段3
1から到達信号が出力されているか否か(換言すれば、
水検知手段31に湯Wが到達しているか否か)の判定が
なされる。ステップS1において肯定判定された場合に
は、内容器3内の湯が満水目盛14を超えていることを
示すので、ステップS2において満水表示灯42が点灯
され、ユーザに内容器3内の水を減らすように警告す
る。
【0099】ステップS1において否定判定された場合
には、ステップS3において蓋開スイッチ49からの信
号入力があったか否か(即ち、蓋体2が開操作されて水
が補給されたか否か)の判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS5に進むが、否定判定され
た場合には、ステップS4に進み、給湯スイッチ46が
ON/OFF操作されたか否か(即ち、注出操作が行わ
れたか否か)の判定がなされ、ここで否定判定された場
合にはステップS1へ戻るが、肯定判定された場合に
は、ステップS5に進み、切換弁53を構成するコイル
59に通電される。すると、切換弁53は還流通路52
を開通させる。ついで、ステップS6において温度セン
サー15からの温度データが取り込まれ、ステップS7
において残量検知のための測定タイマーがスタートさ
れ、ステップS8においてポンプ装置6が低速で駆動開
始される。
【0100】次に、ステップS9において測定タイマー
が給水判定時間t0に達したか否かの判定がなされる。
ここで、給水判定時間t0とは、ポンプ装置6が駆動さ
れているにもかかわらず前記水検知手段31から到達信
号が出力されない(即ち、内容器3が空状態にあると判
定される)までの時間とされている。従って、ステップ
9において肯定判定された場合には、ステップS10
おいて給水表示灯43が点灯され、ユーザに給水を促す
ように警告する。
【0101】ステップS9において否定判定された場合
には、ステップS11において水検知手段31から到達信
号が出力されているか否か(換言すれば、水検知手段3
1に湯Wが到達しているか否か)の判定がなされる。こ
こで、否定判定された場合にはステップS9に戻るが、
肯定判定された場合には、ステップS12に進み、ポンプ
装置6の駆動が停止される。
【0102】次に、ステップS13において測定タイマー
の時間データ(即ち、ポンプ装置6の駆動開始時点から
前記水検知手段31からの到達信号出力時点までの時間
t)に基づいて内容器3内の湯の残量Lが演算される。
該演算は、第1の実施の形態におけると同様な手法でな
される。
【0103】上記したようにして演算された残量Lは、
ステップS14において電子表示部41に表示され、その
後、ステップS15においてコイル59への通電が停止さ
れ(換言すれば、切換弁53が還流通路52を閉塞さ
せ)、ステップS1へリターンし、前述と同様な残量検
知制御が続けられる。
【0104】上記したように、本実施の形態において
は、内容器3内の残量検知を、内容器3への水補給時お
よび内容器3内の湯の注出直後に行うようにしているの
で、内容器3内の残量が増減する水補給時および注出直
後にのみ残量検知を行って残量表示することができるこ
ととなり、必要最小限の残量検知で確実な残量表示が得
られる。従って、消費電力の節約ができる。その他の作
用効果は第1および第6の実施の形態におけると同様な
ので説明を省略する。
【0105】なお、本実施の形態においては、残量検知
後におけるポンプ装置6の停止タイミングを水検知手段
31からの到達信号出力直後としているが、第2の実施
の形態におけると同様に、残量検知のために必要最少限
の設定時間tsが経過した時点とすることもできる。
【0106】第9の実施の形態 図21および図22には、本願発明の第9の実施の形態
にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0107】この場合、注出通路5における検知管5c
には、内容器3における下限水位L0を検知するための
下限水位検知手段50が設けられている。該下限水位検
知手段50は、水検知手段31と同様な構造の光センサ
ーとされているが、内容器3内の湯が下限水位より低く
なった場合には、光センサー50からの出力電圧が低レ
ベル→高レベルに変化するので、これををセンシングす
ることにより、下限水位を検知することができるのであ
る。光センサー50からの検知信号により要給水表示手
段である給水表示灯43が点灯される。このようにする
と、内容器3内の湯が下限水位L0以下となっていると
きには、光センサー50から信号が出力され、給水表示
灯43が点灯されることとなり、内容器の空検知が容易
にできる。その他の構成および作用効果は第1および第
6の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0108】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内容器を備え
た容器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器を加熱
する加熱手段と、前記内容器内の湯を外部へ注出するた
めの注出通路と、該注出通路を介して湯を送り出すポン
プ装置とを備えた電気貯湯容器において、前記注出通路
における満水位置より上方に設けられ、前記ポンプ装置
の駆動により水が到達した時点で到達信号を出力する水
検知手段と、前記ポンプ装置の駆動開始時点から前記水
検知手段からの到達信号出力時点までの時間に基づいて
前記内容器内の残量を演算する残量演算手段と、該残量
演算手段により求められた残量を表示する残量表示手段
とを付設して、ポンプ装置の駆動により内容器内の湯が
注出通路を通って水検知手段に到達し、該水検知手段か
らの到達信号が出力された場合に、前記ポンプ装置の駆
動開始時点から前記水検知手段からの到達信号出力時点
での時間に基づいて前記内容器内の残量が演算され、か
くして求められた残量が残量表示手段に表示されるよう
にしたので、注出通路における満水位置より上方に設け
られた1個の水検知手段により内容器内の残量表示が多
段階(あるいは、連続的)に行えることとなり、低コス
トで確実な残量表示が得られるという効果がある。
【0109】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記注出通路における水
検知手段設置部を透明管で構成するとともに、前記水検
知手段として光センサーを採用した場合、ポンプ装置の
駆動により内容器内の湯が注出通路を通って光センサー
に到達すると、これを光センサーが検知して到達信号を
残量演算手段に出力することとなり、1個の光センサー
により多段階(あるいは、連続的)な残量表示が得られ
るのである。
【0110】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記水検知手段を、前記
注出通路における満水位置より上方に設けられた導電性
材料からなる第1検知管と、該第1検知管より下方に位
置し且つ第1検知管に対して絶縁状態で接続された導電
性材料からなる第2検知管と、前記第1検知管に設けら
れた第1通電部と、前記第2検知管に設けられた第2通
電部とによって構成した場合、ポンプ装置の駆動により
内容器内の湯が注出通路における第2検知管を通った
後、第1検知管に到達すると、第2通電部と第1通電部
とが湯を介して通電可能となって、通電可能により発せ
られる到達信号が残量演算手段に出力されることとな
り、1個の水検知手段により多段階(あるいは、連続
的)な残量表示が得られるのである。
【0111】請求項4の発明におけるように、請求項1
ないし請求項3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記水検知手段を、前記注出通路における満水位
置付近に設けるとともに、前記残量表示手段に、前記水
検知手段により満水状態を検知したことを表示する満水
表示手段を併設した場合、内容器内の湯が満水状態にあ
るときには、ポンプ装置を駆動させなくとも、水検知手
段が水の存在を検知することとなり、水検知手段からの
到達信号が出力され、満水表示手段に満水状態が表示さ
れる。つまり、1個の水検知手段で多段階(あるいは、
連続的)な残量表示と満水表示とを行うことができるの
である。
【0112】請求項5の発明におけるように、請求項1
ないし請求項4のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記ポンプ装置の駆動による残量検知時に、所定
時間が経過しても前記水検知手段から到達信号が出力さ
れない場合には、内容器が空状態にあると判定する判定
手段を付設するとともに、前記残量表示手段に、前記判
定手段により空状態と判定された場合に要給水表示を行
う要給水表示手段を併設した場合、残量検知時におい
て、ポンプ装置を駆動させても、所定時間が経過しても
前記水検知手段から到達信号が出力されない場合には、
内容器が空状態にあると判定され、該判定結果が要給水
表示として要給水表示手段に表示されることとなり、内
容器の空検知が容易にできる。
【0113】請求項6の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記注出通路に、前記内容器における下限水位を
検知するための下限水位検知手段を設けるとともに、前
記残量表示手段に、前記下限水位検知手段により下限水
位を検知した場合に要給水表示を行う要給水表示手段を
併設した場合、内容器内の湯が下限水位以下となってい
るときには、下限水位検知手段から信号が出力され、要
給水表示手段に下限水位検知(換言すれば、要給水検
知)が表示されることとなり、内容器の空検知が容易に
できる。
【0114】請求項7の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器おい
て、前記ポンプ装置の駆動による残量検知を定期的に行
うようにした場合、内容器内の残量が増減した場合であ
っても、定期的な残量検知に基づく残量表示によってユ
ーザが確認できる。
【0115】請求項8の発明におけるように、請求項1
ないし請求項6のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記ポンプ装置の駆動による残量検知を、前記内
容器への水補給時および内容器内の湯の注出直後に行う
ようにした場合、内容器内の残量が増減する水補給時お
よび注出直後にのみ残量検知を行って残量表示すること
ができることとなり、必要最小限の残量検知で確実な残
量表示が得られる。従って、消費電力の節約ができる。
【0116】請求項9の発明におけるように、請求項1
ないし請求項8のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記水検知手段により到達信号が出力されると前
記ポンプ装置の駆動を停止する制御手段を付設した場
合、水検知手段にまで湯が到達した(即ち、残量検知)
後にはポンプ装置の駆動が停止されることとなり、注出
通路を介して外部へ湯が注出されてしまうということが
なくなる。
【0117】請求項10の発明におけるように、請求項
1ないし請求項8のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、残量検知のための駆動開始から残量検知のため
に必要最少限の設定時間が経過した時点で前記ポンプ装
置の駆動を停止する制御手段を付設した場合、ポンプ装
置は、残量検知に必要最少限の設定時間が経過した後に
駆動停止されることとなり、注出通路を介して外部へ湯
が注出されてしまうということがなくなる。
【0118】請求項11の発明におけるように、請求項
1ないし請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記注出通路に、前記水検知手段の設置部位
より上方において分岐し且つ前記内容器内に連通する還
流通路を設けるとともに、該還流通路分岐部に、残量検
知時においては前記還流通路側への流通のみを許容する
切換弁を設けた場合、残量検知のためにポンプ装置を駆
動させた際に、水検知手段を通過した湯が還流通路を介
して内容器内へ還流することとなり、注出通路を介して
外部へ湯が注出されるという心配がなくなる。また、注
出通路内の湯は残量検知の度に内容器内へ還流されるこ
ととなるため、注出通路内に低温の湯が溜まるというこ
とがなくなるとともに、湯の循環により内容器内の湯が
活性化され、湯の味覚が向上する。
【0119】請求項12の発明におけるように、請求項
1ないし請求項11のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記ポンプ装置を、残量検知時においては低
速運転するようにした場合、残量検知時において、ポン
プ装置の駆動開始から水検知手段への水の到達までの時
間を長くできることとなり、残量検知の精度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の斜視図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における水検知手段の一例を示す斜視図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における水検知手段の他の例を示す断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図7】水温を変化させた場合におけるポンプ装置の駆
動開始から水検知手段へ水が到達した時点までにかかる
時間と内容器内の残量との関係を示す特性図である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図9】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図11】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の縦断面図である。
【図12】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図13】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の縦断面図である。
【図14】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の縦断面図である。
【図15】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における切換弁の構造を示す断面図である。
【図16】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図17】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図18】本願発明の第7の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図19】本願発明の第8の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【図20】本願発明の第8の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における残量検知制御のフローチャートである。
【図21】本願発明の第9の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の縦断面図である。
【図22】本願発明の第9の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の電気的構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は加熱手段、
5は注出通路、5cは検知管、5c1は第1検知管、5
2は第2検知管、6はポンプ装置、14は満水目盛、
31は水検知手段、38は第1通電部、39は第2通電
部、41は残量表示手段(電子表示部)、42は満水表
示手段(満水表示灯)、43は要給水表示手段(給水表
示灯)、47はマイクロコンピュータユニット、50は
下限水位検知手段(光センサー)、52は還流通路、5
3は切換弁。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器を備えた容器本体と、該容器本体
    の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容
    器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通
    路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯湯
    容器であって、前記注出通路における満水位置より上方
    に設けられ、前記ポンプ装置の駆動により水が到達した
    時点で到達信号を出力する水検知手段と、前記ポンプ装
    置の駆動開始時点から前記水検知手段からの到達信号出
    力時点までの時間に基づいて前記内容器内の残量を演算
    する残量演算手段と、該残量演算手段により求められた
    残量を表示する残量表示手段とを付設したことを特徴と
    する電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記注出通路における水検知手段設置部
    を透明管で構成するとともに、前記水検知手段として光
    センサーを採用したことを特徴とする前記請求項1記載
    の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記水検知手段を、前記注出通路におけ
    る満水位置より上方に設けられた導電性材料からなる第
    1検知管と、該第1検知管より下方に位置し且つ第1検
    知管に対して絶縁状態で接続された導電性材料からなる
    第2検知管と、前記第1検知管に設けられた第1通電部
    と、前記第2検知管に設けられた第2通電部とによって
    構成したことを特徴とする前記請求項1記載の電気貯湯
    容器。
  4. 【請求項4】 前記水検知手段を、前記注出通路におけ
    る満水位置付近に設けるとともに、前記残量表示手段に
    は、前記水検知手段により満水状態を検知したことを表
    示する満水表示手段を併設したことを特徴とする前記請
    求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の電気貯湯容
    器。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ装置の駆動による残量検知時
    に、所定時間が経過しても前記水検知手段から到達信号
    が出力されない場合には、内容器が空状態にあると判定
    する判定手段を付設するとともに、前記残量表示手段に
    は、前記判定手段により空状態と判定された場合に要給
    水表示を行う要給水表示手段を併設したことを特徴とす
    る前記請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の電
    気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 前記注出通路には、前記内容器における
    下限水位を検知するための下限水位検知手段を設けると
    ともに、前記残量表示手段には、前記下限水位検知手段
    により下限水位を検知した場合に要給水表示を行う要給
    水表示手段を併設したことを特徴とする前記請求項1な
    いし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 前記ポンプ装置の駆動による残量検知を
    定期的に行うようにしたことを特徴とする前記請求項1
    ないし請求項6のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 前記ポンプ装置の駆動による残量検知
    を、前記内容器への水補給時および内容器内の湯の注出
    直後に行うことを特徴とする前記請求項1ないし請求項
    6のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  9. 【請求項9】 前記水検知手段により到達信号が出力さ
    れると前記ポンプ装置の駆動を停止する制御手段を付設
    したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項8のい
    ずれか一項記載の電気貯湯容器。
  10. 【請求項10】 残量検知のための駆動開始から残量検
    知のために必要最少限の設定時間が経過した時点で前記
    ポンプ装置の駆動を停止する制御手段を付設したことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項8のいずれか一項
    記載の電気貯湯容器。
  11. 【請求項11】 前記注出通路には、前記水検知手段の
    設置部位より上方において分岐し且つ前記内容器内に連
    通する還流通路を設けるとともに、該還流通路分岐部に
    は、残量検知時においては前記還流通路側への流通のみ
    を許容する切換弁を設けたことを特徴とする前記請求項
    1ないし請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容
    器。
  12. 【請求項12】 前記ポンプ装置を、残量検知時におい
    ては低速運転するようにしたことを特徴とする前記請求
    項1ないし請求項11のいずれか一項記載の電気貯湯容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7387996B2 (ja) 2019-03-28 2023-11-29 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置

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