JP2000138842A - 垂直同期検出回路 - Google Patents

垂直同期検出回路

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JP2000138842A
JP2000138842A JP10310692A JP31069298A JP2000138842A JP 2000138842 A JP2000138842 A JP 2000138842A JP 10310692 A JP10310692 A JP 10310692A JP 31069298 A JP31069298 A JP 31069298A JP 2000138842 A JP2000138842 A JP 2000138842A
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signal
circuit
edge
pulse width
vertical synchronization
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JP10310692A
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Kimio Anai
貴実雄 穴井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部のアナログ処理性能に大きく依存せずに高
い信頼性で垂直同期信号を検出する。 【解決手段】複合映像信号から分離して入力される複合
同期信号のエッジを検出しこの検出エッジに同期するパ
ルスをエッジ信号として発生するエッジ検出回路400
と、エッジ検出回路400から得られるエッジ信号を所
定パルス幅に伸長したパルス信号を発生するパルス幅伸
長回路500と、パルス幅伸長回路500から得られる
パルス信号と入力複合同期信号とを合成した合成信号を
発生する信号合成回路600と、信号合成回路600か
ら得られる合成信号を積分しこの積分値が所定のしきい
値を越えることにより垂直同期信号を検出する垂直同期
検出部100とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビジョ
ン用複合映像信号から分離された複合同期信号から垂直
同期信号を検出する垂直同期検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビチューナは複合映像信号か
ら垂直同期信号を検出するために図6に示すような処理
回路を有する。この処理回路は、垂直同期検出部10
0、クロック再生回路200、およびアナログ処理部3
00を有する。アナログ処理部300では、同期分離回
路1が外部から供給されるテレビジョン用複合映像信号
から複合同期信号を振幅分離し、2値化回路2が同期分
離回路1で得られた複合同期信号を”低”レベル(=0
V)および”高”レベル(=5V)という2値レベルを
持つデジタル形式に変換する。クロック再生回路200
はこの2値化回路2から供給される複合同期信号に対応
する周波数のクロック信号CKをPLL(Phase Locked
Loop) 回路等を用いて発生する。垂直同期検出部100
は2値化回路2から供給される複合同期信号から垂直同
期信号を検出する動作をクロック再生回路200によっ
て発生されたクロック信号CKに同期して行う。
【0003】この垂直同期検出部100では、誤差信号
発生回路10が2値化回路2から供給される複合同期信
号を基準信号発生回路40で発生される基準信号と比較
し、これら信号の差に対応する期間だけ例えば”高”レ
ベルという極性に設定される誤差信号を発生する。累積
器30は誤差信号発生回路10から供給される”高”レ
ベルの誤差信号を累積して記憶レジスタに保持する。制
御回路20は信号誤差が”高”レベルであって、累積器
30の記憶レジスタから得られる累積値が所定のしきい
値に達した場合に”低”レベルに設定される制御信号を
発生する。累積器30の記憶レジスタはこの制御信号
が”低”レベルであるときにクロック信号CKに応答し
て”0”にリセットされる。基準信号発生回路40は制
御回路20から供給される制御信号の制御により誤差信
号発生回路10から供給される誤差信号に対応して基準
信号の位相を変化させ、この基準信号を誤差信号発生回
路10だけでなく垂直同期信号として外部に出力する。
【0004】図7はアナログ処理部300から入力端子
102に入力される複合同期信号が1ビットのディジタ
ル信号である場合に適用される誤差信号発生回路10、
制御回路20、累積器30および基準信号発生回路40
の構成例を示し、図8は図7に示すこれら回路の動作に
より得られる信号波形を示す。
【0005】図7に示すように、誤差信号発生回路10
はフリップフロップ11およびEXORゲート12で構
成され、制御回路20はしきい値発生回路21、比較回
路22,およびNANDゲート23で構成され、累積器
30はANDゲート31およびアップダウンカウンタ回
路32で構成され、基準信号発生回路40は選択回路4
1およびフリップフロップ42で構成される。複合同期
信号は端子102を介して誤差信号発生回路10のフリ
ップフロップ11に供給され、クロック信号CKは入力
端子103を介して誤差信号発生回路10のフリップフ
ロップ11、基準信号発生回路40のフリップフロップ
42および累積器30のアップダウンカウンタ回路32
に入力される。
【0006】誤差信号発生回路10において、フリップ
フロップ11は複合同期信号をクロック信号CKに応答
してサンプリングし、EXORゲート12はフリップフ
ロップ11から出力される複合同期信号と基準信号発生
回路40のフリップフロップ42から出力される基準信
号との差に対応する誤差信号を発生する。この誤差信号
は制御回路20のNANDゲート23に供給されると共
に、アップダウン信号としてアップダウンカウンタ回路
32のU/D端子に供給される。
【0007】累積器30において、アップダウンカウン
タ回路32は制御回路20のNANDゲート23からA
NDゲート31を介してLD端子に供給される誤差信号
を受取り、この誤差信号をクロック信号CKに同期して
加算および減算する累積カウント動作を行い、この累積
値を保持する記憶レジスタとして機能する。アップダウ
ンカウンタ回路32の累積値が”0”である状態でアッ
プダウン信号がカウントダウンを表す”低”レベルにな
った場合には、キャリー信号がアップダウンカウンタ回
路32のCO端子からANDゲート31を介してLD端
子に供給され、累積値が”0”にクリップされる。ま
た、累積値が”0”の状態で誤差信号がカウントアップ
を表す”高”レベルになった場合には、累積値が図8に
示すように増加する。
【0008】制御回路20において、比較回路22はア
ップダウンカウンタ回路32からデータ信号として供給
される累積値としきい値発生回路21で発生されるしき
い値とを比較し、この比較結果に応じてNANDゲート
23を制御する。NANDゲート23の出力は、累積値
がしきい値に達しアップダウン信号が”高”レベルとな
るときに”低”レベルとなる。この状態では、アップダ
ウンカウンタ回路32が図8に示すようにクロック信号
CKに応答して累積値を”0”にセットする。
【0009】基準信号発生回路40において、選択回路
41は誤差信号発生回路10のフリップフロップ41か
ら得られる複合同期信号、フリップフロップ42から得
られる基準信号、およびNANDゲート23から得られ
る制御信号を受取り、この制御信号に基づいて複合同期
信号および基準信号のうちの一方を選択する。フリップ
フロップ42は選択回路41により選択された信号をク
ロック信号に同期して検出し、これを基準信号として選
択回路41および誤差信号発生回路10のEXORゲー
ト12に供給する。この基準信号はさらに端子104を
介して外部に出力される。
【0010】すなわち、上述の垂直同期検出部100
は、複合同期信号の極性が基準信号の極性に一致すると
きに累積値を”0”に向かわせ、複合同期信号の極性が
基準信号の極性に一致しないときに累積値を増大させ、
さらに累積値が予め設定されたしきい値に達したときに
累積値を”0”に設定すると共にこのときの複合同期信
号の極性に応じた方向に基準信号の位相を変化させる動
作をする。
【0011】ところで、複合同期信号は一般に複合映像
信号のペデスタルレベルから複合同期信号の末端のレベ
ルまで間を基準レベルとして複合映像信号から分離され
る。この場合、水平同期信号のパルス幅は図9(a)に
示すように0.075H±0.005H(H:水平走査
期間)以下となる。従って、垂直同期検出部100が水
平同期信号を誤って垂直同期信号として検出しないよ
う、しきい値発生回路21で発生されるしきい値を0.
08以上に設定することが望ましい。ビデオテープレコ
ーダ装置あるいはレーザディスク装置のような機器で
は、しきい値がこの0.08Hという期間よりも長けれ
ば長いほど安定に垂直同期信号を検出することができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポータブルテ
レビ等のチューナは例えば弱電界というような良好でな
い条件で受信した電波から複合映像信号を復調すること
がある。アナログ処理部300がこのような複合映像信
号から複合同期信号を分離すると、図9(b)に示すよ
うな雑音がこの複合同期信号の一部に混入している。垂
直同期検出部100において、累積器30はこの複合同
期信号に基づいて誤差信号発生回路10から発生される
誤差信号を結果として積分して累積値を得る構成である
ため、累積値の増加に関する傾きがこの雑音の存在によ
って低下する。この傾きは弱電界であるほど大きく低下
し、累積値がしきい値に達するまでに要する時間を増大
する。また、このような場合、図9の(a)に示す複合
同期信号において連続する3H期間のうちの”高”レベ
ル割合の多い中央部が3Hよりも狭くなる。垂直同期検
出部100の動作が上述の理由で不安定になることを避
けるためには、しきい値発生回路21で発生されるしき
い値を0.08Hという期間に近づけて設定する必要が
ある。
【0013】従来では、上述のような二律背反性に対処
するため、アナログ処理部300が複合映像信号から分
離される複合同期信号に対する雑音の割合を弱電界時で
あっても充分低く抑えるよう設計される。これにより、
しきい値発生回路21から発生されるしきい値を0.0
08H以上に設定することが可能となる。しかし、垂直
同期検出動作の信頼性はアナログ処理部300の性能に
大きく依存する結果となる。車載テレビあるいはカーナ
ビゲーションシステムのモニタとして用いられる液晶表
示装置では、垂直同期検出部100がアナログ処理部3
00と一緒にこの装置内に組込まれることがある。しか
し、これはアナログ処理部300の性能を発揮し易くす
る一方でコストの増大を招く。さらに、同期信号のイン
ターフェイス仕様はアナログ形式であるため、イグニッ
ションノイズ等が液晶表示装置と外部装置とを結ぶ信号
ケーブルで同期信号に混入し、垂直同期検出動作に影響
を与え易い。本発明の目的は外部のアナログ処理性能に
大きく依存せずに高い信頼性で垂直同期信号を検出でき
る垂直同期検出回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複合映
像信号から分離して入力される複合同期信号のエッジを
検出しこの検出エッジに同期するパルスをエッジ信号と
して発生するエッジ検出部と、エッジ検出部から得られ
るエッジ信号を所定パルス幅に伸長したパルス信号を発
生するパルス幅伸長部と、パルス幅伸長部から得られる
パルス信号と入力複合同期信号とを合成した合成信号を
発生する信号合成部と、信号合成部から得られる合成信
号を積分しこの積分値が所定のしきい値を越えることに
より垂直同期信号を検出する同期検出部とを備える垂直
同期検出回路が提供される。
【0015】この垂直同期検出回路では、エッジ検出部
が入力複合同期信号のエッジを検出し検出エッジに同期
するパルスをエッジ信号として発生し、パルス幅伸長部
がこのエッジ信号のパルス幅を伸長したパルス信号を発
生し、信号合成部が複合同期信号とパルス幅伸長部から
供給されるパルス信号とを合成した合成信号を発生す
る。この構成は入力複合同期信号に混入した雑音による
信号波形の乱れを効果的に修復するため、入力複合同期
信号が直接同期検出部に供給される場合よりも雑音によ
る影響を低減できる。
【0016】従って、外部のアナログ処理性能に大きく
依存せずに高い信頼性で垂直同期信号を検出することが
できる。また、垂直同期検出回路が車載テレビあるいは
カーナビゲーションシステムのモニタとして用いられる
ような液晶表示装置に適用される場合でも、上述の構成
であれば、複合映像信号から複合同期信号を分離するよ
うなアナログ処理部を液晶表示装置に組込む必要がない
ため、製造コストの増大を回避できる。さらに、同期信
号のインターフェイス仕様がディジタル形式であるた
め、液晶表示装置と外部装置とを結ぶ信号ケーブルで同
期信号に混入するイグニッションノイズ等の影響を受け
にくくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
垂直同期検出回路について図面を参照して説明する。こ
の垂直同期検出回路は例えば車載テレビあるいはカーナ
ビゲーションシステムのモニタとして用いられるような
液晶表示装置に組込まれる。尚、図6および図7に示す
従来の構成と同様の部分については同一参照符号で表
し、その説明を簡略化あるいは省略する。
【0018】図1は本実施形態に係る垂直同期検出回路
の構成を示す。この垂直同期検出回路は従来と同様に図
6および図7に示すような垂直同期検出部100を有す
る。入力端子102は、図6に示すようなアナログ処理
部300によりテレビジョン用複合映像信号から振幅分
離され、”低”レベル(=0V)および”高”レベル
(=5V)という2値レベルを持つデジタル形式に変換
される複合同期信号を受取る。入力端子103は、図6
に示すようなクロック再生回路200により上述の複合
同期信号に対応する周波数で発生されるクロック信号C
Kを受取る。
【0019】この垂直同期検出回路は図1に示すように
さらにエッジ検出回路400、パルス幅伸長回路50
0、および信号合成回路600を有する。エッジ検出回
路400は入力端子102に入力される複合同期信号の
エッジを入力端子端子103に入力されるクロック信号
CKに同期して検出し、この検出エッジに同期するパル
スをエッジ信号として発生する。パルス幅伸長回路50
0はエッジ検出回路400から得られるエッジ信号を入
力端子103に入力されるクロック信号CKに応答して
検出し、このエッジ信号の各パルスを所定パルス幅に伸
長したパルス信号を発生する。信号合成回路600はパ
ルス幅伸長回路500から得られるパルス信号と入力端
子102に入力される複合同期信号との位相差を入力端
子103に入力されるクロック信号CKに応答して補正
すると共にこれら信号を合成した合成信号を発生する。
この合成信号は端子105を介して垂直同期検出部10
0に供給される。
【0020】図2は図1に示す信号合成回路600の基
本的構成を示す。信号合成回路600は重みづけ回路A
601、重みづけ回路B602、加算&クリップ回路6
03で構成される。重みつけ回路A601は入力端子1
02に入力される複合同期信号に所定値を乗じ、これを
加算&クリップ回路603に供給する。重みづけ回路B
602は図1に示すパルス幅伸長回路500から端子1
06に入力されるパルス信号に所定値を乗じ、これを加
算&クリップ回路603に供給する。加算&クリップ回
路はこれら2信号を入力端子103に入力されるクロッ
ク信号CKによって同一のタイミングに補正してこれら
を加算することにより合成し、この合成により得られた
合成信号が所定値を超えないようにクリップして端子1
05に供給する。
【0021】入力端子102に入力される複合同期信号
が1ビットのディジタル形式である場合、エッジ検出回
路400、パルス幅伸長回路500、および信号合成回
路600は例えば図3に示すように構成される。図3に
示す構成において、これらエッジ検出回路400、パル
ス幅伸長回路500、および信号合成回路600は図4
に示す信号波形を得るように動作する。
【0022】図3に示すように、エッジ検出回路400
はANDゲートで構成され、信号合成回路600はOR
ゲートで構成される加算&クリップ回路603とフリッ
プフロップ604とで構成され、パルス幅伸長回路50
0はカウンタ回路501、インバータ502,ANDゲ
ート503、ORゲート504、フリップフロップ50
5、およびパルス幅設定回路506で構成される。
【0023】フリップフロップ107は入力端子103
に入力されるクロック信号CKに応答して入力端子10
2からの複合同期信号をサンプリングすることにより図
4に示す出力信号A発生する。この出力信号Aはフリッ
プフロップ604およびエッジ検出回路400に供給さ
れる。
【0024】信号合成回路600のフリップフロップ6
04はフリップフロップ107の出力信号Aを入力端子
103に入力されるクロック信号CKに応答してサンプ
リングすることにより図4に示す出力信号Bをその反転
出力信号と共に発生する。出力信号Bは加算&クリップ
回路603に供給され、出力信号Bの反転出力信号はエ
ッジ検出回路400に供給される。エッジ検出回路40
0はフリップフロップ107の出力信号Aおよびフリッ
プフロップ604の反転出力信号の論理積をとることに
より複合同期信号の立ち上がりエッジ成分を検出し、図
4に示すエッジ信号を発生する。このエッジ信号はパル
ス幅伸長回路500のカウンタ回路501およびORゲ
ート504に供給される。
【0025】パルス幅伸長回路500において、パルス
幅設定回路506はカウンタ回路501にロードされる
データ値を発生する。カウンタ回路501はエッジ信号
が”高”レベルのときにクロック信号CKに応答してパ
ルス幅設定回路506からのデータ値をロードし、エッ
ジ信号が”低”レベルのときに、インバータ502を介
して供給されるキャリー信号をカウントし、このカウン
ト値がデータ値に等しい最大値になるまでカウント動作
を行う。キャリー信号はさらにカウンタ回路501から
ANDゲート503にも供給される。ANDゲート50
3はフリップフロップ505の出力信号の制御によりキ
ャリー信号をORゲート504に供給し、ORゲート5
04はこのキャリー信号およびエッジ信号の論理和を出
力信号としてフリップフロップ505に供給する。フリ
ップフロップ505はクロック信号CKに応答してOR
ゲート504の出力信号を検出する。このフリップフロ
ップ505の出力信号は、図4に示すようなパルス幅の
パルス信号であり、端子106を介して信号合成回路6
00の加算&クリップ回路603に供給される。このパ
ルス信号はORゲート504に入力されるエッジ信号
が”高”レベルのときに”高”レベルに設定され、AN
Dゲート503を介してORゲート504に入力される
キャリー信号が”低”レベルのときに”低”レベルに設
定される。
【0026】図4に示すように、加算&クリップ回路6
03はフリップフロップ604の出力信号Bとパルス信
号とを合成し、これにより得られる合成信号を端子10
5を介して垂直同期検出部100に供給する。
【0027】垂直同期検出部100では、誤差信号発生
回路10が端子105を介して供給される合成信号を基
準信号発生回路40で発生される基準信号と比較し、こ
れら信号の差に対応する期間だけ例えば”高”レベルと
いう極性に設定される誤差信号を発生する。累積器30
は誤差信号発生回路10から供給される”高”レベルの
誤差信号を累積して記憶レジスタに保持する。制御回路
20は信号誤差が”高”レベルであって、累積器30の
記憶レジスタから得られる累積値が所定のしきい値に達
した場合に”低”レベルに設定される制御信号を発生す
る。累積器30の記憶レジスタはこの制御信号が”低”
レベルであるときにクロック信号CKに応答して”0”
にリセットされる。基準信号発生回路40は制御回路2
0から供給される制御信号の制御により誤差信号発生回
路10から供給される誤差信号に対応して基準信号の位
相を変化させ、この基準信号を誤差信号発生回路10だ
けでなく垂直同期信号として外部に出力する。
【0028】上述した垂直同期検出回路では、エッジ検
出回路400が複合映像信号から分離され端子102に
入力される複合同期信号のエッジを検出し検出エッジに
同期するパルスをエッジ信号として発生し、パルス幅伸
長回路500がこのエッジ信号のパルス幅を伸長するこ
とにより得られるパルス信号を発生し、信号合成回路6
00が入力端子102に入力される複合同期信号とパル
ス幅伸長回路500入力されるパルス信号とを合成する
ことにより得られる合成信号を垂直同期検出部100に
供給する。この構成は入力複合同期信号に混入した雑音
による信号波形の乱れを効果的に修復するため、この複
合同期信号が直接垂直同期検出部100に供給される場
合よりも雑音による影響を低減できる。
【0029】この結果、垂直同期検出回路は図5に示す
ように弱電界時に得られた複合映像信号から垂直同期信
号を正確に検出できる良好な動作特性を持つ。図5にお
いて、縦軸は垂直同期検出部100の基準信号発生回路
40から出力される基準信号が少なくとも数フィールド
のわたり連続して正確に検出されたときの電界強度を示
し、横軸は垂直同期検出部100の制御回路20に設け
られるしきい値発生回路21に設定されるしきい値を示
す。図5には、比較のために図7の従来の垂直同期検出
回路の動作特性が実線で示される。従来構成の動作特性
はしきい値を0.20H程度まで増加させても良好であ
るが、さらに増加させるとこの増加に伴って劣化する。
【0030】これに対し、本実施形態の垂直同期検出回
路でパルス幅T=0.015Hの場合、しきい値が0.
12Hから0.38Hの範囲で約6dBだけ従来よりも
動作特性が向上する。パルス幅Tを0.03H、0.0
4H、および0.05Hというように順次大きい値に変
化させてみると、動作特性はしきい値が0.12Hでパ
ルス幅T=0.015Hの場合よりも約5dBだけ劣化
するが、しきい値が0.12Hより大きくなり、それぞ
れ0.19H、0.25H、および0.3H近傍になる
まで向上する。ここで、しきい値をパルス幅により除し
た値はそれぞれ6.3、6.25、6.0となる。従っ
て、しきい値とパルス幅とは、実質的にしきい値≧パル
ス幅×6並びにパルス幅>0.15Hという関係にな
る。
【0031】このような関係であれば、外部のアナログ
処理性能に大きく依存せずに高い信頼性で垂直同期信号
を検出することができる。また、垂直同期検出回路が車
載テレビあるいはカーナビゲーションシステムのモニタ
として用いられるような液晶表示装置に適用される場合
でも、上述の構成であれば、複合映像信号から複合同期
信号を分離するようなアナログ処理部を液晶表示装置に
組込む必要がないため、製造コストの増大を回避でき
る。さらに、同期信号のインターフェイス仕様がディジ
タル形式であるため、液晶表示装置と外部装置とを結ぶ
信号ケーブルで同期信号に混入するイグニッションノイ
ズ等の影響を受けにくくすることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部のア
ナログ処理性能に大きく依存せずに高い信頼性で垂直同
期信号を検出できる垂直同期検出回路を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る垂直同期検出回路の
主要構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す信号合成回路の構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図3】図1に示す垂直同期検出回路に入力される複合
同期信号が1ビットのデジタル形式である場合に適用さ
れるエッジ検出回路、パルス幅伸長回路、信号合成回路
の構成例を示す図である。
【図4】図3に示す回路の動作により得られる信号波形
を示すタイムチャートである。
【図5】図1に示す垂直同期検出回路の動作特性を説明
するためのグラフである。
【図6】複合映像信号から垂直同期信号を検出する従来
の処理回路の構成を概略的に示すブロック図である。
【図7】図6に示す垂直同期検出部に入力される複合同
期信号が1ビットのディジタル形式である場合に適用さ
れる誤差信号発生回路、制御回路、累積器および基準信
号発生回路の構成例を示す図である。
【図8】図7に示す回路の動作により得られる信号波形
を示すタイムチャートである。
【図9】テレビジョン用複合映像信号から分離された複
合同期信号を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…誤差信号発生回路 20…制御回路 21…しきい値発生回路 30…累積器 40…基準信号発生回路 100…垂直同期検出部 200…クロック再生回路 300…アナログ処理部 400…エッジ検出回路 500…パルス幅伸長回路 506…パルス幅設定回路 600…信号合成回路 601…重みづけ回路A 602…重みづけ回路B 603…加算&クリップ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号から分離して入力される複
    合同期信号のエッジを検出しこの検出エッジに同期する
    パルスをエッジ信号として発生するエッジ検出部と、前
    記エッジ検出部から得られるエッジ信号を所定パルス幅
    に伸長したパルス信号を発生するパルス幅伸長部と、前
    記パルス幅伸長部から得られるパルス信号と前記入力複
    合同期信号とを合成した合成信号を発生する信号合成部
    と、前記信号合成部から得られる合成信号を積分しこの
    積分値が所定のしきい値を越えることにより垂直同期信
    号を検出する同期検出部とを備えることを特徴とする垂
    直同期検出回路。
  2. 【請求項2】 前記信号合成部は、前記パルス幅伸長部
    から得られるパルス信号について重みづけする第1重み
    づけ手段と、前記入力複合同期信号について重みづけす
    る第2重みづけ手段と、前記第1および第2重みづけ手
    段によって重みづけされた2信号の位相差を補正してこ
    れら2信号を加算し、この加算結果が所定値を越えない
    ようクリップする加算クリップ手段とを含むことを特徴
    とする請求項1に記載の垂直同期検出回路。
  3. 【請求項3】 前記入力複合同期信号が1ビットのディ
    ジタル形式である場合において、前記第1および第2重
    みづけ手段の各々の重みづけが”1”であることを特徴
    とする請求項2に記載の垂直同期検出回路。
  4. 【請求項4】 前記同期検出部は、前記信号合成部から
    得られる合成信号を信号を垂直同期信号となる基準信号
    と比較し、これら合成信号と基準信号との差を表す誤差
    信号を発生する誤差信号発生部と、前記誤差信号の極性
    に従って誤差信号を加算および減算する累積動作を行う
    累積部と、この累積部から得られる累積値が”0”で減
    算制御が働いたときに累積値を”0”にクリップするク
    リップ部と、累積値が所定のしきい値に達したことを検
    出して制御信号を発生するしきい値検出部と、前記しき
    い値検出部が制御信号を発生したときに累積値を”0”
    に設定する設定部と、少なくとも前記制御信号に基づい
    て垂直同期検出信号となる基準信号を発生する基準信号
    発生部とを含むことを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の垂直同期検出回路。
  5. 【請求項5】 前記パルス信号のパルス幅および前記し
    きい値が、しきい値≧パルス幅×6並びにパルス幅>
    0.15H(ここで、H:1水平走査期間)という関係
    を実質的に満足することを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の垂直同期検出回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102158634A (zh) * 2011-01-20 2011-08-17 凌阳科技股份有限公司 垂直同步信号分离装置及方法

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