JP2000136848A - チェン構造 - Google Patents

チェン構造

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JP2000136848A
JP2000136848A JP10325927A JP32592798A JP2000136848A JP 2000136848 A JP2000136848 A JP 2000136848A JP 10325927 A JP10325927 A JP 10325927A JP 32592798 A JP32592798 A JP 32592798A JP 2000136848 A JP2000136848 A JP 2000136848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭、鉄鋼石等に含まれている微細な粉末が
ピンと軸受部材との間の潤滑部に侵入してピンと軸受部
材の摩耗によりチェンの耐久性が著しく劣化するのを防
止することができるチェン構造を提供する。 【解決手段】 チェン構造のシール手段34が、弾性力
により押圧されて外側リンクプレート22との間から外
部からの粒子が侵入するのを防止する第1剛体シール部
材36と、第1剛体シール部材36と内側リンクプレー
ト21との間から外部からの粒子が侵入するのを封止す
る第1弾性部材37と、第1剛体シール部材36より半
径方向内側に配置されて外側リンクプレート22との間
から外部からの粒子が侵入するのを防止する弾性シール
部材38と、第1剛体シール部材36の半径方向内側に
配置された第2剛体シール部材35と、第1剛体シール
部材36を外側リンクプレート22に向かって押圧する
第2弾性部材39とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば石炭、鉄鋼
石、塩等を入れて運搬するバケットが一対のチェンの間
に取付けられ、走行するチェンがそのバケットを運搬す
る等のようにして用いられるチェンの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のチェン構造としては、例えば実開
平6−76218号の公報に記載されたローラーチェン
がある。この従来のチェン構造は、図4に示すように、
ピン3に嵌合するブッシュ(軸受部材)4の端部外周の
近傍位置に、内側シールリング11と外側シールリング
12の互いに対向する周面に所要のテーパ面11a,1
2aを形成して、この両テーパ面11a,12aの間に
弾性を有するOリング13を介装させてなるフルフロー
ト型のシール構造14を、それぞれのテーパ面11a,
12aとOリング13の弾性を利用して、内側シールリ
ング11が内側リンクプレート1の外側面に、また外側
シールリング12が外側リンクプレート2の内側面に、
それぞれ押圧されるように配置された構成を有するもの
である。
【0003】この従来のチェン構造は、ピン3とブッシ
ュ4との間の隙間の潤滑部8からの油洩れを防止するた
めのシール構造14を、ブッシュ4に特別な加工を施す
ことなく装着できるようにするために提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチェン構造にあっては、シール構造14としてフル
フロート型、すなわち内側シールリング11と内側リン
クプレート1が互いに摺動し、かつ外側シールリング1
2と外側リンクプレート2とが互いに摺動可能で、シー
ル構造14全体がピン3やブッシュ4の半径方向に移動
可能な構造のシール構造14を用いている。
【0005】このため、チェンに石炭、鉄鋼石等を運搬
するバケットが取付けられて長時間(長期間)用いられ
る場合には、石炭や鉄鋼石等に含まれている、メリケン
粉と同じ位の微細な粉末が、互いに摺接する内側リンク
プレート1と内側シールリング11との間、または外側
リンクプレート2と外側シールリング12との間に巻き
込まれて、微細な粉末がブッシュ4の半径方向内側に移
動し、やがてはブッシュ4とピン3との間の潤滑部8内
に侵入するおそれがある。
【0006】特に内側リンクプレート1と外側リンクプ
レート2が圧延により製造され、その熱処理後にショッ
トブラスト加工を施すことによりその表面粗さがかなり
粗い場合は、上記石炭や鉄鋼石等に含まれている微細な
粉末が、上記外側リンクプレート2と外側シールリング
12との間、或いは内側リンクプレート1と内側シール
リング11との間に巻き込まれ易くなり、上記微細な粉
末が上記潤滑部8内に侵入する可能性が高くなる。
【0007】このように微細な粉末が潤滑部8内に侵入
すると、予め潤滑部8にグリース等の潤滑材が供給され
ていても、その微細な粉末がピン3の周面とブッシュ4
の内周面の摩耗を促進する砥粒のように作用し、微細な
粉末が侵入しない場合に比べて、ピン3及びブッシュ4
が摩耗許容量限界に達する迄の摩耗速度を速めて、チェ
ンの耐久性を著しく劣化させるという問題があった。
【0008】内側リンクプレート1と外側リンクプレー
ト2の表面を仕上げ加工して、表面粗さを精密にすれば
上記問題を解決できるかもしれないが、そうすると今度
はチェンの加工コスト高を招いてしまう。或は、頻繁に
潤滑部8にグリース等の潤滑材を供給していればある程
度は防止できるかもしれないが、その場合には潤滑材の
供給作業が煩雑となると共に、チェン及び上記バケット
の稼働率が悪化するという問題が生ずる。
【0009】そこで本発明は、上記石炭、鉄鋼石等に含
まれている微細な粉末がピンと軸受部材との間の潤滑部
に侵入してピンと軸受部材の摩耗が促進することにより
チェンの耐久性が著しく劣化するのを防止することがで
きるチェン構造を提供することを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成としたものである。
【0011】(1)隣合う一対のピンの端部に両端部が
嵌合して前記一対のピンの端部を連結する外側リンクプ
レートと、前記ピンの前記外側リンクプレートより内側
の長さ部分に回転自在に嵌合する管状の軸受部材と、前
記外側リンクプレートが連結する一対のピンと交互に隣
合う一対のピンの端部を両端部が前記軸受部材を介して
連結し前記外側リンクプレートと交互に配置される内側
リンクプレートと、前記外側リンクプレートと前記内側
リンクプレートとの間に配置されて前記ピンと前記軸受
部材との間の隙間の潤滑部に外部からの粒子が侵入する
のを封止するシール手段とを備えたチェン構造におい
て、前記シール手段が、弾性力により押圧されて摺接す
る外側リンクプレートとの間の隙間から外部からの粒子
が侵入するのを封止する第1剛体シール部材と、前記第
1剛体シール部材と前記内側リンクプレートとの間に配
置されて第1剛体シール部材と内側リンクプレートとの
間から外部からの粒子が侵入するのを封止する第1弾性
部材と、前記第1剛体シール部材より半径方向内側に配
置され弾性力により摺接する外側リンクプレートとの間
の隙間から前記潤滑部側に外部からの粒子が侵入するの
を封止する弾性シール部材と、前記弾性シール部材と前
記内側リンクプレートとの間に配置された第2剛体シー
ル部材と、前記第1剛体シール部材と前記第2剛体シー
ル部材との間に配置され第1剛体シール部材を前記外側
リンクプレートに向かって押圧する第2弾性部材とを有
する構成とした。
【0012】(2)上記構成(1)において、前記弾性
シール部材が、先端部が半径方向外側にかつ前記外側リ
ンクプレート側に向かって伸びて弾性力により前記外側
リンクプレートに摺接するよう配置されるVリングによ
り構成される。
【0013】
【作用】上記構成(1)のチェン構造によれば、第1剛
体シール部材による外側リンクプレートとの間の隙間か
ら外部からの粒子が侵入するのを封止するシール動作
と、弾性シール部材による外側リンクプレートとの間の
隙間から外部からの粒子が侵入するのを封止するシール
動作の、2段階のシール動作が行われるため、ピンと軸
受部材との間の隙間の潤滑部に微細な粒子が入り込まな
いように、シール手段により確実に封止することができ
る。
【0014】すなわち、互いに摺接する外側リンクプレ
ートと第1剛体シール部材との間に微細な粒子が巻き込
まれて侵入しようとしても、剛体シール部材より半径内
側に配置された弾性シール部材がその微細な粒子の侵入
を確実に阻止することができる。このため、ピンと軸受
部材との間の潤滑部に微細な粒子が入ることを防止し
て、ピンと軸受部材の摩耗によりチェンの耐久性を劣化
させることを確実に防止することができる。
【0015】また、上記構成(2)のチェン構造におい
ては、弾性シール部材にVリングを用い、その先端部が
半径方向外側にかつ外側リンクプレート側に向かって伸
びて、弾性力により外側リンクプレートに摺接するよう
配置されるため、外部から侵入しようとする微細な粒子
を確実に阻止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1ないし図3は、本発明
によるチェン構造の第1の実施の形態を説明するために
参照する図である。
【0017】図1は、本実施の形態に係るチェンの一部
を示す図である。図1に示すチェン20において、丸棒
状のピン23は、チェン20の長さ方向(図中水平方
向)に対して直角方向(図中垂直方向)に配置され、チ
ェン20の長さ方向に間隔をおいて並列に多数配置され
ている。ピン23の両端部の各々には、隣合うピン23
aとを連結する一対の外側リンクプレート22の各々の
一端部が、圧入してきつく嵌合されている。
【0018】ピン23の両端部の一対の外側リンクプレ
ート22の相互間の長さ部分には、円筒状のブッシュ2
4(軸受部材)がピン23の周面との間に隙間を持たせ
てゆるく、回転自在に嵌合されている。この隙間は例え
ば、ピン23の径が68mm位のときは径の片側で0.
5mm位、径の両側共で1mm位である。ブッシュ24
の両端部周面の各々には、ピン23のピン23aと反対
側の隣合うピン23b側のブッシュ24の両端部周面と
を連結する、一対の内側リンクプレート21の各々の一
端部が、圧入されてきつく嵌合されている。
【0019】ブッシュ24の両端部に嵌合する一対の内
側リンクプレート21の相互間の長さ部分には、円筒状
のローラー25がブッシュ24の外側にゆるく嵌合され
ている。このローラー25は図示していないスプロケッ
トの歯溝に係合して、そのスプロケットが回転すること
により、チェン20がその長さ方向に走行移動するよう
になっている。
【0020】図2及び図3に示すように、ブッシュ24
の半径方向外側で、外側リンクプレート22と内側リン
クプレート21との間には、シール構造34(シール手
段)が設けられている。図3に示すようにシール構造3
4は、剛体である鋼製の外側シールリング36(第1剛
体シール部材)と、それより半径方向内側のやはり鋼製
の内側シールリング35(第2剛体シール部材)とを有
し、かつ弾性体である2つのOリング37(第1弾性部
材)とOリング39(第2弾性部材)、及びVリング3
8(弾性シール部材)から構成されている。
【0021】すなわち、外側シールリング36の内側リ
ンクプレート21側には環状溝36bが形成されてお
り、この環状溝36bにはOリング37が係合して装着
されている。このためOリング37は、第1剛体シール
部材36と内側リンクプレート21との間から外部から
の粒子が侵入するのを封止することができる。
【0022】内側シールリング35と外側シールリング
36の互いに対向する面には、テーパ面35a,36a
が形成されていて、これらのテーパ面35a,36aの
間には弾性体のOリング39が介装されている。
【0023】このためOリング39の弾性力により、内
側シールリング35と外側シールリング36は、内側リ
ンクプレート21と外側リンクプレート22が互いに接
近・離隔してそれらの間の隙間が変動しても、その隙間
の変動を吸収して共に接近・離隔する。従って、外側シ
ールリング36が外側リンクプレート22からほぼ離れ
ないように、外側シールリング36はOリング39の押
圧力を受ける。
【0024】またOリング37により、外側シールリン
グ36と内側リンクプレート21の間から外部からの粒
子が侵入するのを封止することができるだけでなく、O
リング39により、外側シールリング36と内側シール
リング35の間から外部からの粒子が侵入するのを封止
することができる。
【0025】外側シールリング36は半径方向に移動可
能に設けられているのに対し、内側シールリング35は
ブッシュ24に圧入されて一体的に固定されている。V
リング38の先端部38aは傾いて半径方向外側にかつ
外側リンクプレート22側に向かって伸びるように配置
されて、その弾性力により外側リンクプレート22に摺
動可能に接している。
【0026】Vリング38の先端部38aはその弾性力
により、上記内側リンクプレート21と外側リンクプレ
ート22の間の隙間が変動してもそれを吸収して、外側
リンクプレート22との摺接を維持してシール作用を行
うことができる。
【0027】図2に示すように、ピン23の中心軸線部
には途中で行き止まりの軸穴47が設けられ、この軸穴
47は半径方向の通路48を通って、油溜り部49に連
通している。軸穴47の開口側端部にはグリースを供給
するために用いる、公知のニップル40がネジ結合によ
り設けられている。
【0028】ニップル40から供給されたグリースは油
溜り部49に溜ると共に、油溜り部49からピン23と
ブッシュ24との間の隙間及び、ブッシュ24の端面と
外側リンクプレート22との間の隙間を通ってシール構
造34の内部に到達する。そしてさらにグリースは、V
リング38の先端部38aを弾性的に押し開いて、外側
リンクプレート22との間を通ってVリング38の半径
方向外側に移動し、さらに外側シールリング36のシー
ル面36cを弾性的に押し開いて、外側リンクプレート
22との間を通ってわずかずつ外側シールリング36の
半径方向外側に移動することが可能となっている。
【0029】そしてこのようなグリースの移動により、
その中に混入したピン23とブッシュ24との接触摩耗
により発生した摩耗粉を外部に押し出して、その摩耗粉
による摩耗の促進及び新たな摩耗粉の発生を防止するこ
とができる。
【0030】このような構成の上記実施の形態に係るチ
ェン構造によれば、外側シールリング36による外側リ
ンクプレート22との間の隙間から外部からの粒子が侵
入するのを封止するシール動作と、Vリング38による
外側リンクプレート22との間の隙間から外部からの粒
子が侵入するのを封止するシール動作の、2段階のシー
ル動作が行われるため、ピン23とブッシュ24との間
の隙間の油溜り部49に微細な粒子が入り込まないよう
に、シール構造34により確実に封止することができ
る。
【0031】すなわち、互いに摺接する外側リンクプレ
ート22と外側シールリング36のシール面36cとの
間に微細な粒子が巻き込まれて侵入しようとしても、外
側シールリング36より半径方向内側に配置されたVリ
ング38が、その微細な粒子の侵入を確実に阻止するこ
とができる。このため、ピン23とブッシュ24の間に
微細な粒子が侵入することによりピン23とブッシュ2
4の摩耗を促進させてチェン20の耐久性を劣化させる
ことを確実に防止することができる。
【0032】また、Oリング39より半径方向外側にO
リング37を設けたため、Oリング39は外部に露出す
ることはなく、石炭や鉄鋼石等に直接触れることもない
ので、Oリング39がそれらの粉末に直接触れて劣化し
て弾性力を失うことにより外側シールリング36のシー
ル面36cを外側リンクプレート22に押圧する機能が
失われることを防止することができる。このため、外側
リンクプレート22と外側シールリング36のシール面
36cとの間に隙間ができたままとなって、その隙間か
らそれらの粉末が自由に侵入するような重大な事態を確
実に防止することができる。
【0033】従って、たとえOリング37がそれらの粉
末に直接触れて劣化して弾性力を失ったとしても、Oリ
ング39が外側シールリング36のシール面36cを外
側リンクプレート22に押圧する機能を依然確保してい
るので、外側リンクプレート22と外側シールリング3
6のシール面36cとの間に隙間ができたままとなるこ
とを確実に防止することができる。
【0034】また弾性シール部材にVリング38を用
い、その先端部38aが半径方向外側にかつ外側リンク
プレート22側に向かって伸びて、弾性力により外側リ
ンクプレート22に摺接するよう配置されるため、外部
から侵入しようとする微細な粒子を確実に阻止すること
ができる。
【0035】また、Vリング38が外側シールリング3
6より半径方向内側に配置されることにより、Vリング
38が外部に露出することはなく、このためVリング3
8にいきなり大きな粒子がぶつかってそれを傷付けた
り、強い日射しによりVリング38が劣化することを防
止することができる。
【0036】また、外側リンクプレート22の表面を仕
上げ加工して表面粗さを精密にする必要がないので加工
コスト高を防止できると共に、頻繁にグリースなどの潤
滑材を供給する必要がないので、潤滑材の供給作業が煩
雑になることもなく、またチェンやバケットの稼働率が
悪化することをも防止することができる。
【0037】なお、上記第1の実施の形態においては、
シール構造34に1つのVリング38を設けたものにつ
いて説明したが、Vリング38は2つ以上設けることも
できる。また、内側シールリング35は鋼製でなくとも
よく、アルミニウム等の他の金属でもよく、或はプラス
チック等を用いてもよい。
【0038】また前記第1の実施の形態においては、弾
性シール部材としてVリング38を用いたが、V形状以
外の他の断面形状を有する弾性シール部材を用いてもよ
い。
【0039】また前記第1の実施の形態においては、石
炭、鉄鋼石、塩等を入れて運搬するバケットが一対のチ
ェンの間に取付けられ、走行するチェンがそのバケット
を運搬するようにして用いられるようなチェンについて
説明したが、本発明と同様の効果が得られるチェンであ
れば、どのような用途に用いられるチェンであってもよ
い。
【0040】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1剛体シール部材による外側リンクプレートとの間の
隙間から外部からの粒子が侵入するのを封止するシール
動作と、弾性シール部材による外側リンクプレートとの
間の隙間から外部からの粒子が侵入するのを封止するシ
ール動作の、2段階のシール動作が行われるため、ピン
と軸受部材との間の隙間の潤滑部に微細な粒子が入り込
まないように、シール手段により確実に封止することが
できる。このため、ピンと軸受部材の間に微細な粒子が
入ることによりピンと軸受部材を摩耗させてチェンの耐
久性を劣化させることを確実に防止することができる。
【0042】また、本発明によれば、第2弾性部材より
半径方向外側に第1弾性部材を設けたため、第2弾性部
材は外部に露出することはなく、石炭や鉄鋼石等に直接
触れることもないので、第2弾性部材がそれらの粉末に
直接触れて劣化して弾性力を失うことにより第1剛体シ
ール部材を外側リンクプレートに押圧する機能が所期の
寿命より短縮化されることを防止することができる。従
って、たとえ第1弾性部材がそれらの粉末に直接触れて
劣化して弾性力を失ったとしても、第2弾性部材が第1
剛体シール部材を外側リンクプレートに押圧する機能を
依然確保しているので、外側リンクプレートと第1剛体
シール部材との間に隙間ができてピンと軸受部材の間に
微細な粒子が自由に入ることを確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチェン構造の第1の実施の形態を
示す図であり、図1(a)はチェン20の一部断面平面
図であり、図1(b)はチェン20の側面図である。
【図2】図1(a)に示すチェン20の部分拡大断面図
である。
【図3】図2に示すシール構造34の拡大断面図であ
る。
【図4】従来のチェン構造を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1,21 内側リンクプレート 2,22 外側リンクプレート 3,23,23a,23b ピン 4,24 ブッシュ 8 潤滑部 11 内側シールリング 12 外側シールリング 11a,12a テーパ面 13 Oリング 14 シール構造 20 チェン 25 ローラー 34 シール構造 35 内側シールリング 36 外側シールリング 35a,36a テーパ面 36b 環状溝 36c シール面 37,39 Oリング 38 Vリング 38a 先端部 40 ニップル 42 凹部 43 蓋係止部 43a 係止部 45 蓋 47 軸穴 48 通路 49 油溜り部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣合う一対のピンの端部に両端部が嵌合
    して前記一対のピンの端部を連結する外側リンクプレー
    トと、 前記ピンの前記外側リンクプレートより内側の長さ部分
    に回転自在に嵌合する管状の軸受部材と、 前記外側リンクプレートが連結する一対のピンと交互に
    隣合う一対のピンの端部を両端部が前記軸受部材を介し
    て連結し前記外側リンクプレートと交互に配置される内
    側リンクプレートと、 前記外側リンクプレートと前記内側リンクプレートとの
    間に配置されて前記ピンと前記軸受部材との間の隙間の
    潤滑部に外部からの粒子が侵入するのを封止するシール
    手段と、 を備えたチェン構造において、 前記シール手段が、 弾性力により押圧されて摺接する外側リンクプレートと
    の間の隙間から外部からの粒子が侵入するのを封止する
    第1剛体シール部材と、 前記第1剛体シール部材と前記内側リンクプレートとの
    間に配置されて第1剛体シール部材と内側リンクプレー
    トとの間から外部からの粒子が侵入するのを封止する第
    1弾性部材と、 前記第1剛体シール部材より半径方向内側に配置され弾
    性力により摺接する外側リンクプレートとの間の隙間か
    ら前記潤滑部側に外部からの粒子が侵入するのを封止す
    る弾性シール部材と、 前記弾性シール部材と前記内側リンクプレートとの間に
    配置された第2剛体シール部材と、 前記第1剛体シール部材と前記第2剛体シール部材との
    間に配置され第1剛体シール部材を前記外側リンクプレ
    ートに向かって押圧する第2弾性部材とを有することを
    特徴とするチェン構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性シール部材が、先端部が半径方
    向外側にかつ前記外側リンクプレート側に向かって伸び
    て弾性力により前記外側リンクプレートに摺接するよう
    配置されるVリングにより構成されることを特徴とする
    請求項1に記載のチェン構造。
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