JP3006496U - バケットコンベア用チェーン - Google Patents

バケットコンベア用チェーン

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JP3006496U
JP3006496U JP1994009403U JP940394U JP3006496U JP 3006496 U JP3006496 U JP 3006496U JP 1994009403 U JP1994009403 U JP 1994009403U JP 940394 U JP940394 U JP 940394U JP 3006496 U JP3006496 U JP 3006496U
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章 薄井
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株式会社東京鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バケットコンベア用チェーンにおいて、ピン
12a、12bとブッシュ16との摺動面の摩耗を防止
する。 【構成】 ピン12a、12bに固定した外リンク15
とブッシュ16との間に、スラストリング21を配置
し、その外周にオイルシール22を配置し、更にその外
周にカバーリング23を外リンク15に固定して設け、
ブッシュ16内に潤滑油を封入しておく。この構成によ
りオイルシール22が外部からの粉塵等の侵入を防止す
ると共に油漏れ防止し、このため、ピン12a、12b
とブッシュ16との間に粉塵が侵入することがなく、且
つ常に潤滑されるため、両者の摺動面の摩耗が防止され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バケットコンベアに用いるチェーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、石炭、鉄鉱石、土砂等の粉粒物を連続的に荷揚げするための荷揚機 械としてバケットコンベアが使用されている。このバケットコンベアは、無端状 のチェーンに適当な間隔をあけて多数のバケットを取り付けたものであり、その チェーンとしては、図6に示す構成のものが使用されている。すなわち、図6に おいて、全体を参照符号1で示すチェーンは、リンク連結用のピン2a又は2b とと、該ピン2a、2bに、互いに間隔をあけて固定された一対の板状の外リン ク3、3と、その一対の外リンク3、3の間でピン2a、2bの外周に回転可能 に保持されたブッシュ4と、そのブッシュ4の両端に固定された一対の板状の内 リンク5、5と、ブッシュ4の外周に取り付けられたローラ6等を備えており、 ピン2a、2bに対するブッシュ4の回転によって、外リンク3と内リンク5と が屈曲可能となっていた。また、ピン2aの一端の延長部2a′にバケット7が 取り付けられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、バケットコンベアで石炭、鉄鉱石、土砂等の粉粒物を荷揚げするに 際し、堆積した粉粒物中にバケットコンベアを通し、バケットで粉粒物を直接す くい上げて荷揚げすることがある。ところが、このような使用方法を採用した時 には、ピン2a、2bとブッシュ4との間隙が、比較的短期間で大きくなり、走 行中のチェーンががたついたり、チェーン全体が伸びてスプロケットに噛み合わ なくなってしまい、結局チェーンの寿命が短いという問題が生じた。この原因を 検討したところ、堆積した粉粒物中にバケットコンベアを通した時に、土砂、石 炭粉塵、鉄鉱石粉塵等が、ピン2a、2bとブッシュ4との間隙に侵入し、ピン 2a、2bとブッシュ4との間が摺動する際に研磨材と同様な作用を果たしてピ ン2a、2bやブッシュ4を急速に摩耗させていたということが判明した。
【0004】 本考案は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、ピンとブッ シュとの間への粉塵の侵入を効果的に防止し、両者の摩耗を防止して寿命を長く することの可能なバケットコンベア用チェーンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記した従来の問題点を解決するために、リンク連結用のピンと、該 ピンに、互いに間隔をあけて固定された一対の板状の外リンクと、前記一対の外 リンクの間で前記ピンの外周に回転可能に保持されたブッシュと、該ブッシュの 両端に固定された一対の板状の内リンクとを有するバケットコンベア用チェーン において、前記ブッシュと外リンクとの間隔を大きくしてその間に、前記ピンを 取り囲んでオイルシールを設け、更にそのオイルシールの外周を覆うようにカバ ーリングを、前記外リンクと内リンクのいずれか一方に固定して設けるという構 成を備えたものである。
【0006】 ここで、前記ブッシュと外リンクとの間にオイルシールを設けるに当たって、 その内周側に位置するように、スラストリングを設けることが好ましい。また、 前記外リンクの内リンクに面する面に、前記ピンに対して同心状に環状溝を形成 しておき、その環状溝にカバーリングを圧入、固定するように構成することが好 ましい。
【0007】 更に、前記オイルシールを、外周面に角形空所を形成したシールリングと、そ の角形空所内に取り付けられるOリングで構成し、前記シールリングには、一端 に前記カバーリング内径よりも僅かに大径の第一フランジを、反対端に第一フラ ンジよりも小径の第二フランジを、両フランジの間に両者を連結する円筒部を形 成しておき、前記第一フランジを外リンク側として前記カバーリング内に圧入、 固定させるようにし、更に、前記第二フランジの外面には、前記ブッシュの端面 に圧接する尖頭形環状の第一リップと、その第一リップよりも半径方向の内側で 前記ブッシュの端面に圧接する尖頭形環状の第二リップとを形成しておくことが 好ましい。
【0008】
【作用】
本考案のバケットコンベア用チェーンは上記構成であるので、チェーンを堆積 した粉粒物中に通した時に、カバーリングがその粉粒物から内側のオイルシール を保護し、オイルシールは粉塵等がピンとブッシュとの間隙に侵入することを防 止する。また、オイルシールを設けたことにより、ブッシュとオイルシールと外 リンクとで囲まれた領域内に潤滑油を封入することが可能となり、潤滑油を封入 しておくことにより常時、ピンとブッシュとの間隙を潤滑油で潤滑できる。この ため、ピンとブッシュとの間の摩耗を防止できると共にチェーンの動きがスムー ズとなり、騒音の減少を図ることができる。
【0009】 ここで、前記したようにスラストリングを設けると、外リンクとブッシュとの 間隔を一定値以上に保つことができ、オイルシールに過大な荷重が加わることが なく、オイルシールの寿命を長くすることができる。また、外リンクに形成した 環状溝にカバーリングを圧入、固定する構成とすると、カバーリングの固定が容 易となり、製造コストを下げることができる。
【0010】 更に、上記した構成のシールリングとOリングからなるオイルシールを用いる と、シールリングの第一リップ及び第二リップとブッシュ端面との圧接部が摺動 部分となり、その第一リップと第二リップとがOリングの弾性によって、ブッシ ュ端面に効果的に押し付けられてシールを行い、しかも、外側に位置する第一リ ップは外部からの粉塵の侵入を防止して内側に位置する第二リップを保護し、内 側の第二リップはブッシュ内部に封入した油の漏洩を防止し、結局、外部からの 粉塵侵入防止と油漏れ防止とを効果的に行い、オイルシールの寿命を長くするこ とができる。
【0011】
【実施例】 以下、図面に示す本考案の好適な実施例を説明する。図1は本考案の一実施例 によるバケットコンベア用チェーンの一部を示す概略平面図、図2はその概略側 面図である。図1、図2において、11はバケットコンベア用チェーン、12a 、12bはリンク連結用のピンである。一方のピン12a、その一端を長く延ば しており、その延長部12a′にバケット13を取り付けるようになっている。 15はこのピン12a、12bに、互いに間隔をあけて固定された一対の板状の 外リンク、16は一対の外リンク15、15の間でピン12a、12bの外周に 回転可能に保持されたブッシュ、17はそのブッシュ16の両端に固定された一 対の板状の内リンク、18はそのブッシュ16の外周に回転可能に保持されたロ ーラである。ここで、外リンク15とブッシュ16及び内リンク17との間隔は 従来のチェーンに比べて大きく設定されており、その間にシール機構20が設け られている。
【0012】 図3はこのシール機構20を使用中の状態で示す概略断面図、図4はそのシー ル機構20を組み立てる途中の状態で示す概略断面図である。シール機構20は 、外リンク15とブッシュ16との間隔を所定値以上に規制するための、ピン1 2aの外周に設けられたスラストリング21と、そのスラストリングの外周に配 置されたオイルシール22と、このオイルシール22の外周を覆うように配置さ れたカバーリング23とを備えている。このカバーリング23は、外リンク15 の内リンク17に対向する面に、ピン12aに対して同心状に形成された環状溝 24に圧入、固定されている。ここで、カバーリング23の寸法は、図3に示す ように、外リンク15とブッシュ16との間隔をスラストリング21で規制され る寸法とした時にカバーリング23と内リンク17との間に小さい隙間(例えば 、0.5〜1mm程度の隙間)が形成されるように定められており、カバーリン グ23と内リンク17とが互いに接触して摩耗するということを防止している。 また、カバーリング23は圧縮変形して押し付けられるオイルシール22をシー ル状態で支持しうる強度を備えており、オイルシール22と共にシール作用を果 たすと共に、オイルシール22を外部の粉粒物や粉塵から保護する作用を果たす ものである。
【0013】 オイルシール22は、外リンク15、スラストリング21、カバーリング23 及びブッシュ16で囲まれた断面四角状の空間内に装着され、シール機能を果た すものであれば、その構成は任意であるが、本実施例では、外周面に角形空所を 有する断面U形のシールリング25と、その角形空所内に嵌入したOリング26 との組合体が使用されている。このシールリング25は耐油耐摩耗性の合成ゴム からなり、図5に示すように、一端に形成された外径の大きい第一フランジ25 aと、反対端に形成された外径の小さい第二フランジ25bと、両フランジ25 a、25bを接続する円筒部25cとを一体成形したものである。図4に示すよ うに、シールリング25は第一フランジ25aを外リンク15側にして装着され るものであり、その第一フランジ25aの外径はカバーリング23の内径よりも 僅かに大に選定され、外径が圧縮された状態でカバーリング23内に圧入され、 固定される。第一フランジ25aは外周がぼぼ半円形をなし、且つ外側面に、そ の中央部の円弧形環状凹部25dと内端の傾斜切欠部25eとを有する。従って 、第一フランジ25aは前記圧入状態において、カバーリング23の内面と外リ ンク15とに確実に密着し、外リンク15と一体に回動する。
【0014】 他方の第二フランジ25bは、カバーリング23内への装着状態においてカバ ーリング23の内面から離隔するように小径に作られており、且つその外側面に 、ブッシュ16の端面に圧接する尖頭形環状の第一、第二リップ25f、25g を有している。この第一リップ25fは半径方向の外側に、第二リップ25gは 内側に配置されている。第一及び第二リップ25f、25gの尖頭角度はそれぞ れ約80度及び60度であり、図3に示すようにブッシュ16の端面に圧接した 時、半径方向の外側に位置する第一リップ25fは強い弾性圧接力により主とし て外部からの粉塵等の侵入を阻止し、内側の第二リップ25gは良好な弾性密着 性により、ブッシュ16の内側に封入している潤滑油の漏出を阻止する。なお、 チェーン11の走行時において外リンク15と内リンク17とがピン12aを中 心として屈曲する際、ブッシュ16の端面はリップ25f、25gに対して摺動 しており、従って、ブッシュ16の端面はシールリング25に対する摺動面を構 成するので、この端面は良好なシール効果を発揮しうるよう、また、リップ25 f、25gの摩耗を少なくするよう平滑に研摩されている。
【0015】 図4、図5において、シールリング25の外周には、自然状態では角形の空所 25hが形成されており、この空所25h内にシールリング25よりも硬度小な る合成ゴム製のOリング26が装着される。図4に示すように、シールリング2 5をカバーリング23の内側に圧入した時には、Oリング26はほぼ円形断面を 保持しているが、図3に示すように、ブッシュ16を押し付けた作動状態におい ては、リップ25f、25gがブッシュ16の端面に圧接してOリング26を軸 方向に圧縮し、リップ25f、25gに設定予圧を与える。この場合、第一リッ プ25fはOリング26の中心高さ近傍で、ややそれより上にあるため、第二リ ップ25gよりも大なる圧接力を生じると共に、やや上側に開いて外部からの粉 塵の侵入を効果的に防止でき、下側の第二リップ25gの寿命を伸ばし、油漏れ を防止する効果がある。
【0016】 Oリング26はまた、第一フランジ25aの中央部も押圧し、第一フランジ2 5aがその外周とカバーリング23との圧接力により内側へ湾曲しようとする座 屈状態にあるのに対し、第一フランジ25aを外側へ押し返してその外周をカバ ーリング23に強く圧接させると共に、凹部25d内の空気を排出させて第一フ ランジ25aを外リンク15に強く吸着させる作用をなし、これによりシールリ ング25を外リンク15に一層強く結合させる。
【0017】 図3に示す使用状態において、第二フランジ25bがブッシュ16の端面で押 圧されると、Oリング26は更に強く弾性変形してフランジ25a、25bに強 い弾性力を加えると共に、円筒部25cを中心方向に押圧して強く湾曲変形させ るが、シールリング25の空所25hとOリング26との間には間隙28が存在 するので、前記湾曲変形によってフランジ25a、25bが中心方向に変位する ことはなく、従って、第一リップ25fの半径方向の位置は変わらないので、ブ ッシュ16の端面との摺接面に外部から粉塵が入ることはない。
【0018】 図1において、各ピン12a、12bの中心には穴30が形成され、潤滑油が 封入されている。その穴30の端部は、特殊ゴム製のストッパ31とそれに差し 込んだプラグ32で閉じられている。更に、各ピン12a、12bには穴30を 外周に連通させる小孔33が形成されており、穴30内の潤滑油をピン12a、 12bとブッシュ16との間隙に供給している。また、スラストリング21の両 端面にも半径方向の油溝が形成されている。
【0019】 上記構成のチェーン11を用いたバケットコンベアも、従来用いられているバ ケットコンベアと同様に使用され、ピン12a、12bとブッシュ16との相対 的な回転により、外リンク15と内リンク17とが自在に屈曲できる。この際、 ピン12a、12bとブッシュ16との間が潤滑油で潤滑されているため、ピン 12a、12bとブッシュ16との間の回転が円滑であり、騒音の発生が少なく 、摩耗の発生も少ない。ブッシュ16の内側に封入した潤滑油はシール機構20 によって外部への漏洩が防止されている。また、このチェーン11を、石炭や鉄 鉱石等を堆積した粉粒物中に通すというような使用方法を採る場合があるが、そ の場合には、シール機構20のカバーリング23がその粉粒物から内側のオイル シール22を保護しており、オイルシール22は細かい粉塵等がピン12a、1 2bとブッシュ16との間隙に侵入することを防止する。このため、粉塵等がピ ン12a、12bとブッシュ16との間隙に侵入し、両者を摩耗させるというこ とがなく、長期間に渡って安定して使用することができる。
【0020】 ここで、オイルシール22として、図3、図4に示すように、特殊な形状のシ ールリング25とOリング26を用いたことにより、外リンク15と内リンク1 7の間の屈曲によりブッシュ16とピン12aとが相対的に回転する時、シール リング25及びOリング26は外リンク15及びピン12aと一体に回転し、従 って、シールリング25とブッシュ16の端面とが互いに摺動することとなる。 このシールリング25は、ブッシュ16に対して半径方向の外側に位置する第一 リップ25fと内側の第二リップ25gとで接触しており、外側の第一リップ2 5fが外部からの粉塵等の侵入を防止する。一方、内側の第二リップ25gは、 Oリング26から受ける圧接力は第一リップ25fよりも小さいが、尖頭角を小 さく設定しているのでそれ自体第一リップ25fより柔軟となっており、ブッシ ュ16の端面に良好に密着して効果的に油漏れを防止しうる。このように、二重 リップを備えたシールリング25の採用により、外部からの粉塵侵入防止と油漏 れ防止とを効果的に行うことができ、シール機構の寿命を長くできるという効果 が得られる。
【0021】 なお、上記実施例では、カバーリング23を外リンク15に固定する構成とし ているが、この代わりに内リンク17に固定する構成としてもよい。その場合に は、シールリング25の装着方向を逆とし、即ち第一フランジ25aを内リンク 17側とし、第二フランジ25bの第一及び第二リップ25f、25gが外リン ク15に対して摺動した状態でシールを行う構成となる。なお、リップ25f、 25gを接触させる面は、良好なシール効果を発揮させるためには平滑に仕上げ 加工する必要があり、ブッシュ16の端面は仕上げ加工が容易であるので、図示 実施例の構成とする方が、製造が容易となる利点が得られる。
【0022】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案はバケットコンベア用チェーンにおい て、ピン外周に設けているブッシュと前記ピンに固定している外リンクとの間隔 を大きくしてその間に、前記ピンを取り囲むオイルシールを設け、更にそのオイ ルシールの外周を覆うようにカバーリングを、前記外リンクと内リンクのいずれ か一方に固定して設けるという構成を備えているので、本考案のチェーンを、堆 積した粉粒物中に通した時に、カバーリングがその粉粒物から内側のオイルシー ルを保護し、オイルシールは粉塵等がピンとブッシュとの間隙に侵入することを 防止し、長期間に渡ってピンとブッシュとの間の摩耗を防止し、チェーンの寿命 を長くすることができるという効果を有している。また、オイルシールを設けた ことにより、ブッシュとオイルシールと外リンクとで囲まれた領域内に潤滑油を 封入することが可能となり、潤滑油を封入しておくことにより、常時ピンとブッ シュとの間隙を潤滑油で潤滑し、ピンとブッシュとの間の摩耗を一層防止できる と共にチェーンの動きをスムーズとし、騒音の減少を図ることもできるという効 果が得られる。
【0023】 ここで、外リンクとブッシュとの間にスラストリングを設けると、外リンクと ブッシュとの間隔を一定値以上に保つことができ、オイルシールに過大な荷重が 加わることを防止してオイルシールの寿命を長くすることができ、また、外リン クに形成した環状溝にカバーリングを圧入、固定する構成とすると、カバーリン グの固定が容易となり、製造コストを下げることができるという効果が得られる 。
【0024】 更に、オイルシールとして、図示実施例に示したように、シールリングとOリ ングとからなるものを用い、且つそのシールリングには、ブッシュ端面に接触し て摺動する第一リップと第二リップとを設けておくと、その第一リップと第二リ ップとがOリングの弾性によって、ブッシュ端面に効果的に押し付けられてシー ルを行い、しかも、外側に位置する第一リップは外部からの粉塵の侵入を防止し て内側に位置する第二リップを保護し、内側の第二リップはブッシュ内部に封入 した油の漏洩を防止し、結局、外部からの粉塵侵入防止と油漏れ防止とを効果的 に行い、オイルシールの寿命を長くすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のバケットコンベア用チェー
ンの一部を示す概略平面図
【図2】その概略側面図
【図3】上記実施例に設けているシール機構を、使用中
の状態で示す概略断面図
【図4】そのシール機構を、組み立て途中の状態で示す
概略断面図
【図5】上記実施例のシール機構に用いるシールリング
の概略断面図
【図6】従来のバケットコンベア用チェーンの一部を示
す概略平面図
【符号の説明】
11 バケットコンベア用チェーン 12a、12b ピン 13 バケット 15 外リンク 16 ブッシュ 17 内リンク 18 ローラ 20 シール機構 21 スラストリング 22 オイルシール 23 カバーリング 25 シールリング 25a 第一フランジ 25b 第二フランジ 25f 第一リップ 25g 第二リップ 25h 角形空所 26 Oリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク連結用のピンと、該ピンに、互い
    に間隔をあけて固定された一対の板状の外リンクと、前
    記一対の外リンクの間で前記ピンの外周に回転可能に保
    持されたブッシュと、該ブッシュの両端に固定された一
    対の板状の内リンクと、前記ブッシュと外リンクとの間
    に、前記ピンを取り囲んで設けられたオイルシールと、
    該オイルシールの外周を覆うように配置され、前記外リ
    ンクと内リンクのいずれか一方に固定されたカバーリン
    グを有することを特徴とするバケットコンベア用チェー
    ン。
  2. 【請求項2】 リンク連結用のピンと、該ピンに、互い
    に間隔をあけて固定された一対の板状の外リンクと、前
    記一対の外リンクの間で前記ピンの外周に回転可能に保
    持されたブッシュと、該ブッシュの両端に固定された一
    対の板状の内リンクと、前記ブッシュと外リンクとの間
    に、前記ピンを取り囲んで設けられたスラストリング
    と、そのスラストリングの外周に配置されたオイルシー
    ルと、該オイルシールの外周を覆うように配置されたカ
    バーリングとを備え、該カバーリングは、前記外リンク
    に前記ピンに対して同心状に形成された環状溝に圧入、
    固定されていることを特徴とするバケットコンベア用チ
    ェーン。
  3. 【請求項3】 前記オイルシールが、外周面に角形空所
    を形成したシールリングと、その角形空所内に取り付け
    られたOリングを備えており、前記シールリングは、一
    端に形成された前記カバーリング内径よりも僅かに大径
    の第一フランジと、反対端に第一フランジよりも小径に
    形成された第二フランジと、両フランジを連結する円筒
    部とを備え、前記第一フランジを外リンク側として前記
    カバーリング内に圧入、固定されており、更に、前記第
    二フランジの外面には、前記ブッシュの端面に圧接する
    尖頭形環状の第一リップと、その第一リップよりも半径
    方向の内側で前記ブッシュの端面に圧接する尖頭形環状
    の第二リップとを備えていることを特徴とする請求項2
    記載のバケットコンベア用チェーン。
JP1994009403U 1994-07-08 1994-07-08 バケットコンベア用チェーン Expired - Lifetime JP3006496U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021116A1 (ja) * 2008-08-22 2010-02-25 椿本メイフラン株式会社 サイドウイングリンクチェーン

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