JP2000136738A - 車両の駐車操作支援装置 - Google Patents

車両の駐車操作支援装置

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JP2000136738A
JP2000136738A JP10311221A JP31122198A JP2000136738A JP 2000136738 A JP2000136738 A JP 2000136738A JP 10311221 A JP10311221 A JP 10311221A JP 31122198 A JP31122198 A JP 31122198A JP 2000136738 A JP2000136738 A JP 2000136738A
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brake
control mechanism
parking
steering
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English (en)
Inventor
Yuji Sugimoto
祐二 杉本
Takeshi Goto
武志 後藤
Yutaka Onuma
豊 大沼
Osamu Takeda
修 武田
Katsuya Hara
克哉 原
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両の駐車時または発進時に運転
者が操作する運転操作の支援を行う車両の駐車操作支援
装置に関し、車両の障害物への衝突を防止することで車
両の安全性の向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 車両が駐車される状態、または、駐車さ
れた後に発進される状態であるか否かを判別する。かか
る条件が成立する場合、スロットルバルブ44のバルブ
開度の上限を小さくする。この場合、アクセルペダル2
4が大きく踏み込まれても、スロットルバルブ44がバ
ルブ開度の上限を越えて開弁することがなく、車両の急
発進が防止される。このため、駐車時または発進時に車
両の障害物への衝突が回避されることで、車両の安全性
の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駐車操作支
援装置に係り、特に、車両を駐車させる際、あるいは、
駐車された車両を発進させる際に行われる運転者の運転
操作を支援する装置として好適な車両の駐車操作支援装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−12394
5号に開示される如く、車両駐車時に駐車スペースの近
傍の状況を運転者に提供する装置が知られている。この
装置によれば、運転者は、自車両と駐車スペースとの相
対位置関係を常に提供される。このため、上記の装置に
よれば、運転者がその相対位置関係を確認しながら車両
の運転操作を実行することによって、車両を駐車スペー
スまで比較的容易に移動させることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置では、車両を駐車するために必要な運転操作、具体的
には、アクセル操作、ステアリング操作、およびブレー
キ操作は、運転者自身によって行われる。このため、上
記の装置は、車両の運転操作の不得意な者にとって十分
に役立つものであるとはいえなかった。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、駐車時および発進時において車両の障害物への
衝突を防止し、車両の安全性の向上を図る車両の駐車操
作支援装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、運転者の運転操作に基づいて走行状態
を制御する走行制御機構を有する車両の駐車操作支援装
置であって、前記車両が入車状態または出車状態である
か否かを判別する出入車状態判別手段と、前記車両が入
車状態または出車状態であると判別された場合に、前記
運転操作に基づいた前記走行制御機構の制御特性を変更
する変更手段と、を備えることを特徴とする車両の駐車
操作支援装置により達成される。
【0006】本発明において、車両が入車状態または出
車状態であるか否かが判別される。車両が入車状態また
は出車状態である場合、運転操作に基づいた走行制御機
構の制御特性が変更される。走行制御機構の制御特性が
変更されると、走行制御機構は、運転操作に対して速や
かに反応するように、あるいは、運転操作に対して反応
しにくいようになる。このため、本発明によれば、車両
の駐車時または発進時の運転操作において優れた操作性
または優れた安全性を実現することが可能となる。
【0007】尚、入車状態とは、走行している車両が運
転者によって駐車されようとしている状態である。ま
た、出車状態とは、駐車されている車両が運転者によっ
て発進されようとしている状態である。上記の目的は、
請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両の駐車操
作支援装置において、前記走行制御機構は、アクセルペ
ダルの操作に基づいてスロットルバルブの開度を制御す
るアクセル制御機構を有し、前記変更手段は、前記スロ
ットルバルブの開度の上限が小さくなるように前記アク
セル制御機構の制御特性を変更する第1のスロットル制
御変更手段を有することを特徴とする車両の駐車操作支
援装置により達成される。
【0008】本発明において、アクセル制御機構は、ア
クセルペダルの操作に基づいてスロットルバルブの開度
を制御する。車両が入車状態または出車状態である場
合、アクセルペダルの操作に基づいたアクセル制御機構
の制御特性は、スロットルバルブのバルブ開度の上限が
小さくなるように変更される。かかる状況下では、スロ
ットルバルブは、アクセルペダルが大きく踏み込まれて
も上記の上限を越えて開弁することはない。スロットル
バルブが大きく開弁しない場合、車両は高速で走行する
ことはない。従って、本発明によれば、駐車時または発
進時にアクセルペダルを誤って大きく踏み込んだ場合で
も、車両は急発進しない。このため、本発明によれば、
駐車時または発進時に車両の障害物への衝突を回避する
ことができる。
【0009】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
請求項1記載の車両の駐車操作支援装置において、前記
走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づいてスロ
ットルバルブの開度を制御するアクセル制御機構を有
し、前記変更手段は、前記アクセルペダルの操作量に対
する前記スロットルバルブの開度ゲインが小さくなるよ
うに前記アクセル制御機構の制御特性を変更する第2の
スロットル制御変更手段を有することを特徴とする車両
の駐車操作支援装置により達成される。
【0010】本発明において、車両が入車状態または出
車状態である場合、アクセルペダルの操作に基づいたア
クセル制御機構の制御特性は、アクセルペダルの操作量
に対するスロットルバルブの開度ゲインが小さくなるよ
うに変更される。すなわち、駐車時または発進時におい
て、アクセルペダルの操作量に対するスロットルバルブ
の開度ゲインは、通常時に比して小さく抑制される。か
かる状況下では、スロットルバルブは、アクセルペダル
が大きく踏み込まれても大きく開弁することはない。従
って、本発明によれば、駐車時または発進時にアクセル
ペダルを誤って大きく踏み込んだ場合でも、車両は急発
進しない。このため、本発明によれば、駐車時または発
進時に車両の障害物への衝突が回避されることで、車両
の安全性の向上を図ることができる。
【0011】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
請求項1記載の車両の駐車操作支援装置において、前記
走行制御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた制動
アクチュエータの作動によって生じる制動力を制御する
ブレーキ制御機構を有し、前記変更手段は、前記ブレー
キペダルの操作量に対する制動アクチュエータの作動ゲ
インが大きくなるように前記ブレーキ制御機構の制御特
性を変更する第1のブレーキ制御変更手段を有すること
を特徴とする車両の駐車操作支援装置により達成され
る。
【0012】本発明において、車両が入車状態または出
車状態である場合、ブレーキペダルの操作に基づいたブ
レーキ制御機構の制御特性は、ブレーキペダルの操作量
に対する制動アクチュエータの作動ゲインが大きくなる
ように変更される。すなわち、駐車時または発進時にお
いて、ブレーキペダルの操作量に対する制動アクチュエ
ータの作動量は、通常時に比して大きくなる。かかる状
況下では、制動アクチュエータは、少しのブレーキペダ
ル操作でも大きく作動する。従って、本発明によれば、
駐車時または発進時にブレーキペダルを少し操作するだ
けで大きな制動力を発生させることができる。このた
め、本発明によれば、駐車時または発進時において、運
転者が操作するブレーキペダルの操作性の向上を図るこ
とができると共に、車両の障害物への衝突が回避される
ことで車両の安全性の向上を図ることができる。
【0013】上記の目的は、請求項5に記載する如く、
請求項1記載の車両の駐車操作支援装置において、前記
走行制御機構は、ブレーキペダル操作に関する作動量が
しきい値以上である場合に、前記作動量がしきい値より
小さい場合に比して大きな制動力が発生するようにブレ
ーキアシスト制御を実行するブレーキアシスト制御機構
を有し、前記変更手段は、前記しきい値が小さくなるよ
うに前記ブレーキアシスト制御機構の制御特性を変更す
るしきい値変更手段を有することを特徴とする車両の駐
車操作支援装置により達成される。
【0014】本発明において、ブレーキペダルの操作に
関する作動量がしきい値以上である場合、緊急ブレーキ
操作が実行されていると判断されることで、通常時に比
して大きな制動力が発生するようにブレーキアシスト制
御(BA制御)が実行される。車両が入車状態または出
車状態である場合、ブレーキペダルの操作に基づいたブ
レーキアシスト制御機構の制御特性は、上記のしきい値
が小さくなるように変更される。すなわち、駐車時また
は発進時において、ブレーキ操作に関する作動量のしき
い値は、通常時に比して小さな値に抑制される。かかる
状況下では、ブレーキペダルの操作に関する作動量が比
較的小さい場合でもBA制御が実行される。このため、
本発明によれば、駐車時または発進時において、運転者
が操作するブレーキペダルの操作性の向上を図ることが
できると共に、車両の障害物への衝突が速やかに回避さ
れることで安全性の向上を図ることができる。
【0015】上記の目的は、請求項6に記載する如く、
請求項1記載の車両の駐車操作支援装置において、アク
セルペダルが操作されているか否かを判別するアクセル
ペダル操作判別手段を備え、前記走行制御機構は、前記
アクセルペダルの操作に基づいてスロットルバルブの開
度を制御するアクセル制御機構と、ブレーキペダルの操
作に基づいた制動アクチュエータの作動によって生じる
制動力を制御するブレーキ制御機構とを有し、前記変更
手段は、前記アクセルペダルが操作されていないと判別
された場合に、前記制動力が発生するように前記ブレー
キ制御機構の制御特性を変更する第2のブレーキ制御変
更手段を有することを特徴とする車両の駐車操作支援装
置により達成される。
【0016】本発明において、アクセルペダルが操作さ
れているか否かが判別される。車両が入車状態または出
車状態であると判別され、かつ、アクセルペダルが操作
されていないと判別された場合、すなわち、車両の駐車
時または発進時にアクセルペダルの操作が解除された場
合、ブレーキ制御機構の制御特性は、車両に制動力が生
じるように変更される。この場合、運転者がブレーキペ
ダルを踏み込むことなく、車両に制動力が発生すること
で、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えに
起因する制動遅れが生じない。このため、本発明によれ
ば、駐車時または発進時に車両の障害物への衝突が回避
されることで、車両の安全性の向上を図ることができ
る。
【0017】上記の目的は、請求項7に記載する如く、
請求項1記載の車両の駐車操作支援装置において、ステ
アリングホイールが操作されているか否かを判別するス
テア操作判別手段を備え、前記走行制御機構は、前記ス
テアリングホイールの操作に基づいて操舵アクチュエー
タの作動量を制御する操舵制御機構を有し、前記変更手
段は、前記ステアリングホイールが操作されていると判
別される場合に、前記ステアリングホイールが中立状態
になるように前記操舵制御機構の制御特性を変更する強
制中立復帰手段を有することを特徴とする車両の駐車操
作支援装置により達成される。
【0018】本発明において、運転者がステアリングホ
イールを操作しているか否かが判別される。車両が入車
状態または出車状態であると判別され、かつ、ステアリ
ングホイールが操作されていないと判別された場合、す
なわち、車両の駐車時または発進時に運転者がステアリ
ングホイールの操作を解除した場合、ステアリングホイ
ールの操作に基づいた操舵制御機構の制御特性は、ステ
アリングホイールが中立状態になるように変更される。
この場合、運転者は、車両を走行させることなく、車輪
の中立位置を認識することができる。従って、本発明に
よれば、運転者がステアリングホイールの操作に対して
車輪の転舵位置を確実に認識できることで、車両が不意
に運転者の意図しない方向に移動するのを防止すること
ができる。このため、本発明によれば、駐車時または発
進時に車両の障害物への衝突が回避されることで、車両
の安全性の向上を図ることができる。
【0019】また、請求項8に記載する如く、請求項1
記載の車両の駐車操作支援装置において、前記走行制御
機構は、前記ステアリングホイールの操作に基づいて操
舵アクチュエータに作動量を制御する操舵制御機構を有
し、前記変更手段は、前記ステアリングホイールの操作
量に対する前記操舵アクチュエータの作動ゲインが大き
くなるように前記操舵制御機構の制御特性を変更する操
舵変更手段を有することを特徴とする車両の駐車操作支
援装置は、ステアリングホイールの操作性の向上を図る
うえで有効である。
【0020】本発明において、車両が入車状態または出
車状態である場合、ステアリングホイールの操作に基づ
いた操舵制御機構の制御特性は、ステアリングホイール
の操作量に対する操舵アクチュエータの作動ゲインが大
きくなるように変更される。すなわち、駐車時または発
進時において、ステアリングホイールの操作量に対する
操舵アクチュエータの作動量は、通常の場合に比して大
きくなる。かかる状況下では、ステアリングホイールの
操作量が小さくても、操舵アクチュエータの作動量は大
きくなる。このため、本発明によれば、ステアリングホ
イールの小さな操作量で車両を操舵させることができ
る。従って、本発明によれば、駐車時または発進時にス
テアリングホイールの操作性の向上を図ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例の駐
車操作支援装置を搭載する車両のスロットル装置20の
システム構成図を示す。スロットル装置20は、スロッ
トル電子制御ユニット(以下、スロットルECUと称
す)22を備えている。スロットル装置20は、スロッ
トルECU22に制御されることにより、アクセル操作
に応じた駆動力を発生する。
【0022】スロットル装置20は、アクセルペダル2
4を備えている。アクセルペダル24は、作動軸26に
連結されている。アクセルペダル24が踏み込まれる
と、作動軸26が作動する。作動軸26には、アクセル
ポジションセンサ28が配設されている。アクセルポジ
ションセンサ28は、アクセルペダル24の踏み込み量
Aに応じた電気信号を出力する。アクセルポジションセ
ンサ28の出力信号は、スロットルECU22に供給さ
れている。スロットルECU22は、アクセルポジショ
ンセンサ28の出力信号に基づいてアクセルペダル24
の踏み込み量Aを検出する。
【0023】スロットルECU22には、アシストスイ
ッチ30が接続されている。アシストスイッチ30は、
運転者が操作できるように車内に配設されている。アシ
ストスイッチ30は、運転者が車両を駐車させる際(駐
車時)、あるいは、駐車された車両を発進させる際(発
進時)に操作することによりオン状態になる。スロット
ルECU22は、アシストスイッチ30がオン状態であ
る場合に車両が入車状態または出車状態にあると判断
し、駐車時または発進時の運転者が行う運転操作を支援
する処理を実行する。
【0024】スロットルECU22には、また、イグニ
ションスイッチ(IGスイッチ)32および車速センサ
34がそれぞれ接続されている。IGスイッチ32は、
運転者がキースイッチを操作することによりオン状態に
なる。スロットルECU22は、IGスイッチ32がオ
ン状態となった時点で作動可能な状態になる。また、車
速センサ34は、車速Vに応じた周期でパルス信号を出
力する。スロットルECU22は、車速センサ34の出
力信号に基づいて車速Vを検出する。
【0025】スロットルECU22には、更に、スロッ
トルモータ40が接続されている。スロットル装置20
は、内燃機関に吸入される吸入空気が流通する吸気管4
2を備えている。吸気管42の内部には、スロットルモ
ータ40を動力源とするスロットルバルブ44が配設さ
れている。スロットルバルブ44は、内燃機関に流通さ
せる吸入空気量を調整する機能を有しており、スロット
ルモータ40がスロットルECU22から供給される指
令信号に応じて制御されることにより開閉される。スロ
ットル装置20は、スロットルバルブ44を適当に開閉
することで、適切な量の吸入空気を内燃機関に供給す
る。
【0026】ところで、車両の駐車時または発進時、運
転者が誤ってアクセルペダル24を大きく踏み込んでし
まう場合がある。アクセルペダル24が大きく踏み込ま
れると、スロットルバルブ44が大きく開弁し、車両に
大きな駆動力が発生する。車両の駐車時または発進時に
かかる駆動力が発生すると、車両が急発進することで、
車両近傍の他車両や障害物等に車両が衝突するおそれが
ある。このように、駐車時または発進時に安全上大きな
問題があった。
【0027】車両の駐車時または発進時には、車両を高
速で走行させる必要はない。すなわち、スロットルバル
ブ44を大きく開弁させることは不要である。従って、
駐車時または発進時にアクセルペダル24が大きく踏み
込まれた場合でも、車両が高速で走行しないようにスロ
ットルバルブ44が大きく開弁しないことが望ましい。
【0028】本実施例の駐車操作支援装置は、スロット
ル装置20において駐車時または発進時にアクセルペダ
ル24が大きく踏み込まれた場合でも、スロットルバル
ブ44が大きく開弁しない点に特徴を有している。以
下、図2を参照して上記の特徴部について説明する。図
2は、上記の機能を実現すべく、スロットルECU22
が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図2に示すルーチンは、その処理が終了するごとに
繰り返し起動される。図2に示すルーチンが起動される
と、まずステップ100の処理が実行される。
【0029】ステップ100では、IGスイッチ32が
オン状態であるか否かが判別される。その結果、IGス
イッチ32がオン状態でないと判別される場合は、以
後、何ら処理が実行されることなく今回のルーチンは終
了される。一方、IGスイッチ32がオン状態であると
判別される場合は、次にステップ102の処理が実行さ
れる。
【0030】ステップ102では、アクセルポジション
センサ28の出力信号に基づいて、アクセルペダル24
の踏み込み量Aが検出される。ステップ104では、
アシストスイッチ30がオン状態であり、かつ、車速
Vが所定値V0 以下であるか否かが判別される。尚、所
定値V0 は、車両が駐車状態または発進状態であると判
断されるための最大車速である。
【0031】上記の条件が成立しない場合は、運転者
が出入車操作支援のための処理を行う必要がないと判断
していると判断できる。このため、上記の条件が成立
しない場合は、スロットルモータ40に供給するモータ
電流を、アクセルペダル24の踏み込み量Aに応じた値
にすることが適切であると判断できる。上記ステップ1
04でかかる判別がなされた場合は、次にステップ10
6の処理が実行される。
【0032】また、上記の条件が成立しない場合は、
車両が高速で走行していると判断できる。車両が高速で
走行する場合、車両が駐車状態にあるとは考えられな
い。このため、上記の条件が成立しない場合は、スロ
ットルモータ40に供給するモータ電流を、アクセルペ
ダル24の踏み込み量Aに応じた値にすることとしても
何ら不都合は生じないと判断できる。上記ステップ10
4でかかる判別がなされた場合が、上記の条件が成立
しない場合と同様に、次にステップ106の処理が実行
される。
【0033】ステップ106では、スロットルモータ4
0に供給するモータ電流IA を、アクセルポジションセ
ンサ28の出力信号に基づいて検出されたアクセルペダ
ル24の踏み込み量Aに応じた値I(A)にする処理が
実行される。上記ステップ104において、条件およ
び条件の双方が成立すると判別される場合は、アシス
トスイッチ30がオン状態であり、かつ、車両が極低速
で走行または停車していると判断できる。この場合は、
車両が車庫に駐車される状態、あるいは、車庫から発進
する状態にあると判断できる。上記ステップ104でか
かる判別がなされた場合は、次にステップ108の処理
が実行される。
【0034】ステップ108では、アクセルペダル24
の踏み込み量Aが所定値A0 以上の値であるか否かが判
別される。尚、所定値A0 は、車両を駐車させ、あるい
は、発進させる場合に運転者が操作し得る最大のアクセ
ルペダル24の踏み込み量である。A≧A0 でない場合
は、アクセルペダル24が、駐車時または発進時に許容
される操作量を越えて操作されていないと判断できる。
この場合、アクセルペダル24の踏み込み量Aに応じた
モータ電流をスロットルモータ40に供給することとし
ても何ら不都合はない。従って、A≧A0 でないと判別
された場合は、上記ステップ106の処理が実行され
る。
【0035】一方、A≧A0 である場合は、アクセルペ
ダル24が、駐車時または発進時に許容される操作量以
上に操作されていると判断できる。この場合、アクセル
ペダル24の踏み込み量Aに応じたモータ電流をスロッ
トルモータ40に供給することは適切ではない。従っ
て、A≧A0 であると判別された場合は、次にステップ
110の処理が実行される。
【0036】ステップ110では、スロットルモータ4
0に供給するモータ電流IA を、所定値A0 に応じた値
I(A0 )にする処理が実行される。ステップ112で
は、上記ステップ106または110で演算されたモー
タ電流IA を、スロットルモータ40に対して供給する
ための処理が実行される。本ステップ112の処理が実
行されると、以後、内燃機関に吸入空気が供給されるこ
とで、車両に駆動力が発生する。本ステップ112の処
理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0037】上記の処理によれば、アクセルペダル24
の踏み込み量が小さい場合はその踏み込み量に応じたモ
ータ電流を、また、アクセルペダル24の踏み込み量が
大きい場合は所定の踏み込み量に応じたモータ電流を、
スロットルモータ40に供給することができる。スロッ
トルモータ40に供給されるモータ電流が所定の値まで
に抑えられると、運転者が誤ってアクセルペダル24を
大きく踏み込んだ場合でも、スロットルバルブ44の開
度の上限が小さく抑制される。このため、本実施例によ
れば、駐車時または発進時に車両の急発進を防止するこ
とができる。これにより、本実施例の駐車操作支援装置
によれば、駐車時または発進時に、車両の障害物への衝
突が回避されることで、車両の安全性の向上を図ること
ができる。
【0038】尚、上記の実施例においては、スロットル
装置20が請求項1記載の「走行制御機構」および請求
項2記載の「アクセル制御機構」に相当していると共
に、スロットルECU22が、上記ステップ104の処
理を実行することにより請求項1記載の「出入車状態判
別手段」が、上記ステップ108および110の処理を
実行することにより請求項1記載の「変更手段」および
請求項2記載の「第1のスロットル制御変更手段」が、
それぞれ実現されている。
【0039】次に、上記図1と共に図3を参照して、本
発明の第2実施例について説明する。本実施例のシステ
ムは、上記図1に示すスロットル装置20において、ス
ロットルECU22に図3に示すルーチンを実行させる
ことにより実現される。上述した第1実施例では、アク
セルペダル24の踏み込み量Aが所定値A0 以上となる
場合、所定値A0 に応じたモータ電流がスロットルモー
タ40に供給される。このため、上記の場合は、大きな
モータ電流がスロットルモータ40に供給されることが
なく、スロットルバルブ44は大きく開弁することはな
い。しかし、アクセルペダル24の踏み込み量Aが所定
値A0 より小さい場合、アクセルペダルAに応じたモー
タ電流がスロットルモータ40に供給されることで、ス
ロットルバルブ44が速やかに開弁してしまう。
【0040】これに対して、本実施例の駐車操作支援装
置は、アクセルペダル24の踏み込み量Aが小さな値で
ある場合でも、モータ電流が小さく抑制される。すなわ
ち、スロットル装置20において駐車時または発進時に
アクセルペダル24の踏み込み量に対するスロットルバ
ルブの開度を小さく抑える点に特徴を有している。以
下、図3を参照して上記の特徴部について説明する。
【0041】図3は、上記の機能を実現すべく、スロッ
トルECU22が実行する制御ルーチンの一例のフロー
チャートを示す。図3に示すルーチンは、その処理が終
了するごとに繰り返し駆動される。尚、図3において、
上記図2に示すステップと同一の処理を実行するステッ
プについては、同一の符号を付してその説明を省略また
は簡略する。すなわち、図3に示すルーチンにおいて
は、ステップ104で所定の条件が成立したと判別され
た後、ステップ106の処理を実行することなく、ステ
ップ120の処理が実行される。
【0042】ステップ120では、スロットルモータ4
0に供給するモータ電流IA を、アクセルペダル24の
踏み込み量Aに応じた値I(A)に所定値a0 を除算し
て得られた値にする処理が実行される。尚、所定値a0
は、a0 >1を満たし、駐車時または発進時にアクセル
ペダル24の踏み込み量に対するスロットルバルブ44
の開度が小さくなるように定められた比率である。
【0043】また、ステップ112では、上記ステップ
106または120で演算されたモータ電流IA を、ス
ロットルモータ40に対して供給するための処理が実行
される。上記の処理によれば、駐車時または発進時に、
アクセルペダル24の踏み込み量に対してスロットルモ
ータ40に供給されるモータ電流を、通常時に比して小
さく抑制することができる。アクセルペダル24の踏み
込み量に対して供給されるモータ電流が通常時に比して
小さい場合、スロットルバルブ44の開度は通常時より
も抑制される。このため、本実施例によれば、駐車時ま
たは発進時に車両の急発進を防止することができる。こ
れにより、本実施例の駐車操作支援装置によれば、駐車
時または発進時に車両の障害物への衝突が回避されるこ
とで、車両の安全性の向上を図ることができる。
【0044】尚、上記の実施例においては、スロットル
ECU22が、上記ステップ120の処理を実行するこ
とにより請求項1記載の「変更手段」および請求項3記
載の「第2のスロットル制御変更手段」が、それぞれ実
現されている。次に、図4および図5を参照して、本発
明の第3実施例について説明する。図4は、本実施例の
駐車操作支援装置を搭載する車両のブレーキ装置50の
システム構成図を示す。ブレーキ装置50は、ブレーキ
電子制御ユニット(以下、ブレーキECUと称す)52
を備えている。ブレーキ装置50は、ブレーキECU5
2に制御されることにより、ブレーキ操作に応じた制動
力を発生する。
【0045】ブレーキ装置50は、ブレーキペダル54
を備えている。ブレーキペダル54は、作動軸56を介
してストロークシミュレータ(図示せず)に連結されて
いる。ブレーキペダル54が踏み込まれると、作動軸5
6がストロークシミュレータに進入する。ストロークシ
ミュレータは、作動軸56の進入量に応じた反力を発生
する。このため、ブレーキペダル54には、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた反力が伝達される。
【0046】作動軸56には、ストロークセンサ58が
配設されている。ストロークセンサ58は、ブレーキペ
ダルストロークSに応じた電気信号を出力する。ストロ
ークセンサ58の出力信号は、ブレーキECU52に供
給されている。ブレーキECU52は、ストロークセン
サ58の出力信号に基づいてブレーキペダルストローク
Sを検出する。
【0047】ブレーキECU52には、上記のアシスト
スイッチ30、IGスイッチ32、および、車速センサ
34が接続されている。ブレーキECU52は、IGス
イッチ32がオン状態となることで作動可能な状態とな
り、車速Vを検出すると共に、アシストスイッチ30が
オン状態である場合に運転者が行う運転操作を支援する
処理を実行する。
【0048】ブレーキECU52には、また、ブレーキ
モータ60が接続されている。ブレーキ装置50は、車
輪と共に回動するディスクロータ62、および、ディス
クロータ62の外周部に配設されたキャリパ(図示せ
ず)を備えている。キャリパは、ディスクロータ62の
表面に対向するようにブレーキパッド64,66を備え
ている。ブレーキ装置50は、ブレーキモータ60を動
力源としてブレーキパッド64,66をディスクロータ
62に押圧することで、車両を停車させる制動力を発生
する。
【0049】ところで、車両の駐車時または発進時にお
いて、運転者がブレーキ操作を行っているにも関わらず
所望の制動力が速やかに立ち上がらない場合がある。こ
の場合、制動力の立ち上がり遅れに起因して、車両が障
害物等に衝突してしまう事態が生じ得る。このため、駐
車時または発進時には、ブレーキペダル54が踏み込ま
れた際、制動力を速やかに立ち上げることで、車両を速
やかに停車させることが望ましい。
【0050】図5は、上記の機能を実現すべく、ブレー
キECU52が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了
するごとに繰り返し起動される。図5に示すルーチンが
起動されると、まずステップ130の処理が実行され
る。ステップ130では、IGスイッチ32がオン状態
であるか否かが判別される。その結果、IGスイッチ3
2がオン状態でないと判別される場合は、以後、何ら処
理が実行されることなく今回のルーチンは終了される。
一方、IGスイッチ32がオン状態であると判別される
場合は、次にステップ132の処理が実行される。
【0051】ステップ132では、ストロークセンサ5
8の出力信号に基づいて、ブレーキペダルストロークS
が検出される。ステップ134では、アシストスイッ
チ30がオン状態であり、かつ、車速Vが所定値V0
以下であるか否かが判別される。尚、所定値V0 は、車
両が駐車状態または発進状態であると判断されるための
最大車速である。その結果、上記の条件が成立しないと
判別される場合は、次にステップ136の処理が実行さ
れる。一方、上記の条件が成立すると判別される場合
は、次にステップ138の処理が実行される。
【0052】ステップ136では、ブレーキモータ60
に供給するモータ電流IS を、上記ステップ132で検
出されたブレーキペダルストロークSに応じた値I
(S)にする処理が実行される。ステップ138では、
ブレーキモータ60に供給するモータ電流IS を、ブレ
ーキペダルストロークSに応じた値I(S)に所定値b
0 を乗算して得られた値にする処理が実行される。尚、
所定値b0 は、b0 >1を満たし、駐車時または発進時
にブレーキペダルストロークに対するブレーキパッド6
4,66の押圧力が大きくなるように定められた比率で
ある。
【0053】ステップ140では、上記ステップ136
または138で演算されたモータ電流IS を、ブレーキ
モータ60に対して供給するための処理が実行される。
本ステップ140の処理が実行されると、以後、ブレー
キパッド64,66がディスクロータ62に押圧される
ことで、車両に制動力が発生する。本ステップ140の
処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0054】上記の処理によれば、駐車時または発進時
に、ブレーキペダルストロークに対してブレーキモータ
60に供給されるモータ電流を、通常時に比して増大さ
せることができる。ブレーキペダルストロークに対して
供給されるモータ電流が大きい場合、ブレーキパッド6
4,66は大きな力でディスクロータ62に向けて押圧
される。このため、本実施例によれば、駐車時または発
進時に大きな制動力が速やかに発生することで、車両を
速やかに停車させることができる。これにより、本実施
例の駐車操作支援装置によれば、駐車時または発進時
に、ブレーキペダル54の操作性の向上を図ると共に、
車両の障害物への衝突が回避されることで車両の安全性
の向上を図ることができる。
【0055】尚、上記の実施例においては、ブレーキ装
置50が請求項1記載の「走行制御機構」および請求項
4記載の「ブレーキ制御機構」に相当していると共に、
ブレーキECU52が、上記ステップ134の処理を実
行することにより請求項1記載の「出入車状態判別手
段」が、上記ステップ138の処理を実行することによ
り請求項1記載の「変更手段」および請求項4記載の
「第1のブレーキ制御変更手段」が、それぞれ実現され
ている。
【0056】次に、上記図4と共に図6を参照して、本
発明の第4実施例について説明する。本実施例におい
て、ブレーキECU52は、運転者によってブレーキ操
作が行われる毎に、ストロークセンサ58の出力信号S
の変化率ΔSに基づいて、そのブレーキ操作が制動力の
速やかな立ち上がりを意図する操作(以下、この操作を
緊急ブレーキ操作と称す)であるか否かを判別する。具
体的には、ブレーキペダルストロークSの変化率ΔSが
所定のしきい値より小さい場合は緊急ブレーキ操作でな
いと判別し、所定のしきい値以上である場合に緊急ブレ
ーキ操作であると判別する。
【0057】そして、ブレーキECU52は、上記の判
別の結果、緊急ブレーキ操作が実行されたと判別された
場合に、ブレーキアシスト制御(以下、BA制御と称
す)を開始する。このように、BA制御は、ブレーキペ
ダルストロークSの変化率ΔSが所定のしきい値より小
さい場合は実行されず、所定のしきい値以上となった時
点で開始される。
【0058】ところで、車両の駐車時または発進時にお
いて、通常時と同様のタイミングでBA制御が実行され
ると、制動力の立ち上がり遅れに起因して、車両が障害
物等に衝突してしまう事態が生じ得る。このため、車両
の駐車時または発進時においては、BA制御の開始の条
件を緩和することが望ましい。本実施例のシステムは、
上記の要求に応えるべく、BA制御の開始の条件を緩和
する点に特徴を有している。以下、その特徴部について
説明する。
【0059】図6は、上記の機能を実現すべく、ブレー
キECU52が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。すなわち、本実施例のシステムは、ブレ
ーキECU52が上記図5に示すルーチンを、図5に示
されるステップ136〜140を、図6に示されるステ
ップ150〜156に変更して実行することにより実現
される。図6に示すルーチンは、その処理が終了するご
とに繰り返し駆動される。
【0060】すなわち、図6に示すルーチンにおいて
は、ステップ134で所定の条件が成立しないと判別さ
れた後、ステップ150の処理が実行される。一方、所
定の条件が成立すると判別された後、ステップ152の
処理が実行される。ステップ150では、BA制御の開
始の条件となるブレーキペダルストロークの変化率のし
きい値ΔS1 を、所定しきい値ΔS0 にする処理が実行
される。尚、所定しきい値ΔS0 は、通常時にBA制御
を実行するための、予めブレーキECU52に記憶され
た値である。
【0061】ステップ152では、ブレーキペダルスト
ロークの変化率のしきい値ΔS1 を、所定しきい値ΔS
0 から所定値αを減算して得られた値にする処理が実行
される。尚、所定値αは、BA制御の開始を緩和するた
めに予め定められた値である。ステップ154では、前
回の処理サイクルから今回の処理サイクルにかけてのブ
レーキペダルストロークSの変化率ΔSが、上記ステッ
プ150または152で演算されたしきい値ΔS1 以上
であるか否かが判別される。その結果、ΔS≧ΔS1 で
ないと判別される場合は、BA制御の開始の条件が成立
しないと判別され、今回のルーチンが終了される。一
方、ΔS≧ΔS1 であると判別される場合は、BA制御
の開始の条件が成立すると判別される。かかる判別がな
された場合は、次にステップ156の処理が実行され
る。
【0062】ステップ156では、BA制御が実行され
る。本ステップ156の処理が実行されると、以後、通
常時に比して大きな制動力が発生する。本ステップ15
6の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
上記の処理によれば、駐車時または発進時に、BA制御
の開始の条件を緩和することができる。BA制御の開始
の条件が緩和された場合、ブレーキペダルストロークの
変化率が小さくてもBA制御が実行される。このため、
本実施例によれば、駐車時または発進時に大きな制動力
が速やかに発生することで、車両を速やかに停車させる
ことができる。これにより、本実施例の駐車操作支援装
置によれば、駐車時または発進時に、ブレーキペダル5
4の操作性の向上を図ると共に、車両の障害物への衝突
が回避されることで車両の安全性の向上を図ることがで
きる。
【0063】尚、上記の実施例においては、ブレーキペ
ダルストロークSの変化率ΔSが請求項5記載の「ブレ
ーキペダル操作に関する作動量」に相当していると共
に、ブレーキECU52が、上記ステップ154および
156の処理を実行することにより請求項5記載の「ブ
レーキアシスト制御」が、上記ステップ152の処理を
実行することにより請求項1記載の「変更手段」および
請求項5記載の「しきい値変更手段」が、それぞれ実現
されている。
【0064】ところで、上記の実施例においては、BA
制御の開始をブレーキペダルストロークSの変化率ΔS
に基づいて判断することとしているが、BA制御の開始
判断はこの手法に限定されるものではなく、例えばブレ
ーキ装置50の動力源として液圧供給源が用いられる場
合には液圧の変化率に基づいて判断することとしてもよ
い。
【0065】次に、上記図4と共に図7を参照して、本
発明の第5実施例について説明する。運転者は、車両を
制動させようとする場合、アクセルペダルからブレーキ
ペダルに踏み替えを行う。アクセルペダルの踏み込みが
解除された後、ブレーキペダルの踏み込みが行われるま
での間は、通常、車両に制動力は作用しない。しかし、
かかる制動手法では、車両の駐車時または発進時等の車
両の周辺に多くの障害物が存在する場合に、ペダルの踏
み替えによる制動遅れに起因して、車両が障害物等に衝
突する蓋然性が高くなってしまう。このため、特に、駐
車時および発進時には、アクセルペダルからブレーキペ
ダルへの踏み替えによる制動遅れの発生を防止して、制
動力を速やかに発生させる必要がある。
【0066】本実施例のシステムは、上記の要求に応え
るべく、駐車時および発進時においてアクセルペダルの
踏み込みが解除された時点でブレーキ制御を実行する点
に特徴を有している。以下、その特徴部について説明す
る。本実施例において、ブレーキECU52には、アク
セルペダルスイッチ(図示せず)が接続されている。ア
クセルペダルスイッチは、アクセルペダルの近傍に配設
されており、アクセルペダルの踏み込みが解除されてい
る場合にオフ状態を維持し、アクセルペダルが踏み込ま
れることによりオン信号を出力する。ブレーキECU5
2は、アクセルペダルスイッチの出力信号に基づいてア
クセル操作が実行されているか否かを判断する。そし
て、上記の判別の結果、アクセル操作が実行されていな
いと判別された場合に、ブレーキ制御を開始する。
【0067】図7は、上記の機能を実現すべく、ブレー
キECU52が実行する制御ルーチンの一例のフローチ
ャートを示す。すなわち、本実施例のシステムは、ブレ
ーキECU52が図7に示すルーチンを実行することに
より実現される。図7に示すルーチンは、その処理が終
了するごとに繰り返し駆動される。尚、図7において、
上記図5に示すステップと同一の処理を実行するステッ
プについては、同一の符号を付してその説明を省略また
は簡略する。すなわち、図7に示すルーチンにおいて
は、ステップ130でIGスイッチ30がオン状態であ
ると判別された後、ステップ160の処理が実行され
る。
【0068】ステップ160では、図5に示すステップ
134と同様の処理、すなわち、アシストスイッチ3
0がオン状態であり、かつ、車速Vが所定値V0 以下
であるか否かが判別される。その結果、上記の条件が成
立しないと判別される場合は、今回のルーチンが終了さ
れる。一方、上記の条件が成立すると判別される場合
は、次にステップ162の処理が実行される。
【0069】ステップ162では、アクセルペダルがオ
ン状態であるか否かが判別される。アクセルペダルスイ
ッチがオン状態である場合は、運転者によって車両の走
行が継続しており、ブレーキ制御を実行する必要はない
と判断できる。従って、アクセルペダルスイッチがオン
状態であると判別された場合は、今回の処理は終了され
る。一方、アクセルぺダルスイッチがオン状態でない場
合は、車両の走行が継続しておらず、運転者が車両を制
動させようとしていると判断できる。従って、アクセル
ぺダルスイッチがオン状態でないと判別された場合は、
次にステップ164の処理が実行される。
【0070】ステップ164では、ブレーキ制御が実行
される。具体的には、ブレーキモータ60に対してモー
タ電流が供給される。本ステップ164の処理が実行さ
れると、以後、ブレーキパッド64,66がディスクロ
ータ62に押圧されることによって制動力が発生する。
本ステップ164の処理が終了すると、今回のルーチン
が終了される。
【0071】上記の処理によれば、駐車時または発進時
に運転者がアクセルペダルの踏み込みを解除した時点で
直ちに制動力が発生することで、アクセルペダルからブ
レーキペダルへの踏み替えに起因する制動遅れの発生を
防止することができる。このため、本実施例の駐車操作
支援装置によれば、駐車時または発進時に車両の障害物
への衝突が回避されることで、車両の安全性の向上を図
ることができる。
【0072】尚、上記の実施例においては、ブレーキE
CU52が、上記ステップ160の処理を実行すること
により請求項1記載の「出入車状態判別手段」が、上記
ステップ162の処理を実行することにより請求項6記
載の「アクセルペダル操作判別手段」が、上記ステップ
164の処理を実行することにより請求項1記載の「変
更手段」および請求項6記載の「第2のブレーキ制御変
更手段」が、それぞれ実現されている。
【0073】ところで、上記第3〜第5実施例において
は、ブレーキパッド64,66をディスクロータ62に
押圧する際の動力源としてブレーキモータ60を用いて
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、動力
源として液圧供給源を用いることとしてもよい。次に、
図8および図9を参照して、本発明の第6実施例につい
て説明する。
【0074】図8は、本実施例の駐車操作支援装置を搭
載する車両の操舵装置80のシステム構成図を示す。操
舵装置80は、操舵電子制御ユニット(以下、操舵EC
Uと称す)82を備えている。操舵装置80は、操舵E
CU82に制御されることにより、ステアリング操作に
応じた量だけ車輪を転舵する。操舵装置80は、ステア
リングホイール84を備えている。ステアリングホイー
ル84には、ステアリングシャフト86が連結されてい
る。ステアリングシャフト86は、運転者によってステ
アリングホイール84が回転されることにより回転す
る。ステアリングシャフト86には、操舵角センサ88
および操舵トルクセンサ90がそれぞれ接続されてい
る。
【0075】操舵角センサ88は、ステアリングホイー
ル84の操舵角θに応じた電気信号を出力する。また、
操舵トルクセンサ90は、運転者がステアリングホイー
ルを回転させた場合にステアリングシャフト86に生じ
る操舵トルクTに応じた電気信号を出力する。操舵角セ
ンサ88の出力信号および操舵トルクセンサ90の出力
信号は共に、操舵ECU82に供給されている。操舵E
CU82は、操舵角センサ88の出力信号に基づいてス
テアリングホイール84の操舵角θを検出すると共に、
操舵トルクセンサ90の出力信号に基づいてステアリン
グシャフト86に生じる操舵トルクTを検出する。
【0076】操舵ECU82には、上記のアシストスイ
ッチ30、IGスイッチ32、および、車速センサ34
が接続されている。操舵ECU82は、IGスイッチ3
2がオン状態となることで作動可能な状態となり、車速
Vを検出すると共に、アシストスイッチ30がオン状態
である場合に運転者が行う運転操作を支援する処理を実
行する。
【0077】操舵ECU82には、また、操舵モータ9
2が接続されている。操舵装置80は、ラックバー9
4、および、ラックバー94の両端にそれぞれ連結する
ナックルアーム96を備えている。ナックルアーム96
には、それぞれ車輪98,99が取付けられている。操
舵装置80は、操舵モータ92を動力源としてラックバ
ー94を車両の車幅方向に変位させることで、車輪9
8,99を転舵させる。これにより、車両は旋回するこ
とができる。
【0078】ところで、車両の駐車時または発進時にお
いては、車両を頻繁に転回させることが必要である。こ
のため、駐車時または発進時には、運転者がステアリン
グホイール84を操作する回数および操作量が共に大き
くなる。ステアリングホイール84の操作回数および操
作量が共に大きくなると、運転者は、ステアリングホイ
ール84の中立位置を把握できなくなり、車輪の中立位
置を把握することができなくなる場合がある。車輪の中
立位置が把握できないと、車両の進行方向が把握され
ず、車両の安全性のうえで不都合が生ずる。このため、
車両の駐車時または発進時においては、車輪の中立位置
が把握できることが適切である。
【0079】図9は、上記の機能を実現すべく、操舵E
CU82が実行する制御ルーチンの一例のフローチャー
トを示す。図9に示すルーチンは、その処理が終了する
ごとに繰り返し起動される。図9に示すルーチンが起動
されると、まずステップ170の処理が実行される。ス
テップ170では、IGスイッチ32がオン状態である
か否かが判別される。その結果、IGスイッチ32がオ
ン状態でないと判別される場合は、以後、何ら処理が実
行されることなく今回のルーチンは終了される。一方、
IGスイッチ32がオン状態であると判別される場合
は、次にステップ172の処理が実行される。
【0080】ステップ172では、アシストスイッチ
30がオン状態であり、かつ、車速Vが所定値V0 以
下であるか否かが判別される。その結果、上記の条件が
成立しないと判別される場合は、今回のルーチンが終了
される。一方、上記の条件が成立すると判別される場合
は、次にステップ174の処理が実行される。ステップ
174では、操舵トルクセンサ90の出力信号に基づい
て、操舵トルクTが“0”であるか否かが判別される。
T=0でない場合は、運転者が車両を旋回させるために
ステアリングホイール84を操作していると判断でき
る。従って、T=0でないと判別される場合は、今回の
ルーチンは終了される。一方、T=0である場合は、運
転者がステアリングホイール84を操作していないと判
断できる。従って、T=0であると判別される場合は、
次にステップ176の処理が実行される。
【0081】ステップ176では、T=0の状態が継続
する時間tが、所定時間t0 を経過したか否かが判別さ
れる。尚、所定時間t0 は、ステアリングホイール84
を中立位置に復帰させるべく、運転者がステアリングホ
イール84を非操作にする時間である。t≧t0 でない
場合は、ステアリングホイール84を中立位置に復帰さ
せるための処理を実行することはできないと判断でき
る。従って、本ステップ176でt≧t0 でないと判別
される場合は、上記ステップ174の処理が繰り返し行
われる。そして、本ステップ176でt≧t0 である場
合は、ステアリングホイール84を中立位置に復帰させ
るための処理を実行できると判断できる。従って、本ス
テップ176でt≧t0 であると判別される場合は、次
にステップ178の処理が実行される。
【0082】ステップ178では、所定のモータ電流I
θを、操舵モータ92に対して供給するための処理が実
行される。本ステップ178の処理が実行されると、以
後、ステアリングホイール84を中立位置に戻すべく、
すなわち、車輪98,99を中立位置に戻すべくラック
バー94を変位させる操舵トルクを発生する。本ステッ
プ178の処理が終了すると、次にステップ180の処
理が実行される。
【0083】ステップ180では、操舵角センサ88の
出力信号に基づいて、操舵角θ=0であるか否かが判別
される。θ=0でない場合は、未だステアリングホイー
ル84が中立位置に復帰していないと判断できる。従っ
て、θ=0でないと判別される場合は、上記ステップ1
78以降の処理が繰り返し実行される。一方、θ=0で
ある場合は、ステアリングホイール84が中立位置に復
帰したと判断できる。従って、θ=0であると判別され
る場合は、今回のルーチンが終了される。
【0084】上記の処理によれば、運転者が所定時間内
にステアリングホイール84を操作しない場合に、ステ
アリングホイール84を中立位置に復帰させるための処
理を実行することで、車輪を中立位置に戻すことができ
る。このため、本実施例の駐車操作支援装置によれば、
駐車時または発進時において、車両が予期せぬ方向に走
行し始めることが防止されることで、車両の障害物への
衝突が防止され、車両の安全性の向上を図ることができ
る。
【0085】尚、上記の実施例においては、操舵装置8
0が請求項1記載の「走行制御機構」および「操舵制御
機構」に相当していると共に、操舵ECU82が、上記
ステップ172の処理を実行することにより請求項7記
載の「出入車状態判別手段」が、上記ステップ174で
ステアリングシャフトに生じている操舵トルクTを検出
することにより請求項7記載の「ステア操作判別手段」
が、上記ステップ178,180の処理を実行すること
により請求項1記載の「変更手段」および請求項7記載
の「強制中立復帰手段」が、それぞれ実現されている。
【0086】次に、上記図8と共に図10を参照して、
本発明の第7実施例について説明する。駐車時または発
進時においては、上述の如く、運転者がステアリングホ
イールを操作する回数および操作量が共に大きくなる。
この場合、ステアリングホイール84の操作性が悪化す
ることで、運転者の労力は多大となる。運転者の労力を
軽減するためには、ステアリングホイール84の操作性
の向上を図ることが望ましい。
【0087】本実施例の駐車操作支援装置は、上記の要
求に応えるべく、車両の駐車時または発進時において、
通常時に比してステアリングホイール84の操舵角に対
するラックバー92の変位量を小さくする点に特徴を有
している。以下、図10を参照して上記の特徴部につい
て説明する。図10は、上記の機能を実現すべく、操舵
ECU82が実行する制御ルーチンの一例のフローチャ
ートを示す。すなわち、本実施例のシステムは、操舵E
CU82が図9に示すルーチンに替えて図10に示すル
ーチンを実行することにより実現される。尚、図10に
おいて、上記図9に示すステップと同一の処理を実行す
るステップについては、同一の符号を付してその説明を
省略または簡略する。すなわち、図10に示すルーチン
においては、ステップ170でIGスイッチ30がオン
状態であると判別された後、ステップ190の処理が実
行される。
【0088】ステップ190では、操舵角センサ88の
出力信号に基づいて、ステアリングホイール84の操舵
角θが検出される。ステップ192では、図9に示すス
テップ172と同様の処理、すなわち、アシストスイ
ッチ30がオン状態であり、かつ、車速Vが所定値V
0 以下であるか否かが判別される。その結果、上記の条
件が成立しないと判別される場合は、次にステップ19
4の処理が実行される。一方、上記の条件が成立すると
判別される場合は、次にステップ196の処理が実行さ
れる。
【0089】ステップ194では、操舵モータ92に供
給するモータ電流Iθを、上記ステップ190で検出さ
れたステアリングホイールの操舵角θに応じた値I
(θ)にする処理が実行される。ステップ196では、
操舵モータ92に供給するモータ電流Iθを、操舵角θ
に応じた値I(θ)に所定値c0 を乗算して得られた値
にする処理が実行される。尚、所定値c0 は、c0 >1
を満たし、駐車時または発進時にステアリングホイール
84の操舵角に対するラックバー94の変位量が大きく
なるように定められた比率である。
【0090】ステップ198では、上記ステップ194
または196で演算されたモータ電流I(θ)を、操舵
モータ92に対して供給するための処理が実行される。
本ステップ198の処理が実行されると、以後、ステア
リングホイール84を操舵させる操舵トルクを発生す
る。本ステップ198の処理が終了すると、今回のルー
チンが終了される。
【0091】上記の処理によれば、駐車時または発進時
に、ステアリングホイール84の操舵角θに対して操舵
モータ92に供給されるモータ電流を、通常時に比して
増大させることができる。操舵角θに対して供給される
モータ電流が大きい場合、ラックバー94は大きな力で
変位することで、車輪98,99は大きく転舵する。こ
のため、本実施例によれば、駐車時または発進時に小さ
い操舵角で車輪が転舵されることで、運転者のステアリ
ングホイールに対する操作性を向上させることができ
る。従って、本実施例の駐車操作支援装置によれば、駐
車時または発進時に、運転者の労力の軽減を図ることが
できる。
【0092】尚、上記の実施例においては、操舵ECU
82が、上記ステップ192の処理を実行することによ
り請求項1記載の「出入車状態判別手段」が、上記ステ
ップ196の処理を実行することにより請求項1記載の
「変更手段」および請求項8記載の「操舵変更手段」
が、それぞれ実現されている。ところで、上記第1〜7
実施例においては、スロットル装置20、ブレーキ装置
50、または、操舵装置80を搭載する車両の駐車操作
支援装置がそれぞれ別個独立に実現されているが、それ
らの装置を複数組み合わせて搭載した車両に適用するこ
ととしてもよい。
【0093】また、上記第1〜7実施例においては、車
両が入車状態または出車状態であるか否かをアシストス
イッチ30の状態および車両の車速に基づいて判別する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、クリアランスソナーやCCDカメラ等の車両側が
検出した情報に基づいて判別することとしてもよいし、
駐車場側のインフラ施設から送信される情報に基づいて
判別することとしてもよい。
【0094】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、車両の駐車時または発進時の運転操作において優れ
た操作性または優れた安全性を実現することができる。
請求項2記載の発明によれば、スロットルバルブの開度
の上限を小さくすることで、車両の急発進を防止するこ
とができる。このため、本発明によれば、駐車時または
発進時に車両の障害物への衝突が回避されることで、車
両の安全性の向上を図ることができる。
【0095】請求項3記載の発明によれば、駐車時また
は発進時にアクセルペダルの操作量に対するスロットル
バルブの開度が小さく抑えられることで、車両の急発進
を防止することができる。このため、本発明によれば、
駐車時または発進時に車両の障害物への衝突が回避され
ることで、車両の安全性の向上を図ることができる。請
求項4記載の発明によれば、駐車時または発進時にブレ
ーキペダルの操作量に対する制動アクチュエータの作動
量が大きくなることで、速やかに大きな制動力を発生さ
せることができる。このため、駐車時または発進時にお
いて、運転者が操作するブレーキペダルの操作性の向上
を図ることができると共に、車両の障害物への衝突が回
避されることで車両の安全性の向上を図ることができ
る。
【0096】請求項5記載の発明によれば、BA制御開
始時におけるブレーキペダルの操作速度のしきい値が小
さく抑えられることで、BA制御を速やかに実行するこ
とができる。このため、本発明によれば、駐車時または
発進時にブレーキペダルの操作性の向上を図ることがで
きると共に、車両の障害物への衝突が回避されることで
車両の安全性の向上を図ることができる。
【0097】請求項6記載の発明によれば、アクセルペ
ダルからブレーキペダルへの踏み替えに起因する制動遅
れの発生を防止することができる。このため、本発明に
よれば、駐車時または発進時に車両の障害物への衝突が
回避されることで、車両の安全性の向上を図ることがで
きる。請求項7記載の発明によれば、運転者が車輪の中
立位置を常に認識できることで、車両が不意に運転者の
意図しない方向に移動するのを防止することができる。
このため、本発明によれば、駐車時または発進時に車両
の障害物への衝突が回避されることで、車両の安全性の
向上を図ることができる。
【0098】また、請求項8記載の発明によれば、駐車
時または発進時にステアリングホイールの小さな操舵量
で車両が操舵されることで、ステアリングホイールの操
作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車両の駐車操作支援装置
のシステム構成図である。
【図2】本実施例の車両の駐車操作支援装置において実
行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例の車両の駐車操作支援装置
において実行される制御ルーチンの一例のフローチャー
トである。
【図4】本発明の第3実施例の車両の駐車操作支援装置
のシステム構成図である。
【図5】本実施例の車両の駐車操作支援装置において実
行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図6】本発明の第4実施例の車両の駐車操作支援装置
において実行される制御ルーチンの一例のフローチャー
トである。
【図7】本発明の第5実施例の車両の駐車操作支援装置
において実行される制御ルーチンの一例のフローチャー
トである。
【図8】本発明の第6実施例の車両の駐車操作支援装置
のシステム構成図である。
【図9】本実施例の車両の駐車操作支援装置において実
行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図10】本発明の第7実施例の車両の駐車操作支援装
置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
20 スロットル電子制御ユニット(スロットルEC
U) 28 アシストスイッチ 30 イグニションスイッチ(IGスイッチ) 32 車速センサ 44 スロットルバルブ 40 スロットルモータ 50 ブレーキ電子制御ユニット(ブレーキECU) 64,66 ブレーキパッド 68 ブレーキモータ 80 操舵電子制御ユニット(操舵ECU) 92 ラックバー 98 操舵モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 113:00 119:00 (72)発明者 大沼 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 武田 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原 克哉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA72 AD00 AD10 AD41 AD51 AE00 AE04 AE41 3D046 BB00 BB17 EE01 GG02 GG09 HH00 HH02 HH05 HH16 HH22 3G093 BA09 CB00 CB05 DA06 DB00 DB05 DB15 DB21 EA09 EB00 EB04 EC02 FA11 FB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の運転操作に基づいて走行状態を
    制御する走行制御機構を有する車両の駐車操作支援装置
    であって、 前記車両が入車状態または出車状態であるか否かを判別
    する出入車状態判別手段と、 前記車両が入車状態または出車状態であると判別された
    場合に、前記運転操作に基づいた前記走行制御機構の制
    御特性を変更する変更手段と、 を備えることを特徴とする車両の駐車操作支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 前記走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づいて
    スロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機構を
    有し、 前記変更手段は、前記スロットルバルブの開度の上限が
    小さくなるように前記アクセル制御機構の制御特性を変
    更する第1のスロットル制御変更手段を有することを特
    徴とする車両の駐車操作支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 前記走行制御機構は、アクセルペダルの操作に基づいて
    スロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機構を
    有し、 前記変更手段は、前記アクセルペダルの操作量に対する
    前記スロットルバルブの開度ゲインが小さくなるように
    前記アクセル制御機構の制御特性を変更する第2のスロ
    ットル制御変更手段を有することを特徴とする車両の駐
    車操作支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 前記走行制御機構は、ブレーキペダルの操作に基づいた
    制動アクチュエータの作動によって生じる制動力を制御
    するブレーキ制御機構を有し、 前記変更手段は、前記ブレーキペダルの操作量に対する
    制動アクチュエータの作動ゲインが大きくなるように前
    記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第1のブレー
    キ制御変更手段を有することを特徴とする車両の駐車操
    作支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 前記走行制御機構は、ブレーキペダル操作に関する作動
    量がしきい値以上である場合に、前記作動量がしきい値
    より小さい場合に比して大きな制動力が発生するように
    ブレーキアシスト制御を実行するブレーキアシスト制御
    機構を有し、 前記変更手段は、前記しきい値が小さくなるように前記
    ブレーキアシスト制御機構の制御特性を変更するしきい
    値変更手段を有することを特徴とする車両の駐車操作支
    援装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 アクセルペダルが操作されているか否かを判別するアク
    セルペダル操作判別手段を備え、 前記走行制御機構は、前記アクセルペダルの操作に基づ
    いてスロットルバルブの開度を制御するアクセル制御機
    構と、 ブレーキペダルの操作に基づいた制動アクチュエータの
    作動によって生じる制動力を制御するブレーキ制御機構
    とを有し、 前記変更手段は、前記アクセルペダルが操作されていな
    いと判別された場合に、前記制動力が発生するように前
    記ブレーキ制御機構の制御特性を変更する第2のブレー
    キ制御変更手段を有することを特徴とする車両の駐車操
    作支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 ステアリングホイールが操作されているか否かを判別す
    るステア操作判別手段を備え、 前記走行制御機構は、前記ステアリングホイールの操作
    に基づいて操舵アクチュエータの作動量を制御する操舵
    制御機構を有し、 前記変更手段は、前記ステアリングホイールが操作され
    ていると判別される場合に、前記ステアリングホイール
    が中立状態になるように前記操舵制御機構の制御特性を
    変更する強制中立復帰手段を有することを特徴とする車
    両の駐車操作支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の車両の駐車操作支援装置
    において、 前記走行制御機構は、前記ステアリングホイールの操作
    に基づいて操舵アクチュエータの作動量を制御する操舵
    制御機構を有し、 前記変更手段は、前記ステアリングホイールの操作量に
    対する前記操舵アクチュエータの作動ゲインが大きくな
    るように前記操舵制御機構の制御特性を変更する操舵変
    更手段を有することを特徴とする車両の駐車操作支援装
    置。
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