JP2000136445A - スライバを開繊分離する装置 - Google Patents

スライバを開繊分離する装置

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JP2000136445A
JP2000136445A JP11311314A JP31131499A JP2000136445A JP 2000136445 A JP2000136445 A JP 2000136445A JP 11311314 A JP11311314 A JP 11311314A JP 31131499 A JP31131499 A JP 31131499A JP 2000136445 A JP2000136445 A JP 2000136445A
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combing
opening
separation roller
auxiliary
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JP11311314A
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Hans Raasch
ラーシュ ハンス
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Oerlikon Textile GmbH and Co KG
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W Schlafhorst AG and Co
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H4/00Open-end spinning machines or arrangements for imparting twist to independently moving fibres separated from slivers; Piecing arrangements therefor; Covering endless core threads with fibres by open-end spinning techniques
    • D01H4/30Arrangements for separating slivers into fibres; Orienting or straightening fibres, e.g. using guide-rolls
    • D01H4/32Arrangements for separating slivers into fibres; Orienting or straightening fibres, e.g. using guide-rolls using opening rollers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オープンエンド紡績機に供給するためにスラ
イバを開繊する従来の装置を改良し、スライバの開繊が
良好かつ効率的に行われる装置を提供する。 【解決手段】 繊維流れ方向でクランプ位置の後に、同
様に螺旋状に延在するコーミング部材を有する補助ロー
ラが配置されており、該補助ローラが開繊分離ローラと
は逆向きに回転し、かつ該開繊分離ローラと共に共通の
作用領域でコーミングするようになっており、補助ロー
ラのコーミング部材が、開繊分離ローラのコーミング部
材の螺旋条の間に狭路状に形成された各中間室に係合し
ており、開繊分離ローラの回転数と補助ローラの回転数
との変速比と、開繊分離ローラのコーミング部材の配置
によって形成される螺旋条のリードの大きさと補助ロー
ラのコーミング部材の配置によって形成される螺旋条の
リードの大きさとの比とが同じであるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オープンエンド紡
績機に供給するためのスライバを開繊分離する装置であ
って、回転する開繊分離ローラにスライバを供給するス
ライバ供給装置が設けられていて、開繊分離ローラが外
周面に螺旋状に延在するコーミング部材を有しており、
スライバ供給装置によって形成されるクランプ位置が設
けられていて、前記コーミング部材が、クランプ位置に
挟持された、コーミング部材の作用領域に繊維タフトと
して突入する繊維材料に作用する形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】オープンエンド紡績機では、スライバは
開繊分離ローラを用いて個々の繊維に開繊分離されてい
る。この開繊分離ローラの外周面にはコーミング部材、
例えば鋸歯または針状部材が保持されている。スライバ
は開繊分離ローラに供給装置で均等に供給される。この
ために公知の供給装置は溝付けされたローラ並びに供給
テーブルまたは供給桶を有しており、これらの両装備は
共働してクランプ位置を形成する。供給テーブルの変向
縁部でスライバは、開繊分離ローラの外周面で環状に延
びるコーミング部材の作用領域に到達する。この領域で
スライバは変向され、いわゆる繊維タフトとして開繊分
離される。開繊分離ローラは通常20〜30m/秒の周
速度で駆動される。スライバのむらのある開繊、ひいて
は開繊されていないか、あるいは不完全にしか開繊され
ていない繊維タフトが余分にスライバから分離すること
を防止するためには、開繊分離ローラの周速度は早く設
定される。
【0003】コーミング部材は、開繊分離ローラの回転
軸に対して理想的には等しい距離を有するコーミング部
材の尖端部が、一条または多条のねじ山と比較可能な仮
想の螺旋状曲線に沿って位置するように、開繊分離ロー
ラの外周面に配置されている。繊維がコーミング部材の
尖端部の間に螺旋状に延在して形成された狭路に引き込
まれることを助成するように、コーミング部材、ひいて
はコーミング部材のブレスト面は開繊分離ローラの走行
方向に通常15゜〜20゜の角度で傾斜している。
【0004】しかし、コーミング部材のこのような形式
のいわゆるポジティブなブレスト角は、空気流で先へ搬
送するために繊維を開繊分離ローラから引き離すことを
困難にしている。開繊分離ローラのコーミング部材から
繊維の引き離しを助成するためには、搬送空気速度が開
繊分離ローラの周速度よりも速くなるようにその都度調
整されている。繊維は紡績ロータまたはフリクションロ
ーラのような加撚機に供給され、糸太さに集結され、引
き出され、撚られる。
【0005】フリクション紡績機として形成された2つ
のフリクションローラを有するオープンエンド紡績機
は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第19526
845号明細書に記載されている。
【0006】ドイツ連邦共和国特許出願公告第2440
224号明細書に基づき、繊維タフトを開繊分離ローラ
のコーミング部材に押し付けるために、繊維タフトの領
域で空気を開繊分離ローラに向かって半径方向に吹き付
けることは公知である。これは、自由に垂れ下がってい
る繊維タフトが針布から離れ、開繊分離が良好に行われ
ないことを防止することを目的としている。しかし空気
供給を全ての紡績箇所で均等に調量することは非常に困
難である。さらにこの場合には、押し付け空気流が短い
繊維を引きさらい、付加的な圧縮空気の絶え間ない使用
によって運転コストが持続的に高められるという欠点が
ある。
【0007】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3127
415号明細書に記載された供給および開繊分離装置
は、歯付き条片として形成された定置の支持部材を使用
することによって繊維を開繊分離ローラの針布の領域に
保ち、開繊分離ローラの軸方向に繊維タフトが摺動する
ことを防止している。
【0008】この場合、支持部材の歯部は針布部材の間
の針布狭路に係合する。コーミング部材としてこの支持
部材を使用することは、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第3127415号明細書の図8に図示されているよう
に開繊分離ローラの外周面に平行な歯列を必要とする。
しかし平行な歯列は効果的な開繊分離を行うためには適
していない。このような理由からこの装置はここ20年
汎用されるには至っていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】故に本発明の課題は、
オープンエンド紡績機に供給するためにスライバを開繊
する従来の装置を改良し、スライバの開繊が良好かつ効
率的に行われる装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題は、冒頭に述べ
た装置において、繊維流れ方向でクランプ位置の後に、
同様に螺旋状に延在するコーミング部材を有する補助ロ
ーラが配置されており、該補助ローラが開繊分離ローラ
とは逆向きに回転し、かつ該開繊分離ローラと共に共通
の作用領域でコーミングするようになっており、補助ロ
ーラのコーミング部材が、開繊分離ローラのコーミング
部材の螺旋条の間に狭路状に形成された各中間室に係合
しており、開繊分離ローラの回転数と補助ローラの回転
数との変速比と、開繊分離ローラのコーミング部材の配
置によって形成される螺旋条のリードの大きさと補助ロ
ーラのコーミング部材の配置によって形成される螺旋条
のリードの大きさとの比とが同じであることによって解
決された。
【0011】
【発明の効果】本発明による装置の構成によって、開繊
分離ローラおよび補助ローラのコーミング部材の、繊維
材料に対する特に強い作用および交互作用が生じる。繊
維材料は、コーミング部材の作用領域において良好に引
き込まれ、かつコーミング部材の間の狭路に強く押し込
まれ、コーミング部材がより強く作用させられる一方
で、開繊分離ローラから繊維を引き出すことも付加的な
コーミング部材の摩擦によって助成される。コーミング
部材からの繊維タフトの逃げが防止され、同時に繊維材
料に係合するコーミング部材の数が増大し、ひいてはコ
ーミング部材の繊維材料に対する作用が高められる。繊
維材料の開繊分離は持続的に改良される。同様に、開繊
分離ローラにコーミング部材を1条もしくは多条のねじ
山形状に配置することによって、糸に生ぜしめられる軸
方向への推力が開繊分離ローラからの糸の分離を助成す
る。開繊分離ローラから糸を確実に分離することと、相
互に接触することなく開繊分離ローラに対して補助ロー
ラを所要の角度位置に確実に維持することとが保証され
る。特に、補助ローラのコーミング部材を、開繊分離ロ
ーラのコーミング部材の、螺旋条の間の中間室で形成さ
れた狭路の中央に係合させた場合、同時にコーミング部
材の作用を最適化して接触が防止される。さらに経済的
に大量生産された通常の構成の開繊分離ローラを使用す
ることができる。
【0012】有利には、コーミング部材は、+5゜〜−
10゜のブレスト角αを有するように形成されている。
この構成は、開繊分離ローラからの繊維の分離を著しく
容易にし、開繊分離ローラからの繊維の分離を助成する
ために使用される空気流の速度を低くすることを可能に
する。この空気流を発生させるのに必要な圧力差は、通
常よりも非常に小さな値に低下させることができる。有
利には、開繊分離ローラから開繊分離された繊維を搬送
する空気流を発生させるために作用する負圧供給源の負
圧は、10mbarより低く、特に3〜5mbarであ
る。このような通常の開繊分離装置での20〜25mb
arの負圧に対してはっきりと低くされた、搬送空気流
を発生させるための負圧は、紡績機の紡績箇所が多い場
合に著しい経費節約をもたらす。このような経費節約
は、フリクション紡績機でもロータ紡績機でも得ること
ができる。
【0013】開繊分離ローラの周速度は15m/秒より
も低く、特に4〜10m/秒であると有利である。これ
により特にやさしい開繊分離工程が得られ、繊維の損傷
およびコーミング部材の摩滅が防止される。また小さな
埃の発生も減少することができる。これによって特に繊
維タフトと繊維案内通路に案内するローラカバーの開口
との間の短い通路で開繊分離ローラの周速度にまで加速
されるわけではない繊維は、通常よりも著しく低い周速
度で開繊分離ローラから開繊分離される。低くされた開
繊分離ローラの周速度と、開繊分離ローラの外周面に繊
維が作用する時間の短縮と、オープンエンド紡績装置と
開繊分離ローラとの間の低くされた空気流の速度とによ
って、フリクション紡績装置の楔形紡績部に到達する際
の所望の糸低速度が得られる。ここで繊維は、形成され
つつある糸に当たる。この糸は通常3〜5m/秒の速さ
で動きかつ引き出される。本発明による装置の構成で
は、紡績部への糸の到達時に従来のものでは生じていた
せき止めが防止され、繊維が伸ばされないで繊維束に位
置することを予防することができる。このことは紡績糸
パラメータ、例えば繊維強度に有利に働く。
【0014】補助ローラが歯車機構を介して開繊分離ロ
ーラと連結されており、この開繊分離ローラと補助ロー
ラとの変速比は1:2であると有利である。駆動部の形
状接続的な、つまり嵌合に基づく構造によって、変速比
は簡単な形式で一定かつ確実に保たれ、ひいてはコーミ
ング部材の接触しない係合を保証している。ローラに所
属する歯車は、各ローラと同じ直径を有していてよい。
このように構成されていると両ローラの組付けおよび取
出しが容易になる。
【0015】有利な構成として、各コーミング部材の表
面の少なくとも部分領域が、粗面化された表面として形
成されている。この粗面化された表面によってコーミン
グ部材の作用を高めることができる。
【0016】コーミング部材の配置によって形成され
た、ローラの外周面に延在する螺旋条は、コーミング部
材のない区分によって中断されていると有利である。こ
れにより、相並んで続くコーミング部材の間隔がわずか
である場合、もしくは針が狭く分配されている場合に、
過度の軸方向の搬送作用によって引き起こされ発生する
コーミング領域から側方への繊維の流出が予防される。
【0017】補助ローラのコーミング部材を三角ねじ山
の区分として構成することによって特に簡単にかつ経済
的に製造することができる。ねじ山をローラ表面に形成
した後に、前記区分の製造がフライス加工または研削に
よって行われる。補助ローラの外周面上に位置する部分
的なねじ山螺旋条を用いた構成では、欠点として働く前
述の過度の軸方向の搬送作用が生じることなく、個々の
繊維が、開繊分離ローラの外周面の上で1つのコーミン
グ部材狭路から隣接するコーミング部材狭路へ軸方向へ
移動することを助成する。この移動は開繊分離プロセス
を均等化する。
【0018】本発明の別の有利な構成では、補助ローラ
が支承されている保持体が同時にスライバ供給装置を保
持している。補助ローラ共に保持部材がハンドグリッパ
を用いて旋回させられることによって、開繊分離ローラ
のコーミング部材と補助ローラのコーミング部材との係
合が解除され、両ローラは軸方向に引き抜くことで取り
出される。両ローラの組付けおよび取出しはこのような
形式で容易にされている。スライバ供給装置を保持部上
に配置し、補助ローラを保持部内に支承することによっ
て、特にコンパクトな組立て形式が得られ、かつ開繊分
離装置の構成部材への到達(アプローチ)が容易にな
る。
【0019】有利には開繊分離ローラおよび補助ローラ
は位置決めするためのマークを有している。これらのマ
ークは、例えば色付け、切削または打込みによって簡単
にかつわずかな手間でもって形成することができ、両ロ
ーラを再度組み立てる際に組立補助手段として所要の角
度位置もしくは軸方向の位置の迅速かつ正確な再現を可
能にする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面に基づき本発明の実施例
を詳説する。
【0021】図1には開繊分離装置1が示されており、
この開繊分離装置1は繊維案内通路2を介してオープン
エンド紡績機3に接続されている。繊維材料はスライバ
4の形状で供給テーブル5を介して供給ローラ6を用い
て開繊分離ローラ8に供給される。ばね27が供給テー
ブル5を供給ローラ6に対して押圧している。これによ
りクランプ位置7が形成され、このクランプ位置7をス
ライバ4は通過しなければならない。クランプ位置7を
通過した後、スライバ4は開繊分離ローラ8の作用領域
に到達し、供給テーブル5の前方縁部で変向される。開
繊分離ローラ8のコーミング部材9は、繊維タフト10
として開繊分離ローラ8の作用領域に突入する繊維材料
をコーミングし、繊維をスライバから分離させる。供給
テーブル5は保持部12上に配置されており、この保持
部12内に歯、供給テーブル5の下方で補助ローラ13
が支承されている。補助ローラ13のコーミング部材1
4は、開繊分離ローラ8のコーミング部材9の作用領域
に係合し、開繊分離ローラ8と共通の作用領域11を構
成している。開繊分離ローラ8のコーミング部材9も補
助ローラ13のコーミング部材14も、針状部材として
形成されており、これらの針状部材はローラ外周面の接
線に対して垂直に位置するように配置されている。針状
部材はこの位置では0゜のブレスト角(Brustwi
nkel)、つまりローラの半径面と針状部材の軸線
(歯面)との間の0゜の角を有している。しかしまたこ
れらの針状部材は、歯、特に全鋼製ガルニチュア(全鋼
製針布)の歯として形成されていてもよい。
【0022】開繊分離ローラ8は図1では時計回りに回
転する一方、補助ローラ13は反対方向、つまり反時計
回りに回転する。これらのローラの回転方向は、方向を
示す矢印で表してある。開繊分離ローラ8および補助ロ
ーラ13の位置は、補助ローラ13のコーミング部材1
4の尖端部が作用領域11でそれぞれ開繊分離ローラ8
のコーミング部材9の間の自由な空間に係合し、かつ反
対に開繊分離ローラ8のコーミング部材9が作用領域1
1でそれぞれ補助ローラ13のコーミング部材14の間
の自由な空間に係合するように調整されている。これに
より、繊維タフト10の全繊維はコーミング部材9,1
4の作用領域11を通過し、ほぼ均等な強さでコーミン
グ部材9,14によって加工される。
【0023】作用領域11の通過後、繊維タフト10か
ら開繊分離された繊維は、作用領域11の近傍に位置し
ているローラカバー15の開口を介して、空気流で助成
されて、開繊分離ローラ8から引き離される。それから
繊維は、繊維案内通路2を介して、フリクション紡績機
として形成されたオープンエンド紡績機3の2つのシー
ブドラム16により形成される楔形紡績部に搬送され
る。作用領域11とローラカバー15の開口との間隔は
小さく保たれているので、ほとんどの繊維はこの短い距
離では開繊分離ローラ8の周速度に加速されることはな
い。
【0024】オープンエンド紡績機3の2つのシーブド
ラム16は、定置の吸込装置17に支承されており、こ
の吸込装置17には簡略化の理由に基づき図示していな
い負圧供給源によって負圧が作用させられている。それ
ぞれ1つの吸込スリット18が楔形紡績部に向けられて
いる。吸込スリット18を通ってシーブドラム16内に
流入する空気は、ローラカバー15の開口および繊維案
内通路2を介して楔形紡績部に供給される。このように
して形成される繊維ストランドは、2つのシーブドラム
16における摩擦によって回転し、紡績糸を製造する。
この紡績糸は引出し装置(図示していない)によって引
き出され、ボビンに巻き取られる。
【0025】図2に示した側面図で分かるように、開繊
分離ローラ8のコーミング部材9および補助ローラ13
のコーミング部材14は、螺旋状に延在するように配置
されている。開繊分離ローラ8の螺旋状に配置されたコ
ーミング部材9のリード方向は開繊分離ローラ8および
補助ローラ13の回転方向に相応して、補助ローラ13
の螺旋状に配置されたコーミング部材14のリード方向
とは反対になっている。
【0026】開繊分離ローラ8および補助ローラ13
は、補助ローラ13の螺旋状に配置されたコーミング部
材14が、作用領域11において、開繊分離ローラ8に
同様の螺旋状に配置されたコーミング部材9の、2つの
隣り合う螺旋巻条の間の中空室で形成された狭路の中央
に係合するように、相互に配置されている。開繊分離ロ
ーラ8および補助ローラ13はその端面にマーク19を
有しており、これらのマーク19は図1に示すように整
合して調節され、これにより迅速に所要の角度位置を再
現することができるようになっている。補助ローラ13
の駆動は、開繊分離ローラ8とともに回転する歯車20
と、補助ローラ13とともに回転する歯車21とを有す
る歯車機構によって行われる。図1に示されたレバー2
2を用いて、保持部12を反時計回りに旋回させること
ができ、その結果コーミング部材9と14および歯車2
0と21の係合が解除され、開繊分離ローラ8および補
助ローラ13は軸方向に引き抜くことによって取り出す
ことができる。
【0027】図3には、従来の開繊分離ローラの上の全
鋼製針布のコーミング部材として作用する歯23が示さ
れている。これらの歯23は、開繊分離ローラのコーミ
ング部材の間への繊維の引き込みを助成するために、開
繊分離ローラに通常使用されているようなポジティブな
ブレスト角αを形成している。しかしこのブレスト角α
は、開繊分離ローラからの繊維の分離を著しく困難なも
のにしている。
【0028】図4には、本発明によるコーミング部材
9,14,24として作用し得るネガティブなブレスト
角αを有する全鋼製針布の歯24が示されている。歯2
4のネガティブなブレスト角αは、開繊分離ローラから
の繊維の分離を著しく容易にする。この場合、補助ロー
ラ13の配置および機能によって、繊維タフト10の繊
維はコーミング部材9の間の狭路に十分に引き込まれ
る。これらの歯24の両側は、部分領域30に粗面化さ
れた表面を有している。この粗面化された表面は、例え
ばショットブラスト加工またはダイヤモンド粒子でコー
ティングすることによって形成することができ、この表
面の粗さによって繊維材料に対するコーミング部材の開
繊分離作用および連行作用が高まる。
【0029】図5および図6に示した補助ローラ28,
29の構成のコーミング部材25,26は三角ねじ山を
ローラに例えばフライス加工することによって製造され
ている。補助ローラ28のこの実施形態では、1螺旋条
につき4つのコーミング部材25を有しており、補助ロ
ーラ29のこの実施形態では1螺旋条につき2つのコー
ミング部材26を有している。フライス加工することに
よって生ぜしめられた加工面は各三角ねじ山の螺旋条を
中断し、コーミング部材25,26として作用する形状
を形成する。
【0030】図1に基づく実施例としては、フリクショ
ン紡績機が選択されている。本発明の開繊分離装置は、
有利には例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第430
9947号明細書に基づき公知であるロータ紡績機にも
使用することができる。本発明は記載した実施例および
使用例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開繊分離装置を、部分的に断面された
フリクション紡績機と共に示した正面図である。
【図2】図1に示した開繊分離装置を部分的に断面した
側面図である。
【図3】コーミング部材の1実施形態を示した概略図で
ある。
【図4】コーミング部材の1実施形態を示した概略図で
ある。
【図5】コーミング部材の1実施形態を示した概略図で
ある。
【図6】コーミング部材の1実施形態を示した概略図で
ある。
【符号の説明】
1 開繊分離装置、 2 繊維案内通路、 3 オープ
ンエンド紡績機、 4スライバ、 5 供給テーブル、
6 供給ローラ、 7 クランプ位置、8 開繊分離
ローラ、 9 コーミング部材、 10 繊維タフト、
11 作用領域、 12 保持部、 13 支持部、
14 コーミング部材、 15ローラカバー、 16
シーブドラム、 17 吸込装置、 18 吸込スリ
ット、 19 マーク、 20,21 歯車、 22
レバー、 23,24 歯、 25,26 コーミング
部材、 28,29 補助ローラ、 30 部分領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンエンド紡績機(3)に供給する
    ためのスライバ(4)を開繊分離する装置であって、回
    転する開繊分離ローラ(8)にスライバを供給するスラ
    イバ供給装置が設けられていて、開繊分離ローラ(8)
    が外周面に螺旋状に延在するコーミング部材(9,2
    4)を有しており、スライバ供給装置によって形成され
    るクランプ位置(7)が設けられていて、前記コーミン
    グ部材(9,24)が、クランプ位置(7)に挟持され
    た、コーミング部材(9,24)の作用領域に繊維タフ
    ト(10)として突入する繊維材料に作用する形式のも
    のにおいて、 繊維流れ方向でクランプ位置(7)の後に、同様に螺旋
    状に延在するコーミング部材(14,24,25,2
    6)を有する補助ローラ(13,28,29)が配置さ
    れており、該補助ローラ(13,28,29)が開繊分
    離ローラ(8)とは逆向きに回転し、かつ該開繊分離ロ
    ーラ(8)と共に共通の作用領域(11)でコーミング
    するようになっており、 補助ローラ(13,28,29)のコーミング部材(1
    4,24,25,26)が、開繊分離ローラ(8)のコ
    ーミング部材(9,24)の螺旋条の間に狭路状に形成
    された各中間室に係合しており、 開繊分離ローラ(8)の回転数と補助ローラ(13,2
    8,29)の回転数との変速比と、開繊分離ローラ
    (8)のコーミング部材(9,24)の配置によって形
    成される螺旋条のリードの大きさと補助ローラ(13,
    28,29)のコーミング部材(14,24,25,2
    6)の配置によって形成される螺旋条のリードの大きさ
    との比とが同じであることを特徴とする、スライバを開
    繊分離する装置。
  2. 【請求項2】 補助ローラ(13,28,29)のコー
    ミング部材(14,24,25,26)が、開繊分離ロ
    ーラ(8)のコーミング部材(9,24)の螺旋条の間
    に狭路状に形成された中間室に、それぞれ中央で係合し
    ている、請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 コーミング部材(9)が+5〜−10゜
    のブレスト角αを有している、請求項1または2記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 開繊分離ローラ(8)から引き離された
    繊維を負荷する空気流を発生させるために負圧源が設け
    られ、10mbarよりも低い負圧、特に3〜5mba
    rの負圧に調整されている、請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 開繊分離ローラ(8)の周速度が15m
    /秒よりも小さく、特に5〜10m/秒である、請求項
    1から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 【請求項6】 補助ローラ(13,28,29)が、歯
    車機構を介して開繊分離ローラ(8)と連結されてお
    り、該開繊分離ローラ(8)と補助ローラ(13,2
    8,29)との間の変速比が1:2である、請求項1か
    ら5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 それぞれコーミング部材(9,14,2
    4,25,26)の表面の少なくとも部分領域が、粗面
    化された表面として形成されている、請求項1から6ま
    でのいずれか1項記載の装置。
  8. 【請求項8】 補助ローラ(28,29)のコーミング
    部材(14,25,26)の配置によって形成された、
    ローラの外周面に延在する螺旋条が、コーミング部材の
    ない区分によって中断されている、請求項1から7まで
    のいずれか1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 補助ローラ(28,29)のコーミング
    部材(25,26)が三角ねじ山の部分として形成され
    ている、請求項1から8までのいずれか1項記載の装
    置。
  10. 【請求項10】 補助ローラ(13,28,29)が支
    承されている保持部(12)が、同時にスライバ供給装
    置を保持している、請求項1から9までのいずれか1項
    記載の装置。
  11. 【請求項11】 開繊分離ローラと補助ローラ(13,
    28,29)とが位置決め用のマーク(19)を有して
    いる、請求項1から10までのいずれか1項記載の装
    置。
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