JP2000136152A - ジエン化合物及びその製造方法 - Google Patents

ジエン化合物及びその製造方法

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JP2000136152A
JP2000136152A JP11194185A JP19418599A JP2000136152A JP 2000136152 A JP2000136152 A JP 2000136152A JP 11194185 A JP11194185 A JP 11194185A JP 19418599 A JP19418599 A JP 19418599A JP 2000136152 A JP2000136152 A JP 2000136152A
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Mitsuhiko Fujiwara
光彦 藤原
Takashi Miura
孝志 三浦
Takenobu Nishikawa
武伸 西川
Yasushi Hori
容嗣 堀
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テルペン原料として有望な鎖状のジエン化合
物を提供すること、および該化合物を触媒的手段により
好ましい位置選択性で製造すること。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (Rは、H、置換されていてもよいC〜Cアルキ
ル基または置換されていても良いC〜Cアルケニル
基、Rは、C〜Cのアルキル基を有してもよいフ
ェニル基またはC〜C12の、フェニル基もしくはナ
フチル基を有しても良いアシロキシ基を示す)で表され
るジエン化合物。この化合物は、2−置換−1,3−ブ
タジエン類と末端オレフィン類とを、ルテニウム化合物
の存在下、親水性溶媒中にて反応させることにより製造
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共二量体ジエン化
合物及びその製造方法に関し、更に詳細には、2−置換
−1,3−ブタジエン類と、末端に二重結合を有する化
合物とを反応させることにより得られる、テルペン原料
として有望な鎖状の共二量体ジエン化合物及びその製造
方法に関するものある。
【0002】
【従来の技術】これまで、ブタジエンや置換ブタジエン
類に対し、効率よく炭素−炭素結合を生成する方法とし
ては、ディールス−アルダー反応(B.M.Trost
ら、Angew. Chem. Int. Ed. Eng
l.、1995年、34巻、259頁)や、三重結合
(T.Mitsudoら、J. Org. Chem.、19
85年、50巻、565頁)との反応が知られている。
【0003】しかし、何れの方法においても共役二重結
合あるいは他方の基質の活性化が必要であり、また位置
選択性も制御できていないという欠点がある。また、こ
れらの方法では、得られる化合物が環状となることがあ
り、この場合、鎖状テルペンの合成という観点からは不
利になる。
【0004】一方、従来から鎖状テルペン化合物の合成
における炭素−炭素結合生成反応では、有機金属試薬が
広く用いられており、選択的に望む骨格が構築されてき
た(特開平3-148228号)。 しかし、この方法
は、扱いの不便な有機金属を化学量論量使用する上、脱
離基という、実際の構造には関与しない官能基が必要で
あり、工業的にのみならず、環境やコスト的にも不利で
あった。そのため、脱離基を必要とせず、触媒的に進行
する新規な炭素−炭素結合生成反応の開発が望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
から知られている問題点を改善すること、すなわち、位
置選択的にかつ触媒的に炭素−炭素結合を生成させ、テ
ルペン原料として有望な新規ジエン化合物及びそれを製
造する方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、2−置換−1,
3−ブタジエン類を、親水性溶媒中ルテニウム触媒の存
在下に、末端に二重結合を持つオレフィン化合物(以
下、「末端オレフィン類」と称する)と反応させること
により、好ましい位置選択性で新規な共二量体のジエン
化合物が得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、下記一般式(1)
【化15】 (式中、Rは、水素原子、置換基を有していてもよい
炭素数1乃至6のアルキル基または置換基を有していて
も良い炭素数2乃至6のアルケニル基を示し、R は、
炭素数1乃至4の低級アルキル基を有していてもよいフ
ェニル基または炭素数1乃至12の、フェニル基もしく
はナフチル基を有していても良いアシロキシ基を示す)
で表されるジエン化合物を提供するものである。
【0008】また本発明は、上記一般式で表されるジエ
ン化合物の製造方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のジエン化合物(1)の基
における、炭素数1乃至6のアルキル基の例として
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等が例示される。また、これらの基の置換
基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル
等の炭素数1乃至4の低級アルキル基; メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert
-ブトキシ等の炭素数1乃至4の低級アルコキシ基;ホ
ルミルオキシ、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタ
ノイルオキシ、ピバロイルオキシ、ペンタノイルオキ
シ、フェニルアセトキシ、アセトアセトキシ、ベンゾイ
ルオキシ、ナフトイルオキシ等の炭素数1乃至12の、
フェニル基もしくはナフチル基を有していても良いアシ
ロキシ基;メトキシカルボキシ、エトキシカルボキシ、
フェノキシカルボキシ基等の炭素数1乃至12の、フェ
ニル基もしくはナフチル基を有していても良いアルコキ
シカルボキシ基などを挙げることができる。
【0010】また、基Rの炭素数2乃至6のアルケニ
ル基の例としては、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペ
ンテニル、ヘキセニル、4−メチル−3−ペンテニル等
を例示することができ、さらに、このアルケニル基の置
換基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル等の炭素数1乃至4の低級アルキル基; メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、te
rt-ブトキシ等の炭素数1乃至4の低級アルコキシ基;
ホルミルオキシ、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブ
タノイルオキシ、ピバロイルオキシ、ペンタノイルオキ
シ、フェニルアセトキシ、アセトアセトキシ、ベンゾイ
ルオキシ、ナフトイルオキシ等の炭素数1乃至12の、
フェニル基もしくはナフチル基を有していても良いアシ
ロキシ基;メトキシカルボキシ、エトキシカルボキシ、
フェノキシカルボキシ基等の炭素数1乃至12の、フェ
ニル基もしくはナフチル基を有していても良いアルコキ
シカルボキシ基などを例示することができる。
【0011】上記のジエン化合物(1)の基Rにおい
て、より好ましいものとしては、水素原子、メチル、エ
チル、4−メチルペンチル、4−メチル−3−ペンテニ
ル、4−アセトキシ−4−メチルペンチル等を例示する
ことができる。
【0012】一方、ジエン化合物(1)の基Rにおい
て、フェニル基に置換する炭素数1乃至4の低級アルキ
ル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチ
ル等が挙げられる。また、基Rにおける、炭素数1乃
至12の、フェニル基もしくはナフチル基を有していて
も良いアシロキシ基の例としては、ホルミルオキシ、ア
セトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、ピ
バロイルオキシ、ペンタノイルオキシ、フェニルアセト
キシ、アセトアセトキシ、ベンゾイルオキシ、ナフトイ
ルオキシ等を例示することができる。
【0013】本発明のジエン化合物(1)のうち、より
好ましいものとしては、Rが炭素数1乃至12の、フ
ェニル基もしくはナフチル基を有していても良いアシロ
キシ基である下式で示される化合物(1')である。
【化16】 (式中、Rは前記した意味を有し、Rは炭素数1乃
至12の、フェニル基もしくはナフチル基を有していて
も良いアシロキシ基を示す)
【0014】この化合物(1')は、Rが炭素数1乃
至4の低級アルキル基を有していてもよいフェニル基で
ある化合物に比べ、ビニルエステルの反応においてより
高い収率を示すものである。
【0015】なお、本発明のジエン化合物(1)または
(1')において、二重結合はシス体、トランス体或い
はシス体とトランス体の混合物のいずれであってもよい
が、好ましくは、シス体である。
【0016】次に、本発明の製造方法について具体的に
説明する。本発明のジエン化合物(1)は、下式に従
い、2−置換−1,3−ブタジエン類(2)と末端オレ
フィン類(3)とを、ルテニウム化合物の存在下、親水
性溶媒中にて反応させることにより製造される。
【0017】
【化17】 (式中、RおよびRは前記した意味を有する)
【0018】ジエン化合物(1)の製造において、末端
オレフィン類(3)は、2−置換−1,3−ブタジエン
類(2)1当量に対し、通常0.05〜50当量、好ま
しくは0.1〜10当量を反応させればよい。
【0019】また、本反応において用いられるルテニウ
ム化合物の量は、2−置換−1,3−ブタジエン類
(2)に対して、0.001〜50モル%程度であり、
好ましくは0.08〜10モル%程度である。
【0020】上記反応は、通常0〜200℃程度の温
度、好ましくは、70〜120℃程度の温度で、通常1
時間から72時間程度、好ましくは、5時間から24時
間程度で反応させることにより終了するが、これらの条
件は使用される反応物質やルテニウム化合物などの量に
より適宜変更しうる。また、本反応は通常窒素ガスある
いはアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下で進行させる
が、出発物質のガス雰囲気下にて反応させても良い。
なお、本反応はバッチ式においても連続式においても実
施することができる。
【0021】上記反応に用いる親水性溶媒としては、反
応に関与しない不活性な溶媒であればよく、例えば、
水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール等の低級アルコール類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルイミダ
ゾリジノン、N−メチルピロリドン等のアミド類などの
親水性溶媒或いはそれらの混合溶媒を好適に用いること
ができる。これらの中でも、好ましいものとして、メタ
ノール、エタノール、含水エタノール等が例示される。
この親水性溶媒の使用量は、2−置換−1,3−ブタジ
エン類(2)1重量部に対し、通常0.1〜25倍容
量、好ましくは0.8〜3倍容量である。
【0022】本発明のジエン化合物(1)を製造するた
めの一方の原料である、2−置換−1,3−ブタジエン
類(2)の好ましい具体例としては、ブタジエン、2−
メチルブタジエン(イソプレン)、7−メチル−3−メ
チレン−1−オクテン、2−メチル−6−メチレン−7
−オクテン−2−イル アセテート(酢酸ミルセニ
ル)、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−
イル メチルカルボナ−ト、7−メチル−3−メチレン
−1,6−オクタジエン(ミルセン)、2−メチル−6
−メチレン−7−オクテン−2−イルアセテートなどが
挙げられる。
【0023】また、他方の原料である末端オレフィン類
(3)の好ましい具体例としては、スチレン、酢酸ビニ
ル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニルな
どが挙げられる。なお、本発明のジエン化合物のうち、
より好ましい式(1')で表される化合物を得るために
は、一般式(3)で表される末端オレフィン類に換え
て、下記一般式(3')
【化18】 (式中、Rは前記した意味を有する)で表される末端
オレフィン類を用いればよい。
【0024】本発明ジエン化合物(1)の製造法におい
ては、ルテニウム化合物が用いられるが、その好ましい
一例としては、下記一般式(4)
【化19】 (式中、R、R、R、R及びRは、それぞれ
同一もしくは異なって水素原子または炭素数1乃至4の
低級アルキル基を示すか、R、R、R、R 及び
の隣接する二つの基が結合して5員環或いは6員環
を形成し;Wは、1,3−ブタジエン、イソプレン、ミ
ルセン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンまたはハロゲ
ン原子を示し;Xはハロゲン原子を示す)で表される
ルテニウム触媒が挙げられる。
【0025】また、ルテニウム化合物の別の好ましい例
としては下記一般式(5)
【化20】 (式中、 R、R10、R11、R12、R13及び
14は、それぞれ同一もしくは異なって水素原子また
は炭素数1乃至4の低級アルキル基を示すか、R 、R
10、R11、R12、R13及びR14の隣接する二
つの基が結合して5員環或いは6員環を形成し; X
はハロゲン原子を示し;R15及びR16は、それぞれ
水素原子、炭素数1乃至4の低級アルキル基、炭素数5
乃至7のシクロアルキル基、炭素数1乃至4の低級アル
キル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいフ
ェニル基、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハ
ロゲン原子で置換されていてもよいナフチル基または炭
素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロゲン原子で
置換されていてもよいベンジル基を示すか、R15とR
16とが一緒になって炭素数3乃至6のアルキレン基を
形成し;R17は、水素原子、炭素数1乃至4の低級ア
ルキル基、炭素数5乃至7のシクロアルキル基、ハロゲ
ン化低級アルキル基、炭素数1乃至4の低級アルキル基
もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
基または炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよいナフチル基を示し;n
は0乃至1である)で表されるルテニウム化合物または
下記一般式(10)
【化21】 [式中、R9、R10、R11、R12、R13、R14およびX1
は上述一般式(5)のものと同一である]で表されるル
テニウム化合物と、下記一般式(6)
【化22】 [式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウム、銀、アルミニウム、ランタン、サマリウム等の
モノ、ジまたはトリカチオン類を示し;Xは、ClO
、BF 、PF 、BPh (Phはフェニ
ル基を表す)、CFSO、CHSO
SO、4−CHSO
4−ClCSO等のアニオン類を示し;a
は、Mがモノカチオンの場合は1、Mがジカチオンの場
合は2、 Mがトリカチオンの場合は3である]で表さ
れる塩類とを混合して形成されるルテニウム触媒が挙げ
られる。
【0026】更に、前記反応に用いられる一般式(4)
のルテニウム触媒において、配位子の一つである下記一
般式(7)
【化23】 (式中、 R、R、R、R及びRは前記した
意味を有する)で表される化合物の、基R、R、R
、R及びRの具体例としては、水素原子や、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert-ブチル等の炭素数1乃至4の
低級アルキル基などが挙げられる。配位子(7)の好ま
しい具体例としては、シクロペンタジエニル、テトラメ
チルシクロペンタジエニル、ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル、インデニルなどが挙げられる。
【0027】また、一般式(4)中の基Wとしては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、ミルセン、1,5−シ
クロオクタジエン、ノルボルナジエン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、ハロゲン原子(ここでハロゲ
ン原子の例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が
挙げられる)等が例示される。さらに、一般式(4)中
の基Xはハロゲン原子であり、その例としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができる。
【0028】一般式(4)のルテニウム化合物の具体例
としては、例えば以下のものを挙げることができる。な
お、下記化合物名中の「η」は、配位電子数がmであ
ることを意味し、例えば、「η」の場合は配位電子数
は6である。 (η−シクロペンタジエニル)二塩化ルテニウム(II
I) (η−シクロペンタジエニル)二臭化ルテニウム(II
I) (η−シクロペンタジエニル)(η−1,3−ブタ
ジエン)塩化ルテニウム(II) (η−シクロペンタジエニル)(η−イソプレン)
塩化ルテニウム(II) (η−シクロペンタジエニル)(η−ミルセン)塩
化ルテニウム(II) (η−シクロペンタジエニル)(η−1,5−シク
ロオクタジエン)塩化ルテニウム(II) (η−シクロペンタジエニル)(η−ノルボルナジ
エン)塩化ルテニウム(II) (η−シクロペンタジエニル)(η−2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)二塩化ル
テニウム(III) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)二臭化ル
テニウム(III) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
1,3−ブタジエン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
イソプレン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
ミルセン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
1,5−シクロオクタジエン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
ノルボルナジエン)塩化ルテニウム(II) (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン)塩化ルテニウム
(II)
【0029】上記した一般式(4)のルテニウム化合物
は、文献(K. Masudaら、Organometa
llics、1993年、12巻、2221頁、及び日
本化学会編「第4版 実験化学講座」第18巻、有機金
属錯体、1991年、丸善、269頁)の方法及びそれ
に準ずる方法により製造することができる。
【0030】例えば、(η−ペンタメチルシクロペン
タジエニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム(I
I)は、以下の方法によって合成することができる。す
なわち、ペンタメチルシクロペンタジエニル塩化ルテニ
ウムダイマー(III)と、1当量の亜鉛粉末を、0℃に
てメタノール(ルテニウム錯体に対して100倍容量)
に懸濁し、イソプレン30当量を加える。 15分反応
後、固形物をろ別し、得られた溶液を濃縮して粗生成物
を得、エタノールより再結晶を行なうことにより、(η
−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η−イソ
プレン)塩化ルテニウム(II)を調製することができ
る。上記の方法は、(η−ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム(II)
以外の一般式(4)のルテニウム化合物を得るためにも
同様に利用できるものである。
【0031】また、本反応に用いられる一般式(5)ま
たは一般式(10)のルテニウム化合物における配位子
の一つである下記一般式(8)
【化24】 (式中、 R、R10、R11、R12、R13及び
14は前記した意味を有する)で表される化合物にお
いて、基R、R10、R11、R12、R13及びR
の具体例としては、水素原子や、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル等の低級アルキル基などがあげられ
る。配位子(8)の好ましい具体例としては、ベンゼ
ン、p-シメン、メシチレン、ヘキサメチルベンゼン等が
挙げられる。
【0032】また、一般式(5)のルテニウム化合物の
配位子の一つである下記式(9)
【化25】 (式中、 R15、R16、R17およびnは前記した
意味を有する)で表される化合物において、基R15
びR16の具体例としては、水素原子、炭素数1乃至4
の低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、
tert-ブチル等)、炭素数5乃至7のシクロアルキル基
(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチル等)、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくは
ハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基(ここ
で炭素数1乃至4の低級アルキル基の例としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert-ブチル等が、ハロゲン原子の
例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ
る)、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロゲ
ン原子で置換されていてもよいナフチル基(ここで炭素
数1乃至4の低級アルキル基およびハロゲン原子の例
は、前記と同じ)、炭素数1乃至4の低級アルキル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよいベンジル基
(ここで炭素数1乃至4の低級アルキル基およびハロゲ
ン原子の例は、前記と同じ)等を挙げることができ、さ
らにR15とR16とが一緒になって炭素数3乃至6の
アルキレン基を形成していてもよい(ここで炭素数3乃
至6のアルキレン基の例としては、1,3−プロピレ
ン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン、1,6−ヘ
キセレン等が挙げられる)。
【0033】配位子(9)中の基R17の具体例として
は、水素原子、炭素数1乃至4の低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル等)、炭素
数5乃至7のシクロアルキル基(例えば、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等)、ハロゲン化
低級アルキル基(例えば、トリフロロメチル、トリクロ
ロメチル等)、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしく
はハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基(こ
こで炭素数1乃至4の低級アルキル基の例としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル等が、ハロゲン原子
の例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げら
れる)、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよいナフチル基(ここで炭
素数1乃至4の低級アルキル基およびハロゲン原子の例
は、前記と同じ)等を挙げることができる。
【0034】好ましい配位子(9)の具体例としては、
N−2−アミノエチル−メタンスルホンアミド、N−2
−アミノエチル−ベンゼンスルホンアミド、N−2−ア
ミノエチル−p−トルエンスルホンアミド、N−2−ア
ミノエチル−トリフルオロメタンスルホンアミド、N−
2−アミノエチル−トリクロロメタンスルホンアミド、
N−3−アミノプロピル−メタンスルホンアミド、N−
3−アミノプロピル−ベンゼンスルホンアミド、N−3
−アミノプロピル−p−トルエンスルホンアミド、N−
3−アミノプロピル−トリフルオロメタンスルホンアミ
ド、N−3−アミノプロピル−トリクロロメタンスルホ
ンアミド、N−2−アミノ−1,2−ジメチルエチル−
メタンスルホンアミド、N−2−アミノ−1,2−ジメ
チルエチル−ベンゼンスルホンアミド、N−2−アミノ
−1,2−ジメチルエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド、N−2−アミノ−1,2−ジメチルエチル−トリフ
ルオロメタンスルホンアミド、N−2−アミノ−1,2
−ジメチルエチル−トリクロロメタンスルホンアミド、
N−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル−メタンス
ルホンアミド、N−2−アミノ−1,2−ジフェニルエ
チル−ベンゼンスルホンアミド、N−2−アミノ−1,
2−ジフェニルエチル−p−トルエンスルホンアミド、
N−2−アミノ−1,2−ジフェニルエチル−トリフル
オロメタンスルホンアミド、N−2−アミノ−1,2−
ジフェニルエチル−トリクロロメタンスルホンアミド、
2−メタンスルホニルアミノ−シクロヘキシルアミン、
2−ベンゼンスルホニルアミノ−シクロヘキシルアミ
ン、2−p−トルエンスルホニルアミノ−シクロヘキシ
ルアミン、2−トリフルオロメタンスルホニルアミノ−
シクロヘキシルアミン、2−トリクロロメタンスルホニ
ルアミノ−シクロヘキシルアミン等を挙げることができ
る。
【0035】また、化合物(5)または化合物(10)
中のXはハロゲン原子であり、その具体例としては、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができる。
【0036】一般式(5)のルテニウム化合物の具体例
としては、例えば以下のものを挙げることができる。な
お、下記「η」は配位電子数がmであることを意味
し、例えば、「η」の場合は配位電子数は6である。 (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−ベンゼン)塩化ルテニウム(II) (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−p−シメン)塩化ルテニウム(II) (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−メシチレン)塩化ルテニウム(II) (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−ベンゼン)臭化ルテニウム(II) (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−p−シメン)臭化ルテニウム(II) (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−メシチレン)臭化ルテニウム(II)
【0037】一般式(5)のルテニウム化合物を製造す
るには、既知の方法(例えば、WO97/20789号
公報などが例示される)及びそれに準ずる方法により製
造することができる。
【0038】例えば、(N−2−アミノエチル−p−ト
ルエンスルホンアミド)(アリ−ル)塩化ルテニウム
(II)は、以下の方法によって合成することができる。
すなわち、(η−ベンゼン)二塩化ルテニウム(II)
と、1当量のN−2−アミノエチル−p−トルエンスル
ホンアミドをイソプロパノールと共に80℃にて加熱撹
拌し、これを濃縮、水洗することにより、(N−2−ア
ミノエチル−p−トルエンスルホンアミド)(η−ベ
ンゼン)塩化ルテニウム(II)を調製することができ
る。上記の方法は、(N−2−アミノエチル−p−トル
エンスルホンアミド)(アリ−ル)塩化ルテニウム(I
I)以外の一般式(5)のルテニウム化合物を得るため
にも同様に利用できるものである。
【0039】一般式(10)のルテニウム化合物の具体
例としては、例えば以下のものを挙げることができる。 η6−ベンゼン二塩化ルテニウム η6−p−シメン二塩化ルテニウム η6−メシチレン二塩化ルテニウム η6−ベンゼン二臭化ルテニウム η6−p−シメン二臭化ルテニウム η6−メシチレン二臭化ルテニウム η6−ベンゼン二ヨウ化ルテニウム η6−p−シメン二ヨウ化ルテニウム η6−メシチレン二ヨウ化ルテニウム
【0040】一方、前記一般式(6)で表される塩類
は、一般式(5)または一般式(10)のルテニウム化
合物とともにルテニウム触媒を形成するものである。一
般式(6)中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム、銀、アルミニウム、ランタン、サマリウ
ム等のモノ、ジまたはトリカチオン類であり、具体例と
しては Li、Na、K、Mg2+、Ca2+
NH 、Ag、Al 3+、La3+、Sm3+等が
挙げられる。また、Xはアニオン類であり、その具体
例としては ClO 、BF 、PF 、BPh
(Phはフェニル基を表す)、CFSO
CHSO、CSO、4−CH
SO、4−ClCSO等を挙
げることができる。
【0041】一般式(5)または一般式(10)で表さ
れるルテニウム化合物と一般式(6)で表される塩類と
からルテニウム触媒を形成するには、これらを適当な反
応系内で混合すればよい。
【0042】上記の一般式(5)または一般式(10)
で表されるルテニウム化合物と一般式(6)で表される
塩類とから形成されるルテニウム触媒系においては、更
に下記一般式(11)
【化26】 (式中、R31、R42は同一でも異なっていてもよく、炭
素数が1〜4の低級アルキル基を有してもよいアリール
基、炭素数1〜4の低級アルキル基、アラルキル基ある
いは炭素数2〜4の低級アルケニル基あり、R32、R41
は同一でも異なっていてもよく、炭素数が1〜4の低級
アルキル基を有してもよいアリール基、置換基を有して
もよい炭素数1〜4の低級アルキルオキシまたは水素原
子であり、R31とR32とが、またはR41とR42とが酸素
を含有してもよい環を形成していてもよく、r、s、
t、uは0または1であり、R33〜R40は同一でも異な
っていてもよく、水素または炭素数1〜4の低級アルキ
ル基あるいは炭素数2から4のアルケニル基である。ま
た、R33〜R40の中の任意の2つとが相互に結合して置
換基を有してもよい5員環あるいは6員環を形成してい
てもよい)で表される窒素二座配位子を添加することが
好ましい。この窒素二座配位子(11)は、その添加に
よりルテニウム触媒の活性をより上げることができるの
で、前述のルテニウム触媒を用いた場合に比べより安価
に目的とする化合物を製造することが可能となる。
【0043】上記窒素二座配位子(11)において、基
31〜R42の具体例としては、メチル基、エチル基等の
炭素数が1〜4の低級アルキル基、フェニル基、トリル
基等のアリール基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコ
シキ基等が挙げられる。また、R31とR32、R41とR42
とが相互に結合してピリジン環やオキサゾリン環等が形
成してもよい。さらにR33〜R40の中の任意の2つが相
互に結合して、イミン部位をつなぐ部分がフェニル基や
ナフチル基等の環の形成をしてもよい。
【0044】より具体的な窒素二座配位子(11)の例
としては、2,2−ビピリジン、2,2'−ビス(4−ベ
ンジル−2−オキサゾリン)、2,2'−ビス[(2−オ
キサゾリニル)ナフチル]、2,2'−メチレンビス(4
−フェニル−2−オキサゾリン)等が挙げられる。
【0045】なお、上述したジエン化合物(1)の製造
法においては、あらかじめ調製されたルテニウム化合物
を触媒として用いる代わりに、ルテニウム化合物を製造
するための出発物質を別個に反応系に加えて、反応を行
うことも可能である。
【0046】
【実施例】以下、実施例、参考例および比較例を用いて
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例
等により何ら限定されるものでない。 また本発明は、
その技術思想を逸脱しない範囲で、種々に変化させて実
施できることはいうまでもない。
【0047】なお、以下の実施例において、生成物の化
学純度および同定は次の方法により行った。 (化学純度の測定)ガスクロマトグラフィー法(GL
C)により行った。条件は以下に述べる通りである。 使用分析機器:ヒューレットパッカード社製HP589
0シリーズIIガスクロマトグラフ カラム:Neutrabond−1(0.25mm ×
30m) 検出器:FID
【0048】(生成物の同定は)1H−NMRスペクト
ルにより、既知文献との比較により行った。1 H−NMR:Varian社製GEMINI2000(
1H,200MHz)
【0049】参 考 例 1 (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
イソプレン)塩化ルテニウム(II)の合成:(η−ペ
ンタメチルシクロペンタジエニル)二塩化ルテニウムダ
イマー(II)200mg(モノマーとして0.65mm
ol)と亜鉛末 42mgをメタノール 20mlに懸濁
し、アルゴン雰囲気下、氷浴にて冷却する。 これにイ
ソプレン 2mlを加え、更に亜鉛 42mgを加える。
反応混合物は一時間氷冷のまま撹拌し、瀘過、濃縮す
ることにより、(η−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム(II)75
mg(収率 34%)を得た。この物質の各種スペクト
ルデータは文献値と一致した。
【0050】参 考 例 2 (η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η
ノルボルナジエン)塩化ルテニウム(II)の合成:(η
−ペンタメチルシクロペンタジエニル)二塩化ルテニ
ウム(II)ダイマー270mg(モノマーとして0.8
8mmol)をエタノール 10ml中に懸濁させてお
き、そこへノルボナルジエン 3ml(24.5mmo
l)を加えた後、70℃に加熱し1時間かきまぜる。
反応液を室温に戻した後、減圧下で濃縮しアルミナカラ
ムを通して精製する。 黄色のバンドを集め、溶媒を留
去して黄燈色の固体を得た。 これをクロロホルム−ジ
エチルエーテルから再結晶することにより、(η−ペ
ンタメチルシクロペンタジエニル)(η−ノルボルナ
ジエン)塩化ルテニウム(II)0.256g(収率 77
%)を得た。この物質の各種スペクトルデータは文献値
と一致した。
【0051】参 考 例 3 (N−2−アミノエチル−p−トルエンスルホンアミ
ド)(η−ベンゼン)塩化ルテニウム(II)の合成:
(η−ベンゼン)二塩化ルテニウム(II)2.5g
(10mmol)とN−2−アミノエチル−p−トルエ
ンスルホンアミド 2.14g(10mmol)をイソプ
ロパノール 80mlと共に80℃にて4時間加熱撹拌
した。 これを濃縮、水洗することにより、(N−2−
アミノエチル−p−トルエンスルホンアミド)(η
ベンゼン)塩化ルテニウム(II)を4g(収率 93
%)得た。この物質の各種スペクトルデータは文献値と
一致した。
【0052】実 施 例 1 酢酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イルの合
成:参考例1で得た(η−ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム(II)
4.5mg(0.020mmol)、イソプレン 5ml
(50mmol)、酢酸ビニル 5ml(54mmo
l)およびメタノール5mlをアルゴン雰囲気下、80
℃にて15時間加熱撹拌した。 反応液を蒸留すると、
未反応のイソプレンと酢酸ビニルに続いて、1.07g
(収率 14%:イソプレン基準)の共二量体(酢酸4
−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イル)が得られ
た。 ポリマーなど蒸留残査は見られず、反応は選択的
に進行していた(純度 91%、位置異性体 4%、ジエ
ン同士の環化二量体 5%)。
【0053】沸 点: 80〜100℃/10mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.0
1(3H, d, J=6.6Hz), 2.14(3H,
s),2.0〜2.4(3H, m), 4.8〜5.1(3H,
m), 5.74(1H, ddd, J=6.8, 10.2,
17.2Hz),7.38(1H,dm,J=6.6Hz) ガスクロマトグラフィー分析: カラム: NB−1(ジーエルサイエンス社製)、 測定温度;60℃〜250℃(10℃/分で昇温)、 リテンションタイム = 7.29分(製品), 7.84分
(異性体), 7.53(二量体)
【0054】実 施 例 2 酢酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イルの合
成:参考例3で得た(N−2−アミノエチル−p−トル
エンスルホンアミド)(η−ベンゼン)塩化ルテニウ
ム(II) 16.5mg(0.038mmol)と銀トリ
フレート 9mg(0.035mmol)を、メタノール
2.5ml、イソプレン 2ml(20mmol)およ
び酢酸ビニル 2ml(22mmol)と共に仕込み、
アルゴン雰囲気下100℃にて13時間加熱撹拌した。
反応液を水にあけ、分離した有機層をガスクロマトグ
ラフィーにて分析した。 その結果、有機層は酢酸4−
メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イル70%、位置
異性体25%、ジエン同士の環化二量体5%という組成
であった。
【0055】実 施 例 3 酢酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イルの合
成:(η−ベンゼン)二塩化ルテニウム(II)4mg
(0.016mmol)、銀トリフレート 15mg
(0.058mmol)およびN−2−アミノエチル−
p−トルエンスルホンアミド 11.2mg(0.052
mmol)を封管中に入れ、そこにイソプレン 2ml
(20mmol)、酢酸ビニル 2ml(22mmo
l)およびメタノール 2mlを仕込み、アルゴン雰囲
気下100℃にて6時間加熱撹拌した。 反応液を水に
あけ、有機層を濃縮し、0.17g(収率 6%:イソプ
レイン基準)の共二量体(酢酸4−メチルヘキサ−1,
5−ジエン−1−イル)が得られた(純度 75%、位
置異性体 17%、ジエン同士の環化二量体 8%)。
【0056】実 施 例 4 酢酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イルの合
成:(η−ペンタメチルシクロペンタジエニル)二塩
化ルテニウム(III)4.5mg(0.014mmo
l)、メタノール 2ml、イソプレン2ml(20m
mol)および酢酸ビニル 2ml(22mmol)を
仕込み、アルゴン雰囲気下100℃にて12時間加熱撹
拌した。 反応液を水にあけ、分離した有機層をガスク
ロマトグラフィーにて分析した。 その結果、有機層は
酢酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イル90
%、位置異性体4%、ジエン同士の環化二量体6%とい
う組成であった。
【0057】実 施 例 5 ピバリン酸4−メチルヘキサ−1,5−ジエン−1−イ
ルの合成:参考例1で得た(η−ペンタメチルシクロ
ペンタジエニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム
(II)11.8mg(0.035mmol)、イソプレン
1ml(10mmol)、ピバリン酸ビニル 1ml
(6.7mmol)およびメタノール 2mlをアルゴン
雰囲気下、100℃にて12時間加熱撹拌した。 反応
液を水で薄め、有機層を濃縮・蒸留することにより生成
物を1.1g(収率 84%)の収率で得た。 ポリマー
など蒸留残査は見られず、反応は選択的に進行していた
(純度 94.6%、位置異性体 4.7%、ジエン同士の
環化二量体 1%未満)。
【0058】沸 点: 110℃/10mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.0
1(3H, d, J=6.4Hz), 1.25(9H,
s), 2.0−2.4(3H, m), 4.8−5.0(1
H, m), 4.93(1H, dm,J=10.4 Hz),
4.98(1H, dm, J=17.2 Hz), 5.75
(1H, ddd, J=6.8, 10.4, 17.2 H
z), 7.04(1H,dm, J=6.4 Hz) ガスクロマトグラフィー分析: カラム; NB−1(ジーエルサイエンス社製)、 測定温度; 60℃〜160℃(5℃/分で昇温)、 リテンションタイム = 15.2分(製品)、 16.2
分(異性体)
【0059】実 施 例 6 1−フェニル−4−メチルヘキサ−1,5−ジエンの合
成:参考例1で得た(η−ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)(η−イソプレン)塩化ルテニウム(II)
55mg(0.16mmol)、イソプレン 10ml
(100mmol)、スチレン 10ml(87mmo
l)およびメタノール15mlをアルゴン雰囲気下、1
00℃にて12時間加熱撹拌した。 スチレンを減圧下
で回収したのち、残渣の一部を水で薄め、有機層を濃縮
・蒸留することにより目的物を42mg得た(純度 8
9.4%、位置異性体 7.0%、ジエン同士の環化二量
体 1%未満)。
【0060】沸 点: 120℃/1mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.2
0(3H, d, J=6.4Hz), 2.1−2.5(3H,
m),4.9(1H, dm, J=10.6), 5.0(1
H, dm, J=17.4Hz), 5.6−5.8(1H,
m), 5.7(1H, ddd, J=6.8,10.6, 1
7.4Hz), 6.5(1H, dm, J=11.8Hz),
7.2−7.5(5H,m) ガスクロマトグラフィー分析: カラム;NB−1(ジーエルサイエンス社製)、 測定温度; 60℃〜160℃(5℃/分で昇温)、 リテンションタイム = 18.8分(製品), 17.4分
(異性体)
【0061】実 施 例 7 ピバリン酸ヘキサ−1,5−ジエン−1−イルの合成:
参考例2で得た(η−ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)(η−ノルボルナジエン)塩化ルテニウム(I
I)13.6mg(0.037mmol)、1,3−ブタジ
エン 6ml(74mmol)、ピバリン酸ビニル 2m
l(13.5mmol)およびメタノール 2mlをブタ
ジエン雰囲気下、100℃にて15時間加熱撹拌した。
反応液を水で薄め、有機層を濃縮することにより生成
物を1.1g(収率 45%)得た。 これを蒸留するこ
とにより、0.30g(収率 12%)の付加体を純品と
して得た。
【0062】沸 点: 110℃/15mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.2
5(9H, s), 2.0−2.4(4H, m), 4.8−
5.1(3H, m), 5.80(1H, ddd, J=6.
4, 10.2, 16.8Hz), 7.03(1H, dt,
J=6.4, 1.2Hz) ガスクロマトグラフィー分析: カラム: NB−1(ジーエルサイエンス社製)、 測定温度; 60℃〜160℃(5℃/分で昇温), リテンションタイム = 13.5分(製品)
【0063】実 施 例 8 ピバリン酸9−メチル−4−ビニル−ノナ−1,7−ジ
エン−1−イルの合成:参考例2で得た(η−ペンタ
メチルシクロペンタジエニル)(η−ノルボルナジエ
ン)塩化ルテニウム(II)14.6mg(0.040mm
ol)、7−メチル−3−メチレン−1,6−オクタジ
エン(ミルセン) 1.5ml( 78%,10mmo
l)、ピバリン酸ビニル 1.5ml(10mmol)お
よびメタノール 2mlをアルゴン雰囲気下、100℃
にて15時間加熱撹拌した。 反応液を水で薄め、有機
層を濃縮・蒸留することにより、0.75g(収率 41
%)の付加体を純品として得た。
【0064】沸 点: 110℃/0.5mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.2
5(9H, s), 1.2〜1.6(2H, m), 1.58
(3H,s),1.68(3H, s), 1.9−2.4(5
H, m), 4.7−5.2(4H,m), 5.60(1H,
ddd, J=8.0, 11.0, 16.0Hz),7.03
(1H, dm, J=6.4 Hz) ガスクロマトグラフィー分析: カラム; NB−1 (ジーエルサイエンス社製)、 測定温度; 60℃〜160℃(5℃/分で昇温)、そ
の後250℃まで10℃/分で昇温、 リテンションタイム = 25.9分(製品), 26.6分
(異性体)
【0065】実 施 例 9 酢酸4−アセトキシ−9−メチル−4−ビニル−ノナ−
1,7−ジエン−1−イルの合成:参考例2で得た(η
−ペンタメチルシクロペンタジエニル)(η−ノル
ボルナジエン)塩化ルテニウム(II)12.2mg(0.
033mmol)、2−メチル−6−メチレン−7−オ
クテン−2−イル アセテート(酢酸ミルセニル)1.5
g(7.6mmol)、酢酸ビニル 2ml(22mmo
l)およびメタノール 2mlをアルゴン雰囲気下、1
00℃にて15時間加熱撹拌した。 反応液を水で薄
め、有機層を濃縮・蒸留することにより、1.1g(収
率 50%)の付加体を純品として得た。
【0066】沸 点: 120℃/0.5mmHg H−NMR(200MHz, CDCl):δ1.2
〜1.8(4H, m), 1.41(4H, 3), 1.96
(3H,s),2.15(3H, s), 1.9−2.4(3
H, m), 4.7−5.1(3H,m), 5.57(1H,
ddd, J=8.0, 11.0, 16.2Hz),7.03
(1H, dm, J=6.4Hz) ガスクロマトグラフィー分析:カラム; NB−1(ジ
ーエルサイエンス社製)、 測定温度;60℃〜160℃(5℃/分で昇温)、その
後250℃まで10℃/分で昇温、 リテンションタイム = 27.4分(製品), 27.9分
(異性体)
【0067】実 施 例 10 パラシメン塩化ルテニウムダイマー(27.8mg、9
1mcmol Ru)とナトリウムトリフレート(80
mg、464mcmol)をメタノール 10mlに溶
解し、ここにイソプレン(3ml)、酢酸ビニル(5m
l)を加え、100℃にて14時間加熱攪拌した。この
ものを水にあけ、トルエン抽出しGLC分析を行った。
その結果転化率 10%、異性体比 17:3で共二量体
が生成していることが確認できた。
【0068】実 施 例 11 ベンゼン塩化ルテニウムダイマー(14mg、56mc
mol Ru)銀トリフレート(20mg、78mcm
ol)と、2,2−メチレンビス(4−フェニル−2−
オキサゾリン)(17.8mg、58mcmol)をメ
タノール2mlに溶解し、ここにイソプレン(2m
l)、ピバリン酸ビニル(1ml)を加え、100℃に
て10時間加熱攪拌した。このものを水にあけ、分離し
た有機層をGLC分析を行った。その結果転化率 72
%、異性体比 4:1で共二量体が生成していることが
確認できた。
【0069】
【発明の効果】本発明のジエン化合物は医薬品を合成す
るための中間体あるいは香料その他各種の有用な化合
物、特にテルペン類の合成中間体として極めて重要な化
合物である。また、本発明方法によれば、位置選択性に
優れた高純度の低分子量のジエン化合物を簡単な方法で
安価に製造することができる。 以 上
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/24 C07C 69/24 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 西川 武伸 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 堀 容嗣 神奈川県平塚市西八幡1丁目4番11号 高 砂香料工業株式会社総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Rは、水素原子、置換基を有していてもよい
    炭素数1乃至6のアルキル基または置換基を有していて
    も良い炭素数2乃至6のアルケニル基を示し、R は、
    炭素数1乃至4の低級アルキル基を有していても良いフ
    ェニル基または炭素数1乃至12の、フェニル基もしく
    はナフチル基を有していても良いアシロキシ基を示す)
    で表されるジエン化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1') 【化2】 (式中、Rは前記した意味を有し、Rは、炭素数1
    乃至12の、フェニル基もしくはナフチル基を有してい
    ても良いアシロキシ基を示す)で表されるジエン化合
    物。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2) 【化3】 (式中、Rは、水素原子、置換基を有していてもよい
    炭素数1乃至6のアルキル基または置換基を有していて
    もよい炭素数2乃至6のアルケニル基を示す)で表され
    る2−置換−1,3−ブタジエン類と、下記一般式
    (3) 【化4】 (式中、Rは、炭素数1乃至4の低級アルキル基を有
    していてもよいフェニル基、炭素数1乃至12の、フェ
    ニル基もしくはナフチル基を有していても良いアシロキ
    シ基を示す)で表される末端オレフィン類とを、ルテニ
    ウム化合物の存在下、親水性溶媒中にて反応させること
    を特徴とする、下記一般式(1) 【化5】 (式中、R及びRは前記と同じ意味である)で表さ
    れるジエン化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 下記一般式(2) 【化6】 (式中、Rは、水素原子、置換基を有していてもよい
    炭素数1乃至6のアルキル基または置換基を有していて
    もよい炭素数2乃至6のアルケニル基を示す)で表され
    る2−置換−1,3−ブタジエン類と、下記一般式
    (3') 【化7】 (式中Rは、炭素数1乃至12の、フェニル基もしく
    はナフチル基を有していても良いアシロキシ基を示す)
    で表される末端オレフィン類とを、ルテニウム化合物の
    存在下、親水性溶媒中にて反応させることを特徴とす
    る、下記一般式(1') 【化8】 (式中、R及びRは前記と同じ意味である)で表さ
    れるジエン化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 ルテニウム化合物として、下記一般式
    (4) 【化9】 (式中、R、R、R、R及びRは、それぞれ
    同一もしくは異なって水素原子または炭素数1乃至4の
    低級アルキル基を示すか、R、R、R、R 及び
    の隣接する二つの基が結合して5員環或いは6員環
    を形成し;Wは、1,3−ブタジエン、イソプレン、ミ
    ルセン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエ
    ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンまたはハロゲ
    ン原子を示し;Xはハロゲン原子を示す)で表される
    ルテニウム触媒を用いるものである請求項3または4記
    載のジエン化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 ルテニウム化合物として、下記一般式
    (5) 【化10】 (式中、 R、R10、R11、R12、R13及び
    14は、それぞれ同一もしくは異なって水素原子また
    は炭素数1乃至4の低級アルキル基を示すか、R 、R
    10、R11、R12、R13及びR14の隣接する二
    つの基が結合して5員環或いは6員環を形成し; X
    はハロゲン原子を示し;R15及びR16は、それぞれ
    水素原子、炭素数1乃至4の低級アルキル基、炭素数5
    乃至7のシクロアルキル基、炭素数1乃至4の低級アル
    キル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいフ
    ェニル基、炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハ
    ロゲン原子で置換されていてもよいナフチル基または炭
    素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロゲン原子で
    置換されていてもよいベンジル基を示すか、R15とR
    16とが一緒になって炭素数3乃至6のアルキレン基を
    形成し;R17は、水素原子、炭素数1乃至4の低級ア
    ルキル基、炭素数5乃至7のシクロアルキル基、ハロゲ
    ン化低級アルキル基、炭素数1乃至4の低級アルキル基
    もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
    基または炭素数1乃至4の低級アルキル基もしくはハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいナフチル基を示し;n
    は0乃至1である)で表されるルテニウム化合物と、下
    記一般式(6) 【化11】 [式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
    ニウム、銀、アルミニウム、ランタン、サマリウム等の
    モノ、ジまたはトリカチオン類を示し;Xは、ClO
    、BF 、PF 、BPh (Phはフェニ
    ル基を表す)、CFSO、CHSO
    SO、4−CHSO
    4−ClCSO等のアニオン類を示し;a
    は、Mがモノカチオンの場合は1、Mがジカチオンの場
    合は2、 Mがトリカチオンの場合は3である]で表さ
    れる塩類とを混合して形成されるルテニウム触媒を用い
    るものである請求項3または4記載のジエン化合物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 ルテニウム化合物として、下記一般式
    (10) 【化12】 (式中、R9、R10、R11、R12、R13、R14およびX1
    は前記と同じ意味である)で表されるルテニウム化合物
    と、下記一般式(6) 【化13】 (式中、M、X2およびaは前記と同じ意味である)で
    表される塩類を混合して形成されるルテニウム触媒を用
    いるものである請求項3または4記載のジエン化合物の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の触媒系に、下記一般式(1
    1) 【化14】 (式中、R31、R42は同一でも異なっていてもよく、炭
    素数が1〜4の低級アルキル基を有してもよいアリール
    基、炭素数1〜4の低級アルキル基、アラルキル基ある
    いは炭素数2〜4の低級アルケニル基あり、R32、R41
    は同一でも異なっていてもよく、炭素数が1〜4の低級
    アルキル基を有してもよいアリール基、置換基を有して
    もよい炭素数1〜4の低級アルキルオキシまたは水素原
    子であり、R31とR32とが、またはR41とR42とが酸素
    を含有してもよい環を形成していてもよく、r、s、
    t、uは0または1であり、R33〜R40は同一でも異な
    っていてもよく、水素または炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基あるいは炭素数2から4のアルケニル基である。ま
    た、R33〜R40の中の任意の2つとが相互に結合して置
    換基を有してもよい5員環あるいは6員環を形成してい
    てもよい)で表される窒素二座配位子を添加することに
    より、活性を制御したルテニウム触媒を用いるものであ
    る請求項3または4記載のジエン化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 親水性溶媒がメタノール或いは含水エタ
    ノールである請求項3ないし8のいずれかの項記載のジ
    エン化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】 2−置換−1,3−ブタジエン類が、
    イソプレン、ブタジエンあるいはミルセンである請求項
    3ないし8のいずれかの項記載のジエン化合物の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155201A (ja) * 2006-11-29 2008-07-10 Kyoto Univ 新規ルテニウム系触媒およびそれを用いた1,1−ジチオ−1−アルケンの製造方法
JP2010523543A (ja) * 2007-04-03 2010-07-15 フイルメニツヒ ソシエテ アノニム Ru錯体を用いたジエンの1,4−水素添加
CN114437141A (zh) * 2022-02-15 2022-05-06 浙江微通催化新材料有限公司 一种手性二苯基乙二胺钌络合物的制备方法

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