JPS6250472B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6250472B2
JPS6250472B2 JP56096949A JP9694981A JPS6250472B2 JP S6250472 B2 JPS6250472 B2 JP S6250472B2 JP 56096949 A JP56096949 A JP 56096949A JP 9694981 A JP9694981 A JP 9694981A JP S6250472 B2 JPS6250472 B2 JP S6250472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acetylene
reaction
grignard reagent
group
alkenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56096949A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57212191A (en
Inventor
Masao Sato
Fumie Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP56096949A priority Critical patent/JPS57212191A/ja
Publication of JPS57212191A publication Critical patent/JPS57212191A/ja
Publication of JPS6250472B2 publication Critical patent/JPS6250472B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アセチレン誘導体とイソブチルマグ
ネシウムハライドとを原料として、E―アルケニ
ルグリニヤール試薬を製造する方法に関する。
有機合成反応におけるグリニヤール試薬の重要
性はいまさらいうまでもないが、アルケニルグリ
ニヤール試薬が容易に得られるならば、とくに三
置換オレフインの製造にとつて有用である。
二置換または三置換オレフインを合成する一つ
の方法として、アセチレン類に金属水素化物たと
えばB,Al,Si,Sn,Zr―ハイドライドを反応
させ、得られるビニル有機金属化合物を利用する
技術が開発され、一部利用されてきた。
一方、ビニルグリニヤール試薬は上記のビニル
有機金属化合物よりも反応性が高いから、アセチ
レンから直接ビニルグリニヤール試薬が得られる
なら、原理的に有利な合成ルートということがで
きる。
最近、スナイダーとその共同研究者らは、ニツ
ケル系の触媒の存在下に、シリルアセチレンにエ
チルマグネシウムブロマイドを反応させるアルケ
ニルグリニヤール試薬の製造法 を発表した(J、Amer.Chem.Soc.,1004624
(1978))。これは、アセチレン類からグリニヤー
ル試薬を合成する方法としては、現在のところ実
用可能な唯一のものであるが、副反応としてシリ
ルアセチレンの二量化が起り、原料の20〜30%も
損失となるという欠点がある。
それ以前にも、コロマーらは、ジフエニルアセ
チレン Ph−C≡C−Ph に対し、触媒として5モル%のC′p2TiCl2 〔C′pはシクロペンタジエニル基をあらわす〕
の存在下に、5当量のイソプロピルマグネシウム
ブロマイドを反応させて、 の生成物を得たことを報告している(J.Orga
−nometal.Chem.,82 367(1974)。この方法
は、生成物の立体選択性がよくないことや、過剰
のグリニヤール試薬を要することから、合成技術
としての価値は低く、その後は顧みられなかつ
た。
本発明者らは、有機チタン化合物を触媒とする
グリニヤール付加反応の研究を進めてきた過程
で、グリニヤール試薬を構成するアルキル基とし
て、コロマーらが用いたイソプロピル基に代えて
イソブチル基を採用したところ、驚くべきこと
に、ジフエニルアセチレンに対してイソブチルマ
グネシウムブロマイドが高い選択性をもつてシス
付加し、ほぼ定量的にビニルグリニヤール化合物
が得られることを見出して本発明に至つた。
本発明のE―アルケニルグリニヤール試薬を製
造する方法は、二置換アセチレン R1−C≡C−R2 〔式中、R1およびR2は一または異なるもので
あつて、アルキル基、アリール基またはシリル基
をあらわす。反応に対して不活性な限り置換基を
有していてもよい。〕 に、イソブチルマグネシウムハライド 〔XはCl,Br,またはIをあらわす。〕 を、触媒量の Cp2TiCl2 〔Cpはシクロペンタジエニル基またはその誘
導体をあらわす。〕 の存在下に反応させることからなる。
二置換アセチレンが対称な構造のものであれ
ば、 R1−C C−R1 〔R1はアルキルまたはアリール基をあらわ
す。〕マグネシウム原子がアルキニル基のどちら
の炭素原子に結合しても、生成するE―アルケニ
ルグリニヤール試薬は、ただ1種である。
非対称アセチレンの場合は、置換基が同種、す
なわちともにアルキル基であるか、ともにアリー
ル基であるときには、マグネシウム原子は三重結
合の両方の炭素原子に、ある割合で分配される。
たとえばつぎのとおりである。
非対称アセチレンの置換基の一方がアリール基
であつて他方がアルキル基であるときは、マグネ
シウム原子は大部分がアリール基に結合した炭素
原子の側に入る。
これらの事実は、グリニヤール置換反応の生成
物に対して、I2,CH3IあるいはD2Oを作用させて
確認してある。
以上の説明は内部アセチレンを前提としている
が、末端アセチレンを対象に本発明を適用する場
合は、末端の水素原子をシリル基Si(CH33でお
きかえて保護したものを使用すればよい。このと
きのマグネシウムハライドの結合位置は、ほとん
どがシリル基の側である。
ただしそれはアルキルシリルアセチレンに限つ
ていえることであつて、アリールシリルアセチレ
ンのときは、アリール基のある側への結合が優先
する。
いずれの場合も、ハイドロマグネセーシヨンの
方向はシス付加である。従つて、本発明はシス構
造のオレフインを与えるグリニヤール試薬の製造
方法と、特徴づけることができる。
反応媒体としては、ジアルキルエーテル、代表
的にはジエチルエーテルが好適である。テトラヒ
ドロフラン中では、反応が進行し難いことが経験
された。エーテル中では、反応は室温程度で十分
速やかに進行し、反応剤の組み合わせによつても
多少は異なるが、多くの場合、たとえば1時間で
96%以上、100%近くに進む。もちろん、エーテ
ル還流条件などを採用して、反応を促進すること
もできる。なお、シリルアセチレンを対象とする
ときは、高い選択率を実現するためには反応温度
を20℃以上、たとえば23〜25℃にえらぶことが好
ましい。
本発明の特異な点は、さきに述べたとおり、グ
リニヤール試薬を構成する有機基としてイソブチ
ル基が有用なことである。エチルマグネシウムブ
ロマイドは、所望のハイドロマグネセーシヨン生
成物を与えないことが判明している。
反応剤の使用量は、グリニヤール試薬を当量よ
り若干多く(たとえばモル比1.1くらい)するの
が適当である。触媒のCp2TiCl2は、これらに対
して5〜10モル%存在すれば十分である。
本発明の方法によれば、二置換アセチレンから
シス構造のE―アルケニルグリニヤール試薬が、
穏和な反応条件が得られる。反応は定量的といつ
てよいほど高収率であるし、アセチレンの種類に
よつては高い立体選択性が得られるから、従来知
られている合成ルートより、工業的実施には有利
である。
実施例 1 アルゴンガス雰囲気下で20mlのエーテル中に2
―ヘキシン1.5g(18mmol)およびイソブチルマ
グネシウムブロマイド22mmolを溶解しておき、
そこへCp2TiCl2を125mg(0.5mmol)加えた。室
温で1時間撹拌して反応させた。
反応混合物にヨウ素を加えて、生成したはずの
E―アルケニルグリニヤール試薬をヨウ素化物に
変え、NMR分析によりその構造をしらべて、つ
ぎの結果を得た。2種の生成物の比率は、式に添
えたとおりである。ヨウ素化物の収量から算出し
たE―アルケニルグリニヤール試薬の収率は、お
よそ70%であつた。
実施例 2 実施例1における2―ヘキシンに代えて3―ヘ
キシンを同量用い、やはり室温で1時間反応させ
た。
生成物にベンズアルデヒドを作用させて、つぎ
の結果を得た。(収率90%) 実施例 3 フエニルメチルアセチレンを対象として、実施
例1と同様に処理してグリニヤール置換反応を行
なつた。
反応終了後エーテルを蒸発させ、残留物をテト
ラヒドロフランに溶解して、CH3Iを加えた。生
成物の蒸留後の収率は80%であつた。
生成物の比率は、GLC分析およびNMR分析に
よる。
実施例 4 イソブチルマグネシウムブロマイド8.6mmolの
エーテル溶液に、4モル%量のCp2TiCl2を0℃
で加え、アルゴン雰囲気下に30分間撹拌した。
ブチルシリルアセチレン7.2mmolを添加し、25
℃で6時間撹拌して反応させた。
生成物にD2Oを作用させて得たものは、95%が
シリル基側にDの入つた物質であつた。この結果
から、上記の式の化合物が、それぞれ付記した比
率で生成したことがわかる。全体の収率は、76%
であつた。
実施例 5 フエニルシリルアセチレンを用いて実施例4を
くり返した。
D2O処理の結果は上のとおり、フエニル側に―
MgBrがついた生成物が圧倒的であることを示し
ていた。これらの生成物の収率からみて、E―ア
ルケニルグリニヤール試薬の収率は少なくとも95
%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二置換アセチレン R1−C≡C−R2 〔式中、R1およびR2は同一または異なるもの
    であつて、アルキル基、アリール基またはシリル
    基をあらわす。反応に対して不活性な限り置換基
    を有していてもよい。〕 に、イソブチルマグネシウムハライド 〔Xは、Cl,BrまたはIをあらわす。〕 を、触媒量の Cp2TiCl2 〔Cpはシクロペンタジエニル基またはその誘
    導体をあらわす。〕 の存在下に反応させることからなるE―アルケ
    ニルグリニヤール試薬を製造する方法。 2 二置換アセチレンとして対称アセチレン R1−C≡C−R1 を用い、ただ1種のE―アルケニルグリニヤー
    ル試薬 を得る特許請求の範囲第1項の方法。 3 二置換アセチレンとして置換基の一方がアリ
    ール基である非対称アセチレン Ar−C≡C−R1 を用い、主として下記の構造のE―アルケニル
    グリニヤール試薬 を得る特許請求の範囲第1項の方法。 4 二置換アセチレンとして置換基の一方がシリ
    ル基である非対称アセチレン R1−C≡C−Si(CH33 を用い、反応を20℃以上の温度で行なつて、主
    として下記の構造のE―アルケニルグリニヤール
    試薬 を得る特許請求の範囲第1項の方法。 5 反応をジエチルエーテル溶媒中で行なう特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかの方
    法。
JP56096949A 1981-06-23 1981-06-23 Preparation of e-alkenyl grignard reagent Granted JPS57212191A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56096949A JPS57212191A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Preparation of e-alkenyl grignard reagent

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56096949A JPS57212191A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Preparation of e-alkenyl grignard reagent

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57212191A JPS57212191A (en) 1982-12-27
JPS6250472B2 true JPS6250472B2 (ja) 1987-10-24

Family

ID=14178542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56096949A Granted JPS57212191A (en) 1981-06-23 1981-06-23 Preparation of e-alkenyl grignard reagent

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57212191A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0672110B2 (ja) * 1987-02-13 1994-09-14 信越化学工業株式会社 10−テトラデセン誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57212191A (en) 1982-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Theys et al. Recent chemistry of the η5-cyclopentadienyl dicarbonyl iron anion
Carofiglio et al. New simple route to allylstannanes by zinc-mediated coupling of allyl bromides with Bu3SnCl or Bu2SnCl2 in H2O (NH4Cl)/THF medium
JPS6250472B2 (ja)
JP4696077B2 (ja) シクロヘキセニルアルキルまたはアルケニルケトンの異性化法
US6156918A (en) Process for the preparation of silanes, with a tertiary hydrocarbon group in the a-position relative to the silicon atom
JP2000044581A (ja) 第3級ヒドロカルビルシリル化合物の製造方法
JP3905340B2 (ja) 有機金属化合物の新規調製法
JP2003292495A (ja) 銅錯体およびこれを用いた銅含有薄膜の製造方法
US4632996A (en) Organopalladium additions to alkenyl- and methylenecyclopropanes and alkenyl- and methylenecyclobutanes
US5162562A (en) Preparation of metallated and substituted alkynes
US5062998A (en) Preparation of metallated and substituted alkynes
JP3007984B1 (ja) 不飽和ホスホン酸エステルの製造方法
JPH1025258A (ja) シクロペンタジエン系化合物のアルキル化方法
JP4159660B2 (ja) アルデヒドからハロゲン化アルケニルおよびアルケニルシランの製法
JPS63503543A (ja) カルボニル化合物の不斉水素化方法
JP3180128B2 (ja) 2‐ボリル‐3‐シリルアルケン化合物及びその製造方法
JPS6254407B2 (ja)
JP2864985B2 (ja) トリ(第2級アルキル)シラン化合物の製造方法
JP2000136152A (ja) ジエン化合物及びその製造方法
JP3839176B2 (ja) アルカリ金属シクロペンタジエニリド類の製造方法およびアルカリ金属シクロペンタジエニリド類を用いるジハロビス(η−置換シクロペンタジエニル)ジルコニウム類の製造方法
JPH0778027B2 (ja) 共役オレフィンの製法
EP1257516B1 (en) Process for preparing bisindenylalkanes
JPS63188687A (ja) 有機ケイ素化合物の製造方法
JP4113281B2 (ja) シクロペンテノン誘導体の製造方法
JP4408143B2 (ja) シクロペンタジエン誘導体の製造方法