JPH0672110B2 - 10−テトラデセン誘導体の製造方法 - Google Patents

10−テトラデセン誘導体の製造方法

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JPH0672110B2
JPH0672110B2 JP62030767A JP3076787A JPH0672110B2 JP H0672110 B2 JPH0672110 B2 JP H0672110B2 JP 62030767 A JP62030767 A JP 62030767A JP 3076787 A JP3076787 A JP 3076787A JP H0672110 B2 JPH0672110 B2 JP H0672110B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、昆虫性フェロモンの合成に有用な10−テトラ
ゼン誘導体を製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、農作物の害虫防除として昆虫性フェロモンが注目
されている。従来、害虫防除のために有機系殺虫剤が使
用されているが、農業従事者の人体に悪影響をもたら
し、害虫の抵抗力の増大、ひいては天敵の減少など生体
系の著しい破壊につながり、社会問題となっている。そ
れに対し害虫の配偶行動を利用した新しい害虫駆除法と
して昆虫性フェロモンの応用が期待されている。既に国
の内外を問わず、合成性フェロモンを用いたリン翅目害
虫の交信錯乱防除が実用化されつつある。リン翅目蛾の
性フェロモンは各害虫により異なるが、炭素原子10〜23
で炭素−炭素二重結合をもつ直鎖脂肪族化合物が殆んど
である。
10−テトラデセン誘導体は、性フェロモン合成の分野で
は非常に有用な化合物である。例えばキンモンホソガの
性フェロモン成分の1つとしてZ−10−テトラデセニル
アセテートが知られている。これわ誘引剤として利用す
ることが特開昭61−134347号公報に開示されている。
従来、上記のような二重結合を持つ炭素骨格の合成法と
しては、ウイテッヒ(Wittig)反応を利用する方法や液
体アンモニア中でナトリウムアセチリドとアルキルハラ
イドとのカップリング反応を利用する方法などがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしウイテッヒ反応を利用する合成法は幾何構造の選
択性に欠け、精製が困難である。また液体アンモニアを
使用する合成法は、低温反応の耐圧装置が必要である。
両者の方法とも何らかの問題点を有している。
本発明は前記従来の方法の問題点を解消し、10−テトラ
ゼン誘導体を効率良く製造する方法を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためになされた、本発明の第1
発明である10−テトラゼン誘導体CH(CHCH=CH
(CHRの製造方法は、3−ヘプテニルハライドCH
(CHCH=CH(CHXに金属マグネシウムMg
を反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハラ
イドCH(CHCH=CH(CHMgXと、一般式X
(CHRなる物質とを、テトラヒドロフラン又はジ
エチルエーテルの溶媒中でハロゲン化第一銅又は塩化第
二銅の触媒の存在下にカップリングさせる反応を含んで
いる。すなわち一段階のカップリング反応を含んでい
る。
上記第1発明の方法を工程順に式で表わすと、 となる。この場合Xは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原
子である。Xは臭素原子又はヨウ素原子で、好ましく
は臭素原子である。Rは塩素原子又は臭素原子、もしく
はトリメチルシリル基やテトラヒドラピラニルエーテル
の形で保護された−OH基で、例えば1−ブロモ−7−ク
ロロヘプタン、1,7−ジブロモヘプタン、1−クロロ−
7−ヨードヘプタン、7−ブロモヘプタン−1−オール
トリメチルシリルエーテル、7−ヨードヘプタン−1−
オールテトラヒドロピラニルエーテルがある。
反応条件は、グリニヤール(Grignard)試薬−MgXに対
してX(CHRが0.8〜1.5倍当量で、好ましくは
0.9〜1.3.である。銅触媒は1価の銅、2価の銅、その
他銅リチウム系の触媒で、例えばヨウ化第1銅、臭化第
1銅、臭化第2銅、塩化第1銅、塩化第2銅、酢酸銅、
二リチウム四塩化銅、一リチウム二塩化銅が挙げられ、
なかでも1価の銅のヨウ化第1銅が好ましい。触媒の量
はグリニヤール試薬1モルに対して0.5〜2.0g程度であ
る。反応溶媒は、例えばテトラヒドロフラン(THF)、
ジエチルエーテルであるが、存在しなくても反応は進行
する。好ましくはテトラヒドロフランである。
同じく本発明の第2発明の10−テトラデセン誘導体の製
造方法は、3−ヘプテニルハライドに金属マグネシウム
を反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハラ
イドと一般式X(CH7−nなる物質とを、テ
トラヒドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハロ
ゲン化第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップリ
ングさせる反応により得られるCH(CHCH=CH(C
H9−nに金属マグネシウムを反応させて得ら
れたCH(CHCH=CH(CH9−nMgRと一般式
(CHR又はエチレンオキシドなる物質とを、
テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハ
ロゲン化第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップ
リングさせる反応を含む。すなわち複数段階のカップリ
ング反応を含んでいる。
上記第2発明の方法を工程順に式で表わすと、 となる。XおよびRは前記第1発明の場合と同一であ
る。Rは第1発明のXと同一で塩素原子、臭素原子又
はヨウ素原子である。X、Xは第1発明のXと同
一で臭素原子又はヨウ素原子である。nは2〜4の整数
である。X(CH7−nとX(CHRの
好ましい組合せは下記第1表の通りである。
反応条件は前記第1発明の場合と同じであるが、n=2
のときは、若干効率が低いので、n=3、n=4の組合せ
が好ましい。
同じく本発明の第3発明の10−テトラゼン誘導体の製造
方法は、3−ヘプテニルハライドに金属マグネシウムを
反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハライ
ドと一般式X(CH7−nOHまたはエチレンオキ
シドなる物質とを、テトラヒドロフランまたはジエチル
エーテルの溶媒中でハロゲン化第一銅または塩化第二銅
をの触媒の存在下にカップリングさせる反応により得ら
れるCH(CHCH=CH(CH9−nOHを、ハロ
ゲン化して得られる CH(CHCH=CH(CH9−nに、金属マグ
ネシウムを反応させて得られた CH(CHCH=CH(CH9−nMgRと一般式X
(CHR又はエチレンオキシドなる物質とを、テト
ラヒドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハロゲ
ン化第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップリン
グさせる反応を含む。
上記第3発明の方法を工程順に式で表わすと、 となる。X、X、XおよびRは前記第2発明の場合
と同一である。ROHはトリメチルシリル基やテトラヒド
ロピラニルエーテルの形で保護された−OH基の他、エチ
レンオキシドが良い。Rは第1発明のX、第2発明の
と同一である。CH(CHCH=CH(CH
9−nOHをハロゲン化するに際し、ROHがトリメチル
シリル基やテトラヒドロピラニルエーテルの形で保護さ
れた−OH基、エチレンオキシドの場合はハロゲン化試薬
として塩化チオニル、臭化チオニル、三臭化リン、三塩
化リンを用いる。nは第2発明と同一である。
(CH7−nOHとX(CHRの好ましい
組合せは下記第2表の通りである。
反応条件に対する制約は上記第2発明の場合と同様であ
る。
上記第1発明から第3発明により得られた10−テトラゼ
ン誘導体から、例えばキンモンホリガの性フェロモン成
分の1つであるz−10−テトラデセニルアセテートを下
記式により誘導することができる。
〔実施例〕 (1)シス−10−テトラデセニルクロリドの合成 一段階合成例(第1発明の実施例) 反応器に金属マグネシウム24.3g(1モル)、THF300gを
入れ、N雰囲気下、シス−3−ヘプテニルクロリド12
6g(0.95モル)を60〜65℃で滴下とシス−3−ヘプテニ
ルマグネシウムクロリドのTHF溶液を調整する。次に別
の乾燥したフラスコにヨウ化第一銅1g(0.005モル)THF
200g、1−ブロモ−7−クロロヘプタン213.5g(1モ
ル)を加え、N雰囲気下で激しく数分間攪拌する。10
℃に冷却し、前記のように調整しておいたシス−3−ヘ
プテニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を20℃以下で
滴下する。滴下終了後、5%NHCl水300mlを加え、加水
分解したのちに分液して、その有機層のTHFを除去した
残渣を蒸留すれば、シス−10−テトラデセニルクロリド
184.5g(bp=105〜110℃/2mmHg、収率80%)が得られた。
二段階合成例(第2発明の実施例) 第1段 シス−6−デセニルクロリド 反応器に金属マグネシウム24.3g(1モル)、THF300gを
入れ、N雰囲気下、シス−3−ヘプテニルクロリド12
6g(0.95モル)を60〜65℃で滴下しシス−3−ヘプテニ
ルマグネシウムクロリドのTHF溶液を調整する。次に別
の乾燥したフラスコに塩化第一銅1g(0.01モル)THF200
g、1−ブロモ−3−クロロプロパン157.5g(1モル)
を加え、N雰囲気下で激しく数分間攪拌したのち10℃
に冷却して、前記のように調整済の、シス−3−ヘプテ
ニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を25℃以下で滴下
する。滴下終了後、5%NHCl水300mlを加え、加水分解
したのち分液して、その有機層のTHFを除去した残渣を
蒸留すれば、シス−6−デセニルクロリド124g(b.p.=6
0〜64℃/2mmHg、収率71%)が得られる。
第2段 シス−10−テトラデセニルクロリド 反応器に金属マグネシウム18.3g(0.75モル)、THF300g
を入れ、N雰囲気下、シス−6−デセニルクロリド12
4g(0.71モル)を60〜70℃で滴下しシス−6−デセニル
マグネシウムクロリドのTHF溶液を調整する。次に別の
乾燥したフラスコにヨウ素化第一銅0.7g(0.005モル)T
HF150g、1−ブロモ−4−クロロブタン120.0g(0.7モ
ル)を加え、N雰囲気下で激しく攪拌したのち、前記
のようにあらかじめ調整されたシス−6−デセニルマグ
ネシウムクロリドのTHF溶液を25℃以下で滴下する。滴
下終了後、5%NHCl水260mlを加えて、加水分解したの
ち分液して、その有機層のTHFを除去した残渣を蒸留す
れば、シス−10−テトラデセニルクロリド131.0g(b.p.
=105〜110℃/2mmHg、収率80%)が得られる。
(2)シス−10−テトラデセン−1−オールの合成 一段階合成例(第1発明の実施例) 上記(1)と同様の操作で1モル相当のシス−3−ヘプ
タニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を調整する。次
に別の乾燥したフラスコにヨウ化第一銅1g(0.005モ
ル)THF200g、7−ブロモ−ヘプタン−1−オールトリ
メチルシリルエーテル267g(1モル)を加え、激しく攪
拌したのち10℃に冷却して、前記のように調整されたシ
ス−3−ヘプテニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を2
5℃以下で滴下する。滴下終了後、5%NHCl−HCl水300
gを加えて加水分解したのち分液し、その有機層のTHFを
除去した残渣を蒸留すれば、シス−10−テトラデセン−
1−オール176g(b.p.=111〜114℃/2mmHg、収率83%)が
得られる。
二段階合成例(第3発明の実施例) 第1段 シス−8−ドデセニルブロミド (1)の第1段と同様の操作で1モル相当のシス−3
−ヘプテニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を調整す
る。次に別の乾燥したフラスコにヨウ化第一銅1g(0.00
5モル)THF200ml、1,5−ジブロモペンタン276g(1.2モ
ル)を加え、激しく攪拌したのち、前記のようにして調
整されたシス−3−ヘプテニルマグネシウムクロリドの
THF溶液を20〜25℃滴下する。滴下終了後、5%NHCl水
300gで加水分解したのち分液し、その有機層のTHFを除
去した残渣を蒸留すれば、シス−8−ドデセニルブロミ
ド168g(b.p.=114〜122℃/2mmHg、収率68%)が得られ
る。
第2段 シス−10−テトラデセン−1−オール 反応器に金属マグネシウム17.5g(0.71モル)とTHF250g
を入れ、N雰囲気下、シス−8−ドデセニルブロミド
168g(0.68モル)を60〜70℃で滴下しシス−8−ドデセ
ニルマグネシウムブロミドのTHF溶液を調整する。次に
0℃に冷却して臭化第一銅5.1g(0.036モル)を加え数
分間攪拌した後、エチレンオキシド47g(1.1モル)を0
℃を保つようにして滴下する。反応終了後、5%NH
水300gで加水分解を行ない、分液してその有機層のTHF
を除去した残渣を蒸留すれば、シス−10−テトセデセン
−1−オール34g(b.p.=108〜114℃/2mmHg、収率24%)
が得られる。
(3)シス−10−テトラデセニルクロリドの合成 二段階合成例(第2発明の実施例) 第1段 シス−7−ウンデセニルクロリド (1)の第1段と同様の操作で1モル相当のシス−3
−ヘプテニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を調整す
る。次に別の乾燥したフラスコにヨウ化第一銅1g(0.00
5モル)THF200ml、1−ブロモ−4−クロロブタン171.5
g(1モル)を加え、激しく攪拌したのち、前記のよう
に調整されたシス−3−ヘプテニルマグネシウムクロリ
ドのTHF溶液を20〜25℃で滴下する。滴下終了後、5%NH
Cl水300gで加水分解したのち分液して、その有機層の
THFを除去した残渣を蒸留すれば、シス−7−ウンデセ
ニルクロリド153g(b.p.=71〜72℃/2mmHg収率81%)が得
られる。
第2段 シス−10−テトラデセニルクロリド 反応器に金属マグネシウム20.6g(0.85モル)とTHF260g
を入れ、N雰囲気下、前記で得たシス−7−ウンデセ
ニルクロリド153g(0.81モル)を60〜70℃で滴下しシス
−7−ウンデセニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を
調整する。次に別の乾燥したフラスコにヨウ化第一銅0.
81g(0.005モル)THF150g、1−ブロモ−3−クロロプ
ロパン127g(0.81モル)を加え、激しく攪拌したのち、
前記のようにしてあらかじめ調整されたシス−7−ウン
デセニルマグネシウムクロリドのTHF溶液を20〜25℃で
滴下する。滴下終了後、5%NHCl水300gで、加水分解
したのち分液して、その有機層をとり、そのTHFを除去
する。残渣はシス−10−テトラデセニルクロリドであ
る。
(4)シス−10−テトラデセニルアセテート(キンモン
ホソガの性フェロモン)の合成、その1 上記で得られたシス−10−テトラデセニルクロリドから
シス−10−テトラデセニルアセテートを合成する。前記
の残渣に酢酸カリ300g、酢酸300gを加え170℃で5〜6
時間加熱、N雰囲気下で攪拌する。反応終了後純水60
0mlを加え分液し、その有機層を蒸留すれば、シス−10
−テトラデセニルアセテート193g(bp=120〜125℃/2mmH
g、収率76%)が得られる。
(5)シス−10−テトラデセニルアセテートの合成、そ
の2 反応器に上記で得られたシス−10−テトラデセン−1−
オール21.1g(0.1モル)とn−ヘキサン100ml、トリエ
チルアミン11gを加え、冷却して10〜20℃で攪拌しなが
らアセチルクロリド8gを滴下し、数分間攪拌する。次に
純水150mlを加えて分液した後、得られた有機層のn−
ヘキサンを除去する。この残渣を蒸留すれば、シス−10
−テトラデセニルアセテート23g(120〜125℃/2mmHg)
が得られる(収率91%)。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の製造方法によれば、昆虫
性フェロモンの合成分野で有用な化合物である10−テト
ラデセン誘導体を極めて効率良く合成することが出来
る。従来のウイッテヒ反応を応用した合成に比較して収
率が良い。また、従来のナトリウムアセチリドとアルキ
ルハライドとのカップリング反応で必要であった、液体
アンモニアの低温反応のための耐圧装置を必要としなく
なった。すなわち10−テトラデセン誘導体の工業的な製
造方法として最適である。延いては昆虫性フェロモンを
利用した生物学的防除に使用されるZ−10−テトラデセ
ニルアセテートを極めて高い収率で得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/09 8930−4H 29/32 8930−4H 33/025 8930−4H 69/145 9279−4H // C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−ヘプテニルハライドに金属マグネシウ
    ムを反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハ
    ライドと、一般式X(CHR(式中、Xは臭素
    原子又はヨウ素原子、Rは塩素原子又は臭素原子もしく
    は保護基で保護された水酸基)なる物質とを、テトラヒ
    ドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハロゲン化
    第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップリングさ
    せる反応を含むことを特徴とする10−テトラデセン誘導
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】3−ヘプテニルハライドに金属マグネシウ
    ムを反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハ
    ライドと一般式X(CH7−n(式中、X
    臭素原子又はヨウ素原子、Rは塩素原子、臭素原子又
    はヨウ素原子、n=2〜4の整数)なる物質とを、テト
    ラヒドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハロゲ
    ン化第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップリン
    グさせる反応により得られるCH(CHCH=CH(CH
    9−n(式中、Rは塩素原子、臭素原子又は
    ヨウ素原子)に、金属マグネシウムを反応させて得られ
    たCH(CHCH=CH(CH9−nMgRと一般式X
    (CHR(式中、Xは臭素原子又はヨウ素原
    子、Rは塩素原子又は臭素原子もしくは保護基で保護さ
    れた水酸基、n=2〜4の整数)又はエチレンオキシド
    なる物質とを、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテ
    ルの溶媒中でハロゲン化第一銅又は塩化第二銅の触媒の
    存在下にカップリングさせる反応を含むことを特徴とす
    る10−テトラデセン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】3−ヘプテニルハライドに金属マグネシウ
    ムを反応させて得られた3−ヘプテニルマグネシウムハ
    ライドと一般式X(CH7−nOH(式中、X
    臭素原子またはヨウ素原子、ROHは保護基で保護された
    水酸基、n=2〜5の整数)またはエチレンオキシドな
    る物質とを、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテ
    ルの溶媒中でハロゲン化第一銅または塩化第二銅の触媒
    の存在下にカップリングさせる反応により得られるCH
    (CHCH=CH(CH9−nOHをハロゲン化して
    得られるCH(CHCH=CH(CH9−n(式
    中、Rは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)に、金
    属マグネシウムを反応させて得られたCH(CHCH
    =CH(CH9−nMgRと一般式X(CHR(式
    中、Xは臭素原子又はヨウ素原子、Rは塩素原子又は
    臭素原子もしくは保護基で保護された水酸基、n=2〜
    5の整数)又はエチレンオキシドなる物質とを、テトラ
    ヒドロフラン又はジエチルエーテルの溶媒中でハロゲン
    化第一銅又は塩化第二銅の触媒の存在下にカップリング
    させる反応を含むことを特徴とする10−テトラデセン誘
    導体の製造方法。
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