JP2000135910A - 車両用懸架装置 - Google Patents

車両用懸架装置

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JP2000135910A JP10325990A JP32599098A JP2000135910A JP 2000135910 A JP2000135910 A JP 2000135910A JP 10325990 A JP10325990 A JP 10325990A JP 32599098 A JP32599098 A JP 32599098A JP 2000135910 A JP2000135910 A JP 2000135910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローリングまたはピッチングの抑制効果を犠
牲にすることなく、ばね下の高周波振動の入力に対する
応答性を低下させる。 【解決手段】 左右のツインチューブ式ガス入り油圧緩
衝器10、11のピストン下室22を管路12、13を通じてガス
式アキュムレータ14の油室36に連通し、アキュムレータ
14には、各管路12、13から分岐したパイロット流路49、
50を通じて両端にパイロット圧を受けて作動するスプー
ル42を有する切換弁15を付設し、左右の油圧緩衝器10、
11が逆相で作動する場合には、その圧力差でスプール42
を移動させて一方の管路12または13とアキュムレータ14
との連通を遮断し、この遮断した側の油圧緩衝器10また
は11に高い減衰力を発生させて、ローリングまたはピッ
チングを抑制し、ばね下の高周波振動が入力される場合
は、パイロット流路49、50に設けた絞り53、54によりス
プール42の両端側への油液流入を抑制して、各管路12、
13とアキュムレータ14との連通を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の懸架装置
に係り、特に四輪車においてローリングまたはピッチン
グの抑制機能を備えた懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ローリングまたはピッチングの抑
制機能を備えた懸架装置としては、例えば、特開平6−
72127号公報に記載のものがある。このものは、図
3に示すように、車体側と各車輪側との間に介装された
油圧シリンダ(油圧緩衝器)1と、シリンダ本体2a内
に、剛体結合されたフリーピストン2b,2bにより二
つの油室2c,2cと一つのガス室2dとを画成した調
圧シリンダ(アキュムレータ)2とを備え、左右車輪ま
たは前後車輪に対応する二つの油圧緩衝器1,1内のピ
ストン上室(またはピストン下室)1aと前記調圧シリ
ンダ2の二つの油室2c,2cとの間を各独立の管路
3、4にて接続し、かつこの二つの管路3と4とを絞り
5を有するバイパス管路6にて接続している。
【0003】このような懸架装置によれば、二つの油圧
緩衝器1,1が同じ方向に作動する場合すなわち同相で
作動する場合は、各油圧緩衝器1のピストンロッド1b
の侵入、退出分の油液は各管路3、4を通じて調圧シリ
ンダ2内の油室2c,2cに出入りし、そのガス室2d
内のガスの圧縮、膨張によって補償される。したがっ
て、この場合はバイパス管路6を通過する油液はほとん
どなく、減衰力は、専ら油圧緩衝器1,1のピストン1
cに設けられた減衰力発生機構1dにより発生する。こ
れに対し、二つの油圧緩衝器1,1が逆方向に作動する
場合すなわち逆相で作動する場合は、バイパス管路6を
通して油液の流動が起こり、このバイパス管路6内の絞
り5による流通抵抗と前記油圧緩衝器1のピストン1c
に設けられた減衰力発生機構1dの流通抵抗とで高い減
衰力が得られ、車体のローリングまたはピッチングが抑
制されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た懸架装置によれば、二つの油圧緩衝器1,1が逆相で
作動すると、必然的にバイパス管路6を通しての油液流
動が起こるため、悪路走行時のようにばね下から高周波
振動が入力されるような場合でも、該バイパス管路6内
の絞り5が効いて減衰力が高くなり、乗り心地が悪化す
る、という問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、ローリングまた
はピッチングの抑制効果を犠牲にすることなく、ばね下
の高周波振動の入力に対する応答性を低下させて乗り心
地を改善した車両用懸架装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車体側と各車輪側との間に介装された、
リザーバを有する油圧緩衝器と、左右車輪または前後車
輪に対応する二つの油圧緩衝器内のピストン下室または
ピストン上室に各独立の管路にて接続された蓄圧室を有
するガス式アキュムレータと、前記二つの油圧緩衝器の
圧力をパイロット圧として弁要素に受け、その圧力差に
より弁要素を作動させて前記二つの管路を選択的に開閉
する切換弁とを備え、前記切換弁は、前記パイロット圧
を導入する各パイロット流路に絞りを設けている構成と
したことを特徴とする。
【0007】上記のように構成した車両用懸架装置にお
いては、二つの油圧緩衝器が逆相で作動する場合には、
両油圧緩衝器の圧力差で切換弁が作動し、圧力の高い側
の油圧緩衝器とアキュムレータの蓄圧室との連通が遮断
され、当該圧力の高い側の油圧緩衝器内のピストンに設
けられた減衰力発生機構の作動およびそのピストン下室
とリザーバとの連通路の流通抵抗で減衰力が高くなり、
ローリングまたはピッチングが抑制される。この時、ば
ね下の高周波振動の入力に対しては、パイロット流路に
設けた絞りが抵抗となって切換弁の弁体が作動せず、減
衰力の低い状態が維持される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0009】図1および図2は、本発明の第1の実施の
形態としての車両用懸架装置を示したものである。本懸
架装置は車両のフロント側またはリヤ側に適用したもの
で、車体側と左右車輪側との間に介装された左右のツイ
ンチューブ式ガス入り油圧緩衝器10,11と、この左
右の油圧緩衝器10,11に各独立の管路12,13に
て接続されたガス式アキュムレータ14と、このアキュ
ムレータ14に付設された切換弁15とから概略構成さ
れている。
【0010】左右の油圧緩衝器10,11の構造は左右
で同一となっており、筒部16を有する緩衝器本体17
内にシリンダ18を配置して、筒部16とシリンダ18
との間を環状のリザーバ19として区画している。シリ
ンダ18にはピストン20が摺動可能に嵌装されてお
り、シリンダ18内はこのピストン20によってピスト
ン上室21とピストン下室22とに区画されている。ピ
ストン20にはピストンロッド23の一端が連結されて
おり、このピストンロッド23の他端部は、シリンダ1
8の上部開口端部に装着されかつ前記リザーバ19の上
部開口を閉じるロッドガイド24と緩衝器本体17内に
ばね25により保持されたシール部材26とを挿通して
緩衝器本体17の外まで延ばされている。
【0011】ピストン20には、ピストン上室21とピ
ストン下室22とを連通する流路27が設けられ、ま
た、シリンダ18の下端部にはピストン下室22とリザ
ーバ19とを連通する連通路28が設けられている。シ
リンダ18内には油液が封入され、一方、リザーバ19
内には高圧ガスと油液とが上下二層に封入されている。
シリンダ18内の油液は、ピストン20の摺動に応じて
前記流路27を通じてピストン上室21とピストン下室
22との間で流動すると共に、前記連通路28を通じて
ピストン下室22とリザーバ19内との間で流通するよ
うになっている。また、ピストン20にはオリフィス、
ディスクバルブ等の減衰力発生機構29が設けられ、さ
らに、ロッドガイド24とシール部材26との間には、
ロッドガイド24の周りを漏れ出た油液を、該ロッドガ
イド24に設けられた切欠24aを通じてリザーバ19
に戻すと共に、リザーバ19内のガスがピストン上室2
1に逆流するのを防止するチェック弁30が設けられて
いる。
【0012】上記した各油圧緩衝器10,11の構造
は、汎用のツインチューブ式ガス入り油圧緩衝器と特に
変わるところはなく、ピストンロッド23の伸長短縮に
応じてピストン上室21とピストン下室22との間でピ
ストン20の流路27を通じて油液が流動することで、
減衰力発生機構29によって所定の減衰力が発生し、各
油圧緩衝器10,11が独立して存在する場合は、ピス
トンロッド23の侵入、退出によるシリンダ18内の油
液の過不足はリザーバ19内のガスの圧縮、膨張によっ
て補償される。
【0013】上記アキュムレータ14と切換弁15と
は、ここでは一つのケーシング31を共用して一体的に
構成されている。ケーシング31は、その上部側がアキ
ュムレータ14の容器本体32として、その下部側が切
換弁15の弁本体33としてそれぞれ供されている。容
器本体32にはフリーピストン34が摺動可能に嵌装さ
れており、容器本体32内は、このフリーピストン34
によって上側のガス室35と下側の油室(蓄圧室)36
とに区画されている。弁本体33には、左右二つのポー
ト37,38と各ポート37,38を前記容器本体32
内の油室36に連通する流通路39,40とが設けられ
ており、前記二つのポート37,38には、前記左右の
油圧緩衝器10,11から延ばした前記管路12,13
が接続されている。各管路12,13は、対応する油圧
緩衝器10,11内のピストン下室22から延ばされて
おり、これにより容器本体32(アキュムレータ14)
内の油室36には、左右の油圧緩衝器10,11から各
独立の管路12,13および流通路39,40を経て油
液が給排されるようになっている。一方、容器本体32
内のガス室35には高圧ガスが封入されており、この高
圧ガスはフリーピストン34を介して油室36内の油圧
とバランスしている。すなわち、アキュムレータ14
は、ここではその片側がガスばねとして構成されてお
り、その油室36に油圧緩衝器10,11から油液が給
排されることでフリーピストン34が移動し、油室36
の容積が変化するようになっている。
【0014】上記切換弁15の弁本体33には、上記二
つの流通路39,40を横断するようにシリンダ部41
が設けられており、このシリンダ部41にはスプール
(弁要素)42が摺動可能に嵌装されている。スプール
42には、前記二つの流通路39,40に整合する間隔
で二つの環状溝43,44が設けられている。この二つ
の環状溝43,44は、スプール42の移動により一方
の流通路40(または41)が閉じられた状態でも、他
方の流通路41(または40)が開かれた状態を維持す
るように、それぞれの設置位置および幅が設定されてい
る。また、前記スプール42の両端に臨むシリンダ部4
1の底部室45,46には、スプール42を中立位置に
保持するばね47,48が配置されており、このスプー
ル42の中立位置において前記二つの環状溝43,44
が流通路39,40に整合する状態を維持するようにな
っている。すなわち、切換弁15は、常時は左右の油圧
緩衝器10,11から延ばされた管路12,13をアキ
ュレータ14内の油室36に連通させ、かつスプール4
2の移動により該管路12,13をアキュレータ14内
の油室36に対して選択的に連通遮断する機能を有する
ものとなっている。
【0015】上記スプール42の両端側の底部室45,
46には、前記左右の流通路39,40から分岐したパ
イロット流路49,50がそれぞれ連通させられてい
る。すなわち、各底部室46,47はパイロット圧室と
して用いられており、ここには、左右の油圧緩衝器1
0,11のピストン下室22内と同じ圧力を有する油液
が供給されるようになる。したがって、左右の油圧緩衝
器10,11のピストン下室22に圧力差がある場合
は、前記パイロット圧室46,47にも同じ圧力差が生
じ、その圧力差によってスプール42が、図の右方また
は左方へ移動する。そして、このスプール42の移動に
より左右の管路12,13の何れかとアキュムレータ1
4内の油室36との連通が選択的に遮断され、結果とし
て連通を遮断された側の油圧緩衝器10または11が独
立して作動するようになる。
【0016】しかして、上記弁本体33の左右の流通路
39,40内の、パイロット流路49,50の分岐点よ
りスプール42側の部分には第1の絞り51,52が設
けられると共に、前記各パイロット通路49,50の途
中には第2の絞り53,54が設けらている。この場
合、第2の絞り53,54は第1の絞り51,52より
も流路面積が小さくなるようにその大きさが設定されて
おり、したがって、流通路39,40にはパイロット流
路49,50に優先して油液が流れるようになる。
【0017】本実施の形態において、左右の油圧緩衝器
10,11は、そのピストンロッド23を車体側に、そ
の緩衝器本体17を車輪側に連結させて、車体側と車輪
側との間に介装されている。そして、直進走行時のよう
に左右の油圧緩衝器10,11が同相で作動する場合
は、該左右の油圧緩衝器10,11のピストン下室22
内の油圧が左右同じとなるので、切換弁15内のスプー
ル42の両端側のパイロット室45と46に供給される
パイロット圧も同圧となる。したがって、スプール42
は中立位置に保持され、左右の油圧緩衝器10,11の
ピストン下室22は、各独立の管路12,13、ポート
37,38および流通路39,40を通してアキュムレ
ータ31内の油室36と連通される。この結果、ピスト
ンロッド23の侵入、退出によるシリンダ18内の油液
の過不足は、主としてアキュムレータ31のガス室35
内のガスの圧縮、膨張によって補償され、したがって、
左右の油圧緩衝器10,11で発生する減衰力は減衰力
発生機構29の作動によるものだけとなり、比較的低い
減衰力となる。
【0018】一方、旋回時のように左右の油圧緩衝器1
0,11が逆相で作動する場合は、左右の油圧緩衝器1
0,11のピストン下室22内の油圧が左右で異なるの
で、切換弁15内のスプール42の両端側のパイロット
圧室45と46に供給されるパイロット圧に差が生じ、
その圧力差によってスプール42が右側または左側へ移
動して、左右の管路12,13の何れかとアキュムレー
タ14内の油室36との連通が選択的に遮断される。
【0019】より詳しくは、左側の油圧緩衝器10が縮
み、右側の油圧緩衝器11が伸びたと仮定すれば、左側
の油圧緩衝器10のピストン下室22内の油圧が右側の
油圧緩衝器11のピストン下室22内の油圧よりも高く
なるので、この圧力差によってスプール42が図の右側
へ移動し、左側の管路12とアキュムレータ14内の油
室36との連通が遮断される。この結果、左側の油圧緩
衝器10のピストン下室22の油液は、ピストン20の
流路27を通じてピストン上室21へ流動し、これと同
時に、シリンダ18の下部の連通路28を通じてリザー
バ19へ流れ、ピストンロッド23の侵入による過剰分
の油液はリザーバ19内のガスの圧縮によって補償され
る。したがって、この場合は、ピストン20に設けた減
衰力発生機構29の作動と連通路28の流通抵抗とによ
り減衰力が発生、縮み側の油圧緩衝器10に高い減衰力
が発生して、車体のローリングが抑制される。
【0020】ところで、左右の油圧緩衝器10,11が
逆相で作動する場合であっても、ばね下の高周波振動が
入力されるような場合は、切換弁15のパイロット流路
49,50内の第2の絞り53,54が抵抗となって、
パイロット圧室45,46への油液の流入が抑制される
ので、スプール42は中立位置に保持される。すなわ
ち、この場合は、左右の油圧緩衝器10,11が同相で
作動する場合と同様に、ピストンロッド23の侵入、退
出によるシリンダ18内の油液の過不足は、主としてア
キュムレータ31のガス室35内のガスの圧縮、膨張に
よって補償され、したがって油圧緩衝器10,11で発
生する減衰力は低いものとなり、乗り心地が悪化するこ
とはない。
【0021】本実施の形態ではまた、各油圧緩衝器1
0,11としてツインチューブ式ガス入りのものを用い
ているので、油の注入時に伸び、縮みを繰返す間に空気
がチェック弁30を通じてシリンダ室外へ自動的に抜
け、事前の空気抜きが不要になって油の注入作業を簡単
に行うことができる。
【0022】なお、上記実施の形態において、アキュム
レータ14として、フリーピストン34を備えたピスト
ン形のものを用いたが、このアキュムレータ14の形式
は任意であり、プラダ形、ダイアフラム形等の他の形式
のものを用いることができる。また、上記実施の形態に
おいて、アキュムレータ14と切換弁15とは、ここで
は一つのケーシング31を共用して一体的に構成した
が、両者は完全に分離した形態で構成してもよいことは
もちろんである。さらに、上記実施の形態においては、
左右の油圧緩衝器10,11のピストン下室22とアキ
ュムレータ14の油室36とを連通するようにしたが、
本発明は、左右の油圧緩衝器10,11のピストン上室
21とアキュムレータ14の油室36とを連通するよう
にしてもよいものである。また、この油圧緩衝器10,
11は、リザーバを有していれば必ずしもツインチュー
ブ式とする必要はなく、モノチューブで別体のリザーバ
を有するものとしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る車両
用懸架装置によれば、左右車輪または前後車輪に対応す
る二つの油圧緩衝器内の圧力差によって作動する切換弁
を設け、二つの油圧緩衝器が逆相で作動する場合はこの
切換弁によって油圧緩衝器とアキュムレータとの連通を
遮断するようにしたので、ローリングまたはピッチング
を確実に抑制することができる。また、前記切換弁は、
ばね下の高周波振動が入力されるような場合は応答しな
い構成としたので、悪路走行時における乗り心地が改善
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用懸架装置の要部構造を示す
断面図である。
【図2】本懸架装置で用いる切換弁の詳細構造を示す断
面図である。
【図3】従来の車両用懸架装置の要部構造を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
10,11 油圧緩衝器 12,13 管路 14 アキュムレータ 15 切換弁 17 緩衝器本体、 18 シリンダ、 19 リ
ザーバ 20 ピストン、 21 ピストン上室、 22
ピストン下室 23 ピストンロッド、 26 チェック弁、 2
8 連通路 31 ケーシング、 32 容器本体、 33 弁
本体 34 フリーピストン、 35 ガス室、 36
油室(蓄圧室) 42 スプール(弁要素) 49,50 バイパス流路 53,54 第2の絞り(バイパス流路内の絞り)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側と各車輪側との間に介装された、
    リザーバを有する油圧緩衝器と、左右車輪または前後車
    輪に対応する二つの油圧緩衝器内のピストン下室または
    ピストン上室に各独立の管路にて接続された蓄圧室を有
    するガス式アキュムレータと、前記二つの油圧緩衝器の
    圧力をパイロット圧として弁要素に受け、その圧力差に
    より弁要素を作動させて前記二つの管路を選択的に開閉
    する切換弁とを備え、前記切換弁は、前記パイロット圧
    を導入する各パイロット流路に絞りを設けていることを
    特徴とする車両用懸架装置。
JP10325990A 1998-10-30 1998-10-30 車両用懸架装置 Pending JP2000135910A (ja)

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