JP2000135610A - 孔開け方法およびそれに用いられる孔開け装置 - Google Patents

孔開け方法およびそれに用いられる孔開け装置

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JP2000135610A
JP2000135610A JP11298097A JP29809799A JP2000135610A JP 2000135610 A JP2000135610 A JP 2000135610A JP 11298097 A JP11298097 A JP 11298097A JP 29809799 A JP29809799 A JP 29809799A JP 2000135610 A JP2000135610 A JP 2000135610A
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hole
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elliptical
fastener
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Takehiko Yoshida
武彦 吉田
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Vision Megane Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズに簡単に楕円状の貫通孔を開ける孔明
け方法およびそれに用いられる孔明け装置を提供する。 【解決手段】 メガネのレンズ12に楕円状の貫通孔1
4を形成する孔明け方法であって、レンズ12の孔明け
部分を位置決めするために、レンズ12を所定の位置に
位置決めするステップと、所定の位置に配置された切削
体150によってレンズ12の孔明け部分を切削し、レ
ンズ12に初期的な貫通孔164を開けるステップと、
初期的な貫通孔164を開けた切削体150の位置を変
えることなく、レンズ12を楕円状の貫通孔14の長軸
方向に所定の距離だけ、位置決めされたレンズ12を移
動案内するステップとを含む、孔明け方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、孔開け方法およびそ
れに用いられる孔開け装置に関し、例えば縁なしメガネ
に適用され、フレームのテンプル部分,ブリッジ部分等
のメガネの部品の連結部にレンズを取り付けるために、
特に、レンズに楕円状の貫通孔を開ける孔開け方法およ
びそれに用いられる孔開け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図37は本願発明の背景となる従来のメ
ガネのレンズ取付構造の一例を示す要部斜視図である。
この従来のメガネのレンズ取付構造1は、円形の貫通孔
2aを有するレンズ2を含む。レンズ2の表面側から
は、ブリッジ3の一方の端部に固着された雄ねじ部材4
が挿通される。そして、レンズ2の裏面側からは、雄ね
じ部材4の雄ねじ部4aに、ナット部材5が螺合され
る。なお、パッド部6を支持するパッドアーム7の一端
部は、レンズ2の外周面の一部に設けられた切欠き部8
に嵌め込まれ係止される。なお、図37では図示してい
ないが、もう一方のレンズ(図示せず)も、同様の取付
構造によって、ブリッジ3の他方の連結端部に取り付け
られている。また、図37では図示していないが、レン
ズとフレームの智部分との連結部分についても、同様の
取付構造により連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図37
の従来例に示すメガネのレンズ取付構造1では、レンズ
2の貫通孔2aの形状が円形であるため、雄ねじ部材4
の首部がレンズ2の貫通孔2a内で回って、ナット部材
5と共にレンズ2面に対して共回りする恐れがあった。
すなわち、レンズ2とブリッジ3や智部分(図37では
図示せず)との連結部において、レンズ2ががたつく恐
れがあり、レンズ2をしっかりと保持・固定することが
不充分なものであった。そこで、本願発明の発明者は、
レンズ2の貫通孔2aの形状を楕円状に形成し、その楕
円状の貫通孔に楕円状の挿嵌柱状体をメガネ2の一方主
面側から挿通して、さらに、レンズ2の他方主面側から
挿嵌柱状体に固定される固定部を有する留め具を挿通し
挿嵌柱状体に固定されるメガネのレンズ取付構造を開発
することによって、共回りを防止し、レンズを確実に保
持することを可能にした。この場合、レンズ2に楕円状
の貫通孔を設けることは、共回りを防ぐという観点で見
た場合、1つの重要な構成要件となる。本願発明の発明
者は、鋭意努力の末、上述したメガネのレンズ取付構造
を開発する過程で、従来では極めて困難であったレンズ
に楕円状の貫通孔を開けるという課題を克服することが
できた。それゆえに、本願発明の主たる目的は、レンズ
に簡単に楕円状の貫通孔を開けるための孔明け方法およ
びそれに用いられる孔明け装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、メガネのレ
ンズに楕円状の貫通孔を開ける孔開け方法であって、レ
ンズの孔開け部分を位置決めするために、レンズを所定
の位置に位置決めする工程と、所定の位置に配置された
切削体によってレンズの孔開け部分を切削し、レンズに
初期的な貫通孔を開ける工程と、初期的な貫通孔を開け
た切削体の位置を変えることなく、レンズを楕円状の貫
通孔の長軸方向に所定の距離だけ、位置決めされたレン
ズを移動案内する工程とを含む、孔開け方法である。ま
た、本願発明は、メガネのレンズに楕円状の貫通孔を形
成する孔開け装置であって、孔開け装置は、ベッドと、
ベッドの上方に配置され、レンズに貫通孔を開ける切削
体と、ベッドおよび切削体間に配置され、ベッド上面を
往復移動自在に形成されるテーブルと、テーブル上にレ
ンズを所定の位置に位置決めするジグとを含み、テーブ
ルは、レンズの所定の位置に楕円状の貫通孔を開けるた
めに、楕円状の貫通孔の長軸方向に、ジグを案内するこ
とを特徴とする、孔開け装置である。上述の孔明け装置
において、テーブルは、所定の位置に複数の凸部および
/または凹部からなる位置決め部材を備え、ジグは、テ
ーブルの位置決め部に嵌合される別の凸部および/また
は凹部からなる別の位置決め部材を備え、さらに、ジグ
は、レンズの形状,大きさに対応してレンズが嵌め込ま
れる型部を備えると、より効果的である。
【0005】〔作用〕請求項1にかかる本願発明では、
まず、レンズが所定の位置に位置決めされる。このと
き、レンズの貫通孔の孔開け部分が位置決めされる。次
に、所定の位置に配置された切削体がレンズを切削し、
初期的に、レンズに貫通孔が開けられる。そして、初期
的な貫通孔を開けた切削体の位置を変えることなく、レ
ンズを位置決めした状態で、楕円状の貫通孔の長軸方向
に所定の距離だけレンズが移動案内される。このとき、
レンズには、切削体によって、楕円状の貫通孔が形成さ
れる。請求項2にかかる本願発明では、切削体がレンズ
に貫通孔を開ける。ベッド上面を往復移動自在に形成さ
れるテーブル上にジグがセットされる。ジグは、レンズ
を所定の位置に位置決めする。テーブルは、楕円状の貫
通孔の長軸方向に、ジグを往復移動自在に移動させ案内
する。請求項3にかかる本願発明では、テーブルに設け
られた複数の凸部および/または凹部からなる位置決め
部材と、ジグに設けられた別の凸部および/または凹部
からなる別の位置決め部材とが嵌合され位置決めされ
る。型部にレンズが嵌め込まれることにより、レンズが
所定の位置に位置決めされ、レンズに開けようとする楕
円状の貫通孔の位置が位置決めされる。
【0006】本願発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0007】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本願発明にかかる孔明け方法および
孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレン
ズ取付構造の一例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図であり、図2は、図1に示すメガネのレン
ズ取付構造の要部拡大斜視図である。図1,図2に示す
実施例では、メガネのレンズ取付構造を縁無しメガネの
レンズとフレームのテンプルの連結部分との取り付けに
適用した場合について説明する。本実施例のメガネのレ
ンズの取付構造10は、レンズ12を含む。レンズ12
は、その端縁近傍に、レンズ12の一方主面から他方主
面にかけて貫通する貫通孔14を有する。本実施例で
は、貫通孔14がレンズ12の正面側から見て、楕円形
に形成される。この貫通孔14は、その長軸がレンズ1
2の長さ方向と略平行になるように、レンズ12に配置
される。レンズ12は、レンズ12の一方主面側に配置
され、テンプルTとの連結部材としての機能を有する智
16と、レンズ12の他方主面側に配置され、レンズ1
2の貫通孔14に挿通される留め具18とによって、挟
持され保持される。
【0008】智16は、たとえば平面視略L字形に形成
され、その一端部がヒンジ20等で、テンプルTの連結
端部に回動自在に支持されている。智16は、その他端
部に連接されるたとえば楕円形板状のレンズ挟持部22
を含む。レンズ挟持部22の一方主面側には、その略中
央に挿嵌柱状体24が形成される。挿嵌柱状体24は、
レンズ12とレンズ挟持部22との対向面側に形成さ
れ、智16の他端から一端側へ所定の間隔をおいて形成
される。挿嵌柱状体24は、底面が楕円形の柱状に形成
され、レンズ挟持部22のレンズ12との対向面に対し
て垂直に形成される。挿嵌柱状体24は、レンズ12面
側に垂直に延び設けられる。挿嵌柱状体24は、その軸
方向に延びるたとえば断面円形の有底孔26を有する。
挿嵌柱状体24の有底孔26の内周面には、固定部とし
ての機能を有するたとえば雌ねじからなるねじ部24a
が形成される。このねじ部24aは、後述する留め具1
8の固定部28のねじ部28aと螺合され、連結固定さ
れるものである。
【0009】レンズ挟持部22のレンズ12との対向面
には、挿嵌柱状体24の周囲に、レンズ12の一方主面
に密着され、後述の留め具18と共にレンズ12を挟持
するレンズ挟持面23が形成される。レンズ挟持面23
は、レンズ挟持部22の長軸方向に見て、挿嵌柱状体2
4の一方側および他方側に、それぞれ、レンズ密着面2
3aおよび23bを有する。
【0010】本実施例では、例えば、レンズ12の長さ
方向の一端から3.0mmの位置にレンズ12の貫通孔
14の中心が配置される。レンズ挟持部22の長軸の長
さが5.0mm程度に形成され、この場合、レンズ密着
面23a,23bの長手方向の長さがそれぞれ1.0m
m程度に形成されている。また、挿嵌柱状体24の長軸
の長さが3.0〜3.5mm、短軸の長さが1.8〜
2.3mm、軸方向の長さが1.5mm程度に形成され
ている。レンズ12の貫通孔14の径の大きさ、つま
り、長軸および短軸の長さは挿嵌柱状体24のそれより
もわずかに長く形成されるため、挿嵌柱状体24をレン
ズ12の一方主面側から貫通孔14に挿通した場合、貫
通孔14に略ぴったりと嵌合される。そして、レンズ1
2の他方主面側からは、貫通孔14に留め具18が挿通
され、挿嵌柱状体24のねじ部24aに連結固定され
る。
【0011】すなわち、留め具18は、たとえば円柱状
の固定部28を含む。固定部28は、その周面に雄ねじ
部からなるねじ部28aを有する。固定部28の軸方向
の一端には、留め部としての機能を有するたとえば半球
状の頭部30が一体的に形成される。頭部30は、その
表面にたとえば直線形ないし十字形の溝部30aを有す
る。本実施例では、留め具18の固定部28の外径が例
えば1.2〜1.4mm程度に形成されている。なお、
本実施例では、留め具18として、十字穴付き丸小ねじ
が用いられているが、それ以外にも、丸平,平,なべ,
丸さら,さら等の小ねじを適宜用いるようにしてもよ
い。
【0012】この留め具18の固定部28は、レンズ1
2の他方主面側からレンズ12の貫通孔14を介して、
挿嵌柱状体24の有底孔26に挿通される。本実施例で
は、留め具18の固定部28の周囲にたとえば円形また
は楕円形の座がねからなる密着部材32を嵌め込んだ状
態で、留め具18が挿嵌柱状体24に挿通される。そし
て、留め具18の固定部28のねじ部28aと挿嵌柱状
体24のねじ部24aとが螺合される。そのため、挿嵌
柱状体24と留め具18とが強固に連結固定される。な
お、密着部材32として円形の座がねを用いる場合、そ
の直径は、レンズ12の貫通孔14の長軸または短軸の
長さよりも長く形成すればよい。つまり、密着部材32
は、少なくともその一部がレンズ12の貫通孔14の周
縁部のレンズ12面に係止・密着するように形成される
ので、留め具の留め部としての機能も有するものであ
る。
【0013】この場合、レンズ12の貫通孔14および
それに嵌合される挿嵌柱状体24が楕円形に形成される
ため、レンズ挟持部22の回り止めを防止すると共に、
レンズ挟持部22と留め具18との共回りも防止するこ
とができる。さらに、密着部材32が留め具18の頭部
32とレンズ12面との間に配置されることによって、
留め具18の頭部30がレンズ12面によく密着させる
ことができる。また、密着部材32とレンズ12面との
摩擦面が大きくなるので、留め具18の固定部28のゆ
るみも防止される。そのため、レンズ12は、智16の
レンズ挟持部22と密着部材32とによって挟持され、
しっかりと保持される。このとき、レンズ挟持部22の
レンズ密着面23a,23bと密着部材32の密着面と
は、それぞれ、レンズ12の一方主面および他方主面に
沿って密に密着するため、レンズ12がそれらの間で強
固に保持される。
【0014】したがって、図1および図2に示す実施例
では、たとえば図37に示す従来例のメガネのレンズ取
付構造と比べて、レンズ12をがたつくことなく確実に
保持することができる。また、挿嵌柱状体24がレンズ
12の貫通孔14内に配置されるので、図37に示す従
来例のような突出部分、特に、雄ねじ部材による突出部
分がない。そのため、レンズ12面が清掃しやすく、さ
らに、メガネへの衝撃等に対する安全性にも優れてい
る。なお、本実施例において、レンズ挟持部22の先端
側のレンズ密着面23bを省略しても、もう一方のレン
ズ密着面23aと留め具18,密着部材32との協働作
用によりレンズ12を保持できるが、本実施例のよう
に、2つのレンズ密着面23a,23bを含んだ方が、
より好ましい。また、図1および図2では図示していな
いが、もう一方のレンズ(図示せず)も、同様のメガネ
の取付構造10によって、もう一方の智(図示せず)に
取り付けられている。
【0015】図3は、図1,図2に示すメガネのレンズ
取付構造の変形例の要部をレンズの平面側から見て拡大
した部分断面図解図である。本実施例では、図1,図2
に示す実施例と比べて、特に、レンズ12の貫通孔14
の構造が相違する。すなわち、図3に示す実施例では、
レンズ12の貫通孔14の軸方向の一端側(レンズ12
の他方主面側)に、段差部34が形成される。この段差
部34は、レンズ12の他方主面側から見て、レンズ1
2の貫通孔14と同じ中心をもつ略同心楕円状に形成さ
れる。この段差部34の長軸,短軸の長さは、レンズ1
2の貫通孔14のそれよりも長く形成され、段差部34
の深さは留め具18の頭部30の高さと略同程度に形成
される。留め具18は、段差部34および貫通孔14を
介して、挿嵌柱状体24の有底孔26に螺合される。そ
のため、図3に示す実施例のメガネのレンズ取付構造で
は、挿嵌柱状体24と留め具18とを連結固定した場
合、段差部34に密着部材32が係止され、留め具18
の頭部30が、レンズ12面から突出することなく、段
差部34内に収められる。したがって、本実施例では、
レンズ12面から突出する突出部分が全くないので、図
1,図2の実施例よりもさらにレンズ12面を清掃しや
すく、安全面でも一層優れている。
【0016】図4は、図1,図2に示すメガネのレンズ
取付構造の他の変形例を示す分解拡大断面図解図であ
る。本実施例では、図1,図2に示す実施例と比べて、
特に、密着部材の構造が相違する。すなわち、密着部材
36は、楕円筒状のブシュ部38を含む。ブシュ部38
の軸方向の一端には、その周縁から突き出る楕円環状の
フランジ部40が形成される。ブシュ部38およびフラ
ンジ部40は、比較的柔軟な素材で一体的に形成され
る。ブシュ部38の外径はレンズ12の貫通孔14の大
きさと略同じかわずかに小さく形成され、ブシュ部38
の内径は、挿嵌柱状体24の有底孔26の直径と略同じ
に形成される。ブシュ部38は、挿嵌柱状体24がレン
ズ12の一方主面側から貫通孔14に嵌合されたとき
に、レンズ12の他方主面側から貫通孔14に嵌合され
る。この場合、ブシュ部38の孔38aと挿嵌柱状体2
4の有底孔26とは連通する。そして、留め具18は、
ブシュ部38の孔38aを介して、挿嵌柱状体24の有
底孔26に螺合される。そのため、図4に示す実施例の
メガネのレンズ取付構造では、挿嵌柱状体24と留め具
18とを連結固定した場合、密着部材36のブシュ部3
8およびフランジ部40が、レンズ12の貫通孔14の
内周面および縁面にぴったりと密着される。したがっ
て、挿嵌柱状体24と留め具18とは、より強固に連結
固定される。
【0017】図5は、本願発明にかかる孔明け方法およ
び孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレ
ンズ取付構造の他の例をレンズの平面側から見て拡大し
た部分断面図解図である。図6は、図5に示すメガネの
レンズ取付構造の分解拡大断面図解図である。本実施例
では、図1,図2に示す実施例と比べて、特に、レンズ
12の貫通孔14の構造が相違する。すなわち、図5,
図6に示す実施例では、貫通孔14の軸方向の一端側に
平面視楕円状の第1の孔部14aが形成され、貫通孔1
4の軸方向の他端側に第1の孔部14aと連通する平面
視円形の第2の孔部14bが形成されている。この場
合、第1の孔部14aは、レンズ12の一方主面側から
レンズ12の厚さ方向のほぼ中央部にかけて、たとえば
1.5mmの深さで形成される。さらに、第2の孔部1
4bは、レンズ12の厚さ方向のほぼ中央部からレンズ
12の他方主面側にかけて、たとえば直径1.4mmに
形成される。
【0018】そして、貫通孔14の第1の孔部14aに
は、レンズ12の一方主面側から、挿嵌柱状体24が嵌
合される。また、第2の孔部14bには、レンズ12の
他方主面側から、ナイロン等の合成樹脂材料製の座がね
で形成される密着部材32を介して、留め具18が挿通
され、挿嵌柱状体24のねじ部24aと螺合される。こ
の場合、留め具18の固定部28の外径は、第2の孔部
14bの直径とほぼ同じか、わずかに小さく形成され
る。
【0019】図5,図6に示す実施例では、図1,図
2、図3および図4に示す上述の各実施例と比べて、特
に、智16の挿嵌柱状体24と、留め具18の固定部2
8と、レンズ12との間が密着するため、それらの部材
間のがたつきがなく、レンズの取付構造が強固なものと
なり、ひいては、耐久性の優れたものとなる。
【0020】図7は、本願発明にかかる孔明け方法およ
び孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレ
ンズ取付構造のさらに他の例をレンズの平面側から見て
拡大した部分断面図解図である。上述の各実施例では、
メガネのレンズ取付構造がテンプル部分の連結部に適用
されたが、図7に示すように、フレームのブリッジ部分
とレンズとの取り付けに適用するようにしてもよいこと
は勿論のことである。すなわち、図7に示すメガネのレ
ンズ取付構造は、ブリッジBの両端部に位置する連結部
42,42を含む。連結部42,42には、それぞれ、
その先端部にパッドP,Pを有するパッド足44,44
が固着されている。連結部42の端部には、レンズ挟持
部22,22が形成される。レンズ挟持部22,22と
レンズ12との取付構造は、上述の各実施例と同様であ
り、その作用・効果も何ら変わりない。
【0021】図8は、本願発明にかかる孔明け方法およ
び孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレ
ンズ取付構造のさらに他の例をレンズの平面側から見て
拡大した部分断面図解図であり、図9は、図8に示すメ
ガネのレンズ取付構造に適用されるレンズの正面図であ
る。本実施例では、上述の各実施例と比べて、特に、レ
ンズ挟持部22の一方のレンズ密着面23aにたとえば
円柱状のピンからなる凸部46が形成される。凸部46
は、留め具18の固定部28近傍において、智16の挿
嵌柱状体24とわずかな間隔を隔てて配置され、その端
部からレンズ12の主面方向に垂直に延び設けられる。
この凸部46は、レンズ12の側面の一部に設けられた
切欠き部48に係止される。切欠き部48は、レンズ1
2の一方主面、この場合、レンズ12の正面側から見
て、レンズ12の両側端部をたとえば略U字形状に切削
することにより形成される。
【0022】また、図8に示す実施例では、レンズ12
の円形の貫通孔14の軸方向の両端部に貫通孔14と同
心円状の段差部50,50が形成される。段差部50,
50は、レンズ12の一方主面および他方主面の端部に
それぞれ形成される。そして、一方の段差部50には、
留め具18の固定部28に介装された状態で一方の密着
部材32が係止され、他方の段差部50には、智16の
挿嵌柱状体24に介装された状態で他方の密着部材32
が係止される。
【0023】本実施例では、レンズ12が挿嵌柱状体2
4と留め具18との協働作用により保持されるだけでな
く、凸部46によってもレンズ12の側面側が保持され
るため、智16とレンズ12との密着面が増えてより強
固にレンズ12を保持・固定することができる。また、
凸部46がレンズ12の略U字形の切欠き部48に嵌合
係止されると共に挿嵌柱状体24にも密着部材32が取
着されるため、回り止めの機能も果たしている。なお、
図8,図9に示す実施例では、凸部46がレンズ12の
側面に配置されたが、たとえば図10に示すように、レ
ンズ挟持部22のもう一方のレンズ密着面23bに配置
されてもよい。この場合、レンズ12の貫通孔14の近
傍には、レンズ12の平面側から見て、たとえばU字状
で有底筒状の穴52が設けられる。凸部46は、穴52
と略同形同大かわずかに大きく形成される。そして、凸
部46は、穴52に挿通され嵌合・係止される。
【0024】図11は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに他の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図であり、図12は、図11に
示すメガネのレンズ取付構造の分解拡大断面図解図であ
り、図13は、図11,図12に示す実施例をレンズの
正面側から見た要部図解図である。本実施例では、上述
の各実施例と比べて、特に、レンズ挟持部22が馬蹄形
に形成され、レンズ12に設けられた段差部に嵌合・係
止されるものである。すなわち、図11,図12に示す
実施例のメガネのレンズの取付構造10では、智16の
レンズ挟持部22が、レンズ挟持面23からレンズ12
の一方主面側に向けて垂直に突き出る凸部54を具備す
る。この凸部54は、たとえば馬蹄形柱状に形成され、
レンズ挟持部22とは一体的に形成される。レンズ12
は、その貫通孔14の軸方向の一端側に、それぞれ、貫
通孔14と同じ中心をもつ馬蹄形の段差部56および5
8を有する。また、一方の段差部56には、密着部材3
2を係止するための別の段差部60が形成される。そし
て、レンズ12の貫通孔14には、一方の段差部56を
介して、挿嵌柱状体24がその周囲に一方の密着部材3
2を介装した状態で挿通される。このとき、凸部54は
一方の段差部56に嵌合され、一方の密着部材32は段
差部60に係止される。
【0025】さらに、レンズ12の他方の段差部58に
は、馬蹄形環状の合成樹脂材料からなる蓋部材62が嵌
合される。蓋部材62は、その中央にたとえば円形の貫
通孔62aを有し、その一方主面側に、つまり、レンズ
12面と対向する面と反対側の面側に、貫通孔62aと
同心円状の段差部64を有する。そして、蓋部材62を
レンズ12の他方の段差部58に嵌合させたとき、平小
ねじ等の留め具18が挿嵌柱状体24に螺合される。こ
のとき、留め具18の固定部材28には、他方の密着部
材32が介装され段差部64に係止される。
【0026】図14は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに他の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図である。本実施例では、特
に、図11,図12,図13に示す実施例と比べて、レ
ンズ12に段差部56,58および60が設けられてお
らず、貫通孔14だけが設けられている。また、智16
のレンズ挟持部22には、楕円形柱状の凸部66が一体
的に形成される。そして、このレンズ12の貫通孔14
には、レンズ12の一方主面側から凸部66が嵌合さ
れ、レンズ12の他方主面側からはたとえば図4で示し
たような密着部材36と類似する他の密着部材68が嵌
合される。この密着部材68は、たとえば円筒状のブシ
ュ部70を含み、ブシュ部70の軸方向の一端周縁に
は、フランジ部72が外方に突き出し設けられている。
留め具18の固定部材28は、ブシュ部70の孔70a
を介して挿嵌柱状体24の有底孔26に挿通され螺合さ
れる。
【0027】図15は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造の別の例をレンズの平面側から見て拡大
した部分断面図解図である。本実施例では、特に、上述
の各実施例と比べて、特に、智と挿嵌柱状体とがそれぞ
れ別個に形成され、また、留め具の構造が相違し、留め
具自体が蓋部材としての機能を有する。本実施例につい
ては、たとえば図10に示す実施例と比較しながら説明
していく。すなわち、図15に示す実施例では、図10
に示す実施例と比べて、特に、智16のレンズ挟持部2
2のレンズ挟持面22と反対側の面の略中央に、たとえ
ば楕円形ないし多角形状の段差部74が形成される。さ
らに、段差部74の中央には、レンズ12の貫通孔14
と連通するたとえば円形の貫通孔76が形成される。別
部材としての挿嵌柱状体78は、貫通孔76を介して、
レンズ12の一方主面側からレンズ12の貫通孔14に
挿通される。挿嵌柱状体78は、たとえば円柱状の固定
部80を含む。固定部80は、その周囲に雄ねじ部から
なるねじ部80aを有する。固定部80の軸方向の一端
には、段差部74の形状に対応する頭部82が一体的に
形成される。この挿嵌柱状体78の固定部80は、その
周囲に密着部材32を介装した状態で、レンズ挟持部2
2の貫通孔76に挿通される。このとき、密着部材32
は、たとえば図10で示したようなレンズ12の貫通孔
14の軸方向の一端側の段差部50に係止される。
【0028】また、レンズ12の貫通孔14の他方主面
側からは、留め具18が挿通される。留め具18は、た
とえば円柱状のブシュ部84を含む。ブシュ84は、固
定部として、たとえば有底孔からなる凹部84aを有す
る。ブシュ部84の軸方向の一端には、フランジ部86
aを有するアーチ状の頭部86が一体的に形成される。
ブシュ部84の凹部84aの内周面には、挿嵌柱状体7
8の固定部80のねじ部80aに螺合される雌ねじ部か
らなるねじ部85aが形成される。そのため、留め具1
8がレンズ12の貫通孔14に嵌合されたとき、もう一
方の密着部材32がレンズ12の貫通孔14の軸方向の
他端側の段差部50に係止されると共に、ブシュ部84
のねじ部85aと挿嵌柱状体78のねじ部80aとが螺
合されることによって、挿嵌柱状体78と留め具18と
が連結・固定される。なお、本実施例では、留め具18
のブシュ部84が挿嵌柱状体78の固定部80とレンズ
12の貫通孔14の内周面との間を密閉する蓋部材とし
ての機能も有している。また、挿嵌柱状体78の頭部8
2が楕円形ないし多角形に形成されるため、留め具18
との共回りが防止される。
【0029】図16は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図である。図16に示す実施例
は、図15に示す実施例と比べて、特に、挿嵌柱状体が
有底筒状に形成され、さらに、留め具の固定部が凸部に
形成されている。すなわち、図16に示す実施例では、
挿嵌柱状体78が有底筒状の固定部88を含み、固定部
88の内周面には、雌ねじ部からなるねじ部88aが形
成される。また、留め具18は、たとえば円柱状からな
る凸部90を含む。凸部90は、その周囲に先のねじ部
88aに螺合される雄ねじ部からなるねじ部90aを有
し、図15に示す実施例と同様、フランジ部86aを有
する頭部86に連接される。また、凸部90の周囲に
は、たとえば円環状のブシュ部92が頭部86の上面か
ら垂直に延び設けられる。頭部86、凸部90およびブ
シュ部92は、合成樹脂材料,ゴム等の比較的柔軟な材
料で一体的に形成される。図16に示す実施例では、挿
嵌柱状体78と留め具18とが連結・固定されたとき、
留め具18のブシュ部92が、レンズ12の貫通孔14
と挿嵌柱状体78の固定部88との間を密閉するため、
留め具18はより一層レンズ12面に密着する。
【0030】図17は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図であり、図18は、図17に
示すメガネのレンズ取付構造の分解拡大断面図解図であ
る。本実施例では、たとえば図16に示す実施例と比べ
て、特に、智16のレンズ挟持部22のレンズ挟持面2
3と反対側の面の略全面に、4角形等の多角形状の段差
部94が形成される。さらに、段差部94には、段差部
94よりもひと回り程小さい別の段差部96が形成され
る。段差部94および段差部96は、レンズ12の貫通
孔14と連通するものである。これらの段差部94、段
差部96および貫通孔14には、別部材として、挿嵌具
98が挿通され嵌合される。
【0031】挿嵌具98は頭部100を備え、頭部10
0は段差部94および96に対応する外形のフランジ部
102を含む。フランジ102には、レンズ12の貫通
孔14に挿通されるたとえば円柱形の挿嵌柱状体104
が形成される。挿嵌柱状体104は、その中央に有底孔
106を有し、フランジ部102と一体的に形成され
る。有底孔106の内周面には、雌ねじ部からなるねじ
部106aが形成される。レンズ12の一方主面側か
ら、段差部94,96および貫通孔14に、頭部100
および挿嵌柱状体104が挿通され嵌合されるとき、頭
部100のフランジ部102が智16の段差部94,9
6にぴったりと嵌合され係止される。また、挿嵌柱状体
104は、その周囲に密着部材32が介装された状態
で、レンズ12の貫通孔14の軸方向の一方の段差部5
0に係止される。
【0032】そして、レンズ12の他方主面側からは、
留め具108が挿通される。留め具108は、たとえば
円柱状の固定部110を含む。固定部110は、その周
囲に雄ねじ部からなるねじ部110aを有し、頭部11
2と一体的に形成される。留め具108は、固定部11
0に密着部材32を介装した状態で、レンズ12の貫通
孔14に挿通される。このとき、挿嵌柱状体104のね
じ部106aと固定部110のねじ部110aとが螺合
され、挿嵌具98と留め具108とが連結・固定され
る。なお、本実施例では、挿嵌具98の頭部100全体
が4角形等の多角形に形成され、頭部100の形状に対
応する智16の段差部94,96に係止されるため、挿
嵌具98と留め具18との共回りが一層防止される。
【0033】図19は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図であり、図20は、図19に
示すメガネのレンズ取付構造をレンズの正面側から見た
要部図解図である。本実施例では、たとえば図8および
図9に示す実施例と比べて、特に、挿嵌柱状体が別部材
として形成され、さらに、レンズ12の外周面の一部を
支持する支持片が形成されている。すなわち、図19お
よび図20に示す実施例では、智16が、レンズ挟持部
22の先端部近傍に、楕円形の貫通孔114を有する。
この智16の貫通孔114は、レンズ12の貫通孔14
と連通するように、貫通孔14と略同じ大きさのたとえ
ば楕円形に形成される。さらに、智16には、貫通孔1
14の近傍に、レンズ12の外周面の一部を支持する支
持片116が形成される。支持片16は、レンズ12の
外周面の形状に沿って緩やかに湾曲した弓形状に形成さ
れる。別部材としての挿嵌具118は、智16の貫通孔
114を介して、レンズ12の一方主面側からレンズ1
2の貫通孔14に挿通される。
【0034】挿嵌具118は、たとえば円柱形の挿嵌柱
状体118を含む。挿嵌柱状体118は、その中央に有
底孔120を有し、有底孔120の内周面には、雌ねじ
部からなるねじ部120aが形成される。挿嵌柱状体1
18の軸方向の一端には、その周縁端から外方に突き出
るように、たとえば円形板状のフランジ部122が形成
される。挿嵌柱状体118とフランジ部122とは一体
的に形成され、挿嵌柱状体118の軸方向の長さは、智
16の貫通孔114とレンズ12の貫通孔14の深さと
を加算した長さよりもわずかに短く形成されている。レ
ンズ12の他方主面側からは、留め具18が挿嵌柱状体
118の有底孔120に挿通される。このとき、留め具
18の固定部28のねじ部28aと挿嵌柱状体118の
ねじ部118aとが螺合されることによって、挿嵌具1
18と留め具18とが連結・固定される。智16の貫通
孔114に挿嵌具118が挿通された場合、智16の支
持片116もレンズ12の外周面の一部を押圧支持する
ので、レンズ12は、挿嵌具118、留め具18および
支持片116の協働作用によって、より強固に保持され
る。
【0035】図21は、本願発明にかかる孔明け方法お
よび孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネの
レンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見
て拡大した部分断面図解図であり、図22は、その分解
拡大断面図解図であり、図23は、図21,図22に示
すメガネのレンズ取付構造に適用されるレンズの正面図
である。図24は、図21,図22に示すメガネのレン
ズ取付構造をレンズの正面側から見た要部図解図であ
る。本実施例では、上述の各実施例と比べて、特に、智
16がたとえば2つのレンズ挟持部22,22を有し、
ブリッジB側のレンズ12の連結部には、たとえば図8
および図9に示す実施例と同様の凸部46を備えた1つ
のレンズ挟持部22を有する構造となっている。すなわ
ち、図21〜図24で示すメガネのレンズ取付構造で
は、智16の先端部に所定の間隔を隔てて、2つのレン
ズ挟持部22,22が智16と一体的に形成される。2
つのレンズ挟持部22,22は、それぞれ、挿嵌柱状体
24,24を有し、それらと対向するレンズ12面に
は、楕円状の2つの貫通孔14,14がそれぞれ設けら
れている。2つの貫通孔14,14は、レンズ12の幅
方向(上下方向)に所定の間隔を隔てて設けられる。ま
た、ブリッジB側のレンズ12の側端面の一部には、た
とえば断面矩形の切欠き部48が設けられ、切欠き部4
8の近傍のレンズ12面には、楕円状の1つの貫通孔1
4が設けられている。
【0036】そして、智16(テンプルT側)の2つの
挿嵌柱状体24,24と、ブリッジB側の連結部の1つ
の挿嵌柱状体24とは、それぞれ、レンズ12の一方主
面側から、レンズ12の智16側の2つの貫通孔14,
14と、レンズ12のブリッジB側の1つの貫通孔14
とに、嵌合される。同時に、ブリッジB側のレンズ挟持
部22の凸部46は、レンズ12のブリッジB側の切欠
き部48に係止される。さらに、レンズ12の他方主面
側からは、たとえば図4に示す実施例と同様に、ブシュ
部38およびフランジ部40で形成される密着部材36
を介して、留め具18が各挿嵌柱状体24の各有底孔2
6に挿通され、挿嵌柱状体24のねじ部24aと留め具
18のねじ部28aとが螺合される。そのため、レンズ
12のテンプルT側は、智16の2つの挿嵌柱状体2
4,24と2つの留め具18,18とで保持され、レン
ズ12のブリッジB側は、1つの挿嵌柱状体24および
1つの留め具18と1つの凸部46とで保持される。し
たがって、図21〜図24で示す実施例のメガネのレン
ズ取付構造では、たとえば図4,図7,図8および図9
に示す実施例と比べて、レンズ12と智16,ブリッジ
Bの連結部とをより一層しっかりと保持することができ
るため、さらにレンズ12のがたつきを防止することが
できる。
【0037】なお、上述の各実施例において、挿嵌柱状
体の軸方向の長さ、厚さ、直径および長軸,短軸の長さ
などは、それぞれ、レンズの種類,大きさ,形状,材
質、および、智,ブリッジの種類,大きさ,形状,材
質,配置等、種々の条件に応じて、適宜、変更可能であ
る。さらに、上述の各実施例では、レンズ12の楕円状
の貫通孔14の長軸がレンズ12の長さ方向と平行にな
るように、つまり、レンズ12の正面側から見て、横長
楕円状に形成されたが、このレンズ12の貫通孔14
は、たとえばレンズ12の正面側から見て、縦長楕円状
に形成されてもよい。
【0038】図25は本願発明にかかる孔明け方法およ
び孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレ
ンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見て
拡大した部分断面図解図であり、図26はその要部拡大
正面図である。図25,図26に示すメガネのレンズ取
付構造10では、特に、楕円状の挿嵌柱状体24とその
挿嵌柱状体24が挿通される楕円状の貫通孔14との間
に、隙間180a,180bによって設けられた「遊
び」部分が形成されている。挿嵌柱状体24の長軸端側
に隙間180aが設けられ、挿嵌柱状体24の短軸端側
に隙間180bが設けられる。この場合、楕円状の貫通
孔14の長軸および短軸方向の長さは、挿嵌柱状体24
の長軸および短軸の長さよりも大きく形成されるが、特
に、貫通孔14の長軸方向に挿嵌柱状体24が適宜移動
可能な所定の大きさの隙間180aが設けられている。
【0039】ところが、先の各実施例に示すメガネのレ
ンズ取付構造10では、挿嵌筒状体24の大きさと略同
じかわずかに大きい貫通孔14をレンズ12に配設して
いるので、挿嵌筒状体24はレンズ12の貫通孔14内
に略ぴったりと挿入される。そのため、例えば、メガネ
の左右のテンプルT,智16の開閉動作が繰り返される
ことによって、挿嵌柱状体24が貫通孔14部分でレン
ズ12に負担をかけることとなり、レンズ12を損傷さ
せる恐れがあった。
【0040】それに対して、図25,図26に示す実施
例のメガネのレンズ取付構造10では、先に述べたよう
に、レンズ12の貫通孔14と挿嵌筒状体24との間に
遊び部分が形成されているため、メガネの左右のテンプ
ルT,智16の開閉動作が繰り返されても、挿嵌筒状体
24が遊び部分で移動可能に余裕を有するため、無理に
レンズ12を押圧して負担をかけることもない。したが
って、レンズ12を傷めるようなこともなく、レンズ1
2の損傷を防止することができる。
【0041】図27は本願発明にかかる孔明け方法およ
び孔明け装置により得られたレンズを用いたメガネのレ
ンズ取付構造のさらに別の例をレンズの平面側から見て
拡大した部分断面図解図であり、図28は図27に示す
メガネのレンズ取付構造のレンズ挟持部と挿嵌柱状体と
の接続方法の要部をレンズの平面側から見て拡大した工
程図である。図27に示すメガネのレンズ取付構造10
は、先の各実施例のものと比べて、特に、留め具18の
固定部28のねじ部28aの長さが長く形成されてい
る。すなわち、本実施例では、智16のレンズ挟持部2
2に、留め具18の固定部28の先端側が挿入され固定
される別の固定部182が配設される。この固定部18
2には、挿嵌柱状体24のねじ部24aと連接し、留め
具18の固定部28のねじ部28aと螺合される別のね
じ部182aを有するものである。
【0042】次に、図27に示す実施例の智16のレン
ズ挟持部22と挿嵌柱状体24との接続方法の一例につ
いて、図28(A)〜(B)を参照しながら説明する。
先ず、智16のレンズ挟持部22には、たとえば図28
(A)に示すように、挿嵌筒状体24と同一の軸線中心
を有し、留め具18の固定部28の先端側が挿入される
円柱状の穴部184が設けられる。そして、この穴部1
84の内周面には、図28(B)に示すように、挿嵌柱
状体24のねじ部24aと連接し、固定部28のねじ部
28aと螺合されるねじ部184aが形成される。ま
た、挿嵌柱状体24となる柱状体186が別途準備され
る。柱状体186は、その中央に、固定部28が挿通さ
れる挿通孔188を有する。この柱状体186は、図2
8(D)に示すように、ろう付け等の固着手段により、
レンズ挟持部22に設けた穴部184の周縁部に固着さ
れる。それから、柱状体186の挿通孔188の内周面
には、図28(E)に示すように、レンズ挟持部22の
穴部184のねじ部184aと連接されるねじ部188
aが形成される。
【0043】このようにして形成された図27に示す実
施例では、先のたとえば図1,図2に示す実施例と比べ
て、留め具18の固定部28が固定される固定長さが、
レンズ挟持部22の穴部184のねじ部184aの深さ
分だけ長く形成される。この場合、固定部28のねじ部
28aが挿嵌柱状体24のねじ部24aおよびレンズ挟
持部22のねじ部184aで螺合されることによって、
固定部28のねじ込み深さが大きくなるため、留め具1
8の固着力が高まる。したがって、レンズ12は、智1
6の挟持部22と留め具18の固定部28とで強固に挟
持・保持される。そのため、智16および留め具18が
レンズ12から抜けにくくなる。
【0044】図29は、本願発明にかかる孔開け装置の
一例を示す図解図であり、図30は、図29の孔開け装
置に用いられるジグの一例を示す図解図である。この孔
開け装置130は、ベッド132を含む。ベッド132
の上面には、後述のテーブル138を案内する案内面1
36が形成される。案内面136は、たとえば2つの案
内溝134aおよび134bを有する。案内溝134a
および134bは、それぞれ、ベッド132の幅方向に
所定の間隔を隔てて、かつ、ベッド132の長さ方向に
延び設けられる。2つの案内溝134a,134bは、
たとえば断面略逆台形状に形成され、ベッド132の長
さ方向の一端から他端にかけて直線的に形成される。
【0045】さらに、ベッド132の上面には、案内面
136に沿って、ベッド132の長さ方向に往復移動可
能なテーブル138が形成される。テーブル138は、
たとえば直方体状に形成され、その上面の所定の位置
に、位置決め部材として、たとえば角柱状の3つの定位
ピン140a,140b,140cが配置される。この
場合、テーブル138の長さ方向の一端側および他端側
で且つその幅方向の略中央に定位ピン140aおよび1
40bが配置され、テーブル138の幅方向の一端で且
つその長さ方向の略中央に定位ピン140cが配置され
る。3つの定位ピン140a,140b,140cは、
それぞれ、テーブル138の上面から垂直に立ち設けら
れる。
【0046】また、テーブル138の下面には、ベッド
132の案内溝134aおよび134bに嵌合される凸
条部142aおよび142bが形成される。この場合、
凸条部142a,142bは、断面略逆台形状に形成さ
れ、テーブル138の下面の長さ方向に所定の間隔を隔
てて、テーブル138の幅方向の一端から他端側に延び
設けられる。
【0047】なお、テーブル138には、レバー(図示
せず)が設けられていて、このレバー(図示せず)を操
作することによって、テーブル138を案内面136の
案内溝134a,134bに沿って往復移動させること
ができる。テーブル138に往復移動をさせる送り機構
としては、たとえば旋盤、フライス盤、平削り盤などの
工作機械に用いられる送り機構と基本的には類似するも
のである。
【0048】さらに、ベッド132の長さ方向の一方側
には、円柱状のコラム144が配置される。コラム14
4の軸方向の上端部には、主軸146を回動自在に保持
する主軸頭148が形成される。主軸146の先端部に
は、切削体として、例えばドリル150が取り付けられ
ている。この孔開け装置130では、主軸頭148に設
けられたハンドル152を操作することによって、ドリ
ル150が垂直方向に上下動させることができる。な
お、コラム144、主軸146、主軸頭148およびド
リル150等の構成,配置,機能などは、一般的なボー
ル盤と類似するものである。
【0049】テーブル138には、たとえば図31に示
すように、ジグ154がセットされる。このジグ154
は、図30に示すように、たとえば金属材料からなる有
底箱型状のジグ本体156を含む。ジグ本体156の長
さ方向の一端および他端には、それぞれ、その幅方向の
中央に、たとえば断面「コ」字状の切欠き部158aお
よび158bが形成される。さらに、ジグ本体156の
幅方向の一端でその長さ方向の中央にも、同様の構造の
切欠き部158cが形成される。切欠き部158a,1
58b,158cは、図29で示した定位ピン140
a,140b,140cと対応する位置にそれぞれ配置
される。切欠き部158a,158b,158cは、そ
れぞれ、ジグ本体156の高さ方向の上端から下端にか
けて形成される。切欠き部158a〜158cは、それ
ぞれ、テーブル138の定位ピン140a〜140cに
嵌合され、定位ピン140a〜140cと協働して、ジ
グ154を位置決めするもう一方の別の位置決め部材と
しての機能を有するものである。
【0050】また、このジグ本体156の中には、たと
えばシリコーン樹脂、その他の合成樹脂材料からなる型
部160が嵌合されている。型部160の中央には、本
願発明に適用されるレンズ12をぴったりと嵌め込むた
めの位置決め部として、レンズ12の外形に対応した形
状の凹部162が形成される。このジグ154をテーブ
ル138上にセットしたとき、レンズ12は、所定の位
置に正確に位置決めすることができる。
【0051】次に、上述の孔開け装置130およびジグ
154を用いて、本願発明にかかるメガネのレンズ取付
構造に適用されるレンズ12に楕円状の貫通孔14を形
成する孔開け方法の一例について、図29〜図32を参
照しながら説明する。まず、たとえばジグ154の型部
160の凹部162内に、レンズ12が嵌合され位置決
めされる。次に、レンズ12をジグ154内に位置決め
した状態で、そのジグ154をテーブル138上にセッ
トする。テーブル138の定位ピン140a,140
b,140cは、ジグ154の切欠き部158a,15
8b,158c内に嵌合され案内される。この場合、レ
ンズ12は、ドリル150の真下に、つまり、レンズ1
2の貫通孔14を開けようとする部分が正確に位置決め
される。
【0052】そして、ハンドル152を操作することに
より、ドリル150を真下に下降させ、たとえば図32
(A)に示すように、ジグ154内のレンズ12の貫通
孔14を開けようとする所定の位置に、初期的に、先
ず、円形の貫通孔164が開けられる。次に、テーブル
138をベッド132の案内溝134a,134bに沿
って所定の距離だけ、たとえば図32の矢印方向に、言
い換えると、楕円の貫通孔14の長軸の長さ方向に移動
させる。そのため、ドリル150は、結果的に、楕円の
長軸方向に移動する。したがって、レンズ12には、た
とえば図32(B)に示すように、所定の位置に、楕円
形の貫通孔14が開けられる。すなわち、この孔開け装
置130では、貫通孔14を形成しようとするレンズ1
2を位置決めしているジグ154をテーブル138によ
り所定の方向に案内移動させることによって、簡単にレ
ンズ12に貫通孔14を形成することができる。
【0053】図33は、本願発明にかかるメガネのレン
ズ取付構造に適用されるレンズに楕円状の貫通孔を形成
するための孔開け装置の他の例を示す図解図であり、図
34は、図33の孔開け装置に用いられるジグの一例を
示す図解図であり、(A)はその上面側を示す斜視図解
図であり、(B)はその下面側を示す斜視図解図であ
る。図33,図35等に示す孔開け装置130は、図2
9,図31等に示す孔開け装置130と比べて、特に、
テーブルの定位ピンおよびジグの位置決め部の構造が相
違する。すなわち、図33,図35等に示す孔開け装置
130では、テーブル138の定位ピン166a,16
6b,166cがそれぞれ円柱状に形成され、テーブル
138上面にセットされるジグ156の位置決め部がそ
れぞれ有底円筒状の位置決め穴部168a,168b,
168cによって形成されている。この孔開け装置13
0を用いたレンズ12の楕円状の貫通孔14の形成方法
は、図29〜図32に示す先の孔開け装置の場合と同様
である。
【0054】上述の各孔開け装置130を用いたレンズ
の貫通孔の孔開け方法では、従来、困難を要していた楕
円状の貫通孔を、毎回、誰が行っても、レンズ12の所
定の位置に、同じ方向に、正確で且つ簡単に形成するこ
とができる。
【0055】なお、レンズ12の楕円状の孔14は、た
とえば図36に示すような方法で形成するようにしても
よい。すなわち、たとえば図36(A)に示すように、
まず、レンズ12の所定の位置に、初期的に円形の貫通
孔170を開ける。次に、貫通孔170の中心からレン
ズ12の長さ方向に、つまり、楕円状の孔の長軸方向に
所定の長さだけ、テーブル138を移動させる。そし
て、先の貫通孔170に重なるように、別の円形の貫通
孔172が開けられる。その結果、レンズ12の所定の
位置には、たとえば図36(B)に示すように、略瓢箪
形の貫通孔174が形成されることとなる。
【0056】なお、上述の各孔開け装置130では、テ
ーブル138に一方の位置決め部材として、たとえば角
柱状,円柱状の凸部からなる定位ピン140a〜140
c,166a〜166cを形成し、ジグ154,156
に他方の位置決め部材として、たとえば切欠き部158
a〜158c,有底筒状の位置決め穴部168a〜16
8cを形成したが、テーブル138の方に凹部を形成
し、ジグ154,156の方に、その凹部と嵌合する凸
部を形成するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】本願発明によれば、レンズに簡単に楕円
状の貫通孔を開けるための孔明け方法およびそれに用い
られる孔明け装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装置
により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構造
の一例をレンズの平面側から見て拡大した部分断面図解
図である。
【図2】図1に示すメガネのレンズ取付構造の要部拡大
斜視図である。
【図3】図1,図2に示すメガネのレンズ取付構造の変
形例の要部をレンズの平面側から見て拡大した部分断面
図解図である。
【図4】図1,図2に示すメガネのレンズ取付構造の他
の変形例を示す分解拡大断面図解図である。
【図5】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装置
により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構造
の他の例をレンズの平面側から見て拡大した部分断面図
解図である。
【図6】図5に示すメガネのレンズ取付構造の分解拡大
断面図解図である。
【図7】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装置
により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構造
のさらに他の例をレンズの平面側から見て拡大した部分
断面図解図である。
【図8】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装置
により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構造
のさらに他の例をレンズの平面側から見て拡大した部分
断面図解図である。
【図9】図8に示すメガネのレンズ取付構造に適用され
るレンズの正面図である。
【図10】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに他の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図11】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに他の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図12】図11に示すメガネのレンズ取付構造の分解
拡大断面図解図である。
【図13】図11,図12に示すメガネのレンズ取付構
造をレンズの正面側から見た要部図解図である。
【図14】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに他の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図15】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造の別の例をレンズの平面側から見て拡大した部分断面
図解図である。
【図16】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図17】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図18】図17に示すメガネのレンズ取付構造の分解
拡大断面図解図である。
【図19】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図20】図19に示すメガネのレンズ取付構造をレン
ズの正面側から見た要部図解図である。
【図21】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図22】図21に示すメガネのレンズ取付構造の分解
拡大断面図解図である。
【図23】図21,図22に示すメガネのレンズ取付構
造に適用されるレンズの正面図である。
【図24】図21,図22に示すメガネのレンズ取付構
造をレンズの正面側から見た要部図解図である。
【図25】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図26】図25に示すメガネのレンズ取付構造の要部
拡大正面図である。
【図27】本願発明にかかる孔明け方法および孔明け装
置により得られたレンズを用いたメガネのレンズ取付構
造のさらに別の例をレンズの平面側から見て拡大した部
分断面図解図である。
【図28】図27に示すメガネのレンズ取付構造のレン
ズ挟持部と挿嵌柱状体との接続方法の要部をレンズの平
面側から見て拡大した工程図である。
【図29】本願発明にかかる孔開け装置の一例を示す図
解図である。
【図30】図29の孔開け装置に用いられるジグの一例
を示す図解図である。
【図31】図29の孔開け装置の使用状態を示す図解図
である。
【図32】図29の孔開け装置でレンズに楕円状の貫通
孔を形成する孔明け方法の一例を示す要部図解図であ
る。
【図33】本願発明にかかる孔開け装置の他の例を示す
図解図である。
【図34】図33の孔開け装置に用いられるジグの一例
を示す図解図であり、(A)はその上面側を示す斜視図
解図であり、(B)はその下面側を示す斜視図解図であ
る。
【図35】図33の孔開け装置の使用状態を示す図解図
である。
【図36】図29および図33の孔開け装置でレンズに
他の楕円状の貫通孔を形成する方法の一例を示す要部図
解図である。
【図37】本願発明の背景となる従来のメガネのレンズ
取付構造の一例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 メガネ T テンプル B ブリッジ 12 レンズ 14 レンズの貫通孔 16 智 18 留め具 22 レンズ挟持部 23 レンズ挟持面 23a,23b レンズ密着面 24 挿嵌柱状体 24a ねじ部 26 挿嵌柱状体の有底孔 28 固定部 28a ねじ部 30 頭部 32 密着部材 76 挿嵌柱状体の貫通孔 78 別部材としての挿嵌柱状体 98 挿嵌具 130 孔開け装置 132 ベッド 138 テーブル 140a〜140c,166a〜166c 定位ピン 154 ジグ 156 ジグ本体 158a,158b,158c 切欠き部 160 型部 168a,168b,168c 位置決め穴部 180a,180b 隙間(遊び部分) 182 別の固定部 182a,184a,188a ねじ部 184 穴部 186 柱状体 188 挿通孔 190 別の挿嵌柱状体 192 円形の段差部 194 円形の係止穴部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メガネのレンズに楕円状の貫通孔を開け
    る孔開け方法であって、 前記レンズの孔開け部分を位置決めするために、前記レ
    ンズを所定の位置に位置決めする工程、 所定の位置に配置された切削体によって前記レンズの孔
    開け部分を切削し、前記レンズに初期的な貫通孔を開け
    る工程、および前記初期的な貫通孔を開けた前記切削体
    の位置を変えることなく、前記レンズを楕円状の貫通孔
    の長軸方向に所定の距離だけ、位置決めされた前記レン
    ズを移動案内する工程を含む、孔開け方法。
  2. 【請求項2】 メガネのレンズに楕円状の貫通孔を形成
    する孔開け装置であって、 前記孔開け装置は、ベッドと、前記ベッドの上方に配置
    され、前記レンズに貫通孔を開ける切削体と、前記ベッ
    ドおよび前記切削体間に配置され、前記ベッド上面を往
    復移動自在に形成されるテーブルと、前記テーブル上に
    前記レンズを所定の位置に位置決めするジグとを含み、 前記テーブルは、前記レンズの所定の位置に楕円状の貫
    通孔を開けるために、前記楕円状の貫通孔の長軸方向
    に、前記ジグを案内することを特徴とする、孔開け装
    置。
  3. 【請求項3】 前記テーブルは、所定の位置に複数の凸
    部および/または凹部からなる位置決め部材を備え、 前記ジグは、前記テーブルの位置決め部に嵌合される別
    の凸部および/または凹部からなる別の位置決め部材を
    備え、さらに、前記ジグは、前記レンズの形状,大きさ
    に対応して前記レンズが嵌め込まれる型部を備えたこと
    を特徴とする、請求項2に記載の孔開け装置。
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