JP4921962B2 - 眼鏡レンズの機械加工のための装置、固定具、包装材及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は更に、縁無し眼鏡の眼鏡レンズ用の固定具であって、レンズへのブリッジ及びテンプルヒンジの取付けのための組立て穴の位置を定め、位置決め穴を形成する際に用いられる固定具に関する。
本発明は更に、縁無し眼鏡の眼鏡レンズ用の固定具であって、レンズへのブリッジ及びテンプルヒンジの取付けのための組立て穴の位置を定め、位置決め穴を形成する際に用いられる固定具に用いられる包装材に関する。
さらに、組立て穴/スリットを全体的見栄えの観点でできるだけレンズの縁の近くに配置し、取付け部材が視界で見えにくいようになるようにするというユーザ側からの要求がある。これは、モデルが比較的小型である場合に特にそうである。
眼鏡士は典型的には、ボックス内の幅を測定する。今日の研削に用いられる機械について存在する許容誤差では、ボックス寸法の高さ/幅について許容誤差の偏差の恐れが存在する。したがって、レンズのボックス寸法にずれが生じる恐れがある。これは、眼鏡士がレンズを小さめに研削することを必然的に伴う場合が多く、これはレンズがテンプレートに対して小さ過ぎるようになるということを意味している。眼鏡士が次に取付け穴をレンズに設けようとする場合、これは、レンズを穴が設けられる側壁に押し付けることにより生じる。しかしながら、組立て穴の形成に不確実さが生じる。
本発明では、穴中心線という用語は、組立て穴又は組立てスリットの中心点を通り、レンズのデータムラインと平行な線を意味する。組立て穴をレンズの中心に設けた場合、穴中心線とデータムラインは互いに一致することになる。
本発明の包装材により、レンズを固定開口部内に配置することができる。包装材にレンズを押し込み、次にこれを垂直方向に且つ側方に誘導しながら開口部内に正確に固定する。包装材はコーナ部を切除し又は十字形に形成することによりコーナ部が無い状態で作られているので、レンズの十分な案内が達成されるが、レンズの長手方向面及び側面が包装材と接触するのでコーナ部の折り畳みに関する問題が回避される。レンズの周囲の約80%を包装材で覆うことが好ましいが、切除したコーナ部相互間の包装材料の延長部の幅を狭くしてレンズの周囲の約60%という低い被覆率を達成するようにすることが可能である。
最も実用の目的のため、包装材の厚さはレンズの公称の寸法と比較して公称約9/10mmの寸法に作られた固定具内に用いるために約1mm程度であろう。かかる組み合わせを作ることにより、レンズをレンズの正確な寸法に対して小さめに又は僅かに大きめに作るかどうかとは無関係にレンズを補償することができる。
固定具内に配置可能に別個の包装材の製作に代わる手段として、固定開口部内に位置する弾性可撓性縁部リストを備えた固定具を製造することも又可能である。固定開口部内のかかる弾性固定リストは例えば、弾性Oリングで形成されたものであるのがよく、このOリングは、固定開口部の周縁部の内部に設けられた固定溝内に保持される。かかる包装材は、レンズの周縁部に係合するために使用可能である。
別の実施形態によれば、装置は、圧力パッドがフレーム上に支持されると共に全体として固定具と平行な平面内で変位可能に配置されていて、圧力パッドを固定開口部内のレンズと向かい合って配置でき、そしてレンズを固定開口部内の接触位置に押圧してこれを固定するためにレンズに垂直な方向に変位できるようになっていることを特徴とする。レンズへの圧力パッドの当接は、いわゆるボックスセンタで生じる。
固定具が成形プラスチック物品である場合、案内穴及び固定開口部を成形時に形成することができ、したがって固定具を機械加工又は改造を必要としないで眼鏡士が用いることができる正確な形状に全体として合わせて成形できるようになる。
別個の包装材をこの方法により用いる場合、これは、レンズを押し込む前に固定開口部上に配置される。それにより、レンズは、レンズの周縁部と固定具の固定開口部の内側部との間にクランプされた包装材と同じに固定開口部内に押し込まれる。次に、固定具を装置内に配置し、組立て穴を、組立て穴が包装材を用いないで固定具内に取り付けられるレンズに形成される仕方と類似した仕方で形成する。
以下において、互いに異なる図に記載された同一又は対応の要素には、同一の符号が付けられ、したがって各図の全ての要素について明示の説明は行なわない。また、図10〜図16の対応の要素について特定の説明は行なわない。また、図1〜図7に示すように包装材無しの固定具を用いた場合とは対照的に、包装材を固定具と一緒に用いることにより生じる差異について説明を行う。
リング9を固定開口部内に配置することにより、レンズ3を図2の断面図に示すように正確に配置することができる。矢印12は、レンズ3がリング9に当接するまでリング3をどのように固定開口部2内に変位させるかを示している。リング9は、アーム10が弾性材料で作られていて、切欠き11が固定具に対して弾性的に固定されるよう切欠き11よりも僅かに大きな寸法のものなので固定具に対して固定されることになる。
図6は、レンズ2への組立て穴17の形成の仕方を示している。矢印29は、ユーザがハンドルを前方に押し、それによりドリル16が下方へ変位し、レンズ2に穴を穿孔することを指示している。ボール盤15を停止部21により定められる2つの端位置相互間で揺動させることができるので、ドリル16の側部は、ユーザがボール盤15を側から側へ回動させたときに長円形のスリットをレンズに切断形成することになる。この作業は、矢印30で指示されており、この場合、上下の運動31は、ドリルについて行なわれ、横方向運動32は、これに対して行なわれることが分かる。
固定具の上述の回転後、レンズをクランプし、組立て穴を形成しようとする上述の作業を繰り返す。この場合、レンズを再度取り外し、固定具1をフレームから持ち上げる。いまや、レンズは、ブリッジ及びテンプルヒンジを取り付けるための2つの取付け穴を備えることになる。
包装材41を十字形アーム44が形成されるようコーナ部43のところが切除されている。十字形アームは、レンズの周縁部4の約80%を覆うであろう。十字形アーム44は、レンズの長手方向縁部45及びレンズの側縁部46にそれぞれ当たるであろう。
図10〜図16に示すような包装材41を用いることにより、レンズ3を弾性的な仕方で固定具の固定開口部2内に固定することが可能であり、この場合、固定開口部2は大きめであり、固定開口部2及びレンズ3の許容誤差に関する要件が緩和されることになる。
Claims (10)
- 縁無し眼鏡用の眼鏡レンズにおけるブリッジ及びテンプルヒンジの取付け用組立て穴の位置を決定し、前記組立て穴を形成する際に用いられる装置であって、レンズ及び機械加工手段用のホルダを有し、レンズ及び機械加工手段が、ホルダに対し2つの寸法方向に動くことができ、ホルダは、レンズを周方向リムのところで固定する固定開口部と、少なくとも2つの第1の案内手段とを有する固定具を有し、前記第1の案内手段は、装置フレームに設けられた2つの対応関係にある第2の案内手段と相互作用する装置において、
前記第1の案内手段は、レンズを固定開口部内に配置したときにレンズ用の穴中心線に関し曖昧さが無い状態で対称に配置され、
弾性リングを更に有し、前記弾性リングは、レンズと装置フレームとの間の位置にあり、レンズを下に押圧してこれをリングに押し付け、それによりリングを固定具が載せられたフレームに接触させたとき、レンズの位置を固定開口部の平面に垂直な方向に固定する固定開口部内に配置され、
更に、レンズ周縁部とレンズに対して大きめに形成された固定開口部との間に配置される包装材を有することを特徴とする装置。 - リングから延びるアームが設けられ、固定具は、アームを固定係合状態で受け入れる切欠きを有することを特徴とする請求項1記載の装置。
- 圧力パッドがフレーム上に支持されると共に全体として固定具と平行な平面内で変位可能に配置されていて、圧力パッドを固定開口部内のレンズと向かい合って配置でき、そしてレンズを固定開口部内の接触位置に押圧してこれを固定するためにレンズに垂直な方向に変位できるようになっていることを特徴とする請求項1〜2のうちいずれか一に記載の装置。
- 第1及び第2の案内手段は、それぞれ案内ピン及び案内穴であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一に記載の装置。
- 固定具は、互いに反対側の側面を有し、固定開口部は、これら側面相互間の貫通開口部であり、第1の案内手段は、両方の側面に設けられることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一に記載の装置。
- 縁無し眼鏡の眼鏡レンズ用の固定具であって、レンズへのブリッジ及びテンプルヒンジの取付けのための組立て穴の位置を定め、前記位置決め穴を形成する際に用いられる固定具であって、レンズを周方向縁部のところで固定する固定開口部及び少なくとも2つの第1の案内手段を有し、前記第1の案内手段は、固定具が収納される装置のフレームに設けられた2つの対応関係にある第2の案内手段と相互作用する固定具において、
前記第1の案内手段は、レンズを固定開口部内に配置したときにレンズ用の穴中心線に関し曖昧さが無い状態で対称に配置され、
弾性リングを更に有し、前記弾性リングは、レンズと装置フレームとの間の位置にあり、レンズを下に押圧してこれをリングに押し付け、それによりリングを固定具が載せられたフレームに接触させたとき、レンズの位置を固定開口部の平面に垂直な方向に固定する固定開口部内に配置され、
更に、レンズ周縁部とレンズに対して大きめに形成された固定開口部との間に配置される包装材を有することを特徴とする固定具。 - 弾性リングを更に有し、前記弾性リングは、レンズと装置フレームとの間の位置にあり、レンズを下に押圧してこれをリングに押し付け、それによりリングを固定具が載せられたフレームに接触させたとき、レンズの位置を固定開口部の平面に垂直な方向に固定する固定開口部内に配置されることを特徴とする請求項6記載の固定具。
- 固定具は、互いに反対側の側面を有し、固定開口部は、これら側面相互間の貫通開口部であり、第1の案内手段は、両方の側面に設けられることを特徴とする請求項6又は7記載の装置。
- 縁無し眼鏡の眼鏡レンズ用の固定具であって、レンズへのブリッジ及びテンプルヒンジの取付けのための組立て穴の位置を定め、前記位置決め穴を形成する際に用いられる固定具に用いられる包装材であって、固定具は、包装材がレンズと固定開口部との間に配置された状態でレンズを周縁部のところで固定する固定開口部を有している包装材において、包装材は、好ましくは全体として十字形の包装材を形成するよう切除コーナ部を備えた全体として矩形であり、包装材は、弾性材料によって形成されることを特徴とする包装材。
- 縁無し眼鏡用の眼鏡レンズへの組立て穴の位置を定め、前記組立て穴を形成することにより眼鏡レンズを固定する方法であって、レンズを適正な穴中心線向きが得られるよう固定具内に固定する工程と、組立て穴を形成する工程と、ブリッジ及びテンプルヒンジを組立て穴内に取り付ける工程と、機械加工手段をホルダに対し2つの寸法方向に移動させる工程とを有する方法において、
包装材が、レンズ周縁部とレンズに対して大きめに形成された固定開口部との間に配置されるとき、レンズを周縁部のところで固定する固定開口部を備えた固定具内にレンズを固定し、固定具を少なくとも2つの第1の案内手段を装置フレームに設けられた2つの対応関係にある第2の案内手段と相互作用させることにより装置内に固定し、第1の案内手段は、レンズが固定開口部内に配置されたときに、レンズの穴中心線に対し曖昧ではない仕方で対称に配置されており、
弾性リングを更に有し、前記弾性リングは、レンズと装置フレームとの間の位置にあり、レンズを下に押圧してこれをリングに押し付け、それによりリングを固定具が載せられたフレームに接触させたとき、レンズの位置を固定開口部の平面に垂直な方向に固定する固定開口部内に配置されることを特徴とする方法。
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