JP2000134420A - 画像読取装置、画像読取装置のデフォルト値調整方法、及びチャ―ト原稿 - Google Patents

画像読取装置、画像読取装置のデフォルト値調整方法、及びチャ―ト原稿

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JP2000134420A
JP2000134420A JP11219827A JP21982799A JP2000134420A JP 2000134420 A JP2000134420 A JP 2000134420A JP 11219827 A JP11219827 A JP 11219827A JP 21982799 A JP21982799 A JP 21982799A JP 2000134420 A JP2000134420 A JP 2000134420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デフォルト値の調整の手間を軽減させる。 【解決手段】レンズモータ及び共役長モータを駆動して
レンズユニット及び読取部を設定倍率に対応する位置に
移動させ、オートフォーカスを行い、実結像倍率を求め
る。実結像倍率が設定倍率に対応する規格範囲内か否か
判断し、規格範囲外のときは、実結像倍率を設定倍率に
するためのレンズモータのパルス数を演算し、再度レン
ズユニットを移動し、オートフォーカスを行い、実結像
倍率を求める。これらのレンズユニットの移動とオート
フォーカスは、実結像倍率が規格範囲内になるまで繰り
返す。実結像倍率が2つの設定倍率に対して規格範囲内
の値になったときのパルス数の差と2つの設定倍率に対
する共役長の差とに基づいて共役長モータの分解能のデ
フォルト値を調整し、実結像倍率が2つの設定倍率に対
して規格範囲内の値になったときのパルス数の差と2つ
の設定倍率に対するレンズユニットの主点から結像位置
までの距離の差とに基づいてレンズモータの分解能のデ
フォルト値を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置、画像
読取装置のデフォルト値調整方法、及びチャート原稿に
係り、特に画像読取装置のレンズユニット等を移動させ
るパルスモータの分解能のデフォルト値を有する画像読
取装置と、デフォルト値を調整する画像読取装置のデフ
ォルト値調整方法と、このデフォルト値調整方法の発明
の実施に直接使用するチャート原稿に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
5−281631号公報には、写真プリントサイズに応
じて、ズームレンズの倍率を調整するズームリングの位
置と焦点を調整する焦点リングの位置とを調整する方法
が記載されている。この方法では、ズームリングの位置
のデフォルト値と焦点リングの位置のデフォルト値とが
写真プリントサイズに応じて予めメモリに記憶されてお
り、これらのデフォルト値に基づいてズームリングの位
置及び焦点リングの位置を制御し、画像センサに写真プ
リントの画像を結像し、画像センサに結像された画像を
プレビュー表示装置に表示する。プレビュー表示装置に
表示された画像が表示画面に合っていない場合には、プ
レビュー表示装置に表示された画像を観察しながら、プ
レビュー表示装置に表示される画像が表示画面に合うよ
うにオペレータがズームリングの位置と焦点リングの位
置とを調整する。そして、既に記憶されているデフォル
ト値をズームレンズの調整により得られた値で置き換え
る。これにより、その後個々の写真プリントサイズに応
じて調整されたデフォルト値が使用されるので、各写真
プリント毎にサイズに応じたズームレンズの調整を行な
う必要がなく、オペレータの時間的、労力的負担を軽減
することができる。
【0003】しかしながら、上記従来の調整方法では、
オペレータがデフォルト値の調整後は時間的、労力的負
担が軽減されるものの、調整時は表示画面を目視しなが
ら各写真フィルムサイズ毎に調整する必要があるので、
調整に時間がかかる、という問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたもので、調整の手間を軽減させた画像読取装置と画
像読取装置のデフォルト値調整方法とを提供することを
目的とする。また、原稿保持部と画像読取素子との位置
ずれの検出を容易にするチャート原稿を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像読取装置は、光軸方向に移動可能に配
置されたレンズユニットと、レンズユニットの結像位置
に配置され、かつ原稿読取位置に配置された原稿の画像
をレンズユニットを介して読み取る画像読取素子とを備
え、前記光軸方向に移動可能に配置された読取部と、入
力された第1のパルス数の信号に応じて前記レンズユニ
ットを前記光軸方向に移動させる第1の駆動手段と、入
力された第2のパルス数の信号に応じて前記読取部を前
記光軸方向に移動させる第2の駆動手段と、前記第1の
駆動手段の単位パルスに応じた移動量を表す第1のデフ
ォルト値、及び前記第2の駆動手段の単位パルスに応じ
た移動量を表す第2のデフォルト値を記憶した記憶手段
と、前記第1のデフォルト値を用いて結像倍率に対応す
る第1のパルス数を演算し、第1のパルス数の信号を前
記第1の駆動手段に入力すると共に、前記第2のデフォ
ルト値を用いて前記結像倍率に対応する第2のパルス数
を演算し、第2のパルス数の信号を前記第2の駆動手段
に入力するパルス数演算手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0006】本発明の画像読取装置は、前記パルス数演
算手段に、予め定められた設定結像倍率に対応する第1
のパルス数及び第2のパルス数を演算させて、第1のパ
ルス数の信号を第1の駆動手段に入力させると共に第2
のパルス数の信号を第2の駆動手段に入力させてレンズ
ユニット及び読取部を移動させた後、第2の駆動手段を
駆動して前記原稿に対して合焦させるオートフォーカス
と、第1の駆動手段を駆動してオートフォーカス後の実
結像倍率を前記設定結像倍率に一致させるための倍率調
整と、を実結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範
囲内の値になるまで実行し、実結像倍率が前記設定結像
倍率に対して規格範囲内の値になったときの第2のパル
ス数と前記設定結像倍率に対する共役長とに基づいて前
記第2のデフォルト値を調整し、実結像倍率が前記設定
結像倍率に対して規格範囲内の値になったときの第1の
パルス数と前記設定結像倍率に対するレンズユニットの
主点から結像位置までの距離とに基づいて前記第1のデ
フォルト値を調整する調整手段をさらに備えることが好
ましい。
【0007】また、前記調整手段は、実結像倍率が2つ
の設定結像倍率に対して規格範囲内の値になったときの
第2のパルス数の差と前記2つの設定結像倍率に対する
共役長の差とに基づいて前記第2のデフォルト値を調整
し、実結像倍率が前記2つの設定結像倍率に対して規格
範囲内の値になったときの第1のパルス数の差と前記2
つの設定結像倍率に対するレンズユニットの主点から結
像位置までの距離の差とに基づいて前記第1のデフォル
ト値を調整することができる。
【0008】さらに、本発明の画像読取装置は、前記原
稿読取位置に原稿を配置するための原稿保持部と画像読
取素子との位置ずれを、原稿保持部の原稿読取位置に配
置された原稿の画像を画像読取素子を用いて読み取るこ
とにより検出する位置ずれ検出手段をさらに備えること
が好ましい。
【0009】本発明の画像読取装置のデフォルト値調整
方法は、光軸方向に移動可能に配置されたレンズユニッ
トと、レンズユニットの結像位置に配置され、かつ原稿
読取位置に配置された原稿の画像をレンズユニットを介
して読み取る画像読取素子とを備え、前記光軸方向に移
動可能に配置された読取部と、入力された第1のパルス
数の信号に応じて前記レンズユニットを前記光軸方向に
移動させる第1の駆動手段と、入力された第2のパルス
数の信号に応じて前記読取部を前記光軸方向に移動させ
る第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段の単位パルス
に応じた移動量を表す第1のデフォルト値、及び前記第
2の駆動手段の単位パルスに応じた移動量を表す第2の
デフォルト値を記憶した記憶手段と、前記第1のデフォ
ルト値を用いて結像倍率に対応する第1のパルス数を演
算し、第1のパルス数の信号を前記第1の駆動手段に入
力すると共に、前記第2のデフォルト値を用いて前記結
像倍率に対応する第2のパルス数を演算し、第2のパル
ス数の信号を前記第2の駆動手段に入力するパルス数演
算手段と、を備えた画像読取装置の前記デフォルト値を
調整するにあたり、前記記憶手段に記憶された第1のデ
フォルト値及び第2のデフォルト値を用いて、予め定め
られた設定結像倍率に対応する第1のパルス数及び第2
のパルス数を演算し、第1のパルス数の信号を第1の駆
動手段に入力すると共に第2のパルス数の信号を第2の
駆動手段に入力してレンズユニット及び読取部を移動さ
せ、第2の駆動手段を駆動して前記原稿に対して合焦さ
せるオートフォーカスと、第1の駆動手段を駆動してオ
ートフォーカス後の実結像倍率を前記設定結像倍率に一
致させるための倍率調整とを実結像倍率が前記設定結像
倍率に対して規格範囲内の値になるまで実行し、実結像
倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内の値になっ
たときの第2のパルス数と前記設定結像倍率に対する共
役長とに基づいて前記第2のデフォルト値を調整し、実
結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内の値に
なったときの第1のパルス数と前記設定結像倍率に対す
るレンズユニットの主点から結像位置までの距離とに基
づいて前記第1のデフォルト値を調整することを特徴と
する。
【0010】本発明の画像読取装置のデフォルト値調整
方法では、実結像倍率が2つの設定結像倍率に対して規
格範囲内の値になったときの第2のパルス数の差と前記
2つの設定結像倍率に対する共役長の差とに基づいて前
記第2のデフォルト値を調整し、実結像倍率が前記2つ
の設定結像倍率に対して規格範囲内の値になったときの
第1のパルス数の差と前記2つの設定結像倍率に対する
レンズユニットの主点から結像位置までの距離の差とに
基づいて前記第1のデフォルト値を調整することもでき
る。
【0011】本発明のチャート原稿は、第1の仮想線と
直交する第1の線分と、該第1の線分に交差するように
該第1の線分に対して各々反対の位置に設けられた2本
の第2の線分とから構成され、第1の仮想線と3点で交
差するパターンを、第1の仮想線と直交する第2の仮想
線に対して対称に、所定間隔を隔てて2以上配置したこ
とを特徴とする。
【0012】本発明では、前記第1のデフォルト値を用
いて結像倍率に対応する第1のパルス数を演算して、こ
の第1のパルス数の信号を入力することにより、前記第
1の駆動手段により前記レンズユニットを光軸方向に移
動させ、前記第2のデフォルト値を用いて前記結像倍率
に対応する第2のパルス数を演算して、この第2のパル
ス数の信号を入力することにより、前記第2の駆動手段
により前記読取部を光軸方向に移動させて、レンズユニ
ットの結像位置に配置され、かつ原稿読取位置に配置さ
れた原稿の画像をレンズユニットを介して画像読取素子
により読み取る。
【0013】本発明でデフォルト値を調整する場合に
は、記憶手段に記憶されているデフォルト値を用いて駆
動手段を駆動することにより予め定められた設定結像倍
率に対応する位置にレンズユニット及び読取部を移動す
る。その後、第2の駆動手段を駆動して原稿に対して合
焦させるオートフォーカスと、第1の駆動手段を駆動し
てオートフォーカス後の実結像倍率を設定結像倍率に一
致させるための倍率調整とを実結像倍率が前記設定結像
倍率に対して規格範囲内の値になるまで実行する。
【0014】そして、実結像倍率が設定倍率に対して規
格範囲内の値になったときの第2のパルス数と設定結像
倍率に対する共役長とに基づいて第2の駆動手段の単位
パルスに応じた移動量を演算し、記憶手段に記憶されて
いる第2のデフォルト値を演算した値に変更する。ま
た、実結像倍率が設定倍率に対して規格範囲内の値にな
ったときの第1のパルス数と設定結像倍率に対するレン
ズユニットの主点から結像位置までの距離とに基づいて
第1の駆動手段の単位パルスに応じた移動量を演算し、
記憶手段に記憶されている第1のデフォルト値を演算し
た値に変更する。
【0015】これによって、結像倍率に対するレンズユ
ニット及び読取部の設計位置と実際の位置とが一致す
る。
【0016】本発明では、1つの設定倍率を用いてデフ
ォルト値を調整することができるが、2つの設定倍率を
用い、実結像倍率が2つの設定倍率に対して規格範囲内
の値になったときの第2のパルス数の差と2つの設定結
像倍率に対する共役長の差とに基づいて第2のデフォル
ト値を調整し、実結像倍率が2つの設定倍率に対して規
格範囲内の値になったときの第1のパルス数の差と2つ
の設定結像倍率に対するレンズユニットの主点から結像
位置までの距離の差とに基づいて第1のデフォルト値を
調整することにより、更に精度よくデフォルト値を調整
することができる。
【0017】本発明では、前記原稿読取位置に原稿を配
置するための原稿保持部と画像読取素子との位置ずれ
を、原稿保持部の原稿読取位置に配置された原稿の画像
を画像読取素子を用いて読み取ることにより検出する、
位置ずれ検出手段をさらに備えることが好ましい。
【0018】原稿保持部と画像読取素子との位置ずれの
検出は、第1の仮想線と直交する第1の線分と、該第1の
線分に交差するように該第1の線分に対して各々反対の
位置に設けられた2本の第2の線分とから構成され、第
1の仮想線と3点で交差するパターンを、第1の仮想線と
直交する第2の仮想線に対して対称に、所定間隔を隔て
て2以上配置した本発明のチャート原稿を用い、画像読
取素子の多数の画素の配列方向と対応する方向に第1の
仮想線が向くように本発明のチャート原稿を配置し、画
素の配列方向と交差する3点の間隔をそれぞれ検出する
ことで、原稿保持部と画像読取素子との位置ずれを修正
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1に示すように、本実施の形態の画像読
取装置のラインCCDスキャナ14は、パーソナルコン
ピュータで構成された画像処理部16、画像処理部16
に接続されたマウス20、画像処理部16に接続された
2種類のキーボード12A、12B、及び画像処理部1
6に接続されたディスプレイ18が設けられた作業テー
ブル27に備えられている。
【0021】一方のキーボード12Aは、作業テーブル
27の作業面27U内に埋設されている。他方のキーボ
ード12Bは、不使用時は、作業テーブル27の下側に
設けられたトレイ24内に収納され、使用時は、トレイ
24から取り出され、一方のキーボード12A上に重ね
て使用される。このとき、キーボード12Bのコード
は、画像処理部16に接続されたジャック110に接続
されて使用され、キーボード12B使用時はキーボード
12Aからのデータ入力は不能になる。
【0022】マウス20のジャックは作業テーブル27
に設けられたジャック108に挿入され、ジャック10
8を介して画像処理部16に接続されている。マウス2
0は、不使用時はマウスホルダ20Aに収納され、使用
時はマウスホルダ20Aから取り出し、作業面27U上
に載置される。
【0023】画像処理部16は、作業テーブル27の下
側に設けられた収納部16Aに収納されている。収納部
16Aの開口部には、開閉扉25が設けられている。な
お、開閉扉25を開放することにより、画像処理部16
を取り出すことができる。
【0024】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、透明な磁気層が形成された写真フィルム(240
サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、及び1
20サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出
力する。
【0025】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から入力された画像データに対して各種の補正等の
画像処理を行って、記録用画像データとして、図示しな
いレーザを用いて印画紙に画像を記録する画像出力部へ
出力する。
【0026】図2及び図3に示すように、ラインCCD
スキャナ14の光学系は、作業テーブル27の下方に配
置された光源部30、作業テーブル27に取替え可能に
支持された拡散ボックス40、作業テーブル27に取替
え可能にセットされるフィルムキャリア38、及び作業
テーブル27を挟んで光源部30の反対側に配置された
読取部43を備えている。
【0027】光源部30は金属製のケーシング31内に
収容されており、ケーシング31内部には、ハロゲンラ
ンプまたはメタルハライドランプ等から成るランプ32
が配置されている。
【0028】ランプ32の周囲にはリフレクタ33が設
けられており、ランプ32から射出された光の一部はリ
フレクタ33によって反射され、読取部43方向へ射出
される。リフレクタ33の側方には、複数のファン34
が設けられている。ファン34はランプ32が点灯して
いる間作動され、ケーシング31の内部が過熱状態とな
ることを防止する。
【0029】リフレクタ33の光反射側には、リフレク
タ33からの反射光の光軸Lに沿って、赤外域の波長の
光をカットすることで写真フィルム22の温度上昇を防
止し読取精度を向上させる赤外線(IR)カットフィル
タ35、ランプ32からの光及びリフレクタ33からの
反射光の光量を調整する絞り39、及び、写真フィルム
22及び読取部43に到達する光の色成分を、写真フィ
ルムの種類(ネガフィルム/リバーサルフィルム)に応
じて適切に設定するネガフィルム用のバランスフィルタ
36N及びリバーサルフィルム用のバランスフィルタ3
6Pが嵌め込まれたターレット36(図4(B)も参
照)が順に設けられている。
【0030】絞り39は光軸Lを挟んで配置された一対
の板材から成り、一対の板材が接近離間するようにスラ
イド移動可能とされている。図4(A)に示すように、
絞り39の一対の板材は、スライド方向に沿った一端側
から他端側に向けて、スライド方向に直交する方向に沿
った断面積が連続的に変化するように、一端側に切り欠
き39Aが各々形成されており、切り欠き39Aが形成
されている側が対向するように配置されている。
【0031】上記構成では、所定の色成分の光となるよ
うに、写真フィルムの種類に応じたフィルタ(36N、
36P)の何れが光軸L上に位置され、絞り39の位置
によって絞り39を通過する光の光量が所定の光量に調
整される。
【0032】拡散ボックス40は、上部になるに従っ
て、即ち、写真フィルム22に近づくに従って、フィル
ムキャリア38によって搬送される写真フィルム22の
搬送方向の長さが狭くなり(図2参照)、この搬送方向
に直交する方向(写真フィルム22の幅方向)の長さが
広がる(図3参照)ように形成されている。このフィル
ムキャリア38は、キャリア台41に取り付けられてい
る。また、拡散ボックス40の光射出側には光拡散板
(図示せず)が取付けられている。なお、上記の拡散ボ
ックス40は、135サイズの写真フィルム用である
が、他の写真フィルムに応じた形状の拡散ボックス(図
示せず)も用意されており、写真フィルムのサイズに応
じて取り替えて使用される。
【0033】拡散ボックス40に入射された光は、フィ
ルムキャリア38(すなわち写真フィルム22)に向け
て、写真フィルム22の幅方向を長手方向とするスリッ
ト光となり、また、光拡散板によって拡散されて射出さ
れる。このように、拡散ボックス40から射出される光
が拡散されることにより、写真フィルム22に照射され
る光の光量むらが低減され、フィルム画像に均一な光量
のスリット光が照射されると共に、フィルム画像に傷が
付いていたとしても、この傷が目立ちにくくなる。
【0034】フィルムキャリア38及び拡散ボックス4
0は、写真フィルム22の種類毎に用意されており、写
真フィルム22に応じて選択されて、キャリア台41に
搭載される。なお、キャリア台41の詳細を図16に示
す。
【0035】フィルムキャリア38の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する部位には、写真フィルム22の幅
方向に写真フィルム22の幅より長い細長い開口(図示
しない)が各々設けられている。拡散ボックス40から
のスリット光は、フィルムキャリア38の下面に設けら
れたこの開口を介して写真フィルム22に照射され、写
真フィルム22を透過してフィルムキャリア38の上面
に設けられた開口を介して、読取部43に照射される。
【0036】また、フィルムキャリア38には、拡散ボ
ックス40からのスリット光が照射される位置(読取位
置)で写真フィルムがフィルム幅方向に沿った部位が直
線状に凸(図2参照)または凹となるように、写真フィ
ルム22を湾曲させてガイドする図示しないガイドが設
けられている。これにより、読取位置での写真フィルム
22の平面性が確保される。
【0037】また、拡散ボックス40は、上面が読取位
置に接近するように支持されている。また、フィルムキ
ャリア38の装填時にフィルムキャリア38と拡散ボッ
クス40が干渉しないように、フィルムキャリア38の
下面には、拡散ボックス40が進入可能な切り欠け部が
設けられている。
【0038】なお、フィルムキャリアは、プレスキャン
時には写真フィルムを第1の速度で搬送し、ファインス
キャン時には写真フィルムを第1の速度より遅い第2の
速度で搬送する。これにより、ファインスキャン時の解
像度はプレスキャン時の解像度より良好になる。プレス
キャンにより得られたデータにより、各フィルム画像の
濃度やサイズ等が検出され、これらのデータによりファ
インスキャンの読取条件、すなわちフィルムを照明する
光量及びCCDの電荷蓄積時間を定める条件が演算され
る。ファインスキャンでは、一定の第2の速度で搬送し
ながら、読取条件に応じてフィルム画像の濃度に応じた
光量の光が照射されるように絞り39を制御すると共
に、CCDの電荷蓄積時間を制御する。
【0039】読取部43は、ケーシング44内部に収容
された状態で配置されている。ケーシング44の内部に
は、上面にラインCCD116が取付けられた載置台4
7が設けられている。
【0040】図7に示すように、載置台47には鏡筒4
9を構成すると共に光軸Lと平行な直線方向に延びた2
つの長孔49Cが対向するように穿設された外筒49A
が固定されている。外筒49A内には、螺旋状の2つの
長孔49Dが対向するように穿設された内筒49Bが回
転可能に配置されている。内筒49Bの載置台47側の
端部外周には、リング状のギヤ49Eが固定れており、
このギヤ49Eはギヤ列を介してレンズモータ60の回
転軸に固定されたギヤに歯合されている。
【0041】焦点距離がfjのレンズユニット50に
は、2つのロッド50Aが対向するように固定されてい
る。これらのロッド50Aは、長孔49D、49Cを貫
通するように挿入されている。
【0042】従って、レンズモータ60を回転させる
と、内筒49Bが回転し、ロッド50Aが螺旋状の長孔
49Dによって長孔49Cに沿って移動されるため、レ
ンズユニット50が光軸L方向、すなわち縮小・拡大等
の変倍のために作業テーブル27と接近離間する方向A
にスライド移動される。
【0043】作業テーブル27には支持フレーム45が
立設されている。読取部43は、支持フレーム45に取
り付けられ、かつボールねじが設けられたガイドレール
42に噛合されており、ガイドレール42に噛合された
共役長モータ58を回転させることにより、ガイドレー
ル42に沿って作業テーブル27と接近離間する方向B
にスライド移動可能に支持されている。この読取部43
は、共役長を調整してオートフォーカスする際に移動さ
れる。レンズユニット50は複数枚のレンズから成り、
複数枚のレンズの間にはレンズ絞り51が設けられてい
る。
【0044】図4(C)に示すように、レンズ絞り51
は略C字状に成形された絞り板51Aを複数枚備えてい
る。各絞り板51Aは光軸Lの周囲に均等に配置され一
端部がピンを中心として回動可能に軸支されている。複
数枚の絞り板51Aは図示しないリンクを介して連結さ
れており、レンズ絞り駆動モータ(後述)の駆動力が伝
達されると同一の方向に回動する。この絞り板51Aの
回動に伴って、光軸Lを中心として絞り板51Aにより
遮光されていない部分(図4(C)における略星型の部
分)の面積が変化し、レンズ絞り51を通過する光の光
量が変化する。
【0045】ラインCCD116は、フォトダイオード
等の光電変換素子で構成されたCCDセルが写真フィル
ム22の幅方向に一列に多数配置されて構成され、かつ
電子シャッタ機構が設けられたセンシング部を備えてい
る。このセンシング部は、間隔を空けて互いに平行に3
ライン設けられ、各センシング部の光入射側にR、G、
Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられ、これに
よってRラインセンサ、Gラインセンサ、及びBライン
センサから成る3ラインカラーCCDが構成されてい
る。また、各センシング部の近傍には、多数のCCDセ
ルから成る転送部が各センシング部に対応して各々設け
られており、各センシング部の各CCDセルに蓄積され
た電荷は、対応する転送部を介して順に転送される。
【0046】またラインCCD116の光入射側には、
CCDシャッタ52が設けられている。なお、図4
(D)に示すように、このCCDシャッタ52にはND
フィルタ52NDが嵌め込まれている。CCDシャッタ
52は、矢印u方向に回転して、暗補正のためにライン
CCD116に入射される光を遮光する全閉状態(ND
フィルタ52NDが嵌め込まれていない部分52B等
が、光軸Lを含む位置52Cに位置する)、通常の読み
取りや明補正のためにラインCCD116に光を入射さ
せる全開状態(図4(D)の位置)、リニアリティ補正
のためにラインCCD116に入射される光をNDフィ
ルタ52NDによって減光する減光状態(NDフィルタ
52NDが位置52Cに位置する)の何れかの状態に切
り替わる。
【0047】図3に示すように、作業テーブル27に
は、写真フィルム22を冷却するための冷却風を生成す
るコンプレッサ94が配置されている。コンプレッサ9
4により生成された冷却風は、案内管95によりフィル
ムキャリア38の図示しない読取位置に供給される。こ
れにより、写真フィルム22の読取位置を含む領域を冷
却することができる。なお、案内管95には、冷却風の
流量を検出する流量センサ96が取り付けられている。
【0048】また、図5に示すようにガイドレール42
の近傍には、読取部43の原点位置を検出する読取部原
点センサ59が取り付けられ、鏡筒にはレンズユニット
50の原点位置を検出するレンズ原点センサ61が取り
付けられている。
【0049】次に、図5に示したラインCCDスキャナ
14の光学系の主要部を参照しながら、ラインCCDス
キャナ14及び画像処理部16の電気系の概略構成を図
6を用いて説明する。
【0050】ラインCCDスキャナ14は、ラインCC
Dスキャナ14全体を制御するマイクロプロセッサ46
を備えている。マイクロプロセッサ46には、バス66
を介してRAM68(例えばSRAM)、ROM70
(例えば、記憶内容を書換え可能なROM)が接続され
ていると共に、ランプドライバ53、コンプレッサ9
4、流量センサ96、及びモータドライバ48が接続さ
れている。ランプドライバ53は、マイクロプロセッサ
46からの指示に応じてランプ32を点消灯させる。
【0051】また、写真フィルム22のフィルム画像の
読み取りの際、写真フィルム22に冷却風を供給するた
めに、マイクロプロセッサ46は、コンプレッサ94を
稼働させる。なお、流量センサ96により冷却風の流量
が検出され、マイクロプロセッサ46は検出された流量
からコンプレッサ94の異常を検知することができる。
【0052】また、モータドライバ48には、ターレッ
ト36に設けられたネガフィルム用のバランスフィルタ
36N及びリバーサルフィルム用のバランスフィルタ3
6Pの何れかが光軸Lに位置するように、ターレット3
6を図4(B)矢印t方向に回転駆動するターレット駆
動モータ54、ターレット36の基準位置(図示しない
切り欠け)を検出するターレット位置センサ55(図4
(B)も参照)が接続されている。モータドライバ48
には、更に、絞り39をスライド移動させる絞り駆動モ
ータ56、絞り39の位置を検出する絞り位置センサ5
7、読取部43(即ち、ラインCCD116及びレンズ
ユニット50)をガイドレール42に沿ってスライド移
動させるためのステップモータで構成された共役長モー
タ58、読取部43の原点位置を検出する読取部原点セ
ンサ59、レンズユニット50を光軸Lに沿ってスライ
ド移動させるステップモータで構成されたレンズモータ
60、レンズユニット50の原点位置を検出するレンズ
原点センサ61、レンズ絞り51の絞り板51Aを回動
させるレンズ絞り駆動モータ62、レンズ絞り51の位
置(絞り板51Aの位置)を検出するレンズ絞り位置セ
ンサ63、CCDシャッタ52を全閉状態、全開状態及
び減光状態の何れかの状態に切り換えるシャッタ駆動モ
ータ64、シャッタ位置を検出するシャッタ位置センサ
65、ファン34を駆動するファン駆動モータ37が接
続されている。
【0053】マイクロプロセッサ46は、ラインCCD
116によるプレスキャン(予備読み取り)及びファイ
ンスキャン(本読み取り)を行う際に、ターレット位置
センサ55及び絞り位置センサ57によって検出される
ターレット36及び絞り39の位置に基づき、ターレッ
ト駆動モータ54によってターレット36を回転駆動さ
せると共に、絞り駆動モータ56によって絞り39をス
ライド移動させ、フィルム画像に照射される光を調節す
る。
【0054】またマイクロプロセッサ46は、フィルム
画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じて結像
倍率を決定し、フィルム画像が決定した結像倍率でライ
ンCCD116によって読み取られるように、レンズ原
点センサ61によって検出されるレンズユニットの原点
位置に基づきレンズモータ60によって読取部43をス
ライド移動させると共に、読取部原点センサ59によっ
て検出される読取部43の位置に基づき共役長モータ5
8によって読取部43をスライド移動させてオートフォ
ーカスを実行する。
【0055】なお、ラインCCD116の受光面をレン
ズユニット50によるフィルム画像の結像位置に一致さ
せる合焦制御(オートフォーカス制御)を行う場合、マ
イクロプロセッサ46は、共役長モータ58により読取
部43のみをスライド移動させる。この合焦制御は、一
例としてラインCCD116によって読み取られたフィ
ルム画像のコントラストが最大となるように行う(所謂
画像コントラスト法)ことができるが、これに代えて写
真フィルム22とレンズユニット50(又はラインCC
D116)との距離を赤外線等により測定する距離セン
サを設け、フィルム画像のデータに代えて距離センサに
よって検出された距離に基づいて行うようにしてもよ
い。
【0056】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されており、ラインCCD116から出力された信号
は、増幅器76で増幅されA/D変換器82でディジタ
ルデータに変換される。
【0057】A/D変換器82の出力端は、相関二重サ
ンプリング回路(CDS)88、インタフェース(I/
F)回路90を順に介して画像処理部16に接続されて
いる。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを
表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す
画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素デー
タからフィードスルーデータを減算する。そして、演算
結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画
素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像デ
ータとして画像処理部16へ順次出力する。
【0058】なお、ラインCCD116からはR、G、
Bの測光信号が並列に出力されるので、増幅器76、A
/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系
統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画
像データとしてR、G、Bの画像データが並列に、画像
処理部16に入力される。
【0059】更に、画像処理部16には、前述したディ
スプレイ18、キーボード12A、12B、マウス2
0、及びフィルムキャリア38が接続されている。
【0060】工場出荷前の画像読取装置の読み書き可能
なROM70には、各設定倍率m(例えば、0.7、
1.0、1.5等)に応じて、共役長モータ58用の駆
動パルス数KSPm、及びレンズモータ60用の駆動パ
ルス数LSPmを各々演算するための以下に示す(1)
式、及び(2)式が記憶されている。また、ROM70
には、各モータの分解能(1パルスで移動させることが
できる距離)のデフォルト値KSB、LSBが予め記憶
されている。なお、設定倍率mは、135、APS、ブ
ロニー等のフルムサイズに応じて異なる値が設定されて
いる。
【0061】 KSPm =(Km−K0)/KSB−KGO ・・・(1) ただし、K0は読取部が原点に位置しているときの焦点
距離fjのレンズユニットの共役長、KGOは読取部が
原点に位置しているときのパルス数(原点オフセットパ
ルス数)、KSBは共役長モータ58の分解能のデフォ
ルト値、Kmは以下の(1−1)式で表される設定倍率
mのときのレンズユニットの共役長である。
【0062】 Km =(1+m)2 ・fj/m ・・・(1−1) LSPm =(b0−bm)/LSB−LGO ・・・(2) ただし、b0はレンズユニットが原点に位置していると
きのレンズの主点からラインCCDの受光面までの距
離、LGOはレンズユニットが原点に位置しているとき
のパルス数(原点オフセットパルス数)、LSBはレン
ズモータ60の分解能のデフォルト値、bmは、以下の
式で表される設定倍率mのときのレンズユニットの主点
からCCDの受光面までの距離である。
【0063】 bm=(1+m)・fj ・・・(2−2) なお、レンズユニットの温度がT℃のときの焦点距離f
jは、基準温度T0(例えば、20℃)のときの焦点距離
をf0、焦点距離の変化係数をk(例えば、0.00
4)とすると、 fj=f0+k(T−T0) で与えられる。
【0064】次に、本実施の形態の光学倍率のキャリブ
レーションについて説明する。このキャリブレーション
は、画像読取装置の出荷時に行なわれ、このキャリブレ
ーションにより、実結像倍率を設計値に一致させ、設定
パルスのオフセットにより機械的取り付け誤差のキャン
セルを行って、光軸方向の移動分解能が補正される。
【0065】なお、この光学倍率のキャリブレーション
は、光学系の光軸をラインCCDの中心に一致させる光
軸調整を行なった後、さらに原稿保持部であるフィルム
キャリアの位置をラインCCDの位置に合わせるように
キャリア台41の位置を調整する読み取り位置の調整を
行った後に実行される。読み取り位置の調整は、図16
に示すように、チャートパターンが記録されたチャート
原稿72が表面に保持された治具71を用い、キャリア
台41のラインCCDからの位置ずれ量を、原稿読取位
置に配置されたチャート原稿72の画像をラインCCD
を用いて読み取ることにより検出し、検出した位置ずれ
量に応じて行う。なお、チャート原稿72は、ガラス板
にエッチングによりチャートパターンを記録して構成さ
れている。
【0066】まず、位置ずれ量の検出に用いるチャート
パターンについて説明する。本実施形態で用いるチャー
トパターンは、図11に示すように、中心に位置するパ
ターンGに対して左右対象になった複数(本実施形態で
はA〜Mの13個)のパターンで構成されている。図1
1において、破線は、チャート原稿72が原稿読取位置
に配置されたときに、ラインCCDセルの配列方向(C
CDのライン方向)に対応する第1の仮想線VLを示
す。パターンFとH、パターンEとI、パターンDと
J、パターンCとK、パターンBとL、及びパターンA
とMとはそれぞれパターンGの一部をなす中心線CLに
対し対称に所定間隔を隔てて配置されている。
【0067】パターンC、D、E、I、J、K(以下、
N字パターンと称する)は、図12に示すように、仮想
線VLと直交する第1の線分と、該第1の線分の端部で
該線分に対して45°の角度で交差し、該第1の線分に
対して各々反対の方向に向かう2本の第2の線分と、か
ら構成されており、N字パターンと仮想線VLとは
α 0、β0、γ0の3点で交差しており、α0β0間の間隔
とβ0γ0間の間隔とは等しくなっている。
【0068】次に、チャート原稿72が表面に保持され
た治具71を用いて位置ずれ量を検出する方法について
説明する。
【0069】光学系とラインCCDとの光軸調整が終了
すると、チャート原稿72が表面に保持された治具71
がキャリア台41の基準突き当て面73に突き当てられ
て、キャリア台41にセットされ、ラインCCDにより
チャート原稿のチャートパターンが読み取られる。フィ
ルムはラインCCDに直交するように搬送されるため、
搬送方向を左右方向と称しCCDのライン方向を奥行き
方向と称する。チャート原稿72が表面に保持された治
具71は、CCDのライン方向、すなわち奥行き方向が
チャートパターンの長手方向(第1の仮想線の方向)と
なるようにセットされる。
【0070】図14に示すように、読み取られたチャー
トパターンがディスプレイ18に表示され、チャートパ
ターンの仮想線VLがCCDのライン方向からどの程度
位置ずれしているかを示す位置ずれ量が検出され、読み
取られたチャートパターンと共に画面に表示される。
【0071】例えば、パターンGを用いて、仮想線VL
の奥行き方向の位置ずれ量(パターンGの中心線の光軸
からのずれ)が検出され、手前/奥###のように表示
される。また、例えば、対称に配置された一対のN字パ
ターンであるパターンCとパターンKとを用いて、CC
Dのライン方向に対する仮想線VLの左右方向の位置ず
れ量、及びCCDのライン方向に対する仮想線VLの光
軸を中心とした回転方向の位置ずれ量が検出され、左/
右###のように表示される。
【0072】ここで、対称に配置された一対のN字パタ
ーンを用いた位置ずれ量の検出原理を簡単に説明する。
図15(A)は、キャリア台41が正確な読み取り位置
にあり、仮想線VLがCCDのライン方向に一致してい
る場合のパターンEとパターンIの投影像である。この
ときのディスプレイへの表示パターンが図15(B)に
模式的に示されている。各パターンのCCDのライン方
向との交点をα、β、γとすると、各パターン内でのα
β間の間隔とβγ間の間隔とが等しく、パターンEとパ
ターンIとの間でのαβ間の間隔とβγ間の間隔とがそ
れぞれ等しくなっている。
【0073】キャリア台41が正確な読み取り位置より
右方向にずれると、治具71に保持されたチャート原稿
72に対してCCDのライン方向は左方向にずれ、図1
5(D)に示すように、CCDのライン方向のずれ量に
応じてαβ間の間隔が広がりβγ間の間隔が狭くなる。
逆に、キャリア台41が正確な読み取り位置より左方向
にずれると、CCDのライン方向は右方向にずれ、図1
5(C)に示すように、CCDのライン方向のずれ量に
応じてαβ間の間隔が狭くなりβγ間の間隔が広くな
る。従って、αβ間の間隔とβγ間の間隔との比からキ
ャリア台41の左右方向の位置ずれ量を演算することが
できる。
【0074】また、キャリア台41が正確な読み取り位
置より右回りに回転していると、CCDのライン方向は
左回りに回転し、図15(F)に示すように、パターン
EについてはCCDのライン方向の回転量に応じてαβ
間の間隔が狭くなりβγ間の間隔が広くなるが、パター
ンIについてはCCDのライン方向の回転量に応じてα
β間の間隔が広くなりβγ間の間隔が狭くなる。逆に、
キャリア台41が正確な読み取り位置より左回りに回転
すると、CCDのライン方向は右回りに回転し、図15
(E)に示すように、パターンEについてはCCDのラ
イン方向の回転量に応じてαβ間の間隔が広くなりβγ
間の間隔が狭くなるが、パターンIについてはCCDの
ライン方向の回転量に応じてαβ間の間隔が狭くなりβ
γ間の間隔が広くなる。従って、パターンEのαβ間の
間隔とβγ間の間隔との比、およびパターンIのαβ間
の間隔とβγ間の間隔との比から、キャリア台41の回
転方向の位置ずれ量を演算することができる。
【0075】読み取り位置の調整は、検出した仮想線V
LのCCDのライン方向からの位置ずれ量に応じて行
う。例えば、仮想線VLが右方向に##ずれていると表
示された場合は、キャリア台41を右方向に##に対応
する量だけ移動させ、仮想線VLが右回りに####ず
れていると表示された場合は、キャリア台41を右回り
に####に対応する量だけ移動させる。読み取り位置
の調整は手動で行ってもよく、また自動で行うこともで
きる。なお、キャリア台41は、キャリア台移動治具7
1を用いて、治具71を移動させることによって移動さ
せることができる。
【0076】以上の通り、光軸調整と読み取り位置の調
整とが行われた後は、仮想線VLは光軸を通過するライ
ンCCDの配列方向に一致し、中心線CLは光軸を通過
することになる。
【0077】次に、図11に示すチャート原稿72が表
面に保持された治具71を再度用いて、図8に示すよう
に、ステップS1で設定倍率m1(例えば、0.7倍)
におけるキャリブレーションが実行された後、ステップ
S2で設定倍率m2(例えば、1.0倍)におけるキャ
リブレーションが実行される。
【0078】まず、倍率m1におけるキャリブレーショ
ンを図9を参照して説明する。ステップS11におい
て、ROM70に記憶されている上記(1)、(2)式
及びデフォルト値KSB、LSBを用いて倍率m1にお
ける共役長モータ58の設計パルス数、及びレンズモー
タ60の設計パルス数を演算し、設計パルス数でモータ
58、60を駆動することにより、レンズユニット及び
読取部を設計位置に移動する。
【0079】ステップS12では、Gラインセンサ出力
に基づいてチャートパターンに焦点が合うように、共役
長モータを駆動して、オートフォーカス(AF)を実行
する。ステップS13では、焦点が合った時点のパルス
数をオートフォーカス終了後の共役長モータのパルス数
KSPAF、及びレンズモータのパルス数LSPAFとして
RAMに記憶する。なお、オートフォーカス実行時には
レンズモータ60は停止されている。
【0080】ステップS14では、Gラインセンサ出力
に基づいて図11のパターンC、Kの中心の位置座標β
c、βkを求め、以下の式に従って、Gラインセンサへの
実結像倍率JMm1を演算する。この中心座標は、図12
に示すように水平線とパターンの垂直線との交点の座標
で表すことができる。
【0081】 JMm1=(βk−βc)/BN ・・・(3) ただし、BNは、チャートC、K間の実際の距離であ
る。
【0082】次のステップS16では、実結像倍率JM
m1が、倍率m1を基準とする所定範囲外の値になってい
るか否かを判断することにより、実結像倍率JMm1が規
格範囲外か否かを判断する。
【0083】実結像倍率JMm1が規格範囲内の場合に
は、ステップS17においてオートフォーカス終了後の
パルス数KSPAFを共役長モータの制御パルス数KPm1
として記憶すると共に、パルス数LSPAFを倍率m1に
対するレンズモータの制御パルス数LPm1として記憶す
る。
【0084】一方、ステップS16で実結像倍率JMm1
が規格範囲外と判断された場合には、ステップS18に
おいて実結像倍率JMm1におけるレンズの主点からライ
ンCCDの受光面までの距離bJMm1(レンズ主点位置)
を演算する。
【0085】この距離bJMm1は、上記(1−1)式及び
(2−2)式より次のように与えられる。
【0086】 bJMm1=JMm1・KJMm1/(1+JMm1) ・・・(4) 但し、KJMm1=(1+JMm12・fj/JMm1である。
【0087】次のステップS19では、実結像倍率にお
けるレンズの主点からラインCCDの受光面までの距離
JMm1と倍率m1のときのレンズの主点からラインCC
Dの受光面までの距離bm1との差をレンズモータの分解
能で除算することにより以下の式で示すようにレンズモ
ータのオフセットパルスLOPを演算する。
【0088】 LOP=(bJMm1−bm1)/LSB ・・・(5) 次のステップS20では、倍率m1のときのレンズモー
タの設計パルス数LSPm1とオフセットパルスLOPを
加算してレンズモータの駆動パルス(=LSP m1+LO
P)を再設定してレンズユニットを移動させる。その
後、ステップS12に戻って、共役長モータを駆動して
再度オートフォーカスを実行し、ステップS16で実結
像倍率JMm1が規格内になったと判断されるまで、上記
で説明したステップS12〜ステップS16を繰返し実
行する。これによって、オートフォーカス後の実結像倍
率が設定倍率に一致するようにレンズユニットの位置が
制御される。
【0089】実結像倍率JMm1が規格範囲内となった場
合には、上記で説明したようにステップS17において
オートフォーカス終了後のパルス数KSPAFを共役長モ
ータの制御パルス数KPm1として記憶すると共に、パル
ス数LSPAFを倍率m1に対するレンズモータの制御パ
ルス数LPm1として記憶する。
【0090】次に、設定倍率m2におけるキャリブレー
ションを図10を参照して説明する。図10は、図9の
倍率をm1からm2に変更すると共に、実結像倍率を演
算するのにパターンD、Jの中心の位置座標βD、βJ
用いたものであり、その他は図9と上記の説明と同一で
あるので、説明は省略する。
【0091】図8のステップS3では、異なる設定倍率
における共役長の差と異なる倍率における実測パルス数
との差とを用いて、以下の式に従って、共役長モータの
分解能KJB、及びレンズモータの分解能LJBを演算
する。
【0092】 KJB=(Km1−Km2)/(KPm1−KPm2) ・・・(6) LJB=(bm2−bm1)/(LPm2−LPm1) ・・・(7) そして、ステップS4において、共役長モータのデフォ
ルト値KSBを上記のように演算した(6)式に示すデ
フォルト値KJBに変更すると共に、レンズモータのデ
フォルト値LSBを上記のように演算した(7)式に示
すデフォルト値LJBに変更する。このように実行され
たキャリブレーションは、図13に示すようにキャリブ
レーション結果として画面に表示される。なお、図13
の♯は数値を表すものである。
【0093】また、倍率キャリブレーションが終了した
後の設定パルス数は、以下の式で与えられ、以下の式に
従って各倍率における設定パルス数が演算されて共役長
モータ及びレンズモータが制御される。
【0094】 共役長モータ KPm=((1+m)2・fj/m−K0)/KJB−KGO ・・・(8) レンズモータ LPm=(b0−(1+m)・fj)/LJB−LGO ・・・(9) なお、上記では2つの設定倍率を用いてデフォルト値を
調整する例について説明したが、1つの設定倍率を用い
てデフォルト値を調整してもよい。
【0095】以上の調整が終了したら、治具71をキャ
リア台41から取り外して、調整を終了する。
【0096】次に、オペレータが上記の画像読取装置を
使用してプリント倍率を調整する場合について説明す
る。画像読取装置のROMには、フィルムサイズ及びプ
リントサイズに応じてプリント倍率を調整するための電
子倍率のデフォルト値が記憶されている。プリント倍率
は、光学倍率mと電子倍率との積で定義され、光学倍率
を変更することなく電子倍率を変更してプリント倍率を
変更する。この電子倍率は、画像処理による画素の増減
によって表示された画像の倍率を変更するものである。
【0097】ラインCCDによって読み取られたフィル
ムの画像データは、RAMに記憶される。ディスプレイ
18には、RAMに記憶された画像データに基づいてフ
ィルムの画像が表示される。オペレータは、プリント倍
率を調整する場合には、表示された画像を見ながらキー
ボードから調整値を入力する。これにより、表示画面の
大きさが調整値に応じて変化すると共に、電子倍率のデ
フォルト値が調整値に応じて変化する。デフォルト値を
調整した後は、調整されたデフォルト値に応じたプリン
ト倍率の画像がディスプレイ18に表示される。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、調
整の手間を軽減させた画像読取装置と画像読取装置のデ
フォルト値調整方法とを提供することができるという効
果が得られる。また、原稿保持部と画像読取素子との位
置ずれの検出を容易にするチャート原稿を提供すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の外観図である。
【図2】画像読取装置の光学系の正面断面図である。
【図3】画像読取装置の光学系の側面断面図である。
【図4】(A)は絞り、(B)はターレット、(C)は
レンズ絞り、(D)はCCDシャッタの一例を各々示す
平面図である。
【図5】画像読取装置の光学系の主要部のみを示した図
である。
【図6】画像読取装置の電気系の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】画像読取装置の読取部の外観図である。
【図8】本発明の実施の形態の倍率キャリブレーション
を実行するルーチンの流れ図である。
【図9】図8のステップS1の詳細を示す流れ図であ
る。
【図10】図8のステップS2の詳細を示す流れ図であ
る。
【図11】チャートパターンを示す平面図である。
【図12】チャートパターンのパターンKの拡大図であ
る。
【図13】倍率キャリブレーション終了結果時の表示画
面を示す平面図である。
【図14】読み取られたチャートパターンと検出された
位置ずれ量の表示画面を示す平面図である。
【図15】(A)から(F)は、N字パターンによる位
置ずれ量の検出原理を説明するための説明図である。
【図16】キャリア台とキャリア台の位置を調整するた
めの治具の斜視図である。
【符号の説明】 14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 32 ランプ 36 ターレット 38 フィルムキャリア 39 絞り 40 拡散ボックス 41 キャリア台 46 マイクロプロセッサ 50 レンズユニット 116 ラインCCD

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能に配置されたレンズ
    ユニットと、レンズユニットの結像位置に配置され、か
    つ原稿読取位置に配置された原稿の画像をレンズユニッ
    トを介して読み取る画像読取素子とを備え、前記光軸方
    向に移動可能に配置された読取部と、 入力された第1のパルス数の信号に応じて前記レンズユ
    ニットを前記光軸方向に移動させる第1の駆動手段と、 入力された第2のパルス数の信号に応じて前記読取部を
    前記光軸方向に移動させる第2の駆動手段と、 前記第1の駆動手段の単位パルスに応じた移動量を表す
    第1のデフォルト値、及び前記第2の駆動手段の単位パ
    ルスに応じた移動量を表す第2のデフォルト値を記憶し
    た記憶手段と、 前記第1のデフォルト値を用いて結像倍率に対応する第
    1のパルス数を演算し、第1のパルス数の信号を前記第
    1の駆動手段に入力すると共に、前記第2のデフォルト
    値を用いて前記結像倍率に対応する第2のパルス数を演
    算し、第2のパルス数の信号を前記第2の駆動手段に入
    力するパルス数演算手段と、 を備えた画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス数演算手段に、予め定められ
    た設定結像倍率に対応する第1のパルス数及び第2のパ
    ルス数を演算させて、第1のパルス数の信号を第1の駆
    動手段に入力させると共に第2のパルス数の信号を第2
    の駆動手段に入力させてレンズユニット及び読取部を移
    動させた後、 第2の駆動手段を駆動して前記原稿に対して合焦させる
    オートフォーカスと、第1の駆動手段を駆動してオート
    フォーカス後の実結像倍率を前記設定結像倍率に一致さ
    せるための倍率調整と、を実結像倍率が前記設定結像倍
    率に対して規格範囲内の値になるまで実行し、 実結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内の値
    になったときの第2のパルス数と前記設定結像倍率に対
    する共役長とに基づいて前記第2のデフォルト値を調整
    し、実結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内
    の値になったときの第1のパルス数と前記設定結像倍率
    に対するレンズユニットの主点から結像位置までの距離
    とに基づいて前記第1のデフォルト値を調整する調整手
    段をさらに備えた請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、実結像倍率が2つの設
    定結像倍率に対して規格範囲内の値になったときの第2
    のパルス数の差と前記2つの設定結像倍率に対する共役
    長の差とに基づいて前記第2のデフォルト値を調整し、
    実結像倍率が前記2つの設定結像倍率に対して規格範囲
    内の値になったときの第1のパルス数の差と前記2つの
    設定結像倍率に対するレンズユニットの主点から結像位
    置までの距離の差とに基づいて前記第1のデフォルト値
    を調整する請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿読取位置に原稿を配置するため
    の原稿保持部と画像読取素子との位置ずれを、原稿保持
    部の原稿読取位置に配置された原稿の画像を画像読取素
    子を用いて読み取ることにより検出する位置ずれ検出手
    段をさらに備えた請求項1から3までのいずれか1項に
    記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 光軸方向に移動可能に配置されたレンズ
    ユニットと、レンズユニットの結像位置に配置され、か
    つ原稿読取位置に配置された原稿の画像をレンズユニッ
    トを介して読み取る画像読取素子とを備え、前記光軸方
    向に移動可能に配置された読取部と、 入力された第1のパルス数の信号に応じて前記レンズユ
    ニットを前記光軸方向に移動させる第1の駆動手段と、 入力された第2のパルス数の信号に応じて前記読取部を
    前記光軸方向に移動させる第2の駆動手段と、 前記第1の駆動手段の単位パルスに応じた移動量を表す
    第1のデフォルト値、及び前記第2の駆動手段の単位パ
    ルスに応じた移動量を表す第2のデフォルト値を記憶し
    た記憶手段と、 前記第1のデフォルト値を用いて結像倍率に対応する第
    1のパルス数を演算し、第1のパルス数の信号を前記第
    1の駆動手段に入力すると共に、前記第2のデフォルト
    値を用いて前記結像倍率に対応する第2のパルス数を演
    算し、第2のパルス数の信号を前記第2の駆動手段に入
    力するパルス数演算手段と、 を備えた画像読取装置の前記デフォルト値を調整するに
    あたり、 前記記憶手段に記憶された第1のデフォルト値及び第2
    のデフォルト値を用いて、予め定められた設定結像倍率
    に対応する第1のパルス数及び第2のパルス数を演算
    し、第1のパルス数の信号を第1の駆動手段に入力する
    と共に第2のパルス数の信号を第2の駆動手段に入力し
    てレンズユニット及び読取部を移動させ、 第2の駆動手段を駆動して前記原稿に対して合焦させる
    オートフォーカスと、第1の駆動手段を駆動してオート
    フォーカス後の実結像倍率を前記設定結像倍率に一致さ
    せるための倍率調整とを実結像倍率が前記設定結像倍率
    に対して規格範囲内の値になるまで実行し、 実結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内の値
    になったときの第2のパルス数と前記設定結像倍率に対
    する共役長とに基づいて前記第2のデフォルト値を調整
    し、実結像倍率が前記設定結像倍率に対して規格範囲内
    の値になったときの第1のパルス数と前記設定結像倍率
    に対するレンズユニットの主点から結像位置までの距離
    とに基づいて前記第1のデフォルト値を調整することを
    特徴とする画像読取装置のデフォルト値調整方法。
  6. 【請求項6】 実結像倍率が2つの設定結像倍率に対し
    て規格範囲内の値になったときの第2のパルス数の差と
    前記2つの設定結像倍率に対する共役長の差とに基づい
    て前記第2のデフォルト値を調整し、実結像倍率が前記
    2つの設定結像倍率に対して規格範囲内の値になったと
    きの第1のパルス数の差と前記2つの設定結像倍率に対
    するレンズユニットの主点から結像位置までの距離の差
    とに基づいて前記第1のデフォルト値を調整する請求項
    5に記載の画像読取装置のデフォルト値調整方法。
  7. 【請求項7】 第1の仮想線と直交する第1の線分と、
    該第1の線分に交差するように該第1の線分に対して各
    々反対の位置に設けられた2本の第2の線分とから構成
    され、第1の仮想線と3点で交差するパターンを、第1の
    仮想線と直交する第2の仮想線に対して対称に、所定間
    隔を隔てて2以上配置したチャート原稿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006025289A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd マーカー装置及びそれを備えた画像読取装置
JP2007171455A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Olympus Corp 撮像装置
CN112835172A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 华兴源创(成都)科技有限公司 一种定倍率成像的自动对焦方法及系统

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