JP2000132940A - ディスクカートリッジの製造方法 - Google Patents

ディスクカートリッジの製造方法

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JP2000132940A
JP2000132940A JP10303976A JP30397698A JP2000132940A JP 2000132940 A JP2000132940 A JP 2000132940A JP 10303976 A JP10303976 A JP 10303976A JP 30397698 A JP30397698 A JP 30397698A JP 2000132940 A JP2000132940 A JP 2000132940A
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JP
Japan
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liner
shell half
fixed
heating
fiber
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JP10303976A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hayashi
洋一 林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナーの表面から突出し記録媒体にダメー
ジを与える繊維末端を記録媒体と接触しないように処理
して記録媒体の信頼性を高める。 【解決手段】 シェルハーフ1に固定した後のライナー
5の表面を加熱加圧手段20によって加熱加圧し、ライナ
ー5の表面から突出している繊維末端を押さえ付けて固
定し、記録媒体4との接触を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤状の記録媒体
をケース内に収容するディスクカートリッジの製造方
法、特に詳細には、上下シェルハーフの内面に固定した
ライナーの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上下シェルハーフを接合したケース内に
円盤状の記録媒体を回転自在に収容してなるディスクカ
ートリッジにおいては、上下シェルハーフの内面に不織
布等によるライナーを固着することが一般に行われてい
る。
【0003】上記ライナーは記録媒体の表面に付着した
塵埃を拭き取り除去する機能があり重要な部品である
が、近年記録媒体の記録容量が飛躍的に増大するのに伴
って記録媒体の回転速度が高速化すると共に高記録密度
化し、ディスクカートリッジの使用中にライナーそのも
のから塵埃が発生し、この塵埃が記録再生中のヘッドと
記録媒体との間にかみ込むことによって記録面が損傷し
たりドロップアウト等の問題が生じることがあった。
【0004】前記ライナーから発生する塵埃としては、
シート状の不織布をライナー形状に切断した際に、その
切断部分で不織布繊維が短く切断され、固定不十分な繊
維屑が切断部分から使用に応じて離脱するものがあり、
この繊維屑が記録媒体に付着し、前述のようにドロップ
アウトの発生原因となることから、不織布をライナー形
状に切断する前に、切断部分を予め加熱プレスして溶着
し、この溶着部分を切断することで端部からの繊維屑の
発生を防止するようにした技術が知られている(特開平
2−263374号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
な切断処理を施したライナーを使用しても、ライナーと
高速回転する記録媒体との関係において、ライナーの表
面から突出起毛している繊維の末端が記録媒体表面に接
触して記録面が損傷したり、繊維が切れてドロップアウ
トの発生が懸念される。
【0006】つまり、前記従来技術では、切断部からの
繊維屑等の発生を減少させ、一定のドロップアウト防止
効果があるが、近年の高速回転するディスクカートリッ
ジでは十分とはいえず、前記繊維末端の突出と共に、端
部を加熱プレスしたライナーをケースに固着した際に、
周縁の溶着部近傍のライナーが多少浮き上がったりする
ことがあり、この部分が記録媒体と接触して記録面の損
傷原因となる恐れがある。また、前述のような切断部の
加熱プレスを行わないライナーの固着では、この切断端
部の浮き上がり、切断繊維の突出が生起し記録媒体に接
触する可能性もある。
【0007】そこで本発明は上記点に鑑みてなされたも
のであり、記録媒体にダメージを与える繊維末端が記録
媒体と接触しないようにして信頼性を高めるようにした
ディスクカートリッジの製造方法を提供せんとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明によるディスクカートリッジの製造方法は、内面にそ
れぞれライナーを固定した上下シェルハーフの接合によ
るケース内に円盤状の記録媒体を回転可能に収容するに
ついて、前記シェルハーフに固定した後のライナーの表
面を加熱加圧手段によって加熱加圧し、該ライナーの表
面から突出している繊維末端を押え付け固定することを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、シェルハ
ーフに固着したライナーの表面を加熱加圧手段によって
加熱加圧し、該ライナーの表面から突出している繊維末
端を押え付け固定することにより、繊維末端の突出量が
低減し記録媒体との接触が防止できると共に、ライナー
の切断端部の浮き上がり、切断繊維端の突出等もなくな
って滑らかとなり、ディスクカートリッジの使用におけ
る記録媒体の傷つき、繊維屑の発生によるドロップアウ
トが回避でき高密度記録においても高い記録品質を確保
して信頼性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は一例としてのデ
ィスクカートリッジの上下シェルハーフの分解斜視図で
あり、図2はライナーを固着したシェルハーフの処理状
態を示す概略図、図3は加熱プレス装置の概略斜視図で
ある。
【0011】ディスクカートリッジ(磁気ディスクカー
トリッジ)は、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体のような合成樹脂から形成された上シ
ェルハーフ1と下シェルハーフ2の接合で扁平なケース
C(ハードケース)が構成され、このケースC内に、中
央部がセンターコア部材3に取り付けられて保持された
円盤状の記録媒体4(磁気ディスクメディア)が回転自
在に収容される。この記録媒体4の上下に上ライナー5
と下ライナー6が設置される。
【0012】また、上記記録媒体4は、フレキシブルな
ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる円盤
状のベースの両面に磁性体層が形成されたものであり、
外周部と内周部とを除く円環状に記録エリア4aが設定
され、この記録エリア4aの内外縁部が非記録エリア4
bとなっている。
【0013】前記上シェルハーフ1及び下シェルハーフ
2は略矩形状の扁平形状であり、外周には側壁を形成す
る外周リブ1a,2aが設けられ、隅角部には略斜めに
内側リブ1b,2bが設けられ、長方形のヘッド挿入口
10,11が開口され、下シェルハーフ2の中心部分に
はセンタコア部材3が臨む大きさに円形状のスピンドル
孔2cが開口されている。また、図示していないが、前
記ケースCの磁気ヘッド挿入用開口10,11を開閉す
るために、図中左右方向に滑動自在とされたシャッター
部材が組み付けられる。
【0014】さらにこの上シェルハーフ1及び下シェル
ハーフ2の平坦な内面には、不織布等による外形が略八
角形状の上ライナー5及び下ライナー6が超音波溶着、
接着等により固着されるものであり、前記内側リブ1
b,2bはこのライナー5,6の形状に沿ってその外側
に形成されると共に、その中央側部分は記録媒体4の外
周に沿う円弧状に形成されている。
【0015】また、上シェルハーフ1の内面の中心部に
は、前記センタコア部材3より内側位置に環状突起12
が突設され、この環状突起12はセンタコア部材3の内
周側に嵌入して記録媒体4の半径方向への移動を規制す
る。
【0016】なお、前記上下ライナー5,6は同一形状
で、ヘッド挿入用開口10,11に相当する部分につい
ては切除されており、中心部についても環状突起12又
はスピンドル孔2cの外径より若干大きい円孔が開口さ
れている。
【0017】そして、上記のような上シェルハーフ1及
び下シェルハーフ2に対する上下ライナー5,6の固着
は、略八角形状の溶着ホーンを使用した超音波溶着、又
は、接着剤を使用した貼着等によって行う。上記溶着ホ
ーンの先端面はライナー5,6と同形状であり、この先
端面の全面に凹凸形状による溶着パターン(溶着線)が
形成されている。
【0018】前記ライナー5,6を固定した後の組み付
け前の上シェルハーフ1及び下シェルハーフ2に対し、
図2及び図3に示す加熱プレス装置20(加熱加圧手
段)によってライナー5,6の表面全体又は切断縁部の
みの加熱加圧処理を行う。なお、図2には上シェルハー
フ1の処理状態を示し、下シェルハーフ2についても同
様に行うものである。
【0019】加熱プレス装置20は、前記ライナー5を
固着した上シェルハーフ1を上向きに載置する載置台2
1を備え、この載置台21の上方には昇降移動するヒー
ターブロック22が下向きに設置され、このヒーターブ
ロック22の先端面22aはライナー5と略同形状に設
けられている。上記ヒーターブロック22には、図示し
ないヒーターが内蔵され、温度調節手段によって設定温
度に調節され、昇降機構23により所定加圧力で所定時
間ライナー表面を加熱加圧する。これにより、ライナー
5が加熱加圧されて、表面から突出している繊維末端が
押さえ付けられ固定されると共に、切断端部における切
断繊維端及び浮き上がり等が平坦に矯正される。
【0020】前記昇降機構23は、具体的には、前記ヒ
ーターブロック22がロッド24の下端部に支持され、
ロッド24の上端は昇降ブロック25に固着され、この
昇降ブロック25がフレーム26に上下方向に設置され
たガイドレール27に沿って昇降移動するように設けら
れ、図示しない伸縮シリンダが接続されて、加圧力及び
加圧時間が制御される。
【0021】前記加熱プレス装置20におけるヒーター
ブロック22の加熱温度は100〜250℃、プレス時
間は0.1〜2秒が好適であり、全面処理する場合の加
圧力は1〜40kgfが好適であり、切断端部のみの場合
は0.1〜10kgfが望ましい。上記加熱温度は150
〜200℃がより望ましく、例えば、180℃の場合、
0.3秒のプレス時間で良好に処理できた。
【0022】前記ヒーターブロック22の先端面22a
は、ライナー5全面を同時に略同一温度で加熱加圧する
ように一体型に設けるほか、ライナー5の切断縁部に対
応する部分を分割形成し、他の加熱面より高い温度と加
圧力で加熱加圧するように設けてもよい。この場合に、
ライナー5の全体を高温で加熱加圧した際に発生しやす
いシェルハーフ1の変形などの弊害が発生しにくくな
り、かつライナー5の切断縁部の十分な平滑化が行え
る。また、ライナー5の切断縁部のみ加熱加圧する形態
としてもよい。
【0023】上記のようなライナー5,6の加熱加圧処
理を行った後、内部に記録媒体4を挿入して上シェルハ
ーフ1と下シェルハーフ2とを合わせ、これを超音波溶
着で接合してディスクカートリッジを組み付けてなる。
【0024】上記のような実施の形態では、ディスクカ
ートリッジを組み付ける前に、シェルハーフ1,2にラ
イナー5,6を固着した状態で加熱加圧処理を行うこと
で、ライナー5,6の表面から突出している繊維末端を
押え付けると共に、切断端部の平滑化を行うことがで
き、使用状態での記録媒体4への接触が低減でき、記録
媒体4の傷つき、ドロップアウトの発生を抑制して信頼
性が高まる。
【0025】なお、ライナーの不織布材質としては、従
来のレーヨン繊維やPET、ナイロン及びそれらの混紡
の他、連続繊維によるコットンセルロース(70%)に
ポリエチレンテレフタレート(30%)を混入したもの
が繊維の離脱が少ない点で好適に使用できる。
【0026】また、シェルハーフについては、ライナー
との接触面にシボ加工等の粗面化処理を施すと、熱伝導
されにくくなり、熱による変形が軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となるディスクカートリッジの一
例を示す上下シェルハーフと記録媒体の分解斜視図
【図2】ライナーの加熱加圧状態を示す概略正面図
【図3】加熱プレス装置の概略斜視図
【符号の説明】
1 上シェルハーフ 2 下シェルハーフ C ケース 4 記録媒体 5,6 ライナー 20 加熱プレス装置(加熱加圧手段) 21 載置台 22 ヒーターブロック 22a 先端面 23 昇降機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にそれぞれライナーを固定した上下
    シェルハーフの接合によるケース内に円盤状の記録媒体
    を回転可能に収容するディスクカートリッジの製造方法
    であって、 前記シェルハーフに固定した後のライナーの表面を加熱
    加圧手段によって加熱加圧し、該ライナーの表面から突
    出している繊維末端を押え付け固定することを特徴とす
    るディスクカートリッジの製造方法。
JP10303976A 1998-10-26 1998-10-26 ディスクカートリッジの製造方法 Withdrawn JP2000132940A (ja)

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Effective date: 20060110