JP2000132300A - アラーム履歴記録装置 - Google Patents

アラーム履歴記録装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】アラーム履歴データを簡単且つ迅速に検索し、
操作性を向上するアラーム履歴記録装置を提供する。 【解決手段】アラーム事象の開始時刻及び終了時刻を一
定時間毎に検出処理してインデックスデータを作成し、
必要に応じてコメントを付加することによりアラーム履
歴記録装置の操作性を大幅に改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク管理
システム等のアラーム履歴を記録し、必要時に表示する
アラーム履歴記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々のデジタル機器にあっては、異常が
生じた場合に、アラームを発生するのが一般的である。
斯るアラームはメモリに記録され、アラーム履歴として
保存され、修理その他の便に供する。
【0003】従来のアラーム履歴記録装置の例として
は、例えば、特開平4―170676号、特開平7―3
6648号、実開平5―23050号の各公報等に開示
されている。
【0004】例えば、特開平7―36648号公報に
は、イベントの発生、復旧等の状態が一目瞭然に把握可
能とし、また、原因の解析を容易にする監視表示装置が
開示されている。また、実開平5―23050号公報に
は、アラーム情報を運転形態に応じて関係のあるアラー
ム情報だけを分類表示し、アラーム発生時の円滑な情報
の把握を可能にする警報表示装置が開示されている。
【0005】従来のアラーム履歴記録装置を用いてアラ
ーム履歴を表示検索する場合には、例えば、図7に示す
如く、検索開始年月日/検索開始時分秒/検索終了年月
日/検索終了時分秒の4種類の時間等入力欄に数字を入
力することにより指定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアラー
ム履歴記録装置にあっては、後日アラーム履歴を読出し
表示する際に目的とする事象(イベント)を指定する為に
開始時刻と終了時刻を入力する必要があるので、アラー
ム発生事象をユーザが記録しておく必要があるという問
題があった。
【0007】また、開始時刻/終了時刻を入力する際の
入力方式が、それぞれ年月日及び時分秒を指定する必要
があるので、この指定の為の操作が多く時間を要すると
いう問題があった。
【0008】更に、履歴データの先頭から指定された開
始時刻/終了時刻に該当するものを検索する必要がある
ので、長時間の履歴データが記録されている場合には検
索に非常に長時間がかかるという問題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、アラーム履歴デ
ータの検索が簡単且つ短時間に行え、操作性及び保守性
の優れたアラーム履歴記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明によるアラーム履歴記録装置は、次のよう
な特徴的な構成を備えている。
【0011】(1)アラームデータの履歴を記録装置に
書込み、必要に応じて後に前記アラーム履歴から特定の
アラーム事象を検索可能にするアラーム履歴記録装置に
おいて、前記アラームデータの書込み回数をカウント
し、一定時間毎に処理を行い前記アラーム事象の開始時
刻及び終了時刻を検出してインデックスデータとして記
録するアラーム履歴記録装置。
【0012】(2)前記アラーム履歴データの読出し時
に、前記インデックスデータを参照して特定アラームデ
ータの選択を可能にする上記(1)のアラーム履歴記録
装置。
【0013】(3)前記インデックスデータは、表示画
面上の時刻選択釦をマウス等で選択可能にする上記
(1)又は(2)のアラーム履歴記録装置。
【0014】(4)前記インデックスデータには、記録
された時刻をもつアラームデータの履歴データ内の書込
位置を同時に記録し、読出し時に直接読出し開始可能で
ある上記(1)、(2)又は(3)に記載のアラーム履歴
記録装置。
【0015】(5)前記インデックスデータには、コメ
ントを付加して再記録可能にするコメント付加処理を有
する上記(1)、(2)、(3)又は(4)のアラーム
履歴記録装置。
【0016】(6)アラームデータの履歴書込み時に、
書込み回数をカウントし、一定時間毎に統計処理を行っ
てアラーム発生事象の開始時刻及び終了時刻を検出し、
インデックスデータとして記録するアラーム履歴記録装
置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
よるアラーム履歴記録装置の好適実施形態を詳細に説明
する。
【0018】図1は、本発明によるアラーム履歴記録装
置の好適実施形態例の機能ブロック図である。このアラ
ーム履歴記録装置は、タイマ処理1、履歴書込み処理
2、履歴読出し処理3、開始/復旧時刻検出処理4、書
込み回数データ5、履歴データ6、インデックスデータ
(時刻/読出し位置/コメント)7、時刻選択処理8及
びコメント付加処理9を備える。
【0019】タイマ処理1は、時間を計測する処理であ
り、一定時間毎に開始/復旧時刻検出処理4を起動する
定周期起動動作Aを行う。履歴書込み処理2は、開始/
復旧時刻検出処理4に対し、履歴書込み処理2が保持す
るアラーム履歴書込み位置取得動作Bを行う。また、書
込み回数データ5に対してアラーム履歴書込み回数を+
1する動作Cを行い、更に履歴データ6に対してアラー
ム履歴データの書込み動作Dを行う。
【0020】図2に、この履歴書込み処理2の各動作プ
ロセスのフローチャートを示す。「履歴書込み要求」2
0があると、「履歴データ書込み」21、「書込み回数
+1」22及び「履歴書込み位置保持」23の処理を行
う。
【0021】次に、履歴読出し処理3は、履歴データ6
からアラーム履歴を読出す動作Eを行い、更に、時刻選
択処理8で選択された開始/終了時刻に付加されている
読出し位置取得動作Fを行う。
【0022】また、書込み回数データ5は、開始/復旧
時刻検出処理4が一定周期でアラーム履歴書込み回数値
を収集する動作Gを行う。
【0023】開始/復旧時刻検出処理4は、これら動作
A,B及びGに基づき、統計処理にて検出した開始/終
了時刻と書込み位置の記録動作Hをインデックスデータ
7に対して行う。
【0024】インデックスデータ7は、時刻選択処理8
に対して、インデックスデータ7の一覧表示を行うか、
又は、コメント付加処理9にてコメントを付加する動作
Iを行う。また、Jは、オペレータからインデックスデ
ータ7にコメントを付加する動作を行う。
【0025】更に、図1及至図6を参照して、本発明の
アラーム履歴記録装置の各ブロックの動作及至機能を詳
細に説明する。
【0026】タイマ処理1は、時間を計測する処理であ
り、一定時間毎に開始/復旧時刻検出処理4を起動す
る。
【0027】この開始/復旧時刻検出処理4は、履歴書
込み処理2がカウントしているアラーム履歴の書込み回
数5を図4に示す判定方式で判定して、アラーム発生事
象の開始時刻と終了時刻を検出する。そして、検出した
時刻と、その時刻のアラームとが書込まれている履歴デ
ータ6内の位置をインデックスデータ7として記録す
る。
【0028】ここで、上述したアラーム発生事象の判定
方式を示す図4を参照しながら簡単に説明する。
【0029】先ず、ステップ41で書き込み回数判定を
選択すると、ステップ42で、前回判定時に0で今回も
0か否か判断する。ここで、Yesと判断された場合に
は、書込み回数リセット48とする。また、Noと判断
された場合には、ステップ43へ進み、前回判定時に0
以外で今回0か否か判断する。
【0030】ステップS43において、Yesの場合に
は、ステップ44へ進み終了時刻として記録し、履歴書
込み位置も記録する。また、Noの場合には、ステップ
45へ進み、前回判定時0で今回0以外か判断する。
【0031】ステップ45において、Yesと判断され
た場合には、開始時刻及び履歴書込み位置記録46を行
う。また、Noと判断された場合には、ステップ47へ
進み、前回判定時に0以外で今回も0以外か否か判断し
て計4通りの場合分けを認識する。そして、いずれにし
ても書き込み回数をリセットする。
【0032】次に、本発明のアラーム履歴記録装置によ
る履歴データのフォーマット(上部)と、インデックス
データのフォーマット(下部)について図6の例示を参
照して説明する。
【0033】図6の履歴データでは、アラームの発生間
隔を仮に1秒であったと仮定して、“97/01/01
9:15:00”から連続して3630件のアラーム
が発生し、“97/01/01 10:15:30”を
最後にアラームの発生がなくなった場合を示す。また、
“97/03/01 10:15:00”から連続して
3735件のアラームが発生し、“97/03/01
11:17:15”を最後にアラームの発生がなくなっ
た場合も示す。
【0034】次に、図1のアラーム履歴記録装置によ
り、定周期起動Aの間隔を仮に10秒として、図4の判
定方式を適用すると、図6の下部に示すインデックスデ
ータが得られる。即ち、事象の開始時刻、事象の終了時
刻、コメント(例えば、障害発生場所)、ログデータの
開始位置及びログデータの終了位置が整理されてリスト
として得られる。
【0035】図1のアラーム履歴記録装置における履歴
書込み処理2は、アラームデータを履歴データ6に書込
む処理であり、図2に示す如く、アラーム履歴の書込み
回数をカウントアップし、履歴書込み位置を保持してい
る。
【0036】また、図1のアラーム履歴記録装置におけ
る履歴読出し処理3は、図3に示す如くオペレータの操
作によりアラームデータを履歴データ6から読出し表示
する処理である。即ち、履歴読出し要求30があると、
開始/終了時刻入力かインデックス選択か選択ステップ
31がある。
【0037】開始/終了時刻入力の場合には、図7を参
照して上述した如く、従来どおりに開始/終了時刻をキ
ーボード等から入力してアラーム履歴を検索して読出す
37。他方、オペレータが図5上の時刻選択釦を押下し
た場合には、アラーム履歴データの読出しに先立って時
刻選択処理8を起動する。この時刻選択処理8は、開始
/復旧時刻検出処理4により記録されているインデック
スデータ(図6の開始時刻、終了時刻、アラーム位置
等)読出し32を行い、リスト(一覧表)を表示する。
【0038】この一覧表示された複数の時刻の中からオ
ペレータが1つを選択33すると、そのアラーム履歴の
読出し位置が決定される。この履歴読出し処理3では、
この位置を用いて(例えば、マウス等により選択し
て)、アラーム履歴データの中の該当する特定のアラー
ムを検索することなく直接指定して読出すことが可能で
ある。即ち、マウス等による履歴読出し位置取得35及
び履歴読出し(指定位置のデータ取出し)36を行う。
【0039】尚、図3に示す如く、時刻選択処理8及び
コメント付加処理9では、処理8における一覧表示され
た複数の時刻に、コメント付加処理9でオペレータが取
込み入力したコメント付加38し、インデックスデータ
書込み39を行うことが可能である。これにより、次回
一覧表示する際にコメントが付加された図6の下方に示
す如き表示が得られる。
【0040】上述の如く、本発明のアラーム履歴記録装
置によると、図5に示す如く、時刻選択釦が、表示画面
中に表示される。これをマウス等でクリックして選択す
ることにより、アラーム履歴書込み処理及び定周期タイ
マ処理で自動的に行っているアラーム発生事象の開始時
刻/終了時刻の検出結果をインデックスデータとして取
得し一覧表示する。そこで、オペレータは、一覧表示さ
れた複数の時刻の中から特定の1つを選択することによ
り、従来の如く4種類の時間入力欄に数字を入力するこ
とにより指定するという手間が省略できる。即ち、この
マウス等による選択操作1つで4種類の時間が自動的に
決定されるので操作性が大幅に改善される。
【0041】以上、本発明のアラーム履歴記録装置の好
適実施形態例を詳述したが、本発明は斯る実施形態例の
みに限定されるべきではなく、特定用途に応じて種々の
変形変更が可能であること勿論である。
【0042】
【発明の効果】上述の説明から理解される如く、本発明
のアラーム履歴記録装置によると、従来個別に指定する
必要があった年月日時分秒のデータが自動的に生成でき
表示されて選択可能であるので、オペレータの操作性が
大幅に向上する。
【0043】また、記録しているインデックスデータに
コメントを付加して再記録することが可能であるので、
後で再度選択する際には目的とするアラームデータの指
定が更に容易になり、アラーム履歴データの保守性が向
上する。
【0044】更に、インデックスデータに記録した時刻
のアラームデータの書込み位置も記録しているので、こ
れを使用することで指定された時刻のアラームデータを
検索することなく高速に読出し可能であり、読出し処理
時間の高速化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアラーム履歴記録装置の好適実施形態
例のブロック図である。
【図2】図1の履歴データ書込み動作のフローチャート
図である。
【図3】図1の履歴データ読出し動作のフローチャート
図である。
【図4】図1の開始/終了時刻検出動作のフローチャー
ト図である。
【図5】図1のアラーム履歴記録装置の履歴表示画面に
おける開始/終了時刻指定画面の例を示す図である。
【図6】図1の履歴データのフォーマットとインデック
スデータのフォーマットを示す図である。
【図7】従来のアラーム履歴記録装置の履歴表示画面に
おける開始/終了時刻指定の例である。
【符号の説明】
1 タイマ処理 2 履歴書込み処理 3 履歴読出し処理 4 開始/復旧時刻検出処理 5 書込み回数データ 6 履歴データ 7 インデックスデータ 8 時刻選択処理 9 コメント付加処理

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アラームデータの履歴を記録装置に書込
    み、必要に応じて後に前記アラーム履歴から特定のアラ
    ーム事象を検索可能にするアラーム履歴記録装置におい
    て、 前記アラームデータの書込み回数をカウントし、一定時
    間毎に処理を行い前記アラーム事象の開始時刻及び終了
    時刻を検出してインデックスデータとして記録すること
    を特徴とするアラーム履歴記録装置。
  2. 【請求項2】前記アラーム履歴データの読出し時に、前
    記インデックスデータを参照して特定アラームデータの
    選択を可能にすることを特徴とする請求項1に記載のア
    ラーム履歴記録装置。
  3. 【請求項3】前記インデックスデータは、表示画面上の
    時刻選択釦をマウス等で選択可能にすることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のアラーム履歴記録装置。
  4. 【請求項4】前記インデックスデータには、記録された
    時刻をもつアラームデータの履歴データ内の書込位置を
    同時に記録し、読出し時に直接読出し開始可能であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載のアラーム履歴
    記録装置。
  5. 【請求項5】前記インデックスデータには、コメントを
    付加して再記録可能にするコメント付加処理を有するこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のアラー
    ム履歴記録装置。
  6. 【請求項6】アラームデータの履歴書込み時に、書込み
    回数をカウントし、一定時間毎に統計処理を行ってアラ
    ーム発生事象の開始時刻及び終了時刻を検出し、インデ
    ックスデータとして記録することを特徴とするアラーム
    履歴記録装置。
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