JP2000131112A - 感熱式流量センサ - Google Patents

感熱式流量センサ

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JP2000131112A JP10307138A JP30713898A JP2000131112A JP 2000131112 A JP2000131112 A JP 2000131112A JP 10307138 A JP10307138 A JP 10307138A JP 30713898 A JP30713898 A JP 30713898A JP 2000131112 A JP2000131112 A JP 2000131112A
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裕一 坂井
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彰 山下
Kazuhiko Tsutsumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、感度が高く、信頼性の高い感熱
式流量センサを得る。 【解決手段】 この流量検出素子14は、平板状基材の
表面に絶縁性の支持膜を形成し、支持膜上に感熱抵抗膜
からなる発熱体4が形成され、発熱体形成領域の下部の
平板状基材を裏面側から支持膜に至るように除去してダ
イアフラム部13が構成され、計測流体の温度を検出す
る測温体5がダイアフラム部13から離間して平板状基
材上に設けられている。そして、ダイアフラム部13を
貫通する円形の穴9a〜9e、10a〜10eが発熱体
4の両側に発熱体4に沿って1列に設けられている。こ
の流量検出素子14は、発熱体4の温度を測温体5の検
出温度より一定温度高く維持するように制御される発熱
体5への加熱電流を出力信号として流量や流速を計測す
る流量センサに組み込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱体を備え、
発熱体あるいは発熱体によって加熱された部位から流体
への熱伝達現象に基づいて、流体の流速あるいは流量を
計測する流量検出素子を用いた感熱式流量センサに関す
るものであり、例えば内燃機関の吸入空気量を計測する
用途に適用される。
【0002】
【従来の技術】図13および図14はそれぞれ例えば特
開平4−230808号公報に記載された従来の流量検
出素子を示す側断面図および平面図である。図13およ
び図14において、平板状基材1はシリコン半導体から
なり、薄肉状のダイアフラム部13がその表面中央部に
一体的に形成されている。このダイアフラム部13は、
例えば、平板状基材1の裏面側から異方性エッチングを
施し、平板状基材1を部分的に除去して、表面に達しな
い台形状断面のキャビティ33を平板状基材1の裏面中
央部に形成することにより形成される。また、薄膜の発
熱体4が平板状基材1の一部を薄肉状に形成されて構成
されたダイアフラム部13の表面中央部に形成されてい
る。さらに、発熱体4の両側には、薄膜の測温体34、
35がそれぞれ発熱体4から所定距離離して対称に配列
されて形成されている。また、発熱体4と測温体34,
35との間には、ダイアフラム部13を貫通する帯状の
穴36a、36bが発熱体4の長手方向に沿って形成さ
れ、さらに測温体34、35の外側にも、ダイアフラム
部13を貫通する複数の穴37a、37bが測温体3
4、35の長手方向に沿って形成されている。同様に、
発熱体4の長手方向の両側にダイアフラム部13を貫通
する穴38c、38dが穿設され、測温体34、35の
長手方向の両側にダイアフラム部13を貫通する穴40
c、40dが穿設されている。これらの穴は、フォトリ
ソグラフィ、ウェットエッチング、ドライエッチング等
の技術により長方形の穴形状に形成される。
【0003】このように構成された従来の流量検出素子
を用い、発熱体4の温度が流体の温度より所定温度だけ
高くなるように発熱体4への通電量を制御すると、流体
の移動がない場合(流速=0)には、測温体34、35
の温度は等しくなる。矢印6の方向に流体の移動が生じ
ると、上流側に位置する測温体34の温度は流速=0の
時に比べて低くなり、流速が速くなるにしたがって温度
は下がる。一方、下流側に位置する測温体35の温度
は、同一流速時における上流側の測温体34の温度程は
低くならない。従って、両測温体34、35の温度差に
相当する量を、測温体34、35をホイートストンブリ
ッジ回路に組み込む等の構成により求めれば、流体の流
速を計測できる。
【0004】特開平4−23080号公報には、穴を設
けることにより、発熱体4から測温体34、35への熱
流を小さくして、測温体34、35の温度を低くしてダ
ストの付着による出力変動を小さくできるという利点に
加えて、発熱体4で発生した熱が平板状基材1に伝導す
る熱流を少なくできるので、感度を向上できるという利
点が得られることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発熱体4へ
の通電加熱時、流体の流速が大きくなった時、流量検出
素子に圧力が加わった時、あるいは流量検出素子が大き
な振動にさらされた時には、ダイアフラム部13の内部
に応力が発生する。従来の流量検出素子では、穴36
a、36b、37a、37b、38c、38d、40
c、40dがいずれも長方形の穴形状に形成されている
ので、上述の応力が穴の角部に集中し、ダイアフラム部
13がこの部分から破損しやすいという課題があった。
特に、熱絶縁をより確実にするために穴を複数設ける場
合には、破損しやすい部位が増すことになる。また、発
熱体4や測温体34、35の上流近傍に穴が位置してい
るので、長期の使用においては、計測流体中のダストが
穴の端部の板厚面に堆積してダイアフラム部13の表面
を流れる流体の流れの様相が変化し、検出特性が変動し
てしまうという課題もあった。例えば、この従来の流量
検出素子を自動車の内燃機関の燃料制御に用いられる吸
入空気流量センサに採用した場合、以下のような問題が
発生する。自動車の内燃機関は40〜50Gの振動を発
生し、また吸入空気の流速は場合によっては200m/
s以上にも達する。また、バックファイヤが発生した場
合には、2気圧近い圧力が加わることもある。このよう
な機械的ストレスを受けた場合、従来の流量検出素子で
は穴部から容易に破損することになる。一方、内燃機関
の吸入空気は吸入空気流量センサの上流側に配置された
エアクリーナエレメントを通過してくるが、数ミクロン
の大きさのダストはエアクリーナエレメントを通過し、
穴の端部の板厚面に付着するため、穴よりも下流側の空
気の流れが変化し、流量検出性能を損なうことになる。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、感度がよく、信頼性の高い感熱
式流量センサを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る感熱式流
量センサは、一部を除去して空間が設けられた平板状基
材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉状に形
成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部上に形
成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流量検出
素子を備え、上記発熱体に通電することによって加熱さ
れた部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流体の流
量を計測する感熱式流量センサにおいて、上記流量検出
素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴が上記発熱体
の外周部に複数設けられ、該穴は角部を鈍角とする穴形
状、もしくは角部を実質的に有しない穴形状に形成され
ているものである。
【0008】また、上記穴の形状が、略円形もしくは略
楕円形である。
【0009】また、上記複数の穴の少なくとも一部が、
上記発熱体に沿って千鳥状に設けられているものであ
る。
【0010】また、一部を除去して空間が設けられた平
板状基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉
状に形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部
上に形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流
量検出素子を備え、上記発熱体に通電することによって
加熱された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流
体の流量を計測する感熱式流量センサにおいて、上記流
量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴が上記
発熱体の上流側を除く上記発熱体の外周部に複数設けら
れているものである。
【0011】また、上記複数の穴の少なくとも一部が、
上記発熱体に沿って千鳥状に設けられているものであ
る。
【0012】また、一部を除去して空間が設けられた平
板状基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉
状に形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部
上に形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流
量検出素子を備え、上記発熱体に通電することによって
加熱された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流
体の流量を計測する感熱式流量センサにおいて、上記流
量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴が上記
発熱体の上流側および下流側にそれぞれ上記発熱体に沿
って複数設けられ、上記発熱体の上流側に設けられた穴
は上記発熱体の下流側に設けられた穴に比べて上記発熱
体から離間しているものである。
【0013】また、上記穴の形状が、略円形もしくは略
楕円形である。
【0014】さらに、上記ダイアフラム部から離間して
上記平板状基板上に形成された計測流体の温度を検出す
るための測温体と、上記発熱体の温度が上記測温体によ
り検出された計測流体の温度に対して一定温度高くなる
ように上記発熱体への加熱電流を制御する制御回路とを
備え、上記発熱体への加熱電流に基いて計測流体の流量
を計測するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る流
量センサに適用される流量検出素子を示す平面図、図2
は図1のII−II矢視断面図である。なお、図1およ
び図2では、構成をわかりやすくするために、実際の寸
法比で描かれていない。これは、以下に示す各図におい
ても同様である。
【0016】図1および図2において、平板状基材1は
シリコンからなり、窒化シリコンよりなる絶縁性の支持
膜2が平板状基材1の表面全面に形成され、白金の感熱
抵抗膜よりなる発熱体4、測温体5およびリードパター
ン7a〜7dが支持膜2上に形成され、さらに窒化シリ
コンよりなる絶縁性の保護膜3が発熱体4、測温体5お
よびリードパターン7a〜7dを覆うように支持膜2上
に形成されている。各リードパターン7a〜7dの端部
上の保護膜3が除去され、リードパターンを露出させる
ことにより電極8a〜8dが形成されている。そして、
電極8a〜8dはワイヤボンド等の方法で外部と電気的
に接続されて、発熱体4および測温体5がリードパター
ン7a〜7dおよび電極8a〜8dを介して外部と電気
的に接続される。なお、符号6は計測流体の流れ方向を
示している。また、感熱抵抗膜とは、抵抗値が温度依存
性を有する材料からなる抵抗膜である。
【0017】また、平板状基材1の一部が裏面側から支
持膜2に至るように台形状に除去され、空間としてのキ
ャビティ33が形成されている。そこで、発熱体4が支
持膜2および保護膜3により挟み込まれた部位の全周が
平板状基材1に保持されてなる薄肉のダイアフラム部1
3が平板状基材1と一体に形成されている。そして、測
温体5はダイアフラム部13から離間して平板状基材1
上に位置している。また、円形の穴9a〜9e、10a
〜10eが発熱体4の上流側および下流側にダイアフラ
ム部13を構成する支持膜2および保護膜3を貫通して
発熱体4に沿って1列に設けられている。
【0018】このように構成される流量検出素子14を
製造するには、まず厚さ0.4mmの平板状基材1の表
面全面にスパッタ、CVD等の方法を用いて窒化シリコ
ンを1μm厚に成膜して、平板状基材1上に支持膜2を
形成する。ついで、支持膜2が形成された平板状基材1
の表面全面に蒸着、スパッタ等の方法を用いて白金を
0.2μm厚に成膜し、写真製版、ウェットエッチング
(あるいはドライエッチング)等の方法を用いて白金膜
をパターニングして、発熱体4、測温体5およびリード
パターン7a〜7dを形成する。さらに、平板状基材1
の表面全面にスパッタ、CVD等の方法を用いて窒化シ
リコンを1μm厚に成膜して、保護膜3を形成する。そ
の後、写真製版、ウェットエッチング(あるいはドライ
エッチング)等の方法を用いて保護膜3および支持膜2
を除去して、直径100μmの穴9a〜9e、10a〜
10eを発熱体4の上流側および下流側にそれぞれ1列
に形成する。また、写真製版、ウェットエッチング(あ
るいはドライエッチング)等の方法を用いてリードパタ
ーン7a〜7dの端部上の保護膜3を除去して、電極8
a〜8dを形成する。
【0019】ついで、平板状基材1の裏面全面にスパッ
タ、CVD等の方法を用いて窒化シリコンを1μm厚に
成膜して、裏面保護膜11を形成する。そして、写真製
版等の方法を用いて裏面保護膜11を除去して、エッチ
ングホール12を形成する。その後、例えばアルカリエ
ッチングを施して、平板状基材1の一部を裏面側から支
持膜2に至るように除去して、ダイアフラム部13を形
成する。この時、穴9a〜9e、10a〜10eが開口
し、表面側と裏面側とが連通する。なお、ダイアフラム
部13の大きさは、0.9mm×1.5mmであり、ま
た、発熱体4の発熱部は、ダイアフラム部13の中央部
に0.3mm×1mmの大きさに形成されている。
【0020】この流量検出素子14では、キャビティ3
3が平板状基材1を貫通するように形成されているの
で、平板状基材1の表面側を薄肉に残すようにキャビテ
ィが形成されている従来例に比べてダイアフラム部の薄
肉化が図られ、発熱体4で発生する熱の平板状基材への
伝導を効果的に抑制することができる。また、ダイアフ
ラム部13を貫通する穴9a〜9e、10a〜10eが
発熱体4の両側に発熱体4の長手方向に沿って設けられ
ているので、ダイアフラム部13の熱抵抗が大きくな
り、発熱体4で発生する熱の平板状基材への伝導を効果
的に抑制することができる。さらに、穴9a〜9e、1
0a〜10eが角部を有しない円形の穴形状に形成され
ているので、発熱体4への通電加熱時や外力が流量検出
素子14に加わった時に、応力が穴の一部に集中するこ
とがなく、応力の集中に起因するダイアフラム部13の
破損を防止することができる。
【0021】ついで、このように構成された流量検出素
子14を用いた流量センサの構成を示す図3および図4
を参照しつつ説明する。図3および図4において、流量
センサ100は、計測流体の通路となる主通路16と、
主通路16内に同軸的に配設された検出管路15と、制
御回路基板43が収容されたケース17と、流量センサ
100に電力を供給し、かつ、出力を取り出すためのコ
ネクタ18と、検出管路15内に配設された流量検出素
子14とから構成されている。そして、流量検出素子1
4の電極8a〜8dと制御回路基板43とがリード線4
2により電気的に接続されている。流量検出素子14
は、その平板状基材1の表面が計測流体の流れ方向6と
平行となるように、かつ、平板状基材1の表面が計測流
体にさらされるように、板状のホルダ41の表面に装着
されて検出管路15内に配設されている。また、流量検
出素子14は、穴9a〜9eが上流側に、穴10a〜1
0eが下流側に位置するように検出管路15内に配設さ
れている。
【0022】この流量センサ100における制御回路5
0は、図5に示されるように、発熱体4および測温体5
を含むブリッジ回路となっている。なお、抵抗R1〜R
5は固定抵抗、OP1、OP2は演算増幅器、TR1、
TR2はトランジズタ、BATTは電源である。なお、
発熱体4および測温体5を除く他の部品は、制御回路基
板43上に実装されている。
【0023】ここで、この流量センサ100による計測
流体の流量の検出方法について説明する。測温体5はダ
イアフラム部13から離間して平板状基材1上に設けら
れているので、発熱体4で発生した熱は測温体5まで伝
導しない。また、測温体5は発熱体4の下流側に位置し
ていないので、発熱体4からの伝熱により暖められた計
測流体にさらされない。そこで、測温体5で検出される
温度は、検出管路15内に流入する計測流体の温度とほ
ぼ等しくなっている。そして、発熱体4は図5に示され
る制御回路50により測温体5の温度より一定温度だけ
高い平均温度となるような抵抗値に制御されている。つ
まり、制御回路50は、図5中の点Aと点Bとの電位を
略等しくするように働き、発熱体4の加熱電流IHを制
御する。そして、計測流体の流速が速くなると、発熱体
4から計測流体への熱伝達が多くなり、発熱体4の温度
が低下することになる。そこで、加熱電流IHが増加さ
れ、発熱体4の平均温度が所定の値に保たれる。これに
より、発熱体4は、測温体5の温度(計測流体の温度)
に対して一定温度高い温度に維持される。この加熱電流
IHを抵抗R3の両端で電圧Voutとして検出し、こ
の検出信号に基いて計測流体の流速あるいは所定の通路
断面積を有する通路内を流れる流量が計測できる。
【0024】発熱体4の抵抗値をRH、発熱体4の平均
温度をTH、計測流体の温度をTA、所定の通路断面積
を有する通路内を流れる流量をQとすると、式(1)が
成り立つ。 IH×RH=(a+b×Q)×(TH−TA) ・・・(1) ここで、a、b、nは流量検出素子の形態によって決ま
る定数である。aは流量に依存しない熱量に相当する係
数であり、その大部分は発熱体4から平板状基材1へ伝
わる熱伝導損失である。一方、bは強制対流熱伝達に相
当する係数である。また、nは発熱体4の近傍における
計測流体の流れの様相によって決まる値であり、その値
は0.5程度となる。式(1)から明らかなように、a
の係数に相当する熱量は流量検出に寄与しない。従っ
て、発熱体4から平板状基材1へ伝わる熱伝導損失を小
さくすることにより、流量センサ100の感度を向上さ
せることができることになる。また、流量センサ100
に電力を供給し起動してから、流量センサ100が正確
な流量信号を出力するまでの時間は、発熱体4から熱容
量の大きな平板状基材1に流れる熱流が少ない程短くな
ることになる。
【0025】発熱体の上下流側に配置された測温体の温
度差を信号として流量や流速を計測する従来の流量セン
サでは、2つの測温体温度の差分を検出することで、発
熱体から平板状基材に流れる熱流の影響が相殺され、検
出感度の低下が抑えられるとともに、起動時から正確な
出力を示すまで時間の短縮が図られる。しかしながら、
発熱体4の温度が測温体5で検出される計測流体の温度
に対して一定温度高くなるように発熱体4への加熱電流
を制御し、この加熱電流を検出して計測流体の流量や流
速を計測する流量センサ100では、発熱体4の両側に
配置された測温体の温度の差分を検出しないので、低流
量域の感度が低くなったり、流量センサを起動した時に
正確な出力を示すまでの時間が長くなってしまう。そこ
で、この流量センサ100では、上述のように、発熱体
4から平板状基材1へ伝わる熱伝導損失を小さくするこ
と、さらには発熱体4から熱容量の大きな平板状基材1
に流れる熱流を少なくすることが要求される。従って、
この流量センサ100では、ダイアフラム部13に設け
られた穴による熱絶縁を行なう必要性が従来例に比べて
増大する。つまり、従来例では、小さな穴を少数設けれ
ば良かったが、この流量センサ100では、大きな穴、
あるいは多数の穴を設ける必要が有り、そのために穴部
からの破損の恐れが増すことから、穴部からの破損を防
止する手段が必要となる。
【0026】この実施の形態1では、穴9a〜9e、1
0a〜10eが発熱体4の両側に1列に設けられている
ので、発熱体4から平板状基材1への熱伝導路の熱抵抗
が大きくなり、発熱体4と平板状基材1との間の熱絶縁
を確かなものとしている。そこで、発熱体4から平板状
基材1へ伝わる熱伝導損失が小さくなり、さらには発熱
体4から熱容量の大きな平板状基材1に流れる熱流が少
なくなり、検出感度の低下が抑えられ、かつ、起動時か
ら正確な出力が得られるまでの時間が短縮された発熱体
への加熱電流を検出して流量や流速を計測する方式の流
量センサが得られる。また、発熱体への加熱電流を検出
して流量や流速を計測する方式の流量センサは、従来例
にように測温体を発熱体の上下流側に配する複雑な構造
を採る必要はなく、ダイアフラム部13に発熱体4のみ
を設けることで実現でき、流量検出素子の構成の簡素化
が図られ、低コスト化が図られる。さらに、穴9a〜9
e、10a〜10eは、円形の穴形状に形成されている
ので、発熱体4への通電加熱時やダイアフラム部13に
外力が加わった時でも、穴の一部に応力が集中しにくい
ため、ダイアフラム部13の破損を防止できる。そこ
で、自動車の内燃機関の吸入空気流量センサ等の厳しい
使用環境に適用しても、高い信頼性が得られる流量セン
サが得られる。
【0027】尚、上記実施の形態1では、支持膜2、白
金膜および保護膜3の厚み、発熱体4、穴9a〜9e、
10a〜10eおよびダイアフラム部13の大きさ等を
具体的に示しているが、これらの値は1例として示して
いるに過ぎず、この発明はこれらの値に限定されるもの
ではない。このことは、他の実施の形態においても同様
である。また、支持膜2および保護膜3として窒化シリ
コンを用いるものとしているが、支持膜2および保護膜
3は、窒化シリコンに限定されるものではなく、絶縁性
を有する材料であればよく、例えば5酸化タンタル、二
酸化珪素を用いることができる。また、発熱体4および
測温体5として白金を用いるものとしているが、発熱体
4および測温体5は白金に限定されるものではなく、感
熱抵抗膜であればよく、例えば鉄とニッケルとの合金で
あるパーマロイを用いることができる。
【0028】実施の形態2.上記実施の形態1では、円
形の穴9a〜9e、10a〜10eを発熱体4の上流側
および下流側に配設するものとしているが、この実施の
形態2では、図6に示されるように、小判型の穴19
a、19b、20a、20bを発熱体4の上流側および
下流側に配設するものとしている。ここで、穴19a、
19b、20a、20bは、それぞれ幅100μm、長
さ400μmの穴形状に形成されている。尚、他の構成
は上記実施の形態1と同様に構成されている。この実施
の形態2においても、穴19a、19b、20a、20
bが発熱体4の両側に発熱体4に沿って設けられている
ので、ダイアフラム部13の熱抵抗が大きくなり、発熱
体4で発生する熱の平板状基材への伝導を効果的に抑制
することができる。また、穴19a、19b、20a、
20bに角部がないので、発熱体4への通電加熱時やダ
イアフラム部13に外力が加わった時でも、穴の一部に
応力が集中しにくいため、ダイアフラム部13の破損を
防止できる。
【0029】実施の形態3.上記実施の形態1では、円
形の穴9a〜9e、10a〜10eを発熱体4の上流側
および下流側に配設するものとしているが、この実施の
形態3では、図7に示されるように、楕円形の穴21、
22を発熱体4の上流側および下流側に配設し、さらに
楕円形の穴23、24を計測流体の流れ方向と直交する
方向で発熱体4を挟む両側に配設するものとしている。
ここで、穴21、22は、幅100μm、長さ700μ
mの穴形状に、穴23、24は、幅100μm、長さ4
00μmの穴形状に形成されている。尚、他の構成は上
記実施の形態1と同様に構成されている。この実施の形
態3においても、穴21、22、23、24に角部がな
いので、発熱体4への通電加熱時やダイアフラム部13
に外力が加わった時でも、穴の一部に応力が集中しにく
いため、ダイアフラム部13の破損を防止できる。さら
に、この実施の形態3では、穴21、22、23、24
が発熱体4の四方に配設されているので、発熱体4から
平板状基材1への熱の伝導路の熱抵抗がさらに大きくな
り、発熱体4と平板状基材1との間を効果的に熱絶縁で
きる。
【0030】実施の形態4.上記実施の形態1では、円
形の穴9a〜9e、10a〜10eを発熱体4の上流側
および下流側に1列に配設するものとしているが、この
実施の形態4では、図8に示されるように、円形の穴群
25、26を発熱体4の上流側および下流側に配設する
ものとしている。そして、穴群25、26は直径100
μmの円形の穴を千鳥状に配置されている。尚、他の構
成は上記実施の形態1と同様に構成されている。この実
施の形態4においても、穴群25、26を構成する各穴
に角部がないので、発熱体4への通電加熱時やダイアフ
ラム部13に外力が加わった時でも、穴の一部に応力が
集中しにくいため、ダイアフラム部13の破損を防止で
きる。さらに、この実施の形態4では、穴群25、26
が穴を千鳥状に配置して構成されているので、発熱体4
の周囲の限られた領域にダイアフラム部13の強度低下
を抑えて多くの穴を配置することができ、発熱体4から
平板状基材1への熱伝導路の熱抵抗がさらに大きくな
り、発熱体4と平板状基材1との間を効果的に熱絶縁で
きる。
【0031】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5に係る流量センサに適用される流量検出素子を示す
正面図、図10は図9のX−X矢視断面図である。図9
および図10において、直径100μmの円形の穴27
a〜27eが発熱体4の下流側に1列に配設され、直径
100μmの円形の穴28、29が計測流体の流れ方向
と直交する方向で発熱体4を挟む両側に配設されてい
る。なお、この実施の形態5では、発熱体4の上流側に
穴9a〜9eが設けられていない点、さらには穴28、
29が計測流体の流れ方向と直交する方向で発熱体4を
挟む両側に設けられている点を除いて、上記実施の形態
1と同様に構成されている。
【0032】このように構成された流量検出素子14A
を用いた流量センサにおいては、発熱体4の上流側に穴
がないので、計測流体中に含まれるダストが穴の端部に
堆積しても、流量を計測している発熱体4の部位におけ
る計測流体の流れの様相が変化しない。従って、この流
量検出素子14Aを用いた流量センサを自動車の内燃機
関の吸入空気流量センサに適用しても、流量センサの流
量検出特性の変動が生じず、長期にわたって安定した流
量検出特性を維持することができる。また、この実施の
形態5では、穴27a〜27eが発熱体4の下流側に1
列に配置されているので、発熱体4から下流方向に流れ
る熱流が少なくなり、感度の低下を防ぐことができる。
さらに、穴が円形に形成されているので、穴の一部に応
力が集中せず、ダイアフラム部13の破損を防ぐことが
できる。
【0033】実施の形態6.上記実施の形態5では、円
形の穴27a〜27eを発熱体4の下流側に1列に配設
するものとしているが、この実施の形態6では、図11
に示されるように、円形の穴群30を発熱体4の下流側
に配設するものとしている。そして、穴群30は直径1
00μmの円形の穴を千鳥状に配置して構成されてい
る。尚、他の構成は上記実施の形態5と同様に構成され
ている。
【0034】この実施の形態6においても、穴28、2
9および穴群30が発熱体の上流側にないので、計測流
体中に含まれるダストが穴の端部に堆積しても、流量を
計測している発熱体4の部位における計測流体の流れの
様相が変化せず、長期にわたって安定した流量検出特性
を維持できる。また、この実施の形態6では、穴群30
が穴を千鳥状に配置して構成されているので、発熱体4
の下流側の限られた領域にダイアフラム部13の強度低
下を抑えて多くの穴を配置することができ、発熱体4か
ら下流方向に流れる熱流がさらに少なくなり、検出感度
の低下をより防ぐことができる。さらに、穴が円形に形
成されているので、穴の一部に応力が集中せず、ダイア
フラム部13の破損を防ぐことができる。
【0035】実施の形態7.上記実施の形態5では、円
形の穴27a〜27eを発熱体4の下流側に1列に配設
し、円形の穴28、29を計測流体の流れ方向と直交す
る方向で発熱体4の両側に配設するものとしているが、
この実施の形態7では、図12に示されるように、直径
100μmの円形の穴が千鳥状に配置されて構成された
穴群32を発熱体4の下流側に配設し、直径100μm
の円形の穴28、29を計測流体の流れ方向と直交する
方向で発熱体4の両側に配設するとともに、直径100
μmの円形の穴31a〜31eを発熱体4の上流側に1
列に配設するものとしている。そして、穴28、29、
31a〜31eと発熱体4との間の距離は、穴群32と
発熱体4との間の距離よりも長くなっている。尚、他の
構成は上記実施の形態5と同様に構成されている。
【0036】この実施の形態7においても、穴31a〜
31eが穴群32に比べて発熱体4と離間して発熱体4
の上流側に配設されているので、計測流体中に含まれる
ダストが穴31a〜31eの端部に堆積しても、流量を
計測している発熱体4の部位における計測流体の流れの
様相の変化が極めて少なく抑えられ、長期にわたって安
定した流量検出特性を維持できる。また、この実施の形
態7では、穴28、29、31a〜31eおよび穴群3
2が発熱体4の四方に設けられているので、発熱体4か
ら平板状基材1への熱伝導路の熱抵抗が大きくなり、発
熱体4と平板状基材1との間を効果的に熱絶縁できる。
また、穴群32が穴を千鳥状に配置して構成されている
ので、発熱体4の下流側の限られた領域にダイアフラム
部13の強度低下を抑えて多くの穴を配置することがで
き、発熱体4から下流方向に流れる熱流がさらに少なく
なり、感度の低下をより防ぐことができる。さらに、穴
が円形に形成されているので、穴の一部に応力が集中せ
ず、ダイアフラム部13の破損を防ぐことができる。
【0037】なお、上記各実施の形態において、ダイア
フラム部13に設けられる穴の形状を円形、小判型ある
いは楕円形とするものとしているが、これらの穴は鈍角
で構成されていればよく、例えば5角形、6角形等の多
角形でもよい。また、多角形の穴の角部に丸みを持たせ
てもよい。また、上記各実施の形態では、平板状基材1
の表面に支持膜2および保護膜3を積層し、平板状基材
1の一部を裏面側から支持膜2に至るように完全に除去
してダイアフラム部13を構成する流量検出素子につい
て説明しているが、この発明は、平板状基材1の一部を
裏面側から表面側を薄肉状に残すように除去してダイア
フラム部を構成した流量検出素子に適用することもでき
る。即ち、平板状基材1の一部を裏面側から表面側を薄
肉状に残すように除去してダイアフラム部を構成した流
量検出素子において、ダイアフラム部に設けられる穴の
形状および位置を上記各実施の形態と同じとすることに
より、同様の効果が得られる。また、上記各実施の形態
では、発熱体4のみがダイアフラム部13に形成された
流量検出素子を用い、発熱体への加熱電流を検出し、加
熱電流に基いて流量や流速を計測する方式の流量センサ
について説明しているが、この発明は、一対の測温体が
発熱体の両側に位置するようにダイアフラム部に形成さ
れた流量検出素子を用い、一対の測温体の温度差を検出
し、測温体の温度差に基いて流量や流速を計測する方式
の流量センサに適用することもできる。即ち、一対の測
温体が発熱体の両側に位置するようにダイアフラム部に
形成された流量検出素子において、ダイアフラム部に設
けられる穴の形状および位置を上記各実施の形態と同じ
とすることにより、同様の効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】この発明によれば、一部を除去して空間が
設けられた平板状基材と、上記空間上に上記平板状基材
と一体に薄肉状に形成されたダイアフラム部と、上記ダ
イアフラム部上に形成された感熱抵抗膜からなる発熱体
とからなる流量検出素子を備え、上記発熱体に通電する
ことによって加熱された部分から計測流体への伝熱量に
基いて計測流体の流量を計測する感熱式流量センサにお
いて、上記流量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通
する穴が上記発熱体の外周部に複数設けられ、該穴は角
部を鈍角とする穴形状、もしくは角部を実質的に有しな
い穴形状に形成されているので、発熱体を通電加熱した
時の熱が平板状基材に逃げにくくなり、検出感度が高く
なるとともに、応力が穴の一部に集中しにくくなり、ダ
イアフラム部が破損しにくい信頼性の高い感熱式流量セ
ンサが得られる。
【0040】また、上記穴の形状が、略円形もしくは略
楕円形であるので、応力が穴の一部に集中することによ
るダイアフラム部の破損を防止できる。
【0041】また、上記複数の穴の少なくとも一部が、
上記発熱体に沿って千鳥状に設けられているので、ダイ
アフラム部の強度低下を抑えて、発熱体で発生する熱が
平板状基材に伝導するのを効果的に抑制できる。
【0042】また、一部を除去して空間が設けられた平
板状基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉
状に形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部
上に形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流
量検出素子を備え、上記発熱体に通電することによって
加熱された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流
体の流量を計測する感熱式流量センサにおいて、上記流
量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴が上記
発熱体の上流側を除く上記発熱体の外周部に複数設けら
れているので、発熱体を通電加熱した時の熱が平板状基
材に逃げにくくなり、検出感度が高くなるとともに、長
期の使用におけるダストの付着による特性変動の少ない
感熱式流量センサが得られる。
【0043】また、上記複数の穴の少なくとも一部が、
上記発熱体に沿って千鳥状に設けられているので、ダイ
アフラム部の強度低下を抑えて、発熱体で発生する熱が
平板状基材に伝導するのを効果的に抑制できる。
【0044】また、一部を除去して空間が設けられた平
板状基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉
状に形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部
上に形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流
量検出素子を備え、上記発熱体に通電することによって
加熱された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流
体の流量を計測する感熱式流量センサにおいて、上記流
量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴が上記
発熱体の上流側および下流側にそれぞれ上記発熱体に沿
って複数設けられ、上記発熱体の上流側に設けられた穴
は上記発熱体の下流側に設けられた穴に比べて上記発熱
体から離間しているので、発熱体を通電加熱した時の熱
が平板状基材に逃げにくくなり、検出感度が高くなると
ともに、長期の使用におけるダストの付着による特性変
動の少ない感熱式流量センサが得られる。
【0045】また、上記穴の形状が、略円形もしくは略
楕円形であるので、応力が穴の一部に集中することによ
るダイアフラム部の破損を防止できる。
【0046】さらに、上記ダイアフラム部から離間して
上記平板状基板上に形成された計測流体の温度を検出す
るための測温体と、上記発熱体の温度が上記測温体によ
り検出された計測流体の温度に対して一定温度高くなる
ように上記発熱体への加熱電流を制御する制御回路とを
備え、上記発熱体への加熱電流に基いて計測流体の流量
を計測するようにしたので、感度が高く信頼性の高い感
熱式流量センサを簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る流量センサに
適用される流量検出素子を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II矢視断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る流量センサの
構成を示す正面図である。
【図4】 図3のIV−IV矢視断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る流量センサに
おける制御回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る流量センサに
適用される流量検出素子の要部を示す正面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る流量センサに
適用される流量検出素子の要部を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る流量センサに
適用される流量検出素子の要部を示す正面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る流量センサに
適用される流量検出素子を示す正面図である。
【図10】 図9のX−X矢視断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る流量センサ
に適用される流量検出素子の要部を示す正面図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る流量センサ
に適用される流量検出素子の要部を示す正面図である。
【図13】 従来の流量検出素子を示す側断面図であ
る。
【図14】 従来の流量検出素子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 平板状基材、4 発熱体、5 測温体、9a、9
b、9c、9d、9e、10a、10b、10c、10
d、10e、19a、19b、20a、20b、21、
22、23、24、27a、27b、27c、27d、
27e、28、29、31a、31b、31c、31
d、31e 穴、13 ダイアフラム部、14、14A
流量検出素子、25、26、30,32 穴群、33
キャビティ(空間)、50 制御回路、100 流量
センサ。
フロントページの続き (72)発明者 大橋 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 坂井 裕一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山下 彰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 堤 和彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA04 EA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部を除去して空間が設けられた平板状
    基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉状に
    形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部上に
    形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流量検
    出素子を備え、上記発熱体に通電することによって加熱
    された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流体の
    流量を計測する感熱式流量センサにおいて、 上記流量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴
    が上記発熱体の外周部に複数設けられ、該穴は角部を鈍
    角とする穴形状、もしくは角部を実質的に有しない穴形
    状に形成されていることを特徴とする感熱式流量セン
    サ。
  2. 【請求項2】 上記穴の形状が、略円形もしくは略楕円
    形であることを特徴とする請求項1記載の感熱式流量セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 上記複数の穴の少なくとも一部が、上記
    発熱体に沿って千鳥状に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の感熱式流量センサ。
  4. 【請求項4】 一部を除去して空間が設けられた平板状
    基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉状に
    形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部上に
    形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流量検
    出素子を備え、上記発熱体に通電することによって加熱
    された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流体の
    流量を計測する感熱式流量センサにおいて、 上記流量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴
    が上記発熱体の上流側を除く上記発熱体の外周部に複数
    設けられていることを特徴とする感熱式流量センサ。
  5. 【請求項5】 上記複数の穴の少なくとも一部が、上記
    発熱体に沿って千鳥状に設けられていることを特徴とす
    る請求項4記載の感熱式流量センサ。
  6. 【請求項6】 一部を除去して空間が設けられた平板状
    基材と、上記空間上に上記平板状基材と一体に薄肉状に
    形成されたダイアフラム部と、上記ダイアフラム部上に
    形成された感熱抵抗膜からなる発熱体とからなる流量検
    出素子を備え、上記発熱体に通電することによって加熱
    された部分から計測流体への伝熱量に基いて計測流体の
    流量を計測する感熱式流量センサにおいて、 上記流量検出素子は、上記ダイアフラム部を貫通する穴
    が上記発熱体の上流側および下流側にそれぞれ上記発熱
    体に沿って複数設けられ、上記発熱体の上流側に設けら
    れた穴は上記発熱体の下流側に設けられた穴に比べて上
    記発熱体から離間していることを特徴とする感熱式流量
    センサ。
  7. 【請求項7】 上記穴の形状が、略円形もしくは略楕円
    形であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいず
    れかに記載の感熱式流量センサ。
  8. 【請求項8】 上記ダイアフラム部から離間して上記平
    板状基板上に形成された計測流体の温度を検出するため
    の測温体と、上記発熱体の温度が上記測温体により検出
    された計測流体の温度に対して一定温度高くなるように
    上記発熱体への加熱電流を制御する制御回路とを備え、
    上記発熱体への加熱電流に基いて計測流体の流量を計測
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載の感熱式流量センサ。
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