JP2000130193A - スロットル開度制御装置 - Google Patents

スロットル開度制御装置

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JP2000130193A
JP2000130193A JP31075098A JP31075098A JP2000130193A JP 2000130193 A JP2000130193 A JP 2000130193A JP 31075098 A JP31075098 A JP 31075098A JP 31075098 A JP31075098 A JP 31075098A JP 2000130193 A JP2000130193 A JP 2000130193A
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excitation
time
excitation phase
stop
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JP31075098A
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Taisuke Asakawa
泰典 浅川
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブダンピングの収束時間を短縮する場合
においていかなるステップ数でも短縮効果があるように
する。また逆方向に励磁させるタイミングおよび励磁時
間に関し最適のタイミングおよび最適の時間で動作でき
るようにする。 【解決手段】 内燃機関の吸気通路(2)内に配置した
スロットルバルブ(4)を開閉回転駆動させるステップ
モータ(5)を備えたステップモータ式スロットル装置
のステップモータ(5)を停止時及び駆動方向反転作動
の停止時に、停止励磁相へ一旦励磁後、停止直前の励磁
相へ短時間励磁しブレーキをかけ、再度停止励磁相励磁
する制御手段を備えた内燃機関のスロットル開度制御装
置において、停止直前の励磁相に短時間励磁するタイミ
ングと励磁時間を停止励磁相に応じて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのスロッ
トル開度をステップモータにより制御する内燃機関のス
ロットル開度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップモータ駆動方向の反転時には、
即ち開き側から閉じ側への転換時または閉じ側から開き
側への転換時には、モータの慣性力による脱調の発生を
防止するため、ステップモータの駆動を一度停止させる
必要がある。しかし、このモータ駆動停止時にモータ回
転子の慣性力によりダンピングを伴う自由振動が起こる
場合がある。このダンピング中にモータを再駆動させた
場合脱調が懸念されるため、前記ダンピングがある程度
収束してから再駆動させる必要がある。しかし、この収
束するまでの待ち時間、即ち再駆動待ち時間が、スロッ
トル開度の応答遅れとなり、例えばエンジンの出力不足
または黒煙大等の不具合が生ずる。
【0003】ダンピング収束時間を短縮するための従来
技術として、ステップモータの停止直前の励磁時間を延
長する方法がある。しかしこの方法は、モータ通電電流
またはモータ温度等のモータ環境、機関摩擦抵抗、送り
ステップ数等によっては効果が小さくなる。例えば少な
くとも送りステップ数が1ステップの場合は全く効果が
ない。
【0004】従来技術の一例を示す特開平5−7136
6は、低速駆動時のダンピングによる基準位置の誤検出
を防止するため、逆方向に励磁してブレーキをかけダン
ピングを抑制する技術について開示する。しかし、ダン
ピング周期および振れ幅は、励磁相数(例えば1または
2相励磁など)、モータトルク、または機関摩擦抵抗等
により変化するため、逆方向に励磁させるタイミングが
問題となる。特に励磁時間が固定の場合にはダンピング
抑制の効果がなくなる可能性がある。また悪化が懸念さ
れるモータ駆動方向反転時に用いた場合には、モータ脱
調が生ずる場合があると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バルブダンピング収束
時間短縮方法の一つであるステップモータの停止直前の
励磁時間の延長方法は、送りステップ数が1ステップの
場合は全く効果がないので、いかなるステップ数の場合
でも収束時間の短縮効果があるようにすることが課題の
一つである。さらに、モータ停止時のダンピングにおけ
るダンピング周期及び振れ幅は停止励磁相数(1、2相
励磁など)、モータトルク、または機関摩擦抵抗等によ
り変化するため、逆方向に励磁させるタイミングおよび
励磁時間に関し、条件に応じた最適のタイミングおよび
最適の時間で動作できるようにすることがさらに解決す
べき課題の一つである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の内燃機関のスロットル開度制御装置は、ステップを
停止時及び駆動方向反転作動の停止時に、停止励磁相へ
一旦励磁した後、停止直前の励磁相へ短時間励磁してブ
レーキをかけ、再度停止励磁相に励磁する制御手段によ
り、送りステップ数に関係無くダンピング収束時間の短
縮を行うものである。
【0007】また、逆方向の励磁を最適のタイミングで
行い、さらに励磁時間を条件に応じた最適な時間とする
ために、モータ停止励磁相、モータ端子電圧、通電電
流、モータコイル温度、スロットル機関温度等に応じ
て、タイミングおよび励磁時間を決定するものである。
【0008】かかるスロットル開度制御装置によれば、
いかなる環境条件下においても、ステップモータのダン
ピング収束時間の短縮が可能となる。このため、モータ
駆動の応答遅れが大幅に改善でき、エンジンの出力不足
および黒煙の発生等の不具合が解消できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るステップモー
タ式スロットル装置に設けられた内燃機関の概要につい
て、図1に基づき説明する。エンジン1の図示しない燃
焼室には、吸気通路2が接続されている。この吸気通路
2には、吸入空気の温度を検出するための吸気温度セン
サー3、エンジン1の燃焼室内に導入される吸入空気量
を調整するための吸気絞り弁(スロットルバルブ)4が
設けられている。
【0010】吸気絞り弁4は、ステップモータ5及びこ
のステップモータ5と吸気絞り弁4とを駆動連結するギ
ヤ群を中心として構成される図示しない駆動機構によっ
て開閉駆動される。なお、ステップモータ5は、エンジ
ン1の各種制御を行うための電子制御装置(以下「EC
U」と言う)6によって駆動制御される。また吸気絞り
弁軸13には、吸気絞り弁4が全開近傍の所定位置より
も開き側に位置することでオン状態となる基準位置スイ
ッチ(リミットスイッチ)7が設けられている。
【0011】またECU6には、上記吸気温度センサ3
によって検出される吸気温度情報やモータコイル温度セ
ンサ(図1には図示せず)によって検出されるステップ
モータ5のコイル温度情報19をはじめ、アクセル開度
センサ9によって検出されるアクセル開度情報やエンジ
ンからの冷却水温度情報10、エンジン回転数11や、
バッテリー12からのバッテリー電圧情報14等が、取
り込まれるようになっている。
【0012】次に前記吸気絞り弁4を開閉させる駆動機
構の詳細について、図2〜4に基づき説明する。図2に
ステップモータ5を備えた吸気絞り弁4の軸方向の断面
図を示す。図示しないエンジン吸気通路に介設されたス
ロットルボディ21にはスロットル軸22の両端が軸受
23により回動自在に枢支され、スロットル軸22には
バルブ(弁体)24が固定されている。スロットル軸2
2の一端部にはステップモータ5の駆動軸が減速ギヤ機
構26により結合され、ステップモータ5の回転により
バルブ24が回動されて開閉する。
【0013】スロットル軸22の他端部にはレバー36
が固定され、スロットルボディ21にはレバー36に近
接してリミットスイッチ7即ち本発明でいう基準位置ス
イッチ7が取り付けられる。レバー36はバルブ全開位
置近傍の所定の回動角度位置、即ち基準位置で全開スイ
ッチともいい得るリミットスイッチ7をオンさせる。
【0014】スロットル軸22は、減速ギヤ機構26に
おけるバックラッシュを防止するために、リターンスプ
リング29により開方向に付勢されている。リターンス
プリング29のトルクは、スロットル軸22の回転摩擦
トルクより大きく、ステップモータ5のディテントトル
クより小さい範囲に設定される。その結果、ステップモ
ータ5の通電OFF時にバルブ24の停止位置はバルブ
全閉〜全開までの間の任意の位置となる。
【0015】図4に示すようにステップモータ5は、ボ
ルト30により、スロットルボデー21に固定される。
ステップモータ5に設けられたボルト挿通用の穴31
は、モータ5をその中心軸32を中心として回動調整で
きるように長穴形状に形成されている。
【0016】同様に、全開スイッチ即ちリミットスイッ
チ7が固定、内設されるエンドケース35も、スロット
ル軸22を中心に回転方向に調整できるように図3に示
す長穴33をもち、この長穴33を用いてスロットルボ
ディ21にボルト34で固定されている。このため、全
開スイッチ7もスロットル軸22を中心に回転方向に調
整できる構成となっている。
【0017】ステップモータ5は、例えば4相PM型を
使用することができ、この場合第1、第2、第3及び第
4相のステータコイルが設けられる。次にエンジン1の
制御系統を示す電気回路構成について、図5に示すブロ
ック図に基づき説明する。ECU6はエンジン1の各種
制御プログラムや、各種条件に対応した値を算出するた
めのマップ等を記憶した読み出し専用メモリ(ROM)
61を備えている。また、ECU6は、このROM61
内に記憶されたプログラムに基づき演算処理を実行する
中央演算装置(CPU)60と、このCPU60での演
算結果や各センサ等から入力されたデータを一時的に記
憶するためのランダムアクセスメモリ(RAM)62
と、必要なデータをECU6への電源供給遮断時にも保
持するためのバックアップRAM63等を備えている。
これらCPU60、ROM61、RAM62及びバック
アップRAM63は、バス64を介して互いに接続され
るとともに、外部入力回路66及び外部出力回路67と
も接続されている。
【0018】一方、ECU6において、モータコイル温
度センサ8、アクセル開度センサ9、および吸気温度セ
ンサ3等からの入力信号および水温センサ15からの冷
却水温度情報等は、バッファ69内に一時的に格納され
る。各バッファ69内に格納された入力信号は、マルチ
プレクサ68によってCPU60の指令に基づき順次選
択され、A/D変換器65によってデジタル信号に変換
された後、上記外部入力回路66へと送られる。また、
回転数センサ16からのパルス状の入力信号は、波形整
形回路71によって2値化された後、外部入力回路66
へと送られる。更に、IGスイッチ20、スタータスイ
ッチ17及び全開スイッチ7の状態も、それらスイッチ
のオン・オフ情報として送られる。
【0019】なお、IGスイッチ20は、機関の始動・
停止を制御するためのスイッチであり、機関始動時にオ
ンとなり、停止時にオフとなる。また、スタータスイッ
チ17は、機関を始動させるスタータモータを駆動する
ためのスイッチであり、同スタータモータの回転時には
オンとなり、停止時にはオフとなる。
【0020】一方、ECU6の外部出力回路67には、
前記ステップモータ5の駆動回路72、エンジン補器
(例えばEGR制御弁)を開閉駆動するアクチュエータ
18の駆動回路73が接続されている。これら各駆動回
路72、73には、CPU60の演算結果に基づき指令
信号が送られる。そして、各駆動回路72、73は、こ
の指令信号に基づき、上記ステップモータ5、アクチュ
エータ18をそれぞれ駆動する。
【0021】次に、前記ステップモータ5の駆動制御態
様について、説明する。駆動回路72は、例えば図6に
示されるような8つの励磁相モード0〜7を選択的に切
り替えてステップモータ5を回動させる。この場合、図
6から明らかなように、奇数番号の励磁相モードの場合
には、Ap〜Bnのいずれか2つずつ同時に電圧が印加
され、偶数番号の場合は、Ap〜Bnのいずれか1つだ
けに電圧が印加される。具体的には、励磁相モードを降
順に切り替えることで吸気絞り弁4を開弁させ、励磁相
モードを昇順に切り替えることで吸気絞り弁4を閉弁さ
せる方向に回動させる。
【0022】ところで本実施の形態の制御装置では、ス
テップモータ5を回動させるときに、2つの励磁方式を
使い分けている。すなわち上記励磁相モードを1つず
つ、具体的には、励磁相モードをモード0→モード1→
モード2…あるいはモード2→モード1→モード0…と
切り替え、1つのコイルのみが励磁されるモードと2つ
のコイルが同時に励磁されるモードとを交互に繰り返し
ながら回動させる方式(以下「1−2相励磁方式」とい
う)と、常に励磁相モードが奇数番号となるように励磁
相モードを2つずつ、具体的には、励磁相モードをモー
ド1→モード3→モード5…あるいはモード5→モード
3→モード1…と切り替え、2つのコイルが同時に励磁
されるモードのみを使用して回動させる方式(以下「2
相励磁方式」という)との2つの励磁方式である。
【0023】1−2相励磁方式の場合、励磁相モードの
切り替え1回当たりのステップモータ5の回転子の回動
角を細かく設定することが可能であり、細密な吸気絞り
弁4の開度制御ができる。一方、2相励磁方式の場合、
励磁相モードの切り替え1回当たりの回転子の回動角を
大きくすることが可能となり、吸気絞り弁4の開閉速度
を速くできる。このように2つの励磁方式を状況に応じ
て使い分けることで、吸気絞り弁4の開度制御における
精度向上と追従性向上との両立を図るようにしている。
【0024】なお、本実施の形態では、1−2相励磁方
式時の励磁相モード切り替え1回あたりの回動角を1ス
テップと定義して吸気絞り弁4の開度制御を行ってい
る。したがって、2相励磁方式時には、1回の励磁相モ
ード切り替え毎に2ステップずつ回動されることとな
る。
【0025】次に、吸気絞り弁4の通常動作時における
ステップモータ5の駆動方法について説明する。前記E
CU6のCPU60は、前記各種センサの検出信号や機
関運転状態に基づき吸気絞り弁4の目標開度を算出し、
この目標開度に対応するステップモータ5の目標ステッ
プelstrgを算出する。なお、上記目標ステップe
lstrgは、例えば吸気絞り弁4の全開位置における
ステップモータのステップ位置を“0ステップ”として
設定された基準ステップ位置からのステップ数として定
義され、目標となる吸気絞り弁4の開度が閉じ側にある
ほど大きな値が設定される。また、同目標ステップel
strgは、水温センサ15によって検出される冷却水
温度や吸気温度センサ3によって検出される吸気温度、
圧力センサによって検出される大気圧力等によって補正
される。CPU60は、上記目標ステップelstrg
と現在のステップelsactとの差分elsdlを用
いてステップモータ5を駆動制御する。なお、この現在
のステップelsactも同様に基準ステップ位置から
のステップ数として定義され、現在の吸気絞り弁4の開
度が閉じ側にあるほど大きな値が設定される。
【0026】前記差分elsdlが正の値、すなわち目
標ステップelstrgが現在のステップelsact
よりも大きく、吸気絞り弁4の現在の開度が目標開度よ
りも開き側にある場合には、励磁相モードを昇順に切り
替えて吸気絞り弁4を閉弁する方向にステップモータ5
の出力軸を回動させる。一方、差分elsofdlが負
の値、すなわち目標ステップelstrgが現在のステ
ップelsactよりも小さく、吸気絞り弁4の現在の
開度が目標開度よりも閉じ側にある場合には、励磁相モ
ードを降順に切り替えて吸気絞り弁4を開弁させる方向
にステップモータ5の出力軸を回動させる。こうして吸
気絞り弁4の現在の開度を目標開度と一致させるように
ステップモータ5の駆動制御が行われる。
【0027】なお、本実施の形態では、ステップモータ
5の励磁相が1相の場合、あるいは目標ステップels
trgと現在のステップelsactとの差が1ステッ
プの場合にはステップモータ5を1−2相励磁方式、す
なわち励磁相の切り替え周期毎に1ステップずつ駆動す
る。そしてそれ以外の場合には、ステップモータ5を、
励磁相の切り替え周期毎に2ステップずつ駆動する2相
励磁方式で駆動する。
【0028】前記のように、吸気絞り弁4を回動させる
が、図7に示すように目標ステップ数elstrgが吸
気絞り弁4の閉じ側から開き側に変化した場合、ステッ
プモータ5の駆動を閉じ側から開き側駆動に切り替える
必要があるが、この際、モータ慣性力による脱調防止の
ため、一度ステップモータ5を停止させるが、図7に示
すように、自由振動(ダンピング)40が生じるので、
このダンピング40がある程度収束するまで待ってか
ら、即ちダンピング収束待ち時間41の経過後に再駆動
する必要がある。これは、ステップモータ5の慣性力も
しくは、共振による脱調を避けるためである。
【0029】ダンピング収束待ちは、図8のように、目
標ステップelstrgと現在のステップelsact
が一致後、即目標ステップelstrgがさらに閉じ側
に変化して、再駆動する場合も同様である。
【0030】しかし、前記ダンピング収束待ち時間41
が、吸気絞り弁の応答遅れとなり、エンジンの出力不
足、黒煙大等の不具合が発生する。以下に前記ダンピン
グ収束時間41の短縮方法について、図9〜12にて説
明する。
【0031】まず、閉じ側駆動から開き側駆動へのモー
タ駆動方向反転時について、図9にて説明する。目標ス
テップelstrgは閉じ側のため、現在ステップel
sactは目標ステップelstrgと一致するよう閉
じ側駆動するが、この閉じ側駆動中目標ステップels
trgが現在ステップelsactより開き側に変化し
たので反転する必要がある。そこで図9のa点で、反転
駆動を検出したため、1ステップ閉じ側に駆動する。こ
のとき逆方向励磁待ち時間TW1後の割り込みをセット
する。次にTW1時間後のb点で反転時の停止励磁相の
直前の励磁相である1ステップ開き側に駆動する。この
とき逆方向励磁時間TD1後の割り込みをセットする。
次にTD1時間後のc点で、反転時の停止励磁相である
1ステップ閉じ側に駆動する。この後、ある所定の起動
待ち時間以上になった時即ちd点で、開き側に再駆動す
る。
【0032】図10に示すように、目標ステップels
trgと現在ステップelsactが一致した場合も、
逆方向励磁待ち時間TW1後の割り込みをセットするな
ど上記反転時と同様の制御を行う。なお図10はその後
目標ステップelstrgがさらに閉じ側に変化した場
合について示されている。
【0033】図11に示すように、前記ダンピングの周
期、振れ幅は、モータトルク、摩擦抵抗により変化す
る。このため、前記逆方向励磁タイミングと励磁時間が
固定の場合、最適なタイミングに最適な量ブレーキをか
けられず、ダンピング抑制の効果がなくなったり、ブレ
ーキのかけすぎにより、ダンピング収束時間が悪化し、
脱調なる不具合が懸念される。
【0034】ここで、モータトルクおよび摩擦抵抗が変
化する要因について、説明する。モータトルクは、励磁
相数(1又は2相励磁)、モータコイル通電電流(モー
タコイル印加電圧)、モータコイル温度により変化す
る。また摩擦抵抗は、スロットル機関温度により変化す
る。
【0035】次に最適なタイミング、最適な量ブレーキ
をかける制御について、図12に示すフローチャートに
基づき、詳細に説明する。モータ励磁時間と励磁パター
ン算出にあたり、パラメータとして、エンジン回転数と
アクセル踏み込み量(負荷)より算出の目標ステップe
lstrg、モータ端子電圧、スロットル機関温度を取
り込む。
【0036】s101にて駆動方向反転または1相励磁
停止直前かを判定し、条件成立(図9のa点)ならs1
02にて逆方向励磁待ち時間セットフラグXREW1が
ONか判定し、OFFならs103にてXREW1=O
Nにして、又ON(図9のb点)ならs104にてXR
EW1=OFFにし、s105にて逆方向励磁時間セッ
トフラグXRED1をONとする。
【0037】s101にて条件不成立なら、s111に
て、2相励磁停止直前か判定し、条件成立ならs102
〜105と同様の処理をs112〜115にてXREW
2又はXRED2をONとする。
【0038】次にs121にてXTREW1、2、XT
RED1、2のいずれかのフラグがONの時、電圧、温
度マップより算出のTW1、2、TD1、2をTNEX
Tに入力し、TNEXT後の割り込みをセットし、また
XTREW1、2、XTRED1、2のいずれもOFF
の場合は、TS固定値をTNEXTに入力し、TNEX
T後の割り込みをセットする。
【0039】次にs201以降にて、s101〜115
にて算出のフラグXTREW1、2、XTRED1、2
を用いて、現在のステップelsact(励磁パター
ン)を算出する。
【0040】s201にてXREW1=ONまたは目標
ステップelstrgまで1ステップ(|elstrg
−elsact|=1ステップ)か判定し、条件成立
(図9のa、c点)ならs202にて開き側駆動かどう
か判定し、開き側駆動ならs204にてelsact=
elsact−1を行い、また閉じ側駆動ならs203
にてelsact=elsact+1を行い、s240
にて励磁パターンをセットする。
【0041】次にs211にてXRED1=ONまたは
XRED2=ONかどうか判定し、条件成立(図9のb
点)ならs212、s213にてXRED1、2=OF
Fを行い、s214にて開き側駆動中かどうか判定し、
開き側駆動中ならs216にてelsact=elsa
ct+1を、また閉じ側駆動中ならs203にてels
act=elsact−1を行い、s240にて励磁パ
ターンをセットする。
【0042】次にs221にて目標ステップestrg
と現在ステップelsactが一致(|elstrg−
elsact|=0ステップ)かどうか判定し、条件成
立ならs222にてeleact=elsactとし、
s240にて励磁パターンをセットする事により、モー
タを駆動しない。
【0043】次に上記、停止、反転条件のいずれも不成
立時は、駆動中であり、s231にて開き側駆動かどう
か判定し、開き側駆動ならs233にてelsact=
elsact−2を行い、また閉じ側駆動ならs232
にてelsact=elsact+2を行い、s240
にて励磁パターンをセットする。以上のフローチャート
に従い、モータ駆動指令を出力し、モータを駆動する。
以上本発明のいくつかの実施の形態について図面を参照
して説明したが、本発明の技術的範囲を逸脱せず種々の
変形が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関のスロットル開度制御装置のシステム
構成図。
【図2】スロットル開度制御装置の軸方向の断面図。
【図3】スロットル開度制御装置の全開基準スイッチ7
近傍の径方向断面図。
【図4】スロットル開度制御装置のステップモータ近傍
の径方向断面図。
【図5】スロットル開度制御装置の電気的構成を示すブ
ロック図。
【図6】ステップモータの各コイルへの通電態様を示す
図。
【図7】従来制御のモータ駆動方向反転時のモータ駆動
方法と実スロットル開度の挙動を示す図。
【図8】従来制御のモータ駆動停止からの再駆動時のモ
ータ駆動方法と実スロットル開度の挙動を示す図。
【図9】本発明のモータ駆動方向反転時のモータ駆動方
法と実スロットル開度の挙動を示す図。
【図10】本発明のモータ駆動停止からの再駆動時のモ
ータ駆動方法と実スロットル開度の挙動を示す図。
【図11】モータトルクの差による実スロットル開度の
挙動を示す図。
【図12】本発明のモータ駆動方法と励磁時間設定を示
すフローチャート。
【図13】本発明のモータ駆動方法と励磁時間設定を示
す図12に続くフローチャート。
【符号の説明】
1 … エンジン 2 … 吸気通路 3 … 吸気温度センサ 4 … 吸気絞り弁(スロットルバルブ) 5 … ステップモータ 6 … ECU 7 … 基準位置スイッチ(リミットスイッチ) 8 … モータコイル温度センサ 9 … アクセル開度センサ 10 … 冷却水温度情報 11 … エンジン回転数 12 … バッテリー 13 … 吸気絞り弁軸 14 … バッテリー電圧情報 15 … 水温センサ 16 … 回転数センサ 17 … スタータスイッチ 18 … アクチュエータ 19 … モータコイル温度情報 20 … IGスイッチ 21 … スロットルボディ 22 … スロットル軸 23 … 軸受 24 … バルブ 26 … 減速ギヤ機構 29 … リターンスプリング 30、34 … ボルト 31 … 穴 32 …中心軸 33 … 長穴 35 … エンドケース 36 … レバー 40 … ダンピング 41 … ダンピング収束待ち時間 60 … CPU 61 … ROM 62 … RAM 63 … バックアップRAM 64 … バス 65 … AD変換器 66 … 外部入力回路 67 … 外部出力回路 68 … マルチプレクサ 69 … バッファ 71 … 波形整形回路 72、73 … 駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気通路内に配置したスロット
    ルバルブを開閉回転駆動させるステップモータを備えた
    ステップモータ式スロットル装置のステップモータを停
    止時及び駆動方向反転作動の停止時に、停止励磁相へ一
    旦励磁後、停止直前の励磁相へ短時間励磁しブレーキを
    かけ、再度停止励磁相励磁する制御手段を備えた内燃機
    関のスロットル開度制御装置において、 前記停止直前の励磁相に短時間励磁するタイミングと励
    磁時間を停止励磁相に応じて決定することを特徴とする
    スロットル開度制御装置。
  2. 【請求項2】前記停止直前の励磁相に短時間励磁するタ
    イミングと励磁時間を少なくともモータ端子電圧および
    通電電流に応じて決定することを特徴とする請求項1記
    載のスロットル開度制御装置。
  3. 【請求項3】前記停止直前の励磁相に短時間励磁するタ
    イミングと励磁時間をスロットル機関温度、モータコイ
    ル温度に応じて決定することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のスロットル開度制御装置。
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