JP5573739B2 - スタータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スタータ駆動装置に関するものである。
従来、例えばアクセル操作やブレーキ操作などといった停車又は発進のための動作等を検知してエンジンの自動停止及び自動再始動を行う、所謂アイドルストップ機能を備えるエンジン制御システムが知られている。このアイドルストップ制御により、エンジンの燃費低減等の効果を図っている。
エンジンを再始動させる場合、基本的にはドライバのスイッチ操作(キー操作)によるエンジン始動と同様に、スタータによりエンジンの出力軸(クランク軸)に初期回転を付与することにより行う。具体的には、まずスタータのピニオンをピニオン回転軸の軸線方向に押し出し、クランク軸に連結されたリングギヤにピニオンを噛み合わせる。そして、ピニオンとリングギヤとの噛み合い後、スタータのモータに通電し、ピニオンを回転させる。これにより、クランキングが開始され、エンジンが再始動される(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−330813号公報
ところで、スタータを駆動するシステムとしては、ドライバのキー操作に伴いスタータを駆動するキー始動用の駆動回路と、エンジンの再始動要求に伴いスタータを駆動する再始動用の駆動回路とを別個に備えるものがある。このようなシステムでは、キー始動用の駆動回路が正常であり、ドライバのキー操作に伴いエンジンを始動できたとしても、再始動用の駆動回路において、例えばリレー等のスイッチ手段をオフのままオンできない異常であるオフ異常が生じている場合には、エンジン自動停止後にエンジンを再始動できない。したがって、エンジンを自動停止する前には、再始動用のスタータ駆動回路が正常に動作するか否かの異常診断を実施するのが望ましい。
ところが、エンジンの自動停止要求が生じるタイミングは予測し難く、スタータ駆動回路の異常診断の実施前や実施中に該停止要求が生じる場合があると考えられる。この場合、異常診断が終了するのを待ってエンジンを自動停止すると、自動停止要求のタイミングから実際にエンジンが停止されるまでの時間が長くなり、その結果、アイドルストップ制御によるエンジンの燃費低減等の効果が好適に得られないことが考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、アイドルストップ制御によるエンジン自動停止の動作を妨げずに、スタータの異常診断を実施することができるスタータ駆動装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、所定の自動停止条件が成立した場合に自動停止され、前記自動停止条件の成立後、所定の再始動条件が成立した場合にスタータによるクランキングが実施され再始動されるエンジンに適用され、前記スタータへの給電を行うことでエンジンのクランキングを行わせるスタータ駆動装置に関する。
特に、の構成は、前記スタータに給電する第1経路上に、ドライバの操作に基づき開閉する第1スイッチ手段が設けられ、前記第1スイッチ手段が開状態から閉状態に切り替わることによりスタータへの給電を行う第1スタータ駆動回路と、リレースイッチとリレーコイルとを備え、該リレーコイルに接続されたスイッチング素子の通電/非通電により開閉する第2スイッチ手段と、前記スタータに給電する第2経路上に前記第2スイッチ手段のリレースイッチが設けられ、前記第2スイッチ手段が開状態から閉状態に切り替わることにより前記スタータへの給電を行う第2スタータ駆動回路と、前記第2スイッチ手段の通電/非通電を制御する通電制御手段と、前記第1スイッチ手段における開状態と閉状態との切り替えがあったことを検出する切替検出手段と、前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段の開閉の切り替えがあったことが検出された場合に、前記通電制御手段により前記スイッチング素子への通電を行うことで、前記第2スイッチ手段において閉状態にできず開状態のままとなる開異常が発生しているか否かの異常診断を実施する異常診断手段と、を備えることを特徴とする。
要するに、エンジン制御システムとしては、スタータに給電する経路として、ドライバのスイッチ操作に基づきスタータへの給電を行う第1スタータ駆動回路と、エンジン再始動条件の成立に伴いスタータへの給電を行う第2スタータ駆動回路との2つの駆動回路を備えるものがある。この構成では、第1スタータ駆動回路やスタータが正常であり、ドライバの操作に基づきエンジンを始動できたとしても、第2スタータ駆動回路において異常が生じ該駆動回路が正常に動作しない場合には、その後、エンジンの自動停止後に再始動条件が成立した場合に、エンジンを再始動できないことが考えられる。
その点に鑑み、本構成では、エンジン再始動用のスタータ駆動回路に設けられたスイッチ手段を対象に、開状態のまま閉状態にできない異常である開異常が生じたか否かの異常診断を実施する。また特に、本発明では、上記異常診断を、ドライバのスイッチ操作があってから所定の始動期間内において実施する。ドライバのスイッチ操作に基づく所定のエンジン始動期間であれば、エンジンの自動停止要求が比較的生じにくいことから、上記構成によれば、スイッチ手段の開異常の診断前や診断中に自動停止要求が生じるのを極力回避することができる。したがって、本構成によれば、アイドルストップ制御によるエンジン自動停止の動作を妨げずに、スタータの異常診断を実施することができる。
の構成では、前記切替検出手段は、前記第1スイッチ手段が閉状態から開状態に切り替わったことを検出し、前記異常診断手段は、前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段が閉状態から開状態に切り替わったことが検出された直後に、前記通電制御手段により前記スイッチング素子に通電して前記異常診断を実施する。
本構成によれば、第1スタータ駆動回路によるスタータの駆動を実施した直後に第2スタータ駆動回路の異常診断を実施するため、スタータ側が正常であることが確認された上で該異常診断を実施することができる。よって、第2スタータ駆動回路の異常発生を正確に把握することができる。
の構成では、前記第2スタータ駆動回路の前記第2経路上において、リレースイッチとリレーコイルとを備え該リレーコイルに接続されたスイッチング素子の通電/非通電によって開閉する第3スイッチ手段が前記第2スイッチ手段に直列に設けられ、前記異常診断手段は、前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段の開閉の切り替えがあったことが検出された場合に、更に前記第3スイッチ手段において開異常が生じているか否かの異常診断を実施し、該診断の結果、前記第2スイッチ手段及び第3スイッチ手段が正常であった場合、それら2つのスイッチ手段のうち、後に異常診断を実施したスイッチ手段について閉状態のままにする。
スイッチ手段が有するリレーコイルの通電開始を指令してから、その接点が実際に閉状態になるまでには、例えばスイッチング素子を開から閉にする場合に比べて時間がかかる。その点、上記構成では、アイドルストップ制御によるエンジンの自動停止後、再始動条件が成立した場合に、第2スイッチ手段及び第3スイッチ手段のうちの一方のみを閉状態にすればよく、したがって、エンジンの早期始動を図ることができる。
エンジン制御システムの全体概略を示す電気的構成図。 オフ異常診断の許否判定処理を示すフローチャート。 トランジスタのオフ異常診断処理を示すフローチャート。 リレー接点のオフ異常診断処理を示すフローチャート。 オフ異常診断処理の具体的態様を示すタイムチャート。
以下、本発明を具体化した実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、エンジン制御システムのスタータ駆動装置に具体化している。当該制御システムにおいては、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御、アイドルストップ制御等を実施する。この制御システムの全体概略を示す電気的構成図を図1に示す。
図1において、スタータ10はピニオン押出し式であり、図示しないピニオンと、ピニオンの押し出しを行うソレノイド11と、ピニオンを回転するモータ12とを備えている。また、スタータ10には、リレーコイルとリレースイッチとを有しモータ12への通電/非通電を切り替えるモータスイッチ17が設けられている。
スタータ10は、ピニオン押し出しとモータ12によるピニオン回転とを個別に実施可能なタンデム式であり、バッテリ13を電力供給源としてソレノイド11及びモータ12の通電が独立して制御可能になっている。また、本システムには、ソレノイド11及びモータ12への給電経路として、第1スタータ駆動回路14と第2スタータ駆動回路15との2つの回路が設けられている。
第1スタータ駆動回路14は、ドライバのスイッチ操作(キー操作)によってスタータスイッチ16がオンされた場合にスタータ10に給電する経路である。詳しくは、第1スタータ駆動回路14には、スタータに給電する第1経路32上にスタータスイッチ16が設けられている。また、第1スタータ駆動回路14には、スタータスイッチ16とソレノイド11との間において、ソレノイド11の通電/非通電を切り替えるリレー18が設けられ、スタータスイッチ16とモータ12との間において、モータ12の通電/非通電を切り替えるリレー19が設けられている。
ドライバのキー操作によってスタータスイッチ16がオンされると、リレー18,19がオン状態となり、ソレノイド11及びモータ12にそれぞれ給電される。このとき、ソレノイド11の通電に伴いピニオンがその軸線方向に押し出され、エンジン側に設けられた図示しないリングギヤにピニオンが噛み合わされる。また、ピニオンとリングギヤとの噛み合い状態においてモータ12に通電されることにより、モータスイッチ17がオン状態となり、モータ12への給電が行われる。これにより、モータ12が回転駆動され、そのモータ12の回転駆動に伴いピニオンが回転される。このピニオンの回転によってエンジンのクランキングが行われ、エンジンに初期回転が付与される。
なお、本システムにおいて、スタータスイッチ16とリレー19との間には遅延回路21が配置されている。これにより、ピニオンとリングギヤとの噛み合いが生じた後にモータ12に通電され、ピニオンが回転されるようになっている。
一方、第2スタータ駆動回路15は、ドライバのキー操作とは無関係に、ECU40からの指令に基づきスタータ10に給電する経路である。詳しくは、第2スタータ駆動回路15では、スタータ10に給電する第2経路33が二経路に分岐され、そのうちの一方のソレノイド11側の経路33aには、ECU40からの制御信号によってソレノイド11の通電/非通電を切り替えるピニオン駆動リレー22が配置され、モータ12側の経路33bには、ECU40からの制御信号によってモータ12の通電/非通電を切り替えるモータ駆動リレー23が配置されている。
詳しくは、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23は、それぞれリレースイッチとリレーコイルとを有している。ピニオン駆動リレー22が有するリレースイッチ24は、ソレノイド11に給電する経路33a上に設けられている。リレーコイル25への通電によってリレーコイル25が励磁されると、リレースイッチ24がオンされ(ピニオン駆動リレー22がオン状態となり)、ソレノイド11に通電される。これにより、ピニオンがリングギヤに向かって押し出され、ピニオンとリングギヤとの噛み合いが生じる。
一方、モータ駆動リレー23が有するリレースイッチ26は、モータ12に給電する経路33b上に設けられている。リレーコイル27への通電によってリレーコイル27が励磁されると、リレースイッチ26がオンされ(モータ駆動リレー23がオン状態となり)、モータ12に通電される。これにより、モータ12が回転駆動される。
バッテリ13とスタータ10との間の経路において、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23よりもバッテリ13側であって、二経路に分岐していない部分には上流リレー28が配置されている。上流リレー28は、リレースイッチ29とリレーコイル31とを有しており、リレーコイル31の励磁によってリレースイッチ29がオンされることでスタータ10への通電が可能になっている。
また、本システムでは、上流リレー28と駆動リレー22,23との中間点において、その中間点電圧Vpを検出する電圧センサ37が設けられており、更に、電圧センサ37に対しバッテリ13側が異常診断用の電源39に接続され、バッテリ13側の反対側が抵抗38を介して接地されている。これにより、上流リレー28のオフ時にピニオン駆動リレー22又はモータ駆動リレー23がオン状態となった場合に中間点電圧Vpが低下し、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23のオフ時に上流リレー28がオン状態となった場合に中間点電圧Vpが上昇するようになっている。
その他、本システムには、ドライバにより操作されるエンジンの始動スイッチとしてのイグニッションスイッチ(IGスイッチ)34や、エンジンの所定クランク角毎に矩形状のクランク角信号を出力するクランク角センサ41、スタータスイッチ16のオンオフを検出するスイッチセンサ(図示略)などの各種センサが設けられている。
ECU40は、周知のマイクロコンピュータ(マイコン)等を備えてなる電子制御装置であり、本システムに設けられている各種センサの検出結果等を入力し、それらに基づいて吸入空気量制御や燃料噴射量制御、アイドルストップ制御などの各種エンジン制御や、スタータ10の駆動制御等を実施する。
ここで、アイドルストップ制御は、所定の自動停止条件が成立した場合にエンジンの燃焼を停止してエンジンを自動停止させ、エンジン燃焼停止後、所定の再始動条件が成立した場合に、エンジンの燃焼を再開してエンジンを再始動させるものである。エンジン停止条件としては、例えば、アクセル操作量がゼロになったこと(アイドル状態になったこと)、ブレーキペダルの踏込み操作が行われたこと等の少なくともいずれかが含まれる。また、エンジン再始動条件としては、例えば、アクセルの踏込み操作が行われたこと、ブレーキ操作量がゼロになったこと等が含まれる。
また、ECU40は、第1トランジスタTR1〜第4トランジスタTR4を備え、それらトランジスタのオン/オフを制御することにより、第2スタータ駆動回路15によるスタータ10の通電制御を実施している。具体的には、トランジスタTR1〜TR4のうち、第1トランジスタTR1は、出力ポートP1を介して、リレーコイル25,27のそれぞれのハイ側に接続されている。第2トランジスタTR2は、出力ポートP2を介してリレーコイル25のロー側に接続され、第3トランジスタTR3は、出力ポートP3を介してリレーコイル27のロー側に接続されている。また、第4トランジスタTR4は、出力ポートP4を介してリレーコイル31のロー側に接続されている。
トランジスタTR1〜TR4のうち、第1トランジスタTR1の一端側にはセンサ電源(+IG)が接続され、他端側にはシャント抵抗R1が接続されている。また、第2トランジスタTR2〜第4トランジスタTR4のそれぞれには、接地側とは反対側においてシャント抵抗R2〜R4を介してセンサ電源(+IG)が接続されている。これにより、リレーのオフ状態において各トランジスタTR1〜TR4がオフからオンへ切り替わった場合に、トランジスタとシャント抵抗との中間点電圧が素子検出電圧Vm(Vm1〜Vm4)として各々マイコンに入力されるようになっている。
エンジン再始動時のスタータ駆動制御について、例えば、エンジンの自動停止条件の成立後に再始動条件が成立した場合、まず、第4トランジスタTR4をオンするとともに、第1トランジスタTR1及び第2トランジスタTR2をオンにする。これにより、ピニオン駆動リレー22がオンされ、ソレノイド11へ通電される結果、ピニオンがリングギヤに向かって押し出される。また、第4トランジスタTR4のオン状態において第3トランジスタTR3をオンすることにより、モータ駆動リレー23がオンされる。これにより、モータ12が回転駆動され、エンジンのクランキングが実施される。
ところで、第1スタータ駆動回路14及びスタータ10が正常であり、ドライバのキー操作によってエンジンを始動できたとしても、第2スタータ駆動回路15に設けられたリレー(ピニオン駆動リレー22、モータ駆動リレー23及び上流リレー28)のいずれかの接点がオフとなったままオンにできない異常であるオフ異常が発生した場合、ソレノイド11やモータ12に通電することができなくなる。この場合、エンジンに初期回転を付与することができず、結果として、エンジン自動停止後においてエンジンを再始動できないことが考えられる。特に、エンジン再始動条件の成立に伴いエンジンを再始動する場合は、例えば信号待ち中の車両を発進させる等といった路上走行中の場面であることが考えられ、かかる場合にエンジン再始動できない事態が生じるのを回避する必要がある。
そこで、本実施形態では、IGスイッチ34のオン切り替えがあってから、次回エンジンを自動停止する前において、第2スタータ駆動回路15が正常に動作するか否かの異常診断(オフ異常診断)を実施することとしている。
ここで、第2スタータ駆動回路15においてリレーのオフ異常が発生する原因としては、断線等に起因するリレー22,23,28やトランジスタの動作不良が考えられる。本実施形態では、まず、トランジスタTR1〜TR4を診断対象としてオフ異常診断を実施し、その異常診断の結果、正常であった場合に、今度はリレー22,23,28を診断対象としてオフ異常診断を実施している。
[トランジスタのオフ異常診断]
トランジスタTR1〜TR4のうち、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23に接続されたトランジスタTR1〜TR3の異常診断では、上流リレー28をオフした状態において、診断対象のトランジスタに通電した場合の素子検出電圧Vmを検出する。そして、その検出した素子検出電圧Vmに基づいて、当該トランジスタが常時オフとなるオフ異常が生じているか否かを診断する。
また、上流リレー28のトランジスタTR4の異常診断では、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23をオフした状態でトランジスタTR4に通電した場合の素子検出電圧Vm4を検出し、その素子検出電圧Vm4に基づいてトランジスタTR4が常時オフの状態になっているか否かを診断する。
例えば、第1トランジスタTR1を診断対象とする場合、第4トランジスタTR4をオフした状態で第1トランジスタTR1を駆動し、そのときの素子検出電圧Vm1を検出する。このとき、Vm1>所定値(所定値>0)であれば第1トランジスタTR1は正常であると判定し、Vm1≦所定値であれば第1トランジスタTR1をオンできないオフ異常が生じていると判定する。なお、第1トランジスタTR1の異常診断では、第2トランジスタTR2及び第3トランジスタTR3についてはオフしておくとよい。
[リレーの接点のオフ異常診断]
各リレー22,23,28のうち、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23を診断対象とする場合、上流リレー28をオフにした状態でピニオン駆動リレー22又はモータ駆動リレー23のリレーコイルに通電したときの電圧センサ37の検出値(中間点電圧Vp)を取得する。そして、その取得した中間点電圧Vpに基づいて、駆動リレー22,23の接点が常時オフの状態になっているか否かを診断する。このとき、中間点電圧Vpが低下すればリレーは正常であると判定し、中間点電圧Vpが低下しなければリレーの接点のオフ異常が生じていると判定する。
また、上流リレー28の異常診断では、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23をオフにした状態で上流リレー28のリレーコイル31に通電したときの中間点電圧Vpを取得する。そして、その取得した中間点電圧Vpに基づいて、上流リレー28の接点が常時オフの状態になっているか否かを診断する。このとき、中間点電圧Vpが上昇すれば上流リレー28は正常であると判定し、中間点電圧Vpが上昇しなければ、上流リレー28の接点のオフ異常が生じていると判定する。
リレー接点のオフ異常診断時では、トランジスタTR1〜TR4は正常であることが特定された後であるから、トランジスタTR1〜TR4を駆動してもリレーをオンできない場合、その異常はトランジスタ側ではなくリレー側に起因するものであると特定できる。
ところで、エンジンの自動停止要求が生じるタイミングは予測し難く、例えばオフ異常診断の実施前や実施中に自動停止要求が生じることも考えられる。この場合には、異常診断が終了するのを待ってエンジンを自動停止することが必要になり、自動停止要求に伴い直ちにエンジンを停止させることができない。その結果、アイドルストップ制御によるエンジンの燃費低減等の効果を好適に図ることができないおそれがある。
そこで、本実施形態では、キー操作によるエンジン始動時や始動直後ではエンジンの自動停止要求が生じにくいことに着目し、キー操作があってから所定の始動期間内において、再始動用のスタータ駆動回路(第2スタータ駆動回路15)におけるリレーのオフ異常診断を実施することとしている。より具体的には、スタータスイッチ16の開状態と閉状態との切り替えがあったか否かを検出し、スタータスイッチ16の開閉の切り替えがあったことが検出された場合に第1トランジスタTR1〜第4トランジスタTR4への通電を行うことにより、各リレー22,23,28においてオフ異常が生じているか否かの異常診断を実施する。
次に、本実施形態のオフ異常診断処理について、図2〜図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図2は、オフ異常診断の実施の許否の判定処理を示し、図3は、トランジスタの動作不良を診断するための処理を示し、図4は、リレーの動作不良を診断するための処理を示す。これらの処理は、ECU40のマイコンにより所定周期毎に実行される。
まず、オフ異常診断の実施の許否判定処理について図2を用いて説明する。図2において、ステップS11では、スタータスイッチ16がオンからオフに切り替わったか否かをセンサ検出信号に基づいて判定する。ステップS11がYESの場合、ステップS12へ進み、エンジン回転速度NEが、エンジンの燃焼が行われたことを示す燃焼回転速度NE1(例えば500〜600rpm)に到達したか否かを判定する。ステップS12がYESの場合、ステップS13へ進み、オフ異常診断実行フラグf1をオンにするとともに、ISS許可フラグf3をオフにして本ルーチンを終了する。なお、ISS許可フラグf3は、アイドルストップ制御によるエンジン自動停止/再始動の実施の許否を示すフラグであり、「オン」の場合にその実施が許可されていることを示す。ISS許可フラグf3について本実施形態では、IGスイッチ34のオフ時にオフにリセットするが、ここでは念のためf3=オフの処理を実行する。
次に、トランジスタのオフ異常の異常診断処理について図3を用いて説明する。
図3において、ステップS21では、オフ異常診断実行フラグf1がオンか否かを判定する。ステップS21がYESの場合、ステップS22へ進み、第2トランジスタTR2の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS23〜S27の処理を実行する。
ステップS23では、第4トランジスタTR4の通電をオフにした状態で第2トランジスタTR2に通電し、ステップS24で素子検出電圧Vm2を取得する。また、ステップS25では、素子検出電圧Vm2が所定値以下か否かを判定する。そして、Vm2≦所定値の場合にはステップS26へ進み、第2トランジスタTR2において、オフからオンにできないオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。ステップS27では、第2トランジスタTR2の通電をオフする。
第2トランジスタTR2の異常診断が終了すると、ステップS22がYESとなり、ステップS28へ進む。ステップS28では、第3トランジスタTR3の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS29〜S33の処理を実行する。
ステップS29では、第4トランジスタTR4をオフにした状態で第3トランジスタTR3に通電し、ステップS30で素子検出電圧Vm3を取得する。ステップS31では、素子検出電圧Vm3が所定値以下か否かを判定し、Vm3≦所定値の場合にはステップS32へ進み、第3トランジスタTR3においてオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。また、ステップS33では、第3トランジスタTR3の通電をオフする。
第3トランジスタTR3の異常診断が終了すると、ステップS28がYESとなり、ステップS34へ進む。ステップS34では、第1トランジスタTR1の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS35〜S39の処理を実行する。
ステップS35では、第4トランジスタTR4をオフにした状態で第1トランジスタTR1に通電し、ステップS36で素子検出電圧Vm1を取得する。ステップS37では、素子検出電圧Vm1が所定値以下か否かを判定し、Vm1≦所定値の場合にはステップS38へ進み、第1トランジスタTR1においてオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。また、ステップS39では、第1トランジスタTR1の通電をオフする。
第1トランジスタTR1の異常診断が終了すると、ステップS34がYESとなり、ステップS40へ進む。ステップS40では、第4トランジスタTR4の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合にはステップS41〜S45の処理を実行する。
ステップS41では、第1トランジスタTR1、第2トランジスタTR2及び第3トランジスタTR3の通電をオフした状態で第4トランジスタTR4に通電し、ステップS42で素子検出電圧Vm4を取得する。ステップS43では、素子検出電圧Vm4が所定値以下か否かを判定し、Vm4≦所定値の場合にはステップS44へ進み、第4トランジスタTR4においてオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。また、ステップS45では、第4トランジスタTR4の通電をオフする。
さて、第1トランジスタTR1〜第4トランジスタTR4の異常診断が全て終了すると、ステップS40がYESとなり、ステップS46へ進む。ステップS46では、記憶した異常情報を参照することにより、第1トランジスタTR1〜第4トランジスタTR4の全てが正常であるか否かを判定する。そして、全て正常であればステップS47へ進み、トランジスタ正常判定フラグf2をオンにし、本ルーチンを終了する。
次に、リレー接点のオフ異常の異常診断処理について図4を用いて説明する。
図4において、ステップS51では、トランジスタ正常判定フラグf2がオンであって、かつISS許可フラグf3がオフか否かを判定する。このとき、f2=オフかつf3=オフであれば、いずれかのトランジスタに異常が生じている場合であり、この場合には、f3=オフであることから、その後のエンジンの自動停止が禁止される。
一方、f2=オンかつf3=オフの場合、ステップS52へ進む。ステップS52では、ピニオン駆動リレー22の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS53〜S57の処理を実行する。
ステップS53では、第1トランジスタTR1及び第2トランジスタTR2に通電し、ステップS54で、電圧センサ37により検出した中間点電圧Vpを取得する。また、ステップS55では、中間点電圧Vpが第1判定値以上か否かを判定する。このとき、Vp1≧第1判定値の場合にはステップS56へ進み、ピニオン駆動リレー22の動作不良に起因して該リレー22のオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。また、ステップS57では、第2トランジスタTR2を通電オフにする。なお、第1トランジスタTR1については、次に実施するモータ駆動リレー23の異常診断のために通電したままにしておく。
ピニオン駆動リレー22の異常診断が終了すると、ステップS52がYESとなり、ステップS58へ進む。ステップS58では、モータ駆動リレー23の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS59〜S63の処理を実行する。
ステップS59では、第3トランジスタTR3に通電し、ステップS60で、電圧センサ37により検出した中間点電圧Vpを取得する。また、ステップS61では、中間点電圧Vpが第2判定値以上か否かを判定する。なお、第2判定値は、上記の第1判定値と同じでも異なってもよい。
このとき、Vp2≧第2判定値の場合にはステップS62へ進み、モータ駆動リレー23の接点が常時オフとなるオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。また、ステップS63では、第1トランジスタTR1及び第3トランジスタTR3を通電オフにする。
モータ駆動リレー23の異常診断が終了すると、ステップS58がYESとなり、ステップS64へ進む。ステップS64では、上流リレー28の異常診断を実施済みか否かを判定し、診断済みでない場合には、以下のステップS65〜S68の処理を実行する。
ステップS65では、第4トランジスタTR4に通電し、ステップS66において、電圧センサ37により検出した中間点電圧Vpを取得する。また、ステップS67では、中間点電圧Vpが第3判定値以下か否かを判定する。このとき、Vp≦第3判定値の場合にはステップS68へ進み、上流リレー28の接点のオフ異常が生じていると判定し、その異常情報を不揮発性メモリに記憶する。
さて、各リレー22,23,28の異常診断が全て終了すると、ステップS64がYESとなり、ステップS69へ進む。ステップS69では、記憶した異常情報を参照することにより、各リレー22,23,28の全てが正常であるか否かを判定する。このとき、いずれかのリレーに異常が生じている場合にはステップS70へ進み、第4トランジスタTR4の通電をオフし、ステップS71において、オフ異常診断実行フラグf1及びトランジスタ正常判定フラグf2をオフにリセットし、本ルーチンを終了する。一方、全てのリレーが正常であれば、第4トランジスタTR4の通電をオン状態にしたままとし、ステップS72でISS許可フラグf3をオンに切り替え、ステップS71の処理を実行する。その後、本ルーチンを終了する。
なお、本実施形態では、全てのトランジスタTR1〜TR4及びリレー22,23,28が正常であると診断された場合に、その診断後において第4トランジスタTR4の通電をオン状態としておく。そのため、次回エンジン停止条件が成立しエンジンの燃焼を停止した後、再始動条件が成立した場合に、図示しない別ルーチンによってピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23をオンに切り替えるのみでスタータ10によるエンジンのクランキングを実施できる。
図5は、リレーのオフ異常診断の具体的態様を示すタイムチャートである。図中、(a)はIGスイッチ34のオン/オフの推移を示し、(b)はスタータスイッチ16のオン/オフの推移を示し、(c)はエンジン回転速度の推移を示し、(d)はオフ異常診断実行フラグf1のオン/オフの推移を示し、(e)はアクセル操作のオン/オフの推移を示し、(f)は車速の推移を示し、(g)はISS許可フラグf3のオン/オフの推移を示す。
図5において、タイミングt11で、ドライバの操作によってIGスイッチ34及びスタータスイッチ16がオンされることにより、第1スタータ駆動回路14によりスタータ10への通電が行われ、エンジンに初期回転が付与される。また、ドライバによりスタータスイッチ16がオフされると、そのタイミングt12でオフ異常診断実行フラグf1がオンされ、上記図3及び図4のオフ異常診断処理が実施される。
そして、同診断処理が終了するとオフ異常診断実行フラグf1がオフされる。このとき、同処理による診断の結果、トランジスタTR1〜TR4及びリレー22,23,28の全てが正常である場合、(g)の実線に示すように、ISS許可フラグf3がオンされ、以後、エンジン自動停止/再始動の実施が許可された状態になる。一方、トランジスタTR1〜TR4及びリレー22,23,28のいずれかが異常である場合、(g)の一点鎖線に示すように、ISS許可フラグf3がオフのままとされ、以後のエンジン自動停止が禁止される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の優れた効果が得られる。
第2スタータ駆動回路15に設けられたスイッチ手段であるピニオン駆動リレー22、モータ駆動リレー23、上流リレー28を対象に、オフ状態のままオン状態にできない異常であるオフ異常が生じたか否かの異常診断を、スタータスイッチ16のオン操作に伴うエンジン始動期間において実施する構成とした。ドライバのスイッチ操作に基づくエンジン始動期間であれば、エンジンの自動停止要求が比較的生じにくいことから、本構成によれば、各リレーのオフ異常の診断前や診断中に自動停止要求が生じるのを極力回避することができる。したがって、スタータ10の動作不良によって路面上で走行不能になるのを回避しつつ、アイドルストップ制御によるエンジンの燃費低減等の効果を好適に図ることができる。
また特に、本実施形態では、第1スタータ駆動回路14によるスタータ10の駆動終了直後に第2スタータ駆動回路15の異常診断を開始する構成とした。よって、スタータ側が正常であることが確認された上で、第2スタータ駆動回路15の異常診断を実施することができ、第2スタータ駆動回路の異常発生を正確に把握することができる。
また、上流リレー28と駆動リレー22,23との接点のオフ異常診断では、後に診断した上流リレー28について、リレーコイルへの通電オンの状態を維持する構成とした。これにより、アイドルストップ制御によるエンジンの自動停止後、再始動条件が成立した場合には、駆動リレー22,23をオン状態に切り替えればよく、エンジンの早期始動を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・エンジン始動後、車速が判定値(例えば数〜数10km/h)に達したことを条件に、アイドルストップ制御によるエンジン自動停止を許可するシステムを本発明に適用してもよい。この場合、スタータスイッチ16のオン切り替え後、車速が判定値を超えるまではエンジンの自動停止が許可されないため、ドライバのスイッチ操作に伴うエンジン始動時においてエンジンを自動停止させる必要が生じる可能性が極めて低い。したがって、上記構成とすることにより、リレー22,23,28のオフ異常診断が未実施であることに起因してアイドルストップ制御によるエンジン自動停止の動作が妨げられるのをより好適に抑制することができる。
・上記構成では、スタータスイッチ16がオンからオフに切り替わったタイミングで、リレーが常時オフとなるオフ異常診断を開始したが、スタータスイッチ16のオン/オフの切り替え動作に基づいて上記オフ異常診断を実施するものであれば、オフ異常診断の開始タイミングは上記に限定しない。
例えば、スタータスイッチ16がオフからオンに切り替わったタイミング(図5のタイミングt11)で、トランジスタTR1〜TR4の少なくともいずれかの通電を開始して上記のオフ異常診断を実施する構成としてもよい。また、図5のタイミングt11からタイミングt12までの間の中間のタイミングで、トランジスタTR1〜TR4のいずれかの通電を開始して上記のオフ異常診断を実施する構成としてもよい。あるいは、タイミングt12から所定の短時間(例えば数msec)が経過した後のタイミングで、トランジスタTR1〜TR4のいずれかの通電を開始して上記のオフ異常診断を実施する構成としてもよい。
・上記異常診断では、トランジスタTR1〜TR4及びリレー22,23,28の全てを診断対象としたが、トランジスタTR1〜TR4のみ、又はリレー22,23,28のみを診断対象としてもよい。また、トランジスタTR1〜TR4の一部又はリレー22,23,28の一部を診断対象としてもよい。
・第2スタータ駆動回路15において、上流リレー28を備えず、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23のオン/オフ制御によってスタータ10への通電を制御する構成に本発明を適用してもよい。
この場合、トランジスタTR1〜TR4のオフ異常を診断する際、診断対象とするリレーのハイ側のトランジスタを通電オフにしてロー側のトランジスタを通電オンの状態で、各トランジスタの素子検出電圧Vmを検出し、その検出した素子検出電圧Vmに基づいてロー側のトランジスタの動作不良が生じているか否かを診断する。また、同様に、ロー側のトランジスタを通電オフにしてハイ側のトランジスタを通電オンの状態での素子検出電圧Vmを検出し、その検出した素子検出電圧Vmに基づいてハイ側のトランジスタの動作不良が生じているか否かを診断する。
例えば、第1トランジスタTR1を診断対象とする場合、第2トランジスタTR2の通電をオフにし、第1トランジスタTR1の通電をオンにしたときの素子検出電圧Vm1を検出する。そして、Vm1>所定値であれば第1トランジスタTR1は正常であると判定し、Vm1≦所定値であれば第1トランジスタTR1の動作不良が生じていると判定する。
・上流リレー28と、駆動リレー22,23との接点のオフ異常診断において、最初に上流リレー28について異常診断を実施し、その後、駆動リレー22,23について異常診断を実施してもよい。この場合、全てのリレーが正常であれば、異常診断の終了後、駆動リレー22,23について通電オンを保持することで、エンジン自動停止後に再始動条件が成立したときに速やかにエンジンを再始動することができる。
・上記実施形態では、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23よりもバッテリ13側に、第3スイッチ手段としての上流リレー28を配置したが、ピニオン駆動リレー22及びモータ駆動リレー23よりもスタータ10側を一つの経路とし、該経路に第3スイッチ手段を配置する構成としてもよい。
・上記実施形態では、ピニオンの押し出しとモータ12の駆動とを独立して制御可能なスタータ10を本発明に適用する場合を説明したが、ピニオンの押し出しを行うことによってモータ12が駆動される従来のスタータを本発明に適用してもよい。
・ガソリンエンジンを適用する場合について説明したが、ディーゼルエンジンを本発明に適用する構成であってもよい。
10…スタータ、11…ソレノイド、12…モータ、13…バッテリ、14…第1スタータ駆動回路、15…第2スタータ駆動回路、16…スタータスイッチ(第1スイッチ手段)、22…ピニオン駆動リレー(第2スイッチ手段)、23…モータ駆動リレー(第2スイッチ手段)、28…上流リレー(第3スイッチ手段)、40…ECU(通電制御手段、切替検出手段、異常診断手段)、TR1〜TR4…トランジスタ(スイッチング素子)。

Claims (3)

  1. 所定の自動停止条件が成立した場合に自動停止され、前記自動停止条件の成立後、所定の再始動条件が成立した場合にスタータによるクランキングが実施され再始動されるエンジンに適用され、前記スタータへの給電を行うことでエンジンのクランキングを行わせるスタータ駆動装置において、
    前記スタータに給電する第1経路上に、ドライバの操作に基づき開閉する第1スイッチ手段が設けられ、前記第1スイッチ手段が開状態から閉状態に切り替わることによりスタータへの給電を行う第1スタータ駆動回路と、
    リレースイッチとリレーコイルとを備え、該リレーコイルに接続されたスイッチング素子の通電/非通電により開閉する第2スイッチ手段と、
    前記スタータに給電する第2経路上に前記第2スイッチ手段のリレースイッチが設けられ、前記第2スイッチ手段が開状態から閉状態に切り替わることにより前記スタータへの給電を行う第2スタータ駆動回路と、
    前記第2スイッチ手段の通電/非通電を制御する通電制御手段と、
    前記第2スタータ駆動回路の前記第2経路上に前記第2スイッチ手段に直列に設けられ、リレースイッチとリレーコイルとを備え該リレーコイルに接続されたスイッチング素子の通電/非通電によって開閉する第3スイッチ手段と、
    前記第1スイッチ手段における開状態と閉状態との切り替えがあったことを検出する切替検出手段と、
    前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段の開閉の切り替えがあったことが検出された場合に、前記第3スイッチ手段の開状態で、前記通電制御手段により前記第2スイッチ手段のリレーコイルに接続されたスイッチング素子への通電を行うことで、前記第2スイッチ手段において閉状態にできず開状態のままとなる開異常が発生しているか否かの異常診断を実施する異常診断手段と、
    を備えることを特徴とするスタータ駆動装置。
  2. 前記切替検出手段は、前記第1スイッチ手段が閉状態から開状態に切り替わったことを検出し、
    前記異常診断手段は、前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段が閉状態から開状態に切り替わったことが検出された直後に、前記通電制御手段により前記スイッチング素子に通電して前記異常診断を実施する請求項1に記載のスタータ駆動装置。
  3. 記異常診断手段は、前記切替検出手段により前記第1スイッチ手段の開閉の切り替えがあったことが検出された場合に、更に前記第3スイッチ手段において前記開異常が生じているか否かの異常診断を実施し、
    該診断の結果、前記第2スイッチ手段及び第3スイッチ手段が正常であった場合、それら2つのスイッチ手段のうち、後に異常診断を実施したスイッチ手段について閉状態のままにする請求項1又は2に記載のスタータ駆動装置。
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