JP2000129816A - 吸音板構造 - Google Patents

吸音板構造

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JP2000129816A
JP2000129816A JP10300507A JP30050798A JP2000129816A JP 2000129816 A JP2000129816 A JP 2000129816A JP 10300507 A JP10300507 A JP 10300507A JP 30050798 A JP30050798 A JP 30050798A JP 2000129816 A JP2000129816 A JP 2000129816A
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JP
Japan
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sound absorbing
absorbing material
fibrous
board
frame
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Pending
Application number
JP10300507A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kinoshita
伸一 木下
Hideo Arakane
秀生 荒金
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枠部4、多孔板部5及びその中空部に配設さ
れた繊維質吸音材3からなる吸音板構造において、繊維
質吸音材を包む保護フィルム2の劣化や破損を防止する
とともに、繊維質吸音材3と多孔板5の間に適宜の間隔
を隔てた表面空気層10を形成して吸音率を向上させ
る。 【解決手段】 繊維質吸音材3の側面に係り部(段部)
12を形成し、枠部4の内側にその係り部12を受け止
める係り受け部13を一体的に形成する。これで保護フ
ィルム2が多孔板5に接触せず、振動や洗浄による劣化
や破損を防止でき、また、繊維質吸音材3と多孔板5と
の間に表面空気層10を画定して吸音率を向上できる。
この吸音板構造は、例えば高架橋の桁下に下向きに吊り
下げられる裏面吸音板として用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路交通騒音や鉄
道騒音などの防音壁や吸音板等に用いられる吸音構造体
に関する。
【0002】
【従来の技術】防音壁や吸音板は、例えば、枠体と、そ
の中空部に配設されたグラスウールなどの繊維質吸音
材、及びそれらの前面を保護するための多孔板などで構
成され、繊維質吸音材は繊維飛散防止と防水のための保
護フィルムで包まれている。このような吸音板構造にお
いて、保護フィルムと表面の多孔板が直接接触している
と、走行車両による振動や、ブラシや高圧水を用いた洗
浄により保護フィルムが劣化し、破損する危険を持ち合
わせていた。また、保護フィルムと表面板との間を隔て
て適宜厚さの空気層を形成することにより、効果的に吸
音率を向上させ得ることが知られている(例えば特願平
10−108381号参照)。
【0003】一方、例えば特開平10−25713号公
報では、保護フィルムと表面の多孔板との間に不織布マ
ットを配設して保護フィルムの破損を防止している。し
かし、この方法では多量の不織布マットを必要し、組立
コストが増え、空気層による吸音率の向上効果もない。
また、特開平7−90816号公報では、保護フィルム
と表面の多孔板との間に空間を設けて保護フィルムの破
損と吸音率の低下を防止している。しかし、この方法は
円筒吸音材の端部を段付きの端面板や保持部材等で支持
するもので、平型の繊維質吸音材を用いた吸音板構造に
ただちに適用できるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中空枠体と
保護フィルムに包まれてその中空部に配設された繊維質
吸音材からなり、前記中空枠体が吸音材の裏側に位置す
る枠部及び吸音材の少なくとも前面を被う多孔板部から
なり、この枠部と多孔板部により前記中空部が構成され
た吸音板構造において、その保護フィルムと多孔板とが
直接接触するのを防止して保護フィルムの劣化や破損を
防止し、同時に、繊維質吸音材と多孔板の間に適宜の間
隔を隔てた空気層を形成して効果的に吸音率を向上させ
ることを目的とする。さらに、付加的な部材や組立コス
トが増えることなく上記の吸音板構造を実現することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空枠体と保
護フィルムに包まれてその中空部に配設された繊維質吸
音材からなり、前記中空枠体が吸音材の裏側に位置する
枠部及び吸音材の少なくとも前面を被う多孔板部からな
り、この枠部と多孔板部により前記中空部が構成された
吸音板構造に関し、前記繊維質吸音材の側面に係り部が
形成され、中空枠体の内側にその係り部を受け止め吸音
材と(前面の)多孔板との間に空気層を画定する係り受
け部が設置されたことを特徴とする。上記係り受け部
は、例えば押出成形や板の曲げ成形等により、枠体又は
多孔板と一体成形することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
発明をより具体的に説明する。まず、図1に示すのは、
本発明に係る吸音板構造の一例(長手方向に垂直な断
面)であり、例えば高架橋の桁下に下向きに吊り下げら
れかつ複数個互いに連結して取り付けられる裏面吸音板
として用いられる。この吸音板構造は、中空枠体1と、
保護フィルム2に包まれてその中空部に配設された繊維
質吸音材3からなり、中空枠体1は、繊維質吸音材3の
裏側に位置する枠部4と繊維質吸音材3の前面及び側面
の一部を被う多孔板部5から構成され、多孔板部5が枠
部4にリベット6で留められている。
【0007】枠部4は繊維質吸音材3の背面と側面の一
部を被い、両側縁部にこの吸音板構造同士を相互に(左
右に)隙間なく連結するための連結部7、8が設けら
れ、背面中央部に吊り下げ用の凹溝部9が形成され、こ
こに図示しない吊りボルトのヘッドが嵌入し、この吸音
板構造を吊り下げるようになっている。また、10は表
面空気層、11は背面空気層であり、この吸音板構造の
吸音率を向上させる作用がある。さらに、繊維質吸音材
3の側部には係り部(段部)12が形成され、一方、中
空枠体1の側部中間部位には内側に突き出した段状の係
り受け部13が形成され、これで前記係り部12を受け
止めて繊維質吸音材3をその位置に保持し、かつ繊維質
吸音材3と多孔板5との間に表面空気層10を画定して
いる。この例では係り受け部13は枠部4に形成され、
多孔板部5の端を受け入れる溝部13a、係り部12を
受け止める受け部13b、及び繊維質吸音材3を包む保
護フィルム2がリベット留めの箇所に接触して破損する
のを防止する保護部13cからなる。なお、ここには記
載していないが、特開平9−111910号公報に記載
されたように、例えば枠部4の背面内側に瀝青系樹脂、
ゴム系樹脂等の制振材を張り付けるなどして設けること
もできる。
【0008】枠部4は、一体的に押出成形されたアルミ
押出形材で製作すると、係り受け部13等を含めて複雑
な形状を容易に実現でき、コスト上昇もないので好適で
あるが、圧延材を利用して製作することもでき、素材と
してアルミのほか、亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼板等
を適宜用いることができる。多孔板5は適宜開口率をも
つエキスパンドメタルやパンチングメタル等を用いると
よい。また、繊維質吸音材3は例えばグラスウール、ロ
ックウール、不織布等からなり、保護フィルム2は例え
ばポリフッ化ビニル等からなる。なお、この吸音板構造
では、凹溝部9の下面9aが枠部4の背面と繊維質吸音
材3との間に背面空気層11を画定し、かつ係り受け部
13との間で繊維質吸音材を保持したかたちになってい
る。
【0009】図2に示すのは裏面吸音板として用いられ
る吸音板構造の他の例であり、図1に示す吸音板構造で
は繊維質吸音材3の側部に段状の係り部12を形成した
が、この吸音板構造では、繊維質吸音材15を音源側
(表面側)に配置される第1吸音材15aとその背後に
配置される第2吸音材15bで構成し、第1吸音材15
aの幅を第2吸音材15bの幅より小さくし、両者を接
着により一体として段状の係り部16を構成し、全体を
保護フィルム2で包む。この場合、繊維質吸音材3の側
部に段状の係り部12を成形するコスト(図1に示す吸
音板構造では必要)が抑えられる。また、第1吸音材1
5a及び第2吸音材15bとして異なるかさ比重の吸音
材を用いることもでき、吸音材設計の自由度が増す。一
般的には、第2吸音材15bのかさ比重を第1吸音材1
5aのかさ比重より大きくすることで吸音率が向上す
る。
【0010】図3に示すのは裏面吸音板として用いられ
る吸音板構造の他の例であり、枠部4に形成した係り受
け部17を、多孔板部5の端を受け入れる溝部17a、
繊維質吸音材15を包む保護フィルム2がリベット留め
の箇所に接触して破損するのを防止する保護部17b、
湾曲部17c、及び保護フィルム2を傷つけないように
曲面で形成された先端の受け部17dで構成する。この
場合、係り受け部17の内側が湾曲部17cと受け部1
7dで構成されているので、繊維質吸音材15を設置す
るときの作業性を改善することができる。
【0011】図4(a)に示すのは裏面吸音板として用
いられる吸音板構造の他の例であり、枠部18に係り受
け部を形成する代わりに、多孔板部19の端部を曲げ成
形して係り受け部20を形成し、これにより繊維質吸音
材15の係り部16を受け止め、繊維質吸音材15をそ
の位置に保持するようにしたものである。この係り受け
部20の先端には曲げ成形して返し20aが形成され、
係り受け部20に接触する保護フィルム2の損傷を防止
している。多孔板部19の側に係り受け部20を形成し
た場合、図1〜3に記載された吸音板構造に比較して繊
維質吸音材15を設置するときの作業性がよい。なお、
図4(b)、(c)に示すように、係り受け部21、2
2の先端をさらに曲げ成形して下方に延長し、保護部2
1a、22aを設けると、さらに、リベット留めによる
保護フィルムの損傷も防止できる。
【0012】
【発明の効果】繊維質吸音材の側面に係り部を設けると
ともに、中空枠体(枠部又は多孔板部)の内側にそれに
対応する係り受け部を設けて、繊維質吸音材を中空枠体
内に設置することにより、繊維質吸音材を包む保護フィ
ルムと表面の多孔板との間に空気層を形成し、保護フィ
ルムが直接多孔板と接触することがなく、振動や洗浄に
よるフィルムの劣化や破損を防止するとともに、吸音材
を包むフィルムと表面板との間に空気層を形成すること
で効果的に吸音率を向上させることができる。そして、
繊維質吸音材自体の形状を利用して、それを受け止める
係り受け部を中空枠体内に設けるとともに、その係り受
け部を枠部又は多孔板部と一体成形することにより、吸
音材を支持するための余分な部材を用意する必要がな
く、部材コスト及び組立コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る吸音板構造の断面図である。
【図2】 同じく本発明に係る吸音板構造の断面図であ
る。
【図3】 同じく本発明に係る吸音板構造の断面図であ
る。
【図4】 同じく本発明に係る吸音板構造の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 中空枠体 2 保護フィルム 3 繊維質吸音材 4 枠部 5 多孔板部 10 表面空気層 11 背面空気層 12 係り部 13 係り受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D001 AA01 BA01 BB01 CA02 CB02 CD03 2E001 DF04 FA30 GA18 GA23 GA28 GA33 GA48 HA32 HA33 HB03 HB04 HD11 LA11 5D061 AA22 BB02 BB21 BB28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空枠体と保護フィルムに包まれてその
    中空部に配設された繊維質吸音材からなり、前記中空枠
    体が吸音材の裏側に位置する枠部及び吸音材の少なくと
    も前面を被う多孔板部からなり、この枠部と多孔板部に
    より前記中空部が構成された吸音板構造であり、前記繊
    維質吸音材の側面に係り部が形成され、中空枠体の内側
    にその係り部を受け止め吸音材と前面の多孔板との間に
    空気層を画定する係り受け部が設置されたことを特徴と
    する吸音板構造。
  2. 【請求項2】 上記係り受け部は枠体又は多孔板と一体
    成形されたものであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載された吸音板構造。
JP10300507A 1998-10-22 1998-10-22 吸音板構造 Pending JP2000129816A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004001718A1 (de) * 2002-06-25 2003-12-31 Carcoustics Tech Center Gmbh Schall-absorber mit zwei einen hohlraum begrenzenden teilen
JP2010079164A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Hitachi Ltd 複合吸音構造体及びそれを用いた収納構造
CZ304840B6 (cs) * 2013-12-02 2014-11-26 Josef Žikovský Transparentní štěrbinový rezonátor protihlukové stěny

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