JP2000129702A - コンクリートパネルおよびそのコンクリートパネルの積み上げ方法 - Google Patents

コンクリートパネルおよびそのコンクリートパネルの積み上げ方法

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JP2000129702A
JP2000129702A JP10322863A JP32286398A JP2000129702A JP 2000129702 A JP2000129702 A JP 2000129702A JP 10322863 A JP10322863 A JP 10322863A JP 32286398 A JP32286398 A JP 32286398A JP 2000129702 A JP2000129702 A JP 2000129702A
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concrete panel
concrete
panel
temporary fixing
fixing hole
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JP10322863A
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Shigekichi Matsuoka
重吉 松岡
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Matsuoka Concrete Industry Co Ltd
Original Assignee
Matsuoka Concrete Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み上げ連結時に、コンクリートパネルPを
支える作業者を必要とせず、作業効率が改善されるコン
クリートパネルPを提供する。 【解決手段】 このコンクリートパネルPは、パネル本
体1と、その裏面2側の下端部に突出する第1の支持材
3aと、その裏面2側の上端部に突出する第2の支持材
3bとからなる。前記第1の支持材3aは、下側のコン
クリートパネル17に、仮止めされる第1の仮止め孔2
0aと、本止めされる第1の本止め孔21aとを備え、
前記第2の支持材3bは、さらに上側に位置すべきコン
クリートパネル19を、仮止めする第2の仮止め孔20
bと、本止めする第2の本止め孔21bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、擁壁
などのコンクリート構造物の壁面に使用されるコンクリ
ートパネルおよびそのコンクリートパネルの積み上げ方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンクリートパネルとし
ては、たとえば、型枠の役目も兼ね備えることにより、
場所打ちコンクリートと合体化されて、壁板としてその
まま残るコンクリートパネルがあった。実際に、コンク
リート製の擁壁を施工するには、パネル本体の表面が壁
面となるようにして積み上げ、一定の高さに達したとこ
ろで、パネル裏面側と、それに対向位置する、たとえ
ば、法面との間に場所打ちコンクリートを打設してい
た。その際、上下の位置関係にあるコンクリートパネル
は、たとえば、連結板を、それら上下のコンクリートパ
ネルの裏面間に架け渡し、その連結板と、各コンクリー
トパネルとを連結ボルト等で固着して、相互に連結され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
コンクリートパネルは、以下のような問題があった。す
なわち、個々のコンクリートパネルは、一般に相当に重
くて大きな面積を有するものであり、安定性が悪かっ
た。そのため、コンクリートパネルを前記連結ボルトな
どで連結する間、上側のコンクリートパネルを、作業者
が支えていなければならず、積み上げ作業の作業効率が
悪いという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
積み上げ連結時に、コンクリートパネルを支える作業者
を必要としない、コンクリートパネルおよびそのコンク
リートパネルの積み上げ方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のコンクリートパネルは、積み上
げられて壁面を形成するコンクリートパネルであって、
パネル本体と、その裏面側の下端部に突出する第1の支
持材と、その裏面側の上端部に突出する第2の支持材と
からなる。そして、前記第1の支持材は、下側のコンク
リートパネルに、仮止めされる第1の仮止め部と、本止
めされる第1の本止め部とを備え、前記第2の支持材
は、さらに上側に位置すべきコンクリートパネルを、仮
止めする第2の仮止め部と、本止めする第2の本止め部
とを備えることを特徴とする。このコンクリートパネル
は、下側のコンクリートパネルに対して、第1の仮止め
部で仮止めされた後、第1の本止め部で本止め、即ち、
連結される。よって、このコンクリートパネルは、連結
の際、既に第1の仮止め部で仮止めされているので、コ
ンクリートパネルを支える作業者は必要とされない。ま
た、さらに上側に位置すべきコンクリートパネルを、第
2の仮止め部で仮止めした後、第2の本止め部で本止め
することにより、そのさらに上側に位置すべきコンクリ
ートパネルも、連結の際、コンクリートパネルを支える
作業者を必要としない。このようにして、各コンクリー
トパネルは、パネル本体の上端部と下端部に支持材が設
けられたことにより、順次上方向へ、作業効率よく、積
み上げられる。
【0006】また、請求項2に記載のコンクリートパネ
ルは、前記第1の仮止め部は、上下に貫通する第1の仮
止め孔からなり、前記第2の仮止め部は、上下に貫通す
る第2の仮止め孔からなる。このコンクリートパネル
を、下側のコンクリートパネルの上に載せ、第1の仮止
め孔と、下側のコンクリートパネルが備える第2の仮止
め孔とを重ね合わせ、そこに、たとえば、ピンとかクリ
ップといった緊結材を通して支持材間を結び付けると、
このコンクリートパネルは仮止めされ、それ以降、作業
者がコンクリートパネルを支えていなくてもよい。
【0007】また、 第1および第2の仮止め孔の口径
よりもやや小さい直径を備える棒材を、基礎から上方へ
延びるように配設し、この棒材が、コンクリートパネル
が備える第1および第2の仮止め孔内を通って突き出る
ように、下側のコンクリートパネルを設置するととも
に、その下側のコンクリートパネルの上に、コクリート
パネルを載せるようにすれば、このコンクリートパネル
は仮止めされ、それ以降、作業者がコンクリートパネル
を支えていなくてもよい。
【0008】また、請求項3に記載のコンクリートパネ
ルは、前記第1の本止め部は、上下に貫通する第1の本
止め孔からなり、前記第2の本止め部は、上下に貫通す
る第2の本止め孔からなる。このコンクリートパネルを
下側のコンクリートパネルに仮止めし、第1の本止め孔
と下側のコンクリートパネルが備える第2の本止め孔と
が重なり合っているところに、たとえば、連結ボルト
と、それに取り付けられるナット等からなる固着材を通
して支持材間を連結する。よって、既に仮止め作業が完
了しているため、本止め、即ち、連結の作業の際は、こ
のコンクリートパネルを支える作業者を必要とせず、本
止めにより下側のコンクリートパネルに固定される。同
様に、さらに上側に位置すべきコンクリートパネルも、
このコンクリートパネルに仮止めし、そのさらに上側に
位置すべきコンクリートパネルが備える第1の本止め孔
と、このコンクリートパネルの第2の本止め孔とが重な
り合っているところに、前記固着材を通して支持材間を
連結する。
【0009】また、請求項4に記載のコンクリートパネ
ルは、前記第1および第2の支持材は、鋼材よりなると
よい。たとえば、コンクリートパネルを、第1および第
2の支持材を含めて、コンクリートで一体成形すると、
強度上、コンクリートパネルの重量は相当に重くなる。
その点、第1および第2の支持材を鋼材にすれば、その
支持材を軽くすることができ、その結果、コンクリート
パネルを軽量化することができる。
【0010】また、請求項5に記載のコンクリートパネ
ルは、前記鋼材は、山形鋼材よりなり、その一端は、前
記パネル本体の裏面側に、その裏面に対してほぼ直交位
置するように突出し、その他端は、前記パネル本体内に
埋設されているとよい。よって、この山形鋼材は、たと
えば、その一端を持って、前記パネル本体の裏面から抜
こうとする力が働いても、パネル本体内の一端からほぼ
直角に折れて他端まで延びる部分が、引っかかるように
抵抗するため、この山形鋼材は、パネル本体から抜けた
りしない。
【0011】また、請求項6に記載のコンクリートパネ
ルの積み上げ方法は、請求項2に記載のコンクリートパ
ネルを用いてコンクリートパネルを積み上げる、コンク
リートパネルの積み上げ方法であって、棒材を、基礎か
ら上方向へ延びるように設置するとともに、前記コンク
リートパネルの第1および第2の仮止め孔内を、前記棒
材が通って突き出るように、下側のコンクリートパネル
を配設する。そして、その後、前記下側のコンクリート
パネルの前記第2の仮止め孔内から上方へ延びる前記棒
材が、その下側のコンクリートパネルの上に載置される
コンクリートパネルの前記第1および第2の仮止め孔内
を通って突き出るように、コンクリートパネルを、前記
下側のコンクリートパネルの上に載せることによって、
コンクリートパネルを積み上げる。
【0012】第1および第2の仮止め孔の口径よりもや
や小さい直径を備える棒材を、基礎から上方へ延びるよ
うに配設し、下側のコンクリートパネルが備える第1お
よび第2の仮止め孔内に、その棒材が通って突き出るよ
うに、下側のコンクリートパネルを設置する。そして、
その下側のコンクリートパネルが備える第2の仮止め孔
内から上方へ延びる前記棒材が、第1の仮止め孔内を通
るように、コンクリートパネルを下側のコンクリートパ
ネルの上に載せると、このコンクリートパネルは、前記
棒材によって倒れることなく仮止めされ、それ以降、作
業者が、このコンクリートパネルを支えていなくてもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るコンクリー
トパネルおよびこのコンクリートパネルの積み上げ方法
の一実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0014】擁壁等のコンクリート構造物の壁面に使用
されるコンクリートパネルPは、図1に示すように、所
定長の幅、高さおよび厚みを有するパネル本体1からな
る。たとえば、この実施の形態において示す例では、幅
1200mm、高さ500mm、最大厚み50mmのサ
イズを有する大型のパネルである。
【0015】そのパネル裏面2側の上端部および下端部
には、上方向へ積み上げられるコンクリートパネルPを
支持するため、パネル本体1の幅方向の長さよりも、や
や短い長さ幅を有する一対の支持材3a,3bが、互い
に向かい合うようにして、パネル裏面2に対してほぼ直
交位置するように、その一端が突出して設けられてい
る。以下、それら一対の支持材3a,3bのうち、パネ
ル裏面2側の下端部から突出する支持材を第1の支持材
3aと称し、パネル裏面2側の上端部から突出する支持
材を第2の支持材3bと称する。そして、第1あるいは
第2の支持材3a,3bの突出する部分には、図2に示
すように、その厚み方向に貫通する8つの貫通孔4,4
が、後述する理由により、所定の間隔をおいて設けられ
ている。
【0016】各支持材3a,3bは、鋼材、たとえば、
山形鋼材(詳しくは軽山形鋼材)よりなり、その一端を
前述したように、パネル裏面2側に突出させ、その他端
は、前記パネル本体1内に埋設させている。具体的に、
各支持材3a,3bは、パネル本体1内において、内方
向へほぼ直角に折れ曲がり、所定の長さ延びて他端に至
っている。よって、この山形鋼材よりなる支持材3a,
3bは、たとえば、その一端を持って、パネル本体1か
ら抜こうとする力が働いたとしても、前記パネル本体1
内において、直角に折れ曲がり他端まで延びる部分3
a’,3b’が、引っかかるように抵抗するため、パネ
ル本体1から抜けたりするようなことがない。
【0017】なお、第1および第2の支持材3a,3b
は、山形鋼材等の(型)鋼材よりなることから、コンク
リートパネルPを、これら第1および第2の支持材3
a,3bを含めてコンクリートで一体成形する場合と比
較して、重量的に軽量化することができる。
【0018】そして、さらに、パネル本体1内には、パ
ネル本体1の幅よりも、やや小さい幅を有する網状部材
5が、パネル表面6に沿うように埋設されている。その
網状部材5の上端部5bは、前記第2の支持材3bがパ
ネル本体1内において、直角に折れ曲がって他端まで延
びる部分3b’に溶接され、また、その網状部材5の下
端部5aは、前記第1の支持材3aが直角に折れ曲がっ
て他端まで延びる部分3a’に溶接されて、それらの支
持材3a,3bと一体化されるように固着させられてい
る。
【0019】そして、このコンクリートパネルPは、多
数個の粗骨材7を備えており、各粗骨材7は、前記網状
部材5に載せられるようにして、パネル裏面2からその
一部を、好ましくは、ほぼ半分以下を外部に向けて突出
している。つまり、各粗骨材7の残り半分以上は、パネ
ル本体2のコンクリート内に埋められている。このよう
に、各粗骨材7の半分以下が外部に突出し、その半分以
上がパネル本体1のコンクリート内に埋没していること
により、粗骨材7は、コンクリートパネルPを構成する
コンクリートとの結合性が高められ、パネル裏面2から
抜け落ちたりしなくなる。
【0020】次に、このコンクリートパネルPの製造方
法および成形用型枠8の構造と役割について説明する。
このコンクリートパネルPは、図3に示すように、成形
用型枠8内に生コンクリート13を流し込み、硬化させ
た後、その型枠8から脱型して製造する。この型枠8
は、コンクリートパネルPのパネル表面6を形成する形
成面となる、底板9と、その底板9に対して開閉動可能
に取り付けられ、前記コンクリートパネルPの各側面を
形成する形成面となる、4枚の側板10,10,10,
10とからなる。また、対向する2枚の側板10,10
の上端部には、支持板11が突設されており、その支持
板11の内側面には、ピン等の突起状の係合部材12
が、その先端部12aを内側に向けて設けられる。この
係合部材12は、図3に示すように、前記網状部材5と
第1および第2の支持材3a,3bとの一体物を引っか
けて、吊り下げるようにして支持し、その網状部材5
を、前記型枠8内の所定の位置に配設する役割を担う。
具体的には、係合部材12を備える側板10が閉じられ
て起立すると、その係合部材12が、前記第1および第
2の支持材3a,3bに設けられた所定の貫通孔4,4
内に向けて、通されて係合することにより、その一体物
が支持され、網状部材5が型枠8内の所定の位置に配設
される。
【0021】このようにして型枠が準備された後、その
網状部材5の上から、型枠8内に、生コンクリート13
を所定の厚みになるまで流し込む。すると、その生コン
クリート13内に最初から含まれている粗骨材7のう
ち、前記網状部材5が備える篩い目の大きさよりも寸法
の大きい粗骨材7aは、その一部、好ましくは半分以下
を打設表面14、即ち、完成品におけるパネル裏面2か
ら突出するとともに、網状部材5に載るようにして支え
られる。これは、篩い目の大きさよりも寸法の大きい粗
骨材7aが、その自重によって型枠8の底面9bに向け
て沈下しようとしても、網状部材5の存在によって、構
造上、確実に打設表面14から突出するからであり、そ
の後、生コンクリート13が硬化すると、粗骨材7は、
その一部が確実にパネル裏面2から突出する状態で固化
されることとなる。
【0022】なお、そのようなパネル裏面2からの粗骨
材7の突出具合は、パネル本体1の厚み自体を、設計
上、特に変更しなくても、粗骨材7の寸法とか、その寸
法に見合う篩い目の大きさ、あるいは型枠8内における
網状部材5の配置高さ等を変更する等して調整擦るとよ
い。また、前記網状部材5は、粗骨材7が載るのに見合
う適当な大きさの篩い目が備わり、コンクリートパネル
Pの幅、高さおよび厚みの範囲内で適当なサイズのもの
が、たとえば、市販品として入手可能であるならば、そ
のような網状部材5をそのまま利用して差し支えない。
【0023】また、このコンクリートパネルPは、網状
部材5に限らず、たとえば、所定の間隔を置いて組み立
てられる格子状部材も、当然に使用することができる。
さらに、そのような網状部材5とか格子状部材とかが、
金属製の部材からなる場合、補強材としての役割をもっ
て、前記コンクリートパネルP内に埋設させることがで
き、好ましい。すなわち、金属製の部材からなる網状部
材5あるいは格子状部材は、粗骨材7をパネル裏面2か
ら突出させる手段としての役割と、コンクリートパネル
Pの補強材としての役割を合わせ持ち、機能的であり、
コストパフォーマンスに優れる。
【0024】もちろん、たとえば、生コンクリート13
内に最初から含まれている粗骨材7だけでは、打設表面
14から突出する粗骨材7の数が少なかったり、突出の
程度が小さかったりする場合、その数とか突出の程度を
調整する目的で、別途、入手可能な粗骨材7を、生コン
クリート13が硬化する前に、付け足すように取付ても
よい。また、コンクリートパネルPの厚みとか、打設表
面14からの粗骨材7の突出の程度等を微妙に調整する
目的で、その打設表面14に、適量のモルタル等を流し
込んで調整してもよい。
【0025】その後、このコンクリートパネルPは、養
生、脱型して完成品となる。このようにして、コンクリ
ートパネルPは、粗骨材7が、埋設される網状部材5あ
るいは格子状部材に載るようにして支えられ、パネル裏
面2から確実に突出することにより、専用の型枠を用い
なくとも、確実に、パネル裏面2側が凹凸面状に形成さ
れる。その結果、コンクリートパネルPは、そのパネル
裏面2と、場所打ちコンクリート16との接触面積が大
きくなり、密着性が高められ、その場所打ちコンクリー
ト16との合体化が図られる。また、一方で、コンクリ
ートパネルPは、その成形用型枠8の底面9bが、パネ
ル表面6を形成する形成面となるので、脱型後、特に手
を加える必要もなく、そのパネル表面6は綺麗に仕上げ
られることとなる。
【0026】なお、前記型枠8の底面9bを、たとえ
ば、凹凸模様を形成することができる凹凸状の形成面に
すると、パネル表面6も、その形状に相応する凹凸模様
状の化粧面となり、コンクリート構造物の壁面に、視覚
的な趣を付与することができるので好ましい。
【0027】次に、図4に示す、別の実施の形態に係る
コンクリートパネルPは、前述の図3に示す実施の形態
のコンクリートパネルPと、ほぼ同じサイズを有してい
るが、構造的に、より簡略化される。このコンクリート
パネルPは、その型枠8内に、そのパネル本体1の厚み
よりも寸法の大きい粗骨材7bが含まれる生コンクリー
ト13を流し込み、製造する。つまり、このコンクリー
トパネルPは、特別な装置とか道具を必要としない。寸
法の大きい粗骨材7bは、生コンクリート13内におい
て、前記型枠8の底面9bに達するようにして支持され
ると同時に、その一部が打設表面14、即ち、完成品に
おけるパネル裏面2から確実に突出する。そして、生コ
ンクリート13を硬化させ、養生、脱型すると、寸法の
大きい粗骨材7bは、パネル表面6に達するようにし
て、その一部がパネル裏面2から突出する状態で固定さ
れる。もちろん、寸法の大きい粗骨材7bは、生コンク
リート13内に最初から含まれている粗骨材7に限ら
ず、別途用意した寸法の大きい粗骨材7bをその生コン
クリート13に混ぜたものであってもよい。いずれにし
ても、このコンクリートパネルPは、パネル本体1の厚
みよりも寸法の大きい粗骨材7bを用いるだけで、手間
がかからず容易、かつ確実に、パネル裏面2から粗骨材
7の一部が突出して、パネル裏面2側を凹凸面状に形成
することができる。
【0028】次に、コンクリートパネルPによって、た
とえば、擁壁等のコンクリート構造物の壁面を形成する
際の、実際の構築方法について説明する。このコンクリ
ート構造物は、図6に示すように、下側のコンクリート
パネル17(P)に、コンクリートパネル18(P)が
載せられ、仮止めされた後、本止めされ、さらに、上側
に位置すべきコンクリートパネル19(P)が載り、仮
止めした後、本止めして(コンクリートパネル17
(P)、18(P)及び19(P)の仮止めを先行さ
せ、これらの仮止めの終了後に、本止めをまとめて行う
ようにしてもよい。)、順次上方へコンクリートパネル
Pを積み上げ、一定の高さに達したところで、対向位置
する、たとえば、法面(図示せず)との間に場所打ちコ
ンクリート16を現場打設し、養生させて形成する。こ
のコンクリートパネルPの積み上げの際に、前記第1お
よび第2の支持材3a,3bが、重要な役割を担ってお
り、まず、各支持材3a,3bの構造について、より詳
しく説明する。
【0029】コンクリートパネル18(P)の第1の支
持材3aは、下側のコンクリートパネル17(P)に、
仮止めされる第1の仮止め部と、本止めされる第1の本
止め部とを備え、また、前記第2の支持材3bは、さら
に上側に位置すべきコンクリートパネル19(P)を、
仮止めする第2の仮止め部と、本止めする第2の本止め
部とを備えている。このコンクリートパネル18(P)
の場合、前記第1の仮止め部は、上下に貫通する第1の
仮止め孔20aからなり、前記第2の仮止め部は、上下
に貫通する第2の仮止め孔20bからなる。また、前記
第1の本止め部は、上下に貫通する第1の本止め孔21
aからなり、第2の本止め部は、上下に貫通する第2の
本止め孔21bからなる。具体的には、前記第1あるい
は第2の支持材3a,3bのそれぞれに設けられた8つ
の貫通孔4,4のうち、4つの貫通孔4,4が、第1あ
るいは第2の仮止め孔20a,20a,20b,20b
に相当し、残りの4つの貫通孔4,4が、第1あるいは
第2の本止め孔21a,21a,21b,21bに相当
する。たとえば、第2の支持材3bは、図2に示すよう
に、第2の仮止め孔20bおよび本止め孔21bが、そ
の支持材3bの長手方向に見て順に、本止め孔21b、
仮止め孔20b、仮止め孔20b、本止め孔21bと所
定間隔おいて設置され、さらに、その幅方向の中央位置
で折り返し、それらとほぼ対称位置するように、本止め
孔21b、仮止め孔20b、仮止め孔20b、本止め孔
21bと続いて設置される。同様にして、第1の支持材
3aにも、前記第2の支持材3bと、同じ配列順で、ほ
ぼ同じ間隔離されて、第1の仮止め孔20a,20aお
よび第1の本止め孔21a,21aが設置されている。
また、各仮止め孔20a,20a,20b,20bの口
径は、ほぼ同じサイズを有し、同様に、各本止め孔21
a,21a,21b,21bの口径も、ほぼ同じサイズ
を有する。
【0030】コンクリートパネルPを実際に設置現場に
積み上げるには、たとえば、上方に向かって延びる鉄筋
等の長尺の棒材22を、設置現場の基礎面に、所定間隔
おいて突き立てるようにして配設する。ここで、その棒
材22は、前記第1および第2の仮止め孔20a,20
bの口径よりも、やや小さい直径を備えるものである。
そして、最も下段に位置するコンクリートパネル17
(P)を、そのコンクリートパネル17(P)の第1お
よび第2の仮止め孔20a,20b内を同時に、前記棒
材22が通って突き出るように、前記基礎面に載せる。
このとき、各支持材3a,3bが備える4つの仮止め孔
20a,20bのうち、隣合わず、離れて設置される2
つの仮止め孔20a,20b内に、棒材22が通って突
き出るようにする。その後、そのコンクリートパネル1
7(P)は、前記基礎面上にて、横方向に連続的に並設
される。
【0031】そして、図7に示すように、最も下段に位
置するコンクリートパネル17(P)の第2の仮止め孔
20b内から上方へ延びる前記棒材22が、そのコンク
リートパネル17(P)上に載置されるコンクリートパ
ネル18(P)の第1の仮止め孔20a内を通って突き
出るように、コンクリートパネル18(P)を下側のコ
ンクリートパネル17(P)の上に載せる。このとき、
このコンクリートパネル18(P)は、図5に示すよう
に、下側のコンクリートパネル17(P)の幅方向に、
その幅の長さのほぼ半分ずらして載せるとよい。する
と、下側において左右に隣接する2個のコンクリートパ
ネル17(P),17(P)の、それぞれの第2の仮止
め孔20b,20b内から延びる棒材22,22が、こ
のコンクリートパネル18(P)の2つの第1の仮止め
孔20a,20a内を通って突き出る。よって、このコ
ンクリートパネル18(P)は、下側のコンクリートパ
ネル17(P),17(P)に安定的に支えられること
となる。そして、前記棒材22,22は、このコンクリ
ートパネル18(P)が備える第1の仮止め孔20a,
20a内を突き出て、さらに上方へ延びて、その第2の
仮止め孔20b,20b内をも通って突き出る。
【0032】このようにして、このコンクリートパネル
18(P)は、少なくとも、前記棒材22が、コンクリ
ートパネル18(P)の第1の仮止め孔20a内を通っ
て突き出ることにより、安定して、下側のコンクリート
パネル17(P)の上に、仮止めされる。したがって、
それ以降、このコンクリートパネル18(P)は、それ
を支える作業者の手が離されても、倒れたりせず、その
後の本止め作業の際、作業者が支えていなくてもよい。
【0033】なお、このコンクリートパネル18(P)
は、第1あるいは第2の支持材3a,3bが備える4つ
の仮止め孔20a,20a,20b,20bのうち、2
つの仮止め孔20a,20b内を棒材22,22が通る
だけで、残りの2つの仮止め孔20a,20bは、使用
されない。しかし、その残りの2つの仮止め孔20a,
20bは、後述する理由により、前記棒材22,22が
途中で尽きるような場合、別の棒材22,22を貫入す
るために必要とされるので、各コンクリートパネルPに
設けられている方がよい。もっとも、コンクリートパネ
ルPが、一本の棒材22だけで各コンクリートパネルP
を問題なく仮止めすることが可能であれば、仮止め孔2
0aは、各支持材3a,3bに2つ設けられるだけであ
ってもよい。
【0034】本止め作業は、このコンクリートパネル1
8(P)の第1の本止め孔21aと、下側のコンクリー
トパネル17(P)の第2の本止め孔21bとが重なり
合ったところに、たとえば、図8に示すように、連結ボ
ルト24と、それに取り付けられるナット25等からな
る固着具26を通して各支持材3a,3b間を連結する
ことにより行う。コンクリートパネルPは、相当に大き
な物であるので、下側のコンクリートパネル17(P)
に安定的に連結されるように、この実施の形態において
は、各支持材3a,3bに設けられた4カ所全ての本止
め孔21a,21a,21b,21bに、この固着具2
6が通され連結される。しかし、各支持材3a,3bに
設けられた4カ所の本止め孔21a,21a,21b,
21bのうち、たとえば、離れて設けられる2カ所の本
止め孔21a,21b内に固着具26が通され連結され
るだけで、このコンクリートパネル18(P)が、安定
的に下側のコンクリートパネル17(P)に連結される
ならば、その2カ所の本止め孔21a,21bを設ける
だけで充分である。
【0035】このようにして、コンクリートパネル18
(P)を、下側のコンクリートパネル17(P)に連結
しながら、横方向へ連続的に並設した後、さらに上側に
位置すべきコンクリートパネル19(P)を、このコン
クリートパネル18(P)の第2の仮止め孔20b内か
ら延びる棒材22が、さらに上側に位置すべきコンクリ
ートパネル19(P)の第1の仮止め孔20a内を通っ
て突き出るように、このコンクリートパネル18(P)
の上に載せ、仮止めする。この際も、このコンクリート
パネル18(P)の幅方向に、その幅の長さのほぼ半分
ずらすようにして、さらに上側に位置すべきコンクリー
トパネル19(P)を仮止めするとよい。仮止め作業が
完了すると、作業者は、そのさらに上側に位置すべきコ
ンクリートパネル19(P)を支えていなくても、本止
め孔21a,21b内に前記固着具26を通して、さら
に上側に位置すべきコンクリートパネル19(P)を、
コンクリートパネル18(P)に本止め、即ち連結させ
ることができる。そして、別の、さらに上側に位置すべ
きコンクリートパネル19(P)を、このコンクリート
パネル18(P)の上に連結させ、横方向に連続的に並
設する。その後も、同様の作業を繰り返し、順次上方向
に、コンクリートパネルPを積み上げる。
【0036】なお、コンクリートパネルPが積み上げら
れる高さは、実際の作業事情に合わせて個別に決定され
るが、少なくとも、前記棒材22が尽きる高さにおい
て、一旦、これらのコンクリートパネルPの裏面2側
と、法面等との間に場所打ちコンクリート16を打設す
る。すると、最も上方に積み上げられたコンクリートパ
ネルP(図示せず)が備える第2の仮止め孔20b内か
らは、前記棒材22が突き出ていない場合がある。その
ようなときは、前記場所打ちコンクリート16の打設面
を基礎面として、別に用意した棒材22が、その第2の
仮止め孔20b内を通って突き出て、上方へ延びるよう
に配設する。そして、その最も上方に積み上げられたコ
ンクリートパネルPを下側のコンクリートパネル17
(P)とみなし、さらに、上方へ積み上げていけばよ
い。
【0037】一方、この最も上方に積み上げられたコン
クリートパネルPが備える第2の仮止め孔3b内から、
前記棒材22が突き出て、すぐに尽きる場合がある。そ
のようなときは、その棒材22が突き出ている第2の仮
止め孔3bのすぐ隣の別の第2の仮止め孔3b内に、別
に用意した棒材22が、前記場所打ちコンクリート16
の打設面を基礎面として、通って突き出るように配設さ
れることになる。したがって、上端部側の支持材3bに
は、互いに隣接する第2の仮止め孔20b,20bが2
つ、合計4つ設けられることとなる。もちろん、これら
第2の仮止め孔20b,20bに対応する位置に、第1
の仮止め孔20a,20aも、下端部側の支持材3aに
4つ設けられている。このようにして、コンクリートパ
ネルPは、仮止め作業と、本止め作業を繰り返しなが
ら、効率よく上方へ向け積み上げていくことができ、必
要に応じて、場所打ちコンクリート16を打設して、別
の新たな棒材22を配設する等し、さらに所定の高さに
達するまで、積み上げられる。
【0038】なお、仮止め孔20a,20bに使用され
る物としては、前記棒材22以外にも、図9ないし図1
0に示すように、ピンとかクリップ28といった緊結材
29を使用することができる。すなわち、コンクリート
パネル18(P)を、下側のコンクリートパネル17
(P)の上に載せ、第1の仮止め孔20aと、下側のコ
ンクリートパネル17(P)が備える第2の仮止め孔2
0bとを重ね合わせ、そこに、そのピンとかクリップ2
8といった緊結材29を通して、各支持材3a,3b間
を結び付けることによって、コンクリートパネル18
(P)を仮止めするわけである。
【0039】具体的には、クリップ28として、たとえ
ば、図9ないし図10に示すような形状および構造を有
するクリップ28が使用される。すなわち、このクリッ
プ28は、重ね合わされた仮止め孔20a,20b内に
通される挿通部28aと、各支持材3a,3b間を挟ん
だ状態にする狭着部28bと、それらを継いで一体化さ
せている継ぎ部28cとからなる。このクリップ28の
例では、前記挿通部28aは、直状の継ぎ部28cの一
端から、ほぼ直角に折れて所定長延びる直状形状を有
し、前記狭着部28bは、その挿通部28aの中心軸と
継ぎ部の中心軸の双方に対して直交位置する位置関係を
もって、継ぎ部28cの他端から挿通部28aのある側
へ、所定長延びて折り返される隅丸の略コの字形状を有
している。このようなクリップ28を使って、コンクリ
ートパネル18(P)を下側のコンクリートパネル17
(P)に仮止めするには、図10に示すように、挿通部
28aを、重ね合わされた仮止め孔20a,20b内に
通した後、その挿通部28aの中心軸を中心にして、ク
リップ28を矢印のT方向に約90゜回転させ、前記狭
着部28bで、各支持材3a,3b間を挟んだ状態で取
り付ける。すると、それ以後、作業者は、このコンクリ
ートパネル18(P)から手を離しても、このコンクリ
ートパネル18(P)は倒れたりせず、本止め作業の際
等において、コンクリートパネルPを支える作業者は必
要とされない。
【0040】なお、このようなピンとかクリップ28等
の緊結材29は、このコンクリートパネル18の本止め
作業が終了したら、各支持材3a,3bから取り外し、
さらに、別のコンクリートパネルPを仮止めする際に使
用すればよい。また、このような緊結材29を使用する
場合、仮止め孔20a,20bの数は、各支持材3a,
3bに2つ設けられていれば、充分にその役割を果たす
ことが可能である。
【0041】次に、仮止め部が、仮止め孔20a,20
bから構成されていない別の実施の形態について説明す
る。すなわち、そのコンクリートパネルPは、第1の支
持材3aの下側面に凹部あるいは凸部が設けられ、その
凹部あるいは凸部と嵌まり合うように、第2の支持材3
bの支持材の上側面に、凸部あるいは凹部が設けられて
いる。よって、コンクリートパネル18(P)は、その
第1の支持材3aに設けられた凹部あるいは凸部に、下
側のコンクリートパネル17(P)の第2の支持材3b
に設けられた凸部あるいは凹部が嵌まり合うように、下
側のコンクリートパネル17(P)の上に位置決めして
載ることができる。それからコンクリートパネル18
(P)は、その第1の支持材3aと、下側のコンクリー
トパネル17(P)の第2の支持材3bとを同時に挟ん
だ状態で支持することができるクランプ等の挟持部材を
用いて、それら支持材3a,3b間を挟めつけると、仮
止めされることとなる。その後、前記固着具26等によ
って本止めし、同様の操作を繰り返すと、コンクリート
パネルPは、順次上方向へ積み上げられる。
【0042】一方、本止め部に関しても、たとえば、前
記本止め孔21a,21bのように、支持材3a,3b
を上下に貫通する貫通孔4,4でなくても、その貫通孔
4,4の一部が、その支持材3a,3bの縁部に延び
て、その縁部から一部が開口する長孔であっても、同様
に、前記固着具26によって本止めすることは可能であ
る。
【0043】以上、詳述したように、コンクリートパネ
ルPは、積み上げ連結時に、コンクリートパネルPを支
える作業者を必要とせずに、作業効率よく、上方向へ積
み上げ、壁面を形成することができる。また、パネル裏
面2側を確実に凹凸面状に形成することにより、このコ
ンクリートパネルPは、それらの裏面2側と、法面等と
の間に場所打ちコンクリート16を打設してコンクリー
ト構造物とした後において、その場所打ちコンクリート
16と合体化されるようにして壁面を形成することがで
きる。
【0044】なお、法面以外にも、積み上げられたコン
クリートパネルPと対向する位置に、別のコンクリート
パネルPを積み上げて、それらのコンクリートパネル
P,Pの間に場所打ちコンクリート16を流し込んで、
コンクリート構造物を形成することもできる。
【0045】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。
【0046】請求項1ないし3に記載のコンクリートパ
ネルによれば、コンクリートパネルの積み上げ連結時に
おいて、コンクリートパネルを支える作業者を必要とせ
ず、作業効率を改善することができる。
【0047】請求項4に記載のコンクリートパネルによ
れば、コンクリートパネルを軽量化することができ、作
業性がよくなる。
【0048】請求項5に記載のコンクリートパネルによ
れば、山形鋼材よりなる第1および第2の支持材が、パ
ネル本体から抜けたりすることがない。
【0049】請求項6に記載のコンクリートパネルの積
み上げ方法によれば、コンクリートパネルの積み上げ連
結時において、コンクリートパネルを支える作業者を必
要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パネル裏面の一部を破断した、コンクリート
パネルの底面図である。
【図2】 コンクリートパネルの平面図である。
【図3】 コンクリートパネルが、成形用型枠から脱型
される前の状態を示す要部断面図である。
【図4】 別のコンクリートパネルが、成形用型枠から
脱型される前の状態を示す要部断面図である。
【図5】 積み上げられたコンクリートパネルをパネル
裏面側から見た図である。
【図6】 図5におけるA−A線断面図である。
【図7】 仮止めされた状態を示す断面図である。
【図8】 本止めされた状態を示す断面図である。
【図9】 仮止め手段として、クリップを使用したとき
の図7相当図である。
【図10】 そのクリップが使用される状態を示す図9
におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 パネル本体 2 パ
ネル裏面 3a 第1の支持材 3b 第
2の支持材 16 場所打ちコンクリート 17(P) 下側のコンクリートパネル 18(P) コンクリートパネル 19(P) さらに上側に位置すべきコンクリートパネ
ル 20a 第1の仮止め孔(第1の仮止め部) 21a 第1の本止め孔(第1の本止め部) 20b 第2の仮止め孔(第2の仮止め部) 21b 第2の本止め孔(第2の本止め部) 22 棒材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み上げられて壁面を形成するコンクリ
    ートパネルであって、 パネル本体と、その裏面側の下端部に突出する第1の支
    持材と、その裏面側の上端部に突出する第2の支持材と
    からなり、 前記第1の支持材は、下側のコンクリートパネルに、仮
    止めされる第1の仮止め部と、本止めされる第1の本止
    め部とを備え、 前記第2の支持材は、さらに上側に位置すべきコンクリ
    ートパネルを、仮止めする第2の仮止め部と、本止めす
    る第2の本止め部とを備えることを特徴とするコンクリ
    ートパネル。
  2. 【請求項2】 前記第1の仮止め部は、上下に貫通する
    第1の仮止め孔からなり、前記第2の仮止め部は、上下
    に貫通する第2の仮止め孔からなることを特徴とする請
    求項1に記載のコンクリートパネル。
  3. 【請求項3】 前記第1の本止め部は、上下に貫通する
    第1の本止め孔からなり、前記第2の本止め部は、上下
    に貫通する第2の本止め孔からなることを特徴とする請
    求項1または2に記載のコンクリートパネル。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の支持材は、鋼材よ
    りなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載のコンクリートパネル。
  5. 【請求項5】 前記鋼材は、山形鋼材よりなり、 その一端は、前記パネル本体の裏面側に、その裏面に対
    してほぼ直交位置するように突出し、 その他端は、前記パネル本体内に埋設されていることを
    特徴とする請求項4に記載のコンクリートパネル。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のコンクリートパネルを
    用いてコンクリートパネルを積み上げるコンクリートパ
    ネルの積み上げ方法であって、 棒材を、基礎から上方向へ延びるように設置するととも
    に、前記コンクリートパネルの第1および第2の仮止め
    孔内を、前記棒材が通って突き出るように、下側のコン
    クリートパネルを配設し、 その下側のコンクリートパネルの前記第2の仮止め孔内
    から上方へ延びる前記棒材が、その下側のコンクリート
    パネルの上に載置されるコンクリートパネルの前記第1
    および第2の仮止め孔内を通って突き出るように、コン
    クリートパネルを、前記下側のコンクリートパネルの上
    に載せることによって、コンクリートパネルを積み上げ
    ることを特徴とするコンクリートパネルの積み上げ方
    法。
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