JP2000129589A - ペ―パ―ウェブ及びその製造方法 - Google Patents

ペ―パ―ウェブ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000129589A
JP2000129589A JP11295881A JP29588199A JP2000129589A JP 2000129589 A JP2000129589 A JP 2000129589A JP 11295881 A JP11295881 A JP 11295881A JP 29588199 A JP29588199 A JP 29588199A JP 2000129589 A JP2000129589 A JP 2000129589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler
pulp
web
slurry
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11295881A
Other languages
English (en)
Inventor
Richard D Harvey
ディー ハーヴェイ リチャード
Stuart W Mabee
ダブリュー メイビー スチュアート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Grain Processing Corp
Original Assignee
Grain Processing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Grain Processing Corp filed Critical Grain Processing Corp
Publication of JP2000129589A publication Critical patent/JP2000129589A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H23/00Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
    • D21H23/02Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
    • D21H23/04Addition to the pulp; After-treatment of added substances in the pulp
    • D21H23/06Controlling the addition
    • D21H23/14Controlling the addition by selecting point of addition or time of contact between components
    • D21H23/16Addition before or during pulp beating or refining
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/63Inorganic compounds
    • D21H17/67Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
    • D21H17/69Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments modified, e.g. by association with other compositions prior to incorporation in the pulp or paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H23/00Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
    • D21H23/02Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by the manner in which substances are added
    • D21H23/04Addition to the pulp; After-treatment of added substances in the pulp
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
    • D21H11/08Mechanical or thermomechanical pulp
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
    • D21H11/14Secondary fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/06Paper forming aids
    • D21H21/10Retention agents or drainage improvers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペーパーウェブの製造方法を提供する。 【解決手段】 ペーパーウェブを、低等級パルプ、例え
ば再生パルプと砕木パルプの双方又は何れか一方を含
み、好ましい実施形態では新聞用紙用完全紙料である低
等級完全紙料から製造する。本発明の方法によれば、予
備凝集フィーラーをペーパーウェブに添加し、その後ペ
ーパーウェブを完成紙料から形成する。フィーラーは、
ペーパーウェブ中に保持され、ペーパーウェブ中の完成
紙料の望ましくない成分のリテンション(留り)の度合
いは、従来方法によりフィーラーを内添した新聞用紙と
比べて小さい。本発明の方法により製造されたペーパー
ウェブの特性は、予備凝集フィーラーをペーパーウェブ
中に内添した結果として向上することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製紙の分野に関す
る。本発明は、特に、例えば新聞用紙のようなペーパー
ウェブを低等級完成紙料から製造する方法に関する。本
発明は、更に、本発明の方法により製造されたペーパー
ウェブに関する。
【0002】
【発明の背景】従来、紙は、ペーパーウェブを木材パル
プのスラリーから抄き取ることにより製造されている。
従来の製紙法によれば、木材パルプで構成された完成紙
料(furnish)を用意し、これを製紙機の中へ導入する。
完成紙料には種々の添加剤が加えられる。この添加剤
は、紙の特性及び製紙機の操業性に影響を与えるよう選
択される。製紙機のヘッドボックスのところで、ヘッド
ボックスからのパルプスラリーをワイヤ上に置いて水を
取り除き、ペーパーウェブをスラリーから作る。ウェブ
を乾燥させ、リールに巻き取り(このようにするかどう
かは任意である)、その後、シートに裁断し又はその意
図した用途に合わせて別の形態に変える。
【0003】一般的に言えば、紙は種々の等級に分類で
き、高い等級の紙は「良質」紙として知られ、多くの低
い等級の紙も知られている。紙の等級は主として、紙の
完成紙料中のパルプの品質で決まる。低等級の紙の一つ
が新聞用紙であり、これは新聞の印刷に用いられる紙の
素材である。莫大な量の新聞用紙が、新聞印刷機により
毎日消費されている。印刷された新聞がこのように多く
の量であること及びその寿命が短いことが見込まれるの
で、新聞用紙の印刷業者及び製造業者は、新聞用紙の紙
料のコストを最小限に抑えることが特に重要な課題とな
っており、コストは、一般的に、紙の品質よりも関心度
は或る程度高い。こうした理由で、新聞用紙用の完成紙
料は代表的には、良質紙の製造に用いられる完成紙料に
見られる等級よりも低い等級の木材パルプう含有してい
る。たとえば、新聞用紙の紙料は、一般的に、多量の砕
木紙料と再生紙料の双方又は何れか一方を含んでいる。
典型的には新聞用紙用完成紙料中に見られるパルプの少
なくとも30%は、砕木紙料と再生紙料の双方又は何れ
か一方で構成され、場合によっては、新聞用紙用完成紙
料中のパルプのほぼ100%がそのような構成になって
いる。
【0004】砕木紙料と再生紙料は共に多量の不純物を
含んでいるのが通例である。かかる不純物は、かかる完
成紙料から製造される紙の品質に悪影響を及ぼす場合が
ある。たとえば、砕木紙料は一般に、原料としての木材
に対する歩留りの高い機械的処理により調成される。か
か紙料は、代表的には、比較的多量の製紙に望ましくな
い成分を含み、かかる成分としては、リグニン、残滓、
ピッチ、樹脂、炭水化物、脂肪酸及び微細繊維がある。
これら成分は全て、砕木から得られる紙の種々の特性
(かかる特性としては、例えば、強度、白色度、色、不
透明度、平滑性、及び印刷適性がある)に悪影響を及ぼ
すと考えられている。同様に、再生紙料は、多種類の望
ましくない成分を含み、かかる成分としては、先に行っ
た紙加工工程から生じた化学的残滓、微細繊維、インキ
粒子、及び場合によっては他の望ましくない成分を挙げ
ることができる。これらの成分も、かかる紙料から製造
された紙の品質に悪影響を及ぼすと考えられる。さら
に、再生紙料の品質及び組成は入手源ごとに様々な場合
があるので、再生紙料の組成は大部分は知られていない
場合がある。したがって、再生紙料が新聞用紙用完成紙
料の中に与えられると、かかる完成紙料から製造された
紙の品質を維持する上で別な問題が生じる。
【0005】再生紙料及び砕木紙料は、良質紙の製造に
少量用いられる場合がある。かかる紙の製造に当たり、
従来技術の教示するところによれば、完成紙料からペー
パーウェブを形成する前にフィラーを完成紙料の中に与
えることにより紙の白色度、不透明度及び他の特性を改
善できる。かかる良質紙の製造に関連して、フィラー
は、不透明度、白色度、色、平滑性及び印刷適性の各種
特性を高めると考えられている。加うるに、フィラーを
用いると機械の操業性が高まると共に紙のコストを下げ
ることができる。従来のフィラーは、ペーパーウェブが
パルプスラリーから形成されているときに保持するのが
容易ではない微粒子、例えばクレイで構成されている。
したがって、従来技術は、リテンションエイドをスラリ
ーに添加してフィラー材料をペーパーウェブ内に保持し
やすくすることを教示している。リテンションエイドと
関連してかかるフィラーを用いることにより、良質紙の
製造に関して満足が得られた。
【0006】しかしながら、低等級の完成紙料からの新
聞用紙及びこれと類似したペーパーウェブの製造に当た
り、フィラーを紙製品中へ与えるためにリテンションエ
イドを用いるのは実用的ではない。比較的多量の低等級
パルプが新聞用紙用完成紙料中に存在しているので、か
かるパルプと関連のある不純物及び他の望ましくない成
分は比較的多量に存在している。かくして、フィラーを
新聞用紙のウェブ中に与えようとする場合、比較的多量
の不純物がフィラー粒子と共にペーパーウェブ中に保持
されることが分かる。フィラー粒子に加えて、かかる望
ましくない成分が保持されることにより、フィラーをペ
ーパーウェブ中に与えることにより得られる利益が大部
分又は完全に相殺されてしまうことが判明した。
【0007】これらの理由により、フィラーをペーパー
ウェブ中へ与えると共にペーパーウェブを低等級新聞用
紙用パルプから製造する方法が要望されている。かかる
方法は、フィラーをペーパーウェブ中へ与える従来の方
法に関連した欠点を生じないようにすべきである。本発
明の一般的な目的は、砕木パルプ、再生パルプ又はこれ
らの混合物を含む低等級完成紙料からペーパーウェブを
製造し、フィラーをペーパーウェブ中へ与えることによ
り得られる利益を相殺するほどの量の新聞用紙用完成紙
料中の不純物がペーパーウェブ中に入らないようにして
フィラーをペーパーウェブ中へ与える方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、フィラーの有利な特性
を維持しながら新聞用紙のウェブ中にフィラーを効果的
に保持することにある。
【0008】
【発明の概要】今、完成紙料からペーパーウェブを形成
する前に完成紙料に予備凝集フィラーを添加することに
より新聞用紙を低等級パルプ完成紙料から製造できるこ
とが判明した。驚くべきことに、従来のフィラーを添加
して次にリテンションエイドを添加するのではなく、予
備凝集フィラーを添加することによりフィラーを与える
と、新聞用紙用完成紙料中に通常見られる不純物、例え
ばリグニン、ピッチ、インキ粒子及び他の不純物は、従
来方法の場合と同程度にはペーパーウェブ中に入らない
ことが判明した。さら驚くべきことに、かかる完成紙料
かち製造された新聞用紙用の紙の多くの特性は、従来方
法により製造された新聞用紙用の紙のものと比べて実質
的に向上している。
【0009】かくして、本発明の方法は、新聞用紙用完
成紙料を準備する工程と、予備凝集フィラーを完成紙料
に添加する工程と、ペーパーウェブを完成紙料から形成
する工程とを有する。代表的には、ペーパーウェブを乾
燥させ、新聞紙用インキで印刷し、その後枚葉紙又はシ
ート紙の状態に裁断する。本発明は又、上記方法により
製造されたペーパーウェブに関する。
【0010】本発明の特に好ましい実施形態によれば、
予備凝集フィラーは、リチャード・ディー・ハーヴェイ
氏等に付与され、アイオワ州マスカタイン所在のグレイ
ン・プロセッシング・コーポレイションに譲渡された米
国特許第4,799,964号の教示に従って調成され
る。かかる米国特許で教示された予備凝集フィラーの調
成方法は、紙のフィラー材料と凝集剤の水性スラリーを
連続的に混ぜ合わせる工程と、制御された粒度の凝集フ
ィラーを生じさせるのに十分な剪断力をこの混合物に及
ぼす工程とを有する。予備凝集フィラーを本発明の好ま
しい実施形態に従って調成して新聞用紙用完成紙料に添
加すると、高品質の新聞用紙を経済的に製造できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、新聞用紙用完成紙料か
らの新聞用紙及びこれと類似したペーパーウェブの製造
に関する。新聞用紙用完成紙料は、良質紙とは対照的に
新聞用紙の製造に適した低等級繊維状パルプスラリーで
ある。代表的には、新聞用紙用完成紙料中のパルプの少
なくとも30%は、砕木パルプ、再生パルプ又はこれら
の混合物を含む。完成紙料中の砕木パルプは、任意適当
な木材から調製できる。再生パルプは、任意の機械的再
生パルプ、熱機械的再生パルプ、化学熱機械的パルプ又
は他の適当な再生パルプ完成紙料であるのがよい。かか
る低等級パルプから作られた新聞用紙用完成紙料は代表
的には、かなりの量のリグニン、樹脂、脂肪酸、ピッ
チ、インキ粒子、先に行った紙加工工程から生じた化学
的残留物、再生パルプ繊維、及び他の望ましくない成分
を含み、かかる成分の組成及び量は未知である場合があ
る。かかる完成紙料は、典型的には、良質紙用完成紙料
と比較して、相当多量のかかる望ましくない成分を含ん
でいる。
【0012】図1は、良質紙の製造のための従来方法を
示している。この方法によれば、繊維状パルプスラリー
10を準備する。スラリーには、工程11においてフィ
ラーが添加される。次に、工程12においてリテンショ
ンエイドを添加する。工程14において他の添加剤がス
ラリーに添加されるが、こうするかどうかは任意であ
り、これら添加剤の性状及び組成並びに添加の順序は、
従来通りであり、この手法は当該分野の技術水準であ
る。ヘッドボックス15のところで、ウェブ16が完成
紙料から作られ、白水が工程17のところで除去され
る。次の工程では、ウェブ16を乾燥させ(図示せ
ず)、工程18のところで巻き取って(こうするかどう
かは任意である)、工程19のところでシート紙又は枚
葉紙に裁断する。従来方法の教示するところによれば、
この方法は良質紙の製造に用いることができる。しかし
ながら、フィラー及びリテンションエイドを新聞紙の製
造に当たって新聞用紙の製造に当たって新聞用紙用完成
紙料に添加すると、相当な量の望ましくない成分がペー
パーウェブ16中に保持され、かくして、これから最終
的に調製された新聞用紙の品質が損なわれる。
【0013】本発明の方法が図2に示されている。本発
明によれば、予備凝集フィラーをヘッドボックス15’
に先立って完成紙料に添加する。好ましくは、予備凝集
フィラーをファンポンプ20のところで、或いはできる
だけヘッドボックスに近い他の場所で添加するが、予備
凝集フィラーを任意他の適当な時点で添加してもよい。
また、予備凝集していないフィラーを任意適当な時点で
添加してもよい。ただし、このような手順は一般的には
好ましくない。図2に示すように、本発明の方法では、
工程10’において繊維状パルプスラリーの形態の新聞
用紙用完成紙料を準備し、工程21において予備凝集フ
ィラーを添加し、そして白水を残してペーパーウェブ1
6’をスラリーから形成し、白水は工程17’で除去さ
れる。ウェブを好ましくは、従来通り、即ちスラリーを
ワイヤ上に置いて、白水を除去してかくしてウェブを形
成することにより形成される。ペーパーウェブを乾燥さ
せ(図示せず)、巻き取り(これは任意的に行われ
る)、それにより工程18’でペーパーロールを形成
し、次に工程19’のところで枚葉紙又はシート紙の状
態に裁断する。ウェブを、これをシートの状態に裁断す
る前又は後で印刷するのがよい。新聞用紙の製造にあた
り、印刷は代表的には、新聞用紙を枚葉紙の状態に裁断
し、次に組み合わせて新聞紙を形成する前に新聞用紙の
ロールに施される。他の添加剤を例えば工程14’のと
ころで添加してもよく、その他に関してはこの方法は従
来通りでよく、従来型製紙設備を用いて或いは適当な方
法で実施できる。
【0014】好ましくは、予備凝集フィラーは、米国特
許第4,799,964号の教示にしたがって準備され
る。本発明の非常に好ましい実施形態によれば、予備凝
集フィラーを調成する方法は、非予備凝集フィラーの材
料からなる水性スラリー及びフィラーの材料の約0/05重
量%〜約60重量%の凝集剤からなる水性スラリーを連続
的に剪断装置に導入する工程と、この装置内で混合物
に、抄紙に用いられるのに適したサイズの凝集フィラー
粒子を生じさせるのに十分な剪断力を及ぼす工程と、凝
集フィラー粒子を剪断装置から連続的に除去する工程と
から成る。通常、予備凝集フィラーの追加の処理は不要
である。しかしながら、予備凝集フィラーは、好ましく
は、上記特許の教示に従って準備されるが、予備凝集フ
ィラーを任意他の適当な方法、例えばバッチ法に従って
準備してもよい。
【0015】任意適当なフィラー材料が本発明と関連し
て使用できる。従来型フィラー材料の好ましい例とし
て、クレイ、例えば白土(チャイナクレイ)、リトポ
ン、硫酸塩フィラー、顔料、例えばチタン顔料、二酸化
チタン、サテンホワイト、タルク、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、石膏、白亜等が挙げられる。特に適当なフ
ィラーとしては、カオリナイトクレイ、焼成クレイ、粉
にして沈殿させた炭酸カルシウム、二酸化チタンが挙げ
られる。フィラーの材料の選択は本発明にとっては重要
ではなく、例えば所望の特性、利用性及びコストのよう
な判断基準に基づいて当業者の選択如何により様々であ
る。かかるフィラーを準備し、これを効果的にペーパー
ウェブ中に保持できるようにすることにより、適当なフ
ィラーを選択する際の製紙業者の自由度が増す。
【0016】本発明と関連して予備凝集フィラーを調成
する際、任意適当な凝集剤を用いることができる。例え
ば、従来知られているリテンションエイドは、凝集剤と
して使用可能である。凝集剤は、ペーパーウェブ中のフ
ィラー粒子及びセルロース系繊維の状態に互いに凝集す
るのに用いられる。一般的に言えば、高分子量の有機ポ
リマーは、凝集剤として役立つことが知られている。適
当な凝集剤としては、水溶性ビニルポリマー及びガム、
ポリアクリルアミド、硫酸アルミニウム、マノンガラク
タン、及びアニオン系及びカチオン系でんぷん誘導体が
挙げられる。
【0017】凝集剤として役立つアニオン系でんぷん誘
導体は一般に、酸置換基、例えばカルボキシル基、ホス
フェート基、スルフェート基又はスルホネート基を含む
でんぷん誘導体である。かかる誘導体の代表例は、クロ
ロ酢酸ナトリウム、塩化ホスホリル、トリメタ燐酸ナト
リウム及び酸無水物、例えば酢酸、マレイン酸、マロン
酸、ピロピオン酸等である。他のでんぷん誘導体もま
た、凝集剤として役立つ。例えば、第一アミノ基、第二
アミノ基及び/又は第三アミノ基、或いは第四アンモニ
ウム基を含むでんぷん誘導体も使用できる。また、でん
ぷんは、架橋され、デキストリン化され、酸化され、加
水分解され、エーテル化され、エステル化され、或いは
他の手法で改質されたものであるのがよい。カチオン系
でんぷん誘導体は、本発明に関して好ましいものである
と考えられる。かかるカチオン系でんぷん誘導体の代表
例は、約0.01〜0.15、好ましくは約0.03〜約0.075の範
囲の置換度(DS)を有するでんぷん誘導体である。か
かるカチオン系でんぷんの代表例として、クロロヒドロ
キシルプロピル、トリメチル塩化アンモニウム、塩酸ジ
エチルアミノエチル、クロリルブテニルトリメチル塩化
アンモニウム、3−クロロプロピルトライメチル塩化ア
ンモニウム N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル)塩化ピリジニウム、エチレンイミン等からの誘導体
が挙げられる。本発明は、上記のでんぷんに限られず、
アニオン系でんぷん又は両性でんぷんもまた本発明と関
連して用いられるのに適当であると考えられる。
【0018】本発明と関連して用いられる凝集剤の量
は、ばらつきが非常に大きくてよいが、一般に任意適当
な量を用いるのがよい。例えば、凝集剤は、フィラー材
料の約0.05重量%〜約60重量%の範囲の量存在するのが
よい。好ましくは、凝集剤は、フィラー材料の約0.2重
量%〜約4重量%の範囲の量存在する。フィラーの予備
凝集と関連して、凝集したフィラー粒子のサイズは、非
凝集フィラー粒子のものの約2倍〜約50倍になる場合
があり、好ましくはもともとのフィラーサイズの約2.5
倍〜約25倍である。好ましいフィラーは、カチオン系
でんぷんペースト凝集剤又はポリアクリルアミド凝集剤
を用いて予備凝集されたクレイ及び/又は炭酸カルシウ
ムを含む。
【0019】本発明によれば、予備凝集フィラーを少な
くとも1つの性質をペーパーウェブに与えるのに十分な
量パルプに添加し、そして好ましくはパルプスラリーか
ら形成されたペーパーウェブ中に少なくとも1重量%の
フィラーを生じさせるのに十分な量添加し、ペーパーウ
ェブ中のこの1%フィラーの少なくとも一部は、予備凝
集フィラーの添加の結果として存在する。完成紙料は、
予備凝集フィラーの追加に先だって、特に新聞用紙用完
成紙料が再生パルプを含む場合に、あるフィラーを既に
含んでいる場合がある。このフィラーのうち幾分かは、
機械的な取込み又は化学的な保持によりペーパーウェブ
中に混入される場合がある。かくして、ペーパーウェブ
中のフィラーが全て完成紙料への予備凝集フィラーの添
加の結果として存在することは必要ない。好ましくは、
予備凝集フィラーの結果として添加されるフィラーは、
ペーパーウェブ中に、約1重量%〜約10重量%の範囲
の量、好ましくは約2重量%〜約5重量%の量で存在
し、他のフィラーは、実用レベルと同程度の少ない量存
在し、好ましくは約2.5重量%〜約4重量%以下の量存
在する。ペーパーウェブのフィラー含有量は全体で好ま
しくは、少なくとも約5重量%、より好ましくは約7.5
重量%である。所望のフィラーのリテンション(留り)
を達成するために紙の完成紙料の相対的重量の選択及び
予備凝集フィラーの選択は、当該分野における技術水準
に属している。代表的には、予備凝集フィラーは、乾燥
状態のフィラーの約80ポンド/トン〜約200ポンド
/トンの範囲の量、好ましくは用途によっては約80ポ
ンド/トン〜約100ポンド/トンの量添加する。
【0020】驚くべきことに、予備凝集フィラーを本発
明に従って新聞用紙の完成紙料に添加すると、ペーパー
ウェブ中における相当な量の不純物のリテンションが回
避される。製造に当たって予備凝集フィラーを用いなか
った紙に対し、ペーパーウェブから製造された新聞用紙
シートの強度、白色度、不透明度及び他の特性の向上が
実現できる。
【0021】以下の実験例は、本発明を説明するための
ものであるので本発明の範囲を限定するものと解されて
はならない。実験例 1 リテンション特定の評価 この実験例は、本発明の方法と従来方法の双方につい
て、ペーパーウェブの製造の際に観察されるフィラーの
リテンションと望ましくない成分のリテンションの比較
評価結果を示している。予備凝集フィラーの調成 米国特許第4,799,964号の教示に従い、20%
の乾燥固形分のクレイの水性スラリーを3300ml/分
の速度で遠心混合装置内へ送り込んだ。これと同時に、
1%のカチオン系のポリアクリルアミドを基材とした凝
集剤を150ml/分の速度で混合物中に注入し、かくし
て乾燥フィラーに対する乾燥凝集剤の添加量は0.2%で
あった。
【0022】凝集クレイ粒子を混合装置内で連続的に生
じさせた。凝集スラリーを混合装置の排出部のところで
集めた。粒度分析装置であるマルバーン・インストラメ
ンツのマスターサイザー(Malvern Instruments Master
sizer)を用いると、予備凝集フィラーは、当初のクレ
イスラリー中の5.25μの粒度中央値と比較して、13.87
μの粒度中央値を有することが判明した。リテンション特性の評価 ニューヨーク州シラチューズ所在のペーパー・リサーチ
・マテリアルズ・インコーポレイテッド(Paper Resear
ch Materials Inc.)から入手できるダイナミック・ド
レナージ・ジャー(Dynamic Drainage Jar)を用いて、
予備凝集フィラーのリテンション特性を評価した。ドレ
ナージ・ジャーは、200メッシュのスクリーンを装備
していた。ドレナージ・ジャーに、濃い紙料及びオレゴ
ン州ニューバーグ所在のジェファーソン・スマーフィッ
ト・カンパニイ(Jefferson Smurfit Company)から得
た白水の配合物から調成した完成紙料を添加した。濃紙
料は、約50%のメカニカルパルプ繊維及び50%の再
生繊維の組み合わせであった。白水は、新聞用紙を製造
する製紙機から得たものであり、かくして白水は抄紙用
の完成紙料のうち非保持成分を含んでいた。紙料のpH
は、硫酸を用いて5.5に調節され、紙料の灰分レベルは
9.6%であることが分かった。
【0023】稠度が約0.50%のこの組合せ状態の完成紙
料を500ml分、750rpmの攪拌速度でドレナージ
・ジャーに添加し、ジャー内に完成紙料を作った。予備
凝集クレイを20%スラリーからの繊維に関して5%、
即ち、100ポンド/トンの状態で添加した。20%ク
レイスラリーを、70%水性スラリーを水道水を用いて
希釈することによって得た。クレイは、ジョージア州サ
ンダーズビル所在のシール・カオリン・カンパニイ(Th
iele Kaolin Company)から得たKAOFILLカオリ
ンであった。凝集剤を追加しなかった。完成紙料を濾水
に先立って10秒間混合するようにさせた。30mlのア
リコートを集め、次に捨てて試験用の非保持サンプルを
集めるようにした。次に、100mlのサンプルを集め、
濾過し、灰化し、そして全リテンション及びフィラーの
リテンションについて分析した。
【0024】比較の目的で、500ml分の希薄試料を7
50rpmでドレナージ・ジャーに添加した。非凝集ク
レイを20%スラリーからの繊維に関して5%で添加し
た。混合のため10秒間そのままにした後、上述したよ
うに予備凝集フィラーを形成するのに用いられた凝集剤
をリテンションエイドとして添加した。このリテンショ
ンエイドを0.3ポンド/トン(0.015%)のレベルで添加
した。完成紙料を、濾水に先立ってさらに5秒間混合す
るようそのままにした。30mlのアリコートを集めて捨
て、次に、100mlのサンプルを集め、全リテンション
及びフィラーリテンションについて分析した。対照例と
して、実験を繰り返した。ただし、非凝集クレイをジャ
ーに添加したがリテンションエイドは添加しなかった。
【0025】全リテンション及びフィラーリテンション
は次の通りであった。表 1 全リテンション フィラーリテンション 対照例 21.55% 61.84%(凝集剤なし) 従来方法 25.26% 11.57%(0.3ポンド/トン 全リテンションエイド) 予備凝集フィラー 21.76% 13.27%(0.2ポンド/トン全凝集剤) 備考:表において、報告された各リテンション値は、試
験の平均である。
【0026】この実験例の示すところによれば、予備凝
集フィラーを用いると、非凝集フィラー及びその後にリ
テンションエイドを追加する従来方法で達成されるフィ
ラーリテンションよりもフィラーリテンションが増加し
た。予備凝集フィラーは、従来方法と関連して用いられ
る量よりも33%少ない凝集剤を用いてこの結果を達成
することができた。さらに、凝集フィラーを用いてもリ
テンションエイドを用いない場合には、対照例と比較し
て非フィラーリテンションへの影響はそれほどでもなか
った。実験例 2 リテンション特性の評価 この実験例は、従来方法と比べて本発明の方法のさらに
別の比較評価結果を示している。予備凝集フィラーの調成 実験例1の手順にしたがって、濃度が20%固形分のク
レイスラリーを、乾燥フィラーに対する乾燥凝集剤の添
加量を0.4%の状態で連続的に凝集剤溶液と混合した。
その結果得られた凝集フィラーは、中央値としての粒度
が78.56μであった。リテンション特性の評価 実験例1で用いたダイナミック・ドレナージ・ジャー及
び紙料を用いて、予備凝集フィラーを完成紙料1トン当
たり0.4ポンド(0.02%)の凝集剤の量紙料に添加し
た。凝集剤は添加しなかった。
【0027】比較目的のため、非凝集クレイをダイナミ
ック・ドレナージ・ジャーに添加した。予備凝集フィラ
ーの調成に用いられた凝集剤をリテンションエイドとし
て添加した。リテンションエイドを、完成紙料1トン当
たり凝集剤が0.4ポンド(0.02%)のレベルで添加し
た。対照例として、非凝集フィラーをリテンションエイ
ドを用いずにジャーに添加した。
【0028】全リテンション、フィラーリテンション及
び非フィラーリテンションを評価し、次の結果を得た。表 2 全リテンション フィラーリテンション 非フィラーリテンション 対照例 21.6% 1.8% 27.5% 従来方法 25.4% 10.3% 30.0% 予備凝集フィラー 24.1% 13.0% 27.4% これらの結果の示すところによれば、凝集フィラーは、
従来方法と比較してフィラーリテンションが著しく増大
した。驚くべきことに、非フィラーリテンションは、凝
集フィラーと対照例とでは著しい変化がなく、非フィラ
ーリテンションは、従来方法の場合と比較して本発明の
方法の方が少なかった。実験例 3 ハンドシート(handsheet)の製造及び白色度評価 この実験例は、ハンドシートの製造及びハンドシートの
白色度(GEスケール)の評価を示している。
【0029】実験例1に記載した手順にしたがって、予
備凝集クレイフィラーを調成した。凝集クレイフィラー
を750rpmの攪拌速度でダイナミック・ドレナージ
・ジャー内で500ml分の完成紙料に添加した。フィラ
ーを繊維に関して5%で添加し、これは完成紙料1トン
当たり0.2ポンド(0.010%)の凝集剤に相当する量を含
むものであった。完成紙料をダイナミック・ドレナージ
・ジャー内のフィラーに加えた後、紙料を即座にハンド
シート装置に移送し、ハンドシートを形成した。ハンド
シートを5分間と2分間の2回圧搾し、100°F(3
8℃)の状態にあるドラム乾燥機で約20分間にわたっ
て乾燥させ、一定の温度/湿度の部屋内で一晩かけて硬
化させた。第2のハンドシートを10%凝集クレイフィ
ラーを用いて調成した。比較目的のため、類似のハンド
シートを、同等な量のフィラーを用い、このフィラーを
ダイナミック・ドレナージ・ジャー内の完成紙料に添加
した後、凝集剤をリテンションエイドとして添加して形
成した。対照例としてのハンドシートもまた、調成した
が、この場合フィラー又はリテンションエイドをジャー
に添加しなかった。
【0030】ハンドシートの各組をGE白色度及びフィ
ラー含有量について分析した。これらの結果から、灰分
が一定として凝集フィラー、非凝集フィラー及び未使用
フィラーを添加しない場合の白色度を、対照例としての
ハンドシートとの比較のために評価した。以下の結果が
得られた。表 3 シートのフィラー含有量(%) 白色度(GEスケール) 凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 53.2 非凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 51.2 対照例 4.3%(0%未使用) 52.2 −非未使用フィラー これらの結果の示すところによれば、従来方法の教示に
したがって非凝集フィラーとリテンションエイドを併用
すると、白色度はリテンションエイドを用いない対照例
としてのハンドシートと比較して低下する。測定した白
色度のこの低下は、ハンドシート中の完成紙料の望まし
くない成分のリテンションによるものであると考えられ
る。驚くべきことに、そしてこれとは対照的に、本発明
の方法による予備凝集フィラーを用いると、測定した白
色度が著しく増大した。白色度のこの増大は、ハンドシ
ート中のフィラーの存在によるものであると共に完成紙
料の望ましくない成分の含有量がフィラーのリテンショ
ンの利益を相殺するほどではなかったためであると考え
られる。実験例 4 ハンドシートの製造及び強度特性の評価 ハンドシートを実験例3にしたがって調成した。ハンド
シートの各々を、スコット接着強さ及びミューレン破裂
強さを含む強度特性について分析した。結果を所与のフ
ィラー含有量に合わせて内挿して対照例と比較した。以
下の結果が得られた。表 4 フィラー含有量 スコット接着強さ ミューレン破裂強さ 対照例 4.3%(0%未使用) 119.4 7.5 非凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 126.5 17.5 凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 127.8 18.5 これらの結果の示すところによれば、予備凝集フィラー
を用いると、従来方法にしたがって製造したウェブ及び
リテンションエイドを用いないで製造したウェブと比較
して、スコット接着強さ及びミューレン破裂強さが向上
したペーパーウェブが得られている。実験例 5 ハンドシートの製造及び不透明度の評価 ハンドシートを実験例3に従って製造し、ハンドシート
の不透明度を評価した。以下の結果が得られた。表 5 シートのフィラー含有量(%) 不透明度 対照例 4.3%(0%未使用) 97.30 非凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 97.97 凝集フィラー 7.3 %内挿(3%未使用) 98.23 これらの結果の示すところによれば、本発明の方法は、
フィラーが同等のレベルの状態で従来方法により得るこ
とができる不透明度よりも高い不透明度をもたらす。実験例 6 実験例3にしたがって製造したハンドシートを、厚さ及
び多孔度についてガーレイデンシメータを用いて検査し
た。以下の結果が得られた。表 6 フィラー含有量 厚さ 多孔度 対照例 4.3%(0%未使用) 6.03 89.48 非凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 8.86 88.64 凝集フィラー 7.3%内挿(3%未使用) 6.29 96.4 従来方法で観察された厚さが著しく大きいことの理由
は、繊維が束になり、シートの形成が不十分であったと
考えられた。同様に、従来方法により製造されたハンド
シートの多孔度の減少は、シートの形成が不十分であっ
たと考えられた。当該知られているように、シートの形
成具合が悪いと、シートは多孔度が高くなり、同様に、
厚さの変化は、形成具合の著しい変化の現れであること
が分かる。従来方法により製造されたシートのシート形
成が比較的品質不良であることは、目視検査で確認され
た。
【0031】従来方法とは対照的に、本発明の方法によ
り、対照例としてのハンドシートと比較して厚さの増大
分が驚くほど僅かであり、且つ多孔度が小さいハンドシ
ートが得られた。ハンドシートを目視検査すると、本発
明に従って製造されたハンドシートは、従来方法により
製造された対照例としてのシートと比較して形成具合が
良好であるように見えた。これらの特性の改善により、
紙の印刷適性と紙シートの印刷品質の双方が向上する。
【0032】かくして、本発明の上記目的が達成された
ことが分かる。本発明は、予備凝集フィラーを用いるこ
とによりフィラーを新聞用紙又は他の低等級完成紙料中
へ与える方法を提供する。驚くべきことには、ペーパー
ウェブを完成紙料から製造すると、ペーパーウェブの多
くの特性は、別の方法で製造されたペーパーウェブと比
較して向上している。本発明の方法は、ハンドシートの
製造に役立つだけでなく、大規模な新聞用紙製造にも役
立つ。
【0033】本発明の特定の実施形態を示したが、当業
者であれば特に上記教示に照らして設計変更例を想到で
きるので本発明はこれら実施形態に限定されないことは
理解されよう。したがって、特許請求の範囲は、本発明
の真の精神及び範囲内に属する改良例の本質的特徴を構
成する特徴を有するものとしてこれら設計変更例を包含
する。本明細書で引用されている全ての技術文献の記載
内容全体は、本明細書の一部を形成するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来型抄紙方法の略図である。
【図2】本発明のペーパーウェブ製造方法の略図であ
る。
【符号の説明】
10、10’ パルプスラリー 15、15’ ヘッドボックス 16、16’ ペーパーウェブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペーパーウェブの製造方法であって、 砕木パルプ、再生パルプ及びこれらかの混合物から成る
    群から選択されたパルプである低等級パルプを乾燥パル
    プ重量で少なくとも約30%含むパルプスラリーを準備
    する工程と、 予備凝集フィラーを前記スラリーに添加して混合物を形
    成する工程と、 該混合物からペーパーウェブを形成する工程とを有し、 前記予備凝集フィラーが、前記ウェブ中にフィラー含有
    を生じさせるのに有効な量、前記スラリー中に添加さ
    れ、前記フィラーの少なくとも一部が、前記予備凝集フ
    ィラーから成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ウェブをリールに巻き取る工程を更
    に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記方法は、 混合物を製紙機械のヘッドボックスに添加する工程と、 前記スラリーをウェブフォーマに置く工程と、 ペーパーウェブを前記ヘッドボックスから引き出す工程
    とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記低等級パルプは、前記スラリー中に
    少なくとも約40%の量存在することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記予備凝集フィラーが、 非凝集ペーパーフィラー用材料の水性スラリー及びフィ
    ラー用材料の重量で0.5〜60%の凝集剤の水性スラリ
    ーを剪断装置内へ連続的に導入する工程と、 該剪断装置内で、追加の処理を行わなくても紙の製造に
    用いられるのに合ったサイズの凝集フィラー粒子を生じ
    させるのに十分な剪断力を前記混合物に及ぼす工程と、 前記凝集フィラー粒子を前記剪断装置から連続的に取り
    出す工程とにより調製されることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記パルプが砕木パルプを含むことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ウェブを乾燥させる工程と、 前記ウェブを枚葉紙の状態に裁断する工程とを更に有す
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記フィラー中の凝集剤の量が、前記フ
    ィラーの乾燥重量で乾燥凝集剤として約0.5%〜約4
    %の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記ウェブをリール上に集める工程を実
    施し、前記ウェブをリール上に集めた後、前記ウェブに
    対して印刷を行う工程と前記ウェブを枚葉紙の状態に裁
    断する工程のうち一方を先に他方を後に実施することを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    方法により製造されたペーパーウェブ。
JP11295881A 1998-10-16 1999-10-18 ペ―パ―ウェブ及びその製造方法 Pending JP2000129589A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17387598A 1998-10-16 1998-10-16
US09/173875 1998-10-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000129589A true JP2000129589A (ja) 2000-05-09

Family

ID=22633881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11295881A Pending JP2000129589A (ja) 1998-10-16 1999-10-18 ペ―パ―ウェブ及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6602389B2 (ja)
EP (1) EP0994216A1 (ja)
JP (1) JP2000129589A (ja)
AU (1) AU765441B2 (ja)
CA (1) CA2282211C (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194651A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Kurita Water Ind Ltd 紙および板紙の製造方法
JP2007023426A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Nippon Paper Industries Co Ltd クリア塗工印刷用紙
JP2007254946A (ja) * 2006-02-27 2007-10-04 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙
US8414739B2 (en) 2005-03-18 2013-04-09 Harima Chemicals, Inc. Filled paper and method of manufacturing the same
CN105612287A (zh) * 2013-10-07 2016-05-25 巴斯夫欧洲公司 含有无木浆的纸张和纸板的制造

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050061750A1 (en) * 2003-09-23 2005-03-24 Polymer Ventures, Inc. Methods for the purification of contaminated waters
WO2017054198A1 (en) * 2015-09-30 2017-04-06 Ecolab Usa Inc. Compositions and methods for treating filler in papermaking
US11401660B2 (en) * 2018-08-23 2022-08-02 Eastman Chemical Company Broke composition of matter
JP2021116513A (ja) * 2020-01-29 2021-08-10 セイコーエプソン株式会社 繊維構造体製造装置、繊維構造体製造方法、及び繊維構造体

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450605A (en) * 1977-09-29 1979-04-20 Honshu Paper Co Ltd Paper making method
JPS54116405A (en) * 1978-02-27 1979-09-10 Honshu Paper Co Ltd Filler containing paper product and production
JPS5649097A (en) * 1978-01-18 1981-05-02 Blue Circle Ind Ltd Composition used together with paper making filler and production of filler and paper making method using same
JPS62184197A (ja) * 1986-02-07 1987-08-12 三菱製紙株式会社 填料内添紙の製造方法
JPS63203894A (ja) * 1987-02-17 1988-08-23 三菱製紙株式会社 填料内添紙の製造方法
JPS6422974A (en) * 1987-06-26 1989-01-25 Ecc America Inc Production of kaolinite aggregate using organosilicon compound and aggregate produced
JPH0314696A (ja) * 1988-06-10 1991-01-23 Okutama Kogyo Kk 炭酸カルシウム凝集体の製造方法
JPH0337207A (ja) * 1989-07-05 1991-02-18 Dic Hercules Chem Inc 異形粒子の製造方法および紙への応用
JPH03260194A (ja) * 1990-03-07 1991-11-20 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd インキ裏抜けの少ない新聞用軽量紙
JPH06166987A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Nippon Chem Ind Co Ltd 製紙用水和ケイ酸系填料及びその製造方法及びこの填料を内添した紙
JPH07196317A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Agency Of Ind Science & Technol 製紙用フィラーとしての軽質炭酸カルシウムの製造法
JPH07276788A (ja) * 1994-04-02 1995-10-24 Nagoya Pulp Kk 記録用紙
JPH09176985A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Nippon Paper Ind Co Ltd 填料内添紙の製造方法
JPH1060794A (ja) * 1996-08-14 1998-03-03 Oji Paper Co Ltd 填料内添紙の製造方法
JPH11508331A (ja) * 1995-06-29 1999-07-21 メトサ−セルラ オイ 製紙用フィラー及びフィラーの製造方法
JP2001511853A (ja) * 1997-02-11 2001-08-14 ミネラルス・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 製紙用セルロース繊維への鉱物填料の内腔充填

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3433704A (en) 1965-12-16 1969-03-18 Engelhard Min & Chem Attapulgite clay paper filler and method of forming newsprint therewith
US4174998A (en) * 1974-11-15 1979-11-20 The Associated Portland Cement Manufacturers Limited Preflocculated filler compositions for use in the manufacture of paper
IE47019B1 (en) * 1977-07-12 1983-11-30 Blue Circle Ind Ltd Producing dispersions of polymeric material and preflocculated fillers for use in papermaking
SE432951B (sv) 1980-05-28 1984-04-30 Eka Ab Pappersprodukt innehallande cellulosafibrer och ett bindemedelssystem som omfattar kolloidal kiselsyra och katjonisk sterkelse samt forfarande for framstellning av pappersprodukten
FR2492425A1 (fr) * 1980-10-21 1982-04-23 Gascogne Papeteries Procede de preparation par des techniques papetieres d'un materiau en feuille avec une retention sur machine amelioree, materiau en feuille ainsi obtenu et son application notamment dans le domaine de l'impression-ecriture, de l'emballage et des revetements
US4372814A (en) * 1981-05-13 1983-02-08 United States Gypsum Company Paper having mineral filler for use in the production of gypsum wallboard
US4799964A (en) * 1985-07-29 1989-01-24 Grain Processing Corporation Preparation of filler compositions for paper
US4913775A (en) 1986-01-29 1990-04-03 Allied Colloids Ltd. Production of paper and paper board
GB8621680D0 (en) 1986-09-09 1986-10-15 Du Pont Filler compositions
SE455795B (sv) 1986-12-03 1988-08-08 Mo Och Domsjoe Ab Forfarande och anordning for framstellning av fyllmedelshaltigt papper
FR2612213B1 (fr) * 1987-03-13 1989-06-30 Roquette Freres Procede de fabrication du papier
US5131982A (en) 1990-02-26 1992-07-21 Nalco Chemical Company Use of dadmac containing polymers for coated broke treatment
US4997523A (en) 1990-06-20 1991-03-05 Betz Panerchem, Inc. Method for effectively breaking up latex-coated paper during pulping to decrease the potential for white pitch deposition
US5466338A (en) 1993-11-17 1995-11-14 Nalco Chemical Company Use of dispersion polymers for coated broke treatment
US5755930A (en) * 1994-02-04 1998-05-26 Allied Colloids Limited Production of filled paper and compositions for use in this
PE20001258A1 (es) 1998-12-07 2000-11-08 Hercules Inc Poliacrilamidas glioxalatadas como agentes fortalecedores de papel

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5450605A (en) * 1977-09-29 1979-04-20 Honshu Paper Co Ltd Paper making method
JPS5649097A (en) * 1978-01-18 1981-05-02 Blue Circle Ind Ltd Composition used together with paper making filler and production of filler and paper making method using same
JPS54116405A (en) * 1978-02-27 1979-09-10 Honshu Paper Co Ltd Filler containing paper product and production
JPS62184197A (ja) * 1986-02-07 1987-08-12 三菱製紙株式会社 填料内添紙の製造方法
JPS63203894A (ja) * 1987-02-17 1988-08-23 三菱製紙株式会社 填料内添紙の製造方法
JPS6422974A (en) * 1987-06-26 1989-01-25 Ecc America Inc Production of kaolinite aggregate using organosilicon compound and aggregate produced
JPH0314696A (ja) * 1988-06-10 1991-01-23 Okutama Kogyo Kk 炭酸カルシウム凝集体の製造方法
JPH0337207A (ja) * 1989-07-05 1991-02-18 Dic Hercules Chem Inc 異形粒子の製造方法および紙への応用
JPH03260194A (ja) * 1990-03-07 1991-11-20 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd インキ裏抜けの少ない新聞用軽量紙
JPH06166987A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Nippon Chem Ind Co Ltd 製紙用水和ケイ酸系填料及びその製造方法及びこの填料を内添した紙
JPH07196317A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Agency Of Ind Science & Technol 製紙用フィラーとしての軽質炭酸カルシウムの製造法
JPH07276788A (ja) * 1994-04-02 1995-10-24 Nagoya Pulp Kk 記録用紙
JPH11508331A (ja) * 1995-06-29 1999-07-21 メトサ−セルラ オイ 製紙用フィラー及びフィラーの製造方法
JPH09176985A (ja) * 1995-12-27 1997-07-08 Nippon Paper Ind Co Ltd 填料内添紙の製造方法
JPH1060794A (ja) * 1996-08-14 1998-03-03 Oji Paper Co Ltd 填料内添紙の製造方法
JP2001511853A (ja) * 1997-02-11 2001-08-14 ミネラルス・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 製紙用セルロース繊維への鉱物填料の内腔充填

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005194651A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Kurita Water Ind Ltd 紙および板紙の製造方法
US8414739B2 (en) 2005-03-18 2013-04-09 Harima Chemicals, Inc. Filled paper and method of manufacturing the same
JP2007023426A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Nippon Paper Industries Co Ltd クリア塗工印刷用紙
JP2007254946A (ja) * 2006-02-27 2007-10-04 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙
CN105612287A (zh) * 2013-10-07 2016-05-25 巴斯夫欧洲公司 含有无木浆的纸张和纸板的制造

Also Published As

Publication number Publication date
US20020088565A1 (en) 2002-07-11
AU765441B2 (en) 2003-09-18
EP0994216A1 (en) 2000-04-19
US6602389B2 (en) 2003-08-05
CA2282211A1 (en) 2000-04-16
AU4874899A (en) 2000-04-20
CA2282211C (en) 2007-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4115187A (en) Agglomerated fillers used in paper
JPS6411759B2 (ja)
JPH0615755B2 (ja) 紙及び板紙の製造方法
JP3032601B2 (ja) 改良された製紙用無機充填剤
US6835282B2 (en) Paper web with pre-flocculated filler incorporated therein
JP2017500454A (ja) ポリマー乳化剤によって乳化されたasaエマルションのサイズ効率を改善する方法
EP1529133A1 (de) Verfahren zur herstellung von papier, pappe und karton
JP2000506486A (ja) 酸耐性炭酸カルシウム組成物およびその使用
JP2000129589A (ja) ペ―パ―ウェブ及びその製造方法
EP0884416A2 (en) Paper production process which incorporates carbon dioxide
US6468393B1 (en) Patterned paper
JP2002520505A (ja) 製紙工程における微粒子系
JP2004502057A (ja) 紙ウェブの製造方法
JP2002526680A (ja) 製紙に用いられる微粒子系中のシリカ−酸コロイド混合物
US8906201B2 (en) Use of acidic water in the manufacture of paper
JP4324073B2 (ja) 填料の前処理方法とこれを配合した紙及び紙の製造方法
JP3199065B2 (ja) 紙の内添サイジング方法
Lindström et al. The effect of filler particle size on the dry-strengthening effect of cationic starch wet-end addition
AU2003270990A1 (en) Process for preparing a paper web
FI117715B (fi) Menetelmä täyteaineen valmistus- ja käyttötalouden parantamiseksi
JP2799505B2 (ja) エマルジョンサイズ剤
JP2618231B2 (ja) 充填紙の製造方法
JP2012117177A (ja) 新聞用紙
EP1586704A1 (en) Use of ultrafine calcium carbonate particles in papermaking
CA1075944A (en) Filled paper

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041101