JP2000129260A - ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置

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JP2000129260A
JP2000129260A JP30840598A JP30840598A JP2000129260A JP 2000129260 A JP2000129260 A JP 2000129260A JP 30840598 A JP30840598 A JP 30840598A JP 30840598 A JP30840598 A JP 30840598A JP 2000129260 A JP2000129260 A JP 2000129260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でも駆動可能な温度範囲を有し、駆動電
圧の大きさに対してより速い応答性を有し、またより低
い電圧でも駆動可能なネマチック液晶組成物を提供し、
更にこれを用いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 3種〜40種の化合物からなる液晶組成
物であって、該液晶組成物が、一般式(I-1)及び(I-
2) 【化1】 (R11、R12:C数2〜7の直鎖状アルケニル、Y11
16:H原子、F原子)の1種又は2種以上からなる液
晶成分Aを1〜50重量%含有、−2〜2のΔεを有す
る2種以上の化合物からなる液晶成分Bを10〜95重
量%含有、且つ該組成物のTN-Iが60℃以上、T n
−10℃以下のネマチック液晶組成物及びこれを用いた
液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学的表示材
料として有用なネマチック液晶組成物及びこれを用いた
液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子の代表的なものにTN-LCD
(ツイスティッド・ネマチック液晶表示素子)があり、
時計、電卓、電子手帳、ポケットコンピュータ、ワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータなどに使用されて
いる。一方、OA機器の処理情報の増加に伴い、一画面
に表示される情報量が増大しており、シェファー(Sche
ffer)等[SID '85 Digest, 120頁(1985年)]、あるい
は衣川等[SID '86 Digest,122頁(1986年)]によって、
STN(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)−LCDが
開発され、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ
などの高情報処理用の表示に広く普及しはじめている。
【0003】最近、STN-LCDでの応答特性を改善する目
的でアクティブアドレッシング駆動方式が提案されてい
る。(Proc.12th International Display Research Con
ference p.503 1992年)この様な液晶材料として、弾性
定数比K33/K11が1.5前後、複屈折率△nが
0.11〜0.24の範囲で、誘電率異方性△εの大き
さに比較してより小さい粘性が特に要求されている。従
って、現在も新しい液晶化合物あるいは液晶組成物の提
案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明に関連する化合
物は、以下のような化合物の記載が、例えば特表平3−
503637では一般式(a)におけるRaがアルキル基、
アルコキシ基でYaがFで表される化合物が、特開平4
−300861では一般式(b)におけるRbがアルケニル
基、アルケニルオキシ基で表される化合物が報告されて
いる。また、本発明者らは、特開平9−157654号
等において、一般式(a)で表される化合物を含む組成物
を示している。
【0005】
【化4】 しかしながら、これらの化合物を用いても、応答性や急
峻性等の電気光学特性を更に改善することが要望されて
おり、依然として問題が残されたままである。
【0006】より具体的には、例えば、誘電率異方性△
εの大きさに比較してより小さい粘弾性により液晶表示
の応答性を改善させたり、他の液晶材料に対し結晶化あ
るいは析出しやすい傾向を低減させ、低温での安定した
ネマチック相を得ることにより広い温度範囲で駆動可能
な液晶表示をすることが望まれている。また、例えば、
ワードプロセッサ、パーソナルコンピューター等の情報
量の多いSTN-LCDでは高デューティー化に対応して駆動
電圧の周波数特性の安定化、あるいは携帯用では駆動電
圧の温度依存性の安定化等が求められている。このた
め、更に優れている液晶材料が新たに必要とされてい
る。
【0007】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のであり、少量の添加によっても、他の特性を損なうこ
となく、目的に応じた液晶材料を提供することにある。
より詳しくは、低温でも駆動可能な温度範囲を有し、駆
動電圧の大きさに対してより速い応答性を有し、またよ
り低い電圧でも駆動可能なネマチック液晶組成物を提供
することにあり、この液晶組成物を構成材料として用い
た、電気光学特性の改善された液晶表示装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、 1.3種〜40種の化合物からなる液晶組成物であっ
て、該液晶組成物が、一般式(I-1)及び(I-2)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R11及びR12は各々独立的に炭素
原子数2〜7の直鎖状アルケニル基を表わし、Y11〜Y
16は各々独立的に水素原子又はフッ素原子を表わす。)
で表される1種又は2種以上の化合物からなる液晶成分
Aを1〜50重量%含有し、−2〜2の誘電率異方性
(Δε)を有する2種以上の化合物からなる液晶成分B
を10〜95重量%含有し、且つ該ネマチック液晶組成
物のネマチック相−等方性液体相転移温度(TN-I)が
60℃以上であり、結晶相又はスメクチック相−ネマチ
ック相転移温度(T n)が−10℃以下であることを
特徴とするネマチック液晶組成物。 2.前記液晶成分Aが、一般式(I-1)及び(I-2)にお
いて、R11及びR12が共にブテニル基である化合物、及
び/又はY13及びY16が共に水素原子である化合物、か
ら選ばれる化合物を1種又は2種以上含有することを特
徴とする上記1記載のネマチック液晶組成物。 3.液晶成分Bが、一般式(II-1)〜(II-3)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R21〜R23は各々独立的に炭素原
子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表わ
し、R24〜R26は各々独立的に炭素原子数1〜7の直鎖
状アルキル基あるいはアルコキシ基、又は炭素原子数2
〜7の直鎖状アルケニル基あるいはアルケニルオキシ基
を表わし、Y21は水素原子、フッ素原子又は-CH3を表
わし、Y22及びY23は各々独立的に水素原子又はフッ素
原子を表わし、Z21〜Z 24は各々独立的に単結合、-C
OO-、-C24-又は-C48-を表わし、Z25は単結
合、-COO-又は-C≡C-を表わし、環Aはシクロヘキ
サン環又はシクロヘキセン環を表わし、m、n及びpは
各々独立的に0又は1の整数を表わす。)で表される化
合物群から選ばれる化合物を含有することを特徴とする
上記1又は2記載のネマチック液晶組成物。
【0013】4.前記液晶成分Bが、一般式(II-1)〜
(II-3)において、R21〜R23が各々独立的に炭素原子
数2〜7の直鎖状アルケニル基で表される化合物、R24
〜R26が各々独立的に炭素原子数2〜7の直鎖状アルケ
ニル基で表される化合物、一般式(II-1)におけるmが
0又は1で表される化合物、一般式(II-2)におけるn
が0で表される化合物、一般式(II-3)におけるpが0
でありZ25が-C≡C-である化合物、一般式(II-3)に
おけるpが1でありZ25が単結合又は-C≡C-で表され
る化合物、から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有
することを特徴とする上記3記載のネマチック液晶組成
物。 5.液晶成分A及び液晶成分Bの他に、加えることので
きる液晶成分Cとして、一般式(III-1)〜(III-4)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R31〜R34は各々独立的に炭素原
子数2〜7の直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCs
2s+1-O-Ct2tを表わし、s及びtは各々独立的に
1〜5の整数を表わし、X31〜X34は各々独立的にフッ
素原子、塩素原子、-OCF3、-OCHF2、-CF3又は
-CNを表わし、Y31〜Y39は各々独立的に水素原子又
はフッ素原子を表わし、Z31、Z33〜Z35は各々独立的
に単結合、-COO-、-C24-又は-C48-を表わし、
32、Z36は各々独立的に単結合、-COO-又は-C≡
C-を表わし、各化合物におけるシクロヘキサン環にお
ける水素原子(H)うち少なくとも1つは重水素原子
(D)で置換されていても良い。)で表される化合物群
から選ばれる化合物を含有することを特徴とする上記
1、2、3又は4記載のネマチック液晶組成物。
【0016】6.前記液晶成分Cが、一般式(III-1)
におけるZ31が単結合でありR31が炭素原子数2〜7の
直鎖状アルキル基又はアルケニル基で表される化合物、
一般式(III-2)におけるX32が-CNでありZ32が単結
合又は-COO-で表される化合物、一般式(III-3)に
おけるZ33及びZ34の少なくとも一方が単結合でありR
3 3が炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニ
ル基で表される化合物、一般式(III-3)におけるZ33
及びZ34の少なくとも一方が単結合でありX33がフッ素
原子である化合物、一般式(III-4)におけるZ36が単
結合又は-COO-を表しX34が-CNである化合物、一
般式(III-4)におけるZ36が単結合、-COO-又は-C
≡C-を表しX34がフッ素原子である化合物、から選ば
れる化合物を1種又は2種以上含有することを特徴とす
る上記5記載のネマチック液晶組成物。
【0017】7.該ネマチック液晶組成物の誘電率異方
性(△ε)が3〜15の範囲であり、20℃における粘
度(η)が8〜20c.p.の範囲であることを特徴と
する上記1、2、3、4、5又は6記載のネマチック液
晶組成物。 8.該ネマチック液晶組成物の誘電率異方性(△ε)が
15〜30の範囲であることを特徴とする上記1、2、
3、4、5又は6記載のネマチック液晶組成物。 9.上記1乃至8記載のネマチック液晶組成物を用いた
ツイスティッド・ネマチック又はスーパー・ツイスティ
ッド・ネマチック液晶表示装置。を前記課題を解決する
ための手段として見出した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一例について説明
する。
【0019】本発明に係わる一般式(I-1)、(I-2)で
表される化合物の代表的なものは、下記に示す式(I-1
a)〜(I-2l)である。尚、各化合物は、蒸留、カラム
精製、再結晶等の方法を用いて不純物を除去し、充分精
製したものを使用した。
【0020】
【化8】
【0021】本発明の液晶組成物は、一般式(I-1)及
び(I-2)で表される1種又は2種以上の化合物からな
る液晶成分Aを必須成分として含有する。この一般式
(I-1)、(I-2)で表される化合物は、誘電率異方性Δ
εが非常に大きいという特徴を有する。このため本発明
の液晶組成物は広い範囲で誘電率異方性Δεを調整する
ことが可能となり、低電圧で駆動できるという特徴を有
している。誘電率異方性Δεが非常に大きい化合物は、
同時に粘度も大きいという欠点を有している。しかし、
本発明の液晶組成物は、一般式(I-1)及び(I-2)で表
される1種又は2種以上の化合物からなる液晶成分Aを
1〜50重量%含有し、−2〜2の誘電率異方性を有す
る2種以上の化合物からなる液晶成分Bを10〜95重
量%含有させることで、誘電率異方性の大きさに対して
より小さい粘度を有することを見いだした。
【0022】更に、本発明の液晶成分Aを構成する一般
式(I-1)及び(I-2)の化合物は、側鎖基がアルケニル
基であることから、TN-LCD、STN-LCDの所望の駆動電圧
に対しより改善した表示特性を示している。目的に応じ
た誘電率異方性を得るために、液晶成分Aを1〜50重
量%の範囲で含有させることができるが、5〜40重量
%の範囲が特に好ましい。また、低温での相溶性を好ま
しくさせるには、単体では7重量%以下が好ましく、1
〜6重量%が特に好ましく、総量に応じて成分数を増や
すことが好ましい。
【0023】より好ましい形態は、液晶成分Aが、一般
式(I-1)及び(I-2)において、R 11及びR12が共にブ
テニル基である化合物、及び/又はY13及びY16が共に
水素原子である化合物、から選ばれる化合物を1種又は
2種以上含有させることであり、更に特に好ましい化合
物は、式(I-1a)、(I-1b)、(I-1d)、(I-1g)、
(I-1h)、(I-1j)である。これらを主な構成成分とし
た場合、駆動電圧と粘性を同時により好ましいものとさ
せる。
【0024】本発明のネマチック液晶組成物は、必須成
分である液晶成分Aに加えて、−2〜2の誘電率異方性
を有する2種以上の化合物からなる液晶成分Bを含有さ
せることが好ましい。本発明で述べる−2〜2より大き
い誘電率異方性を有する液晶化合物の好ましいものとし
ては、以下に示すものである。即ち、液晶化合物の化学
構造は棒状であり、中央部分が1個から4個の六員環を
有したコア構造を有し、中央部分長軸方向の両端に位置
する六員環が、液晶分子長軸方向に相当する位置で置換
された末端基を有し、両端に存在する末端基の両方が非
極性基であること、即ち例えばアルキル基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アルケニル
オキシ基、アルカノイルオキシ基である化合物である。
液晶成分Bは、2種以上20種以下の範囲で構成するこ
とが好ましく、5種以上12種以下の範囲で構成するこ
とがより好ましい。
【0025】本発明の液晶成分Bとして、一般式(II-
1)〜(II-3)で表される化合物群から選ばれる化合物
を含有することが好ましい。一般式(II-1)〜(II-3)
で表される好ましい化合物の代表的なものは、下記に示
す一般式(II-1a)〜(II-3i)である。尚、各化合物
は、蒸留、カラム精製、再結晶等の方法を用いて不純物
を除去し、充分精製したものを使用した。
【0026】
【化9】
【0027】一般式(II-1a)〜(II-3i)で表される中
で、特に好ましい化合物は、一般式(II-1a)、(II-1
b)、(II-1d)、(II-2a)、(II-3c)、(II-3e)、
(II-3g)で表される化合物であり、これらの化合物
は、必須成分である液晶成分Aの一般式(I-1)、(I-
2)の化合物と良く混合する特徴を有し、粘性の低減効
果が大きく、低温でのネマチック相を改善させるのに有
用である。
【0028】更に、より好ましい形態を以下に示す。
【0029】液晶成分Bが、一般式(II-1)〜(II-3)
に対して、小群B1:R21〜R23が各々独立的に炭素原
子数2〜7の直鎖状アルケニル基を表す化合物、及び/
又はR24〜R26が各々独立的に炭素原子数2〜7の直鎖
状アルケニル基を表す化合物、から選ばれる化合物を1
種又は2種以上含有し、該化合物の含有量が5〜100
重量%である。特に好ましいのは、R21〜R26が各々独
立的に炭素原子数2〜5の直鎖状アルキル基又はCH2=
CH2-(CH2)u(u=0、2)のアルケニル基である化
合物であり、少なくとも1種以上含有させることにより
好ましい効果が得られる。
【0030】液晶成分Bが、小群B2:一般式(II-1)
におけるmが0又は1で表される化合物を1種又は2種
以上含有し、該化合物の含有量が5〜100重量%であ
る。特に好ましい化合物を下記に示す。
【0031】
【化10】
【0032】液晶成分Bが、小群B3:一般式(II-2)
におけるnが0である化合物を1種又は2種以上含有
し、該化合物の含有量が5〜100重量%である。特に
好ましい化合物を下記に示す。
【0033】
【化11】
【0034】液晶成分Bが、小群B4:一般式(II-3)
におけるpが0でありZ25が-C≡C-である化合物を1
種又は2種以上含有し、該化合物の含有量が5〜100
重量%である。特に好ましい化合物を下記に示す。
【0035】
【化12】
【0036】液晶成分Bが、小群B5:一般式(II-3)
におけるpが1でありZ25が単結合又は-C≡C-で表さ
れる化合物を1種又は2種以上含有し、該化合物の含有
量が5〜100重量%である。特に好ましい化合物を下
記に示す。
【0037】
【化13】
【0038】これら小群B1〜B5の各々について1種
のみの小群で液晶成分Bを構成してもよく、2種以上の
小群を組み合わせてもよく、あるいはすべての小群から
選ばれる化合物を1種又は2種以上含有することもでき
る。但し、液晶成分Bが1種のみの小群からなる場合
は、該群において少なくとも2種以上の化合物を含有す
るものである。このようにして、粘度を低減させること
ができ、比抵抗が比較的高いという特徴を有し、液晶組
成物の複屈折率Δnを用途に応じて容易に最適化するこ
とができ、液晶表示装置の色むらの低減、視角特性の向
上、コントラスト比の増加を容易に達成することができ
る。また、小群B4、B5の化合物を多用することで液
晶層が1〜5μmの薄いTN-LCD、STN-LCD液晶表示素子
の作製を可能とすることができる。
【0039】更に、液晶成分Cとして、一般式(III-
1)〜(III-4)で表される化合物群から選ばれる化合物
を含有することが好ましい。一般式(III-1)〜(III-
4)で表される特に好ましい化合物として、以下に示す
一般式(III-1a)〜(III-4h)を示す。これらの化合物
は、必須成分の液晶成分Aである一般式(I-1)、(I-
2)の化合物や、これに一般式(II-1)〜(II-3)の化
合物を含有する液晶成分Bを混合した液晶組成物と良く
混合する特徴を有し、特に駆動電圧の目的に応じた調製
やその温度依存性の改善あるいは応答性の改善に有用で
ある。特に、一般式(III-1a)、(III-1b)、(III-2
b)、(III-3a)、(III-4a)、(III-4d)、(III-4
e)の化合物はこの効果に優れており、3〜20%と少
量の添加でもこの効果を得ることができる。
【0040】
【化14】
【0041】更により好ましい形態を以下に示す。
【0042】液晶成分Cが、小群C1:一般式(III-
1)におけるZ31が単結合でありR31が炭素原子数2〜
7の直鎖状アルキル基又はアルケニル基で表される化合
物を1種又は2種以上含有し、該化合物の含有量が5〜
100重量%である。特に好ましい化合物を下記に示
す。
【0043】
【化15】
【0044】液晶成分Cが、小群C2:一般式(III-
2)におけるX32が-CNでありZ32が単結合又は-CO
O-で表される化合物を1種又は2種以上含有し、該化
合物の含有量が5〜100重量%である。特に好ましい
化合物を下記に示す。
【0045】
【化16】
【0046】液晶成分Cが、小群C3:一般式(III-
3)におけるZ33及びZ34のうち少なくとも一方が単結
合でありR33が炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基又
はアルケニル基である化合物を1種又は2種以上含有
し、該化合物の含有量が5〜100重量%である。特に
好ましい化合物を下記に示す。
【0047】
【化17】
【0048】液晶成分Cが、小群C4:一般式(III-
3)におけるZ33及びZ34のうち少なくとも一方が単結
合でありX33がフッ素原子である化合物を1種又は2種
以上含有し、該化合物の含有量が5〜100重量%であ
る。特に好ましい化合物を下記に示す。
【0049】
【化18】
【0050】液晶成分Cが、小群C5:一般式(III-
4)におけるZ36が単結合又は-COO-を表しX34が-C
Nである化合物を1種又は2種以上含有し、該化合物の
含有量が5〜100重量%である。特に好ましい化合物
を下記に示す。
【0051】
【化19】
【0052】液晶成分Cが、小群C6:一般式(III-
4)におけるZ36が単結合、-COO-又は-C≡C-を表
しX34がフッ素原子である化合物を1種又は2種以上含
有し、該化合物の含有量が5〜100重量%である。特
に好ましい化合物を下記に示す。
【0053】
【化20】
【0054】これら小群C1〜C6の各々について1種
のみの小群で液晶成分Cを構成してもよく、2種以上の
小群を組み合わせてもよく、あるいはすべての小群から
選ばれる化合物を1種又は2種以上含有することもでき
る。これによって、所望の駆動電圧に対しより改善した
応答性や駆動電圧のより安定な温度特性あるいは周波数
特性を得ることができる。尚、小群C1、C3で示した
アルケニル基については、液晶成分Bの小群B1で記述
したアルケニル基が特に好ましい。また、R31〜R34
s2s+1-O-Ct2tで表される化合物の場合ではsが
1又は2で、tが1〜3の化合物が好ましい。
【0055】本発明の液晶組成物は、駆動電圧の大きさ
に対してより速い応答性を有することを特徴とするもの
である。中位の駆動電圧を目的とする場合は、本発明の
液晶組成物の誘電率異方性(Δε)が3〜15の範囲で
あり、20℃における粘性(η)が8〜20c.p.の
範囲であることが好ましい。特に低い駆動電圧を目的と
する場合は、本発明の液晶組成物の誘電率異方性(Δ
ε)が15〜30の範囲にあることが好ましく、18〜
28の範囲が特に好ましい。また、後述の実施例でも明
らかなように、液晶成分Bのみの粘性が25c.p.以
下が好ましく、15c.p.以下がより好ましく、10
c.p.以下が特に好ましい。
【0056】本発明のネマチック液晶組成物における各
群の化合物の含有量は、一般式(I-1)、(I-2)で表さ
れる化合物群から選ばれる化合物を30重量%以下で含
有することが好ましく、総量では少なくとも1重量%以
上の範囲が好ましく、1〜50重量%の範囲が好まし
く、5〜40重量%の範囲が好ましい。また、一般式
(II-1)〜(II-3)で表される化合物群から選ばれる化
合物を液晶成分Bにおいて0〜30重量%の範囲で含有
することが好ましく、総量では多くとも95重量%以下
の範囲が好ましく、特に10〜95重量%の範囲が好ま
しく、なかでも10〜70重量%の範囲が好ましい。更
に、一般式(III-1)〜(III-4)で表される化合物群か
ら選ばれる化合物を液晶成分Cにおいて0〜30重量%
の範囲で含有することが好ましく、総量では多くとも9
5重量%以下の範囲が好ましく、5〜50重量%の範囲
が好ましい。
【0057】本発明のネマチック液晶組成物は、液晶成
分Cの化合物を用いない場合、液晶成分Aと液晶成分B
との含有量比率を5:95〜40:60の範囲にするこ
とが好ましく、液晶成分Cを用いる場合には、液晶成分
Aと液晶成分Bとの含有量比率を20:80〜80:2
0の範囲にすることが好ましい。また、液晶成分Cを多
用する場合、液晶成分Aと液晶成分Bの総量を10〜5
0重量%の範囲で用いることができる。
【0058】本発明の液晶組成物は、上記一般式(II-
1)〜(II-3)、(III-1)〜(III-4)で表される化合
物以外にも、液晶組成物の特性を改善するために、液晶
化合物として認識される通常のネマチック液晶、スメク
チック液晶、コレステリック液晶などを含有していても
よい。しかしながら、これらの化合物を多量に用いるこ
とはネマチック液晶組成物の特性が低減することになる
ので、添加量は得られるネマチック液晶組成物の要求特
性に応じて制限されるものである。
【0059】本発明に関わる化合物は、構成する原子を
その同位体原子で意識的に置換させることができる。こ
の場合、水素原子を重水素原子に置換させた化合物は特
に好ましく、相溶性、弾性定数、プレチルト角、電圧保
持率等により好ましい効果を示す。好ましい形態は、上
述してきた側鎖基、連結基あるいは環に存在する水素原
子のうち少なくとも1個を重水素原子で置換した化合物
である。
【0060】現在、TN-LCD、STN-LCDあるいはTFT-LCDに
用いられている配向膜は、ポリイミド系のものが多用さ
れており、例えばLX1400、SE150、SE610、AL1051、AL34
08等が使用されている。配向膜の仕様には、液晶表示特
性、表示品位、信頼性、生産性が深く関係しており、液
晶材料に対しては例えばプレチルト角特性が重要であ
る。プレチルト角の大きさは、所望の液晶表示特性や均
一な配向性を得るために、適時調整する必要がある。例
えば、大きなプレチルト角の場合不安定な配向状態とな
りやすく、小さい場合充分な表示特性を満たされないこ
ととなる。
【0061】本発明者らは、プレチルト角がより大きい
液晶材料とより小さい液晶材料とに選別されることを見
いだしており、これを応用することによって所望の液晶
表示特性や均一な配向性を液晶材料から達成させること
を見いだした。この技術は、本発明にも応用できる。具
体的には、一般式(II-1)〜(II-3)、一般式(III-
1)、(III-3)、(III-4)におけるシクロヘキサン環
において、該環の水素原子のうち少なくとも1個を重水
素原子で置換した化合物の場合、置換位置によって異な
り、プレチルト角の幅広い調整を可能にさせる。
【0062】また、水素原子を重水素原子置換した化合
物を多用した場合、不純物の混入に対して、より高い電
圧保持率を維持する特段の効果があり、焼き付き防止等
の表示特性や製造上の歩留まりに好適である。この様な
効果は、重水の性質、即ち反応の平衡定数や速度定数の
差異、低いイオン移動度、無機物や酸素の低い溶解性等
の性質が、液晶化合物においても発現していることが考
えられる。より高い電圧保持率を維持することを得るた
めには、上述した化合物を液晶組成物総量に対して10
〜40重量%あるいはそれ以上含有させることによって
ほぼ得ることができる。
【0063】上記ネマチック液晶組成物は、高速応答性
のTN-LCDやSTN-LCDに有用であり、またカラーフィルタ
ー層を用いなくても、液晶層と位相差板の複屈折性でカ
ラー表示をすることができる液晶表示素子に有用なもの
であり、透過型あるいは反射型の液晶表示素子の用いる
ことができる。この液晶表示素子は、透明性電極層を有
し少なくとも一方が透明である基板を有し、この基板間
に前記ネマチック液晶組成物の分子をねじれた配向にさ
せ、目的に応じて30°〜360°の範囲で選択するこ
とができ、90°〜270°の範囲で選択することが好
ましく、45°〜135°の範囲または180°〜26
0°の範囲で選択することが特に好ましい。この為に、
本発明の液晶組成物は、誘起螺旋ピッチが0.5〜10
00μmとなる光学活性基を有する化合物を含有させる
ことができる。透明性電極基板に設けられる配向膜によ
って得られるプレチルト角は、1°〜20°の範囲で選
択することが好ましく、ねじれ角が30°〜100°で
は1°〜4°のプレチルト角が好ましく、100°〜1
80°では2°〜6°のプレチルト角が好ましく、18
0°〜260°では3°〜12°のプレチルト角が好ま
しく、260°〜360°では6°〜20°のプレチル
ト角が好ましい。
【0064】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。また、以下の実施例及び比較例の組成物における
「%」は「重量%」を意味する。
【0065】組成物の化学的安定性は、液晶組成物2g
をアンプル管に入れ、真空脱気後窒素置換の処理をして
封入し、150℃、1時間の加熱促進テストを行い、こ
の液晶組成物の比抵抗を測定した。実施例中、測定した
特性は以下の通りである。
【0066】 TN−I:ネマチック相−等方性液体相転移温度(℃) T→N :固体相又はスメクチック相−ネマチック相転
移温度(℃) Vth :セル厚6μmのTN-LCDを構成した時のしきい
値電圧(V) Δε :誘電率異方性 Δn :複屈折率 η :20℃での粘度(c.p.) (実施例1)
【0067】
【化21】 からなるネマチック液晶組成物(3-01)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0068】TN−I: 85.2 ℃ T→N :−30.0 ℃ Vth : 1.61V Δε : 7.2 Δn : 0.169 η : 20.0 c.p. テスト前の比抵抗 : 8.4×1012 Ω・
cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 4.0×1012 Ω・
cm
【0069】このネマチック液晶組成物は加熱促進テス
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。またこの組成物を構成材料とするツイスティ
ッド・ネマチック及びスーパー・ツイスティッド・ネマ
チック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生
しない優れたものであることが確認できた。
【0070】さらにこのネマチック液晶組成物にカイラ
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、し
きい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画面のち
らつきやクロストーク現象が改善され、速い応答性を有
し、視差の小さな視角特性という特段の効果を有するST
N-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
【0071】なお、カイラル物質はカイラル物質の添加
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53とな
るように添加した。
【0072】更にまた、セル厚dが3.0μmのTN-LCD
を構成してその表示特性を測定したところ、しきい値電
圧が1.39V、応答速度が1.2msecであった。
TN-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。 (実施例2)
【0073】
【化22】 からなるネマチック液晶組成物(3-02)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0074】TN−I:100.0 ℃ T→N :−40.0 ℃ Vth : 1.80 V Δε : 6.9 Δn : 0.114 η : 12.3 c.p. テスト前の比抵抗 : 4.1×1013 Ω・
cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 1.0×1013 Ω・
cm
【0075】このネマチック液晶組成物は加熱促進テス
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。またこの組成物を構成材料とするツイスティ
ッド・ネマチック及びスーパー・ツイスティッド・ネマ
チック液晶表示装置を作製したところ、フリッカの発生
しない優れたものであることが確認できた。
【0076】また、ここで作製したTN-LCDを用いて電気
光学特性の−10℃〜60℃での温度依存性を測定した
ところ、1.7mV/℃と優れた表示特性を示す液晶表
示装置が得られた。 (実施例3)
【0077】
【化23】 からなるネマチック液晶組成物(3-03)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0078】TN−I: 74.0 ℃ T→N :−20.0 ℃ Vth : 1.32 V Δε : 10.8 Δn : 0.130 η : 13.9 c.p.
【0079】さらにこのネマチック液晶組成物にカイラ
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角220度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、し
きい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画面のち
らつきやクロストーク現象が改善され、速い応答性を有
し、視差の小さな視角特性という特段の効果を有するST
N-LCD表示特性を示す液晶表示装置が得られた。
【0080】なお、カイラル物質はカイラル物質の添加
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53とな
るように添加した。 (実施例4)
【0081】
【化24】 からなるネマチック液晶組成物(3-04)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0082】TN−I: 82.1 ℃ T→N :−30.0 ℃ Vth : 0.81 V Δε : 21.2 Δn : 0.107 η : 36.5 c.p. テスト前の比抵抗 : 8.0×1011 Ω・
cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 3.2×1011 Ω・
cm
【0083】このネマチック液晶組成物は加熱促進テス
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。またこの組成物を構成材料とするツイスティ
ッド・ネマチック液晶表示装置を作製したところ、フリ
ッカの発生しない優れたものであることが確認できた。
【0084】また、ここで作製したTN-LCDを用いて電気
光学特性の−10℃〜40℃での温度依存性を測定した
ところ、1.0mV/℃と優れた表示特性を示す液晶表
示装置が得られた。また、低温での応答性も良好であっ
た。 (実施例5)
【0085】
【化25】 からなるネマチック液晶組成物(3-05)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0086】TN−I: 83.0 ℃ T→N :−70.0 ℃ Vth : 1.32 V Δε : 10.0 Δn : 0.094 η : 19.1 c.p. テスト前の比抵抗 : 4.1×1012 Ω・
cm 加熱促進テスト後の比抵抗 : 1.0×1012 Ω・
cm
【0087】このネマチック液晶組成物は加熱促進テス
ト後の比抵抗が高いことから、熱に安定であることが理
解できる。またこの組成物を構成材料として、「サンエ
バー610」の配向膜を有する液晶表示セルを作製したと
ころ、高いチルト角を有していた。 (実施例6及び比較例)本発明に関わる一般式(II-1
b)で表される化合物を等量混合したネマチック液晶組
成物
【0088】
【化26】 を調製した。これは本発明における液晶成分Bに相当す
る。
【0089】これに、本発明において必須成分である液
晶成分Aに相当する一般式(I-1)で表される式(3-0
6)、(3-07)の化合物、及び本発明の必須成分に相当
しない比較のための式(c)、(d)の化合物
【0090】
【化27】 をそれぞれ混合した液晶組成物を調製した。式(3-06)
の化合物を含有する液晶組成物については、上記した母
体液晶に対する式(3-06)の化合物の含有比率を10重
量%、15重量%、20重量%、25重量%及び30重
量%として、各々5種の液晶組成物を調整した。式
(c)を含有する液晶組成物の場合も、式(3-06)の場
合と同様にして液晶組成物を調整した。また、式(3-0
7)の化合物を含有する液晶組成物については、上記し
た母体液晶に対する式(3-07)の化合物の含有比率を1
0重量%、15重量%及び20重量%として、各々3種
の液晶組成物を調整した。式(d)を含有する液晶組成
物の場合も、式(3-07)の化合物の場合と同様にして液
晶組成物を調整した。
【0091】上記のようにして調整した液晶組成物各々
について、20℃における粘度及びしきい値電圧を測定
した。第1図はこの測定結果を示したものである。
【0092】第1図の示す結果から明らかなように、本
発明に関わる式(3-06)の化合物を含有する液晶組成物
及び式(3-07)の化合物を含有する液晶組成物は、本発
明外の式(c)を含有する液晶組成物及び式(d)を含有
する液晶組成物と比較して、しきい値電圧(Vth)に
対する粘度(η)が低くなっていることが明らかであ
る。これより、本発明のネマチック液晶組成物が、駆動
電圧の大きさに対してより速い応答性を有する表示装置
に好適なものであることが理解できる。
【0093】この効果は、−2〜2の誘電率異方性を有
する2種以上の化合物からなる液晶成分Bの粘性が小さ
いほど達成されやすい傾向があり、液晶成分Bのみの粘
性が25c.p.以下が好ましく、15c.p.以下が
より好ましく、10c.p.以下が更に好ましく、8
c.p.以下が特に好ましい。特に、Y13、Y16がフッ
素原子の場合、具体的には式(I-1b)、(I-1d)、(I-
1e)、(I-1g)、(I-1i)、(I-1j)、(I-2b)、(I-
2d)、(I-2e)、(I-2g)、(I-2i)、(I-2j)の化合
物を液晶成分Aとして用いた場合には、液晶成分Bとし
て一般式(II-1d)、(II-2a)、(II-2d)(II-3c)の
化合物、特に好ましい具体的化合物としては小群B1あ
るいはB2〜B4の化合物を含有させて用いることが粘
性改善に好ましい。このような使用により、上述の化合
物式(3-07)を含有したネマチック液晶組成物の粘性は
更に改良される。 (実施例7)
【0094】
【化28】 からなるネマチック液晶組成物(3-08)を調製し、この
組成物の諸特性を測定した。結果は以下の通りであっ
た。
【0095】TN−I: 91.7 ℃ T→N :−50.0 ℃ Vth : 1.32 V Δε : 18.9 Δn : 0.145 η : 44.8 c.p.
【0096】さらにこのネマチック液晶組成物にカイラ
ル物質「S−811」(メルク社製)を添加して混合液
晶を調製した。一方、対向する平面透明電極上に「サン
エバー610」(日産化学社製)の有機膜をラビングして
配向膜を形成し、ツイスト角240度のSTN-LCD表示用セル
を作製した。上記の混合液晶をこのセルに注入して液晶
表示装置を構成し、表示特性を測定した。その結果、し
きい値電圧が低く、高時分割特性に優れ、表示画面のち
らつきやクロストーク現象が改善され、視差の小さな視
角特性という特段の効果を有するSTN-LCD表示特性を示
す液晶表示装置が得られた。
【0097】なお、カイラル物質はカイラル物質の添加
による混合液晶の固有らせんピッチPと表示用セルのセ
ル厚dが、Δn・d=0.85、d/P=0.53とな
るように添加した。 ツイスト角240度のSTN-LCD表示特性 Vth : 0.98 V γ : 1.027 △(Vth)/△(T): 1.3 mV/℃
【0098】
【発明の効果】本発明のネマチック液晶組成物は、少量
の添加によっても、他の特性を損なうことなく、目的に
応じた液晶材料を提供することができる。より詳しく
は、低温でも駆動可能な温度範囲を有し、駆動電圧の大
きさに対してより速い応答性を有し、またより低い電圧
でも駆動可能なネマチック液晶組成物である。従って、
本発明の液晶組成物を用いることにより、表示画面のち
らつき、クロストーク現象の改善された液晶表示装置を
得ることができる。また複屈折率を大きくした場合、液
晶層の厚みdを低減でき応答特性を改善でき、特に情報
量の多いTN-LCD、STN-LCD形液晶表示装置において良好
な駆動特性及び表示特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例6及び比較例において測定した
20℃における粘度(η)及びしきい値電圧(Vth)
を示した図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H027 BA01 BB03 BB04 BD02 BD03 BD04 BD08 BD09 BD15 BD24 BE01 BE02 BE03 CB01 CC04 CE04 CL01 CM01 CM04 CN01 CP04 CQ04 CR01 CT01 CT02 CT03 CT04 CU01 CU04 CW01 CW02 DE04 DP01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種〜40種の化合物からなる液晶組成
    物であって、該液晶組成物が、一般式(I-1)及び(I-
    2) 【化1】 (式中、R11及びR12は各々独立的に炭素原子数2〜7
    の直鎖状アルケニル基を表わし、Y11〜Y16は各々独立
    的に水素原子又はフッ素原子を表わす。)で表される1
    種又は2種以上の化合物からなる液晶成分Aを1〜50
    重量%含有し、−2〜2の誘電率異方性(Δε)を有す
    る2種以上の化合物からなる液晶成分Bを10〜95重
    量%含有し、且つ該ネマチック液晶組成物のネマチック
    相−等方性液体相転移温度(TN-I)が60℃以上であ
    り、結晶相又はスメクチック相−ネマチック相転移温度
    (T n)が−10℃以下であることを特徴とするネマ
    チック液晶組成物。
  2. 【請求項2】 前記液晶成分Aが、一般式(I-1)及び
    (I-2)において、R 11及びR12が共にブテニル基であ
    る化合物、及び/又はY13及びY16が共に水素原子であ
    る化合物、から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有
    することを特徴とする請求項1記載のネマチック液晶組
    成物。
  3. 【請求項3】 液晶成分Bが、一般式(II-1)〜(II-
    3) 【化2】 (式中、R21〜R23は各々独立的に炭素原子数2〜7の
    直鎖状アルキル基又はアルケニル基を表わし、R24〜R
    26は各々独立的に炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基
    あるいはアルコキシ基、又は炭素原子数2〜7の直鎖状
    アルケニル基あるいはアルケニルオキシ基を表わし、Y
    21は水素原子、フッ素原子又は-CH3を表わし、Y22
    びY23は各々独立的に水素原子又はフッ素原子を表わ
    し、Z21〜Z 24は各々独立的に単結合、-COO-、-C2
    4-又は-C48-を表わし、Z25は単結合、-COO-又
    は-C≡C-を表わし、環Aはシクロヘキサン環又はシク
    ロヘキセン環を表わし、m、n及びpは各々独立的に0
    又は1の整数を表わす。)で表される化合物群から選ば
    れる化合物を含有することを特徴とする請求項1又は2
    記載のネマチック液晶組成物。
  4. 【請求項4】 前記液晶成分Bが、一般式(II-1)〜
    (II-3)において、R 21〜R23が各々独立的に炭素原子
    数2〜7の直鎖状アルケニル基で表される化合物、R24
    〜R26が各々独立的に炭素原子数2〜7の直鎖状アルケ
    ニル基で表される化合物、一般式(II-1)におけるmが
    0又は1で表される化合物、一般式(II-2)におけるn
    が0で表される化合物、一般式(II-3)におけるpが0
    でありZ 25が-C≡C-である化合物、一般式(II-3)に
    おけるpが1でありZ25が単結合又は-C≡C-で表され
    る化合物、から選ばれる化合物を1種又は2種以上含有
    することを特徴とする請求項3記載のネマチック液晶組
    成物。
  5. 【請求項5】 液晶成分A及び液晶成分Bの他に、加え
    ることのできる液晶成分Cとして、一般式(III-1)〜
    (III-4) 【化3】 (式中、R31〜R34は各々独立的に炭素原子数2〜7の
    直鎖状アルキル基、アルケニル基又はCs2s+1-O-Ct
    2tを表わし、s及びtは各々独立的に1〜5の整数を
    表わし、X31〜X34は各々独立的にフッ素原子、塩素原
    子、-OCF3、-OCHF2、-CF3又は-CNを表わ
    し、Y31〜Y39は各々独立的に水素原子又はフッ素原子
    を表わし、Z31、Z33〜Z35は各々独立的に単結合、-
    COO-、-C24-又は-C48-を表わし、Z32、Z36
    は各々独立的に単結合、-COO-又は-C≡C-を表わ
    し、各化合物におけるシクロヘキサン環における水素原
    子(H)うち少なくとも1つは重水素原子(D)で置換
    されていても良い。)で表される化合物群から選ばれる
    化合物を含有することを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載のネマチック液晶組成物。
  6. 【請求項6】 前記液晶成分Cが、一般式(III-1)に
    おけるZ31が単結合でありR31が炭素原子数2〜7の直
    鎖状アルキル基又はアルケニル基で表される化合物、一
    般式(III-2)におけるX32が-CNでありZ32が単結合
    又は-COO-で表される化合物、一般式(III-3)にお
    けるZ33及びZ34の少なくとも一方が単結合でありR33
    が炭素原子数2〜7の直鎖状アルキル基又はアルケニル
    基で表される化合物、一般式(III-3)におけるZ33
    びZ34の少なくとも一方が単結合でありX33がフッ素原
    子である化合物、一般式(III-4)におけるZ36が単結
    合又は-COO-を表しX34が-CNである化合物、一般
    式(III-4)におけるZ36が単結合、-COO-又は-C≡
    C-を表しX34がフッ素原子である化合物、から選ばれ
    る化合物を1種又は2種以上含有することを特徴とする
    請求項5記載のネマチック液晶組成物。
  7. 【請求項7】 該ネマチック液晶組成物の誘電率異方性
    (△ε)が3〜15の範囲であり、20℃における粘度
    (η)が8〜20c.p.の範囲であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5又は6記載のネマチック液
    晶組成物。
  8. 【請求項8】 該ネマチック液晶組成物の誘電率異方性
    (△ε)が15〜30の範囲であることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5又は6記載のネマチック液晶組
    成物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8記載のネマチック液晶組
    成物を用いたツイスティッド・ネマチック又はスーパー
    ・ツイスティッド・ネマチック液晶表示装置。
JP30840598A 1997-11-28 1998-10-29 ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 Expired - Lifetime JP4385415B2 (ja)

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