JP2000128847A - アルカリの再使用方法 - Google Patents

アルカリの再使用方法

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JP2000128847A
JP2000128847A JP10297957A JP29795798A JP2000128847A JP 2000128847 A JP2000128847 A JP 2000128847A JP 10297957 A JP10297957 A JP 10297957A JP 29795798 A JP29795798 A JP 29795798A JP 2000128847 A JP2000128847 A JP 2000128847A
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aqueous solution
aqueous
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Hiroaki Kai
碩明 甲斐
Shinichi Kobayashi
新一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アセトニトリルの品質を下げることなく、ア
セトニトリルの処理に用いたアルカリ水溶液の再利用を
可能にする方法を提供する。 【解決手段】 アセトニトリルの脱水に用いたアルカリ
水溶液を加熱濃縮した回収アルカリ水溶液および/また
はアセトニトリルに含まれるシアン化水素およびアクリ
ロニトリルの除去に用いたアルカリ水溶液を加熱濃縮し
た回収アルカリ水溶液をアセトニトリルの脱水に再使用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィンのアン
モオキシデーションによって不飽和ニトリルを生産する
際に副生するアセトニトリルをアルカリを用いて処理す
る際のアルカリの再使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィンのアンモオキシデーションに
よって不飽和ニトリルを生産する際に副生するアセトニ
トリルの処理に際して、カセイソーダに代表されるアル
カリは重要な役割を果たしている。例えば、特開昭55
ー129257号公報によれば、アセトニトリルに含ま
れているシアン化水素とアクリロニトリルをカセイソー
ダを加えることによって固定化できることが示されてい
る。また、特開昭55ー153757号公報によれば、
アセトニトリルに含まれている水の除去にカセイソーダ
を使用することが示されている。しかしながら、いずれ
の場合も使用したカセイソーダはその一部をそのまま再
使用するだけで、ほとんど全量を再度使用する例は無
く、無駄に消費されていた。カセイソーダなどのアルカ
リがほとんど再使用されていなかった理由は、アセトニ
トリルを処理した後のアルカリにはアセトニトリルや副
生物等の不純物が含まれ、そのままアルカリ水溶液とし
て再使用した際の不純物の挙動が不明であった為であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来、再使
用されることなく無駄に消費されていたアルカリをアセ
トニトリル製造工程に悪影響を及ぼさずに回収し、再び
有効に使用する方法を提案することを課題とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、副生するアセトニ
トリルをアルカリを用いて脱水したあとのアルカリ水溶
液中に含まれてくるアセトニトリルは、加熱することに
よって酢酸ナトリウムとアンモニアに分解され、さらに
加熱を続けることによって大部分のアンモニアは気化し
て失われ、残った酢酸アルカリは既存のアルカリと混合
した状態で回収アルカリとしてアセトニトリルの脱水に
使用できることを見い出した。
【0005】一方、副生するアセトニトリルに含まれる
シアン化水素およびアクリロニトリルをアルカリによっ
て処理した後の希薄アルカリ水溶液中の反応生成物は、
アルカリと共に加熱することによって主に酢酸を含む有
機酸のナトリウム塩とアンモニアを生成するが、これを
濃縮して回収アルカリとし、アセトニトリルの脱水剤と
して使用しても製品アセトニトリルの品質に影響を与え
ないことが判明した。このような知見をもとに本発明は
次のような形で完成された。
【0006】即ち、本発明は、(1)オレフィンのアン
モオキシデーションによって副生するアセトニトリルか
らシアン化水素及びアクリロニトリルを除去した後にア
ルカリ水溶液を用いて脱水するに際して、アルカリ水溶
液として副生するアセトニトリルの脱水に用いたアルカ
リ水溶液を加熱濃縮した回収アルカリ水溶液(A)およ
び/または副生するアセトニトリルに含まれるシアン化
水素およびアクリロニトリルの除去に用いたアルカリ水
溶液を加熱濃縮した回収アルカリ水溶液(B)を用いる
アルカリの再使用方法、(2)アルカリ水溶液のアルカ
リがカセイソーダである(1)に記載のアルカリの再使
用方法、(3) アルカリ水溶液中のアルカリ濃度が4
0重量%以下である(1)または(2)に記載のアルカ
リの再使用方法、(4) 回収アルカリ水溶液が、アル
カリを加熱後、濃縮したものであることを特徴とする
(1)から(3)のいずれかに記載のアルカリの再使用
方法である。
【0007】以下、本発明の一例である図1を用いて、
本発明を具体的に説明する。図1は、本発明を用いてオ
レフィンのアンモオキシデーションによって副生するア
セトニトリルをアルカリ水溶液を用いて脱水する流れを
示し、1は副生アセトニトリル、2はアセトニトリル濃
縮塔、3は濃縮アセトニトリル、4は新規なアルカリ水
溶液、5はアルカリ処理槽、6はアルカリ処理されたア
セトニトリル、7は分離器、8は分離された上層液、9
は分離された下層液、10は脱水後アルカリ水溶液、1
1は濃縮前アルカリ水溶液、12は予熱器、13は冷却
後回収アルカリ水溶液、14は回収アルカリ水溶液貯
槽、15は抽出脱水塔、16は脱水後アセトニトリル、
17は余剰アルカリ水溶液の排出、18は予熱後濃縮前
アルカリ水溶液、19はアルカリ水溶液濃縮装置、20
は濃縮後アルカリ水溶液、21は濃縮装置からの発生蒸
気、22は発生蒸気圧縮器、23は発生蒸気中和用酸性
物質、24は中和した発生蒸気、25は発生蒸気の凝縮
液を示す。
【0008】本発明では、まず、副生アセトニトリルを
図1中の1〜3で濃縮するが、一般的にアセトニトリル
濃度を65%程度まで濃縮する。次に、得られた濃縮ア
セトニトリルを4〜6で示される濃縮アセトニトリルの
アルカリ処理工程に供する。アルカリ処理槽5では、濃
縮アセトニトリルに含まれるシアン化水素およびアクリ
ロニトリルをアルカリ水溶液4によってスクシノニトリ
ルに変換させたり、シアン化水素類をシアン化ナトリウ
ムあるいはシアンヒドリンのアルカリ形で安定化させ
る。
【0009】アルカリ処理工程で用いられるアルカリ水
溶液に含まれるアルカリとしては、カセイソーダ等が用
いられる。分離器7にアルカリ処理槽で処理したアセト
ニトリル6を供給し、静置その他の方法により不純物を
多く含む下層液9と不純物の少なくなった上層液8に分
離する。
【0010】抽出脱水塔15において、得られた上層液
8に後述する回収アルカリ水溶液貯槽14から回収アル
カリ水溶液を加え、塩析効果により脱水し、抽出脱水塔
15の上部から比重の軽い脱水後アセトニトリル16を
抜き出し、下部から水分を多く含む脱水後アルカリ水溶
液を抜き出す。9〜14、18〜25はアルカリ水溶液
濃縮工程を示す。濃縮されるアルカリ水溶液(以下、濃
縮工程液とする。)としては、アルカリ処理後の分離器
下層液9および/または脱水後アルカリ水溶液10を用
いるが、脱水後アルカリ水溶液については不純物のパー
ジのため一部を17より系外へ抜き出す。濃縮工程液を
予熱器12で予熱したあと、アルカリ水溶液濃縮装置1
9に送る。予熱器の熱源としては、後述する濃縮後アル
カリ水溶液20を用いることができる。
【0011】予熱後のアルカリ水溶液18を、アルカリ
水溶液濃縮装置19で加熱・減圧し、濃縮後アルカリ水
溶液20と主に水を含む発生蒸気21とに分離する。濃
縮装置19では、濃縮工程液に含まれるアセトニトリル
が加水分解し、酢酸とアンモニアに分解する。酢酸はア
ルカリと結合し、酢酸アルカリ塩となり濃縮後アルカリ
水溶液20の一部として抜き出される。酢酸アルカリ塩
を含む濃縮後アルカリ水溶液20は、熱源として予熱器
12に供給され冷却されて、回収アルカリ水溶液13と
して、回収アルカリ水溶液貯槽14に貯められる。回収
アルカリ水溶液貯槽14中の回収アルカリ水溶液は、必
要に応じて抽出脱水塔15でのアセトニトリルの脱水に
用いられる。
【0012】一方、濃縮装置19で発生したアンモニア
は発生蒸気21中に混合して抜き出しされる。但し、発
生蒸気21中のアンモニアは、発生蒸気21を後述の様
に、濃縮装置19の熱源として用いる場合に、凝縮しに
くい不活性ガスとして振る舞い、伝熱効率を低下させる
原因となる。よって、発生蒸気21を熱源として使用す
る前に、酸性物質23を用い、発生蒸気に含まれるアン
モニアの中和・固定化を行うことが好ましい。酸性物質
としては、加熱によって変化しにくいアンモニウム塩を
形成するものが用いられる。例えば、硫酸、燐酸、塩酸
といった鉱酸類が望ましい。
【0013】中和された発生蒸気24は、アルカリ水溶
液濃縮装置19の熱源として使用される。また、発生蒸
気が熱源として使用された後、蒸気が凝縮する為、その
際アンモニウム塩を凝縮液に溶解させて系外に取り出
す。系外に取り出された凝縮液25は、アンモニウム塩
を含んでいるため、有効成分の回収や処理等が行われ
る。
【0014】本発明では、上記の通り、分離器で分離さ
れた下層液9及び/または脱水後アルカリ水溶液10を
回収し、アルカリ水溶液濃縮装置19で加熱減圧を行う
ことによって、アセトニトリルの脱水に有用な回収アル
カリ水溶液とすることができる。その際、アルカリ濃縮
装置の加熱及び減圧を調整することで濃縮後アルカリ水
溶液中の溶媒量を調整し、アセトニトリルの脱水に用い
るアルカリ水溶液中のアルカリ濃度を40重量%以下に
することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施例を
示す。
【0016】
【実施例1】[副生アセトニトリルの濃縮とアルカリ処
理]プロピレンのアンモオキシデーションによってアク
リロニトリルを生産する際の副生物アセトニトリルを濃
縮しアセトニトリルを65%含む濃縮アセトニトリル1
07kgに、48%カセイソーダ水溶液6kgを添加し
てPH=13にし、60℃で8時間、アルカリ処理槽で
処理した結果、以下のアセトニトリルを得た。尚、得ら
れたアセトニトリル中のシアン化水素、アクリロニトリ
ルはそれぞれ1ppm以下、5ppm以下であった。
【0017】 アセトニトリル 60.6 % 水 35.1 % カセイソーダ 1.6 % 有機酸ソーダ 1.8 % [アルカリ処理後の液の分離]次いで、このアルカリ処
理されたアセトニトリルを冷却して静置した結果、2層
に分離した。その2層は次の組成を示した。
【0018】 上層 下層 アセトニトリル 79.1 % 6.5 % 水 20.2 % 78.8 % カセイソーダ 0 % 6.5 % 有機酸ソーダ 0 % 7.0 % 重量(kg) 84.2 28.8 [アルカリ処理後のアルカリ水溶液の濃縮と回収]得ら
れた下層液の全量を、50Lの加熱装置を備えたステン
レス製濃縮装置に入れ、液温度が60℃になるまで徐々
に加熱した。この際に発生したガス成分は、水に吸収さ
せた後、硫酸を加えて中和し、廃水処理装置に送った。
続いて、濃縮装置内圧力を徐々に減圧し、100mmH
gに保ちながら、液温度を徐々に上げて最終的に90℃
まで加熱し、濃縮処理を行った。この間、濃縮装置から
発生する蒸気は凝縮させた後、硫酸で中和し、廃水処理
装置に送った。
【0019】濃縮装置内塔底液を冷却して下記の回収ア
ルカリ水溶液15kgを得た。また濃縮処理により、液
中に含まれていたアセトニトリルは反応により有機酸と
なったために、塔底液中の有機酸ソーダ濃度は上昇し
た。 アセトニトリル 1 PPM以下 水 60 % カセイソーダ 0 % 有機酸ソーダ 37 % [回収アルカリ水溶液によるアセトニトリルの脱水]次
に、この取り出した回収アルカリ水溶液15kgを上記
上層液60kgに加えて20分間攪拌して脱水し、静置
後分離した結果、次の液を得た。
【0020】 上層液 下層液 アセトニトリル(%) 92.2 1.8 水 (%) 7.4 72.3 カセイソーダ (%) 0.0 0.0 有機酸ソーダ (%) 0.0 25.0 重量(kg) 51 24 [脱水処理後のアルカリ水溶液の濃縮と回収]次に、得
られた下層液10kgを加熱装置を備えた20Lガラス
製濃縮装置に入れ60℃に加熱し、ガス成分を除いた
後、装置内圧力を100mmHgまで徐々に下げてい
き、一方、濃縮装置内温度を徐々に90℃まで上げてい
き、濃縮処理を行った。この際、濃縮装置から発生する
蒸気は凝縮させた後、硫酸で中和し、廃水処理装置に送
った。 [回収アルカリ水溶液によるアセトニトリルの脱水]こ
うして得られた濃縮後アルカリ水溶液を冷却し、得られ
た回収アルカリ水溶液を、再び分離器で分離された上層
液の脱水に用いた。得られた脱水アセトニトリルは、ア
セトニトリル90.6%、水分4.0%で、回収アルカ
リ水溶液を用いない従来の脱水法と変わらない品質の脱
水後アセトニトリルを得られた。また、本実施例におい
て消費したカセイソーダ量はアセトニトリル1kg当た
り0.06kgであった。
【0021】
【実施例2】実施例1に用いた副生アセトニトリルを、
以下の装置類を用いて連続的に処理し、安定した組成を
得らるまで処理を続けた後の各場所の組成分析を行っ
た。尚、以下の数字は、図1において数字で示された部
位を表している。プロピレンのアンモオキシデーション
によってアクリロニトリルを生産する際に副生したアセ
トニトリル(1)毎時1000kgを段数25段からな
るアセトニトリル濃縮塔(2)を用い、65%に濃縮し
た濃縮アセトニトリル(3)毎時146kgを得た。ア
ルカリ処理槽(5)で、この濃縮されたアセトニトリル
に新規な48%カセイソーダ水溶液(4)毎時10.6
kgを添加してPH13にし、温度60℃、滞留時間8
時間でアルカリ処理した。処理されたアセトニトリル
(6)を冷却後、分離器(7)により2層に分離した液
をより取り出し、下層液(9)毎時40.9kgを、脱
水後カセイソーダ水溶液(10)の一部毎時71.3k
gと共に、予熱器(12)に供給し、アルカリ濃縮装置
(19)の底部から抜き出された濃縮後カセイソーダ水
溶液(20)および蒸気を用いて70℃に加熱し、発生
するガス成分を取り除いた後、圧力100mmHg、内
液温度90℃に保たれた容積200Lのジャケット付の
アルカリ濃縮装置(19)に送入した。濃縮装置から発
生した蒸気は圧縮機(22)で2.5気圧に加圧したあ
と、相当の50%硫酸水溶液(23)毎時6kgを噴霧
して、凝縮液(25)のPHを6〜8になるように調整
しながら、濃縮装置のジャケットへ導いた。ジャケット
には不足する熱量を補うために5気圧の飽和蒸気を注入
した。ジャケット圧力は2.5気圧に保たれ、凝縮液
(25)は抜き出して、次の廃液処理装置に送った。濃
縮されたカセイソーダ水溶液(20)毎時81.1kg
を装置底部からポンプで連続的に抜き出し、途中送入さ
れる濃縮前カセイソーダ水溶液と熱交換した後、貯槽
(14)に貯めこんだ。次に、貯槽(14)の回収カセ
イソーダ水溶液毎時81.1kgと、分離器(7)によ
り分離した上層液(8)毎時113kgとを、直径10
cm、高さ3mの磁性ラシヒリングを充填した脱水抽出
塔(15)にそれぞれ上と下から分散良く送入して脱水
した。こうして脱水抽出塔(15)の上層から脱水後ア
セトニトリル(16)毎時91.9kg、下層から脱水
後カセイソーダ水溶液毎時102.3kgを得た。この
下層液の内、余剰カセイソーダ水溶液(17)毎時31
kgを廃水処理装置に送り、残りを脱水後カセイソーダ
水溶液(10)として毎時71.3kgをアルカリ濃縮
装置に送った。
【0022】各部の組成(重量%)は次のようであっ
た。部位の数字は図1中の数字で表す。 部位 (9) (25) (20) (8) (16) (10) アセトニトリル 5.6 3.5 0 80.7 98.2 1.0 水 81.3 85.8 64.1 18.9 1.4 70.5 カセイソーダ 5.9 0 3.7 0 0 3.0 アンモニア 0.3 0 0 0.4 0.4 0.2 有機酸ソーダ 7.0 0 32.2 0 0 25.3 硫安 0 10.7 0 0 0 0 こうして得られた脱水後アセトニトリル(16)毎時9
0kgを段数45段からなる蒸留塔の中程に送入し、塔
頂から低沸点物を除き、底部から得られたアセトニトリ
ルを次の段数45段からなる蒸留塔の中程に送入して、
塔頂部から少し下の部分から以下の組成の製品アセトニ
トリルを取り出した。
【0023】 アセトニトリル 99.8% 水分 100 ppm また、本実施例におけるカセイソーダ使用量はアセトニ
トリル1kg当たり0.06kgであり、加熱用蒸気使
用量は3.7kgであった。
【0024】
【比較例1】実施例1で最初にアルカリ処理して得られ
たアセトニトリルを用いて、特開昭55−143949
号公報に記載の方法で蒸留したのち、その留出液を特開
昭55−153757号公報記載の方法でカセイソーダ
を用いて脱水し、次いで実施例2で用いた蒸留塔によっ
て製品アセトニトリルを得た結果、カセイソーダの使用
量はアセトニトリル1kg当たり0.10kgであり、
加熱蒸気使用量は5.2kgであった。
【0025】
【発明の効果】本発明によって、アセトニトリルの品質
を下げることなく、アセトニトリルの処理に用いられた
アルカリ水溶液を再利用することが可能になり、その結
果、アセトニトリルの処理に用いるアルカリ水溶液の使
用量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルカリ再利用方法の一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 副生アセトニトリル 2 アセトニトリル濃縮塔 3 濃縮アセトニトリル 4 新規なアルカリ水溶液 5 アルカリ処理槽 6 アルカリ処理されたアセトニトリル 7 分離器 8 分離された上層液 9 分離された下層液 10 脱水後アルカリ水溶液 11 濃縮前アルカリ水溶液 12 予熱器 13 冷却後回収アルカリ水溶液 14 回収アルカリ水溶液貯槽 15 抽出脱水塔 16 脱水後アセトニトリル 17 余剰アルカリ水溶液の排出 18 予熱後濃縮前アルカリ水溶液 19 アルカリ水溶液濃縮装置 20 濃縮後アルカリ水溶液 21 濃縮装置からの発生蒸気 22 発生蒸気圧縮器 23 発生蒸気中和用酸性物質 24 中和した発生蒸気 25 発生蒸気の凝縮液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィンのアンモオキシデーションに
    よって副生するアセトニトリルからシアン化水素及びア
    クリロニトリルを除去した後にアルカリ水溶液を用いて
    脱水するに際して、アルカリ水溶液として副生するアセ
    トニトリルの脱水に用いたアルカリ水溶液を加熱濃縮し
    た回収アルカリ水溶液(A)および/または副生するア
    セトニトリルに含まれるシアン化水素およびアクリロニ
    トリルの除去に用いたアルカリ水溶液を加熱濃縮した回
    収アルカリ水溶液(B)を用いるアルカリの再使用方
    法。
  2. 【請求項2】 アルカリ水溶液のアルカリがカセイソー
    ダである請求項1に記載のアルカリの再使用方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ水溶液中のアルカリ濃度が40
    重量%以下である請求項1または2に記載のアルカリの
    再使用方法。
  4. 【請求項4】 回収アルカリ水溶液が、アルカリ水溶液
    を加熱後、濃縮したものであることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のアルカリの再使用方法。
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