JP2000128840A - シス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸およびシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸の製造方法 - Google Patents

シス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸およびシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸の製造方法

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JP2000128840A
JP2000128840A JP10302423A JP30242398A JP2000128840A JP 2000128840 A JP2000128840 A JP 2000128840A JP 10302423 A JP10302423 A JP 10302423A JP 30242398 A JP30242398 A JP 30242398A JP 2000128840 A JP2000128840 A JP 2000128840A
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acid
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carbamoylcyclohexanecarboxylic
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JP10302423A
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Naomichi Murakami
尚道 村上
Iku Hatahira
郁 畠平
Kenichi Sakai
健一 酒井
Hiroyuki Nohira
博之 野平
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Yamakawa Industrial Co Ltd
Yamakawa Yakuhin Kogyo KK
Original Assignee
Yamakawa Industrial Co Ltd
Yamakawa Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度のシス−2−アミノシクロヘキサンカ
ルボン酸およびシス−2−ベンズアミドシクロヘキサン
カルボン酸を高収率で製造できる、工業化に適した、簡
便な製法を確立する。 【解決手段】 シス−シクロヘキサン−1,2−ジカル
ボン酸無水物をアンモニア水溶液中で、アンモニアと反
応させることによりシス−2−カルバモイルシクロヘキ
サンカルボン酸を得、これをアルカリ水溶液中で次亜塩
素酸塩または次亜臭素酸塩と反応させてシス−2−アミ
ノシクロヘキサンカルボン酸を得、さらにアルカリ性水
溶液中で塩化ベンゾイルと反応させることにより、構造
式(I)のシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカル
ボン酸を得るに際し、シス−2−カルバモイルシクロヘ
キサンカルボン酸のアンモニウム塩水溶液を鉱酸によっ
て強酸性とし、析出するシス−2−カルバモイルシクロ
ヘキサンカルボン酸を固液分離して分取、回収する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シス−2−ベンズ
アミドシクロヘキサンカルボン酸およびその前駆体であ
るシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性2−ベンズアミドシクロヘキサ
ンカルボン酸は、多くの医薬品や化学薬品の中間体の優
れた合成光学分割剤として従来より汎く知られている。
例えば、(±)−α−メチルベンジルアミンおよびその
パラ位がCH3 、Cl,Brである置換体が光学活性シ
ス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸によっ
て効率よく分割される(野平博之、日本化学誌,198
,903)。また、医薬品や香料、食品などに広く使
用されるl−(−)メントールの原料である(±)−メ
ントールは、光学活性シス−2−ベンズアミドシクロヘ
キサンカルボン酸によって効率よく光学分割される(野
平博之,埼玉大学紀要,1975,(9),43〜4
5) その製造法としては、(±)−シス−2−ベンズアミド
シクロヘキサンカルボン酸から優先晶析法により光学活
性なシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸
を得る方法がすでに報告されている。
【0003】一方、(±)−シス−2−ベンズアミドシ
クロヘキサンカルボン酸を製造する技術については、部
分的な合成方法の報告にとどまっており、全体を通した
製造方法の詳細は知られていない。(±)−シス−2−
ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸の中間体である
シス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を製造する
方法として、シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボ
ン酸無水物を原料とし、シス−2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸を製造する方法が知られている(野平博
之,黒川美佐男,有機合成化学協会誌,34,55(1
976)。これは、シス−シクロヘキサン−1,2−ジ
カルボン酸無水物にアンモニア水を加えてアミド化によ
り中間体であるシス−2−カルバモイルシクロヘキサン
カルボン酸を合成し、次いで水酸化ナトリウムを加えた
後、減圧濃縮してアンモニアを除去し、次いで、次亜塩
素酸ナトリウムを加えてホフマン反応によりシス−2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸を合成する方法である
が、収率が55%(対仕込シス−シクロヘキサン−1,
2−ジカルボン酸無水物)と低い。また、本発明者らの
経験によれば、工業化のためにこの方法をスケールアッ
プすると、収率がさらに低下し、安定した成績が得られ
ない。
【0004】また、2−ベンズアミドシクロヘキサンカ
ルボン酸類の製造については、2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸からトランス−2−ベンズアミドシクロヘ
キサンカルボン酸の製造方法(野平博之,江原健治,有
機合成化学協会誌,28,866,1970)が報告さ
れているが、シス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカ
ルボン酸を製造する方法については合成ルート(野平博
之,有機合成化学協会誌,50(1),14−23(1
992))が示されているだけで、その詳細は開示され
ていない。なお、トランス−2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸のアシル誘導体は本出願の発明者の一人によ
り特開平9−241227号公報に開示されているが、
原料のトランス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
はトランス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸をア
ンモニアと反応させたのち、水酸化ナトリウムを加えて
減圧下に濃縮してアンモニアを除去したのち次亜塩素酸
ナトリウムで処理する従来法によって合成したものが使
われている。そこで、シス−2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸およびシス−2−ベンズアミドシクロヘキサ
ンカルボン酸を製造する方法について鋭意検討した結
果、工業的に容易で且つ高収率な製造方法を見いだし
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はシス−
2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸およびその
前駆体であるシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン
酸の実用的な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは各反応段階
について詳細に検討した結果、従来の方法では第一工程
で反応終了後、過剰のアンモニアを除去するために水酸
化ナトリウムを加えて減圧下に濃縮する際に、生成物で
あるシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸
(カルバモイル体)が容易に加水分解してシス−シクロ
ヘキサン−1,2−ジカルボン酸になることが収率の低
下および再現性の欠如の主たる原因であることを見い出
した。そこで鋭意検討の結果、この問題を解決するには
第一工程の反応終了後、反応液を強酸によって酸性と
し、析出するシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカ
ルボン酸を濾別し、得られた粗カルボン酸をそのまま次
ぎの第二工程の原料として使用すれば良いことを見い出
した。カルバモイル体の塩基性溶液を加熱すると比較的
容易に加水分解されるが、酸性条件下では水溶性が小さ
く安定であることが判明した。カルバモイル体は水溶性
が小さいため、ほとんど定量的収率で取り出すことでき
る。さらに次ぎのホフマン反応(次亜塩素酸塩または次
亜臭素酸塩によるカルバモイル体のアミノ体への変換)
およびベンゾイル化反応の条件を最適化することによ
り、各工程の収率を向上させるとともに再現性のある結
果が得られるように改善し、再結晶精製を必要としない
高純度の製品(シス−2−ベンズアミドシクロヘキサン
カルボン酸)を高収率で、再現性よく製造できる方法に
仕上げて、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明のシス−2−アミノシク
ロヘキサンカルボン酸の製造方法は、 以下の第一工程
および第二工程を順次実施することにより、下記化8の
構造式(I)で示されるシス−2−アミノシクロヘキサ
ンカルボン酸を製造する方法において、下記第一工程で
得られるシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボ
ン酸のアンモニウム塩水溶液を鉱酸によって強酸性と
し、析出するシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカ
ルボン酸を固液分離して分取、回収したのち、第二工程
において、上記第一工程で得られた固体状のシス−2−
カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸を、アルカリ水
溶液に溶解し、次亜塩素酸塩または次亜臭素酸塩と反応
させることを特徴とする。
【0008】
【化8】
【0009】第一工程:下記の化9の反応式に示す通
り、構造式(II)で表わされるシス−シクロヘキサン−
1,2−ジカルボン酸無水物をアンモニア水溶液中で、
アンモニアと反応させることにより下記化9の構造式
(III) で表わされるシス−2−カルバモイルシクロヘ
キサンカルボン酸を得る。
【0010】
【化9】
【0011】第二工程:下記の化10の反応式に示す通
り、第一工程で得られたシス−2−カルバモイルシクロ
ヘキサンカルボン酸(構造式III) をアルカリ水溶液中
で次亜塩素酸塩または次亜臭素酸塩と反応させて構造式
(I)のシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を
得る。
【0012】
【化10】
【0013】また、本発明のシス−2−ベンズアミドシ
クロヘキサンカルボン酸の製造方法は、上記で得られた
シス−2−アミノシロクヘキサンカルボン酸に対して以
下の第3工程を施すことにある。 第三工程:下記化11の反応式の通り、第二工程で得ら
れたシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸(構造
式I)をアルカリ性水溶液中で塩化ベンゾイルと反応さ
せることにより、構造式(IV)のシス−2−ベンズアミ
ドシクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0014】
【化11】
【0015】本発明のシス−2−ベンズアミドシクロヘ
キサンカルボン酸は多くの医薬品や化学薬品の中間体の
優れた光学分割剤などとして有用である。また、本発明
の方法によって収率良く製造が可能となったシス−2−
アミノシクロヘキサンカルボン酸は塩化ベンゾイルに限
らず、塩化アセチル、ベンゼンスルホン酸クロリドな
ど、種々のアシル化剤と反応させることによって各種の
シス−2−アシルアミドシクロヘキサンカルボン酸類に
導くことが可能である。これらのN−アシル化誘導体が
光学分割剤として有用であることは、本発明者の一人に
よって実証されている(参照、野平博之ほか、シンポジ
ウム「モレキュラー・キラリティー1996」講演予稿
集、p.111−4)。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、前述の通り、シス−2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸を第一,第二工程に
より得るものであり、また、更に第三工程を施すことに
より、シス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン
酸を得るものである。次下、各工程について順次説明す
る。
【0017】〔第一工程:化合物(II)から化合物(II
I) を得る反応〕第一工程は、上記式(II)のシス−
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物をアミド化
することによって、式(III) のシス−2−カルバモイ
ルシクロヘキサンカルボン酸を得る反応である。本反応
では酸無水物および生成物の加水分解によるシス−1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸の副生を防ぐために、
アンモニアを過剰に使って低温で反応を行なう。アンモ
ニアは式IIの化合物に対して2〜3モル比、好ましくは
2〜2.2モル比を使用する。反応温度は0〜30℃、
好ましくは10〜20℃が採用される。
【0018】生成したシス−2−カルバモイルシクロヘ
キサンカルボン酸はアルカリ性水溶液中で加熱により比
較的容易に加水分解されシス−1,2−シクロヘキサン
ジカルボン酸となる。そこで、本発明ではこの反応液を
鉱酸により酸析する。鉱酸により酸析すると、上記式
(III) の化合物は室温において固体状態となり反応液
は酸析懸濁液となる。上記式(III) の化合物は水に難
溶性であり、この固体状態では酸性水中でも加水分解反
応は進行しにくい。また、この酸析懸濁液を固液分離す
ると、不純分の大部分は母液に残るので、固体として取
り出すことにより得られる上記式(III) の化合物の純
度を反応液以上に上げることができる。したがって、式
(III) の化合物を高純度、且つ、高収率で得るために
は反応後、速やかに鉱酸の添加を開始すること、かつ鉱
酸の添加時間を0.5時間〜2時間程度にし、酸析温度
を10〜20℃程度にするのが好ましい。鉱酸としては
塩酸や硫酸などが使用できる。
【0019】〔第二工程:化合物(III) から化合物
(IV)を得る反応〕第二工程は、第一工程で得られた上
記式(III) のシス−2−カルバモイルシクロヘキサン
カルボン酸を次亜塩素酸塩または次亜臭素酸塩と反応さ
せて、上記式(I)のシス−2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸を得る反応である。次亜塩素酸塩または次亜
臭素酸塩としては次亜塩素酸ナトリウム、同カリウム、
次亜臭素酸ナトリウム、同カリウムなどを使用できる。
実用的には安価で入手の容易な次亜塩素酸ナトリウムが
適当であり、水酸化ナトリウム水溶液に塩素を吸収させ
て得られたアルカリ性溶液をそのまま使用することがで
きる。
【0020】本反応はホフマン反応として良く知られて
いるが、強い発熱反応であり、反応中の発熱によって次
亜塩素酸ナトリウムの分解等が起きる。そこで反応温度
を制御しつつ次亜塩素酸ナトリウムを添加することが望
ましい。より具体的には、反応温度を50℃以下、好ま
しくは0℃前後に制御しながら上記式III のカルバモイ
ル体のナトリウム塩水溶液に次亜塩素酸塩または次亜臭
素酸塩の水溶液を添加することが好ましい。この反応は
一般にカルバモイル基のアミノ基がハロゲン化され、次
いでハロゲンイオンが脱離し、転位して生成したイソシ
アネートが加水分解されて炭素数が一つ少ないアミンを
生成する多段階反応と考えられている(グーチェ、パス
ト「有機化学」p.809)。一般的には低温でアミド
化合物(カルバモイル体)を次亜塩素酸塩と反応させ
て、生成したハロゲン化合物の溶液を加熱して、脱ハロ
ゲン化ないし転位、加水分解反応を促進する方法が採用
されている(Organic Reactions,V
ol.3,p.267)。しかし、本発明の化合物の場
合は、必ずしも高温に加熱する必要が無く、むしろ0℃
前後の低温に数時間保つことにより反応が完結し、高い
温度で次亜塩素酸塩と反応させるより高純度の目的物が
得られることが見い出された。具体的には第一工程で得
られたカルバモイル体を冷却下に3倍モルの水酸化ナト
リウム水溶液に溶解し、2〜3℃に保ちながら等モル比
ないし若干過剰量の次亜ハロゲン酸塩の水溶液を滴下す
る。終了後さらにこの温度に1〜3時間撹拌して反応の
完結を確認する。この反応液を強酸性とし、水分を蒸発
させたのち、無水アルコールを添加してシス−2−アミ
ノシクロヘキサンカルボン酸の塩を単離することもでき
るが、(有機合成化学協会誌、34,55(197
6))、このままアシル化剤と反応させて、アシル化誘
導体とするのが有利である(第三工程)。
【0021】〔第三工程:化合物(I)から化合物(I
V)を得る反応〕第三工程は、上記式(IV)のシス−2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸をアルカリ性水溶液
中で酸ハロゲン化物によってアシル化する、いわゆるシ
ョッテン−バウマン法によってベンゾイル化することに
より最終目的物である上記式(IV)のシス−2−ベンズ
アミドシクロヘキサンカルボン酸を得る反応である。
【0022】本反応は、反応中のpHを9〜12の範囲
に保って行なうことが適当であり、好ましくはpH10
〜11.6、特に好ましい範囲は10.5〜11.5で
ある。この範囲外では酸性側、アルカリ性側いずれでも
ベンゾイル化反応収率が低下する。したがって、本反応
は上記式(IV)の化合物のアルカリ水溶液中に、塩化ベ
ンゾイルとアルカリ水溶液とを交互に添加してpHを9
〜12の範囲内になるように調整することが重要であ
る。反応温度は室温(10〜40℃)、特に20〜30
℃に保って反応させることが好ましい。これにより、収
率良く上記式(I)の化合物から目的物である上記式
(IV)のシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボ
ン酸を製造することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば反応収率が向上するこ
と、使用する溶媒中のみで反応できること、さらに少な
い工程数でシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸
およびシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン
酸を製造できるので工業的に極めて有効な方法であり、
工業化を可能にするものである。
【0024】アシル化剤として塩化ベンゾイルに代え
て、各種の酸ハロゲン化物あるいは酸無水物を使用すれ
ば、ベンズアミド誘導体の代わりに各種の2−アシルア
ミドシクロヘキサンカルボン酸が得られる。例えば、塩
化アセチルによってシス−2−アセトアミドシクロヘキ
サンカルボン酸、ベンゼンスルホン酸クロリドによって
シス−2−ベンゼンスルホン酸アミドシクロヘキサンカ
ルボン酸が得られる。アシル化反応の終了後は、反応液
を塩酸、硫酸などの強酸によって強酸性とし、析出する
アシル体を濾別することによって所望の2−アシルアミ
ドシクロヘキサンカルボン酸を単離することができる。
これにはアシル化剤の加水分解によって生じた対応する
カルボン酸が付着しているが、その量が少ないときは、
温水等で洗浄するだけで除去でき、特に再結晶などの精
製操作を加えなくともそのまま次ぎの工程に使用可能な
高純度のアシル体が得られる。
【0025】従来の製法、すなわち第一工程のアミド化
終了後、生成物を単離せず、そのまま水酸化アルカリを
加えてアンモニアを減圧下に追い出し、そのまま第二お
よび第三の工程に続ける製法では、アンモニア除去中の
カルバモイル体の加水分解が避けられず、全体の収率低
下とともにアシル化剤(塩化ベンゾイル)の使用量が過
剰となるために、大量のカルボン酸(安息香酸)が副生
し、その除去のために再結晶精製が不可欠であった。本
発明方法では、カルバモイル体を酸析単離することによ
って、その加水分解がほとんどなくなり、その結果とし
て全工程の収率が大幅に向上するだけでなく、アシル化
剤の加水分解によって生ずる副生カルボン酸の量が著し
く減少し、簡単な洗浄操作だけにより高純度の目的物を
入手することが可能となった。
【0026】以下、実施例を示して、本発明を具体的に
説明する。
【実施例】実施例1 第一工程 水30kgと25%のアンモニア水30kg(440m
ol)の溶液に、5〜8℃で撹拌しながら粉砕したシス
−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸無水物19.
8kg(128mol)を加え、1時間反応の後、5〜
15℃、30分間で35%塩酸34.8kg(334m
ol)を加えて固体を析出させた。これを、固液分離
し、水で洗浄した後、乾燥させて(±)−シス−2−カ
ルバモイル−シクロヘキサンカルボン酸を得た。 得量21.1kg(収率96.1%)
【0027】第二工程 14.9%NaOH水溶液47.0g(175mmo
l)に、第一工程で得たシス−2−カルバモイル−シク
ロヘキサンカルボン酸10.0g(58mmol)を加
えた後、撹拌しながら2〜3℃、60分を要して12%
次亜塩素酸ナトリウム水溶液44.0g(70mmo
l)を加える。さらにこの温度に3時間保ったのち液温
を室温にもどす。
【0028】第三工程 次いで、第二工程で得た反応液に、35%塩酸15.5
gを加えて反応液をpH7とした後、30%NaOH水
溶液10.4gを加えて反応液のpHを11とした。こ
れに撹拌しながら30℃、pHが11前後になるように
60分間で塩化ベンゾイル8.2g(58mmol)と
30%NaOH水溶液10.9g(82mmol)を少
量づつ交互に加えた。これを60℃に加熱し、60〜6
5℃、20分間で35%塩酸14.7gを滴下しながら
固体を析出させ、pH1とした。この後、これを固液分
離し、得られた固体を乾燥させて目的物である上記式
(IV)のシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボ
ン酸を得た。 得量12.9g(収率89%対仕込化合物(III) ) mp176.5℃
【0029】〔比較例〕500mLナス型フラスコに濃
アンモニア水39mLおよび水50mLを加え、氷浴で
冷やす。これに粉末にしたシス−シクロヘキサン−1,
2ジカルボン酸無水物30.8g(0.2mmol)を
加える。固体が完全に溶解したのち、かきまぜながら1
0分間放置する。これに氷冷した25%NaOH水溶液
35mLを加えた後、この反応液を50℃の水浴上、留
出水が約20mLになるまでアスピレーターで減圧濃縮
する。この後、反応後に水50mLを加える。この反応
液を氷冷し、撹拌しながら、1.5M次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液120mL(0.2mol)を約10分間で
滴下し、さらに5分間撹拌する。その後、この反応液を
加熱して80℃とし、80〜85℃で5分間撹拌した
後、10℃以下に冷却する。
【0030】この反応液に塩化ベンゾイル28.1g
(0.2mol)とジオキサン28mLの混合液を撹拌
しながら反応温度10℃以下、40〜50分間かけて滴
下する。その後、さらに10分間撹拌した後、水150
mLを加え、4N塩酸水溶液130〜150mLをゆっ
くり加えながら固体を析出させ、コンゴーレッド酸性と
する。これを固液分離し、得られた固体に沸騰水250
mLを加えて撹拌し、温かいうちに固液分離する。その
後、これにより得られた固体を80%エタノール水溶液
を用いて再結晶し、固液分離した後、得られた固体を乾
燥させて目的物である上記式(IV)のシス−2−ベンズ
アミドシクロヘキサンカルボン酸を得た。 得量27〜32g(収率55〜65%対仕込化合物(I
I)) mp176〜177℃
【0031】実施例2 実施例1に準処して、第一工程のアミド化反応における
反応条件、また、第二、第三工程における反応条件の影
響を検討し、その結果を表1、表2に示した。
【0032】
【表1】 表1:アミド化反応条件 反応温度/℃ NH3仕込みモル比 化 合 物 III NO. (vs化合物II) 粗収率 純度HPLC(Area%) 1 40 2.2 82% 94% 2 10 1.2 88% 83% 3 10 2.2 95% 94% 4 10 2.3 99% 96%
【0033】
【表2】 表2:pHの影響 ホフマン反応 ベンゾイル化反応 BzCl仕込み 化 合 物 IV 温度 添加時間 温度/℃ pH モル比 収率 純度HPLC NO. /℃ /min (vs化合物III) (Area%) 1 0〜10 3 10 8 1.0 52% 87% 2 0〜10 3 10 9 1.0 78% 94% 4 0〜10 3 10 12 1.0 50% 75% 3 0〜10 3 10 13 1.0 20% 44% 7 0〜20 3 10 9 1.0 63% 98% 5 0〜20 3 10 10 1.0 80% 99% 8 0〜20 3 10 11 1.0 78% 98% 6 0〜20 3 10 12 1.0 61% 99% 18 2 60 30 10 1.0 87% 100% 12 2〜3 60 30 11 1.0 89% 99% BzCl:塩化ベンゾイル ホフマン反応:次亜塩素酸ナトリウムを3minで添加する実験では、添加終 了後、10℃に1hr撹拌したのち、60℃に3min加熱し、室温に冷却した 。2〜3℃の低温で60minを要して添加する実験では、添加終了後、3℃に 3hr撹拌して、室温まで暖めた。
【0034】
【表3】 表3:温度の影響 ホフマン反応 ベンゾイル化反応 BzCl仕込み 化 合 物 IV 温度 添加時間 温度/℃ pH モル比 収率 純度HPLC NO. /℃ /min (vs化合物III) (Area%) 8 0〜20 3 10 11 1.0 78% 98% 9 0〜20 3 40 11 1.0 80% 99% 13 2〜3 60 20 11 1.05 88% 98% 14 2〜3 60 30 11 1.05 85% 100% BzCl:塩化ベンゾイル ホフマン反応:次亜塩素酸ナトリウムを3minで添加する実験では、添加終 了後、10℃に1hr撹拌したのち、60℃に3min加熱し、室温に冷却した 。2〜3℃の低温60minを要して添加する実験では、添加終了後、3℃に3 hr撹拌して、室温まで暖めた。
【0035】1)第一工程(アミド化):表1に示すと
おり、反応温度は低い方が良くアンモニアの使用量は2
モル以上必要で、2.2〜2.3モル比が好ましい。 2)第二工程(ホフマン反応):表2および表3のデー
タからわかるように次亜塩素酸ナトリウムを2〜3℃の
低温に保ちながら60minをかけて添加し、さらにそ
の温度で3hr反応させた場合、85〜90%の高い収
率でベンゾイル体が得られる。短時間で次亜塩素酸ナト
リウムを添加したのち、60℃まで加熱する方法では最
高収率が80%である。次亜塩素酸塩を加えたのた、加
熱する必要は特に認められない。 3)第三工程(ベンゾイル化):同じく、表2および表
3のデータから次ぎのことがわかる。反応液のpHが9
以下、あるいは12以上の条件では収率が著しく低下す
る。pH10〜11.5の範囲が適当と考えられる。反
応温度は20〜30℃の時に最も高い収率が達成され
る。塩化ベンゾイルの使用量は1.0〜1.05が適当
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月7日(1999.1.7)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】光学活性2−ベンズアミドシクロヘキサ
ンカルボン酸は、多くの医薬品や化学薬品の中間体の優
れた合成光学分割剤として従来より汎く知られている。
例えば、(±)−α−メチルベンジルアミンおよびその
パラ位がCH3 、Cl,Brである置換体が光学活性シ
ス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸によっ
て効率よく分割される(野平博之、日本化学誌,19
89,903)。また、医薬品や香料、食品などに広く
使用されるl−(−)メントールの原料である(±)−
メントールは、光学活性シス−2−ベンズアミドシクロ
ヘキサンカルボン酸によって効率よく光学分割される
(野平博之,埼玉大学紀要,1975,(9),43〜
45) その製造法としては、(±)−シス−2−ベンズアミド
シクロヘキサンカルボン酸から優先晶析法により光学活
性なシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸
を得る方法がすでに報告されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】〔第二工程:化合物(III) から化合物
(I)を得る反応〕第二工程は、第一工程で得られた上
記式(III) のシス−2−カルバモイルシクロヘキサン
カルボン酸を次亜塩素酸塩または次亜臭素酸塩と反応さ
せて、上記式(I)のシス−2−アミノシクロヘキサン
カルボン酸を得る反応である。次亜塩素酸塩または次亜
臭素酸塩としては次亜塩素酸ナトリウム、同カリウム、
次亜臭素酸ナトリウム、同カリウムなどを使用できる。
実用的には安価で入手の容易な次亜塩素酸ナトリウムが
適当であり、水酸化ナトリウム水溶液に塩素を吸収させ
て得られたアルカリ性溶液をそのまま使用することがで
きる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】〔第三工程:化合物(I)から化合物(I
V)を得る反応〕第三工程は、上記式(I)のシス−2
−アミノシクロヘキサンカルボン酸をアルカリ性水溶液
中で酸ハロゲン化物によってアシル化する、いわゆるシ
ョッテン−バウマン法によってベンゾイル化することに
より最終目的物である上記式(IV)のシス−2−ベンズ
アミドシクロヘキサンカルボン酸を得る反応である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本反応は、反応中のpHを9〜12の範囲
に保って行なうことが適当であり、好ましくはpH10
〜11.6、特に好ましい範囲は10.5〜11.5で
ある。この範囲外では酸性側、アルカリ性側いずれでも
ベンゾイル化反応収率が低下する。したがって、本反応
は上記式(I)の化合物のアルカリ水溶液中に、塩化ベ
ンゾイルとアルカリ水溶液とを交互に添加してpHを9
〜12の範囲内になるように調整することが重要であ
る。反応温度は室温(10〜40℃)、特に20〜30
℃に保って反応させることが好ましい。これにより、収
率良く上記式(I)の化合物から目的物である上記式
(IV)のシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボ
ン酸を製造することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】〔比較例〕500mLナス型フラスコに濃
アンモニア水35mLおよび水50mLを加え、氷浴で
冷やす。これに粉末にしたシス−シクロヘキサン−1,
2ジカルボン酸無水物30.8g(0.2mmol)を
加える。固体が完全に溶解したのち、かきまぜながら1
0分間放置する。これに氷冷した25%NaOH水溶液
35mLを加えた後、この反応液を50℃の水浴上、留
出水が約20mLになるまでアスピレーターで減圧濃縮
する。この後、反応後に水50mLを加える。この反応
液を氷冷し、撹拌しながら、1.5M次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液120mL(0.2mol)を約10分間で
滴下し、さらに5分間撹拌する。その後、この反応液を
加熱して80℃とし、80〜85℃で5分間撹拌した
後、10℃以下に冷却する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 健一 茨城県北茨城市磯原町磯原1180−1 山川 薬品工業株式会社磯原工場内 (72)発明者 野平 博之 埼玉県浦和市大久保領家51−5 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 AC52 AC53 AD15 BB31 BB45 BC10 BC16 BC31 BC51 BC53 BD70 BE14 BE36 BJ20 BJ50 BS20 BV73

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の第一工程および第二工程を順次実
    施することにより、下記化1の構造式(I)で示される
    シス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を製造する
    方法において、 下記第一工程で得られるシス−2−カルバモイルシクロ
    ヘキサンカルボン酸のアンモニウム塩水溶液を鉱酸によ
    って強酸性とし、析出するシス−2−カルバモイルシク
    ロヘキサンカルボン酸を固液分離して分取、回収したの
    ち、 第二工程において、上記第一工程で得られた固体状のシ
    ス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸を、ア
    ルカリ水溶液に溶解し、次亜塩素酸塩または次亜臭素酸
    塩と反応させることを特徴とするシス−2−アミノシク
    ロヘキサカルボン酸の製造方法。 【化1】 第一工程:下記の化2の反応式に示す通り、構造式(I
    I)で表わされるシス−シクロヘキサン−1,2−ジカ
    ルボン酸無水物をアンモニア水溶液中で、アンモニアと
    反応させることにより下記化2の構造式(III) で表わ
    されるシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン
    酸を得る。 【化2】 第二工程:下記の化3の反応式に示す通り、第一工程で
    得られたシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボ
    ン酸(構造式III) をアルカリ水溶液中で次亜塩素酸塩
    または次亜臭素酸塩と反応させて構造式(I)のシス−
    2−アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。 【化3】
  2. 【請求項2】 第一工程において、反応条件が反応温度
    0〜20℃、仕込むアンモニアの量比をシス−シクロヘ
    キサン−1,2−ジカルボン酸無水物に対して2〜3モ
    ル倍量とする請求項1記載のシス−2−アミノシクロヘ
    キサンカルボン酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 第一工程において、反応液から鉱酸によ
    って析出する固体状のシス−2−カルバモイルシクロヘ
    キサンカルボン酸を得る際、温度10〜30℃、pH1
    以下において酸性懸濁液にした後、固体状で回収する請
    求項1記載のシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン
    酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 以下の第一工程、第二工程および第三工
    程を順次実施することにより、下記化4の構造式(IV)
    で示されるシス−2−ベンズアミドシクロヘキサンカル
    ボン酸を製造する方法において、 第一工程で得られるシス−2−カルバモイルシクロヘキ
    サンカルボン酸のアンモニウム塩水溶液を鉱酸によって
    強酸性とし、析出するシス−2−カルバモイルシクロヘ
    キサンカルボン酸を固液分離して分取、回収したのち、 第二工程において、上記第一工程で得られた固体状のシ
    ス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸を、ア
    ルカリ水溶液に溶解し、次亜塩素酸塩または次亜臭素酸
    塩と反応させることを特徴とするシス−2−ベンズアミ
    ドシクロヘキサカルボン酸の製造方法。 【化4】 第一工程:下記の化5の反応式に示す通り、構造式(I
    I)で表わされるシス−シクロヘキサン−1,2−ジカ
    ルボン酸無水物をアンモニア水溶液中で、アンモニアと
    反応させることにより下記化5の構造式(III) で表わ
    されるシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン
    酸を得る。 【化5】 第二工程:下記の化6の構造式の通り、第一工程で得ら
    れたシス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸
    (構造式III) をアルカリ水溶液中で次亜塩素酸塩また
    は次亜臭素酸塩と反応させて構造式(I)のシス−2−
    アミノシクロヘキサンカルボン酸を得る。 【化6】 第三工程:下記化7の反応式の通り、第二工程で得られ
    たシス−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸(構造式
    I)をアルカリ性水溶液中で塩化ベンゾイルと反応させ
    ることにより、構造式(IV)のシス−2−ベンズアミド
    シクロヘキサンカルボン酸を得る。 【化7】
  5. 【請求項5】 第一工程において、反応条件が反応温度
    0〜20℃、仕込むアンモニア量比をシス−シクロヘキ
    サン−1,2−ジカルボン酸無水物に対して2〜3モル
    倍量とする請求項4記載のシス−2−ベンズアミドシク
    ロヘキサンカルボン酸の製造方法。
  6. 【請求項6】 第一工程において、反応液から固体状の
    シス−2−カルバモイルシクロヘキサンカルボン酸を得
    る際、温度10℃〜30℃、pH1以下において酸性懸
    濁液にした後、固体状で取り出す請求項4記載のシス−
    2−ベンズアミドシクロヘキサンカルボン酸の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 第三工程において、塩化ベンゾイルとの
    反応を10〜40℃、pH9〜12、好ましくはpH1
    0〜11.6で実施する請求項4記載のシス−2−ベン
    ズアミドシクロヘキサンカルボン酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003055846A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-10 Mitsui Chemicals, Inc. Acides diaminodicarboxyliques et leurs intermediaires

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