JP2000128767A - メーキャップ化粧品用ワックス組成物 - Google Patents

メーキャップ化粧品用ワックス組成物

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JP2000128767A
JP2000128767A JP10330104A JP33010498A JP2000128767A JP 2000128767 A JP2000128767 A JP 2000128767A JP 10330104 A JP10330104 A JP 10330104A JP 33010498 A JP33010498 A JP 33010498A JP 2000128767 A JP2000128767 A JP 2000128767A
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wax
wax composition
skin
oil
present
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JP10330104A
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English (en)
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Shigemitsu Kamatari
重光 釜足
Hirokazu Kanzaki
廣和 神崎
Masushi Yamamoto
益司 山本
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Nippon Seiro Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メーキャップ化粧品の肌上での伸展性、付着
性を向上させ、且つ肌のべたつき、脂ぎった光沢を防止
する油性原料として好ましい物性を有するワックス組成
物を提供することにある。 【解決手段】 炭化水素から構成されるワックス組成物
であって、イソパラフィンを主成分としてなるワックス
組成物であり、炭素数が20〜60、融点が30〜70
℃、25℃における針入度が20〜70、油分が1.0
mass%以下であるワックス組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メーキャップ用化粧品
であるファンデーション、口紅、アイシャドウ、眉墨、
アイライナー、マスカラ、ネールトリートメント等の配
合素材として適した物性を有するワックス組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術】メーキャップ化粧品を構成している原料
は、着色顔料、白色顔料、体質顔料、パール顔料などの
粉体部分と、これらを分散させる基剤部分から成り、両
者の配合比率を変えることにより種々のタイプのものが
ある。この内、基剤部分は、流動パラフィン、ワセリ
ン、ワックス類、スクワラン、合成エステルなどの油性
成分、グリセリン、プロピレングリコールなどの保湿
剤、界面活性剤からなる。油性成分は、顔料の分散性向
上、皮膚からの水分蒸散の抑制、使用触感の向上などの
目的で基剤部分の主要な構成成分として広く用いられて
いる。
【0003】ファンデーションは、粉末固形タイプ、油
分散(油性)タイプ、乳化タイプ(O/W型、W/O
型)に大別され、肌色補正、質感の修正、シミやソバカ
スなどのカバー、紫外線などの外界刺激からの保護、ト
リートメント性などの機能をもつ。
【0004】口紅は、油性タイプ、乳化タイプに大別さ
れ、魅力的な外観維持、トリートメント性などの機能を
もつ。また、口紅から着色剤を除いたものは、リップク
リームに分類される。
【0005】アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、
眉墨などのアイメーキャップ化粧品は、基剤・剤型の組
み合わせにより種々のものがある。これらは目元に塗布
することにより、目元をはっきりさせたり、表情を豊か
にする機能をもつ。
【0006】従来、これらメーキャップ用化粧品の油性
成分としては、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッ
ツ油、ヒマシ油等の油脂、カルナバ蝋、キャンデリラ
蝋、ホホバ油、蜜蝋、ラノリン等の天然蝋、流動パラフ
ィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリ
スタリンワックス、スクワラン等の炭化水素、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステ
アリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オ
クチルドデカノール等の高級アルコール、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2
−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル
等のエステルおよびメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン等のシリコーン油等が用いられてき
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】メーキャップ用化粧品
には、肌に対し無刺激、無害であること、不快な味や匂
いがないこと、滑らかに付きにじみがなく、必要な時間
保持されていること、保管あるいは使用中に変形するこ
となく形状を維持できること、発汗、発粉など経時変化
のないこと、魅力的な外観を維持し色調変化のないこと
などの性能が要求される。
【0008】従来の油性成分を配合したメーキャップ化
粧品では、肌上で伸びが良く滑らかな感触を与える伸展
特性及び肌に対する付着特性が充分でなく、また油性成
分であるが故の肌のべたつき、脂ぎった光沢を生じる欠
点があった。
【0009】この肌のべたつき、脂ぎった光沢を改良す
るため、乳化タイプにしたものもあるがこれらの欠点を
完全に解消するには至っていない。
【0010】また、天産品においては、年間の生産量が
気候の変化に左右され、供給が不安定且つ価格も高価で
ある。
【0011】本発明はこのような従来技術の有する問題
点に鑑み、メーキャップ用化粧品の伸展性、付着性を向
上させ、べたつきや脂ぎった光沢を防止するのに最適な
物性を有しかつ安定供給可能な安価なワックス組成物を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは炭化水素か
ら構成されるワックス組成物であって、イソパラフィン
を主成分として含有することにより、上記目的を達成す
ることができることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明のワックス組成物はイソ
パラフィンを主成分とする油分の極めて少ないワックス
組成物であり、イソパラフィンを主成分とすることによ
り、メーキャップ化粧品用油性成分として重要な特性で
ある可撓性、柔軟性を有し、且つ油分が極めて少ないた
めメーキャップ化粧品に使用した場合のべたつきや脂ぎ
った光沢を大幅に低減できる。
【0014】また、このワックス組成物は、石油留分よ
り得られたもので無味、無臭であり、化粧品に問題とな
る“匂いの戻り現象”はなく、また外観も白色で天然蝋
等より優れているものである。
【0015】本発明のワックス組成物の炭素数は20〜
60のものが好ましい。炭素数が20未満であるとイソ
パラフィンの含有率が低下するので好ましくない。ま
た、炭素数が60を越えると融点が高くなり、可撓性が
低下するので好ましくない。
【0016】本発明のワックス組成物の融点が30〜7
0℃であることが好ましい。融点が30℃未満であると
油状成分が増加し、油の滲み出しを生ずるので好ましく
ない。また、融点が70℃を越えると硬くなり、なめら
かさが低下するので好ましくない。
【0017】本発明のワックス組成物の針入度(25
℃)は20〜70であることが好ましい。針入度が20
以下であると硬くなりすぎ、滑らかさが低下するので好
ましくない。針入度が70以上になると柔らかくなり、
油状物質を生ずるので好ましくない。
【0018】本発明の炭化水素の組成はイソパラフィン
の割合が60〜100重量部、ノルマルパラフィンの割
合が0〜40重量部であるのが好ましい。イソパラフィ
ンの割合が60重量部以下であると可撓性が乏しくな
り、脆くなるので好ましくない。イソパラフィンの割合
が100重量部に近づくほど滑らかさが増し、ワックス
組成物としては好ましい物性となる。ノルマルパラフィ
ンの割合が40重量部以上になると脆くなるので好まし
くない。
【0019】本発明のワックス組成物の油分は、1.0
mass%以下であるのが好ましい。油分が1.0ma
ss%を越えるとメーキャップ用化粧品に使用した場合
のべたつきや脂ぎった光沢が解消されず好ましくない。
【0020】本発明のワックス組成物の製造法としては
尿素脱蝋法、溶剤分別法、蒸留分別法等がある。以下に
製造法について説明する。
【0021】尿素脱蝋法:尿素にノルマルパラフィン
を付加させて、イソパラフィンを分離する製造法であ
る。 溶剤分別法:石油留分より得られるスラックワックス
を溶剤中に溶解させた後、徐々に冷却して結晶を析出さ
せる。結晶物を除去し、抽出物を取得してイソパラフィ
ンを得る。 蒸留分別法:石油ワックスを蒸留により、パラフィン
ワックス留分を分留して、残渣を取得してイソパラフィ
ンを得る。
【0022】上記の製造法で得られたワックス組成物を
水素添加、活性炭処理、活性白土処理、フルフラール溶
剤抽出、珪藻土または硫酸洗浄等で精製して、本発明の
ワックス組成物を得る。
【0023】本発明のワックス組成物には、その好適な
特性に悪影響を与えない限りにおいて、石油ワックス
(パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ペトロラタム等)、動植物蝋(カルナバ蝋、密蝋、
キャンデリラ蝋、ライスワックス、ホホバ油、ラノリン
等)、合成ワックス(ポリエチレンワックス、フィシャ
ートプシーワックス、エステルワックス等)、酸化ワッ
クス(酸化パラフィンワックス、酸化マイクロクリスタ
リンワックス、酸化ポリエチレンワックス、酸化オレフ
ィン等)を配合することができる。
【0024】尚、上記成分以外にも、必要に応じて、顔
料、染料等の着色剤および香料を混合することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例1〜4及び比較例1〜4 後記第1表及び第2表に示す組成にて本発明のワックス
組成物を配合したファンデーション、口紅、眉墨及びネ
ールトリートメントを得た。これらを用いて次に示す性
能を評価した。結果を第1表及び第2表に示す。
【0027】光沢:DAYLIGHT(KENKO C
O.製)による白色光下で専門パネラー5名による官能
評価を行った。 伸展性:肌に塗布し、専門パネラー5名による官能評価
を行った。 付着性:肌に塗布し、専門パネラー5名による官能評価
を行った。
【0028】
【0029】(評価基準)光沢、伸展性、付着性
【0030】
【発明の効果】メーキャップ化粧品用の油性成分として
本発明のワックス配合物を使用することにより、肌上で
の伸展性、付着性を向上させ、且つ肌のべたつき、脂ぎ
った光沢を防止する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/043 A61K 7/043 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB232 AB242 AB432 AB442 AC011 AC012 AC022 AC122 AC242 AC352 AC542 AC792 AC842 AD512 CC11 CC12 CC13 CC14 CC28 EE06 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素から構成されるワックス組成物
    であって、イソパラフィンを主成分としてなるメーキャ
    ップ化粧品用ワックス組成物。
  2. 【請求項2】 炭化水素の炭素数は20〜60であり、
    融点が30〜70℃であり、かつ25℃における針入度
    が20〜70である請求項1のワックス組成物。
  3. 【請求項3】 炭化水素の組成はイソパラフィンの割合
    が60〜100重量部、ノルマルパラフィンの割合が0
    〜40重量部である請求項1のワックス組成物。
  4. 【請求項4】 油分が1.0mass%以下である請求
    項1のワックス組成物。
JP10330104A 1998-10-16 1998-10-16 メーキャップ化粧品用ワックス組成物 Withdrawn JP2000128767A (ja)

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Effective date: 20060110