JPH10182500A - 外用医薬品及び化粧料 - Google Patents
外用医薬品及び化粧料Info
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- JPH10182500A JPH10182500A JP8343425A JP34342596A JPH10182500A JP H10182500 A JPH10182500 A JP H10182500A JP 8343425 A JP8343425 A JP 8343425A JP 34342596 A JP34342596 A JP 34342596A JP H10182500 A JPH10182500 A JP H10182500A
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Abstract
キャンデリラワックスを配合することにより、経時安定
性、成形性、形状保持性に優れ、使用感の良好な外用医
薬品及び化粧料を提供する。 【解決手段】炭素数28〜33の炭化水素を65重量%
以上含有し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭
化水素の割合が60重量%以上であるキャンデリラワッ
クスを含有する外用医薬品、及び該キャンデリラワック
スと、IOB値が1.0以下の油分とを含有する化粧
料、さらには該キャンデリラワックスと、揮発性シリコ
ーンとを含有する液状化粧料または乳化固形化粧料。
Description
粧料に関し、更に詳細には、特定の炭素数を有する炭化
水素で構成されたキャンデリラワックスを含有すること
により安定性、形状保持性、使用性、官能特性等に優れ
た外用医薬品及び化粧料に関する。
成分として各種の固形油剤が配合されている。例えば、
キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ミツロ
ウ、鯨ロウ等の植物性又は動物性ロウ類、パラフィンワ
ックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の
炭化水素類、セタノール、ステアリルアルコール等の直
鎖高級アルコール類、パルミチン酸、ステアリン酸等の
直鎖高級脂肪酸類、ミリスチン酸ミリスチル等の高級脂
肪酸と高級アルコールとのエステル類等が挙げられる。
これらの固形油剤は、製品の融点を上昇させるため形状
保持性や耐温度性の向上や増粘作用、耐水皮膜形成性の
付与、感触の改良等に用いられている。上記固形油剤に
おいて、キャンデリラ植物の茎より採取されるキャンデ
リラワックスは、口紅やマスカラ等の化粧料に使用され
ており、前述した効果に加えて光沢を向上させる効果も
有している。
用しているキャンデリラワックスは、ヘントリアコンタ
ン(炭素数31の炭化水素)を主とする炭化水素50〜
51%、エステル28〜29%、遊離アルコール、ステ
リン及び中性樹脂12〜14%及び遊離酸7〜9%から
なり、炭化水素ワックスの他にエステル、樹脂分等が混
在している。そして、これらの混在物に起因して経時的
な安定性や形状保持性に問題があり、またこれらの混在
物に基づいて淡褐色〜淡黄色の外観を呈するため製品形
態にしたときに鮮明な発色を得にくい問題点があり、更
に特有の臭いを有するために製品形態にしたときに官能
特性上好ましくないという欠点があった。また極性の低
い液状油分に対して溶解性が低いため配合上の制約があ
った。
性に優れ、使用感や官能特性の良好なキャンデリラワッ
クス並びにそれを配合した化粧料の開発が望まれてい
た。そこで本発明者等は、先に、炭素数28〜33の炭
化水素ワックス3〜30重量%と揮発性シリコーン5〜
50重量%を含有する油性固形化粧料を提案した(特願
平7−188186号)。本発明は、上記の要望に応え
るべく、また先に提案した発明に関連してなされたもの
で、安定性に優れ経時的な黄変や分離が低減され、生地
臭も低減された外用医薬品、更に使用感にも優れた化粧
料を提供し、油性固形化粧料以外に液状化粧料や乳化固
形化粧料を提供することを目的とする。
の結果、特定の炭素数を有する炭化水素を特定割合含有
するように精製加工したキャンデリラワックスを配合す
ることにより、上記課題を解決し得ることを見出し本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、炭素数2
8〜33の炭化水素を65重量%以上含有し、且つ該炭
化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が60重
量%以上であるキャンデリラワックスを含有することを
特徴とする外用医薬品である(請求項1)。また、炭素
数28〜33の炭化水素を65重量%以上含有し、且つ
該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が6
0重量%以上であるキャンデリラワックスと、IOB値
が1.0以下の油分とを含有することを特徴とする化粧
料である(請求項2)。また、炭素数28〜33の炭化
水素を65重量%以上含有し、且つ該炭化水素中に占め
る炭素数31の炭化水素の割合が60重量%以上である
キャンデリラワックスと、揮発性シリコーンとを含有す
ることを特徴とする液状化粧料であり(請求項3)、更
に、炭素数28〜33の炭化水素を65重量%以上含有
し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の
割合が60重量%以上であるキャンデリラワックスと、
揮発性シリコーンとを含有することを特徴とする乳化固
形化粧料である(請求項4)。
ワックスは、炭素数28〜33の炭化水素の割合が65
重量%(以下、「重量%」を単に「%」と記す)以上、
好ましくは80%以上であり、且つ、該炭化水素中に占
める炭素数31の炭化水素の割合が60%以上、より好
ましくは70%以上含有するものである。本発明で用い
るキャンデリラワックス中の炭化水素は、直鎖状の飽和
炭化水素を主成分とするが、分岐状又は不飽和結合を有
する炭化水素が少量含まれていても良い。
キャンデリラ植物の茎から採取した粗キャンデリラワッ
クスを精製して製造する。この精製は、例えば、粗キャ
ンデリラワックスを水酸化カリウムなどのアルカリの存
在下でケン化分解した後、石油エーテルで抽出処理し、
石油エーテル層を集め、無水硫酸ナトリウムで脱水処理
し、その後エバポレーターにより石油エーテルを減圧蒸
留して留去して固形物となす。そして、該固形物をn−
ヘキサンに溶解して、これをシリカゲルを充填したカラ
ムに通液して、n−ヘキサンで溶離展開し、各フラクシ
ョンに分ける。このフラクションを、例えば第1フラク
ションから第10フラクションまでというように適宜に
集めることによって精製したキャンデリラワックスを得
ることができる。
素を65重量%以上含有し、且つ該炭化水素中に占める
炭素数31の炭化水素の割合が60重量%以上であるキ
ャンデリラワックスは、酸価が10以下、ケン化価が2
0以下、ヨウ素価が15以下である。本発明で用いる精
製加工したキャンデリラワックスは、従来のキャンデリ
ラワックスと比較して、遊離脂肪酸量及びエステル分並
びに不飽和分が著しく低減されたものである。
クスは、外用医薬品への配合物に適する。すなわち、薬
効成分と該キャンデリラワックスとを配合して、軟膏
剤、スティック型塗布剤、貼付剤等の外用医薬品を調製
することができる。外用医薬品におけるキャンデリラワ
ックスの配合量は特に限定されないが、好ましくは、
0.1〜40%である。従来のキャンデリラワックス使
用の外用医薬品に比し、経時的安定性がよく、経時的な
黄変や分離現象がない。
ラワックスは化粧料の素材にも有効で、特定物質と配合
することによって優れた化粧料を得ることができる。す
なわち、IOB値が1.0以下の油分は化粧料の素材と
して有用であるが、従来のキャンデリラワックスはIO
B値1.0以下の油分と相溶性がよくないため、両者を
混用することは困難であり、混用すると経時的な分離を
起こし良質な製品が得られ難かった。しかし、本発明で
用いる特定の精製加工した上記のキャンデリラワックス
はIOB値1.0以下の油分と相溶性がよく、そのため
経時的に分離することがない。そして、該キャンデリラ
ワックスとIOB値が1.0以下の油分とを配合するこ
とによって、成形性、経時安定性、外観がよく、使用感
に優れた生地臭のない化粧料を得ることができる。
Balance)とは、藤田穆の有機概念図(「化学の領
域」、11−10、719〜729頁参照)によるもの
で、無機性及び有機性の値の比である。これは有機化合
物の極性の指標であり、この数値が高くなるほど極性が
高くなる。上記特定IOB値の油剤は、例えば、流動パ
ラフィン、ジメチルポリシロキサン、ひまし油、ミリス
チン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラノ
リン、ミリスチン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキ
サン酸セチル、2−エチルヘキサン酸トリグリセライド
等のグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリルイソステ
アレート等のジグリセリン脂肪酸エステル、ジカプリン
酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪
酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、オ
レイン酸、オレイルアルコール、等が挙げられ、これら
の一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ
る。
ワックスとIOB値1.0以下の油分の化粧料への配合
量は特に限定されないが、好ましくは、前者が0.1〜
40%、後者が0.1〜99%である。この化粧料とし
ては、化粧水、乳液、クリーム等のスキンケア化粧料、
ファンデーション、アイシャドウ、口紅、マスカラ等の
メイクアップ化粧料、シャンプー、リンス、整髪剤等の
毛髪化粧料等が挙げられる。
ックスと揮発性シリコーンとを併用して液状化粧料及び
乳化固形化粧料の素材とすることができる。揮発性シリ
コーンは肌に与える感触が軽く、撥水性があるため化粧
料の素材に用いられている。揮発性シリコーンとしては
粘度が10cSt以下のものが用いられる。例えば、下
記一般式(1)で示される低分子量のジメチルポリシロ
キサンや、下記一般式(2)で示される環状シリコーン
であるオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。一般式
(1)で示される低分子量のジメチルポリシロキサンの
粘度は5cSt以下であり、一般式(2)で示される環
状シリコーンの粘度は10cSt以下である。
コーンとは相溶性が悪く、これらを混用した製品は揮発
性シリコーンの性能を十分発揮させることが難しかった
が、本発明の上記特定のキャンデリラワックスは上記の
揮発性シリコーンと相溶性が良く、優れた製品を得るこ
とが出来る。本発明の液状化粧料及び乳化固形化粧料に
用いられるキャンデリラワックス並びに揮発性シリコー
ンの配合量は特に限定されないが、好ましくは、前者が
0.1〜40%、後者が0.1〜50%である。粘度1
0cSt以下の揮発性シリコーンと併用することによっ
て、良好な化粧持ち機能及び高い安全性が得られる。本
発明の液状化粧料は、オイル状、乳液状、クリーム状等
粘性を有するものも含み、スキンケア化粧料、メイクア
ップ化粧料、毛髪化粧料として用いることができる。ま
た、本発明の乳化固形化粧料としては、ペンシル状、ス
ティック状、ペースト状等に成形して用いることができ
る。
化粧料には、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使
用される成分、例えば、液状油、半固形状油、固形油、
有機粉末、パール剤、白色顔料、体質顔料、無機あるい
は有機の着色顔料、これらの粉体の処理物(シリコーン
処理、フッ素樹脂処理等)、アクリル系やシリコーン系
の樹脂、染料、界面活性剤、高分子化合物、ゲル化剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコール
類、水、香料、美容成分等を本発明の効果を損なわない
範囲で適宜選択して用いることができる。
る。なお、これらは本発明を何等限定するものではな
い。
2エタノール性水酸化カリウム200mlを加えて、冷
却管を取り付け、2時間リフラックスしてケン化分解を
行った後、フラスコ内容物を分液ロートに移し、フラス
コを蒸留水100mlで洗浄して分液ロートに加える。
次いで、石油エーテル250mlで2回抽出を行い、石
油エーテル層を集め、無水硫酸ナトリウムで脱水処理し
て、エバポレーターによりエーテルを減圧蒸留して留去
し、8gの固形物を得た。この固形物3gを200ml
のn−ヘキサンに溶解して、これをシリカゲル300g
を充填した内径50mm、長さ650mmのカラムに通
液して、n−ヘキサンで10ml/分の通液速度で溶離
展開し、50mlづつのフラクションに分けた。第1フ
ラクションから第10フラクションまでを集め、エバポ
レーターによりn−ヘキサンを留去して0.6gのキャ
ンデリラワックスを得た。得られたキャンデリラワック
スをガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を95%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は90%
であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して1.0gのキャンデリラワックスを得
た。得られたキャンデリラワックスをガスクロマトグラ
フィーにより分析したところ、炭素数28〜33の鎖状
炭化水素を92%含有し、且つ該炭化水素中に占める炭
素数31の鎖状炭化水素は85%であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して1.2gの固形物を得た。得られた固形
物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を88%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は81%
であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して1.4gの固形物を得た。得られた固形
物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を85%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は78%
であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して1.6gの固形物を得た。得られた固形
物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を82%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は75%
であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して1.8gの固形物を得た。得られた固形
物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を75%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は68%
であった。
ラクションまでを集め、エバポレーターによりn−ヘキ
サンを留去して2.2gの固形物を得た。得られた固形
物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、炭
素数28〜33の鎖状炭化水素を68%含有し、且つ該
炭化水素中に占める炭素数31の鎖状炭化水素は60%
であった。
スの各種性状を評価した。 評価例1 酸価、ケン化価及びヨウ素価 参考例2により得られたキャンデリラワックスの外観
色、原料臭、酸価、ケン化価及びヨウ素価について、従
来のものと比較した。その結果を、下記表1に示す。こ
の結果から明かな如く、本発明品のキャンデリラワック
スは、従来の市販品に比較し遊離脂肪酸、エステル分及
び不飽和脂肪酸分が低減されているため、酸化安定性に
優れたものである。
キャンデリラワックスについて、IOB値の低い油分と
の溶解性を比較した。ビーカーにキャンデリラワックス
と下記表に示す油分を各50g秤量し、湯浴にて75℃
まで加熱しながら混合して溶解性を観察した。その結果
を、下記表2に示す。この結果から明かな如く、本発明
品のキャンデリラワックスは、IOB値の低い油分との
相溶性が良好であり、経時的に分離等を生じることなく
安定性に優れたものである。
た。
安定性を観察した。その結果、本発明品1は、安定性が
良好であった。それに対し、比較例1は、黄変並びに分
離が観察された。
形性、経時安定性、外観、生地臭及び使用感を評価し
た。
ルを除去してリップクリームを得た。
0本カプセルに充填した。冷却後、カプセルを除去した
時の成形不良(カプセルへの付着、折れ等)本数を計数
して、下記基準より5段階評価した。 [評価] [内容] ◎ :成形不良なし。 ○ :成形不良が1〜3本。 △ :成形不良が4〜6本。 × :成形不良が7〜9本。 ××:成形不良が10本以上。
50℃の恒温槽に1カ月間放置し、発汗等の表面状態を
観察して、下記基準より5段階評価した。 [評価] [内容] ◎ :全く異常なし。 ○ :ほとんど異常なし。 △ :やや異常の傾向が見られる。 × :異常が見られる。 ××:著しい異常が見られる。
(L値)を日本電色色差計SZ−Σ90にて測定し、明
度の高いものから低いものまで◎〜××の5段階評価し
た。
臭を専門香料パネルが下記基準にて5段階評価した。 [評価] [内容] ◎ :全く匂わない。 ○ :ほとんど匂わない。 △ :やや匂いの兆候がある。 × :匂いがある。 ××:著しい匂いがある。
ストを行い、使用感良好と判定した人数から下記基準に
より5段階評価した。 [評価] [内容] ◎ :20名以上。 ○ :15〜19名。 △ :10〜14名。 × :5〜9名。 ××:4名以下。 上記各試験により得られた結果を表4に併せて示す。得
られた結果から明かな如く、本発明にかかわる化粧料
は、成形性及び経時安定性に優れ、着色度合い、生地臭
も低減されたものであり、使用感も良好であった。
して、実施例2と同じ方法で経時安定性、外観、生地臭
及び使用感を評価した。その結果も表5に併せて記載す
る。得られた結果から明かな如く、本発明に係わる液状
化粧料は、経時安定性に優れ、着色度合い、生地臭も低
減されたものであり、使用感も良好であった。
乳化混合する。 C:Bを冷却して、クリームを得た。
スティック) 下記表6に示す乳化固形化粧料(乳化型リップスティッ
ク)を製造した。
して均一に分散する。 B:成分16〜17を加熱混合し、これをAに添加して
乳化混合する。 C:Bを口紅用カプセルに溶融充填し、冷却後、カプセ
ルを除去して乳化型リップスティックを得た。得られた
リップスティックについて、形状保持性、経時安定性、
生地臭及び使用性を評価した。形状保持性は、リップス
ティックの応力値をレオメーターNRM−2002J
(不動工業社製)にて測定し、充分な形状保持性を有す
るものから困難なものまで◎〜××の5段階評価した。
経時安定性、生地臭及び使用性は実施例2に記載したと
同様にして評価した。その結果表7に示す。
わる乳化固形化粧料は、経時安定性に優れ、着色度合
い、生地臭も低減されたものであり、使用感も良好であ
った。
た。得られた軟膏剤は、経時安定性並びに形状保持性に
優れ、スティック型塗布剤として用いられた。
つ。 B:成分1〜3を加熱混合し、75℃に保つ。 C:AをBに徐々に添加して均一に乳化混合する。 D:Cを冷却し、成分7の残部で溶解した成分6を添加
混合して軟膏剤を得た。得られた軟膏剤は、経時安定性
に優れた軟膏剤であった。
添加して均一に混合する。 B:成分9〜14を混合し、これをAに添加して三本ロ
ーラーで均一に分散する。 C:Bを容器に充填して、口紅を得た。得られた口紅
は、安定性、形状保持性に優れ、使用感も良好であっ
た。
添加して均一に混合する。 B:成分8〜15を混合し、これをAに添加して均一に
分散する。 C:Bを容器に充填して、ファンデーションを得た。得
られたファンデーションは、安定性、形状保持性に優
れ、使用感も良好であった。
添加して均一に混合する。 B:成分8〜13を混合し、これをAに添加して均一に
分散する。 C:Bを容器に充填して、アイシャドウを得た。得られ
たアイシャドウは、安定性、形状保持性に優れ、使用感
も良好であった。
て乳化混合する。 C:Bを冷却し、成分11〜14を添加混合してクリー
ムを得た。得られたクリームは、経時安定性に優れ、使
用性が良好であった。
乳化混合する。 C:Bを冷却し、成分10〜14を添加混合して乳液を
得た。この乳液は、経時安定性に優れ、使用性が良好で
あった。
添加して均一に分散する。 B:成分7〜10を加熱混合した後、これをAに添加し
て乳化混合する。 C:Bを冷却し、成分11及び17〜20を添加混合し
てリキッドファンデーションを得た。得られたリキッド
ファンデーションは、経時安定性に優れ、使用性が良好
であった。
均一に分散する。 B:Aに成分11〜13を添加混合してリキッドルージ
ュを得た。得られたリキッドファンデーションは、経時
安定性に優れ、使用性が良好であった。
分散する。 B:Aに成分8〜10を添加混合してリキッドアイライ
ナーを得た。このリキッドアイライナーは、経時安定性
に優れ、使用性が良好であった。
均一に分散する。 C:成分7〜11を加熱混合し、これをBに添加して乳
化混合する。 D:Cを容器に充填し、冷却固化して乳化固形ファンデ
ーションを得た。この乳化固形ファンデーションは、形
状保持性及び高温安定性に優れ、使用性、化粧持ちが良
好であった。
一に分散する。 C:成分13〜15を加熱混合し、これをBに添加して
乳化混合する。 D:Cに成分16〜17を添加混合後、容器に充填し、
冷却固化して乳化固形アイシャドウを得た。この乳化固
形アイシャドウは、形状保持性及び高温安定性に優れ、
使用性、化粧持ちが良好であった。
一に分散する。 C:成分14〜15を加熱混合し、これをBに添加して
乳化混合する。 D:Cに成分16〜19を添加混合後、容器に充填し、
冷却固化して乳化固形アイブロウペンシルを得た。得ら
れた乳化固形アイブロウペンシルは、形状保持性及び高
温安定性に優れ、使用性、化粧持ちが良好であった。
経時的な黄変や分離が低減されたものである。また、本
発明の化粧料及び液状化粧料並びに乳化固形化粧料は、
成形性、形状保持性及び経時安定性に優れ、着色度合
い、生地臭も低減されたものであり、使用感も良好なも
のであった。
Claims (4)
- 【請求項1】炭素数28〜33の炭化水素を65重量%
以上含有し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭
化水素の割合が60重量%以上であるキャンデリラワッ
クスを含有することを特徴とする外用医薬品。 - 【請求項2】炭素数28〜33の炭化水素を65重量%
以上含有し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭
化水素の割合が60重量%以上であるキャンデリラワッ
クスと、IOB値が1.0以下の油分とを含有すること
を特徴とする化粧料。 - 【請求項3】炭素数28〜33の炭化水素を65重量%
以上含有し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭
化水素の割合が60重量%以上であるキャンデリラワッ
クスと、揮発性シリコーンとを含有することを特徴とす
る液状化粧料。 - 【請求項4】炭素数28〜33の炭化水素を65重量%
以上含有し、且つ該炭化水素中に占める炭素数31の炭
化水素の割合が60重量%以上であるキャンデリラワッ
クスと、揮発性シリコーンとを含有することを特徴とす
る乳化固形化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8343425A JPH10182500A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 外用医薬品及び化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8343425A JPH10182500A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 外用医薬品及び化粧料 |
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---|---|
JPH10182500A true JPH10182500A (ja) | 1998-07-07 |
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---|---|---|---|
JP8343425A Pending JPH10182500A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 外用医薬品及び化粧料 |
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JP (1) | JPH10182500A (ja) |
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1996
- 1996-12-24 JP JP8343425A patent/JPH10182500A/ja active Pending
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