JP2000229813A - ポリ(ヒドロキシスチレン)及び脂肪相を含む化粧品組成物 - Google Patents

ポリ(ヒドロキシスチレン)及び脂肪相を含む化粧品組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた化粧品特性を有すると共に、摩擦及び
/または皮脂に対して耐性であって、移動もしくは転移
のない、優れた維持力を有するフィルムを形成する化粧
品組成物を提案する 【解決手段】 生理学的に許容される組成物中にポリ
(ヒドロキシスチレン)を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に化粧品分野を
目的とした、少なくとも一のポリ(ヒドロキシスチレ
ン)を含む組成物に関する。特に、本発明は、唇を含む
皮膚、あるいは睫毛、眉毛及び髪などの、特にヒトのケ
ラチン繊維の手入れまたはメイクアップのための組成物
に関する。
【0002】この組成物は、マスカラ、アイライナー、
唇用の製品、フェースパウダー、アイシャドウ、ファン
デーション、全身用メイクアップ、コンシーラー製品、
抗日光組成物、皮膚着色組成物またはスキンケア製品の
形態とすることができる。
【0003】
【従来の技術】ヒトの皮膚または唇用のメイクアップま
たは手入れ用製品、例えばアイライナー、ファンデーシ
ョンまたはリップスティック、あるいは睫毛用の製品、
例えばマスカラ等は、一般的には、脂肪物質、例えばワ
ックス及びオイル、顔料及び/または充填剤、及び任意
に添加剤、例えば活性剤を含有する。これらの組成物
は、一般的に、皮膚または睫毛に薄い被覆の形態で塗布
され、やがてフィルムを形成する。
【0004】メイクアップのフィルムは、指または生
地、例えば衣料品、タオルまたはハンカチによる摩擦に
必ずしも耐性ではなく、粉砕または塗り広げられること
により分解される。フィルムの粉砕により、メイクアッ
プの色の強さが本質的に損なわれ、これによって消費者
がメイクアップ製品を再塗布することが必要となる。フ
ィルムが塗り広げられることによりメイクアップ領域の
周囲に非常に望ましくないオーレオールを形成する。こ
れは特にアイライナーの場合に起きる。
【0005】さらにまた、これらの組成物は、転移、す
なわち、接触し得る所定の支持体、特にグラス、カッ
プ、煙草、衣料品または皮膚に少なくとも部分的に付着
し、シミをつけるという欠点をさらに有する。このた
め、塗布したフィルムは平凡な持続性を呈するため、メ
イクアップ組成物を定期的に再塗布する必要が生じる。
さらにまた、特にシャツカラーにつく許容しがたいシミ
のため、このタイプのメイクアップの使用を避ける女性
もいる。
【0006】さらにまた、脂性傾向の皮膚では、皮脂の
分泌により、メイクアップした皮膚と接触する支持体へ
のメイクアップのフィルムの転移が促進される。したが
って、フィルムは皮脂に対しても耐性ではない。例え
ば、アイライナーの場合は、上瞼の下端が瞼の別の部分
に接触した際、メイクアップが皮膚のその部分に転移
し、望ましからぬ汚れをつけ、メイクアップ効果の減
少、さらには喪失を招くため、消費者はアイライナー製
品を再塗布しなければならない。これらの欠点は、メイ
クアップが指または生地(タオル、ハンカチ)で摩擦さ
れた場合は一層顕著であり、既に脆化したフィルムの本
質的な、さらには完全な破損を引き起こす。
【0007】さらに、これらの組成物は特に目及び唇の
周囲の皮膚の皺及び小皺の中を移動しがちであり、望ま
しからぬ結果を呈する。
【0008】メイクアップのフィルムはもはや経時的に
総体的に優れた維持力を有しない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つ
は、したがって、上記の欠点を持たず、摩擦及び/また
は皮脂に対して耐性であって、移動もしくは転移のな
い、優れた維持力を有するフィルムを形成する組成物を
提案することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人は、全く驚くべきことに、生理学的に許容される組
成物中でのポリ(ヒドロキシスチレン)の使用により、
非常に優れた維持力及び優れた耐転移特性を有するフィ
ルムが得られることを見出した。特に、得られたフィル
ムは、例えば指または生地による摩擦、及び皮脂に対し
て優れた耐性を示す。フィルムはまた、しなやかで可撓
性であり、光沢があり、べとつかず、移動も転移もしな
い。さらに、フィルムは、例えば入浴またはシャワーを
浴びる場合の水及び/または涙及び/または発汗に対す
る優れた耐性を有する。
【0011】ポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)は、文
献、仏国特許出願2 476 441号公報における抗菌
及び抗細菌剤として既知である。文献、欧州特許出願6
05951号公報もまた、ポリ(4-ヒドロキシスチレ
ン)を含むネイルエナメル組成物中でのその使用によ
り、爪への付着力が向上することを記載している。
【0012】さらに、本発明の主題は、生理学的に許容
される支持体中に、少なくとも一の脂肪相及び少なくと
も一のフィルム形成性ポリマーを含み、 ・脂肪相が、少なくとも4の炭素原子を含む炭化水素か
ら選択されるワックス及びオイル、少なくとも一のC−
O結合を含み、少なくとも7の炭素原子を含む化合物、
シリコーンオイル、フッ化オイル及びこれらの混合物か
らなる群より選択される少なくとも一の脂肪物質を含
み、 ・フィルム形成性ポリマーが、任意に置換されたポリ
(ヒドロキシスチレン)であって、オイルが少なくとも
一のC−O結合を含み、少なくとも7の炭素原子を含む
化合物から選択される場合にポリ(ヒドロキシ)スチレ
ンに対するオイルの重量比が0.5以上である局所への
適用のための組成物である。
【0013】“生理学的に許容される”なる表現は、皮
膚及び/またはケラチン繊維に適合性の媒体、例えば化
粧品媒体を意味すると理解することとする。
【0014】本発明の別の主題は、優れた維持力を有
し、及び/または耐水性及び/または耐摩擦性及び/ま
たは耐発汗性及び/または耐皮脂性を有し、及び/また
は耐移り特性を有し、移動をしないフィルムを得ること
を目的とする、局所への適用のための組成物中の、また
はこうした組成物の製造における、少なくとも一の任意
に置換されたポリ(ヒドロキシスチレン)の使用であ
る。該組成物は上記の少なくとも一の脂肪相を含む。
【0015】本発明の主題はまた、上記の組成物を皮膚
及び/またはケラチン繊維に適用することからなる皮膚
及び/またはケラチン繊維のメイクアップまたは非治療
的処理のための美容方法。
【0016】本発明の主題はまた、組成物の転移及び/
または移動を制限するための、及び/または摩擦及び/
または皮脂に対する耐性を向上させるための美容方法で
あって、任意に置換されたポリ(ヒドロキシスチレン)
の有効量を前記組成物に導入することからなる方法であ
る。
【0017】本発明による組成物に使用されるフィルム
形成性ポリマーは、任意に置換されたヒドロキシスチレ
ンモノマーのホモポリマーまたはコポリマーであるとよ
い。以下の記載中に使用した“ポリ(ヒドロキシスチレ
ン)”なる語は、少なくとも2のヒドロキシスチレンユ
ニットを含むあらゆるポリマー(ホモポリマーまたはコ
ポリマー)を意味することとする。
【0018】好ましくは、ポリ(ヒドロキシスチレン)
は、ポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)またはポリ(4-
ヒドロキシスチレン)、特にパラ-ヒドロキシスチレン
(4-ヒドロキシスチレンとも呼称)ホモポリマーであ
るとよい。このホモポリマーにおいては、フェニル基が
置換されていない。
【0019】本発明によれば、ポリ(ヒドロキシスチレ
ン)のフェニル基の少なくとも一が、C1−C20アルキ
ル、C1−C20アルコキシアルキル、C1−C20カルボキ
シアルキル、フェニル、置換フェニル、ハロゲン、ベン
ゾトリアゾール、ニトロ及びアミノ基からなる群より選
択される一以上の基で置換されているとよい。
【0020】“置換フェニル”なる語は、ハロゲン(塩
素、臭素、フッ素またはヨウ素)、アミノ、ニトロ、ヒ
ドロキシル、C1−C20アルキル、アルコキシ(1から
10の炭素原子を含む直鎖または分枝状のアルコキシを
意味する)、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオ
キシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、ノニルオキシ及びデシルオキシハロアルキル(1か
ら8の炭素原子を含む直鎖または分枝状であって、少な
くとも一のハロゲンにより置換されたアルキルを意味す
る)、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、フルオロ
メチル、ヨードメチル、2-クロロエチル、2-ブロモエ
チル、2-フルオロエチル、3-クロロプロピル、3-ブ
ロモプロピル、3-フルオロプロピル、4-クロロブチ
ル、4-フルオロブチル、ジクロロメチル、ジブロモメ
チル、ジフルオロメチル、ジヨードメチル、2,2-ジ
クロロエチル、2,2-ジブロモエチル、2,2-ジフル
オロエチル、3,3-ジクロロプロピル、3,3-ジフル
オロプロピル、4,4-ジクロロブチル、4,4-ジフル
オロブチル、トリクロロメチル、4,4-ジフルオロブ
チル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、2,
2,2-トリフルオロエチル、2,3,3−トリフルオ
ロプロピル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル及
び2,2,3,3-テトラフルオロプロピル基からなる
群より選択される少なくとも一の置換基で置換されたフ
ェニルを意味する。
【0021】“アルキル基”なる表現は、直鎖または分
枝状のC1−C20アルキル基、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル、へプチル、オクチル、2-エチ
ルヘキシル、1,1,3,3-テトラメチルブチル、ノ
ニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル及びエイコシル基を意味する。
【0022】本発明によれば、“ポリ(ヒドロキシスチ
レン)”なる語はまた、その構造中にヒドロキシル基を
含む芳香族ユニットを含むポリマー、コポリマー及びブ
ロックポリマーを意味する。これらのポリマーは、特に
ポリ(ヒドロキシスチレン)がパラ-ヒドロキシスチレ
ンとスチレンとの共重合によって誘導された場合は、ヒ
ドロキシル基を含まない他の芳香族ユニットを含有可能
である。
【0023】本発明による組成物のポリ(ヒドロキシス
チレン)は、直鎖状または分枝状であって良い。直鎖状
のポリ(ヒドロキシスチレン)と分枝状のポリ(ヒドロ
キシスチレン)との混合物もまた使用可能である。これ
らのポリマーは、特に、文献、米国特許出願54534
83号公報、同5453481号公報、同555471
9号公報、同5565544号公報及び欧州特許出願1
08624号公報に記載されており、既知である。こう
したポリマーは、Clariant社により、“PHS-E”、“PHS
-8E01”、“PHS-PG”、“PHS-N”及び“PHS-PG-L”の名
で市販されている。
【0024】PHS-E、PHS-8E01及びPHS-PG-Lは、下式に
相当する直鎖状のホモポリマーである。
【0025】
【化1】
【0026】PHS-Eの分子量は、8000から100,
000g/molである。PHS-PGは、下式に相当するポリマ
ーである。
【0027】
【化2】
【0028】その分子量は、4000から7000g/mo
lである。PHS-Nは、下式に相当する分枝状ポリマーであ
る。
【0029】
【化3】
【0030】その分子量は、4000から7000g/mo
lである。
【0031】前記ポリ(ヒドロキシスチレン)は、組成
物中に組成物全重量に対して0.1から50重量%、好
ましくは0.5から20重量%、更に望ましくは1から
15重量%の含量で存在可能である。
【0032】本発明による組成物の脂肪相により、前記
スチレン/アクリラートコポリマーを該組成物に容易に
導入することが可能である。
【0033】脂肪相は、少なくとも一の室温(一般的に
25℃)で液体、ペースト状または固体の脂肪物質を含
有可能である。特に、脂肪物質は、オイル、ワックス、
ペースト状の脂肪物質、ゴム及びこれらの混合物から選
択可能である。脂肪物質は、組成物中に、組成物全重量
に対して1から99.9重量%、好ましくは10から9
0重量%、更に望ましくは20から80重量%の含量で
存在可能である。
【0034】望ましくは、該組成物の脂肪相は、室温で
液体の少なくとも一の脂肪物質を含有する。
【0035】本願発明では、“少なくとも一のC−O結
合を含み、少なくとも7の炭素原子を含む化合物”なる
表現は、少なくとも一のC−O単結合(エーテルタイプ
の結合)及び−C=O二重結合(カルボニルタイプの結
合)を含む化合物を意味する。これらの化合物は、特に
アルコール、アルデヒド、エステル及び酸を含む。
【0036】液体脂肪物質は、揮発性オイルであるとよ
い。“揮発性オイル”なる表現は、塗布した支持体から
室温にて蒸発しうるオイル、換言すれば室温にて測定可
能な蒸気圧を有するオイルを意味する。
【0037】室温、常圧にて揮発性であって、例えば環
境圧力及び温度において>0mm Hg(0Pa)の、特に1
0−3から300mm Hg(0.13から40,000P
a)であって、沸点が30℃より高いという条件に見合
う一以上のオイルを使用することができる。これらの揮
発性オイルは、全“耐転移”特性及び優れた維持力を有
するフィルムを得るために好ましい。これらの揮発性オ
イルはまた、組成物の皮膚、粘膜及び身体表面生長物へ
の適用を容易にする。これらのオイルは、炭化水素をベ
ースとするオイル、シリコーンオイル、フッ化オイルま
たはこれらの混合物であるとよい。
【0038】“炭化水素をベースとするオイル”なる表
現は、主として水素及び炭素原子、場合によっては酸
素、窒素、硫黄またはリン原子を含むオイルを意味す
る。本発明の組成物に好適な、好ましい揮発性の炭化水
素をベースとするオイルは、特に、8から16の炭素原
子を含む炭化水素ベースのオイル、特にC8−C16イソ
アルカン(イソパラフィン)及びC8−C16分枝状エス
テル、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペン
タメチレンヘプタン)、イソドデカン、イドへキサデカ
ン及びイソヘキシルネオペンタノアート、及びこれらの
混合物である。他の揮発性炭化水素ベースのオイル、例
えば石油蒸留物、特にShell社によりShell Soltの名で
市販のものもまた使用可能である。
【0039】更に使用可能な揮発性オイルは、揮発性シ
リコーンオイル、例えば環状で揮発性のシリコーンオイ
ル、特に粘度≦8センチストーク(8×10-6m2/s)で
あるもの、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン及びドデカメチ
ルシクロへキサシロキサン、直鎖状揮発性シリコーン、
例えばオクタメチルトリシロキサン、ヘプタメチルヘキ
シルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキ
サン及びデカメチルテトラシロキサン、あるいはまた、
揮発性フッ化オイル、例えばノナフルオロメトキシブタ
ンまたはペルフルオロメチルシクロペンタンである。
【0040】揮発性オイルは、本発明による組成物中
に、組成物全重量に対して0から80重量%(特に1か
ら80重量%)、好ましくは0から65重量%(特に1
から65重量%)の含量で存在可能である。
【0041】液体脂肪物質もまた、不揮発性オイル、特
に不揮発性の炭化水素をベースとするオイル及び/また
はシリコーンオイル及び/またはフッ化オイルから選択
可能である。不揮発性の炭化水素をベースとするオイル
としては、 ・動物起源の炭化水素をベースとするオイル、例えばペ
ルヒドロスクアレン; ・植物起源の炭化水素をベースとするオイル、例えば4
から10の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリ
ド;例えばヘプタン酸グリセリドまたはオクタン酸トリ
グリセリド、あるいはまたサンフラワーオイル、グレー
プシードオイル、ゴマ油、コーンオイル、アプリコット
オイル、ヒマシ油、アボカドオイル、オリーブオイル、
シリアルジャームオイル、大豆油、スウィートアーモン
ドオイル、ヤシ油、菜種油、綿実油、ヘーゼルナッツオ
イル、マカダミアオイル、ホホバオイル、カプリル/カ
プリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois
社より市販のものまたはDynamit Nobel社によりMiglyol
810,812及び818の名で市販のもの、カリテバター; ・無機または合成起源の直鎖状または分枝状の炭化水
素、例えばワセリン、ポリデケン、水素化ポリイソブテ
ン、例えばパーリーム; ・合成エステル及びエーテル、例えば化学式R1COO
2においてR1が6から29の炭素原子を含む高級脂肪
酸残基を表し、R2が3から30の炭素原子を含む炭化
水素をベースとする鎖を表すオイル、例えばパーセリン
オイル、イソプロピルミリスタート、イソプロピルパー
ミタート、ブチルステアラート、ヘキシルラウラート、
ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナート、
2-エチルヘキシルパーミタート、2-ヘキシルデシルラ
ウラート、2-オクチルデシルパーミタート、2-オクチ
ルドデシルミリスタートまたはラクタート;ポリオール
エステル、例えばプロピレングリコールジオクタノアー
ト、ネオペンチルグリコールジヘプタノアート、ジエチ
レングリコールジイソナノアート及びペンタエリトリト
ールエステル; ・室温で液体であって、12から26の炭素原子を含
み、分枝状及び/または不飽和の炭素をベースとする鎖
を含む脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、
イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-
ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノールまたは2-
ウンデシルペンタデカノール; ・高級脂肪酸、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リ
ノレン酸またはイソステアリン酸;及びこれらの混合物
を挙げることができる。
【0042】本発明による組成物中に使用可能な不揮発
性シリコーンオイルは、低粘度のオイルであるとよく、
例えば重合度が好ましくはおよそ6から2000の直鎖
状ポリシロキサンがある。例えば、粘度が10mPa・sよ
り大なるポリジメチルシロキサン(PDMSs)、フェニル
ジメチコーン、フェニルトリメチコーン、ポリフェニル
メチルシロキサン及びこれらの混合物を挙げることがで
きる。
【0043】不揮発性オイルは、本発明による組成物中
に、組成物全重量に対して0から50重量%(特に0.
1から50重量%)、好ましくは0から20重量%(特
に0.1から20重量%)の含量で存在可能である。
【0044】ワックスは、動物起源のワックス、植物起
源のワックス及び合成起源のワックスから選択可能であ
る。
【0045】本発明による組成物に使用可能なワックス
は、一般則として、40から110℃の融点及び25℃
において1から217の針入度を有する。ワックスの針
入度は、25℃にて、French standard NF T 60-123ま
たはUS standard ASTM D 1321によって測定される。こ
れらの基準によれば、針入度は、重量97.5gのの可
動性部品に取り付け、試験しようとするワックスの上に
5秒間置いた重量2.5gの標準針が、ワックス中に侵
入する深さをミリメートルの10分の一で表した測定値
である。
【0046】動物起源のワックスの中で挙げることがで
きるのは、ミツロウ、ラノリンワックス及びチャイニー
ズインセクトワックスである。
【0047】植物起源のワックスの中で挙げることがで
きるのは、ライスワックス、カルナウバワックス、カン
デリラワックス、オウリカリーワックス、コルクファイ
バーワックス、サトウキビワックス、木ロウ、ウルシロ
ウ及び綿ロウである。
【0048】無機起源のワックスの中で挙げることがで
きるのは、パラフィン、ミクロクリスタリンワックス、
モンタンロウ及びオゾケライトである。
【0049】合成起源のワックスの中で特に挙げること
ができるのは、ポリオレフィンワックス、特にポリエチ
レンワックス、フィッシャー-トロプシュ合成によって
得られるワックス、ワックス様コポリマー及びそのエス
テル、及びシリコーンワックスである。
【0050】上述の二つの物理特性を依然満たす動物ま
たは植物起源の水素化オイルを使用することも可能であ
る。
【0051】これらのオイルの中で挙げることができる
のは、直鎖状または非直鎖状のC8−C32脂肪鎖を含む
脂肪物質の触媒水素化によって得られる水素化オイル、
水素化サンフラワーオイル、水素化ヒマシ油、水素化コ
コナッツオイル、水素化ホホバオイル、水素化ラノリン
及び水素化ヤシ油である。
【0052】本発明において使用可能なワックスは、好
ましくは50℃未満の温度で固体または硬性のものであ
る。
【0053】本発明の組成物は、組成物全重量に対して
0から30重量%(特に0.1から30%)、好ましく
は1から25重量%のワックスを含有可能である。
【0054】好ましくは、本発明の組成物は、 ・1から7.5の針入度を有する少なくとも一のワック
ス(ワックスI)を、特に組成物全重量に対して0.1
から20重量%の含量で、また ・7.5より大きく、217以下の針入度を有する少な
くとも一のワックス(ワックスII)を、特に組成物全重
量に対して0.1から10重量%の含量で含有可能であ
る。このワックス混合物は、特に組成物がマスカラまた
はアイライナーとして使用されることを目的とする場合
に好適である。
【0055】本発明の組成物はまた、前記ポリ(ヒドロ
キシスチレン)のための少なくとも一の溶媒を含有可能
である。この溶媒は望ましくは極性の溶媒であり、特に
2−C8モノアルコール、C2−C8グリコール、C3
8ジオールモノエーテル、C4−C8ジアルキレングリ
コールモノエーテル(記載の炭素数は、化合物中の総炭
素数に相当する)より選択可能である。挙げることので
きる溶媒は、エタノール、イソプロパノール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコール、エトキシエタノー
ル及びジエチレングリコールである。溶媒は、組成物全
重量に対して0から50重量%(特に0.1から50
%)の含量で存在可能である。
【0056】該組成物はまた、少なくとも一の染料、例
えば、粉体化合物及び/または脂溶性染料を、例えば組
成物全重量の0.01から50%の割合で含有可能であ
る。粉体化合物は、化粧品または皮膚科用組成物に通常
使用される顔料及び/またはナクレス及び/または充填
剤より選択可能である。望ましくは、粉体化合物は組成
物全重量の0.1から25%、さらには1から20%を
占める。該組成物が粉末形態である場合は、これは95
重量%までの粉体化合物を含有可能である。
【0057】顔料は白色または有色のもので、無機及び
/または有機のものであるとよい。無機顔料の中では、
任意に表面処理を施した二酸化チタン、酸化ジルコニウ
ムまたは酸化セリウムなら議に酸化鉄または酸化クロ
ム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、ク
ロム水和物及びフェリックブルーを挙げることができ
る。有機顔料の中では、カーボンブラック、D&Cタイ
プの顔料及びコキニールカルミン(cochineal carmin
e)、バリウム、ストロンチウム、カルシウムまたはア
ルミニウムを挙げることができる。
【0058】ナクレス顔料は、白色ナクレス顔料、例え
ばチタンまたはオキシ塩化ビスマスで被覆したマイカ、
有色ナクレス顔料、例えば酸化鉄で被覆したチタンマイ
カ、特にフェリックブルーまたは酸化クロムで被覆した
チタンマイカ、上記のタイプの有機顔料で被覆したチタ
ンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスをベースとするナク
レス顔料より選択可能である。
【0059】充填剤は、当業者にはよく知られ、化粧品
組成物において通常使用されるものから選択可能であ
る。
【0060】該組成物はまた、一以上の活性剤、特に化
粧品または皮膚科用剤、例えばモイスチャライザー、ビ
タミン、必須脂肪酸、タンパク質、セラミド、サンスク
リーン、フリーラジカル捕捉剤、抗炎症剤及び日焼け剤
をさらに含有可能である。言うまでもないが、当業者で
あれば、これらの任意の添加化合物及び/またはその量
を、行おうとする添加によって本発明の組成物の有利な
特性が本質的に損なわれることのないように選択するで
あろう。これらの活性剤は、例えば、組成物全重量に対
して0.001から20重量%の含量で使用可能であ
る。
【0061】予定した応用のタイプによって、本発明の
組成物は懸かる分野で従来使用され、所望の製薬形態に
好適な量で存在する成分をさらに含有可能である。
【0062】該組成物はまた、こうした組成物に通常使
用されるあらゆる添加剤、例えば増粘剤、香料、保存
料、界面活性剤、可塑剤、上記のポリ(ヒドロキシスチ
レン)以外のフィルム形成性ポリマーを含有可能であ
り、これらは親油性または親水性であり、該組成物中に
溶解または分散され、特に文献、欧州特許出願7497
47号公報及び同749746号公報に記載のように水
性媒体または油性媒体中に分散可能である。
【0063】本発明の組成物の脂肪相が室温で液体であ
る少なくとも一の脂肪物質を含有する場合、該組成物は
また、脂肪相のための増粘剤を含有可能である。増粘剤
は、特に第四級アミン及び第三級アミンより選択される
化合物で処理した粘土である有機変性粘土から選択可能
である。挙げることのできる有機変性粘土は、有機変性
ベントナイト、例えばRheox社より“Bentone 34”の名
で市販のもの、及び有機変性ヘクトライト、例えばRheo
x社より“Bentone 27”及び“Bentone 38”の名で市販
のものである。
【0064】脂溶性アルキル化グアーガム及び処理シリ
カもまた使用可能である。
【0065】本発明の実施態様によれば、該組成物は無
水であることが望ましく、組成物全重量に対して10%
未満の水を含有可能である。この場合、これは油性のゲ
ル、油性の液体、ペースト、スティックまたはチューブ
としての、またはディッシュ中の成型製品の形態、ある
いは粉末形態とすることができる。
【0066】別の実施態様によれば、該組成物は少なく
とも一の水相を含有可能であり、この場合は油中水型、
水中油型、水中ワックスまたはワックス中水のタイプの
エマルション、またはイオン性脂質及び/または非イオ
ン性脂質を含む小胞分散物の形態とすることができる。
水分含量は、組成物全重量に対して0から95重量%
(特に0.1から95%)、さらに好適には10から9
5重量%の範囲を取りうる。
【0067】局所への適用のためのこれらの組成物は、
特に皮膚の保護、手入れまたは処理のための化粧品また
は皮膚科用組成物、特に顔用、首用、手用または全身用
(例えば手入れ用クリーム、抗日光オイルまたはボディ
ゲル)のもの、メイクアップ組成物、抗日光組成物また
は人工日焼け組成物を構成可能である。
【0068】メイクアップ組成物は、特にマスカラ、ア
イライナー、唇用製品(リップスティック)、アイシャ
ドウ、フェースパウダー、コンシーラー製品、全身用フ
ァンデーションまたはメイクアップ製品、例えば一時的
または準パーマネントのタトゥーとすることができる。
【0069】本発明を下記の実施例により詳細に示す。
【0070】
【実施例】(実施例1)以下の組成のマスカラを調製し
た。 ・ミツロウ 3.6g ・カルナウバロウ 2.9g ・パラフィンワックス 11.4g ・ポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)(Clariant社製、PHS-8E01) 2g ・エタノール 10g ・ステアリン酸 5.82g ・トリエタノールアミン 2.4g ・2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール 0.5g ・水溶性増粘剤 4.36g ・水溶性フィルム形成性ポリマー 0.35g ・顔料 5.45g ・保存料 適量 ・水 全体を100gとする量
【0071】マスカラは睫毛に容易に適用され、優れた
維持力を持つメイクアップ効果を供し、指による摩擦及
び皮脂に耐性であった。さらに、該メイクアップは転移
しなかった。
【0072】(実施例2)以下の組成のアイライナーを
調製した。 ・カルナウバロウ 2.3g ・ミツロウ 2.4g ・ポリオレフィンワックス(Petrolite社製、Performa V 260) 3.7g ・鉄黒 11g ・ベントナイト 5.25g ・プロピレンカーボナート 1.78g ・ポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)(Clariant社製、PHS-8E01) 5g ・酢酸ビニル/ステアリン酸アリルコポリマー(65/35) (脂溶性ポリマー) 7.5g ・米デンプン 1g ・軽質パラフィン及びナフテン炭化水素 (Shell社製、Shell Solt ) 28.5g ・イソパラフィン炭化水素(Esso社製、isopar E) 全体を100gとする量
【0073】耐水性アイライナーが得られ、これは瞼の
端に容易に適用され、適用後には経時的に優れた維持力
を有し、水及び発汗に耐性の均一なフィルムを形成し
た。該フィルムは指による摩擦に耐性であり、一日中劣
化せず、転移しなかった。
【0074】(実施例3)以下の組成の耐水性マスカラ
を調製した。 ・ミツロウ 8.3g ・カルナウバロウ 4.5g ・パラフィンワックス 2.2g ・分枝状ポリ(パラ-ヒドロキシスチレン) (Clariant社製、PHS-N) 5g ・エタノール 10g ・ステアリン酸 5.82g ・トリエタノールアミン 2.4g ・2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール 0.5g ・ベントナイト 5.3g ・プロピレンカーボナート 1.74g ・米デンプン 0.84g ・ポリビニルラウラート(Chimex社製、Mexomer PP) 0.75g ・酢酸ビニル/ステアリン酸アリルコポリマー(65/35) (Chimex社製、Mexomer PQ) 2.2g ・ビニルポリマーの水性分散物* 2.5g AM ・エチルアクリラート/メチルメタクリラートコポリマー (Rohm Pharma社製、Eudragit NE 30D)30重量%を 含む水性分散物 2.9g ・顔料 4.6g ・保存料 適量 ・水 4.85g ・イソドデカン 全体を100gとする 量 * 2-アミノ-2-メチル-1-プロパノールで65%中性化し、アジピン酸ジイ ソプロプロピルで25%可塑化した酢酸ビニル/クロトン酸/tert-ブチル-4- 安息香酸ビニルコポリマー(65/10/25)、文献、欧州特許出願6552 34号公報の教示に従って調製。
【0075】マスカラは睫毛に容易に適用され、優れた
維持力を持つメイクアップ効果を供し、指による摩擦、
皮脂及び水に耐性であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理学的に許容される支持体中に、少
    なくとも一の脂肪相及び少なくとも一のフィルム形成性
    ポリマーを含み、 ・脂肪相が、少なくとも4の炭素原子を含む炭化水素か
    ら選択されるワックス及びオイル、少なくとも一のC−
    O結合を含み、少なくとも7の炭素原子を含む化合物、
    シリコーンオイル、フッ化オイル及びこれらの混合物か
    らなる群より選択される少なくとも一の脂肪物質を含
    み、 ・フィルム形成性ポリマーが、任意に置換されたポリ
    (ヒドロキシスチレン)であって、オイルが少なくとも
    一のC−O結合を含み、少なくとも7の炭素原子を含む
    化合物から選択される場合にポリ(ヒドロキシ)スチレ
    ンに対するオイルの重量比が0.5以上であることを特
    徴とする局所への適用のための組成物。
  2. 【請求項2】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、任意
    に置換されたポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリ(ヒドロキシスチレン)のフェニ
    ル基の少なくとも一が、C1−C20アルキル、C1−C20
    アルコキシアルキル、C1−C20カルボキシアルキル、
    フェニル、置換フェニル、ハロゲン、ベンゾトリアゾー
    ル、ニトロ及びアミノ基からなる群より選択される一以
    上の基で置換されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、直鎖
    状または分枝状のポリマーであることを特徴とする請求
    項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、直鎖
    状及び分枝状のポリマーの混合物であることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、10
    00から500,000、好ましくは1000から10
    0,000、更に望ましくは1000から30,000
    の重量平均分子量を有することを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、組成
    物全重量に対して0.1から50重量%、好ましくは
    0.5から20重量%の含量で存在することを特徴とす
    る請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 脂肪物質が、組成物全重量に対して1
    から99.9重量%、好ましくは10から90重量%、
    更に望ましくは20から80重量%の含量で存在するこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】 脂肪相が、少なくとも一の揮発性オイ
    ルを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一
    項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 脂肪相が、少なくとも一の揮発性の
    炭化水素をベースとするオイルを含むことを特徴とする
    請求項1から9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 脂肪相が、C8−C16イソアルカン及
    びC8−C16分枝状エステルからなる群より選択され
    る、少なくとも一の揮発性の炭化水素ベースのオイルを
    含むことを特徴とする請求項1から10に記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】 ワックスが、40から110℃の融
    点及び25℃において1から217の針入度を有するワ
    ックスからなる群より選択されることを特徴とする請求
    項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 不揮発性のオイルを含むことを特徴
    とする請求項1から12のいずれか一項に記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】 ペルヒドロスクアレン、4から10
    の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリド、炭化
    水素、化学式R1COOR2においてR1が6から29の
    炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表し、R2が3から3
    0の炭素原子を含む炭化水素ベースの鎖を表すエステ
    ル、ポリオールエステル、12から16の炭素原子を含
    む分枝状及び/または不飽和の炭素ベースの鎖を含む液
    体脂肪アルコール、高級脂肪酸及び不揮発性シリコーン
    オイルからなる群より選択される不揮発性オイルを含む
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記
    載の組成物。
  15. 【請求項15】 ポリヒドロキシスチレンのための溶
    媒をさらに含むことを特徴とする請求項1から14のい
    ずれか一項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 溶媒が、C2−C6モノアルコール、
    2−C8グリコール、C3−C6ジオールモノエーテル及
    びC4−C8ジアルキレングリコールモノエーテルからな
    る群より選択されることを特徴とする請求項15に記載
    の組成物。
  17. 【請求項17】 溶媒が、エタノール、イソプロパノ
    ール、エトキシエタノール、ジエチレングリコール、プ
    ロピレングリコール及びブチレングリコールからなる群
    より選択されることを特徴とする請求項15または16
    に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 少なくとも一の染料を含むことを特
    徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 染料が、少なくとも一の脂溶性染料
    または、充填剤、顔料、ナクレス(nacres)及びこれら
    の混合物からなる群より選択される粉体を含むことを特
    徴とする請求項18に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 増粘剤、香料、保存料、活性剤、界
    面活性剤、組成物中に溶解または分散した、ポリ(ヒド
    ロキシスチレン)以外の脂溶性または水溶性フィルム形
    成性ポリマーからなる群より選択される少なくとも一の
    添加剤を更に含むことを特徴とする請求項1から19の
    いずれか一項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 スティックまたはチューブ、ディッ
    シュ、ペースト、油性ゲル、油性液体または粉末の形態
    であることを特徴とする請求項1から20のいずれか一
    項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 無水であることを特徴とする請求項
    1から21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 油中水型または水中油型のエマルシ
    ョンまたはイオン性脂質及び/または非イオン性脂質を
    含む小胞分散物の形態であることを特徴とする請求項1
    から21のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 皮膚及び/またはケラチン線維の手
    入れ及び/またはメイクアップのための製品の形態であ
    ることを特徴とする請求項1から23のいずれか一項に
    記載の組成物。
  25. 【請求項25】 マスカラ、アイライナー、フェース
    パウダー、アイシャドウ、唇用の製品、コンシーラー製
    品、全身用メイクアップ、皮膚の保護、手入れまたは処
    理用の製品、抗日光組成物または人工日焼け組成物の形
    態であることを特徴とする請求項1から24のいずれか
    一項に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 優れた維持力を有し、及び/または
    耐水性及び/または耐摩擦性及び/または耐発汗性及び
    /または耐皮脂性を有し、及び/または耐移り特性を有
    するフィルムを得ることを目的とする、局所への適用の
    ための組成物中の、またはこうした組成物の製造におけ
    る、少なくとも一の任意に置換されたポリ(ヒドロキシ
    スチレン)の使用であって、該組成物が少なくとも4の
    炭素原子を含む炭化水素から選択されるワックス及びオ
    イル、少なくとも一のC−O結合を含み、少なくとも7
    の炭素原子を含む化合物、シリコーンオイル、フッ化オ
    イル及びこれらの混合物からなる群より選択される少な
    くとも一の脂肪物質を含む脂肪相を含み、オイルが少な
    くとも一のC−O結合を含み、少なくとも7の炭素原子
    を含む化合物から選択される場合にポリ(ヒドロキシ)
    スチレンに対するオイルの重量比が0.5以上であるこ
    とを特徴とする使用。
  27. 【請求項27】 ポリ(ヒドロキシスチレン)が、任
    意に置換されたポリ(パラ-ヒドロキシスチレン)であ
    ることを特徴とする請求項26に記載の使用。
  28. 【請求項28】 ポリ(ヒドロキシスチレン)のフェ
    ニル基の少なくとも一が、C1−C20アルキル、C1−C
    20アルコキシアルキル、C1−C20カルボキシアルキ
    ル、フェニル、置換フェニル、ハロゲン、ベンゾトリア
    ゾール、ニトロ及びアミノ基からなる群より選択される
    一以上の基で置換されていることを特徴とする請求項2
    7に記載の使用。
  29. 【請求項29】 ポリヒドロキシスチレンが、直鎖状
    または分枝状のポリマーであることを特徴とする請求項
    26から28のいずれか一項に記載の使用。
  30. 【請求項30】 請求項1から25のいずれか一項に
    記載の組成物を皮膚及び/またはケラチン繊維に適用す
    ることを特徴とする皮膚及び/またはケラチン繊維のメ
    イクアップのための美容方法。
  31. 【請求項31】 請求項1から25のいずれか一項に
    記載の組成物を皮膚及び/またはケラチン繊維に適用す
    ることを特徴とする皮膚及び/またはケラチン繊維の非
    治療的処理方法。
  32. 【請求項32】 組成物の転移及び/または移動を制
    限するための、及び/または摩擦及び/または皮脂に対
    する耐性を向上させることを目的とする、任意に置換さ
    れたポリ(ヒドロキシスチレン)の有効量を前記組成物
    に導入することからなる美容方法。
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