JP2000128724A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2000128724A
JP2000128724A JP10296811A JP29681198A JP2000128724A JP 2000128724 A JP2000128724 A JP 2000128724A JP 10296811 A JP10296811 A JP 10296811A JP 29681198 A JP29681198 A JP 29681198A JP 2000128724 A JP2000128724 A JP 2000128724A
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Kiyo Adachi
喜世 安達
Reiko Kimura
玲子 木村
Masako Fujizu
雅子 藤津
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫
酸マグネシウム、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウ
ム、塩化カリウム、炭酸ナトリウムから選ばれる少なく
とも1種以上の無機塩を全体の0.001〜20重量%
と、非イオン界面活性剤を全体の0.001〜20重量
%と、陽イオン界面活性剤を全体の0.001〜20重
量%とを含有してなると共に、ゲル系、エマルション
系、混濁液系及び軟膏系から選ばれるいずれかの剤型に
調製されたことを特徴とする皮膚外用剤。 【効果】 皮膚表面に付着した皮脂は勿論、毛包内に蓄
積された皮脂であっても除去することができ、その結
果、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等に対して十分な予
防、治療効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛包内に蓄積され
た皮脂を容易に溶出させることができ、例えばニキビ、
脂漏性皮膚炎、脱毛症等の皮膚疾患の予防、治療などに
特に好適に使用される皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】尋常性
ざ瘡(ニキビ)、脂漏性皮膚炎及び脱毛症等の発症には
多くの要因が関与しており、発症の背景、或いは助長因
子としては、思春期における内分泌の変動、遺伝的因
子、外的刺激、神経的ストレス、皮膚の不潔、外界の温
度等が挙げられる。
【0003】従って、皮膚表面の皮脂等の汚れを除去し
て清潔に保つことは勿論、毛包内に蓄積された皮脂を除
去することができれば、ニキビ、脂漏性皮膚炎及び脱毛
症等の予防、治療に有用であることは明らかである。
【0004】しかしながら、毛包内に蓄積された皮脂を
除去できる技術は未だ開発されておらず、例えば従来の
皮膚洗浄剤は、界面活性剤によって皮膚表面に付着した
皮脂のみを除去するにとどまっていた。
【0005】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たものであり、毛包内等に蓄積された皮脂を容易に溶出
させることができ、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等の
皮膚疾患の予防、治療などに好適に使用することができ
る皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、特定種類の無機塩を所定量配合すると共に、非イオ
ン界面活性剤と陽イオン界面活性剤とを所定量で併用
し、特定の剤型に調製することによって、後述する実施
例に示すように対象物を浸漬するなどの手段によって適
宜時間対象物の表面に接触させるだけで、こすったりし
なくても多孔質の孔の中に蓄積された皮脂を溶出させる
ことができ、従って、皮膚刺激などを生じることなく毛
包内の皮脂を除去できることを見い出し、本発明をなす
に至った。
【0007】従って、本発明は、塩化ナトリウム、塩化
マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、炭
酸水素ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウムから
選ばれる少なくとも1種以上の無機塩を全体の0.00
1〜20重量%と、非イオン界面活性剤を全体の0.0
01〜20重量%と、陽イオン界面活性剤を全体の0.
001〜20重量%とを含有してなると共に、ゲル系、
エマルション系、混濁液系及び軟膏系から選ばれるいず
れかの剤型に調製されたことを特徴とする皮膚外用剤を
提供する。
【0008】以下、本発明について更に詳述すると、本
発明の皮膚外用剤は、特定種類の無機塩に非イオン界面
活性剤及び陽イオン界面活性剤とをそれぞれ所定量で併
用し、特定の剤型に調製することによって、皮膚表面等
に付着した皮脂を除去できるのは勿論、例えば毛包内等
の孔に蓄積した皮脂であっても、これを孔内から溶出さ
せることもできるものである。
【0009】ここで、本発明で使用される無機塩は、塩
化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、
塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム、
炭酸ナトリウムから選ばれ、これらは1種単独で又は2
種以上を適宜組み合わせて配合される。本発明の場合、
これらの中でも特に塩化ナトリウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム
等がより好適である。本発明の皮膚外用剤における上記
無機塩の配合量は、製剤全体に対して0.001〜20
%(重量%、以下同様)であり、好ましくは0.1〜1
0%であり、より好ましくは上記無機塩が例えば塩化ナ
トリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム及び塩化
カリウムのいずれか1種以上であれば0.5〜2%、例
えば硫酸マグネシウムであれば2〜6%とすると好適で
ある。上記範囲以外では、十分な皮脂除去効果が得られ
ない。
【0010】本発明で使用される非イオン界面活性剤
は、その種類が特に制限されるものではないが、本発明
の目的を考慮すれば皮膚外用剤に配合可能なものが好ま
しく、このような非イオン界面活性剤として、例えばレ
シチン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸(炭素数1
2〜18)エステル、グリセリン脂肪酸(炭素数12〜
18)エステル、ポリオキシエチレン(EO5〜15)
グリセリン脂肪酸(炭素数12〜18)エステル、ポリ
グリセリン(グリセリン重合度2〜10)脂肪酸(炭素
数12〜18)エステル、ソルビタン脂肪酸(炭素数1
2〜18)エステル、ポリオキシエチレン(EO6〜2
0)ソルビタン脂肪酸(炭素数12〜18)エステル、
ポリオキシエチレン(EO6〜60)ソルビット脂肪酸
(炭素数12〜18)エステル、ポリオキシエチレン
(EO10〜20)アルキル(炭素数12〜22)フェ
ニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレン(E
O3〜60)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(EO5〜
100)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(EO5〜
30)ステロール、ポリオキシエチレン(EO5〜3
0)水素添加ステロール、(ポリ)エチレングリコール
(EO1〜55)脂肪酸(炭素数12〜18)エステ
ル、ポリオキシエチレン(EO2〜50)アルキル(炭
素数12〜22)エーテル、(ポリ)オキシエチレン
(EO1〜20)(ポリ)オキシプロピレン(PO1〜
30)アルキル(炭素数12〜16)エーテル、ポリオ
キシエチレン(EO2〜50)アルキル(炭素数8又は
9)フェニルエーテル、(ポリ)オキシエチレン(EO
1〜30)ラノリン、ポリオキシエチレン(EO5〜4
0)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(EO6
〜20)ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレン(EO5
〜15)アルキル(炭素数12〜22)アミン、ポリオ
キシエチレン(EO5〜15)脂肪酸(炭素数12〜1
8)アミド、ポリオキシエチレン(EO2〜10)アル
キル(炭素数12〜22)エーテルリン酸、ポリオキシ
エチレン(EO4〜10)アルキル(炭素数12〜2
2)エーテルリン酸塩等を挙げることができ、これらは
1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用するこ
とができる。
【0011】本発明の場合、これらの中でも特にポリオ
キシエチレン(EO6)ラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレン(EO9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レン(EO21)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(EO25)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
(EO20)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン
(EO60)硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール(25EO)、モノステアリン酸ポリエ
チレングリコール(40EO)等が好適に使用される。
【0012】本発明の皮膚外用剤における上記非イオン
界面活性剤の配合量は、製剤全体に対して0.001〜
20%、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは
0.1〜3%である。配合量が少なすぎると毛包内等の
皮脂を十分に溶出させることが困難となり、多すぎると
それ以上の配合の効果が期待できない。
【0013】なお、上記無機塩と上記非イオン界面活性
剤との配合割合は、特に制限されるものではないが、無
機塩:非イオン界面活性剤(重量比)=1:2,000
〜2,000:1、好ましくは1:100〜1,00
0:1、より好ましくは50:30〜60:1とすると
好適である。上記範囲以外では十分な皮脂除去効果が得
られない場合がある。
【0014】本発明で使用される陽イオン界面活性剤
は、その種類が特に制限されるものではないが、皮膚外
用剤に配合可能なものが好適であり、このような陽イオ
ン界面活性剤として、例えばアルキル(炭素数12〜2
2)アミン塩、第4級アンモニウム塩等を挙げることが
でき、上記第4級アンモニウム塩として、具体的には、
例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルメチル
アンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルア
ミノエチルアミド等が例示され、これらの陽イオン界面
活性剤は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて
使用することができる。本発明の場合、これらの中でも
特に塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等がよ
り好適に使用される。
【0015】本発明の皮膚外用剤における上記陽イオン
界面活性剤の配合量は、製剤全体に対して0.001〜
20%、好ましくは0.01〜10%、特に0.05〜
2%とすることが好ましい。配合量が少なすぎると毛包
内等の孔の中から皮脂を十分に除去することが困難とな
り、多すぎるとそれ以上の配合の効果は期待できない。
【0016】なお、上記非イオン界面活性剤と陽イオン
界面活性剤との配合割合は、特に制限されるものではな
いが、非イオン界面活性剤:陽イオン界面活性剤(重量
比)=1:2,000〜2,000:1、好ましくは
1:1,000〜1,000:1、より好ましくは1:
300〜20:1とすると好適である。上記範囲以外で
は十分な皮脂除去作用が得られない場合がある。
【0017】更に、本発明の皮膚外用剤には、本発明の
効果を妨げない限り、その用途、剤型に合わせて通常配
合される種々の成分を通常量で配合することができ、例
えば上記成分の他に、更に抗ヒスタミン剤、局所麻酔
剤、抗炎症剤、鎮痒剤、上記陽イオン界面活性剤以外の
殺菌剤、ビタミン剤、保湿剤及び角質剥離剤等の種々の
生理活性成分を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わ
せて配合すると、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等の皮
膚疾患の予防・治療剤として、より効果的である。
【0018】具体的には、抗ヒスタミン剤として、例え
ば塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラ
ミン、塩酸イソチペンジル、ジフェンヒドラミン塩基、
クロルフェニラミン塩基等(通常、製剤全体の0.1〜
2%)、局所麻酔剤として、例えば塩酸ジブカイン、塩
酸イソチペンジル、塩酸リドカイン、テーカイン、ジブ
カイン、リドカイン、パラアミノ安息香酸エチル等(通
常、製剤全体の0.1〜2%)、抗炎症剤として、例え
ばグリチルリチン酸及びその塩類、グリチルレチン酸及
びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体、グアイアズ
レン及びその誘導体、インドメタシン、ブフェキサマ
ク、プレドニゾロン、ハイドロコルチゾン等(通常、製
剤全体の0.01〜10%)、鎮痒剤として、例えばク
ロタミトン等(通常、製剤全体の0.1〜10%)を配
合することができる。
【0019】上記陽イオン界面活性剤以外の殺菌剤とし
て、例えばセチルピリジニウムクロライド、ビオゾー
ル、フェノール、エタノール、ホモスルファミン、スル
ファイソミジン、スルファジアジン等(通常、製剤全体
の0.001〜20%)、ビタミン剤として、例えばト
コフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフ
ェロール、ニコチン酸アミド、塩酸ピリドキシン、レチ
ノール、パルミチン酸レチノール等(通常、製剤全体の
0.05〜3%)、保湿剤として、例えばグリセリン、
ヒアルロン酸、トレハロース、ピロリドンカルボン酸、
コラーゲン、トリメチルグリシン、乳酸、遊離アミノ
酸、ヘパリノイド等(通常、製剤全体の0.1〜20
%)、角質剥離剤として、例えばグリコール酸、乳酸、
クエン酸、リンゴ酸、サリチル酸、レゾルシン、硫黄、
尿素、過酸化ベンゾイル、パパイン等(通常、製剤全体
の0.01〜5%)を配合することができる。
【0020】また、その他の成分として、例えばバラ
油、ラベンダー油、セージ油、ユーカリ油、ペパーミン
ト油、ローズマリー油、カモミール油、リモネン、リナ
ロール、ファルネソール、シトラール、メントール、γ
−ウンデカラクトン、オイゲノール、ゲラニオール、シ
トロネロール、オーランチオール等の香料を1種単独で
又は2種以上を組み合わせて配合することもできる。こ
の場合、これらの香料の配合量は、通常、製剤全体の
0.001〜5%である。更に、例えばカンフル等の清
涼化剤を1種単独で又は2種以上を組み合わせて配合す
ることもでき、これらの清涼化剤の配合量は、通常、製
剤全体の0.1〜5%である。
【0021】本発明の皮膚外用剤は、ゲル系、エマルシ
ョン系、混濁液系、軟膏系のいずれかの剤型に調製され
るものであり、特に毛包に対する作用を考慮すれば、エ
マルション系の場合はO/W型基剤、軟膏系の場合は親
水性基剤、ゲル系の場合は水性ゲル基剤を使用すること
が望ましく、これらの中でも、特に水性ゲル基剤は、皮
膚上への滞留性がよいため、スポット的に患部に塗布す
ることが可能となるので好適である。
【0022】本発明の皮膚外用剤の調製方法は、各製剤
を調剤する場合の常法によって調製することができ、例
えばゲル系の場合、上記必須成分及び任意成分をセルロ
ースエステル、セルロースエーテル等の水溶性高分子化
合物などのゲル化剤と共に、常法により精製水等の水性
溶媒に溶解させることによってゲル化したり、又は、上
記必須成分及び任意成分を常法により精製水等の水性溶
媒に溶解させた後、上記ゲル化剤を添加することによっ
てゲル化して、ゲル剤とする方法を挙げることができ
る。
【0023】また、本発明の皮膚外用剤の適用法は、用
途、剤型等によって適宜選定されるが、例えばニキビ、
脂漏性皮膚炎、脱毛症等の予防・治療剤として使用する
場合、本発明の皮膚外用剤を1回1mg〜5gの適用量
で1日1〜数回患部に塗布、貼付する方法、又は塗布、
貼付した後、1〜数分間、毛包内の皮脂が除去されるま
で放置し、その後、皮膚外用剤を洗い流したり、剥がす
などして患部から除去する方法などで使用することがで
きる。なお、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等の予防・
治療剤として使用する場合であっても、上記適用法に限
定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、特定種類の無機塩に非
イオン界面活性剤及び陽イオン界面活性剤をそれぞれ所
定量で併用すると共に、特定の剤型に調製することによ
って、例えば皮膚表面に付着した皮脂は勿論、毛包内に
蓄積された皮脂であっても除去することができ、その結
果、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等に対して十分な予
防、治療効果を得ることができるので、本発明の皮膚外
用剤は、ニキビ、脂漏性皮膚炎、脱毛症等の皮膚疾患の
予防・治療剤として特に有用である。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、下記例及び表において、%は重量
%を意味する。
【0026】[実施例1及び比較例1〜9]表1,2に
示す処方に従ってヒドロキシエチルセルロース以外の各
成分を精製水に溶解し、最後にヒドロキシエチルセルロ
ースを添加して、ゲル剤(皮膚外用剤)を得た。各ゲル
剤について、下記の試験を行った。結果を表1,2に併
記する。 <多孔質素焼き板における皮脂除去試験>パルミチン酸
をクロロホルムに溶かし(濃度50重量%)、この溶液
中に素焼き板を浸漬して、真空下で素焼き板の多孔質に
パルミチン酸を含浸させた。この素焼き板を各溶液中に
浸漬した後、マイクロスコープを用いて素焼き板の多孔
質からパルミチン酸が溶出するか否かを観察した。な
お、この試験は、素焼き板の多孔質の径が毛包径に類似
しているため、これに皮脂成分であるパルミチン酸を含
浸させることにより、毛包内に皮脂が蓄積された状態の
モデルとすることができ、従って、上記素焼き板におけ
る皮脂除去試験の結果から皮膚に対する皮脂除去効果を
評価できる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】 表1,2の結果によれば、本発明の皮膚外用剤は、皮脂
汚れ又はニキビの原因の代表的な皮脂成分であるパルミ
チン酸について、素焼き板の多孔質内に含浸した場合で
あっても除去できることが認められる。
【0029】[実施例2〜4]下記組成に従って水溶性
高分子化合物(カルボキシビニルポリマー又はヒドロキ
シエチルセルロース)以外の各成分を精製水に溶解した
後、下記組成となるように上記水溶性高分子化合物を添
加して、実施例2,4の皮膚外用剤を得た。実施例3の
皮膚外用剤の場合、60℃に加熱したA(油相)部を同
じく60℃に加温したB(水相)部に加えて、混合・乳
化して冷却した後、水酸化カリウムでpH3.0に調整
して、エマルション剤を得た。各皮膚外用剤につき、上
記実施例1と同様の試験を行ったところ、実施例1と同
様に多孔質からのパルミチン酸の溶出が認められた。
【0030】実施例2 水性ジェル製剤 塩化ベンザルコニウム 0.1 サリチル酸 0.5 グリチルレチン酸 0.2 塩化ナトリウム 6.0 塩化マグネシウム 1.0 硫酸マグネシウム 1.0 塩化カルシウム 0.3 塩化カリウム 0.2 炭酸水素ナトリウム 0.1 炭酸ナトリウム 0.1 エデト酸ナトリウム 0.07 ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル 0.6 l−メントール 0.02 ヒドロキシエチルセルロ−ス 1.5 濃グリセリン 4.0 水酸化ナトリウム 適量 精製水 残量 合計 100.0%
【0031】実施例3 エマルション剤 A(油相)部 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸ソルビタン 4.0 オクチルドデカノール 1.0 アジピン酸ジイソピロピル 1.0 大豆レシチン 0.5B(水相)部 塩化ベンゼトニウム 10.0 塩化ナトリウム 5.0 塩化マグネシウム 2.0 硫酸マグネシウム 1.0 塩化カルシウム 0.5 塩化カリウム 0.5 炭酸水素ナトリウム 0.1 炭酸ナトリウム 0.05 カルボキシビニルポリマー 0.2 水酸化カリウム 適量 精製水 残量 合計 100.0%
【0032】実施例4 パック・マスク 塩化ベンザルコニウム 0.1 炭酸水素ナトリウム 0.04 炭酸ナトリウム 0.01 エタノール 0.5 エデト酸ナトリウム 0.07 ポリオキシエチレン(25)ラウリルエーテル 0.6 l−メントール 0.02 ヒドロキシエチルセルロース 10.0 濃グリセリン 4.0 水酸化ナトリウム 適量 精製水 残量 合計 100.0%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/06 A61K 7/06 7/48 7/48 A61P 17/00 31/00 617 (72)発明者 藤津 雅子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB032 AB312 AB332 AB342 AB352 AC102 AC122 AC182 AC372 AC442 AC472 AC522 AC692 AD092 AD282 AD532 AD572 BB04 BB06 CC02 DD22 DD31 DD39 DD41 EE14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫
    酸マグネシウム、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウ
    ム、塩化カリウム、炭酸ナトリウムから選ばれる少なく
    とも1種以上の無機塩を全体の0.001〜20重量%
    と、非イオン界面活性剤を全体の0.001〜20重量
    %と、陽イオン界面活性剤を全体の0.001〜20重
    量%とを含有してなると共に、ゲル系、エマルション
    系、混濁液系及び軟膏系から選ばれるいずれかの剤型に
    調製されたことを特徴とする皮膚外用剤。
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CN108451900A (zh) * 2018-05-08 2018-08-28 钟啟铭 一种治疗手足部皮肤角质细菌感染的药材及其加工方法

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