JP2000128630A - セラミックス複合体およびセラミックス複合体の製造方法 - Google Patents

セラミックス複合体およびセラミックス複合体の製造方法

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JP2000128630A
JP2000128630A JP10306002A JP30600298A JP2000128630A JP 2000128630 A JP2000128630 A JP 2000128630A JP 10306002 A JP10306002 A JP 10306002A JP 30600298 A JP30600298 A JP 30600298A JP 2000128630 A JP2000128630 A JP 2000128630A
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ceramic
composite
hydroxyapatite
sintering
composite according
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JP10306002A
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English (en)
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Tsuneo Hiraide
恒男 平出
Yukio Kubota
幸雄 久保田
Shotaro Miyake
正太郎 三宅
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体親和性に優れるとともに十分な機械的強度
を備えるセラミックス複合体およびかかる複合体を簡易
な方法で製造することができる製造方法を提供する。 【解決手段】ハイドロキシアパタイトとハイドロキシア
パタイトと異なる第2のセラミックス材料とを含む混合
層103と、ハイドロキシアパタイトと異なる第3のセ
ラミックス材料からなる強化層105とを有するセラミ
ックス複合体10aにおいて、複合体10aは強化層1
05の内部に混合層103が位置する2重構造を有する
ものとする。強化層105と混合層103とは同心円状
に配置されていることが好ましい。また、複合体10a
は放電プラズマ焼結法により形成されることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はセラミックス複合
体、とくにバイオセラミックスとして用いられるセラミ
ックスの複合体およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】セラミックスの中でもリン酸カルシウム
系セラミックスの1種であるハイドロキシアパタイト
は、骨の無機成分の構造に似ているため優れた生体適合
性を有し、人工歯根や骨充填材、歯科用セメント等の生
体材料として応用されている。
【0003】ところが、ハイドロキシアパタイトは機械
的強度、靭性等が十分ではなく、ハイドロキシアパタイ
ト単独での使用には限界があった。
【0004】そこで、機械的強度、靭性等を十分に兼ね
備えるバイオセラミックスを得るために、例えば強靭で
成形性に優れる金属材料の表面にハイドロキシアパタイ
ト等のバイオセラミックス材料をコーティングしたり、
光重合性樹脂中に混合したり、金属材料やガラス材料等
との複合化等、異種材料との組合わせ等が提案されてい
る。
【0005】しかし、いずれも製造工程が煩雑で、また
時間を要するものであり、十分な強度、靭性等を備えた
生体材料を容易かつ短時間で製造する方法はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
親和性に優れるとともに十分な機械的強度を備えるセラ
ミックス複合体およびかかる複合体を簡易な方法で製造
することができるセラミックス複合体の製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(17)の本発明により達成される。
【0008】(1) ハイドロキシアパタイトと前記ハ
イドロキシアパタイトと異なる第2のセラミックス材料
とを含む混合層と、前記ハイドロキシアパタイトと異な
る第3のセラミックス材料からなる強化層とを有するセ
ラミックス複合体において、前記複合体の少なくとも一
部に前記強化層の内部に前記混合層が位置する2重構造
を有することを特徴とするセラミックス複合体。
【0009】(2) 前記複合体は放電プラズマ焼結法
により形成される上記(1)に記載のセラミックス複合
体。
【0010】(3) 前記混合層中の前記ハイドロキシ
アパタイトの含有量は5〜50wt%である上記(1)ま
たは(2)に記載のセラミックス複合体。
【0011】(4) 前記第2のセラミックス材料は酸
化物系セラミックスを含む上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載のセラミックス複合体。
【0012】(5) 前記酸化物系セラミックスは生体
適合性を有するセラミックスである上記(4)に記載の
セラミックス複合体。
【0013】(6) 前記第2のセラミックス材料とし
てアルミナを用いる上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載のセラミックス複合体。
【0014】(7) 前記第3のセラミックス材料は酸
化物系セラミックスを含む上記(1)ないし(6)のい
ずれかに記載のセラミックス複合体。
【0015】(8) 前記酸化物系セラミックスは生体
適合性を有するセラミックスである上記(7)に記載の
セラミックス複合体。
【0016】(9) 前記第3のセラミックス材料とし
てアルミナを用いる上記(1)ないし(8)のいずれか
に記載のセラミックス複合体。
【0017】(10) 前記第2のセラミックス材料と
前記第3セラミックス材料とが同一組成である上記
(1)ないし(9)のいずれかに記載のセラミックス複
合体。
【0018】(11) 前記混合層と前記強化層とが同
心状または同心円状に配置されている上記(1)ないし
(10)のいずれかに記載のセラミックス複合体。
【0019】(12) ハイドロキシアパタイトと前記
ハイドロキシアパタイトと異なる第2のセラミックス材
料とを含む混合層と、前記ハイドロキシアパタイトと異
なる第3のセラミックス材料からなる強化層とを有し、
前記強化層の内部に前記混合層の少なくとも一部または
全部が位置するセラミックス複合体の製造方法であっ
て、前記複合体を放電プラズマ焼結法により焼結し形成
することを特徴とするセラミックス複合体の製造方法。
【0020】(13) 前記焼結は焼結温度1100〜
1300℃で行なう上記(12)に記載のセラミックス
複合体の製造方法。
【0021】(14) 前記ハイドロキシアパタイトを
予め700〜1300℃で仮焼結する上記(12)また
は(13)に記載のセラミックス複合体の製造方法。
【0022】(15) 前記焼結は前記混合層および前
記強化層の少なくとも1部を断熱材を介して加熱するこ
とにより行われる上記(12)ないし(14)のいずれ
かに記載のセラミックス複合体の製造方法。
【0023】(16) 前記焼結後加圧状態を解除して
放冷する上記(12)ないし(15)のいずれかに記載
のセラミックス複合体の製造方法。
【0024】(17) 前記複合体は前記混合層と前記
強化層とが同心状または同心円状に配置されてなる上記
(12)ないし(16)のいずれかに記載のセラミック
ス複合体の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセラミックス複合
体について詳細に説明する。
【0026】本発明のセラミックス複合体(以下、「複
合体」という)は、ハイドロキシアパタイトと前記ハイ
ドロキシアパタイトと異なる第2のセラミックス材料と
を含む混合層と、前記ハイドロキシアパタイトと異なる
第3のセラミックス材料からなる強化層とを有するもの
であって、前記強化層の内部に前記混合層が位置する2
重構造を有することを特徴とする。
【0027】このような2重構造とすることにより各層
の構成材料の特性を活かし、複合体内部は生体親和性に
優れ、複合体表面および全体として機械的強度に優れた
ものとすることができる。
【0028】例えば、複合体の内部に位置する混合層
は、ハイドロキシアパタイトを含有するため、体液中で
の安定性に優れ、骨との接合性の向上を図ることができ
る。一方、複合体の表面にハイドロキシアパタイトより
も強靭な第3のセラミックス材料からなる強化層を設け
ることにより、複合体全体の強度の向上を図るととも
に、複合体の表面に固定部材等を取付けた場合に該固定
部材を強固に支持することが可能となる。
【0029】混合層は、ハイドロキシアパタイトと該ハ
イドロキシアパタイトと異なる第2のセラミックス材料
とを含むものである。
【0030】第2のセラミックス材料としては特に限定
されないが、酸化物系セラミックスを含むものが好まし
く、さらに酸化物系セラミックスは生体適合性を有する
ものがより好ましい。
【0031】酸化物系セラミックスは一般的に靭性が大
きく、さらに耐食性、耐熱性に優れる等の特性を有する
ため、ハイドロキシアパタイトと組合わせることにより
強度の向上を図ることができる。
【0032】さらに、生体適合性を有する酸化物系セラ
ミックスを用いることにより、ハイドロキシアパタイト
の生体親和性を損なうことなく強度の向上を図ることが
できる。
【0033】生体適合性を有する酸化物系セラミックス
としては、例えばAl23、ZrO 2、SiO2、TiO
2等が挙げられ、これらを1種または2種以上を混合し
たものを用いることができるが、第2のセラミックス材
料としてAl23(アルミナ)を用いることがより好ま
しい。アルミナは、化学的・物理的に安定で硬く、併せ
て生体適合性を有するため、ハイドロキシアパタイトと
複合化することにより、ハイドロキシアパタイトのもつ
生体親和性を維持しつつ、機械的強度を向上させること
ができる。
【0034】混合層中のハイドロキシアパタイトの含有
量は特に限定されないが、5〜50wt%程度が好まし
く、10〜50wt%がより好ましい。ハイドロキシアパ
タイトの含有量が5wt%未満であると、ハイドロキシア
パタイトの特性が失われ、生体親和性が低下するおそれ
がある。一方、50wt%を超えると用途によっては機械
的強度が不足する場合がある。
【0035】上記ハイドロキシアパタイトは、いかなる
方法により形成されたものであってもよく、例えばハイ
ドロキシアパタイト粒子の強度の向上等を図るために仮
焼結を行ったもの等を用いることができる。この場合、
仮焼結は700〜1300℃の温度で行うことが好まし
い。仮焼結温度が700℃未満であると、ハイドロキシ
アパタイト粒子の強度を十分に向上させることができな
い場合があり、一方、1300℃を超えるとハイドロキ
シアパタイトが熱的に分解したり、粒成長が過剰に進行
し、ともに良好な複合体が形成されないおそれがある。
【0036】強化層は、上記ハイドロキシアパタイトと
異なる第3のセラミックス材料からなるものである。第
3のセラミックス材料としては、特に限定されないが酸
化物系セラミックスを含むものが好ましく、さらに酸化
物系セラミックスは生体適合性を有するものがより好ま
しい。
【0037】酸化物系セラミックスは一般的に靭性が大
きく、さらに耐食性、耐熱性に優れる等の特性を有する
ため、かかる材料からなる強化層を設けることにより、
複合体全体の強度の向上を図ることができる。
【0038】さらに、生体適合性を有する酸化物系セラ
ミックスを用いることにより、ハイドロキシアパタイト
の生体親和性を損なうことなく強度の向上を図ることが
できる。
【0039】生体適合性を有する酸化物系セラミックス
としては、上記第2のセラミックス材料と同様のものが
挙げられるが、第2のセラミックス材料の場合と同様の
理由により、第3のセラミックス材料としてAl2
3(アルミナ)を用いることがより好ましい。
【0040】また、第2のセラミックス材料と第3のセ
ラミックス材料とは、同一組成であっても異なる組成で
あってもよいが、同一組成であることが好ましい。これ
により、混合層と強化層との接合性がより向上し、また
複合体の内部応力を低減し、混合層と強化層との層間剥
離等を防止することができる。
【0041】さらに、第2のセラミックス材料と第3の
セラミックス材料とは、形態について同一であっても異
なるものであってもよく、例えば粉末材料を用いる場
合、その粒形状、平均粒径等は同一であっても相異なる
ものであってもよい。
【0042】本発明の複合体は、上記の混合層と強化層
とが同心状または同心円状に配置されていることが好ま
しい。これにより応力の分散と均等化を図り、複合体の
耐久性の向上を図ることができる。
【0043】次に、本発明のセラミックス複合体の製造
方法について添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳
細に説明する。
【0044】図1は、本発明の複合体の製造方法に用い
られる成形型および材料充填治具の一例を示す縦断面
図、図2〜図10は本発明の複合体の製造方法の第1実
施形態を示す縦断面図である。
【0045】図1に示す成形用型1は、複合体を構成す
る材料を収容可能な中空部21を有する円筒形状の外型
2と、焼結材料を押圧するための第1の押圧子3aと第
2の押圧子3bからなる一対の押圧子とを備えている。
【0046】まず、成形用型1内に第3のセラミックス
材料からなる強化層材料5aを充填する。充填は図1に
示すような材料充填治具8を用いて行われる。これによ
り、強化層材料5aは突起部82の周囲に環状に充填さ
れる。
【0047】材料充填治具8は、外型2の中空部21に
嵌合可能な嵌合部81と、中空部21に挿入可能な突起
部82とから構成されている。嵌合部81と突起部82
とはともに断面形状が円形であって同心円状に設けられ
ている。材料充填治具8の構成材料としては特に限定さ
れず、例えば金属等が挙げられる。
【0048】外型2には中空部21が形成されており、
内周面には導電性を有するカーボンシート7が設けられ
ている。これにより強化層材料5aと中空部21の内周
面との間にクッション材として介在し、強化層材料5a
中の成分が外型2を構成するカーボンと反応して内周面
に固着すること等を防止することができる。さらに、焼
結時に各押圧子が外型2の内周面に食いつくことを防止
し、円滑に摺動させることができる。
【0049】外型2の構成材料としては、放電プラズマ
焼結に好適な導電性材料であることが好ましく、例え
ば、超硬金属、超硬合金、炭素系材料等が挙げられ、な
かでも炭素系材料がより好ましい。
【0050】材料充填治具8を図2に示すように嵌合部
81を中空部21に嵌合させ取り付ける。突起部82の
表面は、圧粉体からの離型性を良好に保つためテフロン
シート88で被覆されている。
【0051】次に、図3に示すように、材料充填治具8
が取付けられた外型2に強化層材料5aが充填される。
強化層材料5aの形態は、粉状体、ブロック体等の塊状
物等いかなるものでもよいが、充填量の調節の容易さ等
から粉状体がより好ましい。強化層材料5aが粉状物で
ある場合、その平均粒径は、0.05〜10μm程度の
ものが好ましく用いられる。粒径が小さ過ぎる場合、2
次凝集を生じる等、取扱性に劣るおそれがあり、一方、
粒径が大き過ぎる場合、特に精緻な形状の複合体を作製
するとき、混合層と強化層との界面での接合不良や欠け
の発生等、加工性が悪くなる場合がある。
【0052】次に、図4および図5に示すように環状に
充填された強化層材料5aを環状の圧縮用押圧子91に
より圧縮し、圧粉体51aを形成する。予め圧粉体51
aを形成することにより、焼結後の強度および接合力を
より向上させ、また、気孔率、気孔径等をより精度よく
制御することができる。
【0053】さらに、層ごとに圧粉体を形成すれば、焼
結後の密度、強度等を層ごとに調整することができると
ともに、層が押圧方向と直交する方向に積層する2重構
造を構成するように異なる材料の充填を容易に行うこと
ができる。
【0054】圧粉体51a形成時の押圧力は、強化層材
料5aの組成、形態等に応じて適宜選択されるが、10
0〜500kgf/cm2の範囲であることが好ましい。圧縮
用押圧子91は、外型2の中空部21に摺動可能に嵌合
する環状体であって、その中心軸に対し同心円状に中空
部910が形成されている。中空部910は材料充填治
具8の突起部82を摺動可能に嵌合するよう形成されて
いる。これにより強化層材料5aを圧縮し、環状の圧粉
体51aを形成することができる。圧縮用押圧子91の
構成材料としては、例えば金属製のものが用いられる。
【0055】圧縮体51aを形成する方法としては特に
限定されず、押圧子を用いた一軸成形法の他、例えば冷
間等方加圧法(CIP)、熱間等方加圧法(HIP)等
が挙げられるが、一軸成形法がより好ましい。一軸成形
法は製造方法が単純でかつ最も量産性に優れている。な
お、強化層材料5aがブロック体である場合には、圧粉
体を形成する工程を省略することができる。
【0056】圧粉体51aを形成後、材料充填治具8を
図5に示すように円柱形状の第1の押圧子3aに交換す
る。これにより圧粉体51aの中空部に新たな材料を充
填することが可能となる。
【0057】第1の押圧子3aは、外型2の中空部21
に嵌合可能に構成されている。第1の押圧子3aの構成
材料としては、外型2と同様のものが挙げられ、例えば
炭素系材料等が好ましく用いられる。
【0058】圧粉体51aおよび第1の押圧子3aとの
間には、カーボンシート7を挟むことが好ましい。これ
により圧粉体51aおよび第1の押圧子3aとの溶着等
の相互作用を防止し、焼結後、複合体の取出しを容易に
することができる。
【0059】次に、図6に示すように圧縮用押圧子91
の中空部910から、混合層材料5bを充填する。混合
層材料5bの形態は、粉状物、ブロック体等の塊状物等
いかなるものでもよいが、充填量の調節の容易さ等から
粉状物がより好ましい。粉状物である場合、ハイドロキ
シアパタイトは平均粒径5〜500μm程度のものが好
ましく、第2のセラミックス粉末は平均粒径0.05〜
10μm程度のものが好ましく用いられる。
【0060】そして、図7、図8に示すように柱状の圧
縮用押圧子92により混合層材料5bを圧縮し、図9に
示すような圧粉体51bを作製する。圧縮用押圧子92
は、圧縮用押圧子91の中空部910に嵌入および摺動
可能な形状の柱状体であって、例えば金属材料から構成
されている。
【0061】圧粉体51b形成時の押圧力は、混合層材
料5bの組成や形態等に応じて適宜選択されるが、10
0〜500kgf/cm2の範囲であることが好ましい。この
とき、圧粉体51aの形成時とは異なる圧縮比で圧粉体
51bを形成すれば、焼結後の密度、強度等を層ごとに
変化させた複合体を得ることができる。したがって、例
えば、混合層と強化層との熱膨張係数が大きく異なる場
合、熱膨張係数の大きい層の材料の圧縮比を小さく、熱
膨張係数の小さい材料の圧縮比を大きくすることで熱応
力の緩和を図り、層間の接合強度の向上およびクラック
等の発生を防止することができる。また、焼結後におけ
る複合体の形状も精度よく制御することが可能になる。
【0062】強化層材料5aと混合層材料5bとを相異
なる圧縮比で圧粉体を形成する場合、圧縮比の制御方法
としては、例えば、図7および図8に示すように圧縮用
押圧子91と92とを相異なる長さ(突出量)とし、圧
縮用押圧子ごとに押込み量を変えることにより圧縮比を
調節することができる。
【0063】なお、本発明では、強化層材料5aと混合
層材料5bとを同じ圧縮比で圧粉体を形成した後、放電
プラズマ焼結を行ってもよい。
【0064】圧縮体51bを形成する方法としては圧縮
体51aを形成する場合と同様の方法が挙げられるが、
一軸成形法が好ましい。また、混合層材料5bがブロッ
ク体である場合、圧粉体を形成する工程を省略すること
ができる。
【0065】以上のようにして、強化層材料5aの内部
に混合層材料5bが同心円状に位置するように外型2内
に充填される。
【0066】このように、強化層材料5aと混合層材料
5bとを同心状または同心円状に配置し、押圧・焼結す
ることにより、加圧方向と直交する方向(径方向)にお
ける温度および圧力分布に関し均一にすることができ、
より強度に優れた複合体を作製することができる。
【0067】次に、図10に示すように圧縮用押圧子9
1、92を第2の押圧子3bに交換する。第2の押圧子
3bは円柱形状で、外型2の中空部21に摺動可能に嵌
合するよう形成されている。
【0068】圧縮用押圧子91、92を第2の押圧子3
bに交換後、成形用型1を図14に示すような放電プラ
ズマ焼結装置70にセットした後、放電プラズマ焼結法
により焼結し複合体を製造する。
【0069】放電プラズマ焼結装置70は、真空チャン
バー76と、上下一対の加圧ラム74、75と、パルス
電圧を発生させる焼結用電源72と、加圧ラム74、7
5を昇降駆動する油圧式の加圧駆動機構73と、これら
を制御する制御部71とを有している。
【0070】上述した圧粉体51a、51bを装入した
成形用型1は、真空チャンバー76内の加圧ラム74、
75間にセットされる。真空チャンバー76内を真空ポ
ンプ77により脱気し、真空状態(減圧状)あるいは真
空チャンバー76内を不活性ガス雰囲気として焼結を行
うことが好ましい。これによって、真空チャンバー76
内に存在する酸素、窒素、水等と圧粉体51a、51b
等の被焼結物に含まれる反応性の高い成分等とが反応
し、焼結体に好ましくない影響を及ぼすことを回避でき
る。
【0071】制御部71は、成形用型1に設置された図
示しない温度センサー(熱電対)により検出される材料
温度が予め設定された昇温曲線と一致するように焼結用
電源72の出力を制御する。また、制御部71は、加圧
駆動機構73および真空ポンプ77の駆動を制御する。
【0072】上下一対の第1の押圧子3a、第2の押圧
子3bは、各々加圧ラム74および75に固定されてお
り、加圧ラム74、75内に設けられた給電端子(図示
せず)により焼結用電源72と電気的に接続されてい
る。加圧駆動機構73の作動により、加圧ラム74、7
5を互いに接近する方向に移動し、これらに固定された
第1の押圧子3a、第2の押圧子3bで圧粉体51a、
51bを圧縮する。
【0073】このとき、圧粉体51a、圧粉体51bと
第1の押圧子3aおよび第2の押圧子3bとの間には、
各々断熱材4を介在させることが好ましい。これによ
り、電流が第1の押圧子3aまたは第2の押圧子3bに
集中した場合、過熱した第1の押圧子3aまたは第2の
押圧子3bから圧粉体51a等への熱の拡散が遮断さ
れ、局所的な加熱および高温化を防止する。したがっ
て、圧粉体51a等の焼結時の温度が均一化され、均質
で高品位な焼結体を得ることができる。
【0074】断熱材4としては、例えば非導電性物質で
あって難焼結性であるアルミナ粉体等が好ましく用いら
れる。
【0075】さらに、断熱材4と、圧粉体51a、51
bおよび第1の押圧子3a、第2の押圧子3bとの間に
は各々カーボンシート7を介在させることが好ましい。
【0076】放電プラズマ焼結は、第1の押圧子3a、
第2の押圧子3bおよび外型2を通してパルス電圧を印
可し、圧縮通電系を加熱する。焼結系の温度が所定温度
に達したらかかる温度で一定時間保持し、複合体10a
を形成する。
【0077】焼結温度としては特に限定されないが、1
100〜1300℃とすることが好ましい。焼結温度を
この範囲とすることにより、過不足のない焼結を行うこ
とができ、十分な強度を有する複合体を作製することが
できる。
【0078】また、焼結時間は1〜30分程度とするこ
とが好ましく、5〜20分程度がより好ましい。さら
に、加圧力は100〜600kgf/cm2程度とすることが
好ましく、200〜500kgf/cm2程度がより好まし
い。
【0079】放電プラズマ焼結法は、圧粉体粒子間隙に
直接パルス状の電気エネルギーを投入し、火花放電によ
り瞬時に発生する高温プラズマの高エネルギーを熱拡散
・電界拡散等へ効果的に応用することで、ホットプレス
法等に比べ、昇温、保持時間を含め、数分〜数十分の短
時間で焼結あるいは焼結接合を可能とする。また、放電
点の分散による均等加熱により、均質で高品位の複合体
を容易かつ高効率で製造することができる。
【0080】また、放電プラズマ焼結法によれば、材料
の充填、必要に応じて行う圧粉体化、および焼結の各工
程を1つの外型2内で行うことが可能であり、製造コス
トの低減を図ることも可能である。
【0081】上記の焼結温度で所定時間保持した後放冷
し、成形用型1から複合体10aを取出す。放冷の際に
は、複合体10aの加圧状態を解除して放冷することが
好ましい。通常、焼結後、焼結体(複合体)は加圧状態
で成形パンチ等を介して水冷されるが、本発明では、比
較的強度の小さいハイドロキシアパタイトとアルミナ等
の高強度のセラミックスとの複合体であって両材料の強
度の差が大きいため、冷却過程で発生する熱応力による
クラックや欠けが発生するおそれがある。このため加圧
状態を解除して放冷することが好ましい。
【0082】以上のような方法により、図12および図
13に示すように強化層105と混合層103とが同心
円状に設けられた2重構造のセラミックス複合体10a
が得られる。
【0083】図11は本発明のセラミックス複合体の製
造方法の第2実施形態を示す縦断面図である。
【0084】本実施形態により製造される複合体10b
は、混合層103と強化層105とからなる2重構造部
分の上下に強化層106が設けられている点で上記第1
実施形態の場合と異なる。このような構造の複合体10
bでは、強化層105が全表面を構成しているため、複
合体10bの機械的強度、耐摩耗性および外形形状の維
持性等をより向上させることができる。
【0085】複合体10bの作製方法は特に限定されな
いが、例えば予め別に作製された強化層106の材料か
らなる圧粉体と、第1実施形態と同様の方法により成形
された圧粉体51a、51bとを外型内で重ね合わせ、
これらを同時焼結すること等により複合体10bを作製
することができる。この場合、図に示すように強化層1
06と第1の押圧子3aおよび第2の押圧子3bとの間
には、各々断熱材4を介在させることが好ましい。
【0086】なお、強化層105および強化層106の
組成および形態等は、同一であっても異なるものであっ
てもよい。
【0087】以上、本発明のセラミックス複合体および
その製造方法を図示の各実施形態について説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば、強
化層を多孔体としてもよく、さらに複合体には混合層と
強化層の他に第3の層を設けたものであってもよい。
【0088】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。 1.セラミックス複合体の作製 (実施例1)図1に示す材料充填治具および成形用型を
用いて、複合体10aを作製した。
【0089】混合層材料として、大気炉で700℃で仮
焼結した球状ハイドロキシアパタイト粉末(平均粒径:
10μm)0.48gと、アルミナ粉末(平均粒径:
0.15μm)1.12gとの混合粉末を使用し、一
方、強化層材料としてアルミナ粉末(平均粒径:0.1
5μm)5.20gを使用した。
【0090】まず、外径40mm、内径10.4mmのカー
ボン製外型2の中空部21の一端側に、材料充填治具8
を嵌入した(図2)。なお、材料充填治具8は、嵌合部
81の外径10mm、突起部82の外径5mmのものを用い
た。
【0091】中空部21から強化層材料5aを装入し
(図3)、金属製圧縮用押圧子91(外径10mm、内径
5mm)を使用して(図4)、強化層材料5aを圧縮し圧
粉体51aを形成した(図5)。圧粉体51aの形成時
の圧縮力は200kgf/cm2とした。
【0092】次に、材料充填用治具8をカーボン製の第
1の押圧子3a(外径10mm)に交換した(図5)。圧
縮用押圧子91の中空部910から上記混合層材料5b
を装入し(図6)、これを金属製の圧縮用押圧子92
(外径5mm)で圧縮し、圧粉体51bを形成した(図7
〜図9)。
【0093】その後、圧縮用押圧子91、92をカーボ
ン製の第2の押圧子3b(外径10mm)に交換した(図
10)。
【0094】このとき、圧粉体51a、51bと第1の
押圧子3aおよび第2の押圧子3bとの間に断熱材4と
してアルミナ粉体(平均粒径0.15μm)2.5gづ
つを介在させた。さらに、断熱材4と圧粉体51a、5
1bとの間、断熱材4と第1の押圧子3aおよび第2の
押圧子3bとの間に各々カーボンシート7を挟んだ。
【0095】これを放電プラズマ焼結装置(住友石炭鉱
業(株)製SPS−510L)にセッティングし、焼結
系内を真空状態とした。次に、上下から押圧力350kg
f/cm2で圧粉体51aおよび51bを押圧し、パルス電
圧(パルス条件=12:2)を印可して圧縮通電系を加
熱し焼結を行った。焼結条件は、焼結温度:1200
℃、焼結時間(保持時間):5分とした。
【0096】焼結後、加圧状態を解除して室温で放冷
し、成形用型1から図12および図13に示す複合体1
0aを取出した。
【0097】複合体10aは、同心円状に外層が強化層
(アルミナ層)105、内層が混合層103から構成さ
れるものであった。
【0098】混合層および強化層の組成、焼結条件等を
表1および表2に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】(実施例2)ハイドロキシアパタイトの仮
焼結温度と平均粒径、アルミナの平均粒径、混合層の組
成および焼結条件(加圧力、時間)を変えた以外は実施
例1と同様にして複合体を作製した。
【0102】(実施例3)混合層の組成および焼結時間
を変えた以外は実施例1と同様にして複合体を作製し
た。
【0103】(実施例4)混合層の組成および焼結条件
(温度、時間)を変えた以外は実施例1と同様にして複
合体を作製した。
【0104】(実施例5)ハイドロキシアパタイトの仮
焼結温度と平均粒径、アルミナの平均粒径および焼結条
件(温度、加圧力)を変えた以外は実施例1と同様にし
て複合体を作製した。
【0105】(比較例1)混合層の組成を変え、内層お
よび外層を同一の混合層材料で構成した以外は実施例1
と同様にして複合体を作製した。
【0106】(比較例2)ハイドロキシアパタイトの仮
焼結温度および焼結温度を変えた以外は実施例3と同様
にして複合体を作製した。
【0107】(比較例3)焼結温度を変えた以外は比較
例2と同様にして複合体を作製した。
【0108】2.複合体の強度評価 [曲げ強度試験]実施例1〜5および比較例1〜3で作
製した各複合体の3点曲げ強度を測定した。曲げ強度は
スパン1.7cmの3点曲げ試験を行い、その測定値から
以下の計算式(I)により算出した。
【0109】 曲げ強度(σf)[kgf/cm2]=(8×P×L)/(π×d3)・・・(I) P・・・破壊荷重[kgf] L・・・スパン[cm] d・・・供試体(複合体)直径[cm] 結果を表2に示す。
【0110】これらの結果から、実施例で作製された各
複合体はいずれも混合層はハイドロキシアパタイトとア
ルミナとが均質に複合化され、かつ混合層と強化層とが
良好に接合されていた。
【0111】また、実施例で作製された各複合体の曲げ
強度は、いずれも混合層材料のみからなる比較例1の複
合体に比べいずれも大きいものであった。
【0112】比較例2、3の複合体は、ハイドロキシア
パタイトの仮焼結および放電プラズマ焼結がいずれも適
性な温度で行われなかったため焼結不良となり、比較例
2では複合体が形成されず、比較例3においては、複合
体は形成されたが、X線回析による分析の結果、ハイド
ロキシアパタイトが分解していることがわかった。
【0113】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のセラミック
ス複合体の製造方法によれば、内層および外層からなる
2重構造の複合体を簡易な方法で作製することができ
る。さらに、本発明の方法で製造された複合体は、内層
がハイドロキシアパタイトとアルミナ等の高強度セラミ
ックスとの混合層、外層が例えば高強度セラミックスか
らなる強化層で構成されているため、内部が生体親和性
に優れ、表面が強度および靭性に優れるものである。こ
のような特性を活かし、例えば頚椎や腰椎において、椎
間板を切除した場合に用いられる骨補填材、人工歯根、
人工関節等として広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合体の製造方法で用いられる成形型
および材料充填治具の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図3】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図4】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図5】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図6】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図7】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図8】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図9】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図10】本発明の複合体の製造方法の第1実施形態を
示す縦断面図である。
【図11】本発明の複合体の製造方法の第2実施形態を
示す縦断面図である。
【図12】本発明の複合体の製造方法により製造された
複合体の横断面図である。
【図13】図12に示す複合体の縦断面図である。
【図14】放電プラズマ焼結装置の構成例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 成形用型 2 外型 21 中空部 3a 第1の押圧子 3b 第2の押圧子 4 断熱材 5a 強化層材料 5b 混合層材料 51a、51b 圧粉体 7 カーボンシート 70 放電プラズマ焼結装置 71 制御部 72 焼結用電源 73 加圧駆動機構 74、75 加圧ラム 76 真空チャンバー 77 真空ポンプ 8 材料充填治具 8a、8b 材料充填治具 81 嵌合部 82、82b 突起部 88 テフロンシート 91 圧縮用押圧子 910 中空部 92 圧縮用押圧子 93 圧縮用押圧子 10a、10b セラミックス複合体 103 混合層 105、106 強化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 35/64 C04B 35/64 E (72)発明者 三宅 正太郎 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C081 AB04 AB05 AB06 BB08 CF031 CF152 DA01 DC03 DC05 DC12 EA02 EA04 EA12 EA15 4C089 AA07 BA03 BA04 BA16 CA04 CA06 4F100 AA19A AA19B AA19C AD03A AD03B AD03C AD20B AR00A AR00C BA03 BA06 BA10A BA10C DA11 DA16 EJ48 GB66 JC00 JK01 JK01A JK01C JL02 YY00B 4G030 AA08 AA36 AA41 BA35 CA07 GA08 GA09 GA23 GA27

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロキシアパタイトと前記ハイドロ
    キシアパタイトと異なる第2のセラミックス材料とを含
    む混合層と、 前記ハイドロキシアパタイトと異なる第3のセラミック
    ス材料からなる強化層とを有するセラミックス複合体に
    おいて、 前記複合体の少なくとも一部に前記強化層の内部に前記
    混合層が位置する2重構造を有することを特徴とするセ
    ラミックス複合体。
  2. 【請求項2】 前記複合体は放電プラズマ焼結法により
    形成される請求項1に記載のセラミックス複合体。
  3. 【請求項3】 前記混合層中の前記ハイドロキシアパタ
    イトの含有量は5〜50wt%である請求項1または2に
    記載のセラミックス複合体。
  4. 【請求項4】 前記第2のセラミックス材料は酸化物系
    セラミックスを含む請求項1ないし3のいずれかに記載
    のセラミックス複合体。
  5. 【請求項5】 前記酸化物系セラミックスは生体適合性
    を有するセラミックスである請求項4に記載のセラミッ
    クス複合体。
  6. 【請求項6】 前記第2のセラミックス材料としてアル
    ミナを用いる請求項1ないし5のいずれかに記載のセラ
    ミックス複合体。
  7. 【請求項7】 前記第3のセラミックス材料は酸化物系
    セラミックスを含む請求項1ないし6のいずれかに記載
    のセラミックス複合体。
  8. 【請求項8】 前記酸化物系セラミックスは生体適合性
    を有するセラミックスである請求項7に記載のセラミッ
    クス複合体。
  9. 【請求項9】 前記第3のセラミックス材料としてアル
    ミナを用いる請求項1ないし8のいずれかに記載のセラ
    ミックス複合体。
  10. 【請求項10】 前記第2のセラミックス材料と前記第
    3のセラミックス材料とが同一組成である請求項1ない
    し9のいずれかに記載のセラミックス複合体。
  11. 【請求項11】 前記混合層と前記強化層とが同心状ま
    たは同心円状に配置されている請求項1ないし10のい
    ずれかに記載のセラミックス複合体。
  12. 【請求項12】 ハイドロキシアパタイトと前記ハイド
    ロキシアパタイトと異なる第2のセラミックス材料とを
    含む混合層と、 前記ハイドロキシアパタイトと異なる第3のセラミック
    ス材料からなる強化層とを有し、 前記強化層の内部に前記混合層の少なくとも一部または
    全部が位置するセラミックス複合体の製造方法であっ
    て、 前記複合体を放電プラズマ焼結法により焼結し形成する
    ことを特徴とするセラミックス複合体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記焼結は焼結温度1100〜130
    0℃で行なう請求項12に記載のセラミックス複合体の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ハイドロキシアパタイトを予め7
    00〜1300℃で仮焼結する請求項12または13に
    記載のセラミックス複合体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記焼結は前記混合層および前記強化
    層の少なくとも1部を断熱材を介して加熱することによ
    り行われる請求項12ないし14のいずれかに記載のセ
    ラミックス複合体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記焼結後加圧状態を解除して放冷す
    る請求項12ないし15のいずれかに記載のセラミック
    ス複合体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記複合体は前記混合層と前記強化層
    とが同心状または同心円状に配置されてなる請求項12
    ないし16のいずれかに記載のセラミックス複合体の製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1304195C (zh) * 2004-12-14 2007-03-14 清华大学 微胞陶瓷/金属块体复合材料及制备方法

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