JP2000128479A - クランプおよび着脱機構 - Google Patents

クランプおよび着脱機構

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JP2000128479A
JP2000128479A JP10321422A JP32142298A JP2000128479A JP 2000128479 A JP2000128479 A JP 2000128479A JP 10321422 A JP10321422 A JP 10321422A JP 32142298 A JP32142298 A JP 32142298A JP 2000128479 A JP2000128479 A JP 2000128479A
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Japan
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groove
clamp
clamp body
rotating member
movable
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JP10321422A
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English (en)
Inventor
Hatsuo Tsuyama
初雄 津山
Masahide Watanabe
征英 渡辺
Isao Tanabe
勲 田辺
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OSAKA KIKAI KK
Eagle Clamp Co Ltd
Original Assignee
OSAKA KIKAI KK
Eagle Clamp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 指での操作を必要とせず、クレーンの巻き上
げ・巻き下げ操作のみでクランプを開放および閉鎖する
ことのできる着脱機構を提供する。 【解決手段】 操作部材の相対移動に連動して開閉す
る、把持部材を所定の位置にロックしアンロックするた
めの着脱機構が設けられる。着脱機構は、移動部材と、
溝37と、回転部材32とを有する。溝は、大きな溝空
間を有する膨大部を備え、且つ、回転部材に設けられる
係合凹部32vと係合可能な係合凸部を備えている。回
転部材は平行溝部に沿って所定方向に相対移動可能であ
り、操作部材をクランプ本体に対してアンロック状態に
保持する。回転部材の係合凹部と溝の係合凸部との係合
により操作部材をクランプ本体に対してロック状態に保
持可能である。回転部材は溝の膨大部において所定方向
に移動可能であると共に回転可能であり、回転部材の膨
大部における移動および回転によりアンロック状態とロ
ック状態との間の切り換えが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプに関し、特
に吊荷を吊り上げる把持部材を所定位置にロックしアン
ロックすることのできる着脱機構を備えたクランプに関
する。また、本発明は、より広義には、第1の部材に対
して所定方向に相対移動可能な第2の部材を所定位置に
ロックしアンロックするための着脱機構として定義され
る。
【0002】
【従来の技術】クランプにおける着脱機構の一例が図1
7に示されている。この着脱機構は、互いに回転自在に
連結される2つのリンク1,2の一方(1)に他方
(2)の側面に当接可能な突起部3が設けられている。
これらリンク1,2は図17(A)の位置から互いに閉
じる方向に回転するようバネ付勢されているが、図17
(A)に示されるように突起部3がリンク2の側面に当
接して突っ張った状態にあると、それ以上の回転が規制
され、この位置関係で安定する。これによりクランプの
把持部材は開放位置にロックされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によると
きは、クランプの把持部材を図17(A)の開放位置か
らアンロックするには、このクランプをクレーン等で吊
り上げてリンク1,2が略鉛直線上に整列させた後、バ
ネ付勢に抗して突起部3を図において右方向に押す。こ
れにより図17(B)に示される位置関係が得られ、リ
ンク1,2が縦に突っ張ったロック状態が開放され、ク
ランプの把持部材がフリーとなるので、吊り荷重に応じ
た締付力を吊荷に対して与えることができる。このよう
に、従来技術では、クランプを開放状態からアンロック
するには、一旦クレーン等で巻き上げた後に突起部3を
指で押し、再びクレーンで巻き上げるという3段階の操
作が必要であった。また、指での操作を必要とすること
は安全性の面でも問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、指での
操作を必要とせず、クレーンの巻き上げ・巻き下げ操作
のみでクランプを開放および閉鎖することのできる着脱
機構を提供することを目的とする。
【0005】すなわち、請求項1は、クランプ本体と、
クランプ本体に開閉可能に連結される少なくとも一対の
把持部材と、クランプ本体に対して相対移動可能な操作
部材とを備え、クランプ本体に対する操作部材の相対移
動に連動して把持部材が開閉する構造を有するクランプ
において、把持部材を所定の位置にロックしアンロック
するための着脱機構が設けられ、該着脱機構は、クラン
プ本体と操作部材のいずれか一方に対して固定的に設け
られる移動部材と、該移動部材を相対移動可能に収容す
るべくクランプ本体と操作部材の他方に対して固定的に
設けられる溝と、該移動部材と一体的に同方向に移動す
ると共に該移動部材に回転自在に連結される回転部材と
を有し、溝は、その長さ方向の一方に前記所定方向に延
長する平行溝部を備えると共にその他方に比較的大きな
溝空間を有する膨大部を備え、且つ、回転部材に設けら
れる係合凹部と係合可能な係合凸部を備えており、回転
部材が溝の平行溝部に位置しているときは該平行溝部に
沿って前記所定方向に相対移動可能であり、かくして操
作部材をクランプ本体に対してアンロック状態に保持し
ており、回転部材の係合凹部と溝の係合凸部との係合に
より操作部材をクランプ本体に対してロック状態に保持
可能であり、回転部材は溝の膨大部において前記所定方
向に移動可能であると共に回転可能であり、回転部材の
該膨大部における移動および回転により前記アンロック
状態とロック状態との間の切り換えが行われることを特
徴としている。
【0006】請求項2は、請求項1のクランプにおい
て、操作部材をクランプ本体に対してアンロック状態と
する方向に付勢する付勢手段が設けられることを特徴と
している。
【0007】請求項3は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構に、移動部材の移動を前記所定方向に案内
し且つ規制するための案内手段が設けられることを特徴
としている。
【0008】請求項4は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における移動部材が操作部材と共に移動す
るよう操作部材に連結されると共に溝がクランプ本体に
固定的に設けられており、操作部材がクランプ本体に対
して移動するときに、移動部材も溝に案内されてクラン
プ本体に対して前記所定方向に移動することを特徴とし
ている。
【0009】請求項5は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における移動部材がクランプ本体に固定的
に設けられると共に溝が操作部材と一体に設けられてお
り、操作部材がクランプ本体に対して移動するときに移
動部材が溝内を相対移動することを特徴としている。
【0010】請求項6は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における回転部材の幅寸法は溝の平行溝部
の溝幅に略合致しており、回転部材が平行溝部に位置し
ているときは回転不能であって平行溝部に沿った前記所
定方向の直線移動のみが許容されることを特徴としてい
る。
【0011】請求項7は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における溝の平行溝部の奥端に、回転部材
の係合凹部と係合可能な第2の係合凸部が設けられるこ
とを特徴としている。
【0012】請求項8は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における溝の膨大部の奥端に回転部材の係
合凹部と係合可能な第3の係合凸部が備えられ、前記ア
ンロック状態にあるときの回転部材をその係合凹部と第
2の係合凸部との係合を介して所定方向に所定角度回転
させて前記ロック状態における回転角度に近い回転角度
に矯正することを特徴としている。
【0013】請求項9は、請求項1のクランプにおい
て、着脱機構における溝の平行溝部の膨大部に隣接する
箇所に、膨大部に位置する回転部材を平行溝部に案内す
るための案内部が設けられることを特徴としている。
【0014】請求項10は、第1の部材に対して所定方
向に相対移動可能な第2の部材を所定位置にロックし且
つ該所定位置からアンロックするための着脱機構であっ
て、第1の部材には、その長さ方向の一方に前記所定方
向に延長する平行溝部を備えると共にその他方に比較的
大きな溝空間を有する膨大部を備え、且つ、回転部材に
設けられる係合凹部と係合可能な係合凸部を備えた溝が
設けられ、第2の部材には、これと一体的に同方向に移
動する回転部材が回転自在に連結され、回転部材が溝の
平行溝部に位置しているときは該平行溝部に沿って前記
所定方向に移動可能であり、かくして第2の部材を第1
の部材に対してアンロック状態に保持しており、回転部
材の係合凹部と溝部材の係合凸部との係合により第2の
部材を第1の部材に対してロック状態に保持可能であ
り、回転部材は溝の膨大部において前記所定方向に移動
可能であると共に回転可能であり、回転部材の該膨大部
における移動および回転により前記アンロック状態とロ
ック状態との間の切り換えが行われることを特徴として
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例によるクランプ
の構成を以下図1を参照して説明する。図1は主として
歯板が所定の開放位置にあるクランプを示している(実
線で図示)が、該所定の開放位置から閉じる方向に移動
して吊荷Wの側面を押圧している状態が併せて仮想線で
示されている。
【0016】概して逆U字形を有する一対の本体板1
0,10が所定間隔をおいて連結されており、これら本
体板の間に一対の歯板12,12が配置されている。歯
板12,12はその基端部において、本体板10,10
の下端部を連結しているピン14,14に回動自在に取
り付けられている。歯板12,12の先端弧状面には公
知のように凹凸もしくは波形の係合歯(図示省略)が形
成されている。
【0017】歯板12,12は、リンク16,16、ア
ーム18a,18bおよびリンク20a,20bを介し
て吊環22に連結されており、吊環22がクレーン等に
より本体板10,10に対して上下方向に移動すること
により開閉する。
【0018】すなわち、吊環22は略U字形であって、
その開放側両端に架設されたピン23にリンク20a,
20bの一端が相対的に回動自在に連結されている。リ
ンク20a,20bの他端はピン21,21を介してア
ーム18a,18bの一端に相対的に回動自在に連結さ
れている。
【0019】アーム18a,18bは、本体板10,1
0の上端部を連結しているピン24a,24bにより本
体板に対して回動自在に取り付けられると共に、それら
の中央部においてセンターシャフト33(図2,図3参
照)によりアーム相互がそれぞれ対称的に回動自在に連
結されている。センターシャフト33は後述するように
本体板に対して上下移動可能である。そして、リンク1
6,16は、その一端がアーム18a,18bの他端に
ピン25,25により相対的に回動自在に連結されると
共に、その他端がピン26,26を介して歯板10,1
0の先端弧状面に近い箇所に相対的に回動自在に連結さ
れている。
【0020】以上の構成により、吊環22が本体板1
0,10に対して相対的に上昇移動すると、リンク20
a,20bおよびアーム18a,18bをパンタグラフ
のように伸張させ、アーム18aはピン24aを中心と
して図1において反時計方向に、アーム18bはピン2
4bを中心として図1において時計方向に、各々同一角
度だけ対称に回動しようとする。アーム18a,18b
がこのように回動すると、それらの先端と歯板12,1
2間に連結されているリンク16,16を介して歯板1
2,12がピン14,14を中心にして互いに閉じる方
向に回動し、本体板10,10の開口11に挿入した吊
荷Wの側面を先端の係合歯で押圧し、吊荷Wの吊り上げ
を可能にする。
【0021】なお、リンク16,16の上端部(厳密に
はピン25,25に回動自在に取り付けられた小アーム
(符号なし)の先端連結ピン(符号なし)と本体板1
0,10の下端部を連結しているピン27,27との間
にスプリング28,28が掛け渡されており、これによ
り歯板12,12は常に互いに閉じる方向に付勢されて
いる。
【0022】また、この実施例のクランプには吊環22
と共にグリップ29がピン23に相対的に回動自在に取
り付けられており、グリップ29によりクランプを手で
操作した場合にも、吊環22による吊り上げ・吊り下げ
操作の場合と同様に、歯板12,12を開閉することが
できるように構成されている。
【0023】さらに、本発明のクランプには着脱機構3
0が内蔵されており、歯板12,12を図1に示される
所定の開放位置にロック可能とすると共に簡単な操作で
アンロックして吊り上げを可能にする。この着脱機構3
0の詳細について図2および図3を参照して説明する。
【0024】着脱機構30は、歯板10,10の少なく
とも一方(歯板10a)の上端部内面側に固着されたテ
ンプレート31と、このテンプレートに形成された長溝
37内を移動可能なロータリープレート32とを有す
る。ロータリープレート32のシャフト32aは、セン
ターシャフト33の中空軸33a内に挿入され、センタ
ーシャフト33に対して回転自在である。また、ロータ
リープレート32はスプリング34によりセンターシャ
フト33から離れる方向(図3において左方向)に付勢
されている。
【0025】ロータリープレート32の突出部32bは
歯板10aの内面に凹設された垂直案内溝35内に嵌合
している。また、センターシャフト33の基端部33b
は断面長円形状とされており、案内溝35に対向して他
方の歯板10bの内面に凹設された略同一形状の案内溝
36内に嵌合している。これらの嵌合により、一体的に
移動するロータリープレート32とセンターシャフト3
3を円滑に案内すると共に、その移動方向を垂直方向の
みに限定し、左右方向の移動(ぶれ)を規制している。
【0026】ロータリープレート32は方形状の平板の
対向する一対を各々V字形に切り込んだ形状を有してお
り、すなわちそれぞれ対向する一対の側面部32s,3
2sと凹部32v,32vとを有している。一方、テン
プレート31の長溝37は複雑な形状を有しているが、
概してその上方部は幅狭に形成され、下方部は比較的大
きな溝空間を有するように形成されている。長溝37の
形状は、該長溝内を上下方向に移動するロータリープレ
ート32に所定の位置を与え且つその位置に応じて回転
を規制あるいは許容するように形成されており、これら
の関係について以下図4を参照して説明する。
【0027】長溝37の上方部は一対の平行な溝縁37
a,37bより形成されている。これら溝縁37a,3
7b間の間隔すなわちこの平行溝部の溝幅は、ロータリ
ープレート32の幅寸法すなわちその側面部32s,3
2s間の間隔に略合致しており、ロータリープレート3
2がこの部分に位置するときは溝縁37a,37b間に
ほとんど隙間のない状態となり、したがって回転するこ
とができない。また、長溝37の上端部には下方に向け
てV字形に突出する突起37cが形成されているが、こ
の突起37cはロータリープレート32の凹部32vと
係合するよう相補的形状を有している。図4において一
点鎖線で示されるロータリープレート32’は長溝37
の最上方位置にあり、溝縁37a,37b間に嵌合され
ると共にその一方(上方)の凹部32vが長溝上端部の
突起37cと係合することにより位置規制されている。
なお、長溝37の上端部側方に半円状凹部37i,37
iが形成されているのは、ロータリープレート32が長
溝37内において図4のように最上端位置(32’)を
取ることを許容するためにそれら部材間の若干の寸法精
度誤差を吸収するものである。
【0028】長溝37の平行溝部の下方は片側傾斜溝部
とされており、平行溝部における一方の溝縁37aはそ
のまま垂下延長しているが、他方の溝縁37bは下方に
向けて次第に溝幅を拡大するように外方に傾斜する傾斜
溝縁37dとされている。この片側傾斜溝部を移動する
ロータリープレート32は、その一方の側面部32s1
が溝縁37aと係合しているためいずれの方向にも回転
することができず、最上方位置のロータリープレート3
2’と同じ姿勢を維持しながら垂直移動する。傾斜溝縁
37dは、ロータリープレート32が図3に示される位
置および回転角度を取るために必要なスペースを与える
ものであり、この作用を果たすことができるものであれ
ば必ずしも図示実施例のように直線状に延長するものに
限定されず、曲線状、湾曲状その他任意形状であってよ
い。
【0029】図4に実線で示されるロータリープレート
32の位置および回転角度は図1ないし図3に示される
ものと同一であり、ロータリープレート32がこの位置
にあるとき、クランプの歯板12,12は所定の開放位
置にロックされる。すなわち、長溝37の垂直溝縁37
aの下端は所定角度外方に折曲して下方に延長する係合
縁37eを形成しており、この位置においてロータリー
プレート32の一方の凹部32vは係合縁37eと係合
している。図1に関して既述したように、歯板12,1
2はスプリング28a,28により常に閉じる方向に付
勢されており、このことはロータリープレート32に対
しては常にこれを長溝37内において上昇移動させよう
とする力が働いていることを意味している。しかしなが
ら、図4の実線位置にあるとき、ロータリープレート3
2の一方の凹部32vと係合縁37eとの係合によりロ
ータリープレートは上昇することができず、この位置か
らの移動を規制されるため、歯板12,12を所定の開
放位置(図1参照)にロックする。
【0030】しかしながら、ロータリープレート32の
上下移動を案内する案内溝35,36および長溝37は
さらに下方に延長しており、スプリング28,28の付
勢力に抗して吊環22(またはグリップ29)を押し下
げるように操作することによりロータリープレート32
を実線位置からさらに下降させることができる。
【0031】長溝37の下方部37fは比較的大きな溝
空間を与えており、実線で示される位置とロータリープ
レート32’’として二点鎖線でされる最下方位置との
間においてロータリープレートの自由な移動および回転
を許容している。長溝37の下端部には上方に向けてV
字形に突出し、ロータリープレート32の凹部32vと
係合する相補的形状を有する突起37gが形成されてい
る。最下方位置にあるロータリープレート32’’は、
その一方の凹部32vが長溝の下端突起37gと係合し
ており、この位置からの下方移動および回転を規制され
ている。
【0032】ロータリープレート32が実線で示される
位置にあって歯板12,12を所定の開放位置にロック
している状態からスプリング28,28の付勢力に抗し
て吊環22(またはグリップ29、以下同じ)を押し下
げると、リンク20a,20bおよびアーム18a,1
8bを介してセンターシャフト33が案内溝36に案内
されつつ下降し、これと共にロータリープレート32も
案内溝35に案内されつつ下降する。実線位置から下降
するロータリープレート32はしばらくはその回転角度
を維持したまま下降するが、下側の側面部32sが長溝
37の下端突起37gの頂点にぶつかった後にさらに下
降することにより図において時計方向に回転し、該側面
部32sが突起37gおよび37h上に跨ってそれ以上
の下降を妨げられる位置で停止する。次いで、この位置
から吊環22を引き上げると、ロータリープレート32
が長溝37内を上昇し始め、上側の側面部32sが垂直
溝縁37aと係合縁37eとの境界点にぶつかった後に
さらに上昇することにより図において反時計方向に回転
し、ついには一対の側面部32s,32sが垂直となっ
て垂直溝縁37a(および37b)に案内されながら上
昇移動を許容される。
【0033】すなわち、歯板12,12が所定の開放位
置にロックされている状態のクランプを作動させるに
は、開口11に吊荷Wを挿入した状態で吊環22にクレ
ーンの先端フック(図示せず)を装着してクレーンを一
旦巻き下げた後に巻き上げればよい。クレーンの巻き下
げによりスプリング28,28の付勢力に抗して吊環2
2が押し下げられ、ロータリープレート32が下降する
ことにより上述のようにロックが解除され、ロータリー
プレート32は長溝32内を上昇移動可能となる。よっ
て、その後のクレーン巻き上げ操作により、リンク20
a,20bおよびアーム18a,18bがパンタグラフ
のように伸張し、リンク16,16を介して歯板12,
12が互いに閉じる方向に回動し、開口11に挿入した
吊荷Wの側面を歯板12,12先端の係合歯で押圧する
状態が得られ、吊荷Wの吊り上げが可能となる。
【0034】このようにして吊り上げた吊荷Wを所定の
場所まで搬送して吊り降ろし、一旦クレーンを巻き下げ
て吊環22を最奥まで押し込んだ後にクレーンを巻き上
げて吊環11を引き上げる。ロータリープレート32
は、吊環22の押し下げに伴って長溝37内を下降移動
して最下方位置(32’’)に到達した後、吊環22の
引き上げに伴って長溝32内を上昇移動するが、最下方
位置の姿勢のまま上昇するロータリープレートの上方の
凹部32vが係合縁37eと係合した後はそれ以上の上
昇および回転を規制され、スプリング28,28による
付勢力を受けて実線位置に保持される。かくして吊り降
ろされた吊荷Wはクランプから解放され、所定の開放状
態にロックされたクランプのみがクレーン巻き上げと共
に上昇する。
【0035】以上に本発明のクランプの一実施例につい
て図1ないし図4を参照して詳述したが、本発明の主た
る特徴は、第1の部材に対して所定方向に相対移動可能
な第2の部材を所定の相対位置にロック・アンロック可
能な着脱機構にあり、既述した実施例に示すクランプに
おいてはクランプ本体を上記第1の部材とし、吊環の昇
降に連動してクランプ本体に対して昇降移動する部材
(センターシャフト33)を上記第2の部材として、第
2の部材を第1の部材に対して所定位置(図4における
実線位置)にロックし且つ該所定位置からアンロックす
ることのできる着脱機構30が備えられているものであ
る。
【0036】このような着脱機構はクランプにおいて好
適に適用されるが、クランプ以外にも広範な用途を有す
るものと考えられる。
【0037】図5ないし図11は着脱機構としての別の
実施例を示す。この着脱機構40は、本体板41の両側
に一対の案内板42,42が固定され、さらにその両側
に一対の移動板43,43がこれらと相対的に図におい
て左右方向に移動可能に設けられている。すなわち、こ
の着脱機構40においては、本体板41(および案内板
42)が上記第1の部材であり、移動板43が該第1の
部材に対して所定方向に相対移動可能な上記第2の部材
である。
【0038】なお、図示されないが、移動板43を本体
板41から引き離す方向(図において右方向)に付勢す
るスプリング等の付勢手段が設けられている。
【0039】本体板41は長溝44を有する。長溝44
は、細部の形状は異なるものの、図1ないし図4に示さ
れる実施例における長溝37と近似した形状を有してい
る。すなわち、長溝44は所定間隔を隔てて平行に延長
する一対の溝縁44a,44bより形成される平行溝部
44cをその一端に有する。溝縁44a,44b間の間
隔すなわち平行溝部44cの溝幅は、後述するロータリ
ープレート45の幅寸法すなわちその側面部S’,S’
間の間隔に略合致しており、したがってロータリープレ
ート45がこの平行溝部44cに位置するときは溝縁4
4a,44b間にほとんど隙間のない状態で回動不能で
あり、溝に沿った方向の移動のみが許容される(図10
参照)。
【0040】長溝44の平行溝部44cを形成する一方
の溝縁44aは図において左方に直線状に延長するがそ
の終端の突起44dから下方に大きく切れ込んでおり、
また他方の溝縁44bは途中から溝縁44aから徐々に
離れる方向に傾斜する傾斜縁44eとなり、これらによ
り長溝44の他端に比較的大きな溝空間を有する膨大部
44fを与えている。膨大部44fにおいて突起44d
と略対角位置には突起44gが設けられている。
【0041】一対の案内板42,42は本体板41の両
側にボルトや溶接等の任意手段(図示せず)により固着
される。案内板42には、長溝44の平行溝部44cよ
りも狭く後述するシャフト47の直径寸法に略合致する
溝幅を有する案内溝46が形成されている。案内板42
が本体板41に固着された状態において、案内溝46は
その全体が長溝44内に入り、長溝の平行溝部44cと
平行且つ溝縁44a,44bと等間隔となるように配置
される。
【0042】各々その一端にフック等を引っかけるため
の穴48を有する一対の移動板43,43は、その他端
において上述のシャフト47で互いに連結されて、一対
の案内板42,42の外方両側に配置されている。シャ
フト47は案内板42の案内溝46を挿通しており、案
内溝46に沿って図において左右方向に移動可能であ
る。これにより本体板41に対する移動板43の相対移
動を所定方向に規制しつつ案内している。
【0043】シャフト47には平板状のロータリープレ
ート45が回動自在に取り付けられている。ロータリー
プレート45は、図1ないし図4に示されるロータリー
プレート32と近似した形状を有しており、対向する一
対の側面部S’,S’とその両端を各々V字形に切り込
み形成される凹部V’,V’とを有している。ロータリ
ープレート45の側面部S’,S’間の間隔は本体板4
1の長溝44の平行溝部44cにおける溝縁44a,4
4b間隔と略合致しており、側面部S’,S’が縁溝4
4a,44bと平行である所定の姿勢で平行溝部44c
に沿って移動可能である(図10参照)。
【0044】図5ないし図7は着脱機構40において移
動板43が本体板41に対して所定位置にロックされて
いる状態を示している。このとき、ロータリープレート
45はその一方の凹部V’が長溝44における突起44
dと係合しており、この位置から移動板43が本体板4
1から離れる方向(図において右方向)に相対移動する
ことを規制している。
【0045】この位置から移動板43を図示されないス
プリングの付勢力に抗して本体板41に近づける方向
(図において左方向)に相対移動させると、これに伴っ
てシャフト47が案内溝46に沿って同方向に移動し、
シャフト47に取り付けられたロータリープレート45
も長溝44の膨大部44f内を同方向に移動し、他方の
凹部V’の角部が長溝膨大部44fの突起44gとぶつ
かる(図8参照)。この位置からさらに移動板43を本
体板41に束づける方向に相対移動させると、ロータリ
ープレート45は長溝膨大部44f内を図において時計
方向に回転しながら、シャフト47が案内溝46の終端
に到達する(図9参照)まで、移動し続ける。
【0046】ロータリープレート45を図9の最奥位置
まで移動させた後に移動板43を逆方向すなわち本体板
41から引き離す方向(図において右方向)に相対移動
させると、案内溝46に沿って移動するシャフト47と
共にロータリープレート45も同方向に移動し始める。
図9に見られるようにロータリープレート45は略水平
の姿勢を取る回転角度となっており、この位置から右方
向に移動することにより長溝44の平行溝部44cに入
り、平行溝部44cに沿って同方向にさらに移動可能と
なる。傾斜縁44eは長溝44内を膨大部44fから平
行溝部44cに向けて移動するロータリープレート45
の姿勢を水平に矯正し、平行溝部44cに円滑に案内す
る役割を果たす。
【0047】以上の説明から明らかなように、本体板4
1に対して所定位置(図5ないし図7)にロックされた
移動板43は、これを一旦本体板41に近づける方向に
相対移動させることによりロックを解除することができ
る。アンロックされた移動板43は、ロータリープレー
ト45が長溝44内を略水平の姿勢を保持した状態で移
動する範囲において、本体板41に対して往復移動可能
なフリーの状態とされる。
【0048】アンロック状態にある移動板43をロック
するには、移動板43を本体板41に近づける方向(図
において左方向)に最奥まで押し込み移動させる。これ
によりロータリープレート45の移動方向前方に位置す
る凹部V’が長溝膨大部44fの突起44gとぶつか
り、図において若干時計方向に回転して、図11に示す
状態となる。そして、この位置から移動板43を反転さ
せて本体板から離隔させる方向(図において右方向)に
相対移動させると、反対側の凹部V’が突起44dと係
合してそれ以上の同方向の移動を阻止される。すなわち
図5ないし図7に示されるロック状態が得られる。
【0049】すなわち、この着脱機構40によれば、本
体板41に対して所定方向に相対移動可能な移動板43
を所定位置にロックすることができ、且つ、ロック状態
にある移動板をアンロックするときも、アンロック状態
にある移動板をロックするときも、いずれも移動板43
を一旦本体板41に近づける方向に押し込んだ後に引き
離すという共通の操作で行うことができる。
【0050】以上に本発明による着脱機構について説明
したが、前述のように着脱機構として定義される本発明
はクランプに組み込まれるものに限定されない。また、
クランプに組み込まれる場合においても、そのクランプ
の種類ないしタイプに限定されず、広範な適用対象を有
するものである。
【0051】たとえば、道路側溝用のU字状断面を有す
るコンクリートブロックやその上に配置される蓋板用コ
ンクリートブロック、あるいは道路の縁石用コンクリー
トブロック等を把持して運搬するのに適したクランプに
着脱機構を組み込むことが可能であり、この一実施例が
図12および図13に示されている。
【0052】このクランプは、所定間隔をおいて平行に
垂設される一対の本体板50,50間にアーム51,5
1が交差状に互いに反対方向に回動可能に設けられてお
り、各アームの上端に固着された操作部52,52を両
手で掴んで引き上げることにより、これらアームの下端
に固着された把持板53,53が互いに近づく方向に移
動し、それらの間に吊荷(コンクリートブロック)を把
持するものである。
【0053】このクランプに組み込まれる着脱機構60
は、アーム51,51を横断貫通するセンターシャフト
61と、センターシャフト61の一端に回動自在に取り
付けられたロータリープレート62とを有する。ロータ
リープレート62はセンターシャフト61の中空軸61
aに挿入される軸62aを有し、スプリング63により
センターシャフト61から離れる方向(図2において左
方向)に付勢されている。さらに、本体板50,50に
はセンターシャフト61の垂直移動を案内すると共に多
方向への移動を規制するための案内溝64,64が設け
られると共に、一方の本体板の外側に固着された固着板
65にはロータリープレート62を収容する長溝66が
形成され、これら案内溝64および長溝66も着脱機構
60の構成要素となっている。
【0054】この着脱機構60におけるロータリープレ
ート62および長溝66の形状およびそれらの相対的位
置関係は既述の実施例におけると略同様であってよく、
したがってその作用も実質的に同様であるので説明を省
略する。
【0055】また、道路側溝用のU字状断面を有するコ
ンクリートブロックの運搬に適したクランプの別の形態
として、吊環の吊り上げ操作に連動して一対の把持部材
(歯板)が開放位置から各々外方に移動し、U字状コン
クリートブロックの側壁の内面を各々外方に押圧するこ
とにより該コンクリートブロックを把持するように構成
されたクランプが考えられるが、このような内吊りクラ
ンプに着脱機構を組み込むことも可能であり、この一実
施例が図14に示されている。
【0056】この内吊りクランプは、所定間隔に保持さ
れる一対の本体板71と、本体板71に形成される長溝
72内に昇降可能に収容されるリンクボルト73を介し
て本体板71に対して昇降可能な一対の吊環74と、吊
環74の下端にリンクボルト73を介して回動自在に連
結される各々一対または複数対のリンクアーム75と、
各リンクアーム75の下端に回動自在に連結される少な
くとも一対の歯板76とを有している。
【0057】図14は歯板76がコンクリートブロック
の側壁間に接触せずに配置される所定の不作動位置にあ
る状態を示しており、この状態から本体板71に対して
吊環74を引き上げることにより、リンクアーム75が
閉じ、歯板76は回転軸77を中心としてそれぞれ開く
方向に回転する。これにより歯板76の先端に形成され
る係合歯がコンクリートブロックの側壁内面を外方に押
圧し、該コンクリートブロックの吊り上げが可能とな
る。
【0058】歯板76の回転軸77間の間隔は、吊り上
げようとするコンクリートブロックの側壁間の間隔に応
じて設定され、この実施例では異なる側壁間寸法を有す
るコンクリートブロックに共用するための調整機構が組
み込まれている。すなわち、回転軸77,77は本体板
71の下端部を貫通して水平方向に延長する伸縮可能な
スライドシャフト78の両端に設けられており、抜き差
しピン79の装着箇所を変えることによってスライドシ
ャフト78の長さを調整し、回転軸間の間隔を調整する
ように構成されている。かかる調整機構は本発明の主題
に直接関連しないので、これ以上の説明を省略する。
【0059】リンクアーム68,69はスライドシャフ
ト78の伸縮による幅調整を許容しつつ本体板71を安
定した姿勢に保持するために各々少なくとも一対設けら
れているものである。
【0060】以下、この内吊りクランプに組み込まれた
着脱機構80について図15および図16を参照して説
明すると、貫通孔81aを備えた上板81と、その下方
の下板82とは、その両側に配置される連結板83,8
3により一体的に構成されている。
【0061】連結板83には長さ方向に延長する細溝8
4が形成されている。下板82には、長さ方向に延長す
る平行溝部85aを下方に備えると共に該平行溝部に連
続する膨大部85bを上方に備える長溝85が形成され
ている。これら細溝84および長溝85の形状は、図5
〜図11に示す実施例における案内溝46および長溝4
4と同様のものとして示されている。
【0062】一対の連結板83,83のさらに外面側に
一対の外板86,86が配置されており、それらの下端
部間には貫通孔87aを有する取付板87が固着されて
いる。また、外板86,86の上端部間を連結するよう
にシャフト88が固着され、その回りをロータリープレ
ート89が回転自在に取り付けられている。シャフト8
8は連結板83の細溝84内を挿通しており、細溝84
の長さ方向すなわち略垂直方向にのみ連結板83(およ
び吊環74)に対して相対移動可能である。一方、ロー
タリープレート89は連結板83,83の間に挟まれて
下板82の長溝85内を、同じく略垂直方向に移動可能
であると共に膨大部85bにおいては所定の回転が許容
される。
【0063】着脱機構80は、リンクボルト73を上板
貫通孔81aに貫通させると共に、本体板71,71の
下端部間に架設される連結シャフト67を取付板貫通孔
87aに貫通させることにより、内吊りクランプに組み
込まれる。したがって、この着脱機構80においては、
吊環74がクランプ本体に対して昇降移動するとき、シ
ャフト88は本体板71に対して昇降移動せずに固定さ
れており、シャフト88の移動を案内する細溝84およ
びロータリープレート89の移動を案内する長溝85が
シャフト88に対して相対移動する。
【0064】すなわち、この実施例における着脱機構8
0は、先述の実施例とは異なり、クランプ本体に対して
吊環が移動してもロータリープレートを支持するシャフ
トはクランプ本体に固定されていて不動であり、ロータ
リープレートを収容する長溝の方が吊環の操作と共にク
ランプ本体に対して移動するものであり、もってロータ
リープレートを長溝内で相対的に移動させる。しかしな
がら、2部材間の相対移動に伴ってシャフトが細溝(案
内溝)に沿って所定方向に移動するよう案内・規制され
ると共に、該シャフトに回転自在に取り付けられたロー
タリープレートが長溝内を同方向に移動し、2部材をロ
ックしアンロックするという相対的作用を果たす点では
共通していることを理解すべきである。したがって、こ
の着脱機構80の作用は、図5〜図11に示される実施
例の説明を参照すれば容易に理解することができるの
で、ここで繰り返し説明することを要しない。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるクランプの構成を示す
正面図である。
【図2】図1のクランプにおける着脱機構の正面図であ
る。
【図3】同着脱機構の断面図である。
【図4】同着脱機構における要部拡大正面図である。
【図5】着脱機構についての他の実施例を示す正面図で
ある。
【図6】同着脱機構の縦断面図である。
【図7】同着脱機構において移動板が本体板に対して所
定位置にロックされた状態にあるときの長溝、案内溝、
シャフトおよびロータリープレートの位置関係を示す説
明図である。
【図8】同着脱機構において移動板を図7のロック位置
からアンロックするために本体板に対して押し込み移動
したときの上記各部材間の位置関係を示す説明図であ
る。
【図9】同着脱機構において移動板をアンロックするた
めに図8の位置からさらに本体板に対して最奥まで押し
込み移動したときの上記各部材間の位置関係を示す説明
図である。
【図10】同着脱機構において移動板を図9の最奥位置
から本体板に対して引き離し移動させてアンロック状態
としたときの上記各部材間の位置関係を示す説明図であ
る。
【図11】同着脱機構において移動板を図10のアンロ
ック位置からロックするために本体板に対して最奥まで
押し込み移動したときの上記各部材間の位置関係を示す
説明図である。
【図12】本発明による着脱機構を組み込んだクランプ
の別の実施例を示す斜視図である。
【図13】同クランプの中央縦断面図である。
【図14】本発明による着脱機構を組み込んだクランプ
のさらに別の実施例を示す正面図である。
【図15】同着脱機構の詳細を示す正面図である。
【図16】同着脱機構の詳細を示す側面図である。
【図17】従来技術によるクランプ着脱機構の概略構成
および作用を示す説明図である。
【符号の説明】
10 本体板 12 歯板 22 吊環 28 スプリング 30 着脱機構 31 テンプレート 32 ロータリープレート(回転部材) 32v ロータリープレートの凹部(係合凹部) 33 センターシャフト(移動部材) 37 長溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 征英 奈良県奈良市富雄北2丁目3番12号 イー グルクランプ株式会社内 (72)発明者 田辺 勲 大阪市西淀川区御幣島6丁目12番34号 大 阪機械株式会社内 Fターム(参考) 3F004 AA04 AA07 AB14 AD01 AD07 AF03 EA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランプ本体と、クランプ本体に開閉可能
    に連結される少なくとも一対の把持部材と、クランプ本
    体に対して相対移動可能な操作部材とを備え、クランプ
    本体に対する操作部材の相対移動に連動して把持部材が
    開閉する構造を有するクランプにおいて、把持部材を所
    定の位置にロックしアンロックするための着脱機構が設
    けられ、 該着脱機構は、クランプ本体と操作部材のいずれか一方
    に対して固定的に設けられる移動部材と、該移動部材を
    相対移動可能に収容するべくクランプ本体と操作部材の
    他方に対して固定的に設けられる溝と、該移動部材と一
    体的に同方向に移動すると共に該移動部材に回転自在に
    連結される回転部材とを有し、 溝は、その長さ方向の一方に前記所定方向に延長する平
    行溝部を備えると共にその他方に比較的大きな溝空間を
    有する膨大部を備え、且つ、回転部材に設けられる係合
    凹部と係合可能な係合凸部を備えており、 回転部材が溝の平行溝部に位置しているときは該平行溝
    部に沿って前記所定方向に相対移動可能であり、かくし
    て操作部材をクランプ本体に対してアンロック状態に保
    持しており、 回転部材の係合凹部と溝の係合凸部との係合により操作
    部材をクランプ本体に対してロック状態に保持可能であ
    り、 回転部材は溝の膨大部において前記所定方向に移動可能
    であると共に回転可能であり、回転部材の該膨大部にお
    ける移動および回転により前記アンロック状態とロック
    状態との間の切り換えが行われることを特徴とするクラ
    ンプ。
  2. 【請求項2】操作部材をクランプ本体に対してアンロッ
    ク状態とする方向に付勢する付勢手段が設けられること
    を特徴とする請求項1のクランプ。
  3. 【請求項3】着脱機構に、移動部材の移動を前記所定方
    向に案内し且つ規制するための案内手段が設けられるこ
    とを特徴とする請求項1または2のクランプ。
  4. 【請求項4】着脱機構における移動部材が操作部材と共
    に移動するよう操作部材に連結されると共に溝がクラン
    プ本体に固定的に設けられており、操作部材がクランプ
    本体に対して移動するときに、移動部材も溝に案内され
    てクランプ本体に対して前記所定方向に移動することを
    特徴とする請求項1のクランプ。
  5. 【請求項5】着脱機構における移動部材がクランプ本体
    に固定的に設けられると共に溝が操作部材と一体に設け
    られており、操作部材がクランプ本体に対して移動する
    ときに移動部材が溝内を相対移動することを特徴とする
    請求項1のクランプ。
  6. 【請求項6】着脱機構における回転部材の幅寸法は溝の
    平行溝部の溝幅に略合致しており、回転部材が平行溝部
    に位置しているときは回転不能であって平行溝部に沿っ
    た前記所定方向の直線移動のみが許容されることを特徴
    とする請求項1のクランプ。
  7. 【請求項7】着脱機構における溝の平行溝部の奥端に、
    回転部材の係合凹部と係合可能な第2の係合凸部が設け
    られることを特徴とする請求項1のクランプ。
  8. 【請求項8】着脱機構における溝の膨大部の奥端に回転
    部材の係合凹部と係合可能な第3の係合凸部が備えら
    れ、前記アンロック状態にあるときの回転部材をその係
    合凹部と第2の係合凸部との係合を介して所定方向に所
    定角度回転させて前記ロック状態における回転角度に近
    い回転角度に矯正することを特徴とする請求項1のクラ
    ンプ。
  9. 【請求項9】着脱機構における溝の平行溝部の膨大部に
    隣接する箇所に、膨大部に位置する回転部材を平行溝部
    に案内するための案内部が設けられることを特徴とする
    請求項1のクランプ。
  10. 【請求項10】第1の部材に対して所定方向に相対移動
    可能な第2の部材を所定位置にロックし且つ該所定位置
    からアンロックするための着脱機構であって、 第1の部材には、その長さ方向の一方に前記所定方向に
    延長する平行溝部を備えると共にその他方に比較的大き
    な溝空間を有する膨大部を備え、且つ、回転部材に設け
    られる係合凹部と係合可能な係合凸部を備えた溝が設け
    られ、第2の部材には、これと一体的に同方向に移動す
    る回転部材が回転自在に連結され、 回転部材が溝の平行溝部に位置しているときは該平行溝
    部に沿って前記所定方向に移動可能であり、かくして第
    2の部材を第1の部材に対してアンロック状態に保持し
    ており、 回転部材の係合凹部と溝部材の係合凸部との係合により
    第2の部材を第1の部材に対してロック状態に保持可能
    であり、 回転部材は溝の膨大部において前記所定方向に移動可能
    であると共に回転可能であり、回転部材の該膨大部にお
    ける移動および回転により前記アンロック状態とロック
    状態との間の切り換えが行われることを特徴とする着脱
    機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128457A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Eagle Kuranpu Kk コンクリート内吊りクランプ
JP2014076890A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Kobe Steel Ltd ダイス着脱用の吊り具

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JP2002128457A (ja) * 2000-10-24 2002-05-09 Eagle Kuranpu Kk コンクリート内吊りクランプ
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