JP2000127406A - 液体噴射記録ヘッド - Google Patents

液体噴射記録ヘッド

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JP2000127406A JP10321564A JP32156498A JP2000127406A JP 2000127406 A JP2000127406 A JP 2000127406A JP 10321564 A JP10321564 A JP 10321564A JP 32156498 A JP32156498 A JP 32156498A JP 2000127406 A JP2000127406 A JP 2000127406A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1基板と第2基板とを容易にかつ確実に低
コストで密着接合させて、高精細な画像を高速に得るこ
とができる液体噴射記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 複数の液流路溝4と各液流路溝4に連通
する複数の共通液室3と液流路溝4にそれぞれ連通する
複数の吐出口が形成されたオリフィスプレート2を有
し、第1基板と接合することにより液体噴射記録ヘッド
を構成する第2基板1において、第1基板に接合する接
合面の両端部分で共通液室3の両側方へ延設した共通液
室枠10に対向する部分を薄くして肉薄部11を形成
し、第2基板の反りを軽減させるとともに接合密着性を
高め、さらに、第2基板の成形時の成形安定性を向上さ
せる。また、肉薄部11に掘り込み凹部を形成すること
により、第2基板の反りの軽減とともに成形安定性をさ
らに向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体噴射記録方式
において、微細な吐出口から記録液を液滴として吐出さ
せて記録紙等の被記録媒体に付着させることによって記
録を行なうための液体噴射記録ヘッドに関し、特に、高
精細な画像を形成するために、記録液滴を安定かつ高速
に吐出できる液体噴射記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な液体噴射記録ヘッドは、
特開昭55−132253号公報に記載されているよう
に、記録液を吐出するための吐出エネルギー発生素子が
形成された第1基板と、記録液を吐出するための吐出
口、吐出口に連通する液流路溝およびこの液流路溝に記
録液を供給するための共通液室を有する第2基板とを、
吐出エネルギー発生素子と液流路溝とが対応する形態
で、接合することによって構成されている。
【0003】また、特開平2−192954号公報に
は、吐出エネルギー発生素子を形成した第1基板と、共
通液室およびこの共通液室から吐出口となる開口部を有
する複数の液流路溝を形成した第2基板とを、機械的付
勢力を与えて、より確実に接合するようになした液体噴
射記録ヘッドが開示されている。
【0004】さらに、特開平4−171128号公報に
おいては、第1基板と第2基板との接合を正確にするた
めに、第1基板の吐出エネルギー発生素子の位置と第2
基板の吐出口の位置をそれぞれ測定し、それらの測定値
を比較して、その差分だけ第2基板と第1基板を相対的
に移動させ、吐出エネルギー発生素子と吐出口の位置と
を合わせる方法が紹介されている。
【0005】また、カラー用の液体噴射記録ヘッドとし
ては、記録液を吐出するための吐出口、吐出口に連通す
る液流路溝およびこの液流路溝に記録液を供給するため
の共通液室を有する第2基板において、共通液室を複数
に分割し、分割された共通液室毎に異なる色の記録液を
供給することにより、コンパクトなカラー用の液体噴射
記録ヘッドを提供する提案が、特開平7−148944
号公報や特開平7−148926号公報等に記載されて
いる。
【0006】図7は、従来の一般的な液体噴射記録ヘッ
ドの構成を図示する分解斜視図であり、同図において、
111は、吐出エネルギー発生素子111aが形成され
た第1基板であって、この第1基板111に電気的信号
を送るための配線基板113とともにベースプレート1
12に固定されており、114は、複数の共通液室を構
成するための複数の凹部と複数の液流路溝および記録液
を吐出する複数の吐出口114aを有する第2基板であ
り、115は、第2基板114に機械的付勢力を与えて
第1基板111に押圧して接合するためのばね等の押圧
部材である。
【0007】第1基板111の吐出エネルギー発生素子
111aと第2基板114の吐出口114aや液流路溝
がそれぞれ対応するように両基板を位置合わせして接合
し、押圧部材115の付勢押圧力を第2基板114の上
面、特に第2基板114の液流路溝を形成した部分の上
部に与えて両基板111、114の接合面を密着させて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液体噴射記
録ヘッドにおいては、より高精細な画像を短時間で得る
ために、液流路の数すなわちノズル数を増やすに当た
り、第2基板が大型化し、その結果、第1基板との接合
が不十分となり、十分な画像を得ることが極めて困難と
なっていた。このような事態に対応する一般的な対策と
しては、機械的付勢力としてのばね部材のばね圧をあげ
る方法もあるが、その圧力が強大であったり、圧力集中
が起きることにより、第2基板を過度に変形させ、その
変形がオリフィスプレートにも及び、吐出口の変形を引
き起こすなどの問題が生じていた。このような吐出口の
変形が起きると、記録液滴の着弾位置が狂い、十分な画
像を得ることが即座にできなくなってしまう。
【0009】また、第1基板と第2基板間に十分な接合
が得られなかった場合には、第2基板の液流路溝と第1
基板との間に隙間が生じるため、吐出エネルギー発生素
子により生じた圧力がその隙間から漏れ、記録液の吐出
が不安定になってしまう。さらに、カラー用の液体噴射
記録ヘッドにおいては、各共通液室を分離する共通液室
分離壁と第1基板との間にも必要以上の隙間があいてし
まい、共通液室の分離が不十分となり、最悪の場合は共
通液室の各記録液が混色を起こしてしまう。
【0010】また、第2基板の大型化に伴なって生じる
第2基板の微妙な反りや第1基板と接合する面の微妙な
うねりなども、液滴の着弾位置をずらしてまう。特に、
第2基板を射出成形により作製する際に、そのわずかな
反りやうねりをいかに抑えるかが、重要な課題となって
いた。
【0011】同時に、第1基板の吐出エネルギー発生素
子の中心と第2基板の液流路溝の中心を正確に合わせる
必要も生じてきている。これらの中心が合致していない
と、記録液の吐出にアンバランスを生じ、液滴の着弾位
置に影響を与えてしまう。特に、吐出エネルギー発生素
子が電気熱変換素子等の加熱素子である場合は、発泡に
アンバランスを与えてしまう。
【0012】そこで、本発明は、上記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、第1基
板と第2基板とを容易にかつ確実に低コストで密着接合
させることができ、高精細な画像を高速に得ることがで
きる液体噴射記録ヘッドを提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体噴射記録ヘッドは、記録液を吐出する
ための吐出エネルギーを発生する吐出エネルギー発生素
子を形成した第1基板と、該第1基板と接合することに
より液流路を形成する液流路溝、該液流路溝に連通して
記録液を一時的に保持する共通液室を形成する凹部およ
び前記液流路溝に連通して記録液を吐出するための吐出
口が形成されたオリフィスプレートを有する第2基板と
からなり、前記第1基板と前記第2基板とを、前記吐出
エネルギー発生素子と前記液流路溝が対応する形態で、
接合して構成する液体噴射記録ヘッドにおいて、前記第
2基板の前記第1基板と接合する面に対向する面の両端
部分を肉薄に形成したことを特徴とする。
【0014】本発明の液体噴射記録ヘッドは、記録液を
吐出するための吐出エネルギーを発生する吐出エネルギ
ー発生素子を形成した第1基板と、該第1基板と接合す
ることにより液流路を形成する液流路溝、該液流路溝に
連通して記録液を一時的に保持する共通液室を形成する
凹部および前記液流路溝に連通して記録液を吐出するた
めの吐出口が形成されたオリフィスプレートを有する第
2基板とからなり、前記第1基板と前記第2基板とを、
前記吐出エネルギー発生素子と前記液流路溝が対応する
形態で、接合して構成する液体噴射記録ヘッドにおい
て、前記第2基板の前記第1基板と接合する面に対向す
る面の両端部分に掘り込み凹部を設けたことを特徴とす
る。
【0015】本発明の液体噴射記録ヘッドは、記録液を
吐出するための吐出エネルギーを発生する吐出エネルギ
ー発生素子を形成した第1基板と、該第1基板と接合す
ることにより液流路を形成する液流路溝、該液流路溝に
連通して記録液を一時的に保持する共通液室を構成する
凹部および前記液流路溝に連通して記録液を吐出するた
めの吐出口が形成されたオリフィスプレートを有する第
2基板とからなり、前記第1基板と前記第2基板とを、
前記吐出エネルギー発生素子と前記液流路溝が対応する
形態で、接合して構成する液体噴射記録ヘッドにおい
て、前記第2基板の前記第1基板と接合する面の液流路
溝配列方向の長さAは、第1基板の長さBより大で、か
つ、吐出口が配列されている長さCよりも大であって、
これらの長さは、(A−C)/2≧1.1mm、および
(B−C)/2≧0.825mmの関係を満たすもので
あることを特徴とする。
【0016】本発明の液体噴射記録ヘッドは、記録液を
吐出するための吐出エネルギーを発生する吐出エネルギ
ー発生素子を形成した第1基板と、該第1基板と接合す
ることにより液流路を形成する液流路溝、該液流路溝に
連通して記録液を一時的に保持する共通液室を形成する
凹部および前記液流路溝に連通して記録液を吐出するた
めの吐出口が形成されたオリフィスプレートを有する第
2基板とからなり、前記第1基板と前記第2基板とを、
前記吐出エネルギー発生素子と前記液流路溝が対応する
形態で、接合して構成する液体噴射記録ヘッドにおい
て、前記オリフィスプレートの前記第1基板と接合する
面に少なくとも1個の凹部を設けてあることを特徴とす
る。
【0017】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記第2基板の前記第1基板と接合する面に対向する面
の両端の肉薄に形成された部分に掘り込み凹部を形成す
ることが好ましく、さらに、前記第2基板の前記第1基
板と接合する面に対向する面の両端部分における肉薄部
や掘り込み凹部は、前記第2基板の中心線に対して左右
対称に配置されていることが好ましい。
【0018】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記オリフィスプレートに設けられた前記凹部は、前記
第1基板の両端面に対応する箇所にそれぞれ設けられて
いることが好ましい。
【0019】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記第2基板における前記第1基板と接合することによ
り共通液室を形成する凹部が、共通液室分離壁により複
数の凹部に分離されていることが好ましく、また、前記
第2基板の前記第1基板と接合する面に対向する面にお
いて、共通液室を形成する凹部を分離する前記共通液室
分離壁に対応する部分に液吐出方向に沿って延びる凹部
溝を配設することが好ましく、前記凹部溝の形状を断面
台形形状とすることができる。
【0020】
【作用】本発明によれば、液体噴射記録ヘッドを構成す
る第2基板の反りを軽減させることができ、さらに、第
2基板の変形を容易に生じ易くなし、第2基板と第1基
板の密着性を向上させることができる。これにより、液
体噴射記録ヘッドの記録液の吐出量や吐出スピードは安
定し、結果として、記録液滴の着弾精度を良好にし、高
精細な画像を高速に得ることができる。
【0021】第2基板の第1基板と接合する面に対向す
る面の両端部分を肉薄に形成することにより、あるい
は、第2基板の第1基板と接合する面に対向する面の両
端部分に掘り込み凹部を形成することにより、そして、
両端部分の肉薄部に掘り込み凹部を形成することによ
り、第2基板の反りを軽減することができ、接合密着性
を良好なものとすることができ、また、第2基板の成形
時の成形安定性を向上させることができる。
【0022】さらに、第2基板の第1基板と接合する面
の液流路溝配列方向の長さAを、第1基板の長さBより
大で、かつ、吐出口が配列されている長さCよりも大と
し、これらの長さが、(A−C)/2≧1.1mm、お
よび(B−C)/2≧0.825mmの関係を満たすも
のとすることにより、記録液を吐出する吐出口の位置
を、第2基板を第1基板に押圧接合する際に最も応力集
中のかかる個所である第1基板の端部が第2基板に接合
する接合起点の位置から遠ざけることが可能となり、こ
のために、仮に応力集中がおきても、吐出口がその個所
から十分に離れていることから、吐出口からの液吐出は
その応力集中の影響を受けることがなくなり、この結果
として、第2基板と第1基板とを機械的付勢力を与えて
接合する時に、その付勢力の量を増やすことが可能とな
る。
【0023】また、第2基板のオリフィスプレートにお
いて、第1基板の両端面に対応する箇所に少なくとも1
個の凹部を設けることにより、第1および第2の両基板
を接合する際に生じる応力集中を軽減でき、第2基板の
変形をも抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0025】(第1の実施例)図1の(a)は、本発明
の第1実施例の液体噴射記録ヘッドを構成する第2基板
の斜視図であり、同(b)は、同じく第2基板を液流路
溝および共通液室が形成された接合面側からみた平面図
である。
【0026】図1の(a)および(b)において、液体
噴射記録ヘッドを構成する第2基板1は、複数の吐出口
(不図示)が形成されたオリフィスプレート2と、吐出
口へ供給される記録液を一時的に保持する複数の共通液
室を形成する複数の凹部(以下、単に共通液室ともい
う)3と、吐出エネルギー発生素子の位置に対応して位
置付けられ、複数の共通液室3のいずれかに連通しそし
て吐出口に連通する液流路を形成するための液流路溝4
と、複数の共通液室3に記録液をそれぞれ供給するため
の液供給口5とを有し、複数の共通液室3の間を区画分
離するために設けられた共通液室分離壁6には、内部に
充填剤が充填されることで各共通液室3のそれぞれを分
離する共通液室分離溝7が形成されており、また、共通
液室分離溝7に封止剤を注入するための封止剤注入口8
が共通液室分離溝7の端部に形成されている。また、9
は、第2基板1を第1基板に接合する際に第2基板1を
安定させるために、第2基板1が第1基板に接合する面
(以下、この面を単に接合面ともいう。)から突出する
ようにその接合面の両端部に設けられた仮止め足であ
り、左右両端の共通液室3から共通液室枠10(図1の
(b)参照)を介し離間して配設されている。
【0027】複数の共通液室3や液流路溝4、および共
通液室分離溝7等が配置された接合面に対向する面は、
ここには図示しないばね等の押圧部材により押圧される
面(以下、この面を単に押圧面ともいう。)であり、図
1の(a)に図示する押圧面において、11は、第2基
板1の両端部分の共通液室枠10に対応する部分の厚み
を薄くした肉薄部であり、12は、共通液室3を区画分
離する共通液室分離壁6に対応する押圧面の部位に設け
られ、液吐出方向に沿って延びる断面台形形状等の凹部
溝であり、13は、液流路溝4が配列された部位に対応
する部分に液吐出方向に沿って細長い形状をした複数の
凸部であり、この凸部13は、液流路溝4の配列方向に
沿って複数設けられており、第2基板1を第1基板に押
圧接合するばね等の押圧部材の押圧力を受ける部分であ
って、このように押圧部材の押圧力を複数の点で受ける
ことにより、第2基板1の反りや変形あるいは押圧部材
の精度ばらつきによる液流路溝配列方向の押圧力のばら
つきを分散させ、液流路領域の全範囲を均一な押圧力で
押さえ、第2基板と第1基板の液流路領域の接合性を高
めるものである。また、15は、第2基板1の樹脂成形
時に、押圧面における液供給口5の周囲や凹部溝12あ
るいは封止剤注入口8の周辺等の角部に、バリなどの発
生を抑えるために設けられた極く僅かな段差や傾斜が付
けられた段差部であり、特に、液供給口5の周囲にバリ
が生じているとこのバリが記録中に記録液に混入して記
録不能となる恐れがあるが、このような事態を防止する
ためのものである。なお、凹部溝12の作用については
後述する。
【0028】以上のように本実施例の第2基板において
は、後述するように樹脂成形や接合密着性の観点から、
複数の共通液室3の両端に位置する共通液室3から外方
へ共通液室枠10を延在させている。すなわち、両側端
部に位置する共通液室枠10は、仮止め足10を良好に
成形するために、ある程度の幅をもって成形されてい
る。このような第2基板1においては、その中央部分に
は共通液室3を掘り込むため、その部分は厚みの薄い状
態になるけれども、その両側端部に位置する共通液室枠
10の部分は、厚みの厚い部分となってしまう。この第
2基板1に生じる厚みの不均一は、第2基板1の成形時
に微妙な反りやうねりを与えてしまう。この第2基板1
の反りやうねりは、通常、ばね等の押圧部材の荷重によ
り強制的に押さえ込んで第1基板と第2基板1とを接合
しているけれども、第2基板の反りうやねりがあまりに
大きいと、両基板を十分に密着させることが困難とな
る。
【0029】そこで、本実施例の第2基板においては、
第1基板に接合する接合面の両側端部の共通液室枠10
に対向する部分の押圧面11の厚みを肉薄とし、そし
て、これらの両側端部の肉薄部11を第2基板の中心線
に対して左右対称な形状に配置した。具体的には、第2
基板1の押圧面の両端部分を、2.35mm×1.84
mm×0.4mm(図1の(a)における(x1)×
(y1)×(z1))ほど落として肉薄部11とした。
【0030】このように、第1基板と接合する接合面の
両側端部の共通液室枠10に対向する部分11の厚みを
肉薄とすることにより、第2基板1の反りを軽減するこ
とが可能となり、さらに、この両側端部の肉薄部11を
第2基板1の中心線に対して左右対称な形状に配置する
ことにより、第2基板の反りや、第1基板との接合面の
うねりを軽減できる。また、第2基板の成形時の成形安
定性も向上する。
【0031】さらに、複数の共通液室3の両端に位置す
る共通液室3から外方へさらに共通液室枠10を延在さ
せ、その部分の厚みを薄くして肉薄部11としているこ
とから、第2基板1の接合面に反りやうねりが生じてい
ても、液流路溝や吐出口が形成されている液吐出機能部
は、接合面の液流路溝配列方向の中央部分に位置するた
めに、接合面全体の反りやうねりの影響は少なく、液吐
出機能部の接合密着性を良好なものとすることができ
る。
【0032】また、カラータイプの高精細画像を形成す
る場合には、ノズル列の一方の端部から他方の端部まで
のノズルピッチ(トータルピッチ)が着弾位置と正しく
合致するとともに各色毎、および各色内のノズルピッチ
も正しく合致する必要があった。
【0033】しかしながら、従来、一つの第2基板に複
数の液室を成形にて形成する構成では、成形後の吐出方
向に対し前後方向に各色の液室形状に対応して不連続の
山なり形状の反りが発生することがあり、この場合、各
色のノズルピッチを均一にすることが困難であった。本
発明では、上記凹部溝12を設けることにより反りの形
状を連続した単調山なり形状の反りとすることができ、
吐出口形成時のレーザ光の調整を行なうことでトータル
ピッチおよび各色ピッチの補正が可能となって、高精細
カラー画像に適用できるようになっている。また、この
凹部溝12は各液室をそれぞれ均一な状態で素子基板に
密着させることを容易にする効果も奏するものである。
【0034】このような構造を有した本実施例の第2基
板1と、肉薄部11が存在しない第2基板とを、図7に
図示するように、それぞればね等の押圧部材の荷重を2
5Nとして組み込んで液体噴射記録ヘッドを形成し、両
者を比較したところ、肉薄部11が存在する第2基板1
を用いた液体噴射記録ヘッドは、その吐出量と吐出スピ
ードのばらつきが、肉薄部が存在しない第2基板を用い
て組み込んだ液体噴射記録ヘッドより小さく安定してお
り、その液滴の着弾精度も良好であった。
【0035】(第2の実施例)図2の(a)および
(b)は、本発明の第2実施例の液体噴射記録ヘッドを
構成する第2基板の斜視図であり、前述した第1実施例
と同様の部材や同様の部位には同一符号を付し、それら
の詳細な説明は省略する。
【0036】図2の(a)において、11は押圧面の両
端部分に形成した肉薄部であり、17は肉薄部11に掘
り込んだ掘り込み凹部である。本実施例では、第1実施
例における第2基板1の肉薄部11に、直径1.03m
m(図2におけるd)で深さ0.5mm(同、z2)の
略円錐形状の掘り込み凹部17を設けたものであり、そ
の他の構成は同じである。
【0037】このような構成の第2基板を成形したとこ
ろ、第2基板1の反りも小さく、この第2基板を第1実
施例と同様に組み込んで液体噴射記録ヘッドを形成した
ところ、その吐出量および吐出スピードのばらつきは、
掘り込み凹部17が存在しないものよりわずかに小さ
く、その液滴の着弾精度はほとんど変わらなかった。
【0038】本実施例においては、第1実施例のものに
比べ、吐出量や吐出スピードのばらつきはわずかしか向
上せず、着弾精度もほとんど変わらなかったが、第2基
板の成形性の向上がみられた。そして、第2基板の反り
量は、第1実施例のものに比べて小さく、液流路溝4の
反りについては、第1実施例のものでは、Y方向4μ
m、Z方向7μmであるに対し、本実施例では、Y方向
2μm、Z方向4μmであった。これは、掘り込み凹部
17の成形をエジェクターピンの形状にすることによ
り、第2基板成形時の金型からの離型が容易になり、余
分な荷重が第2基板にかからなかったからだと想定され
る。
【0039】また、図2の(b)に図示する第2基板の
変形例においては、第1基板と接合する接合面の両側端
部の共通液室枠10に対向する部分の厚みを肉薄とする
ことなく、その部分に略円錐形状の掘り込み凹部17を
設けたものである。このように押圧面の両側端部分にそ
れぞれ同様の深さ(z)と直径(d)を有する掘り込み
凹部17を設けることによっても、図1および図2の
(a)に図示する第2基板と同様に、第2基板の反りを
小さくすることができ、さらに、掘り込み凹部17の成
形をエジェクターピンの形状にすることにより、第2基
板成形時の金型からの離型が容易になり、余分な荷重が
第2基板にかからないことから、安定した成形性を得る
ことができる。
【0040】このように掘り込み凹部17を設けた第2
基板1と、掘り込み凹部を設けていない第2基板をそれ
ぞれ組み込んで液体噴射記録ヘッドを形成し、両者を比
較したところ、掘り込み凹部17を設けた第2基板1を
組み込んだ液体噴射記録ヘッドは、その吐出量や吐出ス
ピードのばらつきが他方のものより小さく安定してお
り、液滴の着弾精度も良好であった。
【0041】以上のように、本実施例の第2基板におい
て、第1基板と接合する接合面に対向する押圧面の両側
端部に掘り込み凹部を形成することにより、あるいは両
側端部を肉薄とするとともにその部分に掘り込み凹部を
形成することにより、第2基板の反りを軽減できるとと
もに、成形時の型からの離型性を向上させることが可能
であり、また、この掘り込み凹部を第2基板の中心線に
対して左右対称に配置することにより、さらに安定した
成形性を得ることが可能となる。
【0042】(第3の実施例)図3は、本発明の第3実
施例の液体噴射記録ヘッドにおける第2基板と第1基板
の関係を示すために液吐出側から見た概念図である。な
お、本実施例においても、前述した実施例と同様な部材
や同様な部位には同一符号を付して、それらの詳細な説
明は省略する。
【0043】図3において、第2基板1は、前述した第
1および第2の実施例の第2基板と同様に、複数の吐出
口18が形成されたオリフィスプレート2を有し、第1
基板31と接合する接合面には、複数の液流路溝4と複
数の共通液室3および各共通液室3を区画分離する共通
液室分離壁6と共通液室分離溝7、さらに接合面の両端
部には仮止め足9が形成されており、そして、接合面に
対向する押圧面には、凹部溝12や肉薄部11等が形成
されている。
【0044】また、25は、第1基板31と第2基板1
と接合する時に一番力がかかり、第2基板1の変形の起
点となりやすい接合起点であって、第1基板31の両端
部32に相当する。図中のAは、第2基板1の接合面の
液流路溝配列方向の長さ、Bは第1基板31の長さ、C
は記録液を吐出させる吐出口18の並んでいる長さ(す
なわち、液吐出に機能する液吐出機能部の長さ)であ
る。一般に、第1基板31に第2基板1を接合するため
には、長さAは、長さBより大きくする必要があるが、
しかしあまりにも大きくすると、両基板の接合は容易に
なるが、液体噴射記録ヘッド自体も大きくなり、結果と
して、液体噴射記録ヘッドプリンターの巨大化につなが
ってしまう。また、逆に長さBを小さくすることは、液
体噴射記録ヘッドの小型化にはなるけれども、吐出口1
8の並んでいる長さCにあまりにも近ずきすぎると、接
合起点25が吐出口18に接近するため、第2基板1に
変形が生じた場合に、その変形が吐出口18にまで及ん
でしまう。このように、長さBと長さCが接近した液体
噴射記録ヘッドは、印字の端部だけが着弾精度がずれる
という現象を引き起こしてしまう。このような現象がお
きると、端部の記録液の着弾精度が規格内に入っていて
も、全体的な着弾精度の平均より離れていれば、細い一
本の直線を印字する場合にその直進性を損なってしま
う。
【0045】そこで、本実施例では、第2基板1の第1
基板31に接合する接合面の液流路溝配列方向の長さA
を、記録液を吐出する吐出口18が並んでいる長さ(液
吐出機能部の長さ)Cよりも十分大きくし、かつ、第1
基板31の長さBより大きくなるように構成する。この
ように構成することにより、記録液を吐出する吐出口1
8の位置を、第2基板1を第1基板31に押圧接合する
際に最も応力集中のかかる個所である第1基板31の端
部が第2基板1に接合する接合起点25の位置から遠ざ
けることが可能となる。このために、接合起点25に仮
に応力集中がおきても、吐出口18がその個所から十分
に離れていることから、吐出口18からの液吐出はその
応力集中の影響を受けることがなくなる。また、この結
果として、特に第2基板1と第1基板31とを、機械的
付勢力を与えて接合する時に、その付勢力(荷重)の量
を増やすことが可能となる。
【0046】上記の事項を十分考慮して、A、Bおよび
Cの各寸法を任意にふり、最適な関係を求めたところ、
(A−C)/2≧1.1mm、かつ、(B−C)/2≧
0.825mmなる条件を満たす関係が一番よいことを
確認した。
【0047】例えば、A=14.9mm、B=14.4
mm、C=11.241mmなる関係の第2基板を用い
て液体噴射記録ヘッドを作製して印字したところ、その
直線の直進性は、同様の形状で、A=14.9mm、B
=11.4mm、C=11.241mmなる関係の第2
基板を用いて作製した液体噴射記録ヘッドより優れてい
た。
【0048】(第4の実施例)図4の(a)は、本発明
の第4実施例の液体噴射記録ヘッドを構成する第2基板
の斜視図であり、同(b)は、第2基板の一部を破断し
て示す部分断面図である。なお、本実施例においても、
前述した実施例と同様な部材や同様な部位には同一符号
を付し、それらの詳細な説明は省略する。
【0049】本実施例において、12は、断面台形形状
等の凹部溝であり、共通液室3を区画分離する共通液室
分離壁6に対応する押圧面の部位に、液吐出方向に沿っ
て全体的に延設されている。このように、共通液室分離
壁6に対応する押圧面の部位に凹部溝12を設けること
により、第2基板1において肉厚となっている共通液室
分離壁6の部分を薄くすることができ、第2基板1を全
体として液流路配列方向に沿って柔らかく変形しやすい
形状とすることができる。このため、第2基板1を第1
基板に対し押圧接合する際に、第2基板1の変形が容易
であり、両基板の接合密着を良好なものとすることがで
きる。
【0050】なお、図4に図示する本実施例では、封止
剤注入口8の形状を考慮して、凹部溝12を押圧面の液
吐出方向全体にわたって延設したものであるが、図1な
いし図3に図示する第1ないし第3の実施例において
は、第2基板1の接合面における共通液室分離溝7へ封
止剤を注入するための封止剤注入口8との関係から、オ
リフィスプレート2側の一部分にのみ凹部溝12が設け
られているが、この構成でも同様の効果を奏することが
できる。
【0051】また、図4に図示する実施例では、押圧面
の両端部に肉薄部11を形成した例を図示するけれど
も、この肉薄部11を形成することなく、単に共通液室
分離壁6に対応する押圧面の部位に凹部溝12を設ける
ことによっても、同様に第2基板と第1基板の接合密着
を良好なものとすることができる。
【0052】凹部溝12の形状としては、断面台形形状
に限定されるものではなく、適宜形状の凹部溝とするこ
とができ、例えば、共通液室分離壁6の壁面に平行とな
る斜面を有する凹部溝とすることもできる。また、凹部
溝12の形状は、その中心線に対して左右対称的な形状
とすることが好ましく、さらに、凹部溝12の深さは大
きいほど変形が容易となるが、第2基板の全体形状や共
通液室分離壁6の形状を考慮して適宜設定することが好
ましい。また、凹部溝12の吐出方向に延設する長さも
第2基板の形状や共通液室分離壁6の形状を考慮して適
宜設定することができる。
【0053】(第5の実施例)図5の(a)は、本発明
の第5実施例の液体噴射記録ヘッドにおける第2基板を
その接合面側から見た斜視図であり、同(b)は、同じ
く第2基板と第1基板の関係を示すために液吐出側から
見た概念図である。なお、本実施例においても、前述し
た実施例と同様な部材や同様な部位には同一符号を付し
て、それらの詳細な説明は省略する。
【0054】図5の(a)および(b)において、23
は、オリフィスプレート2の液流路溝4側の面に掘り込
んだ凹部であり、32は、第1基板31の端部であり、
25は、第2基板1の第1基板31に接合する接合面に
おいて第1基板31の端部32に当接する接合起点であ
る。
【0055】本実施例においては、オリフィスプレート
2の液流路溝4側の面で第1基板31と接合する面の少
なくとも一個所に凹部23を設けるものであり、特に、
凹部23を第1基板31の両端部32、32に対応する
位置にそれぞれ設けることにより、第1基板31の端部
32が第2基板1に接合する際に生じる応力集中を軽減
することが可能となる。
【0056】そこで、本実施例において、凹部23を、
具体的な寸法として、その掘り込深さを0.0075m
m(図5(a)のY方向)、幅0.26mm(図5
(a)のX方向)、長さ2.45mm(図5(a)のZ
方向)で、14.4mm(B)の長さを有する第1基板
31の端部32、32に対応する部位にそれぞれ形成
し、それらの間隔距離を14.3521mmとし、第1
基板31の両端部32、32がそれぞれ凹部23内に位
置する形態とした。このような形状構成とすることによ
り、第1および第2の両基板を接合する際に生じる応力
集中を軽減でき、さらに、凹部23は、接合起点25
(第1基板31の両端部32の角部に対応する)が直接
第2基板1に当たる部分の逃げにもなり、第2基板1の
変形をも抑制することが可能となる。また、第1基板3
1の端部32を、第2基板1の干渉を受けることなく測
定することが可能となる。
【0057】上記のような構成をもつ第2基板1と第1
基板31を実際に接合させ、液体噴射記録ヘッドとして
組み込んだところ、その吐出量と吐出スピードのばらつ
きは、前述した第3実施例の液体噴射記録ヘッドより小
さく、その液滴の着弾精度も良好であった。また、実際
に印字した直線の直進性も安定していた。凹部23の掘
り込み深さは、前述したように、0.0075mmとし
たが、0.015mmの深さのものでも同様の効果が得
られた。しかし、凹部23の掘り込み深さを過剰に大き
くしたり、その幅を広げすぎると、オリフィスプレート
の表面にヒケや第2基板自身の成形性を劣化させること
にもなる。第1基板31の端部32の測定領域をも考慮
して、なるべく小さな掘り込みにすることが望ましい。
【0058】また、本実施例においては、オリフィスプ
レート2に設けた凹部23を第1基板端部32に対応す
るように配置しているが、第1基板31に或る特定の基
準点(マーキング)を設け、その位置に対応する部位に
前述と同様の凹部23を配設し、凹部23越しに第1基
板31の或る特定の基準点(マーキング)を測定するよ
うになし、凹部23の位置と第1基板31の或る特定の
基準点との関係とを合わせることにより、より正確な位
置合わせを行なうことを可能とすることもできる。
【0059】(第6の実施例)前述した各実施例におい
ては、3個の共通液室3を備えた第2基板1を用い、カ
ラー用の液体噴射記録ヘッドとして作製し評価したが、
前述した実施例(ただし、共通液室分離壁に対向する部
位に凹部溝を設ける第4実施例は除く。)は、カラー用
に限定されるものではない。図6の(a)および(b)
に図示するような、共通液室3を一つしか有しない第2
基板1Aを組み込んだ単色用の、特にブラック用の液体
噴射記録ヘッドでも同様な効果が得られるものである。
特に、直線を多く印字記録するブラック用の液体噴射記
録ヘッドにおいては、前述した第3実施例を採用するこ
とが好ましい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液体噴射記録ヘッドを構成する第2基板の反りを軽減さ
せることができ、さらに、第2基板の変形を容易に生じ
易くなし、第2基板と第1基板の密着性を向上させるこ
とができる。これにより、液体噴射記録ヘッドの記録液
の吐出量や吐出スピードは安定し、結果として、記録液
滴の着弾精度を良好にし、高精細な画像を高速に得るこ
とができる。
【0061】また、本発明に基づく第2基板の構造は簡
単でかつ容易に作製することができるので、その精度も
安定しており、液体噴射記録ヘッドの製造を容易たらし
め、高精度な画像を得ることができる液体噴射記録ヘッ
ドを安価にしかも大量に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1実施例の液体噴射記録
ヘッドを構成する第2基板の斜視図であり、(b)は、
同第2基板を液流路溝および共通液室を形成した接合面
側からみた平面図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の第2実施例の
液体噴射記録ヘッドを構成する第2基板の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例の液体噴射記録ヘッドにお
ける第2基板と第1基板の関係を示すために液吐出側か
ら見た概念図である。
【図4】(a)は、本発明の第4実施例の液体噴射記録
ヘッドを構成する第2基板の斜視図であり、(b)は、
同第2基板の一部を破断して示す部分断面図である。
【図5】(a)は、本発明の第5実施例の液体噴射記録
ヘッドにおける第2基板をその接合面側から見た斜視図
であり、(b)は、同じく第2基板と第1基板の関係を
示すために液吐出側から見た概念図である。
【図6】(a)は、本発明の第6実施例の液体噴射記録
ヘッドを構成する第2基板の斜視図であり、(b)は、
同じく第2基板をその接合面側から見た斜視図である。
【図7】従来の一般的な液体噴射記録ヘッドの構成を図
示する分解斜視図である。
【符号の説明】
1、1A 第2基板 2 オリフィスプレート 3 共通液室(凹部) 4 液流路溝 5 液供給口 6 共通液室分離壁 7 共通液室分離溝 8 封止剤注入口 9 仮止め足 10 共通液室枠 11 肉薄部 12 凹部溝 13 凸部 17 掘り込み凹部 18 吐出口 23 (オリフィスプレートの)凹部 25 接合起点 31 第1基板 32 端部 111 第1基板 112 ベースプレート 113 配線基板 114 第2基板 115 押圧部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液を吐出するための吐出エネルギー
    を発生する吐出エネルギー発生素子を形成した第1基板
    と、該第1基板と接合することにより液流路を形成する
    液流路溝、該液流路溝に連通して記録液を一時的に保持
    する共通液室を形成する凹部および前記液流路溝に連通
    して記録液を吐出するための吐出口が形成されたオリフ
    ィスプレートを有する第2基板とからなり、前記第1基
    板と前記第2基板とを、前記吐出エネルギー発生素子と
    前記液流路溝が対応する形態で、接合して構成する液体
    噴射記録ヘッドにおいて、 前記第2基板の前記第1基板と接合する面に対向する面
    の両端部分を肉薄に形成したことを特徴とする液体噴射
    記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2基板の前記第1基板と接合する
    面に対向する面の両端の肉薄に形成された部分は、前記
    第2基板の中心線に対して左右対称に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体噴射記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 記録液を吐出するための吐出エネルギー
    を発生する吐出エネルギー発生素子を形成した第1基板
    と、該第1基板と接合することにより液流路を形成する
    液流路溝、該液流路溝に連通して記録液を一時的に保持
    する共通液室を形成する凹部および前記液流路溝に連通
    して記録液を吐出するための吐出口が形成されたオリフ
    ィスプレートを有する第2基板とからなり、前記第1基
    板と前記第2基板とを、前記吐出エネルギー発生素子と
    前記液流路溝が対応する形態で、接合して構成する液体
    噴射記録ヘッドにおいて、 前記第2基板の前記第1基板と接合する面に対向する面
    の両端部分に掘り込み凹部を設けたことを特徴とする液
    体噴射記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記掘り込み凹部は、前記第2基板の中
    心線に対して左右対称に配置されていることを特徴とす
    る請求項3記載の液体噴射記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第2基板の前記第1基板と接合する
    面に対向する面の両端の肉薄に形成された部分に掘り込
    み凹部を形成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の液体噴射記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録液を吐出するための吐出エネルギー
    を発生する吐出エネルギー発生素子を形成した第1基板
    と、該第1基板と接合することにより液流路を形成する
    液流路溝、該液流路溝に連通して記録液を一時的に保持
    する共通液室を形成する凹部および前記液流路溝に連通
    して記録液を吐出するための吐出口が形成されたオリフ
    ィスプレートを有する第2基板とからなり、前記第1基
    板と前記第2基板とを、前記吐出エネルギー発生素子と
    前記液流路溝が対応する形態で、接合して構成する液体
    噴射記録ヘッドにおいて、 前記第2基板の前記第1基板と接合する面の液流路溝配
    列方向の長さAは、第1基板の長さBより大で、かつ、
    吐出口が配列されている長さCよりも大であって、これ
    らの長さは、(A−C)/2≧1.1mm、および(B
    −C)/2≧0.825mmの関係を満たすものである
    ことを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第2基板の前記第1基板と接合する
    面に対向する面の両端部分を肉薄に形成したことを特徴
    とする請求項6記載の液体噴射記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記第2基板の前記第1基板と接合する
    面に対向する面の両端に掘り込み凹部を形成したことを
    特徴とする請求項6または7記載の液体噴射記録ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 前記両端の肉薄に形成された部分および
    /または前記掘り込み凹部は、前記第2基板の中心線に
    対して左右対称に配置されていることを特徴とする請求
    項8記載の液体噴射記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 記録液を吐出するための吐出エネルギ
    ーを発生する吐出エネルギー発生素子を形成した第1基
    板と、該第1基板と接合することにより液流路を形成す
    る液流路溝、該液流路溝に連通して記録液を一時的に保
    持する共通液室を形成する凹部および前記液流路溝に連
    通して記録液を吐出するための吐出口が形成されたオリ
    フィスプレートを有する第2基板とからなり、前記第1
    基板と前記第2基板とを、前記吐出エネルギー発生素子
    と前記液流路溝が対応する形態で、接合して構成する液
    体噴射記録ヘッドにおいて、 前記オリフィスプレートの前記第1基板と接合する面に
    少なくとも1個の凹部を設けてあることを特徴とする液
    体噴射記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記オリフィスプレートに設けられた
    前記凹部は、前記第1基板の両端面に対応する箇所にそ
    れぞれ設けられていることを特徴とする請求項10記載
    の液体噴射記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記第2基板の前記第1基板と接合す
    る面に対向する面の両端部分を肉薄に形成したことを特
    徴とする請求項10または11記載の液体噴射記録ヘッ
    ド。
  13. 【請求項13】 前記第2基板の前記第1基板と接合す
    る面に対向する面の両端部分に掘り込み凹部を形成した
    ことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1項
    に記載の液体噴射記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記両端の肉薄に形成された部分およ
    び/または前記掘り込み凹部は、前記第2基板の中心線
    に対して左右対称に配置されていることを特徴とする請
    求項12または13記載の液体噴射記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記第2基板の前記第1基板と接合す
    る面の液流路溝配列方向の長さAは、第1基板の長さB
    より大で、かつ、吐出口が配列されている長さCよりも
    大であって、これらの長さは、(A−C)/2≧1.1
    mm、および(B−C)/2≧0.825mmの関係を
    満たすものであることを特徴とする請求項10ないし1
    4のいずれか1項に記載の液体噴射記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記第1基板と前記第2基板は機械的
    付勢力により接合されていることを特徴とする請求項1
    ないし15のいずれか1項に記載の液体噴射記録ヘッ
    ド。
  17. 【請求項17】 前記第2基板における前記第1基板と
    接合することにより共通液室を形成する凹部が、共通液
    室分離壁により複数の凹部に分離されていることを特徴
    とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の液体
    噴射記録ヘッド。
  18. 【請求項18】 記録液を吐出するための吐出エネルギ
    ーを発生する吐出エネルギー発生素子を形成した第1基
    板と、該第1基板と接合することにより液流路を形成す
    る液流路溝、該液流路溝に連通して記録液を一時的に保
    持する共通液室を形成する凹部および前記液流路溝に連
    通して記録液を吐出するための吐出口が形成されたオリ
    フィスプレートを有する第2基板とからなり、前記第1
    基板と前記第2基板とを、前記吐出エネルギー発生素子
    と前記液流路溝が対応する形態で、接合して構成する液
    体噴射記録ヘッドにおいて、 前記共通液室を形成する凹部は共通液室分離壁により複
    数の凹部に分離され、前記第2基板の前記第1基板と接
    合する面に対向する面における前記共通液室分離壁に対
    応する部分に液吐出方向に沿って延びる凹部溝を配設し
    たことを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  19. 【請求項19】 前記第2基板の前記第1基板と接合す
    る面に対向する面において、共通液室を形成する凹部を
    分離する前記共通液室分離壁に対応する部分に液吐出方
    向に沿って延びる凹部溝を配設したことを特徴とする請
    求項17記載の液体噴射記録ヘッド。
  20. 【請求項20】 前記凹部溝は、該凹部溝の中心線に対
    して左右対称的な形状に形成されていることを特徴とす
    る請求項18または19記載の液体噴射記録ヘッド。
  21. 【請求項21】 前記凹部溝は断面台形形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項18ないし20のいずれ
    か1項に記載の液体噴射記録ヘッド。
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