JP2002120371A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法Info
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- JP2002120371A JP2002120371A JP2000313356A JP2000313356A JP2002120371A JP 2002120371 A JP2002120371 A JP 2002120371A JP 2000313356 A JP2000313356 A JP 2000313356A JP 2000313356 A JP2000313356 A JP 2000313356A JP 2002120371 A JP2002120371 A JP 2002120371A
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は静電方式のアクチュエータ部とアクチ
ュエータ部にインクを供給するインク流路の形成された
フレームとを高精度にかつ容易に接着接合するインクジ
ェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法を提
供する。 【解決手段】インクジェットヘッド1は、アクチュエー
タユニット7に接合され、アクチュエータユニット7の
共通液室流路に連通して当該共通液室流路にインクを供
給するインク流路の形成されたフレーム4に、アクチュ
エータユニット7との接合時にUV硬化型接着剤32を
アクチュエータユニット7との間に塗布する仮接着剤塗
布用穴30を形成している。したがって、アクチュエー
タユニット7とフレーム4とを精度良くかつ容易に仮接
合することができ、組立性の信頼性や組立効率を向上さ
せることができる。
ュエータ部にインクを供給するインク流路の形成された
フレームとを高精度にかつ容易に接着接合するインクジ
ェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法を提
供する。 【解決手段】インクジェットヘッド1は、アクチュエー
タユニット7に接合され、アクチュエータユニット7の
共通液室流路に連通して当該共通液室流路にインクを供
給するインク流路の形成されたフレーム4に、アクチュ
エータユニット7との接合時にUV硬化型接着剤32を
アクチュエータユニット7との間に塗布する仮接着剤塗
布用穴30を形成している。したがって、アクチュエー
タユニット7とフレーム4とを精度良くかつ容易に仮接
合することができ、組立性の信頼性や組立効率を向上さ
せることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法に関し、詳細
には、静電方式のアクチュエータ部とアクチュエータ部
にインクを供給するインク流路の形成されたフレームと
を高精度にかつ容易に接着接合するインクジェットヘッ
ド及びインクジェットヘッドの製造方法に関する。
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法に関し、詳細
には、静電方式のアクチュエータ部とアクチュエータ部
にインクを供給するインク流路の形成されたフレームと
を高精度にかつ容易に接着接合するインクジェットヘッ
ド及びインクジェットヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、現像・定着
等のプロセスを必要とせず、非接触で記録を行うことが
できるために、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速
印字が可能であること、インクの自由度が高く、安価な
普通紙を使用できることなど多くの利点を有している。
インクジェット記録装置の中でも、記録を必要とすると
きにのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン
・デマンド方式のインクジェット記録装置が、記録に不
要なインク液滴の回収を必要せず、メインテナンスが容
易で、かつ、小型で、安価であることから、現在注目さ
れている。
等のプロセスを必要とせず、非接触で記録を行うことが
できるために、記録時の騒音が極めて小さいこと、高速
印字が可能であること、インクの自由度が高く、安価な
普通紙を使用できることなど多くの利点を有している。
インクジェット記録装置の中でも、記録を必要とすると
きにのみインク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン
・デマンド方式のインクジェット記録装置が、記録に不
要なインク液滴の回収を必要せず、メインテナンスが容
易で、かつ、小型で、安価であることから、現在注目さ
れている。
【0003】このようなインク・オン・デマンド方式の
インクジェットヘッドとしては、例えば、特公平2−5
1734号公報に記載されているように、駆動手段とし
て、圧電素子を用いたもの、特公昭61−59911号
公報に記載されているように、インクを加熱して気泡を
発生させることによる圧力でインクを吐出させるものが
ある。
インクジェットヘッドとしては、例えば、特公平2−5
1734号公報に記載されているように、駆動手段とし
て、圧電素子を用いたもの、特公昭61−59911号
公報に記載されているように、インクを加熱して気泡を
発生させることによる圧力でインクを吐出させるものが
ある。
【0004】ところが、最近のインクジェット記録装置
には、高速・高印字品質が求められており、高速化・高
印字品質を達成するためには、ノズルをマルチ化、高密
度化する必要があるが、圧電素子を微細に加工して、そ
れぞれの振動板に接着することは、困難であり、また、
従来の機械加工における寸法精度では、印字品質のバラ
ツキが大きくなるため、圧電素子を用いる方式は、高速
化、高印字品質化に対応することができない。
には、高速・高印字品質が求められており、高速化・高
印字品質を達成するためには、ノズルをマルチ化、高密
度化する必要があるが、圧電素子を微細に加工して、そ
れぞれの振動板に接着することは、困難であり、また、
従来の機械加工における寸法精度では、印字品質のバラ
ツキが大きくなるため、圧電素子を用いる方式は、高速
化、高印字品質化に対応することができない。
【0005】また、従来のインクを加熱する方式にあっ
ては、薄膜の抵抗加熱体によりインクを加熱するように
なっているため、ノズルのマルチ化、高密度化には、対
応することができるが、駆動時の急速な加熱・冷却の繰
り返しや気泡消滅時の衝撃により、抵抗加熱体がダメー
ジをうけやすく、インクジェットヘッドの寿命が短いと
いう問題があった。
ては、薄膜の抵抗加熱体によりインクを加熱するように
なっているため、ノズルのマルチ化、高密度化には、対
応することができるが、駆動時の急速な加熱・冷却の繰
り返しや気泡消滅時の衝撃により、抵抗加熱体がダメー
ジをうけやすく、インクジェットヘッドの寿命が短いと
いう問題があった。
【0006】上記各方式の問題を解決する方式として、
特開平5−50601号公報に記載されているように、
駆動手段として、静電気力を利用して振動板を振動させ
インクの吐出を行う、いわゆる静電方式がある。
特開平5−50601号公報に記載されているように、
駆動手段として、静電気力を利用して振動板を振動させ
インクの吐出を行う、いわゆる静電方式がある。
【0007】この静電方式のインクジェットヘッドは、
吐出室の振動板に対向して設けられた電極にパルス電圧
を印加して電極面の正電荷または負電荷と対応する振動
板面の負電荷または正電荷により該振動板を吸引して撓
ませる。次いで、この電極への電圧をオフにしたときの
振動板の復元作用により、吐出室の容積を減少させ、吐
出室内の圧力を瞬間的に上昇させて、吐出室に連通する
ノズル孔からインク液滴を吐出させる。
吐出室の振動板に対向して設けられた電極にパルス電圧
を印加して電極面の正電荷または負電荷と対応する振動
板面の負電荷または正電荷により該振動板を吸引して撓
ませる。次いで、この電極への電圧をオフにしたときの
振動板の復元作用により、吐出室の容積を減少させ、吐
出室内の圧力を瞬間的に上昇させて、吐出室に連通する
ノズル孔からインク液滴を吐出させる。
【0008】この静電方式のインクジェットヘッドは、
小型高密度・高印字品質及び長寿命であるという利点を
有している。
小型高密度・高印字品質及び長寿命であるという利点を
有している。
【0009】このような静電方式のインクジェットヘッ
ドは、共通液室から抵抗流路を通して加圧液室にインク
を供給し、加圧液室の一部に設けられた振動板と当該振
動板に対向する個別電極が設けられて、個別電極に印加
される駆動電圧で発生する静電気力で振動板を変位させ
て、加圧液室に連通するノズル孔からインクを吐出させ
るアクチュエータ部と、当該アクチュエータ部の共通液
室に連通して当該共通液室にインクを供給するインク流
路の形成されたフレームと、が接合されることで形成さ
れており、この接合には、接着接合方式が用いられるこ
とが多い。
ドは、共通液室から抵抗流路を通して加圧液室にインク
を供給し、加圧液室の一部に設けられた振動板と当該振
動板に対向する個別電極が設けられて、個別電極に印加
される駆動電圧で発生する静電気力で振動板を変位させ
て、加圧液室に連通するノズル孔からインクを吐出させ
るアクチュエータ部と、当該アクチュエータ部の共通液
室に連通して当該共通液室にインクを供給するインク流
路の形成されたフレームと、が接合されることで形成さ
れており、この接合には、接着接合方式が用いられるこ
とが多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電方式のインクジェットヘッドは、接着接合方式で、
アクチュエータ部とフレームとを接合しており、この接
合を高精度に行うことが重要である。特に、高密度、高
集積化が進むに従って静電アクチュエータとフレーム
を、より高精度に位置決めして、確実に接合して組み立
てる必要がある。このような高精度な位置決めと確実な
接合が行われていない場合、インク吐出特性の変動、イ
ンク吐出不良等の画像品質に対する信頼性を確保するこ
とができなくなるという問題が発生する。
静電方式のインクジェットヘッドは、接着接合方式で、
アクチュエータ部とフレームとを接合しており、この接
合を高精度に行うことが重要である。特に、高密度、高
集積化が進むに従って静電アクチュエータとフレーム
を、より高精度に位置決めして、確実に接合して組み立
てる必要がある。このような高精度な位置決めと確実な
接合が行われていない場合、インク吐出特性の変動、イ
ンク吐出不良等の画像品質に対する信頼性を確保するこ
とができなくなるという問題が発生する。
【0011】そして、従来、静電方式のインクジェット
ヘッドは、フレームにデスペンサーにより接着剤を塗布
して、接着剤の塗布された部分に静電アクチュエータを
加圧装置で位置決めして接合している。
ヘッドは、フレームにデスペンサーにより接着剤を塗布
して、接着剤の塗布された部分に静電アクチュエータを
加圧装置で位置決めして接合している。
【0012】ところが、静電アクチュエータの共通液室
流路とフレームのインク流路とが、十分な接合精度を得
ることができず、気泡溜まりなどが発生して、噴射特性
が悪化する等の問題があった。
流路とフレームのインク流路とが、十分な接合精度を得
ることができず、気泡溜まりなどが発生して、噴射特性
が悪化する等の問題があった。
【0013】また、そもそも、従来のインクジェットヘ
ッドにあっては、ヘッドの高密度化、高集積化に対する
考慮がなされておらず、組立性の信頼性や組立効率が悪
いという問題があった。
ッドにあっては、ヘッドの高密度化、高集積化に対する
考慮がなされておらず、組立性の信頼性や組立効率が悪
いという問題があった。
【0014】そこで、本願発明は、インクジェットヘッ
ドの組立ての信頼性を確保し、インク吐出特性の安定化
及び組立効率を向上させることのできるインクジェット
ヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法を提供する
ことを目的としている。
ドの組立ての信頼性を確保し、インク吐出特性の安定化
及び組立効率を向上させることのできるインクジェット
ヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0015】すなわち、請求項1記載の発明は、インク
ジェットヘッドのアクチュエータ部に接合され、アクチ
ュエータ部の共通液室に連通して当該共通液室にインク
を供給するインク流路の形成されたフレームに、アクチ
ュエータ部との接合時に仮接合用接着剤を当該アクチュ
エータ部との間に塗布する仮接合用穴を形成することに
より、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ容
易に仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、アクチ
ュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好なイ
ンクジェットヘッドを提供することを目的としている。
ジェットヘッドのアクチュエータ部に接合され、アクチ
ュエータ部の共通液室に連通して当該共通液室にインク
を供給するインク流路の形成されたフレームに、アクチ
ュエータ部との接合時に仮接合用接着剤を当該アクチュ
エータ部との間に塗布する仮接合用穴を形成することに
より、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ容
易に仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、アクチ
ュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好なイ
ンクジェットヘッドを提供することを目的としている。
【0016】請求項2記載の発明は、フレームに、仮接
合用穴を複数個形成することにより、アクチュエータ部
とフレームとの仮接合面積を大きくして、アクチュエー
タ部とフレームとをより一層精度良くかつ容易に仮接合
し、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータ部
とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生すること
で、噴射特性が悪化することを防止して、噴射特性が良
好で、組立性の信頼性や組立効率のより一層良好なイン
クジェットヘッドを提供することを目的としている。
合用穴を複数個形成することにより、アクチュエータ部
とフレームとの仮接合面積を大きくして、アクチュエー
タ部とフレームとをより一層精度良くかつ容易に仮接合
し、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータ部
とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生すること
で、噴射特性が悪化することを防止して、噴射特性が良
好で、組立性の信頼性や組立効率のより一層良好なイン
クジェットヘッドを提供することを目的としている。
【0017】請求項3記載の発明は、仮接合用接着剤と
して、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレー
ムとアクチュエータ部との間に塗布し、UV光が照射さ
れて硬化することで、フレームとアクチュエータ部とを
仮接合することにより、短時間にかつ高精度にフレーム
とアクチュエータ部を仮接合し、高密度化、高集積化し
た際にも、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれし
て気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪化するこ
とを防止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組
立効率のより一層良好なインクジェットヘッドを提供す
ることを目的としている。
して、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレー
ムとアクチュエータ部との間に塗布し、UV光が照射さ
れて硬化することで、フレームとアクチュエータ部とを
仮接合することにより、短時間にかつ高精度にフレーム
とアクチュエータ部を仮接合し、高密度化、高集積化し
た際にも、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれし
て気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪化するこ
とを防止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組
立効率のより一層良好なインクジェットヘッドを提供す
ることを目的としている。
【0018】請求項4記載の発明は、フレームに、アク
チュエータ部のノズル孔と位置決めを行って、アクチュ
エータ部と位置決めを行うための位置決め用基準面を形
成することにより、アクチュエータ部のノズル孔とフレ
ームの位置決め用基準面を合わせて、アクチュエータ部
とフレームの位置決めを行い、より一層高精度にフレー
ムとアクチュエータ部を仮接合することのできるインク
ジェットヘッドを提供することを目的としている。
チュエータ部のノズル孔と位置決めを行って、アクチュ
エータ部と位置決めを行うための位置決め用基準面を形
成することにより、アクチュエータ部のノズル孔とフレ
ームの位置決め用基準面を合わせて、アクチュエータ部
とフレームの位置決めを行い、より一層高精度にフレー
ムとアクチュエータ部を仮接合することのできるインク
ジェットヘッドを提供することを目的としている。
【0019】請求項5記載の発明は、インクジェットヘ
ッドのアクチュエータ部と、アクチュエータ部の共通液
室に連通して当該共通液室にインクを供給するインク流
路の形成されたフレームと、を接合するに際して、位置
決めされたフレームとアクチュエータ部との間に、フレ
ームに形成された仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布
して、仮接合を行った後、本接合を行って形成すること
により、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ
容易に仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、アク
チュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが
発生することで、噴射特性が悪化することを防止して、
噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好な
インクジェットヘッドの製造方法を提供することを目的
としている。
ッドのアクチュエータ部と、アクチュエータ部の共通液
室に連通して当該共通液室にインクを供給するインク流
路の形成されたフレームと、を接合するに際して、位置
決めされたフレームとアクチュエータ部との間に、フレ
ームに形成された仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布
して、仮接合を行った後、本接合を行って形成すること
により、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ
容易に仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、アク
チュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが
発生することで、噴射特性が悪化することを防止して、
噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好な
インクジェットヘッドの製造方法を提供することを目的
としている。
【0020】請求項6記載の発明は、仮接合用接着剤と
して、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレー
ムとアクチュエータ部との間に当該UV硬化型接着剤を
塗布し、UV光を照射して硬化させて、仮接合を行うこ
とにより、短時間にかつ高精度にフレームとアクチュエ
ータ部を仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率のよ
り一層良好なインクジェットヘッドの製造方法を提供す
ることを目的としている。
して、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレー
ムとアクチュエータ部との間に当該UV硬化型接着剤を
塗布し、UV光を照射して硬化させて、仮接合を行うこ
とにより、短時間にかつ高精度にフレームとアクチュエ
ータ部を仮接合し、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率のよ
り一層良好なインクジェットヘッドの製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0021】請求項7記載の発明は、フレームに、位置
決め用基準面を形成し、当該位置決め用基準面とアクチ
ュエータ部のノズル孔との位置合わせを行って、フレー
ムとアクチュエータ部との位置決めを行い、仮接合を行
うことにより、より一層高精度にフレームとアクチュエ
ータ部を仮接合することのできるインクジェットヘッド
の製造方法を提供することを目的としている。
決め用基準面を形成し、当該位置決め用基準面とアクチ
ュエータ部のノズル孔との位置合わせを行って、フレー
ムとアクチュエータ部との位置決めを行い、仮接合を行
うことにより、より一層高精度にフレームとアクチュエ
ータ部を仮接合することのできるインクジェットヘッド
の製造方法を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のイ
ンクジェットヘッドは、インクの充填される複数の加圧
液室と、前記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前
記インクを吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室
に抵抗流路で連通され前記各加圧液室に前記インクを供
給する共通液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた
振動板と、前記各振動板に所定のギャップをおいて対向
して配設された個別電極とを有するアクチュエータ部
と、前記アクチュエータ部の前記共通液室に連通して当
該共通液室に前記インクを供給するインク流路の形成さ
れたフレームと、を備え、前記アクチュエータ部と前記
フレームが接合されて、前記フレームの前記インク流路
から前記アクチュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗
流路を通して前記各加圧液室に前記インクを供給し、前
記振動板と前記個別電極との間に印加される電圧で生じ
る静電気力で前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧
力を発生させ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズ
ル孔から吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前
記フレームは、前記アクチュエータ部との接合時に仮接
合用接着剤を当該アクチュエータ部との間に塗布する仮
接合用穴が形成されていることにより、上記目的を達成
している。
ンクジェットヘッドは、インクの充填される複数の加圧
液室と、前記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前
記インクを吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室
に抵抗流路で連通され前記各加圧液室に前記インクを供
給する共通液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた
振動板と、前記各振動板に所定のギャップをおいて対向
して配設された個別電極とを有するアクチュエータ部
と、前記アクチュエータ部の前記共通液室に連通して当
該共通液室に前記インクを供給するインク流路の形成さ
れたフレームと、を備え、前記アクチュエータ部と前記
フレームが接合されて、前記フレームの前記インク流路
から前記アクチュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗
流路を通して前記各加圧液室に前記インクを供給し、前
記振動板と前記個別電極との間に印加される電圧で生じ
る静電気力で前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧
力を発生させ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズ
ル孔から吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前
記フレームは、前記アクチュエータ部との接合時に仮接
合用接着剤を当該アクチュエータ部との間に塗布する仮
接合用穴が形成されていることにより、上記目的を達成
している。
【0023】上記構成によれば、インクジェットヘッド
のアクチュエータ部に接合され、アクチュエータ部の共
通液室に連通して当該共通液室にインクを供給するイン
ク流路の形成されたフレームに、アクチュエータ部との
接合時に仮接合用接着剤を当該アクチュエータ部との間
に塗布する仮接合用穴を形成しているので、アクチュエ
ータ部とフレームとを精度良くかつ容易に仮接合するこ
とができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエ
ータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生す
ることで、噴射特性が悪化することを防止して、噴射特
性を向上させることができるとともに、組立性の信頼性
や組立効率を向上させることができる。
のアクチュエータ部に接合され、アクチュエータ部の共
通液室に連通して当該共通液室にインクを供給するイン
ク流路の形成されたフレームに、アクチュエータ部との
接合時に仮接合用接着剤を当該アクチュエータ部との間
に塗布する仮接合用穴を形成しているので、アクチュエ
ータ部とフレームとを精度良くかつ容易に仮接合するこ
とができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエ
ータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生す
ることで、噴射特性が悪化することを防止して、噴射特
性を向上させることができるとともに、組立性の信頼性
や組立効率を向上させることができる。
【0024】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記フレームは、前記仮接合用穴が複数個形成さ
れていてもよい。
うに、前記フレームは、前記仮接合用穴が複数個形成さ
れていてもよい。
【0025】上記構成によれば、フレームに、仮接合用
穴が複数個形成されているので、アクチュエータ部とフ
レームとの仮接合面積を大きくして、アクチュエータ部
とフレームとをより一層精度良くかつ容易に仮接合する
ことができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチュ
エータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生
することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴射
特性を向上させることができるとともに、組立性の信頼
性や組立効率を向上させることができる。
穴が複数個形成されているので、アクチュエータ部とフ
レームとの仮接合面積を大きくして、アクチュエータ部
とフレームとをより一層精度良くかつ容易に仮接合する
ことができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチュ
エータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発生
することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴射
特性を向上させることができるとともに、組立性の信頼
性や組立効率を向上させることができる。
【0026】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記仮接合用接着剤は、UV硬化型接着剤であり、
位置決めされた前記フレームと前記アクチュエータ部と
の間に塗布されて、UV光が照射されて硬化すること
で、前記フレームと前記アクチュエータ部とを仮接合す
るものであってもよい。
に、前記仮接合用接着剤は、UV硬化型接着剤であり、
位置決めされた前記フレームと前記アクチュエータ部と
の間に塗布されて、UV光が照射されて硬化すること
で、前記フレームと前記アクチュエータ部とを仮接合す
るものであってもよい。
【0027】上記構成によれば、仮接合用接着剤とし
て、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレーム
とアクチュエータ部との間に塗布し、UV光が照射され
て硬化することで、フレームとアクチュエータ部とを仮
接合しているので、短時間にかつ高精度にフレームとア
クチュエータ部を仮接合することができ、高密度化、高
集積化した際にも、アクチュエータ部とフレームとが位
置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪
化することを防止して、噴射特性をより一層向上させる
ことができるとともに、組立性の信頼性や組立効率をよ
り一層向上させることができる。
て、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレーム
とアクチュエータ部との間に塗布し、UV光が照射され
て硬化することで、フレームとアクチュエータ部とを仮
接合しているので、短時間にかつ高精度にフレームとア
クチュエータ部を仮接合することができ、高密度化、高
集積化した際にも、アクチュエータ部とフレームとが位
置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪
化することを防止して、噴射特性をより一層向上させる
ことができるとともに、組立性の信頼性や組立効率をよ
り一層向上させることができる。
【0028】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記フレームは、前記アクチュエータ部の前記ノズ
ル孔と位置決めを行って、前記アクチュエータ部と位置
決めを行うための位置決め用基準面が形成されていても
よい。
に、前記フレームは、前記アクチュエータ部の前記ノズ
ル孔と位置決めを行って、前記アクチュエータ部と位置
決めを行うための位置決め用基準面が形成されていても
よい。
【0029】上記構成によれば、フレームに、アクチュ
エータ部のノズル孔と位置決めを行って、アクチュエー
タ部と位置決めを行うための位置決め用基準面が形成さ
れているので、アクチュエータ部のノズル孔とフレーム
の位置決め用基準面を合わせて、アクチュエータ部とフ
レームの位置決めを行うことができ、より一層高精度に
フレームとアクチュエータ部を仮接合することができ
る。
エータ部のノズル孔と位置決めを行って、アクチュエー
タ部と位置決めを行うための位置決め用基準面が形成さ
れているので、アクチュエータ部のノズル孔とフレーム
の位置決め用基準面を合わせて、アクチュエータ部とフ
レームの位置決めを行うことができ、より一層高精度に
フレームとアクチュエータ部を仮接合することができ
る。
【0030】請求項5記載の発明のインクジェットヘッ
ドの製造方法は、インクの充填される複数の加圧液室
と、前記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前記イ
ンクを吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室に抵
抗流路で連通され前記各加圧液室に前記インクを供給す
る共通液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた振動
板と、前記各振動板に所定のギャップをおいて対向して
配設された個別電極とを有するアクチュエータ部と、前
記アクチュエータ部の前記共通液室に連通して当該共通
液室に前記インクを供給するインク流路の形成されたフ
レームと、を備え、前記アクチュエータ部と前記フレー
ムが接合されて、前記フレームの前記インク流路から前
記アクチュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗流路を
通して前記各加圧液室に前記インクを供給し、前記振動
板と前記個別電極との間に印加される電圧で生じる静電
気力で前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧力を発
生させ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズル孔か
ら吐出させるインクジェットヘッドの製造方法におい
て、前記フレームと前記アクチュエータ部との接合時
に、位置決めされた当該フレームと当該アクチュエータ
部との間に、前記フレームに形成された仮接合用穴から
仮接合用接着剤を塗布して、仮接合を行った後、本接合
を行って形成することにより、上記目的を達成してい
る。
ドの製造方法は、インクの充填される複数の加圧液室
と、前記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前記イ
ンクを吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室に抵
抗流路で連通され前記各加圧液室に前記インクを供給す
る共通液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた振動
板と、前記各振動板に所定のギャップをおいて対向して
配設された個別電極とを有するアクチュエータ部と、前
記アクチュエータ部の前記共通液室に連通して当該共通
液室に前記インクを供給するインク流路の形成されたフ
レームと、を備え、前記アクチュエータ部と前記フレー
ムが接合されて、前記フレームの前記インク流路から前
記アクチュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗流路を
通して前記各加圧液室に前記インクを供給し、前記振動
板と前記個別電極との間に印加される電圧で生じる静電
気力で前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧力を発
生させ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズル孔か
ら吐出させるインクジェットヘッドの製造方法におい
て、前記フレームと前記アクチュエータ部との接合時
に、位置決めされた当該フレームと当該アクチュエータ
部との間に、前記フレームに形成された仮接合用穴から
仮接合用接着剤を塗布して、仮接合を行った後、本接合
を行って形成することにより、上記目的を達成してい
る。
【0031】上記構成によれば、インクジェットヘッド
のアクチュエータ部と、アクチュエータ部の共通液室に
連通して当該共通液室にインクを供給するインク流路の
形成されたフレームと、を接合するに際して、位置決め
されたフレームとアクチュエータ部との間に、フレーム
に形成された仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布し
て、仮接合を行った後、本接合を行って形成しているの
で、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ容易
に仮接合することができ、高密度化、高集積化した際に
も、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡
溜まりが発生することで、噴射特性が悪化することを防
止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率
の良好なインクジェットヘッドを提供することができ
る。
のアクチュエータ部と、アクチュエータ部の共通液室に
連通して当該共通液室にインクを供給するインク流路の
形成されたフレームと、を接合するに際して、位置決め
されたフレームとアクチュエータ部との間に、フレーム
に形成された仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布し
て、仮接合を行った後、本接合を行って形成しているの
で、アクチュエータ部とフレームとを精度良くかつ容易
に仮接合することができ、高密度化、高集積化した際に
も、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡
溜まりが発生することで、噴射特性が悪化することを防
止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率
の良好なインクジェットヘッドを提供することができ
る。
【0032】この場合、例えば、請求項6に記載するよ
うに、前記仮接合用接着剤として、UV硬化型接着剤を
用い、位置決めされた前記フレームと前記アクチュエー
タ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗布し、UV光を
照射して硬化させて、前記仮接合を行ってもよい。
うに、前記仮接合用接着剤として、UV硬化型接着剤を
用い、位置決めされた前記フレームと前記アクチュエー
タ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗布し、UV光を
照射して硬化させて、前記仮接合を行ってもよい。
【0033】上記構成によれば、仮接合用接着剤とし
て、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレーム
とアクチュエータ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗
布し、UV光を照射して硬化させて、仮接合を行ってい
るので、短時間にかつ高精度にフレームとアクチュエー
タ部を仮接合することができ、高密度化、高集積化した
際にも、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれして
気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪化すること
を防止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立
効率のより一層良好なインクジェットヘッドを提供する
ことができる。
て、UV硬化型接着剤を用い、位置決めされたフレーム
とアクチュエータ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗
布し、UV光を照射して硬化させて、仮接合を行ってい
るので、短時間にかつ高精度にフレームとアクチュエー
タ部を仮接合することができ、高密度化、高集積化した
際にも、アクチュエータ部とフレームとが位置ずれして
気泡溜まりが発生することで、噴射特性が悪化すること
を防止して、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立
効率のより一層良好なインクジェットヘッドを提供する
ことができる。
【0034】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記フレームに、位置決め用基準面が形成されてお
り、当該位置決め用基準面と前記アクチュエータ部の前
記ノズル孔との位置合わせを行って、前記フレームと前
記アクチュエータ部との位置決めを行い、前記仮接合を
行ってもよい。
に、前記フレームに、位置決め用基準面が形成されてお
り、当該位置決め用基準面と前記アクチュエータ部の前
記ノズル孔との位置合わせを行って、前記フレームと前
記アクチュエータ部との位置決めを行い、前記仮接合を
行ってもよい。
【0035】上記構成によれば、フレームに、位置決め
用基準面を形成し、当該位置決め用基準面とアクチュエ
ータ部のノズル孔との位置合わせを行って、フレームと
アクチュエータ部との位置決めを行い、仮接合を行って
いるので、より一層高精度にフレームとアクチュエータ
部を仮接合することができる。
用基準面を形成し、当該位置決め用基準面とアクチュエ
ータ部のノズル孔との位置合わせを行って、フレームと
アクチュエータ部との位置決めを行い、仮接合を行って
いるので、より一層高精度にフレームとアクチュエータ
部を仮接合することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0037】図1〜図8は、本発明のインクジェットヘ
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法の一実施の形
態を示す図であり、図1は、本発明のインクジェットヘ
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法の一実施の形
態を適用した静電方式のインクジェットヘッド1の分解
斜視図、図2は、図1のインクジェットヘッド1の主要
部断面図である。
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法の一実施の形
態を示す図であり、図1は、本発明のインクジェットヘ
ッド及びインクジェットヘッドの製造方法の一実施の形
態を適用した静電方式のインクジェットヘッド1の分解
斜視図、図2は、図1のインクジェットヘッド1の主要
部断面図である。
【0038】図1において、インクジェットヘッド1
は、インク供給タンクまたはインクカートリッジからイ
ンクを供給するためのジョイント部2上に、フィルタ3
の熱溶着されたフレーム4が接着接合され、フレーム4
上に、図2に示すように、静電アクチュエータ5上にノ
ズルプレート6の接着接合されたアクチュエータユニッ
ト7が接着接合されている。
は、インク供給タンクまたはインクカートリッジからイ
ンクを供給するためのジョイント部2上に、フィルタ3
の熱溶着されたフレーム4が接着接合され、フレーム4
上に、図2に示すように、静電アクチュエータ5上にノ
ズルプレート6の接着接合されたアクチュエータユニッ
ト7が接着接合されている。
【0039】静電アクチュエータ5は、シリコンをエッ
チング処理することで形成されており、静電アクチュエ
ータ5には、その上面に複数の個別電極8が形成されて
いる。この個別電極8上の対向する位置に加圧液室9が
形成されており、この加圧液室9の底面に、振動板10
が形成されている。静電アクチュエータ5の中央部に
は、共通液室流路(共通液室)11が形成されている。
静電アクチュエータ5とノズルプレート6との間には、
共通液室流路11と各加圧液室9を連通する流体抵抗1
2が画成されており、後述するように、流体抵抗12
は、共通液室流路11内のインクを各加圧液室9に供給
する。
チング処理することで形成されており、静電アクチュエ
ータ5には、その上面に複数の個別電極8が形成されて
いる。この個別電極8上の対向する位置に加圧液室9が
形成されており、この加圧液室9の底面に、振動板10
が形成されている。静電アクチュエータ5の中央部に
は、共通液室流路(共通液室)11が形成されている。
静電アクチュエータ5とノズルプレート6との間には、
共通液室流路11と各加圧液室9を連通する流体抵抗1
2が画成されており、後述するように、流体抵抗12
は、共通液室流路11内のインクを各加圧液室9に供給
する。
【0040】ノズルプレート6は、一般に、Ni電鋳法
により形成されており、ノズルプレート6には、各加圧
液室9に連通するノズル孔13が形成されている。ノズ
ルプレート6は、加圧液室9内のインクをノズル孔13
から用紙等の記録媒体に吐出する。
により形成されており、ノズルプレート6には、各加圧
液室9に連通するノズル孔13が形成されている。ノズ
ルプレート6は、加圧液室9内のインクをノズル孔13
から用紙等の記録媒体に吐出する。
【0041】フレーム4には、共通液室流路11と連通
するインク流路14が形成されているとともに、挿入溝
15が形成されており、インク流路14には、インク供
給タンクまたはインクカートリッジからジョイント部2
を通してインクが供給されて、インク流路14は、当該
供給されるインクを静電アクチュエータ5の共通液室流
路11に供給する。
するインク流路14が形成されているとともに、挿入溝
15が形成されており、インク流路14には、インク供
給タンクまたはインクカートリッジからジョイント部2
を通してインクが供給されて、インク流路14は、当該
供給されるインクを静電アクチュエータ5の共通液室流
路11に供給する。
【0042】フレーム4の挿入溝15には、ドライバI
C16がワイヤーボンディングで搭載されているFPC
ケーブル17が挿入され、FPCケーブル17は、異方
性導電膜によって静電アクチュエータ5の個別電極8に
電気的に接続されている。
C16がワイヤーボンディングで搭載されているFPC
ケーブル17が挿入され、FPCケーブル17は、異方
性導電膜によって静電アクチュエータ5の個別電極8に
電気的に接続されている。
【0043】上記静電アクチュエータ5とノズルプレー
ト6との間の振動板10の外側部分には、個別電極8と
振動板10との間の圧力室を封止するために、振動板ギ
ャップ封止剤18が塗布され、また、ノズルプレート6
の角部とフレーム4との間には、ノズル板封止剤19が
塗布されている。
ト6との間の振動板10の外側部分には、個別電極8と
振動板10との間の圧力室を封止するために、振動板ギ
ャップ封止剤18が塗布され、また、ノズルプレート6
の角部とフレーム4との間には、ノズル板封止剤19が
塗布されている。
【0044】次に、静電アクチュエータ5とノズルプレ
ート6の接合されたアクチュエータユニット7の組立例
を説明する。
ート6の接合されたアクチュエータユニット7の組立例
を説明する。
【0045】静電アクチュエータ5とノズルプレート6
を接合するために、静電アクチュエータ5の上面に接着
剤を塗布するが、ノズルプレート6との接合時に接着剤
のはみ出しが発生すると、インク噴射特性に影響を与え
るため、接着剤の塗布膜厚を、1μm前後にする。この
場合の静電アクチュエータ5の加圧液室9の形成された
上面に接着剤を塗布する方法としては、例えば、転写法
を用いることができる。転写法では、例えば、ローラー
にドクターブレードで接着剤を薄膜化し、ローラーから
転写パッドに接着剤を転写して、さらに転写パッドから
静電アクチュエータ5の上面に接着剤を転写する。
を接合するために、静電アクチュエータ5の上面に接着
剤を塗布するが、ノズルプレート6との接合時に接着剤
のはみ出しが発生すると、インク噴射特性に影響を与え
るため、接着剤の塗布膜厚を、1μm前後にする。この
場合の静電アクチュエータ5の加圧液室9の形成された
上面に接着剤を塗布する方法としては、例えば、転写法
を用いることができる。転写法では、例えば、ローラー
にドクターブレードで接着剤を薄膜化し、ローラーから
転写パッドに接着剤を転写して、さらに転写パッドから
静電アクチュエータ5の上面に接着剤を転写する。
【0046】次に、静電アクチュエータ5とノズルプレ
ート6との間の振動板10の外側部分に、上述のよう
に、振動板ギャップ封止剤18を塗布する。振動板ギャ
ップ封止剤18を塗布するのは、振動板10のギャップ
(振動室の入り口)を封止して、振動室内部に湿気が入
り込んで振動板10が変位しなくなるのを防止するため
である。
ート6との間の振動板10の外側部分に、上述のよう
に、振動板ギャップ封止剤18を塗布する。振動板ギャ
ップ封止剤18を塗布するのは、振動板10のギャップ
(振動室の入り口)を封止して、振動室内部に湿気が入
り込んで振動板10が変位しなくなるのを防止するため
である。
【0047】また、ノズルプレート6の角部とフレーム
4との間に、ノズル板封止剤19を塗布して、ノズルプ
レート6と静電アクチュエータ5の位置決めをする。こ
のノズル板封止剤19は、仮接合用の紫外線硬化型接着
剤または瞬間接着剤を用いる。
4との間に、ノズル板封止剤19を塗布して、ノズルプ
レート6と静電アクチュエータ5の位置決めをする。こ
のノズル板封止剤19は、仮接合用の紫外線硬化型接着
剤または瞬間接着剤を用いる。
【0048】そして、Ni電鋳により形成されたノズル
プレート6と、上記接着剤がその上面に塗布された静電
アクチュエータ5を位置合わせし、仮加圧を行なう。こ
の場合、使用する接着剤が紫外線硬化型接着剤である
と、紫外線(UV)を照射して接着剤を硬化させ、本加
圧を行って加熱硬化させて、図3に示すように、ノズル
プレート6と静電アクチュエータ5を接合して、アクチ
ュエータユニット7を組み立てる。この加熱接合する際
に、静電アクチュエータ5が長いと、静電アクチュエー
タ5を形成しているシリコンと、通常NiまたはSUS
で形成されているノズルプレート6と、が線膨張係数の
差により反りが発生する。この反りが発生すると、内部
応力により静電アクチュエータ5を破壊するおそれがあ
る。
プレート6と、上記接着剤がその上面に塗布された静電
アクチュエータ5を位置合わせし、仮加圧を行なう。こ
の場合、使用する接着剤が紫外線硬化型接着剤である
と、紫外線(UV)を照射して接着剤を硬化させ、本加
圧を行って加熱硬化させて、図3に示すように、ノズル
プレート6と静電アクチュエータ5を接合して、アクチ
ュエータユニット7を組み立てる。この加熱接合する際
に、静電アクチュエータ5が長いと、静電アクチュエー
タ5を形成しているシリコンと、通常NiまたはSUS
で形成されているノズルプレート6と、が線膨張係数の
差により反りが発生する。この反りが発生すると、内部
応力により静電アクチュエータ5を破壊するおそれがあ
る。
【0049】そこで、接着剤としては、硬化温度が低い
方い方がよいため、2液混合型(常温硬化型)のエポキ
シ系接着剤が望ましい。接着剤の硬化温度としては、低
いほど良いが、40℃〜100℃が望ましい。
方い方がよいため、2液混合型(常温硬化型)のエポキ
シ系接着剤が望ましい。接着剤の硬化温度としては、低
いほど良いが、40℃〜100℃が望ましい。
【0050】上述のようにして静電アクチュエータ5と
ノズルプレート6を接合して、アクチュエータユニット
7を組み立てると、次に、ジョイント部2と、フィルタ
3が熱溶着されたフレーム4を接着接合し、ジョイント
部2との接合を行ったフレーム4上面に、アクチュエー
タユニット7を接着接合するために接着剤を塗布して、
アクチュエータユニット7との位置合わせをして、フレ
ーム4上面にアクチュエータユニット7を接着接合す
る。
ノズルプレート6を接合して、アクチュエータユニット
7を組み立てると、次に、ジョイント部2と、フィルタ
3が熱溶着されたフレーム4を接着接合し、ジョイント
部2との接合を行ったフレーム4上面に、アクチュエー
タユニット7を接着接合するために接着剤を塗布して、
アクチュエータユニット7との位置合わせをして、フレ
ーム4上面にアクチュエータユニット7を接着接合す
る。
【0051】このようにして、静電アクチュエータ5と
フレーム4を接合する際、従来は、フレーム4の接合面
に接合用接着剤を塗布して加圧装置にセットした後、ア
クチュエータユニット7のX、Y端面をフレーム4の内
側のX、Y端面に突き当ててセツトして加圧装置で加圧
している。
フレーム4を接合する際、従来は、フレーム4の接合面
に接合用接着剤を塗布して加圧装置にセットした後、ア
クチュエータユニット7のX、Y端面をフレーム4の内
側のX、Y端面に突き当ててセツトして加圧装置で加圧
している。
【0052】ところが、このアクチュエータユニット7
とフレーム4の端面の突き当てだけでは、数十ミクロン
オーダーレベルの精度を確保することが難しく、さら
に、加圧した瞬間接着剤が硬化していないため、アクチ
ュエータユニット7とフレーム4との間にズレも生じ
る。このようにアクチュエターユニット7とフレーム4
の接合精度が悪く、アクチュエータユニット7とフレー
ム4との間にズレが生じると、図4に示すように、気泡
溜まり20が発生し、インク吐出特性の変動、インク吐
出不良等の問題が発生して、インク噴射特性に悪影響を
及ぼすことになる。
とフレーム4の端面の突き当てだけでは、数十ミクロン
オーダーレベルの精度を確保することが難しく、さら
に、加圧した瞬間接着剤が硬化していないため、アクチ
ュエータユニット7とフレーム4との間にズレも生じ
る。このようにアクチュエターユニット7とフレーム4
の接合精度が悪く、アクチュエータユニット7とフレー
ム4との間にズレが生じると、図4に示すように、気泡
溜まり20が発生し、インク吐出特性の変動、インク吐
出不良等の問題が発生して、インク噴射特性に悪影響を
及ぼすことになる。
【0053】そこで、本実施の形態のインクジェットヘ
ッド1では、図5〜図7に示すように、フレーム4の長
手方向両端部の上部に、それぞれ仮接着剤塗布用穴(仮
接合用穴)30が形成されており、また、図5及び図8
に示すように、フレーム4の長手方向両端部の外面の角
部上端部、すなわち、X、Y端面には、基準面31が形
成されている。
ッド1では、図5〜図7に示すように、フレーム4の長
手方向両端部の上部に、それぞれ仮接着剤塗布用穴(仮
接合用穴)30が形成されており、また、図5及び図8
に示すように、フレーム4の長手方向両端部の外面の角
部上端部、すなわち、X、Y端面には、基準面31が形
成されている。
【0054】そして、アクチュエータユニット7とフレ
ーム4を接合する際、まず、加圧装置とは別の接合装置
に、フレーム4とアクチュエータユニット7をセットし
て、図5及び図8に示すフレーム4のX、Y端面の基準
面31と、アクチュエータユニット7のノズル孔11と
の相対位置(X、Y方向位置)を数十ミクロンオーダー
レベルで位置合わせを行い、この位置関係を維持した状
態でフレーム4とアクチュエータユニット7の双方を接
触させて接合する。
ーム4を接合する際、まず、加圧装置とは別の接合装置
に、フレーム4とアクチュエータユニット7をセットし
て、図5及び図8に示すフレーム4のX、Y端面の基準
面31と、アクチュエータユニット7のノズル孔11と
の相対位置(X、Y方向位置)を数十ミクロンオーダー
レベルで位置合わせを行い、この位置関係を維持した状
態でフレーム4とアクチュエータユニット7の双方を接
触させて接合する。
【0055】次に、この状態で、図5〜図7に示すフレ
ーム4に形成されている仮接着剤塗布用穴30から仮接
合接着剤としてUV硬化型接着剤(紫外線硬化型接着
剤)32を、図6に示すように、塗布し、このUV硬化
型接着剤32にUV光(紫外光)を照射して硬化させ
て、フレーム4とアクチュエータユニット7を仮接合さ
せる。この仮接合接着剤としては、硬化時間が短く、速
やかに本接合に移行できることから、UV硬化型接着剤
32が最も適している。
ーム4に形成されている仮接着剤塗布用穴30から仮接
合接着剤としてUV硬化型接着剤(紫外線硬化型接着
剤)32を、図6に示すように、塗布し、このUV硬化
型接着剤32にUV光(紫外光)を照射して硬化させ
て、フレーム4とアクチュエータユニット7を仮接合さ
せる。この仮接合接着剤としては、硬化時間が短く、速
やかに本接合に移行できることから、UV硬化型接着剤
32が最も適している。
【0056】このようにして仮接合したフレーム4とア
クチュエータユニット7を接合装置から取り出して加圧
装置にセツトし、上述のように、本硬化を行って、本接
合を行う。
クチュエータユニット7を接合装置から取り出して加圧
装置にセツトし、上述のように、本硬化を行って、本接
合を行う。
【0057】このようにして、インクジェットヘッド1
を組み立てられたインクジェットヘッド1は、個別電極
8にパルス電圧が印加されと、振動板10が静電気力に
よって個別電極8側に変形して体積が増加した加圧液室
9内に、共通液室流路11から流体抵抗12を通ってイ
ンクが流入する。ここで、個別電極8に印加されていた
パルス電圧が解除されると、振動板10に作用していた
静電気力が無くなり、振動板10がもとの状態に戻る。
この振動板10の弾性力によって加圧液室9内の圧力が
上昇し、ノズル孔13からインクが噴射される。
を組み立てられたインクジェットヘッド1は、個別電極
8にパルス電圧が印加されと、振動板10が静電気力に
よって個別電極8側に変形して体積が増加した加圧液室
9内に、共通液室流路11から流体抵抗12を通ってイ
ンクが流入する。ここで、個別電極8に印加されていた
パルス電圧が解除されると、振動板10に作用していた
静電気力が無くなり、振動板10がもとの状態に戻る。
この振動板10の弾性力によって加圧液室9内の圧力が
上昇し、ノズル孔13からインクが噴射される。
【0058】この際、アクチュエータユニット7とフレ
ーム4が、上述のように、高精度に位置決めされて仮接
合された後、本接合されているため、アクチュエータユ
ニット7とフレーム4の位置精度が高く、図4に示した
ような気泡溜まり20が発生することを防止することが
できる。したがって、インク噴射特性を向上させること
ができる。
ーム4が、上述のように、高精度に位置決めされて仮接
合された後、本接合されているため、アクチュエータユ
ニット7とフレーム4の位置精度が高く、図4に示した
ような気泡溜まり20が発生することを防止することが
できる。したがって、インク噴射特性を向上させること
ができる。
【0059】このように、本実施の形態のインクジェッ
トヘッド1及びその製造方法では、アクチュエータユニ
ット7に接合され、アクチュエータユニット7の共通液
室流路11に連通して当該共通液室流路11にインクを
供給するインク流路14の形成されたフレーム4に、ア
クチュエータユニット7との接合時に仮接合用接着剤で
あるUV硬化型接着剤32を当該アクチュエータユニッ
ト7との間に塗布する仮接合用穴である仮接着剤塗布用
穴30を形成している。
トヘッド1及びその製造方法では、アクチュエータユニ
ット7に接合され、アクチュエータユニット7の共通液
室流路11に連通して当該共通液室流路11にインクを
供給するインク流路14の形成されたフレーム4に、ア
クチュエータユニット7との接合時に仮接合用接着剤で
あるUV硬化型接着剤32を当該アクチュエータユニッ
ト7との間に塗布する仮接合用穴である仮接着剤塗布用
穴30を形成している。
【0060】したがって、アクチュエータユニット7と
フレーム4とを精度良くかつ容易に仮接合することがで
き、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータユ
ニット7とフレーム4とが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性を向上させることができるとともに、組立性の信
頼性や組立効率を向上させることができる。
フレーム4とを精度良くかつ容易に仮接合することがで
き、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータユ
ニット7とフレーム4とが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性を向上させることができるとともに、組立性の信
頼性や組立効率を向上させることができる。
【0061】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1は、フレーム4の長手方向両端部の上部に、仮接着
剤塗布用穴30が形成されている。すなわち、フレーム
4に、仮接着剤塗布用穴30が複数個形成されている。
ド1は、フレーム4の長手方向両端部の上部に、仮接着
剤塗布用穴30が形成されている。すなわち、フレーム
4に、仮接着剤塗布用穴30が複数個形成されている。
【0062】したがって、アクチュエータユニット7と
フレーム4との仮接合面積を大きくして、アクチュエー
タユニット7とフレーム4とをより一層精度良くかつ容
易に仮接合することができ、高密度化、高集積化した際
にも、アクチュエータユニット7とフレーム4とが位置
ずれして気泡溜まり20が発生することで、噴射特性が
悪化することを防止して、噴射特性を向上させることが
できるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上させ
ることができる。
フレーム4との仮接合面積を大きくして、アクチュエー
タユニット7とフレーム4とをより一層精度良くかつ容
易に仮接合することができ、高密度化、高集積化した際
にも、アクチュエータユニット7とフレーム4とが位置
ずれして気泡溜まり20が発生することで、噴射特性が
悪化することを防止して、噴射特性を向上させることが
できるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上させ
ることができる。
【0063】さらに、本実施の形態のインクジェットヘ
ッド1及びその製造方法では、仮接合用接着剤として、
UV硬化型接着剤32を用い、位置決めされたフレーム
4とアクチュエータユニット7との間に塗布し、UV光
が照射されて硬化することで、フレーム4とアクチュエ
ータユニット7とを仮接合している。
ッド1及びその製造方法では、仮接合用接着剤として、
UV硬化型接着剤32を用い、位置決めされたフレーム
4とアクチュエータユニット7との間に塗布し、UV光
が照射されて硬化することで、フレーム4とアクチュエ
ータユニット7とを仮接合している。
【0064】したがって、短時間にかつ高精度にフレー
ム4とアクチュエータユニット7を仮接合することがで
き、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータソ
レノイド7とフレーム4とが位置ずれして気泡溜まりが
発生することで、噴射特性が悪化することを防止して、
噴射特性をより一層向上させることができるとともに、
組立性の信頼性や組立効率をより一層向上させることが
できる。
ム4とアクチュエータユニット7を仮接合することがで
き、高密度化、高集積化した際にも、アクチュエータソ
レノイド7とフレーム4とが位置ずれして気泡溜まりが
発生することで、噴射特性が悪化することを防止して、
噴射特性をより一層向上させることができるとともに、
組立性の信頼性や組立効率をより一層向上させることが
できる。
【0065】また、本実施の形態のインクジェットヘッ
ド1及びその製造方法では、フレーム4に、アクチュエ
ータユニット7のノズル孔11と位置決めを行って、ア
クチュエータユニット7と位置決めを行うための位置決
め用基準面31が形成されている。
ド1及びその製造方法では、フレーム4に、アクチュエ
ータユニット7のノズル孔11と位置決めを行って、ア
クチュエータユニット7と位置決めを行うための位置決
め用基準面31が形成されている。
【0066】したがって、アクチュエータユニット7の
ノズル孔11とフレーム4の位置決め用基準面31を合
わせて、アクチュエータユニット7とフレーム4の位置
決めを行うことができ、より一層高精度にフレーム4と
アクチュエータユニット7を仮接合することができる。
ノズル孔11とフレーム4の位置決め用基準面31を合
わせて、アクチュエータユニット7とフレーム4の位置
決めを行うことができ、より一層高精度にフレーム4と
アクチュエータユニット7を仮接合することができる。
【0067】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明のインクジェットヘ
ッドによれば、インクジェットヘッドのアクチュエータ
部に接合され、アクチュエータ部の共通液室に連通して
当該共通液室にインクを供給するインク流路の形成され
たフレームに、アクチュエータ部との接合時に仮接合用
接着剤を当該アクチュエータ部との間に塗布する仮接合
用穴を形成しているので、アクチュエータ部とフレーム
とを精度良くかつ容易に仮接合することができ、高密度
化、高集積化した際にも、アクチュエータ部とフレーム
とが位置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特
性が悪化することを防止して、噴射特性を向上させるこ
とができるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上
させることができる。
ッドによれば、インクジェットヘッドのアクチュエータ
部に接合され、アクチュエータ部の共通液室に連通して
当該共通液室にインクを供給するインク流路の形成され
たフレームに、アクチュエータ部との接合時に仮接合用
接着剤を当該アクチュエータ部との間に塗布する仮接合
用穴を形成しているので、アクチュエータ部とフレーム
とを精度良くかつ容易に仮接合することができ、高密度
化、高集積化した際にも、アクチュエータ部とフレーム
とが位置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特
性が悪化することを防止して、噴射特性を向上させるこ
とができるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上
させることができる。
【0069】請求項2記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、フレームに、仮接合用穴が複数個形成され
ているので、アクチュエータ部とフレームとの仮接合面
積を大きくして、アクチュエータ部とフレームとをより
一層精度良くかつ容易に仮接合することができ、高密度
化、高集積化した際にも、アクチュエータ部とフレーム
とが位置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特
性が悪化することを防止して、噴射特性を向上させるこ
とができるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上
させることができる。
ドによれば、フレームに、仮接合用穴が複数個形成され
ているので、アクチュエータ部とフレームとの仮接合面
積を大きくして、アクチュエータ部とフレームとをより
一層精度良くかつ容易に仮接合することができ、高密度
化、高集積化した際にも、アクチュエータ部とフレーム
とが位置ずれして気泡溜まりが発生することで、噴射特
性が悪化することを防止して、噴射特性を向上させるこ
とができるとともに、組立性の信頼性や組立効率を向上
させることができる。
【0070】請求項3記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、仮接合用接着剤として、UV硬化型接着剤
を用い、位置決めされたフレームとアクチュエータ部と
の間に塗布し、UV光が照射されて硬化することで、フ
レームとアクチュエータ部とを仮接合しているので、短
時間にかつ高精度にフレームとアクチュエータ部を仮接
合することができ、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性をより一層向上させることができるととも
に、組立性の信頼性や組立効率をより一層向上させるこ
とができる。
ドによれば、仮接合用接着剤として、UV硬化型接着剤
を用い、位置決めされたフレームとアクチュエータ部と
の間に塗布し、UV光が照射されて硬化することで、フ
レームとアクチュエータ部とを仮接合しているので、短
時間にかつ高精度にフレームとアクチュエータ部を仮接
合することができ、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性をより一層向上させることができるととも
に、組立性の信頼性や組立効率をより一層向上させるこ
とができる。
【0071】請求項4記載の発明のインクジェットヘッ
ドによれば、フレームに、アクチュエータ部のノズル孔
と位置決めを行って、アクチュエータ部と位置決めを行
うための位置決め用基準面が形成されているので、アク
チュエータ部のノズル孔とフレームの位置決め用基準面
を合わせて、アクチュエータ部とフレームの位置決めを
行うことができ、より一層高精度にフレームとアクチュ
エータ部を仮接合することができる。
ドによれば、フレームに、アクチュエータ部のノズル孔
と位置決めを行って、アクチュエータ部と位置決めを行
うための位置決め用基準面が形成されているので、アク
チュエータ部のノズル孔とフレームの位置決め用基準面
を合わせて、アクチュエータ部とフレームの位置決めを
行うことができ、より一層高精度にフレームとアクチュ
エータ部を仮接合することができる。
【0072】請求項5記載の発明のインクジェットヘッ
ドの製造方法によれば、インクジェットヘッドのアクチ
ュエータ部と、アクチュエータ部の共通液室に連通して
当該共通液室にインクを供給するインク流路の形成され
たフレームと、を接合するに際して、位置決めされたフ
レームとアクチュエータ部との間に、フレームに形成さ
れた仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布して、仮接合
を行った後、本接合を行って形成しているので、アクチ
ュエータ部とフレームとを精度良くかつ容易に仮接合す
ることができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチ
ュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好なイ
ンクジェットヘッドを提供することができる。
ドの製造方法によれば、インクジェットヘッドのアクチ
ュエータ部と、アクチュエータ部の共通液室に連通して
当該共通液室にインクを供給するインク流路の形成され
たフレームと、を接合するに際して、位置決めされたフ
レームとアクチュエータ部との間に、フレームに形成さ
れた仮接合用穴から仮接合用接着剤を塗布して、仮接合
を行った後、本接合を行って形成しているので、アクチ
ュエータ部とフレームとを精度良くかつ容易に仮接合す
ることができ、高密度化、高集積化した際にも、アクチ
ュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まりが発
生することで、噴射特性が悪化することを防止して、噴
射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率の良好なイ
ンクジェットヘッドを提供することができる。
【0073】請求項6記載の発明のインクジェットヘッ
ドの製造方法によれば、仮接合用接着剤として、UV硬
化型接着剤を用い、位置決めされたフレームとアクチュ
エータ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗布し、UV
光を照射して硬化させて、仮接合を行っているので、短
時間にかつ高精度にフレームとアクチュエータ部を仮接
合することができ、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率のよ
り一層良好なインクジェットヘッドを提供することがで
きる。
ドの製造方法によれば、仮接合用接着剤として、UV硬
化型接着剤を用い、位置決めされたフレームとアクチュ
エータ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗布し、UV
光を照射して硬化させて、仮接合を行っているので、短
時間にかつ高精度にフレームとアクチュエータ部を仮接
合することができ、高密度化、高集積化した際にも、ア
クチュエータ部とフレームとが位置ずれして気泡溜まり
が発生することで、噴射特性が悪化することを防止し
て、噴射特性が良好で、組立性の信頼性や組立効率のよ
り一層良好なインクジェットヘッドを提供することがで
きる。
【0074】請求項7記載の発明のインクジェットヘッ
ドの製造方法によれば、フレームに、位置決め用基準面
を形成し、当該位置決め用基準面とアクチュエータ部の
ノズル孔との位置合わせを行って、フレームとアクチュ
エータ部との位置決めを行い、仮接合を行っているの
で、より一層高精度にフレームとアクチュエータ部を仮
接合することができる。
ドの製造方法によれば、フレームに、位置決め用基準面
を形成し、当該位置決め用基準面とアクチュエータ部の
ノズル孔との位置合わせを行って、フレームとアクチュ
エータ部との位置決めを行い、仮接合を行っているの
で、より一層高精度にフレームとアクチュエータ部を仮
接合することができる。
【図1】本発明のインクジェットヘッド及びインクジェ
ットヘッドの製造方法の一実施の形態を適用したインク
ジェットヘッドの分解斜視図。
ットヘッドの製造方法の一実施の形態を適用したインク
ジェットヘッドの分解斜視図。
【図2】図1のインクジェットヘッドの主要部断面図。
【図3】図1のアクチュエータユニットの拡大斜視図。
【図4】図1のアクチュエータユニットとフレームが位
置ズレしている場合の部分拡大断面図。
置ズレしている場合の部分拡大断面図。
【図5】図1のフレームの拡大斜視図。
【図6】図1のアクチュエータユニットとフレームの仮
接合時の正面断面図。
接合時の正面断面図。
【図7】図6のアクチュエータユニットとフレームの部
分拡大断面図。
分拡大断面図。
【図8】図1のフレームの平面図。
1 インクジェットヘッド 2 ジョイント部 3 フィルタ 4 フレーム 5 静電アクチュエータ 6 ノズルプレート 7 アクチュエータユニット 8 個別電極 9 加圧液室 10 振動板 11 共通液室流路 12 流体抵抗 13 ノズル孔 14 インク流路 15 挿入溝 16 ドライバIC 17 FPCケーブル 18 振動板ギャップ封止剤 19 ノズル板封止剤 20 気泡溜まり 30 仮接着剤塗布用穴 31 基準面
Claims (7)
- 【請求項1】インクの充填される複数の加圧液室と、前
記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前記インクを
吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室に抵抗流路
で連通され前記各加圧液室に前記インクを供給する共通
液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた振動板と、
前記各振動板に所定のギャップをおいて対向して配設さ
れた個別電極とを有するアクチュエータ部と、前記アク
チュエータ部の前記共通液室に連通して当該共通液室に
前記インクを供給するインク流路の形成されたフレーム
と、を備え、前記アクチュエータ部と前記フレームが接
合されて、前記フレームの前記インク流路から前記アク
チュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗流路を通して
前記各加圧液室に前記インクを供給し、前記振動板と前
記個別電極との間に印加される電圧で生じる静電気力で
前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧力を発生さ
せ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズル孔から吐
出させるインクジェットヘッドにおいて、前記フレーム
は、前記アクチュエータ部との接合時に仮接合用接着剤
を当該アクチュエータ部との間に塗布する仮接合用穴が
形成されていることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項2】前記フレームは、前記仮接合用穴が複数個
形成されていることを特徴とする請求項1記載のインク
ジェットヘッド。 - 【請求項3】前記仮接合用接着剤は、UV硬化型接着剤
であり、位置決めされた前記フレームと前記アクチュエ
ータ部との間に塗布されて、UV光が照射されて硬化す
ることで、前記フレームと前記アクチュエータ部とを仮
接合することを特徴とする請求項1または請求項2記載
のインクジェットヘッド。 - 【請求項4】前記フレームは、前記アクチュエータ部の
前記ノズル孔と位置決めを行って、前記アクチュエータ
部と位置決めを行うための位置決め用基準面が形成され
ていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
かに記載のインクジェットヘッド。 - 【請求項5】インクの充填される複数の加圧液室と、前
記各加圧液室に連通して当該加圧液室内の前記インクを
吐出する複数のノズル孔と、前記各加圧液室に抵抗流路
で連通され前記各加圧液室に前記インクを供給する共通
液室と、前記各加圧液室の一部に設けられた振動板と、
前記各振動板に所定のギャップをおいて対向して配設さ
れた個別電極とを有するアクチュエータ部と、前記アク
チュエータ部の前記共通液室に連通して当該共通液室に
前記インクを供給するインク流路の形成されたフレーム
と、を備え、前記アクチュエータ部と前記フレームが接
合されて、前記フレームの前記インク流路から前記アク
チュエータ部の前記供給液室及び前記抵抗流路を通して
前記各加圧液室に前記インクを供給し、前記振動板と前
記個別電極との間に印加される電圧で生じる静電気力で
前記振動板を変形させて前記加圧液室に圧力を発生さ
せ、当該加圧液室内の前記インクを前記ノズル孔から吐
出させるインクジェットヘッドの製造方法において、前
記フレームと前記アクチュエータ部との接合時に、位置
決めされた当該フレームと当該アクチュエータ部との間
に、前記フレームに形成された仮接合用穴から仮接合用
接着剤を塗布して、仮接合を行った後、本接合を行って
形成することを特徴とするインクジェットヘッドの製造
方法。 - 【請求項6】前記仮接合用接着剤として、UV硬化型接
着剤を用い、位置決めされた前記フレームと前記アクチ
ュエータ部との間に当該UV硬化型接着剤を塗布し、U
V光を照射して硬化させて、前記仮接合を行うことを特
徴とする請求項5記載のインクジェットヘッドの製造方
法。 - 【請求項7】前記フレームに、位置決め用基準面が形成
されており、当該位置決め用基準面と前記アクチュエー
タ部の前記ノズル孔との位置合わせを行って、前記フレ
ームと前記アクチュエータ部との位置決めを行い、前記
仮接合を行うことを特徴とする請求項5または請求項6
記載のインクジェットヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313356A JP2002120371A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000313356A JP2002120371A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002120371A true JP2002120371A (ja) | 2002-04-23 |
Family
ID=18792787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000313356A Pending JP2002120371A (ja) | 2000-10-13 | 2000-10-13 | インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002120371A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020290A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2011110766A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Canon Inc | 液体噴射記録ヘッドおよび液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
-
2000
- 2000-10-13 JP JP2000313356A patent/JP2002120371A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011020290A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置 |
JP2011110766A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Canon Inc | 液体噴射記録ヘッドおよび液体噴射記録ヘッドの製造方法 |
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