JPH06218919A - インクジェット式印字ヘッド - Google Patents

インクジェット式印字ヘッド

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Publication number
JPH06218919A
JPH06218919A JP1021893A JP1021893A JPH06218919A JP H06218919 A JPH06218919 A JP H06218919A JP 1021893 A JP1021893 A JP 1021893A JP 1021893 A JP1021893 A JP 1021893A JP H06218919 A JPH06218919 A JP H06218919A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrate
print head
ink jet
ink
piezoelectric element
Prior art date
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Pending
Application number
JP1021893A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Hiruta
昭司 蛭田
Takahiro Usui
隆寛 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Priority to JP1021893A priority Critical patent/JPH06218919A/ja
Publication of JPH06218919A publication Critical patent/JPH06218919A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞った供給口の形状を複数流路において安定
形成を可能にするインクジェット式印字ヘッドを提供す
る。 【構成】 表面にノズル119、圧力室と供給口を形成
する流路106、リザーバー102を構成する溝を形成
した基板117に積層された第2の基板116とインク
を吐出させる圧力を発生する圧電素子112とからな
り、供給口は流路106内に第2の基板116上に形成
する突起30が挿入されることで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字信号に応じてイン
ク滴を吐出して、記録紙等の記録媒体上にインク像を形
成するオンデマンド型インクジェット式プリンタの記録
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ノズルと流路を複数組有してリザーバー
に連通する溝が形成された基板と、第2の基板とを積層
したインクジェット式印字ヘッドは、印字信号に応じて
インク滴を飛翔させる、いわゆるオンデマンド型インク
ジェット式プリンタの記録ヘッドとして一般的である。
【0003】インク吐出圧力発生手段からの圧力をイン
クへ伝達する圧力室は、流路内でインクを吐出するノズ
ルと、インク吐出圧力のリザーバーへの伝達、すなわち
インクが逆流するのを防ぐために配設される、リザーバ
ーとの境界付近で流路の面積を絞る供給口より構成され
る。従来の技術では、このノズル、圧力室、供給口、リ
ザーバーを図5に示すように、流路溝深さに凹凸を、あ
るいは図6に示すように流路幅を調整して同一基板上に
形成していた。
【0004】図5及び図6を用い従来技術により成形さ
れる基板17の構成を説明する。基板17は、同一表面
上に端面よりノズル19、圧力室18、供給口4、リザ
ーバー2を連通する状態に形成する。供給口4の流路面
積の絞りを図5では深さの凹凸として32のように構成
した状態を示し、図6では幅の調整として33のように
構成した状態を示した。これらは、圧力室18とリザー
バー2との境界に配設した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】記録ヘッドの小型化、
高密度化を図る程、ノズルや圧力室や供給口やリザーバ
ーとなる連通するインク流路の各寸法は小さくなる。
【0006】ところで、従来の技術で合成樹脂による基
板成形を検討したところ、基板の各寸法が小さく、特に
供給口が微小な寸法であり、また図5に示すように圧力
室18を形成する流路内に特殊な凹凸32を有するた
め、射出成形時の樹脂充填不足が生じ、その上図7に示
す図5のB−B’断面図のように、供給口4のエッヂに
は不要な突起Eが生じた。従って、供給口の絞り面積が
管理できず、インク供給不足が生ずるなどインク吐出特
性が不安定になった。
【0007】他に基板材料としてシリコンウエハーでの
基板形成を検討した。ノズル、圧力室、供給口、リザー
バーなどの溝形状をケミカルエッチングにより同一表面
に形成を試みるが、流路内に供給口となる絞り形状を有
する事で、エッチング方法が非常に複雑になる。図5の
ように深さの凹凸により供給口を形成することは一枚の
シリコンウエハーで形作ることはほとんど不可能であ
る。また、図7のように供給口の幅を絞る構造では、シ
リコンウエハーの被エッチング面がエッチングの方向性
を有するため、任意の流路及び供給口形状を作ることが
できない。その上、各寸法が微小であることからエッチ
ングが不安定になり複数流路において寸法精度を安定さ
せることができない。従って、複数ノズルにおいてイン
ク吐出特性が異なることとなり、またエッチング条件が
複雑になることでのコストアップがもたらされることと
なる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
式印字ヘッドは、表面にノズル、圧力室と供給口を形成
する流路、リザーバーを構成する溝を形成した基板と、
該基板に積層された第2の基板と、前記ノズルからイン
クを吐出させる圧力を発生する手段とを備えるインクジ
ェット式印字ヘッドにおいて、前記流路内に前記第2の
基板上に形成する突起が挿入されることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下本発明によるインクジェット式印字ヘッ
ドを実施例により詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明のインクジェット式印字ヘ
ッドの構成を説明するための分解斜視図である。図2
は、本発明の一実施例として圧電素子の印加電界方向と
垂直の変位を利用したインクジェット式印字ヘッドの部
分断面図である。図3は、図1のA−A’線部分断面図
であり駆動方法を説明するための図である。図4は本発
明の製造方法を説明するための図である。
【0011】これらの図において、117は基板であ
り、第2の基板116と共にノズル119及び流路10
6及びリザーバー102及び供給穴20を形成する。基
板117の流路106,106を個別に分割する突起
は、隔壁21となる。第2の基板116を介して流路1
06に当接する各々の位置に、基台111により固着さ
れる圧電素子112が一対一に対応、配設されることに
よりインクジェット式印字ヘッドが構成される。流路1
06が低密度で配列される場合は、隔壁21へ当接する
位置へも圧電素子を配設することもある。
【0012】図1及び図3をもとに本発明により製造さ
れるインクジェット式印字ヘッドを説明する。圧電素子
112は、一方の側面には基台111の信号電極113
に固着、電気接続される電極123が設けられ、他の一
方の側面には共通電極114に固着、電気接続される電
極124が設けられている。電極123と電極124と
は、各々信号電極113及び共通電極114を介して駆
動回路15に接続されている。圧電素子112は基台1
11上に並列に配設されている。
【0013】圧電素子112は櫛状に分割された構造で
あり、複数の圧電素子112が並列に形成されている。
これらは、例えばダイシングソー、ワイヤーソー等で加
工し、圧電素子112を基台111表面まで切断するフ
ルカットまたは基台111まで切断の至らないハーフカ
ットを行う。圧電素子112の材料はここではチタン酸
ジルコン酸鉛(PZT)を用い、単層圧電素子または積
層圧電素子のいずれの構造をも使用可能である。本実施
例では、単層圧電素子を用い説明している。
【0014】信号電極113は、本実施例では圧電素子
ブロックを基台111へ固着後、前記切削手段にて基台
111表面まで切削することで、各圧電素子112の信
号電極として形成される。共通電極114は銅箔などの
薄膜を複数の圧電素子112の電極124上の一部に電
気接続させる。
【0015】基板117は流路106を形成する溝とこ
れと連通したリザーバー102を一体的に形成してい
る。基板117は例えば合成樹脂の射出成形により容易
に形成することができる。その他技術として、感光性樹
脂によるエッチング加工で成形することや基板117の
隔壁21とその他の部分とを個別にプレス加工、エッチ
ング加工等で成形し固着することで成形できる。本実施
例では、溝形成が容易であるシリコンウエハーのエッチ
ング及び合成樹脂の射出成形により基板117を製造し
た。
【0016】図2は、本発明の一実施例として圧電素子
の印加電界方向と垂直の変位を利用したインクジェット
式印字ヘッドの部分断面図である。基本的に図1に示す
インクジェット印字式ヘッドと同構造である。特徴は、
圧電素子の印加電界方向と垂直方向の変位を利用するこ
とである。ノズル、流路206、リザーバーを基板21
7表面に形成し、各流路206へは第2の基板216を
介して圧電素子212が当接される。複数の圧電素子2
12は基台211に固着され信号電極213と共通電極
214と接続される。
【0017】次に本実施例の印字ヘッドの動作について
説明する。図3によりインク吐出動作を説明する。駆動
回路15(図1参照)から信号電極113に信号が印加
され、圧電素子112の一方の電極123へ伝達され
る。共通電極114に接続する圧電素子112の他の一
方の電極124は共通電位であるため、信号伝達による
電極123での電位の変化により圧電効果が生じ、圧電
素子112は基台111を基準に流路106方向に変位
する。この動作を基本にして本発明による駆動方法を説
明する。
【0018】図3aに示すように圧電素子112がこれ
と固着する第2の基板116の流路106を押圧するC
方向へ変位させる動作により、流路106の容積減少変
化を生じさせ、インク吐出動圧が発生し、インクがノズ
ルより吐出される。また、次動作として図3bに示すよ
うに圧電素子112がこれと固着する第2の基板116
を押圧解除D方向へ変位させる動作により、流路106
の容積増大変化を生じさせ、インク供給動圧が発生し、
インクが流路106を充す。以上の動作を印字に必要な
ノズル119へ連通する流路106と当接する圧電素子
112に選択的に信号を伝達することで、インク像を紙
等の媒体上へ形成できる。図2のインクジェット式印字
ヘッドにおいても全く同様の原理でインクを吐出させて
いる。
【0019】次に、図4を用い本発明のインクジェット
式印字ヘッドの第2の基板116の製造方法を説明す
る。これまでノズル119からのインク吐出時の、リザ
ーバー102へのインク逆流を防ぐための供給口となる
流路106とリザーバー102との境界付近に位置する
流路面積の絞りが有るものとして説明してきた。図1に
示すように流路面積を絞るよう挿入される突起30を形
成する第2の基板116を基板117へ積層することで
流路106内に供給口(図5の4参照)を形成する。
【0020】図4は流路106内で供給口となる流路面
積を絞るための、第2の基板116上の突起30の製法
を説明するための図である。突起30を有する第2の基
板116の製造方法は、1つは図4aに示すようにポリ
イミドフィルムのエッチングによる突起30を有する第
2の基板形成方法がある。フォトレジストにより突起3
0になる部分にレジスト36を配設し、アルカリエッチ
ャントにより露出部をハーフエッチングし第2の基板1
16の突起30を形成する。
【0021】また、他の技術では図4bに示すようにニ
ッケル電鋳での2段電鋳による方法がある。突起30
は、位置精度が要求されるがニッケル電鋳はフォトレジ
ストによりその位置を正確に形成できる。現在は、ニッ
ケル電鋳の技術が確立され再現性が確保されているので
精度の安定した製造方法である。金属箔及び合成樹脂フ
ィルム上にフォトポリマーで突起30を形成し第2の基
板116とする。
【0022】以上のような製造方法は、いずれも光学的
手法により第2の基板116を形成するため部材精度は
非常に安定して管理できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、流路内供給口の面
積の絞りを、第2の基板上に形成する突起を流路内へ挿
入して形成することで、同一基板上でのノズル、流路、
リザーバーとなる溝を高精度に成形することができる共
にその製造方法が簡易になる。そして、積層する第2の
基板上突起がその形状と位置において高精度に管理でき
るため、ノズル、圧力室、供給口の寸法精度が安定し、
インク吐出特性が複数のノズルにおいて安定する。
【0024】また、製法が技術的に確立されているた
め、安価な製造コストになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式印字ヘッドの構成を
説明するための分解斜視図。
【図2】本発明のインクジェット式印字ヘッドの他の構
成を説明するための部分断面図。
【図3】インク吐出方法を説明するための部分断面図。
【図4】本発明の第2の基板の製造方法を説明するため
の図。
【図5】従来の基板の構成を説明するための図。
【図6】従来の基板の他の構成を説明するための図。
【図7】従来の基板の問題点を説明するための部分断面
図。
【符号の説明】
4 供給口 15 駆動回路 18 圧力室 20 インク供給穴 21 隔壁 30 突起 102 リザーバー 106、206 流路 111、211 基台 112、212 圧電素子 113、213 信号電極 114、214 共通電極 116、216 第2の基板 117、217 基板 119 ノズル 123 圧電素子電極 124 圧電素子電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル、圧力室と供給口を形成する流
    路、リザーバーを構成する溝を表面に形成した基板と、
    該基板に積層される第2の基板と、前記ノズルからイン
    クを吐出させるための圧力発生手段とを備えるインクジ
    ェット式印字ヘッドにおいて、前記流路内に前記第2の
    基板上に形成する突起が挿入されることを特徴とするイ
    ンクジェット式印字ヘッド。
JP1021893A 1993-01-25 1993-01-25 インクジェット式印字ヘッド Pending JPH06218919A (ja)

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JP1021893A JPH06218919A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 インクジェット式印字ヘッド

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515232A (ja) * 2002-07-26 2006-05-25 アプレラ コーポレイション 微小流体デバイスにおける変形可能な弁のための閉鎖ブレードおよび方法
US7159966B2 (en) 2002-09-25 2007-01-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head capable of suppressing a defective bonding
US20140307029A1 (en) * 2013-04-10 2014-10-16 Yonglin Xie Printhead including tuned liquid channel manifold
US11939923B2 (en) 2018-09-06 2024-03-26 Ihi Corporation Liquid fuel injection body

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