JP2000126497A - 昇降物干し装置 - Google Patents

昇降物干し装置

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JP2000126497A JP10307505A JP30750598A JP2000126497A JP 2000126497 A JP2000126497 A JP 2000126497A JP 10307505 A JP10307505 A JP 10307505A JP 30750598 A JP30750598 A JP 30750598A JP 2000126497 A JP2000126497 A JP 2000126497A
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博雄 福井
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昌司 山田
Tetsuji Niiyama
哲二 新山
Noriyuki Kitachi
範行 北地
Kenji Adachi
研治 安達
Kosaku Inoue
高策 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モーターに過負荷がかかったときにモーター
出力を停止することによって故障の発生を未然に防止で
きる。 【解決手段】 天井の開口部に取り付けられた下方に開
口した収納ボックス2内に、モーター4と、モーター4
を制御する制御部とを収納すると共に、物干し竿9を吊
り下げるワイヤ11をモーター4により巻き上げ、巻き
下げて物干し竿9を上下に昇降自在とした昇降物干し装
置1である。物干し竿9にかかる負荷が過負荷であるこ
とを検知して一定時間モーター出力を停止する過負荷検
知手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降物干し装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図19、図20に示すように、天
井の開口部85に取り付けられた下方に開口した収納ボ
ックス2内に、物干し竿9を吊り下げる左右一対のパン
タグラフ式の伸縮アーム80の上端を取り付け、DCモ
ーター4によりワイヤ11を巻き上げ、巻き下げること
によってパンタグラフ式の伸縮アーム80を収納ボック
ス2内に収納したり、収納ボックス2の下方に連出させ
て、物干し竿9を室内で上下に昇降自在とした昇降物干
し装置1′が知られている。尚図30中の82は物干し
竿9の取り付け枠である。
【0003】ここで、物干し竿9の昇降時に子供が物干
し竿にぶら下がったり、或いは物干し竿の収納上昇時
(収納ボックス内に収納させる時)に物干し竿が天井の
開口縁や化粧カバー等に引掛かったりすると、DCモー
ター4に過負荷がかかり、昇降物干し装置の故障発生の
原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、モ
ーターに過負荷がかかったときにモーター出力を停止す
ることによって故障の発生を未然に防止できる昇降物干
し装置を提供するにあり、別の目的とするところは、モ
ーターを瞬間的に停止させることができ、停電時や物干
し竿が物に引掛かるなどの異常事態に対応できる昇降物
干し装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、天井の開口部に取り付けられた下方に開口
した収納ボックス2内に、モーター4と、モーター4を
制御する制御部とを収納すると共に、物干し竿9を吊り
下げるワイヤ11をモーター4により巻き上げ、巻き下
げて物干し竿9を上下に昇降自在とした昇降物干し装置
であって、物干し竿9にかかる負荷が過負荷であること
を検知して一定時間モーター出力を停止する過負荷検知
手段を備えていることを特徴としており、このように構
成することで、例えば物干し竿9の昇降時に子供が物干
し竿9にぶら下がったり、或いは物干し竿9の収納上昇
時(収納ボックス2内に収納させる時)に物干し竿9が
天井の開口縁や化粧カバー等に引掛かったりして、モー
ター4に過負荷がかかったときでも、モーター出力を停
止させることで、故障発生を未然に防止できる。
【0006】また上記過負荷検知手段は、モーター4に
供給される電流の大小を検知したり、モーター4の回転
数の大小を検知したり、或いはモーター4の電源電圧の
降下を検知するのが好ましい。
【0007】また本発明は、天井の開口部に取り付けら
れた下方に開口した収納ボックス2内に、モーター4
と、モーター4を制御する制御部とを収納すると共に、
物干し竿9を吊り下げるワイヤ11をモーター4により
巻き上げ、巻き下げて物干し竿9を上下に昇降自在とし
た昇降物干し装置であって、電源側とアース側との間
に、第1の上昇用スイッチ素子41と第2の下降用スイ
ッチ素子44とが直列接続されると共に、第1の下降用
スイッチ素子43と第2の上昇用スイッチ素子42とが
直列接続され、第1の上昇用スイッチ素子41と第2の
下降用スイッチ素子44との接続点と第1の下降用スイ
ッチ素子43と第2の上昇用スイッチ素子42との接続
点との間にモーター4を接続し、少なくとも第1の上昇
用スイッチ素子41及び第1の下降用スイッチ素子43
にそれぞれ並列にダイオード45,46を接続し、物干
し竿9の上昇時に第1及び第2の上昇用スイッチ素子4
2のみをオンにしてモーター4を正方向に回転させ、物
干し竿9の下降時に第1及び第2の下降用スイッチ素子
44のみをオンにしてモーター4を逆方向に回転させる
モーター駆動回路40を備えており、このモーター駆動
回路40は、モーター4の上昇停止時には第2の上昇用
スイッチ素子42をOFFにする短絡防止期間を経て第
1の下降用スイッチ素子43をONにして、モーター4
の回転による発電でモーター4にブレーキをかけるよう
に構成されており、モーター4の下降停止時には第2の
下降用スイッチ素子44をOFFにする短絡防止期間を
経て第1の上昇用スイッチ素子41をONにして、モー
ター4の回転による発電でモーター4にブレーキをかけ
るように構成されていることを特徴としており、このよ
うに構成することで、ブレーキ期間では、第1の上昇用
スイッチ素子41と第1の下降用スイッチ素子43とが
共にONになるので、モーター4と第1の上昇用スイッ
チ素子41とダイオード45又は46とで構成されるル
ープ回路にモーター4の回生電流が流れてモーター4の
回転を打ち消す方向に磁束が発生し、これにより、モー
ター4にブレーキがかかる。このようにモーター4の回
転による発電でモーター4の回転にブレーキをかけるこ
とができるので、モーター4を瞬間的に停止させること
が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
すると、この昇降物干し装置1は、図1、図2に示すよ
うに、天井の開口部に取り付けられる下方に開口した収
納ボックス2内に、DCモーター4を駆動源とする駆動
部5と、駆動部5を制御する制御部と、DCモーター4
に直流電流を供給するトランス10とがそれぞれ収納さ
れており、物干し竿9を吊り下げるワイヤ11を駆動部
5により巻き上げ、巻き下げて上下に昇降自在としてあ
る。
【0009】上記収納ボックス2の天板3は、図1に示
すように、平面視長方形状に形成されており、この天板
3の下面にその長手方向Aに沿って駆動部5を収納する
駆動部ケース6とトランス10と制御部ケース8とがそ
れぞれ取り付けられている。
【0010】また駆動部ケース6は、図5に示すよう
に、DCモーター4を収納するモーター室23と、減速
ギア25を収納するギア室24とで一体形成されてい
る。DCモーター4の回転軸26にはウォームギア27
が圧入されており、このウォームギア27は軸受け部2
8により駆動部ケース6に回転自在に支持されている。
この例では、減速ギア25は、ウォームギア27と噛み
合うウォームホイル29と、ウォームホイル29に噛み
合う中間ギア31と、中間ギア31に噛み合う最終ギア
30とで構成されており、最終ギア30に図4に示すワ
イヤ11を巻き上げ、巻き下げするための回転ドラム3
2が連結されており、DCモーター4の回転力が減速ギ
ア25で減速されて回転ドラム32に伝達されるように
なっている。図2中の21はリモコン受光部、22は受
光基板である。
【0011】この回転ドラム32には、物干し竿9を吊
り下げるための左右2本のワイヤ11の各一端部が取り
付けられている。両ワイヤ11の各他端部は収納ボック
ス2の長手方向の両端にそれぞれ取り付けられたプーリ
ー33を介して下方に垂下され、ワイヤ11の下端に物
干し竿9の端部が吊り下げ支持されている。この例で
は、ワイヤ11にかかる垂直荷重(図4の矢印イで示
す)は、回転ドラム32の反時計回り方向ロに作用し、
従って、ウォームホイル29も同方向ロに作用して、ウ
ォームギア27にはDCモーター4の回転軸26に圧入
される方向ハに押圧力がかかるようになっている。この
とき、ウォームギア27にかかる荷重の方向ハはウォー
ムギア27をDCモーター4の回転軸26に圧入する方
向と一致しており、これによりウォームギア27を回転
軸26に圧入させただけでありながら、ウォームギア2
7が回転軸26から外れない構造となっている。
【0012】またこの例では、ウォームギア27は、図
5(b)に示すように、その中程の内径bよりも両側の
内径aが大きく且つ、中程の外径cよりも両側の外径d
が小さくなった略筒形に形成されている。このように、
a>b,c>dの関係にあるので、回転軸26の先端が
ウォームギア27の中程に圧入しやすくなる。図5
(b)中のニはウォームギア27の圧入範囲を示してい
る。また、ウォームギア27の外周端部は軸受け部28
に支持される受け部34となっており、この受け部34
によりウォームギア27の偏心回転防止が図られてい
る。また長さの等しい受け部34をウォームギア27の
両端に設けることで、ウォームギア27は左右どちら向
きにも使用できるようにしてある。
【0013】一方、制御部を収納する制御部ケース8は
図1、図2に示すように、扁平状に形成されており、制
御部ケース8を縦にしたときに上側となる端面の複数個
所に、天板3に固定されるネジ孔部35が設けられてい
る。そして、この制御部ケース8は、ネジ孔部35が設
けられている面が上になるように扁平状の制御部ケース
8を縦向きにし、且つ制御部ケース8の側面を天板3の
長手方向Aに向けた状態で、駆動部ケース6とトランス
10とを結ぶ直線上に位置するようにして天板3に取り
付けられている。このとき制御部ケース8の上面には側
方に向かって係合部12が突設されており、制御部ケー
ス8を天板3に取り付ける際に上記係合部12を駆動部
ケース6の上端面に引掛けることによって、扁平状の制
御部ケース8を駆動部ケース6に安定して取り付けるこ
とができるようになっている。尚図2中の35aは駆動
部ケース6の上面に設けられた天板3へのネジ取付部で
ある。
【0014】さらに上記図1〜図3の実施形態では、駆
動部5に図7、図8に示す物干し竿9の上限位置P1と
下限位置P2と干し位置P3とを検知するための位置検
知手段13が設けられている。なお上限位置P1とは物
干し竿9を収納する位置をいい、下限位置P2とは洗濯
物を物干し竿9に引っ掛けて吊り下げる位置をいい、干
し位置P3とは下限位置P2で引掛けた洗濯物を上限位
置P1付近まで上昇させて乾かす位置をいう。なお洗濯
物を乾かす位置は干し位置P3に限らず、リモコン操作
器の止めスイッチで任意に設定できるものである。
【0015】この例では物干し竿9の干し位置P3は、
回転により電気的に抵抗値が変化するボリューム抵抗5
4で検知し、また、上限位置P1と下限位置P2は、フ
ォトインタラプタ43と光遮蔽板39付き検知ディスク
15とで検知する。フォトインタラプタ43を取り付け
る検知基板37は、図2に示すように、駆動部ケース6
の外面から突出した複数の取付ボス36に取り付けられ
ており、検知基板37と駆動部ケース6との間に検知デ
ィスク15が回転自在に配置されている。図2中の38
は基板押さえ部材である。検知ディスク15の表面に
は、検知ディスク15の回転中心部と同心円状をした略
円弧状の光遮蔽板39が突設されており、また、検知デ
ィスク15の外周面に形成したギア部40に、駆動部ケ
ース6の外部に突出されたモーター出力軸41に嵌め込
まれたピニオン42が噛み合っている。
【0016】ここで、リモコン操作器に設けた上昇スイ
ッチ、下降スイッチ、途中で止める止めスイッチにより
物干し竿9を昇降操作する場合において、物干し竿9を
図7に示す下限位置P2から干し位置P3に上昇させる
ときには、上昇スイッチを1回押すとワイヤ11が巻き
取られて物干し竿9が上昇を始めるが、このとき、モー
ター出力軸41によりピニオン42を介して検知ディス
ク15が回転し始め、ボリューム抵抗4によって検知デ
ィスク15の所定の回転量(物干し竿9が干し位置P3
にきたときの回転角度)が検知されて、制御部がこれに
基づきDCモーター4の駆動を停止させ、物干し竿9は
干し位置P3で自動的に止まる。従って、使用者がリモ
コン操作器の操作中に干し位置P3で止めスイッチを押
し忘れた場合とか、用事でその場所から離れたりした場
合でも、物干し竿9は予め決まった干し位置P3で自動
的に止まるようになる。その後、上昇スイッチを押し続
けることで、干し位置P3から上限位置P1まで上昇さ
せることができ、これにより、物干し竿9が上限位置P
1まで収納するときに物干し竿9の端部が例えば天井の
開口縁や化粧カバー等に引掛かったり、当たったりする
のを未然に防止できる。つまり、物干し竿9は上限位置
P1まで上昇する際には使用者が確認できるようになっ
ているので洗濯物を汚してしまうなどの物干し竿9の収
納ミスを未然に防止できるものである。
【0017】なお、物干し竿9が図7に示す下限位置P
2と上限位置P1との間の途中位置にあるときには、検
知ディスク15に設けた光遮蔽板39がフォトインタラ
プタ43間に通過せず、一方、物干し竿9が上限位置P
1に達したときに光遮蔽板39の長さ方向の一端がフォ
トインタラプタ43間に入り、また、物干し竿9が下限
位置P2に下降したときに光遮蔽板39の長さ方向の他
端がフォトインタラプタ43間に入るように、図3に示
す光遮蔽板39とフォトインタラプタ43との位置関係
が設定されている。この例では、フォトインタラプタ4
3はノーマルオープン型であり、光遮蔽板39がフォト
インタラプタ43間を通過していないときには、DCモ
ーター4が駆動可能となり、光遮蔽板39がフォトイン
タラプタ43間に入ったときにはDCモーター4の駆動
が停止するようになっている。
【0018】このように、物干し竿9の上限位置P1と
下限位置P2との位置をフォトインタラプタ43と検知
ディスク15とで検知して、上限位置P1と下限位置P
2との間で物干し竿9を昇降できるようにすることによ
って、物干し竿9の下げ過ぎや上げ過ぎを位置検知手段
13により防止でき、使用の安全性を高めることができ
ると共に、検知ディスク15は物干し竿9の昇降量に応
じて回転するので、この検知ディスク15の回転量に基
づいて物干し竿9の上限位置P1と下限位置P2とを精
度良く検知でき、高い信頼性が得られる。さらにフォト
インタラプタ43は光遮蔽板39がフォトインタラプタ
43間に入ったときにDCモーター4の駆動が停止する
ように構成されているので、光遮蔽板39以外の異物が
フォトインタラプタ43間に入ったときでも、DCモー
ター4の駆動が停止するので、誤作動を防止でき、安全
性を確保できるものである。
【0019】図6は制御部の動作状態の遷移図を示して
いる。図中のは初期設定終了、は通常連続動作、過
負荷連続動作、′はタイムオーバー、,′,
′,は上昇スイッチ入力、′,′は止めスイッ
チ入力、過負荷検知、タイムオーバー等、,は下降
スイッチ入力、′は上昇スイッチ入力無し、上限入
力、,は停電検知、′は停電検知解除を示してい
る。この例では、収納上昇モード(上限位置まで物干し
竿を上昇させて収納ボックス内に収納する場合)と上昇
モードと下降モード以外に、待機モードと、いたずら退
避モードと、瞬間停止モードとが設けられている。いた
ずら退避モードとは、DCモーター4の出力が短時間に
操作が何回も連続して繰り返されたときに入るモードで
あり、このモードに入っている間の操作は無効とされ
る。例えば上昇入力、下降入力、止め入力、及び過負荷
検知入力はそれぞれ無視する。なお、物干し竿の位置検
知入力や停電検知入力、ワイヤの弛み検知入力等は、そ
の状態をメモリしておく。
【0020】ここで、上記いたずら退避モードに入る条
件として、操作スイッチが所定時間内にある間隔で頻繁
に入力されて、モーターによる昇降動作が繰り返される
とこのモードに入る。例えばモーター出力のON,OF
Fが1分以内の間隔で30回以上操作が繰り返された場
合である。このときはモーター出力がOFFするときに
例えば1分タイマーがスタートし、その後、1分タイマ
ーがタイムUPする前に再びモーター出力がONになる
と、カウンタを+1して1分タイマーをストップする。
その後、モーター出力がOFFになると、再び1分タイ
マーがスタートする。以降、1分タイマーがタイムUP
する前にモーター出力がONになるたびに、カウントを
繰り返す。そして、カウント数が例えば30回になる
と、いたずら退避モードに入る。このとき上昇、下降の
スイッチのいずれの操作も無効にして、モーター出力を
OFFに保つ。つまり、いたずら退避モード中の入力処
理中では、上昇スイッチ、下降スイッチ、止めスイッチ
の入力は受けつけず、モーター出力はなされない。1分
タイマーのタイムUP時にカウンタをクリアする。そし
て、いたずら退避モードになって5分が経過すると、待
機モードに移行する。
【0021】また、過負荷が連続して検知されたときも
いたずら退避モードに移行する。例えば、30秒以内の
間隔で過負荷が5回繰り返されるとこのモードに入る。
このとき30秒タイマーをスタートする。30秒タイマ
ーがタイムUPする前に再び過負荷が検知されると、カ
ウンタを+1して30秒タイマーをリセットしてカター
トさせる。そして、カウント数が例えば5回になると、
いたずら退避モードから待機モードに移行する。そし
て、30秒タイマーがタイムUPしたとき(30秒タイ
マーがタイムUPするまでに過負荷検出がなかった場
合)、タイムUP時にカウンタをクリアする。こうし
て、いたずらや過負荷を検知してモーター出力を止める
いたずら退避モードを設定することによって、昇降物干
し装置1の故障発生を未然に防止できるようになる。
【0022】次に過負荷検知手段について説明する。こ
の過負荷検知手段は、物干し竿9にかかる負荷が過負荷
であることを検知して一定時間モーター出力を停止する
ものであり、過負荷を検知する方法として、本発明で
は、モーター4に供給される電流の大小を検知する方
法、モーター4の回転数の大小を検知する方法、及び電
源電圧の降下を検知する方法のいずれかを採用する。
【0023】ここで、図9は、モーター4のトルク−電
流値特性、トルク−回転数特性、及びモーター4の効率
(EFF)及びモーター出力(P)の特性を示してい
る。この例では、図9のモーター4の電流値の特性をメ
モリしておき、これと実際の物干し竿9の昇降時におけ
るモーター4の電流値を検知して比較し、一定以上の電
流値の差が生じたときに「L」信号を制御部に入力する
か、或いは、図9のモーター4の回転数の特性をメモリ
しておき、これと実際の物干し竿9の昇降時におけるモ
ーター4の回転数を回転数検出センサー等で検知して比
較し、一定以上の回転数の減少が生じたときに「L」信
号を制御部に入力する。
【0024】一方図10〜図13は、電源電圧の降下を
検知する場合を示している。図10〜図13はDC電源
電圧とコンパレート電圧との概略波形を示しており、物
干し竿9に過負荷がかかってDC電源電圧値が一定以下
に下がると、図10〜図12に示す割り込み信号(b)
が制御部に入力される。割り込み信号の波形は過負荷の
状態により異なるが、割り込み信号のパルス幅が一定期
間(例えば16.6ms或いは20ms)より小さいと
きは、過負荷検知となる。なお、図13のようにパルス
幅が一定期間以上(例えば33.3ms或いは40m
s)のときは、過負荷検知には至らず、モーター出力は
継続される。
【0025】上記のように過負荷が検知されると直ちに
モーター出力を停止し、待機モードに移行する。このと
き過負荷の検知はモーター出力中のみ行われ、待機モー
ド時などは仮りに検知したとしても無視する。また、モ
ーター4起動時の突入電流による誤検知を防止するた
め、モーター出力後の150msの割り込み入力及び
「L」入力は無視する。例えば150ms後に制御部の
入力が「L」になると、過負荷確定タイマー(例えば2
5ms)をスタートさせる。モーター4起動以外のとき
は、割り込み信号の立ち下がり入力を待つ。割り込み信
号の立ち下がり入力があったとき、25msタイマーが
スタートしていなければスタートさせ、25msタイマ
ーがスタートしていれば、タイマーを停止し、過負荷検
知とする。その後、25msタイマーがオーバーしたと
き、制御部の入力が「H」であれば、タイマーをクリア
して通常に戻る。また、制御部の入力が「L」の場合に
おいても停電中であれば、タイマーをクリアして通常に
戻り、停電中でなければ、過負荷検知とする。
【0026】図14は、モーター駆動回路40の一例を
示しており、図15は上昇時のモーター停止動作の一例
を示し、図16は下降時のモーター停止動作の一例を示
している。このモーター駆動回路40は、図14に示す
ように、電源側とアース側との間に、第1の上昇用スイ
ッチ素子41と第2の下降用スイッチ素子44とが直列
接続されると共に、第1の下降用スイッチ素子43と第
2の上昇用スイッチ素子42とが直列接続され、第1の
上昇用スイッチ素子41と第2の下降用スイッチ素子4
4との接続点と第1の下降用スイッチ素子43と第2の
上昇用スイッチ素子42との接続点との間にモーター4
を接続し、第1の上昇用スイッチ素子41及び第1の下
降用スイッチ素子43とにダイオード45,46を接続
し、物干し竿9の上昇時に第1及び第2の上昇用スイッ
チ素子41,42のみをオンにしてモーター4を正方向
に回転させ、物干し竿9の下降時に第1及び第2の下降
用スイッチ素子43,44のみをオンにしてモーター4
を逆方向に回転させるものである。そして、モーター4
の上昇停止時には第2の上昇用スイッチ素子42をOF
Fにする短絡防止期間を経て第1の下降用スイッチ素子
43をONにして、モーター4の回転による発電でモー
ター4にブレーキをかけるように構成されており、モー
ター4の下降停止時には第2の下降用スイッチ素子44
をOFFにする短絡防止期間を経て第1の上昇用スイッ
チ素子41をONにして、モーター4の回転による発電
でモーター4にブレーキをかけるように構成されてい
る。
【0027】つまり、モーター4の上昇停止時には、第
2の上昇用スイッチ素子42をOFFにして回路の短絡
を防止し、図15に示すように、短絡防止期間(例えば
5ms)の経過後に、第1の下降用スイッチ素子43を
ONにする。このとき、モーター4はその慣性によって
回転し続けようとするが、モーター4と第1の下降用ス
イッチ素子43とダイオード45とで構成されるループ
回路にモーター4の回生電流が流れてモーター4の回転
を打ち消す方向に磁束が発生し、これにより、モーター
4にブレーキがかかる。このブレーキ期間(例えば10
0ms)の経過後に、第1の上昇用スイッチ素子41と
第1の下降用スイッチ素子43とを同時にOFFにして
回路の短絡を防止し、図16に示すように、短絡防止期
間(例えば5ms)の経過後に、停止動作を終了する。
一方、モーター4の下降停止時には、第2の下降用スイ
ッチ素子44をOFFにして回路の短絡を防止し、この
短絡防止期間(例えば5ms)の経過後に、第1の上昇
用スイッチ素子41をONにする。このときも、モータ
ー4と第1の上昇用スイッチ素子41とダイオード46
とで構成されるループ回路にモーター4の回生電流が流
れてモーター4にブレーキがかかり、このブレーキ期間
(例えば100ms)の経過後に、第1の上昇用スイッ
チ素子41と第1の下降用スイッチ素子43とを同時に
OFFにして回路の短絡を防止し、この短絡防止期間
(例えば5ms)の経過後に、停止動作を終了する。
【0028】このようにモーター4を停止させるときに
モーター4の回転による発電でモーター4の回転にブレ
ーキをかけるようにしたから、モーター4をより早く停
止させることができる。従って、例えば停電時などに制
御部のマイコンが暴走する前にモーター4を先に停止さ
せることができるようになり、物干し竿9の昇降動作の
安全を確保できるようになる。また、特別なモーターロ
ック装置が不要であるので、モーター駆動回路40の簡
略化を図ることができる。
【0029】さらに、上記モーター駆動回路40を使用
することで、例えば物干し竿9の昇降動作中に物干し竿
9が物に当たって引掛かったときには、このモーター4
ロックを検知して、モーター4を所定時間逆回転させ
て、入力操作を無効とする。つまり、上昇中であれば、
第1及び第2の上昇用スイッチ素子41,42を共にO
FFにして、第1及び第2の下降用スイッチ素子43,
44を共にONに切替え、一方、下降中であれば、第1
及び第2の下降用スイッチ素子43,44を共にOFF
にして、第1及び第2の上昇用スイッチ素子41,42
を共にONに切替えて、モーター4を逆回転させること
により、例えば物干し竿9が上昇中に天井の開口縁など
に引掛かったときには少し物干し竿9が下に移動するこ
とによって、物干し竿9の変形防止を図ることができる
ものである。
【0030】また停電時にはこれを検知して瞬間停止モ
ードに入り、モーター出力を停止させる。この例では、
過負荷によるモーター出力停止と区別するために、図1
7はDC電源電圧の半波入力とゼロクロス入力とを示し
ており、図17のt1で立ち下がりの割り込み入力があ
れば停電タイマーがスタートする。タイマーのカウント
値は例えば15msとする。図17のt3で示す時点、
つまり停電タイマーがタイムオーバーする前(例えば1
6.6msとか20ms)に立ち上がりの割り込み入力
があれば、停電タイマーをクリアして、停電タイマーを
再スタートさせる。そして、この停電タイマーがタイム
オーバーしたとき(図17のt2点)で停電を検知す
る。停電を検知するとモーター出力中には直ちにモータ
ー4を停止し、瞬間停止モードに移行する。モーター出
力中以外は、メモリを「停電中」にする。そして瞬間停
止モード中に、立ち下がりの割り込み入力があれば、停
電タイマーがクリアされ、停電タイマーが再スタート
し、メモリの「停電中」が解除される。そして、動作途
中での停電であれば、同じ動作モードに復帰する。つま
り瞬間停止モードとはモーター出力を停止して停電の復
帰を待つものであり、停電復帰後は、上昇瞬間停止モー
ド(復帰後上昇動作を開始する)、下降瞬間停止モード
(復帰後下降動作を開始する)、収納上昇瞬間停止モー
ド(復帰後収納上昇動作を開始する)のいずかに移行す
る。また、瞬間停止モード中に待機モードに移行する条
件になると、待機モードに移行する。例えば瞬間停止モ
ード中に「止め」、「ワイヤ11弛み検知」、「過負荷
検知」等の入力があれば待機モードに移行し、収納上昇
時の瞬間停止モードでは「上昇スイッチ」の入力がなく
なれば、待機モードに移行する。
【0031】図16はリモコン操作器のスイッチの回路
構造を示している。電源とアースとの間に、止めスイッ
チSW1と上昇スイッチSW2と第1の抵抗d1とが直
列に接続されており、止めスイッチSW1と上昇スイッ
チSW2との接続点と第1の抵抗d1とアースとの接続
点との間には、下降スイッチSW3と第2の抵抗とが並
列に接続されている。各スイッチSW1〜SW3はすべ
てNC接点であり、押したときにOFFとなる。電源と
止めスイッチSW1との間には電源線L1が接続され、
上昇スイッチSW2と第1の抵抗d1との間に一方の入
力線L2が接続され、下降スイッチSW3と第2の抵抗
d2との間に他方の入力線L3が接続されている。ここ
で、表1はスイッチの上昇、下降、止めの各入力を2ビ
ットの入力状態で判断する場合を示している。表1中、
同時押しの場合は、入力はL−Lとなり、「止め」と判
断する。また表1中の全OFFとは、すべてのスイッチ
が押されていない状態をいう。上記のスイッチの確定
は、例えば25ms毎にスキャンを行い、2度一致した
時点で行うようにする。
【0032】
【0033】
【表1】 ちなみに、上昇スイッチSW2と下降スイッチSW3と
止めスイッチSW1とを並列に接続した場合は、3本の
入力線が必要となり、電源線と合わせて合計4本の配線
が必要となるが、本実施形態では、図16のように止め
スイッチSW1と上昇スイッチSW2とを直列に接続
し、下降スイッチSW3を上昇スイッチSW2と並列に
接続することによって、2本の入力線L2,L3と電源
線L1との合計3本の配線で済み、配線の数を減らすこ
とができるので、壁に設けるリモコン操作器の配線も3
本線で可能となり、回路構造の簡略化を図ることができ
るものである。
【0034】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、天井の開口部に取り付けられた下方に開口し
た収納ボックス内に、モーターと、モーターを制御する
制御部とを収納すると共に、物干し竿を吊り下げるワイ
ヤをモーターにより巻き上げ、巻き下げて物干し竿を上
下に昇降自在とした昇降物干し装置であって、物干し竿
にかかる負荷が過負荷であることを検知して一定時間モ
ーター出力を停止する過負荷検知手段を備えているの
で、物干し竿の昇降時に子供が物干し竿にぶら下がった
り、或いは物干し竿の収納上昇時(収納ボックス内に収
納させる時)に物干し竿が天井の開口縁や化粧カバー等
に引掛かったりして、モーターに過負荷がかかったとき
でも、モーター出力を停止させることで、故障発生を未
然に防止できるものである。
【0035】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、過負荷検知手段は、モーターに供給さ
れる電流の大小を検知するので、実際の物干し竿の昇降
時におけるモーターの電流値を検知して、基準となるモ
ーターのトルク−電流値特性と比較することで、簡単な
回路構成で過負荷を検知できる。
【0036】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、過負荷検知手段は、モーターの回転数
の大小を検知するので、実際の物干し竿の昇降時におけ
るモーターの回転数を検知して、基準となるモーターの
トルク−回転数特性と比較することで、簡単な回路構成
で過負荷を検知できる。
【0037】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、過負荷検知手段は、モーターの電源電
圧の降下を検知するので、例えば物干し竿の昇降時にお
けるDC電源電圧をコンパレート電圧と比較すること
で、簡単な回路構成で過負荷を検知できる。
【0038】また請求項5記載の発明は、天井の開口部
に取り付けられた下方に開口した収納ボックス内に、モ
ーターと、モーターを制御する制御部とを収納すると共
に、物干し竿を吊り下げるワイヤをモーターにより巻き
上げ、巻き下げて物干し竿を上下に昇降自在とした昇降
物干し装置であって、電源側とアース側との間に、第1
の上昇用スイッチ素子と第2の下降用スイッチ素子とが
直列接続されると共に、第1の下降用スイッチ素子と第
2の上昇用スイッチ素子とが直列接続され、第1の上昇
用スイッチ素子と第2の下降用スイッチ素子との接続点
と第1の下降用スイッチ素子と第2の上昇用スイッチ素
子との接続点との間にモーターを接続し、少なくとも第
1の上昇用スイッチ素子及び第1の下降用スイッチ素子
にそれぞれ並列にダイオードを接続し、物干し竿の上昇
時に第1及び第2の上昇用スイッチ素子のみをオンにし
てモーターを正方向に回転させ、物干し竿の下降時に第
1及び第2の下降用スイッチ素子のみをオンにしてモー
ターを逆方向に回転させるモーター駆動回路を備えてお
り、このモーター駆動回路は、モーターの上昇停止時に
は第2の上昇用スイッチ素子をOFFにする短絡防止期
間を経て第1の下降用スイッチ素子をONにして、モー
ターの回転による発電でモーターにブレーキをかけるよ
うに構成されており、モーターの下降停止時には第2の
下降用スイッチ素子をOFFにする短絡防止期間を経て
第1の上昇用スイッチ素子をONにして、モーターの回
転による発電でモーターにブレーキをかけるように構成
されているので、ブレーキ期間では、第1の上昇用スイ
ッチ素子と第1の下降用スイッチ素子とが共にONにな
るので、モーターと、第1の下降用スイッチ素子と並列
に接続されたダイオードと、第1の上昇用スイッチ素子
とで構成されるループ回路にモーターの回生電流が流れ
てモーターの回転を打ち消す方向に磁束が発生し、これ
により、モーターにブレーキがかかる。このようにモー
ターの回転による発電でモーターの回転にブレーキをか
けることができるので、モーターを瞬間的に停止させる
ことができ、従って、例えば停電時などに制御部のマイ
コンが暴走する前にモーターを先に停止させることがで
き、また停電時以外のときでも、物干し竿が物に引掛か
るなどの異常事態に対応できるようになる。そのうえ特
別なモーターロック装置が不要であるので、モーター駆
動回路構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す側面
図、(b)は平面図である。
【図2】同上の駆動部ケースと制御部ケースの平面図で
ある。
【図3】同上の位置検知手段の説明図である。
【図4】同上の駆動部を説明する断面図である。
【図5】(a)は駆動部ケースの内部の断面図、(b)
はウォームギアの断面図である。
【図6】同上の物干し竿の各昇降モードの説明図であ
る。
【図7】(a)〜(c)は上限位置、干し位置、下限位
置の説明図である。
【図8】同上の上限位置、干し位置、下限位置の説明図
である。
【図9】同上のモーターのトルク−電流値特性、モータ
ーの回転数特性、モーターの効率及びその出力を説明す
るグラフである。
【図10】同上の電源電圧とコンパレート電圧とから過
負荷を検知する場合を示す波形図である。
【図11】同上の電源電圧とコンパレート電圧とから過
負荷を検知する場合を示す波形図である。
【図12】同上の電源電圧とコンパレート電圧とから過
負荷を検知する場合を示す波形図である。
【図13】同上の過負荷に至らない場合を示す波形図で
ある。
【図14】同上のモーター駆動回路の回路図である。
【図15】同上の上昇時の停止動作の説明図である。
【図16】同上の下降時の停止動作の説明図である。
【図17】同上の停電検知の場合の入力波形図である。
【図18】同上のリモコン操作器のスイッチの回路図で
ある。
【図19】従来の昇降物干し装置の正面図である。
【図20】(a)(b)は昇降物干し装置の動作説明図
である。
【符号の説明】
1 昇降物干し装置 2 収納ボックス 4 モーター 9 物干し竿 11 ワイヤ 40 モーター駆動回路 41 第1の上昇用スイッチ素子 42 第2の上昇用スイッチ素子 43 第1の下降用スイッチ素子 44 第2の下降用スイッチ素子 45,46 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新山 哲二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 北地 範行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 安達 研治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井上 高策 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H530 AA12 BB40 CC06 CC24 CC26 CD12 CD21 CD31 CD33 CD34 CD36 CE15 CF05 EF01 EF03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井の開口部に取り付けられた下方に開
    口した収納ボックス内に、モーターと、モーターを制御
    する制御部とを収納すると共に、物干し竿を吊り下げる
    ワイヤをモーターにより巻き上げ、巻き下げて物干し竿
    を上下に昇降自在とした昇降物干し装置であって、物干
    し竿にかかる負荷が過負荷であることを検知して一定時
    間モーター出力を停止する過負荷検知手段を備えている
    ことを特徴とする昇降物干し装置。
  2. 【請求項2】 過負荷検知手段は、モーターに供給され
    る電流の大小を検知することを特徴とする請求項1記載
    の昇降物干し装置。
  3. 【請求項3】 過負荷検知手段は、モーターの回転数の
    大小を検知することを特徴とする請求項1記載の昇降物
    干し装置。
  4. 【請求項4】 過負荷検知手段は、電源電圧の降下を検
    知することを特徴とする請求項1記載の昇降物干し装
    置。
  5. 【請求項5】 天井の開口部に取り付けられた下方に開
    口した収納ボックス内に、モーターと、モーターを制御
    する制御部とを収納すると共に、物干し竿を吊り下げる
    ワイヤをモーターにより巻き上げ、巻き下げて物干し竿
    を上下に昇降自在とした昇降物干し装置であって、電源
    側とアース側との間に、第1の上昇用スイッチ素子と第
    2の下降用スイッチ素子とが直列接続されると共に、第
    1の下降用スイッチ素子と第2の上昇用スイッチ素子と
    が直列接続され、第1の上昇用スイッチ素子と第2の下
    降用スイッチ素子との接続点と第1の下降用スイッチ素
    子と第2の上昇用スイッチ素子との接続点との間にモー
    ターを接続し、少なくとも第1の上昇用スイッチ素子及
    び第1の下降用スイッチ素子にそれぞれ並列にダイオー
    ドを接続し、物干し竿の上昇時に第1及び第2の上昇用
    スイッチ素子のみをオンにしてモーターを正方向に回転
    させ、物干し竿の下降時に第1及び第2の下降用スイッ
    チ素子のみをオンにしてモーターを逆方向に回転させる
    モーター駆動回路を備えており、このモーター駆動回路
    は、モーターの上昇停止時には第2の上昇用スイッチ素
    子をOFFにする短絡防止期間を経て第1の下降用スイ
    ッチ素子をONにして、モーターの回転による発電でモ
    ーターにブレーキをかけるように構成されており、モー
    ターの下降停止時には第2の下降用スイッチ素子をOF
    Fにする短絡防止期間を経て第1の上昇用スイッチ素子
    をONにして、モーターの回転による発電でモーターに
    ブレーキをかけるように構成されていることを特徴とす
    る昇降物干し装置。
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