JP2000125725A - 電動リールのモータ制御装置 - Google Patents

電動リールのモータ制御装置

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JP2000125725A
JP2000125725A JP10303493A JP30349398A JP2000125725A JP 2000125725 A JP2000125725 A JP 2000125725A JP 10303493 A JP10303493 A JP 10303493A JP 30349398 A JP30349398 A JP 30349398A JP 2000125725 A JP2000125725 A JP 2000125725A
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motor
switch
reel
mode
spool
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Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
Noboru Sakaguchi
昇 阪口
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバー部材を有する電動リールにおいて操作
性を向上させる。 【解決手段】 速度調整レバー13を有する電動リール
は、スプール10の内部にはスプール10駆動用のモー
タ12が配置されている。リール本体1のハンドル2側
の側面前方には、モータ12の回転速度を停止状態から
最大回転状態まで揺動により指定するための速度調整レ
バー13が配置されている。またリール本体1上部のカ
ウンタケース4の右側の速度調整レバー13の近傍には
モータスイッチPWが配置されている。ここでは寸動巻
き上げを行うモータスイッチPWと、モータ12の回転
速度を設定可能な速度調整レバー13の両方を有してい
る。たとえばしゃくり動作をするときはモータスイッチ
PWをオン操作することにより、任意の時間モータ12
を連続回転することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ制御装置、
特に、電動リールのリール本体に装着されたスプールを
回転させるモータを制御するためのモータ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、巻き上げ時のスプールの回転を
モータで行う電動リールは、たとえば、100m以上の
水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使用され
る。この種の電動リールは、リール本体と、リール本体
に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンド
ルと、スプールを巻き上げ方向に回転させるモータとを
備えている。リール本体の上面には、水深表示用のディ
スプレイや各種の入力を行うスイッチが設けられた操作
パネルが装着されている。
【0003】また、スプールの巻き上げ速度を変更する
ために、リール本体の側部前方に揺動自在のレバー部材
を設けたものが知られている。この場合、レバー部材の
操作角度によってモータの回転速度が定められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレバー部材を有
する電動リールでは、レバー部材を任意の角度に設定す
ることにより定められた速度でモータを回転させること
ができる。しかし、電動ジギング等の、竿を引き上げな
がら同時に巻き上げも行うしゃくり動作においては、レ
バー部材の操作が煩雑になるため、仕掛けが一旦降下し
て上昇するなどの不自然な動きになりやすい。
【0005】本発明の課題は、レバー部材を有する電動
リールにおいて操作性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るモータ制御
装置は、電動リールのリール本体に装着されたスプール
を回転させるモータを制御するためのモータ制御装置で
あって、リール本体に揺動自在に設けられ、モータを停
止状態から最大回転状態の間で任意に回転させるための
レバー状の第1操作部材と、モータのオン、オフを行う
第2操作部材と、第1操作部材の揺動状態に応じて前記
モータを停止状態から最大回転状態の間で回転させる第
1回転制御手段と、第2操作部材がオン操作されている
間、モータを回転させる第2回転制御手段とを備えてい
る。
【0007】このモータ制御装置では、通常の巻き上げ
をするときは第1操作部材を操作する。たとえば第1操
作部材としてレバー部材を用いる場合は、このレバー部
材を任意の角度に設定することにより、ユーザの好みの
速度でモータを回転させることができる。
【0008】またしゃくり動作をするときは第2操作部
材を操作する。この第2操作部材は、リール本体の操作
パネル上に配置された、たとえばボタン状のスイッチ部
材である。このスイッチ部材をオン操作することによ
り、オン操作している間モータを連続回転することがで
きる。したがって、オン操作により巻き上げ時間を任意
に設定できるので、しゃくり動作を自然に行うことがで
きる。
【0009】発明2に係るモータ制御装置は、発明1に
記載のモータ制御装置において、第1操作部材はリール
本体の一側に配置され、第2操作部材は第1操作部材の
近傍に配置されている。この場合、第1操作部材を操作
する指で第2操作部材を操作できるように配置されてい
るので、第1操作部材と第2操作部材との切換操作が容
易になる。
【0010】発明3に係るモータ制御装置は、発明1に
記載のモータ制御装置において、第1操作部材はリール
本体の一側に配置され、第2操作部材は前記リール本体
の他側に配置されている。この場合は、第1操作部材と
第2操作部材とをそれぞれ別の指で操作できるので、た
とえば巻き上げ動作中に速度変化させるような細かい動
作を操作することが可能である。
【0011】発明4に係るモータ制御装置は、発明1か
ら3のいずれかに記載のモータ制御装置において、第1
操作部材はリール本体の側部前方に配置されている。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、本発明の
一実施形態を採用した電動リールは、釣竿Rに装着され
るリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたス
プール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体
1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主
に備えている。
【0013】リール本体1は、左右1対の側板7a、7
bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレ
ーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9
a、9bとを有している。ハンドル2側(図2の右側)
の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に
支持され、ハンドル2と逆側(図2の左側)の側カバー
9aには、外部電源PS接続用の電源コード18を接続
するためのコネクタ19が設けられている。
【0014】リール本体1の内部には、ハンドル2に連
結されたスプール10が回転自在に支持されている。ス
プール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向
に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されてい
る。また、リール本体1のハンドル2側側面には、ハン
ドル2及びモータ12と、ハンドル2の後方にスプール
10との駆動伝達をオンオフするクラッチレバー11
と、ハンドル2の前方にモータ12の回転速度を停止状
態から最大回転状態まで揺動により指定するための速度
調整レバー13とが配置されている。速度調整レバー1
3は、図2に示すように、ポテンショメータ14に回転
不能に結合している。
【0015】リール本体1の上部にはカウンタケース4
が固定されている。カウンタケース4は、リール本体1
の上部に配置され、上面に表示窓20が形成されてい
る。カウンタケース4の上面には、図3に示すように、
表示窓20を介して仕掛けの水深や棚位置を水面からと
底からとの2つの基準で表示するための液晶ディスプレ
イからなる表示部5が臨んでおり、表示部5の周囲には
スイッチ操作部6が設けられている。
【0016】表示部5は、中央に配置された4桁の7セ
グメント表示の水深表示領域5aと、その下方に配置さ
れた3桁の底水深表示領域5bと、水深表示領域5aの
図3右側に配置された変速段数表示領域5cとを有して
いる。また、表示部5には、「底から」、「学習」、
「指定」、「下巻」、「修正」、「入力」、「糸送
止」、「0セット」の8つの文字を表示可能である。
「底から」の文字は、水深表示モードが底からモードの
ときに表示される。底からモードとは、仕掛けの水深を
底基準で表示するモードである。なお、通常は、仕掛け
の水深は水面基準(上からモード)で表示される。ま
た、「学習」から「入力」までの文字は、糸巻モードの
種類を示しており、いずれかが択一的に選択されると選
択された糸巻モードの文字が表示される。
【0017】スイッチ操作部6は、表示部5の図3右側
に配置されたモータスイッチPWと、左側に上下に並べ
て配置された底メモスイッチSM及びモードスイッチM
Dと、モード切替スイッチMKとを有している。
【0018】モータスイッチPWは、モータ12をオン
オフするためのスイッチであり、モータスイッチPWが
オン操作されている間モータ12を回転させる寸動巻き
上げを行うことができる。なおモータスイッチPWはカ
ウンタケース4の右側の速度調整レバー13の近傍に配
置されている。
【0019】底メモスイッチSMは、仕掛けが底に到達
したときに押されるスイッチであり、そのときの水深が
底として設定される。この底メモスイッチSMを所定時
間以上押すと、釣り糸が切れたときになどに水深表示の
0点を新たな位置にセットできる。
【0020】モードスイッチMDは、5種の糸巻モード
を設定するためのスイッチであり、たとえばこれを1回
押すと学習モードに設定され、2回連続して押すと指定
モード、3回連続して押すと下巻モード、4回連続して
押すと修正モード、5回連続して押すと入力モードにそ
れぞれ糸巻モードが設定される。ここで、学習モード
は、糸径や長さが未知の釣り糸をスプール10に巻き付
ける際に使用される糸巻モードであり、糸巻き付け最終
部分でのスプール回転数とスプール1回転当たりの糸長
との相関関係を学習して釣り糸全長にわたるスプール回
転数と1回転当たりの糸長との関係を求めるために使用
されるモードである。指定モードは、記憶部43内に用
意された号数及び長さの釣り糸をスプールに巻き付ける
ときに使用されるモードである。下巻モードは、あらか
じめ指定された糸巻径まで下糸を巻いた後に未知の釣り
糸を巻き付ける際に使用されるモードである。この下巻
モードは、糸巻径が異なるだけで基本的には学習モード
と同様に学習を行う。修正モードは、テンションなどに
より表示がずれたときにずれを補正するために使用され
るモードであり、学習モードで得られたデータを再計算
できるように構成されたモードである。入力モードは、
スプール総回転数と所定距離繰り出し距離を任意に編集
できるように構成されたモードである。
【0021】モード切替スイッチMKは、所定時間以上
押すと表示モードを「上から」と「底から」との間で切
り替えできる。また、このモード切替スイッチMKをた
とえば2回連続して押すと糸送りモード(繰り出し時に
クラッチを切った状態でモータ12を駆動させて糸送り
速度を速くするモード)をオンオフできる。
【0022】カウンタケース4内の上部には、表示部5
と、表示制御及びモータ制御を行うリール制御部30と
が配置されている。カウンタケース4内の下部にはモー
タ12をPWM駆動するPWM駆動回路31が配置され
ている。またカウンタケース4内の下部には、ブザー4
0とスプールセンサ41とが配置されている。
【0023】リール制御部30は、カウンタケース4内
に配置されたCPU、RAM、ROM、I/Oインター
フェイス等を含むマイクロコンピュータを含んでいる。
リール制御部30は、制御プログラムに従って表示部5
の表示制御やモータ駆動制御等の各種の制御動作を実行
する。リール制御部30には、図4に示すように、スイ
ッチ操作部6の各種のスイッチとスプール10の回転方
向及び回転数(回転位置データ)を検出するためのスプ
ールセンサ41及びスプールカウンタ42と、速度調整
レバー13の揺動により回転速度を検出するポテンショ
メータ14とが接続されている。また、リール制御部3
0には、ブザー40とPWM駆動回路31と表示部5と
記憶部43と他の入出力部とが接続されている。
【0024】ポテンショメータ14は、速度調整レバー
13の揺動により、ポテンショメータ14内部の抵抗値
を変化させ、この抵抗値の変化をリール制御部30に入
力する。リール制御部30はその抵抗値に対応するあら
かじめ設定された速度になるようにデューティ比を増減
しモータ12の回転速度を調整する。
【0025】PWM駆動回路31は、モータ12を駆動
するための駆動素子としてのFETを含んでいる。PW
M駆動回路31は、リール制御部30によりデューティ
比が制御されてモータ12を速度可変に駆動する。
【0026】スプールセンサ41は、前後に並べて配置
された2つのリードスイッチから構成されている。リー
ドスイッチは、磁石ホイールに装着された2個の磁石を
検出する。この検出パルスをスプールカウンタ42で計
数することでリールの回転数を検出できる。また、いず
れのリードスイッチが先に検出パルスを発したかにより
スプール10の回転方向を検出できる。
【0027】スプールカウンタ42は、スプールセンサ
41のオンオフ回数を計数するカウンタであり、この計
数値によりスプール回転数に関する回転位置データが得
られる。スプールカウンタ42は、スプール10が正転
(糸繰り出し方向の回転)すると計数値が減少し、逆転
すると増加する。
【0028】記憶部43はたとえばEEPROM等の不
揮発メモリからなり、学習結果のデータや糸長算出時に
使用する各種のデータ等が記憶されている。
【0029】次に、リール制御部30によって行われる
具体的な制御処理を、図5以降の制御フローチャートに
従って説明する。
【0030】電動リールが電源コード18を介して外部
電源PSに接続されると、図5のステップS1において
初期設定を行う。この初期設定ではスプールカウンタ4
2の計数値をリセットしたり、各種の変数やフラグをリ
セットしたり、水深表示モードを上からモードに設定す
る。
【0031】次にステップS2では表示処理を行う。表
示処理では、水深表示等の各種の表示処理を行う。ここ
で、上からモードのときには、水深表示領域5aに水面
基準の水深が表示される。また、底メモスイッチSMに
より底位置がセットされていると底位置が底水深表示領
域5bに表示される。
【0032】ステップS3では、スイッチ操作部6のい
ずれかのスイッチが押されたか否かを判断する。スイッ
チ入力がなされた場合にはステップS3からステップS
7に移行してスイッチ入力処理を実行する。スイッチ入
力がなされていない場合にはステップS4に移行する。
ステップS4ではモータ12の回転をオフにする。ステ
ップS5ではスプール10が回転しているか否かを判断
する。この判断は、スプールセンサ41の出力により判
断する。またスプール10の回転が検出された場合には
ステップS5からステップS8に移行する。ステップS
8では各動作モード処理を実行する。
【0033】ステップS6ではその他の指令や入力がな
されたか否かを判断する。その他の指令あるいは入力が
なされた場合にはステップS6からステップS9に移行
してその他の処理を実行する。
【0034】ステップS7のスイッチ入力処理では図6
のステップS11で糸巻モードが設定されたか否かを判
断する。この判断は、モードスイッチMDが押されたか
否かにより判断する。モードスイッチMDが押されると
ステップS11からステップS16に移行する。ステッ
プS16では糸巻モード処理を実行する。この糸巻モー
ドは、前述したように学習モード、指定モード、下巻モ
ード、修正モード、入力モードである。
【0035】ステップS12では、速度調整レバー13
が揺動したか否かを判断する。ここでレバーが揺動した
のであればステップS17に移行し速度制御処理を行
う。また速度調整レバー13が揺動していなかったとき
ステップS13に進む。
【0036】ステップS13では、モータスイッチPW
が押されているか否かを判断する。ここで「YES」と
判断されればステップS18に進み寸動制御処理を行
う。モータスイッチPWが押されていないときは、ステ
ップS14に進み、モータ12の回転をオフにする。
【0037】ステップS15では、その他のスイッチが
操作されたか否かを判断する。その他のスイッチの操作
には底メモスイッチSMやモード切替スイッチMK等の
操作を含んでいる。他のスイッチ入力がなされると、ス
テップS15からステップS19に移行し、たとえば現
在の水深の底棚値にセットするなどの操作されたスイッ
チ入力に応じた他のスイッチ入力処理を行う。
【0038】図6のステップS17の速度制御処理で
は、図7に示すように、速度調整レバー13がオン、つ
まり速度調整レバー13が揺動した状態から始まる。ス
テップS21ではモータ12がオンされているか否かを
判断する。モータ12がオフのときステップS22へ進
みモータ12を回転させ、ステップS23に進む。また
ステップS21で「YES」と判断されたときはステッ
プS23へ移行する。
【0039】ステップS23では、速度調整レバー13
の変位Xがポテンショメータ14を介して検出する。ま
たステップS24ではモータ速度増減処理を行う。モー
タ速度増減処理は、リール制御部30によって変位Xに
対する回転速度を決定し、デューティ比を増減しモータ
12の回転速度を変更する。
【0040】図6のステップS18の寸動制御処理で
は、図8に示すように、モータスイッチPWがオンされ
ている状態から始まる。まずステップS31で、モータ
12がオンされているか否かを判断する。モータ12が
オフのときステップS32へ進みモータ12を回転さ
せ、ステップS33に移行する。ステップS33ではモ
ータ12の回転速度を一定にするためにモータ速度設定
を行う。ステップS31からステップS33ではモータ
スイッチPWが押されている間にモータ12を回転させ
る寸動巻き上げを行うことができる。
【0041】図5のステップS8の各動作モード処理で
は、図9のステップS41でスプール10の回転方向が
糸繰り出し方向か否かを判断する。この判断は、スプー
ルセンサ41のいずれのリードスイッチが先にパルスを
発したか否かにより判断する。スプール10の回転方向
が糸繰り出し方向と判断するとステップS41からステ
ップS42に移行する。ステップS42では、スプール
回転数が減少する毎にスプール回転数から記憶部43に
記憶されたデータを読み出し水深を算出する。この水深
がステップS2の表示処理で表示される。ステップS4
2では、得られた水深が底位置に一致したか、つまり、
仕掛けが底に到達したか否かを判断する。底位置は、仕
掛けが底に到達したときに底メモスイッチSMを押すこ
とで記憶部43にセットされる。ステップS43では、
他のモードか否かを判断する。他のモードではない場合
には、各動作モード処理を終わりメインルーチンに戻
る。
【0042】水深が底位置に一致するとステップS42
からステップS44に移行し、仕掛けが底に到達したこ
とを報知するためにブザー40を鳴らす。他のモードの
場合には、ステップS43からステップS45に移行
し、指定された他のモードを実行する。
【0043】スプール10の回転が糸巻き取り方向と判
断するとステップS41からステップS46に移行す
る。ステップS46では、スプール回転数から記憶部4
3に記憶されたデータを読み出し水深を算出する。この
水深がステップS2の表示処理で表示され、水深が船縁
停止位置に一致したか否かを判断する。船縁停止位置ま
で巻き取っていない場合にはメインルーチンに戻る。船
縁停止位置に到達するとステップS46からステップS
47に移行する。ステップS47では、仕掛けが船縁に
あることを報知するためにブザー40を鳴らす。ステッ
プS48では、モータ12をオフする。これにより魚が
釣れたときに取り込みやすい位置に魚が配置される。こ
の船縁停止位置は、たとえば水深6m以内で所定時間以
上スプール10が停止しているとセットされる。
【0044】この電動リールでは、寸動巻き上げを行う
モータスイッチPWと、モータ12の回転速度を設定可
能な速度調整レバー13とを有している。通常は速度調
整レバー13を用いることにより、この速度調整レバー
13を任意の角度に設定できるのでユーザの好みの速度
でモータ12を回転させることができる。
【0045】またしゃくり動作をするときはモータスイ
ッチPWを操作する。このモータスイッチPWをオン操
作することにより、オン操作している間モータ12を連
続回転することができる。この場合、オン操作により巻
き上げ時間を任意に設定できるのでしゃくり動作を自然
に行うことができる。ただしモータスイッチPWを操作
するときには、あらかじめ速度調整レバー13をオフ
(停止状態)にしておく必要がある。またモータスイッ
チPWを主にしゃくり上げた分を巻き取ることに使用す
る場合、これに適した速度をあらかじめ決めておくこと
でしゃくり動作を容易に行うことができる。
【0046】〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態ではモータスイッチPWと速度調整
レバー13のいずれか一方のみが使用可能であったが、
モータスイッチPWと速度調整レバー13とが同時に使
用できるようにしてもよい。たとえば、あらかじめ速度
調整レバー13を希望速度位置に設定し、モータスイッ
チPWを押してモータ12をオフにした後に再度モータ
スイッチPWが押された場合には、設定した希望速度で
の寸動巻き上げを行えるようにしてもよい。 (b)前記実施形態ではモータスイッチPWはリール本
体1のハンドル2側に配置されていたが、リール本体1
のハンドル2の逆側に配置してもよい。ここでモータス
イッチPWと速度調整レバー13とが同時に使用できる
ようにすれば両手でモータスイッチPW及び速度調整レ
バー13をそれぞれ操作できるので、巻き上げ操作中の
速度変更等の細かい動作をすることができる。 (c)前記実施形態ではモータスイッチPWが押されて
いる間モータ12を回転させていたが、モータスイッチ
PWが押されている間モータ12の回転を停止させるよ
うにしてもよい。ここでモータスイッチPWと速度調整
レバー13とが同時に使用できるようにすれば、速度調
整レバー13で連続巻き上げをしているときにモータス
イッチPWを押してモータ12の回転を停止させ、さら
にモータスイッチPWを離す操作(オン操作)によって
寸動巻き上げを行うことができる。 (d)前記実施形態ではポテンショメータ14を用いて
速度調整レバー13による回転速度を検出していたが、
リードスイッチ等を用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明における電動リールは速度調整用
のレバー部材と寸動巻き上げを行うためのスイッチ部材
とを備えている。釣り糸を巻き上げるときは通常はレバ
ー部材を操作するが、しゃくり動作を行う場合スイッチ
部材を操作する。ここではスイッチ部材を使用すること
により巻き上げ時間を任意に設定できるのでしゃくり動
作を自然に行うことができる。このように電動リールの
操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの斜
視図。
【図2】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平
面図。
【図3】前記電動リールの表示部周辺の平面図。
【図4】前記電動リールの制御ブロック図。
【図5】前記電動リールのメインルーチンを示すフロー
チャート。
【図6】スイッチ入力処理サブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図7】速度制御処理サブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図8】寸動制御処理サブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図9】各動作モード処理サブルーチンを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
10 スプール 12 モータ 13 速度調整レバー 14 ポテンショメータ 30 リール制御部 PW モータスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動リールのリール本体に装着されたスプ
    ールを回転させるモータを制御するためのモータ制御装
    置であって、 前記リール本体に揺動自在に設けられ、前記モータを停
    止状態から最大回転状態の間で任意に回転させるための
    レバー状の第1操作部材と、 前記モータのオン、オフを行う第2操作部材と、 前記第1操作部材の揺動状態に応じて前記モータを前記
    停止状態から前記最大回転状態の間で回転させる第1回
    転制御手段と、 前記第2操作部材がオン操作されている間、前記モータ
    を回転させる第2回転制御手段と、を備えた電動リール
    のモータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1操作部材は前記リール本体の一側
    に配置され、前記第2操作部材は前記第1操作部材の近
    傍に配置されている、請求項1に記載の電動リールのモ
    ータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1操作部材は前記リール本体の一側
    に配置され、前記第2操作部材は前記リール本体の他側
    に配置されている、請求項1に記載の電動リールのモー
    タ制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1操作部材は前記リール本体の側部
    前方に配置されている、請求項1から3のいずれかに記
    載の電動リールのモータ制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101842894B1 (ko) 2011-06-17 2018-05-14 가부시키가이샤 시마노 전동 릴

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