JP2000123006A - 文字列変換装置およびその方法 - Google Patents

文字列変換装置およびその方法

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JP2000123006A
JP2000123006A JP11192136A JP19213699A JP2000123006A JP 2000123006 A JP2000123006 A JP 2000123006A JP 11192136 A JP11192136 A JP 11192136A JP 19213699 A JP19213699 A JP 19213699A JP 2000123006 A JP2000123006 A JP 2000123006A
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JP11192136A
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Takeshi Inoue
健 井上
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Original Assignee
JustSystems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省入力変換において、適切な変換候補に変換
する。 【解決手段】 省入力変換の結果、複数候補がある場合
には、抽出順位決定規則に基づいて、順位を決定し(ス
テップST9)、最上位のものを候補として決定する
(ステップST10)。さらに、合致する合体規則があ
れば合体規則に基づいた合体処理を行う(ステップST
13)。例えば、表記「大きな」と表記「問題」が連続
している場合、「大きな問題」と合体される。最上位の
ものが候補として表示され(ステップST15)。確定
キーが押されると、表示された候補を確定表示する(ス
テップST19)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力文字変換装
置に関し、特に簡易操作文字入力関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】特開昭61−77957号
公報には、読み入力の煩雑操作を解消するため、既に入
力した読み文字列の先頭文字列を入力して、短縮変換キ
ーを押すと、対応する表記文字列が入力できるかな漢字
変換方法が開示されている。例えば、「にほんごじょう
ほうしょりしすてむの」と入力して変換すると、「日本
語情報処理システムにおける大きな課題に入力操作の効
率化がある」と変換すると、それぞれの文節「日本語」
「情報」「処理」「システム」「に」「おける」「大き
な」「課題」「に」「入力」「操作」「の」「効率化」
「が」「ある」について対応する読みが記憶される。そ
して、「に」と読み入力して短縮変換キーを押すと、読
みの先頭文字が「に」である「日本語」、「日本語情
報」、「日本語情報処理」、「日本語情報処理システ
ム」、「入力」が変換候補として表示される。操作者は
そのうち所望の候補を選択することにより、先頭文字だ
けを入力するだけで、かな漢字変換をすることができ
る。
【0003】しかし、上記かな漢字変換方法において
は、以下のような問題があった。入力する文章が増えれ
ば増えるほど読みの先頭文字が同じ変換候補が記憶され
る。したがって、操作者が望む候補がなかなか候補とし
て表示できないおそれがあった。
【0004】かかる問題を解決するため、先頭文字だけ
でなく、先頭から2番目の文字をも入力することも考え
られる。しかし、これでも、絞り込めない場合もあり、
また、多くの候補が表示された場合に前記2番目の文字
を入れたりする操作が煩雑となる。
【0005】この発明は上記問題を解決し、操作者の欲
する省入力文字列変換をより確実に実行させることがで
きる文字列変換装置または文字列変換方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】1)本
発明にかかるかな漢字変換方法においては、入力文字列
を変換辞書に基づいて表記文字列に変換するかな漢字変
換方法であって、変換された表記文字列と入力された入
力文字列とを対応づけた既入力文字列情報を記憶してお
き、ある入力文字列が省入力文字列変換モードにて与え
られると、この入力文字列が前記既入力文字列情報の入
力文字列の先頭文字列と合致する既入力文字列情報を特
定し、前記特定した既入力文字列情報の変換文字列につ
いてあらかじめ記憶した評価規則に基づいて評価値を演
算し、前記評価値に基づいて、前記省入力文字列の変換
候補を表示する。したがって、省入力文字列変換モード
にて変換候補が複数ある場合に、前記評価規則に基づい
て変換することができる。この評価値に基づいて変換候
補を決定することにより、操作者の選択操作が不要とな
ったり、選択する場合でも、候補を評価順に並べること
により、選択操作が容易となる。 2)本発明にかかる文字列変換方法においては、前記変
換後文字列と当該変換後文字列を特定する変換文字列特
定情報との対応情報を既入力文字列情報として記憶し、
省入力文字列変換モードにて、与えられた入力文字列
が、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情報と合致
する変換後文字列を特定し、この変換後文字列について
あらかじめ記憶した評価規則に基づいて評価値を演算
し、前記評価値に基づいて、文字列変換する。したがっ
て、省入力文字列変換モードにて変換候補が複数ある場
合に、前記評価規則に基づいて変換することができ、操
作者の選択操作が不要となったり、選択操作が容易とな
る。 3)本発明にかかる文字列変換方法においては、前記変
換文字列特定情報は、変換時に与えられた入力文字列で
あって、前記省入力文字列変換モードでは、あらかじめ
記憶した省入力キーワード特定規則に基づいて前記各既
入力変換情報の省入力キーワードを特定し、特定した省
入力キーワードが前記与えられた入力文字列と合致する
かを判断する。したがって、入力文字列と変換後文字列
を順次記憶するだけで、前記省入力文字列変換が可能と
なる。
【0007】4)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記省入力キーワード特定規則は、前記入力文字
列の先頭からの所定の文字数の文字列を抽出して、省入
力キーワードとして特定する。したがって、先頭文字が
入力されるだけで、評価規則に基づいた変換が可能とな
る。
【0008】5)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記省入力キーワード特定規則は、前記入力文字
列から、あらかじめ定められた特殊文字種の文字列を抽
出して、省入力キーワードとして特定する。したがっ
て、前記特殊文字種の文字列が含まれた入力文字列を簡
易に省入力文字列変換することができる。
【0009】6)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記既入力文字列情報は、編集対象ファイル毎に
記憶されている。したがって、前記編集対象ファイルに
よって欲する変更後文字列が異なる場合に、効率的な変
換ができる。
【0010】7)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記入力文字列入力後、変換キー以外の省入力変
換キーを操作することにより、省入力変換モードにおけ
る変換を行う。したがって、操作者は入力文字列を入力
して、所定のキーを操作するだけで、省入力文字列変換
をすることができる。
【0011】8)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記変換後文字列と当該変換後文字列を特定する
変換文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報と
して記憶し、入力文字列が与えられると、省入力変換命
令が与えられなくとも、前記各既入力変換情報の変換文
字列特定情報と合致するか否か判断し、合致する場合に
は、対応する変換後文字列を特定するとともに、あらか
じめ記憶した評価規則に基づいて演算した評価値が最も
高い変換後文字列を候補として、推測表示する。したが
って、入力文字列の一部が入力されただけで、前記評価
規則に基づいて変換することができる。これにより、省
入力可能な変換後文字列を、操作者に提示することがで
きる。
【0012】9)本発明にかかる文字列変換方法におい
ては、前記入力文字列は、入力されたアルファベット文
字列をローマ字読み規則に基づいて変換したかな読み文
字列として与えられ、前記かな読み文字列中にアルファ
ベット文字列が含まれている場合には、前記ローマ字読
み規則に基づいて変換可能なかな読み文字列を予測し、
予測したかな読み文字列に基づき、前記各既入力変換情
報の変換文字列特定情報との合致判断をする。したがっ
て、ローマ字入力が途中でも、省入力可能な変換後文字
列を、操作者に提示することができる。
【0013】10)本発明にかかる文字列変換方法にお
いては、前記候補を表示後、所定時間経過しても操作者
からの入力がない場合には、ガイダンス情報を操作者に
報知する。したがって、前記提示を見て、その意図を理
解していない操作者には、ガイダンス情報を報知するこ
とができる。
【0014】11)本発明にかかる文字列変換方法にお
いては、省入力文字列変換モードにて、前記変換文字列
特定情報と合致する変換後文字列を特定するとともに、
ひとまとまりとして入力された可能性が高い場合を記憶
させた合体規則に基づいて、この変換後文字列と連接さ
れた変換後文字列を1の変換後文字列として組み合わさ
せる。したがって、操作者が一体として認識したであろ
う変換後文字列に省入力変換することができる。
【0015】15)本発明にかかる文字列変換方法にお
いては、前記評価規則は、時系列順を原則としつつ所定
の順位繰り上げ条件に合致する場合には、例外的に順位
を繰り上げる。したがって、前記順位繰り上げ条件を適
切に設定することにより、操作者が望む変換後文字列を
省入力文字列変換することができる。
【0016】23)本発明にかかる文字列変換方法にお
いては、入力された入力文字列が入力されたローマ字の
まま無変換状態に変換された場合には、この無変換処理
された文字列を記憶しておき、ある入力文字列が省入力
文字列変換モードにて与えられると、この入力文字列の
先頭文字が、前記記憶しておいた文字列の先頭文字と合
致するか判断し、合致する場合には、その文字列に変換
する。したがって、ローマ字入力している場合に、先頭
の英字に該当するキーを入力するだけで、省入力文字列
変換することができる。
【0017】24)本発明にかかる文字列変換方法にお
いては、前記変換キーが操作された場合、通常の文字列
変換した変換候補とともに、省入力文字列変換モード移
行キーを表示し、当該キーが選択されると、省入力文字
列変換モードに移行する。したがって、誤って通常の変
換キーを操作してしまった場合でも、省入力変換モード
への移行が容易となる。
【0018】25)本発明にかかる文字列変換装置にお
いては、通常変換モードでは、前記文字列変換辞書に基
づいて、入力文字列を変換後文字列に変換するととも
に、前記変換後文字列と当該変換文字列を特定する変換
文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として
記憶する。また、省入力文字列変換モードでは、入力文
字列が与えられると、前記各既入力変換情報の変換文字
列特定情報と合致する変換後文字列を特定し、この変換
後文字列について評価規則記憶手段に記憶された評価規
則に基づいて評価値を演算し、前記評価値に基づいて文
字列変換する。したがって、省入力文字列変換モードに
て変換候補が複数ある場合に、前記評価規則に基づいて
変換することができ、操作者の選択操作が不要となった
り、選択操作が容易となる。
【0019】26)本発明にかかる記憶媒体において
は、前記コンピュータを、以下の手段を備えた装置とし
て機能させる。前記通常変換モードでは、前記文字列変
換辞書に基づいて、入力文字列を変換後文字列に変換す
るとともに、前記変換後文字列と当該変換文字列を特定
する変換文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情
報として記憶し、前記省入力文字列変換モードでは、入
力文字列が与えられると、前記各既入力変換情報の変換
文字列特定情報と合致する変換後文字列を特定し、この
変換後文字列についてあらかじめ記憶された評価規則に
基づいて評価値を演算し、前記評価値に基づいて、文字
列変換する。したがって、省入力文字列変換モードにて
変換候補が複数ある場合に、前記評価規則に基づいて変
換することができ、操作者の選択操作が不要となった
り、選択操作が容易となる。 27)本発明にかかるかな漢字変換方法においては、入
力されたアルファベット文字列をローマ字読み規則に基
づいてかな読み文字列に変換し、このかな読み文字列
を、あらかじめ記憶した文字列変換辞書に基づいて、変
換後文字列に変換するかな漢字変換方法であって、前記
変換後文字列と当該変換後文字列を特定する変換文字列
特定情報との対応情報を既入力文字列情報として記憶
し、前記かな読み文字列中にアルファベット文字列が含
まれている場合には、省入力変換命令が与えられなくと
も、前記ローマ字読み規則に基づいて変換可能なかな読
み文字列を予測し、予測したかな読み文字列に基づき、
前記各既入力変換情報の変換文字列特定情報と合致する
か否か判断し、合致する場合には、対応する変換後文字
列を特定して候補として推測表示する。したがって、ロ
ーマ字入力が途中で、かつ、操作者からの提示要求がな
くても、省入力可能な変換後文字列を操作者に提示する
ことができる。
【0020】なお、「変換文字列特定情報」とは、入力
文字列が変換された変換後文字列が複数ある場合に、ど
の変換後文字列であるかを特定するための情報であり、
既入力文字列情報を記憶する時に生成される場合も、省
入力文字列変換時に生成される場合もいずれをも含む。
なお、実施形態では先頭文字列や、特殊文字列種の数字
としたが、これに限定されず、操作者の特定動作なしに
特定でき、かつ、操作者がある程度予測できるものであ
ればどのようなものでもよい。
【0021】「与えられた入力文字列が変換文字列特定
情報と合致する」とは、完全一致する場合だけでなく、
例えば、前記先頭文字列とした場合には、確定履歴バッ
ファの読み文字列に対して、省入力変換モードにて入力
された文字列が前方一致する場合も含む。
【0022】「特殊文字種の文字列」とは、装置が自動
的に変換文字列特定情報を決定しても、操作者が当該変
換文字列特定情報を予測できるような種類の文字種であ
り、実施形態では、数字に該当する。
【0023】「文字列」とは、文字が1以上連続したも
のをいう。
【0024】「入力文字列を変換後文字列に変換する」
とは、入力された文字列をこれに対応する変換後文字列
として出力することをいい、例えば、読み文字列を入力
して表記文字列であるかな漢字混じりの文字列に変換す
る場合や、日本語の文字列を外国語の文字列に変換する
場合等も含む概念である。ここで、「出力」とは、記憶
媒体や記憶装置中のファイルやプログラムへの出力、表
示装置への出力を含む概念である。
【0025】「評価規則に基づいて評価値を演算し、前
記評価値に基づいて、前記省入力文字列の変換候補を表
示する」として、実施形態では優先度に基づいて並び替
えを行い、最上位のものを表示するようにしたが、優先
度の高い順に並べて表示するようにしてもよく、さら
に、各条件について得点を規定しておき、総合的点数で
変換候補を特定して、最上位のものまたは最上位のもの
から順番に表示するようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】[A.第1実施形態] 1.機能ブロック図の説明 本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に
示す文字列変換装置であるかな漢字変換装置1は、入力
手段3、変換辞書記憶手段5、文字列変換手段7、表示
手段9、評価規則記憶手段11および既入力文字列情報
記憶手段13を備えている。
【0027】入力手段3には、変換前の文字列が入力さ
れる。変換辞書記憶手段5は、入力文字列を変換後文字
列に変換するための文字列変換辞書を記憶する。文字列
変換手段7は、通常変換モードと省入力文字列変換モー
ドに切り換え可能であって、与えられた入力文字列を変
換後文字列に変換する。通常変換モードでは、文字列変
換辞書に基づいて、入力文字列を変換後文字列に変換す
るとともに、前記変換後文字列と当該変換文字列を特定
する変換文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情
報として既入力文字列情報記憶手段13に記憶する。ま
た、省入力文字列変換モードでは、入力文字列が与えら
れると、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情報と
合致する変換後文字列を特定し、この変換後文字列につ
いて評価規則記憶手段11に記憶された評価規則に基づ
いて評価値を演算し、前記評価値に基づいて、文字列変
換する。表示手段9は、文字列変換手段7から与えられ
た文字列を表示する。
【0028】2.ハードウェア構成 (2.1)概略 図2に示すコンピュータシステム40は、入力装置4
1、制御装置43、表示装置45および記憶装置47を
備えている。入力装置41は、各種の命令を入力するた
めのものである。記憶装置47には、与えられた命令に
基づいて所定の処理を行う文字列変換プログラムが記憶
される。制御装置43は、記憶装置47に記憶された文
字列変換プログラムによる処理に基づいて、前記命令処
理プログラムを実行する。
【0029】 (2.2)詳細図3に、図2に示すコンピュータシステム4
0をCPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を
示す。
【0030】コンピュータシステム40は、CPU2
3、メモリ27、ハードディスク26、CRT30、F
DD25、キーボード28、マウス31およびバスライ
ン29を備えている。CPU23は、ハードディスク2
6に記憶された制御プログラムにしたがいバスライン2
9を介して、各部を制御する。
【0031】この制御プログラムは、FDD25を介し
て、プログラムが記憶されたフレキシブルディスク25
aから読み出されてハードディスク26にインストール
されたものである。なお、フレキシブルディスク以外
に、CD−ROM、ICカード等のプログラムを実体的
に一体化したコンピュータ可読の記憶媒体から、ハード
ディスクにインストールさせるようにしてもよい。さら
に、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよ
い。
【0032】本実施形態においては、プログラムをフレ
キシブルディスクからハードディスク26にインストー
ルさせることにより、フレキシブルディスクに記憶させ
たプログラムを間接的にコンピュータに実行させるよう
にしている。しかし、これに限定されることなく、フレ
キシブルディスクに記憶させたプログラムをFDD25
から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピ
ュータによって、実行可能なプログラムとしては、その
ままのインストールするだけで直接実行可能なものはも
ちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、
データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらに
は、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含
む。
【0033】ハードディスク26には、かな漢字変換プ
ログラム26a、変換辞書26b、評価規則記憶部26
c、合体規則記憶部26dを有する。かな漢字変換プロ
グラム26aは、入力された読み文字列を変換辞書26
bの文字列変換辞書に基づいてかな漢字混じりの表記文
字列に変換するとともに、後述するように評価規則記憶
部26c,合体規則記憶部26dに記憶された規則に基
づいて、省入力変換モードにおいて、より操作者が欲す
るであろう候補に変換する。評価規則記憶部26c,合
体規則記憶部26dに記憶された規則については後述す
る。
【0034】メモリ27には、確定文字列バッファ27
a、読みバッファ27b、履歴バッファ27cを有す
る。確定文字列バッファ27aは変換後の表記文字列が
記憶される。読みバッファ27bには入力された読み文
字列が記憶される。履歴バッファ27cには、後述する
ように、変換後の表記文字列および入力された読み文字
列の対応関係、語幹読み長、および品詞情報が記憶され
る。なお、メモリ27にはその他、各種の演算結果等が
記憶される。
【0035】3.フローチャート つぎに、ハードディスク26に記憶されているかな漢字
変換プログラムについて、図4〜図6を用いて説明す
る。以下では、「阿望博喜さんと新田秀樹さんが会っ
て、Windowsパソコンを買いました」と変換され
た場合を、例として説明する。
【0036】まず、操作者はローマ字入力モードでキー
ボード28から、「a」を入力すると、CPU23は、
図4ステップST1にて読み入力があると判断し、読み
バッファ27bには「あ」が記憶される(ステップST
3)。CPU23は、ステップST5にて省入力変換キ
ー(図示せず)が押されない場合には、図5ステップS
T21に進み、変換キー(図示せず)が押されるか否か
判断し、押されない場合、取消キー(図示せず)が押さ
れるか否か判断する(ステップST23)。取消キーが
押されない場合、ステップST1に戻り読み入力がある
かを判断する。したがって、操作者が続けて、「mou
hirokisantonittahidekisan
gaatte,windowspasokonwoka
imashita」と入力する。これにより、読みバッ
ファ27bには「あもうひろきさんとにったひできさん
があって、ういんどwsぱそこんをかいました」と記憶
される。この状態で、操作者がキーボード28の変換キ
ーを押すと、CPU23は、変換候補をCRT30に表
示する。この場合には、「阿望博喜さんと新田秀樹さん
が会って、Windowsパソコンを買いました」と表
示されたとする。ここまでは、通常のローマ字入力の読
み文字列をかな漢字変換する場合と同様である。
【0037】CPU23は、確定キーが押されるか否か
判断しており(ステップST24)確定キーが押される
と履歴バッファ27cに、読みバッファ27bに入力さ
れた読み文字列と確定文字列バッファ27aに記憶され
た確定文字列を対応づけた履歴データとして記憶する
(ステップST25)。履歴バッファ27cに記憶され
る履歴データについて図7を用いて説明する。
【0038】なお、本実施形態においては、履歴バッフ
ァに履歴データをかな漢字変換プログラムによって認識
される文節単位に区切って記憶するようにしたが、単語
単位、自立語付属語単位等に区切ってもよい。
【0039】また、本実施形態においては、各履歴文字
列について、読みと表記との対応だけでなく、語幹読み
長およびその品詞を記憶するようにした。語幹読み長と
は、文節の全体の読みから活用語尾や助詞・助動詞等の
付属語尾を取り除いた変換しない部分の読みをいう(か
な漢字変換辞書に登録されている単語の読みに該当す
る)。
【0040】なお、ステップST24にて確定キーが押
されない場合に、ステップST21以下の処理を繰り返
す。つぎに、本発明にかかる省入力変換処理について説
明する。操作者は読みを入力して、省入力変換キーを押
す。本実施形態においては、省入力変換キーとしてTa
bキーを採用した。例えば、「に」を入力してTabキ
ーを押すと、ステップST5からステップST7に進
み、履歴バッファ27cから候補を読み出す。この場合
には、候補として読みが「に」から始まる履歴データの
表記「新田」が読み出される。
【0041】CPU23は、複数候補があるか否か判断
しており(ステップST8)、この場合複数候補がない
ので、候補として読みだした「新田」を候補として決定
する(ステップST11)。
【0042】CPU23は、合致する合体規則があるか
否か判断する(ステップST12)。合致する場合には
合体規則に基づいた合体処理を行う(ステップST1
3)。本実施形態においては、合体規則として図9に示
すように、ひとまとまりとして入力される可能性が高い
場合に合体する規則を採用した。例えば、ルール1で
は、「新田」には付属語なしで連続する名詞「秀樹」、
「さんは」が「新田秀樹さんは」と合体された「新田秀
樹さんは」が生成され、こちらが優先される。ただし、
この場合、ルール2によって、末尾分先の付属語である
「は」を削除されたものが生成され、こちらが優先され
るので、結局「新田秀樹さん」が優先されることとな
る。また、ルール3は、表記「大きな」と表記「問題」
が連続している場合、「大きな問題」と合体され、これ
が優先される。ルール4では、表記「検討・」、「対策
が」と連続して記憶されている場合、これら2つを合体
させた「検討・対策が」と生成され、これが優先され
る。なお、この場合も、ルール2で末尾の付属語が取り
除かれ、「検討・対策」が生成され、こちらが優先され
る。禁則文字とは、中点、スラッシュ、空白などであ
る。なお、この場合、優先されない候補である「検討
・」については、禁則文字「・」を削除し、「検討」を
優先度の低い候補として決定する。このように、後ろに
位置する変換後文字列の末尾が、禁則処理必要な文字列
である場合に合体を行わない場合には、その禁則文字を
削除することにより、より操作者の意図に沿った候補を
省入力変換候補を生成することができる。なお、後ろに
位置する変換後文字列の末尾が、禁則処理必要な文字列
である場合に合体を行わずに、その禁則文字を削除した
ものを、優先度が高い候補として決定するようにしても
よい。
【0043】つぎに、CPU23は、最上位のものを候
補として表示する(ステップST15)。なお、ステッ
プST12にて、合致する合体規則がない場合は、ステ
ップST13の処理は行われず、ステップST16に進
み、候補を表示する。
【0044】CPU23は、確定キーが押されるか否か
判断しており(ステップST17)、確定キーが押され
ると、表示された候補を確定表示する(ステップST1
9)。
【0045】なお、図4ステップST8にて、複数の候
補がある場合は、抽出順位決定規則に基づいて、順位を
決定する(ステップST9)。抽出順位決定規則の一例
を図8に示す。基本的には、時系列順に優先するように
するが、これを補助するルールが記憶されている。
【0046】ルール1では、例えば「日本語入力文字列
・・・」と、かな漢字変換された場合、履歴バッファ
は、表記「日本語」「入力」が連続して記憶される。こ
の場合には、抽出される表記は前側の「日本語」とす
る。これは経験則によるものである。
【0047】ルール2では、例えば、「あ」と入力して
省入力変換キーを押すと、候補しては「阿望」と「会っ
て」があるが、品詞が名詞である「阿望」が優先され
る。なお、品詞に基づく順位としては、例えば、名詞>
動詞>形容詞、副詞>接尾語というように決定しておけ
ばよい。さらに、履歴バッファに記憶されている履歴デ
ータのうち優先順位の低い品詞は、省入力変換されない
ようにしてもよい。
【0048】ルール3では、直前の確定文節と係り受け
関係にある場合、例えば、副詞の後には動詞を優先する
などである。
【0049】ルール4では、直前の確定文節と共起関係
にある場合、例えば、この場合であれば、「阿望」に続
いて、「ひ」と入力して省入力変換キーを押すと、「博
喜」と「秀樹」のうち、後で入力された「秀樹」ではな
く、「阿望」と共起関係にある「博喜」が優先されると
いうような場合である。
【0050】ルール5では、語幹読み長が長いものが優
先される。例えば、「やっきょく」と「やみ」が履歴バ
ッファに記憶されている場合、語幹読み長は前者の方が
長いから前者が優先される。これは、操作者は長い語幹
読み長のものほど、省入力変換の対象として意図するこ
とが予想されるからである。
【0051】ルール6では、通常変換にて多く入力され
るものを優先される。これは、履歴バッファに入力回数
を記憶するようにしてもよく、また、履歴バッファとは
別に、複数回入力用キャッシュを設定しておき、通常モ
ードにおける変換時にはこのキャッシュに記憶されたデ
ータを優先使用するようにすればよい。また、キャッシ
ュに記憶されたデータが用いられた場合には、キャッシ
ュの中でも上位になるようにしてもよい。
【0052】ルール7では、省入力変換モードにて多く
参照されたものを優先される。これは、履歴バッファに
入力回数を記憶するようにしてもよく、また、ルール5
と同様に、複数回入力用キャッシュを用いてもよい。
【0053】なお、図8に記載した各ルールが衝突する
場合も有り得るので、衝突した場合にいずれを優先する
かを決定しておけばよい。
【0054】CPU23は、上記ルールに基づいて、順
位を決定する(ステップST9)。そして、最上位のも
のを候補として決定する(ステップST10)。以下ス
テップST12以下の処理については、既に説明したの
で説明は省略する。
【0055】ステップST17にて、確定キーが押され
ない場合には、CPU23は、省入力変換キーが押され
たか否か判断する(ステップST30)。省入力変換キ
ーが押されない場合は、取消キーが押されたか否か判断
する(ステップST32)。
【0056】取消キーが押された場合には、終了する。
取消キーが押されない場合には、ステップST17以降
の処理を繰り返す。
【0057】ステップST30にて、省入力変換キーが
押されたと判断すると、複数候補が存在するか否か判断
する(ステップST31)。本実施形態においては、図
4ステップST8にて複数の候補がある場合とステップ
ST13の生成処理によって、候補が生成された場合の
双方とも、複数候補がある場合とした。
【0058】CPU23は、複数候補が存在する場合に
は、CRT30に選択用ダイアログボックスを表示させ
る(ステップST31)。選択用ダイアログボックスの
一例を図10に示す。図10の例は、「あ」が入力され
て省入力変換キーが押され、「阿望博喜さん」が候補と
して表示されたが、再度省入力変換キーが押された場合
の例である。この場合、第1番目の候補である「阿望博
喜さん」のつぎの候補である「阿望博喜さんと」にカー
ソルが移動している。CPU23は、いずれかの候補が
選択されれば、選択されたものを候補として確定表示す
る(ステップST35)。CPU23は、取消キーが押
されるか否か判断しており、ステップST34にて選択
されずに取消キーが押されると、処理を終了する。一
方、取消キーが押されない場合は、ステップST34へ
戻る。
【0059】また、ステップST31にて、複数候補が
存在しない場合は、「他の候補はありません」と警告表
示して(ステップST37)、図4ステップST1に戻
る。
【0060】このように、本発明にかかるかな漢字変換
方法においては、省入力変換された場合に、図8、図9
に示す規則に基づいて、最適の候補を表示するようにし
ている。したがって、操作者が変換候補を選択する煩雑
を軽減できる。
【0061】なお、図10において、変換候補アイコン
をクリックとすると、図11に示すような省入力変換に
おける変換操作ダイアログが表示される。「次候補移動
スイッチ」は、現在のカーソル位置の次の候補を選択す
るスイッチである。「前候補移動スイッチ」は、現在の
カーソル位置の前の候補を選択するスイッチである。
「次候補群移動スイッチ」は、候補がたくさんある場合
に、次の頁に表示切り替えするスイッチである。「前候
補群移動スイッチ」は、候補がたくさんある場合に、前
の頁に表示切り替えするスイッチである。「次グループ
移動スイッチ」は、候補がたくさんある場合に、つぎの
グループの先頭のカーソルを移動させるスイッチであ
る。例えば、「大阪府大阪市大淀区の太田さんは昨日、
大型トラックに接触して、重体である。」という文字列
を通常変換して、「お」と入力して省入力変換すると、
読みの先頭文字が「お」である履歴データが抽出され、
既に説明したルールに基づいて、図12Aに示すように
候補1〜9が表示される。ここで、「次候補群移動スイ
ッチ56」をクリックすると、図12Bに示すように、
第2頁の候補1〜8が表示される。この場合、第1頁の
候補1〜候補3が第1のグループで、候補4、5が第2
のグループ、候補6〜候補9および第2頁の候補1が第
3のグループ、第2頁の候補2〜5が第4のグループ、
候補6〜8が第5のグループというように、分類され
る。かかるグループは図8に示すルールで抽出した履歴
データの数だけ発生する。したがって、「次グループ移
動スイッチ」をクリックする(Tabキーを押してもよ
い)度に、次のグループの先頭の候補にカーソルが移動
する。また、「前グループ移動スイッチ」をクリックす
る(Shift+Tabキーを押してもよい)と、前の
グループの先頭の候補にカーソルが移動する。このよう
に、自動的に同じ文字列から始まる変換候補を同じグル
ープに分類して、キーを押す度に次のグループの先頭に
カーソルを移動させることにより、候補選択が簡易とな
る。
【0062】なお、「全候補表示スイッチ」は、複数の
頁に渡った候補を1頁に表示する。「先頭文字並べ替え
スイッチ」は、先頭文字で候補を並べ替える。「末尾文
字並べ替えスイッチ」は、末尾文字で候補を並べ替え
る。
【0063】また、通常モードの変換候補表示ダイアロ
グと省入力モードの変換候補表示ダイアログを交互に表
示できるようにしてもよい。例えば、通常変換モードに
おいて、図13に示すように、通常モードの変換候補表
示ダイアログに候補0として、省入力モードの変換候補
を変換モード移行キーとして表示しておき、これがクリ
ックされると、図10に示すような省入力モードの変換
候補表示ダイアログを表示するようにしてもよい。さら
に、省入力変換をするつもりでも、つい、今までの変換
キーを無意識に押してしまうことがあるけれども、逆は
少ないと考えられる。したがって、一旦変換キーで通常
変換した場合だけ、前記交互に移行できるようにしても
よい。
【0064】本実施形態においては、履歴バッファに表
記に対応する読みを全て記憶しておき、省入力変換時に
前記読みから省入力変換候補を特定する。したがって、
「おきなわかきはつちょうちょうかんのたなかさんは・
・・」と読み入力して、「沖縄開発庁長官の田中さんは
・・」と変換確定させると、「お」で「沖縄開発庁長
官」、「沖縄開発庁」、「沖縄」などの候補が表示され
るのはもちろん、読みを入力するときには頭文字でなか
った、「開発庁」や「長官」等の変換文字列をそれぞれ
「か」、「ち」で変換することができる。
【0065】本実施形態においては、省入力候補の先頭
がどの文字列から始まるかを図8に示す抽出順位決定規
則で決定し、優先度の高い省入力変換候補について、そ
の末尾の文字列がどこまでかを図9に示す合体規則で決
定している。したがって、操作者の望む省入力変換が可
能となる。
【0066】4.他の実施形態 本実施形態においては、履歴バッファに表記に対応する
読みを全て記憶しておき、省入力変換時に所定の省入力
キーワード特定規則に基づいて、前記読みからその表記
を特定するキーワードを決定して、合致判断するように
した。しかし、これに限定されず、履歴バッファに記憶
する際に、省入力キーワード特定規則に基づいてキーワ
ードを特定して記憶するようにしてもよい。例えば、省
入力キーワード特定規則が「読みの先頭文字」である場
合には、先頭文字列だけが記憶される。
【0067】また、省入力キーワード特定規則として、
キーワードを先頭からの文字列としたが、特殊種類の文
字列をキーワードとしてもよい。例えば、「先端部11
5に突起116を押圧し・・・」とかな漢字変換された
場合、「115」と入力されて省入力変換キーが押され
ると、「先端部115」が変換候補となる。突起116
についても同様である。このように、自動的にキーワー
ドを決定しても、操作者が当該キーワードを予測できる
ような種類の文字種であればどのようなものでもよく、
例えば、ギリシャ文字等であってもよい。また、何をキ
ーワードとして記憶するかを選択できるようにしてもよ
い。
【0068】前記既入力文字列情報である履歴データ
は、編集対象のファイル毎に記憶し、再編集の時に編集
対象ファイルごとに自動または手動で切り替えるように
してもよい。これにより、より適切な候補に変換するこ
とができる。また、操作者毎にこれを切り替え可能とし
てもよい。さらに、一覧表示できるようにしてもよい。
一覧表示の際には、所定の規則、例えば50音順等によ
り並び替えて表示するようにしてもよい。
【0069】本実施形態においては、表記に対して読み
の先頭文字が入力された文字と合致する場合に変換候補
とするようにした。しかし、ローマ字入力の際には、省
入力変換モードで入力される入力文字列の先頭文字が、
前記変換後文字列の先頭文字と合致する場合には、これ
を変換候補として抽出するようにしてもよい。例えば、
図7の例では、「W」が入力されて省入力変換キーが押
されると、「Windows」が候補として抽出される
ようにしてもよい。これにより、ローマ字入力処理に
て、先頭の英字に該当するキーを入力するだけで、省入
力文字列変換することができる。なお、1文字目だけで
なく、2文字目、3文字目が入力された場合も同様に省
入力変換可能である。また、上記実施形態と同様に、複
数の候補がある場合には、図8、図9のような規則によ
って最適な候補に変換されるようにしてもよい。
【0070】また、ローマ字入力の場合には、読み文字
列にアルファベットが混在している状態で、ローマ字読
み規則に基づいて変換可能なかな読み文字列を予測し、
予測したかな読み文字列に基づき、前記省入力変換候補
との合致判断をするようにしてもよい。
【0071】例えば、「か」で始まる省入力変換候補と
して「監修委員会」が記憶されている場合に、「か」、
「かん」と入力して、省入力変換キーを押すと、「監修
委員会」が候補として表示される。一方、「かn」、
「かんs」、「かんsy」と入力された段階で、省入力
変換キーを押すと、省入力候補にはかかる読み文字列か
ら始まるものがないと判断され変換できないおそれがあ
る。そこで、このような場合には、アルファベット入力
が未完成であっても、完成される可能性のある読み文字
列を有する省入力候補に変換される。
【0072】例えば、アルファベット「n」の読みは
「n,ん、な〜の、にゃ〜にょ」で、「k」は「k、か
〜こ,きゃ〜きょ、っか〜っこ、っきゃ〜っきょ」が候
補として考えられる。したがって、読み文字列「かn」
は、読みが「かん、かな〜かの、かにゃ〜かにょ」から
始まる省入力変換候補を表示する。
【0073】これにより、例えば、「赤(あか)」、
「朝(あさ)」、「圧勝(あっしょう)」が省入力候補
として記憶されている場合、「あs」では、「朝(あ
さ)」、「圧勝(あっしょう)」が候補として表示され
るが、「あっs」では、「圧勝(あっしょう)」が候補
として表示される。なお、この場合にアルファベット2
文字以上の場合にのみ変換することにより、より、適切
な候補を表示することができる。また、ローマ字かな変
換規則テーブルを操作者がカスタマイズしている場合で
も、これを参照して省入力変換を行えばよい。
【0074】また、単語単位で前方一致する候補を省入
力変換候補として検索するだけでなく、複数文節に渡っ
て前方一致する候補を省入力変換候補として検索するよ
うにしてもよい。例えば、「大入社式が行われた東京・
・・・」という文章については、履歴バッファに、「大
(だい)」と「入社式(にゅうしゃしき)」は別の単語
として記憶される。したがって、読み文字列「だいに」
と入力した段階で、省入力変換キーが押されると、複数
の文節「大」および「入社式」に渡って一致判断を行う
ようにすればよい。これにより、柔軟に省入力変換が可
能となる。
【0075】さらに、読み文字列の先頭が特殊な符号で
ある場合には、これを無視して、次の読み文字から、省
入力変換候補を検索するようにしてもよい。例えば、読
み文字列「と」から始まる変換候補として「徳島県」が
履歴バッファに記憶されている場合に、読み文字列「)
と」として省入力変換キーを押した場合には、先頭の読
み文字列「)」をスキップして、省入力変換候補を検索
するようにすればよい。なお、この場合、スキップ処理
する符号は予め決めておけばよい。例え
ば、「」()[]:,.。、等である。
【0076】本実施形態においては、最上位の優先度の
候補を表示するようにしたが、当初から優先度順に複数
候補表示するようにしてもよい。
【0077】また、先頭文字から1文字でなく、2文字
またはそれ以上が入力されて省入力変換キーが押され、
複数の候補が存在する場合には同様にして、操作者の意
図に沿った変換候補を表示することができる。
【0078】また、本実施形態においては、複数候補が
ある場合に最上位の候補に絞ってから、合体処理をする
ようにしたが、全候補について合体処理を行ってから、
評価値を演算するようにしてもよい。
【0079】すなわち、図8に示す抽出規則も図9に示
す合体規則も、省入力変換において、操作者の要望に合
致した変換候補に変換する為の規則である点では同じで
ある。
【0080】本実施形態においては、履歴バッファに品
詞情報を記憶するようにしたが、変換時には記憶せず、
判断時に読みおよび表記から辞書検索して、品詞を取得
するようにしてもよい。
【0081】なお、履歴バッファへの記憶形態について
は、読みと表記との対応関係が分かるものであればどの
ようなものでもよく、例えば、表記バッファにはアドレ
スを付けて表記を順次記憶し、読みバッファにもアドレ
スを付けて読みを順次記憶し、履歴バッファには、アド
レスを示すポインタを記憶するようにしてもよい。
【0082】上記実施形態においては、日本語IMEの
場合について説明したが、キーボードに存在しない文字
を入力する他の言語、例えば、中国語、韓国語等につい
ても同様に適用することができる。
【0083】上記実施形態においては、図1に示す機能
を実現する為に、CPU23を用い、ソフトウェアによ
ってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全
てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現して
もよい。
【0084】[B.第2実施形態]第1実施形態におい
ては、省入力変換キーを押すことにより、省入力変換モ
ードに移行するようにしたが、入力文字列の前に、あら
かじめ定めた特殊文字、例えば「@」を挿入し、通常の
変換キーが押された場合には、省入力変換モードにおけ
る入力であると認識するようにしてもよい。
【0085】また、省入力変換キーを押すことなく、省
入力変換モードへ移行するようにしてもよい。例えば、
既に省入力候補として、「徳島県徳島市川内町」、「徳
島県徳島市」、「徳島県」、「徳島市」、「遠い」が記
憶されており、読み文字列「とく」が入力された段階
で、図14に示すように、読み文字列の下部に、省入力
候補のうち、最も評価の高い変換後文字列を自動的に表
示するようにしてもよい。このようにして、操作者に省
入力変換候補を提示できるので、省入力変換機能を積極
的な利用を考えていない操作者や、省入力候補の存在を
把握していない操作者にも、省入力変換機能の採用を促
すことが可能となる。
【0086】この場合のフローチャートを図16に示
す。操作者は第1実施形態と同様に、読み文字列を入力
する。CPU23は、読み文字列が入力されるか否か判
断しており(図16ステップST51)、読み文字列が
入力されると、読みバッファに記憶する(ステップST
53)。CPU23は、履歴バッファ(図7参照)から
省入力候補の読みを抽出して、読みバッファに記憶され
た読み文字列に合致するものがあるか否か判断する(ス
テップST55)。合致するものがない場合には、ステ
ップST51以下の処理を繰り返す。
【0087】一方、合致するものがある場合には、CP
U23は、最も評価値の高い変換後文字列を候補として
特定する(ステップST57)。評価値の決定手法につ
いては説明は省略する。CPU23は、前記特定した候
補を図14に示すようにツールチップ61に表示する。
これにより、候補者に省入力変換が可能であることを報
知することができる。操作者は表示された候補を見て、
自分が入力しようとする文字列である場合には、省入力
変換確定キーを押す。本実施形態においては、シフトキ
ーとエンターキーが同時に押されると、省入力変換確定
キーが押されたと判断するようにした。CPU23は、
省入力変換確定キーが押されるか否か判断しており(ス
テップST61)、押された場合には、ツールチップ6
1の文字列に変換する(ステップST63)。これによ
り、操作者は簡易に省入力変換可能となる。
【0088】一方、ステップST61にて、省入力変換
確定キーが押されない場合には、CPU23は、省入力
変換キーが押されたか否か判断する(ステップST6
4)。すなわち、操作者は図14に示すツールチップ6
1の表示を見て、省入力変換可能であることが分かるの
で、表示された候補が所望の変換候補でなく、かつ、他
の省入力変換候補の表示を望む場合には、省入力変換キ
ーを押せばよい。これにより、図6ステップST31の
処理が行われる。
【0089】一方、省入力変換キーが押されない場合に
は、CPU23は、所定時間経過したか否か判断する
(ステップST65)。本実施形態においては、所定時
間を2秒とした。所定時間経過していなければ、ステッ
プST61の処理を繰り返す。所定時間経過すると、C
PU23は、図15に示すように、省入力変換候補とと
もにガイダンスをツールチップ61に表示する。この場
合には、省入力変換候補として、「徳島県徳島市川内
町」を確定入力するためには、シフトキーと同時にエン
ターキーを押せばよく、他の省入力候補表示させるに
は、タブキーを押せばよいことがガイダンス表示されて
いる。
【0090】操作者はかかるガイダンスを見て、ツール
チップに表示された文字列に省入力変換するか、他の省
入力候補を表示するか、そのまま読み文字列の入力を続
けるかを判断することができる。
【0091】操作者は、表示された省入力変換文字列へ
の変換を希望する場合には、省入力変換確定キーを押せ
ばよい。これにより、省入力変換処理が行われる(ステ
ップST63)。一方、他の省入力候補を表示させる場
合には、省入力変換キーを押す。CPU23は、省入力
変換確定キーが押されない場合には、省入力変換キーが
押されるか否か判断しており(ステップST71)、省
入力変換キーが押されると、図6ステップST31以下
の処理を行う。また、そのまま読み文字列の入力を続け
る場合には、読み文字列を入力すればよい。これによ
り、ステップST51以下の処理が繰り返される。
【0092】このように、所定時間キー入力がない場合
には、ガイダンスを表示することにより、省入力変換機
能にあまり慣れていない操作者に対して、省入力変換処
理を促すことができる。
【0093】なお、読み文字列を修正するために、カー
ソルが読み文字列の末尾以外にある場合には、上記自動
候補表示処理(図16参照)は行わないようにすればよ
い。
【0094】本実施形態においては、省入力変換候補を
推測して、入力の読み文字列の近傍に表示している。し
かし、場合によっては、かかる省入力変換候補の表示が
煩わしい場合がある。そこで、候補の確度が高いと判断
した場合にのみ、前記自動候補表示を行うようにしても
よい。
【0095】前記確度については、例えば、以下のよう
な規則を設けることができる。
【0096】規則1:入力読み長が3文字以上である場
合に前記候補表示を行う。
【0097】規則2:推測変換候補の読み長が、現在入
力している読み長の所定倍数以上である場合に、前記候
補表示を行う。例えば、所定倍数とは1.5倍、2倍等
自由に想定することができる。かかる倍数は省入力変換
のメリットを考慮して任意に設定すればよい。
【0098】規則3:入力モードが英数入力固定モード
である場合に、読み長が1文字または2文字以上である
場合に前記候補表示を行う。特に、日本語IMEが、ロ
ーマ字入力モードでも、特定キー(例えば、シフトキ
ー)を押しながらアルファベットキー(A〜Z)を押す
と、英数入力固定モードに設定できるようになっている
場合には、より有効である。
【0099】規則4:その読みに対応する省入力変換候
補が、英数字またはカタカナだけで構成された候補であ
る場合には、入力読み長が1文字または2文字以上であ
る場合に前記候補表示を行う。
【0100】例えば、読み文字列「しみ」で、履歴に3
つの候補「シミュレーション」、「シミュレート」、
「清水」があった場合、第1番目を採用した場合には、
この段階では、2文字しか入力されていないので推測変
換候補は表示されない。これに対して、この規則を採用
した場合には、履歴に読み文字列「しみ」で始まる候補
が、「シミュレーション」、と「シミュレート」しかな
い場合には、2文字入力された段階で候補表示されるこ
とになる。読み文字列「うぃ」で、履歴に候補「ウィン
ドウズ」、「Windows」しかない場合も同様であ
る。特に、ローマ字入力モードにて、「Window
s」というような英数字を変換しようとする場合に入力
が容易となる。
【0101】さらに、カタカナ表記に特有の「ぁぃぅぇ
ぉ」や長音を含む読みの場合には、よりカタカナの候補
であると推測できる。例えば、読み文字列「でー」で、
履歴に候補「データベース」、「データアクセス」が記
憶されている場合である。
【0102】また、既に「http://www.justsystem.co.j
p」が履歴に存在する場合に、ローマ字入力モードに
て、「htt」と入力して、読み文字列として「hっ
t」と変換された場合も同様である。
【0103】また、以前にある入力文字列から省入力変
換文字列に変換された場合に、その関係を記憶してお
き、読み文字列長にかかわらず、ツールチップに表示す
るようにしてもよい。また、確定文節と共起される省入
力変換文字列についても、同様である。
【0104】また、確定履歴中に複数存在する場合(履
歴バッファに複数回記憶されている場合)には、入力読
み長が1文字または2文字以上である場合に前記候補表
示を行うようにしてもよい。なお、その都度、判断して
も、予め、複数存在することを記憶しておいてもよい。
【0105】このように、省入力変換候補を推測するか
の判断としては、候補の表記種、入力モード、省略可能
となる読みや表記文字数、過去の省入力変換結果等で判
断することができる。また、以前推測変換候補として表
示したが無視された場合には、同じ入力について表示し
ないようにしてもよい。すなわち、過去の省入力変換結
果に基づいて判断することができる。
【0106】なお、ツールチップ61の表示位置は、操
作者に注意喚起できればよいので、読み文字列の近傍で
あれば、当該文字列の下部以外でもよい。さらに、近傍
でなくともよく、例えば、遠くに離して表示するととも
に、省入力変換候補があることが分かるように、読み文
字列をフラッシュ表示したり、警告音を鳴らしたりする
ようにしてもよい。すなわち、推測表示できるものであ
ればその表示形態は問わない。また、ツールチップ以外
の形式で表示してもよい。
【0107】前記省入力変換候補一覧から、操作者が特
定した候補を削除できるようにしてもよい。
【0108】また、前記確度について候補として推測表
示するか否かを決定するしきい値を操作者が設定できる
ようにしてもよい。これにより、操作者の好みに応じ
て、角度の高い候補だけを表示したりすることができ
る。
【0109】例えば、以下のようにレベル設定できるよ
うにしてもよい。第1レベル(頻度小)では、読み文字
列長が4文字以上でかつ、履歴バッファに複数回記憶さ
れた文字列を推測変換候補として表示する。第2レベル
(頻度中)では、読み文字列長が3文字以上でかつ、履
歴バッファに複数回記憶された何度も入力された文字列
を推測変換候補として表示する。第3レベル(頻度大)
では、読み文字列長が2文字以上であれば推測変換候補
を表示する。これにより、うるささを感じさせないを重
視するユーザ、推測変換を常用を希望するユーザ、キー
入力初心者のユーザなど、ユーザに応じて省入力変換を
活用することができる。
【0110】また、上記実施形態においては、前記確度
がしきい値を超える場合には、推測変換候補が表示され
る。したがって、操作者によっては煩わしい場合があ
る。したがって、操作者が望む読み文字列が入力が終了
するまで(変換キーが押されるまで)は、変換候補非表
示モードに切り換えられるようにしてもよい。例えば、
推測変換候補が表示された状態で非表示切り換えキー
(Endキー)を押すと、読み文字列入力中は、推測変
換候補が表示されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるかな漢字変換装置1の機能ブロ
ック図である。
【図2】図1に示すかな漢字変換装置1のハードウエア
構成の一例を示す図である。
【図3】図2に示すかな漢字変換装置40をCPU23
を用いて実現したハードウエア構成の一例を示す図であ
る。
【図4】変換処理のフローチャートである。
【図5】変換処理のフローチャートである。
【図6】変換処理のフローチャートである。
【図7】履歴バッファのデータ構造を示す図である。
【図8】抽出順位決定ルールの一例を示す。
【図9】合体規則の一例を示す。
【図10】選択用ダイアログボックスの一例を示す。
【図11】変換操作ダイアログの一例を示す。
【図12】省入力変換時の候補を表示するダイアログボ
ックスの一例を示す。
【図13】通常変換時の候補を表示するダイアログボッ
クスの一例を示す。
【図14】推測省入力変換候補の表示の一例を示す。
【図15】推測省入力変換におけるガイダンスの表示の
一例を示す。
【図16】推測省入力変換処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
3・・・・・入力手段 5・・・・・変換辞書記憶手段 7・・・・・文字列変換手段 9・・・・・表示手段 11・・・・・評価規則記憶手段 13・・・・・既入力文字列情報記憶手段 23・・・CPU 27・・・メモリ

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力文字列を変換辞書に基づいて表記文字
    列に変換するかな漢字変換方法であって、 変換された表記文字列と入力された入力文字列とを対応
    づけた既入力文字列情報を記憶しておき、 ある入力文字列が省入力文字列変換モードにて与えられ
    ると、この入力文字列が前記既入力文字列情報の入力文
    字列の先頭文字列と合致する既入力文字列情報を特定
    し、 前記特定した既入力文字列情報の変換文字列についてあ
    らかじめ記憶した評価規則に基づいて評価値を演算し、
    前記評価値に基づいて、前記省入力文字列の変換候補を
    表示すること、 を特徴とするかな漢字変換方法。
  2. 【請求項2】入力文字列を、あらかじめ記憶した文字列
    変換辞書に基づいて、変換後文字列に変換する文字列変
    換方法であって、 前記変換後文字列と当該変換後文字列を特定する変換文
    字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として記
    憶し、 省入力文字列変換モードにて、与えられた入力文字列
    が、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情報と合致
    する変換後文字列を特定し、この変換後文字列について
    あらかじめ記憶した評価規則に基づいて評価値を演算
    し、前記評価値に基づいて、文字列変換すること、 を特徴とする文字列変換方法。
  3. 【請求項3】請求項2の文字列変換方法において、 前記変換文字列特定情報は、変換時に与えられた入力文
    字列であって、 前記省入力文字列変換モードでは、あらかじめ記憶した
    省入力キーワード特定規則に基づいて前記各既入力変換
    情報の省入力キーワードを特定し、特定した省入力キー
    ワードが前記与えられた入力文字列と合致するかを判断
    すること、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の文字列変換方法において、 前記省入力キーワード特定規則は、前記入力文字列の先
    頭からの所定の文字数の文字列を抽出して、省入力キー
    ワードとして特定すること、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項3の文字列変換方法において、 前記省入力キーワード特定規則は、前記入力文字列か
    ら、あらかじめ定められた特殊文字種の文字列を抽出し
    て、省入力キーワードとして特定すること、 を特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項2の文字列変換方法において、 前記既入力文字列情報は、編集対象ファイル毎に記憶さ
    れていること、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項2の文字列変換方法において、 前記入力文字列入力後、変換キー以外の省入力変換キー
    を操作することにより、省入力変換モードにおける変換
    を行うこと、 を特徴とするもの。
  8. 【請求項8】入力文字列を、あらかじめ記憶した文字列
    変換辞書に基づいて、変換後文字列に変換する文字列変
    換方法であって、 前記変換後文字列と当該変換後文字列を特定する変換文
    字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として記
    憶し、 入力文字列が与えられると、省入力変換命令が与えられ
    なくとも、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情報
    と合致するか否か判断し、合致する場合には、対応する
    変換後文字列を特定するとともに、あらかじめ記憶した
    評価規則に基づいて演算した評価値が最も高い変換後文
    字列を候補として、推測表示すること、を特徴とする文
    字列変換方法。
  9. 【請求項9】請求項8の文字列変換方法において、 前記入力文字列は、入力されたアルファベット文字列を
    ローマ字読み規則に基づいて変換したかな読み文字列と
    して与えられ、 前記かな読み文字列中にアルファベット文字列が含まれ
    ている場合には、前記ローマ字読み規則に基づいて変換
    可能なかな読み文字列を予測し、予測したかな読み文字
    列に基づき、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情
    報との合致判断をすること、 を特徴とする文字列変換方法。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9の文字列変換方
    法において、 前記候補を表示後、所定時間経過しても操作者からの入
    力がない場合には、ガイダンス情報を操作者に報知する
    こと、 を特徴とする文字列変換方法。
  11. 【請求項11】請求項2または請求項8の文字列変換方
    法において、 前記変換文字列特定情報と合致する変換後文字列を特定
    するとともに、ひとまとまりとして入力された可能性が
    高い場合を記憶させた合体規則に基づいて、この変換後
    文字列と連接された変換後文字列を1の変換後文字列と
    して組み合わさせること、 を特徴とするもの。
  12. 【請求項12】請求項11の文字列変換方法において、 前記所定の合体規則は、付属語なしで連接している場合
    に、前記合体を行うこと、 を特徴とするもの。
  13. 【請求項13】請求項11の文字列変換方法において、 前記所定の合体規則は、連体修飾語と名詞で構成されて
    いる場合に、前記合体を行うこと、 を特徴とするもの。
  14. 【請求項14】請求項11の文字列変換方法において、 前記所定の合体規則は、後ろに位置する変換後文字列の
    末尾が、禁則処理必要な文字列である場合に、前記合体
    を行うこと、 を特徴とするもの。
  15. 【請求項15】請求項2または請求項8の文字列変換方
    法において、 前記評価規則は、時系列順を原則としつつ所定の順位繰
    り上げ条件に合致する場合には、例外的に順位を繰り上
    げること、 を特徴とするもの。
  16. 【請求項16】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、同じ変換文字列特定情報で特
    定される変換後文字列が連続する場合であること、 を特徴とするもの。
  17. 【請求項17】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、単体で現れやすい品詞である
    こと、 を特徴とするもの。
  18. 【請求項18】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、直前に確定させた確定文節と
    係り受け関係がある場合であること、 を特徴とするもの。
  19. 【請求項19】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、直前に確定させた確定文節と
    の共起関係がある場合であること、 を特徴とするもの。
  20. 【請求項20】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、前記各既入力変換情報の入力
    文字列の語幹読み長が長い場合であること、 を特徴とするもの。
  21. 【請求項21】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、通常モードにおける変換後文
    字列の入力頻度が多い場合であること、 を特徴とするもの。
  22. 【請求項22】請求項15の文字列変換方法において、 前記順位繰り上げ条件は、省入力変換モードで入力され
    た変換後文字列の入力頻度が多い場合であること、 を特徴とするもの。
  23. 【請求項23】ローマ字入力された入力文字列を変換辞
    書に基づいて表記文字列に変換するかな漢字変換方法で
    あって、 入力された入力文字列が入力されたローマ字のまま無変
    換状態に変換された場合には、この無変換処理された文
    字列を記憶しておき、 ある入力文字列が省入力文字列変換モードにて与えられ
    ると、この入力文字列の先頭文字が、前記記憶しておい
    た文字列の先頭文字と合致するか判断し、合致する場合
    には、その文字列に変換すること、 を特徴とするかな漢字変換方法。
  24. 【請求項24】請求項7の文字列変換方法において、 前記変換キーが操作された場合、通常の文字列変換した
    変換候補とともに、省入力文字列変換モード移行キーを
    表示し、当該キーが選択されると、省入力文字列変換モ
    ードに移行すること、 を特徴とするもの。
  25. 【請求項25】A)入力文字列を変換後文字列に変換す
    るための文字列変換辞書を記憶する変換辞書記憶手段、 B)通常変換モードと省入力文字列変換モードに切り換
    え可能な文字列変換手段であって、入力文字列を変換後
    文字列に変換する文字列変換手段、 C)前記文字列変換手段から与えられた文字列を表示す
    る表示手段、を備えた文字列変換装置であって、 D)前記文字列変換手段は、 d1)前記通常変換モードでは、前記文字列変換辞書に基
    づいて、入力文字列を変換後文字列に変換するととも
    に、前記変換後文字列と当該変換文字列を特定する変換
    文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として
    記憶し、 d2)前記省入力文字列変換モードでは、入力文字列が与
    えられると、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情
    報と合致する変換後文字列を特定し、この変換後文字列
    について評価規則記憶手段に記憶された評価規則に基づ
    いて評価値を演算し、前記評価値に基づいて、文字列変
    換する、を特徴とする文字列変換装置。
  26. 【請求項26】コンピュータをかな漢字変換装置として
    機能させるプログラムを記憶した記憶媒体において、 前記プログラムは、前記コンピュータを、以下の手段を
    備えた装置として機能させること、 A)入力文字列を変換後文字列に変換するための文字列
    変換辞書を記憶する変換辞書記憶手段、 B)通常変換モードと省入力文字列変換モードに切り換
    え可能な文字列変換手段であって、入力文字列を変換後
    文字列に変換する文字列変換手段、 C)前記文字列変換手段から与えられた文字列を表示す
    る表示手段、を備えた文字列変換装置であって、 D)前記文字列変換手段は、 d1)前記通常変換モードでは、前記文字列変換辞書に基
    づいて、入力文字列を変換後文字列に変換するととも
    に、前記変換後文字列と当該変換文字列を特定する変換
    文字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として
    記憶し、 d2)前記省入力文字列変換モードでは、入力文字列が与
    えられると、前記各既入力変換情報の変換文字列特定情
    報と合致する変換後文字列を特定し、この変換後文字列
    についてあらかじめ記憶された評価規則に基づいて評価
    値を演算し、前記評価値に基づいて、文字列変換する、 を特徴とするプログラムを記憶した記憶媒体。
  27. 【請求項27】入力されたアルファベット文字列をロー
    マ字読み規則に基づいてかな読み文字列に変換し、この
    かな読み文字列を、あらかじめ記憶した文字列変換辞書
    に基づいて、変換後文字列に変換するかな漢字変換方法
    であって、 前記変換後文字列と当該変換後文字列を特定する変換文
    字列特定情報との対応情報を既入力文字列情報として記
    憶し、 前記かな読み文字列中にアルファベット文字列が含まれ
    ている場合には、省入力変換命令が与えられなくとも、
    前記ローマ字読み規則に基づいて変換可能なかな読み文
    字列を予測し、予測したかな読み文字列に基づき、前記
    各既入力変換情報の変換文字列特定情報と合致するか否
    か判断し、合致する場合には、対応する変換後文字列を
    特定して候補として推測表示すること、 を特徴とするかな漢字変換方法。
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