JP2007034834A - 電子機器、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

電子機器、プログラム、及びプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明によれば、表示されたデータ中の選択された行において、その行に含まれる語句の中で、辞書データに存在する見出し語を検索し、検索した見出し語のリストを表示することが可能となる。
【解決手段】見出し語に対して解説データを有する辞書データ記憶手段を具備し、表示用の電子データを出力する電子機器において、表示させた電子データから1行又は複数行を選択する行選択手段と、前記行選択手段で選択された行から語句を抽出する語句抽出手段と、前記語句抽出手段で抽出された語句と一致する見出し語を辞書データ記憶手段から検索する検索手段と、前記検索手段で検索された見出し語を表示させる表示制御手段とを備えた電子機器を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、辞書を含む電子データの解説データを表示させることができる機器において、解説データから辞書の見出し語を抽出する機能を有する電子機器に関する。
従来、表示しているデータから見出し語を抽出する技術としては、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4に記載されたものがある。
特許文献1に開示されている「辞書情報表示方式」は、表示されている文章中の不明な単語をカーソル等でなぞり、その単語を辞書データから検索し、検索した単語の情報を表示するものである。
また、特許文献2の「電子ブック装置」は、表示された文章中の指定された語句が、辞書の見出し語に存在しない変化形または複合語であるために、その語句の意味を表示できない場合、表示された文章を解析し、変化形の語句の原形を抽出し、その意味を表示したり、または、複合語を辞書の見出し語単位に分割して抽出し、その意味を表示するものである。
また、特許文献3の「電子辞書引き装置」は、表示された文章中で、カーソル等で指示している文字が含まれている語句を抽出し、更に抽出した語句の前後方向にある1個以上の語句を抽出し、抽出した語句の情報を表示するものである。
また、特許文献4の「電子辞書」は、表示された文章中の1文字をカーソルで選択し、選択された文字を先頭位置として、終了位置をカーソルで選択し、先頭位置から終了位置の範囲の中で、辞書に存在する見出し語の一覧を表示するものである。また、終了位置を決定する方法として、選択した先頭位置から1文字ずつ後ろに延ばした範囲の中で、辞書の見出し語として存在する文字までを終了位置とする方法であったり、先頭位置の文字が漢字の場合は、先頭位置から後ろの方向に、平仮名またはカタカナがある直前までの文字を終了位置とする方法や、平仮名またはカタカナを介して再び漢字が存在する直前までの文字を終了位置とする方法が示され、先頭位置から、上記のように決定した終了位置までの範囲の中で、辞書の見出し語に存在する見出し語の一覧を表示するものである。
特開平3−220657号公報 特開平4−137070号公報 特開平7−160719号公報 特開2003−85182号公報
従来技術においては、特許文献1に開示されているように、表示されている文章中の意味が不明な語句をカーソル等でなぞると、その語句の辞書上の意味を表示することが可能であった。しかし、ユーザーが意味を知りたい語句をカーソルでなぞるためには、まず、その語句の先頭にカーソルを移動させる操作と、移動したカーソルの位置を決定する操作を行い、知りたい語句の先頭位置を決定した後、更に、知りたい語句の終了位置にカーソルを移動させる操作と、移動したカーソルの位置を決定する操作が必要となる。そのため、知りたい語句の選択を行うための操作が煩雑となり、語句の選択にユーザーがかなり気を使って、正確にカーソルの移動と決定を行う必要があり、ユーザーにとって、非常に不便なものであった。
また、特許文献2では、特許文献1と同様に、表示されている文章の中で、意味が不明な語句を選択すると、その語句の辞書上の意味を表示するものであるが、ユーザーが意味を知りたい語句を選択するまでの方法が異なる。その方法は、まず、意味を知りたい語句が含まれる文章の範囲を決定するために、その範囲の始点と終点をそれぞれペンで指示し、その指示した範囲内で、形態素解析と構文解析を行い、単語単位に分割した後、それらの単語を辞書から検索し、検索した単語のリストを表示するというものであった。そのため、意味を知りたい単語を指定するために、単語が含まれる範囲の始点と終点の2箇所の決定が必要となり、操作が煩雑となっていた。
また、特許文献3では、特許文献1や特許文献2のように、表示された文章中で、意味が不明な語句の先頭文字から終了文字までを、カーソル移動やペンを用いて範囲指定するという操作の必要がなく、意味が不明な語句の中の1文字をカーソルで指示するだけで、その語句の意味を知ることが可能である。更に、その語句の前後に位置する1個以上の語句の意味も同時に表示可能であるため、意味が不明な語句を調べた後、その語句の前後の語句の意味を知りたい場合に、再度、前後の語句を選択する必要がなく、操作の効率化が期待できる。
しかし、特許文献3は、特許文献1や特許文献2のように、表示している文章の中で、見出し語の検索を行う文章の範囲や、意味を知りたい語句そのものの範囲の指定を行っていないため、カーソルで指定している語句の前後に位置している語句の中で、いくつの語句に関する意味を表示するかという、意味を表示する語句の個数の設定が必要である。その個数の設定には、設定を行うための画面を表示させ、個数を入力する必要があり、ユーザーにとっては、非常に不便であった。例えば、複数の語句に関する意味が表示されているとき、更に範囲を広げて、1つ前または、1つ後ろの語句の意味を知りたいときは、上記の設定値を変更する画面を表示させ、上記の設定値の入力を行った後、再度カーソルによる語句の指定を行う必要があり、ユーザーにとっては、使い勝手がよいものとは言えなかった。また、意味を表示する語句の範囲を広げる他の方法として、カーソルを移動させて、指示する語句を変更するとともに、指示した語句の前後の意味を表示する語句の範囲を変更する方法が考えられるが、意味を知りたい語句が、その範囲内に入るかどうかを見ながら、カーソルを移動させる位置を決定する必要があり、非常に使い勝手が悪かった。
また、特許文献4では、特許文献3と同様に、意味が不明な語句および、その語句が含まれる文章の範囲指定を行う必要がなく、語句の先頭をカーソルで指示するだけで、その語句の意味を表示することが可能である。更に、カーソルで指示した文字を先頭文字として、文章中の見出し語を全て表示することも可能である。文章中の見出し語を抽出する方法は、具体的には、カーソルで指示された文字を先頭文字として、先頭文字から1文字ずつ後ろに延ばすごとに、その範囲の語句を見出し語として辞書から検索し、検索できなくなった時点で、先頭文字から1つずつ後ろに延ばした範囲の語句の抽出と、その語句が辞書の見出し語にあるかどうかの検索を終了するというようなものである。そのため、意味が不明な語句を含め、カーソルで指示した文字を先頭文字とする見出し語を、自動的に文章中から検索し、全て表示するので、ユーザは、表示された見出し語の中から、意味を知りたい語句を選択するだけでよいので、操作の効率化を期待できる。しかし、意味が不明な語句の先頭文字にカーソル位置を合わせるという、正確性を要求される操作は必要であり、やはり、その操作はユーザーにとっては煩わしいものである。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、表示されている文章中において、意味を知りたい語句を容易に選択できるようにして、その語句の解説データを容易に参照できるようにした電子機器並びにその制御を実行させるためのプログラムとそのプログラムを記録してなる記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係わる電子機器は、見出し語に対して解説データを有する辞書データ記憶手段を具備し、表示用の電子データを出力する電子機器において、
表示された電子データの1行又は複数行を選択する行選択手段と、前記行選択手段で選択された行から語句を抽出する語句抽出手段と、前記語句抽出手段で抽出された語句と一致する見出し語を辞書データ記憶手段から検索する検索手段と、前記検索手段で検索された見出し語を表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る見出し語表示方法は、表示された文字情報の中から1行又は複数行を選択するステップと、選択された行から語句を抽出するステップと、抽出された語句と一致する見出し語を検索するステップと、検索された見出し語を表示させるステップとを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、見出し語に対して解説データを有する辞書データ記憶手段を具備し、表示用の電子データを出力する電子機器に、表示された電子データの1行又は複数行を選択する行選択手段と、前記行選択手段で選択された行から語句を抽出する語句抽出手段と、前記語句抽出手段で抽出された語句と一致する見出し語を辞書データ記憶手段から検索する検索手段と、前記検索手段で検索された見出し語を表示させる表示制御手段とを実現させるためのものである。
また、本発明に係る記録媒体は、上記プログラムを記載してなるものである。
本発明によれば、表示されたデータ中の選択された行において、その行に含まれる語句の中で、辞書データに存在する見出し語を検索し、検索した見出し語のリストを表示することが可能となる。
本発明によれば、表示しているデータの中で、意味を知りたい語句が含まれる行を選択することにより、選択された行の中から辞書に存在する見出し語を検索し、検索した見出し語の一覧を表示するので、ユーザーはより簡単に、表示しているデータの中から意味を知りたい語句の選択と、その意味の表示を行うことができる。
(本実施の形態の構成)
図1は、本実施の形態の辞書データを有する電子機器のシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、このシステムは、表示部10と、入力部11と、CPU(中央演算処理装置)12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14とを含む構成である。入力部11は、文字入力や制御コマンドの入力などを行うために操作される入力手段であり、辞書データを含む電子データを表示中に、データ中に含まれる語句の意味を調べるときに使用する[ジャンプ]キー、データ上の反転表示している行を上下に動かすための[↑]、[↓]キー、反転表示した行から見出し語を抽出し、見出し語の一覧を表示するときに使用する[決定]キー、電源キーなどがこれに含まれる。また、入力手段としては、タッチパネル上で入力するタッチキーやPC(Personal Computer)のようにキーボード上で入力するキー等で構成することができる。
表示部10は、入力部11等で入力されたキーに応じて、文字、絵、データ等をCPU12の制御により表示する。なお、表示部10は、電子機器に内蔵されていても良いし、電子機器から出力された表示用電子データが入力されて表示を行うように、電子機器に外付けで接続されるものであっても良い。
CPU12は、入力部11からのキー入力による文字列、制御コマンドのキー操作による入力処理、ROM13に記憶される辞書データ130を検索する検索処理、辞書データ130またはその他の電子データ132上の解説データなどを表示部10に表示させる表示処理などを実行し、電子機器全体の制御を行う。なお、CPUは、後述のROM13のプログラム領域131に記憶されたプログラムにしたがって、行選択手段、語句抽出手段、検索手段、表示制御手段、見出し語ソート手段として機能する。
ROM13は、辞書データ記憶領域130、プログラム領域131、電子データ記憶領域132を有する。辞書データ記憶部130には、複数の辞書データ(第1辞書130a、第2辞書130b、第3辞書130c、・・・、第n辞書130n)が記憶される。
辞書データ130とは、英和辞書や和英辞書や広辞苑(商標登録)といった国語辞書の内容を電子化したものである。なお、この例では、辞書としては複数のものを備えたものと例示したが、本発明においては、一つの辞書を設けることで実施可能で、以下の説明からも明白である。
また、電子データ132とは、辞書データ以外の、百科事典や書物等のデータを電子化したものであり、複数の種類のデータ(1)132a、・・・、データ(n)132nが格納されている。
ROM13は、辞書データ記憶部130および電子データ記憶部132以外に、本実施の形態の電子機器を制御するためのプログラムを含め、辞書データ上の解説データを表示させるための制御を実行するプログラムを記憶している。このプログラムは、プログラム記憶領域131に記憶されており、入力処理を行う入力処理用プログラム131a、検索処理を行う検索処理用プログラム131bおよび表示処理を行う表示処理用プログラム131cなどが記憶される。
本実施の形態にかかる解説データ及び解説データ中の任意の行に含まれる見出し語の一覧を表示部に表示させる表示制御手段は、CPU12、ROM13およびRAM14で構成される。本実施の形態では、後述のように、表示されている辞書データ上の解説データの任意の行に含まれる見出し語を辞書データから検索し、その検索した見出し語の一覧を表示することを特徴とし、RAM14にはこの特徴を実現するために、次のようなデータを記憶する。
RAM14は、ワークエリア1400、Buf1401、抽出行記憶部1402、開始ポインタ記憶部1403a、終了ポインタ記憶部1403b、検索辞書個数記憶部1405、切替回数記憶部1406、表示用画面記憶部1407、リスト記憶部1408から構成されている。これらの記憶部は、CPU12による解説データ及び解説データ中の任意の行の文字から、辞書データに存在する見出し語を検索し、その見出し語の一覧を表示部に表示させる制御を実行するために用いられるデータを記憶する記憶部である。
上述したRAM14を構成する各要素を以下に説明する。
まず、表示用画面記憶部1407は、表示部10に表示する内容を格納するエリアである。表示用画面記憶部1407上の第1表示画面記憶部1407aは、主要な内容を記憶するためのエリアであり、例えば、図14(a)の画面141に示したような、辞書データ130及び電子データ132から検索したデータの内容を記憶している。第2表示画面記憶部1407bは、見出し語のリスト表示や、選択した見出し語の意味を表示する際に、その表示内容を格納するエリアである。例えば、図14(d)の画面144に示したような見出し語のリスト表示や、図15(e)の画面155に示したような見出し語の意味を格納している。
次に、抽出行記憶部1402は、表示しているデータの任意の行が選択されているとき、例えば、図14(b)の画面142に示したように、表示しているデータの1行目が選択されているときに、その選択されている行の全ての文字を格納するために用いられる。例えば、選択されている行が、“となり、・・・ような症状も現れる。”という内容の場合は、“となり、・・・ような症状も現れる。”という文字と、それらの文字の後に、抽出行記憶部1402に格納されているデータの最後であることを示す“終了文字”が、抽出行記憶部1402に格納される。
他の例として、選択されている行の内容が、“・・・睡眠不足や・・・・、生”で、次の行の内容が、“活環境が悪くなると、・・・”のような文章の場合は、まず、“・・・睡眠不足や・・・・、生”が、抽出行記憶部1402に格納される。ここで、選択されている行の文章は、中途半端に終了しているため、文章中の区切りがよい次の行の“活環境が悪くなると、”までを抽出することが望ましい。そこで、抽出行記憶部1402に格納されている“・・・睡眠不足や・・・・、生”の後に、選択されている行の終わりであることを示す“行区切文字”と、更に、文章中の区切のよい“活環境が悪くなると、”までの文字が格納され、その後に、抽出行記憶部1402に格納されているデータの最後であることを示す“終了文字”が格納される。すなわち、“・・・睡眠不足や・・・・、生”、“行区切文字”、“活環境が悪くなると、”、“終了文字”の順番で、抽出行記憶部1402に格納される。なお、このようにして抽出行記憶部1402に格納されるデータは少なくとも文章の一部のデータであるが、この格納データを文書データと記載する。
ここで、“行区切文字”は、抽出行記憶部1402に格納された文章データから、語句を抽出する処理を、どの語句を抽出した時点で終了するのかを判断する際に用いられる。文章データから辞書に存在する語句を抽出する処理は、文章データ中の任意の語句を抽出する語句抽出手段による処理と、その語句が辞書に存在するかどうか検索する検索手段による処理と、その語句が辞書に存在すれば、リスト記憶部1408上の検索した辞書に対応するリスト記憶部に格納する処理から構成される。
もし、語句抽出手段により抽出した語句が辞書に存在しなければ、リスト記憶部1408には格納しない。語句抽出手段による語句の抽出は、まず、文章データ中の1文字目のみを抽出し、次に、文章データ中の1文字目を先頭文字とし、終了文字を文章データ中の2文字として、先頭文字から終了文字までの語句の抽出を行い、それ以降は、終了文字の位置を文章データ中で順に1つずつ後ろにずらすごとに先頭文字から終了文字までの語句の抽出を行っていく。語句抽出手段により語句を抽出するごとに、検索手段により、その抽出した語句が辞書に存在するかどうか検索し、検索された語句をリスト記憶部1408に格納する処理を行っていくが、抽出された語句で始まる見出し語が辞書に存在しなくなった時点で、文章データ中の1文字目を先頭文字とする語句の抽出を終了させる。
次に、語句抽出手段は、先頭文字を1つ後ろにずらし、文章データ中の2文字目を先頭文字とする語句の抽出を、上記と同様の方法で行っていく。このとき、抽出する語句の先頭文字を、文章データ中のどの文字まで移動させる必要があるかを判断する際に“行区切文字”が用いられる。抽出する語句の先頭文字が、“行区切文字”になった時点で、文章データ中の語句の抽出を終了させる。
具体的には、“・・・睡眠不足や・・・・、生”、“行区切文字”、“活環境が悪くなると、”、“終了文字”という文字が抽出行記憶部1402に格納されている場合、語句抽出手段により、抽出する語句の先頭文字が“行区切文字”の直前の“生”に移動し、“生”で始まる語句である“生”、“生活”、“生活環”、“生活環境”等が抽出される。“生”で始まる語句の抽出と、検索手段により抽出した語句が辞書に存在するかどうか検索し、その語句が辞書に存在した場合、リスト記憶部1408にその語句を格納する処理が終了した後、語句抽出手段は、先頭文字を1つ後ろにずらし、その文字は“行区切文字”となる。“行区切文字”の次の“活”で始まる語句の抽出は、次の行の内容であるため、抽出する必要はなく、抽出する語句の先頭文字が“行区切文字”になった時点で、語句の抽出処理を終了する。
次に、開始ポインタ記憶部1403aと終了ポインタ1403b記憶部は、上記のように、語句抽出手段により抽出行記憶部1402に格納されている文章データ中から語句を抽出する際に使用される開始ポインタと終了ポインタが格納されるエリアである。つまり、抽出行記憶部1402の文章データ中のどこからどこまでの語句を抽出するかを決定するために用いられるエリアである。開始ポインタ記憶部1403aの開始ポインタは、抽出行記憶部1402上の語句の抽出を開始する位置を示し、終了ポインタ記憶部1403bの終了ポインタは、抽出行記憶部1402上の抽出を終了する位置を示しており、語句抽出手段は、開始ポインタから終了ポインタまでの語句を抽出する。
次に、Buf1401は、上記に説明した抽出行記憶部1402に格納されている文章データ中から抽出した語句を、一時的に格納するバッファのエリアである。このBuf1401に格納された語句を、検索手段により、辞書の見出し語に存在するかどうかを検索し、検索できた語句をリスト記憶部1408上に格納し、図14(d)の画面144で示したように格納した見出し語を表示する。
このように、表示している行を選択するだけで、その行から辞書に存在する見出し語のリストを表示できる。そのため、ユーザーが、知りたい語句の先頭から終了位置まで、カーソル等で指示する必要がないので、より簡単な操作で知りたい語句を選択することができる。
リスト記憶部1408は、語句抽出手段により、抽出行記憶部1402に格納されている文章データ中の開始ポインタの位置から、終了ポインタの位置までの語句をBuf1401に格納し、検索手段により、Buf1401の語句が辞書の見出し語に存在するかどうか検索を行い、辞書の見出し語に存在したときに、その語句を格納するエリアである。検索する辞書ごとにエリアが分かれており、例えば、Buf1401に格納されている語句が国語辞書の見出し語に存在した場合、その見出し語を、国語辞書リスト記憶部1408aに格納する。英和辞書、独和辞書や中日辞書等の和訳辞書から検索した見出し語は、和訳リスト記憶部1408b上の各和訳辞書に対応した和訳リスト記憶部(a)1408b−a、・・・、和訳リスト記憶部(n)1408b−nのエリアに格納する。
和英辞書、和独辞書や日中辞書の外国語翻訳辞書から検索した見出し語は、外国語翻訳リスト記憶部1408c上の各外国語翻訳辞書に対応した翻訳リスト記憶部(a)1408c−a、・・・、翻訳リスト記憶部(n)1408c−nのエリアへ格納する。更に、古語辞書から検索した見出し語は、古語リスト記憶部1408dへ、漢字辞書で検索した見出し語は、漢字リスト記憶部1408eへ格納する。上記以外の辞書から検索した見出し語は、その他の辞書リスト記憶部1408fへ格納する。
上記のように、各辞書で検索した見出し語を格納したリスト記憶部1408を、表示用画面記憶部1407上の第2表示画面記憶部1407bへ格納し、表示部10に表示することにより、図14(d)の画面144に示したような、表示しているデータの選択した行から、辞書の見出し語を抽出し、その見出し語のリストを表示することができる。
切替回数記憶部1406は、[切替]キーを入力し、見出し語の検索を行う辞書を切り替える際に用いられる。例えば、図14(b)の画面142で、表示しているデータの1行目を選択し、反転表示しているときに、[決定]キーの入力により、図14(d)の画面144に示したように、1つ目の辞書である国語辞書の見出し語を表示しているときは、切替回数記憶部1406には、切替回数として“1”が格納されている。更に、この画面を表示しているときに、[切替]キーを入力すると、切替回数記憶部1406に格納されている値に1を加算した“2”に対応した2つ目の辞書である和英辞書の見出し語を、図14(e)の画面145のように表示する。
このように、切替回数記憶部1406に格納された値に対応した辞書の見出し語を表示し、[切替]キーを入力するごとに表示させる辞書の種類を切り替えている。但し、切替回数記憶部1406に格納された切替回数の値が、搭載している辞書数を超えた場合は、最後の辞書から1つ目の辞書へ切り替えるような、ローテーションする機能を実施するために、切替回数記憶部1406に格納された値から、搭載している辞書数が格納されている検索辞書個数記憶部1405に格納された検索辞書個数の値を減算した値を、切替回数として使用することにより、切替回数を補正する処理を行っている。検索辞書個数記憶部1405には、ROM13の辞書データ130上の辞書データの個数が格納されており、その検索辞書個数は本実施の形態の電子機器の初期設定時に記憶される。
このように、[切替]キーを入力するだけで、表示しているデータの選択している行から見出し語を検索する辞書を、ユーザーが簡単に変更することができ、様々な辞書の情報を一度に得ることができるので、いちいち辞書を変更した後で、再度表示しているデータの選択を行う必要がなく、かなり利便性が高まる。
ワークエリア1400は、表示しているデータの任意の行から、辞書データに存在する見出し語を検索し、検索した見出し語をリスト表示する際に使用するエリアであり、n、m、Start及びendから構成されており、以下に説明するような処理を実行するために用いられる。
(本実施の形態における処理手順)
以上が、本実施の形態の構成を説明したものであり、以下に、本発明をより理解できるように、本実施の形態において表示しているデータの任意の行に含まれる辞書の見出し語の一覧の表示を行う制御にかかる処理手順の説明を行っていく。
図2は、辞書データを含む電子データ上の解説データを表示し、その表示している解説データ内の任意の行を選択後、選択した行に含まれる辞書の見出し語の一覧を表示するまでの本実施の形態にかかる制御手順の一例を示したフローチャートである。
(辞書データを含む電子データ上の解説データを表示させる制御)
まず、本実施の形態による辞書データ130を含む電子データ132上の解説データを表示するために、表示する解説データを持つ見出し語の文字を、入力部11の文字キーで入力し、その後、入力部11の[決定]キーの入力を行うことにより、入力した見出し語の解説データを表示することを決定し、ステップ201に移行する。
このステップ201では、入力した見出し語の辞書データ130を含む電子データ132上の解説データを第1表示画面記憶部1407aに格納する。ここで、解説データとは、本実施の形態では、辞書データ130上の見出し語だけでなく、見出し語の意味、例文、熟語等の見出し語に付随するデータや、辞書以外の百科事典等の書物を電子データ化した電子データ132上の各電子データ(132a〜132n)に格納されている見出し語とその見出し語の解説のデータを総称したものである。
続いて、ステップ202に進み、CPU12(表示制御手段)は、第1表示画面記憶部1407aに格納されている解説データを、表示部10に表示させる。この処理により、図14(a)の画面141のような解説データの表示が可能となる。
以上のようにして、入力した見出し語が有する解説データの表示を終了し、次にステップ203で、キー待ち状態になる。キー待ち状態からキー入力があると、ステップ204で、[ジャンプ]キーかどうかの判断を行う。もし、[ジャンプ]キーの入力がなければ、ステップ205で、[ジャンプ]キー以外のキー処理を行い、その後、ステップ203でキー待ち状態に戻る。ステップ204で、[ジャンプ]キーの入力があれば、ステップ206でジャンプモード処理を行い、その処理後は、ステップ203のキー待ち状態に戻る。
ステップ206のジャンプモード処理は、表示している解説データの任意の行を選択する制御の処理であり、図3のフローチャートで詳細を説明する。
(解説データの任意の行を選択する制御)
図3は、表示している解説データの任意の行を選択する処理及び、選択された行をユーザーに分からしめるために反転表示を行う処理のフローチャートである。
まず、ステップ301は、解説データの表示中に[ジャンプ]キーが入力されたときに行う最初の処理であり、ここで、CPU12(表示制御手段)は解説データが格納されている第1表示画面記憶部1407aの1行目を反転表示する。これは、例えば、図14(b)の画面142に示すように、表示している解説データの1行目が反転表示されるものである。ここでは、選択されている行を反転表示で表しているが、他の方法として、選択している行に下線を表示したり、選択している行の文字を太字や斜体等で表示したりすることが考えられ、選択している行とそれ以外の行とを異なる表示方法で表示することにより、ユーザーにとって、どの行が選択されているか認識できる表示ならばなんでもよい。
次に、ステップ302で、ワークエリア1400のnに1を格納する。これは、解説データの1行目が選択されていることを示している。次に、ステップ303では、キー待ち状態になり、キー入力があるかどうかを判断している。もし、何かキーが入力されれば、まず、ステップ304で、[決定]キーの入力があったかどうかの判断を行っている。もし、[決定]キーの入力があれば、ステップ305で、抽出行決定処理を行う。これは、反転表示で選択されている行の最後が句読点等で区切られていない場合、つまり、反転表示の最後の語句が次の行にまたがっている場合に、反転している行以降の句読点までの文字を抜き出す処理である。この処理については、後述の図4のフローチャートにて説明する。なお、この処理で抜き出した文字の中から辞書データの見出し語を検索する処理後に、検索した見出し語の一覧を表示することにより、図14(d)の画面144に示すような表示が可能となる。このステップ304からステップ305における、表示された解説データの中から任意の行を選択する処理を行うのが行選択手段である。
また、ここでは、表示している解説データの任意の1行を選択する手段を行選択手段として、説明を行ったが、行選択手段により複数行を選択することも可能である。例えば、解説データの任意の1行が反転表示しているときに、1回目の[決定]キーで、反転表示している行を確定し、その後、[↑]または[↓]キーの入力により、確定した反転表示している行から、上下方向に反転する行数を増やす操作を行った後、[決定]キーを再び入力し、反転表示する行の範囲を決定する。その後、反転表示している複数の行の文字の中から辞書の見出し語を検索し、その見出し語の一覧を表示する処理を行えば、解説データの複数の行から辞書の見出し語を抽出することが可能となる。
ステップ304で、[決定]キーの入力がない場合は、ステップ306で、[戻る]キーの入力があるかどうかの判断を行う。もし、[戻る]キーの入力があれば、ステップ307で、CPU12(表示制御手段)は、解説データが格納されている第1表示画面記憶部1407aの中で、選択されているn行目の反転表示を解除する。この処理により、図14(b)の画面142で示すような解説データの1行目が反転表示で選択されている状態で、[戻る]キーを入力すると、図14(a)の画面141で示すような反転表示を行わない解説データの表示を行う。ステップ307の処理が終了するとジャンプモード処理を終了し、図2のステップ203のキー待ち状態に戻る。
ステップ306で、[戻る]キーの入力がなければ、ステップ308で、[↑]キーの入力があるかどうかの判断を行う。
もし、[↑]キーの入力があれば、ステップ309で、解説データ中の反転表示している行が1行目かどうかの判断を行う。
もし、1行目を反転表示しているならば、[↑]キーの入力を行っても、反転表示している行より上に行は存在しないため、反転表示を動かす必要はなく、何も処理を行わず、ステップ303のキー待ち状態に戻る。もし、解説データの反転表示している行が、1行目でなければ、ステップ310で、ワークエリア1400のnの値から1を減算し、その値をワークエリア1400のnに格納する。その後、ステップ311で、CPU12(表示制御手段)は、n行目を反転表示し、ステップ303のキー待ち状態に戻る。ステップ310とステップ311により、図14(c)の画面143で示すような解説データの2行目が反転表示している場合に、[↑]キーの入力により、図14(b)の画面142で示すような、反転している行を1つ上に移動する処理を行う。
ステップ308で、[↑]キーの入力がなければ、ステップ312で、[↓]キーの入力があるかどうかの判断を行う。もし、[↓]キーの入力があれば、ステップ313で、解説データの反転表示している行が、解説データの最後の行かどうかの判断を行う。
ステップ313で、解説データの最後の行が反転表示している場合は、[↓]キーの入力を行っても、反転表示している行より下に行は存在しないため、反転表示を動かす必要はなく、何も処理を行わず、ステップ303のキー待ち状態に戻る。もし、解説データの反転表示している行が最後の行でないならば、ステップ314で、ワークエリア1400のnの値に1を加算し、その値をワークエリア1400のnに格納する。その後、ステップ311で、n行目を反転表示し、ステップ303のキー待ち状態に戻る。ステップ314とステップ311により、図14(b)の画面142で示すような解説データの1行目が反転表示している場合に、[↓]キーの入力により、図14(c)の画面143で示すように、反転している行を1つ下に移動する処理を行う。
ステップ312で、[↓]キーの入力がなければ、ステップ315で、その他のキー処理を行い、ステップ303のキー待ち状態に戻る。
以上が、解説データ表示中に、[ジャンプ]キーを押し、解説データの1行目を反転表示させた後の、各キーの動作を説明したものであり、以下に、反転表示している行から、文字を抽出するステップ305の処理を詳細に説明する。
図4は、解説データの反転表示している行から、文字を抽出する制御手順を示したフローチャートである。
文字を抽出する制御は、例えば、反転表示している行の最後の文字を先頭とする語句が、次の行にまたがっている場合、次の行以降の句読点までの文字を抽出する処理を行っている。更に、反転表示している行が、句読点等の区切りの良いところで終わっている場合は、反転表示している行の文字のみを抽出する処理を行っている。
具体的には、表示している解説データ“・・・不清潔や生活環境が悪くなると、・・・”の中で、反転表示している行が、“・・・不清潔や生”で終わり、次の行が、“活環境が悪くなると、・・・”となっているときには、反転している行の全ての文字と、更に次の行の句読点までの文字である“・・・不清潔や生活環境が悪くなると、”を抽出する。その後、抽出した文字の中から辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を表示するため、“生”で始まる“生活”や“生活環境”等の見出し語を表示することができる。
更に、表示している解説データ“・・・風邪の諸症状が現れ、・・・”の中で、反転表示している行が、“・・・風邪の諸症状が現れ、”で終わっている場合は、“・・・風邪の諸症状が現れ、”を抽出する。この場合は、反転している行が、区切り良く終わっているため、次の行の文字を抽出する必要はない。
反転表示している行の最後の文字を先頭とする語句が、次の行にまたがっている場合に、もし、上記のような処理を行わず、反転表示している行の文字のみを抽出し、その中から語句を抽出した場合、具体的には、“・・・不清潔や生”の文字が抽出され、その中から辞書の見出し語を検索すると、“生”は検索できるが、“生活”や“生活環境”等は検索できない。このような場合、ユーザーが、反転表示している部分を、“活環境”まで延ばすような操作を行う必要があり、その操作を行った後に、反転表示している文字までを抽出し、抽出した文字の中から辞書の見出し語の検索を行い、“生活”や“生活環境”等の見出し語を表示することができるが、この操作は、ユーザーが内容を確認しながら、反転表示する部分を決定する必要があり、かなり気を使う操作であり、面倒である。
本実施の形態では、上記のことを鑑み、解説データの反転表示している行だけではなく、その行から区切りの良い部分まで抽出する処理を自動的に行っているため、意味を知りたい語句が行をまたいでいる時でも、語句を抽出する部分である反転表示を延ばすような操作を、ユーザーがいちいち行う必要がなく、反転表示している行を上下に動かす非常に簡単な操作だけで、反転表示している行と、その行から区切りの良い部分の中にある辞書の見出し語を全て表示することができる。なお、ここでは、反転表示している行の最後の文字を先頭とする語句が、次の行にまたがっている場合について説明したが、これだけでなく、反転表示している行の最後の文字を少なくとも含む語句が次の行にまたがる場合についても、同様に次の行以降の句読点までの文字を抽出する処理を行うことも可能である。
(反転表示している行の文字抽出にかかる制御)
まず、解説データの任意の行が反転表示しているときに、[決定]キーを押下すると、図4に示すフローチャートを実行するため、まずステップ401へ移行する。
ステップ401では、ワークエリア1400のmに解説データの反転表示している行番号を格納する。例えば、解説データの2行目を反転表示しているときは、mには“2”が格納される。
次に、ステップ402で、表示している解説データが格納されている第1表示画面記憶部1407a中の反転表示しているm行目の文字を、抽出行記憶部1402に格納する。
ここで、解説データを格納している第1表示画面記憶部1407aの構造についてだが、第1表示画面記憶部1407aには、解説データの文字と、そのデータの最後の文字の次には、“終了文字”が格納されている。そのため、解説データの最後の行が反転表示しているときにステップ402の処理が実行されると、抽出行記憶部1402には、解説データの最後の行の文字と、その後に“終了文字”が格納される。
次に、ステップ403で、抽出行記憶部1402の最後の文字、すなわち、解説データの反転表示している行の最後の文字が、句読点、スペース、記号の内の何れかであるかを判断している。もし、句読点、スペース、記号の何れかであれば、反転表示している行の最後の語句が、次の行にまたがっておらず、区切りのよい文字で終了していることを意味しており、ステップ404に移行し、抽出行記憶部1402の最後に“終了文字”を格納する。これは、解説データの反転表示している行から、区切りのよい部分までの文字を抽出し終わったことを意味しており、次に、抽出行記憶部1402に格納されている文字から、辞書データの見出し語を抽出する処理であるステップ413へ移行する。
ステップ403で、抽出行記憶部1402の最後の文字、すなわち、解説データの反転表示している行の最後の文字が、句読点、スペース、記号の内の何れでもないならば、ステップ405へ移行し、抽出行記憶部1402の最後の文字が“終了文字”かどうかの判断を行っている。抽出行記憶部1402の最後の文字が、“終了文字”であるときは、解説データの最後の行が反転表示されている場合であり、それ以上解説データは存在しないため、抽出行記憶部1402に格納されている文字から、辞書データの見出し語を抽出するステップ413の処理へ移行する。
ステップ405で、抽出行記憶部1402の最後が“終了文字”でなければ、ステップ406で、抽出行記憶部1402の最後に“行区切文字”を格納する。これは、表示している解説データの反転表示している行と、それ以降の行との区別をつけるために、格納している。具体的には、図14(b)の画面142で、[決定]キーを入力したときに、抽出行記憶部1402には、“・・・睡眠不足や、・・・、生”の後に、“行区切文字”が格納される。ここで、“行区切文字”は、解説データで使用されている文字や記号等のコードと区別がつくコードであるならば、特に限定されるものではない。
次に、ステップ407で、mの値に1を加算し、加算した値をmに格納する。
次に、ステップ408で、第1表示画面記憶部1407aのm行目に、句読点、スペース、記号の何れかがあるかどうかを検索する。ステップ408では、ステップ407で、mの値には1が加算されているので、反転表示している次の行に、句読点、スペース、記号の何れかがあるかどうか、つまり、文章の区切りがよい部分があるかどうかを検索している。
次に、ステップ409で、第1表示画面記憶部1407aのm行目に、句読点または、スペースまたは、記号が存在するかどうかを判断する。もし、句読点または、スペースまたは、記号が存在しなければ、ステップ410へ移行し、第1表示画面記憶部1407aのm行目の文字を、抽出行記憶部1402に格納する。
ステップ409の判断で、もし、第1表示画面記憶部1407aのm行目に、句読点、スペース、記号の何れが存在するならば、ステップ411へ移行し、第1表示画面記憶部1407aのm行目の文字を、抽出行記憶部1402に格納する。
ステップ407からステップ411の処理を繰り返すことにより、解説データの反転表示している行の最後が、句読点、スペース、記号でないような区切りの悪い終わり方である場合、反転表示している行以降の句読点、スペース、記号があるところまでの全ての文字を抽出行記憶部1402に格納し続ける。
次に、ステップ412で、抽出行記憶部1402の最後に、“終了文字”を格納する。
次に、抽出行記憶部1402に格納されている文字から、辞書データが持つ見出し語を抽出するステップ413の処理へ移行する。
ステップ413の処理は、見出し語モード処理(A)と見出し語モード処理(B)の2つの方法が存在する。これら見出し語モード処理(A)と見出し語モード処理(B)は、解説データの反転表示している行から抽出した文字の中で、辞書の見出し語を抽出する方法が異なる。
見出し語モード処理(A)では、解説データの反転表示している文字の中から、辞書の見出し語の検索、表示する処理を、全ての辞書データにおいて実施した後、タグ表示上で選択されている辞書の見出し語を表示する処理を行っている。それに対し、見出し語モード処理(B)では、タグ表示で選択されている辞書のみの見出し語の検索、表示する処理を行い、[切替]キーの入力により、タグ表示上で選択する辞書を変更した時点で、再び変更した辞書において見出し語の検索、表示する処理を行っていく処理となっている。それぞれの処理は、後述の図5と図13で詳細を説明する。
図4の処理を、図14の例で具体的に説明すると、図14(b)の解説データの1行目が反転表示している状態で、[決定]キーを入力すると、ステップ402で、1行目の文字を抽出する処理を行い、抽出行記憶部1402に、“・・・睡眠不足や、・・・、生”を格納し、更にその後に、ステップ406の処理で、“行区切文字”を格納する。次に、反転表示している行の次の行で、句読点等がある区切りのよい場所が検索され、その句読点等までの文字、つまり、“活環境が悪くなると、”が、抽出行記憶部1402に格納され、更にその後に、ステップ412の処理で、“終了文字”が格納される。
すなわち、図14(b)の1行目の反転表示している行の文字を抽出する図4の処理で、抽出行記憶部1402には、“・・・睡眠不足や、・・・、生”、“行区切文字”、“活環境が悪くなると、”、“終了文字”が格納される。
なお、文章中の区切りの良し悪しを判断するのに、句読点、スペース、記号を例示しているが、例えば英語ならば、カンマ(,)、ピリオド(.)、コロン(:)、セミコロン(;)、疑問符(?)、感嘆符(!)など、ここに例示した以外の文字も用いることができる。
以上が、解説データの反転表示している行から区切りのよい場所までの文字を抽出する処理を説明したものであり、以下に、抽出した文字から辞書の見出し語を抽出する処理の説明を行っていく。
図5は、図4の処理で、解説データの反転表示している行から区切りのよい場所まで抽出した文字から、辞書の見出し語を検索し、その見出し語の一覧を表示しているモードでの各キーの動作を示したフローチャートである。
(見出し語の一覧表示及び、一覧表示中のキーの動作にかかる制御(A))
まず、ステップ501で、切替回数記憶部1406に“1”を格納する。切替回数記憶部1406は、[切替]キーが押された回数を格納する記憶部であり、ここでは、初期設定を行っている。具体的には、図14(d)の画面144で示したように、1つ目の辞書である国語辞書の見出し語を表示するために、切替回数記憶部1406に“1”を設定している。
次に、ステップ502では、解説データの反転表示している行から抽出した文字の中から、全ての辞書の見出し語を検索し、各辞書で検索した見出し語を、リスト記憶部1408上の各辞書が有する見出し語の格納エリアに格納する処理を行う。
この処理を具体的に説明すると、図4の処理で、図14(b)の画面142で示した解説データの1行目が反転表示している行から抽出した文字が格納されている抽出行記憶部1402には、“・・・睡眠不足や、・・・、生”、“行区切文字”、“活環境が悪くなると、”、“終了文字”が格納されている。ステップ502の処理では、この抽出行記憶部1402に格納されている文字から、辞書に存在するしないにかかわらず、全ての語句を抽出する。例えば、この中の“睡眠不足や”の部分について、語句を抽出すると、“睡”、“睡眠”、“睡眠不”、“睡眠不足”、“睡眠不足や”のように、対象語句の中の1文字目を先頭文字として、1文字ずつ後ろにずらした文字までの全ての語句と、“眠”、“眠不足”、“眠不足や”、“不”、“不足”、“不足や”、“足”、“足や”、“や”のように、先頭文字を1文字後ろにずらし、その先頭文字から更に1文字ずつ後ろにずらした文字までの全ての語句が得られる。
この後、上記のように抽出した語句から、辞書に存在する見出し語を検索する。その結果、例えば、国語辞書で検索すると、“睡”、“睡眠”、“眠”、“不”、“不足”、“足”、“や”が得られる。更に、国語辞書以外の全ての辞書データにおいても、上記のように、抽出した語句の中から辞書の見出し語を検索し、各辞書で検索した見出し語は、リスト記憶部1408上の各辞書に対応したリスト記憶部に格納される。このステップ502の処理の詳細は、後述の図6のフローチャートで説明する。
次に、ステップ503では、タグ表示を行う辞書のリスト記憶部に格納している見出し語の中で、見出し語の後ろに“区切り文字”のみを持つ見出し語と、見出し語の前に“同類開始文字”を持つ見出し語を、第2表示画面記憶部1407bに格納する。これは、具体的には、図14(b)の画面142で解説データの一部が反転表示されている状態で、[決定]キーを入力したとき、図14(d)の画面144に示すように、“睡眠”や“不足”のような、同じ語句で始まる見出し語が他に存在しない見出し語や、“生活環境”のような、同じ語句で始まる見出し語の中で、最も文字数の多い見出し語を表示するような、必要最小限の見出し語を表示するために、それらの語句を第2表示画面記憶部1407bに格納する処理である。
見出し語を格納するときには、見出し語に付随する“区切り文字”や“同類開始文字”等も同様に第2表示画面記憶部1407bに格納する。“区切り文字"とは、全ての見出し語の後ろに格納されている文字であり、見出し語と他の見出し語の区切りを表している文字である。“同類開始文字”とは、同じ語句で始まる見出し語の中で、最も文字数の多い見出し語の前に格納されている文字である。更に、同じ語句で始まる全ての見出し語の後ろには、”同類文字“と”区切り文字“が格納されている。例えば、図14(d)の画面144を表示するために、図5のステップ503を処理したときは、第2表示画面記憶部1407bには、“睡眠”、“区切り文字”、“不足”、“区切り文字”、“同類開始文字”、“生活環境”、“同類文字”、“区切り文字”、“終了文字”の順番で第2表示画面記憶部1407bに格納されている。
ステップ503の処理とステップ504のリスト表示処理で、解説データの反転表示している行から、同じ語句を先頭として持つ見出し語の中で、最も多い文字数を持つ見出し語のみを表示することにより、見出し語リストを表示する画面において、ユーザーが必要とする可能性が高いと予想される最小限の見出し語をできる限り多く表示することができ、更に、必要とする見出し語を探すときに、見出し語リストの画面をスクロールする回数を少なくし、より少ない操作手順により、必要とする見出し語を簡単に選択することができる効果がある。
次に、ステップ504で、解説データの反転表示している行に存在する、全ての辞書で検索した見出し語の中から、タグ表示上で選択されている辞書の見出し語のみを表示する処理を行う。これは、具体的には、図14(d)の画面144に示したように、解説データの反転している行の中から、タグ表示上で選択されている国語辞書に存在する見出し語の一覧を表示部10に表示する。
次に、ステップ505に移行し、キー待ち状態になる。
次に、ステップ506で、入力されたキーが[切替]キーがどうかを判断している。もし、[切替]キーの入力があれば、ステップ507で切替回数1406に1を加算し、ステップ503の処理へ移行し、タグ表示する辞書の見出し語の中で、必要最小限の見出し語を第2表示画面記憶部1407bへ格納する処理を行う。
解説データの反転表示した行から抽出した語句の中で、各辞書データに存在する見出し語の検索を全辞書において行う処理は、ステップ502で既に終了しているため、ステップ504では、[切替]キーで切り替えたタグ表示の辞書データにおいて、ステップ503で格納した見出し語を表示するだけでよい。この処理を行うことにより、[切替]キーを入力して、表示する辞書を切り替える度に、解説データの反転表示している行から辞書の見出し語を検索する処理が必要ないので、表示する辞書を切り替える処理を高速化できるという効果がある。
具体的には、図14(d)の画面144での国語辞書の見出し語表示中に、[切替]キーを入力すると、図14(e)の画面145での和英辞書の見出し語表示に変わるように、表示する辞書の種類を変えるため、[切替]キーを入力するごとに切替回数記憶部1406の値に1を加算し、ステップ503において、切替回数記憶部1406の値に対応した辞書の見出し語を第2表示画面記憶部1407bに格納し、ステップ504において、格納した見出し語の一覧を表示制御手段(CPU12)にて表示する処理を行っている。
もし、ステップ506で、[切替]キーの入力でなければ、ステップ508で、[決定]キーの入力があったかどうかを判断する。
ステップ508で、[決定]キーの入力があれば、ステップ509へ移行し、見出し語が展開中かどうか、つまり、同じ語句で始まる複数の見出し語が全て表示されているかどうかの判断を行う。具体的には、図15(c)の画面153に示すように、“生活”という語句で始まる見出し語である“生活環境”、“生活環”、“生活”が全て表示されているかどうかを判断する。
ステップ509で、もし、見出し語が展開中ならば、ステップ511へ移行し、選択している見出し語の解説データを辞書データより取り出し、第2表示画面記憶部1407bへ格納する。
次に、ステップ512で、第2表示画面記憶部1407bに格納されている内容を表示部10に表示する。その後、ステップ505へ移行し、キー待ち状態に戻る。
ステップ509から、ステップ511とステップ512へ移行する処理は、具体的には、図15(c)の画面153で、“生活環境”という見出し語の前に表示されている“A”が反転表示され、“生活環境”が選択されている見出し語展開中に、[決定]キーを入力したとき、図15(e)の画面155に示すような“生活環境”の解説データを表示させる動作を行う。
ステップ509で、見出し語展開中でないならば、ステップ510へ移行し、展開可能な見出し語を選択中かどうか、つまり、同じ語句で始まる見出し語が、他に存在しない見出し語を選択しているかどうかを判断している。
ステップ510で、展開可能な見出し語を選択中でないならば、ステップ511へ移行し、選択している見出し語の解説データを第2表示画面記憶部1407bへ格納し、その解説データを表示する処理を行っていく。ステップ509からステップ510、ステップ511、ステップ512へと移行する処理は、具体的には、図15(a)の画面151に示すように、“睡眠”という見出し語の前にある“1”が反転表示され、“睡眠”が選択されている状態のとき、[決定]キーを入力すると、選択されている“睡眠”の解説データを表示させる動作を行う。
ステップ510で、展開可能な見出し語を選択中ならば、ステップ513へ移行し、選択している見出し語と同じ語句で始まる、全ての見出し語を第2表示画面記憶部1407bへ格納する処理を行う。その後、ステップ504に戻り、第2表示画面記憶部1407bに格納された見出し語のリストを表示部10に表示する処理を行い、ステップ505のキー待ち状態へ移行する。ステップ510からステップ513、ステップ504へ移行する処理は、具体的には、図15(b)の画面152で“生活環境”の前に表示されている“3”が反転表示され、“生活環境”が選択されている状態で、[決定]キーを入力すると、図15(c)の画面153に示すように、“生活”で始まる見出し語である“生活環境”、“生活環”、“生活”を表示させる動作を行う。
ステップ513の処理で、解説データ上に、意味等の詳しい情報を知りたい語句が複数存在するときは、それらの語句が存在する解説データ上の行を選択するような、簡単な操作方法により、選択した行に存在する全ての見出し語を表示できるため、複数の語句の意味を一度に知ることができ、文章内容をより早く理解することができる効果がある。
ステップ508の判断において、[決定]キーの入力があれば、見出し語選択手段によって見出し語の選択を行うことになる。具体的には、図15(c)の画面153の表示している見出し語の一覧の中で、見出し語の前に表示されているアルファベット“A”が反転し、“生活環境”が選択されている状態で、[決定]キーを入力することにより、図15(e)の画面155に示すように、“生活環境”の解説データを表示することができる。
ステップ508の処理で、選択した見出し語の解説データを表示することにより、解説データの反転表示している行に存在する見出し語の意味等の詳しい情報を知ることができ、解説データの文章における理解度を高めることができる効果がある。
ステップ508において、もし、[決定]キーの入力がなければ、ステップ514で、[↑]または[↓]キーの入力があったかどうかを判断する。
ステップ514で、[↑]または[↓]キーの入力があれば、ステップ515で、見出し語の前に表示されている選択番号または選択アルファベットの反転表示を、上または下に移動させる。ここで、選択番号と選択アルファベットとは、見出し語の一覧表示の中で、どの見出し語が選択されているかを表すためのものであり、見出し語の前に表示している番号またはアルファベットの中で、反転表示している番号またはアルファベットの後ろに表示されている見出し語が選択されていると、ユーザーに分かりやすく知らしめるためのものである。
具体的には、図14(d)の画面144に示したように、“1”が反転表示しているならば、“1”の後ろにある“睡眠”が選択されていることを示しており、図15(d)の画面154に示したように、“C”が反転表示しているならば、“C”の後ろの“生活”が選択されていることを示している。
ステップ514で、[↑]または[↓]キーの入力がなかったならば、ステップ516へ移行し、その他のキー処理を行い、ステップ504の表示処理に戻る。
以上のようにして、見出し語の一覧表示及び、見出し語の一覧表示中の[切替]キー、[決定]キー、[↑]キー、[↓]キーの動作の制御処理が行われる。以下に、解説データの反転表示している行から語句を抽出した後に、その語句の中から、見出し語を抽出する処理について説明を行っていく。
(見出し語を抽出する処理にかかる制御)
図4において、抽出行記憶部1402に、解説データの反転表示している行の文字を抽出し、図5にて、[切替]キーを何回入力したかを切替回数記憶部1406に切り替え回数として格納した後に、ステップ502を処理するときに、図6のステップ601に移行する。
以下に、反転表示している解説データから抽出した文字の中で、辞書の見出し語を検索する処理の説明を行っていく。
(辞書の見出し語を検索する制御)
まず、図6のステップ601で、国語辞書リスト作成処理を行い、次にステップ602で、和訳辞書リスト作成処理を行う。国語辞書リスト作成処理は、図14(d)の画面144に示すように、解説データの反転表示している行から国語辞書に存在する見出し語の一覧を表示するための見出し語の検索、格納処理であり、図7のフローチャートに基づいて説明する。また、和訳辞書検索処理は、日本語から外国語に翻訳する辞書で見出し語を検索する処理であり、図14(e)の画面145に示すように、解説データの反転表示している行から和英辞書に存在する見出し語の一覧を表示するための見出し語の検索、格納処理であり、これも同じく図7のフローチャートに基づいて説明する。
(国語辞書及び和訳辞書から見出し語を検索する制御)
図7は、解説データの反転表示している行から抽出した文字を格納している抽出行記憶部1402の中で、国語辞書と和訳辞書に存在する見出し語を検索し、それぞれの辞書で検索した見出し語を、リスト記憶部1408上の国語リスト記憶部1408aと和訳リスト記憶部1408bに格納する処理である。見出し語の格納については、国語辞書で検索した見出し語は、国語リスト記憶部1408aに格納し、和英辞書や日中辞書等の和訳辞書で検索した見出し語は、和訳リスト記憶部1408b上の各辞書に対応したリスト記憶部(1408b−a、・・・、1408b−n)に格納する。
まず、ステップ701で、開始ポインタ記憶部1403aに1を格納する。開始ポインタ1403aに格納されたこの値は、開始ポインタとして抽出行記憶部1402上の位置を示しており、ここでは、抽出行記憶部1402に格納されている文字の1文字目を指している。開始ポインタの値により、抽出する語句の先頭の文字を、抽出行記憶部1402のどの位置に設定するかを決定することができる。
次に、ステップ702では、終了ポインタ記憶部1403bに、開始ポインタの値を格納する。終了ポインタ記憶部1403bに格納される終了ポインタは、抽出する語句の終了位置を示しており、開始ポインタの位置の文字を先頭として、語句の抽出を終了させる位置を示すために用いられるポインタである。
次に、ステップ703では、抽出行記憶部1402の開始ポインタ位置の文字が、“終了文字”かどうかの判断を行う。
抽出行記憶部1402上の“終了文字”は、抽出行記憶部1402の最後の文字の直後に格納されている。よって、開始ポインタの位置の文字が“終了文字”である場合は、解説データの反転表示している行の最後の文字を先頭の文字とした語句の抽出が終了したということであり、つまり、抽出行記憶部1402の最後まで語句の抽出が終了したということを表している。
もし、ステップ703の判断で、“終了文字”でなければ、ステップ704で、抽出行記憶部1402の開始ポインタの位置の文字が、“行区切文字”かどうかの判断を行う。
抽出行記憶部1402上の“行区切文字”は、解説データの反転表示している行の最後の文字の直後に格納されている。よって、開始ポインタの位置の文字が“行区切文字”である場合は、解説データの反転表示している行の最後の文字を先頭の文字とした語句の抽出が終了したということを表している。
ステップ703とステップ704で、開始ポインタの位置の文字が“終了文字”か“行区切文字”であるときはいずれも、語句の抽出が終了したことを表しており、その場合は、ステップ705へ移行し、国語辞書から検索した見出し語を格納する国語リスト記憶部1408a、または、和訳辞書から検索した見出し語を格納する和訳リスト記憶部1408bに“終了文字”を格納する。これは、抽出行記憶部1402から国語辞書または和訳辞書から検索した見出し語の格納が終了したので、それぞれのリスト記憶部の最後であることを示すための“終了文字”を格納している。
その後、ステップ706へ移行し、リスト最適化処理を行い、全ての処理を終了する。
ステップ706のリスト最適化処理は、同じ文字で始まる語句の中で、文字数の多い順に並べる処理である。これは、同じ文字で始まる語句の中で、文字数が少ない語句よりも文字数が多い語句の方が、ユーザーが調べたい語句と合致する可能性が高く、その語句を画面の上方に表示することにより、ユーザーは、画面を極力スクロールすることなく、目的とする語句に早くたどり着けるよう利便性を高めるための処理である。
具体的には、図14(d)の画面144に示したように、解説データの反転表示している行から国語辞書の見出し語に存在するものを検索した場合、“・・・生活環境が・・・”の部分に関して見出し語の検索を行うと、“生活”、“生活環”、“生活環境”が検索されるが、この場合、“生活環境”が最も文字数の多い語句であり、文章中で使用されている語句としては、最も重要であり、ユーザーが、この語句の解説内容を早く知りたいと思うことは明らかである。例えば、図15(b)の画面152で、“生活環境”が選択されている状態で、[決定]キーを入力すると、図15(c)の画面153で示すように、文字数が多い順の“生活環境”、“生活環”、“生活”の順番に見出し語が表示され、1つ目に表示されている“生活環境”の前にある、どの見出し語が選択されているかを示すアルファベットが自動的に反転表示され、“生活環境”が自動的に選択されるので、[↓]キーで、選択する見出し語を変更する必要がなく、より簡単に“生活環境”を選択することができ、操作の効率化を図ることができる。
ステップ706のリスト最適化処理の詳細については、後述の図10のフローチャートにて説明を行う。
ステップ704の判断で、抽出行記憶部1402の開始ポインタ位置の文字が、“行区切文字”でないならば、ステップ707で、開始ポインタから終了ポインタまでの文字の中で、“行区切文字”を除いた文字をBuf1401へ格納する。
ステップ707の処理を行うのが、解説データの反転表示し、選択されている行から語句を抽出する本実施の形態の語句抽出手段である。
次に、ステップ708で、Buf1401に格納された語句で始まる語句が、国語辞書または和訳辞書の見出し語に存在するかどうかを判断する。もし、存在しなければ、抽出行記憶部1402上の次の語句の抽出を行うため、ステップ714へ移行し、開始ポインタ1403aに1を加算し、抽出する語句の開始位置を1つ後ろにずらした文字から始まる語句の抽出と、その語句が辞書の見出し語に存在するかどうかの検索を行っていく。
もし、ステップ708で、Buf1401に格納された語句で始まる語句が、国語辞書または和訳辞書に存在すれば、ステップ709へ移行し、Buf1401に格納された語句と同じ見出し語が国語辞書または和訳辞書に存在するかどうかを判断する。もし、存在すれば、ステップ710へ移行し、ステップ710で、Buf1401に格納された語句が1文字かどうかを判断する。
ステップ708からステップ709の処理を行うのが、解説データの反転表示している行から抽出した語句の中で、辞書の見出し語を検索する本実施の形態の検索手段である。また、ステップ708は抽出した語句を先頭に持つ見出し語を辞書から検索する前方一致検索手段による処理で、ステップ709が、抽出した語句と完全に一致する見出し語を検索する完全一致検索手段による処理であり、本実施の形態の検索手段は、この2つの手段から構成されている。
上記検索手段において、最初に前方一致検索手段による処理により、検索の対象となる語句で始まる語句があるかどうかを検索し、次に、前方一致検索手段により検索された語句が、検索対象の語句と完全に一致するかどうかを判断する完全一致検索手段の処理を行うことにより、最初から検索の対象となる語句が持つ全ての文字と、辞書の見出し語が持つ全ての文字が完全に一致するかどうかを判断するより、検索の効率が良くなり、検索処理が高速化される効果がある。
もし、ステップ710でBuf1401に格納された語句が1文字であれば、ステップ712へ移行し、終了ポインタに1を加算し、抽出する語句の終了位置を1つ後ろにずらす処理を行う。この処理は、抽出した語句が1文字であるならば、辞書の見出し語に存在したとしてもリスト記憶部1408に格納しないためのものである。この処理の目的は、国語辞書または和訳辞書で検索した見出し語を表示するとき、1文字の語句は、ユーザーが調べたい語句である可能性が低く、そのような語句を画面上に表示することにより、多くの見出しが表示され、目的とする語句を選択するために、画面のスクロールを行う必要性が生じ、目的とする語句の選択に時間がかかることを避けるため、画面を簡略化し、画面のスクロールを行う頻度を下げて、ユーザーにとっての操作性を上げることである。具体的には、“時計”から抽出した国語辞書の見出し語は、“時”、“計”、“時計”の3つであるが、そのうち、ユーザーが必要とするのは、“時”、“計”の何れでもなく、“時計”である。よって、“時”と“計”を表示せず、“時計”のみを表示することにより、ユーザーが“時計”という語句を見出し語のリスト表示から見つけやすくする効果がある。
また、ステップ710の判断処理は、抽出した語句が辞書の見出し語にあるかどうかの検索の前であるステップ707の終了直後に行っても、1文字の語句を格納しないように動作させることが可能となる。更に、他の方法としては、ステップ710がなくても、ステップ702の処理を、終了ポインタ記憶部1403bに開始ポインタの値に1を加算した値を格納する処理に変えることにより、常に2文字以上の語句を抽出するようにすれば、同様の処理を行うことが可能である。
ステップ710の判断で、Buf1401に格納されている語句が1文字でなければ、ステップ711へ移行し、Buf1401に格納されている語句と、“区切り文字”を、国語リスト記憶部1408aまたは、和訳リスト記憶部1408bに格納する。
次に、ステップ712では、終了ポインタに1を加算し、抽出行記憶部1402の文字から抽出する語句の終了位置を1つ後ろに移動させる。
次に、ステップ713で、抽出行記憶部1402の終了ポインタ位置の文字が、“終了文字”かどうかの判断を行う。もし、“終了文字”ならば、終了ポインタは抽出行記憶部1402の最後の位置を指しており、これ以上後ろにポインタを移動させることは出来ないため、ステップ714へ移行し、開始ポインタを1つ後ろの位置に移動させる処理を行い、その位置の文字を先頭とする語句の抽出を行い、辞書の見出し語に存在するかどうか検索していくために、ステップ702へ移行する。
もし、ステップ713で、抽出行記憶部1402の終了ポインタ1403b位置の文字が、“終了文字”でないならば、ステップ715へ移行し、終了ポインタ位置の文字が、“行区切文字”かどうかの判断を行う。
“行区切文字”は、抽出行記憶部1402に格納されている解説データにおいて、反転表示している行の最後の文字の次に格納されている文字であり、それが格納されている意味は前述に説明した通りである。
ステップ715で、終了ポインタの位置の文字が“行区切文字”ならば、“行区切文字”は抽出する語句に必要ないため、ステップ716へ移行し、終了ポインタに1を加算して、“行区切文字”を飛ばし、次の位置に終了ポインタを移動させる。その後、ステップ707へ戻り、開始ポインタから終了ポインタまでの文字をBuf1401に格納し、Buf1401に格納された語句が辞書の見出し語に存在するかどうかの判断を行っていく。
上記の語句抽出手段による処理において、解説データの反転表示している行から次の行にまたがる語句を抽出することにより、行の終わりが語句の途中となっていて、次の行に続いているような解説データの場合でも、現在選択している行と、次の行の複数行を選択したり、または、現在選択している行から次の行にまたがっている語句の終わりまでを選択するような煩雑な操作を行う必要がなく、行をまたいでいる語句の1文字目が存在する行を選択するような、より簡単な操作で、行をまたいだ語句の抽出を行うことができる効果がある。
図7の処理が終了したときに、選択されているリスト記憶部に格納されている内容は、例えば、“生活”、“生活環”、“生活環境”の3つの見出し語が格納されている場合で説明を行うと、“生活”、“区切り文字”、“生活環”、“区切り文字”、“生活環境”、“終了文字”という順番で文字が格納されている。“区切り文字”は格納された見出し語の区切りを表すための文字であり、“終了文字”は、格納されている見出し語がこれ以降に格納されていないことを表すための文字である。
以上のようにして、解説データの反転表示している行から抽出された語句のうち、国語辞書、和訳辞書の見出し語に存在する語句を抽出し、その見出し語の一覧を格納する制御処理が行われる。以下に、図7のステップ706における、検索した見出し語の一覧表示に関して、ユーザーの操作性を高めるために、見出し語の表示する順番を変える処理の説明を行っていく。
(検索した見出し語の順番を変える制御)
図7の処理で、解説データの反転表示している行に存在する国語辞書と和訳辞書の見出し語を、それぞれ国語リスト記憶部1408aと和訳リスト記憶部1408bに格納しているが、図10では、見出し語ソート手段によって、国語リスト記憶部1408aに格納されている見出し語に対して、同じ語句で始まる見出し語の中で、文字数の多い順に並び替える処理を行っている。例えば、図7の処理で、“生活”、“区切り文字”、“生活環”、“区切り文字”、“生活環境”、“終了文字”が国語リスト記憶部1408aに格納されている場合、図10では、それらの語句を、文字数が多い順の“生活環境”、“区切り文字”、“生活環”、“区切り文字”、“生活”、“終了文字”の順番に並べ替える。
図10の処理では、まず、ステップ1001で、ワークエリア1400のStartに1を格納する。これは、リスト記憶部1408中の各辞書で検索した見出し語の一覧が格納されているリスト記憶部(1408a〜1408f)において、選択されている辞書のリスト記憶部に格納されている見出し語の1個目を設定している。
次に、ステップ1002で、ワークエリア1400のStartに格納されている数値に対して、Start個目が“終了文字”であるかどうかを判断している。もし、“終了文字”であるならば、それ以上語句が格納されていないため、図10の処理を終了している。
ステップ1002で、“終了文字”でなければ、ステップ1003で、ワークエリア1400のmにStartの値を格納する。
次に、ステップ1004で、選択されている辞書のリスト記憶部において、(m+1)個目の語句が、m個目の語句と同じ語句であるかどうかを判断している。もし、同じ語句でならば、ステップ1005へ移行し、ワークエリア1400のmに1を加算し、ステップ1004の処理へ戻る。
ステップ1004からステップ1005では、各辞書のリスト記憶部において、同じ語句で始まる見出し語の集まりが何個目までであるかを検索している。例えば、国語辞書で検索した見出し語が、“生活”、“生活環”、“生活環境”、“風邪”、“風邪薬”であった場合、“生活”と“生活環”と“生活環境”は、いずれも“生活”で始まる語句の集まりであり、“風邪”と“風邪薬”は、“風邪”で始まる語句の集まりであると判断される。
ステップ1004で、(m+1)個目の語句が、m個目の語句と同じ語句でないならば、ステップ1006へ移行し、ワークエリア1400のendにmの値を格納する。
次に、ステップ1007で、ワークエリア1400のStartに格納されている値と、endに格納されている値が同じかどうかを判断する。同じであるならばステップ1010へ移行し、endに格納されている値に1を加算した値をStartに格納した後、ステップ1002に戻り、次の見出し語と同じ語句で始まる他の見出し語を検索する処理へと移行する。この場合は、選択されている辞書が持つリスト記憶部に格納されている見出し語の中で、Start個目の見出し語と同じ語句で始まる見出し語が、Start個目以降には存在しなかったことを意味している。
ステップ1007で、ワークエリア1400のStartに格納されている値と、endに格納されている値が異なっているならば、ステップ1008へ移行し、選択されている辞書のリスト記憶部のStart個目の語句から、end個目までの語句の順番を入れ替える処理を行う。これにより、例えば、Start個目に格納されている語句が“生活”で、その次に格納されている語句が“生活環”、end個目に格納されている語句が“生活環境”であった場合、ステップ1007を行うことにより、“生活環境”、“生活環”、“生活”の順番に入れ替えられる。
次に、ステップ1009では、ステップ1008で順番を入れ替えた見出し語において、Start個目の見出し語の前に“同類開始文字”を格納し、Start個目からend個目までの全ての見出し語の後ろに“同類文字”を格納する処理を行う。例えば、ステップ1008で、順番を入れ替えたときのリスト記憶部に、“生活環境”、“区切り文字”、“生活環”、“区切り文字”、“生活”、“区切り文字”、“終了文字”の順番で文字が格納されている場合に、ステップ1009の処理を行うと、“同類開始文字”、“生活環境”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活環”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活”、“同類文字”、“区切り文字”、“終了文字”の順番で文字が格納される。
ここで、“同類開始文字”と“同類文字”とは、同じ語句で始まる複数の見出し語の中で、文字数の最も多い見出し語のみを表示したり、同じ語句で始まる全ての見出し語を表示するときに用いられるものである。具体的には、図15(b)の画面152に示すように、“生活”で始まる見出し語“生活環境”、“生活環”、“生活”の中で、一番文字数の多い“生活環境”のみを表示しているときは、リスト記憶部1408に格納されている“同類開始文字”、“生活環境”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活環”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活”、“同類文字”、“区切り文字”、“終了文字”において、“同類開始文字”の後ろに格納されている“生活環境”のみを表示するように処理を行う。
また、図15(c)の画面153に示すように、“生活”で始まる全ての見出し語が表示されている場合は、“同類文字”の前に格納されている“生活環境”、“生活環”、“生活”を表示するように処理を行っている。つまり、同じ語句で始まる見出し語の中で、最も文字数の多い見出し語を表示するときには、“同類開始文字”を検索し、その後ろに格納されている見出し語を表示するように処理し、同じ語句で始まる全ての見出し語を表示するときは、“同類文字”を検索し、その前に格納されている見出し語を表示している。なお、“同類開始文字”と“同類文字”は、解説データ中の文字や“終了文字”等の本実施の形態で使用している文字と区別のつくものならばどんな文字でも構わない。
次に、ステップ1010で、ワークエリア1400のendに1を加算した値を、ワークエリア1400のStartに格納した後、ステップ1002へ戻り、次の見出し語と同じ語句で始まる見出し語の集まりが、何個目から何個目までであるか判断し、それらの見出し語の中で文字数の多いものから順番に、第2表示画面記憶部1407bに格納する処理を行っていく。
図10の処理は、具体的には、次のようになる。国語辞書で検索した見出し語が、“生活”、“生活環”、“生活環境”、“病気”、“風邪”、“風邪薬”であった場合、図7の処理後の国語リスト記憶部1408aには、全ての見出し語の後ろに“区切り文字”、最後の見出し語の後ろの“区切り文字”の後には、“終了文字”を格納した構成をしており、“生活”、“区切り文字”、“生活環”、“区切り文字”、“生活環境”、“区切り文字”、“病気”、“区切り文字”、“風邪”、“区切り文字”、“風邪薬”、“終了文字”の順番で文字が格納されている。次に図10の処理を行うと、同じ語句で始まる見出し語の集まりの中で文字数が多い順番に並べ替え、更に並び替えた見出し語の中で、1つ目の見出し語の前には“同類開始文字”、並び替えた全ての見出し語の後には、“同類文字”を格納する処理を行うので、国語リスト記憶部1408aには、“同類開始文字”、“生活環境”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活環”、“同類文字”、“区切り文字”、“生活”、“同類文字”、“区切り文字”、“病気”、“区切り文字”、“同類開始文字”、“風邪薬”、“同類文字”、“区切り文字”、“風邪”、“同類文字”、“区切り文字”、“終了文字”の順番で第2表示画面記憶部1407bに文字が格納される。
このように、見出し語を並び替える効果は、具体的には、“生活”、“生活環”、“生活環境”の3つの見出し語が検索できたとき、ユーザーが意味を知りたい語句は、最も文字数の多い“生活環境”である可能性が高いため、“生活環境”、“生活環”、“生活”の順番で表示し、画面の先頭に“生活環境”を表示することにより、ユーザーが、画面をスクロールする必要がなく、より少ない手順で“生活環境”を選択することが可能となり、操作性が上がることである。また、同じ語句で始まる見出し語の中で、最も文字数の多い“生活環境”のみを表示することにより、ユーザーは、“生活”で始まる他の見出し語に惑わされることなく、“生活環境”をより簡単に素早く探すことができる効果がある。
以上のように、解説データの反転表示している行の中から、国語辞書、和訳辞書に存在する見出し語を検索し、検索した見出し語の同じ語句で始まる集まりの中で、文字数の多い順に並び替える制御処理が行われる。以下に、漢字辞書から見出し語を検索し、格納する処理の説明を行っていく。
(漢字辞書から見出し語を検索する制御)
図8は、解説データの反転表示している行から抽出した文字を格納している抽出行記憶部1402の中で、漢字辞書に存在する見出し語を検索し、漢字辞書で検索した見出し語を、リスト記憶部1408上の漢字リスト記憶部1408eに格納する処理である。
まず、ステップ801で、開始ポインタ記憶部1403aに開始ポインタとして1を格納する。開始ポインタは、抽出行記憶部1402上の位置を示しており、ここでは、抽出行記憶部1402に格納されている文字の1文字目を指している。
次に、ステップ802では、抽出行記憶部1402の開始ポインタ位置の文字が、“終了文字”かどうかの判断を行う。
もし、ステップ803の判断で、“終了文字”でなければ、ステップ804で、抽出行記憶部1402の開始ポインタの位置の文字が、“行区切文字”かどうかの判断を行う。
ステップ802とステップ803で、開始ポイントの位置の文字が“終了文字”か“行区切文字”であるときはいずれも、語句の抽出が終了したことを表しており、その場合は、ステップ804へ移行し、漢字辞書から検索した見出し語を格納する漢字リスト記憶部1408eに“終了文字”を格納し、全ての処理を終了する。これは、抽出行記憶部1402から漢字辞書から検索した見出し語の格納が終了したので、それぞれのリスト記憶部の最後であることを示すための“終了文字”を格納している。
ステップ803の判断で、抽出行記憶部1402の開始ポインタ位置の文字が、“行区切文字”でないならば、ステップ805で、開始ポインタの文字をBuf1401へ格納する。
次に、ステップ806で、Buf1401に格納された語句と同じ見出し語が、漢字辞書の見出し語に存在するかどうかを判断する。もし、存在しなければ、抽出行記憶部1402上の次の語句の抽出を行うため、ステップ808へ移行し、開始ポインタに1を加算し、抽出する語句の開始位置を1つ後ろにずらした文字の抽出と、その文字が漢字辞書の見出し語に存在するかどうかの検索を行っていく。
もし、ステップ806で、Buf1401に格納された語句と同じ見出し語が漢字辞書に存在すれば、ステップ807へ移行し、Buf1401に格納されている語句と、“区切り文字”を、漢字リスト記憶部1408eに格納する。
次に、ステップ808へ移行し、開始ポインタを1つ後ろの位置に移動させる処理を行い、その位置の文字の抽出を行い、漢字辞書の見出し語に存在するかどうか検索していくために、ステップ802へ戻る。
図7における、国語辞書と和訳辞書から見出し語を検索する処理では、表示している解説データの反転している行から語句を抽出する際に、任意の文字数の語句を抽出しているが、図8における漢字辞書から見出し語を検索する処理では、漢字辞書の見出し語には、1文字の漢字しか存在しないので、表示している解説データの反転している行から1文字の語句を抽出し、その語句が漢字辞書の見出し語にあるかどうかを検索していることである。
以上のようにして、解説データの反転表示している行から1文字の語句のみを抽出することにより、任意の文字数を持つ語句を全て抽出する処理を行うよりも、処理を簡略化し、高速化することができる効果がある。
以下に、国語辞書、和訳辞書、漢字辞書以外の辞書から見出し語を検索し、格納する処理の説明を行っていく。
(国語辞書、和訳辞書、漢字辞書以外の辞書から見出し語を検索する制御)
図9は、反転表示している解説データの行から抽出した文字を格納している抽出行記憶部1402上の中で、国語辞書と和訳辞書と漢字辞書以外の外国語翻訳辞書、古語辞書、その他の辞書に存在する見出し語を検索し、それぞれの辞書で検索した見出し語を、リスト記憶部1408上の外国語翻訳リスト記憶部1408cと古語リスト記憶部1408dとその他の辞書リスト記憶部1408fに格納する処理である。見出し語の格納については、英和辞書や中日辞書等の外国語翻訳辞書で検索した見出し語は、外国語翻訳リスト記憶部1408c上の各辞書に対応したリスト記憶部(1408c−a、・・・、1408c−n)に格納し、古語辞書で検索した見出し語は、古語リスト記憶部1408dに格納し、上記以外の辞書で検索した見出し語は、その他の辞書リスト記憶部1408fに格納する。
図9は、図7の処理とほとんど同じであり、図7の処理との違いを中心に、図9の処理の説明を行っていく。
図9には、図7のステップ706で、同じ語句で始まる見出し語の中で、文字数の多い順に並べ替えるリスト最適化処理と、ステップ710で、抽出行記憶部1402から抽出した語句が1文字の場合は、その語句を格納しない処理が存在しない。
図9において、これらの処理が存在しない理由は、1文字の見出し語を表示しないことや、同じ語句で始まる見出し語の中で、文字数の多い順に並べることが、必ずしもユーザーに取って都合がよいとは限らないためである。例えば、“に”という語句を古語辞書で検索すると、助動詞“ぬ”の連用形であったり、助動詞“なり”の連用形であったり、他にも様々な意味がある。もし、リスト最適化処理で行ったような1文字の語句を見出し語として表示しなければ、上記のような“に”の様々な意味を知ることができず、ユーザーにとっては不便である。また、古語辞書は、“生活”、“生活環”、“生活環境”のような同じ語句で始まる見出し語が、国語辞書と比較して少ないために、リスト最適化処理の有用性があまり高くない。よって、これらの処理時間を少なくし、より短時間で、辞書に存在する見出し語のリスト表示を行うほうが、ユーザーにとって、ストレスがなく、操作性がよいという効果がある。
しかし、もし、ユーザーにとって有用性があるような見出し語表示のルールがあるならば、図7のステップ706のリスト最適化処理のように、各辞書のリスト記憶部に見出し語を格納する際に、そのルールを適用する処理を実施すればよい。
図8と図9に示したように、図6のステップ603からステップ606において、反転表示している解説データの行の中から、国語辞書、和訳辞書以外の辞書に存在する見出し語を検索し、格納する処理が行われ、図5のステップ502の見出し語抽出処理が終了する。以下に、図5のステップ503で、反転表示している解説データの行の中から辞書に存在する見出し語のリストを表示する処理の説明を行っていく。
(見出し語のリストを表示する制御)
図11は、反転表示している解説データの行から抽出した見出し語を表示する処理である。
図11の処理直前の第2表示画面記憶部1407bの内容は、タグ表示を行っている辞書のリスト記憶部に格納されている見出し語と、見出し語に付随している“区切り文字”と“同類開始文字”と“同類文字”と“終了文字”とが、表示する内容に応じた必要なもののみ格納されている。例えば、図15(b)の画面152を表示しているときは、“1”、“睡眠”、“改行文字”、“2”、“不足”、“区切り文字”、“同類開始文字”、“3”、“生活環境”、“同類文字”、“区切り文字”、“終了文字”が格納されている。第2表示画面記憶部1407bを表示するときは、“同類開始文字”、“同類文字”、“終了文字”は表示せず、“区切り文字”は改行として表示される。
上記のように、第2表示画面記憶部1407bに、見出し語等が格納されている状態で、まず、ステップ1101において、[切替]キーを押すたびに、辞書のタグ表示を切り替える。これは、具体的には、図14(d)で国語辞書のタグ表示と、国語辞書の見出し語表示を行っている画面144で、[切替]キーを押すと、図14(e)の画面145で和英辞書のタグ表示と、和英辞書の見出し語の表示が行われる。
次に、ステップ1102で、第2表示画面記憶部1407bに格納されている見出し語の後ろに格納されている文字が、“区切り文字”のみかどうかの判断を行う。“区切り文字”のみであるならば、ステップ1103へ移行し、“区切り文字”の前に格納されている見出し語の前に選択番号を格納した後、ステップ1102へ戻り、次の見出し語の処理を行っていく。具体的には、図14(d)の画面144に示すように、“睡眠”という見出し語の前に表示している“1”や、“不足”の前に表示している“2”の文字を、第2表示画面記憶部1407bに格納する処理である。
ステップ1102で、第2表示画面記憶部1407bに格納されている見出し語の後ろに格納されている文字が、“区切り文字”のみでなければ、ステップ1104へ移行し、見出し語の前に“同類開始文字”が格納されているかどうかの判断を行う。もし、“同類開始文字”が格納されているならば、ステップ1105へ移行し、“同類開始文字”の後ろに格納されている見出し語の前に、選択番号と選択アルファベットを格納した後、ステップ1102へ戻り、次の見出し語の処理を行っていく。具体的には、図15(c)の画面153で示すように、“生活環境”の前に表示している“3”や“A”の文字を、第2表示画面記憶部1407bに格納する処理である。
ステップ1104で、第2表示画面記憶部1407bに格納されている見出し語の前に“同類開始文字”が格納されていなければ、ステップ1106へ移行し、見出し語の後ろに“同類文字”が格納されているかどうかの判断を行う。もし、“同類文字”が格納されていれば、ステップ1107へ移行し、“同類文字”の前に格納されている見出し語の前に、選択アルファベットを格納した後、ステップ1102へ戻り、次の見出し語の処理を行っていく。具体的には、図15(c)の画面153で示すように、“生活環”の前に表示している“B”や、“生活”の、前に表示している“C”の文字を、第2表示画面記憶部1407bに格納する処理である。
ステップ1106で、第2表示画面記憶部1407bに格納されている見出し語の後ろに“同類文字”が格納されていなければ、ステップ1108へ移行し、“終了文字”があるかどうかを判断する。もし、“終了文字”がなければ、ステップ1102へ戻り、次の見出し語の処理を行っていく。もし、“終了文字”があれば、ステップ1109へ移行し、第2表示画面記憶部1407bの内容を表示する。但し、第2表示画面記憶部1407bに格納されている“同類開始文字”、“同類文字”、“終了文字”は表示部10には表示せず、“区切り文字”は改行として表示部10に表示し、全ての処理を終了する。
この処理により、図14(d)の画面144に示したような、国語辞書に存在する見出し語のリスト表示や、図14(e)の画面145に示したような、和英辞書に存在する見出し語のリスト表示を行うことが出来る。
以上のように、反転表示している解説データの行から、タグ表示をしている辞書に存在する見出し語のリスト表示を行う処理が行われる。
上記のように、各辞書に存在する見出し語のリスト表示を行うことにより、解説データの反転表示している行から、必要とする辞書を選択することにより、その辞書の見出し語を簡単に探し出すことができる効果がある。
次に、図5で説明した見出し語のリスト表示を行う見出し語モード処理(A)とは異なるプロセスで、見出し語のリスト表示を行う見出し語モード処理(B)の説明を行っていく。
(見出し語の一覧表示及び、一覧表示中のキーの動作にかかる制御(B))
図12の見出し語モード処理(B)の説明を行っていく。図5で説明した見出し語モード処理(A)では、解説データの反転表示している行から、辞書の見出し語を検索し、格納する処理を、全ての辞書において実施した後、タグ表示している辞書の見出し語を表示する処理を行っている。これにより、[切替]キーを入力して、表示する辞書を切り替える度に、辞書データの見出し語を検索する処理が必要ないので、表示する辞書を切り替える処理を高速化できるという効果がある。
これに対し、図12の見出し語モード処理(B)は、辞書の見出し語を検索し、格納する処理を、タグ表示を行っている辞書に対してだけ実施した後、格納した見出し語を表示する処理を行っている。これにより、各辞書で検索した見出し語を格納するリスト記憶部1408の容量において、表示する辞書から検索した見出し語を格納する容量があれば十分であり、全ての辞書から検索した見出し語を格納する容量は必要ないため、リスト記憶部1408のあるRAM14のサイズを小さくし、部品のコストダウンを図ったり、空いたRAM14のエリアを他の機能を実現するために使用できる等の効果がある。
図5の見出し語モード処理(A)と、図12の見出し語モード処理(B)の処理の違いは、切替回数記憶部1406に“1”を格納する初期設定を行った後に、ステップ502の見出し語抽出処理を行うか、またはステップ1202のタグ辞書見出し語抽出処理を行うかにある。
ステップ502の見出し語抽出処理では、上記のように、解説データの反転表示している行に存在する辞書の見出し語の検索、格納する処理を、全ての辞書データにおいて実施している。
ステップ1202のタグ辞書見出し語抽出処理は、タグ表示を行っている辞書のみから見出し語の検索を行い、検索した見出し語を格納する処理であり、図13のフローチャートに基づいて説明する。
図13は、[切替]キーを入力したときに、解説データの反転表示している行の中で、タグ表示している辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を、リスト記憶部1408上のタグ表示している辞書が持つリスト記憶部に格納する処理である。
ここでは、図14(d)の画面144に示したように、解説データの任意の行が反転表示しているときに、[決定]キーを入力し、タグ表示している辞書の見出し語を表示するときに、表示する辞書の順番は、国語辞書、和英辞書、日中辞書、漢字辞書の順番である場合において、以下に説明を行っていく。
まず、ステップ1301で、[切替]キーを入力するごとに、その入力した回数を記憶している切替回数記憶部1406の数値が“1”かどうかの判断を行う。もし、“1”ならば、ステップ1302で、解説データの反転表示している行から、国語辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を国語リスト記憶部1408aに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。具体的には、図14(d)の画面144に示したように、“睡眠”、“不足”と“生活”という語句で始まる見出し語の“生活環境”、“生活環”、“生活”が国語リスト記憶部1408aに格納される。
次に、ステップ1301で、切替回数記憶部1406に格納されている値が“1”でないならば、ステップ1303で、“2”かどうかの判断を行う。もし、“2”ならば、ステップ1304で、解説データの反転表示している行から、和訳辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を和訳リスト記憶部1408bに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。具体的には、図14(e)の画面145に示したように、“睡眠”、“不足”、“生活”という見出し語が、和訳リスト記憶部1408bに格納される。
次に、ステップ1303で、切替回数記憶部1406に格納されている値が“2”でないならば、ステップ1305で、“3”かどうかの判断を行う。もし、“3”ならば、ステップ1306で、解説データの反転表示している行から、外国語翻訳辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を外国語翻訳リスト記憶部1408cに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。
次に、ステップ1305で、切替回数記憶部1406に格納されている値が“3”でないならば、ステップ1307で、“4”かどうかの判断を行う。もし、“4”ならば、ステップ1308で、解説データの反転表示している行から、古語辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を古語リスト記憶部1408dに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。
次に、ステップ1307で、切替回数記憶部1406に格納されている値が“4”でないならば、ステップ1309で、“5”かどうかの判断を行う。もし、“5”ならば、ステップ1310で、解説データの反転表示している行から、漢字辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を漢字リスト記憶部1408eに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。
次に、ステップ1309で、切替回数記憶部1406に格納されている値が“5”でないならば、ステップ1311で、その切替回数の値が検索辞書個数記憶部1405に格納されている値より大きいかどうかの判断を行う。検索辞書個数記憶部1405には、本実施の形態の電子機器に搭載している辞書データの個数が、検索辞書個数として初期設定時に格納されている。例えば、国語辞書、和英辞書、日中辞書、古語辞書、漢字辞書、英英辞書の6種類の辞書が搭載されているならば、検索辞書個数記憶部1405には“6”が格納されている。
次に、ステップ1311の判断で、切替回数記憶部1406に格納されている値が検索辞書個数の値より小さいならば、ステップ1312で、解説データの反転表示している行から、国語辞書、和訳辞書、外国語翻訳辞書、古語辞書、漢字辞書以外の辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語をその他の辞書リスト記憶部1408fに格納する処理を行い、図13の処理を終了する。
次に、ステップ1311の判断で、切替回数記憶部1406に格納されている値が検索辞書個数の値より大きいならば、ステップ1313で、切替回数の値から検索辞書個数の値を減算し、切替回数記憶部1406に格納し、ステップ1301の処理に戻る。これは、[切替]キーの入力回数が、本実施の形態の電子機器に搭載している辞書の個数より大きい場合、最後の辞書の見出し語表示から、1番目の辞書の見出し語表示に戻るための処理である。具体的には、国語辞書、和訳辞書、古語辞書の3種類の辞書が搭載されている場合、古語辞書の見出し語表示中に[切替]キーを入力したときに、1つ目の辞書の国語辞書の見出し語を表示する処理をする。
以上のように、[切替]キーの入力により表示する辞書の見出し語を切り替える度に、表示する辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を格納する処理が行われる。
上記のように、解説データの反転表示している行から自動的に辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を表示することにより、ユーザーが、知りたい語句をカーソル等で指示し、知りたい語句のみを反転表示するような操作をする必要がなく、反転表示する行を、上下方向に移動させるだけでよいため、操作性がよくなる。更に、解説データ中の知りたい語句と同じ行にある、他の見出し語も表示するため、他の語句の意味等を知りたい際の操作性も向上する。また、解説データ中の反転表示している行に含まれる複数の見出し語の意味が分からず、文章内容が理解できないときには、反転している行に存在する様々な見出し語を表示し、その意味を簡単に知ることができるため、行の文章内容を理解するのに要する時間が短くてすむ。
そして、表示する見出し語については、各辞書に適したルールを適用し、例えば、国語辞書で見出し語を検索するならば、1文字の見出し語は、ユーザーが知りたい語句である可能性が低いので、1文字の見出し語は表示しないようにすることにより、ユーザーが知りたい見出し語を探しやすくする効果がある。更に、全ての見出し語を表示した場合に比べ、不必要な見出し語が表示されず、画面の煩雑さがなくなる効果がある。また、表示する見出し語の順番については、例えば、国語辞書で見出し語を検索するならば、同じ語句で始まる見出し語の中で、より文字数の多い見出し語の方が、ユーザーが知りたい単語である可能性が高いので、文字数が多い見出し語のみを表示するようにして、ユーザーが知りたい単語を、より短い操作で簡単に選択することができる効果がある。
(解説データの反転表示している行から辞書の見出し語を検索し、表示する例の説明)
以上は、解説データの反転表示している行から語句を抽出し、その語句の中から辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を表示する処理を詳細に説明したものであり、以下に、図14と図15の表示例で、本実施の形態の解説データから自動的に辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語を表示し、表示した見出し語の中から選択した見出し語の意味を表示する処理について説明する。これにより、さらに本発明がより明確になるものと確信する。
図14は、表示している解説データ上で反転表示し、選択している行から辞書の見出し語を検索し、表示するときの表示画面である。
図14(a)の画面141は、ROM13に格納されている辞書データ130上の第2辞書130a、第2辞書130b、第3辞書130c、・・・、第n辞書130n、または、辞書以外の電子データ132上のデータ(1)132a、・・・、データ(n)132nが表示されている。ここで、[ジャンプ]キーを入力すると、図14(b)の画面142のように、表示しているデータの1行目が選択されたことをユーザーに知らしめるように反転表示を行う。選択している行の表示は、選択していない行との区別がつく方法であれば何でもよく、この場合は反転表示をしているが、選択されている行の文字を強調文字で表したり、下線を引いたりしてもかまわない。もし、図14(b)の画面142を表示中に、[戻る]キーを入力すると、データの1行目を選択している表示がなくなり、図14(a)の画面141へ戻る。
次に、図14(b)の画面142を表示中に、[↓]キーを入力すると、選択している行を下に移動することができ、図14(c)の画面143のように、データの2行目が反転表示される。図14(c)の画面143を表示しているときに、[↑]キーを入力すると、選択している行を上に移動することができ、図14(b)の画面142のように、データの1行目が反転表示される。
次に、図14(b)の画面142を表示中に、[決定]キーを入力すると、図14(d)の画面144のように、選択しているデータの1行目の語句から、国語辞書の見出し語を検索し、その見出し語を表示する。この場合は、反転表示しているデータの1行目の“睡眠不足”から、国語辞書の見出し語に存在する“睡眠”、“不足”を、見出し語のリスト表示の1つ目と2つ目に表示している。なお、“睡”、“眠”、“不”、“足”のような1文字の見出し語は、ユーザーが知りたい単語である可能性が低く、これらの見出し語を表示すると、画面が煩雑になり、知りたい単語を選択するために、画面をスクロールする必要が生じ、操作性がよくないため表示していない。
更に、反転表示している1行目のデータの最後の文字である“生”から始まる見出し語も抽出するので、“生活環境が悪くなると、・・・”から、国語辞書の見出し語に存在する“生活”、“生活環”、“生活環境”が検索される。これらの見出し語の中で、ユーザーが意味を知りたいと考える可能性が最も高い見出し語は、最も文字数の長い“生活環境”であり、それ以外の見出し語を表示することによる画面の煩雑さを避けるため、図14(d)の画面144で示すように、“生”で始まる見出し語の中で、“生活環境”のみを表示している。このとき、“生活”、“生活環”は表示しないが、“生活環境”の中に、“生”で始まる見出し語が他に存在していることを表す“+”が、“生活環境”の左に表示されている。“生活”、“生活環”を表示する際には、“生活環境”を選択し、決定すると、図15(c)の画面153と図15(d)の画面154のように、“生活環境”、“生活環”、“生活”が表示される。
図14(d)の画面144を表示中に、[切替]キーを入力すると、反転表示している行から、他の辞書の見出し語を表示し、図14(e)の画面145のように、和英辞書に存在する見出し語を検索し、表示する。この場合は、“睡眠不足”の中で、和英辞書に存在する見出し語を検索し、“睡眠”、“不足”を見出し語のリスト表示の1つ目と2つ目に表示している。更に、反転表示している1行目のデータの最後の文字である“生”から始まる見出し語も抽出するので、“生活環境が悪くなると、・・・”から、和英辞書の見出し語に存在する“生活”が検索され、その見出し語を3つ目に表示している。
これらの選択している行から、国語辞書及び和訳辞書に存在する見出し語を検索し、格納する処理は、図7のフローチャートの処理で行っている。更に、格納した見出し語を表示する処理は、図11のフローチャートの処理で行っている。
図14(b)の画面142のように、表示している解説データの行を選択後に、[決定]キーを入力するだけで、図14(d)の画面144のように、選択されている行から、自動的に国語辞書に存在する見出し語を検索し、表示しているので、従来のように、図14(a)の画面141において、意味を知りたい単語をカーソルで指示する必要がなく、容易に単語の選択を行うことができる。
図15は、図14の反転表示により選択している行から辞書の見出し語を検索、表示したときの状態から、見出し語を選択し、その意味を表示するときの表示画面である。
図15(a)の画面151は、解説データの反転表示している1行目から、国語辞書に存在する見出し語を検索、表示している画面である。このとき、1つ目の見出し語である“睡眠”に付随している“1”の番号が反転表示しており、“睡眠”が選択されていることを表している。
次に、図15(a)の画面151を表示中に、[↓]キーを2回入力すると、“睡眠”を選択していることを表していた番号の反転表示が、2つ下に移動し、“生活環境”に付随している“3”の番号が反転表示される。
次に、図15(b)の画面152を表示中に、[決定]キーを入力すると、“生活環境”を選択し、決定され、図15(c)の画面153のように、“生活環境”の中に存在する見出し語をすべて表示し、“生活環境”と、“生”で始まる他の見出し語である“生活環”と“生活”が表示される。
次に、図15(c)の画面153を表示中に、[↓]キーを2回入力すると、図15(d)の画面154のように、“生”で始まる見出し語の中で、3つ目の見出し語である“生活”を選択している画面が表示される。
図15(c)の画面153を表示中に、[決定]キーを入力すると、図15(c)の画面153で選択されている“生活環境”が決定され、図15(e)の画面155のように、“生活環境”の意味を表示する。
以上に説明した選択しているデータの行から、辞書の見出し語を検索し、表示する制御を実行させるためのプログラムは、ROM13のプログラム記憶部131に記憶されている。また、これを記憶する記憶媒体は、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリ(ROM、フラッシュメモリ等)等、様々なタイプの記録媒体を用いることができるものであり、またインターネット等の電気通信回線や無線通信回線、光通信回線を通じてダウンロードして記録可能なものである。
辞書データを有する電子辞書、PDA、パソコン、携帯電話などの電子機器に適用可能である。
本実施の形態の電子機器の構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるデータを表示中に、データの任意の1行又は複数行を選択するモードへ移行する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行を選択するモードのキー入力処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、文字を抽出する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、全ての辞書の見出し語を検索し、表示する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、全ての辞書の見出し語を検索し、格納する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、国語辞書および和訳辞書の見出し語を検索し、格納する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、漢字辞書の見出し語を検索し、格納する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、国語辞書と和訳辞書と漢字辞書以外の辞書の見出し語を検索し、格納する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、国語辞書および和訳辞書にある見出し語の最適なリスト表示を行う処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、辞書の見出し語を検索後、検索した見出し語をリスト表示する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、選択している辞書に存在する見出し語を検索し、表示する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から、選択している辞書に存在する見出し語を検索し、格納する処理のフローチャートである。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行を選択し、選択した行から辞書の見出し語を検索し、検索した見出し語のリスト表示を行うときの表示画面である。 本実施の形態にかかる表示しているデータの任意の行から辞書の見出し語のリスト表示を行った後、選択した見出し語の意味の表示を行うときの表示画面である。
符号の説明
130 辞書データ記憶部
131 プログラム
1402 抽出行記憶部
1403a 開始ポインタ記憶部
1403b 終了ポインタ記憶部
1406 切替回数記憶部
1408a 国語リスト記憶部
1408b 和訳リスト記憶部
1408c 外国語翻訳リスト記憶部
1408d 古語リスト記憶部
1408e 漢字リスト記憶部
1408f その他の辞書リスト記憶部
1407 表示用画面記憶部
1407a 第1表示画面記憶部
1407b 第2表示画面記憶部

Claims (12)

  1. 見出し語に対して解説データを有する辞書データ記憶手段を具備し、表示用の電子データを出力する電子機器において、
    表示された電子データの1行又は複数行を選択する行選択手段と、
    前記行選択手段で選択された行から語句を抽出する語句抽出手段と、
    前記語句抽出手段で抽出された語句と一致する見出し語を辞書データ記憶手段から検索する検索手段と、
    前記検索手段で検索された見出し語を表示させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記語句抽出手段は、前記行選択手段により選択された行から次の行にまたがる語句を抽出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記検索手段は、抽出した語句を先頭に持つ見出し語を、辞書データ記憶手段から検索する前方一致検索手段と、
    前記前方一致検索手段で検索した見出し語の中で、抽出した語句と完全に一致する見出し語を検索する完全一致検索手段と
    で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記語句抽出手段は、1文字又は複数文字の語句を抽出すること
    を特徴とする請求項1から請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記検索手段で検索された見出し語をソートする見出し語ソート手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記見出し語ソート手段によりソートされた見出し語を表示させることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記表示制御手段で表示させる見出し語において、同じ語句を先頭として持つ見出し語の中で、最も多い文字数を持つ見出し語のみを表示させることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記表示制御手段で表示させる見出し語において、同じ語句を先頭として持つ見出し語の中で、最も多い文字数を持つ見出し語以外を表示させることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の電子機器。
  8. 前記表示制御手段で表示させる見出し語を辞書の種類別に表示させることを特徴とする請求項1から請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記表示制御手段で表示させた見出し語を選択する見出し語選択手段を有し、前記見出し語選択手段で選択された見出し語に対応する解説データを表示させることを特徴とする請求項1から請求項8に記載の電子機器。
  10. 表示された文字情報の中から1行又は複数行を選択するステップと、
    選択された行から語句を抽出するステップと、
    抽出された語句と一致する見出し語を検索するステップと、
    検索された見出し語を表示させるステップと
    を備えたことを特徴とする見出し語表示方法。
  11. 見出し語に対して解説データを有する辞書データ記憶手段を具備し、表示用の電子データを出力する電子機器に、
    表示された電子データの1行又は複数行を選択する行選択手段と、
    前記行選択手段で選択された行から語句を抽出する語句抽出手段と、
    前記語句抽出手段で抽出された語句と一致する見出し語を辞書データ記憶手段から検索する検索手段と、
    前記検索手段で検索された見出し語を表示させる表示制御手段と
    として機能させるためのプログラム。
  12. 請求項11記載のプログラムを記憶してなる記録媒体。
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