JP2000122606A - Pdp表示装置 - Google Patents

Pdp表示装置

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JP2000122606A
JP2000122606A JP10296800A JP29680098A JP2000122606A JP 2000122606 A JP2000122606 A JP 2000122606A JP 10296800 A JP10296800 A JP 10296800A JP 29680098 A JP29680098 A JP 29680098A JP 2000122606 A JP2000122606 A JP 2000122606A
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JP10296800A
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Kazuhiro Chiba
和弘 千葉
Koji Minami
浩次 南
Sadahito Suzuki
禎人 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調特性の連続性を悪化させることなくAP
Cを実行して、消費電力を低減するPDP表示装置を得
る。 【解決手段】 第3係数器6は、第2乗算器5から画像
データR2,G2,B2を入力し、そのフレーム平均値
に応じた電力制御係数ε又は分割電力制御係数ε1,ε
2を生成して出力する。フレーム遅延器7は、第2乗算
器5から画像データR2,G2,B2を入力し、画像デ
ータR2,G2,B2を1フレームの時間だけ遅延して
出力する。第3乗算器8は、第3係数器6から電力制御
係数ε又は分割電力制御係数ε1を入力するとともに、
フレーム遅延器7から遅延された画像データR2,G
2,B2を入力する。そして、両者を乗算することによ
り、画像データR3=ε・R2又はε1・R2、G3=
ε・G2又はε1・G2、B3=ε・B2又はε1・B
2を生成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)を使用
したPDP表示装置に関し、特に、入力した画像信号か
ら生成した画像データのデータ処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】PDP表示装置においては、1フレーム
あたりの画像データの平均値(以下「フレーム平均値」
と表記する)の増加に比例して消費電力も増大する。従
って、消費電力を所定値以下に制限する自動電力制御
(Automatic Power Control:APC)が必須となる。
例えば、特開平6−202580号公報には、PDPに
流れる放電電流を検出し、その電流値が所定値よりも高
くなった場合に発光周波数を低下させるAPCが記載さ
れている。また、特開平6−332397号公報には、
所定期間内に表示セルに与えられる所定レベルの画素信
号数を積算し、その積算結果に基づいてパネル駆動周波
数を変更するAPCが記載されている。
【0003】また、PDPは、走査電極と維持電極との
対で各々の水平走査線(水平電極)を形成し、この水平
電極とデータ電極(垂直電極)との直交により、発光の
最少単位であるセルを形成している。画像データが変化
すると発光セル数も変動するが、ここで、水平走査線は
所定のインピーダンスを有しているため、発光セル数が
増大して水平走査線に流れる電流量が多くなると、上記
インピーダンスによる電圧降下が増加し、放電時の発光
量が低下する。即ち、画像データの変化は放電電圧を変
動させ、発光変動を誘発する。このため、PDP表示装
置においては発光変動の補正処理が必要となる。例え
ば、特開平8−32903号公報には、発光輝度レベル
が所定レベル以上の画素データ数を検出し、検出した画
素データ数が所定数を越えている場合には1水平走査線
分の画素データの各々に所定の補正データを加算する、
いわゆる加算方式の発光変動の補正処理が記載されてい
る。
【0004】PDP表示装置における公知のデータ処理
には、画像データの範囲を調整するコントラスト調整、
周囲の明るさに適応した照度調整、色温度を調整する色
温度調整がある。例えば、特開平7−72825号公報
には、周囲の明るさを光センサによって検出し、入力さ
れた画像の表示モードと周囲の明るさとを条件に駆動信
号の出力を選択指示する照度調整が記載されている。ま
た、特開平8−146915号公報には、赤、緑、及び
青の各ディジタル信号ごとに、高輝度側レベル又は低輝
度側レベルを可変とすることで所要の白バランスを調整
する色温度調整が記載されている。
【0005】さらに、PDP表示装置におけるその他の
データ処理として、特開平10−66000号公報に
は、PDPに静止画像を表示するためのデータ処理方式
が記載されている。PDPに内蔵されている画像メモリ
に対して、アナログ映像信号をA/D変換したディジタ
ルデータと、専用端子から入力した静止画像の画像デー
タとを切り換えて入力し、選択した側の画像をPDPに
表示するものである。
【0006】図23は、従来のPDP表示装置の構成を
示すブロック図である。入力器63は、利用者がキース
イッチ等で指定した操作データを出力する。照度検出器
64は、PDPの周囲の明るさ(以下「表示環境」と表
記する)を検出し、その表示環境に応じて照度調整係数
ηを出力する。この照度調整係数ηの値が小さいほど発
光量は減少し、画像は暗く表示される。照度調整係数η
の値は、例えば、明るい表示環境では1.0、暗い表示
環境では0.7等とする。
【0007】マイコン65は、入力器63から操作デー
タを、照度検出器64から照度調整係数ηをそれぞれ入
力する。そして、操作データに基づいて、表示モード及
び動作モードを表す各符号や、各モードに応じた各種の
制御データを生成する。また、マイコン65は、照度調
整係数ηと後述するコントラスト調整係数αとを統合し
て、統合係数α・ηを生成して出力する。このように、
照度調整係数ηとコントラスト調整係数αとを統合して
統合係数α・ηとすることにより、照度調整及びコント
ラスト調整の各処理を、同一の乗算器によって実行する
ことが可能になる。マイコン65による各種の処理結果
は、動作制御信号Dとして出力される。
【0008】動作制御部62は、後述する入力制御器8
1から、フレームを識別する垂直同期信号V、走査線を
識別する水平同期信号H、及び画素データを識別するタ
イミング信号Tを入力する。また、動作制御部62は、
マイコン65から動作制御信号Dを入力する。そして、
コントラスト調整係数α、色温度調整係数β1〜β3、
及び各種のタイミング信号を生成して出力する。
【0009】コントラスト調整器51は、後述する輪郭
強調器80から画像データR,G,Bを、動作制御部6
2からコントラスト調整係数αをそれぞれ入力し、画像
データR,G,Bとコントラスト調整係数αとを乗算す
ることにより、コントラストデータα・R,α・G,α
・Bを生成して出力する。ここで、コントラスト調整係
数αの値は、0.5≦α≦1.5である。色温度調整器
52は、コントラスト調整器51からコントラストデー
タα・R,α・G,α・Bを、動作制御部62から色温
度調整係数β1〜β3をそれぞれ入力し、コントラスト
データα・R,α・G,α・Bと色温度調整係数β1,
β2,β3とをそれぞれ乗算することにより、色温度デ
ータα・β1・R,α・β2・G,α・β3・Bを生成
して出力する。ここで、色温度調整係数β1,β2,β
3の値は、現状ではβ1=β2=0.7、β3=1.0
等である。なお、コントラスト調整器51及び色温度調
整器52は、R,G,Bの各データごとに乗算器(演算
速度20nS以下、ビット数10×10)を備えてい
る。
【0010】発光変動補正器53は、色温度調整器52
から色温度データα・β1・R,α・β2・G,α・β
3・Bを入力し、上述した発光変動を走査線単位で補正
するための処理を実行する。図24は、発光変動補正器
53の具体的な構成を示すブロック図であり、上記特開
平8−32903号公報に記載された発明の主旨を具体
化したものに相当する。ラインメモリ66a〜66c
は、色温度調整器52から色温度データα・β1・R,
α・β2・G,α・β3・Bをそれぞれ入力し、入力し
た色温度データα・β1・R,α・β2・G,α・β3
・Bを、1走査線の時間だけそれぞれ遅延して出力す
る。変動検出器67は、色温度調整器52から色温度デ
ータα・β1・R,α・β2・G,α・β3・Bをそれ
ぞれ入力し、各走査線における発光セルの総数を計数し
て、その計数結果を出力する。補正値発生器68は、変
動検出器67から計数結果を入力し、その計数結果に応
じた補正値δを出力する。加算器69a〜69cは、補
正値発生器68から補正値δを、ラインメモリ66a〜
66cから遅延された色温度データα・β1・R,α・
β2・G,α・β3・Bをそれぞれ入力し、両者をそれ
ぞれ加算することにより、補正データα・β1・R+
δ,α・β2・G+δ,α・β3・B+δを生成して出
力する。ここで、δ=0の場合は無補正、δ>0の場合
は発光量を増大する補正、δ<0の場合は発光量を減少
する補正となる。
【0011】図23を参照して、APC検出器54は、
発光変動補正器53から補正データα・β1・R+δ,
α・β2・G+δ,α・β3・B+δを入力し、1フレ
ーム分の画像データからフレーム平均値を算出する。
【0012】PtoQ変換器55は、APC検出器54
から補正データα・β1・R+δ,α・β2・G+δ,
α・β3・B+δを入力し、PDPに固有の動画像偽輪
郭ノイズを低減するために、8〜10ビットの2進デー
タPを9〜12ビットの非2進データQに変換する。こ
こで、P及びQはいずれも整数であり、P<Qの関係が
ある。ビットプレーン(Bit Plane:BP)変換器56
は、PtoQ変換器55から3つのQビットデータを入
力し、同一重みのデータを集合したQ個のBPデータを
生成して出力する。
【0013】BPメモリ57は、BP変換器56からB
Pデータを入力する。図25は、BPメモリ57の具体
的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、
BPメモリ57は、メモリA70、メモリB71、書き
込み分配器72、及び読み出し分配器73を備えてい
る。メモリA70及びメモリB71は、BP変換器56
から入力したQ個のBPデータをフレーム単位で交互に
記憶し、記憶したBPデータを、Q回に分割して出力す
る。例えば、メモリA70が書き込み処理を行っている
場合は、メモリB71は読み出し処理を行い、逆に、メ
モリA70が読み出し処理を行っている場合は、メモリ
B71が書き込み処理を行う。このように、メモリA7
0及びメモリB71は、書き込み処理と読み出し処理と
を、フレーム単位で交互に繰り返す。
【0014】図23を参照して、BP転送器58は、B
Pメモリ57からBPデータを入力し、上記垂直電極の
駆動データとしての各BPデータを、走査線単位でPD
Pモジュール61のデータ電極駆動器に高速転送する。
例えば、画素数が640×480のVGA(Video Grap
hics Array)画像を表示する場合は、3×640=60
×32と分解し、60ビットのデータを32回に分割し
て転送する。このとき、1回の転送時間を50ns、各
走査線の転送準備時間を0.4μsとすると、各走査線
あたりの転送時間は2μs(0.4μs+50ns×3
2)となり、1フレームあたりの転送時間は960μs
(2μs×480)となる。
【0015】図26は、Q=9の場合の表示動作の概要
を表すタイミングチャートである。同図において、
(A)は表示の1フレーム期間を、(B)はBPデータ
Q1〜Q9の転送期間を、(C)は放電パルスC1〜C
9の発生期間を、(D)はサブフレーム(Sub Frame:
SF)1〜SF9の期間をそれぞれ示している。一般
に、1フレーム期間は16.7msであり、Q1=Q2
=…=Q9=約1msである。また、放電パルス数は
(C1、C2、…、C9)=(4、8、16、32、5
0、70、85、105、125)である。
【0016】図23を参照して、SF駆動器59は、動
作制御部62からタイミング信号を入力し、PDPモジ
ュール61を構成する走査電極及び維持電極をそれぞれ
駆動するための、走査駆動信号及び維持駆動信号を生成
し、上記水平電極の駆動信号として出力する。この走査
駆動信号及び維持駆動信号には、放電パルス信号が含ま
れる。また、SF駆動器59は、APC検出器54から
フレーム平均値を入力する。そして、そのフレーム平均
値に応じた電力制御係数εに基づいて、上記走査駆動信
号及び維持駆動信号を補正する。具体的には、各SFに
おける放電パルス数をそれぞれ減少することにより、消
費電力を低減する。SF駆動器59の具体的な動作につ
いては、さらに後述する。
【0017】図27は、フレーム平均値に対する、消費
電力及び電力制御係数εの各特性を示す図である。図の
横軸は256段階で表されたフレーム平均値である。フ
レーム平均値は、画像が全黒の場合は0、全白の場合は
255となるが、実際には、色温度調整によって(β1
+β2+β3)÷3×255が最大値となる。また、図
の縦軸は、消費電力及び電力制御係数εの値である。図
27において、実線で示した特性P00は、APCを実
行しない場合の電力特性である。フレーム平均値の増加
に比例して消費電力も増加している。また、破線で示し
た特性P0は、APCを実行した場合の電力特性であ
る。特に、消費電力を300Wに制限する場合の電力特
性を示している。また、一点鎖線で示した特性ε0は、
各フレーム平均値に対する電力制御係数εの値である。
この電力制御係数εの値は、一般的に、0<ε≦1.
0、である。電力制御係数εの値を図27のように設定
することにより、フレーム平均値が0〜約77(約30
%)の領域ではフレーム平均値の増加に比例して消費電
力が増大し、それ以上の領域では消費電力が300Wに
制限される。
【0018】以下、SF駆動器59の具体的な動作につ
いて説明する。ここでは、表示の1フレームを9個のS
Fに分割する場合を想定して説明する。SF駆動器59
は、図27に示した電力特性P0を得るために、各SF
における放電パルス数を減少する。SF駆動器59は、
APC前の各SFにおける放電パルス数と電力制御係数
εとを乗算する演算を実行する。APC前の各SFにお
ける放電パルス数を(C1、C2、…、C9)、APC
後の各SFにおける放電パルス数を(F1、F2、…、
F9)とすると、(F1、F2、…、F9)=ε*(C
1、C2、…、C9)となる。
【0019】例えば(C1、C2、…、C9)=(4、
8、16、32、50、70、85、105、12
5)、ε=0.3の場合は、SF駆動器59による演算
値は、(F1、F2、…、F9)=(1.2、2.4、
4.8、9.6、15、21、25.5、31.5、3
7.5)となる。この演算値を整数化すると、実際の放
電パルス数は、(1、2、5、10、15、21、2
6、32、38)となる。
【0020】図23を参照して、電源部60は、放電電
圧が約170Vの電力を発生してPDPモジュール61
に供給するとともに、回路動作電力を発生して各部に供
給する。図28は、PDPモジュール61の具体的な構
成を示すブロック図である。図28に示すように、PD
Pモジュール61は、PDP74、走査電極駆動器7
5、維持電極駆動器76、及びデータ電極駆動器77に
よって構成されている。走査電極駆動器75には、SF
駆動器59から走査駆動信号a1が、電源部60から走
査電圧b1がそれぞれ入力される。維持電極駆動器76
には、SF駆動器59から維持駆動信号a2が、電源部
60から維持電圧b2がそれぞれ入力される。データ電
極駆動器77には、BP転送器58からBPデータa3
が、電源部60からデータ電圧b3がそれぞれ入力され
る。
【0021】図29は、PDP表示装置の入力部の構成
を示すブロック図であり、図23に示したコントラスト
調整器51及び動作制御部62の前段に相当する。AD
変換器78は、外部からアナログ画像信号r,g,bを
入力し、これをA/D変換して、ディジタルの画像デー
タを生成する。画素数変換器79は、フィールド画像か
らフレーム画像の生成、入力画素数から表示画素数への
変換生成等の各処理を実行し、順次走査形式の表示画素
数を出力する。輪郭強調器80は、水平及び垂直方向の
エッジ強調処理を実施した画像データR,G,Bを生成
して出力する。この画像データR,G,Bは、図23に
示したコントラスト調整器51に入力される。入力制御
器81は、外部からアナログ同期信号v,hを入力し、
垂直同期信号V、水平同期信号H、及びタイミング信号
Tを生成して出力する。これらの各信号は、図23に示
した動作制御部62に入力される。また、入力制御器8
1は各種のタイミング信号を生成して出力する。これら
のタイミング信号は、AD変換器78、画素数変換器7
9、及び輪郭強調器80にそれぞれ入力される。
【0022】従来のPDP表示装置は、以上のような全
体構成によって、画像をPDPにフルカラー表示する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のPDP表示装置には、以下のような問題点がある。
【0024】(第1の問題点)SF駆動器59は、フレ
ーム平均値に応じた電力制御係数εに基づいて各SFに
おける放電パルス数を変更することにより、APCを実
現する。このとき、演算により求めた放電パルス数と、
それを整数化した実際の放電パルス数とが異なるため、
階調特性が不連続となって疑似輪郭が発生し、画質が低
下するという問題点がある。将来的に、1つの放電パル
スあたりの発光効率が現状の2倍に改善されたと仮定す
れば、(C1、C2、…、C9)=(2、4、8、1
6、25、35、43、53、63)となり、階調特性
の連続性がさらに悪化することも予想される。
【0025】(第2の問題点)図27の特性P0,ε0
に示されるように、電力制御係数εの値は、フレーム平
均値の中間値から最高値にかけての消費電力が一定値
(図27に示した例の場合は300W)になるように制
御される。従って、消費電力を低減するという観点から
は良好であっても、画質的には臨場感に欠けるという問
題点がある。
【0026】(第3の問題点)従来のPDP表示装置で
は、コントラスト調整はコントラスト調整器51によっ
て、色温度調整は色温度調整器52によって、表示環境
に応じた照度調整は照度検出器64及びマイコン65に
よってそれぞれ行われている。即ち、画像の表示に必要
な各処理を、複数の構成要素によって独立に実行してい
る。これらの各処理は、各種係数α,β1〜β3,ηを
画像データに乗算することによって実行されるが、上記
各処理を複数の構成要素によって独立に実行する場合
は、各構成要素ごとに別々の乗算器を設けなければなら
ない。その結果、装置構成が冗長的になるばかりでな
く、無駄な電力消費が発生するという問題点がある。
【0027】この発明は上記のような問題点を解決する
ために成されたものであり、階調特性の連続性を悪化さ
せることなくAPCを実行して消費電力を低減するとと
もに、消費電力の低減と臨場感のある画像の表示とを両
立し、さらには装置構成を簡略化し得るPDP表示装置
を提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載のPDP表示装置は、垂直電極及び水平電極を有
し、画像を表示するための画像表示部と、外部から画像
信号及び同期信号を入力し、垂直電極を駆動するための
垂直駆動データと、水平電極を駆動するための水平駆動
信号とを生成するデータ処理部とを備えるPDP表示装
置であって、データ処理部は、画像信号に基づいて画像
データを生成する画像データ生成手段と、画像の1フレ
ームあたりの画像データのフレーム平均値を算出し、該
フレーム平均値に基づいて画像データを補正した補正デ
ータを生成する画像データ補正手段と、補正データに基
づいて垂直駆動データを生成する垂直駆動データ生成手
段とを有するものである。
【0029】また、この発明のうち請求項2に記載のP
DP表示装置は、請求項1に記載のPDP表示装置であ
って、PDP表示装置は、画像の1フレームの表示を複
数のサブフレームの表示に分割し、複数のサブフレーム
の各サブフレームにおける放電パルス数を異ならせるこ
とにより階調表示を実現し、データ処理部は、同期信号
に基づいて、各サブフレームにおける放電パルス数に関
する情報を含むタイミング信号を生成するタイミング信
号発生手段と、各サブフレームにおける放電パルス数を
フレーム平均値に基づいてそれぞれ変更し、変更された
タイミング信号に基づいて水平駆動信号を生成する水平
駆動信号生成手段とをさらに有することを特徴とするも
のである。
【0030】また、この発明のうち請求項3に記載のP
DP表示装置は、請求項1又は2に記載のPDP表示装
置であって、データ処理部は、画像表示部を構成する1
走査線あたりの画像データの走査線平均値を算出し、該
走査線平均値に応じて発光変動補正係数を発生する係数
発生手段と、画像データを1走査線期間遅延した遅延デ
ータを出力する遅延手段と、発光変動補正係数と遅延デ
ータとを乗算することにより、画像データ補正手段に入
力される画像データを出力する乗算手段とをさらに有す
ることを特徴とするものである。
【0031】また、この発明のうち請求項4に記載のP
DP表示装置は、請求項1に記載のPDP表示装置であ
って、画像データ補正手段は、フレーム平均値、及び画
像表示部を構成する1走査線あたりの画像データの走査
線平均値をそれぞれ算出し、フレーム平均値に応じた電
力制御係数と、走査線平均値に応じた発光変動補正係数
とを複合した複合係数を発生する係数発生手段と、画像
データを1フレーム期間遅延した遅延データを出力する
遅延手段と、複合係数と遅延データとを乗算することに
より補正データを生成する乗算手段とを有することを特
徴とするものである。
【0032】また、この発明のうち請求項5に記載のP
DP表示装置は、請求項2に記載のPDP表示装置であ
って、画像データ補正手段は、フレーム平均値、及び画
像表示部を構成する1走査線あたりの画像データの走査
線平均値をそれぞれ算出し、フレーム平均値に応じた第
1及び第2の電力制御係数と、走査線平均値に応じた発
光変動補正係数とに基づいて、第1の電力制御係数と発
光変動補正係数とを複合した複合係数と、第2の電力制
御係数とを発生する係数発生手段と、画像データを1フ
レーム期間遅延した遅延データを出力する遅延手段と、
複合係数と遅延データとを乗算することにより補正デー
タを生成する乗算手段とを有し、水平駆動信号生成手段
は、第2の電力制御係数と、タイミング信号に含まれる
各サブフレームにおける放電パルス数とを乗算すること
により、各サブフレームにおける放電パルス数を変更す
ることを特徴とするものである。
【0033】また、この発明のうち請求項6に記載のP
DP表示装置は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の
PDP表示装置であって、データ処理部は、補正データ
と、OSD画像の画像データとを合成する画像合成手段
をさらに有することを特徴とするものである。
【0034】また、この発明のうち請求項7に記載のP
DP表示装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の
PDP表示装置であって、垂直駆動データ生成手段は、
垂直駆動データを画像表示部に転送するために垂直駆動
データを記憶するメモリ手段を有し、データ処理部は、
メモリ手段への垂直駆動データの書き込み時間を、メモ
リ手段からの垂直駆動データの読み出し時間よりも短縮
するための手段をさらに有することを特徴とするもので
ある。
【0035】また、この発明のうち請求項8に記載のP
DP表示装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の
PDP表示装置であって、垂直駆動データ生成手段は、
垂直駆動データを画像表示部に転送するために垂直駆動
データを記憶するメモリ手段を有し、データ処理部は、
静止画像を再生して静止画像データを出力する静止画像
再生手段と、静止画像データ及び画像データの一方を選
択して画像データ補正手段に入力する画像選択手段とを
さらに有することを特徴とするものである。
【0036】また、この発明のうち請求項9に記載のP
DP表示装置は、請求項1〜8のいずれか一つに記載の
PDP表示装置であって、画像データ補正手段は、フレ
ーム平均値に応じた電力制御係数と、画像データとを乗
算することにより補正データを生成し、フレーム平均値
に対する電力制御係数の特性は、画像表示部に表示され
る画像の種類に応じて任意に選択可能であることを特徴
とするものである。
【0037】また、この発明のうち請求項10に記載の
PDP表示装置は、請求項1〜9のいずれか一つに記載
のPDP表示装置であって、データ処理部は、画像表示
部の温度分布に応じた温度分布補正係数に基づいて画像
データを補正する温度分布補正手段をさらに有すること
を特徴とするものである。
【0038】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係るPDP表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。表示制御器10は、従来技術の説明におい
て参照した図23に示す入力器63、マイコン65、及
び照度検出器64を内蔵している。表示制御器10の出
力は、タイミング発生器9の入力に接続されている。タ
イミング発生器9の出力は、第1係数器2、第2係数器
3、第3係数器6、PtoQ変換器55、BP変換器5
6、及びSF駆動器59の各入力にそれぞれ接続されて
いる。
【0039】第1係数器2の出力は、第1乗算器1の入
力に接続されている。第1乗算器1の出力は、走査線遅
延器4及び第2係数器3の各入力にそれぞれ接続されて
いる。走査線遅延器4は、R,G,Bの各画像データ毎
に、合計3個のラインメモリを備えている。走査線遅延
器4及び第2係数器3の各出力は、第2乗算器5の入力
にそれぞれ接続されている。第2乗算器は、R,G,B
の各画像データ毎に、合計3個の乗算器を備えている。
第2乗算器5の出力は、フレーム遅延器7及び第3係数
器6の各入力にそれぞれ接続されている。
【0040】フレーム遅延器7は、入力画像が例えばV
GA画像である場合、640×480×(24〜30)
ビットのメモリ容量(約7.4Mb〜約9.3Mb)を
備えている。フレーム遅延器7の出力は、第3乗算器8
の入力に接続されている。第3係数器6の出力は、第3
乗算器8及びSF駆動器59の各入力にそれぞれ接続さ
れている。第3乗算器8の出力は、PtoQ変換器55
の入力に接続されている。PtoQ変換器55の出力
は、BP変換器56の入力に接続されている。BP変換
器56の出力は、BPメモリ57の入力に接続されてい
る。BPメモリ57の出力は、BP転送器58の入力に
接続されている。BP転送器58の出力は、PDPモジ
ュール61の入力に接続されている。SF駆動器59の
出力は、BPメモリ57及びPDPモジュール61の各
入力にそれぞれ接続されている。電源部60の出力は、
PDPモジュール61の入力に接続されている。なお、
第1乗算器1及びタイミング発生器9のそれぞれの前段
には、従来技術の説明において参照した図29に示す回
路が構成されている。
【0041】次に、動作について説明する。表示制御器
10は、動作制御データDをタイミング発生器9に入力
する。タイミング発生器9は、図29に示した入力制御
器81から垂直同期信号V、水平同期信号H、及びタイ
ミング信号Tを入力し、各種タイミング信号T1〜T4
を生成して出力する。なお、タイミング信号T1には、
コントラスト調整係数α、色温度調整係数β1〜β3、
照度調整係数η、及び温度変動補正係数θに関する情報
が含まれている。ここで、温度変動補正係数θの値はP
DP表示装置の周囲温度に応じて変化し、例えば、周囲
温度が10度の場合はθ=1.1として発光量を増大さ
せ、一方、周囲温度が30度の場合はθ=0.9として
発熱量を減少させる。
【0042】第1係数器2は、タイミング発生器9から
タイミング信号T1を入力する。そして、コントラスト
調整係数α、色温度調整係数β1〜β3、照度調整係数
η、及び温度変動補正係数θを乗算器を用いて乗算する
ことにより、第1乗算係数α・β1・η・θ,α・β2
・η・θ,α・β3・η・θを生成して出力する。但
し、α・β1・η・θ,α・β2・η・θ,α・β3・
η・θの複数の値をROM等の記憶装置に予め記憶して
おき、タイミング信号T1に基づくテーブル変換によ
り、所望の値をとる第1乗算係数を出力する構成として
もよい。また、必要に応じて、一部の係数を削除、ある
いは他の係数を追加してもよい。
【0043】第1乗算器1は、図29に示す輪郭強調器
80から画像データR,G,Bを入力するとともに、第
1係数器2から第1乗算係数α・β1・η・θ,α・β
2・η・θ,α・β3・η・θを入力する。そして、画
像データR,G,Bと、第1乗算係数α・β1・η・
θ,α・β2・η・θ,α・β3・η・θとをそれぞれ
乗算することにより、画像データR1=α・β1・η・
θ・R,G1=α・β2・η・θ・G,B1=α・β3
・η・θ・Bを生成して出力する。
【0044】第2係数器3は、第1乗算器1から画像デ
ータR1,G1,B1を入力し、走査線あたりの画像デ
ータの平均値(以下「走査線平均値」と表記する)を算
出する。そして、算出した走査線平均値に応じて、発光
変動補正係数δを出力する。走査線遅延器4は、第1乗
算器1から画像データR1,G1,B1を入力し、画像
データR1,G1,B1を1走査線の時間だけ遅延して
出力する。第2乗算器5は、第2係数器3から発光変動
補正係数δを、走査線遅延器4から遅延された画像デー
タR1,G1,B1をそれぞれ入力する。そして、両者
を乗算することにより、画像データR2=δ・R1,G
2=δ・G1,B2=δ・B1を生成して出力する。こ
のように、本発明に係るPDP表示装置においては、発
光変動の補正処理に、従来の加算方式ではなく乗算方式
を採用している点に一つの特徴を有する。このように、
乗算方式による発光変動の補正処理を採用することによ
り、加算方式による発光変動の補正処理よりも高精度の
補正を実現できる。もちろん、従来のPDP表示装置と
同様に、加算方式による発光変動の補正処理を実行して
もよい。
【0045】図2は、走査線遅延器4、第2係数器3、
及び第2乗算器5の動作を具体的に説明するためのタイ
ミングチャートである。図2では、画像データB1に発
光変動補正処理を施して画像データB2を出力する例を
代表的に示しているが、画像データR1,G1について
も同様の処理がなされる。図2において、(A)は水平
同期信号Hを、(B)は連続する走査線単位の画像デー
タB11〜B14を、(C)は発光変動補正係数δ1〜δ3
を、(D)は遅延された画像データB11〜B13を、
(E)は発光変動補正後の画像データB21〜B23をそ
れぞれ示している。以下、画像データB11に着目して
説明する。第2係数器3は、第1乗算器1から入力した
画像データB11に基づいて、その走査線平均値を算出
する。そして、図2の(C)に示すように、走査線平均
値に応じた発光変動補正係数δ1を、水平同期信号Hの
近くで出力する。一方、走査線遅延器4は、図2の
(B)に示す画像データB11を1走査線の時間だけ遅
延し、同図の(D)に示す画像データB11として出力
する。第2乗算器5は、図2の(C)に示す発光変動補
正係数δ1と、同図の(D)に示す画像データB11とを
乗算し、画像データB21=δ1・B11を出力する。
【0046】図3は、走査線平均値と発光変動補正係数
δとの関係を示す図である。図の横軸は、最小値を0、
最大値を1.0として走査線平均値を表しており、縦軸
は、走査線平均値が0のときの値からのずれ量として、
発光変動を表している。また、図3において、実線で示
す特性Aは、画像データR1,G1,B1の発光変動特
性、即ち発光変動補正処理を実行する前の発光変動特性
を示している。また、一点鎖線で示す特性δは、発光変
動補正係数δの特性を示している、さらに、破線で示す
特性Bは、特性Aと特性δとを乗算することにより得ら
れる特性、即ち画像データR2,G2,B2の発光変動
特性をそれぞれ示している。特性Aに着目すると、走査
線平均値が0(走査線全体が黒の場合)の近辺では発光
変動量は微少であり、走査線平均値が1.0(走査線全
体が白の場合)の場合に発光変動量が最大になっている
ことが分かる。一方、特性Bに着目すると、走査線平均
値の値に拘わらず縦軸の値は0.9であり、発光変動は
発生していないことが分かる。
【0047】ここで、図3に示した例では、発光変動補
正係数δの値は0.9≦δ≦1.0となっている。理想
的には、発光変動補正係数δの値として1.0以上の値
を採用することが望ましいが、白データに1.0以上の
値を乗算すると、飽和データの増加を招くことになる。
そこで、第2係数器3は、走査線平均値が0のときにδ
=0.9、走査線平均値が1.0のときにδ=1.0と
なる特性δを採用し、特性A×特性δ=特性Bの関係
で、発光変動の補正を実行する。
【0048】図1を参照して、第3係数器6は、第2乗
算器5から画像データR2,G2,B2を入力し、電力
制御係数ε、又はε=ε1・ε2を満足する電力制御係
数ε1,ε2を生成して出力する。なお、上記のように
電力制御係数ε1,ε2は電力制御係数εを分割したも
のであり、本明細書においては、電力制御係数ε1,ε
2を特に「分割電力制御係数ε1,ε2」と表記する。
【0049】図4は、第3係数器6の具体的な構成を示
すブロック図である。画素平均器11は、第2乗算器5
から画像データR2,G2,B2を入力し、(R2+G
2+B2)/3の演算を行って、1画素あたりの画像デ
ータの平均値(以下「画素平均値」と表記する)を各画
素毎に算出する。走査線平均器12は、画素平均器11
から画素平均値を入力し、その画素平均値に基づいて、
各走査線毎に走査線平均値を算出する。フレーム平均器
13は、走査線平均器12から走査線平均値を入力し、
その走査線平均値に基づいてフレーム平均値を算出す
る。電力制御係数発生器14は、フレーム平均器13か
らフレーム平均値を入力し、そのフレーム平均値に応じ
て、電力制御係数ε又は分割電力制御係数ε1,ε2を
生成して出力する。なお、タイミング発生器9から図4
に示した各構成要素に入力されるタイミング信号T3に
は、走査線内の有効データの指定信号、フレーム内の有
効走査線の指定信号、画素平均値、走査線平均値、及び
フレーム平均値のそれぞれの算出タイミング信号、電力
制御係数ε又は分割電力制御係数ε1,ε2の出力タイ
ミング信号等が含まれている。
【0050】図1を参照して、フレーム遅延器7は、第
2乗算器5から画像データR2,G2,B2を入力し、
画像データR2,G2,B2を1フレームの時間だけ遅
延して出力する。このように画像データR2,G2,B
2を遅延することにより、急激に変化する画像にも追従
できる理想的APCを実現することができ、また、フレ
ーム平均値から電力制御係数ε又は分割電力制御係数ε
1,ε2を算出する処理と、算出した電力制御係数ε又
は分割電力制御係数ε1,ε2を用いてそのフレームの
画像データを補正する処理との間の時間差を除去するこ
とができる。
【0051】第3乗算器8は、第3係数器6から電力制
御係数ε又は分割電力制御係数ε1を入力するととも
に、フレーム遅延器7から遅延された画像データR2,
G2,B2を入力する。そして、両者を乗算することに
より、画像データR3=ε・R2又はε1・R2、G3
=ε・G2又はε1・G2、B3=ε・B2又はε1・
B2を生成して出力する。
【0052】図5は、フレーム遅延器7、第3係数器
6、及び第3乗算器8の動作を具体的に説明するための
タイミングチャートである。図5には、画像データB2
を補正して画像データB3を出力する例を代表的に示し
ているが、画像データR2,G2についても同様の処理
がなされる。図5において、(A)は垂直同期信号V
を、(B)は連続するフレーム単位の画像データB21
〜B23を、(C)は遅延された画像データB21〜B2
3を、(D)は電力制御係数ε1〜ε3又は分割電力制御
係数ε11〜ε13を、(E)は補正後の画像データB3
1〜B33をそれぞれ示している。以下、画像データB2
1に着目して説明する。第3係数器6は、第2乗算器5
から入力した画像データB21に基づいて、そのフレー
ム平均値を算出する。そして、図5の(D)に示すよう
に、フレーム平均値に応じた電力制御係数ε1又は分割
電力制御係数ε11を、垂直同期信号Vの近くで出力す
る。一方、フレーム遅延器7は、図5の(B)に示す画
像データB21を1フレームの時間だけ遅延し、同図の
(C)に示す画像データB21として出力する。第3乗
算器8は、図5の(D)に示す電力制御係数ε1又は分
割電力制御係数ε11と、同図の(C)に示す画像デー
タB21とを乗算することにより、画像データB31=ε
1・B21又はε11・B21を生成して出力する。
【0053】図6は、フレーム平均値に対する、消費電
力及び電力制御係数εの各特性を示す図である。図の横
軸は、フレーム平均値を0〜255の256段階で表し
ており、縦軸は、消費電力及び電力制御係数εの値を表
している。また、図6において、実線で示す特性Aは、
画像データR2,G2,B2の消費電力特性、即ちAP
C処理を実行する前の消費電力特性を示している。ま
た、破線で示す特性Bは、フレーム平均値に対する電力
制御係数εの特性を示している。また、一点鎖線で示す
特性Cは、特性Aと特性Bとを乗算することにより得ら
れる特性、即ち画像データR3,G3,B3の消費電力
特性をそれぞれ示している。特性Aでは、フレーム平均
値の増加に比例して消費電力が増大しているのに対し、
特性Cでは、消費電力が300Wに制限されていること
が分かる。つまり、第3乗算器8は、特性A×特性B=
特性Cの関係で、所望のAPCを実現している。
【0054】ところで、第3係数器6は、電力制御係数
ε又は分割電力制御係数ε1,ε2を出力する。第3係
数器6が電力制御係数εを出力する場合は、電力制御係
数εは第3乗算器8に入力され、第3乗算器8が画像デ
ータR2,G2,B2を補正することにより、所望のA
PCを実現する。このようなAPCを、本明細書におい
ては「集中型APC」と表記する。一方、第3係数器6
が分割電力制御係数ε1,ε2を出力する場合は、分割
電力制御係数ε1が第3乗算器8に入力され、分割電力
制御係数ε2がSF駆動器59にそれぞれ入力される。
そして、第3乗算器8が画像データR2,G2,B2を
補正するとともに、従来のPDP表示装置と同様にSF
駆動器59が各SFにおける放電パルス数を変更するこ
とにより、所望のAPCを実現する。このようなAPC
を、本明細書においては「分散型APC」と表記する。
【0055】図7は、フレーム平均値と、電力制御係数
ε又は分割電力制御係数ε1,ε2との関係を示す図で
ある。分割電力制御係数ε2の値は、フレーム平均値が
0〜59%の場合は1.0であり、60〜100%の場
合は0.5である。分割電力制御係数ε2の値が1.0
の場合は、各SFにおける放電パルス数は変更されず、
例えば、SF1〜SF9における各放電パルス数は(C
1、C2、…、C9)=(4、8、16、32、50、
70、85、105、125)となる。以下、本明細書
においては、この場合の放電パルス数列を「基準放電パ
ルス数」と表記する。
【0056】一方、分割電力制御係数ε2の値が0.5
の場合は、(F1、F2、…、F9)=0.5×(C
1、C2、…、C9)の演算により、(2、4、8、1
6、25、35、42.5、52.5、62.5)の演
算値が得られ、これを整数化することにより、各SFに
おける各放電パルス数は(2、4、8、16、25、3
5、43、53、63)となる。以下、本明細書におい
ては、この場合の放電パルス数列を「変更放電パルス
数」と表記する。
【0057】このように、分割電力制御係数ε2の値と
して1.0及び0.5の2値のみを採用することによ
り、変更前の放電パルス数が偶数のSFにおいては、演
算値と実際の放電パルス数とが一致する。従って、演算
値と実際の放電パルス数との不一致に起因する画質の低
下を抑制することができる。
【0058】また、ε=ε1・ε2の関係があるため、
分割電力制御係数ε1の値は0.5<ε1≦1.0とな
る。集中型APCによっても消費電力の低減を図るとい
う目的は達成され得るが、例えば、画像データR2,G
2,B2に電力制御係数ε1の最小値0.3を乗算する
と、8ビットの256階調が76階調に圧縮される。こ
れに対し、分散型APCによるとε1>0.5であり、
少なくとも128階調を確保できる。
【0059】図1を参照して、SF駆動器59は、タイ
ミング発生器9からタイミング信号T4を入力する。ま
た、分割型APCの場合は、第3係数器6から分割電力
制御係数ε2を入力する。そして、分割電力制御係数ε
2の値に応じて、基準放電パルス数列あるいは変更放電
パルス数列を発生してPDPモジュール61に供給す
る。
【0060】なお、PtoQ変換器55、BP変換器5
6、BPメモリ57、BP転送器58、電源部60、及
びPDPモジュール61の各動作は、従来のPDP表示
装置における動作と同様であるため、説明を省略する。
【0061】なお、従来技術の説明で述べたように、発
光変動は水平走査線の有するインピーダンスが原因とな
って生じる。従って、設計試作段階において発光変動の
程度が許容範囲内であると評価されれば、第2係数器
3、走査線遅延器4、及び第2乗算器5は省略してもよ
い。
【0062】このように本実施の形態1に係るPDP表
示装置によれば、画像データR2,G2,B2を補正す
ることにより、あるいは画像データR2,G2,B2の
補正と、各SFにおける放電パルス数の変更とを組み合
わせることにより、所望のAPCを実行する。従って、
放電パルスの変更のみによりAPCを実行する従来のP
DP表示装置と比較すると、階調特性の連続性を悪化さ
せることなくAPCを実行することができ、画質の低下
を抑制しつつ消費電力の低減を図ることができる。
【0063】また、コントラスト調整、色温度調整、照
度調整、温度変動補正等の各処理を実行するにあたり、
第1の係数器2が、コントラスト調整係数α、色温度調
整係数β1〜β3、照度調整係数η、及び温度変動補正
係数θを統合した第1乗算係数α・β1・η・θ,α・
β2・η・θ,α・β3・η・θを出力する。従って、
これらの各処理を独立の構成要素によって実行する従来
のPDP表示装置と比較すると、回路規模を縮小できる
とともに、無駄な電力消費が生じることを回避できる。
【0064】実施の形態2.図1に示した上記実施の形
態1に係るPDP表示装置においては、発光変動の補正
処理は、走査線遅延器4、第2係数器3、及び第2乗算
器5によって実行され、APC処理の全部あるいは一部
は、フレーム遅延器7、第3係数器6、及び第3乗算器
8によって実行されていた。本実施の形態2において
は、これら2つの処理を統合的に実行するPDP表示装
置を提案する。
【0065】図8は、本発明の実施の形態2に係るPD
P表示装置の構成を示すブロック図である。第1乗算器
1の出力は、第4係数器15及びフレーム遅延器7の各
入力にそれぞれ接続されている。第4係数器15は、図
1に示した第2係数器3及び第3係数器6の各機能を統
合したものである。第4係数器15の出力は、第3乗算
器8及びSF駆動器59の各入力にそれぞれ接続されて
いる。本実施の形態2に係るPDP表示装置のその他の
構成は、図1に示した上記実施の形態1に係るPDP表
示装置の構成と同様である。但し、図1に示した走査線
遅延器4及び第2乗算器5は省略されている。
【0066】図9は、第4係数器15の具体的な構成を
示すブロック図である。画素平均器11の出力は、走査
線平均器12の入力に接続されている。走査線平均器1
2の出力は、フレーム平均器13及び発光変動補正係数
発生器16の各入力にそれぞれ接続されている。フレー
ム平均器13の出力は、電力制御係数発生器14の入力
に接続されている。発光変動補正係数発生器16の出力
は、記憶器17の入力に接続されている。記憶器17
は、DFF回路やラインメモリ等によって構成されてお
り、記憶器17の出力は、係数複合器18の入力に接続
されている。電力制御係数発生器14の出力は、係数複
合器18の入力及び分割型APCの場合はさらにSF駆
動器59の入力にそれぞれ接続されている。係数複合器
18の出力は、第3乗算器8の入力に接続されている。
【0067】次に、動作について説明する。画素平均器
11は、第1乗算器1から画像データR1,G1,B1
を入力し、画素平均値を各画素毎に算出する。走査線平
均器12は、画素平均器11から画素平均値を入力し、
各走査線の走査線平均値を画素平均値に基づいて算出す
る。フレーム平均器13は、走査線平均器12から走査
線平均値を入力し、その走査線平均値に基づいてフレー
ム平均値を算出する。電力制御係数発生器14は、フレ
ーム平均器13からフレーム平均値を入力し、そのフレ
ーム平均値に応じて、集中型APCの場合は電力制御係
数εを、分散型APCの場合は分割電力制御係数ε1,
ε2をそれぞれ生成して出力する。発光変動補正係数発
生器16は、走査線平均器12から各走査線毎の走査線
平均値を入力し、各走査線平均値に応じた発光変動補正
係数δを、例えば図3に示した特性に基づいて各走査線
毎に生成して出力する。記憶器17は、全走査線数の発
光変動補正係数δを一時的に記憶する。
【0068】係数複合器18は、記憶器17から発光変
動補正係数δを入力するとともに、電力制御係数発生器
14から電力制御係数ε又は分割電力制御係数ε1を入
力する。図10は、係数複合器18の具体的な動作を説
明するための図である。ここでは、一例として、走査線
数が480本のVGA画像を想定している。係数複合器
18は、図10に示すように、電力制御係数ε又は分割
電力制御係数ε1と、各走査線の発光変動補正係数δ1
〜δ480とを複合し、480本の各走査線毎に、集中型
APCの場合は複合係数δ1・ε,δ2・ε,・・・,δ480
・εを、分散型APCの場合は分割複合係数δ1・ε
1,δ2・ε1,・・・,δ480・ε1を出力する。
【0069】図8を参照して、フレーム遅延器7は、第
1乗算器1から画像データR1,G1,B1を入力し、
画像データR1,G1,B1を1フレームの時間だけ遅
延して出力する。第3乗算器8は、第4係数器15から
複合係数δ・ε又は分割複合係数δ・ε1を入力すると
ともに、フレーム遅延器7から遅延された画像データR
1,G1,B1を入力する。そして、各走査線の画像デ
ータR1,G1,B1に対して、それに対応する複合係
数δ・ε又は分割複合係数δ・ε1を乗算することによ
り、画像データR3,G3,B3を生成して出力する。
本実施の形態2に係るPDP表示装置のその他の動作
は、図1に示した上記実施の形態1に係るPDP表示装
置の動作と同様である。
【0070】このように、本実施の形態2に係るPDP
表示装置は、図1に示した第2係数器3及び第3係数器
6の各機能を、第4係数器15に統合する。従って、上
記実施の形態1に係るPDP表示装置の機能と同様の機
能を確保しつつも、走査線遅延器4の備える3個のライ
ンメモリと、第2乗算器5の備える3個の乗算器とを削
減することができ、回路構成の簡略化を図ることができ
る。
【0071】実施の形態3.本実施の形態3では、上記
実施の形態1,2に係るPDP表示装置において、利用
者が表示状態を選択する場合等に使用される、例えば操
作メニュー等のOSD(On Screen Display)画像を、画
面に多重表示する構成を提案する。
【0072】図11は、本発明の実施の形態3に係るP
DP表示装置の構成を示すブロック図である。特に、上
記実施の形態1に係るPDP表示装置を前提として、O
SD画像の画像データを主画像の画像データR3,G
3,B3に合成する部分の構成のみを抜き出して示して
いる。OSD発生器19の入力は、図29に示した入力
制御器81の出力に接続されている。また、OSD発生
器19の出力は、第4乗算器21の入力に接続されてい
る。第5係数器20の出力は、第4乗算器21の入力に
接続されている。第4乗算器21の出力は、画像合成器
22の入力に接続されている。また、第3乗算器8の出
力は画像合成器22の入力に接続されており、画像合成
器22の出力はPtoQ変換器55の入力に接続されて
いる。図11には示さない他の周辺構成は、図1に示し
た構成と同一である。
【0073】次に、動作について説明する。OSD発生
器19は、入力制御器81から垂直同期信号V、水平同
期信号H、及びタイミング信号Tを入力し、OSD画像
を表現する画像データR4,G4,B4を出力する。第
5係数器20は、例えば色温度調整係数β1,β2,β
3を出力する。第4乗算器21は、OSD発生器19か
ら画像データR4,G4,B4を、第5係数器20から
色温度調整係数β1,β2,β3をそれぞれ入力し、両
者を乗算することにより、画像データR5=β1・R
4,G5=β2・G4,B5=β3・B4を生成して出
力する。画像合成器22は、第4乗算器21から画像デ
ータR5,G5,B5を、第3乗算器8から画像データ
R3,G3,B3をそれぞれ入力し、両者を加算するこ
とにより、合成画像データR6=R3+R5,G6=G
3+G5,B6=B3+B5を生成して出力する。Pt
oQ変換器55は、画像合成器22から画像データR
6,G6,B6を入力し、Pビットの各画像データをQ
ビットの画像データに変換する。図11に示した他の構
成要素、及び図11には示さない他の周辺構成要素は、
上記実施の形態1に係るPDP表示装置と同様に動作し
て、OSD画像と主画像との合成画像をPDPにフルカ
ラー表示する。
【0074】ここで、画像データR4,G4,B4は、
ビット数が通常6ビット以下であり、ビット数が8〜1
0ビットである主画像の画像データよりもビット数が少
ない。従って、第5係数器20から出力される色温度調
整係数β1〜β3のビット数、及び第4乗算器21の乗
算ビット数も、主画像の画像データに関するこれらのビ
ット数よりも少なくて足りる。つまり、OSD発生器1
9、第5係数器20、及び第4乗算器21によって構成
されるOSD処理回路は、主画像データの処理回路より
も大幅に小さな回路規模で構成できる。
【0075】なお、以上の説明では、上記実施の形態1
に係るPDP表示装置を前提として説明したが、上記実
施の形態2に係るPDP表示装置にOSD処理回路及び
画像合成器22を追加することにより、同様の処理を実
現できることはいうまでもない。
【0076】このように本実施の形態3に係るPDP表
示装置によれば、上記実施の形態1,2に係るPDP表
示装置において、主画像とOSD画像とを合成した合成
画像をPDPの画面に表示することができる。
【0077】実施の形態4.上記実施の形態1〜3に係
るPDP表示装置によると、フレーム遅延器7、BPメ
モリ57のメモリA70及びメモリB71のそれぞれに
おいて1フレーム分のメモリ容量が必要であり、合計で
3フレーム分のメモリ容量を必要とする。これに対し、
本実施の形態4では、このメモリ容量を削減し得るPD
P表示装置を提案する。
【0078】図12は、本発明の実施の形態4に係るP
DP表示装置の構成を示すブロック図である。特に、図
8に示した上記実施の形態2に係るPDP表示装置を前
提として示している。並列器23の入力は第1乗算器1
の出力に接続されており、出力はフレーム遅延器7の入
力に接続されている。また、図8に示した第3乗算器8
を第5乗算器24に、PtoQ変換器55を並列Pto
Q変換器25に、BP変換器56を並列BP変換器26
に、BPメモリ57を第2BPメモリ27にそれぞれ置
換している。本実施の形態4に係るPDP表示装置のそ
の他の構成は、図8に示した上記実施の形態2に係るP
DP表示装置の構成と同様である。
【0079】また、図13は、第2BPメモリ27の具
体的な構成を示すブロック図である。メモリC28、メ
モリD29、及びメモリE30の各入力は、並列BP変
換器26の出力にそれぞれ接続されており、各出力は、
データ多重器31の入力にそれぞれ接続されている。メ
モリ制御器32の入力は、図29に示した入力制御器8
1の出力に接続されており、出力は、データ多重器31
の入力に接続されている。データ多重器31の出力は、
BP転送器58の入力に接続されている。
【0080】以下、メモリ容量を削減する概念について
説明する。図14は、この概念を説明するためのタイミ
ングチャートである。図14において、(A)は垂直同
期信号Vを、(B)は1フレーム期間内の有効データ期
間を、(C)は後述する2並列化データがフレーム遅延
器7から読み出される期間を、(D)はSF発光制御手
順を、(E)は後述する3並列化データがフレーム遅延
器7から読み出される期間を、(F)は将来的実現を想
定して、理想的なSF発光制御手順をそれぞれ示してい
る。ここで、(C)及び(E)に示した期間において
は、BPデータが並列BP変換器26から第2BPメモ
リ27に転送されており、第2BPメモリ27は書き込
み動作を実行する。また、(D)及び(F)に示した各
SF期間においては、そのSFに対応するBPデータが
第2BPメモリ27からBP転送器58に入力されてお
り、第2BPメモリ27は読み出し動作を実行する。
【0081】図14の(C)及び(D)に着目すると、
2並列化データの読み出し期間は、SF7〜SF10の
期間と重複している。即ち、この期間では、第2BPメ
モリ27において、BPデータの書き込み動作と読み出
し動作とが競合する。従って、第2BPメモリ27は、
これまでと同様に2フレーム分のメモリ容量によってこ
れらの動作を実行する。一方、SF1〜SF6の期間
は、2並列化データの読み出し期間と重複しない。即
ち、この期間では、第2BPメモリ27はBPデータの
読み出し動作のみを行っており、書き込み動作と読み出
し動作とが競合しないため、1フレーム分のメモリ容量
で足りる。その結果、必要な総メモリ容量は、1+6/
10+(4/10)・2=2.4フレーム分となり、こ
れまでの3フレームに対して80%に削減することがで
きる。
【0082】また、図14の(E)及び(F)に着目す
ると、3並列化データの読み出し期間は、SF1〜SF
10の期間と重複しない。即ち、第2BPメモリ27の
書き込み動作と読み出し動作とは、SF1〜SF10の
全ての期間において互いに競合しない。従って、第2B
Pメモリ27に必要なメモリ容量は1フレーム分のメモ
リ容量で足りる。その結果、必要な総メモリ容量は1+
1=2フレーム分のメモリ容量となり、これまでの3フ
レームに対して約67%に削減することができる。
【0083】次に、図12に示した本実施の形態4に係
るPDP表示装置の動作について説明する。図15は、
並列器23の動作を説明するためのタイミングチャート
である。図15では、画像データB1の直列画像データ
列から並列画像データ列を生成する例を代表的に示して
いるが、画像データR1,G1についても同様の処理が
なされる。図15において、(A)はタイミング信号T
を示している。また、(B)は、複数の画像データB1
1〜B16による、画像データB1の直列画像データ列を
示している。また、(C)は、画像データB11とB
2、B13とB14、B15とB16とがそれぞれ並列化
された複数の2並列化データによる、間欠的な2並列化
データ列を示している。また、(D)は(C)に示した
2並列化データ列に同期した間欠的な書き込みタイミン
グ信号を、(E)は連続的な2並列化データ列を、
(F)は(E)に示した2並列化データ列に同期した連
続的な読み出しタイミング信号をそれぞれ示している。
【0084】並列器23は、図15の(A)に示したタ
イミング信号Tに基づいて、図15の(B)に示した直
列画像データ列を第1乗算器1から入力する。そして、
入力した直列画像データ列を図15の(C)に示す2並
列化データ列に変換して出力する。このとき、画像デー
タB11〜B16の各ビット数が例えば10ビットであれ
ば、2並列化データのビット数は20ビットになる。
【0085】フレーム遅延器7は、並列器23から間欠
的な2並列化データ列を入力し、図15の(D)に示し
た書き込みタイミング信号に基づいて、その2並列化デ
ータ列を構成する各2並列化データを所定番地に順次書
き込む。書き込まれた2並列化データは、次のフレーム
において、図15の(F)に示す読み出しタイミング信
号に基づいて順次読み出され、図15の(E)に示した
連続的な2並列化データ列として出力される。以上よ
り、連続的な2並列化データ列をフレーム遅延器7から
出力するのに要する時間は、間欠的な2並列化データ列
をフレーム遅延器7に入力するのに要する時間の半分と
なる。
【0086】図12を参照して、第5乗算器24は、遅
延された画像データB1の2並列化データをフレーム遅
延器7から入力するとともに、複合係数δ・ε又は分割
複合係数δ・ε1を第4係数器15から入力する。そし
て、2並列化データを構成する各画像データと、複合係
数δ・ε又は分割複合係数δ・ε1とを乗算することに
より、2並列化された画像データB3を生成して出力す
る。このとき、画像データB1は2並列化されているた
め、同一の2並列化データに含まれる2つの画像データ
(例えば画像データB11と画像データB12)に関する
上記乗算を同一のタイミングで実行するためには、画像
データR1,G1,B1のそれぞれについて2個の乗算
器を備える必要がある。その結果、第5乗算器24は合
計6個の乗算器を備える必要がある。
【0087】並列PtoQ変換器25及び並列BP変換
器26は、2並列化された画像データR3,G3,B3
をそれぞれ並列処理し、図14に示した例の場合、SF
1〜SF10のそれぞれに対応する10個のBPデータ
BP1〜BP10を生成して出力する。
【0088】第2BPメモリ27は、並列BP変換器2
6からBPデータBP1〜BP10を入力する。具体的
には、図13を参照して、BPデータBP1〜BP6は
メモリC28に入力され、BPデータBP7〜BP10
はメモリD29及びメモリE30にそれぞれ入力され
る。メモリC28は、BPデータBP1〜BP6の書き
込み動作及び読み出し動作を実行し、メモリD29及び
メモリE30は、BPデータBP7〜BP10の書き込
み動作及び読み出し動作を、それぞれフレーム交互に実
行する。メモリC28、メモリD29、及びメモリE3
0から読み出されたBPデータBP1〜BP10は、そ
れぞれデータ多重器31に入力される。メモリ制御器3
2は、メモリC28、メモリD29、及びメモリE30
のそれぞれのアドレス信号、書き込み動作及び読み出し
動作の切替信号、及びデータ多重器31の選択信号を生
成して各部に供給する。データ多重器31は、図14の
(D)に示したSF発光制御手順に従って、BP1、B
P2、BP3、…、BP10の順番で各BPデータを出
力する。
【0089】本実施の形態4に係るPDP表示装置のそ
の他の動作は、図1又は図8に示した上記実施の形態1
又は実施の形態2に係るPDP表示装置の動作と同様で
ある。また、上記実施の形態3で説明したOSD画像の
合成処理は、図11に示した第4乗算器21から出力さ
れる画像データR5,G5,B5をそれぞれ2並列化デ
ータに変換することで、図11に示した構成と同様の構
成で実現できる。
【0090】このように本実施の形態4に係るPDP表
示装置によれば、画像データR1,G1,B1を並列器
23によって並列化データに変換して並列処理を行うこ
とにより、第2BPメモリ27にBPデータを書き込む
のに要する時間を、第2BPメモリ27からBPデータ
を読み出すのに要する時間よりも短縮する。その結果、
複数のSFの一部あるいは全部において、第2BPメモ
リ27の書き込み動作と読み出し動作とが競合すること
を回避することができ、第2BPメモリ27に必要なメ
モリ容量、ひいてはPDP表示装置に必要な総メモリ容
量を削減することができる。
【0091】実施の形態5.上述のように、上記実施の
形態1〜3に係るPDP表示装置は、合計で3フレーム
分のメモリ容量を備えている。本実施の形態5では、こ
のメモリ容量を静止画像の表示に有効活用するPDP表
示装置を提案する。
【0092】図16は、本発明の実施の形態5に係るP
DP表示装置の構成を示すブロック図である。図16で
は、特に入力部の構成のみを抜き出して示しており、図
16には示さない他の周辺構成は、上記実施の形態1〜
3に係るPDP表示装置の構成と同様である。メモリカ
ード33は、所定のデータ圧縮手法で圧縮した複数の静
止画像に関する圧縮データを収納しており、カード再生
器34に挿入される。カード再生器34の出力は、マル
チタイミング発生器36及び入力選択器35の各入力に
それぞれ接続されている。表示制御器10の出力は、マ
ルチタイミング発生器36の入力に接続されている。マ
ルチタイミング発生器36の出力は、第1係数器2、カ
ード再生器34、及び入力選択器35の各入力にそれぞ
れ接続されている。入力選択器35の出力は、第1乗算
器1の入力に接続されている。第1係数器2の出力は、
第1乗算器1の入力に接続されている。
【0093】次に、動作について説明する。マルチタイ
ミング発生器36は、表示制御器10から動作制御デー
タDを、図29に示した入力制御器81から垂直同期信
号V、水平同期信号H及びタイミング信号Tを、カード
再生器34からインタフェース信号Iをそれぞれ入力す
る。そして、各部のタイミング信号や入力選択信号S、
データのリクエスト信号R等を生成して出力する。
【0094】カード再生器34は、マルチタイミング発
生器36からリクエスト信号Rを入力する。そして、入
力したリクエスト信号Rに基づいて、メモリカード33
から入力される圧縮データを所定のデータ復元手法で再
生することにより静止画像データR7,G7,B7を生
成し、比較的遅いデータ転送速度で出力する。入力選択
器35は、図29に示した輪郭強調器80から画像デー
タR,G,Bを、カード再生器34から静止画像データ
R7,G7,B7を、マルチタイミング発生器36から
入力選択信号Sをそれぞれ入力する。そして、入力選択
信号Sに基づいて、画像データR,G,B及び静止画像
データR7,G7,B7の一方を選択し、選択した画像
データを画像データR8,G8,B8として出力する。
第1乗算器1及び第1係数器2は、これまでと同様に動
作する。
【0095】図17は、静止画像を連続的に表示する処
理手順を説明するための図である。図17において、
(A)は、フレーム遅延器7の備えるフレームメモリへ
の、第1乃至第3静止画像の画像データの書き込み期間
WR及び読み出し期間RDを、(B)は、図25に示し
たメモリA70への、第1及び第3静止画像の画像デー
タの書き込み期間WR及び読み出し期間RDを、(C)
は、同じく図25に示したメモリB71への、第2静止
画像の画像データの書き込み期間WR及び読み出し期間
RDを、(D)は第1乃至第3静止画像を切り替えて表
示した表示状態をそれぞれ示している。
【0096】図17の(A)において、各読み出し期間
RDはそれぞれ1フレーム期間であり、一方、各書き込
み期間WRはそれぞれ多フレーム期間である。また、図
17の(B)及び(C)において、各書き込み期間WR
はそれぞれ1フレーム期間であり、一方、各読み出し期
間RDはそれぞれ多フレーム期間、具体的には1フレー
ム期間の整数倍の期間である。そこで、図1,8に示し
たフレーム遅延器7及び図25に示したメモリA70、
メモリB71がそれぞれ備えるフレームメモリは、書き
込み及び読み出しのアドレス信号を必要とし、合計で6
種類のアドレス信号の発生器が必要となる。このアドレ
ス信号の発生器はマルチタイミング発生器36が内蔵
し、上記6種類のアドレス信号は、マルチタイミング発
生器36から各部に供給される。
【0097】このように本実施の形態5に係るPDP表
示装置によれば、入力選択器35によって、画像データ
R,G,B及び静止画像データR7,G7,B7の一方
を選択して第1乗算器1に入力する。そして、静止画像
データR7,G7,B7が選択された場合、静止画像に
関する画像データは、BPメモリ57の備えるメモリA
70及びメモリB71に記憶され、1フレーム期間の整
数倍の期間で切り替えて読み出される。即ち、本実施の
形態5に係るPDP表示装置によれば、メモリA70及
びメモリB71のメモリ容量を有効に活用することによ
り、主画像の表示に加えて、静止画像をフレーム単位で
連続的に切り換えて表示することができる。
【0098】実施の形態6.本実施の形態6では、フレ
ーム平均値に対する電力制御係数εの特性を改良したP
DP表示装置を提案する。
【0099】図18〜21は、フレーム平均値に対す
る、消費電力及び電力制御係数εの各特性をそれぞれ示
す図である。各図の横軸は256段階で表されたフレー
ム平均値である。フレーム平均値は、画像が全黒の場合
は0、全白の場合は255となるが、実際には、色温度
調整によって(β1+β2+β3)÷3×255が最大
値となる。また、各図の縦軸は、消費電力及び電力制御
係数εの値である。
【0100】フレーム平均値に対する電力制御係数εの
特性として、図18に示す特性εSを採用した場合、フ
レーム平均値に対する消費電力の特性は、図18に示す
特性PSのようになる。特性PSによると、フレーム平
均値が約50のときの約200Wから、フレーム平均値
の増加に比例して消費電力も増大し、フレーム平均値が
最大値255のときに、消費電力も最大値300Wとな
る。また、電力制御係数εの特性として特性εTを採用
した場合、消費電力の特性は、図18に示す特性PTの
ようになる。特性PTによると、フレーム平均値が約6
5のときの約270Wから、フレーム平均値の増加に比
例して消費電力も増大し、フレーム平均値が中間値12
8のときに消費電力は300Wとなり、フレーム平均値
が最大値255のときに消費電力は最大値370Wとな
る。
【0101】このように、電力制御係数εの特性として
図18に示す特性εSあるいは特性εTを採用した場合
は、フレーム平均値の増加に比例して消費電力も増大
し、画像の変化が電力の変化に、電力の変化が発光の変
化に反映された、臨場感のある表示を実現することがで
きる。なお、電力制御係数εの特性εS,εTを、消費
電力の特性PS,PTの傾斜が大きくなるように選択す
ることにより、臨場感を増すことができる。
【0102】また、フレーム平均値に対する電力制御係
数εの特性として、図19に示す特性εUを採用した場
合、フレーム平均値に対する消費電力の特性は、図19
に示す特性PUのようになる。ここで、図19に示す特
性εUは、図27に示した従来の特性ε0を、フレーム
平均値が約77以下での電力制御係数εの値が大きくな
るように修正したものである。例えば、フレーム平均値
が0のときの電力制御係数εの値は、図27に示した特
性ε0では1.0であるのに対し、図19に示す特性ε
Uでは1.3となっている。その結果、フレーム平均値
に対する消費電力の特性は特性PUのようになり、破線
で示した従来の特性P0と比較すると、フレーム平均値
が約77以下での消費電力が増大している。
【0103】このように、電力制御係数εの特性として
図19に示す特性εUを採用した場合は、フレーム平均
値が小さい領域での消費電力を増大させることにより、
暗い画像を明るく表示することができる。
【0104】また、フレーム平均値に対する電力制御係
数εの特性として、図20に示す特性εVを採用した場
合、フレーム平均値に対する消費電力の特性は、図20
に示す特性PVのようになる。ここで、図20に示す特
性εVは、図27に示した従来の特性ε0を、フレーム
平均値が約180以上での電力制御係数εの値が小さく
なるように修正したものである。例えば、フレーム平均
値が255のときの電力制御係数εの値は、図27に示
した特性ε0では0.3であるのに対し、図20に示す
特性εVでは0.2となっている。その結果、フレーム
平均値に対する消費電力の特性は特性PVのようにな
り、従来の特性P0と比較すると、フレーム平均値が約
180以上での消費電力が減少している。
【0105】このように、電力制御係数εの特性として
図20に示す特性εVを採用した場合は、フレーム平均
値が大きい領域での電力を減少させることができ、例え
ば、白色の表示が多いパソコン画像等の電力制限に有効
である。
【0106】以上のように、フレーム平均値に対する電
力制御係数εの特性として、図18〜20に示した特性
εS,εT,εU,εVを採用する場合は、これらの特
性はいずれも複雑な特性であるため、メモリを使用した
テーブル変換等によって、フレーム平均値に対応した電
力制御係数εの値を算出する必要がある。
【0107】これに対し、図21に示す電力制御係数ε
の特性εWは、フレーム平均値が0(0%)のときに電
力制御係数εの値が1.0となり、フレーム平均値が2
55(100%)のときに電力制御係数εの値が約0.
15となる直線特性を呈している。従って、電力制御係
数εの特性としてこの特性εWを採用した場合は、フレ
ーム平均値をZ(%)として、ε=1.0−0.85・
Zなる線形演算によって,各フレーム平均値に応じた電
力制御係数εの値を算出することができる。この場合、
フレーム平均値に対する消費電力の特性は、図21に示
す特性PWのようになる。
【0108】また、図21に示す電力制御係数εの特性
εXは、フレーム平均値が約180(約70%)の箇所
に折曲点を有する折線特性を呈している。従って、電力
制御係数εの特性としてこの特性εXを採用した場合
は、フレーム平均値が180未満の領域ではε=1.3
−1.24・Z、フレーム平均値が180以上の領域で
はε=0.97−0.77・Zなる線形演算によって、
フレーム平均値に応じた電力制御係数εの値をそれぞれ
算出することができる。この場合、フレーム平均値に対
する消費電力の特性は、図21に示す特性PXのように
なる。
【0109】このように、電力制御係数εの特性として
図21に示す特性εW,εXを採用した場合は、フレー
ム平均値に応じた電力制御係数εの値を、線形演算によ
る簡単な処理によってそれぞれ容易に算出することが可
能となる。
【0110】なお、図18〜21に示した特性εS,ε
T,εU,εV,εW,εXは、任意に組み合わせて採
用してもよく、これにより、所望の電力特性を実現する
ことができる。
【0111】また、以上の説明では、上記実施の形態1
に係るPDP表示装置を前提として説明したが、これに
限定するものではなく、他の上記実施の形態2〜5に係
るPDP表示装置、あるいは後述の実施の形態7に係る
PDP表示装置についても、同様の処理を実行できるの
はいうまでもない。
【0112】実施の形態7.一般的にPDPにおいて
は、パネルの左右方向はともかく、上下方向において温
度分布が不均一になり易い傾向がある。これは、PDP
の発熱によって生じた熱気が上昇すること等に起因す
る。本実施の形態7では、上記実施の形態1〜6に係る
PDP表示装置において、「温度分布補正係数」なる概
念を導入し、この温度分布補正係数に基づいて画像デー
タを補正することにより、パネルの上下方向における温
度分布の不均一性を解消し得るPDP表示装置を提案す
る。
【0113】図22は、温度分布補正係数κの特性例を
示す図である。図の横軸はPDPの上下方向の位置を表
しており、「上端」「中央」「下端」を代表的に示して
いる。また、図の縦軸は、PDPの温度及び温度分布補
正係数κの値を表している。図22において、実線は補
正前の温度分布であり、一点鎖線は温度分布補正係数κ
の特性Kである。また、破線は補正後の温度分布であ
り、補正前の温度分布に特性Kを乗算することにより、
これを実現している。なお、図22においては、(A)
〜(C)によって、温度分布補正係数κの特性を3パタ
ーン示している。
【0114】図22の(A)は、PDPの中央箇所に折
曲点を有する折線特性により、PDPの中央部分と下端
部分の温度分布を補正する特性である。温度分布補正係
数κの値は、PDPの上端部分では無補正の1.0、中
央部分で最小値約0.9、下端部分で最大値約1.2と
なっている。ここで、κ<1.0ということは、発光量
を減少させることに相当し、この場合PDPの温度は低
下する。一方、κ>1.0ということは、発光量を増大
させることに相当し、この場合PDPの温度は上昇す
る。その結果、補正前と補正後とで温度分布を比較する
と、PDPの中央部分の温度が低下する一方で下端部分
の温度が上昇する結果、温度分布がPDPの上下方向に
関してほぼ均一となっている。
【0115】また、図22の(B)は、PDPの中央箇
所に折曲点を有する折線特性により、PDPの下端部分
の温度分布を補正する特性である。温度分布補正係数κ
の値は、PDPの上端部分から中央部分にかけては無補
正の1.0であり、下端部分で最大値約1.2となって
いる。その結果、中央部分から下端部分にかけてのPD
Pの温度が上昇している。
【0116】また、図22の(C)は、PDPの上端か
ら下端に進むに従って温度分布補正係数κの値が増大す
る直線特性により、PDPの上端部分及び下端部分の温
度分布を補正する特性である。温度分布補正係数κの値
は、PDPの上端部分で最小値の約0.9、中央部分で
無補正の1.0、下端部分で最大値の約1.2となって
いる。その結果、補正後のPDPの温度は、上端部分で
は低下し、下端部分では上昇している。
【0117】ところで、PDPに例えばVGA画像を表
示する場合は、上下方向に480本の走査線が存在す
る。この場合、各走査線ごとに温度分布補正係数κが存
在するが、その値は実際には0.8≦κ≦1.3程度で
あり、これを480で除算すれば約0.001の差分値
になる。従って、この程度の差分値に階調数の256を
乗算しても、高々約1/4階調の変化になるだけであ
る。そこで、複数の走査線で1単位を形成し、各単位ご
とに温度分布補正係数κを変更するのが望ましい。
【0118】また、この補正処理は、上述した発光変動
の補正処理に類似しており、例えば図1に示した第2係
数器3が発光変動補正係数δを出力する代わりに、発光
変動係数δと温度分布補正係数κとを乗算した複合係数
δ・κを出力するようにすれば、装置構成の簡略化を図
ることができる。もちろん、独立の構成要素による補正
処理、あるいは他の構成要素における複合処理も可能で
ある。
【0119】このように本実施の形態7に係るPDP表
示装置によれば、温度分布補正係数κを用いて画像デー
タを補正することにより、パネルの上下方向における温
度分布の不均一性を解消することができる。
【0120】また、PDPの温度が低い部分、例えばP
DPの下端部分の温度を上昇させる目的で、温度分布補
正係数κの値が1.0以上になるような特性を採用した
場合は、結果としてその部分の発光量が増大するので、
全体的に表示が明るいPDP表示装置を実現できる。
【0121】なお、上記各実施の形態1〜7では、入力
される画像データに逆ガンマ補正処理がすでに実施され
ていることを前提として説明した。しかし、実際には、
逆ガンマ補正処理が実施されていない画像データを入力
して、例えば、PtoQ変換器55等で逆ガンマ補正処
理を実施する場合もある。この場合は、図4あるいは図
9に示した画素平均器11の前段等に簡易的逆ガンマ補
正器を配置することにより、誤差の少ないフレーム平均
値の算出等が可能となる。
【0122】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、フレーム平均値に基づいて画像データを補正する
ことにより所望のAPCを実現することができ、放電パ
ルス数の変更のみによってAPCを実現する従来のPD
P表示装置と比較すると、演算により求めた放電パルス
数と、それを整数化した実際の放電パルス数との不一致
に起因する画質の低下を抑制することができる。
【0123】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、画像データの補正と、各サブフレームにおけ
る放電パルス数の変更とによりAPCを実現する。従っ
て、画像データの補正のみによりAPCを実現する請求
項1に記載のPDP表示装置と比較すると、画像データ
の補正量が少なくてすみ、画像データの階調数を確保す
ることができる。
【0124】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、請求項1又は2に記載のPDP表示装置にお
いて、発光変動の補正を実現できる。しかも、発光変動
の補正を、発光変動補正係数と遅延データとの乗算によ
り実現するため、従来の加算方式による補正処理と比較
すると、高精度の補正が可能となる。
【0125】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、乗算手段は、電力制御係数及び発光変動補正
係数を複合した複合係数と遅延データとを乗算するた
め、請求項1に記載のPDP表示装置において、APC
のみならず、発光変動の補正処理をも実現することがで
きる。しかも、電力制御係数及び発光変動補正係数はい
ずれも単一の係数発生手段によって発生され、両者を複
合した複合係数を遅延データに乗算することによりこれ
らの各処理を実現する。従って、各係数に関する係数発
生手段を独立に構成し、独立の乗算器を用いて各係数を
画像データに乗算する場合と比較すると、装置構成の簡
略化を図ることもできる。
【0126】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、乗算手段は、第1の電力制御係数及び発光変
動補正係数を複合した複合係数と遅延データとを乗算す
るため、請求項2に記載のPDP表示装置において、A
PCのみならず、発光変動の補正処理をも実現すること
ができる。しかも、第1及び第2の電力制御係数及び発
光変動補正係数はいずれも単一の係数発生手段によって
発生され、第1の電力制御係数と発光変動補正係数とを
複合した複合係数を遅延データに乗算するとともに、第
2の電力制御係数を各サブフレームにおける放電パルス
数と乗算することにより、これらの各処理を実現する。
従って、第1の電力制御係数及び発光変動補正係数の各
係数に関する係数発生手段を独立に構成し、独立の乗算
器を用いて各係数を画像データに乗算する場合と比較す
ると、装置構成の簡略化を図ることもできる。
【0127】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、請求項1〜5に記載のPDP表示装置におい
て、外部から入力した画像信号に関する主画像と、OS
D画像とを合成した合成画像を、画像表示部に表示する
ことができる。
【0128】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、メモリ手段へ垂直駆動データを書き込むのに
要する時間は、メモリ手段から垂直駆動データを読み出
すのに要する時間よりも短い。従って、垂直駆動データ
に関するメモリ手段の書き込み動作と読み出し動作とが
競合することを、1フレーム期間の少なくとも一部にお
いて回避することができる。その結果、メモリ手段に必
要なメモリ容量を削減することができる。
【0129】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、画像選択手段は、静止画像データ及び画像デ
ータの一方を選択して画像データ補正手段に入力する。
そして、画像選択手段によって静止画像データが選択さ
れた場合、静止画像データは、画像データ補正手段によ
る所定の処理の後、垂直駆動データ生成手段の有するメ
モリ手段に記憶され、ここから読み出されて画像表示部
に転送される。即ち、この発明のうち請求項8に係るも
のによれば、静止画像を画像表示部に選択的に表示する
にあたり、メモリ手段の有するメモリ容量を有効的に活
用することができる。
【0130】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、フレーム平均値に対する電力制御係数の特性
を任意に選択することにより、画像データの補正の程度
を変更することができ、画像の種類に応じて所望のAP
Cを実現することができる。
【0131】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、温度分布補正係数を用いて画像データを補
正することにより、画像表示部の特に上下方向における
温度分布の不均一性を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るPDP表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 走査線遅延器4、第2係数器3、及び第2乗
算器5の動作を具体的に説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図3】 走査線平均値と発光変動補正係数δとの関係
を示す図である。
【図4】 第3係数器6の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図5】 フレーム遅延器7、第3係数器6、及び第3
乗算器8の動作を具体的に説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図6】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電力
制御係数εの各特性を示す図である。
【図7】 フレーム平均値と、電力制御係数ε又は分割
電力制御係数ε1,ε2との関係を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態2に係るPDP表示装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】 第4係数器15の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 係数複合器18の具体的な動作を説明する
ための図である。
【図11】 本発明の実施の形態3に係るPDP表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態4に係るPDP表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】 第2BPメモリ27の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図14】 メモリ容量を削減する概念を説明するため
の図である。
【図15】 並列器23の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態5に係るPDP表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図17】 静止画像を連続的に表示する処理手順を説
明するための図である。
【図18】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電
力制御係数εの各特性を示す図である。
【図19】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電
力制御係数εの各特性を示す図である。
【図20】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電
力制御係数εの各特性を示す図である。
【図21】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電
力制御係数εの各特性を示す図である。
【図22】 温度分布補正係数κの特性例を示す図であ
る。
【図23】 従来のPDP表示装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図24】 発光変動補正器53の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図25】 BPメモリ57の具体的な構成を示すブロ
ック図である。
【図26】 Q=9の場合の表示動作の概要を表すタイ
ミングチャートである。
【図27】 フレーム平均値に対する、消費電力及び電
力制御係数εの各特性を示す図である。
【図28】 PDPモジュール61の具体的な構成を示
すブロック図である。
【図29】 PDP表示装置の入力部の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 第1乗算器、2 第1係数器、3 第2係数器、4
走査線遅延器、5第2乗算器、6 第3係数器、7
フレーム遅延器、8 第3乗算器、9 タイミング発生
器、57 BPメモリ、59 SF駆動器、11 画素
平均器、12走査線平均器、13 フレーム平均器、1
4 電力制御係数発生器、15 第4係数器、16 発
光変動補正係数発生器、17 記憶器、18 係数複合
器、19 OSD発生器、20 第5係数器、21 第
4乗算器、22 画像合成器、23 並列器、24 第
5乗算器、27 第2BPメモリ、28 メモリC、2
9 メモリD、30 メモリE、31 データ多重器、
32 メモリ制御器、16 メモリカード、34 カー
ド再生器、35 入力選択器、36 マルチタイミング
発生器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 禎人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 CC03 DD04 DD20 DD26 EE17 EE29 FF12 GG09 GG12 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直電極及び水平電極を有し、画像を表
    示するための画像表示部と、 外部から画像信号及び同期信号を入力し、前記垂直電極
    を駆動するための垂直駆動データと、前記水平電極を駆
    動するための水平駆動信号とを生成するデータ処理部と
    を備えるPDP表示装置であって、 前記データ処理部は、 前記画像信号に基づいて画像データを生成する画像デー
    タ生成手段と、 前記画像の1フレームあたりの前記画像データのフレー
    ム平均値を算出し、該フレーム平均値に基づいて前記画
    像データを補正した補正データを生成する画像データ補
    正手段と、 前記補正データに基づいて前記垂直駆動データを生成す
    る垂直駆動データ生成手段とを有するPDP表示装置。
  2. 【請求項2】 前記PDP表示装置は、前記画像の1フ
    レームの表示を複数のサブフレームの表示に分割し、前
    記複数のサブフレームの各サブフレームにおける放電パ
    ルス数を異ならせることにより階調表示を実現し、 前記データ処理部は、 前記同期信号に基づいて、前記各サブフレームにおける
    前記放電パルス数に関する情報を含むタイミング信号を
    生成するタイミング信号発生手段と、 前記各サブフレームにおける前記放電パルス数を前記フ
    レーム平均値に基づいてそれぞれ変更し、変更された前
    記タイミング信号に基づいて前記水平駆動信号を生成す
    る水平駆動信号生成手段とをさらに有する、請求項1に
    記載のPDP表示装置。
  3. 【請求項3】 前記データ処理部は、 前記画像表示部を構成する1走査線あたりの前記画像デ
    ータの走査線平均値を算出し、該走査線平均値に応じて
    発光変動補正係数を発生する係数発生手段と、 前記画像データを1走査線期間遅延した遅延データを出
    力する遅延手段と、 前記発光変動補正係数と前記遅延データとを乗算するこ
    とにより、前記画像データ補正手段に入力される前記画
    像データを出力する乗算手段とをさらに有する、請求項
    1又は2に記載のPDP表示装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ補正手段は、 前記フレーム平均値、及び前記画像表示部を構成する1
    走査線あたりの前記画像データの走査線平均値をそれぞ
    れ算出し、前記フレーム平均値に応じた電力制御係数
    と、前記走査線平均値に応じた発光変動補正係数とを複
    合した複合係数を発生する係数発生手段と、 前記画像データを1フレーム期間遅延した遅延データを
    出力する遅延手段と、 前記複合係数と前記遅延データとを乗算することにより
    前記補正データを生成する乗算手段とを有する、請求項
    1に記載のPDP表示装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データ補正手段は、 前記フレーム平均値、及び前記画像表示部を構成する1
    走査線あたりの前記画像データの走査線平均値をそれぞ
    れ算出し、前記フレーム平均値に応じた第1及び第2の
    電力制御係数と、前記走査線平均値に応じた発光変動補
    正係数とに基づいて、前記第1の電力制御係数と前記発
    光変動補正係数とを複合した複合係数と、前記第2の電
    力制御係数とを発生する係数発生手段と、 前記画像データを1フレーム期間遅延した遅延データを
    出力する遅延手段と、 前記複合係数と前記遅延データとを乗算することにより
    前記補正データを生成する乗算手段とを有し、 前記水平駆動信号生成手段は、前記第2の電力制御係数
    と、前記タイミング信号に含まれる前記各サブフレーム
    における前記放電パルス数とを乗算することにより、前
    記各サブフレームにおける前記放電パルス数を変更す
    る、請求項2に記載のPDP表示装置。
  6. 【請求項6】 前記データ処理部は、前記補正データ
    と、OSD画像の画像データとを合成する画像合成手段
    をさらに有する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    PDP表示装置。
  7. 【請求項7】 前記垂直駆動データ生成手段は、前記垂
    直駆動データを前記画像表示部に転送するために前記垂
    直駆動データを記憶するメモリ手段を有し、 前記データ処理部は、前記メモリ手段への前記垂直駆動
    データの書き込み時間を、前記メモリ手段からの前記垂
    直駆動データの読み出し時間よりも短縮するための手段
    をさらに有する、請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    PDP表示装置。
  8. 【請求項8】 前記垂直駆動データ生成手段は、前記垂
    直駆動データを前記画像表示部に転送するために前記垂
    直駆動データを記憶するメモリ手段を有し、 前記データ処理部は、 静止画像を再生して静止画像データを出力する静止画像
    再生手段と、 前記静止画像データ及び前記画像データの一方を選択し
    て前記画像データ補正手段に入力する画像選択手段とを
    さらに有する、請求項1〜6のいずれか一つに記載のP
    DP表示装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データ補正手段は、前記フレー
    ム平均値に応じた電力制御係数と、前記画像データとを
    乗算することにより前記補正データを生成し、 前記フレーム平均値に対する前記電力制御係数の特性
    は、前記画像表示部に表示される前記画像の種類に応じ
    て任意に選択可能であることを特徴とする、請求項1〜
    8のいずれか一つに記載のPDP表示装置。
  10. 【請求項10】 前記データ処理部は、前記画像表示部
    の温度分布に応じた温度分布補正係数に基づいて前記画
    像データを補正する温度分布補正手段をさらに有する、
    請求項1〜9のいずれか一つに記載のPDP表示装置。
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