JP2000120992A - ガス容器へのガス充填方法及びガス充填装置 - Google Patents

ガス容器へのガス充填方法及びガス充填装置

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JP2000120992A
JP2000120992A JP10298836A JP29883698A JP2000120992A JP 2000120992 A JP2000120992 A JP 2000120992A JP 10298836 A JP10298836 A JP 10298836A JP 29883698 A JP29883698 A JP 29883698A JP 2000120992 A JP2000120992 A JP 2000120992A
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Satoshi Hanesaka
智 羽坂
Hiroyuki Kato
博之 加藤
Yukitomo Masuda
幸智 増田
Yuichiro Sakai
雄一郎 酒井
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Nippon Sanso Corp
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス容器内のガスの置換を確実に行うこと
で、高純度のガスの充填を可能にするガス容器へのガス
充填方法を実現する。 【解決手段】 両端にガス流通口2、3を備えるガス容
器4の、ガス流通口2、3に取り付けられる容器弁5、
6の口金部のパージ処理を行った後、ヘリウムガスを容
器弁5からガス容器4内を通じて容器弁6へ向けて流通
させることでガス容器4内を流通パージ処理し、さらに
ガス分析手段18によってパージ処理ガス中の不純物濃
度が所定濃度未満になったことを確認した後、改めて半
導体プロセスガスによってガス容器4内の流通パージ処
理を行い、その後にガス容器4内に半導体プロセスガス
を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス容器へのガス
充填方法と、ガス充填装置に関するもので、特に47L
のガス容器よりも大容量のガス容器、いわゆるバルクガ
ス容器へのガス充填に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業に使用される半導体プロセス
ガスの消費量は、1工場当たりのウェハ処理枚数の増加
とともに増大するものであり、将来の300mmウェハ
時代に入ると、さらに消費量の増大が予想されている。
半導体プロセスガスは、半導体デバイスの基板の表面に
成膜するための材料として用いられる、SiH4に代表
される水素化物系ガスと、成膜された材料のエッチング
に用いられる、HClに代表されるハロゲン系ガスに大
別され、半導体の製造プロセスの特性に応じて、150
種近くのガスが使用されている。これらの半導体プロセ
スガスのうち、成膜に用いられるガスは、比較的低温で
分解する特性を有しているために使用されるものであっ
て、それ故、成膜に用いられるガスは、可燃性であった
り、毒性を有していたりする。また、大気に触れること
で自然発火する自燃性のガスも存在する。
【0003】また、エッチングに用いられるガスは、容
易に成膜材料を腐蝕して除去することが可能であること
から使用されるものであって、それ故、エッチングに用
いられるガスは、一般に、非常に高い腐食性を有してい
る。これら半導体プロセスガスは、その活発な特性故
に、酸素や水分などの微量不純物と容易に反応してしま
う。半導体プロセスガスは、自らが反応、分解すること
で、固体状のパーティクルや固体状または気体状の酸素
化合物を生成したり、接ガス面、つまり半導体の製造時
または半導体プロセスガスの貯蔵時に半導体プロセスガ
スが接する部材の表面の構成材料を腐蝕し、腐蝕生成物
を形成する。
【0004】これら半導体プロセスガスと微量不純物の
反応によって形成された金属不純物やパーティクルは、
半導体プロセスガス配管の構成部品であるレギュレータ
ーやマスフローコントローラーの目詰まり、さらにはこ
れらの制御障害を引き起こすもととなり、これらの障害
のために、半導体プロセスガスの取り扱い作業における
安全性が著しく低下する。また、半導体プロセス装置内
にこれらの不純物が導入されたり、半導体プロセス装置
内でこれらの不純物が形成されるなどして、半導体基板
用ウェハ上に不純物が導入されると、このウェハから製
造される半導体デバイスの電気的特性が劣化したり、そ
のデバイス構造を破壊してしまうなどして、半導体デバ
イスの歩留まりが著しく低下するという大きな問題が発
生する。
【0005】これらの問題に対処するには、半導体プロ
セスガスを高純度に保ったままガス容器へ充填する必要
があり、そのためにはガス容器内に残留している大気成
分や、ガス容器内の雰囲気の置換に用いたパージガスな
ど、ガス容器内に滞留している不純物を含んだガスを、
確実かつ迅速に除去する必要がある。ところで、従来よ
り一般に使用されている半導体プロセス用のガス容器
は、ガス流通口が1箇所だけに設けられており、ガス容
器の容量全てがガスの流通の悪いデッドスペースとなっ
ている。
【0006】そして、上記の半導体プロセスガス充填時
における問題に対処するため、まず窒素ガス等のパージ
ガスによってガス容器内の雰囲気を置換するパージ処理
を行った後、特開平6−342759号公報に示される
ように、オイルフリーの高真空排気装置であるターボ分
子ポンプ等によりガス容器内の真空引きを行って、パー
ジ処理に使用されたパージ処理ガスなど、ガス容器内に
残留している不純物を含んだ残留ガスを除去するという
方法が用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス容器へのガ
ス充填方法は、ガス容器内を真空引きすることによって
ガス容器内の残留ガスの排出を行ったのち、半導体プロ
セスガスを充填していた。しかし、この方法では、ガス
容器のガス流通口に取り付けられた容器弁またはマニホ
ールドが、ガス容器内を真空引きする際の大きな抵抗と
なるために、ガス容器内の圧力を1.0×10-1〜1.
0×10-2Torrのオーダーまでしか下げることがで
きない。このように、ガス容器内を充分な真空状態にす
ることができないので、ガス容器内に残留しているパー
ジ処理ガスなど、不純物を含んだガスを充分に除去する
ことができず、高純度な半導体プロセスガスを充填する
ことができない。
【0008】また、従来のガス容器へのガス充填方法
は、真空引きを基本にするガス置換方法であるため、ガ
ス容器内に高真空状態を作り出すために高性能な真空装
置を必要とし、また、ガス容器内を高真空状態に到達さ
せるまでにはかなりの時間が必要となる。また、ガス容
器へのガス充填のために、ガス容器内を真空引きするた
めの真空引き架台とガス容器内に半導体プロセスガスを
充填するためのガス充填架台とを別々に設ける必要があ
った。
【0009】また、半導体プロセスガスを大量に供給す
る場合には、47Lのガス容器がマニホールドによって
数十本単位でまとめられてなるカードルを用いて供給す
る方法や、外径が300〜450m、長さ6〜8mのガ
ス容器がマニホールドによって18〜20本程度まとめ
た状態で組み込まれてなるローダーを用いて供給する方
法などが知られているが、これらはいずれも前述のガス
容器と同様、ガス流通口が一箇所だけに設けられてい
る。なお、ローダーには、両端にそれぞれガス流通口を
有するガス容器が使用されているが、一方のガス流通口
には容器弁が取り付けられ、もう一方のガス流通口には
盲プラグが取り付けられているので、原則的には通常の
ガス容器と同じく、ガス容器の容量全てがデッドスペー
スとなってしまっている。
【0010】また、これらカードルやローダーに付属さ
れるマニホールドは、真空引きに対する大きな抵抗とな
るため、容器内の真空度を高くすることができず、やは
り高純度の半導体プロセスガスを得ることはできなかっ
た。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ガス容器内を高真空状態に真空引きすることなく、
ガス容器内のガスの置換を確実に行うことによってガス
容器への高純度のガスの充填を可能にし、これによって
パーティクル等の生成を抑えて、半導体プロセスガスの
取り扱いの安全性の向上、及び半導体デバイス製造にお
ける歩留まりの向上が図られたガス充填方法を提供する
ことを目的とし、またこのようなガス充填方法を実施す
るガス充填装置を提供することも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のガス容器
へのガス充填方法においては、両端にガス流通口を設け
それぞれに容器弁を備えたガス容器に、半導体プロセス
ガスを充填するガス充填方法であって、前記ガス容器内
をアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガス、または前記
半導体プロセスガスのうちいずれか一つのガスを、前記
ガス流通口のうちの一方から前記ガス容器内へ注入する
とともに、他方の前記ガス流通口から排出する流通パー
ジ処理を行うことによって前記ガス容器内のガスを置換
した後、前記半導体プロセスガスを前記ガス容器に充填
することを特徴とする。
【0013】これにより、ガス容器の両端に設けられた
ガス流通口の一方から、ガス流通口の他方を通じてガス
容器内にアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガス、また
は半導体プロセスガスのうちいずれか一つのガスを流通
させて、ガス容器内を流通パージ処理することができる
ので、ガス容器内を高真空状態まで真空引きすることな
く、ガス容器内の不純物を含むガスを確実に置換するこ
とができる。また、従来のガス充填方法のように、ガス
容器内を真空引きするための真空引き架台とガス容器内
に半導体プロセスガスを充填するためのガス充填架台と
を別々に設ける必要がなく、一つの架台でガス容器の真
空引きからガス充填までを行うことができる。
【0014】請求項2記載のガス容器へのガス充填方法
においては、容器内の流通パージ処理前に、前記ガス容
器両端のガス流通口に取り付けられる容器弁を流通パー
ジに先だって、アルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガス
のうちいずれか一つのガスを用いてパージ処理すること
を特徴とする。これにより、バルク容器取り付け時に混
入する水分、酸素、及びパーティクルなどの大気成分
が、アルゴンガス、ヘリウムガス、または水素ガスによ
って、パージされ除去されるので、続く半導体プロセス
ガスの充填に伴って混入する大気成分の低減が図れる。
また、これらパージガスは、実プロセスへの影響がほと
んどないガスであるため、半導体プロセスガスへの微量
の混入は問題ないガスである。
【0015】請求項3記載のガス容器へのガス充填方法
においては、前記ガス容器の流通パージ処理時に、ガス
分析手段によって、前記ガス容器から排出される処理後
の流通パージガス中の不純物濃度測定を行い、前記流通
パージガス中に含まれる不純物濃度が、所定濃度未満で
あることを確認した後、前記ガス容器内に前記半導体プ
ロセスガスの充填を行うことを特徴とする。これによ
り、ガス分析手段によって流通パージ処理によるガス容
器内のガスの置換の状況を確認することで、パージ処理
ガス中の不純物の濃度が予め定めた濃度未満になったこ
とを確認することができ、流通パージ処理をより確実に
行うことができるので、ガス容器内の不純物を含むガス
の置換操作をより確実に行うことができる。また、流通
パージ処理を必要最低限にすることができるので、パー
ジガスの使用量を節約することができるとともに、流通
パージ処理にかかる作業時間を短縮することができる。
【0016】請求項4記載のガス容器へのガス充填方法
においては、前記ガス容器のパージ処理時に前記アルゴ
ンガス、ヘリウムガス、水素ガスまたは前記半導体プロ
セスガスのうちいずれか一つのガスによるパージ処理
と、前記ガス容器内の真空引き操作を併用することを特
徴とする。これにより、ガス容器内を真空引きすること
によってガス容器内の不純物をパージガスごと排出する
ことができるので、より効率よくガス容器内のガスの置
換を行うことができ、パージ処理に用いるパージガスを
節約することができる。また、パージ処理の効率が上が
るので、パージ処理にかかる時間を短縮することができ
る。
【0017】請求項5記載のガス充填装置においては、
両端にガス流通口が形成されるガス容器へ半導体プロセ
スガスを充填するガス充填装置であって、前記両ガス流
通口にそれぞれ取り付けられる容器弁に、互いに対をな
すパージガス供給ラインとパージガス排出ラインとがそ
れぞれ接続され、前記パージガス供給ラインのうち、前
記ガス容器の両ガス流通口の一方に接続されるパージガ
ス供給ラインには、パージガス供給源、アルゴンガス、
ヘリウムガスまたは水素ガス供給源、半導体プロセスガ
ス供給源が、並列に接続され、前記パージガス排出ライ
ンのうち、前記ガス容器の両ガス流通口の他方に接続さ
れるパージガス排出ラインには、真空排気手段が接続さ
れるとともに、前記ガス分析手段が分岐接続されている
ことを特徴とする。
【0018】これにより、請求項1〜4のいずれかに記
載のガス容器へのガス充填方法によってガス容器内に高
純度のガスを充填することができるガス充填装置とする
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス充填装置
を用いたガス容器へのガス充填方法の実施の形態につい
て説明する。ガス充填装置1は、図1に示されるよう
に、両端にガス流通口2、3が形成されるガス容器4を
用いてこれに半導体プロセスガスを充填するものであ
り、ガス容器4のガス流通口2、3のそれぞれに取り付
けられる容器弁5、6に、互いに対をなすパージガス供
給ライン10、11とパージガス排出ライン12、13
とがそれぞれ接続され、これらパージガス供給ライン1
0、11の他端には、窒素パージガス供給源14とアル
ゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガス供給源15とが
接続され、またパージガス供給ライン10には、その中
間部分に、半導体プロセスガス供給源16が接続され
る。また、前記パージガス排出ライン12、13の他端
はともに真空排気手段17に接続され、またパージガス
排出ライン13には、測定ライン52を介してガス分析
手段18が分岐接続される。
【0020】ガス充填装置1を構成するパージガス供給
ライン10、11には、ガス容器4の容器弁5、6と接
続される側の端部近傍にそれぞれバルブ20、21が設
けられ、また窒素パージガス供給源14とアルゴンガ
ス、ヘリウムガスまたは水素ガス供給源15とが接続さ
れる側の端部近傍にそれぞれバルブ22、23が設けら
れている。パージガス排出ライン12、13には、ガス
容器4の容器弁5、6と接続される側にそれぞれバルブ
24、25が設けられており、これらパージガス排出ラ
イン12、13の他端は互いに合流してメイン排出ライ
ン19に接続されている。これらパージガス供給ライン
10、11及びパージガス排出ライン12、13と、ガ
ス容器4とは、ガス容器4のそれぞれの容器弁5、6に
設けられた袋ナット(連結用ナット)によって連結され
ており、また、この接続部分近傍には、圧力計26、2
7が設けられている。
【0021】なお、袋ナットには、ガス容器4が取り付
けられていない場合は常時盲プラグが取り付けられてお
り、ガス充填装置1内への大気の混入が遮断されてい
る。なお、圧力計26、27には、半導体センサーを用
いたダイヤフラム式の圧力計が好適に用いられる。窒素
パージガス供給源14は、パージガス供給ライン10、
11に窒素ガスを供給するものであり、減圧バルブ30
とバルブ31とが直列に配されてなる減圧窒素ガスライ
ン32と、減圧窒素ガスライン32に対して並列に配さ
れ、バルブ33を有する高圧窒素ガスライン34とが接
続される。
【0022】アルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガ
ス供給源15は、パージガス供給ライン10、11にア
ルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガスのうち、いず
れか一つを供給するものであり、バルブ35を有するア
ルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガス供給ライン3
6が接続される。なお、これら減圧窒素ガスライン3
2、高圧窒素ガスライン34及びアルゴンガス、ヘリウ
ムガスまたは水素ガス供給ライン36は、前記パージガ
ス供給ライン10、11の端部に接続される。
【0023】半導体プロセスガス供給源16は、パージ
ガス供給ライン10、11に半導体プロセスガスを供給
するものであり、減圧バルブ37とバルブ38とが直列
に配されてなる減圧半導体プロセスガスライン39と、
減圧半導体プロセスガスライン39に対して並列に配さ
れ、バルブ40が有する高圧半導体プロセスガスライン
41とによってパージガス供給ライン10の中間部に接
続される。
【0024】真空排気手段17は、ターボ分子ポンプや
ロータリーポンプ、オイルフリーのドライポンプ等が好
適に使用でき、バルブ42を介して、パージガス排出ラ
イン12、13が合流して一本にまとめられたメインの
排出ライン19から分岐した配管に接続される。メイン
の排出ライン19には、バルブ45及びその後段にパー
ジガス排出ライン12、13から吸引した排気を浄化す
るための除害装置47が接続されている。除害装置47
は金属酸化触媒が入った除害筒で、除害装置47には、
減圧窒素ガスライン32の減圧バルブ30の下流側に、
バルブ31と並列に接続されてなるバイパス排気ライン
48が接続されている。バイパス排気ライン48は、流
量調整するためローターメーター49とバルブ50とが
直列に配されてなる。除外装置47は、除害筒以外にス
クラバーを使用してもよい。またはローターメーター以
外にマスフローメーターを使用することもできる。
【0025】ガス分析手段18は、通常、ガス容器4の
各パージ処理に用いたパージ処理ガス中の酸素濃度また
は水分濃度をモニターするものであって、ガス分析手段
18に用いられる酸素計、水分計とも数10ppbを計
測するものが好ましく、酸素計では、黄燐発光式、及び
ガルバニセル式が好適に使用され、水分計では、露点
計、水晶発振式(高分子コートまたはBaコートされた
もの)、及び5酸化リン式が好ましい。なお、ガス分析
手段18は、バルブ51を有する測定ライン52によっ
てパージガス排出ライン13の、容器弁6と接続される
側の端部と接続される。
【0026】本発明で対象とする半導体プロセスガス
は、47L以上の大量に使用される半導体プロセスガス
(SiH4、AsH3、PH3、SF6、NF3、CF4、C
26、CH4、HF、HCl、HBr、ClF3、N
3,N2O、He、H2、O2、CO 2、CO等)であ
る。また、本発明で使用するガス容器4は、主としてス
テンレス鋼、CrMo鋼、炭素鋼、Mn鋼、Al合金、
Alライニング強化プラスチック等から作られるもの
で、その外径が300mm以上で1200mm以下、長
さが1.5m以上から12m以下であるものが好適に半
導体工場に配置される大きさである。
【0027】これらガス容器4は、その内面の、各種ガ
スに接する接ガス部に水分等のガス分子やパーティクル
が吸着する量を少なくし、その金属表面の耐食性を向上
させる目的から、その接ガス部表面には、機械研磨、砥
粒研磨、電解研磨、複合電解研磨、化学研磨、及び複合
化学研磨等を施すこともでき、またNiを無電解で、ま
たは電解でめっきすることも可能である。さらに、Ni
をコーティングした表面には、フッ素によって不動態膜
を形成することも可能である。その接ガス部の粗度が、
通常Rmaxで25μm以下のものが好適に使用され、1
2μm以下のものがさらに望ましい。
【0028】ガス容器4のガス流通口2、3に取り付け
られる容器弁5、6は、キープレート弁またはダイヤフ
ラム弁が好適に使用され、真鍮、ステンレス鋼、ニッケ
ル合金等から鍛造され、機械加工されることによって製
作される。なお、これら容器弁のケレップシートは、P
CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PFA
(テトラフルオロエチレン−ベンフルオロビニルエーテ
ル共重体)及びポリイミドなどが使用される。なお、こ
のガス充填装置1に使用される圧力計26、27、減圧
バルブ30、37、各バルブ並びに各配管は、ステンレ
ス鋼製であり、これらの接ガス部の表面には、水分など
の吸着ガスを低減するために、機械研磨、砥粒研磨、電
解研磨、複合電解研磨、化学研磨及び複合化学研磨が施
され、さらに、接ガス部表面にCr酸化膜が形成された
ものを使用することもできる。そしてこれら接ガス部の
表面の粗度は、Rmaxで1μm以下が好ましく、さらに
0.3μm以下を使用することも可能である。また、圧
力計、減圧バルブやバルブは、これらの内部のデッドス
ペースを減らすために、ダイヤフラム式のものを使用す
ることがより好ましい。
【0029】ガス容器4は、通常、スチーム洗浄または
超純水洗浄によってその内面のパーティクルや油分など
が除去され、さらに粗乾燥された後に容器弁5、6が取
り付けられる。超純水洗浄においては、40〜80°C
の温度に加温するか、4MPa程度の高圧で洗浄する
か、またはその両方を併用することによって、ガス容器
4内を清浄化することが好ましい。ガス容器4に高純度
の半導体プロセスガスを充填するためには、容器弁5、
6が取り付けられた後、ガス容器4の内面に吸着した水
分などの不純物ガスを除去し、乾燥させることが重要で
ある。
【0030】そのため、ガス容器4は、容器弁5、6が
取り付けられた後、通常70〜250°Cの温度範囲に
加熱され、その上でガス容器4内が真空引きされるか、
または同様にして加熱された後、窒素ガス等の不活性ガ
スをガス容器4に取り付けられた容器弁5、6のうちの
一方から他方へ流す、流通パージ処理を施されるか、ま
たは、これら真空引きと流通パージ処理の両方を併用す
ることによって、その内面に吸着した水分の除去が行わ
れる。
【0031】なお、以上のガス容器4内の不純物除去処
理及び乾燥処理においては、窒素ガスによる流通パージ
処理を行った場合、ガス容器4内に窒素ガスが残留す
る。また真空引きによる不純物の除去及び乾燥処理を行
った場合、容器弁5、6が真空引きに対する大きな抵抗
となるためにガス容器4内を高真空状態にすることがで
きないので、ガス容器4内に相当量のガス不純物(数1
0ppm)が残留する。そのため、本発明の方法によっ
てガス容器4内のガス不純物を完全に除去し、高純度の
半導体プロセスガスの充填をおこなう。
【0032】次に、このように構成されるガス充填装置
1及びガス容器4を用いたガス容器4への半導体プロセ
スガスの充填方法を説明する。なお、初期の段階では、
ガス充填装置1に設けられたバルブはいずれも閉じられ
ているが、除害装置47に接続されるバイパス排気ライ
ン48のバルブ50は常時開かれており、これによって
除害装置47には、減圧窒素ガスライン32から減圧バ
ルブ30によって減圧された窒素ガスが、バイパス排気
ライン48を通じて常時20L/minの流量で流され
て、除害装置47からの排出ガスの希釈が行われるとと
もに、ガス充填装置1内への大気の侵入が防止される。
【0033】まず、以下の手順によってガス充填装置1
にガス容器4を接続する。パージガス供給ライン10、
11のバルブ20、バルブ21、バルブ22及びバルブ
23とを開き、さらに減圧窒素ガスライン32のバルブ
31を開く。これにより、窒素パージガス供給源14か
ら減圧バルブ30によって減圧された窒素ガスが、パー
ジガス供給ライン10、11を通ってガス容器4の容器
弁5、6とパージガス供給ライン10、11との接続部
分に放出される。このようにガス充填装置1内の圧力を
大気圧以上に保って、ガス充填装置1内への大気の混入
を防いだ状態で、ガス容器4に付属された容器弁5、6
に設けられた袋ナットから盲プラグを取り外し、続けて
ガス容器4の容器弁5、6をこの袋ナットとしてガス充
填装置1に締結固定する。
【0034】次に、ガス充填装置1とガス容器4の容器
弁5、6との接続が完全に行われて接続部からガスが漏
洩しないことを確認する。バルブ31を閉じて減圧窒素
ガスライン32からの窒素ガスの供給を停止させ、バル
ブ33を開く。これにより、窒素ガス供給源14から供
給された高圧窒素ガスは、高圧窒素ガスライン34、パ
ージガス供給ライン10、11を通って、ガス容器4の
容器弁5、6とガス充填装置1との接続部分へ加圧供給
される。この状態で、石鹸水を用いて前記接続部分にお
いてガス漏洩の有無を確認する。さらにバルブ20、2
1を閉めて所定時間経過した後、圧力計26、27が指
示する圧力の低下の有無を確認し、ガスの漏洩の有無を
確認する。
【0035】ガスの漏洩のないことを確認した後、容器
弁5、6とガス充填装置1との接続部分、容器弁口金部
に残留している水分や、酸素、及びパーティクルなどの
大気成分を除去するため、高圧窒素ガスを使用してパー
ジ処理を行う。容器弁5の口金部内の大気成分の置換作
業は以下のように行う。まず、バルブ21、バルブ23
を閉じ、窒素パージガス供給源14からのパージガス供
給ライン11への窒素ガスの供給を停止する。次に、パ
ージガス排出ライン12のバルブ24を閉じ、高圧窒素
ガスライン34から高圧窒素ガスを、容器弁5の近傍に
設けられている圧力計26を見ながら、容器弁5の口金
部内に加圧導入する。圧力計26の指示値が所定の圧力
となった時点、窒素ガスが充分高圧となった時点で、パ
ージガス供給ライン10のバルブ20を閉じる。次に、
メインの排気ライン19のバルブ45、パージガス排出
ライン12のバルブ24を開く。これにより、容器弁5
の口金部内の高圧窒素ガスは、パージガス排出ライン1
2、メインの排出ライン19、除害装置47を通じて、
容器弁5の口金部内の圧力が大気圧と等しくなるまで放
出される。
【0036】続いて、容器弁6の口金部内の大気成分の
置換作業を行う。まず、バルブ20及びバルブ22を閉
じ、窒素パージガス供給源からのパージガス供給ライン
10への窒素ガスの供給を停止する。次に、パージガス
供給ライン11のバルブ21を開け、高圧窒素ガスライ
ン34からから高圧の窒素ガスを、容器弁6の近傍に設
けられている圧力計27を見ながら、容器弁6の口金部
内に加圧導入する。圧力計27の指示値が所定の圧力と
なった時点、窒素ガスが充分高圧となった時点で、パー
ジガス供給ライン11のバルブ21を閉じる。所定時間
経過後、メインの排出ライン19のバルブ45、パージ
ガス排出ライン13のバルブ25を開く。これにより、
容器弁6の口金部内の高圧の窒素ガスは、パージガス排
気ライン13、メインの排出ライン19及び除害装置4
7を通じて、容器弁6の口金部内の圧力が大気圧と等し
くなるまで放出される。
【0037】以上の窒素ガスによる容器弁5、6の口金
部のパージ処理は、容器弁5、6のそれぞれについて5
回以上繰り返すことが好ましく、さらに真空引きを併用
することにより、パージ効率を向上することができる。
また、これら口金部のパージは同時に行うこともでき
る。このパージ処理に使用される窒素ガスの純度は、水
分で100ppb以下、酸素、CO2、CH4で50pp
b以下が使用され、さらには、水分濃度10ppb以
下、酸素、CO2、CH4で5ppb以下がより好まし
い。
【0038】続いて、アルゴンガス、ヘリウムガスまた
は水素ガスによってこれら容器弁5、6の口金部内の窒
素ガスとの置換を行う。まず、容器弁5、6の口金部の
パージ処理終了後、バルブ31、バルブ33を閉じ、減
圧窒素ガスライン32、パージガス供給ライン10、1
1内の窒素ガスをパージガス排出ライン12、13、メ
インの排出ライン19及び除害装置47を通じて排気す
る。パージガス供給ライン10、11の真空引きが終了
するとともに、パージガス排出ライン12、13のバル
ブ24、25を閉じる。パージガス供給ライン10のバ
ルブ22とバルブ20、パージガス供給ライン11のバ
ルブ23及び21を開くとともにバルブ35を開いて、
アルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガス供給源15
からアルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガスのうち
いずれか一方を、アルゴンガス、ヘリウムガスまたは水
素ガス供給ライン36、パージガス供給ライン10、1
1を介してガス容器4の容器弁5、6の口金部に導入す
る。そして、前記パージガス排出ライン12、13のバ
ルブ24、バルブ25、バルブ45を開きパージガスを
容器弁口金部に流通させる。
【0039】続いて、アルゴンガス、ヘリウムガスまた
は水素ガスのうちいずれか一つのガスによるガス容器4
内の流通パージ処理を行い、ガス容器4内に残留してい
る窒素、酸素、及び水分を主成分とした不純物ガスをア
ルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガスに置換する作
業を行う。バルブ21、23を閉じてパージガス供給ラ
イン11へのアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガスの
うちいずれか一つのガスの供給を停止するとともに、バ
ルブ24を閉じパージガス排出ライン12からのガスの
排出を停止する。次に容器弁5を開くことで、アルゴン
ガス、ヘリウムガスまたは水素ガスのうちいずれか一つ
のガスがパージガス供給ライン10を通ってガス容器4
内に注入される。容器弁6は、圧力計26によりガス容
器4内の圧力が大気圧以上になっていることを確認した
後、開ける。次にパージガス排出ライン13のバルブ2
5を開く。これにより、ガス容器4内を通過し容器弁6
から流出された前記パージガスは、パージガス排出ライ
ン13、メインの排出ライン19及び除害装置47を通
って排出される。
【0040】ガス容器4内へのアルゴンガス、ヘリウム
ガスまたは水素ガスのうちいずれか一つによって行われ
るガス容器4内の流通パージ処理時に、ガス容器4から
流出されるパージガスは、バルブ51を開くことで測定
ライン52を通じてガス分析手段18に送り込まれ、パ
ージガス中の不純物、特に水分濃度の測定が行われる。
ガス中の不純物濃度が所定濃度未満であることが確認さ
れたら、アルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガス供
給ライン36のバルブ35及び、バルブ22を閉じて、
パージガス供給ライン11を介したアルゴンガス、ヘリ
ウムガスまたは水素ガスのガス容器4内への供給を停止
する。そして、バルブ45を閉じ、メインの排気ライン
19からのガスの排出を停止する。
【0041】なお、パージ処理に用いるこれらのガスの
使用量は、通常、ガス容器4の内容積の5倍以上が必要
である。また、パージ処理に用いるガスの流量は、ガス
容器4の内容積に依存し、1L〜100Lの範囲で流通
させる。パージ処理に使用されるアルゴンガス、ヘリウ
ムガスまたは水素ガスの純度は、水分で100ppb以
下、酸素、窒素、CO2、CH4で50ppb以下が使用
され、さらには、水分濃度10ppb以下、酸素、窒
素、CO2、CH4で5ppb以下がより好ましい。
【0042】次に、ガス容器4内の残留ガスを排出する
ために、バルブ45を閉め、バルブ42を開き、真空排
気手段17によってパージガス排出ライン13を通じて
ガス容器4内の真空引きを行う。この時、ガス容器4内
を高真空状態にする必要はなく、通常1〜1.0×10
-2Torr程度で真空引きを行う。
【0043】次に、半導体プロセスガスを使用したガス
容器4内の流通パージ処理を行う。まず、バルブ42、
45を閉じるとともに、半導体プロセスガス供給ライン
39のバルブ38を開く。これにより、減圧バルブ37
で減圧された半導体プロセスガスが、ガス容器4内に注
入される。そして、ガス充填装置1内の圧力が大気圧以
上であることを圧力計26、27によって確認した後、
半導体プロセスガスの流量を落とすとともに、バルブ4
5を開きメインの排気ライン19から半導体プロセスガ
スを排出する。このようにして、ガス容器4内の半導体
プロセスガスを用いた流通パージ処理をしばらくの間行
う。次に、バルブ38を閉じるとともにバルブ45を閉
じ、バルブ42を開き、真空排気手段17によってガス
容器4内の真空引きを行う。なお、この時の真空度は数
Torr以下に達すれば十分であるので、一回の真空引
きに要する時間は数分である。以上の流通パージ処理作
業は2〜3回繰り返すことが好ましく、5回以上行うこ
とがさらに望ましい。
【0044】また、パージ処理に用いる半導体プロセス
ガスのパージ流量は、ガス容器4の内容積に依存し、1
L〜100Lの範囲内で流通させる。続いて、この流通
パージ処理を行った後、バルブ42を閉じ、続いて容器
弁6を閉じた後、バルブ40を開いて高圧半導体プロセ
スガスライン41を通じてガス容器4内が所定の圧力に
なるまで半導体プロセスガスを充填する。ガス容器4内
に半導体プロセスガスを充填した後、ガス容器4内の半
導体プロセスガスの品質検査を行うため、容器弁6を開
き、またバルブ51を開いて、測定ライン52を通じて
ガス分析手段18に半導体プロセスガスを送り、ガス分
析手段18によってガス容器4内の半導体プロセスガス
の不純物濃度を分析する。
【0045】ガス分析手段18は、半導体プロセスガス
の種類や分析対象不純物ガスに適宜対応したものが使用
される。例えば、ガスクロマトグラフ(GC)、ガスク
ロマトグラフ質量分析計、パーティクルカウンターまた
はサンプリング手段(金属サンプル)が好適に使用され
る。
【0046】ガス容器4内の半導体プロセスガスの不純
物濃度が所定濃度以下であることを確認した後、高圧半
導体プロセスガスライン41のバルブ40を閉じるとと
もに、容器弁5、6を閉じてガス容器4を密封する。次
に、パージガス供給ライン11のバルブ21、バルブ2
3を開くとともに、バルブ31を開く。これにより窒素
パージガス供給源14から供給されて減圧バルブ30で
減圧された窒素ガスが減圧窒素ガスライン32、パージ
ガス供給ライン10、11を通って容器弁5、6の口金
部8、9へ導入される。そして、パージガス排出ライン
12、13のバルブ24、25を開く。これによりパー
ジ窒素ガスはメインの排出ライン19を通って排出さ
れ、半導体プロセスガスがパージ窒素ガスによりパージ
される。上記半導体プロセスガスのパージ処理が終了し
た時点で、パージガス排出ライン12、13のバルブ2
4、25及びメインの排出ライン19のバルブ45を閉
め、引き続き、容器弁5、6の口金部8、9へパージガ
ス供給ライン10、11からパージ窒素ガスを流す。こ
のように容器弁5、6の口金部8、9をパージしなが
ら、ガス充填装置1からガス容器4を取り外す。そし
て、容器弁5、6との接続部分である、パージガス供給
ライン10、11の袋ナットからパージ窒素ガスの放出
を続けながら、該袋ナットに盲プラグを取り付け、前記
接続部分からのガス充填装置1への大気混入を防止す
る。最後に、ガス充填装置1の全てのバルブを閉じ、ガ
ス充填作業を終了する。
【0047】このように構成されるガス充填装置1によ
れば、両端にガス流通口2、3が設けられるガス容器4
を用いるため、流通パージ処理によってガス容器4内の
不純物の置換を行うことができる。このため、ガス容器
4内の不純物の置換が不完全になりやすい、真空引きを
基本としたガス充填方法に比べ、より確実にガス容器4
内へ高純度の半導体プロセスガスを充填することができ
る。また、従来のガス充填方法に比べてそれほど高い真
空状態を作り出す必要がないので、真空引きにかかる時
間を短縮することができる。また、ガス容器4内を高真
空状態にする必要がなく、真空排気手段17にそれほど
の高性能が要求されないため、高価な高性能排気手段を
用いずに済み、例えばロータリーポンプのみでも良いの
で、ガス充填装置1の構築にかかるコストを低減するこ
とができる。
【0048】また、従来のガス充填方法のように、ガス
容器4内を真空引きするための真空引き架台とガス容器
4内に半導体プロセスガスを充填するためのガス充填架
台とを別々に設ける必要がなく、一つの架台でガス容器
4の真空引きからガス充填までを行うことができるの
で、ガス容器4を架台から移動させる手間が省かれ、ま
た、架台が一つで済むので、ガス充填装置1をコンパク
トにすることができ、工場内の省スペース化を図ること
ができる。また、ガス容器4内の流通パージ処理後に、
半導体プロセスガスによって最終的な流通パージ処理を
行うことによって、より確実にガス容器4内の不純物を
含むガスを置換することができ、ガス容器に高純度の半
導体プロセスガスを充填することができる。
【0049】また、ガス分析手段18によって流通パー
ジ処理によるガス容器4内のガスの置換の状況を確認
し、パージ処理ガス中の不純物の濃度が予め定めた濃度
未満になったことを確認することができるので、流通パ
ージ処理をより確実に行うことができ、ガス容器4内の
不純物を含むガスの置換操作をより確実に行うことがで
きる。また、ガス容器4のパージ処理時に、パージガス
によるパージ処理と、ガス容器4内の真空引き操作を併
用するため、ガス容器4内を真空引きすることによって
ガス容器内の不純物をパージガスごと排出することがで
き、流通パージ処理を必要最低限にすることができ、パ
ージガスの使用量を節約することができるとともに、流
通パージ処理にかかる作業時間を短縮することができ、
ガス容器4への半導体プロセスガスの充填にかかるコス
トを下げることができる。
【0050】なお、上記実施の形態では、各パージ処理
の際に、真空引きを併用する例を用いたが、これに限ら
れることなく、真空引き操作を行わずに各パージ処理を
行ってもよい。また、上記実施の形態では、ガス容器4
内をアルゴンガス、ヘリウムガスまたは水素ガスのうち
いずれか一つによって流通パージ処理を行う例を用いた
が、これに限られることなく、このアルゴンガス、ヘリ
ウムガスまたは水素ガスのうちいずれか一つによる流通
パージ処理を省略して、半導体プロセスガスによって流
通パージを行っても構わない。
【0051】
【実施例】次に、本発明に係るガス充填装置1によるガ
ス容器4へのガス充填方法の実施例について説明する。
ガス充填装置1において、窒素パージガス供給源14
は、14.7MPaの供給圧で窒素ガスを供給し、ヘリ
ウムガス供給源15aは、0.7MPaの供給圧でヘリ
ウムガスを供給し、半導体プロセスガス供給源16は、
8MPaの供給圧で半導体プロセスガスを供給するもの
である。なお、本実施例では、半導体プロセスガスとし
てSiH4ガスを用いる。
【0052】ガス分析手段18は、Baコートされた水
晶発振式水分計、半導体プロセスガス中のパーティクル
を測定するパーティクルカウンタ、及び半導体プロセス
ガス中の不純物ガスを測定するGC−MSとからなる。
また、圧力計26、27には、半導体センサーを用いた
ダイヤフラム式の圧力計が用いられる。なお、ガス充填
装置1を構成するこれら圧力計、各バルブ、減圧バルブ
及びガスラインに用いられる配管は、ステンレス鋼製で
あり、これらの接ガス部の表面には、水分などの吸着ガ
スを低減するために電解研磨処理が施され、これによっ
てこれらの接ガス部の表面の粗度はRmaxで0.5μm
とされている。
【0053】ガス容器4には、Mn鋼製で、外径600
mm、長さ2500mm、内容積が約470Lの略円筒
形の容器が用いられる。ガス容器4の両端のガス流通口
2、3にそれぞれ取り付けられる容器弁5、6は、ステ
ンレス鋼製であって、その接ガス表面は、RmaxでO.
5μmまで研磨されており、内部のデッドスペースを効
率よくパージ処理することができるダイヤフラム式弁が
用いられる。またこれらガス容器4の内面の、各種ガス
に接する接ガス部は、水分等のガス分子やパーティクル
が吸着する量を少なくし、金属表面の耐食性を向上させ
る目的から、その表面の粗度がRmaxで12μm以下と
なるように研磨されている。
【0054】ガス容器4は、80°Cの温度の超純水に
よって20分間洗浄されてその内面のパーティクルや油
分などを除去され、粗乾燥された後、容器弁5、6が取
り付けられる。ガス容器4は、容器弁5、6が取り付け
られた後、150°Cに加熱された状態でその内部を4
時間真空引きされ、ガス容器4内の不純物ガスの排出と
ガス容器4の内面の乾燥が行われる。なお、この段階で
は、容器弁5、6が真空引きに対する大きな抵抗となる
ためにガス容器4内を高真空状態にすることができず、
ガス容器4内に相当量のガス不純物(数10ppm)が
残留する。
【0055】次に、このように構成されるガス充填装置
1を用いて、ガス容器4へ半導体プロセスガスを充填す
る。まず、ガス充填装置1にガス容器4を接続する。窒
素パージガス供給源14から減圧窒素ガスライン32の
減圧バルブ30によって0.4MPaに減圧された窒素
ガスを、これらパージガス供給ライン10、11及びパ
ージガス排出ライン12、13の、ガス容器4の容器弁
5、6と接続するための口金部から放出させる。このよ
うにしてガス充填装置1内の圧力を大気圧以上に保って
ガス充填装置1内への大気の混入を防ぎ、この状態でガ
ス容器4の容器弁5、6を、それぞれ袋ナットによって
ガス充填装置1に締結固定する。
【0056】次に、ガス充填装置1とガス容器4の容器
弁5、6との接続が完全に行われたかどうかを確認する
ため、窒素パージガス供給源14から高圧窒素ガスライ
ン34を経由して、ガス充填装置1と容器弁5、6との
接続部である口金部分に14.7MPaの圧力の窒素ガ
スを加え、この状態で石鹸水を用いてこれらガス充填装
置1とガス容器4との接続部である口金部分からのガス
の漏洩をチェックする。次に、容器弁5、6の口金部内
に残留している水分や、酸素、及びパーティクルなどの
大気成分を窒素ガスによってパージする。
【0057】容器弁5の口金部8内の大気成分の置換作
業は以下のように行われる。まず、バルブ23、21を
閉じてパージガス供給ライン11からのガスの供給を停
止させ、パージガス供給ライン10及びパージガス排出
ライン12の、ガス容器4との接続部分近傍に設けられ
た圧力計26を見ながら、高圧窒素ガスライン34から
窒素ガスを容器弁5の口金部内に加圧導入し、窒素ガス
の圧力が14.7MPaに到達した後、バルブ20を閉
じる。その後、容器弁5の口金部内の高圧の窒素ガス
は、パージガス排出ライン12、メイン排出ライン19
及び除害装置47を通じて、容器弁5の口金部内の圧力
が大気圧と等しくなるまで放出される。
【0058】続いて容器弁5と同様にして容器弁6の口
金部内の大気成分の置換作業を行う。バルブ20、22
を閉じてパージガス供給ライン10からのガスの供給を
停止させ、パージガス供給ライン11及びパージガス排
出ライン13の、ガス容器4との接続部分近傍に設けら
れた圧力計27を見ながら、高圧窒素ガスライン34か
ら窒素ガスをパージガス供給ライン11を通じて容器弁
6の口金部内に加圧導入し、窒素ガスの圧力が14.7
MPaに到達した後、バルブ21を閉じる。その後パー
ジガス排出ライン13のバルブ25を開き、これによっ
て容器弁6の口金部内の高圧の窒素ガスが、パージガス
排気ライン13、メイン排出ライン19及び除害装置4
7を通じて、容器弁6の口金部内の圧力が大気圧と等し
くなるまで放出される。
【0059】以上の窒素ガスによる容器弁5、6の口金
部のパージ処理を、容器弁5、6の口金部それぞれにつ
いて各5回行って、容器弁5、6の口金部内の大気成分
を窒素ガスに確実に置換する。続いて、ヘリウムガスに
よってこれら容器弁5、6の口金部内の窒素ガスの置換
を行う。まず、高圧窒素ガスライン34のバルブ33を
閉じ、続いてパージガス供給ライン10、11及びパー
ジガス排出ライン12、13の各バルブ20、21、2
4、25を開く。さらにヘリウムガス供給源15aから
ヘリウムガスをヘリウムガス供給ライン36及びパージ
ガス供給ライン10、11を通じて容器弁5、6の口金
部に導入した後、パージガス排出ライン12、13及び
メインの排気ライン19からヘリウムパージガスを排出
し、容器弁5、6の口金部のパージ処理を行う。なお、
この時のヘリウムガスの流量は1L/minで、このパ
ージ処理を10分間行った。
【0060】次に、ヘリウムガスを、容器弁5からガス
容器4内を通じて容器弁6へ流通させることによってガ
ス容器4内の流通パージ処理を行い、ガス容器4内に残
留している窒素、酸素、及び水分を主成分とした不純物
ガスをヘリウムガスに置換する作業を行う。この時、ヘ
リウムガスの流量は40L/minとし、これを1時間
行うことによってガス容器4内を流通パージする。その
後、バルブ51を開き、測定ライン52を通じてガス分
析手段18に半導体プロセスガスを送り、ガス分析手段
18の水分計によってパージ処理ガスであるヘリウムガ
ス中の水分が10ppb以下であることを確認した後、
ヘリウムガス供給ライン36のバルブ35を閉じ、メイ
ンの排気ライン19のバルブ45を閉じる。
【0061】続いて、真空排気手段17によって、パー
ジガス排出ライン13を通じてガス容器4内の真空引き
を10分間行い、ガス容器4内の残留ガスを排出する。
このとき、ガス容器4内は高真空状態にする必要はな
く、通常1〜1.0×10-2Torr程度まで真空引き
される。この時の真空度は1Torrであった。続い
て、半導体プロセスガスによってガス容器4内の流通パ
ージ処理を行う。まず、バルブ42を閉じ、真空引きを
停止した後、この状態で減圧半導体プロセスガスライン
39のバルブ38を開き、減圧バルブ37を通じて0.
1MPaに減圧された半導体プロセスガスSiH4を4
0L/minの流量でガス容器4内に注入する。
【0062】そして、圧力計26、27によってガス充
填装置1内の圧力が大気圧以上になったことを確認した
後、メインの排気ライン19のバルブ45を開き、さら
に半導体プロセスガスSiH4の流量を10L/min
に落とし、このままガス容器4内を5分間流通パージ処
理する。次に、真空排気手段17によってガス容器4内
の真空引きを10分間行う。以上の流通パージ処理作業
を2回繰り返した後、真空排気手段17とメインの排気
ライン19との間に配されるバルブ42を閉じて真空引
きを停止し、続いて容器弁6を閉じた後、高圧半導体プ
ロセスガスライン41のバルブ40を開き、ガス容器4
内が7MPaの圧力になるまで半導体プロセスガスSi
4を充填する。なお、ガス容器4をガス充填装置に取
り付けてから半導体プロセスガスを7MPaの圧力まで
充填するのに要した時間は約4時間であった。
【0063】ガス容器4内に半導体プロセスガスSiH
4を充填した後、ガス容器4内の半導体プロセスガスS
iH4の品質検査を行うため、ガス分析手段18によっ
てガス容器4内の半導体プロセスガスSiH4中の不純
物濃度を分析する。なお、本実施の形態による実測値で
は、ガス容器4内の半導体プロセスガスSiH4中に含
まれる0.1μm以上の大きさのパーティクルは10個
/以下、ガス不純物(O2、N2、CO、CO2、CH4
の濃度は10ppb以下、水分濃度は100ppb以
下、半導体プロセスガスSiH4中のシロキサン濃度は
10ppb以下であった。
【0064】その後、高圧半導体プロセスガスライン4
1のバルブ40を閉じた後、容器弁5、6を閉じてガス
容器4を密封する。続いて、減圧窒素ガスライン32の
バルブ31、23を開くとともに、パージガス供給ライ
ン11のバルブ21を開く。この様にしてガス充填装置
1内に減圧された窒素ガスを導入し、この状態でガス容
器4の容器弁5、6を、それぞれの口金部8、9をパー
ジしながらガス充填装置1から取り外す。その後、容器
弁5、6との接続部分である袋ナットから窒素ガスを放
出させ続けながら、袋ナットに盲プラグを取り付け、ガ
ス充填装置1内への大気の混入を防止する。最後にガス
充填装置1の全てのバルブを閉じ、ガス充填作業を終了
する。
【0065】
【表1】
【0066】ここで、表1にガス容器4の各パージ処理
に用いた窒素ガス及びヘリウムガス中にガス中に含まれ
る不純物濃度を示す。これらは、大気圧イオン化質量分
析計によって測定されたものである。なお、通常の47
Lのガス容器を10本組み合わせたカードルに、従来の
ガス充填方法によって半導体プロセスガスを充填したと
ころ、カードル内の半導体プロセスガス中に含まれる
0.1μm以上の大きさのパーティクルは1200個/
L、ガス不純物の濃度はO2で34ppb、N2で82p
pb、CO、CO2で10ppb以下、CH4で12pp
b、水分濃度は100ppb以下、半導体プロセスガス
SiH4中のシロキサン濃度は200ppbであった。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載のガス容器へのガス充填方
法によれば、半導体プロセスガスを充填するガス容器と
して、両端にガス流通口を備えたガス容器を用いるの
で、これにより、ガス容器の両端に設けられたガス流通
口のうちの一方からガス流通口の他方を通じてガス容器
内にアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガスまたは半導
体プロセスガスを流通させて、ガス容器内を流通パージ
処理することができるので、ガス容器内を高真空状態ま
で真空引きすることなく、ガス容器内の不純物を含むガ
スを確実に置換することができる。また、これによって
ガス容器内の真空引き作業を省くことも可能なので、高
価な真空排気手段を使う必要がなく、ガス充填に用いる
設備のコストを引き下げることができる。
【0068】また、従来のガス充填方法のように、ガス
容器内を真空引きするための真空引き架台とガス容器内
に半導体プロセスガスを充填するためのガス充填架台と
を別々に設ける必要がなく、一つの架台でガス容器の真
空引きからガス充填までを行うことができるので、ガス
容器を架台から移動させる手間が省かれる。また、架台
が一つで済むので、ガス充填に必要な設備にかかるコス
トを引き下げることができるとともに、設備をコンパク
トにすることができ、工場内の省スペース化を図ること
ができる。
【0069】請求項2記載のガス容器へのガス充填方法
によれば、流通パージに先だって、アルゴンガス、ヘリ
ウムガス、水素ガスのうちいづれか1つのガスで、ガス
容器取り付け時に混入する水分、酸素、及びパーティク
ルなどの大気成分をパージ除去できるので、続く半導体
プロセスガスの充填に伴って混入する大気成分の低減が
図れ、高純度の半導体プロセスガスの充填が可能とな
る。また、これらアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガ
スは、実プロセスへの影響がほとんど無いガスであるの
で、半導体プロセスガスへの微量の混入は、問題のない
ガスである。
【0070】請求項3記載のガス容器へのガス充填方法
によれば、ガス分析手段によって流通パージ処理による
ガス容器内のガスの置換の状況を確認し、パージ処理ガ
ス中の不純物の濃度が予め定めた濃度未満になったこと
を確認することができるので、流通パージ処理をより確
実に行うことができ、ガス容器内の不純物を含むガスの
置換操作をより確実に行うことができる。また、流通パ
ージ処理を必要最低限にすることができるので、パージ
ガスの使用量を節約することができるとともに、流通パ
ージ処理にかかる作業時間を短縮することができ、ガス
容器への半導体プロセスガスの充填にかかるコストを下
げることができる。
【0071】請求項4記載のガス容器へのガス充填方法
によれば、ガス容器内のパージ処理時に、パージガスに
よるパージ処理と、ガス容器内の真空引き操作を併用す
るため、ガス容器内を真空引きすることによってガス容
器内の不純物をパージガスごと排出することができ、少
ないパージガスでより効率よくガス容器内のガスの置換
を行うことができてパージ処理に用いるパージガスを節
約することができる。また、パージ処理にかかる時間が
短縮されるので、ガス容器への半導体プロセスガスの充
填にかかるコストを下げることができる。
【0072】請求項5記載のガス充填装置によれば、請
求項1〜4のいずれかに記載のガス容器へのガス充填方
法によってガス容器内に高純度のガスを充填することが
できるガス充填装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガス充填装置1の実施の形態を
示す配置図である。
【符号の説明】
1 ガス充填装置 4 ガス容器 5、6 容器弁 8、9 容器弁
の口金部 10、11 パージガス供給ライン 12、13 パ
ージガス排出ライン 14 窒素パージガス供給源 15 アルゴン
ガス、ヘリウムガスまたは水素ガス供給源 15a ヘリウムガス供給源 16 半導体プ
ロセスガス供給源 17 真空排気手段 18 ガス分析
手段 26、27 圧力計 30、37 減
圧バルブ 47 除害装置 49 ローター
メーター 20〜25、31、33、35、38、40、42、4
5、50、51 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 幸智 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 (72)発明者 酒井 雄一郎 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 Fターム(参考) 3E072 AA10 CA03 DA06 3E073 AA10 DA03 DA04 5F004 AA16 BC03 BC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にガス流通口を設けそれぞれに容器
    弁を備えたガス容器に、 半導体プロセスガスを充填するガス充填方法であって、 前記ガス容器内をアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガ
    ス、または前記半導体プロセスガスのうちいずれか一つ
    のガスを、前記ガス流通口のうちの一方から前記ガス容
    器内へ注入するとともに、 他方の前記ガス流通口から排出する流通パージ処理を行
    うことによって前記ガス容器内のガスを置換した後、前
    記半導体プロセスガスを前記ガス容器に充填することを
    特徴とするガス容器へのガス充填方法。
  2. 【請求項2】 前記ガス容器内の流通パージ処理前に、
    前記ガス容器両端のガス流通口に取り付けられる容器弁
    をアルゴンガス、ヘリウムガス、水素ガスのうちいずれ
    か一つのガスを用いてパージ処理することを特徴とする
    請求項1記載のガス充填方法。
  3. 【請求項3】 前記ガス容器の流通パージ処理時に、ガ
    ス分析手段によって、前記ガス容器から排出される処理
    後の流通パージガス中の不純物濃度測定を行い、 前記流通パージガス中に含まれる不純物濃度が、所定濃
    度未満であることを確認した後、 前記ガス容器内に前記半導体プロセスガスの充填を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のガス容器へのガス充填
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ガス容器のパージ処理時に前記アル
    ゴンガス、ヘリウムガス、水素ガスまたは前記半導体プ
    ロセスガスのうちいずれか一つのガスによるパージ処理
    と、前記ガス容器内の真空引き操作を併用することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス容器への
    ガス充填方法。
  5. 【請求項5】 両端にガス流通口が形成されるガス容器
    へ半導体プロセスガスを充填するガス充填装置であっ
    て、 前記両ガス流通口にそれぞれ取り付けられる容器弁に、
    互いに対をなすパージガス供給ラインとパージガス排出
    ラインとがそれぞれ接続され、 前記パージガス供給ラインのうち、前記ガス容器の両ガ
    ス流通口の一方に接続されるパージガス供給ラインに
    は、パージガス供給源、アルゴンガス、ヘリウムガスま
    たは水素ガス供給源、半導体プロセスガス供給源が、並
    列に接続され、 前記パージガス排出ラインのうち、前記ガス容器の両ガ
    ス流通口の他方に接続されるパージガス排出ラインに
    は、真空排気手段が接続されるとともに、前記ガス分析
    手段が分岐接続されていることを特徴とするガス充填装
    置。
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