JP2000120721A - クラッチディスク - Google Patents

クラッチディスク

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JP2000120721A
JP2000120721A JP10287699A JP28769998A JP2000120721A JP 2000120721 A JP2000120721 A JP 2000120721A JP 10287699 A JP10287699 A JP 10287699A JP 28769998 A JP28769998 A JP 28769998A JP 2000120721 A JP2000120721 A JP 2000120721A
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JP
Japan
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hub
outer hub
plate member
plate
spring
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Pending
Application number
JP10287699A
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English (en)
Inventor
Kohei Sato
孝平 佐藤
Hiroshi Minemoto
宏 峯本
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減可能で、製造が容易なクラッ
チディスクの提供。 【解決手段】 ハブ1を、インナーハブ2と、このイン
ナーハブ2に対して所定角度相対回動可能なアウターハ
ブ3とから構成し、これらインナーハブ2とアウターハ
ブ3とを弾性的に相対回動可能に連繋する低剛性ダンパ
4を設ける。前記低剛性ダンパ4を、アウターハブ3に
連繋された第1板部材5と、この第1板部材5とアウタ
ーハブ3との間に配置され、インナーハブ2に連繋され
た第2板部材6と、この第2板部材6及びインナーハブ
2と第1板部材5及びアウターハブ3とを弾性的に相対
回動可能に連繋するばね部材7、8とから構成する。前
記ばね部材7、8を、第2板部材6に形成した窓内2
4、25に収容し、アウターハブ3に形成したばね係合
部12a、13a及び第1板部材5に形成したばね係合
部20a、21aに係合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の動力伝
達を司るクラッチ装置に施用されるクラッチディスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】動力伝達を司るクラッチ装置に施用され
るクラッチディスクは、エンジンからの駆動トルクに重
畳する捩じり振動を有効に吸収すると共に、動力伝達系
に好ましくない振動や騒音等が生ずるのを防止するため
に、捩じり方向に適当な弾性を有する。
【0003】このため、この種のクラッチディスクに与
えられる捩じり特性は、動力伝達系に生じる捩じり振動
や騒音を吸収し、かつ十分なトルク伝達をするために、
小さな入力トルク域に対しては捩じり剛性を下げて吸振
効果を高め、大きなトルクに対しては高い剛性をもって
十分なトルク伝達を行い得るような捩じり特性が望まれ
る。
【0004】そこで、この種のクラッチディスクとし
て、例えば特公平7−62489号公報には、駆動トル
クが入力されるドライブプレートと出力軸に連繋される
ハブとが主ばね部材によって相対回動可能に連繋される
と共に、前記ハブが、出力軸に連繋されるインナーハブ
と、ドアライブプレートに連繋されるアウターハブとか
らなり、前記インナーハブとアウターハブとが低剛性ダ
ンパを介して所定角度相対回動可能に連繋されてなるク
ラッチディスクが示されている。
【0005】前記従来のクラッチディスクは、インナー
ハブとアウターハブとが相対回動して低剛性ダンパが作
用する低剛性段階と、インナーハブとアウターハブとの
相対回動が停止した以降、主ばね部材が作用する高剛性
段階とからなる捩じり特性を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
クラッチディスクは、低剛性ダンパが、インナーハブに
連繋されたフランジ部材と、このフランジ部材の軸方向
両側に配置された2個の案内座金と、これら2個の案内
座金とフランジ部材とを相対回動可能に連繋するばね部
材とを備えている。前記低剛性ダンパは2個の案内座金
がリベットで一体化して予備組立てされた状態で、クラ
ッチディスクに組込まれる。
【0007】このため、前記従来例にあっては、構成部
品点数が多く部品管理が面倒であると共に、予備組立て
工数を必要とするから、製造工数が嵩む虞がある。
【0008】本発明は前記従来例の実情に鑑みて案出さ
れたもので、部品点数を削減すると共に、製造が容易な
クラッチディスクを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、駆動トルクが入力されるドライブプレートと出
力軸に連繋されるハブとが主ばね部材によって弾性的に
相対回動可能に連繋されると共に、前記ハブが、出力軸
に連繋されるインナーハブと、主ばね部材を介してドラ
イブプレートに連繋され、インナーハブに対して所定角
度相対回動可能なアウターハブとからなり、これらイン
ナーハブとアウターハブとを弾性的に相対回動可能に連
繋する低剛性ダンパを備えたクラッチディスクにおい
て、前記低剛性ダンパが、アウターハブに連繋された第
1板部材と、この第1板部材とアウターハブとの間に配
置され、インナーハブに連繋された第2板部材と、この
第2板部材及びインナーハブと第1板部材及びアウター
ハブとを弾性的に相対回動可能に連繋するばね部材とを
備え、前記ばね部材が、第2板部材に形成した窓内に収
容され、アウターハブ及び第1板部材に形成したばね係
合部に係合している構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記アウターハブのばね係合部
が、このアウターハブの側面にばね部材の外周の一部を
包受する窪みを形成して、この窪みの両側に形成されて
いる構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記第1板部材のばね係合部
が、この第1板部材の板厚方向に突出する突起を形成し
て、この突起によって形成されている構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明の構成のうち、前記第1板部材が、平板部と、
この平板部の外周側に軸方向に折り曲げて形成され、ア
ウターハブに係合する係合爪とを備え、前記突起が係合
爪の折り曲げ部分の内周側に位置して形成されている構
成にしてある。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記アウターハブが、インナー
ハブに形成した外歯に嵌り合う内歯を備え、前記窪みが
内歯の歯溝位置の半径方向外側に形成されている構成に
してある。
【0014】ここで、前記ドライブプレートとハブとの
間及び低剛性ダンパに摩擦減衰手段を付属させ、ドライ
ブプレートとハブとの相対回動及びインナーハブとアウ
ターハブとの相対回動に摩擦減衰手段の摩擦減衰能を付
与することは、任意に可能である。
【0015】斯かる構成にあっては、駆動トルクが前記
ドライブプレートからハブ(インナーハブ及びアウター
ハブ)を介して出力軸に出力されるとき、クラッチディ
スクは次のように作動する。
【0016】先ず、前記ドライブプレートに入力される
トルクが小さな領域では、ドライブプレートに主ばね部
材を介して連繋されたアウターハブが、実質的にドライ
ブプレートと一体となり、インナーハブに対して相対回
動する。これによって、前記低剛性ダンパのばね作用が
発揮され、低剛性段階の捩じり特性が得られる。
【0017】即ち、前記アウターハブ及びこのアウター
ハブに連繋された第1板部材が、インナーハブに連繋さ
れた第2板部材に対して相対回動することになり、これ
ら第2板部材及びインナーハブと第1板部材及びアウタ
ーハブとを弾性的に相対回動可能に連繋するばね部材が
ばね作用を発揮し、低剛性段階の捩じり特性が得られ
る。
【0018】前記ドライブプレートに入力されるトルク
が増加すると、インナーハブとアウターハブとの相対回
動量、即ちインナーハブに対するアウターハブの捩じり
角度が増加し、インナーハブとアウターハブとが所定角
度相対回動した以降は、これらインナーハブとアウター
ハブとは一体的となる。
【0019】前記インナーハブとアウターハブとが一体
的となった以降、ドライブプレートがインナーハブ及び
アウターハブに対して相対回動する。このため、前記低
剛性ダンパのばね作用が継続すると共に、主ばね部材の
ばね作用が加わる。これによって、高剛性段階の捩じり
特性が得られる。
【0020】ここで、前記低剛性ダンパは、アウターハ
ブに連繋された第1板部材と、インナーハブに連繋され
た第2板部材と、この第2板部材及びインナーハブと第
1板部材及びアウターハブとを弾性的に相対回動可能に
連繋するばね部材とを備え、前記ばね部材が、第2板部
材に形成した窓内に収容され、アウターハブ及び第1板
部材に形成したばね係合部に係合している。
【0021】このため、前記インナーハブに連繋された
第1板部材の軸方向には、一方の側にアウターハブが配
置されていると共に、他方の側に1個の第2板部材が配
置されるのみであって、従来例のインナーハブに連繋さ
れたフランジ部材の軸方向両側に2個の案内座金が配置
された構成に比較して、部品点数が削減できる。
【0022】また、前記低剛性ダンパは、アウターハブ
に対して所定角度相対回動可能に連繋されたアウターハ
ブに第2板部材を連繋し、この第2板部材に第1板部材
を重ね合わせてアウターハブに連繋させると共に、適
宜、ばね部材を第2板部材の窓に収容し、アウターハブ
および第1板部材のばね係合部に係合することによって
組立てが完了する。このため、格別予備組立て等を必要
としないから、製造が容易となる。
【0023】したがって、部品点数を削減すると共に、
製造が容易なクラッチディスクが得られる。
【0024】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記アウターハブのばね係合部が、このアウターハブの側
面にばね部材の外周の一部を包受する窪みを形成して、
この窪みの両端に形成されているから、ばね部材の外周
の一部が窪み内に入ることによって低剛性ダンパの軸方
向寸法、延いてはクラッチディスクの軸方向寸法を短縮
化することができる。
【0025】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記第1板部材のばね係合部が、この第1板部材の板厚方
向に突出する突起を形成して、この突起によって形成さ
れているから、ばね係合部の形成が容易となる。
【0026】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記第1板部材が、平板部と、この平板部の外周側に軸方
向に折り曲げて形成され、アウターハブに係合する係合
爪とを備え、前記突起が係合爪の折り曲げ部分の内周側
に位置して形成されているから、突起が係合爪を支持す
る補強リブの機能を発揮することになり、係合爪の強度
を向上させることができる。
【0027】また、請求項5記載の発明にあっては、前
記アウターハブが、インナーハブに形成した外歯に嵌り
合う内歯を備え、前記窪みが内歯の歯溝位置の半径方向
外側に形成されているから、窪みが形成された部分にお
いて内歯の軸方向寸法が短縮化され、歯溝の機械加工が
容易となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
【0029】図1は本発明の実施の形態を示すクラッチ
ディスクを一部切除して示す平面図で、右側の一部は一
方のドライブプレートを取り除いて示す図面、図2は図
1のA−A線断面図、図3は図1に示すインナーハブの
平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図1に示
すアウターハブの平面図、図6は図5のA−A線断面
図、図7は図1に示す第1板部材の平面図、図8は図7
のA−A線断面図、図9は図7の矢印B方向から見た要
部拡大図、図10は図1に示す第2板部材の平面図、図
11は図10のA−A線断面図、図12は図1に示す一
方のドライブプレートの平面図、図13は図12のA−
A線断面図、図14は図1に示すフリクションプレート
を、平面図(a)、平面図(a)のA−A線断面図で示
す図面、図15は図1に示すフリクションワッシャを、
平面図(a)、平面図(a)のA−A線断面図で示す図
面である。
【0030】図において、1はハブで、このハブ1はイ
ンナーハブ2と、このインナーハブ2に対して所定角度
相対回動可能なアウターハブ3から構成してある。
【0031】4は前記インナーハブ2とアウターハブ3
とを弾性的に相対回動可能に連繋する低剛性ダンパであ
る。前記低剛性ダンパ4は、アウターハブ3に連繋され
た第1板部材5と、この第1板部材5とアウターハブ3
との間に配置され、インナーハブ2に連繋された第2板
部材6と、この第2板部材6及びインナーナハブ2と第
1板部材5及びアウターハブ3とを弾性的に相対回動可
能に連繋するばね部材7、8とを備えている。
【0032】前記インナーハブ2は、ボス部2aとこの
ボス部2aの外周に半径方向外方に突出して形成された
突起状の外歯2bを備えており、この外歯2bはこの実
施の形態において3個形成され、円周方向等間隔に配列
されている。また、前記ボス部2aの外周の一部には接
線方向に平行な平面2cが形成される一方、ボス部2a
の内周には出力軸10に連結するためのスプライン11
が形成されている(図3及び図4参照)。
【0033】前記アウターハブ3は略環状の板部材から
形成され、インナーハブ2の外周側に配置されており、
インナーハブ2に形成した外歯2bに嵌り合う内歯3a
を備えている(図5及び図6参照)。
【0034】前記インナーハブ2の外歯2bとアウター
ハブ3の内歯3aとの間には、回動方向に所定の遊び角
度が設けられており、これによって、インナーハブ2と
アウターハブ3とは所定角度相対回動可能である。
【0035】前記アウターハブ3の内歯3aの歯溝位置
の半径方向外側にはばね部材7の外周の一部を包受する
窪み12が形成されており、この窪み12の両端がばね
部材7を支持するばね係合部12aとなっている。ま
た、前記窪み12の隣合う窪み12の間には、ばね部材
8の外周の一部を包受する窪み13が形成されており、
この窪み13の両端がばね部材8を支持するばね係合部
13aとなっている。したがって、前記内歯3a及び窪
み12は環状に円周方向等間隔に3個配列されており、
窪み13もまた環状に円周方向等間隔に3個配列されて
いる。なお、前記窪み12は窪み13よりも半径方向外
周側に配置されている。
【0036】また、前記アウターハブ3の窪み13より
も半径方向外方位置には、主ばね部材14を収容する窓
15及びこの窓15に解放する切欠き16がそれぞれ3
個形成されており、これら窓15及び切欠き16はこの
実施の形態において環状に配列されている。
【0037】前記第1板部材5は、略6角形状に形成さ
れ、平板部5aの中央部分にインナーハブ2のボス部2
aが挿入される貫通孔18が形成されていると共に、平
板部5aの外周側の所定位置に係合爪19が軸方向に折
り曲げて形成されている。前記係合爪19は基部19a
と係合部19bとからなり、この係合部19bがアウタ
ーハブ3に形成した切欠き16に係合することによっ
て、アウターハブ3に一体的に連繋されていると共に、
基部19aがアウターハブ3の側面に接して、このアウ
ターハブ3との間隔を所定値に保っている。
【0038】ここに、前記係合爪19の係合部19b
は、アウターハブ3に形成した切欠き16に係合するこ
とにより、第1板部材5とアウターハブ3とを一体的連
繋すると共に、窪み13内に収容したばね部材8の放射
方向への抜け止めの機能を発揮している。このため、前
記窪み13内に収容したばね部材8の放射方向への抜け
止めのために切欠き16を廃止して、係合爪19を窓1
4に係合させる構成に比較してクラッチディスク全体の
外径寸法の長大化を防止している。
【0039】また、前記第1板部材5にはこの第1板部
材5の板厚方向に突出する突起20、21が形成されて
おり、この突起20、21によってばね部材7、8のば
ね係合部20a、21aが形成してある。前記突起20
は平板部5aに膨出して形成してあり、突起21は、軸
方向に折り曲げて形成された係合爪19の折り曲げ部分
の内周側に位置して形成してある(図7乃至図9参
照)。ここに、前記突起21は、係合爪19の折り曲げ
部分の内周側に位置して形成してあることにより、この
突起21が係合爪19を支持する補強リブの機能を発揮
することになり、係合爪19の強度を向上させることが
できる。
【0040】前記第2板部材6は、略環状に形成され、
中央部分にインナーハブ2のボス部2aが挿入される貫
通孔23及びボス部2aに形成した平面2cに係合する
平面23aが形成してあり、この平面23aがインナー
ハブ2の平面2cに係合することによってインナーハブ
2に一体的に連繋されている。また、前記第2板部材6
には、ばね部材7を収容する窓24及びばね部材8を収
容する窓25が形成してある。前記窓25は周囲が閉塞
しており、窓25は外周側が解放している(図10及び
図11参照)。
【0041】27A、27Bは一対のドライブプレート
で、これらドライブプレート27A、27Bはハブ1の
アウターハブ3の両側に対峙配設されており、その外周
側でリベット28によって相互に連結してある。また、
前記ドライブプレート27A、27Bの外周側には、リ
ベット28によって主摩擦板29が取付けてある。
【0042】前記ドライブプレート27A、27Bのそ
れぞれには、アウターハブ3に形成した窓15に対応し
て、窪み30が3個形成されいる。即ち、前記ドライブ
プレート27A、27Bに形成した窪み30は、ハブ1
のアウターハブ3に形成した窓15に対応して環状に配
列されている。
【0043】前記窪み30はアウターハブ3の窓15内
に収容した主ばね部材14の外周の一部を包受するよう
になっており、この窪み30の両端が主ばね部材14を
支持するばね係合部30aとなっている。
【0044】前記一対のドライブプレート27A、27
Bのうち、一方のドライブプレート27Aには、中央の
貫通孔31と共に、この貫通孔31に解放する切欠き3
2が形成してある(図12及び図13参照)。
【0045】34は前記低剛性ダンパ4に付属し、ハブ
1のインナーハブ2とアウターハブ3との相対回動に摩
擦減衰抵抗を与える第1摩擦減衰装置である。前記第1
摩擦減衰装置34は、第1板部材5と第2板部材6との
間に配置された摩擦板35と、インナーハブ2の外歯2
bと第2板部材6との間に配置され、第2板部材6を摩
擦板33に押圧する皿ばね36とを備えている。前記摩
擦板35は比較的摩擦係数の小さいものが選択される。
【0046】38は前記ハブ1とドライブプレート27
A、27Bとの相対回動に摩擦減衰抵抗を与える第2摩
擦減衰装置である。前記摩擦減衰装置38は、アウター
ハブ3とこのアウターハブ3の両側に対峙する一対のド
ライブプレート27A、27Bとの間に設けられてお
り、アウターハブ3と一方のドライブプレート27Aと
の間に配置され、アウターハブ3に連繋されるフリクシ
ョンプレート39と、このフリクションプレート39に
接する摩擦板40と、リテーナ41を介して摩擦板40
をフリクションプレート39に押圧する皿ばね42とを
備えている。また、前記アウターハブ3と他方のドライ
ブプレート27Bとの間に配置されて、このドライブプ
レート27Bと第1板部材5に接する摩擦板43を備え
ている。前記摩擦板40及び摩擦板43は比較的摩擦係
数の大きいものが選択される。
【0047】前記フリクションプレート39は、円筒部
39aと、この円筒部39aの一端側から半径方向外方
に延びるフランジ部39bと、このフランジ部39bの
外周の所定位置に折り曲げて形成された舌片39cを備
えており(図14参照)、舌片39cがアウターハブ3
の切欠き16に係合することにより、アウターハブ3に
一体的に連繋されている。また、前記フリクションプレ
ート39の円筒部39aとインナーハブ2のボス部2a
との間には軸受けブッシュ44が配置され、フランジ部
39bと外歯2bとの間には比較的摩擦係数の小さい摩
擦板45が配置してある。
【0048】前記リテーナ41は環状の内周側の所定位
置に折り曲げて形成された舌片41aを備えており(図
15参照)、この舌片41aを一方のドライブプレート
27Aの切欠き32に係合することにより、一方のドラ
イブプレート27Aに一体的に連繋されている。
【0049】斯かる構成になるクラッチディスクは、図
外のクラッチ装置に組込まれ、主摩擦板29が図外のプ
レッシャプレートによってフライホイールの摩擦面に押
圧されて、フライホイールからの駆動力がクラッチディ
スクを介して出力軸10に出力される。
【0050】詳しくは、図外のフライホイールからの駆
動力が、前記主摩擦板29、ドライブプレート27A、
27B及び主ばね部材14を介してハブ1に伝達され
る。前記主ばね部材14を介してハブ1に伝達される駆
動力は、先ずアウターハブ3に入力され、このアウター
ハブ3から低剛性ダンパ4を介してインナーハブ2に伝
達され、このインナーハブ2から出力軸10に出力され
る。
【0051】このとき、図外のフライホイールからの駆
動力に重畳する振動は、前記低剛性ダンパ4のばね部材
7、8及び主ばね部材14のばね力によって吸振され、
第1摩擦減衰装置34及び第2摩擦減衰装置38によっ
て減衰される。
【0052】ここで、駆動トルクが前記ドライブプレー
ト27A、27Bからハブ1(インナーハブ2及びアウ
ターハブ3)を介して出力軸10に出力されるとき、ク
ラッチディスクは次のように作動する。
【0053】即ち、前記ドライブプレート27A、27
Bに入力されるトルクが小さな領域では、ドライブプレ
ート27A、27Bに主ばね部材14を介して連繋され
たアウターハブ3が、実質的にドライブプレート27
A、27Bと一体となり、インナーハブ2に対して相対
回動する。これによって、前記低剛性ダンパ4のばね部
材7、8のばね作用が発揮され、低剛性段階の捩じり特
性が得られる。
【0054】つまり、前記アウターハブ3及びこのアウ
ターハブ3に連繋された第1板部材5が、インナーハブ
2に連繋された第2板部材6に対して相対回動すること
になり、これら第2板部材6及びインナーハブ2と第1
板部材5及びアウターハブ3とを弾性的に相対回動可能
に連繋するばね部材7、8がばね作用を発揮し、低剛性
段階の捩じり特性が得られる。
【0055】前記ドライブプレート27A、27Bに入
力されるトルクが増加すると、インナーハブ2とアウタ
ーハブ3との相対回動量、即ちインナーハブ2に対する
アウターハブ3の捩じり角度が増加し、インナーハブ2
とアウターハブ3とが所定角度相対回動した以降はこれ
らインナーハブ2とアウターハブ3は一体的となって回
動する。
【0056】前記インナーハブ2とアウターハブ3とが
一体的となった以降、ドライブプレート27A、27B
がインナーハブ2及びアウターハブ3に対して相対回動
する。このため、前記低剛性ダンパ4のばね作用が継続
すると共に、主ばね部材14のばね作用が加わる。これ
によって、高剛性段階の捩じり特性が得られる。
【0057】ここで、前記低剛性ダンパ4は、アウター
ハブ3に連繋された第1板部材5と、インナーハブ2に
連繋された第2板部材6と、この第2板部材6及びイン
ナーハブ2と第1板部材及5びアウターハブ3とを弾性
的に相対回動可能に連繋するばね部材7、8とを備え、
前記ばね部材7、8が、第2板部材6に形成した窓2
4、25内に収容され、アウターハブ3に形成したばね
係合部12a、13a及び第1板部材5に形成したばね
係合部20a、21aに係合している。
【0058】このため、前記インナーハブ2に連繋され
た第1板部材5の軸方向には、一方の側にアウターハブ
3が配置されていると共に、他方の側に1個の第2板部
材6が配置されるのみであって、従来例のインナーハブ
に連繋されたフランジ部材の軸方向両側に2個の案内座
金が配置された構成に比較して、部品点数が削減できる
ことになる。
【0059】また、前記低剛性ダンパ4は、アウターハ
ブ3に対して所定角度相対回動可能に連繋されたアウタ
ーハブ3に第2板部材6を連繋し、この第2板部材6に
第1板部材5を重ね合わせてアウターハブ3に連繋させ
ると共に、適宜、ばね部材7、8を第2板部材の窓2
4、25に収容し、アウターハブ3のばね係合部12
a、13a及び第1板部材5のばね係合部20a、21
aに係合することによって組立てが完了する。このた
め、格別予備組立て等を必要としないから、製造が容易
となる。
【0060】したがって、部品点数を削減すると共に、
製造が容易なクラッチディスクが得られる。
【0061】また、前記アウターハブ3のばね係合部1
2a、13aが、このアウターハブ3の側面にばね部材
7、8の外周の一部を包受する窪み12、13を形成し
て、この窪み12、13の両端に形成されているから、
ばね部材7、8の外周の一部が窪み12、13内に入る
ことによって低剛性ダンパ4の軸方向寸法、延いてはク
ラッチディスクの軸方向寸法を短縮化することができ
る。
【0062】また、前記第1板部材5のばね係合部20
a、21aが、この第1板部材5の板厚方向に突出する
突起20、21を形成して、この突起20、21によっ
て形成されているから、ばね係合部20a、21aの形
成が容易となる。また、前記第1板部材5とドライブプ
レート27Bとの間に第1摩擦減衰装置34の摩擦板3
5を配置する場合に、摩擦板35側に突出するものが無
いから、摩擦板35の直径及び摩擦面を可及的に大きく
して、摩擦力を得ることができる。
【0063】また、前記第1板部材5が、平板部5a
と、この平板部5aの外周側に軸方向に折り曲げて形成
され、アウターハブ3に係合する係合爪19とを備え、
前記突起21が係合爪19の折り曲げ部分の内周側に位
置して形成されているから、この突起21が係合爪19
を支持する補強リブの機能を発揮することになり、係合
爪19の強度を向上させることができる。
【0064】また、前記アウターハブ3が、インナーハ
ブ2に形成した外歯2bに嵌り合う内歯3aを備え、前
記窪み12が内歯3aの歯溝位置の半径方向外側に形成
されているから、窪み12が形成された部分において内
歯3aの軸方向寸法が短縮化され、歯溝の機械加工が容
易となる。
【0065】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0066】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、部品点数を削減すると共に、製造が容易なクラ
ッチディスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すクラッチディスクを
一部切除して示す平面図で、右半分は一方のドライブプ
レートを取り除いて示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1に示すインナーハブの平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図1に示すアウターハブの平面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】図1に示す第1板部材の平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7の矢印B方向から見た要部拡大図である。
【図10】図1に示す第2板部材の平面図である。
【図11】図10のA−A線断面図である。
【図12】図1に示す一方のドライブプレートの平面図
である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図1に示すフリクションプレートを、平面図
(a)、平面図(a)のA−A線断面図で示す図面であ
る。
【図15】図1に示すリテーナを、平面図(a)、平面
図(a)のA−A線断面図で示す図面である。
【符号の説明】
1 ハブ 2 インナーハブ 3 アウターハブ 4 低剛性ダンパ 5 第1板部材 6 第2板部材 7、8 ばね部材 10 出力軸 12a、13a ばね係合部 14 主ばね部材 20a、21a ばね係合部 24、25 窓 27A、27B ドライブプレート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動トルクが入力されるドライブプレー
    トと出力軸に連繋されるハブとが主ばね部材によって弾
    性的に相対回動可能に連繋されると共に、前記ハブが、
    出力軸に連繋されるインナーハブと、主ばね部材を介し
    てドライブプレートに連繋され、インナーハブに対して
    所定角度相対回動可能なアウターハブとからなり、これ
    らインナーハブとアウターハブとを弾性的に相対回動可
    能に連繋する低剛性ダンパを備えたクラッチディスクに
    おいて、前記低剛性ダンパが、アウターハブに連繋され
    た第1板部材と、この第1板部材とアウターハブとの間
    に配置され、インナーハブに連繋された第2板部材と、
    この第2板部材及びインナーハブと第1板部材及びアウ
    ターハブとを弾性的に相対回動可能に連繋するばね部材
    とを備え、前記ばね部材が、第2板部材に形成した窓内
    に収容され、アウターハブ及び第1板部材に形成したば
    ね係合部に係合していることを特徴とする、クラッチデ
    ィスク。
  2. 【請求項2】 前記アウターハブのばね係合部は、この
    アウターハブの側面にばね部材の外周の一部を包受する
    窪みを形成して、この窪みの両端に形成されていること
    を特徴とする、請求項1記載のクラッチディスク。
  3. 【請求項3】 前記第1板部材のばね係合部は、この第
    1板部材の板厚方向に突出する突起を形成して、この突
    起によって形成されていることを特徴とする、請求項1
    記載のクラッチディスク。
  4. 【請求項4】 前記第1板部材は、平板部と、この平板
    部の外周側に軸方向に折り曲げて形成され、アウターハ
    ブに係合する係合爪とを備え、前記突起が係合爪の折り
    曲げ部分の内周側に位置して形成されていることを特徴
    とする、請求項3記載のクラッチディスク。
  5. 【請求項5】 前記アウターハブは、インナーハブに形
    成した外歯に嵌り合う内歯を備え、前記窪みが内歯の歯
    溝位置の半径方向外側に形成されていることを特徴とす
    る、請求項1記載のクラッチディスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506042A (ja) * 2003-09-16 2007-03-15 ヴァレオ アンブラヤージュ 多機能手段を備える自動車用の摩擦クラッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007506042A (ja) * 2003-09-16 2007-03-15 ヴァレオ アンブラヤージュ 多機能手段を備える自動車用の摩擦クラッチ
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