JP2000119380A - ポリエステル共重合体及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステル共重合体及びその製造方法

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稔 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 融点、結晶性が低下したポリエステル共重合
体を固相重合する場合においても、融着を起こすことな
く高温で実施することが可能であり、かつ含有アセトア
ルデヒド量の少ないポリエステル共重合体製造方法。 【解決手段】 ナフタレンジカルボン酸成分単位80モ
ル%〜99モル%とテレフタル酸及び/又はイソフタル
酸成分単位20モル%〜1モル%とエチレングリコール
を主たるグリコール成分単位とするプレポリマーを溶融
重合により製造した後、下記式を満足する条件で結晶化
処理を行い、その後固相重合する製造方法である。 ここでTmはプレポリマーの融点(℃)、Tcは結晶化
処理温度(℃)、ρは結晶化処理後のポリエステル共重
合体の密度(g/cm3)、Mはテレフタル酸及び/又
はイソフタル酸成分単位の合計モル%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル共重合
体及びその製造方法に関し、更に詳しくはポリエステル
共重合体を固相重合するに際し融着等の発生が無く、透
明性、色相に優れるポリエステル共重合体及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンナフタレンジカルボキシレ
ートは耐熱性、ガスバリア性、耐薬品性の優れた特性か
らポリエチレンテレフタレートに替わって中空成形体あ
るいはシート材等に使用されつつあり、ポリエチレンテ
レフタレートとのブレンド使用または単独使用による数
多くの提案がなされている。
【0003】特にコスト低減あるいは溶融粘度低減によ
る易成形性やポリエチレンテレフタレートとのブレンド
使用における相溶性を向上を目的として第三成分を共重
合したポリエチレンナフタレンジカルボキシレートが用
いられている。ポリエチレンナフタレンジカルボキシレ
ートに第三成分を共重合することによる融点降下、溶融
粘度低下により成形時のシェア発熱等の低下により得ら
れるポリエステル成形体の分子量低下抑制や分解生成物
の低減等の物性向上が期待できることやポリエチレンテ
レフタレートとの相溶性を向上させることができる。
【0004】しかしながら、共重合ポリエチレンナフタ
レンジカルボキシレートをシート、ボトル等に成形する
場合、得られる成形体の機械強度を満足させつつ、分解
による副生成物を抑制させるには溶融重合のみで高分子
量化することは困難であり固相重合の工程を必要とす
る。しかしながら、第三成分を共重合したポリエチレン
ナフタレンジカルボキシレートは融点が低下しているこ
とや結晶性に劣ることから固相重合工程において融着を
起こしやすいという問題点がある。この融着を回避する
ためには低い固相重合温度で反応させればよいのである
が、その場合、生産能力の低下を招くことや、溶融重合
にて発生した分解副生成物の低減量が少ないこと等問題
点が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に着目してなされたものであり第三成分を共重合したポ
リエチレンナフタレンジカルボキシレートを固相重合す
る際、結晶化処理温度及び結晶化処理後の密度を規定す
ることにより該ポリエステルの溶融開始温度を上昇さ
せ、高温での固相重合することを可能とするポリエステ
ル共重合体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ナフ
タレンジカルボン酸成分80モル%〜99モル%とテレ
フタル酸及び/又はイソフタル酸成分20モル%〜1モ
ル%とからなるジカルボン酸成分と、エチレングリコー
ルを主たるグリコール成分とするプレポリマーを溶融重
合により製造した後、下記式を満足する条件で結晶化処
理を行い、その後固相重合することを特徴とするポリエ
ステル共重合体の製造方法である。 Tc ≧ Tm−0.043×M2+3.36×M−90.8 (1) ρ ≧ 1.851×10-4×M+1.3446 (2) ここでTmはプレポリマーの融点(℃)、Tcは結晶化
処理温度(℃)、ρは結晶化処理後のポリエステル共重
合体の密度(g/cm3)、Mはテレフタル酸及び/又
はイソフタル酸成分の合計モル%である。
【0007】また本発明は上記方法で得られたポリエス
テル共重合体を包含する。
【0008】本発明における酸成分としてのナフタレン
ジカルボン酸とは、2,6−ナフタレンジカルボン酸及
びその低級アルキルエステル誘導体である。また、テレ
フタル酸成分及び/又はイソフタル酸成分としてはテレ
フタル酸及びその低級アルキルエステル誘導体、イソフ
タル酸及びその低級アルキルエステル誘導体が挙げられ
る。
【0009】上記酸成分の他に10モル%未満の範囲で
共重合可能な成分としてはアジピン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、2,7−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、
1,7−ナフタレンジカルボン酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、イソフタル酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
デカリンジカルボン酸、テレラリンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸、グリコール酸、p−オキシ安息香酸
等のオキシ酸等およびこれらの低級アルキルエステル誘
導体があげられる。
【0010】グリコール成分は主としてエチレングリコ
ールからなるが、「主として」とは70モル%以上であ
り、好ましくは80モル%以上であることが望ましい。
30モル%未満の範囲でトリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビス
フェノールA等が共重合されていてもよい。
【0011】上記酸成分が10モル%以上共重合される
場合や、上記グリコール成分が30モル%以上共重合さ
れる場合、該ポリエステル共重合体の融点が低下し過ぎ
ることによる耐熱性の低下やガスバリア性の低下等が生
じるため好ましくない。
【0012】本発明においてポリエステル共重合体を固
相重合に供する際には下記式を満足するような条件下で
結晶化処理された後固相重合に供される必要がある。
【0013】 Tc ≧ Tm−0.043×M2+3.36×M−90.8 (1) ρ ≧ 1.851×10-4×M+1.3446 (2) ここでTmはプレポリマーの融点(℃)、Tcは結晶化
処理温度(℃)、ρは結晶化処理後のポリエステル共重
合体の密度(g/cm3)、Mはテレフタル酸及び/又
はイソフタル酸成分のモル%である。
【0014】結晶化処理温度Tcが式(1)の範囲を下
まわる場合、結晶化処理が不十分となり、固相重合に供
されるポリエステル共重合体の融解に伴う吸熱ピークが
低温領域から生じるため耐融着性に劣るものとなるため
好ましくない。またこの時の密度は式(2)を満足して
いることが必要であり、該ポリエステル共重合体の密度
が上記式(2)を満足しない場合、結晶化処理が不十分
となり、固相重合設備に供された際、未結晶部分の結晶
化発熱が大きいため融着の可能性があり好ましくない。
【0015】該結晶化処理温度における処理時間は好ま
しくは1時間〜10時間であり、さらに好ましくは2時
間〜8時間である。処理時間が1時間未満の場合、結晶
化処理が十分ではなく、逆に10時間を超えて結晶化処
理する場合、結晶化処理工程に長時間を要するため固相
重合能力の低下等をもたらし、生産性の点で好ましくな
い。また、該結晶化処理時間が1時間未満の場合、結晶
化処理温度を高くしても得られるポリエステル共重合体
の密度が式(2)を満足するレベルまで到達することが
困難であり、好ましくない。
【0016】本発明におけるポリエステル共重合体の製
造法において、固相重合されるが、固相重合の方法は回
分式又は連続式いずれにも特に限定はされず、また真空
下あるいは不活性ガス流の存在下で行われる。該不活性
ガスの具体例としては窒素、二酸化炭素、ヘリウム、ネ
オン、クリプトン等が例示できる。また、該固相重合温
度は190℃以上であることが好ましい。固相重合温度
が190℃未満であると、固相重合に要する時間が長く
なり、生産性に劣るだけでなく、本発明において製造さ
れた結晶化処理ポリマーを使用する必要がなくなるため
好ましくない。
【0017】本発明のポリエステル共重合体中に含有さ
れるアセトアルデヒド量は10ppm以下であることが
好ましい。10ppmを超えてアセトアルデヒドが含有
される場合、該ポリエステル共重合体をボトル等の食品
包装容器に使用した場合、内容物の味覚を損なう等フレ
ーバー性の点で劣るため好ましくない。
【0018】本発明におけるポリエステル共重合体はそ
の製造方法について直接エステル化法、エステル交換法
に限定されず、またエステル交換法において用いられる
エステル交換反応触媒についても特に限定されない。
【0019】該触媒としては一般にポリエチレンテレフ
タレートのエステル交換反応触媒として広く知られてい
るマンガン化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化
合物、チタン化合物、亜鉛化合物、ナトリウム化合物、
カリウム化合物、セリウム化合物、リチウム化合物等の
金属化合物があげられるが、中でもマンガン化合物が好
ましく用いられる。また、整色剤としても作用するコバ
ルト化合物を場合により添加してもよい。
【0020】該エステル交換反応触媒の添加量としては
全酸成分に対して10〜50ミリモル%であることが好
ましい。10ミリモル%未満の場合、エステル交換反応
性が劣り、反応時間が長くなり生産性が低下するばかり
でなく、得られるオリゴマーに未反応のメチル末端基が
多量に含まれるため重縮合反応や固相重合反応の阻害を
もたらすため好ましくない。逆に50ミリモル%を超え
る場合、触媒の析出等によるポリマーの透明性低下をも
たらすため好ましくない。
【0021】エステル交換法または直接エステル化法に
よって製造されたポリエステル共重合体には安定剤とし
てリン化合物が含有されることが好ましい。該リン化合
物としては正リン酸、亜リン酸、リン酸エステル等があ
げられる。該リン化合物の添加量としてはエステル交換
法の場合、エステル交換反応触媒に対して0.7〜1.
5モル倍残存していることが好ましく、直接エステル化
法の場合、全酸成分に対して5〜100ミリモル%の残
存量となることが好ましい。該リン化合物の残存量が上
記未満であると、エステル交換法の場合エステル交換反
応触媒が十分失活されず得られるポリエステルの熱安定
性、色相の点で劣るため好ましくなく、逆に該リン化合
物の残存量が上記範囲を超えて含有されるとエステル交
換法、直接エステル化法いずれの場合も色相、熱安定性
の点で劣るため好ましくない。
【0022】本発明において重縮合触媒としては、アン
チモン化合物及び/又はゲルマニウム化合物が好ましく
用いられる。該アンチモン化合物としては酸化アンチモ
ン、酢酸アンチモン、アンチモン酸グリコレート等があ
げられるが、中でも三酸化アンチモンが好ましく用いら
れる。また、該ゲルマニウム化合物としては二酸化ゲル
マニウムが好ましく用いられる。該重縮合触媒の添加量
としては全酸成分に対して5〜50ミリモル%であるこ
とが好ましい。該重縮合触媒の添加量が5ミリモル%未
満の場合、重合活性が低く、重縮合時間が長くなり生産
性が低下するため好ましくなく、逆に50ミリモル%を
超えて添加される場合、分解反応の促進による副反応生
成物が多くなるという点で好ましくない。
【0023】本発明のポリエステル共重合体には必要に
応じて抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、染料、顔
料等の各種添加剤が含有されていてもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、本発明はこの実施例により限定されるもの
ではない。また、各工程および各種特性の測定方法は下
記の通りである。
【0025】結晶化処理:窒素循環式結晶化槽において
所定の温度に加熱した窒素を循環させながら攪拌下連続
的にポリマーを供給してポリエステル共重合体を結晶化
処理した。
【0026】固相重合:回分式固相重合反応槽に上記結
晶化処理チップを供給し、所定の温度、1mmHg以下
の高真空下にて固相重合を実施した。
【0027】固有粘度:フェノール/テトラクロロエタ
ン=6/4(重量比)混合溶媒を用い、35℃で測定し
て得られた溶液粘度から求めた。
【0028】融点:TAインスツルメント社製2920
型示差走査熱量計を用い、ポリマー10mgを5℃/分
の昇温速度で測定した際の結晶の融解に相当する吸熱ピ
ークの頂点温度から求めた。
【0029】耐融着性:結晶化処理実施後、固相重合工
程を経たポリマーについて目視により融着に起因する連
チップの有無により決定した。 ○:融着に起因する連チップなし △:融着に起因する連チップがわずかに確認 ×:明らかにチップが融着
【0030】[実施例1]2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチルエステル100重量部、テレフタル酸5.
9重量部、エチレングリコール55.2重量部を酢酸コ
バルト四水和物0.011重量部(10ミリモル%)、
酢酸マンガン四水和物0.033重量部(30ミリモル
%)の存在下常法によりエステル交換反応を行いメタノ
ール溜出20分後に三酸化アンチモン0.026重量部
(20ミリモル%)を添加し、エステル交換反応終了前
にトリメチルホスフェート0.031重量部(50ミリ
モル%)を添加した。引き続いて295℃、1mmHg
以下の高真空下で重縮合反応を行い固有粘度0.55、
融点254℃のプレポリマーを得た。得られたプレポリ
マーを190℃、6時間攪拌下連続式の結晶化槽におい
て結晶化処理した結果、密度1.361(g/cm3
の結晶化処理ポリマーを得た。得られた結晶化処理ポリ
マーを引き続き205℃の条件下で19時間固相重合を
行い固有粘度0.70のポリエステル共重合体を得た。
得られたポリエステル共重合体の含有アセトアルデヒド
量(AA)は3ppmであり、チップ間の融着は見られ
なかった。
【0031】[実施例2及び3]実施例1と同様にして
製造されたプレポリマーの溶融重合品を表1記載の条件
下で結晶化処理、固相重合を行った。得られたポリエス
テル共重合体の物性は表1記載の通りであり、チップ間
の融着は見られなかった。
【0032】[実施例4]2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸100重量部、テレフタル酸8.5重量部、エチレ
ングリコール63.8重量部を常温でスラリー化し、攪
拌機付きのオートクレーブに仕込み、酢酸コバルト四水
和物0.013重量部(10ミリモル%)の存在下、3
kg/cm2の加圧下270℃にて反応させた、溜出水
量が14.8重量部となった時点で放圧し、更に常圧に
て反応させ、正リン酸0.025重量部(50ミリモル
%)を添加し反応を終了させた。引き続き三酸化アンチ
モン0.030重量部(20ミリモル%)の存在下、2
95℃、1mmHg以下の高真空下で重縮合反応を行い
プレポリマーを得た。得られたプレポリマーの固有粘
度、融点は表1記載の通りである。得られたプレポリマ
ーを表1記載の条件で結晶化処理及び固相重合を実施
し、固有粘度0.72のポリエステル共重合体を得た。
得られたポリエステル共重合体にチップ間の融着は見ら
れなかった。
【0033】[実施例5]2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸100重量部、イソフタル酸0.8重量部、エチレ
ングリコール56.8重量部を常温でスラリー化し、攪
拌機付きのオートクレーブに仕込み酢酸コバルト四水和
物0.011重量部(10ミリモル%)の存在下3kg
/cm2の加圧下でエステル化反応を行い、溜出水量が
13.2重量部となった時点で放圧し、更に常圧にて反
応させ、正リン酸0.022重量部(50ミリモル%)
を添加し反応を終了させた。引き続き三酸化アンチモン
0.027重量部(20ミリモル%)の存在下、295
℃、1mmHg以下の高真空下で重縮合反応を行いプレ
ポリマーを得た。得られたプレポリマーの固有粘度、融
点は表1記載の通りである。得られたプレポリマーを表
1記載の条件下で結晶化処理及び固相重合を実施し、固
有粘度0.64のポリエステル共重合体を得た。得られ
たポリエステル共重合体にチップ間の融着は見られなか
った。
【0034】[比較例1]実施例1で得られたプレポリ
マーを表1記載の条件下で結晶化処理、固相重合反応を
行い、固有粘度0.68のポリエステル共重合体を得
た。得られたポリエステル共重合体には軽いチップ間の
融着が見られた。
【0035】[比較例2]実施例2で得られたプレポリ
マーを表1記載の条件下で結晶化処理、固相重合反応を
行い、固有粘度0.72のポリエステル共重合体を得
た。得られたポリエステル共重合体には多くの融着チッ
プが存在し、実用に耐えないものであった。実施例から
も明らかなように、本発明における条件下で結晶化処理
を行うことによって耐融着性の高いポリエステル共重合
体を得ることができる。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明のポリエステル共重合体の製造方
法においては融点、結晶性が低したポリエステル共重合
体を固相重合する場合でも融着を起こすことなく高温で
実施することが可能であり、かつ含有アセトアルデヒド
量の少ないポリエステル共重合体を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナフタレンジカルボン酸成分80モル%
    〜99モル%とテレフタル酸及び/又はイソフタル酸成
    分20モル%〜1モル%とからなるジカルボン酸成分
    と、エチレングリコールを主たるグリコール成分とする
    プレポリマーを溶融重合により製造した後、下記式を満
    足する条件で結晶化処理を行い、その後固相重合するこ
    とを特徴とするポリエステル共重合体の製造方法。 Tc ≧ Tm−0.043×M2+3.36×M−90.8 (1) ρ ≧ 1.851×10-4×M+1.3446 (2) ここでTmはプレポリマーの融点(℃)、Tcは結晶化
    処理温度(℃)、ρは結晶化処理後のポリエステル共重
    合体の密度(g/cm3)、Mはテレフタル酸及び/又
    はイソフタル酸成分の合計モル%である。
  2. 【請求項2】 固相重合温度が190℃以上であること
    を特徴とする請求項1記載のポリエステル共重合体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 含有されるアセトアルデヒド量が10p
    pm以下である、請求項1記載の製造方法で得られたポ
    リエステル共重合体。
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