JP2000119306A - ヨ―ドニウム塩化合物を含有する光硬化性組成物 - Google Patents

ヨ―ドニウム塩化合物を含有する光硬化性組成物

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JP2000119306A
JP2000119306A JP11076916A JP7691699A JP2000119306A JP 2000119306 A JP2000119306 A JP 2000119306A JP 11076916 A JP11076916 A JP 11076916A JP 7691699 A JP7691699 A JP 7691699A JP 2000119306 A JP2000119306 A JP 2000119306A
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JP11076916A
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Eiji Takahashi
栄治 高橋
Akihiro Shirai
昭宏 白井
Hiroshi Takahashi
弘 高橋
Shinichi Kimizuka
新一 君塚
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ヨードニウム塩化合物の着色が少
なく、高収率かつ容易に合成が可能であり、光、電子
線、X線等の活性エネルギー線照射に高感度で感応し、
モノマーに対する溶解性が高く、毒性が低いヨードニウ
ム塩化合物を提供すると共に、対アニオンが六フッ化ホ
スホネートや四フッ化ボレート等でも、組成物がクリア
系、顔料系にかかわらず、短時間で硬化することが可能
で、かつ優れた硬化物物性を有する光硬化性組成物を提
供することにある。 【解決手段】 一般式(I)で表されるジアリールヨー
ドニウム塩化合物と、カチオン重合性化合物、増感剤、
顔料、ラジカル重合性化合物等とを含有させた光硬化性
組成物を得る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨードニウム塩化
合物を含有する光重合開始剤及び該化合物を含有する光
硬化性組成物に関し、詳しくは、光、電子線、X線等の
活性エネルギー線照射により、短時間で硬化する光カチ
オン硬化性組成物に関する。該組成物の硬化物は優れた
物性を有するため、塗料、接着剤、フォトレジスト、イ
ンキ、シリコーンリリース等として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】特開昭50−151996号公報、特開
昭60−47029号公報等には、本発明のヨードニウ
ム塩化合物に類似のヨードニウム塩化合物が記載され、
これらヨードニウム塩化合物が光、電子線、X線等の放
射線によりエポキシ化合物等のカチオン重合性化合物を
硬化させる触媒として使用できることも記載されてい
る。
【0003】一般に、ヨードニウム塩化合物は、モノマ
ーに対する溶解性が低いことや毒性が高い等の問題点が
あり、これを解決する方法としては、官能基を導入し、
種々の修飾ができるようにすることが望ましいが、例え
ば、上記特開昭50−151996号公報や特開昭60
−47029号公報等に記載されている化合物の合成で
は、アルキル基やアルコキシ基、カルボニル基等の置換
基として化学修飾が困難なものが多く、またその合成の
際に着色を生じることが多い。一方、カルボキシル基の
ような化学修飾可能な官能基を芳香環に直接導入したよ
うなヨードニウム塩化合物の収率は約20%程度と低い
ことが知られている。
【0004】ヨードニウム塩化合物は、その対アニオン
が六フッ化アンチモネートやテトラパーフルオロフェニ
ルボレート以外の例えば、六フッ化ホスホネートや四フ
ッ化ボレート等では光硬化が著しく低下することが知ら
れている。従って、これらの対アニオンを有するヨード
ニウム塩化合物ではクリアな組成物や顔料を含むような
組成物を光硬化するには適していない。一方、それらに
有効な増感剤として一部の染料誘導体やチオキサントン
誘導体が知られているものの、例えばクリアな組成物に
使用可能な増感剤や顔料系に使用される安価で着色が少
なくかつ極めて有効に作用する増感剤は見出されていな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ヨー
ドニウム塩化合物の着色が少なく、高収率かつ容易に合
成が可能であり、光、電子線、X線等の活性エネルギー
線照射に高感度で感応し、モノマーに対する溶解性が高
く、毒性が低いヨードニウム塩化合物を提供すると共
に、対アニオンが六フッ化ホスホネートや四フッ化ボレ
ート等でも、組成物がクリア系、顔料系にかかわらず、
短時間で硬化することが可能で、かつ優れた硬化物物性
を有する光硬化性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】本発明者等は、前記課
題を解決するため鋭意検討し、特定の基質から合成する
と、高収率で着色のないかつ低毒性のヨードニウム塩化
合物を容易に合成することが可能なことを見出し、さら
にかかるヨードニウム塩化合物と増感剤とを併用するこ
とで、光、電子線、X線等の活性エネルギー線照射によ
り、短時間で硬化し、優れた物性を示す光硬化性組成
物、特に顔料を含有する光硬化性組成物が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式(I)
【化3】 (式中、R1及びR2は、各々独立して水素原子、置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシク
ロアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、カ
ルボキシル基又はエステル基を表し、a及びbは各々独
立して1から4のいずれかの整数を表わし、2以上の場
合、R1及びR2は同一又は相異なっていてもよく、Yは
非求核性のアニオン残基を表わし、Aは下式
【化4】 で表わされる置換基群より選ばれるいずれか一種の基を
表わし、これら置換基群中、Bは、置換されていてもよ
いアルキレン基又は置換されていてもよいフェニレン基
を表し、i、j、kは、各々独立して0又は1を表す
が、全てが同時に0になること及びi=1、j=0、k
=1になることはない数を表わし、R3、R4、R5
8、R19及びR29は、各々独立して水素原子、ハロゲ
ン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいフ
ェニル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換さ
れていてもよいシクロアルコキシ基、置換されていても
よいフェノキシ基、カルボキシル基又はエステル基を表
わし、R6、R7、R9、R10、R12、R13、R15
16、R1 7、R18、R20、R21、R23、R24、R26及び
27は、各々独立して水素原子、置換されていてもよい
アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基又
は置換されていてもよいフェニル基を表わし、c、d、
e、f、g及びhは、各々独立して1〜5のいずれかの
整数を表わし、2以上の場合、R3、R4、R5、R8、R
19及びR29は、同一または相異なっていてもよく、n、
m、p、q、r、s、t及びuは、各々独立して1〜8
のいずれかの整数を表わし、2以上の場合、R6、R7
9、R10、R12、R13、R15、R16、R17、R18、R
20、R21、R2 3、R24、R26及びR27は、同一または相
異なっていてもよく、R11、R14、R2 5及びR28は、各
々独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換され
ていてもよいフェニル基を表わし、R22は、水素原子、
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
いシクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル基
又は置換されていてもよいアルコキシ基を表わし、v及
びwは、各々独立して0、1、2のいずれかの整数を表
わし、またXはハロゲン原子を表わす。)で表わされる
ジアリールヨードニウム塩化合物のうち少なくとも1種
を含有することを特徴とする光重合開始剤に関する。
【0008】また、一般式(I)で表されるヨードニウ
ム塩化合物のうちの少なくとも一種と、カチオン重合性
化合物とを含有することを特徴とする光硬化性組成物、
光硬化性組成物が、さらに増感剤を含有することを特徴
とする光硬化性組成物、増感剤が、9,10−ジアルコ
キシアントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、チオ
キサントン誘導体、カルバゾール誘導体、ナフタレン誘
導体からなる群から選ばれた1種又は2種以上の化合物
であることを特徴とする光硬化性組成物、光硬化性組成
物がさらに顔料を含有することを特徴とする光硬化性組
成物、または光硬化性組成物が、さらにラジカル重合性
化合物を含有することを特徴とする光硬化性組成物に関
する。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)の式中、R1及びR2
は、各々独立して水素原子、置換されていてもよいアル
キル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換
されていてもよいアルコキシ基、カルボキシル基又はエ
ステル基を表し、aは、1から5のいずれかの整数を表
わし、bは1から4のいずれかの整数を表わし、2以上
の場合、R1、R2は同一又は相異なっていてもよい基を
表わす。具体的には、メチル基、エチル基、イソプロピ
ル基、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、メトキシ
カルボニルメチル基、ベンジル基、2−アセトキシエチ
ル基、アセチルメチル基、メトキシ基、イソプロポキシ
基、ベンジルオキシ基、メトキシカルボニルメトキシ
基、2−アセトキシエトキシ基、2−クロロエトキシ
基、アセチルメトキシ基、2−メタンスルホニルオキシ
エトキシ基、ベンゾイルオキシ基、カルボキシル基、メ
トキシカルボキシル基又はフェニルスルホニル基等を例
示することができる。
【0010】置換位置、及び置換数については、特に制
限されず、aは、1から5のいずれかの整数を表わし、
bは1から4のいずれかの整数を表わし、a、及びbが
2以上の場合、R1及びR2同士はそれぞれ同一又は相異
なっていてもよい基を表わす。特にR1の場合は、4位
置換体、2,4,6位置換体、または3位置換体が好ま
しい。
【0011】Aは、下式で表わされる置換基群より選ば
れるいずれか一種の基を表わし、置換位置は特に制限さ
れないが、2位又は4位置換体が好ましい。
【0012】
【化5】
【0013】上記、置換基群中、R3、R4、R5、R8
19及びR29は、各々独立して水素原子、ハロゲン原
子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよいシクロアルキル基、置換されていてもよいフェニ
ル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されて
いてもよいシクロアルコキシ基、置換されていてもよい
フェノキシ基、カルボキシル基又はエステル基を表わ
す。具体的には、水素原子、クロル原子、ブロム原子、
フッ素原子、メチル基、イソプロピル基、トリフルオロ
メチル基、シクロプロピル基、p−トリル基、メトキシ
基、トリフルオロメトキシ基、シクロプロピルオキシ
基、4−クロロフェノキシ基、カルボキシル基又はメト
キシカルボニル基等を例示することができる。置換位
置、置換基数は特に制限されず、c、d、e、f、g及
びhは、各々独立して1〜5のいずれかの整数を表わ
し、2以上の場合、R3、R4、R5、R8、R19及びR29
同士は、それぞれ独立して同一または相異なっていても
よい基を表わす。即ち、例えば、R4の場合、2−メチ
ル−4−カルボキシ基のような置換基を含むことを意味
する。
【0014】R6、R7、R9、R10、R12、R13
15、R16、R17、R18、R20、R21、R23、R24、R
26及びR27は各々独立して水素原子、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル
基又は置換されていてもよいフェニル基を表わす。具体
的には、水素原子、メチル基、クロロメチル基、シクロ
プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基又はトリル
基を例示することができる。n、m、p、q、r、s、
t及びuは、各々独立して1〜8のいずれかの整数を表
わし、2以上の場合、R6、R7、R9、R10、R12、R
13、R15、R16、R1 7、R18、R20、R21、R23
24、R26及びR27同士は、それぞれ独立して同一また
は相異なっていてもよい基を表わす。
【0015】R11、R14、R25、及びR28は、各々独立
して水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいシクロアルキル基又は置換されていて
もよいフェニル基を表わす。具体的には、水素原子、メ
チル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、シク
ロプロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル
基又はp−クロロフェニル基等を例示することができ
る。
【0016】R22は、水素原子、置換されていてもよい
アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、
置換されていてもよいフェニル基又は置換されていても
よいアルコキシ基を表わす。具体的には、水素原子、メ
チル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、シク
ロプロピル基、シクロヘキシル基又はフェニル基、トリ
ル基、p−クロロフェニル基、メトキシ基、又はベンジ
ルオキシ基等を例示することができる。
【0017】Bは、置換されていてもよいアルキレン基
又は置換されていてもよいフェニレン基を表し、具体的
には、メチレン基、エチレン基、1,1−ジメチルメチ
レン基、1−メチル−エチレン基、フェニレン基又は2
−メチルフェニレン基等を例示することができる。i、
j、kは各々独立して0又は1を表すが、全てが同時に
0になること及びi=1、j=0、k=1になることは
ない数を表わす。具体的には、下式に示すような基等を
例示することができる。
【0018】
【化6】
【0019】v及びwは、各々独立して0、1、2のい
ずれかの整数を表わす。またXはハロゲン原子を表わ
し、具体的には、クロロ原子、ブロム原子、フッ素原子
又は沃素原子等を例示することができる。一般式中、Y
は非求核性のアニオン残基を表わし、具体的には、Sb
6、AsF6、PF6、BF4又は(F554B等を例
示することができる。
【0020】一般式で表わされる化合物としては、具体
的には下式に表わされる化合物等を例示することができ
る。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】
【化11】
【0026】
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】本発明の一般式(I)で表されるヨードニ
ウム塩化合物は、下記反応式(式中、Mはアルカリ金属
を表す。)に従って製造することができる。化合物と
化合物又は化合物との硫酸触媒による反応は、必要
により酢酸や無水酢酸等の有機溶媒中、−20℃〜室温
で1時間から数十時間行われる。反応終了後、反応液に
水を加え、撹拌する。析出した化合物を濾取又は有機溶
媒で抽出し、化合物又は化合物を得、塩交換反応よ
り目的物を得ることができる。この場合、一般式(I)
において(R4dと(R1aは、同一の基を表してい
る。
【0033】
【化18】
【0034】また、本発明の一般式(I)で表されるヨ
ードニウム塩化合物は、下記反応式(式中、Mはアルカ
リ金属を表す。)に従っても製造することができる。化
合物とヨウ素酸カリとの硫酸触媒による反応は、必要
により酢酸や無水酢酸等の有機溶媒中、−20℃〜室温
で1時間から数十時間行われる。反応終了後、反応液に
水を加え、撹拌する。析出した化合物を濾取又は有機溶
媒で抽出し、化合物を得、塩交換反応により目的物を
得ることができる。この場合、一般式(I)において
(R2b及びAが、(R1aと同一の基を表している。
【0035】
【化19】
【0036】本発明のヨードニウム塩化合物は、光重合
開始剤として、光、電子線、X線等の活性エネルギー線
照射によりカチオン重合性化合物を硬化することができ
る。光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、クセノンラ
ンプ、カーボンアーク灯等が用いられる。また、半導体
レーザー、アルゴンレーザー、He−Cdレーザー等の
レーザー光やα線、β線、γ線、中性子線、X線、加速
電子線のような電離性放射線によっても容易に硬化する
ことができる。更に、増感剤と併用することにより、カ
チオン重合性化合物、特に顔料を含むカチオン重合性化
合物を増感剤を併用しない場合よりも、さらに短時間で
硬化することができるようになる。
【0037】本発明に使用されるカチオン重合性化合物
としては、カチオン重合性のあるモノマー、オリゴマー
及びポリマーなら、その種類を問わずどのようなもので
も使用しうるが、グリシジルエーテル型エポキシ化合
物、脂環型エポキシ化合物、オキセタン化合物等のオキ
シラン化合物や、ビニルエーテル化合物を例示すること
ができる。
【0038】本発明に使用されるカチオン重合性化合物
について、以下さらに具体的に説明する。 (a)ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メトキシスチレン、p−t−ブトキシスチ
レン等のスチレン化合物、メチルビニルエーテル、n−
ブチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、
2−クロロエチルビニルエーテル、2−フェノキシエチ
ルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ステアリル
ビニルエーテル、2−アセトキシエチルビニルエーテル
等のアルキルビニルエーテル化合物、アリルビニルエー
テル、2−メタクリロイルオキシエチルビニルエーテ
ル、2−アクリロイルオキシエチルビニルエーテル等の
アルケニルビニルエーテル化合物、フェニルビニルエー
テル、p−メトキシフェニルビニルエーテル等のアリー
ルビニルエーテル化合物、N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルピロリドン等のカチオン重合性窒素含有化合
物、ブタンジオールジビニルエーテル、トリエチレング
リコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジオールジ
ビニルエーテル、1,4−ベンゼンジメタノールジビニ
ルエーテル、ハイドロキノンジビニルエーテル、サゾル
シノールジビニルエーテル等の多官能ビニル化合物、J
ournal of PolymerScience:
Part A:Polymer Chemistry,
Vol.32,2895(1994)に記載されている
プロペニル化合物、Journal of Polym
er Science:Part A:Polymer
Chemistry,Vol.33,2493(19
95)に記載されているアルコキシアレン化合物、Jo
urnal of Polymer Science:
Part A:Polymer Chemistry,
Vol.34,1015(1996)に記載されている
ビニル化合物、Journal ofPolymer
Science:Part A:Polymer Ch
emistry,Vol.34,2051(1996)
に記載されているイソプロペニル化合物等を挙げること
ができる。
【0039】(b)エポキシ化合物としては、フェニル
グリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグ
リシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エ
チルヘキシルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、1,2−ブチレンオキサイド、1,3−ブタジ
エンモノオキサイド、1,2−ドデシレンオキサイド、
エピクロロヒドリン、1,2−エポキシデカン、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、スチレンオキサ
イド、シクロヘキセンオキサイド、3−メタクリロイル
オキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−アクリロ
イルオキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−ビニ
ルシクロヘキセンオキサイド等の単官能のモノマー、
1,1,3−テトラデカジエンジオキサイド、リモネン
ジオキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)カルボキシレー
ト、ジ(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペー
ト、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、o−,m−,p−クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、多価アルコールのポリグリシジルエーテル、信越
シリコーン社製のK−62−722や東芝シリコーン社
製のUV9300等のエポキシシリコーン、Journ
al of Polymer Science:Par
t A:Polymer Chemistry,Vo
l.28,497(1990)に記載されているシリコ
ーン含有エポキシ化合物のような多官能エポキシ化合物
を挙げることができる。
【0040】(c)ビシクロオルソエステル化合物とし
ては、1−フェニル−4−エチル−2,6,7−トリオ
キサビシクロ〔2,2,2〕オクタン、1−エチル−4
−ヒドロキシメチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2,2,2〕オクタン等の化合物を挙げることができ
る。
【0041】(d)スピロオルソカーボネート化合物と
しては、1,5,7,11−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン、3,9−ジベンジル−1,5,7,1
1−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,
4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン、2−メチ
ル−1,4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン、
1,4,6−トリオキサスピロ〔4,5〕デカン等の化
合物を挙げることができる。
【0042】(e)オキセタン化合物としては、3,3
−ジメチルオキセタン、3,3−ビス(クロロメチル)
オキセタン、2−ヒドロキシメチルオキセタン、3−メ
チル−3−オキセタンメタノール、3−メチル−3−メ
トキシメチルオキセタン、3−エチル−3−フェノキシ
メチルオキセタン、レゾルシノールビス(3−メチル−
3−オキセタニルエチル)エーテル、m−キシリレンビ
ス(3−エチル−3−オキセタニルエチルエーテル)等
の化合物を挙げることができる。そして、これらは、単
独もしくは2種以上を併用して用いてもよい。
【0043】本発明に用いられる増感剤としては、上記
ヨードニウム塩化合物の光反応を促進する化合物であれ
ばどのようなものでもよく、例えば、既知の増感剤とし
て、Journal of Polymer Scie
nce:Polymer Chemistry Edi
tion,Vol.16,2441(1978)に記載
されているようなアクリジンオレンジやアクリジンイエ
ロー、ベンゾフラビン等の色素やクマリン誘導体、光ラ
ジカル発生剤との組合せによるレドックス系などが使用
できる。さらに、4−メトキシフェノール、4−ベンジ
ルオキシフェノール、4−メトキシ−2−(t−ブチ
ル)フェノール、ハイドロキノン、4−メトキシ−1−
ナフトール、2−ヒドロキシジベンゾフラン等のフェノ
ール誘導体、1−ナフトール、2−ナフトール、1−メ
トキシナフタレン、2−メトキシナフタレン、1−ヒド
ロキシフェナントレン、グリシジル−1−ナフチルエー
テル、2−(2−ナフトキシ)エチルビニルエーテル、
1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキ
シナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,
7−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジメトキシナフ
タレン、1,1′−チオビス(2−ナフトール)、1,
1′−ビ−2−ナフトール、1,5−ナフチルジグリシ
ジルエーテル、2,7−ジ(2−ビニルオキシエチル)
ナフチルエーテル、4−メトキシ−1−ナフトール、E
S N−175(新日鉄化学社製のエポキシ樹脂)又
はそのシリーズ、ナフトール誘導体とエピクロロヒドリ
ンとの反応したエポキシ化合物、ナフトール誘導体とフ
ェノール誘導体の混合物とホルマリンとの縮合体及びそ
れらとエピクロロヒドリンとの反応したエポキシ化合
物、ナフトール誘導体とホルマリンとの縮合体、9,1
0−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−
ジメトキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジ
メトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−
ジメトキシアントラセン、9−メトキシ−10−メチル
アントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2
−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−t
ブチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2,3−
ジメチル−9,10−ジエトキシアントラセン、9−エ
トキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジプロ
ポキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジプロポ
キシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジプロポ
キシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジプ
ロポキシアントラセン、9−イソプロポキシ−10−メ
チルアントラセン、9,10−ジベンジルオキシアント
ラセン、2−エチル−9,10−ジベンジルオキシアン
トラセン、2−tブチル−9,10−ジベンジルオキシ
アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジベンジ
ルオキシアントラセン、9−ベンジルオキシ−10−メ
チルアントラセン、9,10−ジ−α−メチルベンジル
オキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジ−α−
メチルベンジルオキシアントラセン、2−tブチル−
9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセ
ン、2,3−ジメチル−9,10−ジ−α−メチルベン
ジルオキシアントラセン、9−(α−メチルベンジルオ
キシ)−10−メチルアントラセン等のアントラセン誘
導体、1,4−ジメトキシクリセン、1,4−ジエトキ
シクリセン、1,4−ジプロポキシクリセン、1,4−
ジメベンジルオキシクリセン、1,4−ジ−α−メチル
ベンジルオキシクリセン等のクリセン誘導体、9−ヒド
ロキシフェナントレン、9−メトキシフェナントレン、
9−エトキシフェナントレン、9−ベンジルオキシフェ
ナントレン、9,10−ジメトキシフェナントレン、
9,10−ジエトキシフェナントレン、9,10−ジプ
ロポキシフェナントレン、9,10−ジベンジルオキシ
フェナントレン、9,10−ジ−α−メチルベンジルオ
キシフェナントレン、9−ヒドロキシ−10−メトキシ
フェナントレン、9−ヒドロキシ−10−エトキシフェ
ナントレン等のフェナントレン誘導体、キサントン、チ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等の
(チオ)キサントン誘導体、カルバゾール、N−ビニル
カルバゾール、N−エチルカルバゾール等のカルバゾー
ル誘導体等が使用できるが、好ましくは、2−エチル−
9,10−ジメトキシアントラセン等の9,10−ジア
ルコキシアントラセン誘導体、9,10−ジメトキシフ
ェナントレン等のフェナントレン誘導体、N−エチルカ
ルバゾール等のカルバゾール誘導体、1−ナフトール、
2−メトキシナフタレン等のナフタレン誘導体を例示す
ることができる。
【0044】この他にも、一般にヨードニウム塩化合物
の増感剤と知られているチオキサントン類や種々の染料
誘導体も使用することができる。また、例えば9,10
−ジメトキシフェナントレン等のフェナントレン誘導体
と2,4−ジメチルチオキサントン等のチオキサントン
誘導体の組合せのように増感剤の組合せが、場合によっ
ては更に有効である。
【0045】本発明において、一般式(I)で表される
ヨードニウム塩化合物とカチオン重合性化合物との配合
割合は、カチオン重合性化合物100部(重量部、以下
同じ。)に対し、ヨードニウム塩化合物0.01〜20
部、好ましくは0.1〜10部とすることができる。こ
のヨードニウム塩化合物が少ないと、カチオン重合性化
合物の硬化性が低下し、過剰であると硬化物の特性が低
下する。
【0046】一方、前記増感剤とカチオン重合性化合物
との配合割合は、カチオン重合性化合物100部に対
し、増感剤0.001〜10部、好ましくは0.01〜
5部とすることができる。この増感剤が少ないと、光重
合開始剤として用いられているヨードニウム塩化合物の
光反応性が低下し、過剰であると硬化物の特性が低下す
る。但し、例えばエポキシ基やビニルエーテル基等のカ
チオン重合性基を有する増感剤は、その限りではなく、
任意に配合割合を変えることができる。
【0047】本発明の光硬化性組成物に顔料を含有させ
ると、インキ、フォトレジスト用途に用いられる。本発
明に用いられる顔料としては、カーボンブラック、アセ
チレンブラック、ランブラック、アニリンブラック等の
黒色顔料、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸
化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエ
ロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハ
ンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイ
エローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエロー
レーキ、パーマンネントイエローNCG、タートラジン
レーキ等の黄色顔料、赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、
パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バ
ルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジR
K、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアント
オレンジGK等の橙色顔料、ベンガラ、カドミウムレッ
ド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4
R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチング
レッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカ
ーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ア
リザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔
料、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイ
オレットレーキ等の紫色顔料、紺青、コバルトブルー、
アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタ
ロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブル
ー、インダスレンブルーBC等の青色顔料、クロムグリ
ーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイト
グリーンレーキ、ファナルイエローグリーンG等の緑色
顔料、亜鉛華、二酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛
等の白色顔料、及びバライト粉、炭酸バリウム、クレ
ー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワ
イト等の体質顔料を例示することができる。そして、光
硬化性組成物に顔料を含有させた場合は、前記増感剤の
使用が好ましい。
【0048】本発明にかかる光硬化性組成物の硬化物の
物性、硬化性等をコントロールする場合にはラジカル重
合性化合物を使用するこができる。本発明に用いられる
ラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合性のある
モノマー、オリゴマー及びポリマーなら、その種類を問
わずどのようなものでも使用しうるが、特に不飽和エス
テル型の化合物が好ましく、例えばラジカル重合性モノ
マーとしては、単官能や多官能のアクリレートやメタク
リレートモノマー等を、ラジカル重合性オリゴマーとし
ては、エポキシアクリレート、エポキシメタクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタクリ
レート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメタ
クリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリウレタン
メタクリレート、ポリブタジエンアクリレート、ポリブ
タジエンメタクリレート等を、ラジカル重合性ポリマー
としては、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリエーテ
ル、ウレタン、エポキシ等の各アクリレート、各メタク
リレート化合物、不飽和ポリエステル等を例示すること
ができる。
【0049】ラジカル重合性の反応性希釈剤として、ア
クリル酸、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステルモ
ノマー、メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタク
リル酸エステルモノマー、スチレン等を例示することが
できる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、この発明の範囲はこれらの例示に限定される
ものではない。
【0051】実施例1:1,1′−ジフェニル−1,
1′−(4,4′−オキシジフェニル)ジヨードニウム
ビスヘキサフルオロホスホネート(化合物1)の合成 ジフェニルエーテル12.8g、ヨードソベンゼンアセ
テート48.3g、酢酸380g、無水酢酸35gを室
温にて撹拌した。ヨードソベンゼンアセテート溶解後、
25℃にて硫酸14.7gを滴下し、室温で3時間撹拌
した。一晩放置後、氷冷下にて六フッ化リン酸カリウム
27.6gを純水300gに溶解した水溶液を撹拌しな
がら滴下した。この反応粗液を水1lに投入し、析出物
を濾別、水洗後40℃で減圧乾燥させ、白色粉末39. 2
gを得た。以下、この方法に従って、(化合物2)(化
合物4)、(化合物7)(化合物8)(化合物12)を
合成した。
【0052】実施例2:2−[2−(4−エトキシカル
ボニルメトキシフェニル)−2−プロピル]フェニルフ
ェニルヨードニウムヘキサフロロホスホネート(化合物
11)の合成 4−クミルフェノキシ酢酸エチル11.4g、ヨードソ
ベンゼンアセテート12.2g、酢酸190g、無水酢
酸17.6gを室温にて撹拌した。ヨードソベンゼンア
セテート溶解後、15℃にて硫酸3.7gを滴下し、室
温で3時間撹拌した。一晩放置後、氷冷下にて臭化ナト
リウム7.8gを水38mlに溶解した水溶液を撹拌し
ながら滴下した。この反応粗液を水1lに投入し、70
gのヘキサンで洗浄した。これに六フッ化リン酸カリウ
ム7.0gを純水100gに溶解した水溶液を攪拌しな
がら滴下した。ついで酢酸エチル400gで抽出し、炭
酸ナトリウム水溶液洗浄後、水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水、濃縮後40℃で減圧乾燥させ、粘稠物1
5.6gを得た。以下、この方法に従って、(化合物
9)(化合物10)(化合物13)〜(化合物16)
(化合物18)〜(化合物19)(化合物24)〜(化
合物25)(化合物28)〜(化合物29)(化合物3
1)(化合物34)を合成した。
【0053】実施例3:4,4’−ビス(アセトキシメ
チル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロホスホネー
ト(化合物20)の合成 アセトキシメチルベンゼン13.8g、ヨウ素酸カリウ
ム10.0g、無水酢酸60gを15℃にて撹拌した。
硫酸12.9gと無水酢酸10.8gとの混合液をを滴
下し、滴下終了後一晩放置した。氷冷下にて水30gを
滴下し、ヘキサン30gを添加した。析出した白塩を除
去し、次いで分液してヘキサンを除去した。この反応粗
液を塩化アンモニウム水溶液(塩化アンモニウム5.4
g/水200g)に投入した。酢酸エチル200gを添
加、抽出し、この酢酸エチル層に六フッ化リン酸カリウ
ム8.7gを純水100gに溶かした溶液を添加し、攪
拌した。水洗、脱水、濃縮後、40℃で減圧乾燥させ、
粘稠物10.0gを得た。以下この方法に従い、(化合
物17)(化合物21)〜(化合物23)(化合物2
6)〜(化合物27)(化合物30)(化合物32)〜
(化合物33)を合成した。
【0054】実施例4 UVR−6110(UCC社製脂環型エポキシ化合物)
に各ヨードニウム塩を1部、必要に応じて増感剤を配合
し、ベルトコンベア式80W高圧水銀灯で光照射し、硬
化する最高速度を測定した。その結果を第1表に示し
た。なお、表中(1)〜(5)で示される増感剤は、そ
れぞれ(1)1−ナフトール、(2)9,10−ジメト
キシフェナントレン、(3)N−エチルカルバゾール、
(4)2,4−ジメチルチオキトサン、(5)2−エチ
ル−9,10−ジメトキシアントラセンを表す。
【0055】実施例5 UVR−6110(UCC社製脂環型エポキシ化合物)
100部、酸化チタン100部、各ヨードニウム塩2部
および増感剤1部を混合し、三本ロールで混練りした。
この配合物を、ベルトコンベア式160Wガリウム入り
メタルハライドランプで光照射し、硬化する最高速度を
測定した。その結果を第1表に示した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の効果】本発明のヨードニウム塩化合物は、着色
がない無色な物質でしかも高収率でかつ容易に合成する
ことができ、特に増感剤との併用により、クリア系、顔
料系にかかわらず優れた光活性を示し、カチオン重合性
化合物を、光、電子線、X線等の活性エネルギー線照射
により、短時間で硬化することができる。加えて、該組
成物の硬化物は優れた物性を有するため、塗料、接着
剤、フォトレジスト、インキ、シリコーンリリース等と
して好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 85/00 C08G 85/00 (72)発明者 高橋 弘 千葉県市原市五井南海岸12−54 日本曹達 株式会社機能製品研究所内 (72)発明者 君塚 新一 千葉県市原市五井南海岸12−54 日本曹達 株式会社機能製品研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は、各々独立して水素原子、置換さ
    れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシク
    ロアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、カ
    ルボキシル基又はエステル基を表し、a及びbは各々独
    立して1から4のいずれかの整数を表わし、2以上の場
    合、R1及びR2は同一又は相異なっていてもよく、Yは
    非求核性のアニオン残基を表わし、Aは下式 【化2】 で表わされる置換基群より選ばれるいずれか一種の基を
    表わし、これら置換基群中、Bは、置換されていてもよ
    いアルキレン基又は置換されていてもよいフェニレン基
    を表し、i、j、kは、各々独立して0又は1を表す
    が、全てが同時に0になること及びi=1、j=0、k
    =1になることはない数を表わし、R3、R4、R5
    8、R19及びR29は、各々独立して水素原子、ハロゲ
    ン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
    いてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいフ
    ェニル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換さ
    れていてもよいシクロアルコキシ基、置換されていても
    よいフェノキシ基、カルボキシル基又はエステル基を表
    わし、R6、R7、R9、R10、R12、R13、R15
    16、R1 7、R18、R20、R21、R23、R24、R26及び
    27は、各々独立して水素原子、置換されていてもよい
    アルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基又
    は置換されていてもよいフェニル基を表わし、c、d、
    e、f、g及びhは、各々独立して1〜5のいずれかの
    整数を表わし、2以上の場合、R3、R4、R5、R8、R
    19及びR29は、同一または相異なっていてもよく、n、
    m、p、q、r、s、t及びuは、各々独立して1〜8
    のいずれかの整数を表わし、2以上の場合、R6、R7
    9、R10、R12、R13、R15、R16、R17、R18、R
    20、R21、R2 3、R24、R26及びR27は、同一または相
    異なっていてもよく、R11、R14、R2 5及びR28は、各
    々独立して水素原子、置換されていてもよいアルキル
    基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換され
    ていてもよいフェニル基を表わし、R22は、水素原子、
    置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
    いシクロアルキル基、置換されていてもよいフェニル基
    又は置換されていてもよいアルコキシ基を表わし、v及
    びwは、各々独立して0、1、2のいずれかの整数を表
    わし、またXはハロゲン原子を表わす。)で表わされる
    ジアリールヨードニウム塩化合物のうち少なくとも1種
    を含有することを特徴とする光重合開始剤。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表されるヨードニウム塩
    化合物のうちの少なくとも一種と、カチオン重合性化合
    物とを含有することを特徴とする光硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 光硬化性組成物が、さらに増感剤を含有
    することを特徴とする請求項2記載の光硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 増感剤が、9,10−ジアルコキシアン
    トラセン誘導体、フェナントレン誘導体、チオキサント
    ン誘導体、カルバゾール誘導体、ナフタレン誘導体から
    なる群から選ばれた1種又は2種以上の化合物であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の光硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 光硬化性組成物が、さらに顔料を含有す
    ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか記載の光硬
    化性組成物。
  6. 【請求項6】 光硬化性組成物が、さらにラジカル重合
    性化合物を含有することを特徴とする請求項2〜5のい
    ずれか記載の光硬化性組成物。
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