JP2000119059A - 無機質硬化体の製造方法 - Google Patents

無機質硬化体の製造方法

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JP2000119059A
JP2000119059A JP10286666A JP28666698A JP2000119059A JP 2000119059 A JP2000119059 A JP 2000119059A JP 10286666 A JP10286666 A JP 10286666A JP 28666698 A JP28666698 A JP 28666698A JP 2000119059 A JP2000119059 A JP 2000119059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性に優れた硬化性無機質組成物(g)を
調製することができ、混合から成形への工程をスムーズ
に進行させることができ、かつ、気泡を含まないる無機
質硬化体(h)を得ることができる無機質硬化体の製造
方法を提供する。 【解決手段】 水酸化アルミニウム及びAl2 3 −S
iO2 系粉体から選ばれる一種以上の粉体に機械的エネ
ルギーを作用させて得られる活性無機粉体とアルカリ金
属水溶液とを混合して無機質粉体のアルカリ懸濁液を調
製し、前記アルカリ懸濁液とアルカリ金属珪酸塩とを混
合してアルミノ珪酸塩スラリーを調製し、前記アルミノ
珪酸塩スラリーとAl2 3 −SiO2 系粉体とを混合
して硬化性無機質組成物を調製した後、この硬化性無機
質組成物を熱硬化させる無機質硬化体の製造方法であっ
て、前記アルミノ珪酸塩スラリーを1〜30℃に温度調
整した後、Al2 3 −SiO2 系粉体と混合する無機
質硬化体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築材料等
に使用される無機質硬化体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Al2 3 、SiO2 等を含む無機質硬
化体は、不燃性、無発煙性の建築材料等として有用であ
る。このようなものとしては、例えば、アルカリの存在
下で熱により硬化する無機質硬化体が提案されている。
特開平4−59648号公報には、アルカリ金属珪酸塩
水溶液と、メタカオリン、コランダム、ムライト製造時
に発生する集塵装置の灰、フライアッシュ等のアルカリ
反応性無機固体成分とを配合し、更に、充填材、有機ベ
ントナイト等の混和材を混入することにより、建築材料
として有用な無機質硬化体を製造する技術が開示されて
いる。また、特開平4−6138号公報には、アルカリ
金属珪酸塩水溶液と上述のアルカリ反応性無機固体成分
及び充填材とを混練後、型内に注入し、加熱硬化させた
無機質硬化体が開示されている。
【0003】しかし、このようなアルカリ反応性無機固
体成分のうち、安定的かつ安価に供給可能なカオリンや
フライアッシュについて検討したところ、カオリンは、
結晶性が高いためアルカリとの反応性が不充分であり、
良好な無機質成形体を得ることができない。フライアッ
シュは、産生する発電所により反応性にバラツキがあ
り、また、反応速度が非常に遅い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
先に、アルカリ反応性無機固体成分であるアルミニウム
含有無機質粉体に、機械的エネルギーを付与させ、反応
活性にした後、常温のアルカリ金属水溶液、アルカリ金
属珪酸塩等と混合してアルミノ珪酸塩スラリーを調整
し、次に、このアルミノ珪酸塩スラリーとAl2 3
SiO2 系粉体とを混合して硬化性無機質組成物を調整
して成形を行い、硬化させる方法を提案した。その後、
本発明者らはさらに検討を行い、機械的エネルギーを付
与させたアルミニウム含有無機質粉体は高反応性である
ため、調整したアルミノ珪酸塩スラリーとAl2 3
SiO2 系粉体とを混合して硬化性無機粉末を調整する
際、アルミノ珪酸塩スラリーの温度が高いと、混合段階
においてゲル化が発現しやすく、そのため流動性が低下
して、注型性や脱泡性の不良を招く場合があることを見
いだした。
【0005】本発明は、上記に鑑み、流動性に優れた硬
化性無機質組成物(g)を調製することができ、混合か
ら成形への工程をスムーズに進行させることができ、か
つ、気泡を含まないる無機質硬化体(h)を得ることが
できる無機質硬化体の製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、水酸化アルミ
ニウム及びAl2 3 −SiO2 系粉体から選ばれる一
種以上の粉体に機械的エネルギーを作用させて得られる
活性無機粉体(a)とアルカリ金属水溶液(b)とを混
合して無機質粉体のアルカリ懸濁液(c)を調製し、次
に、上記無機質粉体のアルカリ懸濁液(c)とアルカリ
金属珪酸塩(d)とを混合してアルミノ珪酸塩スラリー
(e)を調製し、更に、上記アルミノ珪酸塩スラリー
(e)とAl2 3 −SiO2 系粉体(f)とを混合し
て硬化性無機質組成物(g)を調製した後、この硬化性
無機質組成物(g)を熱硬化させて無機質硬化体(h)
を得る無機質硬化体の製造方法であって、上記アルミノ
珪酸塩スラリー(e)を1〜30℃に温度調整した後、
Al2 3 −SiO2 系粉体(f)と混合することを特
徴とする無機質硬化体の製造方法である。以下、本発明
について詳述する。
【0007】本発明の無機質硬化体の製造方法において
は、まず、水酸化アルミニウム及びAl2 3 −SiO
2 系粉体から選ばれる一種以上の粉体に機械的エネルギ
ーを作用させて得られる活性無機粉体(a)とアルカリ
金属水溶液(b)とを混合して無機質粉体のアルカリ懸
濁液(c)を調製する。
【0008】上記水酸化アルミニウムは、組成式Al2
3 ・3H2 Oで表されるギブサイト、バイヤライト、
ノルドストランダイト、組成式Al2 3 ・H2 Oで表
されるベーマイト、ダイアスポア、又は、組成式Al2
3 ・1/5H2 Oで表されるトーダイトを指す。
【0009】上記Al2 3 −SiO2 系粉体として
は、例えば、カオリン、ムライト、ばん土、けつ岩、フ
ライアッシュ、白土、焼成汚泥、スラグ、その他カオリ
ン以外の粘土鉱物等が挙げられる。これらのなかでは、
カオリンが好ましい。上記カオリンは、カオリン鉱物を
50重量%以上含有する無機質粉体である。上記カオリ
ン鉱物は、2−八面体型の1:1層状の珪酸塩からなる
粘土鉱物であって、Al 2 Si2 5 (OH)4 の化学
式で示される。このようなものとしては特に限定され
ず、例えば、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト
等の鉱物が挙げられる。また、上記カオリン鉱物は、カ
オリン鉱物の層間に水分子を含んだハロイサイトであっ
てもよい。
【0010】上記カオリンは、上記カオリン鉱物以外
に、例えば、雲母、タルク、スメクタイト、アロフェ
ン、イモゴライト等の粘土鉱物;α―クオーツ等のシリ
カ鉱物;長石;沸石等の一般に粘土中に含まれる鉱物を
含んでいてもよいが、上記カオリン鉱物の含有量が50
重量%以上のものであることが好ましい。50重量%未
満であると、アルカリとの反応性が劣ることがある。よ
り好ましくは、60〜100重量%である。
【0011】上記水酸化アルミニウム及びAl2 3
SiO2 系粉体の平均粒径は特に限定されないが、機械
的エネルギーの有効利用の観点から、0.1〜1000
μmが好ましい。より好ましくは、0.1〜100μm
である。
【0012】上記活性無機質粉体(a)を得るための機
械的エネルギーとしては特に限定されず、例えば、圧縮
力、せん断力、衝撃力等によるエネルギーが挙げられ
る。上記機械的エネルギーを作用させる方法としては特
に限定されず、粉砕を目的として一般的に使用される粉
砕機を用いて行うことができる。上記粉砕機としては、
例えば、衝撃、摩擦、圧縮、せん断等が複合したボール
ミル、振動ミル、遊星ミル、媒体撹拝型ミル等のボール
媒体ミル;ローラーミル;乳鉢等が挙げられる。また、
衝撃、摩砕が主であるジェット粉砕機を使用することも
可能である。これらのなかでは、機構的に上記粉体に有
効に機械的エネルギーを付与することが可能な点から、
ボール媒体ミルが好ましい。
【0013】上記粉砕に際しては、セメントクリンカ
ー、珪砂、石灰石等の粉砕時に通常使用される粉砕助材
を使用してもよい。上記粉砕助材としては、例えば、メ
チルアルコール等のアルコール類、トリエタノールアミ
ン等のエタノールアミン類等の液体系のもの;ステアリ
ン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム等の固体系の
もの;アセトン蒸気等の気体系のもの等が挙げられる。
【0014】上記機械的エネルギーは、粉砕装置に投入
した電力を処理原料の単位重量当たりで表して、0.1
〜30kwh/kgが好ましい。0.1kwh/kg未
満であると、結晶構造の変性が不充分であるのでアルカ
リとの反応性がほとんどなくなり、30kwh/kgを
超えると、粉砕装置への過大負荷、媒体としてのボール
や容器の過度の磨耗、処理粉体中への不純物の混入、コ
スト等の生産性等の各種問題が生じ易くなる。より好ま
しくは、0.5〜20kwh/kgであり、更に好まし
くは、0.5〜10kwh/kgである。
【0015】本発明において、上記アルカリ金属水溶液
(b)とは、リチウム、ナトリウム又はカリウム水溶液
等をいう。上記活性無機質粉体(a)及びアルカリ金属
水溶液(b)を混合して無機質粉体のアルカリ懸濁液
(c)を調製する際の上記アルカリ金属水溶液(b)の
濃度は、該水溶液を保管する際の温度における飽和溶解
度以下の濃度が好ましい。飽和溶解度を超えると沈殿を
生じ、品質にバラツキを生じる原因となる。好ましいア
ルカリ金属水溶液(b)の濃度は、1重量%〜飽和溶解
度である。
【0016】また、上記混合の際のアルカリ金属水溶液
(b)の保持温度は、反応性を抑制するために、1〜3
0℃が好ましい。より好ましい保持温度は、1〜10℃
である。そのため、アルカリ金属水溶液(b)の温度が
これらの温度より上昇した場合には、冷却するのが好ま
しい。
【0017】上記無機質粉体のアルカリ懸濁液(c)を
調製する際のアルカリ金属水溶液(b)と活性無機質粉
体(a)の混合割合は、アルカリ金属水溶液(b)10
0重量部に対して活性無機質粉体(a)0.5〜300
重量部が好ましく、1〜100重量部がより好ましい。
【0018】上記混合には、一般に、固液の混合、攪拌
に使用される装置を使用することができ、例えば、撹拝
機、ミキサー、スターラー、ボールミル、ブレンダー等
を使用することができる。混合時間は、混合・攪拌装置
の能力にもよるが、通常、1分〜2時間が好ましい。
【0019】調製した無機質粉体のアルカリ懸濁液
(c)は、乾燥しないような環境下であれば、貯蔵して
もよい。本発明では、上記工程により調製した上記無機
質粉体のアルカリ懸濁液(c)とアルカリ金属珪酸塩
(d)とを混合してアルミノ珪酸塩スラリー(e)を調
製する。
【0020】上記アルカリ金属珪酸塩(d)は、M2
・nSiO2 で表される。Mはリチウム、ナトリウム又
はカリウムであり、nは0又は正の整数である。上記M
2 O・nSiO2 において、nが大きくなると、上記ア
ルカリ金属珪酸塩(d)と水とを混合してアルカリ金属
珪酸塩水溶液とした場合、ゲル化を起こし易く、粘度が
急激に上昇するため、アルカリ懸濁液(c)との混合が
困難になるので、nは8以下が好ましい。上記アルカリ
金属珪酸塩は単独で用いられてもよく、2種以上が混合
して用いられてもよい。
【0021】上記アルカリ金属珪酸塩(d)は、予め水
と混合して水溶液にして使用するのが、分散性が向上す
るので好ましい。この場合、アルカリ金属珪酸塩の濃度
は特に限定されないが、低くなりすぎると、得られるア
ルミノ珪酸塩スラリー(e)を用いて無機質硬化体
(h)を製造する際に硬化しないことがあり、高くなり
すぎると、得られるアルミノ珪酸塩スラリー(e)の粘
度が高くなり、アルミノ珪酸塩スラリー(e)を用いて
無機質硬化体を製造する際に成形が難しくなることがあ
るので、1〜70重量%が好ましく、30〜60重量%
がより好ましい。
【0022】上記無機質粉体のアルカリ懸濁液(c)に
対するアルカリ金属珪酸塩(d)の添加量は、多くなっ
ても、少なくなっても、得られるアルミノ珪酸塩スラリ
ー(e)の硬化性が不十分となるので、無機質粉体のア
ルカリ懸濁液(c)100重量部に対して100〜10
00重量部が好ましい。
【0023】上記アルカリ懸濁液(c)とアルカリ金属
珪酸塩(d)との混合には、一般に固液の混合、攪拌に
使用される装置が適用できる。例えば、攪拌機、ミキサ
ー、スターラー、ボールミル、ブレンダー等を使用する
ことができる。混合時間は、混合・攪拌装置の能力にも
よるが、1分〜2時間が好ましい。
【0024】上記アルカリ懸濁液(c)とアルカリ金属
珪酸塩(d)との混合の際には、上記アルカリ金属珪酸
塩(d)が、1〜30℃に温度保持されているのが好ま
しく、1〜10℃に温度保持されているのがより好まし
い。混合の際の温度が、1℃未満であったり、30℃を
超えると、上記混合の際に、ゲルの挙動が発現し、流動
性が低下することがあるため、上記範囲が好ましい。
【0025】調製したアルミノ珪酸塩スラリー(e)
は、乾燥しないような環境下であれば、貯蔵してもよい
が、各種の充填材と混合し、成形原料として使用するの
が好ましい。
【0026】上記の方法により調製されたアルミノ珪酸
塩スラリー(e)の状態は、例えば、溶解イオン、ゾル
状、ゲル状、懸濁液等、いずれの状態でも構わない。
【0027】上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)のSi
/Alのモル比は、小さくなると、Alが過剰となるた
め、得られる無機質硬化体の強度が低くなり、大きくな
ると、Alが過少となるため、アルミノ珪酸塩スラリー
(e)の反応速度が著しく遅くなるので、0.5〜10
0が好ましく、0.6〜20がより好ましく、0.8〜
10が更に好ましい。
【0028】上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)の固形
分濃度は、低くなりすぎると、水が過剰となるため、得
られる無機質硬化体の強度が低くなり、高くなりすぎる
と、水が過少となるため、アルミノ珪酸塩スラリー
(e)の成形性が悪化するので、30〜80重量%が好
ましく、40〜70重量%がより好ましく、45〜65
重量%が更に好ましい。
【0029】本発明では、更に、上記工程により調製し
た上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)とAl2 3 −S
iO2 系粉体(f)とを混合して硬化性無機質組成物
(g)を調製した後、この硬化性無機質組成物(g)を
熱硬化させて無機質硬化体(h)を得る。
【0030】上記Al2 3 −SiO2 系粉体(f)と
しては、前述のアルミノ珪酸塩スラリー(e)の製造に
使用されるもののいずれも使用可能であるが、これらの
なかでは、非晶質Al2 3 −SiO2 系粉体が好まし
い。
【0031】上記非晶質Al2 3 −SiO2 粉体と
は、X線回折法において非晶質相を観測することがで
き、かつ、27Al MAS NMRにて酸素配位数5又
は6のAlが観測されるAl2 3 −SiO2 系粉体を
いう。その組成としては、Al23 が20重量%以上
であるものが好ましい。このような粉体としては、例え
ば、メタカオリン、フライアッシュ、ガラス粉砕品、溶
射等により加熱溶融後急冷された粉体などが挙げられ
る。
【0032】上記硬化性無機質組成物(g)におけるア
ルミノ珪酸塩スラリー(e)100重量部に対するAl
2 3 −SiO2 系粉体(f)の配合割合は、200重
量部以下が好ましく、3〜70重量部がより好ましい。
200重量部を超えると固形分が多くなり過ぎて成形し
にくくなる。
【0033】上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)とAl
2 3 −SiO2 系粉体(f)との混合の際には、必要
に応じて、補強繊維を添加することができる。上記補強
繊維としては、形成される無機質硬化体に付与すべき性
能に応じて適宜のものを使用することができる。このよ
うな補強繊維としては特に限定されず、例えば、ビニロ
ン、ポリプロピレン、アクリル、レーヨン、アラミド等
の合成繊維;ガラス繊維;チタン酸カリウム、ロックウ
ール等の無機繊維;カーボン繊維;鋼繊維等の一般にセ
メント等の無機硬化材料に使用されているもの等が挙げ
られる。
【0034】上記補強繊維は、長繊維又は短繊維のいず
れであってもよく、また、メッシュ状で使用してもよ
い。補強繊維として、短繊維を使用する場合は、その繊
維径は1〜500μm,その繊維長は1〜15mmであ
ることが好ましい。細すぎると混合時に再凝集しやす
く、交絡によりファイバーボールが形成されるので、得
られる無機質硬化体の強度が不充分となり、また、表面
の凸凹が激しくなり良好な外観のもの得られない。ま
た、太すぎたり短すぎたりすると補強効果が不充分にな
る。
【0035】上記補強繊維の添加量は、上記アルミノ珪
酸塩スラリー(e)100重量部に対して10重量部以
下が好ましい。10重量部を超えると、上記補強繊維の
分散性、得られる無機質硬化体の耐熱性等に問題が生じ
る。
【0036】また、上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)
とAl2 3 −SiO2 系粉体(f)との混合の際に
は、硬化及び乾燥時における収縮の低減、流動性向上の
ために、無機質充填材を添加することができる。上記無
機質充填材としては特に限定されず、例えば、珪砂、珪
石粉、フライアッシュ、スラグ、シリカヒューム、マイ
カ、タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウム、粘土等
が挙げられる。
【0037】上記無機質充填材の平均粒径は、0.01
μm〜1mmが好ましい。0. 01μm未満であると、
硬化及び乾燥時における収縮の低減効果が不充分であ
り、1mmを超えると、流動性が悪化し、得られる無機
質硬化体の表面の凸凹が大きくなる。
【0038】上記無機質充填材の添加量は、上記アルミ
ノ珪酸塩スラリー(e)100重量部に対して800重
量部以下が好ましい。800重量部を超えると、上記無
機質粉体の割合が小さくなるために硬化性が不充分とな
る。より好ましくは、100〜500重量部である。
【0039】更にまた、上記アルミノ珪酸塩スラリー
(e)とAl2 3 −SiO2 系粉体(f)との混合の
際には、得られる無機質硬化体(h)の軽量化のため
に、有機質、無機質等の軽量骨材を添加することができ
る。上記軽量骨材としては特に限定されず、例えば、ス
チレン系、塩化ビニリデン系、フェノール系、ウレタン
系、エチレン系等の各種合成樹脂発泡体;ガラスバルー
ン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン、シリカ
バルーン、パーライト等の無機質発泡体等が挙げらる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0040】上記無機質発泡体の比重は、0.01〜1
が好ましい。0.01未満であると、得られる無機質硬
化体の強度が低下し、1を超えると、軽量化の効果が得
られない。上記軽量骨材の添加量は、上記アルミノ珪酸
塩スラリー(e)100重量部に対して0.1〜100
重量部が好ましい。0.1重量部未満であると、軽量化
の効果が得られず、100重量部を超えると、得られる
無機質硬化体(h)の強度が低下する。
【0041】アルミノ珪酸塩スラリー(e)とAl2
3 −SiO2 系粉体(f)との混合方法としては特に限
定されず、例えば、セメント組成物を製造する際に通常
使用されるオムニミキサー、アイリッヒミキサー、万能
ミキサー、ライカイ機等を使用して、予め調製したアル
ミノ珪酸塩スラリー(e)、Al2 3 −SiO2 系粉
体(f)、及び、必要に応じて補強繊維、無機質充填材
等を配合し、混合する方法等が挙げられる。
【0042】上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)と上記
Al2 3 −SiO2 系粉体(f)とを混合する際に
は、上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)は、1〜30℃
に温度調整しておく。上記温度調整は、上述した上記ア
ルミノ珪酸塩スラリー(e)を調製する工程において、
アルカリ金属液(b)及びアルカリ金属珪酸塩(d)を
あらかじめ温度保持しておくことで、上記アルミノ珪酸
塩スラリー(e)の温度調整をしてもよいし、上記アル
ミノ珪酸塩スラリー(e)を調製後に上記温度に調整し
てもよい。
【0043】また、上記アルミノ珪酸塩スラリー(e)
と上記Al2 3 −SiO2 系粉体(f)との混合は、
5〜30℃の温度に制御された容器内で行うのが好まし
い。上記条件で混合を行うことにより、調製される硬化
性無機質組成物(g)の温度を、24〜36℃付近の温
度に調整することができる。このため、上記硬化性無機
質組成物は、物性を損なうことなく、練り上がり初期の
流動性を著しく向上させることができる。
【0044】上記の方法を用いて得られた硬化性無機質
組成物(g)を、所定の形状に成形するとともに、熱硬
化させ、本発明の無機質硬化体(h)を製造する。成形
方法としては特に限定されず、例えば、注入法、プレス
法、押し出し法等の一般的な方法が挙げられる。上記成
形の際、硬化性無機質組成物(g)は流動性に優れてい
るので、成形がスムーズに進行するとともに、脱泡もス
ムーズに行われ、気泡を含まない無機質硬化体(h)を
得ることができる。
【0045】硬化性無機質組成物(g)を熱硬化させる
際の硬化温度は、1〜300℃が好ましい。硬化温度
が、1℃未満であると硬化反応速度が著しく低下するこ
とがあり、300℃を超えると、硬化時の収縮が大きく
なり、得られる無機質硬化体(h)にクラック等が発生
することがある。より好ましくは、10〜150℃であ
る。
【0046】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0047】実施例1 (1)活性無機質粉体の調製 無機質粉体として、表1に示した水酸化アルミニウム
(組成「Al2 3 :65重量%、H2 O:35重量
%」、CL−310、平均粒径10μm、住友化学工業
社製)の2kgを、ウルトラファインミルAT−20
(三菱重工業社製、10mmφジルコニアボール44k
gを使用)に投入し、2kwh/kgの機械的エネルギ
ーを印加することにより活性化処理し、活性無機質粉体
を調製した。
【0048】(2)アルミノ珪酸塩スラリーの調製 (2−1)アルカリ懸濁液の調製 上記方法により得られた活性無機質粉体とKOH水溶液
(45重量%)とを、ハンドミキサーで混合(混合比、
活性無機質粉体:KOH=12:100)してアルカリ
懸濁液を調製し、6℃に冷却した。
【0049】(2−2)アルミノ珪酸塩スラリーの調製 上記で得られたアルカリ懸濁液と6℃に冷却した1K水
ガラス(日本化学社製)を、ハンドミキサーで1分間混
合(混合比、アルカリ懸濁液:水ガラス=37:10
0)し、アルミノ珪酸塩スラリーを調製した。得られた
アルミノ珪酸塩スラリーのSi/Alモル比は、8.8
であり、固形分濃度は、49%であった。
【0050】(4)硬化性無機質組成物の調製 上記で得られた反応性アルミノ珪酸塩スラリー100重
量部、Al2 3 −SiO2 系粉体として、非晶質Al
2 3 −SiO2 系粉体である、メタカオリン(組成
「Al2 3 :44重量%、SiO2 :52重量%、そ
の他:4重量%」、「比表面積13m2 /g」、「結晶
構造は非晶質」、「酸素配位数6のAl有り」、SP−
33、平均粒径5μm、エンゲルハート社製)55重量
部、充填剤として、珪石粉(住友セメント社製のプレー
ン比表面積が9000cm2 /gのもの)60重量部、
及び、ワラストナイト(ケモリットA−60、Wolk
em社製)60重量部、並びに、補強材として、ビニロ
ン繊維(RM182、繊維長6mm、繊維径14μm、
クラレ社製)10重量部とを配合した組成物を遊星攪拌
型ミキサーにて10分間混合して、硬化性無機質組成物
を得た。
【0051】(5)無機質硬化体の調製 得られた硬化性無機質組成物を縦、横が300mm、厚
さが30mmの型枠内に注入し、ホットプレートを用い
て65℃で30分間、硬化させ、無機質硬化体を得た。
上記の混合条件で得られた硬化性無機質組成物につい
て、フロー値、アルカリ金属水溶液及びアルカリ金属珪
酸塩の温度、アルミノ珪酸塩スラリー温度、材温及び曲
げ強度を測定し、結果を表1に示した。なお、フロー値
及び曲げ強度は下記の方法で評価した。
【0052】評価方法 (1)フロー値:テーブル・フロー試験機を用いて、練
り上がり5分後のフロー値をJIS R 5201に準
拠して測定した。 (2)曲げ強度:得られた無機質硬化体を脱型し、50
℃で24時間乾燥し、JIS A 1408の方法に準
じて曲げ強度を測定した。
【0053】
【表1】
【0054】実施例2 アルミノ珪酸塩スラリーの調製において、アルカリ懸濁
液の調製方法を下記に示す方法に代えた以外は、実施例
1と同様に行った。 (2−1)アルカリ懸濁液の調製 上記方法により得られた活性無機質粉体と6℃に冷却し
たKOH水溶液(45重量%)とを、ハンドミキサーで
混合(混合比、活性無機質粉体:KOH=12:10
0)し、アルカリ懸濁液を調製した。
【0055】得られたアルミノ珪酸塩スラリーのSi/
Alモル比は、8.8であり、固形分濃度は、49%で
あった。また、上記の混合条件で得られた硬化性無機質
組成物について、実施例1と同様に、フロー値、アルカ
リ金属水溶液及びアルカリ金属珪酸塩の温度、アルミノ
珪酸塩スラリー温度、材温及び曲げ強度を測定し、結果
を表1に示した。
【0056】実施例3 硬化性無機質組成物の調製を温度制御ミキサーを用い
て、10℃の温度管理下で行った以外は、実施例1と同
様に行った。得られたアルミノ珪酸塩スラリーのSi/
Alモル比は、8.8であり、固形分濃度は、49%で
あった。
【0057】また、上記の混合条件で得られた硬化性無
機質組成物について、実施例1と同様に、フロー値、ア
ルカリ金属水溶液のアルカリ金属珪酸塩の温度、アルミ
ノ珪酸塩スラリー温度、材温及び曲げ強度を測定し、結
果を表1に示した。
【0058】実施例4 硬化性無機質組成物の調製を温度制御ミキサーを用い
て、20℃の温度管理下で行った以外は、実施例1と同
様に行った。得られたアルミノ珪酸塩スラリーのSi/
Alモル比は、8.8であり、固形分濃度は、49%で
あった。また、上記の混合条件で得られた硬化性無機質
組成物について、実施例1と同様に、フロー値、アルカ
リ金属水溶液及びアルカリ金属珪酸塩の温度、アルミノ
珪酸塩スラリー温度、材温及び曲げ強度を測定し、結果
を表1に示した。
【0059】比較例1 アルミノ珪酸塩スラリーの調製方法を下記に示す方法に
代えた以外は、実施例1と同様に行った。 (2)アルミノ珪酸塩スラリーの調製 (2−1)アルカリ懸濁液の調製 上記方法により得られた活性無機質粉体と22℃のKO
H水溶液(45重量%)とを、ハンドミキサーで混合
(混合比、活性無機質粉体:KOH=12:100)
し、アルカリ懸濁液を調製した。
【0060】(2−2)アルミノ珪酸塩スラリーの調製 上記で得られたアルカリ懸濁液と22℃の水ガラスを、
ハンドミキサーで1分間混合(混合比、アルカリ懸濁
液:水ガラス=37:100)し、アルミノ珪酸塩スラ
リーを調製した。
【0061】得られたアルミノ珪酸塩スラリーのSi/
Alモル比は、8.8であり、固形分濃度は、49%で
あった。また、上記の混合条件で得られた硬化性無機質
組成物について、実施例1と同様に、フロー値、アルカ
リ金属水溶液及びアルカリ金属珪酸塩の温度、アルミノ
珪酸塩スラリー温度、材温及び曲げ強度を測定し、結果
を表1に示した。
【0062】
【発明の効果】本発明の無機質硬化体の製造方法は、上
述の構成からなるので、流動性に優れた硬化性無機質組
成物(g)を調製することができ、混合から成形への工
程をスムーズに進行させることができ、かつ、気泡を含
まないる無機質硬化体(h)を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化アルミニウム及びAl2 3 −S
    iO2 系粉体から選ばれる一種以上の粉体に機械的エネ
    ルギーを作用させて得られる活性無機粉体(a)とアル
    カリ金属水溶液(b)とを混合して無機質粉体のアルカ
    リ懸濁液(c)を調製し、次に、前記無機質粉体のアル
    カリ懸濁液(c)とアルカリ金属珪酸塩(d)とを混合
    してアルミノ珪酸塩スラリー(e)を調製し、更に、前
    記アルミノ珪酸塩スラリー(e)とAl2 3 −SiO
    2 系粉体(f)とを混合して硬化性無機質組成物(g)
    を調製した後、この硬化性無機質組成物(g)を熱硬化
    させて無機質硬化体(h)を得る無機質硬化体の製造方
    法であって、前記アルミノ珪酸塩スラリー(e)を1〜
    30℃に温度調整した後、Al2 3−SiO2 系粉体
    (f)と混合することを特徴とする無機質硬化体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 アルミノ珪酸塩スラリー(e)とAl2
    3 −SiO2 系粉体(f)とを混合する際、5〜30
    ℃の温度に制御された容器内で両者を混合する請求項1
    記載の無機質硬化体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012240852A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Railway Technical Research Institute 凝結開始時間の制御されたジオポリマー硬化体の製造方法
JP2016000696A (ja) * 2015-10-08 2016-01-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 凝結開始時間の制御されたジオポリマー硬化体の製造方法

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